JP2024502869A - 連結装置 - Google Patents

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JP2024502869A JP2023542564A JP2023542564A JP2024502869A JP 2024502869 A JP2024502869 A JP 2024502869A JP 2023542564 A JP2023542564 A JP 2023542564A JP 2023542564 A JP2023542564 A JP 2023542564A JP 2024502869 A JP2024502869 A JP 2024502869A
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Abstract

【課題】連結部分同士が簡単かつ楽に互いに取り付けられることが可能であると共に、連結位置でのお互いの把持が確実で且つ荷重をかけることが可能なものになる、連結装置を提供する。【解決手段】連結装置1は、第1基体20および第1基体20に強固に設けられた少なくとも1つの係合突起240,241を有する第1連結部分2と、第1連結部分2に閉鎖方向Xで取付け可能であって第2基体30を有し当該第2基体30に係合部341が強固に設けられている第2連結部分3と、を備える。第1連結部分2は第1磁気装置21を具備し、第2連結部分3は第2磁気装置31を具備し、第1磁気装置21および第2磁気装置31は、閉鎖方向Xに沿って磁気的に吸引するように相互作用することで、第1連結部分2と第2連結部分3との互いの取付けを支援する。第1連結部分2は、前記連結位置にて第2連結部分3と相互作用することにより少なくとも1つの係合突起240,241との係合部341の前記係合を係合方向Yとは逆方向に動かないよう阻止するように構成された阻止部236,238を有する。第2連結部分3は、前記連結位置にて、第1連結部分2に対して閉鎖方向X回りに回転可能であり、回転時、少なくとも1つの係合突起240,241との係合部341の前記係合、および阻止部236,238による前記係合の前記阻止は維持される。【選択図】図1

Description

本発明は、請求項1の前提部に従って、連結装置に関する。
この種の連結装置は、第1基体および上記第1基体に強固に設けられた少なくとも1つの係合突起を有する第1連結部分、を備える。同連結装置は、さらに、上記第1連結部分に閉鎖方向で取付け可能であって第2基体を有し当該第2基体に係合部が強固に設けられている第2連結部分、を備え、上記係合部は、上記第1連結部分と上記第2連結部分との連結位置にて当該係合部が上記第1連結部分の上記少なくとも1つの係合突起と係合するように、上記閉鎖方向と異なる係合方向に沿って当該第1連結部分の当該少なくとも1つの係合突起との係合に入らせられることが可能である。上記第1連結部分は第1磁気装置を具備し、上記第2連結部分は第2磁気装置を具備する。上記第1磁気装置および上記第2磁気装置は、上記閉鎖方向に沿って磁気的に吸引するように相互作用することで、上記第1連結部分と上記第2連結部分との互いに取付けを支援する。
上記連結装置では、上記第1連結部分の上記第1基体に、少なくとも1つの係合突起が強固に形成されている。上記第2連結部分は、当該第2連結部分の係合部が上記第1連結部分の上記少なくとも1つの係合突起との係合に入らせられることで、この強固な少なくとも1つの係合突起と係合させられることが可能である。このとき、上記第1連結部分と上記第2連結部分は閉鎖方向に沿って互いに取り付けられるが、当該閉鎖方向に沿って当該連結部分の磁気装置同士が磁気吸引力を生成することにより、同連結部分同士が当該閉鎖方向に沿って互いに向かって引き寄せられる。一方、上記第2連結部分の上記係合部は、上記閉鎖方向に対して横切るように向いた係合方向に沿って、上記第1連結部分の上記少なくとも1つの係合突起との係合に入らせられる。上記連結位置では、上記係合部が上記少なくとも1つの係合突起に形状係合又は摩擦係合によって係合することにより、上記連結部分同士が互いに保持される。
ここで、上記係合方向が上記閉鎖方向と異なるとは、上記係合方向が上記閉鎖方向と直交に又は斜めの角度に向いていることを意味していると理解されるべきである。ここで、上記係合方向は、必ずしも上記閉鎖方向と厳密に直交して向いているのではなく、上記閉鎖方向と斜めの角度に延びていてもよい。ただし、上記係合方向は、上記閉鎖方向に沿って向いておらず、特に、上記閉鎖方向と逆方向ではない。
2つの部分を切離し自在に連結するEP 3 616 553 A1(特許文献1)から知られている留め具装置の場合、第1連結部分が第2連結部分に取り付けられることによって同連結部分同士を互いに連結することが可能である。ここでは、当該連結部分のうちの一方に、同連結部分同士を互いに連結することで緊張が高められることが可能な靴紐が設けられている。
EP 3 192 388 B1(特許文献2)には、第1連結部分が強固な係合突起を有して第2連結部分と連結されることが可能な留め具装置が開示されている。当該第2連結部分には、ベルト又はストラップが調節可能に設けられている。
挙げた種類の連結装置の場合、連結部分同士のユーザにとって簡単で楽な、かつ、感触の良い連結が可能であることが一般的に望ましい。このとき、連結部分同士の互いの取付けが正確でなくとも、位置的に寛大な連結が可能となるように意図されているのが好ましい。連結部分同士の連結位置では、確実で且つ荷重をかけることが可能な連結がもたらされるように意図されている。
欧州特許出願公開第03616553号明細書 欧州特許第03192388号明細書
本発明の目的は、連結部分同士が簡単かつ楽に互いに取り付けられることが可能であると共に、連結位置でのお互いの把持が確実で且つ荷重をかけることが可能なものになる、連結装置を提供することである。
この目的は、請求項1の構成を備える主題によって達成される。
それによれば、前記第1連結部分は、前記第1基体に強固に設けられた阻止部を有し、前記阻止部は、前記連結位置にて、前記第2連結部分と相互作用することにより、前記少なくとも1つの係合突起との前記係合部の前記係合を、前記係合方向とは逆方向に動かないよう阻止するように構成されている。前記第2連結部分は、前記連結位置にて、前記第1連結部分に対して前記閉鎖方向回りに回転可能である。回転時、前記少なくとも1つの係合突起との前記係合部の前記係合、および前記阻止部による前記係合の前記阻止は維持される。ここで、前記第1連結部分と当該第2連結部分とを互いに分離させるため、前記係合方向とは逆方向への前記阻止を解除して前記係合部と前記少なくとも1つの係合突起との脱係合を可能とするように、前記第2連結部分が前記第1連結部分に対して傾動可能である。
前記連結部分同士は前記閉鎖方向に沿って互いに取り付けられるが、前記連結部分同士のお互いの取付けは、当該連結部分同士の前記磁気装置によって磁気的に支援される。取付時には、前記磁気装置により、前記連結部分同士が互いに向かって磁気的に引き寄せられるとともに前記連結位置にて互いに磁気的に保持される。
前記連結部分同士の取付けの際には、前記第2連結部分の前記係合部が、前記閉鎖方向を横切るように又は斜めに向いた前記係合方向で、前記第1連結部分の前記少なくとも1つの係合突起との係合に入るため、前記連結位置では、前記連結部分間に、形状係合又は摩擦係合による連結が存在することになる。これにより、前記連結部分同士は、前記少なくとも1つの係合突起との前記係合部の係合によって、荷重をかけることが可能なかたちで互いに保持されることとなる。
このとき、前記連結位置にて、前記第2連結部分の前記係合部と前記第1連結部分の前記少なくとも1つの係合突起との係合は、前記第1連結部分のうちの、当該第1連結部分の前記第1基体に強固に形成された前記阻止部が、前記第2連結部分のうちの対応する部位と前記係合方向とは逆方向で阻止的に相互作用することで、少なくとも同阻止を解除しない限りは前記係合部が前記少なくとも1つの係合突起で前記係合方向とは逆方向に動けないようになって確実なものになる。つまり、前記阻止部の阻止作用によって前記係合部が前記少なくとも1つの係合突起との係合で動けなくなることにより、前記連結位置にて前記連結部分同士が互いに固定される。
このとき、前記連結位置にて、前記連結部分同士は、前記第1連結部分の前記阻止部により前記係合方向とは逆方向に互いに動けなくなるかたちで、前記磁気装置同士の磁気作によって互いに保持される。つまり、前記連結部分同士は、前記係合方向とは逆方向への(純粋な)変位運動では互いに切り離されることができない。
それどころか、前記連結部分同士を互いに切り離すには、前記阻止部で前記第2連結部分が前記係合方向とは逆方向に動かされることが可能となるように、前記連結部分同士を相対的に傾動させて前記第2連結部分を前記閉鎖方向と前記係合方向とにまたがる傾動平面内で前記第1連結部分に対して移動させる必要がある。前記第2連結部分を前記第1連結部分に対して傾動させることにより、前記阻止部の阻止作用が解除できるので、前記第2連結部分が前記阻止部を越えて動かされることによって、前記第2連結部分の前記係合部は前記第1連結部分の前記少なくとも1つの係合突起から脱係合させられることが可能となる。
前記第1連結部分の前記第1基体に強固に設けられた前記阻止部の阻止作用により、前記第2連結部分は前記係合方向とは逆方向に直線状に動かされることができず、むしろ、前記連結部分同士を互いに分離させるには、前記第2連結部分が前記閉鎖方向と前記係合方向とにより規定された傾動平面内で傾動させられる必要がある。このとき、傾動運動は、所定の傾動軸心を中心として生じ得る。しかしながら、同傾動運動は、前記傾動平面内に位置した曲線状の運動経路に沿って生じるものであってもよく、傾動運動の結果、前記第2連結部分は前記第1連結部分に対して傾動させられる。このとき、同傾動運動は、前記係合方向とは逆方向の且つ/或いは前記閉鎖方向とは逆方向の直線状運動と組み合わされたものであってもよい。
なお、前記連結部分同士は、当該連結部分同士を分離させるために相対的に傾動可能となっている。しかしながら、ここでは、前記連結部分間の連結の生成についても、直線状の閉鎖運動で行うものではなく、むしろ、当該連結部分同士を相対的に傾動させることで揺れながら互いに取り付けられて互いに係合に入らせることで行うようにしている。前記第2連結部分は、連結の生成時にも前記第1連結部分に対して傾動することで、当該第2連結部分の前記係合部を前記第1連結部分の前記少なくとも1つの係合突起との係合に入らせることが可能なものとされてよい。
前記第2連結部分は、前記連結位置にて、前記第1連結部分に対して前記閉鎖方向回りに回転可能である。これにより、まず、前記連結部分同士の、角度的に寛大なお互いの取付けが可能となり得る。また、これにより、前記連結部分同士が前記連結位置にあるときにも前記第2連結部分を前記第1連結部分に対して回転させることが可能となる。ここで、回転時、前記係合部と前記少なくとも1つの係合突起との係合は維持される。回転時には、さらに、前記阻止部による前記係合の前記阻止も維持される。これにより、前記連結分同士が前記連結位置にて前記閉鎖方向回りに相対回転しても、当該連結部分同士は互いに分離しない。
前記連結位置での前記連結部分間の回転性については、任意の所望の角度による任意の所望の回転運動を可能とするものとされてよい。しかしながら、前記連結部分同士の運動を例えばストッパ等によって所定の回転角度に制限することも考えられる。このとき、同回転角度は、好ましくは10°超であり、さらに好ましくは20°超であり、極めて好ましくは45°超又はさらに90°超とされる。
前記少なくとも1つの係合突起は前記第1連結部分の前記第1基体に強固に且つ(意図どおりに荷重が作用した際に)変形不能に形成されていることから、前記第2基体の前記係合部との係合した際の当該係合突起は、高い信頼性で力を吸収して逃がすことができる。このとき、好ましくは、前記少なくとも1つの係合突起が、前記第1連結部分の、全体的に強固に且つ変形不能に設計された的前記第1基体と一体的に形成されている。
この文脈において、「変形不能」とは、基体の幾何学形状や材料の選択が著しく高剛性なものであることを意味するものと理解されることを意図しており、その影響で、前記第1連結部分のうちの、前記係合突起が形成されている基体は、意図した荷重下であれば変形せず、すなわち、同基体は非弾性である。例えば、前記第1連結部分の基体は、金属または硬質なプラスチック材料から形成され得る。
同様に、前記第2連結部分のうちの、前記係合部が形成されている基体も、強固で且つ変形不能であり、この目的で、例えば、金属または硬質なプラスチック材料から形成されている。
前記連結部分同士の互いの取付けは、磁気的に支援される。この目的のため、前記第1連結部分は第1磁気装置を具備し、前記第2連結部分は第2磁気装置を具備する。前記第1磁気装置および前記第2磁気装置は、前記連結位置にて磁気的に吸引するように相互作用し、具体的には、前記連結部分同士の互いの取付けも支援する。前記磁気装置同士は、前記閉鎖方向に沿って磁気的に吸引するようにして相互作用することで、前記閉鎖方向に沿って磁気吸引力を生じさせて、前記連結部分同士を取付け時に前記閉鎖方向に沿って互いに向かって引き寄せる。各々の前記磁気装置は、例えば、永久磁石によって形成され得る。しかしながら、前記磁気装置の一方を永久磁石で形成して前記磁気装置の他方を磁性体アーマチュア、つまり、受動的磁性要素で形成することも可能である。
