JP2024078688A - 光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置 - Google Patents

光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電気接続性を安定させることができる光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置を提供する。【解決手段】光学素子駆動装置は、光学素子を保持可能な可動部と、可動部の外周を囲い、可動部を収容する平面視矩形状の筒状の収容部と、可動部及び収容部に対して光軸方向の一方側に配置された固定部と、可動部を、収容部に対して光軸方向に移動可能に支持する板バネ部材と、収容部を、固定部に対して光軸直交方向に移動可能に支持するワイヤ部材と、を備え、ワイヤ部材は、収容部の4つ角の隅部の各々に2本以上のワイヤ部材からなるワイヤ群を配置し且つ共通の板バネ部材に接続して構成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置に関する。
一般に、スマートフォン等の携帯端末には、小型のカメラモジュールが搭載されている。このようなカメラモジュールには、光学素子を駆動する光学素子駆動装置が使用されている。
光学素子駆動装置は、オートフォーカス機能(以下「AF機能」と称する、AF:Auto Focus)及び振れ補正機能(以下「OIS機能」と称する、OIS:Optical Image Stabilization)を有している。光学素子駆動装置は、AF機能により、被写体を撮影するときのピント合わせを自動的に行い、OIS機能により、撮影時に生じる振れ(振動)を光学的に補正して画像の乱れを軽減している。
例えば特許文献1には、AF機能とOIS機能とを有する光学素子駆動装置が示されている。特許文献1に示される光学素子駆動装置は、光学素子を保持可能であり、コイルを有する可動部と、磁石を有し、可動部を光軸の方向(光軸方向)に移動可能に収容する四角筒状の収容部と、可動部及び収容部を光軸と交差する方向(光軸直交方向)に移動可能に支持する固定部と、を備える。
また、例えば特許文献1記載の光学素子駆動装置は、収容部に搭載されて可動部を可動部の上方向の開口側から支持した板バネ部材と、収容部の4つ角の隅部に各々対応して固定部と板バネ部材との間に延伸されて収容部を支持する2本のワイヤ部材と、を備える。そして、収容部の4つ角の隅部の各々に2本のワイヤ部材の各々が互いに別の板バネ部材に接続されている。
特開2016-180836号公報
しかし、特許文献1記載の光学素子駆動装置では、収容部の4つ角の隅部の各々に2本のワイヤ部材の各々が互いに別の板バネ部材に接続されているので、隅部のワイヤ部材同士は別々の電気経路となる。ワイヤ部材は隅部で各々が変位するため、ワイヤ部材同士が接触する恐れがあり、ショート等が懸念された。
本発明の目的は、電気接続性を安定させることができる光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置を提供することにある。
本発明に係る光学素子駆動装置は、光学素子を保持可能な可動部と、前記可動部の外周を囲い、前記可動部を収容する平面視矩形状の筒状の収容部と、前記可動部及び前記収容部に対して光軸方向の一方側に配置された固定部と、前記可動部を、前記収容部に対して前記光軸方向に移動可能に支持する板バネ部材と、前記収容部を、前記固定部に対して光軸直交方向に移動可能に支持するワイヤ部材と、を備え、前記ワイヤ部材は、前記収容部の4つ角の隅部の各々に2本以上のワイヤ部材からなるワイヤ群を配置し且つ共通の板バネ部材に接続して構成されている。
本発明では、電気接続性を安定させることができる。
図1Aは、本発明の実施形態に係るカメラモジュールを搭載するカメラ搭載装置の一例の正面図であり、図1Bは、本発明の実施形態に係る同カメラ搭載装置の一例の背面図である。 図2Aは、本発明の実施形態に係るカメラモジュールを搭載するカメラ搭載装置の他の例の正面図であり、図2Bは、本発明の実施形態に係る同カメラ搭載装置の他の例の斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係るカメラモジュールの構成を模式的に示す斜視図である。 図4は、本発明の実施形態に係るカメラモジュールの光学素子駆動装置の外観斜視図である。 図5は、本発明の実施形態に係るカメラモジュールにおいてカバーを光学素子駆動装置から取り外した状態を上方から見た分解斜視図である。 図6は、本発明の実施形態に係る図5に示す状態を下方から見た分解斜視図である。 図7は、本発明の実施形態に係る図5に示す光学素子駆動装置においてカバーを外した内部構成を示す分解斜視図である。 図8は、本発明の実施形態に係る板バネ部材を上方から見て示す平面図である。 図9は、本発明の実施形態に係る板バネ部材の図8のA部を拡大して示す拡大平面図である。 図10は、本発明の実施形態の変形例1に係る板バネ部材の図8のA部を拡大して示す拡大平面図である。 図11は、本発明の実施形態の変形例2に係る板バネ部材の図8のA部を拡大して示す拡大平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[カメラ搭載装置の構成について]
まず、本発明の実施形態に係るカメラモジュールが適用されるカメラ搭載装置について説明する。
図1A、図1Bは、カメラモジュールAを搭載するスマートフォンM(カメラ搭載装置の一例)を示す図である。図1AはスマートフォンMの正面図であり、図1BはスマートフォンMの背面図である。スマートフォンMは、一つ以上の背面カメラOCを有する。背面カメラOCには、カメラモジュールAが適用されている。
