JP2024505820A - リターダ素子を有する2次元拡張用導光光学素子を含む光学系 - Google Patents

リターダ素子を有する2次元拡張用導光光学素子を含む光学系 Download PDF

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Abstract

結合入力領域で入射された画像照明を、ユーザの眼で視認するための眼球運動ボックスに向けるための光学系であって、透明材料から形成された導光光学素子(LOE)を備え、前記LOEは、第1の配向を有する平面状で、相互に平行な第1のセットの部分反射面を含む第1の領域と、第1の配向と非平行な第2の配向を有する平面状で、相互に平行な第2のセットの部分反射面を含む第2の領域と、第1および第2の領域にわたって延在する1つのセットの互いに平行な主要外面、および第1のセットの部分反射面によって偏向された光の偏光を第2のセットの部分反射面の到達する前に回転させるように、第1の領域と第2の領域との間に配備される光学リターダと、を含む。

Description

現在開示されている主題は、光学系に関し、より詳細には、2次元画像拡張のために構成された導光光学素子(LOE)を含む光学系に関するものである。
近年、ニアアイディスプレイシステムとして総称されるヘッドマウントディスプレイ(HMD)や拡張現実(AR)メガネなどの「スマート」アイウェアの消費者における需要が高まっている。したがって、この急速に発展する技術分野において、より小型および軽量でありながら、比較的大きな視野(FOV)を提供し、明るく高品質な画像を生成する光学系へのニーズが高まっている。
既知の光学システムの中には、導波路(本明細書では「ライトガイド」、「ライトガイド光学素子」または「LOE」とも呼ばれる)を用いて、1セット以上の部分反射性内面(「ファセット」)が埋め込まれた基板に沿って画像を伝播させることにより入力画像を拡大するものがある。この種の光学系の公知の問題の1つは、非平行なファセットからの部分反射の間の偏光不整合によって、微量の光が失われるということである。
現在開示されている主題の1つの態様によれば、結合入力領域で入射された画像照明を、ユーザの眼で視認するための眼球運動ボックスに向けるための光学系が提供され、前記光学系は、透明材料から形成された導光光学素子(LOE)を含み、LOEは、第1の配向を有する平面状で、相互に平行な第1のセットの部分反射面を含む第1の領域と、第1の配向に非平行な第2の配向を有する平面状で、相互に平行な第2のセットの部分反射面を含む第2の領域と、相互に平行な主要外面のセットであって、前記主要外面が、第1のセットの部分反射面と第2のセットの部分反射面の両方が、主要外面の間に位置するように、第1と第2の領域にわたって延在する、前記相互に平行な主要外面のセットと、を備え、第2のセットの部分反射面は、前記主要外面における内部反射により前記LOE内で第1の領域から第2の領域内へ伝播する画像照明の一部が、前記LOEから前記眼球運動ボックスに向かって結合出力するように、前記主要外面に対して斜角にあり、および第1のセットの部分反射面は、前記主要外面における内部反射により前記LOE内で前記結合入力領域から伝播する画像照明の一部が、第2の領域に向かって偏向されるように、配向され、前記LOEは、第1のセットの部分反射面によって偏向された光の偏光を、第2のセットの部分反射面に到達する前に回転させるように、第1の領域と第2の領域の間に配備された光学リターダをさらに含む。
いくつかの態様によれば、光学系は、画像照明が1セットの主要外面での内部反射によって1次元に閉じ込められるように、画像照明をLOEの結合入力領域に入射するようにLOEに光学的に結合された小型画像プロジェクタ(POD)を含む。
いくつかの態様によれば、PODは、画像照明が2次元の角度視野に対応する角度範囲に及ぶように、無限遠にコリメートされたコリメート画像を生成するように構成される。
いくつかの態様によれば、第1のセットの部分反射面は、LOEの主要外面に対して直交するように配向される。
いくつかの態様によれば、画像照明と画像照明の共役の両方が、第2の領域に偏向される。
いくつかの態様によれば、第1のセットの部分反射面は、LOEの主要外面に対して斜めに配向される。
いくつかの態様によれば、画像照明または画像照明の共役のいずれかが、第2の領域に偏向される。
いくつかの態様によれば、第1のセットの部分反射面は、画像照明が第1の次元で拡張を受けるように、第1の領域内で伝播する画像照明の割合を連続的に反射する。
いくつかの態様によれば、第2のセットの部分反射面は、画像照明が第2の次元で拡張を受けるように、第2の領域内で伝播する画像照明の割合を連続的に反射する。
いくつかの態様によれば、第1の領域は、X軸方向またはY軸方向の一方における開口拡大を達成するように構成され、第2の領域は、X軸方向またはY軸方向の他方における開口拡大を達成するように構成される。
いくつかの態様によれば、第1および第2のセットの部分反射面は、所定の角度範囲にわたって内部表面に衝突する光を反射するように構成された誘電体薄膜コーティングでコーティングされた内部表面として実装される。
