JP2024079517A - 給気シャッター構造およびこれを備えた熱交換形換気装置 - Google Patents

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誠 石川
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Abstract

【課題】気密性の高い給気シャッター構造を提供し、結露の発生を低減する。【解決手段】給気シャッター61は、扉部92と、スライド部93と、取手部102と、を有し、背面部材62は壁面65、パッキン構造68、および枠64を有し、壁面65と枠64との間に可動部隙間71を有し、スライド部93は可動部隙間71において可動し、スライド部93は、第1テーパ部94および第1フランジ部95を有し、スライド方向と垂直な方向におけるスライド部93の断面積をA、第1テーパ部94の断面積をB1、第1フランジ部95の断面積をC1とすると、A<B1<C1を満たし、且つ、B1は開方向に向かうにつれて小さくなり、スライド部93が開方向にスライドすることにより、扉部92は筐体給気開口84から離れる方向に可動し、第1テーパ部94および第1フランジ部95がパッキン構造68の第1面11に接触する給気シャッター構造60。【選択図】図3

Description

本発明は、給気シャッター構造に関するものであり、特に、屋外と室内とを連通したダクトを介して屋外空気と室内空気を熱交換しながら換気を行う熱交換形換気装置に関するものである。
従来、この種の熱交換形換気装置は、内部に熱交換素子を有して室内空気と室外空気を熱交換して換気による室内環境のエネルギーロスを軽減するタイプの熱交換形換気装置が知られている(例えば、特許文献1参照)
以下、その熱交換形換気装置について図14および図15を参照しながら説明する。
図14に示すように、熱交換形換気装置1000は、正面パネル1001と風向可変ルーバー1002と、前ケーシング1020と、中ケーシング1030と、後ケーシング1040と、第1シャッター1041と、第2シャッター1042と、取付板1045と、熱交換器1005と、フィルター1005aと、フィルター保持枠1003、1004と、モータ1009と、給気用送風機1011、排気用送風機1012とを備える。
図15に示すように、第1シャッター1041は、給気入口1040aの一部および排気出口1040bを塞ぐためのものであり、取っ手1041bを有している。第2シャッター1042は、例えば矩形状であり、給気入口1040aの一部を塞ぐためのものである。取っ手1041bは、後ケーシング1040に取り付けられた状態で給気入口1040a側に位置し、熱交換形換気装置1000が組立てられた状態で熱交換形換気装置1000の下面から突出するようになっている。取っ手1041bが動かされることで第1シャッター1041および第2シャッター1042が動作し、給気入口1040aおよび排気出口1040bを開閉させることができる。
特開2014-145574号公報
このような従来の熱交換形換気装置のシャッター構造においては、給気入口を塞ぐシャッター取っ手の開口部が、給気入口と同空間に存在しており気密性が低くなっている。そのため、冬場の給気入口から入った冷たい空気と、室内の暖かい空気が接触するシャッターの可動部付近で結露が発生してしまう課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、気密性の高い給気シャッター構造を提供し、結露の発生を低減することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明の一態様に係る給気シャッター構造は、給気シャッターと、背面部材と、を備えた給気シャッター構造であって、給気シャッターは、扉部と、スライド部と、取手部と、を有し、扉部はスライド部と接続され、取手部はスライド部と接続され、背面部材は部屋の壁に設置され、背面部材は壁面、パッキン構造、および枠を有し、壁面は筐体給気開口を有し、壁面と枠との間に可動部隙間を有し、スライド部は可動部隙間において可動し、スライド部がスライドするスライド方向は、扉部が
