JP2024503085A - シャフト認識機構を有する手術ステープラー - Google Patents

シャフト認識機構を有する手術ステープラー Download PDF

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Abstract

手術ステープラーのためのハンドルアセンブリは、回転可能作動シャフトを備えることができる。作動シャフトは、それがジョーアセンブリをステープル発射モードで作動させることができる第1の回転方位と、それがジョーアセンブリを逆転モードで作動させることができる第2の回転方位とを有することができる。ハンドルアセンブリは、細長シャフトに対してジョーアセンブリを選択的に関節作動させるためにボールネジを含む関節機構を含むことができる。ハンドルアセンブリは、再装填シャフトがハンドルアセンブリに確実にカプリングされていない場合にステープル発射モードの選択と関節機構の作動とをロックアウトする機構を含むことができる。【選択図】図18B

Description

〔関連出願への相互参照〕
この出願は、その全体が引用によって本明細書に組み込まれている2021年1月14日出願の「シャフト認識機構を有する手術ステープラー(Surgical Stapler Having Shaft Recognition Mechanism)」という名称の米国仮特許出願第63/137,652号に対する優先権及びその利益を主張するものである。
本出願は、一般的には手術閉塞器具、より具体的には手術ステープラーに関する。
手術ステープラーは、組織を接近させる又はクランプするのに及びクランプされた組織を互いにステープル留めするのに使用される。従って、手術ステープラーは、組織が適正に位置決めされて捕捉されることを保証するためのかつステープルが組織を通過するための機構を有する。その結果、これは、クランプされた組織の適正なステープル留めを提供するために複雑な機構と共に例えば複数のトリガ及びハンドルを生成してきた。これらの複雑な機構と共に、手術ステープラーは、増大する製造負担、並びにデバイス故障に対する潜在的な原因及びユーザに対する混乱を招く可能性がある。すなわち、複雑な機構を伴わないクランプされた組織の確実なステープル留めが望まれている。
ある一定の実施形態では、手術ステープラーのためのハンドルアセンブリを本明細書に提供する。ハンドルアセンブリは、ハンドル本体と、作動シャフトと、シャフトカプリング発射ロックアウト機構とを備える。ハンドル本体は、固定ハンドルと、ハンドル本体にピボット可能にカプリングされた可動ハンドルとを備える。ハンドル本体は、ステープラージョーアセンブリを有する器具シャフトに取り外し可能にカプリングするように構成されたカプラを備える。作動シャフトは、その手動作動のために可動ハンドルに機械的にカプリングされる。作動シャフトは、ハンドル本体内を長手軸線に沿って摺動可能である。作動シャフトは、固定ハンドルに対する可動ハンドルの移動が作動シャフトを遠位に前進させる第1の方位と、固定ハンドルに対する可動ハンドルの移動が作動シャフトを近位に後退させる第2の方位とに選択的に位置決め可能である。シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、器具シャフトがカプラにカプリングされていない時に第1の方位に作動シャフトが選択的に位置決めされることを防止し、器具シャフトがカプラにカプリングされている時に第1の方位への作動シャフトの選択的位置決めを可能にする。
ある一定の実施形態では、手術ステープラーのためのハンドルアセンブリを提供する。ハンドルアセンブリは、ハンドル本体と、作動シャフトと、関節機構と、関節ロックアウト機構と、シャフトカプリング発射ロックアウト機構とを備える。ハンドル本体は、固定ハンドルと、ハンドル本体にピボット可能にカプリングされた可動ハンドルとを備える。ハンドル本体は、ステープラージョーアセンブリを有する器具シャフトに取り外し可能にカプリングするように構成されたカプラを備える。作動シャフトは、その手動作動のために可動ハンドルに機械的にカプリングされる。作動シャフトは、長手軸線に沿ってハンドル本体内で摺動可能である。作動シャフトは、発射方位及び逆転方位に選択的に位置決め可能である。関節機構は、器具シャフトがハンドル本体にカプリングされている時に器具シャフトに対してステープラージョーアセンブリを関節作動させるように構成される。関節ロックアウト機構は、器具シャフトがカプラにカプリングされていない時に関節機構の作動を防止し、器具シャフトがカプラにカプリングされている時に関節機構の作動を可能にする。シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、器具シャフトがカプラにカプリングされていない時に第1の方位への作動シャフトの選択的位置決めを防止し、器具シャフトがカプラにカプリングされている時に第1の方位への作動シャフトの選択的位置決めを可能にする。
ある一定の実施形態では、手術ステープラーのためのハンドルアセンブリを提供する。ハンドルアセンブリは、ハンドル本体と、作動シャフトと、回転機構と、シャフトカプリング発射ロックアウト機構とを備える。ハンドル本体は、固定ハンドルと、ハンドル本体にピボット可能にカプリングされた可動ハンドルとを備える。ハンドル本体は、器具シャフトに取り外し可能にカプリングするように構成されたカプラを有する。作動シャフトは、その手動作動のために可動ハンドルに機械的にカプリングされる。作動シャフトは、長手軸線に沿ってハンドル本体内で摺動可能であり、かつ作動シャフトを発射方位及び逆転方位のうちの一方に選択的に位置決めするために長手軸線に対して回転可能である。回転機構は、作動シャフトを選択的に回転させる。シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、ロックアウトスリーブと少なくとも1つのロックアウトアームとを備える。ロックアウトスリーブは、カプラに隣接して位置決めされる。少なくとも1つのロックアウトアームは、ロックアウトスリーブにカプリングされ、ロックアウトスリーブから近位に延びる。ロックアウトアームは、そこから突出するロックアウトタブを備える。シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、ロックアウトタブが、作動シャフトを発射方位に位置決めする回転機構の作動を妨げるように、器具シャフトがカプラにカプリングされていない時にロックアウト構成に位置決めされる。シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、ロックアウトタブが回転機構から離隔するように、器具シャフトがカプラにカプリングされている時にアンロック構成に位置決めされる。
ある一定の実施形態では、手術ステープラーを提供する。手術ステープラーは、器具シャフトとハンドルアセンブリとを備える。器具シャフトは、近位端と遠位端を有する。器具シャフトは、遠位端でのエンドエフェクタと、近位端でのロックアウトキー溝とを備える。ハンドルアセンブリは、ハンドル本体と、作動シャフトと、関節機構と、一体化された関節ロックアウト及びシャフトカプリング発射ロックアウト機構とを備える。ハンドル本体は、固定ハンドルと、ハンドル本体にピボット可能にカプリングされた可動ハンドルとを備える。ハンドル本体は、器具シャフトに取り外し可能にカプリングするように構成されたカプラを有する。作動シャフトは、その手動作動のために可動ハンドルに機械的にカプリングされる。作動シャフトは、長手軸線に沿ってハンドル本体内で摺動可能であり、発射方位及び逆転方位のうちの一方に選択的に位置決め可能である。関節機構は、器具シャフトがカプラにカプリングされている時に器具シャフトに対してエンドエフェクタを関節作動させるように作動可能である。一体化された機構は、カプラに隣接して位置決めされたロックアウトスリーブと、ロックアウトスリーブにカプリングされた少なくとも1つのロックアウトアームと、ロッキングスリーブとを備える。少なくとも1つのロックアウトアームは、ロックアウトスリーブから近位端まで近位に延びる。ロックアウトアームは、そこから突出するロックアウトタブを備える。ロッキングスリーブは、少なくとも1つのロックアウトアームの近位端にカプリングされる。シャフトのロックアウトキー溝は、ロックアウトタブが作動シャフトを発射方位に位置決めすることを妨げ、ロッキングスリーブが関節機構の作動を防止するように、器具シャフトがカプラにカプリングされていない時に一体化されたロックアウト機構がロックアウト構成に位置決めされるようにロックアウトスリーブと係合可能である。一体化された機構は、ロックアウトタブが、作動シャフトを発射方位に位置決めすることを可能にするように位置決めされ、かつロッキングスリーブが、関節機構の作動を可能にするように位置決めされるように、器具シャフトがカプラにカプリングされている時にアンロック構成に位置決めされる。