一実施形態において、前記第2連結部分は、前記第1連結部分に対して傾動するために、前記少なくとも1つの係合突起とは反対の側で、前記第1連結部分から前記閉鎖方向とは逆方向に持ち上げられることが可能である。前記連結位置にて、前記第2連結部分は、前記第2基体に強固に形成された前記係合部によって、前記第1連結部分の前記第1基体の前記少なくとも1つの係合突起と係合しているが、この係合は、前記係合方向を基準に視て、前記第2連結部分の前方領域で行われる。前記連結位置にて、前記第2連結部分は、前記係合方向を基準として後方領域で、前記第1連結部分から前記閉鎖方向とは逆方向に持ち上げられることができ、これにより、当該第2連結部分を前記第1連結部分に対して傾動させることで前記第1連結部分の前記阻止部の阻止作用を解除し、当該第2連結部分を前記第1連結部分の前記阻止部に対して動かして、前記係合部が前記少なくとも1つの係合突起から前記係合方向とは逆方向に脱係合させられることが可能となっている。
ユーザが取り扱い易いように、前記第2連結部分は、例えば、当該第2連結部分を前記第1連結部分に対して傾動させるためにユーザによって掴まれることが可能な作動部を具備し得る。前記作動部は、例えば、前記第2連結部分の前記後方領域のタブによって形成され得て、ユーザは、当該タブを引っ張ることにより、前記後方領域で前記第2連結部分を前記第1連結部分から前記閉鎖方向とは逆方向に持ち上げることができる。とはいっても、前記作動部は、例えば、凹状グリップや別の把持部によって形成されてもよく、ユーザは、これを把持することによって前記第2連結部分を前記第1連結部分に対して傾動させることができる。
一実施形態において、前記少なくとも1つの係合突起は、前記閉鎖方向を中心とした円弧状に湾曲している。つまり、(単一の)係合突起が1つ設けられている場合、当該係合突起は前記閉鎖方向を中心とした円弧状に延在している。複数の係合突起が設けられている場合、各々の係合突起は、例えば、前記閉鎖方向を中心とした円弧状に延在するものとされ得る。これに加えて又はこれに加えて、前記係合突起同士は、前記閉鎖方向周りに向いた周方向に沿って互いに隣合って並んだものとされ得る。つまり、前記係合突起同士は、円弧状の線に沿って互いに隣合って並んでおり、前記連結部分同士が前記連結位置にあるときに、前記第2連結部分の前記係合部との係合を合同で生じる。
前記少なくとも1つの係合突起は、前記係合部が当該少なくとも1つの係合突起と前記係合方向で係合に入らせられることが可能であるように、前記閉鎖方向回りに180°未満、好ましくは150°未満の角度で延在している。
好ましくは、前記少なくとも1つの係合突起は、前記閉鎖方向を基準としてアンダーカットを形成している。つまり、前記少なくとも1つの係合突起は、前記閉鎖方向に対して横切るようにして前記第1連結部分のうちの対応する部位から突設されていることで、前記閉鎖方向を基準としてアンダーカットされている。
このとき、同アンダーカットは、前記閉鎖方向と直交に又は斜めに(鋭角又は鈍角で)延在する表面によって形成されたものであり得る。
同等に、好ましくは、前記第2連結部分の前記係合部が、前記閉鎖方向を基準としてアンダーカットを形成している。つまり、前記係合部は、前記閉鎖方向を横切るようにして前記第2連結部分のうちの対応する部位から突設されていることで、前記閉鎖方向を基準としてアンダーカットされている。
このとき、同アンダーカットも、前記閉鎖方向と直交に又は斜めに(鋭角又は鈍角で)延在する表面によって形成されたものであり得る。
一実施形態において、前記係合部は、前記閉鎖方向回りの周方向に延在している。このとき、前記係合部は、例えばピン要素等に設けられ得て、当該ピン要素から前記閉鎖方向を横切るようにして突設されたものであり得る。
例えば、前記係合部は、前記閉鎖方向を基準として回転対称に形成されている。これにより、前記第1連結部分に対する前記第2連結部分の任意の所望の回転位置で前記係合部を前記第1連結部分の前記少なくとも1つの係合突起との係合に入らせて、前記第1連結部分に対する前記第2連結部分の任意の所望の回転位置で前記係合部と前記少なくとも1つの係合突起との間に係合を存在させることが可能となるので、前記少なくとも1つの係合突起との前記係合部の係合が解除されることなく、前記連結部分同士は相対回転させられることができる。
一実施形態において、前記第2連結部分の前記第2基体は、基部を含む。
このとき、一実施形態において、前記基部は、前記第1連結部分の前記少なくとも1つの係合突起との係合用の前記係合部が当該基部に、例えば、当該基部の周回縁部に形成されるようにして、前記係合部を形成したものとされ得る。
他の実施形態において、前記係合部は、前記基部から前記閉鎖方向に沿って隔てられている。つまり、前記係合部は、例えば、前記基部が第1平面に沿って延在して当該係合部が同第1平面から前記閉鎖方向に沿って離れた第2平面に沿って延在する等によって、前記基部から空間的に隔てられている。
前記係合部が前記基部から空間的に隔てられている場合、当該係合部は、例えば、前記基部から前記閉鎖方向に沿って突出したピン要素に形成されている。このとき、前記係合部は、前記ピン部から前記係合方向に沿って突設されることでアンダーカットを形成しており、これにより、当該係合部は、前記第1連結部分の前記少なくとも1つの係合突起との係合に入らせられて形状係合又は摩擦係合による連結を生じさせることができる。
前記係合部は、例えば、前記ピン要素に周方向に形成され得る。これにより、任意の所望の回転位置で前記第1連結部分の前記少なくとも1つの係合突起との係合に入って前記連結部分同士を互いに連結させ当該連結部分同士を前記連結位置にて互いに保持することが可能な、マッシュルーム形状の係合要素を設けることが可能となる。
前記係合部が前記基部から空間的に隔てられている場合、前記基部は、前記閉鎖方向を基準として径方向に前記係合部よりも大きく延在するものとされ得て、つまり、径方向に前記係合部を越えて突出するものとされ得る。したがって、前記係合部は径方向内側の位置にあるのに対し、前記基部の外縁は前記係合部の径方向外側に位置している。これにより、前記連結部分同士がそれらの連結位置にあるときに、前記第1連結部分による前記第2連結部分の良好な支持が前記基部を介して行われることが可能となる。
一実施形態において、前記基部は、例えば、円盤の形態である。この場合、前記基部は、例えば、円状の断面の円柱状の基礎形状を有するものとされ得る。
前記基部には、例えば、ストラップ又はベルトが前記第2連結部分に接続されるための留め部が形成され得る。
一実施形態において、前記第2連結部分の前記第2基体の前記基部は、縁部を含む。これに対し、前記第1連結部分は、前記第1基体に強固に形成された支持部を有し、前記連結位置では、前記係合部と前記少なくとも1つの係合突起との前記係合に加えて、前記縁部が前記支持部で支持されることにより、前記係合方向に沿った荷重吸収が行われる。前記縁部は、例えば、前記基部の前方領域に形成され得る。前記基部が円柱状の一実施形態の場合には、前記縁部が、前記基部を周方向に周回するものとされてもよい。前記支持部は、前記係合方向を基準として、前記第1連結部分の前方領域に形成されている。これにより、前記支持部は、前記基部に対する支持を前記係合方向で行うことができる。つまり、前記第1連結部分に対して前記第2連結部分の荷重が前記係合方向にかかった場合に、前記縁部が前記支持部に押し付けられることで、当該縁部が同支持部に支持される。したがって、前記連結位置では、前記第2連結部分から前記第1連結部分へと荷重力が送り込まれることができるように前記基部が前記縁部で前記第1連結部分の前記第1基体の前記支持部との接触に入ることが可能となる。
このとき、前記縁部は、前記連結位置にて、前記支持部と前記係合方向で常に接触しているようにすることが考えられる。変形例として、荷重がかかっていない位置では、前記縁部が、前記支持部と前記係合方向で支持しておらず、むしろ、前記連結部分同士が互いに荷重をかけている場合にのみ前記支持部との接触に入るようにされてもよい。
有利なことに、前記支持部および前記支持部による前記基部の前記縁部の支持により、前記第2連結部分から前記第1連結部分へと力が送り込まれることが可能となる。例えば、前記連結装置がウェビング留め具となる一実施形態では、好ましくは、当該連結装置の意図どおりの使用時に前記連結部分間で力が作用する荷重方向が、少なくとも前記係合方向に方向ベクトル成分をもって向いたものとされ得る。すなわち、同荷重方向は、少なくともおおよそ前記係合方向に又は前記係合方向の斜めに延びているので、少なくとも併せて、すなわち、ベクトル分解をした場合の方向ベクトル成分で、前記係合方向にも向いている。したがって、荷重がかかった状態では、前記第2連結部分が前記第1連結部分に対して前記係合方向に、つまり、前記第1連結部分に強固に形成された前記少なくとも1つの係合突起との係合の方向に(少なくとも併せて)荷重をかけることになる。このとき、前記基部の前記縁部が前記支持部との支持接触に入ることから、前記係合方向に作用した力は、前記支持部での前記縁部の接触によって導き逃がされる。このとき、前記少なくとも1つの係合突起が、特に前記閉鎖方向に沿った支持を果たすことで前記連結部分同士のお互いの把持を確実なものにしつつ、前記係合方向の荷重力については、主に、前記支持部を介して吸収されて導き逃がされる。
一実施形態において、前記支持部および前記縁部は、それぞれ、前記閉鎖方向と直交する断面平面で円弧状に湾曲している。前記基部が円柱状の一実施形態の場合には、前記基部の前記縁部が、前記閉鎖方向を中心とした円状で周回している。前記支持部の曲率が前記基部の前記縁部の曲率と対応することで、前記基部は前記連結位置にて前記第1連結部分の前記支持部との支持接触に入ることができる。
一実施形態において、前記支持部は、前記閉鎖方向に沿って視て、前記少なくとも1つの係合突起から隔てられている。このとき、前記支持部は、前記閉鎖方向に沿って視て、前記少なくとも1つの係合突起よりも上に又は下に延在し得る。
これに加えて又はこれに代えて、前記支持部は、前記係合方向に沿って視て、前記少なくとも1つの係合突起から隔てられたものとされ得る。つまり、前記支持部は、前記係合方向を基準として、前記少なくとも1つの係合突起とは異なる位置に位置している。具体的に述べると、前記支持部は、前記少なくとも1つの係合突起の径方向外側に位置するように前記係合方向で当該少なくとも1つの係合突起の上流側に取り付けられたものであり得る。これにより、前記連結部分間に荷重力が作用した際に、前記基部が望ましいてこを持って前記支持部との接触に入ることが可能となり、望ましい支持が前記支持部によって行われることができる。
一実施形態において、前記支持部は、前記閉鎖方向と平行に又は斜めに向いた表面部によって形成されている。このとき、同支持部は、前記第1連結部分の前記第1基体に強固に形成されている。荷重がかかった際に前記第1連結部分の同支持部が前記第2連結部分の前記基部との接触に入ることで、前記係合方向に作用した荷重力が望ましいかたちで吸収されて導き逃がされることが可能となる。
一実施形態において、前記基部は基面を含み、前記第1基体は底面を含む。前記基面および前記底面は、それぞれ、前記閉鎖方向と直交に延在している。前記第2連結部分の前記基部の前記基面と前記第1連結部分の前記第1基体の前記底面は、前記連結位置にて互いに対向する。
前記連結位置では、例えば、前記基面と前記底面との間で接触が存在し得る。したがって、前記連結部分同士が前記閉鎖方向回りに相対回転した際には、前記基面と前記底面とが互いに摺動させられることになる。
しかし、これは必須でない。前記連結位置にて、前記基面と前記底面との間に距離が存在する(つまり、接触がない)ことも考えられる。
一実施形態において、前記基部は、前記連結部分同士を相対的に傾動させるため、前記閉鎖方向と前記係合方向とに直交する傾動軸心を中心として前記第1連結部分に対して傾動可能である。つまり、前記基部が前記第1連結部分の前記第1基体に対して傾動軸心を中心として傾動されることで、前記連結部分同士を互いに分離させるために前記連結部分同士が傾動させられる。このとき、前記傾動軸心は、前記基部と前記第1基体との接触線によって定まり得る。しかしながら、前記傾動軸心は、前記連結部分同士が相対的に傾動させられたときの前記基部の回動中心となる直線に相当する、当該基部内又は当該基部外を延びる仮想直線に相当することも考えられる。
一実施形態において、前記第1基体は、前記第2連結部分が前記第1連結部分に対して前記閉鎖方向に傾動させられた際に前記基部の一部が進入することが可能な進入開口を含む。具体的に述べると、前記進入開口は、(前記係合方向を基準として)前記第1基体の前方領域に形成され得て、例えば、前記第1基体の窪みとして形成されることが可能である。前記基部は、前記連結部分同士が(連結又は分離時に)相対的に傾動させられた際に、特に前縁部で、前記進入開口に進入し得る。
前記進入開口は、例えば、前記第1基体の前記底面に対する窪みとして形成され得る。この場合、前記進入開口は、例えば前記底面と接しているものの、前記底面に対して窪んでいるので、前記閉鎖方向に沿って後退していることになる。具体的に述べると、このとき、前記進入開口は、前記少なくとも1つの係合突起よりも下に延在するものとされ得るが、これにより、前記少なくとも1つの係合突起の領域に、前記連結部分同士が互いに取り付けられることで前記連結装置を閉鎖した際や前記連結部分同士が互いに分離させられることで前記連結装置を開放した際にも前記第2連結部分の前記基部が前記縁部で進入することが可能な空間を設けることができる。
ただし、前記係合部が前記基部から空間的に隔てられて形成されている場合には、前記進入開口が、例えば、前記少なくとも1つの係合突起の径方向外側の窪みとして形成され得て前記基部の縁の進入用の空間を設けるものとされてもよい。
一般的には、前記第2連結部分の前記係合部と前記第1連結部分の前記少なくとも1つの係合突起との間の遊びにより、前記連結部分同士の相対的な傾動による連結生成や分離が容易く行われ得る。変形例として、例えば前記係合部の斜角やR部等により、遊びを提供し前記係合部を前記少なくとも1つの係合突起に対して傾動させるのを可能とする空間が設けられるようにしてもよい。
特に、前記係合部が前記基部の周回縁部に形成されている場合には、前記進入開口が、例えば、前記第1連結部分の底面に対する窪みとして形成されると共に前記支持部側の領域で前記底面と接したものとされる。前記進入開口は、例えば、前記支持部と前記底面との間に広がったものとなり得る。
