JP2024082586A - 情報処理システム及び位相解析システム - Google Patents

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Abstract

【課題】試料の構造が変化する場合においても計測対象の電磁場を精度よく計測する【解決手段】試料の構造分布と前記試料を透過した電子線、X線、光又は中性子線の第1の位相分布が入力される入力部と、前記構造分布に基づいて第2の位相分布を演算し前記第1の位相分布と前記第2の位相分布に基づいて前記試料の電磁場成分を演算する処理部と、前記磁場成分を出力する出力部とを有する。【選択図】図7

Description

本発明は、情報処理システム及び位相解析システムに関する。
電子顕微鏡は物質の構造を原子分解能のレベルで観察及び分析を行うことができる装置であり、物性研究からバイオ分野まで様々な分野で利用されている。特に原子レベルの観察を行うためには、加速電圧100kV以上で電子を加速することで波長の短い電子線を用い試料に電子線を細く絞りその電子線を走査しながら透過電子を検出して試料の画像を得る走査透過型電子顕微鏡などが用いられる。
近年の収差補正器の実用化により、収差補正電子顕微鏡では加速電圧30kV程度でも、原子分解能が得られるようになってきており、顕微鏡の加速電圧は観察目的に合わせて選択できるようになってきている。この走査透過型電子顕微鏡で近年注目を集めている観察手法が、微分位相コントラスト法(特許文献1、特許文献2参照)である。
US9312098号公報 US10714308号公報
前記微分位相コントラスト法では、試料構造の変化により構造由来の位相(構造位相)が変化する計測対象においては、計測したい電位由来の位相変化や磁場由来の位相変化を精度よく計測することは困難である。
本発明の目的は、情報処理システムにおいて、試料の構造が変化する場合においても計測対象の電磁場を精度よく計測することにある。
本発明の一態様の情報処理システムは、試料の構造分布と前記試料を透過した電子線、X線、光又は中性子線の第1の位相分布が入力される入力部と、前記構造分布に基づいて第2の位相分布を演算し、前記第1の位相分布と前記第2の位相分布に基づいて前記試料の電磁場成分を演算する処理部と、前記磁場成分を出力する出力部とを有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、情報処理システムにおいて、試料の構造が変化する場合においても計測対象の電磁場を精度よく計測することができる。
微分位相差走査透過型電子顕微鏡装置の一例の模式図である。 試料による電子線の位相変化を示す模式図である。 微分位相差を示す模式図である。 試料の模式図である。 電位分布による位相変化の模式図である。 平均内部電位による位相変化の模式図である。 トータルの位相変化の模式図である。 電位分布による位相変化と平均内部電位による位相変化とトータルの位相変化の位相プロファイルの模式図である。 電位分布による位相変化と平均内部電位による位相変化とトータルの位相変化の位相微分プロファイルの模式図である。 実施例1に係る電子顕微鏡と組み合わせた位相解析システムを示した模式図である。 ADF像の強度プロファイルの模式図である。 ADF強度から演算されるZシグナルのプロファイルを示す模式図である。 Zシグナルと位相変化の関係を示した模式図である。 構造情報から算出された構造位相を示した模式図である。 構造情報から算出された構造位相の微分を示した模式図である。 DPC法でえられた微分位相から構造情報から算出された構造位相を除去することで得られた電位分布による位相変化の微分を示した模式図である。 データ解析のフローを示した模式図である。 データ解析のためのGUIの一例を示した模式図である。 実施例2に係る計測条件を変更可能な電子顕微鏡と組み合わせた位相解析システムを示した模式図である。 実施例2に係る計測条件を変更可能な電子顕微鏡と組み合わせた位相解析システムを示した模式図である。 実施例2に係る計測条件を変更可能な電子顕微鏡と組み合わせた位相解析システムを示した模式図である。 実施例3に係るエネルギー分散型X線分光器(EDX)を有する電子顕微鏡と組み合わせた位相解析システムを示した模式図である。 EDXデータを構造情報として利用するデータ解析のフローを示した模式図である。 本発明の実施形態に係る電子線ホログラフィーにより試料の位相を計測する場合の干渉光学系を示す模式図である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし主旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