いくつかの態様によれば、リターダは、主要外面に対して実質的に垂直に主要外面の間に延びるように、LOE内に配備される。
いくつかの態様によれば、リターダは、主要外面に対して斜角で主要外面の間に延びるように、LOE内に配備される。
いくつかの態様によれば、リターダは、主要外面に対して実質的に平行に配向されるように、LOE内に配備される。
いくつかの態様によれば、リターダは、主要外面の1つに実質的に隣接して配向される。
本発明を理解し、実際にどのように実施できるかを見るために、実施形態を、非限定的な実施例として、添付の図面を参照して説明するものとする:
図1A-図1Dは、先行技術による2次元画像拡大のためのLOEを使用したニアアイディスプレイシステムの実施例を示し、 図1A-図1Dは、先行技術による2次元画像拡大のためのLOEを使用したニアアイディスプレイシステムの実施例を示し、 図1A-図1Dは、先行技術による2次元画像拡大のためのLOEを使用したニアアイディスプレイシステムの実施例を示し、 図1A-図1Dは、先行技術による2次元画像拡大のためのLOEを使用したニアアイディスプレイシステムの実施例を示し、 図2A-図2Bは、先行技術による図1A-図1BのLOEの拡大図を示し、 図2A-図2Bは、先行技術による図1A-図1BのLOEの拡大図を示し、 図3は、S-偏光状態とP-偏光状態における、ある入射角の光線の反射率特性を示し、 図4は、開示された主題の一実施形態による、リターダが埋め込まれたLOEを示し、 図5A-図5Eは、開示された主題の実施形態による、LOEを有するリターダ40の様々な構成を示し、 図6A-図6Cは、光学偏光リターダの公知の製造方法を示し、 図6A-図6Cは、光学偏光リターダの公知の製造方法を示し、 図6A-図6Cは、光学偏光リターダの公知の製造方法を示し、 図7A-図7Dは、開示された主題の実施形態による、埋め込みリターダを有するLOEの製造方法の一実施例を示し、 図8A-図8Eは、開示された主題の別の実施形態による、埋め込みリターダを有するLOEの製造方法の一実施例を示し、および 図9A-図9Bは、埋め込みリターダを有する回折LOEの一実施例を示す。
以下の詳細な説明において、本発明の完全な理解を提供するために、多数の具体例の詳細を説明する。しかしながら、当業者には、現在開示されている主題が、これらの特定の詳細なしに実施され得ることが理解されるだろう。他の実施例では、既知の方法、手順、および構成要素は、開示された主題を不明瞭にしないように詳細に記載されていない。
背景として、画像拡大のために導波路を使用するニアアイディスプレイは、典型的には、導波路の平行な外面間の全内部反射(TIR)によって画像を伝播させる透明基板からなる導波路に画像を入射するプロジェクタを含むか、それに結合される。導波路内に埋め込まれた部分反射性内面などの光学要素は、1次元導波路の場合は視聴者に向けて、2次元導波路の場合は第2の導波路に向けて画像を方向転換する。後者の場合、第2の導波路がTIRを介して再び第1の導波路と直交する軸に沿って画像を伝播させ、画像を2次元に拡大することができる。第2の導波路に埋め込まれたファセットは、拡大された画像を視聴者に向けて結合出力させる。
本開示は、結合出力方法として主に部分反射面に関するものであるが、図9A-図9Bを参照して以下に詳述するように、本明細書に記載した技術は、適切な修正により他の光結合出力要素(例えば回折要素または反射要素と回折要素の組み合わせ等)を採用する導波路にも同様に適用できることに留意されたい。同様に、本開示は、主に2次元画像拡張のために構成された導波路に主に関するものであるが、本明細書に開示の技術はまた、当業者に知られているだろう適切な修正により1次元導波路にも適用することができる。
図1Aおよび図1Bは、LOE12がその中に配備され得る、一般に10と指定されるニアアイディスプレイの形態の公知のデバイスの実施例示的な実装を概略的に示す。ニアアイディスプレイ10は、LOE12に画像(本明細書では「画像照明」ともいう)を入射させ、画像光がLOE12の一連の互いに平行な平面外面での内部反射によって一次元に閉じ込められるように、LOE12に光学的に結合した小型画像プロジェクタ(または「POD」)14を使用する。光は、互いに平行であり、かつ画像光の伝播方向に対して斜めに傾斜したファセットの1つのセットに衝突し、各連続ファセットは、基板内に閉じ込められ/内部反射によって誘導されてもいる、ある割合の画像光を偏向方向に偏向させる。この第1のセットのファセットは、図1Aおよび図1Bには個別に示されていないが、領域16と示されたLOEの第1の領域に位置する。この連続ファセットにおける部分反射は、第1の次元の光学的開口拡大を達成する。