前記係合部がピン上で前記基部よりも下に形成されていると共に前記基部が径方向に前記係合部を越えて突出している場合、好ましくは、前記進入開口が、前記第1基体において前記少なくとも1つの係合突起の径方向外側に形成されている。
前記進入開口は、前記第1基体の窪みとして又は貫通開口として構成されたものであり得る。
一実施形態において、前記第1基体は、前記第1連結部分と前記第2連結部分との前記連結位置にて前記基部が配されることで前記第1連結部分に対する前記第2連結部分の傾動に抵抗する、形状係合部を含む。具体的に述べると、前記形状係合部は、前記係合方向を基準として前記第1基体の前方領域に形成されており、かつ、前記第1基体に強固に形成されている。前記基部は前記形状係合部で特に前記閉鎖方向に支持されることから、前記第1連結部分に対する前記第2連結部分の傾動は、前記形状係合部での支持によって少なくとも困難になる。
前記連結部分同士を互いに分離させるための傾動時には、遊びの範囲内の前記係合方向とは逆方向の若干の運動によって、前記第2基体が前記第1基体の前記形状係合部との相互作用から抜ける。この場合、前記第2連結部分と前記第1連結部分の前記阻止部との間の遊びにより、前記係合方向とは逆方向の前記第2連結部分の(若干の)変位運動が可能となり得るか、あるいは、前記第2連結部分と前記少なくとも1つの係合突起との間の遊びにより、(若干の)傾動運動とその後の前記係合方向とは逆方向の前記第2連結部分の変位運動が可能となり得る。例えば、段差等の様式で形成されている前記形状係合部から前記第2基体が前記遊びの範囲内の運動によって遠ざかるように導かれることで、当該第2基体が同形状係合部との有効連結外へと移行する。その後は、前記連結部分同士が相対的に(より強く)傾動させられることができるので、前記連結部分同士が互いに分離させられることが可能となる。
このとき、前記係合方向に沿って測定される、前記係合突起の深さは、前記係合方向に沿って測定される、前記形状係合部によりもたらされる支持面の深さよりも深いものとされ得る。これにより、まず第3領域が前記形状係合部から遠ざかるように導かれてからでないと、前記係合方向とは逆方向のさらなる運動で前記第2連結部分の前記係合部が前記第1連結部分の前記少なくとも1つの係合突起から脱係合することがなくなる。
前記形状係合部は、例えば、前記連結位置にて前記基部が載置される段差によって形成されたものであり得る。このとき、具体的に述べると、前記形状係合部は、前記閉鎖方向と直交に又は斜めに向いた表面部を有し得て前記基部の支持を行う。
他の実施形態では、前記形状係合部が、例えば切欠き等の形態の係合開口として前記支持部に形成されていてもよい。同形状係合部により、前記係合方向と直交に、すなわち、前記閉鎖方向に沿って、前記基部の支持が行われることから、前記連結位置では、荷重がかかった際に、前記連結部分同士が容易く不所望に相対傾動することができず、むしろ、同形状係合部によって(不所望の)傾動に抗するように支持される。
一実施形態において、前記形状係合部は、前記閉鎖方向に沿って視て、前記少なくとも1つの係合突起から隔てられている。このとき、前記形状係合部は、前記閉鎖方向に沿って視て、前記少なくとも1つの係合突起よりも上に又は下に延在し得る。
これに加えて又はこれに代えて、前記形状係合部は、前記係合方向に沿って視て、前記少なくとも1つの係合突起から隔てられたものとされ得る。つまり、前記形状係合部は、前記係合方向を基準として、前記少なくとも1つの係合突起とは異なる位置に位置している。具体的に述べると、前記形状係合部は、前記係合方向で前記少なくとも1つの係合突起の上流側に取り付けられたものであり得て、つまり、前記少なくとも1つの係合突起の径方向外側に位置していることになる。これにより、前記連結部分間に荷重力が作用した際に、前記基部が望ましいてこを持って前記形状係合部との接触に入ることが可能となり、前記連結部分同士の相対的な傾動に抗するような望ましい支持が、前記形状係合部によって行われることができる。
一実施形態において、前記第2連結部分は、前記第2基体に強固に設けられて前記第1連結部分の前記阻止部と相互作用する阻止要素を有する。前記阻止要素は、例えば前記基部に形成され得て、前記基部から前記閉鎖方向に沿って突出したものであり得る。前記連結位置では、前記阻止要素が前記第1連結部分の前記阻止部と相互作用することで、前記連結部分同士の、前記係合方向とは逆方向の相対運動が阻止される。ただし、前記連結部分同士を相対的に傾動させれば、前記阻止要素が前記阻止部の上方に持ち上げられることで同阻止を解除して前記係合方向とは逆方向の傾動によって前記連結部分同士を相対移動させて前記第2連結部分の前記係合部と前記第1連結部分の前記少なくとも1つの係合突起との係合が解除されることができ、前記連結部分同士が互いに分離させられることが可能となる。
例えば、前記阻止要素は、円筒状に形成され得て、前記閉鎖方向と直交する断面平面視で円状であり得る。このとき、前記阻止要素は、前記連結位置にて、前記阻止部に対して前記閉鎖方向回りに回転可能となるので、前記連結部分同士を相対回転可能とすることができるが、回転時、前記少なくとも1つの係合突起との前記係合部の前記係合の前記阻止は維持される。
一実施形態において、前記第1基体は、前記阻止部によって少なくとも一部画成された凹部を含む。前記阻止要素は、前記連結位置にて、前記少なくとも1つの係合突起との前記係合部の前記係合が前記係合方向とは逆方向に動かないよう阻止されるように前記凹部に配される。前記凹部は、例えば、前記第1連結部分の前記第1基体の底面の窪みとして形成され得る。つまり、前記凹部は前記底面に形成される。前記連結部分同士が互いに取り付けられる際に前記阻止要素が前記凹部との係合に入らせられることで、同係合により、前記第2連結部分が前記第1連結部分の前記少なくとも1つの係合突起に保持される。
一実施形態において、(前記閉鎖方向と直交する断面平面で)前記凹部は、前記阻止部を実現して円弧に沿って延在する少なくとも1つの境界壁によって画成されている。前記凹部は、例えば、ある軸心を中心とした(仮想)円に沿って前記少なくとも1つの境界壁が円弧状に広がる円状の基礎形状を有するものとされ得る。
例えば、前記凹部は、共同で前記阻止部を形成すると共に前記連結位置にて前記第2連結部分の前記阻止要素を間に受け入れることで前記第1連結部分に対する前記第2連結部分の前記係合方向とは逆方向の運動を阻止する、2つの円弧状の境界壁によって画成されている。このとき、前記少なくとも1つの境界壁は、例えば、前記底面と直角に設けられていることで、前記阻止要素の支持面を提供することから、荷重がかかった場合に、前記阻止要素は、前記境界壁で支持されることで前記第1連結部分に対して動けなくなる。
一実施形態において、前記阻止部は、乗り上がり傾斜を有する。前記乗り上がり傾斜は、前記第2連結部分が前記第1連結部分に対して傾動させられた際に前記阻止要素の前記係合方向とは逆方向の摺動案内を行うように構成されている。例えば、前記連結部分同士が相対的に傾動させられた際に、前記第2連結部分の阻止要素は、前記乗り上がり傾斜との接触に入ることが可能となり、当該乗り上がり傾斜に乗り上がることで、前記阻止部を越えて動かされることができるようになる。つまり、このような乗り上がり傾斜により、前記連結部分同士の互いの分離が容易くなり得る。
一実施形態において、前記少なくとも1つの係合突起は、例えば、前記連結部分同士が簡単に、好ましくは極めて略自動的に、互いに係合に入らせられることができるように当該連結部分同士を互いの取付け時に案内するための案内傾斜となる摺動傾斜を有する。好ましくは、前記摺動傾斜は、前記第2連結部分を、前記第1連結部分への取付け時に、当該第1連結部分から前記係合方向とは逆方向に偏位するように前記少なくとも1つの係合突起上で前記閉鎖方向に沿って案内した結果として前記第2連結部分が前記少なくとも1つの係合突起を通り過ぎるように構成されている。そして、前記第2連結部分は通過後、前記係合方向で前記第1連結部分の前記少なくとも1つの係合突起との係合に入らせられることが可能である。つまり、前記第2連結部分は、前記少なくとも1つの係合突起上で摺動することで、前記少なくとも1つの係合突起を通り過ぎるように前記第1連結部分に対して案内させられる。前記第2連結部分は、その係合部が前記少なくとも1つの係合突起を通過し終えると、同係合部が前記係合方向で前記第1連結部分の当該少なくとも1つの係合突起との係合に入らせられることが可能となる。
一実施形態において、ウェビング留め具は、前述の請求項のいずれか一項に記載の連結装置を備える。具体的に述べると、このとき、前記第2連結部分は、ストラップ又はベルトと接続されることが可能であり、当該ストラップ又はベルトは、前記第2連結部分に固定的に且つ調節不能に(但し、場合によっては、調節可能にも)設けられ得る。
前記第1連結部分も、同じくストラップ又はベルトと接続されたものである場合があるが、例えば繊維製品物体又はその他の物体等の、対応するアセンブリに固定的に設けられたものとされることも可能である。
一実施形態において、ウェビング留め具での前記連結装置の使用時の前記第1連結部分は、当該第1連結部分と前記第2連結部分との前記連結位置にて前記ストラップ又はベルトが前記係合突起間を通って案内されることが可能であるように、前記閉鎖方向を横切るようにして且つ前記係合方向を横切るようにして互いに離間した2つの係合突起を有する。つまり、前記ストラップ又はベルトが前記係合突起間に受け入れられることになるので、当該係合突起により、前記ストラップ又はベルトの両側で、前記第1連結部分に対する前記第2連結部分の支持が行われる。
別の用途では、物体をアセンブリに留める物体留め装置が、説明した種類の連結装置を備え得る。このとき、前記物体は、例えば前記連結部分の一方に設けられ得て、例えばその連結部分に一体化され得る。これに対し、前記連結部分の他方は、前記アセンブリに設けられている。つまり、前記連結部分同士の連結により、前記物体が前記アセンブリに固定されることが可能となる。
以下に列挙した用途候補は、前記連結装置の汎用性を示すためのものであるが、本発明を限定するものとして(特に、最終的なものであるとしても)理解されるべきではない。つまり、前記連結装置は:
-ヘルメット留め具;
-馬のホルター;
-着脱自在な(ネック)ポーチ;
-バッグ、リュックサック;
-ロールトップ用、(弾性)ウェビングによる閉鎖のため;
-ジャケット留め具(例えば、スリーブ、ラペル、ボタンストリップ等にあるものや、シャツのスリーブを結び上げるためのもの);
-モーターホームのローラブラインド、トレーラーハウスのプライバシースクリーン;
-オープンカーのトップ;
-オーニング、ターポリン、キャンピングテント、テント用のガイロープ;
-ラゲッジバッグやサドルバッグ(バイク、自動二輪車)の留めや閉鎖;
-荷物や積み荷の固定や、公共交通乗り物内や同乗り物への自転車/手押し車の固定;
-乗り物内で職人が使う整理・固定システム;
-装置を運ぶための、バンド留め具、拘束システム及び留め装置;
-チェストストラップ、ヒップベルト、ショルダーストラップ;
-バッグの取外し可能な持ち手や持ち運び用ストラップ;
-手押し車などの展開用日除け;
-リュックサックの持ち運び用ストラップの、動かしたり取り外したりすることが可能な又は開かせることが可能な連結部;
-衣服ハンガーの引っ掛け手段;
-家具製品、例えば、シート要素を留めるため;
-寝袋、温熱マット、ヨガマット(巻き上げて留めるため);
-ハンドタオルホルダ;
-キーホルダ;
-ベルト;
-工具をクリップ留めする手段が付いた職人ベルト;
-例えば工具や庭用器具等の取外し可能な持ち運び用ストラップ、バッグや家電製品の把持部;
-手袋、靴、ゴルフバッグ(閉じたり互いに留めたりするためのもの);
-手押し車やテントの蚊除け;
-スーツケースストラップ、例えば、自転車かご内の物品を留める手段としてのもの等;ならびに
-自転車の構成品やアクセサリ(タコ、ライト、コンピュータ、電子装置など)用;
に利用されることが可能である。
以下では、本発明の根底にある概念について、図面に示す例示的な実施形態を基に詳細に説明する。
