JP2024089470A - 圧縮機の支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部から振動が加わった場合であっても圧縮機本体に接続されるコネクタが緩んだり外れたりすることを防止することのできる圧縮機の支持構造を提供する。【解決手段】圧縮機1の支持構造は、電動機及び圧縮機構を内蔵する圧縮機本体3の複数の脚部39a,39a,39b,39bのそれぞれが防振部材11を介して台板13に固定されるように構成されている。圧縮機本体3は、横置き型で且つコネクタが接続されるように構成されている。圧縮機1の支持構造は、圧縮機本体3の胴部を弾性的に下方に押圧するように構成された押え部材17を含む。圧縮機1は、電動機を駆動するインバータを内蔵するインバータ装置5を含み、インバータ装置5は、圧縮機本体3とは別体で構成されてコネクタ55を介して圧縮機本体3に接続されており、押え部材17を貫通する複数の第3固定部材21によってインバータ装置5が圧縮機本体3に対して固定される。【選択図】図4
Description
本発明は、圧縮機の支持構造に関する。
従来の圧縮機は、電動機及び圧縮機構を内蔵する圧縮機本体の複数の脚部が弾性部材を介して台板などに固定されることで支持されていた(例えば特許文献1を参照)。
ところで、横置き型の圧縮機は、圧縮機本体の前部などに圧縮機本体とは別体のインバータ装置などから延びる電力線に設けられたコネクタが接続されることが多い。このような横置き型圧縮機では、外部から振動が加わることでコネクタが緩んだり外れたりするおそれがある。しかし、従来の圧縮機の支持構造では、外部から振動が加わる環境下で使用された場合のコネクタの緩みや外れが十分に防止されているとはいえなかった。近年、圧縮機の使用環境が多様化しており、例えば圧縮機が自動車などの車両に搭載されて使用されることを考慮すると、外部から加わる振動への対策も望まれる。
そこで、本発明は、外部から振動が加わった場合であっても圧縮機本体に接続されるコネクタが緩んだり外れたりすることを防止することのできる圧縮機の支持構造を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、圧縮機の支持構造が提供される。前記圧縮機の支持構造は、電動機及び前記電動機によって駆動される圧縮機構を内蔵する圧縮機本体の複数の脚部が防振部材を介して台板に固定される。前記圧縮機本体は、横置き型で且つコネクタが接続されるように構成されている。そして、前記圧縮機の支持構造は、前記圧縮機本体の胴部を弾性的に下方に押圧する押え部材を含む。
本発明によれば、外部からの振動が加わった場合であっても圧縮機本体に接続されるコネクタが緩んだり外れたりすることを防止することのできる圧縮機の支持構造を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、本明細書等における「第1」、「第2」、・・・などの用語は、単に類似する要素を区別するために用いられており、それらが付された要素を限定するものではない。また、共通する要素等については同一の符号が用いられ、その説明が適宜省略されることがある。
[第1実施形態]
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係る圧縮機1の支持構造を示している。図1は正面図であり、図2は右側面図である。圧縮機1は、例えば空調装置の冷媒回路の一部を構成し、冷媒を吸入し、圧縮して吐出するように構成される。圧縮機1は、横置き型の圧縮機本体3を含む。
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係る圧縮機1の支持構造を示している。図1は正面図であり、図2は右側面図である。圧縮機1は、例えば空調装置の冷媒回路の一部を構成し、冷媒を吸入し、圧縮して吐出するように構成される。圧縮機1は、横置き型の圧縮機本体3を含む。
圧縮機本体3は、電動機31及び圧縮機構33を内蔵している。具体的には、圧縮機本体3は、両端が閉塞された横長円筒状の本体ケース35を有し、本体ケース35内に電動機31及び圧縮機構33が前後方向(水平方向)に直列に収容されている。特に限定されないが、本実施形態においては、本体ケース35の前側に電動機31が配置され、後側に圧縮機構33が配置されている。また、本実施形態において、電動機31は三相同期電動機であり、圧縮機構33はスクロール圧縮機構又はロータリ圧縮機構である。本体ケース35には図示省略の冷媒吸入口及び冷媒吐出口が設けられている。そして、圧縮機構33が電動機31によって駆動されると、前記冷媒吸入口から吸入された冷媒が圧縮機構33によって圧縮され、圧縮されて高圧となった冷媒が前記冷媒吐出口から吐出される。