いくつかの実施形態では、前述のファセットのセットは、基板の主要外面に対して直交している。この場合、入射画像と、領域16内を伝播するときに内部反射を受けるその共役体との両方が、偏向され、偏向方向に伝播する共役画像となる。他の実施形態では、第1のセットのファセットは、LOEの主要外面に対して斜めに角度がつけられる。後者の場合、入射画像またはその共役体のいずれかが、LOE内を伝播する所望の偏向画像を形成し、一方で、他の反射は、例えば、反射が必要とされない画像によって提示される入射角範囲に対してそれらを比較的透明にする角度選択的コーティングをファセットに使用することによって、最小化され得る。
第1のセットのファセットは、画像照明を、全内部反射(TIR)によって基板内に閉じ込められる第1の伝播方向から、やはりTIRによって基板内に閉じ込められる第2の伝播方向に偏向する。次いで、偏向された画像照明は、隣接する別個の基板として、または単一の基板の延長部として実装され得る第2の基板領域18に入り、その中では、結合出力配置(部分反射ファセットのさらなるセットまたは回折光学素子)が、眼球運動ボックスとして画定される領域内に位置する観察者の眼に向かって、ある割合の画像照明を次第に結合出力し、それによって、光学的開口拡大の第2の寸法が達成される。
デバイス10全体は、各眼に対して別々に実装されてもよく、好ましくは、各LOE12がユーザの対応する眼に対向する状態で、ユーザの頭部に対して支持される。ここに示されたような1つの特に好ましい選択肢では、支持構成は、ユーザの耳に対してデバイスを支持するための側部20を有する眼鏡フレームとして実装される。ヘッドバンド、サンバイザ、またはヘルメットから吊り下げられたデバイスを含むがそれらに限定されない、他の形態の支持構成も使用され得る。
本明細書では、図面および特許請求の範囲において、LOEの第1の領域の一般的な延在方向において水平(図1A)または垂直(図1B)に延在するX軸、およびそれに垂直に、すなわち図1Aでは垂直に、図1Bでは水平に、延在するY軸が参照される。
非常に大まかに言えば、LOE12の第1の領域16は、X方向の開口拡大を達成すると見なされ得、一方で、LOE12の第2の領域18は、Y方向の開口拡大を達成する。図1Aに示されたような配向は、LOEの主部(第2の領域)に入る画像照明が上縁部から入る「トップダウン」実装態様と見なされ得、図1Bに示された配向は、ここではY軸と称される軸が水平に展開されている、「サイド入射」実装態様と見なされ得ることに留意されたい。残りの図面において、本発明の特定の実施形態の様々な特徴は、トップダウン配向またはサイド入射のいずれかの文脈で図示されるが、それらの特徴のすべてが両方の実施形態に等しく適用可能であることを理解されたい。
本発明のデバイスで使用されるPODは、好ましくは、コリメート画像、すなわち、各画像画素の光が、画素位置に対応する角度方向で、無限遠にコリメートされた平行ビームである画像を生成するように構成される。したがって、画像照明は、二次元の視野角に対応する角度範囲に及ぶ。
画像プロジェクタ14は、典型的にはLCOSチップなどの空間光変調器を照明するために配備された、少なくとも1つの光源を含む。空間光変調器は、画像の各画素の投影強度を変調し、それによって、画像を生成する。代替的に、画像プロジェクタは、(典型的にはマイクロLEDアレイまたはOLEDアレイを使って実装される)、または走査配置(典型的には高速走査ミラーを使って実装される)LEDのアレイを含むことができ、プロジェクタの画像平面を横切ってレーザ光源からの照明を走査しながら、ビームの強度が動きと同期して画素単位で変化し、それによって各画素に所望の強度を投影する。どちらの場合も、無限遠にコリメートされる出力投影画像を生成するために、コリメート光学系が設けられる。上記構成要素のいくつかまたはすべては、典型的には、当技術分野で周知であるように、1つ以上の偏光ビームスプリッタ(PBS)キューブまたは他のプリズム構成の表面上に配置される。
LOE12への画像プロジェクタ14の光学結合は、LOEの側縁部および/または主要外面のうちの1つを介して、例えば斜めに角度付けられた入力面を有する結合プリズムを介してまたは反射結合構成を介してなど、任意の好適な光学結合によって達成され得る。結合入力構成の詳細は、本発明にとって重要ではなく、ここでは、LOEの主要外面のうちの1つに適用される非限定的な実施例であるウェッジプリズム15として概略的に示されている。
ニアアイディスプレイ10は、典型的には小さな搭載電池(図示せず)または何らかの他の好適な電源からの電力を採用して、典型的には画像プロジェクタ14を作動させるためのコントローラ22を含む、様々な追加の構成要素を含むことが理解されるだろう。コントローラ22は、当技術分野ですべて公知であるように、画像プロジェクタを駆動するための少なくとも1つのプロセッサまたは処理回路などのすべての必要な電子部品を含むことが理解されるだろう。