連結装置の例示的な一実施形態を示す図である。 同連結装置の分解図である。 別の視点での同分解図である。 同連結装置の第1連結部分の分離図である。 第1連結部分の別の図である。 第1連結部分の平面図である。 第1連結部分の下からの図である。 図4Bの線G-Gに沿った断面図である。 ベルト又はストラップが設けられた第2連結部分の図である。 同ベルト又はストラップが設けられた第2連結部分の別の図である。 第2連結部分の下からの図である。 第2連結部分の平面図である。 図6Bの線I-Iに沿った断面図である。 連結部分同士の連結の生成時の同連結装置の図である。 図7Aの線B-Bに沿った断面図である。 閉鎖を進めた際の同連結装置の図である。 図8Aの線C-Cに沿った断面図である。 閉鎖を進めた際の同連結装置の図である。 図9Aの線D-Dに沿った断面図である。 閉鎖を進めた際の同連結装置の図である。 図10Aの線E-Eに沿った断面図である。 図10Aの線L-Lに沿った断面図である。 連結部分同士の連結位置での同連結装置の図である。 図11Aの線J-Jに沿った断面図である。 図11Bの線K-Kに沿った断面図である。 図11Bの線F-Fに沿った断面図である。 第1連結部分に対して第2連結部分が回転された位置での同連結装置の平面図である。 図12Aの配置構成の側面図である。 図12Aの線N-Nに沿った断面図である。 同連結装置の後方斜めからの側面図である。 同連結装置の平面図である。 図12Eの線M-Mに沿った断面図である。 連結装置の例示的な他の実施形態における第2連結部分の図である。 第2連結部分の別の斜視図である。 第2連結部分の下からの図である。 第2連結部分の平面図である。 図14Bの線E-Eに沿った断面図である。 図13A、図13B及び図14A~図14Cの第2連結部分が取付け可能な第1連結部分の図である。 第1連結部分の別の図である。 第1連結部分の下からの図である。 第1連結部分の平面図である。 図16Bの線F-Fに沿った断面図である。 同連結装置の閉鎖時の図である。 図17Aの線A-Aに沿った断面図である。 閉鎖を進めた際の同連結装置の図である。 図18Aの線B-Bに沿った断面図である。 閉鎖を進めた際の同連結装置の図である。 図19Aの線C-Cに沿った断面図である。 連結部分同士の連結位置での同連結装置の図である。 図20Aの線D-Dに沿った断面図である。 図20Bの線G-Gに沿った断面図である。 図20Bの線H-Hに沿った断面図である。 連結装置の例示的な別の実施形態を示す図である。 同連結装置の分解斜視図である。 同連結装置の別の分解図である。 同連結装置の第1連結部分の分離図である。 第1連結部分の別の図である。 第1連結部分の平面図である。 第1連結部分の下からの図である。 図24Bの線F-Fに沿った断面図である。 同連結装置の第2連結部分の図である。 第2連結部分の別の図である。 第2連結部分の下からの図である。 第2連結部分の平面図である。 図26Bの線G-Gに沿った断面図である。 同連結装置の閉鎖時の図である。 図27Aの線A-Aに沿った同連結装置の断面図である。 閉鎖を進めた際の同連結装置の図である。 図28Aの線B-Bに沿った断面図である。 閉鎖を進めた際の同連結装置の図である。 図29Aの線C-Cに沿った断面図である。 連結部分同士の連結位置での同連結装置の図である。 図30Aの線O-Oに沿った断面図である。 図30Bの線A―Aに沿った断面図である。 図30Bの線Q-Qに沿った断面図である。 連結装置の例示的なさらなる他の実施形態の分解図である。 図29Bの断面図に対応する、同連結装置の閉鎖時の断面図である。 図30Bの断面図に対応する、連結部分同士の連結位置での同連結装置の断面図である。 前記連結装置の用途候補の一つを示す図である。 前記連結装置の他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。 前記連結装置のさらなる他の用途候補を示す図である。
図1ないし図12A~図12Fに示す例示的な一実施形態において、連結装置1は、第1連結部分2(雌部分と称する)、および第1連結部分2に取り付けられる第2連結部分3(雄部分と称する)を備える。
一般的に、連結部分2,3同士は、閉鎖方向Xに沿って互いに取り付けられることが可能であり、連結部分2,3は、それぞれ、磁気的に吸引するように相互作用して当該連結部分2,3同士を閉鎖方向Xに沿って互いに向かって引き寄せる、永久磁石の形態の(あるいは、1個目が永久磁石の形態で、2個目が磁性体アーマチュアの形態の)磁気装置21,31を具備する。
なお、連結部分2,3同士の取付けは、閉鎖方向Xからずれた方向、例えば、閉鎖方向Xの斜めに向いた方向にも可能であり得る。磁気装置21,31が、閉鎖方向Xに沿って磁気的に吸引するように相互作用し、連結部分2,3同士を閉鎖方向Xに沿って互いに向かって引き寄せる。
図2A及び図2Bの分解図や図3A及び図3B並びに図4A~図4Cの分離図から見て取れるように、第1連結部分2は、第2連結部分3を収容する収容開口23を形成している基体20を有する。基体20には、ウェブと隣接開口との形態のウェビング受入部22が設けられており、ベルト又はストラップ5がウェビング受入部22に留められることが可能であるか又は留められている。基体20は、収容開口23の反対側で、磁気装置21を収容する留め開口25を形成している。
収容開口23は、基体20の窪みとして形成されている。収容開口23内には、閉鎖方向Xと直交に延在する平坦面の形態の底面230が形成されており、第2連結部分3は、連結部分2,3同士の連結を生じさせるために収容開口23内に挿入されて底面230との面接触に入らせられることができる。
底面230には、窪みの形態の凹部231が形成されている。後述もするが、連結要素2,3同士の連結位置では、第2連結部分3の基部300の阻止要素303が同凹部に係合する。
収容開口23は、前方端部が、前記連結位置で第2連結部分3の支持及び荷重吸収を果たす支持部233によって境界決めされている。支持部233と底面230との間には、進入開口232が形成されており、例えば図10B等で見て取れるように且つ後述もするが、連結の生成時やさらには連結の分離時に当該進入開口232に第2連結部分3の基部300の縁部305が進入できるようにすることで、連結部分2,3同士の連結の生成や分離を容易いものにさせる。
進入開口232は、底面230に対する窪みとして形成されており、かつ、支持部233と底面230との間に位置するようにして同底面230に接している。進入開口232から底面230への遷移部には、前記連結の生成や前記連結の分離時の第2連結部分3のガイドとなる斜角遷移面237が形成されている。
強固に形成されている基体20には、2つの側方の起伏部242,243で同基体20と強固に形成された係合突起240,241が設けられており、係合突起240,241は、閉鎖方向Xに沿って向いた垂直方向Hに沿って視て底面230よりも上に位置し、前記連結位置にて連結部分2,3間で形状係合又は摩擦係合による連結を生じさせる。係合突起240,241は、横断方向Qに沿って互いに離間している。係合突起240,241は、共同で、第2連結部分3との形状係合又は摩擦係合による係合を可能にする係合装置24を形成している。後述もするが、前記連結位置にて、第2連結部分3の基部300は、同基部300に形成された係合部341が係合突起240,241と底面230との間に受け入れられると共に、縁部305が支持部233で支持される。これにより、連結部分2,3同士が互いに確実に且つ高い信頼性で保持される。
係合突起240,241には摺動傾斜244,245が形成されており、同摺動傾斜は、垂直方向Hの斜めに傾いていて、連結部分2,3同士が閉鎖方向Xに沿って互いに取り付けられる際に、第2連結部分3の係合方向Yとは逆方向への摺動を発生させる。
凹部231は、円弧状の境界壁236によって側方が画成されている。境界壁236同士は、共同で第1連結部分2の阻止部を実現すると共に、当該凹部231の底部さらには底面230とも直交に向いている。境界壁236は、凹部231の、底面230の法線方向Nに沿って向いた中央軸心Bを中心として、円弧の形態で延在している。
境界壁236間には、乗り上がり傾斜235が形成されている。同乗り上がり傾斜は、凹部231において支持部233よりも後ろに設けられており、凹部231への阻止要素303の摺動さらには凹部231からの同阻止要素303の離脱も容易にするための摺動面を提供している。
底面230は、法線方向Nと直交な平面に沿って平坦に延在している。
図2A及び図2Bの分解図や図5A、図5B及び図6A~図6Cの分離図から明らかなように、第2連結部分3は、ストラップ又はベルト4と固定接続されている。第2連結部分3は、基部300と留め部301との間に形成されたウェビング受入部32内にストラップ又はベルト4が配されることで当該ストラップ又はベルト4が固定的に且つ調節不能に設けられる基体30を有する。それにより、ストラップ又はベルト4は、基部30に固定的に設けられている。
基体30は、例えば、ストラップ又はベルト4が一部インサートモールド成形されて且つそれで基体30に調節不能に固定接続されることになるプラスチック射出成形によって基部300及び留め部301との一体品として一体的に形成されたものであり得る。
基部300は円柱状の基礎形状を有し、(前記連結の生成時での)第1連結部分2側が、平坦に延在する基面302を形成している。基面302は、第2連結部分3が第1連結部分2に取り付けられる際に、収容開口23の底面230との面接触に入る。
基面302からは、円柱状の基部300に対して同心状である円状断面の阻止要素303が突出しており、第1連結部分2の基体20の底面230の凹部231と係合する。
阻止要素303内には、例えば永久磁石等の形態の第2連結部分3の磁気装置31を収容して同磁気装置31が内部に留められる、留め開口35が形成されている。
基部300は、第2連結部分3の、係合部341を含む係合装置34を形成している。前記連結の生成時に係合部341が第1連結部分2の係合装置24の係合突起240,241と相互作用して同係合突起240,241の下を通過することで、連結部分2,3間に形状係合又は摩擦係合による連結が生じる。
図示の例示的な実施形態では、係合部341が、基部300のうち、留め部301よりも径方向に突出することでアンダーカットを形成している周回縁によって形成されている。同アンダーカットにより、係合部341は、第1連結部分2のうちの同じくアンダーカットを形成している係合突起240,241との係合に入らせられることにより、連結部分2,3同士を互いに連結させることができる。
図7A及び図7Bないし図11A~図11Dを参照しながら、連結装置1の連結方法について説明する。
連結部分2,3は閉鎖方向Xに略沿って互いに取り付けられるが、磁気装置21,31は、同方向に沿って磁気的に吸引するように相互作用することで連結部分2,3同士を磁気吸引で互いに向かって引き寄せる。このとき、連結部分2,3は、手で互いに向かって近付けられることができるが、ある程度の近接後に、磁気吸引力が連結部分2,3同士を自動的に係合へと引き寄せて且つそれによって連結装置1の前記連結の生成を発生させる。したがって、連結部分2,3の互いの取付けが不正確でも十分で、そのあと極めて略自動的に前記連結が生成される。
図7A及び図7Bから明らかなように連結部分2,3が互いに向かって近付けられると、図8A及び図8Bから明らかなように第2連結部分3の基体30の基部300が閉鎖方向Xに沿って上方から係合突起240,241との接触に移行する。このとき、係合突起240,241に形成されている傾斜した摺動傾斜244,245により、基部300が係合突起240,241上で摺動方向Aに沿って摺動し、図8Bで見て取れるように同基部300が後縁304によって第1連結部分2の収容開口23の底面230との接触に入ることができる。これにより、基部300は、前記阻止要素が早々にかみ合わさることなく、底面230に沿って案内摺動されることになる。2
基部300が係合突起240,241に沿って摺動し終えて、つまり、基部300が閉鎖方向Xで係合突起240,241を通過し終えると、図9A及び図9B並びに図10A及び図10Bから明らかなように、基部300の前記周回縁に形成された係合部341が、磁気装置21,31の磁気吸引に支援されて係合方向Yで係合突起240,241との係合へと滑り入る。この係合方向Yに(おおよそ)沿った運動は磁気的に支援されて行われるものであるが、(ストラップ又はベルト4を介して送り込まれる)荷重力も同係合動作を支援することができる。
係合部341が係合方向Yで係合突起240,241との係合に入り込むと、図10A及び図10Bから図11A~図11Dへの移り変わりで明らかなように、阻止要素303が第1連結部分2の収容開口23の凹部231に滑り込む。
図11A~図11Dで明らかな前記連結位置では、特に図11Bの断面図から明らかなように、阻止要素303が凹部231に配されて、基部300が同基部300に形成された基面302によって第1連結部分2の収容開口23内の底面230に面状に配される。
前記連結位置では、基部300が、(前方)縁部305によって支持部233に対向して同支持部233で支持されるように配される。ストラップ又はベルト4を介して力が第2連結部分3に送り込まれると、支持部233での基部300の支持接触によってこの力が吸収されて導き逃がされる。
図11C及び図11Dから明らかなように、このとき、支持部233は、基部300の縁部305と当該支持部233との間で円弧状の支持線又は支持面に沿って接触が存在することになるように、閉鎖方向Xを中心として円柱状の基部300の曲率に応じて円弧状に湾曲している。
このとき、支持部233は、横断方向Qに沿って視て中心部位が係合突起240,241間になるように設けられていると共に、当該中心部位にて係合突起240,241から係合方向Yに沿って隔てられている。このとき、支持部233は、図11Dの断面平面で、係合突起240,241よりも下で且つ係合突起240,241を越えて円弧状に延在しているので、係合突起240,241間の中央さらには直接、係合突起240,241の領域でも、基部300の面状支持が行われることになる。
前記連結位置では、ストラップ又はベルト4が、連結部分3において連結部分2の係合突起240,241とおおよそ水平に又は同係合突起240,241よりも下に位置している。この影響で、ストラップ又はベルト4を介してストラップの力やベルトの力が送り込まれても、係合突起240,241が連結部分2上の連結部分3の位置を特に垂直方向Hに沿って固定することで、収容開口23内で連結部分3が傾動することができなくなるか、あるいは、小さな傾動運動しか生じることができない。
前記連結位置にて連結部分2,3間に荷重が作用した場合、ストラップ又はベルト4が起伏部242,243間に配されており、つまり、係合突起240,241間に位置している。このため、ストラップ又はベルト4を介して力が送り込まれた際には、係合突起240,241が当該ストラップ又はベルト4を基準として対称的な支持を行う。
前記連結位置では、磁気装置21,31が磁気的に吸引するように相互作用し、これによって連結部分2,3を同連結位置に保持する。
さらに、凹部231への阻止要素303の係合により、連結部分2,3同士の、係合方向Yとは逆方向への相対的な接線方向変位が阻止される。前記連結位置にて、阻止要素303は、前記阻止部を実現する境界壁236間に収まるように凹部231内に配されて円弧状の当該境界壁236と阻止接触することで、当該境界壁236に対して係合方向Yとは逆方向に動かされることができなくなる。
阻止要素303の回転対称形状と基部300の円柱形状により、前記連結位置の連結部分3は、連結部分2,3間の連結係合さらには凹部231内での阻止要素303の阻止も維持しながら、連結部分2の収容開口23内にて回転軸心R回りの任意の所望の角度で周方向U(図1を参照)に沿って回転させられることができる。