また、以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、重複する説明は省略することがある。
最初に、本発明の実施形態について説明する。
本発明は、電磁場を計測する位相計測手法に係り、特に試料に絞った電子線を照射して、その電子線を走査し試料の像を得る電子顕微鏡に関する。また、透過した電子線を検出し解析することにより試料の電磁場情報を観察する顕微鏡装置に関する。電磁場計測は電子線以外にも放射光、中性子線の位相計測によっても実施可能なため電子線以外の電磁場計測手法にも適用可能である。
図1に微分位相コントラスト(DPC: Differential Phase Contrast)走査透過型電子顕微鏡法の模式図を示す。
電子源1より発せられた電子波(電子線)2は図示するように進む。照射電子レンズ3と対物レンズ4により電子線2の収束角度が調整され、対物レンズ4とADF(ADF: Annular Dark Field)拡大レンズ6との間に試料5が置かれ、試料5を収束された電子線2が照射する。
試料5を透過した電子線2はADF投影レンズ6と拡大レンズ7の作用により拡大され、観察面8において電子線2が検出器(カメラ)10より検出される。試料5に電磁場が存在すると、図2Aに示すように、各位置での電子線の位相変化φ(rad)が起こる。
簡単な説明として、横軸x方向にのみ位相変化がある試料を考えた場合、微分位相dφ/dx(rad/nm)を横軸位置xに対して示すと、図2Bのようになる。例えば飽和磁化2Tの磁性体薄膜(薄膜試料厚さ50nm)の試料を観察する場合には、0.152 rad/nmの位相勾配が生じる。この位相勾配は試料の影響を受けた電子線の偏向角度θに以下の(式1)にて対応づけることができる。
θ=dφλ/2π/dx(式1)
ここで、λは電子線の波長である。
試料5による電磁場の影響で微分位相差がある場合には、電子が検出器10で検出される位置が変化し、電子線の位置変化12が検出される。
図3に計測対象のモデルとして想定する試料構造と電荷分布のモデル図を示す。
試料5は物質101と物質102で構成され、二つの物質の間(界面)に電子が蓄積しているような試料である。この場合、電子線2が試料5を透過することで電子線2の位相が変化する要因は二つに分けられる。一つは界面に蓄積した電子による電位分布、もう一つは、物質を透過することにより電子波の位相が変化する平均内部電位(MIP: Mean Inner Potential)の影響による構造由来の位相変化(構造位相)である。ここで、計測者として得たい情報は界面における電荷蓄積により発生している電位分布である。
図4Aは界面に蓄積した電子により発生する電位分布による位相変化、図4Bは平均内部電位による位相変化、図4Cはその合計として与えられるトータルの位相変化を示す。
界面領域の図4中に白線で示す領域に対して、それぞれの位相プロファイルを図5に示す。
計測したい電位分布による位相変化が界面で変化する構造由来の位相変化の影響を受け、トータルの位相変化が変化してしまう。この結果、DPC法により得られる位相の微分値のプロファイルは図6のようになる。
本来計測したい電位分布による位相変化の微分に対して、実際にDPCで計測されるトータルの位相変化の微分は、物質により異なる平均内部電位による構造由来の位相変化の微分の影響を受け変化してしまう。
そのため、従来法では、試料構造に変化がある場合には、構造変化による位相変化の影響を受けてしまい、計測したい電位が計測できなかった。
図3では試料厚さを一定としたモデルで説明をしたが、仮に同じ物質であっても、試料厚さが変化すると、厚さに比例して構造由来の位相変化が増加するため、やはり本来計測したい電位の計測に障害を与える。従って、ここで問題とする構造変化には、試料の組成、厚さ、密度の変化、など構造由来の位相変化を変化させる要因となる構造変化である。
