JP2024093109A - 皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】すすぎ性、使用性、及び高温安定性に優れ、かつ適度な刺激感、皮膚洗浄剤組成物使用時における皮膚上でのすべりやすさ、並びに皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性及びその持続性に優れる皮膚洗浄剤組成物の提供。【解決手段】(A)25℃で液体の油と、(B)25℃で固体の油と、(C)スクラブ剤と、(D)HLBが10以上のポリグリセリル脂肪酸エステルと、(E)多価アルコールと、を含有する皮膚洗浄剤組成物であって、前記(B)の含有量に対する前記(D)の含有量の質量比[(D)/(B)]が、1.5以上2.0以下であり、前記皮膚洗浄剤組成物が(F)水を含有する場合、前記(F)水の含有量は、皮膚洗浄剤組成物全量に対して5質量%以下であることを特徴とする皮膚洗浄剤組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚洗浄剤組成物に関する。
近年、皮膚洗浄剤組成物には、基本性能である汚れ除去効果はもちろんのこと、当該皮膚洗浄剤組成物使用後の皮膚状態(しっとり感、保湿性等)が良好であり、かつ古い角質や毛穴の汚れを除去する効果、及びマッサージ効果等を付与するスクラブ剤が含まれる皮膚洗浄剤組成物が求められている。
例えば、塗布時の延展性、べたつき感のなさ、及び保存安定性等に優れた化粧料を提供するために、多価アルコール、炭化水素油およびシリコーン油の群から選ばれる油剤、トリベヘン酸グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、及び親油型モノステアリン酸グリセリルを含有する温感クレンジング化粧料が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載されて製剤は、油性成分により、製剤使用後における皮膚のしっとり感を担保している。しかしながら、高温安定性を向上させるために当該製剤に含まれる油性ゲル化剤、及び親油性の界面活性剤に懸念点があった。具体的には、当該油性ゲル化剤は、製剤を固めすぎてしまう場合があり、使用性が悪く、製剤使用時における皮膚上でのすべりやすさが十分に得られないという課題があった。また、当該親油性の界面活性剤は、すすぎ性が向上するものの、皮膚に対する脱脂性が強く十分な保湿性が得られないという課題があった。
したがって、すすぎ性、使用性、及び高温安定性に優れ、かつ適度な刺激感、皮膚洗浄剤組成物使用時における皮膚上でのすべりやすさ、並びに皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性及びその持続性に優れる皮膚洗浄剤組成物は、未だ満足できるものは提供されておらず、その速やかな提供が強く求められているのが現状である。
国際公開第2017/159249号
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、すすぎ性、使用性、及び高温安定性に優れ、かつ適度な刺激感、皮膚洗浄剤組成物使用時における皮膚上でのすべりやすさ、並びに皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性及びその持続性に優れる皮膚洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、前記目的を達成すべく鋭意検討を行った結果、皮膚洗浄剤組成物において、(A)25℃で液体の油と、(B)25℃で固体の油と、(C)スクラブ剤と、(D)HLBが10以上のポリグリセリル脂肪酸エステルと、(E)多価アルコールと、を含有する皮膚洗浄剤組成物であって、前記(B)の含有量に対する前記(D)の含有量の質量比[(D)/(B)]が、1.5以上20以下であり、前記皮膚洗浄剤組成物が(F)水を含有する場合、前記(F)水の含有量は、皮膚洗浄剤組成物全量に対して5質量%以下であることにより、すすぎ性、使用性、及び高温安定性に優れ、かつ適度な刺激感、皮膚洗浄剤組成物使用時における皮膚上でのすべりやすさ、並びに皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性及びその持続性に優れることを知見した。
本発明は、本発明者による前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては以下の通りである。即ち、
<1>
(A)25℃で液体の油と、
(B)25℃で固体の油と、
(C)スクラブ剤と、
(D)HLBが10以上のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
(E)多価アルコールと、を含有する皮膚洗浄剤組成物であって、
前記(B)の含有量に対する前記(D)の含有量の質量比[(D)/(B)]が、1.5以上20以下であり、
前記皮膚洗浄剤組成物が(F)水を含有する場合、前記(F)水の含有量は、皮膚洗浄剤組成物全量に対して5質量%以下であることを特徴とする皮膚洗浄剤組成物である。
<2>
前記(A)の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して0.5質量%以上3質量%以下であり、
前記(B)の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して1質量%以上5質量%以下であり、
前記(C)の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して20質量%以上50質量%以下であり、
前記(D)の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して5質量%以上20質量%以下である、前記<1>に記載の皮膚洗浄剤組成物である。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、すすぎ性、使用性、及び高温安定性に優れ、かつ適度な刺激感、皮膚洗浄剤組成物使用時における皮膚上でのすべりやすさ、並びに皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性及びその持続性に優れる皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。
(皮膚洗浄剤組成物)
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、(A)25℃で液体の油と、(B)25℃で固体の油と、(C)スクラブ剤と、(D)HLBが10以上のポリグリセリル脂肪酸エステルと、(E)多価アルコールと、を含有し、必要に応じて、(F)水、及びその他の成分を含有していてもよい。