圧縮機本体3の前部には電動機31に給電するための給電端子37が設けられている。具体的には、本実施形態においては、電動機31用の3本の給電端子37が本体ケース35(すなわち、圧縮機本体3)の前端面の中央部から前方に突出している。この3本の給電端子37には、図示省略のコネクタが接続される。つまり、圧縮機本体3は、コネクタが接続されるように構成されている。
圧縮機本体3の下部には複数の脚部が設けられている。前記複数の脚部は、本体ケース35の下部に取り付けられている。本実施形態において、前記複数の脚部は、第1の一対の脚部39a,39aと第2の一対の脚部39b,39bとを含む。第1の一対の脚部39a,39aは、本体ケース35の前部側の下部に本体ケース35を左右から挟むように設けられている。第2の一対の脚部39b,39bは、本体ケース35の後部側の下部に本体ケース35を左右から挟むように設けられている(但し、第2の一対の脚部39bのうち左側の脚部39bは図に示されていない)。つまり、本実施形態において、圧縮機本体3は、4つの脚部39a,39a,39b,39bを下部に有している。
圧縮機1は、圧縮機本体3の複数(4つ)の脚部39a,39a,39b,39bのそれぞれが防振ゴムや防振バネなどの防振部材(弾性部材ともいう)11を介して台板13に固定されることで支持されている。具体的には、複数の脚部39a,39a,39b,39bのそれぞれの下側には防振部材11が取り付けられており、その状態で複数の脚部39a,39a,39b,39bのそれぞれが第1固定部材15によって防振部材11を介して台板13に固定されている。本実施形態において、第1固定部材15は、台板13、防振部材11及び脚部39a,39a,39b,39bを貫通して延びる第1ボルト15aと第1ボルト15aに螺合するナット15bとを含む。
また、第1実施形態に係る圧縮機1の支持構造は、押え部材17をさらに含む。押え部材17は、圧縮機本体3の胴部(の上面)を弾性的に下方に押圧するように構成されている。具体的には、押え部材17は、圧縮機本体3(本体ケース35)の胴部を跨ぐように開放側が下を向いたU字状(逆U字状)に形成されている(図1参照)。また、押え部材17は、前後方向における第1の一対の脚部39a,39aと第2の一対の脚部39b,39bとの間に配置されている(図2参照)。そして、押え部材17は、圧縮機本体3(本体ケース35)の胴部の上面と自身との間にゴムシートなどのシート状の第1弾性部材18を挟んだ状態で開放側の2つの端部のそれぞれが第2固定部材19によって台板13に固定されている。これにより、押え部材17は、第1弾性部材18を介して圧縮機本体3の胴部を下方に押圧している。つまり、押え部材17は、圧縮機本体3の胴部を弾性的に下方に押圧している。本実施形態においては、押え部材17の前記2つの端部のそれぞれにネジ穴が形成されており、台板13を貫通して延びて前記ネジ穴に螺合される第2ボルトが第2固定部材19として用いられている。
このように、第1実施形態に係る圧縮機1の支持構造では、圧縮機本体3の複数の脚部39a,39a,39b,39bが防振部材11を介して台板13に固定されている。また、第1実施形態に係る圧縮機1の支持構造は、圧縮機本体3の胴部を弾性的に下方に押圧する押え部材17を含む。具体的には、第1実施形態に係る圧縮機1の支持構造は、圧縮機本体3の胴部を跨ぐと共に台板13に固定された押え部材17であって、圧縮機本体3の胴部の上面を押圧するように構成された押え部材17を含む。そして、押え部材17は、圧縮機本体3の胴部の上面と自身の間に第1弾性部材18を挟んだ状態で台板13に固定されている。そのため、従来技術に比べて圧縮機本体3がしっかりと保持されることとなり、外部振動などによる圧縮機本体3の変位が抑制される。したがって、外部から振動が加わった場合であっても圧縮機本体3の前部に接続されたコネクタが緩んだり外れたりすることが防止され得る。
なお、上述の第1実施形態に係る圧縮機1の支持構造では、前後方向における第1の一対の脚部39a,39aと第2の一対の脚部39b,39bと間に一つの押え部材17が配置されている。しかし、これに限られるものではなく、押え部材17の個数や配置は任意に設定され得る。例えば2つの押え部材17が設けられる場合には、一方の押え部材17が第1の一対の脚部39a,39aの近傍に設けられ、他方の押え部材17が第2の一対の脚部39b,39bの近傍に設けられてもよい。