前述では試料構造に由来する位相変化が電位計測に与える影響を説明したが、同様の問題は、磁場計測でも生じる。磁場による位相変化に構造由来の位相変化が重畳して計測されるため、観察領域に構造由来の位相変化がある場合には、計測結果そのままでは磁場情報を得ることが出来ない。
以上のように、従来法では、試料構造の変化により構造由来の位相(構造位相)が変化する計測対象においては、計測したい電位由来の位相変化や磁場由来の位相変化を精度良く計測することが困難であった。
そこで、本発明の実施形態では、走査透過型電子顕微鏡で試料の電磁場観察において、試料の構造が変化する場合においても、計測対象の電磁場を精度よく計測することが可能な顕微鏡法を提供する。
ここで、図19を参照して、本発明の実施形態の情報処理システムの一例について説明しる。
図19に電子線ホログラフィーにより試料の位相を計測する場合の干渉光学系を示す。
本実施形態では、図19に示す電子線の位相計測と構造由来の位相を解析するためのADFの計測は別の光学条件で計測する。位相計測とADF計測は別の装置で計測してもよい。
電子源1より発せられた電子波(電子線)2は図示するように進む。第1の照射電子レンズ3と第2の照射電子レンズ80により電流密度が調整され、第2の照射電子レンズ80と対物レンズ4との間の光軸片側に試料5が置かれ、試料5を電子線が照射する。
対物レンズの作用により得られる像は拡大レンズ7により拡大され、試料面9上の第1の領域(試料)を通過した電子波81と物面上の第2の領域を通過した電子波82は結像系の電子線バイプリズム15により内側に曲げられ、観察面8において重畳され干渉し干渉縞(以下、ホログラムとも呼ぶ)が検出される。
得られたホログラムから再生を行い、試料5による電子波の変化を求める。試料5の情報を反映した、第1の領域を通過した電子波81は物体波81であり、第2の領域を通過した電子波82参照波82である。
電子線バイプリズム15は電子波進行方向と平行な平行平板の間に、電極フィラメントを設置し、電極フィラメントに電位を印加することで発生する、フィラメント電極と平行平板との間の電場により、電極フィラメントの左右を通過する電子波を光軸にたいして、内側もしくは外側に偏向する機能を有する。
電子源1、カメラ10による電子線の計測は制御パーソナルコンピュータ(制御PC)34に接続された制御系38でコントロールされている。なお、制御PC34は、相互に接続された処理部である中央処理部(Central Processing Unit:CPU)、記憶部であるメモリ、入出力インタフェース部等を有する通常のコンピュータ構成を備えている。制御PC34は、モニタ35に接続されている。
上述のように、図5において、本来計測したい電位分布による位相変化が、界面で変化する構造由来の位相変化の影響を受けてトータルの位相変化が変化してしまう。
そこで、本発明の実施形態では、トータルの位相変化から構造由来の位相変化を差し引く演算を行うことにより、計測したい電位分布による位相変化を得る。この演算は、図19に示す情報処理システムを構成する制御PC34が行う。
また、図6において、本来計測したい電位分布による位相変化の微分に対して、実際にDPCで計測されるトータルの位相変化の微分は、物質により異なる平均内部電位による構造由来の位相変化の微分の影響を受け変化してしまう。
そこで、本発明の実施形態では、DPCで計測されるトータルの位相変化の微分から物質により異なる平均内部電位による構造由来の位相変化の微分を除去する演算を行うことにより、本来計測したい電位分布による位相変化の微分計測を得る。この演算は、図19に示す情報処理システムを構成する制御PC34が行う。
このように、本発明の実施形態の情報処理システムは、試料5の構造分布と試料5を透過した電子線2の第1の位相分布(図5のトータルの位相変化)が入力される入力部と、構造分布に基づいて第2の位相分布(図6の構造由来の位相変化)を演算し、第1の位相分布と第2の位相分布に基づいて試料5の電磁場成分(図5の計測したい電位分布による位相変化)を演算する処理部と、磁場成分を出力する出力部とを有する。
