JP2024502681A - 飲料容器 - Google Patents

Abstract

周縁部で終端し、側壁を有し、開放された頂部を画定する容器本体を備える飲料容器を開示する。容器は、容器本体に装着されたアダプタを備え、ユーザが飲料を飲むために中央に位置する一次出口を有する第１の構成と、側壁に隣接する二次出口を形成する第２の反転構成との間で切換可能である。二次出口は、飲料を容器の縁に流して飲むことができるように開放することができる。容器の縁は、傾斜しており、縁の残りの部分より盛り上がる尖端を有していてもよい。【選択図】 図３

Description

本発明は、飲料容器に関する。
本発明は、以下に限定されるものではないが、特に、ユーザが運動中に水筒として使用するのに適した飲料容器に関する。この用途は、本発明の説明に最適な例示的用途である。しかしながら、本発明は、より広い用途に対応できることは明らかである。

［定義］
本明細書において、「備える／含む／有する（comprising）」といった用語は、その用語が使用される文脈に応じて、明示した１つ又は複数の要素を含むことを示すが、必ずしも他の要素を除外する意図はない。これは、このような用語の活用形（comprise、comprises）についても同様である。
本明細書及び特許請求の範囲において、「肩部（shoulder）」という用語は、広く解釈されるべきであり、特に、特定の幾何学的構成に限定されないものとする。

運動時に使用される水筒は、よく知られた考案品である。フィットネスブームが隆盛するにつれて、より多くの人々が定期的な運動を取り入れるようになっており、人々が水筒を持ち歩くことが、極めて一般的になってきている。

そのような水筒の一例を図１に示す。水筒は、円筒形の容器本体を備え、容器本体は、首部まで径方向内側に先細りになっており、首部には、蓋体によって閉じることができる開放された頂部が設けられている。使用時には、ユーザは、蓋体を取り外して、水筒から水を飲むことができる。ユーザは、短時間に大量の水を摂取する傾向を有する場合がある。そのため、水筒には、大きな中央開口部があり、ユーザは、そこに口をつけて一口ごとに大量の水を摂取することができる。水筒には、水を収容させることが一般的であるが、運動後の水分補給を目的としたスポーツドリンクや、エナジードリンク、ソフトドリンク等、他の飲み物を収容させることもできる。

また、近年、コーヒーベンダからコーヒーカップにコーヒーを入れて持ち帰るテイクアウトコーヒーを購入するユーザも増えている。スターバックス（商標）コーヒー等の特定の商品に関しては、このような行為がある種の儀式のようになっている。非常にしばしば、持ち帰り用のコーヒーカップを手にした数多くの人々が街を歩いている光景も見かけられる。

従来、テイクアウトコーヒーの容器は、紙コップ等の使い捨て容器が使われてきた。しかしながら、サステナブルな生活が重視されるにつれ、カップ等の物品を再利用しようという機運が高まっている。このことが、再利用可能なコーヒーカップの増加をもたらした。これらのカップは、ユーザによって携帯され、ユーザは、コーヒーを淹れたり購入したりするたびに、同じカップを再利用する。

上記の背景技術は、参照された背景技術がオーストラリア又は他の国における一般的な共通知識の一部を形成することを認めるものでも示唆するものでもなく、またそのように解釈されるべきものでもない。

本願出願人は、水筒と再利用可能なコーヒーカップの両方が、普及しており、かつ、広く使用されていることを認識している。

本願出願人は、更に、水筒及び再利用可能なコーヒーカップ等の既存の製品を改良し、消費者の選択肢を増やすことが有益であろうことを認識している。

一態様では、本発明は、水筒としての使用と、コーヒーを飲むための再利用可能なコーヒーカップとしての使用との間で切換可能な飲料容器に関する。この飲料容器は、単一の飲料容器が、水筒として、及び、再利用可能なコーヒーカップとして切換可能に使用できるという効果をもたらす。

本願出願人は、２つの機能、つまり、水分補給のための水を提供する水筒としての使用と、コーヒーを少量ずつ飲むためのコーヒーカップとしての使用を提供可能な単一の飲料容器によって、２つの別々の容器を所有する必要がなくなり、これにより、２つの別々の容器を持ち歩く必要がなくなることを認識している。

本発明の一形態として提供される飲料容器は、
周縁部で終端し、頂部を画定する側壁を有する容器本体と、
前記容器本体に装着され、前記頂部全体に延在しているアダプタであって、液体を飲むためにユーザが開くことができる一次出口を形成する第１の正立構成と、液体を飲むためにユーザが開くことができる二次出口を形成する第２の反転構成とを切換可能なアダプタとを備える。

前記容器本体は、基部と、開放された頂部と、を有していてもよい。

前記二次出口は、前記二次出口から流出した液体が、例えば、前記側壁を越えて前記容器本体の前記周縁部に流れるように、前記容器本体の前記側壁に隣接していてもよい。

前記アダプタは、前記一次出口から飲料を飲むために、前記第１の正立構成で配置されてもよい。更に、前記アダプタは、前記容器本体から取り外され、反転されて、前記第２の反転構成で前記容器本体に再び装着されてもよい。前記第２の反転構成では、ユーザは、前記二次出口を通って流れる飲料を前記容器本体の前記周縁部から啜ることができる。

前記容器本体は、前記側壁に肩部を有し、前記アダプタは、前記第１の正立構成、および、前記第２の反転構成のそれぞれにおいて前記肩部に当接して、（前記二次出口が閉塞されているときの）前記アダプタが前記容器本体を密閉してもよい。