ジョーが開放構成にある手術ステープル留めデバイスの実施形態の斜視図である。 ジョーが閉鎖構成にある図1の手術ステープル留めデバイスに関する再装填シャフトの実施形態の斜視図である。 手術ステープル留めデバイスのための関節機構を有するハンドルアセンブリの実施形態の斜視図である。 可動ハンドルが閉鎖構成にある図3のハンドルアセンブリの斜視図である。 セレクタが第1の構成にある図3のハンドルアセンブリの上面図である。 セレクタが第2の構成にある図3のハンドルアセンブリの上面図である。 図3のハンドルアセンブリの側面図である。 図3のハンドルアセンブリの断面側面図である。 初期構成にある図1のハンドルアセンブリの断面側面図である。 図8Aのハンドルアセンブリの断面斜視図である。 閉鎖構成に作動させた図1のハンドルアセンブリの断面側面図である。 図9Aのハンドルアセンブリの断面斜視図である。 前方駆動構成にある図1のハンドルアセンブリの断面側面図である。 図10Aのハンドルアセンブリの断面斜視図である。 前方駆動構成にある図1のハンドルアセンブリの断面側面図である。 図11Aのハンドルアセンブリの断面斜視図である。 完全前方駆動構成にある図1のハンドルアセンブリの断面側面図である。 図12Aのハンドルアセンブリの断面斜視図である。 逆転駆動構成にある図1のハンドルアセンブリの断面側面図である。 図13Aのハンドルアセンブリの断面斜視図である。 完全逆転駆動構成にある図1のハンドルアセンブリの断面側面図である。 図14Aのハンドルアセンブリの断面斜視図である。 図3のハンドルアセンブリの関節機構の実施形態の切欠き側面図である。 関節作動位置にある図15の関節機構の斜視図である。 図15の関節機構の切欠き側面図である。 解除ボタンを押し下げた図15の関節機構の切欠き側面図である。 解除ボタンを押し下げて部分的に中心位置に戻した図15の関節機構の切欠き側面図である。 解除ボタンを押し下げて中心位置に戻した図15の関節機構の切欠き側面図である。 解除ボタンを部分的に解除した中心位置での図15の関節機構の切欠き側面図である。 図15の関節機構の切欠き側面図である。 ロックアウト構成での図3のハンドルアセンブリの関節ロックアウト機構及びシャフトカプリング発射ロックアウト機構の斜視図である。 アンロック構成での図3のハンドルアセンブリの関節ロックアウト機構及びシャフトカプリング発射ロックアウト機構の斜視図である。 ロックアウト構成での図3のハンドルアセンブリのシャフトカプリング発射ロックアウト機構の斜視図である。 アンロック構成での図3のハンドルアセンブリのシャフトカプリング発射ロックアウト機構の斜視図である。 ロックアウト構成での図3のハンドルアセンブリの関節ロックアウト機構の切欠き上面図である。 アンロック構成での、図3のハンドルアセンブリの関節ロックアウト機構の切欠き上面図である。 図1の手術ステープル留めシステムのための再装填シャフトの実施形態の側面図である。 図21Aの再装填シャフトの近位端の斜視端面図である。 図21Aの再装填シャフトのためのロックアウトキー溝の実施形態の側面図である。 図3のハンドルアセンブリのロックアウトスリーブの斜視図である。 再装填シャフトのロックアウトキー溝の実施形態のハンドルアセンブリのロックアウトスリーブとのカプリング作動を示す概略図である。 係合構成での図3のハンドルアセンブリのシャフトカプリング発射ロックアウト機構の切欠き上面図である。
図1~2を参照すると、手術ステープル留めデバイスの実施形態を示している。手術ステープラー10の図示の実施形態は、細長シャフト20、ジョーアセンブリ30、及びハンドルアセンブリ40を備える。図1は、ジョーアセンブリ30が開放構成にある手術ステープラー10を示している。図2は、ジョーアセンブリ30が閉鎖構成にある手術ステープラー10の細長シャフト20とジョーアセンブリ30とを備える取り外し可能再装填シャフトアセンブリを示している。
引き続き図1及び2を参照すると、手術ステープラー10の図示の実施形態は、腹腔鏡下外科手順に使用されるように寸法決めされ、かつそのように構成することができる。例えば、細長シャフト20及びジョーアセンブリ30は、アクセスポート又はトロカールカニューレを通して術野に導入されるように寸法決めされ、かつそのように構成することができる。一部の実施形態では、細長シャフト20及びジョーアセンブリ30は、例えば、8mm未満のような比較的小さい作動チャネル直径を有するトロカールカニューレを通して挿入されるように寸法決めされ、かつそのように構成することができる。他の実施形態では、細長シャフト20及びジョーアセンブリ30は、例えば、10mm、11mm、12mm、又は15mmのようなより大きい作動チャネル直径を有するトロカールカニューレを通して挿入されるように寸法決めされ、かつそのように構成することができる。他の実施形態では、本明細書に説明する手術ステープラーのある一定の態様は、切開外科手順に使用する手術ステープル留めデバイスに組み込むことができると考えられる。
引き続き図1及び2を参照すると、図示のように、細長シャフト20は、ほぼ管状の部材を備える。細長シャフト20は、近位端22から遠位端24まで延びる。細長シャフト20は、近位端22と遠位端24の間を延びる手術ステープラー10の中心長手軸線Lを定める。
引き続き図1及び2を参照すると、図示の実施形態では、ジョーアセンブリ30は、細長シャフト20の遠位端24で細長シャフト20にカプリングされる。ジョーアセンブリ30は、第1のジョー32と、第1のジョー32にピボット的にカプリングされた第2のジョー34とを備える。図3及び図15~17に示す実施形態では、ジョーアセンブリ30は、ハンドル内の関節機構に応答して細長シャフト20に対して関節作動可能である。図1及び図8~14は、中心固定式ジョーアセンブリを発射するように構成されたハンドルアセンブリを示し、ステープル発射シーケンスでのハンドルアセンブリの作動機構を更に説明している。初期構成では、第1のジョー32は、そこに配置された複数のステープル36を含む。
図1及び2を引き続き参照すると、図示の実施形態では、ジョーアセンブリ30は、細長シャフト内で長手方向に摺動可能な作動部材又はビームによって開放構成(図1)からステープル留め構成への閉鎖構成(図2)まで作動させることができる。初期位置では、このビームは、細長シャフト20の遠位端24に位置決めすることができる。ビームが初期位置にある状態で、第2のジョー34は、ジョーアセンブリ30が開放構成になるように第1のジョー32から離れるようにピボット回転される。長手軸線Lに沿って遠位に作動部材又はビームを平行移動させると、作動ビームは、第2のジョー34と係合する。初期位置から遠位に第1の距離だけ作動ビームを平行移動させると、ジョーアセンブリは、開放構成から閉鎖構成まで作動させることができる。ジョーアセンブリ30が閉鎖構成にある状態で、作動ビームは、第1の距離だけ近位に戻してジョーアセンブリ30を開放構成に戻すことができる。作動ビームの遠位端は、第1のジョー32からステープルを配備するように構成されたステープルスライダーを前進させることができ、第1の距離を通り越して遠位に作動ビームを更に平行移動させることで複数のステープル36が第1のジョー32から配備されるようになっている。
引き続き図1~2を参照すると、図示の実施形態では、ハンドルアセンブリは、細長シャフト20の近位端22で細長シャフト20にカプリングされる。図示のように、ハンドルアセンブリ40は、固定ハンドル42を定めるハウジングと、固定ハンドル42にピボット的にカプリングされた可動ハンドル44又はトリガとを有するピストルグリップ構成を有する。他の実施形態では、本明細書に説明する態様を備える手術ステープラーデバイスは、例えば、シザーズグリップ構成又はインライン構成のような他の構成を有するハンドルアセンブリを有することができると考えられる。以下でより詳細に説明するように、ハンドルアセンブリ40は、可動ハンドル44の移動に応答して作動シャフトを選択的に前進させるように構成された作動機構を収容する。
一部の実施形態では、手術ステープラー10は、使い捨てカートリッジに位置決めされた複数のステープル36を備えることができ、一方でハンドルアセンブリ40は、複数のステープルカートリッジで再使用されるように構成される。図示の実施形態では、細長シャフト20及びジョーアセンブリ30は、ハンドルアセンブリ40に取り外し可能にカプリングすることができる使い捨てカートリッジを定める。従って、図示の実施形態では、ハンドルアセンブリ40は、その遠位端にカプラ46を備える。カプラ46は、手術ステープラー10の細長シャフト20と係合するようになっている。カプラ46は、ハンドルアセンブリ40を細長シャフト20に取り外し可能にカプリングすることができる外側コネクタと、ハンドルアセンブリ42の作動シャフトを細長シャフト20の作動部材に取り外し可能にカプリングすることができる内側コネクタとを有するバヨネット接続を有することができる。従って、手術ステープラー10は、外科手順中にハンドルアセンブリ40が複数の使い捨てカートリッジと共に再使用することができるように構成することができる。他の実施形態では、ハンドルアセンブリと細長シャフトの何らかの部分は再使用可能とすることができ、一方で細長シャフトの残余とジョーアセンブリは、使い捨てカートリッジを定めるように考えられている。ある一定の他の実施形態では、ハンドルアセンブリと細長シャフトは再使用可能とすることができ、一方でジョーアセンブリは、使い捨てカートリッジを定める。更に他の実施形態では、複数のステープルを収容するジョーインサートは、使い捨てカートリッジを定めることができ、一方で手術ステープラーの残余は再使用可能である。