また、上述の第1実施形態に係る圧縮機1の支持構造において、押え部材17は、第1弾性部材18を介して圧縮機本体3の胴部の上面を下方に押圧している。しかし、これに限られるものではない。押え部材17(複数ある場合には少なくとも1つの押え部材17)が弾性を有する材料(例えば板バネ材)で形成されてもよい。つまり、押え部材17自身が弾性を有してもよい。この場合、当該押え部材17に対応する第1弾性部材18が省略され得る。
[第2実施形態]
図3及び図4は、本発明の第2実施形態に係る圧縮機1の支持構造をしている。図3は正面図であり、図4は右側面図である。
図3及び図4は、本発明の第2実施形態に係る圧縮機1の支持構造をしている。図3は正面図であり、図4は右側面図である。
第1実施形態(図1、図2)と第2実施形態との相違は、第2実施形態においては、圧縮機1が圧縮機本体3に加えて圧縮機本体3とは別体で構成されたインバータ装置5を含んでおり、これら圧縮機本体3及びインバータ装置5が台板13に一体的に固定されて支持されていることである。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様、圧縮機本体3の複数の脚部39a、39a、39b,39bのそれぞれが第1固定部材15(ボルト15a及びナット15b)によって防振部材11を介して台板13に固定され、押え部材17が第1弾性部材18を介して圧縮機本体3の胴部を下方に押圧している。
また、第2実施形態において、インバータ装置5は、圧縮機本体3の前側に配置され、押え部材17を利用して第3固定部材21によって圧縮機本体3(本体ケース35)に対して固定されている。
図5は、インバータ装置5が圧縮機本体3に固定される前の状態を示す図(正面図)である。図5に示されるように、第2実施形態において、押え部材17には自身を前後方向に貫通する複数の挿通孔17aが形成されている。複数の挿通孔17aのそれぞれには、第3固定部材21として用いられる第3ボルトが挿通される。複数の挿通孔17aは、圧縮機本体3を前方から見たとき、圧縮機本体3の胴部周りに互いに間隔をあけて配置されている。本実施形態においては4つの挿通孔17aが圧縮機本体3の中心を通る鉛直線Lを挟んで左右対称に配置されている。但し、これに限られるものではなく、挿通孔17aの個数や配置は任意に設定され得る。
図6は、インバータ装置5を示している。図6(a)はインバータ装置5の正面図であり、図6(b)はインバータ装置5の底面図である。
図6(a)、(b)を参照すると、インバータ装置5は、インバータ51を内蔵している。インバータ51は、圧縮機本体3の電動機31に駆動用の電力を供給することによって電動機31を駆動するように構成されている。本実施形態において、インバータ装置5は、両端が閉塞された円筒状のインバータケース53を有し、インバータケース53内にインバータ51が固定された状態で収容されている。インバータケース53は、本体ケース35より大径で且つ長さが短く形成されている。インバータ51は、インバータケース53を貫通して延びる電源ケーブル54を介して図示省略の外部電源に接続されている。
また、インバータ装置5は、インバータ装置5と圧縮機本体3とを電気的に接続するためのコネクタ55を有している。換言すれば、コネクタ55は、インバータ装置5に一体的に設けられている。コネクタ55は、絶縁樹脂などからなるハウジング55aを有し、ハウジング55aに3本の給電端子37に対応する3つの端子挿入孔55bが形成されている。インバータ装置5において、コネクタ55は、3つの端子挿入孔55bがインバータケース53の底面に露出するように設けられている。コネクタ55は、3つの端子挿入孔55bに3本の給電端子37が挿入されると、すなわち、圧縮機本体3の給電端子37に接続されると、インバータ装置5と圧縮機本体3とを電気的に接続するように、より具体的には、インバータ51と電動機31とを電気的に接続するように構成されている。
本実施形態において、インバータ51は、複数のスイッチング素子を含む各種電子部品が実装された回路基板で構成されており、この回路基板(すなわち、インバータ51)にコネクタ55が一体化されている。そして、インバータ51がインバータケース53内の所定の取付部に取り付け固定されたとき、コネクタ55のハウジング55aの先端面が例えばインバータケース53の底面に形成された開口から突出し、これによって、3つの端子挿入孔55bがインバータケース53の底面に露出するようになっている。