前記肩部は、前記側壁に対して実質的に直角に、前記側壁から半径方向内側に延び出ていてもよく、前記肩部は、前記側壁の実質的に全周にわたって延び出ていてもよい。前記肩部は、前記アダプタが前記肩部に当接したときに前記アダプタによって前記容器本体が密封されるようにするシールを含んでいてもよい。前記シールは、前記アダプタと相補的な形状を有する、例えば、ゴム等の弾力性のあるシールを含んでもよい。

更に、前記肩部は、前記容器本体の前記周縁部から軸方向に間隔を空けて配置されていてもよく、例えば、前記周縁部から軸方向下方に配置されていてもよい。

前記アダプタは、前記肩部から離れる方向、例えば、軸方向、に変位して前記二次出口を開き、前記二次出口を通って液体が流出することを可能にしてもよい。すなわち、前記アダプタの前記肩部から離れる方向への変位により、前記アダプタの周縁において前記アダプタと前記肩部との間に隙間が開き、この隙間が前記二次出口を形成する。

前記アダプタは、前記アダプタと前記容器本体の前記側壁のそれぞれに設けられた相補的係合構造部によってハウジングに装着され、前記相補的係合構造部は、前記肩部と前記アダプタの間、例えば、前記肩部の周縁、に前記二次出口が形成されるように、前記アダプタが前記肩部から離れることが許容されるように構成されていてもよい。

前記相補的係合構造部は、前記第１の正立構成、および、前記第２の反転構成の両方において前記アダプタを容器本体に装着するのに、同じ係合構造部が使用されるように構成されてよい。

前記相補的係合構造部は、前記容器本体上で前記アダプタを回転させると、前記アダプタが前記肩部から離れるように軸方向に変位して前記二次出口を開放するように構成されてよい。

前記相補的係合構造部は、例えば、ネジ又はネジ山形成体の回転がシャンクに沿って要素又はナットを軸方向に変位させるのと同じように、前記容器本体上の前記アダプタの相対回転を利用して、前記容器本体上の前記アダプタを前記容器本体上の前記肩部に近づけたり、前記肩部から遠ざけたりして、前記二次出口を開閉するように、螺旋状、または、部分的な螺旋状を有していてもよい。

前記容器本体上の前記係合構造部は、少なくとも１つの外側に突出するリブを形成し、前記アダプタ上の相補的な前記係合構造部は、外側に突出する前記リブを受け入れ、前記リブが摺動可能に変位できる経路部を形成してもよい。本願出願人は、前記容器本体に前記リブを形成し、前記アダプタに前記経路部を形成するこの構成により、前記容器本体表面に液体が捕捉される機会が少なくなることを見出した。本願出願人は、このことは、実用上の観点、特に衛生上の観点から望ましいと考えている。

これに代えて、前記容器本体側の前記係合構造部として経路部を形成し、相補的な前記係合構造部として前記アダプタ側に少なくとも１つの外側に突出したリブ、例えば２つの外側に突出したリブ、を形成してもよい。

前記容器本体、および、前記アダプタ上の前記相補的係合構造部は、例えば、相対的に回転して液体通過位置にすることができ、前記液体通過位置では、前記相補的係合構造部によって、前記容器本体、および、前記アダプタが前記二次出口から液体を前記容器の前記周縁部に流すことを可能にする流路を画定、または、形成してもよい。

前記容器本体、および、前記アダプタのそれぞれに設けられた前記相補的係合構造部は、これらの周縁の一部の周りに延び、前記容器本体、および、前記アダプタのそれぞれの周縁の他の部分には、前記係合構造部がなく、周縁の他の部分は、液体通過位置において互いに整列するように構成してもよい。これにより、液体が前記相補的係合構造部を流れる（または、通過する）ための流路が形成される。

一態様では、前記容器本体上の前記係合構造部は、互いに径方向に対向する２つのリブ又はリブ部分を有していてもよい。

前記リブのそれぞれは、単一の円弧であってもよく、容器本体の円周の２５％以下、好ましくは、容器本体の円周の１５％以下に亘って延びていてもよい。この態様では、これらのリブは、バヨネット方式の接続に使用してもよい。

一方、前記アダプタに形成され、前記リブを受ける前記経路部は、前記アダプタの円周の少なくとも６０％の周縁に亘って延びていてもよい。

このように、リブ要素も経路部もアダプタの周縁の全部には延びていないため、これらが液体通過位置にあるとき、液体流路が、相補的係合構造部によって形成される。容器本体上の係合構造部の隙間は、例えば、二次出口の開放時に、液体通過位置において、アダプタ上の相補的な係合構造部の隙間と合致する。リブ、および、経路部を介して形成される流路は、液体が、容器本体に沿って二次出口から容器本体の周縁部に向かって流出することを可能にする。

前記飲料容器は、液体通過インジケータを含んでいてもよい。前記液体通過インジケータは、例えば、ユーザに、相補的係合構造部が、例えば、相対的に回転して、液体通過位置になり、流路を形成して二次出口から縁に向かって液体が流れることが可能になったことを示す。

前記液体通過インジケータは、前記アダプタ、及び／又は、前記容器本体上に設けられ、前記相補的係合構造部が前記液体通過位置に回転されたときに、前記容器本体上の前記アダプタの回転を、確認できるように、または、停止するように作用する確認形状体を含んでいてもよい。

一実施形態では、前記確認形状体は、前記容器本体の前記側壁、および、前記アダプタの外周面にそれぞれ設けられ、前記容器本体上の前記アダプタの回転を妨害することによって、前記アダプタの前記相補的係合構造部が前記液体通過位置にあることをユーザに知らせるタブを含んでよい。

前記飲料容器は、例えば、飲料を啜るのに適した位置を示す、前記周縁部上に設けられた啜り位置インジケータを含んでいてもよい。啜り位置インジケータは、前記相補的係合構造部が前記液体通過位置にあるときに、前記相補的係合構造部を通る流路と長手方向に並んでもよい。