図1C-図1Dは、3種類の組み込み素子の既存のニアアイディスプレイシステム10の他の実施例を模式的に示す。図1A-図1Bと同様に、プロジェクタ(POD)14は、LOE12に画像を入射させ、このとき、光はTIRによって、LOEの2つの平行な主要外面の間にある領域に一次元的に閉じ込められる。画像の光線は、領域16aおよび16bにある互いに平行な2つのセットのファセットのうちの1つで反射されるまで、導波路内をある角度配向に伝播する。この2つの相互に平行なファセットは、光線を異なる角度配向に方向転換させ、またTIRによってLOEの2つの平行な主要面の間にある領域に一次元的に閉じ込められる。その後、光線は、LOEに入射されたときにそれらの元の配向に戻るように、領域16aおよび16bのファセットによってそれぞれ2回目に反射される。最後に、光線は、入射された画像がLOEから結合出力され、観察者の目が位置する眼球運動ボックスに向かって伝播されるように、光線を方向転換させる領域18の相互に平行なファセットの第3のセットによって反射される。
ここで、図2Aを参照すると、ニアアイディスプレイの実施態様の光学的特性がより詳細に例示されている。具体的には、第1の配向を有する平面状で、相互に平行な第1のセットの部分反射面17を含む第1の領域16と、第1の配向に非平行である第2の配向を有する平面状で、相互に平行な第2のセットの部分反射面19を含む第2の領域18とを含む、透明材料から形成された導光光学素子(LOE)12のより詳細な図が示されている。相互に平行な主要外面24のセットが、第1のセットの部分反射面17および第2のセットの部分反射面19の両方が主要外面24の間に位置するように、第1および第2の領域16および18にわたって延在している。最も好ましくは、主要外面24のセットは、第1および第2の領域16および18の全体にわたって各々連続する一対の表面であるが、領域16と領域18との間の厚さのセットダウンまたは逓増を有する選択肢もまた、本発明の範囲内にある。領域16および18は、境界で会合するように直接並置されてもよく、境界は、直線境界もしくは何らかの他の形の境界であり得、または、特定の用途に応じて、様々な追加の光学的もしくは機械的機能を提供するために、それらの領域の間に介在させた1つ以上の追加のLOE領域が存在してもよい。本発明は任意の特定の製造技術に制限されるものではないが、特定の特に好ましい実装態様では、別個に形成された領域16および18がそれらの間に挟まれて複合LOE構造を形成する連続外部プレートを採用することによって、特に高品質の主要外面が達成される。
LOEの光学特性は、画像照明経路を逆行してトレースすることによって理解され得る。第2のセットの部分反射面19は、主要外面での内部反射によって、LOE12内を第1の領域16から第2の領域18内へ伝播する画像照明の一部が、LOEから眼球運動ボックス26に向かって結合出力されるように、主要外面24に対して斜角にある。第1のセットの部分反射面17は、主要外面での内部反射によって、LOE12内を結合入力領域(結合プリズム15)から伝播する画像照明の一部が第2の領域18に向かって偏向されるように配向されている。
画像プロジェクタ14からの投影画像の角度広がりの1つの次元は、図2Aでは、LOEの右側のPOD開口部からLOEの左側に向かって広がる(主要外面24の平面に投影される)円錐の照明によって表されている。ここに示された非限定的な実施例では、PODの中心光軸は、X軸に整列されたLOE内の伝播方向を規定し、(LOE内の)角度広がりは、およそ±16°である。(屈折率の変化により、FOV角は空気中でより大きくなることに留意されたい。)第1のセットの部分反射面17は、第1の領域16に示され、第2のセットの部分反射面19は、第2の領域18に示されている。
ニアアイディスプレイは、眼球運動ボックス(EMB)26(すなわち、眼の瞳孔が投影画像を見るであろうLOEの平面から離れた、典型的には長方形として表される形状)によって指定される、許可された位置範囲内の、ある位置に位置するユーザの眼に、投影画像の全FOVを提供するように設計されている。眼球運動ボックスに到達するために、光は、第2のセットの部分反射面19によって、第2の領域18からEMB26に向かって結合出力されなければならない。全画像視野を提供するために、EMB内の各点は、全角度範囲の画像をLOEから受け取らねばならない。EMBから視野を逆追跡することは、関連する照明がLOEからEMBに向かって結合出力されるより大きな長方形28を示唆する。
図2Aは、投影画像の左下画素に対応する、視野の第1の末端部を示す。LOE内に結合されるときのプロジェクタの光学開口に対応する幅のビームは、PODから左上向きに伝播し、一連の部分反射面17から部分反射されることが示されている。ここに示されているように、サブセットのファセットのみが、ユーザによって目視される画像内の対応する画素を提供するのに有用な反射を生成し、それらのファセットのサブ領域のみが、この画素の観察画像に寄与する。関連領域は、黒の太線によって示されており、ファセット17から反射され、次いで、ファセット19によって結合出力されて、EMB26の4つの角に到達する、方向転換された画像内のこの画素に対応する光線が示されている。