本明細書において、「(A)25℃で液体の油」は、「(A)」又は「(A)成分」と称されることがあり、「(B)25℃で固体の油」は、「(B)」又は「(B)成分」と称されることがあり、「(C)スクラブ剤」は、「(C)」又は「(C)成分」と称されることがあり、「(D)HLBが10以上のポリグリセリル脂肪酸エステル」は、「(D)」又は「(D)成分」と称されることがあり、「(E)多価アルコール」は、「(E)」又は「(E)成分」と称されることがあり、「(F)水」は、「(F)」又は「(F)成分」と称されることがある。
<(A)25℃で液体の油>
前記(A)成分は、主に、保湿効果を付与するために含有される。
前記(A)成分としては、25℃で液体であれば、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、25℃で液体の炭化水素油、エステル油、天然動植物油剤、半合成油剤、シリコーン油、フッ素系油剤、エーテル油、グリセライド油、高級脂肪酸、高級アルコールなどが挙げられる。
これらの中でも、すすぎ性が良好となる観点から、炭化水素油、エステル油、天然動植物油剤、半合成油剤が好ましく、エステル油、天然動植物油剤、半合成油剤がより好ましい。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
―25℃で液体の炭化水素油―
前記25℃で液体の炭化水素油としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、α-オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワレン、流動パラフィン、流動イソパラフィンなどが挙げられる。
当該25℃で液体の炭化水素油としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
当該25℃で液体の炭化水素油の市販品としては、例えば、商品名で、NIKKOL シンセラン 4SP(α-オレフィンオリゴマー、日光ケミカルズ株式会社製)、マルカゾールR(軽質イソパラフィン、丸善石油化学株式会社製)、ハイコールM-52(軽質流動イソパラフィン、カネダ株式会社製)、ハイコールM-72(軽質流動イソパラフィン、カネダ株式会社製)、ハイコールM-172(軽質流動イソパラフィン、カネダ株式会社製)、スクワラン(スクワラン、クラレ株式会社製)、スクワラン(スクワラン、日光ケミカルズ株式会社製)、シュガースクワラン(植物性スクワラン、日光ケミカルズ株式会社製)、流動パラフィンS(流動パラフィン、三光化学工業株式会社製)、パームリーム24(流動イソパラフィン、日油株式会社製)などが挙げられる。
―エステル油―
前記エステル油としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、2-エチルヘキサン酸セチル、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、エチルヘキサン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2-エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、リンゴ酸ジイソステアリル、アセトグリセリル、トリエチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリルなどが挙げられる。
これらの中でも、すすぎ性が良好となる観点から、炭素数30以下のエステル油が好ましい。当該炭素数30以下のエステル油としては、例えば、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、2-エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、トリエチルヘキサン酸グリセリルなどが挙げられる。
当該エステル油としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
当該エステル油の市販品としては、例えば、商品名で、KAK 99(イソノナン酸イソノニル、炭素数30以下、高級アルコール工業株式会社製)、KAK 139(イソノナン酸イソトリデシル、炭素数30以下、高級アルコール工業株式会社製)、エキセパールHO(2-エチルヘキサン酸セチル、炭素数30以下、花王ケミカル株式会社製)、NIKKOL SG-IOP(パルミチン酸2-エチルヘキシル、炭素数30以下、日光ケミカルズ株式会社製)、NIKKOL IPM-EX(ミリスチン酸イソプロピル、炭素数30以下、日光ケミカルズ株式会社製)、ラウリン酸エチル(ラウリン酸エチル、炭素数30以下、東京化成工業株式会社製)、KAK HL(ラウリン酸ヘキシル、炭素数30以下、高級アルコール工業株式会社製)、NIKKOL TRIFAT S-308(トリエチルヘキサン酸グリセリル、炭素数30以下、日光ケミカルズ株式会社製)などが挙げられる。
―天然動植物油剤、及び半合成油剤―
前記天然動植物油剤、及び前記半合成油剤としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、キョウニン油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サザンカ油、サフラワー油、シナモン油、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、日本キリ油、胚芽油、パーシック油、ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、メドウホーム油、綿実油、落花生油、液状ラノリン、酢酸ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、卵黄油などが挙げられる。
これらの中でも、すすぎ性に優れる観点から、アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、キョウニン油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメヌカ油、サフラワー油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドウホーム油、綿実油、落花生油が好ましい。
当該天然動植物油剤、及び当該半合成油剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