また、この回転性により、連結部分2,3は、任意の所望の角度位置で互いに取り付けられることができ、ストラップ又はベルト4を介して荷重がかかっても、連結部分2,3同士が互いに揃えられることで当該ストラップ又はベルト4が係合突起240,241間に配されることから、連結部分3が連結部分2上で対称的に支持されるようになる。同回転性により、連結部分2,3が互いに位置的に寛大に取り付けられることが可能となり、前記連結の生成が簡単かつ楽になる。
図10A~図10Cから明らかなように、基部300は、底面230と凹部231の双方に対して凹となるように形成された進入開口232内に滑り込んだときに、前方縁部305が係合突起240,241の下を通過する。縁部305が進入開口232に進入することにより、阻止要素303が凹部231内に滑り込むことができると共に、基部300に形成された係合部341の係合突起240,241への係合を生じさせることが可能となり得る。また、作動部40(タブ)に加わる開放力の角度範囲が広がり、開放時の縁部305のつっかえが阻止されることが可能となる。
そして、前記連結位置では、特に図11Bから明らかなように、基部300の前方縁部305が、進入開口232と支持部233との間に形成された段差234の形態の形状係合部に載置されて底面230と水平に配置される。段差234での基部230の接触により、連結部分3は連結部分2に対する傾動に抗するように追加支持される。
変形例として、前記形状係合部は、基部300が縁部305で係合することにより支持部233での閉鎖方向X下方への縁部305の運動に伴った傾動に抗するように同基部300が当該支持部233で支持されることになる当該支持部233の例えば切欠き等によって形成されたものであってもよい。
図11A~図11Dの前記連結位置では、段差234の形態の前記形状係合部により、特に、ストラップ又はベルト4に荷重がかかった場合の傾動が抵抗を受ける。つまり、前記連結位置にて、第2連結部分3は、第1連結部分2の基体20の底面230上の(係合方向Yを基準とした)後方領域によって形成される第1領域にその基体30で載置される。これに対し、進入開口232の上方領域により形成される前記係合方向Yと接した第2領域では、第2連結部分3の第2基体30が第1連結部分2の第1基体20に当接しない。係合方向Yで前記第2領域に接して基部300の前方縁部305により形成される第3領域によって、第2基体30が段差234に載置される。これにより、前記連結位置では、進入開口232の領域の空隙が間に設けられる2箇所支持の様式で支持が行われる。
荷重がかかった位置にて、基部300は、前方縁部305が支持部233に接するようにして荷重を受けるので、段差234と接触した状態が自己補強的に維持される。
連結部分2,3が互いに分離される場合、図7A及び図7Bないし図11A~図11Dの運動順序が、実質逆に進行する。具体的に述べると、連結部分2,3を分離するため、ユーザは、連結部分3のうちの係合突起240,241とは反対側である後側の(ストラップ又はベルト4の飛び出し部により形成された)タブ40の形態の作動部を掴むことができ、これにより連結部分3をその後端で底面230から持ち上げることで、当該連結部分3を連結部分2に対して図11A~図11Dの前記連結位置外へと傾動させることができる。これにより、図10A及び図10Bから明らかなように、基部300が前方縁部305で段差234から摺動し、阻止要素303が凹部231外へと持ち上げられる。このようにして、連結部分2,3間の前記係合方向Yとは逆方向の前記阻止が解除されることから、連結部分3が係合外へと係合方向Yとは逆方向に連結部分2から引き抜かれることが可能となり、それにより、連結部分2,3が互いに切り離されることが可能となる。
このとき、前記傾動は、底面230と直交に向いた、すなわち、閉鎖方向Xと係合方向Yとにまたがる傾動平面内で行われる。このとき、前記傾動が、おおよそ傾動軸心K(図10A及び図10Bを参照)を中心として発生することで、連結部分3は傾動軸心Kと直交する傾動平面内で回動運動を行い、これによって阻止要素303が凹部231外へと持ち上げられることで、連結部分2,3が係合方向Yとは逆方向に相対的に動かされることができ且つそれにより互いに分離させられることが可能となる。
特に連結装置1に荷重がかかっていないときに、連結部分2,3の連結が切り離される場合には、当該連結部分2,3が相対的に傾動させられて特に係合方向Yとは逆方向にも相対的に動かされることで、図10Bから明らかなように、基部300の(前記第3領域を形成する)前方縁部305が段差234から摺動して進入開口232の領域に進入する。これにより、段差234により形成された前記形状係合部が(それ以降)傾動に抵抗しなくなるため、連結部分2,3は、作動部40による傾動時に楽に且つ簡単に互いに分離させられることが可能となる。
図12A~図12Fに、第1連結部分2に対して第2連結部分3が回転した位置での連結装置1を示す。ここで、第2連結部分3は第1連結部分2に対して(任意の所望の)回転位置で取り付けられることが可能で、第2連結部分3の係合部341は、任意の所望の回転位置で第1連結部分2の係合突起240,241との係合に入らせられることができる。前記連結位置での第2連結部分3は、係合突起240,241との係合部341の係合が維持され且つ阻止要素303が凹部321と係合した状態で、第1連結部分2に対して回転軸心R回りに周方向Uに沿って回転可能である。
荷重下で、連結装置1の前記連結位置にてストラップ又はベルト4,5間にストラップの力やベルトの力が作用した場合、図1から明らかなように、ストラップ又はベルト4が係合突起240,241間に配される。この場合、係合突起240,241がストラップ又はベルト4の脇に位置するため、ストラップ又はベルト4は(係合突起240から係合突起241へと向いた横断方向Qに沿って視て)係合突起240,241間に延在することになる。
これに対し、図12A~図12Fから明らかなように、第2連結部分3が第1連結部分2に対して回転軸心R回りの周方向Uに沿って回転させられた場合、特に図12B及び図12Dから明らかなように、ストラップ又はベルト4は、屈曲して弛むように可撓変形することで一方の係合突起240,241を越えて延在することができる。回転時には、ストラップ又はベルト4が(回転方向に応じた)いずれかの係合突起240,241上へと摺動することで変形し、その係合凸部240,241を越えて移動させられることが可能となる。
例えば図6C等と共に図1から明らかように、ストラップ又はベルト4は、基部300よりも上の留め部301から、当該留め部301の円筒形状に応じて湾曲した出口ライン306で出現している。このとき、出口ライン306の向こう側、すなわち、留め部301の外側では、ストラップ又はベルト4が、係合部341を形成する突設縁部の領域の基部300と接続されておらず、むしろ、基部300に対して自由に移動させられて特に基部300から持ち上げられることが可能であり、連結部分2に対する連結部分3の回転時にストラップ又はベルト4を変形させて係合突起240,241上を円滑に摺動させることができるようになっている。
出口ライン306は、基部300の端側縁部305に対して径方向内方に偏位していることから、当該縁部305から径方向に隔てられている。したがって、ストラップ又はベルト4は、縁部305に対して後退したラインに沿って留め部301から出現している。
連結部分3は、図12A~図12Fの位置から、さらに大きく回転させられることもできる。原則として、連結部分3は、連結部分2に対して任意の所望の角度を回転させられることが可能である。
ストラップ又はベルト4,5間の荷重下で、連結部分2,3は図1の位置へと自動的に戻る。
また、基本的に、連結部分2への/からの連結部分3の取付けや切離しは、任意の所望の回転位置で行うことができる。
図1ないし図12A~図12Fの例示的な実施形態において、連結装置1は、ストラップ又はベルト同士が互いに接続されることが可能なウェビング留め具を実現している。前記連結位置での、同ストラップ又はベルト同士で決まる荷重方向は、係合方向Yに略沿った向きとなる。
図13A及び図13Bないし図20A~図20Dに示す例示的な他の実施形態では、連結装置1が、物体留め装置として構成されており、対応したアセンブリに物体を留めることを果たす。このとき、同物体は、例えば、(第2)連結部分3に設けられたものであり得るか又は当該連結部分3に一体化されたものであり得る。これにより、例えば、通信装置、ライトなどの電気装置や電子装置が、ヘルメット、その他のスポーツ器具物品などの対応したアセンブリに設置されることが可能になる。
図示の例示的な実施形態では、図13A及び図13B並びに図14A~図14Cから明らかなように、(第2)連結部分3が回転対称に形成されて基部300を形成していて、基部300は基体30に設けられた円柱状となっている。基部300の下面には基面302が形成されており、基面302と同心状である円状の断面の阻止要素303が当該基面302から突出している。
基部300に対して盛り上げられた収納部には、磁気装置31を収容する留め開口35が形成されている。
図13A及び図13B並びに図14A~図14Cの(第2)連結部分3は、図15A及び図15B並びに図16A~図16Cに示す(第1)連結部分2に取り付けられることができる。(第1)連結部分2は、底面230が形成された基体20を有し、底面230は、基体20のうちの(連結部分2,3が互いに取り付けられたときの)連結部分3側にて面状に且つ平坦に延在しており、連結部分2,3が互いに連結されるときには、連結部分3の基部300の基面302が当該底面230との面接触に入る。
前述の例示的な実施形態を参照しながら説明したように、底面230には、連結部分3の阻止要素303を収容する凹部231が形成されている。さらに、底面230には、基体20の前方領域に形成されている支持部233と当該底面230との間に設けられた進入開口232が接している。
起伏部242,243には、基体20と強固に形成されて垂直方向Hに沿って視て底面230よりも上に位置した係合突起240,241が設けられている。連結部分2,3の前記連結位置では、連結部分3の基部300の径方向突出周回縁によって形成された係合部341が、底面230と係合突起240,241との間に受け入れられる。
基体20は、底面230の背部に、連結部分3の磁気装置31と磁気的に相互作用する磁気装置21が設けられる留め開口25を形成している。
図17A及び図18Bないし図20A~図20Dに示す、連結部分2,3を連結するための動作は、図1ないし図12A~図12Fの例示的な実施形態について前述したものと同じように進行する。
つまり、図17A及び図17Bから明らかなように、連結部分2,3は、例えば、垂直方向Hに沿った向きの閉鎖方向Xに沿って互いに近付けられる。このとき、磁気装置21,31が磁気的に吸引するように相互作用し、連結部分2,3を閉鎖方向Xに沿って互いに向かって引き寄せることにより、図18A及び図18Bから明らかなように、連結部分3が係合突起240,241に乗り上げて当該係合突起240,241の後端246,247にて滑り落ちる。このとき、基部300は後方縁部304で底面230との接触に入り、連結部分3が連結部分2に対して滑り落ち方向Aに沿って摺動することで、基部200は、係合突起240,241を通過できるまで当該係合突起240,241上を動かされる。これにより、連結部分3が連結部分2に対して図19A及び図19Bの位置へと移行し、前記阻止部が凹部231よりも上に保たれることで、連結部分2,3が早々にかみ合わさることがなくなる。
基部300が閉鎖方向Xに沿って係合突起240,241を通り過ぎると、図19A及び図19Bから図20A及び図20Bへの移り変わりで明らかなように、基部300に形成された係合部341が係合方向Yで(強固な)係合突起240,241との係合へと滑り入る。同過程で、阻止要素303は、磁気装置21,31の磁気吸引作用による磁気的な支援によって凹部231に滑り込む。
図20A~図20Dの前記連結位置にて、基部300は基面302で連結部分2の底面230上に面状に配される。阻止要素303は、凹部231内に配される。図19Bから明らかなように、基部300の前方縁部305は、支持部233と接触すると共に、進入開口232と支持部233との間の段差234に載置される。このとき、基部300に形成された係合部341が係合突起240,241と係合することで、連結部分3は連結部分2に形状係合又は摩擦係合によって保持されるし、連結部分2,3の位置が磁気装置21,31によって固定されると共に、阻止要素303によって係合方向Yとは逆方向への脱係合が阻止される。
連結部分3の回転対称性により、前記連結位置では、当該連結部分3が連結部分2上で回転させられることができる。
また、前記回転対称性により、連結部分3は任意の所望の回転位置で連結部分2上に配置されることができ、連結部分2,3同士の互いの簡単かつ楽な連結を可能にしている。
連結2,3を切り離すため、連結部分3は、閉鎖方向Xと係合方向Yとにまたがる傾動平面内で連結部分2に対して傾動させられることができ、同じく図19Bから明らかなように、基部300の縁によって形成される係合部341が進入開口232に進入する。これにより、凹部231内での阻止要素303の前記阻止が解除されるので、連結部分2,3が互いに取り外されることが可能となる。
図21ないし図30A~図30Dに示すウェビング留め具の形態の例示的なさらなる実施形態において、第1連結部分2は、収容開口23が形成された基体20を有する。第2連結部分3は、当該第2連結部分3の基体30の基部300に形成されたピン要素340が収容開口23に差し込まれて周回係合部341を介して第1連結部分2の収容開口23の壁部にある円弧状の係合突起240との係合に入らせられることにより、当該第1連結部分2に取り付けられることができる。