ここで、処理部は、制御PC34の中央処理部(CPU)で構成され、入力部及び出力部は、制御PC34の入出力インタフェース部で構成される。
尚、本発明の実施形態の情報処理システムは、試料の構造分布と前記試料を透過した電子線以外のX線、光又は中性子線にも適用可能である。
また、前記処理部は、前記第2の位相分布として構造分布に由来する試料5の平均内部電位による位相変化を演算し、前記電磁場成分として試料5の電位分布による位相変化である第3の位相分布を演算する。そして、前記処理部は、前記第1の位相分布から前記第2の位相分布を差し引くことにより、前記第3の位相分布を演算する。
また、前記処理部は、前記第1の位相分布の第1の微分値(図6の実際にDPCで計測されるトータルの位相変化の微分)及び前記第2の位相分布の第2の微分値(図6の平均内部電位による構造由来の位相変化の微分)を演算し、前記第1の微分値と前記第2の微分値に基づいて、前記第3の位相分布の第3の微分値(図6の本来計測したい電位分布による位相変化の微分)を演算し、前記第3の微分値に基づいて前記試料の電磁場成分を演算する。具体的には、前記第1の微分値を前記第2の微分値で除算することにより第3の微分値を演算する。
本発明の実施形態によれば、情報処理システムにおいて、試料の構造が変化する場合においても計測対象の電磁場を精度よく計測することができる。
以下、図面を用いて、実施例について説明する。
本発明の電子顕微鏡の実施例1を図7に従い説明する。図7は、走査透過型電子顕微鏡を利用した微分位相差計測における電子顕微鏡と位相解析システムを組み合わせた実施例1の一構成を示す図である。なお、以下に説明する原理構成は、他の実施例の電子顕微鏡および位相解析システムにおいても同様に適用できる。
図7において、電子源1が電子波(電子線)2の流れる方向の最上流部に位置し、第1引き出し電極、第2引き出し電極、加速電極に電圧が印加され、電子源1から放出された電子波は、加速され、第1の電子源11に収束される。本明細書では、第1引き出し電極、第2引き出し電極、加速電極をまとめて加速管73と定義する。印加される電圧の制御により、電子線2はその波長が変化し、その軌道も変化する。従って、電子光学上の第1の電子源11を図中に改めて描いている。
本構成において、図7では加速管73と試料6の間に絞りは図示されていないが、試料5への電子波照射領域を調整するために、絞りを使用することは一般的な顕微鏡とかわらないため、ここでは図示を割愛している。また、照射電子レンズ3は1個しか図示されていないが、照射電子レンズを2個以上用い、試料6への電子線照射条件を調整することも、一般的な顕微鏡とかわらないため、ここでは図示を割愛している。
電子線は対物レンズ4の作用により収束されて試料に照射される。電子線2の試料位置での面内方向の走査は、走査コイル32により行われる。また、試料6を通過した電子線は、ADF投影レンズ6、拡大レンズ7の作用により拡大もしくは縮小され、観察面8に設置されたカメラ10で電子線2を検出する。電子位置の変化12から微分位相コントラスト(DPC)の情報が得られる。一方、試料5により散乱された散乱電子40は、ADF投影レンズ6で拡大もしくは縮小され環状検出器41で検出される。
図8に図3に示すモデル試料の場合に得られるADF強度プロファイルの模式図を示す。
ADF強度は物質M1と物質M2それぞれのADF強度プロファイルの合計として与えられる。ADFの像強度Iは以下の式2で与えられる。
I ∝ Z(式2)
ここで、Zは試料を構成する原子番号である。Zの二乗に比例することからADF像のコントラストをZコントラストやZコントラストと呼ばれることがある。試料や計測条件により完全にZの二乗に比例しない場合もある。
次に、図9に(式2)を使い、ADF強度から算出したZシグナルを示す。M1とM2に由来するZシグナルが合計として得られる。
さらに、Zシグナルと位相変化の関係図10を利用することで、Zシグナルから構造由来の位相変化(図11)を得ることが出来る。Zシグナルと位相変化の関係は理論シミュレーションを用いて算出する方法もあるが、実験条件により若干変化することを考慮すると、標準試料などを用い、実験的に関係を求める方法が有用と考えられる。
ADF強度をもとに段階的な演算で得られた構造由来の位相変化を微分した結果を図12に示す。