当該天然動植物油剤、及び当該半合成油剤の市販品としては、例えば、商品名で、アボカド油(アボカド油、サミット製油株式会社製)、アーモンド油(アーモンド油、サミット製油株式会社製)、精製オリーブ油S(オリーブ油、サミット製油株式会社製)、NIKKOL 杏仁油(キョウニン油、日光ケミカルズ株式会社製)、小麦胚芽油(小麦胚芽油、サミット製油株式会社製)、精製ゴマ油(ゴマ油、サミット製油株式会社製)、コメヌカ油(コメヌカ油、オリザ油化株式会社製)、サフラワーサラダ油(サフラワー油、サミット製油株式会社製)、大豆油YM(大豆油、日清オイリオグループ株式会社製)、茶実油(茶実油、サミット製油株式会社製)、DOCNATURA(登録商標)CJSO(ツバキ油、DOCJapan株式会社製)、月見草油(月見草油、サミット製油株式会社製)、トウモロコシ胚芽油(トウモロコシ油、日光ケミカルズ株式会社製)、国産菜種白絞油(ナタネ油、太田油脂株式会社製)、ヒマシ油マルトクA(ヒマシ油、伊藤製油株式会社製)、K-PON 120(ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、小倉合成工業株式会社製)、ハイオレイックひまわり油(ヒマワリ油、サミット製油株式会社製)、グレープシード油(ブドウ油、サミット製油株式会社製)、ホホバ油(ホホバ油、サミット製油株式会社製)、マカデミアナッツ油(マカデミアナッツ油、サミット製油株式会社製)、NIKKOLメドウフォーム油(メドウホーム油、日光ケミカルズ株式会社製)、綿実油(綿実油、岡村製油株式会社製)、落花生油(落花生油、サミット製油株式会社製)などが挙げられる。
―シリコーン油―
前記シリコーン油としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルトリメチコン、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等の低粘度又は高粘度のオルガノポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサン、テトラメチルテトラトリフロロプロピルシクロテトラシロキサン、ペンタメチルペンタトリフロロプロピルシクロペンタシロキサン等の環状シロキサンなどが挙げられる。
当該シリコーン油としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
―フッ素系油剤―
前記フッ素系油剤としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタンなどが挙げられる。
当該フッ素系油剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
―エーテル油―
当該エーテル油としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、ブチル-グリシジルエーテル、2-エチルヘキシル-グリシジルエーテル、アリル-グリシジルエーテル、フェニル-グリシジルエーテル、アルキル-1,3-ジメチルブチルエーテル、ノニルフェニルエーテルなどが挙げられる。
当該エーテル油としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
―高級脂肪酸―
前記高級脂肪酸としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸などが挙げられる。
当該高級脂肪酸としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
―高級アルコール―
前記高級アルコールとしては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、2-デシルテトラデシノール、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)などが挙げられる。
当該高級アルコールとしては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(A)成分の含有量としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択できるが、すすぎ性、及び皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性の観点から、皮膚洗浄剤組成物全量に対して0.05質量%以上5質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上3.0質量%以下であることがより好ましい。
当該(A)成分の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して0.05質量%以上であると、皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性が良好となるため好適である。
当該(A)成分の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して5質量%以下であると、すすぎ性が良好となるため好適である。
<(B)25℃で固体の油>
前記(B)成分は、主に、使用性、及び皮膚洗浄剤組成物使用時における皮膚上でのすべりやすさを付与するために含有される。
前記(B)成分としては、25℃で固体であれば、特に制限はなく目的に応じて適宜選択できるが、使用性、及びすすぎ性が良好となる観点から、25℃で固体の炭化水素油、脂肪酸、ロウ類が好ましく、ロウ類がより好ましい。
―25℃で固体の炭化水素油―
前記25℃で固体の炭化水素油としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、高融点パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ワセリン、セレシン、フィッシャートロプシュワックス、合成炭化水素ワックス、パラフィンワックスなどが挙げられる。
当該25℃で固体の炭化水素油としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
当該25℃で固体の炭化水素油の市販品としては、例えば、商品名で、SP-0165(高融点パラフィン、日本精蝋株式会社製)、精製マイクロクリスタリンワックス(マイクロクリスタリンワックス、日興リカ株式会社製)、PMWAX82(ポリエチレンワックス、日興リカ株式会社製)、サンホワイトP-150(ワセリン、日興リカ株式会社製)、サンホワイトP-200(ワセリン、日興リカ株式会社製)、精製セレシン(セレシン、日興リカ株式会社製)、FTワックス(フィッシャートロプシュワックス、日本精蝋株式会社製)、CireWax40(合成炭化水素ワックス、Cirebelle Fine Chemicals Pty Ltd.製)、CireWax50(合成炭化水素ワックス、Cirebelle Fine Chemicals Pty Ltd.製)、CireWax60(合成炭化水素ワックス、Cirebelle Fine Chemicals Pty Ltd.製)、CireWax70(合成炭化水素ワックス、Cirebelle Fine Chemicals Pty Ltd.製)、CireWax80(合成炭化水素ワックス、Cirebelle Fine Chemicals Pty Ltd.製)、CireWax90(合成炭化水素ワックス、Cirebelle Fine Chemicals Pty Ltd.製)、パラフィンワックス(パラフィンワックス、日本精蝋株式会社製)などが挙げられる。