開く開方向または扉部が閉じる閉方向であり、スライド部は、第1テーパ部および第1フランジ部を有し、第1テーパ部は第1フランジ部よりも開方向側に設けられ、スライド方向と垂直な方向におけるスライド部の断面積をA、第1テーパ部の断面積をB1、第1フランジ部の断面積をC1とすると、A<B1<C1を満たし、且つ、B1は開方向に向かうにつれて小さくなり、スライド部が開方向にスライドすることにより、扉部は筐体給気開口から離れる方向に可動し、第1テーパ部および第1フランジ部がパッキン構造の第1面に接触することを特徴とするものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、気密性の高い給気シャッター構造を提供し、結露の発生を低減することができる。
本発明の実施の形態1の熱交換形換気装置の全体斜視図 同熱交換形換気装置の全体の部品構成を示す断面図 同給気シャッター構造を示す斜視図 同給気シャッターを示す斜視図 スライド方向と垂直な方向におけるスライド部、第1テーパ部、第1フランジ部の断面図 同給気シャッターを示す斜視図 スライド方向と垂直な方向におけるスライド部、第2テーパ部、第2フランジ部の断面図 同背面部材および熱交換素子の斜視図 同給気シャッターの裏面を示す斜視図 同背面部材を示す斜視図 同パッキン構造の第1面を示す拡大図 同パッキン構造の第2面を示す拡大図 同排気シャッターを示す断面斜視図 従来の熱交換換気扇の分解斜視図 従来の熱交換換気扇の給気入口および排気出口の閉鎖状態における第1シャッターおよび第2シャッターの配置を示す概略図
本発明の一態様に係る給気シャッター構造は、給気シャッターと、背面部材と、を備えた給気シャッター構造であって、給気シャッターは、扉部と、スライド部と、取手部と、を有し、扉部はスライド部と接続され、取手部はスライド部と接続され、背面部材は部屋の壁に設置され、背面部材は壁面、パッキン構造、および枠を有し、壁面は筐体給気開口を有し、壁面と枠との間に可動部隙間を有し、スライド部は可動部隙間において可動し、スライド部がスライドするスライド方向は、扉部が開く開方向または扉部が閉じる閉方向であり、スライド部は、第1テーパ部および第1フランジ部を有し、第1テーパ部は第1フランジ部よりも開方向側に設けられ、スライド方向と垂直な方向におけるスライド部の断面積をA、第1テーパ部の断面積をB1、第1フランジ部の断面積をC1とすると、A<B1<C1を満たし、且つ、B1は開方向に向かうにつれて小さくなり、スライド部が開方向にスライドすることにより、扉部は筐体給気開口から離れる方向に可動し、第1テーパ部および第1フランジ部がパッキン構造の第1面に接触するという構成を有する。
これにより、筐体給気開口が開いている状態において、給気風路の気密性を高めることができ、結露の発生を低減することができる。
また、スライド部は、第2テーパ部および第2フランジ部を有し、第2テーパ部は第2フランジ部よりも閉方向側に設けられ、スライド方向と垂直な方向における第2テーパ部の断面積をB2、第2フランジ部の断面積をC2とすると、A<B2<C2を満たし、且つ、B2は閉方向に向かうにつれて小さくなり、スライド部が閉方向にスライドすることにより、扉部は筐体給気開口を覆う方向に可動し、第2テーパ部および第2フランジ部がパッキン構造の第2面に接触する、という構成にしてもよい。
これにより、筐体給気開口が閉じている状態において、シャッターと筐体給気開口との隙間から室外の空気が入ってきても、給気風路の気密性を高めることができ、結露の発生を低減することができる。
また、スライド方向は水平方向である、という構成にしてもよい。
これにより、結露が発生した場合でも、開口部まで結露が垂れにくい構造にすることができる。
また、取手部は、L字部およびつまみ部を有し、L字部は鉛直部と水平部からなり、鉛直部の上部はスライド部に接続され、鉛直部の下部は水平部に接続され、水平部はつまみ部に接続される、という構成にしてもよい。
これにより、結露が発生し、スライド部をつたっても、結露がつまみ部まで行くことを抑制することができる。
また、取手部はスライド固定爪を有し、壁面はスライド固定穴を有し、スライド固定爪がスライド固定穴に係合することにより、「第1テーパ部および第1フランジ部が第1面に接触する状態」または「第2テーパ部および第2フランジ部が第2面に接触する状態」が維持される、という構成にしてもよい。
これにより、筐体給気開口が開いている状態、または閉じている状態において、スライド部のフランジ部、テーパ部がパッキン構造とより密着性を高めることができる。そのため、より気密性を高めることができる。