スマートフォンMは、情報機器であるカメラ搭載装置である。スマートフォンMは、カメラモジュールAと、カメラモジュールAで得られた画像情報を処理する画像処理部と、を備える。カメラモジュールAは、AF機能及びOIS機能を備え、被写体を撮影するときのピント合わせを自動的に行うと共に、撮影時に生じる振れ(振動)を光学的に補正して像ぶれのない画像を撮影できる。
図2A、図2Bは、車載用カメラモジュールVC(Vehicle Camera)を搭載する自動車V(カメラ搭載装置の他の例)を示す図である。図2Aは自動車Vの正面図であり、図2Bは自動車Vの後方斜視図である。図2A及び図2Bに示すように、車載用カメラモジュールVCは、例えば、前方に向けてフロントガラスに取り付けられたり、後方に向けてリアゲートに取り付けられたりする。車載用カメラモジュールVCは、バックモニター用、ドライブレコーダー用、衝突回避制御用、自動運転制御用等として使用される。自動車Vの車載用カメラモジュールVCには、カメラモジュールAが適用されている。
車載用カメラモジュールVCは、輸送機器であるカメラ搭載装置である。車載用カメラモジュールVCは、カメラモジュールAと、カメラモジュールAで得られた画像情報を処理する画像処理部と、を備える。車載用カメラモジュールVCは、AF機能及びOIS機能を備え、被写体を撮影するときのピント合わせを自動的に行うと共に、撮影時に生じる振れ(振動)を光学的に補正して像ぶれのない画像を撮影できる。
なお、光学素子駆動装置は、種々のカメラ搭載装置に適用できる。例えば、カメラ搭載装置は、種々の情報機器及び輸送機器を含む。情報機器は、例えば、カメラ付き携帯電話機、ノート型パソコン、タブレット端末、携帯型ゲーム機及びwebカメラを含む。また、輸送機器は、例えば、カメラ付き車載装置(例えば、バックモニター装置、ドライブレコーダー装置)やドローン等を含む。
[カメラモジュールAの構成について]
続いて、カメラモジュールAの概略構成について説明する。直交座標系(X,Y,Z)が使用される。なお、形状に関する表現は、簡略的な概形説明のための便宜的な表現であって、幾何学的に正確な図形の定義が必ずしも当てはまるものでないことは、言うまでもない。
図3は、カメラモジュールAの構成を模式的に示す斜視図である。カメラモジュールAは、例えばスマートフォンMで撮影が行われる場合には、X方向が上下方向(又は左右方向)、Y方向が左右方向(又は上下方向)、Z方向が前後方向となるように搭載される。すなわち、Z方向が光路方向であり、図3において、図中上側(+Z側)が光路方向の受光側(マクロ位置側とも称される)、下側(-Z側)が光路方向の結像側(無限遠位置側とも称される)である。Z方向に直交する方向は、光路直交方向である。X方向及びY方向は、光路直交方向の例である。
図4は、カメラモジュールAの光学素子駆動装置1の外観斜視図である。図4に示されるように、光の通り道である光路は、カバー3の開口部301と、AFピント合わせ部11においてレンズ部2を収容するレンズ収容開口部110a1と、OIS基礎部20において撮像素子502に対する中央開口部250と、によって形成されている。そして、この光路の延びる方向(各開口部の貫通方向)が光路方向である。光路方向については、光学素子の種類等に基づき、光軸方向や焦点方向(焦点を調整する方向)等、別の呼称を用いてもよい。また、光路直交方向については、光軸直交方向や振れ補正方向等と呼んでもよく、XY平面については、光軸直交面や振れ補正面等と呼んでもよい。
また、以下の説明において、特に断らない限り、「径方向」とは、光路又は光軸を中心として放射状又は遠心状に延びる方向を意味し、「周方向」とは、光路周り又は光軸周りに延びる方向を意味する。また、特に断らない限り、「外側」とは光路又は光軸を中心とする径方向における外側を意味し、「内側」とは光路又は光軸を中心とする径方向における内側を意味する。
また、以下の説明において、カメラモジュールAの平面視形状(ここでは正方形)の四隅を互いに区別して特定する場合がある。その場合には、便宜上、X方向+側且つY方向+側の隅部を第一隅部といい、X方向-側且つY方向+側の隅部を第二隅部といい、X方向-側且つY方向-側の隅部を第三隅部といい、X方向+側且つY方向-側の隅部を第四隅部という。
図3に示すように、カメラモジュールAは、AF機能及びOIS機能を実現する光学素子駆動装置1と、円筒形状のレンズバレルにレンズが収容されてなるレンズ部2(光学素子の一例)と、レンズ部2により結像される被写体像を撮像する撮像部5と、を備える。
光学素子駆動装置1は、外側をカバー3で覆われている。カバー3は、Z方向から見た平面視で矩形状の有蓋四角筒体である。ここでは、カバー3は、平面視で正方形状である。カバー3は、上面(Z方向+側の面)に略円形の開口部301を有する。レンズ部2は、カバー3の開口部301から外部に臨む。カバー3は、光学素子駆動装置1のOIS基礎部20のベース部材25に、例えば接着により固定される(図4参照)。カバー3は、例えば磁性体からなり、光学素子駆動装置1の外部からの電磁波を遮断したり、光学素子駆動装置1の内部と外部との磁気的な相互作用を防いだりするシールド部材として機能する。
撮像部5は、光学素子駆動装置1の結像側(Z方向の-側)に配置されている。撮像部5は、例えば、イメージセンサー基板501、イメージセンサー基板501に実装される撮像素子502及び制御部503を有する。撮像素子502は、例えば、CCD(charge-coupled device)型イメージセンサー、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサー等により構成され、レンズ部2により結像される被写体像を撮像する。光学素子駆動装置1は、イメージセンサー基板501に実装されてイメージセンサー基板501と電気的に接続されている。