図3~7は、手術ステープル留めデバイスのための関節機構を有するハンドルアセンブリの実施形態の様々な図を示している。関節機構は、ハンドルアセンブリ40の近位端に位置決めすることができ、ジョーアセンブリの関節作動のための関節ノブ190を有することができる。図3は、可動ハンドル44が固定ハンドル42から離隔した開放位置にあるハンドルアセンブリ40の斜視図を示している。図示のハンドルアセンブリ40は、本明細書で更に説明するように、ハンドルアセンブリ40に収容された作動機構と作動可能にカプリングされたセレクタ72を更に備える。図3に示すように、セレクタ72は第1の位置にある。
図4を参照すると、図3のハンドルアセンブリ40の別の斜視図を示している。図示のように、可動ハンドル44は、固定ハンドル42に隣接して位置決めされて開放位置にあり、セレクタ72は、第2の位置にある。図5及び6は、スライダー74のようなセレクタ72が第1の位置(図5)及び第2の位置(図6)にある図3のハンドルアセンブリの上面図を示している。図7Aは、図3のハンドルアセンブリ40の側面図を示し、図7Bは、図3のハンドルアセンブリ40の断面側面図を示している。
図8A及び8Bは、初期構成にあるハンドルアセンブリ40の断面図を示し、作動機構50の作動を明らかにしている。図示の実施形態では、作動機構50は、作動シャフト60をジョーアセンブリ30が開放構成にあることに対応する第1の位置からジョーアセンブリ30が閉鎖構成にあることに対応する第2の位置まで、及び第2の位置からジョーアセンブリ30がステープル留め構成に位置決めされて複数のステープル36を配備するための第3の位置まで選択的に平行移動させるように構成される。図8A及び8Bに示す初期構成では、作動機構50は、開閉機能を提供するために、ステープルを配備することなく可動ハンドル44又はトリガの移動に応答して作動シャフト60を第1の位置と第2の位置の間で繰返し平行移動させることができる。この開閉機能により、ユーザは、ステープルを配備する前に組織を位置決めし、クランプし、ステープラー10を再位置決めして望ましいステープル配置位置を見つけることができる。
図8~14を参照すると、図示の実施形態では、作動機構は、前進又は前方ドライバ52、逆転ドライバ54、開放ドライバ58、前進面62、逆転面64、及び開放面66を備える。前方ドライバ52は、可動ハンドル44が開放位置から閉鎖位置まで移動することにより、例えば、ハンドルアセンブリ40内で遠位などの第1の方向に前方ドライバ52が進むように、可動ハンドル44と作動可能にカプリングすることができる。前方ドライバ52は、凹部又はスロットに係合するように構成された爪又は歯を備えることができる。
逆転ドライバ54は、可動ハンドル44が開放位置から閉鎖位置まで移動することにより、例えば、ハンドルアセンブリ40内で近位などの、第1の方向と反対の第2の方向に逆転ドライバ54が進むように、可動ハンドル44と作動可能にカプリングすることができる。一部の実施形態では、可動ハンドル44は、遊び歯車56を含む歯車接続を使用して逆転ドライバ54と作動可能にカプリングすることができる。逆転ドライバ54は、凹部又はスロットに係合するように構成された爪又は歯を備えることができる。
開放ドライバ58は、可動ハンドル44が開放位置から閉鎖位置まで移動することにより、例えば、ハンドルアセンブリ40内で遠位などの第1の方向に開放ドライバ58が進むように、可動ハンドル44と作動可能にカプリングすることができる。図示の実施形態では、開放ドライバ58は、ピン及びスロット接続で開放ドライバ58を遊び歯車56にカプリングして可動ハンドル44と作動可能にカプリングされる。開放ドライバ58は、凹部又はスロットに係合するように構成された爪又は歯を備えることができる。
作動シャフト60は、その上に形成された前進面62、逆転面64、及び開放面66を備える。図示の実施形態では、前進面62は、作動シャフト60に沿って長手方向に形成されたラック又は複数の離隔した凹部又は歯を備える。図示のように、逆転面64は、作動シャフト60に沿って長手方向に形成され、かつ前進面62から角度的にオフセットされたラック又は複数の離隔した凹部又は歯を備える。図示の実施形態では、開放面66は、作動シャフト60に形成された凹部を備える。
ある一定の実施形態では、作動シャフト60は、ハンドルアセンブリ40内でステープラー10の長手軸線の周りに回転可能である。ハンドルアセンブリ40は、ハンドルアセンブリ40内で作動シャフト60の選択的な回転を提供する回転機構70を備えることができる。作動シャフト60は、前方ドライバ52が前進面62と係合することができる第1の方位と、逆転ドライバ54が逆転面64と係合することができる第2の方位との間で回転可能とすることができる。作動シャフト60に対して前進面52が逆転面54から角度的にオフセットされているために、作動シャフトが第1の方位にある場合に、逆転ドライバ54は逆転面64から外され、作動シャフトが第2の方位にある場合に、前進ドライバ52は前進面62から外される。
引き続き図8~14を参照すると、ある一定の実施形態では、回転機構70は、スライダーのようなセレクタ72を備える。スライダーは、ハンドルアセンブリ40のハウジングを通って横断方向に延びることができる。スライダーは、ハンドルアセンブリ40の一方の側から延びる第1の位置にスライダーを位置決めすることで作動シャフト60を第1の方位に位置決めし、ハンドルアセンブリ40の反対側から延びる第2の位置にスライダーを位置決めすることで作動シャフト60を第2の方位まで回転させるように、作動シャフト60と作動可能にカプリングすることができる。図示の実施形態では、スライダーは、作動シャフト60に回転可能に固定され、かつ作動シャフト60に沿って長手方向に摺動可能である(例えば、キー接続などを使用して)歯車78との噛み合い係合でラック76にカプリングされる。望ましくは、スライダーを備える図示の回転機構70は、作動シャフト60を望ましい方位に離散的に位置決めし、作動機構50内の噛み合い不良係合の発生を低減する。一部の実施形態では、スライダーは、作動シャフト60の方位及び従ってステープラーの作動モードをユーザに示すために、矢印のような視覚的インジケータを備えることができる。他の実施形態では、回転機構70’’(図1)は、スライダーセレクタ72ではなく、作動シャフトに直接に回転的にカプリングされた回転可能ノブのような別の機構を含むことができる。
図示の実施形態では、前進面62と逆転面64は、作動シャフトの周りに約90度だけ角度的にオフセットされる。従って、回転機構70は、作動シャフトを第1の方位と第2の方位の間で約90度回転させるように構成される。他の実施形態では、作動面62と逆転面64は、例えば、120度のような異なる角度オフセットを有することができ、回転機構70は、それに応じて作動シャフト60を回転させるように構成することができる。更に、ハンドルアセンブリ40の作動の開放/閉鎖モードに関して本明細書でより詳細に説明するように、図示の実施形態では、開放ドライバ58は、第2の方位で作動シャフトと係合し、別の実施形態では、作動シャフトは、開放ドライバ58が作動シャフトと係合する第3の方位まで回転可能とすることができる。
図8~14を参照すると、ハンドルアセンブリ40の作動機構50の典型的な作動シーケンスを示している。図8A~8B及び図9A~9Bは、ジョーアセンブリ30に開放/閉鎖機能を提供する初期構成でのハンドルアセンブリ40の作動を示している。図8Aでは、可動トリガ44は開放位置にあり、作動シャフト60は、細長シャフト20の遠位端での作動ビームの第1の位置に対応する第1の位置にある。初期位置では、作動シャフト60は、逆転ドライバ54が逆転面64と角度的に整合するように第2の方位に位置決めされる。作動シャフト60が第2の方位にある場合に、開放ドライバ58は、開放面66又は凹部内に位置決めされる。可動ハンドル44が開放位置(図8A~8B)から閉鎖位置(図9A~9B)まで移動すると、前方ドライバ52は、作動シャフト60に沿って遠位に前進し、作動シャフト60に形成された前進凹部63に係合して作動シャフト60をハンドルアセンブリ40内で遠位に第2の位置まで駆動する。ハンドルアセンブリ40内の作動シャフト60の第2の位置は、ジョーアセンブリ30を閉鎖構成に位置決めする作動ビームの第2の位置に対応する。
可動ハンドル44は、コイルバネ68(図11A)のような付勢部材によって開放位置に付勢することができる。従って、可動ハンドル44を図9A~9Bに示す閉鎖位置から解除すると、可動ハンドル44は、図8A~8Bの開放位置に戻ることになる。可動ハンドル44を開放ドライバ58と作動可能にカプリングすることにより、可動ハンドル44が開放位置に戻る時に、同様にハンドルアセンブリ40内で開放ドライバ58が近位に平行移動する。作動シャフト60の第2の方位では、開放ドライバ58は、開放面66に係合して開放ドライバ58の近位移動によって作動シャフト60が第2の位置から第1の位置に戻り、ジョーアセンブリ30を開放構成に戻すようになっている。