ここで、および説明全体を通じて、光線の平面内伝播方向のみを、ここではLOE内の伝播中で、示すが、光線は、実際には、2つの主要外面から繰り返される内部反射のジグザグ経路をたどり、1つの次元全体の画像視野が、Y次元の画素位置に対応する、主要外面に対する光線の傾斜角度によって符号化されることに留意されたい。1つの追加実施例として、EMBの左上角に見られるような、画像の左上末端部に対応する、偏向および結合出力された光線が、破線で示されている。図2Bは、図2AのLOEを90度回転させ、LOEの視覚化を助けるために、図2Aから光線と眼球運動ボックスを取り除いた状態を模式的に示している。
ファセット17および19は、部分反射性コーティング、好ましくは誘電体薄膜コーティングでコーティングされた内部表面として実装され、所定の角度範囲にわたって表面に衝突する光を部分的に反射するように特に設計され、各角度は所定のフィールドと関連し、角度範囲はそれによって投影画像の全FOVと関連付けられる。ファセットに衝突する光は、照明源によって決定される比較的広い波長スペクトルにわたる異なる波長の光を含むことに留意されたい。さらに、一般的に言って、入射される画像は偏光していても非偏光していてもよく、それぞれの場合にファセットコーティングはそれに応じて設計されなければならないことに留意されたい。例えば、入射画像が非偏光(すなわち、p偏光とs偏光の両方を含む)の場合、p偏光とs偏光の両方の光線の反射の影響を考慮したコーティングが設計される必要がある。
定義上、光の偏光状態は、その光線が衝突する面の法線に対して、特定の光線の角度配向(すなわち、フィールドk-ベクトル、平面波の配向)に応じて定義される。したがって、偏光入射光線は、ある表面と比較してある偏光状態を有し、異なる表面と比較して別の偏光状態を有してもよい。したがって、多くの面を持つ光学系内を光が伝播するとき、衝突した光線の偏光状態は、入射した光線の方向とその光線が衝突する面の角度配向に従って定義されることが明らかである。図2Aから明らかなように、光がニアアイディスプレイを伝播するとき、光は平行な外面(ここでは「面」とも呼ばれる)24、第1のセットのファセットおよび第2のセットのファセットに衝突し、これらの各々は互いに相対して異なる角度配向を有する。したがって、あるフィールドに関連する偏光線は、LOE面24に相対する第1の偏光状態、ファセット17に相対する第2の偏光状態、ファセット19に相対する第3の偏光状態を有すると表現することができる。表面に対する光線の偏光状態は、その表面からの光線の反射率に影響を与えるため、理想的には、ファセット17の部分反射コーティングは、ファセットの各セットで十分に高い反射率を達成するために、ファセット19の部分反射コーティングとは異なる方法で設計する必要がある。さらに、ある偏光や角度範囲において必要な光学特性を持つ光学コーティングを設計することは、極めて困難であることが多い。例えば、ブリュースター角付近のp-偏光に対して高反射率のコーティングを設計することは、可能であるとしても極めて困難である。したがって、第1および第2のセットのファセット17および19の間の照明光の偏光不整合は、特定のコーティング要件の実現可能性を制限し、初期の偏光状態について妥協を強いる可能性がある。さらに、LOE12に沿った任意の点における主要外面24に対する偏光状態がs偏光とp偏光の組み合わせである場合、偏光はTIR時に回転し、異なるファセットからの、異なるフィールドに対する光の反射率に著しい差異が生じ、出力画像においてしばしば黒線をもたらす場合がある。
上述のように、既存のLOEの欠点は、入光の偏光がLOEの異なる領域で異なり、異なるセットのファセットに対して、およびLOEの主要外面に対して異なる可能性があることである。このため、入射画像の主要面に対する偏光が「不純」に導いてしまうことがよくある。TIRはs-偏光とp-偏光に異なる位相を誘起するため、LOE内を光が伝播する際に入射画像の偏光が回転して変化することがある。そのため、ファセットの薄い光学コーティングの設計が著しく複雑になり、出力効率が低下したり、投影される出力画像に局所的または全体的な不均一性が生じたりする可能性がある。
また、前述のように、ある光線が表面に衝突したときの反射率は、その光線の表面に対する偏光状態に応じて変化する。図3は、第1および第2のファセットに対する例示的なコーティング設計の入射角の関数としての反射率を示す。明らかなように、ブリュースター角付近ではp-偏光の反射率がゼロになる。このため、通常、ディスプレイを伝播する光は、最大効率とコーティング設計の簡略化のために、ファセット17および19に対してs-偏光、または少なくとも大部分がs-偏光であることが好ましい。
そこで、本発明者らは、2次元拡張用に構成されるLOEを用いたニアアイディスプレイシステムの効率性と簡便性を、第1のセットのファセットと第2のセットのファセットの間で伝播する光の偏光を回転させて、両セットのファセットに対して常にs-偏光(または少なくとも大部分がs-偏光)とすることにより、改善できることを見出した。なお、「効率」とは、最初にニアアイディスプレイシステムに結合入力されたより多くの投影光が視聴者に向けて反射され、その結果、より明るくおよび/またはより均一な出力画像が得られることを意味する。