前記容器の前記周縁部は、前記容器本体の長手方向軸に対して鋭角に延びるように傾斜していてもよく、傾斜した周縁部上に、前記周縁部の他の部分より軸方向に突き出ている突設部を形成してもよい。前記啜り位置インジケータは、この突設部によって形成してもよい。突設部は、前記周縁部の他の部分よりも突き出ているため、ユーザが飲み物を啜るのに自然な位置となり、ユーザに対して周縁部上の啜り位置を直感的に示すことができる。

前記飲料容器は、ユーザが選択的に取り外すことができるように、前記一次出口に取り外し可能に装着される閉塞体を含んでいてもよい。ユーザは、閉塞体を、例えば、手動で選択的に取り外し、一次出口から飲み物を飲むことができる。

前記閉塞体は、前記閉塞体を前記容器本体に装着して前記一次出口を閉鎖するためのバヨネット式の接続部を備えていてもよい。これに代えて、前記閉塞体は、前記容器本体に前記閉塞体を装着するためのネジ式の接続部を備えていてもよい。

前記一次出口、および、前記閉塞体は、前記容器本体上で実質的に中央に配置してもよく、前記第１の正立構成では、前記一次出口、および、前記閉塞体は、前記飲料容器の頂部を形成してもよい。

前記容器本体は、円形の断面形状を有し、前記アダプタは、前記容器本体内に受容される大きさの相補的な円形の断面形状を有していてもよい。

前記アダプタは、前記容器本体内に空隙、例えば、小さな空隙、を残して受容されるように構成された第１の端部と、前記一次出口を形成する第２の端部と、を有していてもよい。前記アダプタは、前記第１の端部と前記第２の端部の間に、前記第２の端部に向かって内側に先細りになる円錐台形状部を含んでいてもよい。前記アダプタは、前記第２の端部に隣接する首部を更に含んでいてもよい。

前記アダプタは、前記第１の端部に隣接する外周面を含んでもよく、前記相補的係合構造部は、この外周面上に形成されてもよい。

前記第２の反転構成では、前記アダプタは、初期的に、前記容器本体上の前記肩部と係合して前記二次出口を閉じ、前記二次出口からの液体の流れを止めるように配置されてもよい。使用時には、前記アダプタを前記容器本体上で回転させ、前記アダプタを前記肩部から離す方向に移動させて、前記二次出口を開き、前記二次出口から前記側壁の前記周縁部に向かって液体を流出させることができる。これにより、ユーザは、周縁部から飲み物、例えば、ホットドリンクを啜ることができる。

前記アダプタは、前記第２の反転構成において、ユーザが前記容器本体に対して前記アダプタを回転させることを可能にするために、前記アダプタ上に形成されたハンドル形状体を備えていてもよい。前記ハンドル形状体は、前記アダプタの前記円錐台形状部に形成されてもよい。特に、前記ハンドル形状体は、前記アダプタが前記第２の反転構成にあるとき、前記アダプタの前記円錐台形状部の外側に面する表面に形成されてもよい。

前記容器本体の前記側壁は、内面を有していてもよく、前記アダプタ上の前記相補的係合構造部に係合するための係合構造部は、この内面上に形成してもよい。

前記容器本体は、第１の容器要素と、前記第１の容器要素を覆って周方向に装着される第２の容器要素と、を含んでいてもよく、前記第２の容器要素は、前記第１の容器要素から取り外され、飲料を保持するための別個の第２の飲料容器として機能してもよい。

前記第２の容器要素は、摩擦によって前記第１の容器要素に取り外し可能に装着されてもよく、ユーザが手動で前記第２の容器要素を前記第１の容器要素から軸方向に滑らせることによって取り外すことができるように構成されてもよい。

前記第１の容器要素から引き抜くことができる前記第２の容器要素は、更なる汎用性及び選択性を与える第２の飲料容器を提供する。

本発明の別形態として提供される飲料容器は、
周縁部で終端する側壁を有する容器本体と、
前記容器本体に装着されるアダプタであって、一次出口を形成する第１の正立構成と、二次出口を形成する第２の反転構成とを切換可能な、アダプタとを備える。
前記飲料容器は、本発明の他の形態における特徴のいずれか１つ以上を、単独で、または、組み合わせて備えることができる。

本発明に基づく、ユーザのための飲料容器は、様々な形態で実現できる。以下では、添付の図面を参照して本発明の２つの実施形態を詳細に説明する。この詳細な説明を提供する目的は、本発明の主題に関心を持つ人に、本発明を実施する方法を示すことである。但し、この詳細な説明の具体的な性質は、先に示した発明の概要における包括的性質を限定する意図はないことは明らかである。

従来技術の水筒の構成例を示す正面図である。 コーヒー等の熱い飲み物を保持するための従来技術の再利用可能なカップの上方斜視図である。 本発明の一実施形態に係る、第１の正立構成で示される飲料容器の上方斜視図である。 第１の構成で示される図３の飲料容器の正面図である。 第１の構成で示される図３の飲料容器の側面図である。 第１の構成で示される図１の飲料容器の上面図である。 第１の構成で示される図１の飲料容器の断面図である。 第１の構成で示される図１の飲料容器の分解斜視図である。 外側の円筒形カップ部材が取り外された状態の第１の構成で示される図１の飲料容器の斜視図である。 第２の反転構成で示される図１の飲料容器の上方からの斜視図である。 反転構成にされたアダプタを有する図１０の飲料容器の頂部の上方からの斜視図である。 反転構成にされた図１０の飲料容器の頂部の断面図である。 図３から図１２の容器のアダプタの上面図である。 図３から図１２の容器のアダプタの斜視図である。 図３から図１２の容器のアダプタの正面図である。 図１に示す第１の正立構成における飲料容器の頂部を更に詳細に示す拡大断面図である。 図１０に示す第２の反転構成における飲料容器の頂部を更に詳細に示す拡大断面図である。 第１の正立構成であるときの第２の実施形態に係る容器の一部断面図である。 第２の反転構成であるときの図１８の容器の断面図である。 図１８の容器の上方からの斜視図である。 図１８の容器のアダプタの上面図である。 図２１のアダプタの上方からの斜視図である。 図２１のアダプタの正面図である。 図１８の飲料容器の容器本体の概略平面図である（明確化のために幾つかの詳細を省略している）。