また、給気シャッター構造を備えた熱交換形換気装置であって、ダクトと、室内筐体と、給気用送風機と、排気用送風機と、熱交換素子と、を有し、ダクトは屋外と室内とを連通し、室内筐体は背面部材を含み、筐体給気開口はダクトと接続され、排気用送風機は室内筐体の中に設けられ、給気用送風機により屋外から室内へ空気が送風される給気風路が形成され、排気用送風機により室内から屋外へ空気が送風される排気風路が形成され、熱交換素子は、給気風路と排気風路とが交差する位置に設けられる、という構成にしてもよい。
熱交換形換気装置から室内に流れる空気は熱交換されるため、装置内に暖かい空気が充満する。そのため、結露の発生を低減するための、可動部の気密性の高さが必要となる。この構成によれば、気密性の高い給気シャッター構造を備えているので、結露の発生を低減した熱交換形換気装置を得ることができる。
また、給気用送風機はダクトの中に設けられる、という構成にしてもよい。
これにより、室内筐体内の給気送風機用のスペースが不要となり、室内筐体を小型化することができる。
また、背面部材の壁面は筐体排気開口を有し、筐体排気開口は排気用送風機の排気ケーシングの吐出口に接続され、筐体排気開口を覆うように排気シャッターが設けられ、排気シャッターは風圧式である、という構成にしてもよい。
これにより、給気シャッターと排気シャッターを連動させるための隙間が生じることがないため、排気風路と給気風路との間の気密性を向上させることができる。
また、背面部材は壁面と接続される底面を有し、底面と壁面との間において、取手部が可動する空間である開口部を有し、取手部は、連結部およびつまみ部を有し、つまみ部は、連結部を介してスライド部と接続され、開口部の中を連結部が可動し、筐体排気開口は、開口部の真上に配置される、という構成にしてもよい。
これにより、室内筐体を小型化することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、熱交換形換気装置1は室内筐体2と、ダクト3と、ルーバー8と、屋外フード10と、を備える。
室内筐体2と、ダクト3と、屋外フード10は、後述するが、それぞれ内部に給気風路81と排気風路82を形成する。
図2に示すように、室内筐体2は、室内21側に設置され、室内21への給気と室内空気の排気を行う。
屋外フード10は、屋外22側に設置され、屋外22への排気と室内空気の給気を行う。
ダクト3は、例えば中空の円筒状外郭を有し、壁20に設けられる貫通孔25内部に取付けられる。
ダクト3は、円形断面の室内側端部を室内筐体2に接続し、円形断面の屋外側端部を屋外フード10に接続する。
これにより、ダクト3は、室内筐体2と、屋外フード10とで挟み込んで接続され、それぞれの給排気風路を連結する。
このようにして熱交換形換気装置1は、壁20に設置され、給気風路81と排気風路82とを形成し、室内21と屋外22との間で給排気を行う。
屋外フード10は、例えば箱形状の外郭を有し、筐体背面を壁20に固定し、設置状態においてダクト3に接続され、給気風路81と排気風路82を連結する。
屋外フード10は、壁20への設置状態における筐体の側面および上下面の任意の面に対し、屋外側給気口33と、屋外側排気口34と、を備える。
屋外側給気口33は、給気風路81と連通する場所に設け、屋外側排気口34は、排気風路82と連通する場所に設ける。
ダクト3は、中空の円筒内部に仕切板9と、給気用送風機4と、を有している。
給気用送風機4は、給気回転軸41と、給気モータ42と、給気羽根車43と、給気ケーシング44と、から構成される。給気用送風機4は、仕切板9に固定され、屋外22から室内21への送風を行う。
給気用送風機4は、ダクト3の内部に備えることにより、室内筐体2が小型化できるという効果を有するが、必ずしもダクト3の内部に在る必要はない。例えば給気用送風機4を室内筐体2の内部に収めることで、ダクト3の外径を小さくすることが可能となる。これにより、設置に必要な壁20の貫通孔25が小さくできるため、施工工事が簡易になるという効果を得る。
仕切板9は、例えばフラットな平面を持つ板形状の部品であり、ダクト3の内部において、ダクト3の円形断面を二分するように取付けることで、ダクト3の内部に給気風路81と排気風路82とを形成する。
室内筐体2は、例えば箱形状の外郭を有する。室内筐体2は、筐体背面には筐体給気開口84と筐体排気開口85とを備え、筐体前面にはルーバー側開口86を備え、筐体側面には室内側排気口32を備える。
排気用送風機5、熱交換素子6、およびフィルタ7は、室内筐体2の内部に設けられる。
室内筐体2は、筐体背面を壁20に対して固定する。室内筐体2は、設置状態においてダクト3に接続される。給気ケーシング44と筐体給気開口84とが接続されることで、ダクト3から室内筐体2への給気風路81が形成される。