制御部503は、例えば、制御IC(Integrated Circuit)で構成され、光学素子駆動装置1の駆動制御を行う。制御部503は、イメージセンサー基板501に設けられてもよいし、カメラモジュールAが搭載されるカメラ搭載機器(ここでは、スマートフォンM)に設けられてもよい。
なお、ここでは、位置が固定されたイメージセンサー基板501に対し、光学素子駆動装置1においてOIS補正部10のレンズ部2を光軸方向及び光軸直交方向に移動可能とする構成が採られている。しかし、ピント合わせ或いは振れ補正を目的としては、光軸方向及び光軸直交方向のうちの少なくとも一方においてレンズ部2を固定(移動不能)とし撮像素子502を可動(移動可能)としてもよい。この場合には、撮像素子502は、AFピント合わせ部11又はOIS補正部10に保持される光学素子の一例となる。
[光学素子駆動装置1の構成について]
続いて、光学素子駆動装置1の構成について、図5~10を用いて説明する。なお、光学素子駆動装置1の構成の説明においては、便宜上、Z方向+側を「上」とし、Z方向-側を「下」とする。
図5は、カメラモジュールAにおいてカバー3を光学素子駆動装置1から取り外した状態を上方から見た分解斜視図である。図6は、図5に示す状態を下方から見た分解斜視図である。図7は、図5に示す光学素子駆動装置1においてカバー3を外した内部構成を示す分解斜視図である。
光学素子駆動装置1は、OIS補正部10、OIS基礎部20、及びワイヤ部材としてのサスペンションワイヤ30を有する。
[OIS補正部10について]
OIS補正部10は、OIS駆動部の一例であるOIS用ボイスコイルモーターを構成するOISマグネット部を有し、振れ補正時に光軸直交面内で揺動する部分である。OIS基礎部20は、OISコイル部を有する部分である。すなわち、光学素子駆動装置1のOIS駆動部には、ムービングマグネット方式が採用されている。OIS補正部10は、AF駆動部を含む「AFユニット」でもある。
OIS補正部10は、OIS基礎部20上に、OIS基礎部20からZ方向+側(光軸方向受光側又は上側)に離間して配置され、サスペンションワイヤ30によってOIS基礎部20と連結される。
OIS補正部10は、AFピント合わせ部11、AF保持部12、及びAF板バネ支持部13(上側板バネ部材13a及び下側板バネ部材13b)を有する。
[AFピント合わせ部11について]
AFピント合わせ部11は、AF保持部12に対して径方向における内側に離間して配置され、上側板バネ部材13a及び下側板バネ部材13bによってAF保持部12と連結されている。
AFピント合わせ部11は、AF駆動部の一例であるAF用ボイスコイルモーターを構成するコイル部を有し、ピント合わせ時にAF保持部12に対してZ方向(光軸方向)に移動する部分である。AF保持部12は、AF用ボイスコイルモーターを構成したマグネット部を有する部分である。すなわち、光学素子駆動装置1のAF駆動部には、ムービングコイル方式が採用されている。
AFピント合わせ部11は、可動部であるレンズホルダ110及びAFコイル部111を有する。
レンズホルダ110は、光学素子としてのレンズ部2を保持可能である。レンズホルダ110は、筒状のレンズ保持部110aを有する。レンズ保持部110aの開口部(レンズ収容開口部)110a1の内周面には、レンズ部2が例えば接着により固定される。なお、レンズホルダ110へのレンズ部2の固定方法は、接着に限定されず、他の方法であってもよい。
レンズホルダ110は、例えば、ポリアリレート(PAR)又はPARを含む複数の樹脂材料を混合したPARアロイ(例えば、PAR/PC)からなる成形材料で形成される。これにより、従来の成形材料、例えば、液晶ポリマー(LCP:Liquid Crystal Polymer)よりもウェルド強度が高まるので、レンズホルダ110を薄肉化しても靭性及び耐衝撃性を確保できる。したがって、光学素子駆動装置1の外形サイズを小さくでき、小型化及び軽量化が図れる。
レンズホルダ110は、レンズ保持部110aの外周面の上部及び下部の各々から径方向外側に突出する上側フランジ及び下側フランジ(図示略)を有し、外周面における上側フランジと下側フランジとの間は、全周にわたり連続した溝となっている。すなわち、レンズホルダ110は、ボビン構造を有する。レンズホルダ110の外周面における溝には、AFコイル部111が配置される。
AFコイル部111は、ピント合わせ時に通電されるコイルである。AFコイル部111の両端は、レンズホルダ110に設けられた絡げ部(図示略)に絡げられている。
[AF保持部12について]
AF保持部12は、AF板バネ支持部13によりAFピント合わせ部11を光軸方向に移動可能に支持する。AF保持部12は、収容部としてのマグネットホルダ12a及びマグネット部125を有する。
マグネットホルダ12aは、Z方向からの平面視で正方形の四角筒状である。マグネットホルダ12aは、レンズホルダ110の外周を囲い、レンズホルダ110を収容する。マグネットホルダ12aは、内周面において四隅に対応する部分に、マグネット部125を配置するマグネット配置部を有する。マグネットホルダ12a及びマグネット配置部に装着されたマグネット部125により画定される内側の空洞部は、AFピント合わせ部11を収容するレンズホルダ収容開口部を構成する。
