JP2024073200A - フォーカス制御装置、撮像装置およびフォーカス制御方法 - Google Patents

フォーカス制御装置、撮像装置およびフォーカス制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】位相差検出方式による焦点調節において、適切なサーチ動作を行う。
【解決手段】フォーカス制御装置は、位相差検出方式による焦点検出を行う焦点検出手段129と、焦点検出により得られる焦点検出結果に基づいて光学系に含まれるフォーカスレンズ104の駆動を制御する制御手段125とを有する。制御手段は、フォーカスレンズをサーチ方向に駆動しつつ焦点検出結果を取得するサーチ動作において、サーチ方向とフォーカスレンズの位置とに基づいてフォーカスレンズの駆動可能範囲を設定し、駆動可能範囲内の位置に対する焦点検出結果が得られた場合は該焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズを駆動し、駆動可能範囲外の位置に対する焦点検出結果が得られた場合は該焦点検出結果を用いずにサーチ方向にフォーカスレンズを駆動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、焦点調節(フォーカス)制御に関する。
撮像装置には、合焦位置をサーチするためにフォーカスレンズを移動させるサーチ動作を行うものがある。特許文献1には、サーチ動作の開始位置としてユーザが現在のレンズ位置を近距離側端点または遠距離側端点として指定することに応じてそれぞれ、近距離側端点よりも遠距離側または遠距離側端点よりも近距離側に限定してサーチ動作を行う方法が開示されている。
特開2007-164051号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法はコントラスト検出方式の焦点調節を前提とするものである。仮に特許文献1の方法を位相差検出方式の焦点調節に適用すると、サーチ動作の開始位置近傍では該開始位置近傍でのデフォーカス量を検出し、該デフォーカス量に基づいてサーチ動作の開始位置に再合焦するおそれがある。このため、ユーザが望む被写体に対して迅速に合焦するための適切なサーチ動作を行うことができない。
本発明は、位相差検出方式による焦点調節において、適切なサーチ動作を行えるようにしたフォーカス制御装置を提供する。
本発明の一側面としてのフォーカス制御装置は、位相差検出方式による焦点検出を行う焦点検出手段と、焦点検出により得られる焦点検出結果に基づいて光学系に含まれるフォーカスレンズの駆動を制御する制御手段とを有する。制御手段は、フォーカスレンズをサーチ方向に駆動しつつ焦点検出結果を取得するサーチ動作において、サーチ方向とフォーカスレンズの位置とに基づいてフォーカスレンズの駆動可能範囲を設定し、駆動可能範囲内の位置に対する焦点検出結果が得られた場合は該焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズを駆動し、駆動可能範囲外の位置に対する焦点検出結果が得られた場合は該焦点検出結果を用いずにサーチ方向にフォーカスレンズを駆動することを特徴とする。
また本発明の他の一側面としてのフォーカス制御装置は、位相差検出方式による焦点検出を行う焦点検出手段と、焦点検出により得られる焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズの駆動を制御する制御手段とを有する。制御手段は、フォーカスレンズをサーチ方向に駆動しつつ焦点検出結果を取得するサーチ動作において、フォーカスレンズの位置とサーチ動作の開始位置との差が閾値より大きく、かつ焦点検出結果の方向がサーチ方向と同方向である場合は焦点検出結果に基づいて前記フォーカスレンズを駆動し、焦点検出結果の方向がサーチ方向と逆方向である場合は焦点検出結果を用いずにサーチ方向にフォーカスレンズを駆動することを特徴とする。なお、上記フォーカス制御装置と、光学系を通して被写体を撮像する撮像素子とを有する撮像装置も、本発明の他の一側面を構成する。