図１及び図２は、従来の周知の飲料容器を示している。これらの飲料容器は、本願が定義する発明を構成しないので、この詳細な説明では、これ以上説明しない。

図３～図１２において、参照符号１０は、包括的に、本発明の一実施形態に係る飲料容器を指す。

飲料容器１０は、包括的に、基部１４と、側壁１６とを有する容器本体１２を含み、側壁１６は、周縁部１８で終端して、容器本体１２の頂部を形成する。また、飲料容器１０は、側壁１６に取り外し可能に装着され、開放された頂部に亘って延びるアダプタ２０を含む。アダプタ２０は、第１の正立構成と第２の反転構成とを切換可能である。

図３～図９に示す第１の正立構成では、アダプタ２０は、ユーザが飲料容器１０から水、または、スポーツ飲料を飲むことができる一次出口、つまり、一次飲み口２６に向かって延びるように内側に傾斜している。図１０～図１５に示す第２の反転構成では、容器１０は、アダプタ２０の周縁と容器本体１２との間に形成され、符号２７で広く示される二次出口を形成する。二次出口２７は、飲料容器１０の周縁部１８から液体、例えば、コーヒーや紅茶等の熱い液体、を啜ることを可能にする。

次に、飲料容器１０の異なる構成要素について、より詳細に説明する。

図に示すように、容器本体１２は、概ね円筒形の形状を有し、それに応じて基部１４も、実質的に円形形状を有する。その結果、周縁部１８も、図示のように、それに対応する円形形状を有している。

容器本体１２は、第１の容器本体部分、または、要素２９の周囲を覆うように、周方向に装着された第２の円筒形容器本体部分、または、要素２８を含む。図８及び図９は、第１の容器本体部分２９を覆うように装着された、円筒形の第２の容器本体部分２８を示している。２つの本体部分２８、２９は、第２の容器本体部分２８が第１の容器本体部分２９を覆うように装着されたときに、全体として飲料容器１０の滑らかな外面を呈するように構成されている。すなわち、第２の容器本体部分２８の外面は、第１の容器本体部分２９の頂部の外面と長手方向に面の高さが揃うように形成されている。図９では、２つの飲料の入れ物が構成されるように、第１の容器本体部分２９が第２容器本体部分２８から取り外されている。第２の容器本体部分２８は、蓋がない飲料の入れ物を構成している。

容器本体１２は、内面３６と、周縁部１８の下方に間隔を置いて配置され、内面３６から半径方向内側に突出した肩部４０と、を有する。ここに例示する実施形態では、肩部４０は、側壁１４の内面３６から直角に突出し、実質的に側壁１４の全周に延在する。

さらに、肩部４０は、ゴムシール４２を受容する凹部を形成するように構成されている。ゴムシール４２は、以下でより詳細に説明するように、その第１、および、第２の構成の両方において、アダプタ２０を容器本体１２の内面３６に密閉するために使用される。

次に、図３から図１５に詳細に示されているアダプタ２０の構造的特徴について詳細に説明する。アダプタ２０は、容器本体１２に装着されたときの平面視において略円形の形状を有するアダプタ本体５０を含む。アダプタ本体５０は、概ね、外周面５１を有するアダプタ基部５８を形成する広い第１の端部５２と、これと反対に位置し、狭い円筒形部分、または、首部５９に隣接する第２の端部５４と、を有する。アダプタ基部５８は、第１、および、第２の構成の両方において、容器本体１２の側壁１４の内面３６の内側に小さな空隙を残して受容されるように、寸法が定められ、かつ、構成されている。

アダプタ本体５０は、円錐形部分５６を含む。円錐形部分５６は、アダプタ基部５８と、狭い円筒形部分、または、首部５９との中間にある。円錐形部分５６は、基部５８から離れる方向に半径方向内側に傾斜し、その後、首部５９に移行する。（アダプタ２０が第１の構成にあるときに使用できる）一次開口部、つまり、一次出口２６は、第２の端部５４によって形成され、その上に、参照符号６０で示される取り外し可能な閉塞体、つまり、蓋体、が装着されている。アダプタ２０及び容器１０が第１の正立構成にある場合、ユーザは、閉塞体６０を取り外して、容器１０から飲み物を飲むことができる。

アダプタ２０は、相補的係合構造部、例えば、容器本体１２とアダプタ２０のそれぞれに設けられたネジ形状、または、ネジ山によって、容器本体１２に動作可能に装着される。

図面、特に、図１６、および、図１７に示すように、係合構造部７２、例えば、ネジ山は、容器本体１２の内面３６に形成されている。

これに応じて、アダプタ基部５８の外周面５１には、相補的な構造部７４、例えば、外部ネジ山が形成されており、このネジ山は、容器本体１２のネジ山７２と相補的であるように、すなわち、ネジ山７２と係合するように、寸法が定められ、かつ、構成されている。

アダプタ本体５０及び容器本体１２上の相補的係合構造部７４，７２はそれぞれ、第１の正立構成及び第２の反転構成の両方において、容器本体１２上にアダプタ２０を取り外し可能に装着するために共通のネジ山を使用するように構成されている。第１、および、第２の構成の両方で容器本体１２上にアダプタ２０を機械的に装着するために共通のネジ山７２、７４を使用することは、構造、および、製造の両方を単純化できるので有益である。