―脂肪酸―
前記脂肪酸としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、シア脂、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸などが挙げられる。
当該脂肪酸としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
当該脂肪酸の市販品としては、例えば、商品名で、Star Shea Butter refined(シア脂、The Hallstar Company製)、NAA-122(ラウリン酸、日油株式会社製)、NAA-142(ミリスチン酸、日油株式会社製)、NAA-160(パルミチン酸、日油株式会社製)、NAA-180(ステアリン酸、日油株式会社製)、イソステアリン酸EX(イソステアリン酸、高級アルコール工業株式会社製)などが挙げられる。
―ロウ類―
前記ロウ類としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、水添ホホバ油、コメヌカロウ、ミツロウ、モクロウ、セラックロウ、鯨ロウ、ラノリンなどが挙げられる。
当該ロウ類としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
当該ロウ類の市販品としては、例えば、商品名で、精製カルナウバワックスR-100(カルナウバロウ、横関油脂工業株式会社製)、精製キャンデリラワックスMK-4(キャンデリラロウ、横関油脂工業株式会社製)、精製ホホバ油(水添ホホバ油、横関油脂工業株式会社製)、精製ライスワックスS-100(コメヌカロウ、横関油脂工業株式会社製)、コウサンダッシュウミツロウ(ミツロウ、三木化学工業社製)、VISCOSITY WAX C-1(モクロウ、横関油脂工業株式会社製)、精製ラノリン(ラノリン、日本精化株式会社製)などが挙げられる。
前記(B)成分の含有量としては、特に制限はなく、後述する(D)成分の含有量に応じて適宜選択できるが、使用性、及び皮膚洗浄剤組成物使用時における皮膚上でのすべりやすさの観点から、皮膚洗浄剤組成物全量に対して0.25質量%以上8質量%以下であることが好ましく、1.0質量%以上5.0質量%以下であることがより好ましい。
当該(B)成分の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して0.25質量%以上であると、使用性が良好となるため好適である。
当該(B)成分の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して8質量%以下であると、皮膚洗浄剤組成物使用時における皮膚上でのすべりやすさが良好となるため好適である。
<(C)スクラブ剤>
前記(C)成分は、主に、適度な刺激感を付与するために含有される。
前記(C)成分としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択できるが、適度な刺激感、及び皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性が良好となる観点から、水溶性粒子、及び非水溶性粒子が好ましく、水溶性粒子がより好ましい。
―水溶性粒子―
前記水溶性粒子としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、単糖、多糖、糖アルコール、塩化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどが挙げられる。
これらの中でも、適度な刺激感、及び皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性が良好となる観点から、単糖、多糖、糖アルコールが好ましい。
――単糖――
前記単糖としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、グルコース、フルクトース、キシロース、マンノース、ガラクトースなどが挙げられる。
当該単糖としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
――多糖――
前記多糖としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、スクロース、トレハロース、ラクトース、マルトース、セルロースなどが挙げられる。
当該多糖としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
当該多糖の市販品としては、例えば、商品名で、T.T.G.H グラニュー糖(スクロース、粒子径:480~580μm、東洋精糖株式会社製)、T.T.G.A特 グラニュー糖(スクロース、粒子径:250~290μm、東洋精糖株式会社製)、T.T.G.A グラニュー糖(スクロース、粒子径:380~460μm、東洋精糖株式会社製)、トレハロース(化粧品用)(トレハロース、株式会社林原製)、乳糖水和物(ラクトース、DMV-Fonterra Excipients GmbH & Co. KG製)、マルトースシロ(マルトース、株式会社林原製)、マルトースミドリ(マルトース、株式会社林原製)、マルトースS(マルトース、株式会社林原製)、IOGOMM´AGE W SERIES(セルロース、Givaudan S.A.製)などが挙げられる。
――糖アルコール――
前記糖アルコールとしては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、マンニトール、ラクチトール、エリスリトールなどが挙げられる。
当該糖アルコールとしては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