また本発明の他の一側面としてのフォーカス制御方法は、位相差検出方式による焦点検出を行うステップと、焦点検出により得られる焦点検出結果に基づいて光学系に含まれるフォーカスレンズの駆動を制御するステップとを有する。フォーカスレンズをサーチ方向に駆動しつつ焦点検出結果を取得するサーチ動作において、サーチ方向とフォーカスレンズの位置とに基づいてフォーカスレンズの駆動可能範囲を設定し、駆動可能範囲内の位置に対する焦点検出結果が得られた場合は該焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズを駆動し、駆動可能範囲外の位置に対する焦点検出結果が得られた場合は該焦点検出結果を用いずにサーチ方向にフォーカスレンズを駆動することを特徴とする。
さらに本発明の他の一側面としてのフォーカス制御方法は、位相差検出方式による焦点検出を行うステップと、焦点検出により得られる焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズの駆動を制御するステップとを有する。フォーカスレンズをサーチ方向に駆動しつつ焦点検出結果を取得するサーチ動作において、フォーカスレンズの位置とサーチ動作の開始位置との差が閾値より大きく、かつ焦点検出結果の方向がサーチ方向と同方向である場合は焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズを駆動し、焦点検出結果の方向がサーチ方向と逆方向である場合は焦点検出結果を用いずにサーチ方向にフォーカスレンズを駆動することを特徴とする。なお、コンピュータに上記フォーカス制御方法に従う処理を実行させるプログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、位相差検出方式による焦点調節において、適切なサーチ動作を行うことができる。
実施形態1の撮像装置の構成を示すブロック図。 実施形態1における撮像素子の画素配列を示す図。 実施形態1における画素の平面図と断面図。 実施形態1における瞳分割を説明する図。 実施形態1における撮像素子と瞳分割との関係を説明する図。 実施形態1におけるデフォーカス量と像ずれ量との関係を説明する図。 実施形態1における撮像処理を示すフローチャート。 実施形態1におけるサーチAF処理を示すフローチャート。 実施形態1のフォーカスレンズ駆動可能範囲を算出する処理を示すフローチャート。 実施形態1における被写体と背景との位置関係を示す図。 実施形態1における被写体と背景の信号を示す図。 実施形態1におけるフォーカスレンズ位置とデフォーカス量との関係を示す図。 実施形態1におけるサーチ方向、サーチ開始位置、フォーカスレンズ位置、フォーカス駆動可能範囲、デフォーカス量およびフォーカスレンズ駆動量の関係を示す図。 実施形態2におけるサーチAF処理を示すフローチャート。 実施形態2におけるサーチ方向、サーチ開始位置、フォーカスレンズ位置、デフォーカス量およびフォーカスレンズ駆動量の関係を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1に示す実施形態1の撮像システム10は、撮像面位相差検出方式のオートフォーカス(以下、撮像面位相差AFという)を行えるレンズ交換式一眼レフデジタルカメラシステムである。なお、本実施形態および後述する実施形態2は、レンズ一体型デジタルカメラやデジタルビデオカメラに適用可能であり、さらにタブレットやスマートフォン等の端末デバイス、監視カメラ、車載カメラおよび医療用カメラ等の各種撮像装置に適用可能である。
<装置構成>
撮像システム10は、レンズユニット100と撮像装置としてのカメラ本体120とにより構成される。レンズユニット100は図の中央の点線で示されるマウントMを介して、カメラ本体120に対して着脱可能に接続される。
レンズユニット100は、第1レンズ群101、絞り102、第2レンズ群103、フォーカスレンズ群(以下、フォーカスレンズという)104を含む撮像光学系を有する。