熱交換素子6は、例えば室内筐体2の内部において、給気風路81と排気風路82とが交差する位置に配置する。
ルーバー8は、室内筐体2のルーバー側開口86の一部を覆うように設けられる。
ルーバー8は、開口部を有する任意の形状が可能である。ルーバー8は、給気風路81の最下流に配置され、室内側給気口31を形成し、室内21への給気を行う。
排気用送風機5は、排気回転軸51と、排気モータ52と、排気羽根車53と、排気ケーシング54と、から構成される。
排気用送風機5は、室内筐体2の内部における熱交換素子6の下流に配置され、排気風路82を構成し、室内21から屋外22への送風を行う。
図3および図4に示すように、給気シャッター構造60は、給気シャッター61と背面部材62を備えている。
背面部材62は、室内筐体2の筐体背面における部材である。
給気シャッター61は、扉部92と、スライド部93と、取手部102と、を有する。
扉部92はスライド部93と接続される。
取手部102はスライド部93と接続される。
取手部102は、L字部98と、固定爪土台部99と、連結部100と、つまみ部101と、を含む。
L字部98は鉛直部96と水平部97からなる。鉛直部96の上部はスライド部93と接続される。鉛直部96の下部は水平部97と接続される。つまみ部101は連結部100を介して水平部97と接続される。
背面部材62は部屋の壁20に設置される。背面部材62は壁面65、パッキン構造68、および枠64を有する。
壁面65は筐体給気開口84を有する。
壁面65と枠64との間に可動部隙間71を有する。
背面部材62の端の部分は端部76である。
スライド部93は可動部隙間71において可動する。
スライド部93がスライドするスライド方向は、扉部92が開く開方向または閉じる閉方向である。
パッキン構造68は、パッキン土台70およびパッキン69から構成される。パッキン69はパッキン土台70に設けられる。
扉部92は爪91を有する。爪91が給気扉部レール66上をスライドし、スライド部爪75が上部レール78上をスライドする。
排気シャッター77は筐体排気開口85に設けられる。
図4に示すように、スライド部93は、第1テーパ部94および第1フランジ部95を有する。
第1テーパ部94は第1フランジ部95よりも開方向側に設けられる。
図5に示すように、スライド方向と垂直な方向におけるスライド部93の断面積を断面積A、第1テーパ部94の断面積を断面積B1、第1フランジ部95の断面積を断面積C1とすると、A<B1<C1を満たし、且つ、断面積B1は開方向に向かうにつれて小さくなる。
スライド部93が開方向にスライドすることにより、扉部92は筐体給気開口84から離れる方向に可動し、第1テーパ部94および第1フランジ部95がパッキン構造68の第1面に接触する。
図6に示すように、スライド部93は、第2テーパ部103および第2フランジ部104を有する。
第2テーパ部103は第2フランジ部104よりも閉方向側に設けられる。
図7に示すように、スライド方向と垂直な方向における第2テーパ部103の断面積を断面積B2、第2フランジ部104の断面積を断面積C2とすると、A<B2<C2を満たし、且つ、断面積B2は閉方向に向かうにつれて小さくなる。
スライド部93が閉方向にスライドすることにより、扉部92は筐体給気開口84を覆う方向に可動し、第2テーパ部103および第2フランジ部が104パッキン構造68の第2面に接触する。
図8に示すように、パッキン67を介して、背面部材62、フィルタ枠112、熱交換素子枠113の順に、背面部材62、フィルタ枠112、熱交換素子枠113が設けられる。パッキン67は、枠64とフィルタ枠112との間、フィルタ枠112と熱交換素子枠113との間に設けられる。
背面部材62、フィルタ枠112、熱交換素子枠113は、熱交換素子固定爪63で互いに固定されている。
背面部材62、フィルタ枠112、熱交換素子枠113がパッキン67を介して接続され固定されることで、十分密閉された状態となっている。そのため、給気風路81を通る空気は、熱交換素子6に到達するまでに、可動部隙間71以外から、漏れ出す可能性は極めて低い状態にある。
給気シャッター61のつまみ部101を給気風路81から離した位置に設けているのも、隙間を可動部隙間71のみにする目的がある。言い換えれば、給気シャッター61の取手部102を、可動部隙間71から離すことで、余分な隙間ができないようにしている。すなわち、例えば、扉部92の直下につまみ部101を設けてしまうと室内21と連通する隙間が増えてしまうため、そうならないように、つまみ部101を給気風路81から離した位置に設けているのである。