図示の例示的な実施形態において、ストラップ又はベルト4は、基部300に形成された留め部301によって連結部分3の基体30に固定接続される。基部300は、円柱円盤状の基礎形状を有し、連結部分2側に基面302を形成している。
基面302からは、係合部341を保持したマッシュルーム形状のピン要素340が突出している。係合部341は、閉鎖方向X周りを周回状に延在して係合装置34を実現している。つまり、図示の例示的な実施形態において、係合部341は、基部300から閉鎖方向Xに沿って隔てられていることで、当該基部300から空間的に離設されている。
図示の例示的な実施形態では、係合部341に、円錐面の形態の斜面342が形成されている。連結部分3が連結部分2に取り付けられる際に、係合部341が斜面342で収容開口23内の係合突起240に乗り上げることで、連結部分3が係合方向Yとは逆方向に連結部分2に対して偏位するほか、係合部341が、係合方向Yで係合部240との係合に入らせられることができるまで係合突起240を通り過ぎるように動く。
連結部分2,3は、それぞれ、閉鎖方向Xに沿って磁気的に吸引するように互いに対向することで当該連結部分2,3の閉鎖方向Xでの取付けを磁気的に支援する、磁気装置21,31(図22A及び図22Bを参照)を具備する。
図示の例示的な実施形態において、円盤状の基部300は、図25A、図25B、図26A及び図26Bから明らかなように、径方向にピン要素340の係合部341を越えて突出している。
連結部分2,3が互いに取り付けられるとき、連結部分3は、図27A及び図28Bないし図30A~図30Dの順序で示すが、まず、図28Bから明らかなように係合部341が当該係合部341に形成された斜面342によって収容開口23内の係合突起240と接触し、図28A及び図28Bから図29A及び図29Bへの移り変わりで明らかなように当該係合部341が係合突起240を滑り落ちて通り過ぎるという揺れ動作を行うことが可能な状態で、閉鎖方向Xへと連結部分2に向かって近付けられる。
係合部340は、係合突起240を通り過ぎると、磁気装置21,31間の磁気吸引によって係合方向Yで係合突起240との係合に入り、それによって連結部分2,3が図30A~図30Dの前記連結位置へと移行する。
前記連結位置では、ピン要素340の係合部341が、収容開口23の壁にある円弧状に湾曲した係合突起240と係合する。このとき、係合突起240の反対側では、係合部341が、収容開口23内へと係合方向Yに突設された突設要素の形態の阻止部238と対向する。これにより、阻止部238が収容開口23内でのピン要素340の前記係合方向Yとは逆方向の接線方向運動を阻止することで、係合部341と係合突起240との係合が動けなくされる。
前記連結位置において、前記基部は、図30Bから明らかなように、周方向の外縁部305によって、係合方向Yで係合突起240の上流側に取り付けられた支持部233と接触する。これにより、支持部233によって基部300の係合方向Yの支持が行われるので、連結部分2,3間に荷重がかかった場合に、係合方向Yに相当する荷重方向に沿った力が支持部233で吸収されて導き逃がされる。
図30Bからも明らかなように、支持部233の領域には、基部300が縁部305で閉鎖方向Xに載置される段差の形態の形状係合部234が形成されている。同段差により、連結部分2に対する基部300の傾動、つまり、連結部分3の傾動が抵抗を受けるので、荷重下で連結部分2,3同士が不意に切り離されることがなくなる。
図29Bと共に図30Bから明らかなように、段差234には、空隙を提供する進入開口232が接している。図29Bから明らかなように、同空隙には、連結部分2,3の相対的な傾動時に基部300が進入することができる。
連結部分2,3が互いに分離される場合、ユーザは、連結部分3の後側のタブ40の形態の作動部を引っ張ることができ、これにより、図29Bから明らかなように、ピン要素340を係合突起240の反対側で収容開口240外へと持ち上げることができる。基部300が支持部233側の前方領域で進入開口232に進入することで、連結部分2に対して連結部分3を傾動させて当該連結部分2,3を互いに切り離すことが容易くなる。
図1ないし図12A~図12Fの初めの例と同じく、前記連結位置では、段差234の支持によって、荷重がかかった際の傾動が抵抗される。ここで、係合方向Yとは逆方向で段差234に接した領域の進入開口232は、前記連結を分離するために連結部分2,3が相対的に傾動された際に基部300がその周回縁部で進入することが可能な空隙を提供するように用いられる。
図21ないし図30A~図30Dに示す例示的な実施形態では、係合部341が、円盤状の基部300に形成されているのではなく、むしろ、基部300から閉鎖方向Xに沿って突出したピン要素340に形成されており、これにより、係合部341が閉鎖方向Xに沿って基部300から隔てられていると共に、基部300の周回縁部305が係合部241の径方向外側に位置している。
つまり、係合部341は、基部300から空間的に隔てられている。しかも、係合部341による形状係合又は摩擦係合の生成は、支持部233及び形状係合部234による基部300の支持から機能的に分けられている。これにより、例えば、支持部233での基部300の支持によって荷重吸収が行われるだけでなく、係合部341に比べて比較的大きいてこを基部300が支持目的で提供することができるので、傾動に対する抵抗を形状係合部234によって行うことが可能となる。
図21ないし図30A~図30Dの例示的な実施形態において、支持部233は、図24Aと共に図30Bから明らかなように、閉鎖方向Xに対する径方向に直交して延在すると共に閉鎖方向Xを中心とした円弧状に湾曲している表面部で連結部分2の基体20に強固に形成されている。段差の形態の形状係合部234も、同様に円弧状に湾曲していることで、基部300の縁部305に対する支持を構成している。
これに対し、図31A~図31Cに示す例示的な一変形実施形態では、閉鎖方向Xの斜めに延在する円弧状の支持部233が、図21ないし図30A~図30Dの例示的な実施形態の支持部233と形状係合部234の機能をまとめて行う。図31A~図31Cの例示的な実施形態の斜めに延在する支持部233は、連結部分3の基部300の斜めの縁部305に対する支持を構成することから、係合方向Yの支持だけでなく、傾動に抗するような、すなわち、前方領域での基部300の閉鎖方向Xへの運動に抗するような支持を行うようにも用いられる。
図31A~図31Cの例示的な実施形態のそれ以外の点については、図21ないし図30A~図30Dの例示的な実施形態と同一なので、これまでの説明も参考されたい。
図32~図58に、図1~図31の例示的な実施形態を参照しながら説明した連結装置1の使用例を示す。
例えば、連結装置1は、図32~図39に示すバッグやリュックサックに使用されることが可能である。このとき、連結装置1は、ストラップの端同士の連結(図32、図35、図36および図39)や、バッグ本体へのストラップの連結(図33,図34および図38)や、バッグやリュックサックのカバーの閉止やバッグやリュックサックへの物体の取付け(図37)に利用されることが可能である。
連結装置1は、靴の留め具(図40および図41)や、例えばジャケット、ベスト等の繊維製品物体のポケットの留め具(図42)や、医療包帯(図43~図45)の留め具として使用されることが可能である。
連結装置1は、ベルトバッグ(図46)や工具保持ベルト(図47)の留め具として使用されることが可能である。
同等に、連結装置1は、ベルト、特には工具ベルト(図48)への物体、特には工具や物体、例えば電子機器、ライト等の保持具として使用されることが可能である。
連結装置1は、例えばギター(図49)等の楽器のストラップの留め具として使用されることが可能である。
連結装置1は、例えば、ストラップを自転車、例えば自転車の荷台やかこ(図50)等に留めるのに利用されることが可能である。
連結装置1は、ヘルメット(図51)の留め具としても使用されることが可能である。
連結装置1は、例えばマット(図52)等の物体を結び上げるストラップ留め具を提供することが可能である。
また、連結装置1は、例えば乗用車(図53)等の乗り物に荷物を積むためのストラップ系統の留め具を提供することも可能である。
連結装置1は、乗り物内部の例えば日除け(図54)等の調節系統の留め具として提供されることが可能である。
連結装置1は、ラックへの物体の保持具、例えば、キーホルダへのキーリングの保持具(図55)を提供することが可能である。
連結装置1は、カメラの保持具、例えば、カメラをストラップに連結するための保持具(図56)として使用されることが可能である。
連結装置1は、腕時計(図57)やリストバンド(図58)の留め具として使用されることが可能である。
挙げたどの用途においても、連結部分2,3の回転性により、その特定の用途で要求される重要な側面が解決される。このような用途によく用いられる従来のバックルは、回転することができない。
それ以外の用途候補も考えられるし可能である。
本発明の根底にある概念は、図示の例示的な実施形態に制限されず、別のかたちで実現されることも可能である。
具体的に述べると、説明した種類の連結装置は、基端同士を連結するウェビング留め具や物体留め装置以外としても使用されることが可能である。説明した種類の連結装置は、全く無差別なアセンブリ同士を互いに連結するのに利用されることができる。
1 連結装置
2 連結部分(雌部分)
20 基体
21 磁気装置
22 ウェビング受入部
23 収容開口
230 底面
231 凹部
232 進入開口
233 支持部
234 段差
235 乗り上がり傾斜
236 阻止部(境界壁)
237 遷移面
238 阻止部
24 係合装置
240,241 係合突起
242,243 起伏部
244,245 摺動傾斜
25 留め開口
3 連結部分(雄部分)
30 基体
300 基部
301 留め部
302 基面
303 阻止要素(鍔)
304 縁
305 縁部
306 出口ライン
31 磁気装置
32 ウェビング受入部
34 係合装置
340 ピン要素
341 係合部
342 斜面(円錐)
35 留め開口
4 ストラップ又はベルト
40 作動部
5 ストラップ又はベルト
A 滑り落ち運動
B 軸心
H 垂直方向
K 傾動軸心
N 法線方向
Q 横断方向
R 回転軸心
U 周方向
X 閉鎖方向
Y 係合方向
具体的に述べると、説明した種類の連結装置は、基端同士を連結するウェビング留め具や物体留め装置以外としても使用されることが可能である。説明した種類の連結装置は、全く無差別なアセンブリ同士を互いに連結するのに利用されることができる。
なお、本発明は、実施の態様として以下の内容を含む。
[態様1]
第1基体(20)、および前記第1基体(20)に強固に設けられた少なくとも1つの係合突起(240,241)を有する、第1連結部分(2)と、
前記第1連結部分(2)に閉鎖方向(X)で取付け可能であり、第2基体(30)を有し、当該第2基体(30)に係合部(341)が強固に設けられている、第2連結部分(3)と、
を備え、
前記係合部(341)は、前記第1連結部分(2)と前記第2連結部分(3)との連結位置にて当該係合部(341)が前記第1連結部分(2)の前記少なくとも1つの係合突起(240,241)と係合するように、前記閉鎖方向(X)と異なる係合方向(Y)に沿って当該第1連結部分(2)の当該少なくとも1つの係合突起(240,241)との係合に入らせられることが可能であり、
前記第1連結部分(2)は第1磁気装置(21)を具備し、前記第2連結部分(3)は第2磁気装置(31)を具備し、前記第1磁気装置(21)および前記第2磁気装置(31)は、前記閉鎖方向(X)に沿って磁気的に吸引するように相互作用することで、前記第1連結部分(2)と前記第2連結部分(3)との互いの取付けを支援する、連結装置(1)において、
前記第1連結部分(2)は、前記第1基体(20)に強固に設けられた阻止部(236,238)を有し、前記阻止部(236,238)は、前記連結位置にて、前記第2連結部分(3)と相互作用することにより、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)との前記係合部(341)の前記係合を、前記係合方向(Y)とは逆方向に動かないよう阻止するように構成されており、
前記第2連結部分(3)は、前記連結位置にて、前記第1連結部分(2)に対して前記閉鎖方向(X)回りに回転可能であり、回転時、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)との前記係合部(341)の前記係合、および前記阻止部(236,238)による前記係合の前記阻止は維持され、
前記第1連結部分(2)と前記第2連結部分(3)とを互いに分離させるため、前記係合方向(Y)とは逆方向への前記阻止を解除して前記係合部(341)と前記少なくとも1つの係合突起(240,241)との脱係合を可能とするように、前記第2連結部分(3)が前記第1連結部分(2)に対して傾動可能であることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様2]
態様1に記載の連結装置(1)において、前記第2連結部分(3)は、前記連結位置にて、前記第1連結部分(2)に対して前記閉鎖方向(X)回りに10°以上、好ましくは20°以上の角度動くことが可能であることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様3]
態様1または2に記載の連結装置(1)において、前記第2連結部分(3)は、前記第1連結部分(2)に対して傾動するために、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)とは反対の側で、前記第1連結部分(2)から前記閉鎖方向(X)とは逆方向に持ち上げられることが可能であることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様4]