ここで、コネクタ55のハウジング55aの先端面は、本体ケース35(すなわち、圧縮機本体3)の前端面に対応するように形成されている。また、特に限定されないが、コネクタ55のハウジング55aの先端面は、本体ケース35(圧縮機本体3)の前端面の1/2以上の大きさを有するのが好ましい。本実施形態において、コネクタ55のハウジング55aの先端面は、本体ケース35(圧縮機本体3)の前端面と同じ(厳密に同じである必要はなく、概ね同じであればよい。)大きさを有している。
但し、これに限られるものではない。コネクタ55は、3つの端子挿入孔55bがインバータケース53の底面に露出していればよく、必ずしもハウジング55aがインバータケース53の底面から突出する必要はない。また、コネクタ55は、インバータケース53の底面に固定されてもよい。この場合、コネクタ55は、例えばインバータケース53の底面を貫通する配線によってインバータ51と電気的に接続され得る。
なお、本実施形態において、インバータ51は、前記外部電源からの直流電力を三相交流電力に変換し、コネクタ55及び給電端子37を介して電動機31に供給することにより、電動機31を駆動するように構成されている。
さらに、インバータ装置5は、インバータ装置5を固定するための複数の固定部57を有している。複数の固定部57は、押え部材17に形成された複数の挿通孔17aに対応して設けられている。具体的には、複数の固定部57は、インバータ装置5のコネクタ55が圧縮機本体3の給電端子37に接続されたとき、押え部材17に形成された複数の挿通孔17aに対応する位置に位置するように設けられている。
上述のように、本実施形態において、押え部材17には、4つの挿通孔17aが形成されている。そのため、インバータ装置5は、それぞれが4つの挿通孔17aのいずれかに対応する4つの固定部57を有している。本実施形態において、4つの固定部57は、インバータケース53の底面にコネクタ55を囲繞するように配置されている。
4つの固定部57のそれぞれは、インバータケース53の底面に突設されると共に、第3固定部材21としての第3ボルトが結合され得るように構成されている。具体的には、本実施形態において、3つの固定部57のそれぞれには、第3固定部材21としての第3ボルトが螺合されるネジ穴(めねじ部)57aが形成されている。
4つの固定部57は、インバータケース53の底面に一体形成されてもよいが、本実施形態において、4つの固定部57のそれぞれは、ネジ穴57aを有すると共にある程度の弾性を有する部材としてインバータケース53とは別体で形成され、コネクタ55を囲繞するようにインバータケース53の底面に取り付け固定される。特に限定されないが、一例としてインバータケース53の底面に取り付け固定された弾性ナット又は弾性ナットを含む部材が固定部57として用いられ得る。あるいは、ナットが固定部57として用いられ、当該ナットが図示省略の第2弾性部材を介してインバータケース53の底面に取り付け固定されてもよい。つまり、4つの固定部のそれぞれは、自身が弾性を有するか又は弾性部材を介してインバータ装置5に取り付けられ得る。
図7は、圧縮機本体3に対するインバータ装置5の固定方法の一例を説明するための図(右側面図)である。図7に示されるように、インバータ装置5は、ゴムシートなどの電気絶縁性を有するシート状の第3弾性部材23を介して圧縮機本体3に固定される。
具体的には、本体ケース35(すなわち、圧縮機本体3)の前端面に第3弾性部材23が取り付けられ、その後、インバータ装置5がコネクタ55を介して圧縮機本体3に接続される(コネクタ55が給電端子37に接続される)。換言すれば、圧縮機本体3とインバータ装置5との間にはシート状の第3弾性部材23が配置される。
図8は、第3弾性部材23の一例を示している。図8(a)は上面図であり、図8(b)は正面図である。図8(a)、(b)に示されるように、第3弾性部材23は、圧縮機本体3の前端面の大部分を覆うような大きさを有すると共に給電端子37の圧縮機本体3の上面からの突出長さよりも小さい厚さを有する。また、第3弾性部材23は、3つの給電端子37が個別に挿通され得る3つの挿通孔23aを有する。
図9は、第3弾性部材23の他の例を示している。図9(a)は上面図であり、図9(b)は正面図である。図9(a)、(b)に示されるように、第3弾性部材23は、圧縮機本体3の前端面の大部分を覆うような大きさを有すると共に給電端子37の圧縮機本体3の上面からの突出長さよりも小さい厚さを有する。また、第3弾性部材23は、3つの給電端子37がまとめて挿通され得る1つ挿通孔23aを有する。
つまり、第3弾性部材23は、圧縮機本体3とインバータ装置5の間に3つの給電端子37を囲むように設けられている。