第1レンズ群101は、レンズユニット100の最も物体側に配置され、光軸方向OAに進退可能に保持される。以下では、光軸方向OAをZ方向とし、カメラ側から被写体側を見る方向を正方向とする。また、本実施形態において、Z方向の軸の原点0は、後述するカメラ本体120における撮像素子122の位置に対応するものとする。
絞り102は、その開口径を変化させることで光量調節を行う。また絞り102は、静止画撮像時には露出時間を制御するメカニカルシャッタとしても機能する。絞り102および第2レンズ群103は一体で光軸方向OAに進退可能であり、第1レンズ群101と連動して移動することによりズーム機能を実現する。
フォーカスレンズ104は、光軸方向OAに進退可能であり、その位置に応じてレンズユニット100が合焦する被写体距離(合焦距離)が変化する。本実施形態では、フォーカスレンズ104の光軸方向OAの位置を制御することによりオートフォーカスを実現する。
レンズユニット100は、駆動/制御系(機器、回路、プログラムコードその他のものを含む)を有する。駆動/制御系のうち駆動系は、ズームアクチュエータ111、絞り/シャッターアクチュエータ112、フォーカスアクチュエータ113、ズーム駆動部114、絞り/シャッター駆動部115およびフォーカス駆動部116を含む。また、駆動系を制御する制御系は、レンズMPU117とレンズメモリ118を含む。
ズームアクチュエータ111は、第1レンズ群101や第2レンズ群103を光軸方向OAに進退駆動し、撮像光学系の画角を変更するズーム制御を行う。絞り/シャッターアクチュエータ112は、絞り102の開口径を制御して光量を調節するとともに、絞り102の開閉動作を制御して撮像時の露光時間を制御する。フォーカスアクチュエータ113は、フォーカスレンズ104を光軸方向OAに進退駆動してオートフォーカスを行うとともに、フォーカスレンズ104の現在位置(実位置)を検出する機能も有する。
ズーム駆動部114は、ユーザのズーム操作またはレンズMPU117の制御値に応じて、ズームアクチュエータ111を駆動する。絞り/シャッター駆動部115は、絞り/シャッターアクチュエータ112を駆動する。フォーカス駆動部116は、フォーカスアクチュエータ113を駆動する。
レンズMPU117は、撮像光学系に関する演算を行うとともに、ズーム駆動部114、絞り/シャッター駆動部115、フォーカス駆動部116およびレンズメモリ118を制御する。レンズMPU117は、マウントMを介してカメラMPU125との間でコマンドやデータの通信が可能である。例えば、レンズMPU117は、フォーカスレンズ104の現在の位置を検出し、カメラMPU125からの要求に対してレンズ位置情報をカメラMPU125に通知する。レンズ位置情報は、フォーカスレンズ104の光軸方向OAにおける位置、射出瞳の光軸方向OAにおける位置や直径および射出瞳の光束を制限するレンズ枠の光軸方向OAにおける位置や直径等の情報を含む。
またレンズMPU117は、カメラMPU125からの要求に応じて、ズーム駆動部114、絞り/シャッター駆動部115およびフォーカス駆動部116を制御する。レンズメモリ118には、本実施形態の撮像面位相差AFに必要な光学情報が予め記憶されている。またレンズメモリ118には、例えば、フォーカスレンズ104の位置や移動量とデフォーカス量との対応関係を示すデフォーカスマップが格納されている。デフォーカスマップは、後述する撮像素子122の各画素位置においてデフォーカス量を算出することで生成される。レンズMPU117は、カメラMPU125からデフォーカス量を所定量だけ変更する要求を受けると、レンズメモリ118に記憶されたデフォーカスマップを参照する。そして所定量に対応する距離だけフォーカスレンズ104を移動するようにフォーカスアクチュエータ113を制御する。
カメラMPU125は、ROM125aやレンズメモリ118等に格納されているプログラムを実行することで、レンズユニット100の動作を制御する。レンズメモリ118には、撮像光学系の光学情報等も格納されている。
カメラ本体120は、光学的ローパスフィルタ121、撮像素子122および後述する駆動/制御系を有する。光学的ローパスフィルタ121は、撮影画像の偽色やモアレを軽減する。