図4は、図2Bに示したものと同様のLOEの一実施例を模式的に示しているが、ここでは、ファセット17(示された実施例では、外面に直交している)とファセット19との間の光路に沿って配置され、ファセット17からの反射後およびファセット19からの反射前に光の偏光を回転させるように構成されている光学リターダ40を含む。したがって、LOEに入力された光がファセット17に対してs-偏光していると仮定すると、ファセット17からの反射後、光はファセット19に対して大部分がp-偏光していることになる。その後、リターダ40は、光がファセット19に対してs-偏光(または少なくとも大部分がs-偏光)になるように偏光を回転させる。今ファセット17と19は両方とも各セットのファセットのそれぞれの表面に対してs-偏光を反射するので、コーティングの設計を別途考慮する必要はない。さらに、リターダにより、導波路内部を伝播する光は主要外面に比較してほぼ純偏光であるため、導波路内部を伝播する光がTIRにより偏光が回転することがない。以下でさらに詳述するように、リターダ40は、半波長板を含むがこれに限定されない様々な方法で実装することができる。
図5A-図5Eに示されるように、リターダ40は、LOE内の様々な可能な場所に物理的に配置され、様々な異なる角度で配向され得る。例えば、図5Aに示すように、リターダは、LOEの厚さ(図面ではz-軸)にわたって、平行な面の間に延び、LOEの面に対してほぼ垂直に配向させることができる。図5Bは、リターダ40がLOEの面に対して斜めに、かつファセット19に対して非平行に配向されている別の構成を示している。図5Cは、リターダ40がファセット19に平行に配向している更なる構成を示している。
図5Dは、リターダ40がLOEの面に平行に配向され、物理的に面の間のある点に位置する、さらに別の構成を示し、これは面の間の中間点であってもよいが、必ずしもそのように限定されるものではない。最後に、図5Eは、リターダ40がディスプレイの面に対して平行に配向され、物理的に面の1つに隣接して位置する、さらに別の構成を示している。
すべての場合において、ファセット17から反射された光のすべて、または実質的にすべてが、ファセット19によって反射される前にリターダを通過するように、リターダのサイズ、位置、および/または角度が決定されるべきであることに留意されたい。
さらに、リターダが果たす機能は、これまで光の偏光を回転させるだけと記載してきたが、場合によっては、リターダが追加の機能も果たすことが望ましい場合があることに留意されたい。例えば、図5Dに示す構成を参照すると、リターダ40は、50%の反射率を有するコーティングを含むことができる。これにより、リターダ40が追加的に「ミキサー」として機能し、伝播した光線を混合することで、出力画像の強度均一性を向上させることができる。ミキサー素子を埋め込んだニアアイディスプレイは以前、PCT公開WO2021001841A1に記載されている。
リターダ40は、半波長板、またはコーティングされた内面として含むが、これに限定されない様々な方法で実装することができる。好適なコーティングとしては、例えば、誘電体、複屈折、薄膜ポリマー、結晶性リターダ、幾何学的位相格子リターダ等が挙げられる。図5Cに示す構成のように、いくつかの実施形態では、リターダは、第2のセットのファセットにおける第1のファセットに適用されるコーティングとして実装することができる。
次に、図6A-図8Eを参照しながら,リターダ素子を有するLOEの例示的な製造方法について説明する。
図6A-図6Cは、LOE内での展開に適した光リターダを製造するための既知の方法を模式的に示されている。図6Aでは、例えば、石英などの結晶性材料からリターダを製造する。透明基板41には、複屈折材料から作られる第1の透明結晶板42が接着されている。基板41は、好ましくは、LOEと同じ材料で作られる。その後、複屈折材料が必要な厚さに達成するまで、例えば、両面研磨などで結合構造を薄くする。図6B-図6Cは、誘電体コーティング(均質または非均質)を基板41上にコーティングする方法(図6B)、または多結晶薄膜を基板41に接着する方法(図6C)のいずれかによって、リターダを製造することができる代替方法を示している。
次に、公知の方法に従って、第2のセットのファセットを組み込んだLOE領域を形成する。図7Aは、一連の平坦で透明なコーティングされたプレート38を積層して接着し、プレートの平坦な表面に対して平行な斜めの面に沿って積層をスライスすることによってLOE領域18を形成することを模式的に示す(図7A)。その後、スライスを研磨して複数のLOE領域18を形成する(図7B)。領域16も同様に形成することができる。
リターダを含む最終的なLOE構造を形成するために、2つの代替方法が提案されている。図7C-図7Dは、単一のリターダ要素を、片側の単一のLOE領域16と反対側の単一のLOE領域18(図7C)に接着して最終LOE(図7D)を形成する第1の方法を示している。
第2の方法は、図8A-図8Bに示すように、複数のLOE領域18を積層して接着し(図8A)、積層体18’の厚さにまたがるリターダ要素を積層体の端部に接着する(図8B-図8C)というものである。次に、図8D-図8Eに示すように、形成されたがスライスされていない複数のLOE領域16(すなわち、LOE領域16の製造の中間段階で製造されるもの)を表す材料のブロック16’をリターダ要素の反対側に接着し、組み合わせたブロックを複数のLOE(図8E)にスライスし、それぞれが2つのセットのファセットの間に埋め込まれたリターダを含む。