マグネットホルダ12aの外周面における4つ角の隅部に各々対応して、径方向内側に凹んだ溝が形成されている。各溝には、サスペンションワイヤ30が配置されている。この溝には、ダンパ材(例えばシリコーンゲル)を配置してよく、ダンパ材の配置により、不要共振(高次の共振モード)の発生を抑制して、OISの動作が安定化できる。
マグネットホルダ12aにおいて、Z方向-側の端面(裏面)には、下側板バネ部材13bが固定され、Z方向+側の面(表面)には、上側板バネ部材13aが固定されている。
ここでは、マグネットホルダ12aは、レンズホルダ110と同様に、ポリアリレート(PAR)又はPARを含む複数の樹脂材料を混合したPARアロイ(例えば、PAR/PC)からなる成形材料で形成されている。これにより、ウェルド強度が高まるので、マグネットホルダ12aを薄肉化しても、靭性及び耐衝撃性が確保できる。したがって、光学素子駆動装置1の外形サイズが小さくでき、小型化及び低背化が図れる。
マグネット部125は、4つの矩形柱状の永久磁石(マグネットの一例)を有する。マグネット部125は、マグネット配置部に、例えば接着により固定されている。ここでは、マグネット部125は、平面視で、略等脚台形状を有する。
これにより、マグネットホルダ12aの4つ角の各隅部のスペース(具体的にはマグネット配置部)が有効利用できる。マグネット部125は、AFコイル部111を径方向に横切り、且つ、OISコイル部22を光軸方向に横切った磁界が形成されるように着磁される。ここでは、マグネット部125は、内周側がN極に着磁され、外周側がS極に着磁されている。
マグネット部125のZ方向-側の端面(裏面)は、マグネットホルダ12aよりもZ方向-側に突出する。すなわち、OIS補正部10の高さは、マグネット部125によって規定されている。これにより、磁力を確保するためのマグネット部125のサイズに応じてOIS補正部10の高さが最小限に抑えられ、光学素子駆動装置1の低背化が図れる。
以上のようなマグネット部125及びAFコイル部111によって、AF用ボイスコイルモーター(AF駆動部)が構成されている。また、マグネット部125は、AFマグネット部とOISマグネット部とに兼用されている。
[AF板バネ支持部13について]
AF板バネ支持部13は、AF保持部12に対してAFピント合わせ部11を弾性的に支持する。AF板バネ支持部13は、上側板バネ部材13a及び下側板バネ部材13bを有する。ここでは、上側板バネ部材13a及び下側板バネ部材13bを構成する板バネは、例えば、ベリリウム銅、ニッケル銅、ステンレスからなる。
上側板バネ部材13aは、マグネットホルダ12aに搭載され、レンズホルダ110をレンズホルダ110の上方向の開口側から支持している。上側板バネ部材13aは、外側でマグネットホルダ12aのZ方向+側の面(表面)に固定され、内側でレンズホルダ110のZ方向+側の面(表面)に固定されている。上側板バネ部材13aにおいて、外側と内側との中間部分に延びるアーム形状が弾性変形可能であり、これにより、上側板バネ部材13aの内側部分は上側板バネ部材13aの外側部分に対してZ方向に相対変位可能である。
上側板バネ部材13aは、AF制御部(図示略)への給電経路として使用されるサスペンションワイヤ30と接続される給電経路部分と、AF制御部(図示略)に制御信号を伝達する信号経路として使用されるサスペンションワイヤ30と接続される信号経路部分と、に分離している。給電経路部分を構成する上側板バネ部材13aは、マグネットホルダ12aに設けられた絡げ部で、はんだによりAFコイル部111に接続されている。
下側板バネ部材13bは、外側でマグネットホルダ12aのZ方向-側の面(裏面)に固定され、内側でレンズホルダ110のZ方向-側の面(裏面)に固定されている。下側板バネ部材13bにおいて、外側と内側との中間部分に延びるアーム形状が弾性変形可能であり、これにより、下側板バネ部材13bの内側部分が下側板バネ部材13bの外側部分に対してZ方向に相対変位可能である。
[OIS基礎部20について]
OIS基礎部20は、サスペンションワイヤ30によりOIS補正部10を光軸直交方向に揺動可能に支持する。OIS基礎部20は、OISコイル部22、磁気センサー部23、保護部材24、固定部としてのベース部材25及び配線部材27を有する。
[OISコイル部22について]
OIS基礎部20は、Z方向(光軸方向)においてマグネット部125に対向する四隅各々の位置にOISコイル部22を有する。OISコイル部22は、振れ補正時に通電されるコイルである。OISコイル部22は、マグネット部125に対応して4つ設けられる。4つのOISコイル部22は、ここでは、空芯コイルである。
OISコイル部22のそれぞれの長辺部分を、マグネット部125の底面から放射される磁界がZ方向に横切るように、OISコイル部22及びマグネット部125の大きさや配置が設定される。マグネット部125とOISコイル部22との組合せは、OIS用ボイスコイルモーター(OIS駆動部)を構成する。
各OISコイル部22の両端に各々設けられたリード線の端部は、ベース部材25に設けられた配線部材27のコイル用端子要素27a1(コイル用端子の一例)に、はんだにより接続されている。すなわち、各OISコイル部22は、基板を介さず直接的にコイル用端子要素27a1に接続されている。ベース部材25には、各OISコイル部22を配置するためのコイル用凹部(第二凹部の一例)252が設けられており、各OISコイル部22は、四隅のコイル用凹部252に各々配置されている。ベース部材25への各OISコイル部22の配置等の詳細については後述する。
[磁気センサー部23について]