撮像素子122は、例えばCMOSイメージセンサとその周辺回路で構成されている。CMOSイメージセンサは、光を受光する各画素に光電変換素子が設けられており、各画素を単位画素として複数の単位画素が二次元状に配列された画素群(撮像面)を有する。撮像素子122は、撮像光学系の異なる瞳領域をそれぞれ通過する光束を受光する複数の焦点検出画素を有し、画素ごとに独立した信号出力が可能である。これにより、撮像面位相差AFによるデフォーカス量の検出(算出)が可能である。また、撮像素子122は、被写体の像を形成する撮像光学系の射出瞳の全域を通る光束を各画素で受光して被写体の画像信号を生成する複数の撮像画素を有する。
カメラ本体120の駆動/制御系は、撮像素子駆動部123、画像処理部124、カメラMPU125、表示部126、操作スイッチ127、メモリ128および位相差AF部129を有する。さらにAE部130、ホワイトバランス調整部131および被写体検出部132を有する。
撮像素子駆動部123は、撮像素子122の電荷蓄積動作を制御するとともに、撮像素子122から読み出した画像信号をデジタル信号に変換してカメラMPU125に送出する。画像処理部124は、撮像素子122から読み出された画像信号にガンマ変換、色補間、およびJPEG圧縮等の各種画像処理を行う。また画像処理部124は、後述する撮像面位相差AF用の信号(焦点検出信号)、露光調節用の信号、ホワイトバランス調整用の信号および被写体検出用の信号を生成する。
制御手段としてのカメラMPU125は少なくとも1つのマイクロプロセッサを有するコンピュータである。カメラMPU125は、カメラ本体120に関する演算を行うとともに、撮像素子駆動部123、画像処理部124、表示部126、操作スイッチ127、メモリ128および位相差AF部129を制御する。カメラMPU125は、マウントMに配置された信号線を介してレンズMPU117と通信可能である。これにより、レンズMPU117に対して、レンズ位置を取得する要求を発行したり、所定の駆動量でのズーム駆動や絞り駆動やレンズ駆動の要求を発行したり、レンズユニット100に固有の光学情報を取得する要求を発行したりする。
カメラMPU125には、カメラの動作を制御するためのプログラムを格納したROM125a、変数を記憶するRAM125b、各種パラメータを記憶するEEPROM125cが内蔵されている。カメラMPU125は、ROM125aに格納されたプログラムを読み出してRAM125bに展開し、プログラムに従って焦点調節処理、被写体検出処理、露光調節処理およびホワイトバランス調整処理を実行する。
表示部126は、LCD(液晶)パネルや有機EL等の表示デバイスを有し、カメラ本体120において設定された動作モードに関する各種情報を表示する。動作モードには、静止画撮像モードや動画撮像モード、メモリ128に格納されている撮像済み画像を再生する再生モードを含む。
操作スイッチ127は、シャッタースイッチ、電源スイッチ、ズームスイッチ、モード切替えスイッチ、サーチスイッチ(指示手段)等を含む。メモリ128は、カメラに着脱可能なフラッシュメモリであり、撮像済み画像を記録する。
焦点検出手段としての位相差AF部129は、撮像素子122および画像処理部124から得られる焦点検出用の互いに視差を有する一対の像信号としての焦点検出信号に基づいて撮像面位相差検出方式による焦点検出を行う。具体的には、画像処理部124が一対の焦点検出信号から生成した一対の位相差像データに対して相関演算を行って該一対の位相差像データ間の像ずれ量(位相差)を算出する。そして、像ずれ量をデフォーカス量に変換することでデフォーカス量を検出する。位相差AF部129は、検出されたデフォーカス量(焦点検出結果)を用いてフォーカスレンズ104の位置を制御する焦点調節(AF)処理を行う。なお、位相差AF部129は、撮像面位相差検出方式ではなく、撮像素子122とは別の焦点検出センサを用いた位相差検出方式の焦点検出を行ってもよい。