上記の代替方法のそれぞれにおいて、最終的なLOEは、面間の正確な平行度のために、両面の成形および研磨が必要となる場合がある。いくつかの実施形態では、当該技術分野で知られているように、透明なカバープレートが面に接着されることがある。
本発明は、これまで、主に部分的に反射する内部表面に基づくLOEの文脈で本明細書に記載されてきたが、本発明の原理はまた、光開口の拡大および/または導波路から観察者に向かう画像照明の結合出力の寸法の一方または両方を達成するために回折光学素子(DOE)を使用する導光光学素子においても有利に実装できることも理解されるだろう。
非限定的な実施例として、図9A-図9Bは、回折導波路を用いて実装された、結合入力領域で入射された画像照明を、ユーザの眼で視認するために眼球運動ボックスに向けるための光学システムの実施形態の実施例を示している。光学系は、透明材料から形成され、第1のDOE27を含む第1の領域、第2のDOE29を含む第2の領域、および1つのセットの互いに平行な主要外面24を含むLOE12を含む。主要外面は、第1のDOE27および第2のDOE29の両方が主要外面24の間に位置するように、第1および第2の領域にわたって延在する。図9Aに示す実施例では、画像照明は、第1の領域の一端に入射し、1つ以上のDOE27によって第2の領域に偏向されるまで、第1の領域の長さに沿って一方向に伝播するところを伝播する。図9Bの実施例では、画像照明は第1の領域の中央部に入射し、2つ以上のDOE27a、27bによって第2の領域に偏向されるまで反対方向に伝播される。いずれの場合も、画像照明は、1つ以上のDOE29によって、第2の領域から眼球運動ボックス(示さず)へ結合出力される。
図9A-図9Bに示されるように、LOEは、第2のDOE29に到達する前に第1のDOE(すなわち、図9Aの場合のDOE27、および図9Bの場合のDOE27a、27b)により偏向された光の偏光を回転させるように第1の領域と第2の領域との間に配備される光リターダ40をさらに含む。
いくつかの実施形態において、第1および第2のDOEの各々は、実際には、DOEの組として実装され得ることに留意されたい。その場合、「第1のDOE」は、第1の組のDOEを含むと理解されるべきであり、「第2のDOE」は、第2の組のDOEを含むと理解されるべきである。
DOEの非限定的な実施例としては、例えば、表面グレーティングおよび/または体積グレーティング(例えば、ホログラフィックグレーティング)を含む。いくつかの実施形態(示さず)において、LOEは、第1および第2の領域のうちの1つにおけるDOEと、第1および第2の領域のうちの他の1つにおけるファセットとを含み得る。例えば、第1の領域はDOEを含み得る一方で、第2の領域はファセットを含むか、あるいは、第1の領域はファセットを含み得る一方で、第2の領域はDOEを含む。回折型LOEは、まず、上述の公知の方法のいずれかを用いて埋め込みリターダなしの導波路を製造し、次に、導波路にホログラフィックグレーティング構造を「書き込む」ことによって作製できることを理解されるべきである。
ファセットを有するLOEの文脈で図4を参照して上述した埋め込みリターダは、当業者に知られているように、必要に応じて適切な修正を加えて、領域16または18に「部分」ファセットを有するLOE(例えば、WO2020/049542A1にさらに詳細に記載されているように)などの他の形態のLOEにも使用できることが理解されるべきである。
本発明は、その用途において、本明細書に含まれる説明に記載された、または図面に示された詳細に限定されないことが理解される。本発明は、他の実施形態が可能であり、また、様々な方法で実践かつ実施できる。したがって、本明細書で用いられている表現法及び用語法は、説明のためのものであり、限定するものであると見なされるべきではないことを理解されるものとする。このように、当業者は、本開示が基づいている着想が、現在開示されている主題のいくつかの目的を遂行するための他の構造、方法、およびシステムを設計するための基礎として容易に利用され得ることを理解するだろう。

Claims (16)

  1. 結合入力領域に入射された画像照明を、ユーザの眼で視認するための眼球運動ボックスに向けるための光学系であって、透明材料から形成された導光光学素子(LOE)を備え、前記LOEは、
    第1の配向を有する平面状で、相互に平行な第1のセットの部分反射面を含む第1の領域と、
    第1の配向と非平行な第2の配向を有する平面状で、相互に平行な第2のセットの部分反射面を含む第2の領域と、
    相互に平行な主要外面のセットであって、前記第1のセットの部分反射面および前記第2のセットの部分反射面の両方が、空隙を介在させることなく前記主要外面の間に位置するように、前記主要外面が前記第1および前記第2の領域にわたって延在する、相互に平行な主要外面のセットと、を備え、