ユーザは、ジョーを繰返し開閉して組織を様々な位置でクランプすることにより、術野内で望ましいステープル留め位置を探すことができる。望ましいステープル留め位置が選択された状態で、作動シャフト60を第1の方位まで回転させることにより、作動機構50は、ステープル留め又は発射モードに構成することができる。ジョーアセンブリが望ましいステープル留め位置で閉鎖構成にある場合(図9A~9Bに示すように)、ユーザは、作動シャフト60の第1の方位に対応する第1の位置までスライダーを摺動させることにより、セレクタ72の位置を再位置決めすることができる(図10A~10Bに示すように)。作動シャフト60の第1の方位では、前方ドライバ52は前進面62と係合可能であり、逆転ドライバ54は逆転面64と角度的に不整合であり、開放ドライバ58は開放面66と角度的に不整合である。作動シャフト60が第1の方位にある場合に、可動ハンドル44は開放位置の中に解除され(図11A~11B)、前方ドライバ52を前進面62と係合させることができる。
図11A~11B及び図12A~12Bを参照すると、作動シャフト60が第1の方位にあり、かつ前方ドライバ52が前進面62に係合しているので、作動機構50は、ステープル留め又は発射モードにある。開放位置から閉鎖位置までかつ開放位置に戻る複数サイクルの可動ハンドル44の移動により、作動シャフト60は、第2の位置(図11A~11B)からハンドルアセンブリ40に対してその最遠位限界まで移動される第3の位置(図12A~12B)まで前進する。一部の実施形態では、作動機構は、第3の位置での作動シャフト60の遠位移動を妨げるためのストップを含むことができる。作動シャフトの第2の位置は、ジョーアセンブリ30内の作動ビームの第2の位置に対応する。作動シャフトの第3の位置は、複数のステープルが第1のジョーから配備されるジョーアセンブリ30内の作動ビームの第3の位置に対応する。発射モードで可動ハンドル44又はトリガを移動して作動シャフトを第2の位置から第3の位置まで前進させる場合に、前方ドライバ52は、ラチェット様の前進で作動面62の隣接する歯又は溝の上を順次前進する。
図13A~13Bを参照すると、作動シャフト60が第3の位置まで前進し、かつステープルがジョーアセンブリから発射された状態で、作動機構50は、逆転モードに構成することができる。従って、回転機構70は、作動シャフト60を第2の方位まで回転させ、逆転面64を逆転ドライバ54と角度的に整合するように位置決めすることができる。スライダーを第2の位置に摺動させて、作動シャフトを第1の方位(図12A~12B)から第2の方位(図13A~13B)まで回転させることができる。作動シャフト60が第2の方位にある場合に、可動ハンドル44を開放位置から閉鎖位置までそして再び開放位置まで戻すサイクルを繰り返すことにより、逆転ドライバ54は、ラチェット様の前進で逆転面64に係合し、一方で作動シャフト60は、ハンドルアセンブリ40内で近位に後退する。逆転ドライバ54が作動シャフト60を第2の位置(図14A~図14Bに示す)まで近位に駆動した状態で、開放ドライバ58は、開放面66に係合する。可動ハンドル44が開放位置まで解除された時に、開放ドライバ58は、作動シャフト60を第1の位置に戻す。(ハンドルアセンブリを図8A~8Bに示す構成に戻す)。作動シャフト60が第1の位置にある場合に、ステープルが空になったカートリッジは、ハンドルアセンブリ40から切り離すことができ、新しいカートリッジをハンドルアセンブリにカプリングして別のステープル留め作動を開始することができる。
図15、16、及び17A~17Fを参照すると、ハンドルアセンブリ40の関節機構の実施形態を示している。図示の実施形態では、ハンドルは、長手方向の中心位置に対していずれかの方向の完全関節作動位置でシャフトの遠位端でジョーアセンブリを45°まで関節作動させることができる。一部の実施形態では、ハンドルアセンブリは、ハンドルの近位端で手動作動式関節ノブ190にカプリングされた一連の構成要素を備える手動関節機構を使用する。他の実施形態では、関節ノブと関節機構のある一定の構成要素とは、例えば、遠位端、その上面、又は固定ハンドル上のようなハンドルアセンブリ上の他の位置に配置することができると考えられる。
図15及び16を参照すると、再装填シャフトがハンドルにカプリングされている時に、関節機構は、再装填シャフト内で長手方向に延びる関節部材206にカプリングされる。関節機構の作動により、関節部材206は、シャフトに対して近位に又は遠位に長手方向に平行移動し、シャフトの遠位端でジョーアセンブリが関節作動する。
図15を参照すると、関節機構は、1又は2以上のボールベアリング194をそこに載せることができる少なくとも1つの螺旋溝又はネジ山195を有するボールネジ192を備える。図示の実施形態では、関節機構は、2つのネジ山195に係合可能な2つのボールベアリング194を備える。ボールベアリング194は、ボールネジ192の半径方向外側に位置決めされたボールスリーブ191のボールベアリング開口189に位置決めされる。ボールベアリング194は、ボールベアリング194の半径方向外側に位置決めされた解除スリーブ196によってネジ山195内に維持される。接続ピン193などによってボールスリーブ191にカプリングされた関節ノブ190の回転により、ボールスリーブ191は、回転軸の周りに回転してボールベアリング194にネジ山195内を移動させ、相応にボールネジ192を長手方向に平行移動させる。ジョーアセンブリの関節作動は、関節ノブ190を回転させ、相応にボールスリーブ191及びボールベアリング194を回転軸の周りに回転させることによって達成されるが、一方でそれらの長手方向位置は、回転軸に沿って固定される。その結果、ボールネジ192のネジ山195に係合するボールベアリング194は、ボールネジ192を回転軸に沿って前後に平行移動させることになる。図示の実施形態では、ボールスリーブ191は、ほぼ管状であり、その内部にキャビティが形成され、ボールネジ192の一部分は、キャビティ内に位置決めされてキャビティ内を長手方向に平行移動する。関節機構の図示の実施形態は、ボールネジのネジ山に係合可能な2つのボールベアリングを備えるが、他の実施形態では、関節機構は、例えば、単一螺旋ネジに位置決めされた単一ボールベアリング、又は対応する数の螺旋ネジ山に位置決めされた3又は4以上のボールベアリングのような、2より少ないか又は多いボールベアリングを有することができると考えられる。
図15及び16を参照すると、ボールネジ192は、1対の関節リンク202にカプリングされた遠位端200まで延びる。関節リンク202は互いに離隔しており、それにより、望ましいことに、ハンドル内の作動機構及び作動シャフトの半径方向外側に関節リンク202を位置決めすることができる。図16に示すように、関節リンク202は、そこに形成されたスロットのような嵌合特徴を備えることができ、それによってハンドル本体から半径方向内側に延びるポストのような対応する嵌合特徴部にそれらをキー留めすることを可能にする。スロットは、ハンドルに対して関節リンクを安定させることができ、ハンドルポストとスロット端部との相互作用により、関節機構の関節作動の範囲を定めることができる。関節リンク202の遠位端は、関節アダプタ204に回転可能にカプリングすることができ、関節アダプタ204は、ハンドルの遠位端で作動アダプタの半径方向外側に同軸に位置決めすることができる。この回転カプリングは、比較的低い摩擦特性を有する関節ベアリング205を備えることができる。この関節ベアリング205は、関節機構の作動中に、ハンドルアセンブリに対するカプリングされた再装填シャフトの回転、及び関節アダプタ204の長手方向移動を容易にすることができる。関節機構の図示の実施形態は、ハンドル内の作動機構から横方向にオフセットした2つの関節リンクを備えるが、他の実施形態では、関節機構は、例えば、1つの関節リンク又は3又は4以上の関節リンクのような、2よりも少ないか又は多い関節リンクを有することができると考えられる。
引き続き図16を参照すると、シャフトをハンドルにカプリングする時に、バヨネット接続により、関節アダプタ204をシャフト内の関節部材206に接続することができる。関節部材206は、シャフト内を遠位に延びてシャフトに関節作動可能にカプリングされたエンドエフェクタ又はジョーアセンブリにカプリングされる。ネジ山195は、ボールネジを近位に移動するとジョーアセンブリが長手方向中心位置に対してハンドルから見て左方に関動作動することになり、ボールネジ192を遠位に移動するとジョーアセンブリが中心位置に対してハンドルから見て右方に関節作動することになるように構成することができる。