最後に、図13に示すように、DPC法で得られた計測結果(トータル位相の微分)から、構造情報から算出された構造由来の位相変化の微分値を差し引くことで、本来計測を行いたい電位分布による位相変化の微分値を得ることができる。微分値が得られれば、その値を積分することで位相分布を得ることが出来る。
ここまでは一次元のプロファイルで説明を行ったが、同様の解析をx方向、y方向に行うことで、電位分布による位相変化の微分値の二次元像を得ることができる。
このような解析は計測対象が磁場分布で合っても同様に行うことが可能で、ADF強度を基に演算を行い得た試料構造由来の位相変化の微分値をDPC計測結果から取り除き、磁場由来の位相変化の微分値を得ることが出来る。電位と同様に、位相微分値を積分することで磁場位相の分布を得ることが出来る。
以下、計測システムを説明するため電子線の振り戻しに関して図7を用いて説明する。
試料面において電子線を走査するため走査コイル32を用いて、電子線2を走査するが、この際、カメラ10おける電子線2の位置が、試料5による微分位相差(電子線偏向)がない場合では変化しないように調整する必要がある。もし、この調整が実現されていない場合には、カメラ10での電子線位置が走査コイル32の作用で変化し、試料5の情報ではないアーティファクトの微分位相差像が生じてしまう。このため、振り戻しコイル33の動作を走査コイル32と連動させることで、走査コイル32を用い、電子線2を試料面で走査しても、カメラ10の位置での電子線の位置が変化しない状態を実現する。
具体的には試料5のない状態で、走査コイル32を一定量動かし、その際のカメラ10での電子線2の位置の変化が起こらないよう、振り戻しコイル33に流す電流をキャリブレーションする。これにより、走査コイル32と適正な振り戻しのための振り戻しコイル33の制御電流量の比を決めることができ、その制御電流比に従って、走査コイル32と振り戻しコイル33を連動させて、電子線を走査することで、高精度な計測を達成することができる。
図7の電子顕微鏡において、それぞれの電子源1、加速管73、への印加電圧、試料微動機構36、および電子レンズの励磁状態、走査コイル32と振り戻しコイル33に流す電流の制御、カメラ10による電子線の計測は制御パーソナルコンピュータ(PC)34に接続された制御系38でコントロールされている。
実際の電子顕微鏡ではこの模式図で示した他に、電子線の進行方向を変化させる偏向系、電子線の透過する領域を制限する絞り機構などが存在し、それらの要素もまた制御PC34に接続された制御系38でコントロールされている。しかし、これらの装置は本明細書に開示される電子顕微鏡には直接的な関係が無いので、この図では割愛する。
なお、制御PC34は、相互に接続された処理部である中央処理部(Central Processing Unit:CPU)、記憶部であるメモリ、入出力インタフェース部等を有する通常のコンピュータ構成を備えている。本明細書においては、装置の制御を行う、これらの制御PC34、制御系38を纏めて装置の制御部と呼ぶ場合がある。制御PC34は、モニタ35に接続されている。
また、この模式図に示すごとく、電子光学要素は真空容器である電子顕微鏡本体74中に組み立てられ、真空ポンプにて継続的に真空排気されている。試料室近傍以外の真空系についても、本願発明の電子顕微鏡とは直接の関係がないため図示、説明は割愛する。
図14にデータ解析のフローを示す。
まず、DPCデータとADFデータを読み込む(ステップ141)。この時それぞれのデータは同時に取得されたデータでも良いし、別のタイミング、別の装置で取得されたデータでも良い。
次に、演算パラメータ(ADF強度と構造位相の関係)を読み込み、ADF強度から構造位相分布を演算する(ステップ142)。次に、構造位相分布から、構造位相微分を演算する(ステップ143)。
次に、DPC結果から構造位相微分を除算する(ステップ144)。これにより電磁場分布による位相変化の微分が得られる(ステップ145)。位相の微分値を積分することで位相像が得られる。
図15にデータ解析を行うためのGUIの模式図の一例を示す。