態様1から3のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記第2連結部分(3)は、当該第2連結部分(3)を前記第1連結部分(2)に対して傾動させるためにユーザによって作動可能な作動部(40)を具備することを特徴とする、連結装置(1)。
[態様5]
態様1から4のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)が前記閉鎖方向(X)を中心とした円弧状に湾曲しているか、あるいは、複数の係合突起(240,241)が前記閉鎖方向(X)周りに向いた周方向(U)に沿って互いに隣合って並んでいることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様6]
態様1から5のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記係合部(341)が、前記閉鎖方向(X)回りの周方向に延在していることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様7]
態様6に記載の連結装置(1)において、前記係合部(341)が、前記閉鎖方向(X)を基準として回転対称に形成されていることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様8]
態様1から7のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記第2連結部分(3)の前記第2基体(30)は、前記係合部(341)を形成しているか又は前記係合部(341)と前記閉鎖方向(X)に沿って隔てられている基部(300)を含むことを特徴とする、連結装置(1)。
[態様9]
態様8に記載の連結装置(1)において、前記第2基体(30)は、前記基部(300)から前記閉鎖方向(X)に沿って突出したピン要素(340)を含み、前記係合部(341)は、前記ピン要素(340)に設けられて前記ピン要素(340)から前記係合方向(Y)に沿って突設されていることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様10]
態様8または9に記載の連結装置(1)において、前記基部(300)は、前記閉鎖方向(X)を基準として径方向に前記係合部(341)を越えて突出していることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様11]
態様8から10のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記基部(300)が、円盤の形態であることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様12]
態様8から11のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記基部(300)は縁部(305)を含み、前記第1連結部分(2)は前記第1基体(20)に強固に形成された支持部(233)を有し、前記連結位置では、前記係合部(341)と前記少なくとも1つの係合突起(240,241)との前記係合に加えて、前記基部(300)の前記縁部(305)が前記支持部(233)で支持されることにより、前記係合方向(Y)に沿った荷重吸収が行われることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様13]
態様12に記載の連結装置(1)において、前記縁部(305)は、前記基部(300)で周方向に、前記閉鎖方向(X)を中心とした円状で延在していることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様14]
態様12または13に記載の連結装置(1)において、前記支持部(233)は、前記閉鎖方向(X)を中心とした円弧状に湾曲していることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様15]
態様12から14のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記支持部(233)は、前記閉鎖方向(X)に沿って視て、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)から隔てられていることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様16]
態様12から15のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記支持部(233)は、前記係合方向(Y)に沿って視て、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)から隔てられていることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様17]
態様12から16のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記支持部(233)は、前記閉鎖方向(X)と平行に又は斜めに向いた表面部によって形成されていることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様18]
態様8から17のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記基部(300)は基面(302)を形成し、前記第1基体(20)は底面(230)を形成し、前記基面(302)は、前記連結位置にて、前記底面(230)と前記閉鎖方向(X)に沿って対向することを特徴とする、連結装置(1)。
[態様19]
態様8から18のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記基部(300)は、前記第2連結部分(3)を前記第1連結部分(2)に対して傾動させるため、前記閉鎖方向(X)と前記係合方向(Y)とに直交する傾動軸心(K)を中心として前記第1連結部分(2)に対して傾動させられることが可能であることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様20]
態様8から19のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記第1基体(20)は、前記第2連結部分(3)が前記第1連結部分(2)に対して前記閉鎖方向(X)に傾動させられた際に前記基部(300)の一部が進入する進入開口(232)を含むことを特徴とする、連結装置(1)。
[態様21]
態様20に記載の連結装置(1)において、前記進入開口(232)は、前記閉鎖方向(X)に沿って視て、少なくとも部分的に、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)よりも下に設けられていることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様22]
態様8から21のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記第1基体(20)は、前記第1連結部分(2)と前記第2連結部分(3)との前記連結位置にて前記基部(300)が配されることで前記第1連結部分(2)に対する前記第2連結部分(3)の傾動に抵抗する、形状係合部(234)を含むことを特徴とする、連結装置(1)。
[態様23]
態様22に記載の連結装置(1)において、前記形状係合部(234)は、前記連結位置にて前記基部(300)が載置される段差によって形成されていることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様24]
態様22または23に記載の連結装置(1)において、前記形状係合部(234)は、前記閉鎖方向(X)と直交に又は斜めに向いた表面部によって形成されていることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様25]
態様22から24のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記形状係合部(234)は、前記閉鎖方向(X)に沿って視て、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)から隔てられていることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様26]
態様22から25のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記形状係合部(234)は、前記係合方向(Y)に沿って視て、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)から隔てられていることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様27]
態様1から26のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記第2連結部分(3)は、前記第2基体(30)に強固に設けられて前記第1連結部分(2)の前記阻止部(236,238)と相互作用する阻止要素(303)を有することを特徴とする、連結装置(1)。
[態様28]
態様27に記載の連結装置(1)において、前記阻止要素(303)は、前記連結位置にて、前記第1連結部分(2)の前記阻止部(236,238)に対して前記閉鎖方向(X)回りに回転可能であり、回転時、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)との前記係合部(341)の前記係合の前記阻止は維持されることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様29]
態様27または28に記載の連結装置(1)において、前記第1基体(20)は、前記阻止部(236,238)によって少なくとも一部画成された凹部(231)を含み、前記阻止要素(303)は、前記連結位置にて、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)との前記係合部(341)の前記係合が動かないよう阻止されるように前記凹部(231)に配置されることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様30]
態様1から29のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記阻止部(236,238)は、前記第2連結部分(3)が前記第1連結部分(2)に対して傾動させられた際に前記阻止要素(303)の前記係合方向(Y)とは逆方向への摺動案内を行うように構成された、乗り上がり傾斜(235)を有することを特徴とする、連結装置(1)。
[態様31]
態様1から30のいずれか一態様に記載の連結装置(1)において、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)は、前記閉鎖方向(X)の斜めに延びる摺動傾斜(244,245)を有し、前記摺動傾斜(244,245)は、前記第2連結部分(3)を、前記第1連結部分(2)への取付け時に、当該第1連結部分(2)から前記係合方向(Y)とは逆方向に偏位するように前記少なくとも1つの係合突起(240,241)上で前記閉鎖方向(X)に沿って案内した結果として前記第2連結部分(3)が前記少なくとも1つの係合突起(240,241)を通過案内されるように、かつ、前記係合部(341)が通過後、前記係合方向(Y)で前記少なくとも1つの係合突起(240,241)との係合に入らせられることができるように構成されていることを特徴とする、連結装置(1)。
[態様32]
態様1から31のいずれか一態様に記載の連結装置(1)を備えたウェビング留め具。
[態様33]
態様32に記載のウェビング留め具において、前記第2連結部分(3)に接続されたストラップ又はベルト(4)を備えることを特徴とする、ウェビング留め具。
[態様34]
態様33に記載のウェビング留め具において、前記ストラップ又はベルト(4)が、前記第2連結部分(3)に調節不能に固定接続されていることを特徴とする、ウェビング留め具。
[態様35]
態様33または34に記載のウェビング留め具において、前記第1連結部分(2)は、当該第1連結部分(2)と前記第2連結部分(3)との前記連結位置にて前記ベルト又はストラップ(4)が前記係合突起(240,241)間を通って案内されることが可能であるように、互いに離間した2つの係合突起(240,241)を有することを特徴とする、ウェビング留め具。
[態様36]
物体をアセンブリに留める物体留め装置であって、態様1から31のいずれか一態様に記載の連結装置(1)を備え、前記物体は前記連結部分(2,3)の一方に設けられていて、前記連結部分(2,3)の他方は前記アセンブリに設けられている、物体留め装置。

Claims (36)

  1. 第1基体(20)、および前記第1基体(20)に強固に設けられた少なくとも1つの係合突起(240,241)を有する、第1連結部分(2)と、
    前記第1連結部分(2)に閉鎖方向(X)で取付け可能であり、第2基体(30)を有し、当該第2基体(30)に係合部(341)が強固に設けられている、第2連結部分(3)と、
    を備え、
    前記係合部(341)は、前記第1連結部分(2)と前記第2連結部分(3)との連結位置にて当該係合部(341)が前記第1連結部分(2)の前記少なくとも1つの係合突起(240,241)と係合するように、前記閉鎖方向(X)と異なる係合方向(Y)に沿って当該第1連結部分(2)の当該少なくとも1つの係合突起(240,241)との係合に入らせられることが可能であり、