相補的係合構造部７２，７４が一方向に可能な限り完全に回転すると、アダプタ本体５０、具体的にはその基部５８が、肩部４０、具体的には、肩部４０上のシール４２、に当接し、二次出口２７を密閉し、液体がそこを通過するのを阻止する。容器本体１２上のアダプタ本体５０を回転、または、回動させることによって、容器本体１２上のアダプタ本体５０の軸方向位置を移動させ、アダプタ１２を肩部４０から離間させることができる。これにより、液体が通過できる二次出口、つまり、開口部２７を開放することができる。二次出口２７は、アダプタ本体５０が肩部４０から離れるように変位したときに、アダプタ本体５０と肩部４０との間に形成される隙間、または、間隔によって形成される。ここに例示する実施形態では、二次出口２７は、容器本体１２の周りに、内面３６に隣接して円周方向に延びている。

飲料容器１０の機能に寄与する別の構造的特徴は、容器本体１２上のネジ山７２が、その長さに沿って隙間、または、中断部を有して形成されていることである。これにより、液体が、二次出口２７から流出し、また、ネジ山７２を通過して周縁部１８に流れることを可能にしている。同様に、アダプタ２０も、そのネジ山７４の長さに沿った中断部、または、隙間を有しており、液体が容器から流出し、ネジ山７４を通過して流れることを可能にしている。アダプタ本体５０の外部ネジ山７４の隙間は、アダプタ本体５０が容器本体１２に対して十分に回転して二次出口を開いたときに、外部ネジ山７４の隙間がネジ山７２の隙間に整列して、二次出口２７からの液体が、ネジ山７２、７４を通過して周縁部１８に流れるように配置される。この位置を、相補的係合構造部７２、７４の液体通過位置と呼ぶ。この位置は、二次出口２７から排出される液体が、構造部７２、７４をすり抜ける、または、通過するための流路を画定する。第１、および、第２の構成のそれぞれにおける係合構造部７２、７４の相互作用は、図１６及び図１７に最も明確に示されている。

容器の周縁部１８は、図４及び図５に最も明確に示されているように、例えば、容器本体１２の長手方向軸線に対して直角に延びないように傾斜している。このように、周縁部１８は、周縁部１８の残りの部分より突き出るように延びる突設部、つまり、啜り部分７６を有する。突設部７６は、周縁部１８の残りの部分に比べて突き出ているので、ユーザが飲み物を啜るための容器１０の周縁部１８上の自然な位置となる。したがって、液体は、出口２７から周縁部１８のこの部分７６に流れる必要がある。これを補助するために、液体通過位置にある構造部７２、７４を通過する流路は、容器本体１２の周縁部１８の突設部７６と長手方向に整列している。これにより、係合構造部の液体通過位置の流路を流れる液体が周縁部１８の突設部７６に向けて誘導される。

さらに、アダプタ２０は、第１の構成にあるときに、アダプタ２０から突出するハンドル形状体８２を有する。ハンドル形状体８２は、アダプタ２０を容器本体１２に装着するために容器本体１２上で回転させる際にユーザを補助する。図３に示す実施形態では、ハンドル形状体８２は、アダプタ本体５０の円錐形部分５６の外側の表面から突出し、直径方向に対向する２つのタブで構成されている。

更に、図３におけるアダプタ本体５０の対向する表面、つまり、内向きの表面には、第２の反転構成においてアダプタ本体５０から上に突出する、更なるハンドル形状体８４が設けられている。この更なるハンドル形状体８４は、ユーザがアダプタ２０を第２の構成で容器本体１２に装着し、固定することを可能にする。これは、ユーザが、アダプタ２０を肩部４０から離れるように変位させて二次出口２７を開くことを補助する。これにより、液体が二次出口２７を通って容器本体１２の周縁部１８を越えて流れるようにすることができる。

使用時には、飲料容器１０は、例えば、図３～図９に示す第１の構成において、水筒、または、スポーツ飲料用ボトルとして使用できる。アダプタ２０は、第１の構成、つまり、正立構成で容器本体１２に装着され、取り外し可能な閉塞体、つまり、蓋体６０によって閉鎖される一次出口、つまり、一次開口部２６に向かって、内方、および、上方に傾斜している。ユーザが運動を行い、水分補給が必要な場合には、ボトル、または、容器１０は、通常、この構成で使用される。ユーザは、必要なときに、選択的に蓋体６０を外し、一次出口２６を通して液体を飲むことができる。この構成では、アダプタ本体５０の基部５８が肩部４０に当接し、アダプタ２０の周面を容器本体１２に密閉するので、液体は二次出口２７から流出することができない。

飲料容器１０を第２の異なる目的、すなわち、容器本体１２の周縁部１８から飲料を啜るために使用する場合、アダプタを図１０～図１５に示す第２の反転構成に変更できる。

これを実現するためには、アダプタ２０が容器本体１２から分離、または、離脱するまで、容器本体１２に対してアダプタ２０を一方向に相対的に回転、または、回動させる。次に、アダプタ基部５８が上になり、首部５９が下になるようにアダプタ２０を反転し（すなわち、逆さまにし）、容器本体１２に再び装着する。この反転構成において、アダプタ本体５０上の首部５９、および、閉塞体６０は、容器本体１２の内部空間内に受容される。閉塞体６０は、一次出口２６を通る液体の流れを遮断して、一次出口２６を閉鎖する。

アダプタ２０が容器本体１２に完全に（そして密に）係合されている限り、アダプタ本体５０は、肩部４０のシール４２に当接し、二次出口２７を閉鎖して容器１０を効果的に密閉する。