当該糖アルコールの市販品としては、例えば、商品名で、ソルビトールFP(ソルビトール、物産フードサイエンス株式会社製)、ソルビトールSG(ソルビトール、物産フードサイエンス株式会社製)、パリジェンヌ(マルチトール)(マルチトール、粒子径:200μm程度、伊藤忠製糖株式会社製)、キシリトール(キシリトール、物産フードサイエンス株式会社製)、D-マンニトール(マンニトール、物産フードサイエンス株式会社製)、ラクチトールLC-0(ラクチトール、物産フードサイエンス株式会社製)、ラクチトールLC-50M(ラクチトール、物産フードサイエンス株式会社製)、ラクチトールLC-1(ラクチトール、物産フードサイエンス株式会社製)、エリスリトール(エリスリトール、粒子径:250μm程度、Jungbunzlauer International AG製)などが挙げられる。
―塩化ナトリウム、炭酸ナトリウム、及び炭酸水素ナトリウム―
前記塩化ナトリウム、前記炭酸ナトリウム、及び前記炭酸水素ナトリウムとしては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択できる。
当該塩化ナトリウム、当該炭酸ナトリウム、及び当該炭酸水素ナトリウムとしては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。当該塩化ナトリウム、当該炭酸ナトリウム、及び当該炭酸水素ナトリウムの市販品としては、例えば、商品名で、ナクルフォー1(塩化ナトリウム、ナイカイ塩業株式会社製)、ナクルフォー2(塩化ナトリウム、ナイカイ塩業株式会社製)、ソーダ灰ライト食品添加物(炭酸ナトリウム、株式会社トクヤマ製)、重炭酸ナトリウムEグレード食品添加物(炭酸水素ナトリウム、株式会社トクヤマ製)などが挙げられる。
―非水溶性粒子―
前記非水溶性粒子としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、ポリエチレン末、アンズ核、結晶性セルロース、寒天、ポリアクリル酸塩、アルギン酸塩、植物粉砕物などが挙げられる。
当該非水溶性粒子としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
当該非水溶性粒子の市販品としては、例えば、商品名で、マイクロポリ1160S(ポリエチレン末、Micro Powders, Inc.製)、マイクロポリ200(ポリエチレン末、Micro Powders, Inc.製)、マイクロポリ220L(ポリエチレン末、Micro Powders, Inc.製)、マイクロポリ250S(ポリエチレン末、Micro Powders, Inc.製)、マイクロポリ4039(ポリエチレン末、Micro Powders, Inc.製)、マイクロポリ4049(ポリエチレン末、Micro Powders, Inc.製)、SCRUBAMI APRICOT KARNEL 200/300(アンズ核、Alban Muller International製)、SCRUBAMI APRICOT KARNEL 300/400(アンズ核、Alban Muller International製)、SCRUBAMI APRICOT KARNEL 400/500(アンズ核、Alban Muller International製)、SCRUBAMI APRICOT KARNEL 50/200(アンズ核、Alban Muller International製)、SCRUBAMI APRICOT KARNEL 500/800(アンズ核、Alban Muller International製)、SunSpheres(登録商標) BIO SPF Booster(結晶性セルロース、ダウ・ケミカル日本株式会社製)、スクラビューティーMX(寒天、大日本化成株式会社製)、ノムコートAG(寒天、日清オイリオグループ株式会社製)などが挙げられる。
当該(C)成分の平均一次粒径としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択できるが、50μm以上600μm以下であることが好ましい。
前記(C)成分の含有量としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択できるが、適度な刺激感、及び皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性が良好となる観点から、5質量%以上70質量%以下であることが好ましく、20質量%以上50質量%以下であることがより好ましい。
当該(C)成分の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して5質量%以上70質量%以下であると、適度な刺激感、及び皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性が良好となるため好適である。
<(D)HLBが10以上のポリグリセリル脂肪酸エステル>
前記(D)成分は、主に、すすぎ性、及び高温安定性を付与するために含有される。
ここで、HLB(Hydrophilic-Lipophilic Balance)は、親水性と親油性とのバランスを示す指標であり、一般的には次式で計算される。
(式)・・・HLB=(Σ無機性値/Σ有機性)×10
当該「Σ無機性値/Σ有機性」は、IOB値(Inorganic-Organic Balance)と呼ばれ、各種原子及び官能基毎に設定された「無機性値」及び「有機性値」に基づいて、界面活性剤等の有機化合物を構成する原子及び官能基の「無機性値」及び「有機性値」を積算することにより算出することができる(甲田善生著、「有機概念図-基礎と応用-」、11~17頁、三共出版、1984年発行参照)。
前記「ポリグリセリル脂肪酸エステル」とは、脂肪酸とポリグリセリンとのモノエステル、ジエステル、又はトリエステルを意味する。前記「ポリグリセリル脂肪酸エステル」における脂肪酸としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、ラウリン酸、トリラウリン酸、ミリスチン酸、ジミリスチン酸、オレイン酸、ジオレイン酸、ステアリン酸、ジステアリン酸、ジイソステアリン酸、カプリル酸などを使用することができる。