OIS基礎部20は、四隅のうちの第一隅部及び第四隅部において、対応するOISコイル部22の中央の空洞部内に磁気センサー部23を有する。磁気センサー部23は、マグネット部125によって形成される磁界をホール素子によって検出することにより特定されるOIS補正部10の光軸直交面における位置を検出する。その特定は、光軸直交面におけるマグネット部125とホール素子との相対位置に基づく。磁気センサー部23は、ホール素子チップアセンブリを有する。ホール素子チップアセンブリは、ホール素子(磁気センサーの一例)と、ホール素子のチップが実装された磁気センサー基板と、を有する。磁気センサー基板は、例えばプリント基板(PWB:Printed Wiring Board)である。
ホール素子は、磁気センサー基板の主面の中央部に設けられ、その周辺部には、基板側端子部が設けられている。基板側端子部は、ベース部材25に設けられた配線部材27の基板用端子要素(基板用端子の一例)に、はんだにより接続されている。すなわち、各ホール素子は、磁気センサー基板を介して基板用端子要素に接続されている。ベース部材25には、各ホール素子チップアセンブリを配置するための基板用凹部(第一凹部の一例)が設けられている。各ホール素子チップアセンブリは、四隅の基板用凹部に各々配置されている。
[ベース部材25について]
ベース部材25は、光路又は光軸が通過する中央開口部250を有する平面視正方形の部材である。ベース部材25は、レンズホルダ110及びマグネットホルダ12aを双方の下方向の開口側から支持している。ベース部材25は、合成樹脂などの非導電性材料、例えば、液晶ポリマー(LCP:Liquid Crystal Polymer)からなる。ベース部材25には、配線部材27がインサート成型されている。
配線部材27は、ベース部材25にインサート成型された金属製の板状部材である。配線部材27は、例えばベリリウム銅、ニッケル銅、ステンレス等の導電性材料からなる。
配線部材27は、コイル用端子部材と、基板用端子部材と、ワイヤ用端子部材と、を含む。
コイル用端子部材は、コイル用端子要素27a1と、コイル用端子接続部と、を有する。コイル用端子要素27a1は、ベース部材25に設けられたコイル用凹部252の底部で上方に露出している。コイル用端子要素27a1は、コイル用凹部252に配置されたOISコイル部22のリード線に、はんだにより直接接続されている。コイル用端子接続部は、ベース部材25の外縁から突出して、外部のイメージセンサー基板501に接続可能とされている。コイル用端子部材において、ベース部材25から露出又は突出している部分以外の部分は、ベース部材25の内部に埋設されている。
基板用端子部材は、基板用端子要素と、基板用端子接続部と、を有する。基板用端子要素は、ベース部材25に設けられた基板用凹部の底部で上方に露出している。基板用端子要素は、基板用凹部に配置された磁気センサー部23のホール素子チップアセンブリの基板側端子部に、はんだにより直接接続されている。基板用端子接続部は、ベース部材25の外縁から突出して、外部のイメージセンサー基板501に接続可能とされている。基板用端子部材において、ベース部材25から露出又は突出している部分以外の部分は、ベース部材25の内部に埋設されている。
ワイヤ用端子部材は、ワイヤ用端子要素と、ワイヤ用端子接続部と、を有する。ワイヤ用端子要素は、ベース部材25の四隅で上方及び下方に露出されるよう配置され、自身に形成された挿通孔に挿通されたサスペンションワイヤ30の下端に、はんだにより直接接続されている。ワイヤ用端子接続部は、ベース部材25の外縁から突出して、外部のイメージセンサー基板501に接続可能とされている。ワイヤ用端子部材において、ベース部材25から露出又は突出している部分以外の部分は、ベース部材25の内部に埋設されている。
[保護部材24について]
保護部材24は、ベース部材25において中央開口部250を囲む領域を被覆するように設けられる。保護部材24は、樹脂材料等の非導電材料からなる薄型のプレート部材又はフィルム部材である。保護部材24は、OISコイル部22の配置領域を完全に覆うため、保護部材24は、Z方向においてOISコイル部22とマグネット部125との間に介在する。よって、外部からの衝撃に伴ってOISコイル部22とマグネット部125とが衝突することが防止できる。また、金属製であるOISコイル部22に対して、同じく金属製である下側板バネ部材13bを接触させてしまった時のショートが発生することも防止できる。
[サスペンションワイヤ30について]
サスペンションワイヤ30は、Z方向に沿って延在する弾性棒状部材である。サスペンションワイヤ30は、マグネットホルダ12aの4つ角の隅部に各々対応して2本の群として配置されている。なお、サスペンションワイヤ30は、マグネットホルダ12aの4つ角の隅部に各々対応して3本以上の群として配置されてもよい。各サスペンションワイヤ30において、一端(下端)は、OIS基礎部20に固定され、他端(上端)はOIS補正部10(具体的には、上側板バネ部材13a)に固定されている。OIS補正部10は、サスペンションワイヤ30によって、光軸直交面内で揺動可能に支持されている。
サスペンションワイヤ30は、ベース部材25と上側板バネ部材13aとの間に延伸され、マグネットホルダ12aを支持している。マグネットホルダ12aの4つ角の隅部に各々配置されたサスペンションワイヤ30の群は、同一の上側板バネ部材13aに接続されている。マグネットホルダ12aの4つ角の隅部に各々配置されたサスペンションワイヤ30の群は、レンズ部2の光軸から等距離に並んでいる。
ここでは、サスペンションワイヤ30は、4つ角の隅部に各々対応して一対ずつ配置される。このような配置では、4つ角の隅部に各々対応して一本ずつ配置する場合に比べて、一本当たりのばね定数をより低くしても(換言すれば、可撓性をより高くしても)、同じ重量のOIS補正部10が支持できる。これにより、安定的な支持性能と振れ補正での揺動性能との両立が図れる。また、個々のサスペンションワイヤ30に応力が集中し難くなるため、耐久性の向上も図れる。