さらに、給気シャッター構造60によって、可動部隙間71の気密性を高めているのである。
シャッター開時では、第1テーパ部94がパッキン構造68に入り込むことによって、パッキン69と第1テーパ部94との接触面積を増加させている。さらに、第1フランジ部95でパッキン69と面で接触させている。第1テーパ部94および第1フランジ部95と接触するのはパッキン構造68の第1面である。このように、接触面積を増加させるだけでなく、面で接触させるという2段階の工夫をすることにより、気密性を高める構造にしている。
シャッター閉時においても、第2テーパ部103がパッキン構造68に入り込むことによって、パッキン69と第2テーパ部103との接触面積を増加させている。さらに、第2フランジ部104でパッキン69と面で接触させている。第2テーパ部103および第2フランジ部104と接触するのはパッキン構造68の第2面である。このように、シャッター開時と同様に、2段階の工夫をすることにより、気密性を高めている。
気密性が高まることにより、結露の発生を低減させる効果を得ることができる。
また、スライド部93を水平方向にスライドすることで、結露が発生した場合でも、即座に鉛直方向に結露が垂れることで、枠64内や、底面73に垂れやすい仕組みになっている。
また、結露がスライド部93をつたってきた場合でも、L字部98の構造によって、水平部97で鉛直に垂れることで、つまみ部101まで結露水が到達しにくい構造になっている。このため、開口部72から室内への結露滴下を低減する効果を得ることができる。開口部72は取手部102を可動させるための開口部分である。図3では開口部72の中を連結部100が可動する形態となっている。連結部100を介して、つまみ部101とスライド部93とが接続される。
図9に示すように、給気シャッター61はスライド固定爪105および車輪106を有する。スライド固定爪105は固定爪土台部99に設けられる。
車輪106は、2つのスライド部レール74の間をスライドする。車輪106は、スライド部93が円滑にスライドするためのものである。
図10に示すように、スライド固定爪105は、筐体給気開口84が完全開時、完全閉時にそれぞれのシャッター固定穴114に固定される。
図11に示すように、筐体給気開口84が完全開時において、第1テーパ部94および第1フランジ部95がパッキン69に接触する。すなわち、第1テーパ部94および第1フランジ部95がパッキン構造68の第1面11に接触する。図11において第1面11はパッキン69の表面である。
図12に示すように、筐体給気開口84が完全閉時において、第2テーパ部103および第2フランジ部104がパッキン69に接触する。すなわち、第2テーパ部103および第2フランジ部104がパッキン構造68の第2面12に接触する。図12において第2面12は、第1面11と反対側におけるパッキン69の表面である。
筐体給気開口84が完全開時または完全閉時において、スライド固定爪105はシャッター固定穴114によって位置固定される。これにより、第1フランジ部95または第2フランジ部104とパッキン69がより密着する。これにより、可動部隙間71を埋めることで気密性を保つことができる。
図13に示すように、排気シャッター77は、筐体排気開口85を覆うように設けられる。
排気シャッター77は、筐体排気開口85と同等形状を有した薄板である。
排気シャッター77は、排気用送風機5による送風を受けて扉部77aが浮き上がることにより開閉動作をする風圧式シャッターの構造を有している。扉部77aは回転軸(不図示)を軸として回動する構造であっても良い。
給気シャッター61は手動式で、排気シャッター77は手動式ではなく風圧式であることにも意味がある。もし、排気シャッター77が給気シャッター61と連動する手動式であった場合、排気シャッター77と給気シャッター61を接続する接続部が必要になり、さらにその接続部は可動する必要があるため、可動を確保するためにどうしても隙間が生じてしまう。そのような隙間が生じてしまうと、排気風路82と給気風路81との間の気密性が低下してしまう。
一方、本実施形態の排気シャッター77は、給気シャッター61と独立した風圧式となっている。このため、給気シャッター61と排気シャッター77を連動させるための隙間が生じることがないため、排気風路82と給気風路81との間の気密性を向上させること
ができる。