前記(D)成分としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択できるが、皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性が良好となる観点から、カプリン酸ポリグリセリル-10、ラウリン酸ポリグリセリル-10、トリラウリン酸ポリグリセリル-10、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、ジミリスチン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-10、ジオレイン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸ポリグリセリル-10、ジステアリン酸ポリグリセリル-10、カプリル酸ポリグリセリル-10、ラウリン酸ポリグリセリル-5、ミリスチン酸ポリグリセリル-5、オレイン酸ポリグリセリル-5、ジオレイン酸ポリグリセリル-5、ステアリン酸ポリグリセリル-5、カプリル酸ポリグリセリル-6が好ましく、ラウリン酸ポリグリセリル-10、トリラウリン酸ポリグリセリル-10、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、ジミリスチン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-10、ジオレイン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸ポリグリセリル-10、ジステアリン酸ポリグリセリル-10、ラウリン酸ポリグリセリル-5、ミリスチン酸ポリグリセリル-5、オレイン酸ポリグリセリル-5、ステアリン酸ポリグリセリル-5がより好ましい。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、上記例示における各数値は、グリセリンの平均付加モル数を示す。
前記(D)成分の含有量としては、特に制限はなく、後述する(B)成分の含有量に応じて適宜選択できるが、すすぎ性、高温安定性、及び皮膚洗浄剤組成物使用時における皮膚上でのすべりやすさの観点から、皮膚洗浄剤組成物全量に対して0.5質量%以上30質量%以下であることが好ましく、5質量%以上20質量%以下であることがより好ましい。
当該(D)成分の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して0.5質量%以上であると、すすぎ性、及び高温安定性が良好となるため好適である。
当該(D)成分の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して30質量%以下であると、皮膚洗浄剤組成物使用時における皮膚上でのすべりやすさが良好となるため好適である。
当該(D)成分としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
当該(D)成分の市販品としては、例えば、商品名で、サンソフトQ-10Y-C(カプリン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-12Y-C(ラウリン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-121Y-C(ラウリン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-12S-C(ラウリン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-123Y(トリラウリン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-14Y-C(ミリスチン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-14S-C(ミリスチン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-142Y-C(ジミリスチン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-17Y-C(オレイン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-17S-C(オレイン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-172Y-C(ジオレイン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-18Y-C(ステアリン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-18S-C(ステアリン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-192Y-C(ジステアリン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-182S-C(ジステアリン酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-8H-C(カプリル酸ポリグリセリル-10、太陽化学株式会社製)、サンソフトA-12E-C(ラウリン酸ポリグリセリル-5、太陽化学株式会社製)、サンソフトA-121E-C(ラウリン酸ポリグリセリル-5、太陽化学株式会社製)、サンソフトA-14E-C(ミリスチン酸ポリグリセリル-5、太陽化学株式会社製)、サンソフトA-141E-C(ミリスチン酸ポリグリセリル-5、太陽化学株式会社製)、サンソフトA-17E-C(オレイン酸ポリグリセリル-5、太陽化学株式会社製)、サンソフトA-171E-C(オレイン酸ポリグリセリル-5、太陽化学株式会社製)、サンソフトA-172E-C(ジオレイン酸ポリグリセリル-5、太陽化学株式会社製)、サンソフトA-18E-C(ステアリン酸ポリグリセリル-5、太陽化学株式会社製)、サンソフトA-181E-C(ステアリン酸ポリグリセリル-5、太陽化学株式会社製)、サンソフトQ-81F-C(カプリル酸ポリグリセリル-6、太陽化学株式会社製)などが挙げられる。
[質量比(D)/(B)]
本明細書において、「(B)の含有量に対する(D)の含有量の質量比」は、「質量比[(D)/(B)]」と称することがある。
本発明の皮膚洗浄剤組成物において、前記質量比[(D)/(B)]は1.5以上20以下である。また、当該質量比[(D)/(B)]は、高温安定性、及び皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿持続性の観点から、3以上15以下であることが好ましい。
当該質量比[(D)/(B)]が、1.5以上であると、皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿持続性が良好となるため好適である。
当該質量比[(D)/(B)]が、2.0以下であると、高温安定性、及び皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿持続性が良好となるため好適である。
<(E)多価アルコール>
前記(E)成分としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができるが、2価以上の多価アルコールであることが好ましく、3価以上の多価アルコールであることがより好ましい。