有利なことに、ボールネジ192の螺旋ネジ山195は連続しているので、関節機構により、望ましい作動範囲の間で事実上無数の角度位置にジョーアセンブリを関節作動させることができる。一部の実施形態では、関節機構は、シャフトの長手軸線によって定められる長手方向中心位置に対してジョーアセンブリの周りに-45°~+45°の関節作動範囲を提供するように構成することができる。他の実施形態では、関節機構は、±45°を超える関節を与える範囲又は±45°未満の関節を与える範囲を備える他の有効な関節範囲を提供するように構成することができる。一部の実施形態では、関節機構は、長手方向中心位置に対して単一方向の関節作動を提供するように構成することができる。
一部の実施形態では、ボールネジ192上のネジ山195のピッチは可変である。例えば、ネジ山195は、ジョーアセンブリが関節作動するためにより大きい力を必要とする場合に、より大きい機械的利益を有利に提供するためにネジ山の端部に向けて比較的小さいピッチを備えることができる。ジョーアセンブリが関節作動するために必要な力がより小さい場合に、比較的小さい機械的利益で迅速な移動を可能にするためにネジ山195は、ネジ山の中心に向けて比較的大きいピッチを備えることができる。別の実施形態では、関節ノブの回転は、関節機構の関節範囲にわたって変化しない、ステープラーのジョーアセンブリの比例した関節量をもたらすように、ネジ山195は一定のピッチを備える。望ましいことに、そのような一定ピッチネジ山のボールネジは、作動機構の作動中に容易に予想可能な応答をもたらすことができる。
図17A~17Fを参照すると、関節機構は、関節機構をいずれの関節位置からも長手方向中心位置に有利にリセットすることができる解除機構を備えることができる。解除機構は、ユーザが解除ボタン198を押すことによって作動される。図示の実施形態では、解除ボタン198は、関節ノブ190内に半径方向に入れ子式に位置決めされている。
図17Bを参照すると、解除ボタン198の作動は、解除スリーブ196を遠位に進めることになる。解除スリーブ196の半径方向内面に段差を付け、内径が比較的小さい係合面186と内径が比較的大きい解除面188とを備え、係合面と解除面の間に滑らかな傾斜を備えるようにする。作動中に、解除スリーブの係合面は、ボールベアリング194をボールネジ192のネジ山195内に維持する。解除ボタン198が押されると、係合面は遠位に進み、ボールベアリング194は、ネジ山195から離脱して解除面に対してボールスリーブ191(図15)内のボールベアリング開口189を通って半径方向外側に進むことができる。
図17C及び17Dを参照すると、ボールベアリング194がネジ山195から離脱すると共に、関節機構を中心位置に付勢することができる。一部の実施形態では、ボールネジ192は、2つのバネ197のような付勢部材とシャフトからのバネ力とによって中心位置に付勢される。ネジ山195に沿う中心位置(図17D)に位置決めされたボールベアリング194は、ジョーアセンブリの長手方向中心位置に対応する。
図17E~17Fを参照すると、解除ボタン198が干渉のない構成に戻ると、解除スリーブ196は、バネによって近位に(矢印199に示す)に後退する。解除バネ196の近位移動により、ボールベアリング194は、ボールネジのネジ山195と係合するように強制される。従って、関節機構を使用してジョーアセンブリを長手方向中心位置から関節作動させることができ、又はステープラーをジョーアセンブリと共に長手方向中心位置で使用することができる。
ある一定の実施形態では、本明細書に説明するハンドルアセンブリは、関節ロックアウト機構とシャフトカプリング発射ロックアウト機構とを更に備えることができる。関節ロックアウト機構は、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされていない時に関節機構の作動を防止し、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされている時に図15~17Aに上述したように関節機構の作動を可能にするように構成することができる。望ましいことに、この関節ロックアウト機構は、再装填シャフトをハンドルアセンブリにカプリングする時に図16に上述したように関節機構のカプリングを容易にする。仮に、器具シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされていない時でさえも関節機構が係合構成に維持されたとすると、器具シャフトをハンドルアセンブリとカプリングしようとする時に器具シャフト内の関節部材を関節アダプタ204と位置合わせすることが困難になる可能性がある。
シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされない限り、ユーザがハンドルアセンブリの発射モードを選択することができないように構成することができる。従って、望ましいことに、再装填シャフトがハンドルアセンブリに固定されていない場合に、ユーザは発射作動の開始を防止される。図示の実施形態では、関節ロックアウト機構とシャフト発射ロックアウト機構は一体化されており、ある一定の構成要素を共有する。この一体化された機構は、望ましいことに製造及び包装効率性を呈示することができる。他の実施形態では、ハンドルアセンブリは、シャフトカプリング発射ロックアウト機構とは別に関節ロックアウト機構を備えることができると考えられる。更に、別の実施形態では、ハンドルアセンブリは、関節ロックアウト機構及びシャフトカプリング発射ロックアウト機構のうちの一方だけを備えることができる。
図18A~18Bを参照すると、関節ロックアウト機構及びシャフトカプリング発射ロックアウト機構を有するハンドルアセンブリの実施形態の斜視図を内部の機構を説明するためにハンドルアセンブリのハウジングの一部分を取り除いて示している。図18Aに示すように、関節ロックアウト機構及びシャフトカプリング発射ロックアウト機構は、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされていないことに対応するロックアウト構成にある。図18Bに示すように、関節ロックアウト機構及びシャフトカプリング発射ロックアウト機構は、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされていることに対応するアンロック構成にある。
引き続き図18A~18Bを参照すると、関節ロックアウト機構は、ハンドルアセンブリの遠位端にあるロックアウトスリーブ302と、ロックアウトスリーブにカプリングされた少なくとも1つのロックアウトアーム304とを備える。図示の実施形態では、ロックアウトスリーブ302は、関節アダプタ204の半径方向外側に位置決めすることができる。図示の実施形態では、関節ロックアウト機構は、関節機構の解除スリーブ196の周りに位置決めされたロッキングスリーブ306にカプリングされた近位端からロックアウトスリーブ302にカプリングされた遠位端までハンドルアセンブリ内を長手方向に延びる2つのロックアウトアーム304を備える。ロックアウトアーム304は、関節機構の関節リンク202と平行にかつそこからオフセットして延びることができる。ロックアウトアームは、作動シャフト60及び他の作動機構構成要素の横方向外側に位置決めすることができる。他の実施形態では、1つの又は2よりも多いロックアウトアーム304でロックアウトスリーブ302を解除スリーブ196にカプリングすることができ、ロックアウトアーム304は、図示の実施形態とは異なる横方向位置に配置することができる。
引き続き図18A~18Bを参照すると、図示の実施形態では、シャフトカプリング発射機構は、ハンドルアセンブリの遠位端にあるロックアウトスリーブ302と、ロックアウトスリーブ302にカプリングされてそこから近位に延びる少なくとも1つのロックアウトアーム304とを備える。少なくとも1つのロックアウトアーム304は、そこから半径方向内側に延びる少なくとも1つのロックアウトタブ350を備える。図示の実施形態では、関節ロックアウト機構は、作動シャフト60の横方向両側に2つのロックアウトアーム304を備え、2つのロックアウトアーム304のうちの一方は、1つのロックアウトタブ350を備える。図21F及び21Gを参照して更に説明するように、器具シャフトとハンドルアセンブリとの係合中にロックアウト機能を提供するある一定の実施形態では、ロックアウトアーム304は、2つのロックアウトタブ、すなわち、近位ロックアウトタブ351と遠位ロックアウトタブ353とを備え、それらの間にロックアウト凹部352を備えることができる。
図19A~19Bを参照すると、シャフトカプリング発射ロックアウト機構の斜視図を示している。図19Aに示すように、シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされていないことに対応するロックアウト構成にある。図19Bに示すように、シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされていることに対応するアンロック構成にある。