本実施形態における位相差AF部129は、後述する第1および第2焦点検出信号を生成する信号生成ブロック129aと該第1および第2焦点検出信号の位相差を算出し、さらに位相差からデフォーカス量を算出する算出ブロック129bとを有する。なお、位相差AF部129の少なくとも一部(信号生成ブロック129aまたは算出ブロック129bの一部)を、カメラMPU125に設けてもよい。カメラMPU125と位相差AF部129が実行するAF処理(フォーカス制御処理)については後述する。カメラMPU125と位相差AF部129によりフォーカス制御装置が構成される。
被写体検出部132は、画像処理部124により生成される被写体検出用の信号に基づいて、被写体の種類や部位や状態(検出タイプ)、被写体の位置やサイズ(検出領域)等を検出する被写体検出処理を行う。
AE部130は、撮像素子122および画像処理部124から得られる露光調節用の信号に基づいて測光を行うことで露光条件を制御する。具体的には、現に設定されている絞り値、シャッタースピードおよびISO感度での露光量を算出し、算出した露光量と予め定められた適正露光量との差に基づいて撮像時の適切な絞り値、シャッタースピードおよびISO感度を演算して露光条件として設定する。これにより、自動露出調節(AE)が実現される。
ホワイトバランス調整部131は、撮像素子122および画像処理部124から得られるホワイトバランス調整用の信号に基づいてホワイトバランス調整処理を行う。具体的には、ホワイトバランス調整用の信号から取得したホワイトバランスのパラメータと予め定められた適切なホワイトバランスのパラメータとの差に基づいて色の重み付けを調整する。れにより、自動ホワイトバランス調整(AWB)が実現される。
本実施形態のカメラ本体120は、AF、AEおよびAWBと被写体検出とを組み合わせて実行可能であり、被写体検出結果に応じて、撮像する範囲のうちAF、AEおよびAWBを行う位置を選択することができる。
<撮像素子の構成>
図2は、2次元CMOSセンサとしての撮像素子122における撮像画素の配列を4列×4行の範囲で示し、焦点検出画素の配列を8列×4行の範囲で示している。図2に示した2列×2行の撮像画素群200は、R(赤)の分光感度を有する撮像画素200Rが左上に、G(緑)の分光感度を有する撮像画素200Gが右上と左下に、B(青)の分光感度を有する撮像画素200Bが右下に配置されている。さらに各撮像画素は、2列×1行に配列された第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202により構成されている。
このような撮像画素群200を撮像面上に多数配置することで撮像画像や焦点検出信号の取得が可能である。
図3(a)は、図2に示した撮像素子122の1つの撮像画素(以下、単に画素という)200Gを、撮像素子122の受光面側(+z側)から見て示している。図3(b)は、図3(a)のa-a断面を-y側から見た断面を示している。
画素200Gには、入射光を集光するためのマイクロレンズ305と、x方向に2分割された光電変換部301および光電変換部302とが設けられている。光電変換部301と光電変換部302がそれぞれ、図2に示した第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202に相当する。
光電変換部301と光電変換部302は、p型層とn型層の間にイントリンシック層を挟んだpin構造フォトダイオードとしてもよいし、イントリンシック層を省略してpn接合フォトダイオードとしてもよい。画素200Gには、マイクロレンズ305と光電変換部301および光電変換部302との間にカラーフィルタ306が設けられている。なお、光電変換部ごとにカラーフィルタの分光透過率を変えてもよいし、カラーフィルタを省略してもよい。
画素200Gに入射した光は、マイクロレンズ305により集光され、カラーフィルタ306で分光された後光電変換部301と光電変換部302で受光される。光電変換部301と光電変換部302では、受光量に応じて電子とホールの対が生成され、空乏層で分離された後、負電荷の電子はn型層に蓄積され、一方、ホールは不図示の定電圧源に接続されたp型層を通じて撮像素子122の外部へ排出される。
光電変換部301と光電変換部302のn型層に蓄積された電子は、転送ゲートを介して、静電容量部(FD)に転送され、電圧信号に変換される。