また、押え部材17とインバータ装置5の複数の固定部57のそれぞれとの間には、第3固定部材21としての第3ボルトが挿通される円筒状のカラー部材25が配置される。カラー部材25は、押え部材17の前端面から圧縮機本体3の前端面に取り付けられた第3弾性部材23の上面までの距離と同じかそれよりも僅かに短い長さを有する。
そして、複数の挿通孔17a(及び複数の固定部57)と同数(すなわち、4本)の第3固定部材21によって圧縮機本体3とインバータ装置5とが締結される。具体的には、各第3固定部材21(各第3ボルト)が、後から前に向かって、押え部材17及びカラー部材25を貫通して延びて、先端部がインバータ装置5の固定部57に結合(螺合)される(図4、図7参照)。このとき、第3弾性部材23及び固定部57が左右方向に圧縮される。これにより、コネクタ55を介して圧縮機本体3に電気的に接続されたインバータ装置5が第3弾性部材23を介して圧縮機本体3に固定される。
このように、第2実施形態に係る圧縮機1の支持構造では、第1実施形態に係る圧縮機1の支持構造と同様、圧縮機本体3の複数の脚部39a,39a,39b,39bが防振部材11を介して台板13に固定されていると共に、押え部材17によって圧縮機本体3の胴部が弾性的に下方に押圧されている。また、圧縮機本体3とは別体のインバータ装置5は、押え部材17を貫通する複数の第3固定部材21によって圧縮機本体3に対して固定されている。具体的には、複数の第3固定部材21のそれぞれが押え部材17を貫通して延びてインバータ装置5の対応する固定部57に結合(螺合)し、これによって、インバータ装置5が圧縮機本体3に対して固定されている。そのため、外部から振動が加わった場合あっても、圧縮機本体3と、圧縮機本体3とは別体のインバータ装置5とを接続するコネクタ55が緩んだり外れたりすることが防止され得る。したがって、第2実施形態に係る圧縮機1の支持構造を採用することにより、圧縮機本体3とインバータ装置5とが別体で構成される圧縮機1を外部から振動が加わる環境下で使用すること、例えば、車載用圧縮機として使用することが可能になる。
ここで、インバータ装置5の複数の固定部57は、自身が弾性を有するか又は第2弾性部材を介して前記インバータ装置に取り付けられている。そのため、圧縮機本体3に生じた振動が第3固定部材21を介してインバータ装置5(インバータ51)に伝達されることが抑制され得る。
また、押え部材17とインバータ装置5の複数の固定部57のそれぞれとの間には円筒状のカラー部材25が配置されており、第3固定部材21がインバータ装置5の固定部57に結合(螺合)されることによりカラー部材25を介して固定部57及び/又は第2弾性部材が圧縮される。そのため、インバータ装置5が圧縮機本体3にしっかりと固定されることになり、圧縮機本体3とインバータ装置5とを接続するコネクタ55が緩んだり外れたりすることが効果的に防止され得る。
また、圧縮機本体3とインバータ装置5の間には第3弾性部材23が配置されており、この第3弾性部材23は、複数の第3固定部材21がインバータ装置5の複数の固定部57に結合(螺合)されることで圧縮される。そのため、インバータ装置5が圧縮機本体3にさらにしっかりと固定されることになり、圧縮機本体3とインバータ装置5とを接続するコネクタ55が緩んだり外れたりすることがさらに効果的に防止され得る。
また、第3弾性部材23は、コネクタ55が接続される給電端子37を囲むように設けられている。そのため、圧縮機1における電気接続部(主に給電端子37)の密閉性が確保され、圧縮機本体3とインバータ装置5とが別体で構成される圧縮機1の防塵性能や防水性能が従来に比べて大幅に向上する。したがって、第2実施形態に係る圧縮機1の支持構造を採用することにより、圧縮機本体3とインバータ装置5とが別体で構成される圧縮機1をこれまでに比べて高い防塵性や防水性が要求される環境下で使用することが可能になる。
なお、第2実施形態に係る圧縮機1の支持構造においては、インバータ装置5に設けられたコネクタ55が圧縮機本体3に設けられた給電端子37に接続されている。しかし、これに限られるものではない。例えば、圧縮機本体3には給電端子37に代えてコネクタが設けられ、インバータ装置5に設けられたコネクタ55が圧縮機本体3に設けられたコネクタに接続されるように構成されてもよい。また、カラー部材25は、場合によっては省略されてもよい。
また、第1実施形態に係る圧縮機1の支持構造について適用可能な変形は、第2実施形態に係る圧縮機1の支持構造についても適用可能である。
図10は、インバータ装置5の変形例を示す図である。図10(a)はインバータ装置5の変形例の正面図であり、図10(b)はインバータ装置5の変形例の底面図である。