図19Aを参照すると、シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、長手方向に遠位に付勢される。例えば、一部の実施形態では、コイルバネは、ロックアウトスリーブ302をハンドルアセンブリに対して遠位に付勢することができる。再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされていないので、ロックアウトスリーブ302及びロックアウトアーム304は、シャフトカプリング発射ロックアウト構成のロックアウト構成に対応する遠位位置に付勢される。ロックアウトアーム304が遠位位置にある場合に、ロックアウトタブ350は、回転機構の歯車78と長手方向に位置合わせされる。この位置では、ロックアウトタブ350は、歯車78の回転を防止してユーザが作動シャフト60を発射方位まで回転させることができないようにする。ある一定の実施形態では、歯車78は、ロックアウトアーム304のロックアウトタブを受け入れるように位置決めされたスロット79を備えることができる。
図19Bを参照すると、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされている時に、ロックアウトキー溝312(図21A~21B)がロックアウトスリーブ302に係合し、ロックアウトスリーブ302及びロックアウトアーム304を近位位置まで長手方向に定められた距離だけ近位に進ませる。図示のように、近位位置では、ロックアウトタブ350が回転機構の歯車78と位置合わせされていないので、回転機構は、図8~14に上述したようにセレクタ72で作動させることができる。
従って、望ましいことに、シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、再装填シャフトがハンドルアセンブリに完全にカプリングされることなくハンドルアセンブリの発射作動の開始を防止する。望ましくは、このロックアウト機構は、再装填シャフトのハンドルアセンブリへの最初のカプリング中にハンドルアセンブリと再装填シャフトのバヨネットカプリング特徴部の間の適切な位置合わせを容易にすることができる。更に、ロックアウト機構は、ハンドルアセンブリに確実にかつ完全にカプリングされていない再装填シャフトを不用意に発射しようとする試みを防止できることが望ましい。
図20A~20Bを参照すると、関節ロックアウト機構の切欠き上面図を示している。図20Aに示すように、関節ロックアウト機構は、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされていないことに対応するロックアウト構成にある。図20Bに示すように、関節ロックアウト機構は、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされていることに対応するアンロック構成にある。
図20Aを参照すると、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされていない時に、ハンドルアセンブリの遠位端にあるロックアウトスリーブは、遠位位置に付勢され、ロックアウトアーム304及びロッキングスリーブ306を遠位位置に進める。図示のように、ロッキングスリーブ306は、関節機構の解除スリーブの周りに位置決めされる。関節ロックアウト機構を有するハンドルアセンブリの実施形態では、解除スリーブ196は、その遠位端で半径方向外側に突出するフランジ308を備えることができる。ロッキングスリーブ306が関節ロックアウト機構のロックアウト構成に対応する遠位位置に付勢された状態で、ロッキングスリーブ306は、解除スリーブ196のフランジ308と係合し、図17B~17Dを参照して上述したように、解除スリーブを遠位に移動してボールベアリング194をボールネジから解除する。従って、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされていない時に、ボールベアリング194がボールネジのネジ山から離脱するので、関節機構を作動させることなく関節ノブを回転させることができる。
すなわち、ある一定の実施形態では、器具シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされていない時に、関節ロックアウト機構は、関節機構を中心位置に維持することができる。関節アダプタのこの中心位置は、上述の器具シャフトとハンドルアセンブリとのバヨネットカプリングを容易にすることができる。仮に器具シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされていない時でさえも関節機構が係合構成に維持されたとすると、器具シャフトをハンドルアセンブリにカプリングしようとする時に器具シャフト内の関節部材を関節アダプタ204と位置合わせすることが困難になる可能性がある。
図20Bを参照すると、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされると、ハンドルアセンブリの遠位端にあるロックアウトスリーブは近位位置に進み、ロックアウトアーム304及びロッキングスリーブ306を近位位置に進める。図示のように、ロッキングスリーブ306が近位位置にある場合に、ロッキングスリーブ306は、解除スリーブ196のフランジ308から離隔する。従って、関節ロックアウト機構がアンロック構成にある場合に、図17Fについて上述したように、ボールベアリング194がボールネジと係合し、関節機構とその解除ボタンは、図15~17Fについて上述したように作動可能である。従って、器具シャフトが取り付けられる場合に、関節ノブの回転が関節アダプタの平行移動をもたらし、器具シャフトにカプリングされたエンドエフェクタを関節作動させる。
ある一定の実施形態では、シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、図19A~19Bについて上述したように、ロックアウトスリーブが遠位位置に付勢されるロックアウト構成と、シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされるアンロック構成とを有することができるが、ある一定の実施形態では、再装填シャフトとシャフトカプリング発射ロックアウト機構は、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされている最中であるが、まだ完全に着座していない場合のロックアウト機構の係合位置を更に備えるように構成することができる。ステープルの信頼性の高い発射を容易にするために、発射作動を開始する前に再装填シャフトをハンドルアセンブリに確実にカプリングさせることが望ましい場合がある。従って、ある一定の実施形態では、シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされている最中にロックアウトスリーブ及びロックアウトアームをロックアウト構成に位置決めするように構成することができる。ある一定の実施形態では、再装填シャフト上のロックアウトキー溝は、ハンドルアセンブリのロックアウトスリーブに係合し、シャフトとハンドルアセンブリとのカプリング中に最初にロックアウトスリーブ及びシャフトカプリング発射ロックアウト機構をその係合位置に位置決めし、次に再装填シャフトがハンドルアセンブリに確実にカプリングされるとロックアウトスリーブ及びシャフトカプリング発射ロックアウト機構を近位位置に位置決めするように、サイズが決定され、かつそのように構成することができる。
図21A~21Cを参照すると、シャフトカプリング発射ロックアウト機構及び関節ロックアウト機構を有するハンドルアセンブリと共に使用する再装填シャフトの実施形態を示している。図21Aは、ハンドルアセンブリのカプラ46(図1~2)にカプリングするように構成された近位端22を有する再装填シャフト20の側面図を示している。図21Bは、そこにロックアウトキー溝310を有する再装填シャフト20の近位端22の詳細斜視図である。ロックアウトキー溝310は、そこに形成された少なくとも1つのノッチ312を備え、ノッチ312は、シャフトカプリング発射ロックアウト機構を最初にこの機構のロックアウト構成に対応する係合位置に、次にこの機構のアンロック構成に対応する近位位置に、順次位置決めするようにロックアウトスリーブと係合可能である。
図21Cを参照すると、ロックアウトキー溝310の例示的実施形態を示している。図示のロックアウトキー溝310は、近位縁までの高さHを有し、ノッチ312は、高さHから凹んでいる。ロックアウトキー溝は、近位縁とノッチ312の少なくとも一方の側部との間を延びる傾斜縁部314を備える。ロックアウトキー溝の各々は、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされる時に再装填シャフトに対するロックアウトキー溝の回転を制限するようにリブ322のようなキーを更に備える。