二次出口、つまり、開口部２７を通して飲料容器１０から液体を飲むことを望む場合、ユーザは、容器本体１２に固定するために回転させた方向とは逆の方向にアダプタ本体５０を回転させる。これにより、アダプタ本体５０は、肩部４０から離れるように回転され、アダプタ本体５０と肩部４０の間に、液体が通過できる二次出口２７を形成する隙間が生じる。液体は、出口２７を通過し、本体１２とアダプタ２０の相補的係合構造部７２、７４を通過できる。上述したように、相補的係合構造部７２、７４のそれぞれの連続体には、隙間、または、中断部が存在し、この隙間、または、中断部は、係合構造部を通る流路を形成し、ここから、液体が周縁部１８に流れ出ることができる。この状態は、図１１に示されており、アダプタ２０は、肩部４０から離れるように変位し、二次出口２７を開いている。

第２の反転構成では、ユーザは、容器１０の周縁部１８の突設部７６から快適に液体を啜ることができる。アダプタ２０上のネジ山７４の隙間は、容器本体１２上のネジ山７２の隙間に整列するため、液体が係合構造部７２、７４を通過して流れることができる。さらに、上述したように、係合構造部によって形成される障壁を介して形成される流路は、（液体が突設部に向かって流れるように）周縁部１８の突設部７６と整列している。飲料容器１０の第２の反転構成は、一次出口２６から飲料を大量に飲むのではなく、飲料、例えば、コーヒーや紅茶等の熱い飲料を縁からゆっくりと啜るのに適している。

さらに、上述したように、容器本体１２は、第１の本体部分２９に周方向に装着された第２の容器部分２８を含んでいる。使用時には、第１の本体部分２９から第２の容器部分２８を引き抜いて、他のユーザ、または、他の飲料のための第２の飲料カップとして使用できる。これは、例えば、恋人同士が飲み物を共有する際に使用してもよい。

図１８～図２３は、第２の実施形態に係る飲料容器１０を示している。この実施形態は、第１の実施形態と多くの類似点を有する。したがって、特段の言及がない限り、同じ参照符号は、同じ構成要素を指している。更に、以下の説明では、本実施形態と第１の実施形態との相違点に着目して説明する。

第１の実施形態と同様に、二次出口２７は、容器本体１２に設けられた肩部４０と、本体１２に係合するアダプタ２０の本体５０と、によって形成されている。本体５０は、本体１２上のアダプタ２０の回転によって肩部４０から離れるように変位し、二次開口部２７を開いて液体がそこを通過することを可能にする。

アダプタ２０は、相補的係合構造部７４、７２、例えば、アダプタ２０、および、本体１２のそれぞれにおける相補的な螺旋、または、ネジの形成部によって、容器本体１２に動作可能に装着される。相補的なリブと経路部の係合構造部７２、７４は、容器本体１２へのアダプタ２０の確実な装着を可能にする一方で、容器１０から液体を流出させるために二次出口２７を選択的に開くことを可能にする。

より具体的には、第２の実施形態では、容器本体１２は、少なくとも１つの外向き又は外側のリブ、または、ネジ山７２が形成されている内面３６を有する。これに応じて、アダプタ基部５８の外周面５１の上には、外部リブ、または、ネジ山７２と相補的な経路部、または、内部ネジ山７４が形成されている。すなわち、これらは、容器本体１２上の外部リブ７２と係合するように寸法が定められ、かつ、構成されている。

アダプタ本体５０及び容器本体１２上の相補的係合構造部７４、７２は、第１の正立構成、および、第２の反転構成の両方において、（アダプタ２０を本体１２に取り外し可能に装着するために）同じ係合構造部を使用できるように構成されている。第１、および、第２の構成の両方で同じ構造部７２、７４を使用することにより、構成要素の構造、および、製造の両方が簡素化される。

次に、本体１２の内面に設けられた外部リブ７２についてより詳細に説明する。本実施形態は、それぞれが側壁１４の周上に短い距離で延びる２つの短いリブ又はリブ部分７２を備える。さらに、２つのリブ又はリブ部分７２は、容器本体１２の平面視において互いに径方向に対向していてもよい。これにより、アダプタ２０が第２の反転構成にあるときに、容器本体１２の表面上に、液体がリブ７２を通過して周縁部１８に流れるための適切な通路、または、経路が得られる。

一方、アダプタ２０に形成された経路部、または、経路形成部７４、または、内部ネジ山は、アダプタ２０の円周の大部分を囲むように延びている。これは、アダプタ２０の円周の周りに２つの隙間、または、中断部を有し、これらの隙間は、容器本体１２上のリブ７２の間の隙間と整列させることができる。リブ７２の隙間と経路部７４は、液体通過位置で互いに整列し、これらの係合構造部７２、７４を通り周縁部１８に至る流路を形成する。経路部７４と、経路形成部７４の長手方向に沿って形成された隙間は、特に、図１９、図２０、図２２に示されている。

また、容器本体１２は、確認形状体８８を有する。確認形状体８８は、ユーザに、二次出口２７が開放され、リブ７２、および、経路部７４が構造部７２、７４を通る流路を形成する液体通過位置への容器本体１２上でのアダプタ２０の回転を、確認させる、または、停止させる、ための表示を行うためのものである。

ここに例示する実施形態では、確認形状体８８は、容器本体１２の側壁１４の内面上の相補的な構造部と係合するアダプタ本体５０の外面上の突起を含む。確認形状体８８は、アダプタ２０の動きを確認するのに十分な大きさであるが、例えば、ユーザがアダプタ２０を本体１２から分離、または、切り離したい場合に、（更なる力を加えることで）アダプタ２０が突起を乗り越えて変位することを可能にする程度の大きさに形成されている。