DPCデータ、構造データ(ADF強度データ)を選択するボタン、構造位相演算パラメータを選択するボタン、構造位相微分を演算する演算実行ボタン、DPCデータから構造位相微分を除去する処理を実行するボタン、構造分布による位相変化の微分を表示又は保存するボタン、電磁場分布による位相変化の微分を表示又は保存するボタンを備える。
保存ボタンに関して、保存先、保存ファイル名を設定する機能が盛り込まれていることは一般的に備えられる機能であるため、ここでは説明を割愛する。
本実施例1の位相解析システムと電子顕微鏡の態様によれば、試料構造の変化により構造由来の位相(構造位相)が変化する計測対象において、計測したい電位由来の位相変化や磁場由来の位相変化を精度良く得ることができるようになる。
構造由来の位相変化により電磁場による位相が精度よく計測できない問題は、電子線ホログラフィー、放射光、中性子線を用いる計測方法でも問題となる。本発明を利用することで、同時もしくは別の装置で取得した構造情報から、構造由来の位相変化を取り除くことが可能になる。この組み合わせに関しては容易に類推される応用方法であるため、追加の詳しい説明を割愛する。
これにより、例えば複数の物質で構成される半導体デバイス中の電位分布を高精度に計測できるようになる。また、高分解能観察においても、ADF強度と位相変化量の関係をシミュレーションもしくは実験的に求めることで構造情報と電磁場情報を分離することが可能になる。これにより、原子レベルの分解能で、原子間の結合に由来する電位分布や、原子分解能での磁気モーメントの直接観察への応用展開が期待される。
これらの原子レベルの電磁場計測は昨今大きく注目を集める、カーボンニュートラル実現に向けた、各種のエネルギー変換材料、燃料電池、Liイオン電池、人工光合成触媒などの材料の革新と、これらの制御の最適化に向けた劣化メカニズムの解明に貢献すると期待される。
図16は、実施例2の位相解析システムと計測条件を変更可能な電子顕微鏡と組み合わせたシステムの模式図である。本実施例の構成は実施例1と類似しているため、実施例1と同じ部分の記載は省略し、装置構成の異なる点に関して記載する。
試料5と環状検出器41の間に第一のADF投影レンズ6aと第二のADF投影レンズ6bを備え、環状検出器41とカメラ8の間に備えた第一の拡大レンズ7aと第二の拡大レンズ7bを備える。
第一の拡大レンズ7aと第二の拡大レンズ7bの作用を調整することで、図16Aの計測条件における環状検出器41で検出される試料5から散乱された電子の角度範囲を保持しながら、カメラ10に投影されるカメラ長を長くすることができ、照射電子線の角度を小さくし、電磁場に対する位相感度を向上させることが出来る(図16B参照)。
また、ADF投影レンズ6aと第二のADF投影レンズ6b、第一の拡大レンズ7aと第二の拡大レンズ7bの作用を調整することで、カメラ10に投影されるカメラ長を保持しながら、環状検出器41で検出される試料から散乱された電子の角度範囲を変更することが出来る(図16C参照)。
これらの機能を組み合わせることで、環状検出器41で検出される試料5から散乱された電子の角度範囲、カメラ10に投影されるカメラ長を自在に調整可能で、計測対象に合わせ計測条件を最適化することが可能である。
本実施例2の本質は、位相解析システムと計測条件を変更可能な電子顕微鏡と組み合わせることが本質であり、ADF投影レンズや拡大レンズの枚数など、図7に示す構成に限るものではない。
図17は、実施例3のエネルギー分散型X線分光器(EDX)を有する電子顕微鏡と組み合わせた位相解析システムを示した模式図である。
本実施例3は試料5に電子線2が収束されて照射される特徴を活かし、各種の計測や元素分析と組み合わせる位相解析システムである。エネルギー分散型X線分光器42を備えることで、試料5の元素分析が可能となる。
EDX強度と位相変化の関係を別途シミュレーションもしくは実験的に求めておくことで、EDXデータによる構造情報から、電子線の構造由来の位相変化を演算することが出来る。それ以外の処理は実施例1と類似のためここでは説明を割愛する。
図18にEDXデータを構造情報として利用するデータ解析のフローを示した模式図を示す。実施例1におけるADF強度をEDX結果に置き換えた部分が本質である。
まず、DPCデータとEDXデータを読み込む(ステップ181)。この時それぞれのデータは同時に取得されたデータでも良いし、別のタイミング、別の装置で取得されたデータでも良い。