図21Dを参照すると、ハンドルアセンブリの例示的ロックアウトスリーブ302を示している。図示の実施形態では、ロックアウトスリーブ302は、近位端にあるフランジ332のような係合特徴と、作動シャフトの長手軸線に対するロックアウトスリーブ302の方位を維持するためにその外面から突出する少なくとも1つのリブ334又は他のキー要素とを備える。図示のように、ロックアウトスリーブ302は、接続した再装填シャフトのロックアウトキー溝の対応するノッチに係合するように位置決めされてその遠位端から遠位に延びる歯336のような少なくとも1つの嵌合突出部を更に備える。少なくとも1つの歯336は、同様に傾斜縁部を有するロックアウトキー溝のノッチに嵌合係合することができるように傾斜縁部338を有することができる。図示の実施形態では、ロックアウトスリーブ302は、対応する2つの識別ノッチと係合するために、ロックアウトスリーブ302の遠位端と直径方向に対向して位置決めされた2つの歯336を備える。他の実施形態では、ロックアウトキー溝及びロックアウトスリーブが備える嵌合機構の数及び位置は修正することができると考えられる。
図21Eを参照すると、再装填シャフトをハンドルアセンブリに取り付ける時のロックアウトスリーブ302とロックアウトキー溝310との間の相互作用に関する例示的シーケンスを示している。図示のように、シャフトの取り付けシーケンスは左から右へ進行する。左側のパネルでは、シャフトをハンドルアセンブリのカプラ46(図1)内に位置決めした時に、ロックアウトスリーブ302は、歯336がノッチ312と位置合わせされていないような方位になっている。カプラ46とシャフトは、バヨネット接続で係合し、この場合に、シャフトをハンドルに対して近位に長手方向に進め、次に長手軸線に対して回転させる。中心のパネルは、シャフトの回転移動によって歯336がノッチ312との整合位置(alignment、アライメント)に近づく時のロックアウトスリーブ302をハンドルに対して近位に長手方向に変位させる近位長手方向の移動を示している。右側のパネルは、バヨネットカプリングを固定するためのハンドルアセンブリに対するシャフトの回転完了を示している。図示のように、シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされると、ロックアウトスリーブ302の歯336は、ロックアウトキー溝310のノッチ312に係合し、そこに位置決めされる。従って、カプリング作動中に、ロックアウトスリーブ302は、歯がノッチと位置合わせされていない状態でシャフトを取り付けることによって最初は近位に変位し、その後に歯336がノッチ312と係合すると遠位に戻る。従って、図示の実施形態では、バヨネットカプリングが開始された状態で、ロックアウトスリーブは、シャフトカプリング発射ロックアウト機構の係合位置まで近位に長手方向に進む。再装填シャフトをハンドルアセンブリに対して回転させてバヨネットカプリングを完了させた状態で、ロックアウトスリーブは、シャフトカプリング発射ロックアウト機構のアンロック構成に対応する近位位置まで遠位に付勢される。
図21Fを参照すると、シャフトカプリング発射ロックアウト機構の側面図を係合位置に示している。図示の実施形態では、ロックアウトアーム304は、ロックアウト凹部352で分離された2つのロックアウトタブ351,353を備え、ロックアウトアーム304が係合位置にある場合にロックアウト構成を提供する。最初に、再装填シャフトがハンドルアセンブリにカプリングされていない時に、シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、図19Aと類似のロックアウト構成に位置決めされる。このロックアウト構成では、ロックアウトスリーブ302及びロックアウトアーム304が遠位位置に付勢されるので、近位ロックアウトタブ351は、回転機構の歯車78の回転を防止するように位置決めされる。再装填シャフトが、ハンドルアセンブリとのバヨネットカプリング作動中に近位に進むと、ロックアウトスリーブ302及びロックアウトアーム304は、シャフトカプリング発射ロックアウト機構の係合位置まで近位に進み、そこでは遠位ロックアウトタブ353が、回転機構の歯車78の回転を防止するように位置決めされている。
図21Gを参照すると、図21Fのシャフトカプリング発射ロックアウト機構の側面図をロックアウト機構のアンロック構成に対応する近位位置に示している。再装填シャフトを回転させて再装填シャフトをハンドルアセンブリに確実にカプリングすると、ロックアウトスリーブ302及びロックアウトアーム304は、シャフトカプリング発射ロックアウト機構の近位位置まで遠位に付勢され、そこでは回転機構の歯車78の回転を可能にするようにロックアウト凹部352が位置決めされている。従って、図示のようにロックアウトアーム304が近位位置にある場合に、シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、アンロック構成にある。
この出願は、ある一定の好ましい実施形態及び実施例を開示するものであるが、本発明は、具体的に開示した実施形態を超えて他の代替実施形態及び/又は本発明の使用及びその明らかな修正及び同等形態にまで及ぶことは当業者によって理解されるであろう。更に、これらの発明の様々な特徴は、単独で又は明示的に上述したもの以外のこれらの発明の他の特徴と組み合わせて使用することができる。従って、本明細書に開示する本発明の範囲は、上述の具体的に開示した実施形態によって限定すべきではなく、特許請求の範囲を公正に読み取ることによってのみ決定されなければならないことを意図している。

Claims (25)

  1. 手術ステープラーのためのハンドルアセンブリであって、
    ハンドル本体であって、固定ハンドルと該ハンドル本体にピボット可能にカプリングされた可動ハンドルとを備え、ステープラージョーアセンブリを有する器具シャフトに取り外し可能にカプリングするように構成されたカプラを備える前記ハンドル本体と、
    その手動作動のために前記可動ハンドルに機械的にカプリングされた作動シャフトであって、前記作動シャフトは、前記ハンドル本体内を長手軸線に沿って摺動可能であり、前記作動シャフトは、前記固定ハンドルに対する前記可動ハンドルの移動が前記作動シャフトを遠位に前進させる第1の方位と前記固定ハンドルに対する前記可動ハンドルの移動が前記作動シャフトを近位に後退させる第2の方位とに選択的に位置決め可能である前記作動シャフトと、
    器具シャフトが前記カプラにカプリングされていない時に前記作動シャフトの前記第1の方位への選択的位置決めを防止し、前記器具シャフトが前記カプラにカプリングされている時に前記作動シャフトの前記第1の方位への選択的位置決めを可能にするシャフトカプリング発射ロックアウト機構と、
    を備えることを特徴とするハンドルアセンブリ。
  2. 前記第1の位置及び前記第2の位置のうちの一方に前記作動シャフトを選択的に位置決めするための回転機構であって、前記作動シャフトに回転可能に固定された歯車を備える前記回転機構、
    を更に備え、
    前記シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、器具シャフトが前記カプラにカプリングされていない時に前記作動シャフトの前記第1の方位への回転を防止するように前記歯車と係合可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のハンドルアセンブリ。
  3. 前記歯車は、そこに形成されたスロットを備え、前記シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、前記スロットと係合可能であることを特徴とする請求項2に記載のハンドルアセンブリ。
  4. 前記シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、前記ハンドル本体の前記カプラでのロックアウトスリーブと、前記ロックアウトスリーブにカプリングされて前記ロックアウトスリーブから近位に延びる少なくとも1つのロックアウトアームとを備えることを特徴とする請求項2に記載のハンドルアセンブリ。
  5. 前記ロックアウトアームは、少なくとも1つのロックアウトタブを備えることを特徴とする請求項4に記載のハンドルアセンブリ。
  6. 前記少なくとも1つのロックアウトタブは、前記作動シャフトの回転を防止するために前記回転機構の前記歯車と係合可能であることを特徴とする請求項5に記載のハンドルアセンブリ。
  7. 手術ステープラーのためのハンドルアセンブリであって、
    ハンドル本体であって、固定ハンドルと該ハンドル本体にピボット可能にカプリングされた可動ハンドルとを備え、ステープラージョーアセンブリを有する器具シャフトに取り外し可能にカプリングするように構成されたカプラを備える前記ハンドル本体と、
    その手動作動のために前記可動ハンドルに機械的にカプリングされた作動シャフトであって、前記作動シャフトは、前記ハンドル本体内を長手軸線に沿って摺動可能であり、前記作動シャフトは、発射方位及び逆転方位に選択的に位置決め可能である前記作動シャフトと、
    前記器具シャフトが前記ハンドル本体にカプリングされている時に前記器具シャフトに対して前記ステープラージョーアセンブリを関節作動させるように構成された関節機構と、