第１の実施形態について上述したように、相補的構造部７２、７４が液体通過位置にあるときは、リブも経路部も、二次出口２７から周縁部１８上の突設部７６への液体の流れを妨げない。確認形状体８８は、相補的構造部を液体通過位置に配置するためにユーザを補助する。

使用時には、飲料容器１２は、啜り飲まれる飲料で満たされ、アダプタ２０は、第２の反転構成で容器本体１２に螺合される。アダプタ２０の最初の回転により、アダプタ２０の回転を確認するための確認形状体８８にアダプタ２０が係合する。次に、ユーザは、アダプタ２０を、確認形状体８８を乗り越えて回転させ、アダプタ２０が停止してこれ以上回転できなくなるまで、更に力を加える。この位置では、アダプタ本体５０は、容器本体１２の肩部４０に対して密閉され、二次開口部２７は閉塞される。

容器本体１２の縁から飲料を飲むことを望む場合、ユーザは、閉鎖位置から（すなわち、上記第１の回転とは、反対方向に）確認形状体８８がアダプタ２０の回転を確認する確認位置まで、アダプタ２０を回転させて戻す。これにより、二次開口部２７が開放され、係合構造部７２、７４を通る流路が形成される。飲料を飲むために飲料容器がユーザによって持ち上げられると、液体は、相補的係合構造部７２、７４に形成された流路を通って二次開口部２７から流出し、容器側壁１４の表面３６を横切って、周縁部１８上の突設部７６へと至る。

図２１～図２４は、係合構造部を通る流路を形成するための容器本体１２とアダプタ２０の相対的配置を概略的に示している。図２１、および、図２４は、それぞれ、二次開口部２７から液体を飲むのに適したアダプタ２０上の経路部７４の位置と、容器本体１２上のリブ７２の位置とを示す。リブ７２の隙間は、経路部７４の隙間と整合して、二次開口部２７から周縁部１８の突設部７６までの液体通路を形成する。更に、図示のように、この位置において、容器、および、アダプタ上の確認形状体８８は、それぞれ同じ相対位置にある。

図面を参照して上述した飲料容器の利点は、運動中にユーザが水分を補給するための運動時用ボトルと、飲み物を啜るための再使用可能なカップ、例えば、再使用可能なコーヒーカップとの間で切換できる単一の容器を提供できることである。

この容器は、容器本体からアダプタを取り外し、容器本体上で反転させるだけで、第１の正立構成から第２の反転構成に変更できるアダプタによって、この切換を可能にする。この飲料容器の１つの利点は、容器を２つの構成の間で切り換えることが容易であることである。この作業は、簡単であり、必要な労力も最小限である。

更に、他の利点は、非常に有益でありながら、無駄のない機械的デザインの美しさを兼ね備えている点である。更に、この飲料容器は、非常にスタイリッシュで「クール」であると同時に、非常に実用的で使い勝手の良いものでもある。したがって、本願出願人は、この容器が消費者に広く訴求するものであると考えている。

ここに例示した飲料容器の更なる利点は、アダプタが第１、および、第２の構成にあるときに、第１、および、第２の出口がそれぞれ通常閉じられる位置を有することである。一次出口、および、二次出口のそれぞれは、第１の正立構成、および、第２の反転構成においてそれぞれ手動で開くことができ、これにより、ユーザが飲料容器から液体を飲むことが可能になる。

第１の構成では、閉塞体は、第１の開口部から簡単に取り外される。第２の反転構成は、飲み物を啜るために使用される。第２の開口部は、ユーザが、本体に対してアダプタを回転させ、アダプタを肩部から浮かせ、アダプタと肩部の間に隙間を形成することによって選択的に開くことができる。飲料容器の縁に飲料を供給するために二次開口部を開閉するこの簡単な手動回転は、非常に有用である。

ここに例示する飲料容器の別の利点は、第１の正立構成及び第２の反転構成の両方において、容器本体とアダプタのそれぞれにある共通のネジ山を使用して、容器本体に装着されたアダプタを保持できることである。このように同じ形状を使用することで、飲料容器の構造を簡略化できる。

更なる実用上の利点は、第１の容器部分の上に周方向に装着された第２の容器部分を設けるという例示した特徴によって、飲料容器が単一の飲料容器から２つの飲料カップを提供することを可能にするため、非常に有用であることである。

図面を参照して上述した飲料容器の更なる利点は、アダプタ及び容器本体を含む様々な構成要素を、既に確立されている成形技術を用いて成形でき、飲料容器の製造コストが高くならないことである。

以上の説明に含まれ又は添付の図面に示される全ての事柄は、例示的なものとしてのみ解釈され、限定的なものとしては解釈されないものとする。当業者にとって明らかであるような修正及び変形は、全て、ここに記載する本発明の広い範囲及び思想に含まれるとみなされる。以下の請求項に定義される本発明の基本要素から逸脱することなく、詳細又は構造を変更することができる。

Claims (21)