4つ角の隅部に各々対応して配置されるサスペンションワイヤ30は、全て又は選択的にAFコイル部111への給電経路として使用される。なお、サスペンションワイヤ30の本数は、8本に限定されず、OIS補正部10を揺動可能に支持する性能が維持される限り、8本より多くてもよい。
[上側板バネ部材13aの細部構成について]
図8は、上側板バネ部材13aを上方から見て示す平面図である。図9は、上側板バネ部材13aの図8のA部を拡大して示す拡大平面図である。
上側板バネ部材13aは、可動部側接続部としてのレンズホルダ側接続部13a1と、収容部側接続部としてのマグネットホルダ側接続部13a2と、ワイヤ部材側接続部としてのサスペンションワイヤ側接続部13a3と、を有する。上側板バネ部材13aは、大きく2つに分離している。2つに分離した上側板バネ部材13aの半体は、1つのレンズホルダ側接続部13a1と2つのマグネットホルダ側接続部13a2と2つのサスペンションワイヤ側接続部13a3とから構成されている。
レンズホルダ側接続部13a1は、2つの第1接続部13a11にてレンズホルダ110と接続されている。レンズホルダ側接続部13a1の第1接続部13a11から一方の第1アーム部13a12と他方の第2アーム部13a13とがレンズホルダ110の曲線に沿って伸びている。
マグネットホルダ側接続部13a2は、サスペンションワイヤ30が配置される溝のZ方向+側にて、マグネットホルダ12aと接続されている。マグネットホルダ側接続部13a2は、マグネットホルダ12aの隣り合う2辺にわたってマグネットホルダ12aの4つ角の隅部の周囲に4つ形成されている。マグネットホルダ側接続部13a2は、2つの第2接続部13a21と、2つの延伸部13a22と、結合部13a23と、補強部13a24と、を含む。第2接続部13a21の各々は、マグネットホルダ12aの4つ角の隅部に近い辺の上部にて、マグネットホルダ12aと接続されている。2つの延伸部13a22は、マグネットホルダ12aの隣り合う2辺に、第2接続部13a21からマグネットホルダ12aの4つ角の隅部の各々に向かって延伸している。結合部13a23は、マグネットホルダ12aの4つ角の隅部の各々にて、近接する2つの延伸部13a22同士を結合している。補強部13a24は、1つのマグネットホルダ側接続部13a2の2つの第2接続部13a21の双方を最も近接する距離の直線状で接続して導電性を確保しながら補強している。
サスペンションワイヤ側接続部13a3は、サスペンションワイヤ30の上端とはんだによって接続されている。マグネットホルダ12aの4つ角の隅部に各々形成されたサスペンションワイヤ側接続部13a3は、同一のマグネットホルダ側接続部13a2に接続されており、4隅のサスペンションワイヤ30の群を単一の電気経路としている。
サスペンションワイヤ側接続部13a3は、2本の橋渡し部13a31と、一対の第3接続部13a32と、を含む。2本の橋渡し部13a31は、結合部13a23からマグネットホルダ12aの4つ角の隅部に各々配置されたサスペンションワイヤ30の群のサスペンションワイヤ30各々までを橋渡ししている。橋渡し部13a31は、結合部13a23とサスペンションワイヤ30とを繋ぐ方向と交差する幅を第3接続部13a32の周囲を囲む部分の幅よりも小さく一定幅に形成されている。一対の第3接続部13a32は、2本の橋渡し部13a31の先端部にて、サスペンションワイヤ30の群のサスペンションワイヤ30各々と接続されている。なお、橋渡し部13a31と第3接続部13a32との数は、サスペンションワイヤ30の群におけるサスペンションワイヤ30の数に等しければよい。
一対の第3接続部13a32が一体化している場合、一方の第3接続部13a32と一方のサスペンションワイヤ30とをはんだ接合した後、他方の第3接続部13a32と他方のサスペンションワイヤ30とをはんだ接合しようとすると、熱が一対の第3接続部13a32の繋がりを介して、先に接合済みのはんだに伝達し、再溶融する可能性があるため、接続手段の調整が必要となる。これに対し、一対の第3接続部13a32が例えばスリット形状に離れた2本の橋渡し部13a31によって分離、独立させられていることで、簡易的な接続が可能となる。
<変形例1>
図10は、変形例1に係る上側板バネ部材13aの図8のA部を拡大して示す拡大平面図である。変形例1では、上記本発明の実施形態と同様な構成が同符号を付して省略し、その特徴部分を説明する。
サスペンションワイヤ側接続部13a3は、1本の橋渡し部13a31と、一対の第3接続部13a32と、を含む。1本の橋渡し部13a31は、結合部13a23からマグネットホルダ12aの4つ角の隅部に各々配置されたサスペンションワイヤ30の群までを1本で橋渡ししている。橋渡し部13a31は、結合部13a23とサスペンションワイヤ30の群とを繋ぐ方向と交差する幅を複数の接続部の周囲を囲む部分の幅よりも小さく一定幅に形成されている。一対の第3接続部13a32は、橋渡し部13a31の先端部にて、サスペンションワイヤ30の群のサスペンションワイヤ30各々と接続されている。一対の第3接続部13a32は一体化されている。橋渡し部13a31が1本となり、一対の第3接続部13a32は一体化されていることで、サスペンションワイヤ30の変位はより一層低減される。なお、第3接続部13a32の数は、サスペンションワイヤ30の群におけるサスペンションワイヤ30の数に等しければよい。
<変形例2>