当該(E)成分の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール(別名;1,3-ブタンジオール)、1,2-ブタンジオール、1,2-デカンジオール、グリセリン(別名;1,2,3-プロパントリオール)、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、ポリオキシエチレンメチルグルコシドおよびポリオキシプロピレンメチルグルコシド、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。これらの中でも、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトールが好ましい。
前記(E)成分の含有量としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択できるが、皮膚洗浄剤組成物全量に対して15質量%以上70質量%以下であることが好ましく、30質量%以上55質量%以下であることがより好ましい。
<(F)水>
本発明の皮膚洗浄剤組成物には、(F)水が含有されていてもよいが、含有されてないことが好ましい。
前記皮膚洗浄剤組成物に(F)水が含有される場合、当該(F)水の含有量としては、皮膚洗浄剤組成物全量に対して5質量%以下である。また、当該(F)水の含有量としては、適度な刺激性が得られる観点から、皮膚洗浄剤組成物全量に対して1質量%以下であることが好ましい。
<その他の成分>
本発明の皮膚洗浄剤組成物には、前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、前記(D)成分、前記(E)成分、及び前記(F)成分以外に、本発明を損なわない範囲で、必要に応じて、皮膚洗浄剤組成物などに通常用いられる成分をその他の成分として配合することができる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができ、例えば、保湿剤、粉末成分、前記(A)成分以外の液状油脂、シリコーン化合物、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、前記(D)成分以外のノニオン性界面活性剤、天然水溶性高分子、半合成水溶性高分子、合成水溶性高分子、カチオン性ポリマー、増粘性高分子、増粘剤、紫外線吸収剤、紫外線防止剤、ビタミン化合物、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、酸化防止剤、酸化防止助剤、防腐剤、消炎剤、美白剤、賦活剤、血行促進剤、抗脂漏剤、抗炎症剤、清涼剤(別名;冷感剤)、殺菌成分、制汗成分、動物抽出エキス、植物抽出エキス、各種抽出物、パール化剤、香料などが挙げられる。
-pH-
前記皮膚洗浄剤組成物の25℃におけるpHとしては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができるが、5.5以上9.0以下であることが好ましく、6.0以上8.0以下であることがより好ましい。
当該pHは、例えば、ガラス電極色水素イオン濃度指示計 HM-30R(TOA DKK社製 電極タイプGST-5721)を使用して測定することができる。
―剤型―
前記皮膚洗浄剤組成物の剤型としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、半固形状皮膚洗浄剤組成物、ジェル状皮膚洗浄剤組成物、及び液体皮膚洗浄剤組成物などが挙げられる。
当該半固形状皮膚洗浄剤組成物としては、例えば、クリームタイプなどが挙げられる。
当該ジェル状皮膚洗浄剤組成物としては、例えば、ジェルタイプなどが挙げられる。
当該液体皮膚洗浄剤組成物としては、例えば、ロールオンタイプ、ローションタイプ、などが挙げられる。
-製造方法-
前記皮膚洗浄剤組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、前記(D)成分、前記(E)成分、必要応じて前記(F)成分、及び必要に応じてその他の成分を混合して得ることができる。
前記皮膚洗浄剤組成物は、装置を用いて調製してもよい。当該装置としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができ、例えば、剪断力があり、全体を混合することができる攪拌羽根を備えた攪拌装置などが挙げられる。当該撹拌装置としては、プロペラミキサー、ディスパーミキサー、パドルミキサーなどが挙げられる。
-用途-
前記皮膚洗浄剤組成物の使用部位としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができ、例えば、全身、顔、手などに使用することができる。
前記皮膚洗浄剤組成物は、すすぎ性、使用性、及び高温安定性に優れ、かつ適度な刺激感、皮膚洗浄剤組成物使用時における皮膚上でのすべりやすさ、並びに皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性及びその持続性に優れるため、例えば、ボディシャンプー、ボディソープ、洗顔フォーム、ハンドソープ、クレンジングフォーム、メイク落としなどに用いることができる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。実施例及び比較例に記載の各成分の含有量は「質量%」で示し、全量は100質量%であり、全て純分換算した値である。
(実施例1~38、及び比較例1~11)
以下表1~8に示す組成及び含有量の各皮膚洗浄剤組成物を、以下の方法に準じて調製した。具体的には、前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、前記(D)成分、前記(E)成分、前記(F)成分、及びその他の成分を90℃にて混合することにより、各皮膚洗浄剤組成物を得た。
なお、各成分の混合は、攪拌羽根としてプロペラを使用し、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌することにより行った。
得られた各皮膚洗浄剤組成物について、以下項目を評価・判定した。結果を表1~8に示す。
<すすぎ性の評価・判定>
専門評価者5名の左腕前腕内側部を水で濡らした。各皮膚洗浄剤組成物2.0gを右手の平にとり、皮膚上を10回往復して塗布した。各皮膚洗浄剤組成物を塗布した箇所を、約40℃の温水ですすぎ流し、直後の皮膚のべたつきのなさ(すすぎ性)を評価した。専門評価者5名の平均値を算出し、下記判定基準により判定した。
-評価基準-
3点:べたつきを全く感じない
2点:べたつきを少し感じるが、不快感がない
1点:強いべたつきを感じる
-判定基準-
◎:2.5点以上
○:2.0点以上2.5点未満
×:2.0点未満
<使用性の評価・判定>
専門評価者5名が、それぞれ異なった各皮膚洗浄剤組成物2.0gを容器から手のひらに取り出した際の「使用性」を評価した。専門評価者5名の平均値を算出し、下記判定基準により判定した。