    器具シャフトが前記カプラにカプリングされていない時に前記関節機構の作動を防止し、かつ前記器具シャフトが前記カプラにカプリングされている時に前記関節機構の作動を可能にする関節ロックアウト機構と、
    器具シャフトが前記カプラにカプリングされていない時に前記作動シャフトの前記第1の方位への選択的位置決めを防止し、前記器具シャフトが前記カプラにカプリングされている時に前記作動シャフトの前記第1の方位への選択的位置決めを可能にするシャフトカプリング発射ロックアウト機構と、
    を備えることを特徴とするハンドルアセンブリ。
  8. 前記関節機構は、前記関節機構を係合解除して前記ステープラージョーアセンブリを前記器具シャフトに対して長手方向中心位置にリセットするように作動可能な解除機構を備えることを特徴とする請求項7に記載のハンドルアセンブリ。
  9. 前記関節ロックアウト機構は、器具シャフトが前記カプラにカプリングされていない時に前記関節機構の前記解除機構に係合することを特徴とする請求項8に記載のハンドルアセンブリ。
  10. 前記関節ロックアウト機構は、前記ハンドル本体の前記カプラでのロックアウトスリーブと、前記ロックアウトスリーブにカプリングされて前記ロックアウトスリーブから近位端まで近位に延びる少なくとも1つのロックアウトアームと、前記少なくとも1つのロックアウトアームの前記近位端でのロッキングスリーブとを備えることを特徴とする請求項7に記載のハンドルアセンブリ。
  11. 前記ロッキングスリーブは、器具シャフトが前記カプラにカプリングされていない前記関節機構の作動を防止するように前記関節機構に係合することを特徴とする請求項10に記載のハンドルアセンブリ。
  12. 前記少なくとも1つのロックアウトアームは、前記ロックアウトスリーブにカプリングされて各々が前記ロックアウトスリーブから近位に延びる2つのロックアウトアームを備えることを特徴とする請求項10に記載のハンドルアセンブリ。
  13. 前記ロックアウトスリーブ、前記少なくとも1つのロックアウトアーム、及び前記ロッキングスリーブは、器具シャフトが前記カプラにカプリングされずに遠位に付勢されることを特徴とする請求項10に記載のハンドルアセンブリ。
  14. 手術ステープラーのためのハンドルアセンブリであって、該ハンドルアセンブリは、
    ハンドル本体であって、固定ハンドルと該ハンドル本体にピボット可能にカプリングされた可動ハンドルとを備え、器具シャフトに取り外し可能にカプリングするように構成されたカプラを有する前記ハンドル本体と、
    その手動作動のために前記可動ハンドルに機械的にカプリングされた作動シャフトであって、前記ハンドル本体内を長手軸線に沿って摺動可能であり、前記作動シャフトを発射方位及び逆転方位のうちの一方に選択的に位置決めするために前記長手軸線に対して回転可能である前記作動シャフトと、
    前記作動シャフトを選択的に回転させるための回転機構と、及び
    シャフトカプリング発射ロックアウト機構を備え、
    前記シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、
    前記カプラに隣接して位置決めされたロックアウトスリーブと、及び
    前記ロックアウトスリーブにカプリングされて前記ロックアウトスリーブから近位に延びる少なくとも1つのロックアウトアームであって、そこから突出するロックアウトタブを備える前記少なくとも1つのロックアウトアーム、とを備え、
    前記ロックアウトタブが前記作動シャフトを発射方位に位置決めする前記回転機構の作動を妨げるように、器具シャフトが前記カプラにカプリングされていない時に、前記シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、ロックアウト構成に位置決めされ、前記ロックアウトタブが前記回転機構から離隔するように、前記器具シャフトが前記カプラにカプリングされている時に、前記シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、アンロック構成に位置決めされる、
    ことを特徴とするハンドルアセンブリ。
  15. 前記回転機構は、前記作動シャフトに回転可能に固定された歯車を備えることを特徴とする請求項14に記載のハンドルアセンブリ。
  16. 前記歯車は、そこに形成されたスロットを備え、前記ロックアウトタブは、前記回転機構の作動を妨げるために前記スロットに位置決め可能であることを特徴とする請求項15に記載のハンドルアセンブリ。
  17. 前記ロックアウトスリーブは、器具シャフトが前記カプラにカプリングされていない時に遠位位置まで遠位に付勢されることを特徴とする請求項14に記載のハンドルアセンブリ。
  18. 前記ロックアウトスリーブは、前記器具シャフトが前記カプラにカプリングされている時に近位位置まで近位に移動可能であることを特徴とする請求項17に記載のハンドルアセンブリ。
  19. 前記ロックアウトアームは、そこから突出する第2のロックアウトタブと、前記ロックアウトタブと前記第2のロックアウトタブの間のロックアウト凹部とを更に備えることを特徴とする請求項14に記載のハンドルアセンブリ。
  20. 前記シャフトカプリング発射ロックアウト機構は、前記第2のロックアウトタブが前記回転機構の作動を妨げるように、シャフトが前記カプラにカプリングされている時に係合構成に位置決めされることを特徴とする請求項19に記載のハンドルアセンブリ。
  21. 手術ステープラーであって、該手術ステープラーは、
    近位端と遠位端とを有し、前記遠位端でのエンドエフェクタと前記近位端でのロックアウトキー溝とを備える器具シャフトと、
    ハンドルアセンブリであって、該ハンドルアセンブリは、
    ハンドル本体であって、固定ハンドルと該ハンドル本体にピボット可能にカプリングされた可動ハンドルとを備え、前記器具シャフトに取り外し可能にカプリングするように構成されたカプラを有する前記ハンドル本体と、
    その手動作動のために前記可動ハンドルに機械的にカプリングされた作動シャフトであって、前記ハンドル本体内を長手軸線に沿って摺動可能であり、発射方位及び逆転方位のうちの一方に選択的に位置決め可能である前記作動シャフトと、
    前記器具シャフトが前記カプラにカプリングされている時に前記器具シャフトに対して前記エンドエフェクタを関節作動させるように作動可能な関節機構、及び
    一体化された関節ロックアウト及びシャフトカプリング発射ロックアウト機構であって、
    前記カプラに隣接して位置決めされたロックアウトスリーブと、
    前記ロックアウトスリーブにカプリングされて前記ロックアウトスリーブから近位端まで近位に延びる少なくとも1つのロックアウトアームであって、そこから突出するロックアウトタブを備える前記少なくとも1つのロックアウトアームと、
    前記少なくとも1つのロックアウトアームの前記近位端にカプリングされたロッキングスリーブと、
    を備える一体化された関節ロックアウト及びシャフトカプリング発射ロックアウト機構と、
    を備えるハンドルアセンブリと、を備え
    前記シャフトの前記ロックアウトキー溝が、前記ロックアウトタブが前記作動シャフトを発射方位に位置決めすることを妨げ、かつ前記ロッキングスリーブが前記関節機構の作動を防止するように、器具シャフトが前記カプラにカプリングされていない時に一体化されたロックアウト機構がロックアウト構成に位置決めされるように前記ロックアウトスリーブと係合可能であり、前記一体化された機構が、前記ロックアウトタブが前記作動シャフトを前記発射方位に位置決めすることを可能にするように位置決めされ、かつ前記ロッキングスリーブが、前記関節機構の作動を可能にするように位置決めされるように、前記器具シャフトが前記カプラにカプリングされている時にアンロック構成に位置決めされる、
    ことを特徴とする手術ステープラー。
  22. 前記ロックアウトスリーブは、前記一体化されたロックアウト機構がロックアウト構成に位置決めされるように、器具シャフトが前記カプラにカプリングされていない時に遠位位置に付勢されることを特徴とする請求項21に記載のハンドルアセンブリ。
  23. 前記ロックアウトスリーブは、前記器具シャフトが前記カプラにカプリングされている時に前記ロックアウトキー溝によって近位位置まで近位に変位させられることを特徴とする請求項22に記載のハンドルアセンブリ。
  24. 前記ロックアウトアームは、そこから突出する第2のロックアウトタブと、前記ロックアウトタブと前記第2のロックアウトタブの間のロックアウト凹部とを更に備えることを特徴とする請求項21に記載のハンドルアセンブリ。
  25. 前記一体化されたロックアウト機構は、前記第2のロックアウトタブが前記作動シャフトを発射方位に位置決めすることを妨げるように、前記器具シャフトが前記カプラにカプリングされている時に係合構成に位置決めされることを特徴とする請求項24に記載のハンドルアセンブリ。
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