図11は、変形例2に係る上側板バネ部材13aの図8のA部を拡大して示す拡大平面図である。変形例2では、上記本発明の実施形態と同様な構成が同符号を付して省略し、その特徴部分を説明する。
マグネットホルダ12aの4つ角の隅部に各々配置されたサスペンションワイヤ30の群は、径方向に並んでいる。レンズ部2の光軸から遠いサスペンションワイヤ30は、レンズ部2の光軸から近いサスペンションワイヤ30よりも線径を大きくする、又は、束状若しくは撚り線状のワイヤ部材を用いている。この構成によれば、レンズ部2の光軸から近いサスペンションワイヤ30よりも応力が加わり易いレンズ部2の光軸から遠いサスペンションワイヤ30の強度が向上できる。ここでは、サスペンションワイヤ30の群の並びの配置が上側板バネ部材13aのサスペンションワイヤ側接続部13a3における2つの第3接続部13a32の並びによって表されている。なお、ここでのサスペンションワイヤ側接続部13a3には、橋渡し部13a31が無く、2つの第3接続部13a32がレンズ部2の径方向に並んでいる。
<付記>
上記の実施の形態及び変形例の内容をまとめると以下の通りである。
光学素子駆動装置1は、レンズ部2を保持可能なレンズホルダ110を備える。光学素子駆動装置1は、レンズホルダ110の外周を囲い、レンズホルダ110を収容する平面視矩形状の筒状のマグネットホルダ12aを備える。光学素子駆動装置1は、レンズホルダ110及びマグネットホルダ12aに対して光軸方向の一方側に配置されたベース部材25を備える。光学素子駆動装置1は、レンズホルダ110を、マグネットホルダ12aに対して光軸方向に移動可能に支持する上側板バネ部材13aを備える。光学素子駆動装置1は、マグネットホルダ12aを、ベース部材25に対して光軸直交方向に移動可能に支持するサスペンションワイヤ30を備える。サスペンションワイヤ30は、マグネットホルダ12aの4つ角の隅部の各々に2本以上のワイヤ部材からなるワイヤ群を配置し且つ共通の板バネ部材13aに接続して構成されている。
この構成によれば、マグネットホルダ12aの4つ角の隅部の各々にサスペンションワイヤ30が2本以上の群毎に配置されているので、サスペンションワイヤ30の1本当たりのバネ定数を低減でき、サスペンションワイヤ30の1本に加わる応力が低減できる。したがって、サスペンションワイヤ30の破損が抑制できる。また、マグネットホルダ12aの4つ角の隅部の各々にサスペンションワイヤ30が2本の群毎に同一の上側板バネ部材13aに接続されているので、これらサスペンションワイヤ30の群が単一の電気経路を構成し、電気接続の安定性が向上できる。
上側板バネ部材13aは、マグネットホルダ12aの4つ角の隅部の各々においてマグネットホルダ12aと接続されたマグネットホルダ側接続部13a2を有する。マグネットホルダ側接続部13a2は、マグネットホルダ12aの隣り合う2辺に沿って延伸する2つの延伸部13a22を含む。マグネットホルダ側接続部13a2は、対応する隅部にて、2つの延伸部13a22同士を結合する結合部13a23を含む。
この構成によれば、結合部13a23が2つの延伸部13a22同士を結合しているので、上側板バネ部材13aのマグネットホルダ側接続部13a2周辺の不要な挙動が抑制できる。また、結合部13a23側にてサスペンションワイヤ30の群に接続されると共に、2つの延伸部13a22及びこれら延伸部13a22の間を結合部13a23が結合してサスペンションワイヤ30の群の周囲の強度が増強されているので、サスペンションワイヤ30の群の過度のあばれが防止できる。
上側板バネ部材13aは、マグネットホルダ12aの4つ角の隅部の各々においてサスペンションワイヤ30と接続されたサスペンションワイヤ側接続部13a3を有する。サスペンションワイヤ側接続部13a3は、結合部13a23から対応するワイヤ群に含まれる全てのサスペンションワイヤ30までをまとめて橋渡す1本の橋渡し部13a31を含む。サスペンションワイヤ側接続部13a3は、1本の橋渡し部13a31の先端部にて、対応するワイヤ群のサスペンションワイヤ30各々と接続された複数の第3接続部13a32を含む。
この構成によれば、サスペンションワイヤ30の群が1本の橋渡し部13a31によって複数の第3接続部13a32に接続されているので、サスペンションワイヤ30の変位を抑制することができる。
上側板バネ部材13aは、マグネットホルダ12aの4つ角の隅部の各々においてサスペンションワイヤ30と接続されたサスペンションワイヤ側接続部13a3を有する。サスペンションワイヤ側接続部13a3は、結合部13a23から対応するワイヤ群に含まれる全てのサスペンションワイヤ30までを個別に橋渡す複数本の橋渡し部13a31を含む。サスペンションワイヤ側接続部13a3は、複数本の橋渡し部13a31の先端部にて、対応するワイヤ群に含まれる全てのサスペンションワイヤ30各々と接続された複数の第3接続部13a32を含む。
この構成によれば、結合部13a23からマグネットホルダ12aの4つ角の隅部に各々配置されたサスペンションワイヤ30の群のサスペンションワイヤ30各々に橋渡す複数本の橋渡し部13a31が設けられているので、サスペンションワイヤ30毎の状態に追従して上側板バネ部材13aが変形し易く、サスペンションワイヤ30の1本に加わる応力が低減できる。
マグネットホルダ12aの4つ角の隅部の各々において、ワイヤ群に含まれる全てのサスペンションワイヤ30は、径方向に並ぶ。
この構成によれば、サスペンションワイヤ30の群が移動方向に沿って並ぶため、お互いのサスペンションワイヤ30の接触を防止する構成物が必要ない。