-評価基準-
3点:容器から吐出後も、手のひらで広がることなく、こぼれ落ちない
2点:容器から吐出後に、手のひらにやや広がるが、こぼれ落ちない
1点:容器から吐出後に、手のひらからこぼれ落ち、全量塗布できない
-判定基準-
◎:2.5点以上
○:2.0点以上2.5点未満
×:2.0点未満
<高温安定性の評価・判定>
各皮膚洗浄剤組成物をポリエチレン(PE)容器に50gずつ充填し、各組成物3本ずつを50℃の恒温槽にて1ヵ月間保管した。恒温槽から取り出した直後の外観を観察し、下記判定基準により判定した。なお、各組成物3本間で判定結果が異なる場合は、それらの中で最も判定結果が良好でないものを採用した。
-判定基準-
◎:保管前の外観と変化がない
○:組成物の一部に僅かな分離が認められるが、使用上の問題はない
×:組成物の大部分に明らかな分離が認められる
<適度な刺激感の評価・判定>
専門評価者10名の左腕前腕内側部を水で濡らした。各皮膚洗浄剤組成物2.0gを右手の平にとり、皮膚上を10回往復して塗布した際の「刺激感」を下記評価基準により評価した。専門評価者10名のうち「5点(刺激感がちょうどよい)」と評価した人数に基づき、判定した。
-評価基準-
7:刺激感が、かなり強く痛みを感じる
6:刺激感が、やや強く痛みを感じる
5:刺激感が、ちょうどよい
4:刺激感が、やや弱い
3:刺激感が、弱い
2:刺激感が、ほとんどない
1:全く刺激を感じない
-判定基準-
◎:「5点」と評価した人数が、8名以上
○:「5点」と評価した人数が、6名以上7名以下
△:「5点」と評価した人数が、4名以上5名以下
×:「5点」と評価した人数が、3名以下
<皮膚洗浄剤組成物使用時における皮膚上でのすべりやすさの評価・判定>
専門評価者10名の左腕前腕内側部を水で濡らした。各皮膚洗浄剤組成物2.0gを右手の平にとり、皮膚上に塗布した際の「すべりやすさ」を下記評価基準により評価した。専門評価者10名の平均値を算出し、下記判定基準により判定した。
-評価基準-
4点:容易に皮膚上で伸ばすことができる
3点:やや引っかかりを感じるが、皮膚上で伸ばすことができる
2点:強く引っかかりを感じるが、皮膚上で伸ばすことができる
1点:皮膚上で伸ばすことができない
-判定基準-
◎:3.5点以上
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
<皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性の評価・判定>
専門評価者10名の左腕前腕内側部を水で濡らした。各皮膚洗浄剤組成物2.0gを右手の平にとり、皮膚上を10回往復して塗布した。各皮膚洗浄剤組成物を塗布した箇所を、約40℃の温水ですすぎ流してタオルドライした後に、28℃の恒温室にて30分間安静にした。「皮膚の保湿性」を下記評価基準により評価した。専門評価者10名の平均値を算出し、下記判定基準により判定した。
-評価基準-
4点:皮膚の乾燥を感じない
3点:皮膚の乾燥をやや感じる
2点:皮膚の乾燥を感じる
1点:皮膚の乾燥を強く感じる
-判定基準-
◎:3.5点以上
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
<皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿持続性の評価・判定>
専門評価者10名の左腕前腕内側部を水で濡らした。各皮膚洗浄剤組成物2.0gを右手の平にとり、皮膚上を10回往復して塗布した。各皮膚洗浄剤組成物を塗布した箇所を、約40℃の温水ですすぎ流してタオルドライした後に、28℃の恒温室にて2~5時間安静にした。「皮膚の保湿持続性」を下記評価基準により評価した。専門評価者10名の平均値を算出し、下記判定基準により判定した。
-評価基準-
4点:5時間経過時に皮膚の乾燥を感じない
3点:3時間経過時に皮膚の乾燥を感じないが、5時間経過時に皮膚の乾燥を感じる
2点:3時間経過時に皮膚の乾燥をやや感じる
1点:3時間経過後に皮膚の乾燥を感じる
-判定基準-
◎:3.5点以上
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
Figure 2024093109000001
Figure 2024093109000002
Figure 2024093109000003
Figure 2024093109000004
Figure 2024093109000005
Figure 2024093109000006
Figure 2024093109000007
Figure 2024093109000008
実施例1~38、及び比較例1~11で使用した各成分の詳細について、下記表9に示す。
Figure 2024093109000009
前記皮膚洗浄剤組成物は、すすぎ性、使用性、及び高温安定性に優れ、かつ適度な刺激感、皮膚洗浄剤組成物使用時における皮膚上でのすべりやすさ、並びに皮膚洗浄剤組成物使用後における皮膚の保湿性及びその持続性に優れるため、例えば、ボディシャンプー、ボディソープ、洗顔フォーム、ハンドソープ、クレンジングフォーム、メイク落としなどに用いることができる。

Claims (2)

  1. (A)25℃で液体の油と、
    (B)25℃で固体の油と、
    (C)スクラブ剤と、
    (D)HLBが10以上のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
    (E)多価アルコールと、を含有する皮膚洗浄剤組成物であって、
    前記(B)の含有量に対する前記(D)の含有量の質量比[(D)/(B)]が、1.5以上20以下であり、
    前記皮膚洗浄剤組成物が(F)水を含有する場合、前記(F)水の含有量は、皮膚洗浄剤組成物全量に対して5質量%以下であることを特徴とする皮膚洗浄剤組成物。
  2. 前記(A)の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して0.5質量%以上3質量%以下であり、
    前記(B)の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して1質量%以上5質量%以下であり、
    前記(C)の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して20質量%以上50質量%以下であり、
    前記(D)の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して5質量%以上20質量%以下である、請求項1に記載の皮膚洗浄剤組成物。

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