次に、演算パラメータ(EDX強度と構造位相の関係)を読み込み、EDX結果(EDX強度)から構造位相分布を演算する(ステップ182)。次に、構造位相分布から、構造位相微分を演算する(ステップ183)。
次に、DPC結果から構造位相微分を除算する(ステップ184)。これにより電磁場分布による位相変化の微分が得られる(ステップ185)。位相の微分値を積分することで位相像が得られる。
本実施例3の位相解析システムと電子顕微鏡の態様によれば、試料構造の変化により構造由来の位相(構造位相)が変化する計測対象において、計測したい電位由来の位相変化や磁場由来の位相変化を精度良く得ることができるようになる。
それ以外に図17に図示されない、カソードルミネッセンス検出器を用いた光学特性と組み合わせた計測なども類推される。これらの各種の分析結果と、位相微分像の同時取得は、試料をより詳しく理解するために大変有用である。
本実施例の本質は、エネルギー分散型X線分光器(EDX)42を有する電子顕微鏡と組み合わせた位相解析システムであることが本質であり、図17に示す構成に限るものではない。なお、エネルギー分散型X線分光器(EDX)42と環状検出器41を組み合わせて計測を行うことも可能である。
上記実施例では、電子線を試料に収束して照射し走査し、試料の電磁場により変化した電子線の微分位相を検出して取得したDPC像と、それと同時、もしくは別のタイミング、別の装置などで取得した構造情報を使い、構造情報から構造位相を演算しDPCデータから構造による影響を除去する。これにより、計測したい電磁場の分布情報を得る機能を備える解析システムである。
上記実施例によれば、試料構造の変化により構造由来の位相(構造位相)が変化する計測対象において、計測したい電位由来の位相変化や磁場由来の位相変化を得ることができる。
以上説明した本発明の位相解析システムは、高精度な電磁場計測システムとして実用化され、本発明を新規システムにて実施することにより、複雑な構造のデバイス中の電磁場観察や、原子レベルでの電磁場をより高感度に観察できるようになる。
本発明を利用した新システムが新たに実現する観察機能により、例えば触媒のメカニズムが解明され、今後世界的に求められるカーボンニュートラル社会を実現するために必要とされている、高性能、高耐久性を有する燃料電池やCO燃料化触媒の開発に貢献すると期待される。
1 電子源
2 電子波
3 照射電子レンズ
4 対物レンズ
5 試料
6 ADF投影レンズ
6a 第一のADF投影レンズ
6b 第二のADF投影レンズ
7 拡大レンズ
7a 第一の拡大レンズ
7b 第二の拡大レンズ
8 観察面
9 試料面
10 カメラ
11 第一の電子源
12 電子線の位置変化
15 電子線バイプリズム
32 走査コイル
33 振り戻しコイル
34 制御PC
35 モニタ
38 制御系
36 試料微動機構
40 散乱電子
41 環状検出器
42 エネルギー分散型X線分光器
73 加速管
74 電子顕微鏡本体
101 物質1
102 物質2
80 第2の照射電子レンズ
81 第1の領域(試料)を通過した電子波(物体波)
82 物面上の第2の領域を通過した電子波(参照波)

Claims (15)

  1. 試料の構造分布と前記試料を透過した電子線、X線、光又は中性子線の第1の位相分布が入力される入力部と、
    前記構造分布に基づいて第2の位相分布を演算し、前記第1の位相分布と前記第2の位相分布に基づいて前記試料の電磁場成分を演算する処理部と、
    前記磁場成分を出力する出力部と、
    を有することを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記処理部は、
    前記第2の位相分布として、前記構造分布に由来する前記試料の平均内部電位による位相変化を演算し、
    前記電磁場成分として、前記試料の電位分布による位相変化である第3の位相分布を演算することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記処理部は、
    前記第1の位相分布から前記第2の位相分布を差し引くことにより、前記第3の位相分布を演算することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記処理部は、