    前記第1の領域から前記第2の領域への前記主要外面での内部反射による前記LOE内を伝播する画像照明の一部が、前記LOEから前記眼球運動ボックスに向かって結合出力されるように、前記第2のセットの部分反射面が、前記主要外面に対して斜角にあり、
    前記第1のセットの部分反射面は、前記主要外面での内部反射によって、前記LOE内を前記結合入力領域から伝播する画像照明の一部が前記第2の領域に向かって偏向されるように配向され、
    前記LOEは、前記第1のセットの部分反射面によって偏向された光の偏光を、前記第2のセットの部分反射面に到達する前に回転させるように、前記第1の領域と前記第2の領域との間に配備される光学リターダをさらに含む、光学系。
  2. 前記画像照明が前記1つのセットの主要外面での内部反射によって1次元に閉じ込められるように、前記画像照明を前記LOEの前記結合入力領域に入射するように、前記LOEに光学的に結合された小型画像プロジェクタ(POD)をさらに含む、請求項1に記載の光学系。
  3. 前記PODは、前記画像照明が2次元の角度視野に対応する角度範囲に及ぶように、無限遠にコリメートされたコリメート画像を生成するように構成される、請求項2に記載の光学系。
  4. 前記第1のセットの部分反射面は、前記LOEの主要外面に対して直交するように配向される、請求項1に記載の光学系。
  5. 前記画像照明と前記画像照明の共役の両方が、前記第2の領域に偏向される、請求項4に記載の光学系。
  6. 前記第1のセットの部分反射面は、前記LOEの主要外面に対して斜めに配向される、請求項1に記載の光学系。
  7. 前記画像照明または前記画像照明の共役のいずれかが、前記第2の領域に偏向される、請求項6に記載の光学系。
  8. 前記第1のセットの部分反射面は、前記画像照明が第1の次元で拡張を受けるように、前記第1の領域内で伝播する前記画像照明の割合を連続的に反射する、請求項1に記載の光学系。
  9. 前記第2のセットの部分反射面は、前記画像照明が第2の次元で拡張を受けるように、前記第2の領域内で伝播する前記画像照明の割合を連続的に反射する、請求項1に記載の光学系。
  10. 前記第1の領域は、X軸方向またはY軸方向の一方における開口拡大を実現するように構成され、前記第2の領域は、前記X軸方向または前記Y軸方向の他方における開口拡大を実現するように構成される、請求項1に記載の光学系。
  11. 前記第1および第2のセットの部分反射面は、所定の角度範囲にわたって内部表面に衝突する光を反射するように構成された誘電体薄膜コーティングでコーティングされた内部表面として実装される、請求項1に記載の光学系。
  12. 前記リターダは、前記主要外面に対して実質的に垂直に前記主要外面の間に延びるように、前記LOE内に配備される、請求項1に記載の光学系。
  13. 前記リターダは、前記主要外面に対して斜角で前記主要外面の間に延びるように、前記LOE内に配備される、請求項1に記載の光学系。
  14. 前記リターダは、前記主要外面に対して実質的に平行に配向されるように、前記LOE内に配備される、請求項1に記載の光学系。
  15. 前記リターダは、前記主要外面の1つに実質的に隣接して配向される、請求項14に記載の光学系。
  16. 結合入力領域に入射された画像照明を、ユーザの眼で視認するための眼球運動ボックスに向けるための光学系であって、透明材料から形成された導光光学素子(LOE)を備え、前記LOEは、
    第1の配向を有する平面状で、相互に平行な第1のセットの部分反射面を含む第1の領域と、
    前記第1の配向と非平行な第2の配向を有する平面状で、相互に平行な第2のセットの部分反射面を含む第2の領域と、
    相互に平行な主要外面のセットであって、前記第1のセットの部分反射面および前記第2のセットの部分反射面の両方が、空隙を介在させることなく前記主要外面の間に位置するように、前記主要外面が前記第1および前記第2の領域にわたって延在する、相互に平行な主要外面のセットと、を備え、
    前記第1の領域から前記第2の領域への前記主要外面での内部反射による前記LOE内を伝播する画像照明の一部が、前記LOEから前記眼球運動ボックスに向かって結合出力されるように、前記第2のセットの部分反射面が、前記主要外面に対して斜角にあり、
    前記第1のセットの部分反射面は、前記主要外面での内部反射によって、前記LOE内を結合入力領域から伝搬する画像照明の一部が前記第2の領域に向かって偏向されるように配向され、前記偏向は、前記LOEの前記結合入力領域と前記第2の領域との間で発生する前記画像照明の伝播方向の面内素子の唯一の方向転換であり、
    前記LOEは、前記第1のセットの部分反射面によって偏向された光の偏光を、前記第2のセットの部分反射面に到達する前に回転させるように、前記第1の領域と前記第2の領域との間に配備される光学リターダをさらに含む、光学系。
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