    前記第1連結部分(2)は第1磁気装置(21)を具備し、前記第2連結部分(3)は第2磁気装置(31)を具備し、前記第1磁気装置(21)および前記第2磁気装置(31)は、前記閉鎖方向(X)に沿って磁気的に吸引するように相互作用することで、前記第1連結部分(2)と前記第2連結部分(3)との互いの取付けを支援する、連結装置(1)において、
    前記第1連結部分(2)は、前記第1基体(20)に強固に設けられた阻止部(236,238)を有し、前記阻止部(236,238)は、前記連結位置にて、前記第2連結部分(3)と相互作用することにより、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)との前記係合部(341)の前記係合を、前記係合方向(Y)とは逆方向に動かないよう阻止するように構成されており、
    前記第2連結部分(3)は、前記連結位置にて、前記第1連結部分(2)に対して前記閉鎖方向(X)回りに回転可能であり、回転時、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)との前記係合部(341)の前記係合、および前記阻止部(236,238)による前記係合の前記阻止は維持され、
    前記第1連結部分(2)と前記第2連結部分(3)とを互いに分離させるため、前記係合方向(Y)とは逆方向への前記阻止を解除して前記係合部(341)と前記少なくとも1つの係合突起(240,241)との脱係合を可能とするように、前記第2連結部分(3)が前記第1連結部分(2)に対して傾動可能であることを特徴とする、連結装置(1)。
  2. 請求項1に記載の連結装置(1)において、前記第2連結部分(3)は、前記連結位置にて、前記第1連結部分(2)に対して前記閉鎖方向(X)回りに10°以上、好ましくは20°以上の角度動くことが可能であることを特徴とする、連結装置(1)。
  3. 請求項1または2に記載の連結装置(1)において、前記第2連結部分(3)は、前記第1連結部分(2)に対して傾動するために、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)とは反対の側で、前記第1連結部分(2)から前記閉鎖方向(X)とは逆方向に持ち上げられることが可能であることを特徴とする、連結装置(1)。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記第2連結部分(3)は、当該第2連結部分(3)を前記第1連結部分(2)に対して傾動させるためにユーザによって作動可能な作動部(40)を具備することを特徴とする、連結装置(1)。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)が前記閉鎖方向(X)を中心とした円弧状に湾曲しているか、あるいは、複数の係合突起(240,241)が前記閉鎖方向(X)周りに向いた周方向(U)に沿って互いに隣合って並んでいることを特徴とする、連結装置(1)。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記係合部(341)が、前記閉鎖方向(X)回りの周方向に延在していることを特徴とする、連結装置(1)。
  7. 請求項6に記載の連結装置(1)において、前記係合部(341)が、前記閉鎖方向(X)を基準として回転対称に形成されていることを特徴とする、連結装置(1)。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記第2連結部分(3)の前記第2基体(30)は、前記係合部(341)を形成しているか又は前記係合部(341)と前記閉鎖方向(X)に沿って隔てられている基部(300)を含むことを特徴とする、連結装置(1)。
  9. 請求項8に記載の連結装置(1)において、前記第2基体(30)は、前記基部(300)から前記閉鎖方向(X)に沿って突出したピン要素(340)を含み、前記係合部(341)は、前記ピン要素(340)に設けられて前記ピン要素(340)から前記係合方向(Y)に沿って突設されていることを特徴とする、連結装置(1)。
  10. 請求項8または9に記載の連結装置(1)において、前記基部(300)は、前記閉鎖方向(X)を基準として径方向に前記係合部(341)を越えて突出していることを特徴とする、連結装置(1)。
  11. 請求項8から10のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記基部(300)が、円盤の形態であることを特徴とする、連結装置(1)。
  12. 請求項8から11のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記基部(300)は縁部(305)を含み、前記第1連結部分(2)は前記第1基体(20)に強固に形成された支持部(233)を有し、前記連結位置では、前記係合部(341)と前記少なくとも1つの係合突起(240,241)との前記係合に加えて、前記基部(300)の前記縁部(305)が前記支持部(233)で支持されることにより、前記係合方向(Y)に沿った荷重吸収が行われることを特徴とする、連結装置(1)。
  13. 請求項12に記載の連結装置(1)において、前記縁部(305)は、前記基部(300)で周方向に、前記閉鎖方向(X)を中心とした円状で延在していることを特徴とする、連結装置(1)。
  14. 請求項12または13に記載の連結装置(1)において、前記支持部(233)は、前記閉鎖方向(X)を中心とした円弧状に湾曲していることを特徴とする、連結装置(1)。
  15. 請求項12から14のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記支持部(233)は、前記閉鎖方向(X)に沿って視て、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)から隔てられていることを特徴とする、連結装置(1)。
  16. 請求項12から15のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記支持部(233)は、前記係合方向(Y)に沿って視て、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)から隔てられていることを特徴とする、連結装置(1)。
  17. 請求項12から16のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記支持部(233)は、前記閉鎖方向(X)と平行に又は斜めに向いた表面部によって形成されていることを特徴とする、連結装置(1)。
  18. 請求項8から17のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記基部(300)は基面(302)を形成し、前記第1基体(20)は底面(230)を形成し、前記基面(302)は、前記連結位置にて、前記底面(230)と前記閉鎖方向(X)に沿って対向することを特徴とする、連結装置(1)。
  19. 請求項8から18のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記基部(300)は、前記第2連結部分(3)を前記第1連結部分(2)に対して傾動させるため、前記閉鎖方向(X)と前記係合方向(Y)とに直交する傾動軸心(K)を中心として前記第1連結部分(2)に対して傾動させられることが可能であることを特徴とする、連結装置(1)。
  20. 請求項8から19のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記第1基体(20)は、前記第2連結部分(3)が前記第1連結部分(2)に対して前記閉鎖方向(X)に傾動させられた際に前記基部(300)の一部が進入する進入開口(232)を含むことを特徴とする、連結装置(1)。
  21. 請求項20に記載の連結装置(1)において、前記進入開口(232)は、前記閉鎖方向(X)に沿って視て、少なくとも部分的に、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)よりも下に設けられていることを特徴とする、連結装置(1)。
  22. 請求項8から21のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記第1基体(20)は、前記第1連結部分(2)と前記第2連結部分(3)との前記連結位置にて前記基部(300)が配されることで前記第1連結部分(2)に対する前記第2連結部分(3)の傾動に抵抗する、形状係合部(234)を含むことを特徴とする、連結装置(1)。
  23. 請求項22に記載の連結装置(1)において、前記形状係合部(234)は、前記連結位置にて前記基部(300)が載置される段差によって形成されていることを特徴とする、連結装置(1)。
  24. 請求項22または23に記載の連結装置(1)において、前記形状係合部(234)は、前記閉鎖方向(X)と直交に又は斜めに向いた表面部によって形成されていることを特徴とする、連結装置(1)。
  25. 請求項22から24のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記形状係合部(234)は、前記閉鎖方向(X)に沿って視て、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)から隔てられていることを特徴とする、連結装置(1)。
  26. 請求項22から25のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記形状係合部(234)は、前記係合方向(Y)に沿って視て、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)から隔てられていることを特徴とする、連結装置(1)。
  27. 請求項1から26のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記第2連結部分(3)は、前記第2基体(30)に強固に設けられて前記第1連結部分(2)の前記阻止部(236,238)と相互作用する阻止要素(303)を有することを特徴とする、連結装置(1)。
  28. 請求項27に記載の連結装置(1)において、前記阻止要素(303)は、前記連結位置にて、前記第1連結部分(2)の前記阻止部(236,238)に対して前記閉鎖方向(X)回りに回転可能であり、回転時、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)との前記係合部(341)の前記係合の前記阻止は維持されることを特徴とする、連結装置(1)。
  29. 請求項27または28に記載の連結装置(1)において、前記第1基体(20)は、前記阻止部(236,238)によって少なくとも一部画成された凹部(231)を含み、前記阻止要素(303)は、前記連結位置にて、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)との前記係合部(341)の前記係合が動かないよう阻止されるように前記凹部(231)に配置されることを特徴とする、連結装置(1)。
  30. 請求項1から29のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記阻止部(236,238)は、前記第2連結部分(3)が前記第1連結部分(2)に対して傾動させられた際に前記阻止要素(303)の前記係合方向(Y)とは逆方向への摺動案内を行うように構成された、乗り上がり傾斜(235)を有することを特徴とする、連結装置(1)。
  31. 請求項1から30のいずれか一項に記載の連結装置(1)において、前記少なくとも1つの係合突起(240,241)は、前記閉鎖方向(X)の斜めに延びる摺動傾斜(244,245)を有し、前記摺動傾斜(244,245)は、前記第2連結部分(3)を、前記第1連結部分(2)への取付け時に、当該第1連結部分(2)から前記係合方向(Y)とは逆方向に偏位するように前記少なくとも1つの係合突起(240,241)上で前記閉鎖方向(X)に沿って案内した結果として前記第2連結部分(3)が前記少なくとも1つの係合突起(240,241)を通過案内されるように、かつ、前記係合部(341)が通過後、前記係合方向(Y)で前記少なくとも1つの係合突起(240,241)との係合に入らせられることができるように構成されていることを特徴とする、連結装置(1)。
  32. 請求項1から31のいずれか一項に記載の連結装置(1)を備えたウェビング留め具。
  33. 請求項32に記載のウェビング留め具において、前記第2連結部分(3)に接続されたストラップ又はベルト(4)を備えることを特徴とする、ウェビング留め具。
  34. 請求項33に記載のウェビング留め具において、前記ストラップ又はベルト(4)が、前記第2連結部分(3)に調節不能に固定接続されていることを特徴とする、ウェビング留め具。
  35. 請求項33または34に記載のウェビング留め具において、前記第1連結部分(2)は、当該第1連結部分(2)と前記第2連結部分(3)との前記連結位置にて前記ベルト又はストラップ(4)が前記係合突起(240,241)間を通って案内されることが可能であるように、互いに離間した2つの係合突起(240,241)を有することを特徴とする、ウェビング留め具。
  36. 物体をアセンブリに留める物体留め装置であって、請求項1から31のいずれか一項に記載の連結装置(1)を備え、前記物体は前記連結部分(2,3)の一方に設けられていて、前記連結部分(2,3)の他方は前記アセンブリに設けられている、物体留め装置。
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