排気シャッター77は、開閉の両状態において排気風路82内に存在するが、通風抵抗を低減するため可能な限り軽量にすることが好ましい。排気用送風機5よりも下流における排気風路82の中で、排気ケーシング54の吐出口に囲われた筐体排気開口85が最も開口面積が狭くなっている。これにより、排気シャッター77の扉部77aの大きさを最小限にすることが可能となるため、排気シャッター77を軽量化する観点から、筐体排気開口85に排気シャッター77を配置することが好適なものとなる。
ここで、図3に示すように、筐体排気開口85を開口部72の真上に配置することにより、室内筐体2の小型化を実現することが容易となる。これは、熱交換形換気装置1において筐体給気開口84と筐体排気開口85が隣接した位置にあることに起因する。筐体給気開口84から遠ざかる方向において、可動部隙間71から離した位置に開口部72を配置する構成となっているが、さらに、筐体排気開口85は開口部72の真上に配置することで、室内筐体2内部のスペースを有効に活用することができるため、室内筐体2の小型化を実現することが可能となる。
なお、図3において筐体給気開口84は右側寄り(中央側)に設けたが左側寄り(端側)に設けても良い。筐体給気開口を左側寄り(端側)に設けた場合、開方向と閉方向が反対向きとなり、図4および図6において、第1テーパ部94および第1フランジ部95の位置と、第2テーパ部103および第2フランジ部104の位置が入れ替わる形となる。
また、取手部102の形状は本実施の形態の形状に限らない。例えば、つまみ部101を有する構成であれば、L字部98や固定爪土台部99などがなくても取手部としての機能を発揮できる。
また、スライド方向は、水平より10°程度の範囲で傾いていても、水平方向の範疇として、給気シャッター構造の機能を発揮する。
以上のように、実施の形態では、内部に熱交換素子を有して屋外空気と室内空気を熱交換しながら換気を行う熱交換形換気装置1を用いて説明したが、熱交換素子6および排気用送風機5がなくても給気シャッター構造60を形成することが可能であるため、熱交換素子6および排気用送風機5は必須ではない。すなわち、本実施の形態は、熱交換素子6のない換気装置に適用することもできる。また、熱交換素子6および排気用送風機5のない給気装置に適用することもできる。また、給気シャッター構造60だけでも本願発明の機能を発揮できる。
以上、本発明に係る給気シャッター構造または熱交換形換気装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明に係る給気シャッター構造は、シャッターによる開閉時での風路内の気密性を高めるものであり、シャッターを使用した換気システムを構成する換気装置などに適用することにおいて有用である。
1 熱交換形換気装置
2 室内筐体
3 ダクト
4 給気用送風機
5 排気用送風機
6 熱交換素子
7 フィルタ
8 ルーバー
9 仕切板
10 屋外フード
11 第1面
12 第2面
20 壁
21 室内
22 屋外
25 貫通孔
31 室内側給気口
32 室内側排気口
33 屋外側給気口
34 屋外側排気口
41 給気回転軸
42 給気モータ
43 給気羽根車
44 給気ケーシング
51 排気回転軸
52 排気モータ
53 排気羽根車
54 排気ケーシング
60 給気シャッター構造
61 給気シャッター
62 背面部材
63 熱交換素子固定爪
64 枠
65 壁面
66 給気扉部レール
67 パッキン
68 パッキン構造
69 パッキン
70 パッキン土台
71 可動部隙間
72 開口部
73 底面
74 スライド部レール
75 スライド部爪
76 端部
77 排気シャッター
77a 扉部
78 上部レール
81 給気風路
82 排気風路
84 筐体給気開口
85 筐体排気開口
86 ルーバー側開口
91 爪
92 扉部
93 スライド部
94 第1テーパ部
95 第1フランジ部
96 鉛直部
97 水平部
98 L字部
99 固定爪土台部
100 連結部
101 つまみ部
102 取手部
103 第2テーパ部
104 第2フランジ部
105 スライド固定爪
106 車輪
A 断面積
B1 断面積
B2 断面積
C1 断面積
C2 断面積
112 フィルタ枠
113 熱交換素子枠
114 シャッター固定穴

Claims (9)

  1. 給気シャッターと、背面部材と、を備えた給気シャッター構造であって、
    前記給気シャッターは、扉部と、スライド部と、取手部と、を有し、