1. 飲料容器であって、
   周縁部で終端し、頂部を画定する側壁を有する容器本体と、
   前記容器本体に装着され、前記頂部全体に延在しているアダプタであって、液体を飲むためにユーザが開くことができる一次出口を形成する第１の正立構成と、液体を飲むためにユーザが開くことができる二次出口を形成する第２の反転構成とを切換可能なアダプタとを備える、飲料容器。
2. 請求項１に記載の飲料容器において、
   前記容器本体は、底部と、開放された頂部と、を有し、前記二次出口は、前記容器本体の側壁に隣接し、前記二次出口から流出した液体が前記容器の前記周縁部に流れるように構成されている、飲料容器。
3. 請求項２に記載の飲料容器において、
   前記アダプタは、前記一次出口から飲料を飲むために、前記第１の正立構成で配置され、前記アダプタは、前記容器本体から取り外され、反転されて、前記第２の反転構成で前記容器本体に再び装着されることによって、前記二次出口を通って流れる飲料を前記容器の前記周縁部から啜ることが可能である、飲料容器。
4. 請求項２、または、請求項３に記載の飲料容器において、
   前記容器本体は、前記側壁に肩部を有し、前記アダプタは、前記第１の正立構成、および、前記第２の反転構成のそれぞれにおいて前記肩部に当接して、前記容器本体を密閉する、飲料容器。
5. 請求項４に記載の飲料容器において、
   前記アダプタは、前記肩部から離れる方向に変位して前記二次出口を開き、前記二次出口を通って液体が流出することを可能にする、飲料容器。
6. 請求項５に記載の飲料容器において、
   前記アダプタは、前記アダプタと前記容器本体の側壁のそれぞれに設けられた相補的係合構造部によって前記ハウジングに装着され、前記相補的係合構造部は、前記肩部と前記アダプタとの間に前記二次出口が形成可能なように、前記アダプタが前記肩部から離れるように変位することを許容するように構成されている、飲料容器。
7. 請求項６に記載の飲料容器において、
   前記相補的係合構造部は、前記正立構成と前記反転構成の両方において前記アダプタを前記容器本体に装着するのに、同じ係合構造部が使用されるように構成されている、飲料容器。
8. 請求項６、または、請求項７に記載の飲料容器において、
   前記相補的係合構造部は、前記容器本体上で前記アダプタを回転させると、前記アダプタが前記肩部から離れるように軸方向に変位して前記二次出口を開放するように構成されている、飲料容器。
9. 請求項６から請求項８のいずれか一項に記載の飲料容器において、
   前記容器本体上の前記係合構造部は、少なくとも１つの外側に突出するリブを形成し、前記アダプタ上の相補的な前記係合形構造部は、前記外側に突出するリブを受け入れ、前記リブが摺動可能に変位できる経路部を形成する、飲料容器。
10. 請求項６から請求項９のいずれか一項に記載の飲料容器において、
    前記容器本体と前記アダプタの前記相補的係合構造部は、液体通過位置に回転可能であり、前記液体通過位置では、前記容器本体と前記アダプタが、前記相補的係合構造部によって、前記二次出口から液体が前記容器の前記周縁部に流れることを可能にする流路を画定する、飲料容器。
11. 請求項１０に記載の飲料容器において、
    前記容器本体、および、前記アダプタのそれぞれに設けられた前記係合構造部は、これらの周縁の一部の周りに延び、前記容器本体、および、前記アダプタのそれぞれの周縁の他の部分には、前記係合構造部がなく、前記周縁の他の部分は、前記液体通過位置において互いに整列する、飲料容器。
12. 請求項１０、または、請求項１１に記載の飲料容器において、
    前記相補的係合構造部は、さらに、前記液体通過位置に回転されたことを示す液体通過インジケータを備える、飲料容器。
13. 請求項１２に記載の飲料容器において、
    前記液体通過インジケータは、前記アダプタ、及び／又は、前記容器本体に設けられ、前記相補的係合構造部が前記液体通過位置に回転したときに前記容器本体上での前記アダプタの回転を確認できるように作用する確認形状体を備える、飲料容器。
14. 請求項１３に記載の飲料容器において、
    前記確認形状体は、前記容器本体の前記側壁、および、前記アダプタの外周面にそれぞれ設けられ、前記容器本体上の前記アダプタの回転を妨害することによって前記相補的係合構造部が前記液体通過位置にあることをユーザに知らせるタブを含む、飲料容器。
15. 請求項１０から請求項１４のいずれか一項に記載の飲料容器において、
    前記周縁部上に啜り位置インジケータを備え、
    前記啜り位置インジケータは、前記液体通過位置にある前記相補的係合構造部を通る流路と長手方向に並ぶ、飲料容器。
16. 請求項１５に記載の飲料容器において、
    前記飲料容器の前記周縁部は、前記容器本体の長手方向軸に対して鋭角に延びるように傾斜しており、前記周縁部の他の部分より軸方向に突き出ている突設部を形成し、
    前記啜り位置インジケータは、前記突設部によって形成されている、飲料容器。
17. 請求項１から請求項１６のいずれか一項に記載の飲料容器において、さらに、
    前記一次出口を通して飲料を飲むためにユーザが選択的に取り外すことができるように、前記一次出口に取り外し可能に装着される閉塞体を備える、飲料容器。
18. 請求項１から請求項１７のいずれか一項に記載の飲料容器において、
    前記容器本体は、円形の断面形状を有し、
    前記アダプタは、前記容器本体内に受容される大きさの相補的な円形の断面形状を有している、飲料容器。
19. 請求項１８に記載の飲料容器において、
    前記アダプタは、
    前記容器本体内に空隙を残して受容されるように構成された第１の端部と、
    前記一次出口を形成する第２の端部と、
    前記第１の端部と前記第２の端部の間にあり、前記第２の端部に向かう方向に内側に先細りになる円錐台形状部と、
    を備える、飲料容器。
20. 請求項１から請求項１９のいずれか一項に記載の飲料容器において、
    前記アダプタは、ユーザが前記アダプタを前記容器本体上で回転させて前記第２の反転構成にすることを可能にするために前記アダプタ上に形成されたハンドル形状体を備える、飲料容器。
21. 請求項１から請求項２０のいずれか一項に記載の飲料容器において、
    前記容器本体は、
    第１の容器要素と、
    前記第１の容器要素を覆って周方向に装着される第２の容器要素と、
    を備え、
    前記第２の容器要素は、前記第１の容器要素から取り外され、飲料を保持するための別個の第２の飲料容器を形成する、飲料容器。