上述のインバータ装置5(図6)とインバータ装置5の変形例(図10)との相違は、インバータ装置5の変形例がインバータケース53とは別の第2インバータケース61を有することである。図10(a)、(b)を参照すると、第2インバータケース61は、インバータ51が固定された状態で収容されるインバータ収容部63と、インバータ収容部63から側方に突出する平板状の4つの突出部65とを有する。
インバータ収容部63は、上述のインバータケース53を小径化にしたものに相当し、4つの突出部65は、押え部材17に形成された4つの挿通孔17aに対応して設けられている。また、インバータ装置5の変形例においては、4つの突出部65のそれぞれの下面に固定部57が取り付け固定されている。それ以外についてインバータ装置5とインバータ装置5の変形例とは基本的に同じである。インバータ装置5の変形例(図10)は、インバータ装置5(図6)に代えて用いることができ、この場合においても上述の効果が得られる。
なお、図示省略するが、インバータ装置5の変形例(図10)が用いられた場合、固定部57のネジ穴57aに代えて固定部57及び突出部65を貫通する貫通孔が設けられ、及び第3固定部材21がボルト及びこれに螺合するナットによって構成されてもよい。この場合、ボルトが、後から前に向かって、押え部材17、カラー部材25、固定部57及び突出部65を貫通して延びて、ボルトの先端が突出部65の前面に配置されたナットに螺合されるように構成され得る。又は、ボルトが、前から後に向かって、突出部65、固定部57、カラー部材25及び押え部材17を貫通して延びて、押え部材17の後面に配置されたナットに螺合されるように構成され得る。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明は、上述の実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいてさらなる変形が可能であることはもちろんである。
1…圧縮機、3…圧縮機本体、5…インバータ装置、11…防振部材、13…台板、15…第1固定部材、17…押え部材、18…第1弾性部材、19…第2固定部材、21…第3固定部材、23…第3弾性部材、25…カラー部材、31…電動機、33…圧縮機構、35…本体ケース、37…給電端子、39a,39b…脚部、51…インバータ、53…インバータケース、55…コネクタ、57…固定部、57a…ネジ穴
Claims (7)
- 電動機及び前記電動機によって駆動される圧縮機構を内蔵する圧縮機本体の複数の脚部が防振部材を介して台板に固定される圧縮機の支持構造であって、
前記圧縮機本体は、横置き型で且つコネクタが接続されるように構成されており、
前記圧縮機本体の胴部を弾性的に下方に押圧する押え部材を含む、
圧縮機の支持構造。 - 前記押え部材は、自身が弾性を有するか又は前記圧縮機本体の胴部の上面と自身との間に第1弾性部材を挟んだ状態で前記台板に固定されている、請求項1に記載の圧縮機の支持構造。
- 前記圧縮機は、前記電動機を駆動するインバータを内蔵するインバータ装置を含み、前記インバータ装置は、前記圧縮機本体とは別体で構成されてコネクタを介して前記圧縮機本体に接続されており、
前記押え部材を貫通する複数の固定部材によって前記インバータ装置が前記圧縮機本体に対して固定されている、
請求項1に記載の圧縮機の支持構造。 - 前記インバータ装置は、前記複数の固定部材と同数の複数の固定部を有し、
前記複数の固定部材のそれぞれは、前記押え部材を貫通して延びて前記インバータ装置の対応する固定部に結合され、これによって、前記インバータ装置が前記圧縮機本体に対して固定されている、
請求項3に記載の圧縮機の支持構造。 - 前記インバータ装置の前記複数の固定部は、自身が弾性を有するか又は第2弾性部材を介して前記インバータ装置に取り付けられている、請求項4に記載の圧縮機の支持構造。
- 前記圧縮機本体と前記インバータ装置との間に第3弾性部材が配置されている、請求項3に記載の圧縮機の支持構造。
- 前記コネクタは、前記圧縮機本体に設けられた前記電動機用の給電端子に接続されるように構成されており、
前記第3弾性部材は、前記給電端子を囲むように設けられている、請求項6に記載の圧縮機の支持構造。
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2022
- 2022-12-21 JP JP2022204856A patent/JP2024089470A/ja active Pending
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