    前記第1の位相分布の第1の微分値及び前記第2の位相分布の第2の微分値を演算し、
    前記第1の微分値と前記第2の微分値に基づいて、前記第3の位相分布の第3の微分値を演算し、
    前記第3の微分値に基づいて前記試料の電磁場成分を演算することを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記試料の前記構造分布は、
    前記試料の組成、厚さ又は密度に関する分布を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  6. 電子顕微鏡と前記電子顕微鏡を制御する制御装置とを有する位相解析システムであって、
    前記電子顕微鏡は、
    電子線を試料に照射する電子源と、
    前記試料により散乱された散乱電子を検出してADFデータを出力するする環状検出器と、
    前記試料を透過した電子線を検出してDPCデータを出力する検出器と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記ADFデータに基づいて前記試料の構造位相分布を演算し、
    前記構造位相分布に基づいて構造位相微分値を演算し、
    前記DPCデータから前記構造位相微分値を除算して電磁場位相分布の微分値を演算することを特徴とする位相解析システム。
  7. 前記制御装置は、
    前記電磁場位相分布の微分値に基づいて、位相像又は微分位相差像を生成することを特徴とする請求項6に記載の位相解析システム。
  8. 前記検出器と前記環状検出器による前記電子線の検出条件を変更可能に構成したことを特徴とする請求項6に記載の位相解析システム。
  9. 前記環状検出器で得たシグナルを用いて前記試料の構造位相分布を取得することを特徴とする請求項6に記載の位相解析システム。
  10. 前記試料の前記構造位相分布は、
    前記試料の組成、厚さ又は密度に関する分布を含むことを特徴とする請求項6に記載の位相解析システム。
  11. 表示画面を有する表示装置を更に有し、
    前記表示装置は、
    前記DPCデータと前記ADFデータの選択を実行するための選択ボタンと、
    前記構造位相微分値の演算を実行するための演算実行ボタンと、
    前記構造位相微分の除去を実行するための除去実行ボタンと、
    前記構造位相微分値及び前記電磁場位相分布の微分値の表示を実行するための表示ボタンと、をそれぞれ前記表示画面に表示し、
    前記制御装置は、
    前記選択ボタン、前記演算実行ボタン、前記除去実行ボタン及び前記表示ボタンの操作に応答して、前記構造位相分布、前記構造位相微分値及び前記電磁場位相分布の微分値をそれぞれ演算することを特徴とする請求項6に記載の位相解析システム。
  12. 電子顕微鏡と前記電子顕微鏡を制御する制御装置とを有する位相解析システムであって、
    前記電子顕微鏡は、
    電子線を試料に照射する電子源と、
    EDXデータを出力するエネルギー分散型X線分光器と、
    前記試料を透過した電子線を検出してDPCデータを出力する検出器と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記EDXデータに基づいて前記試料の構造位相分布を演算し、
    前記構造位相分布に基づいて構造位相微分値を演算し、
    前記DPCデータから前記構造位相微分値を除算して電位分布の微分値を演算することを特徴とする位相解析システム。
  13. 前記制御装置は、
    前記電位分布の微分値に基づいて、位相像又は微分位相差像を生成することを特徴とする請求項12に記載の位相解析システム。
  14. 前記エネルギー分散型X線分光で得たシグナルを用いて前記試料の構造位相分布を取得することを特徴とする請求項12に記載の位相解析システム。
  15. 前記試料の前記構造位相分布は、
    前記試料の組成、厚さ又は密度に関する分布を含むことを特徴とする請求項12に記載の位相解析システム。
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