カメラモジュールAは、光学素子駆動装置1を備える。カメラモジュールAは、レンズ部2を備える。カメラモジュールAは、レンズ部2により結像される被写体像を撮像する撮像部を備える。
この構成によれば、レンズ部2のブレが抑制でき、撮像部が綺麗な被写体像を撮像できる。
カメラ搭載装置は、情報機器又は輸送機器であるカメラ搭載装置である。カメラ搭載装置は、カメラモジュールAを備える。カメラ搭載装置は、カメラモジュールAで得られた画像情報を処理する画像処理部を備える。
この構成によれば、レンズ部2のブレが抑制でき、画像処理部が綺麗な被写体像の画像情報を処理できる。
<その他>
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明は、主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することが可能である。例えば、上側板バネ部材13aを2つに分離して半体に構成したが、更に分離することも可能である。
1 光学素子駆動装置
2 レンズ部(光学素子)
3 カバー
5 撮像部
10 OIS補正部
11 AFピント合わせ部
12 AF保持部
12a マグネットホルダ(収容部)
13 AF板バネ支持部
13a 上側板バネ部材(板バネ部材)
13a1 レンズホルダ側接続部
13a11 第1接続部
13a12 第1アーム部
13a13 第2アーム部
13a2 マグネットホルダ側接続部(収容部側接続部)
13a21 第2接続部
13a22 延伸部
13a23 結合部
13a24 補強部
13a3 サスペンションワイヤ側接続部(ワイヤ部材側接続部)
13a31 橋渡し部
13a32 第3接続部
13b 下側板バネ部材
20 OIS基礎部
22 OISコイル部
23 磁気センサー部
24 保護部材
25 ベース部材(固定部)
27 配線部材
27a1 コイル用端子要素
30 サスペンションワイヤ(ワイヤ部材)
110 レンズホルダ(可動部)
110a レンズ保持部
110a1 レンズ収容開口部
111 AFコイル部
125 マグネット部
250 中央開口部
252 コイル用凹部
301 開口部
501 イメージセンサー基板
502 撮像素子
503 制御部
本発明に係る光学素子駆動装置は、
光学素子を保持可能な可動部と、
前記可動部の外周を囲い、前記可動部を収容する平面視矩形状の筒状の収容部と、
前記可動部及び前記収容部に対して光軸方向の一方側に配置された固定部と、
前記可動部を、前記収容部に対して前記光軸方向に移動可能に支持する板バネ部材と、
前記収容部を、前記固定部に対して光軸直交方向に移動可能に支持するワイヤ部材と、
を備え、
前記ワイヤ部材は、前記収容部の4つ角の隅部の各々に2本以上のワイヤ部材からなるワイヤ群として配置され、前記板バネ部材は、各隅部において、直線状結合部から垂直に径方向内側へ延伸する複数の橋渡し部により個別に前記2本以上のワイヤ部材に接続する

Claims (7)

  1. 光学素子を保持可能な可動部と、
    前記可動部の外周を囲い、前記可動部を収容する平面視矩形状の筒状の収容部と、
    前記可動部及び前記収容部に対して光軸方向の一方側に配置された固定部と、
    前記可動部を、前記収容部に対して前記光軸方向に移動可能に支持する板バネ部材と、
    前記収容部を、前記固定部に対して光軸直交方向に移動可能に支持するワイヤ部材と、
    を備え、
    前記ワイヤ部材は、前記収容部の4つ角の隅部の各々に2本以上のワイヤ部材からなるワイヤ群を配置し且つ共通の板バネ部材に接続して構成されている、
    光学素子駆動装置。
  2. 前記板バネ部材は、前記収容部の4つ角の隅部の各々において前記収容部と接続された収容部側接続部を有し、
    前記収容部側接続部は、
    前記収容部の隣り合う2辺に沿って延伸する2つの延伸部と、
    対応する隅部にて、2つの前記延伸部同士を結合する結合部と、
    を含む、
    請求項1に記載の光学素子駆動装置。
  3. 前記板バネ部材は、前記収容部の4つ角の隅部の各々において前記ワイヤ部材と接続されたワイヤ部材側接続部を有し、
    前記ワイヤ部材側接続部は、
    前記結合部から対応するワイヤ群に含まれる全てのワイヤ部材までをまとめて橋渡す1本の橋渡し部と、
    前記1本の橋渡し部の先端部にて、前記対応するワイヤ群に含まれる全てのワイヤ部材の各々と接続された複数の接続部と、
    を含む、
    請求項2に記載の光学素子駆動装置。
  4. 前記板バネ部材は、前記収容部の4つ角の隅部の各々において前記ワイヤ部材と接続されたワイヤ部材側接続部を有し、
    前記ワイヤ部材側接続部は、
    前記結合部から対応するワイヤ群に含まれる全てのワイヤ部材までを個別に橋渡す複数本の橋渡し部と、
    前記複数本の橋渡し部の先端部にて、前記対応するワイヤ群に含まれる全てのワイヤ部材の各々と接続された複数の接続部と、
    を含む、
    請求項2に記載の光学素子駆動装置。
  5. 前記収容部の4つ角の隅部の各々において、前記ワイヤ群に含まれる全てのワイヤ部材は、径方向に並ぶ、
    請求項1に記載の光学素子駆動装置。
  6. 請求項1に記載の光学素子駆動装置と、
    前記光学素子と、
    前記光学素子により結像される被写体像を撮像する撮像部と、を備える、
    カメラモジュール。
  7. 情報機器又は輸送機器であるカメラ搭載装置であって、
    請求項6に記載のカメラモジュールと、
    前記カメラモジュールで得られた画像情報を処理する画像処理部と、を備える、
    カメラ搭載装置。
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