    前記扉部は前記スライド部と接続され、
    前記取手部は前記スライド部と接続され、
    前記背面部材は部屋の壁に設置され、
    前記背面部材は壁面、パッキン構造、および枠を有し、
    前記壁面は筐体給気開口を有し、
    前記壁面と前記枠との間に可動部隙間を有し、
    前記スライド部は前記可動部隙間において可動し、
    前記スライド部がスライドするスライド方向は、前記扉部が開く開方向または前記扉部が閉じる閉方向であり、
    前記スライド部は、第1テーパ部および第1フランジ部を有し、
    前記第1テーパ部は前記第1フランジ部よりも前記開方向側に設けられ、
    前記スライド方向と垂直な方向における前記スライド部の断面積をA、前記第1テーパ部の断面積をB1、前記第1フランジ部の断面積をC1とすると、
    A<B1<C1を満たし、且つ、B1は前記開方向に向かうにつれて小さくなり、
    前記スライド部が前記開方向にスライドすることにより、前記扉部は前記筐体給気開口から離れる方向に可動し、前記第1テーパ部および前記第1フランジ部が前記パッキン構造の第1面に接触することを特徴とする給気シャッター構造。
  2. 前記スライド部は、第2テーパ部および第2フランジ部を有し、
    前記第2テーパ部は前記第2フランジ部よりも前記閉方向側に設けられ、
    前記スライド方向と垂直な方向における前記第2テーパ部の断面積をB2、前記第2フランジ部の断面積をC2とすると、
    A<B2<C2を満たし、且つ、B2は前記閉方向に向かうにつれて小さくなり、
    前記スライド部が前記閉方向にスライドすることにより、前記扉部は前記筐体給気開口を覆う方向に可動し、前記第2テーパ部および前記第2フランジ部が前記パッキン構造の第2面に接触することを特徴とする請求項1に記載の給気シャッター構造。
  3. 前記スライド方向は水平方向であることを特徴とする請求項1に記載の給気シャッター構造。
  4. 前記取手部は、L字部およびつまみ部を有し、
    前記L字部は鉛直部と水平部からなり、
    前記鉛直部の上部は前記スライド部に接続され、前記鉛直部の下部は前記水平部に接続され、
    前記水平部は前記つまみ部に接続されることを特徴とする請求項3に記載の給気シャッター構造。
  5. 前記取手部はスライド固定爪を有し、
    前記壁面はスライド固定穴を有し、
    前記スライド固定爪が前記スライド固定穴に係合することにより、「前記第1テーパ部および前記第1フランジ部が前記第1面に接触する状態」または「前記第2テーパ部および前記第2フランジ部が前記第2面に接触する状態」が維持されることを特徴とする請求項2に記載の給気シャッター構造。
  6. 請求項1~5の何れか1項に記載の給気シャッター構造を備えた熱交換形換気装置であって、
    ダクトと、室内筐体と、給気用送風機と、排気用送風機と、熱交換素子と、を有し、
    前記ダクトは屋外と室内とを連通し、
    前記室内筐体は前記背面部材を含み、
    前記筐体給気開口は前記ダクトと接続され、
    前記排気用送風機は前記室内筐体の中に設けられ、
    前記給気用送風機により前記屋外から前記室内へ空気が送風される給気風路が形成され、前記排気用送風機により前記室内から前記屋外へ空気が送風される排気風路が形成され、前記熱交換素子は、前記給気風路と前記排気風路とが交差する位置に設けられることを特徴とする熱交換形換気装置。
  7. 前記給気用送風機は前記ダクトの中に設けられることを特徴とする請求項6に記載の熱交換形換気装置。
  8. 前記背面部材の前記壁面は筐体排気開口を有し、
    前記筐体排気開口は前記排気用送風機の排気ケーシングの吐出口に接続され、
    前記筐体排気開口を覆うように排気シャッターが設けられ、
    前記排気シャッターは風圧式であることを特徴とする請求項6に記載の熱交換形換気装置。
  9. 前記背面部材は前記壁面と接続される底面を有し、
    前記底面と前記壁面との間において、前記取手部が可動する空間である開口部を有し、
    前記取手部は、連結部およびつまみ部を有し、
    前記つまみ部は、前記連結部を介して前記スライド部と接続され、
    前記開口部の中を前記連結部が可動し、
    前記筐体排気開口は、前記開口部の真上に配置されることを特徴とする請求項8に記載の熱交換形換気装置。
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