図4は、図3に示した撮像素子122の画素構造と瞳分割との対応関係を示している。図4は、図3(a)に示した撮像素子122の画素構造を+y側から見た断面と撮像素子122の瞳面(瞳距離Ds)を示している。なお、図4では、撮像素子122の瞳面の座標軸と対応を取るために、撮像素子122の断面のx軸とy軸を図3に対して反転させて示している。
図4において、第1瞳部分領域501は、重心が-x方向に偏心している光電変換部301の受光面とマイクロレンズ305によって概ね共役関係とされた、第1焦点検出画素201で受光可能な領域である。第2瞳部分領域502は、重心が+x方向に偏心している光電変換部302の受光面とマイクロレンズによって概ね共役関係とされた、第2焦点検出画素202で受光可能な領域である。また、図4において、第1および第2瞳部分領域501、502を含む瞳領域500は、光電変換部301、302(第1および第2焦点検出画素201、202)を合わせた画素200G全体で受光可能な領域である。
図5に示すように、撮像光学系の瞳領域500における互いに異なる第1瞳部分領域501と第2瞳部分領域502を通過した光束はそれぞれ、撮像面800上の各画素に互いに異なる角度で入射して第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202で受光される。図5は、瞳領域が水平方向に2つに瞳分割されている例を示しているが、垂直方向に瞳分割を行ってもよい。また、瞳領域500を通過した光束は、各画素において第1および第2焦点検出画素201、202で受光される。
複数の画素の第1焦点検出画素201からの光電変換信号が合成されることで第1焦点検出信号が生成され、第2焦点検出画素202からの光電変換信号が合成されることで第2焦点信号が生成される。また各画素において第1および第2焦点検出画素201、202からの光電変換信号を加算し、全画素からの光電変換信号を合成することで、有効画素数Nの解像度の撮像信号が生成される。なお、撮像信号から第1焦点検出信号を差し引くことで第2焦点検出信号を生成してもよい。
<デフォーカス量と像ずれ量の関係>
図6は、デフォーカス量と第1および第2焦点検出信号間の像ずれ量との関係を示している。図5にも示したように、撮像光学系の瞳領域が第1瞳部分領域501と第2瞳部分領域502に2分割されている。デフォーカス量dは、被写体像の結像位置から撮像面800までの距離を|d|とし、被写体像の結像位置が撮像面800より被写体側にある前ピン状態を負符号(d<0)で示す。また被写体像の結像位置が撮像面800より被写体側とは反対側にある後ピン状態を正符号(d>0)で示す。被写体像の結像位置が撮像面800上にある合焦状態ではd=0である。図6において、被写体801は合焦状態(d=0)での被写体を示し、被写体802は前ピン状態(d<0)での被写体を示している。前ピン状態(d<0)と後ピン状態(d>0)を合わせてデフォーカス状態(|d|>0)という。
前ピン状態(d<0)では、被写体802からの光束のうち第1および第2瞳部分領域501、502を通過した光束はそれぞれ、一度、集光した後に光束の重心位置G1、G2を中心として幅Γ1、Γ2に広がり、撮像面800でぼけた像となる。ぼけた像が第1および第2焦点検出画素201、202により受光されることで第1および第2焦点検出信号が生成される。よって、第1および第2焦点検出信号はそれぞれ、撮像面800上の重心位置G1、G2に被写体802が幅Γ1、Γ2にぼけた被写体像として記録される。被写体像のぼけ幅Γ1、Γ2は、デフォーカス量dの大きさ|d|が増加するのに伴って概ね比例して増加する。同様に、第1及び第2焦点検出信号間の像ずれ量p(光束の重心位置の差G1-G2)の大きさ|p|も、デフォーカス量dの大きさ|d|が増加するのに伴って概ね比例して増加する。後ピン状態(d>0)でも、第1および第2焦点検出信号間の像ずれ方向が前ピン状態と反対となるだけで同様である。
位相差AF部129は、デフォーカス量が増加するのに伴って第1および第2焦点検出信号間の像ずれ量が増加する関係性から、第1および第2焦点検出画素201、202間の距離(基線長)に基づいて算出された変換係数により像ずれ量をデフォーカス量dに変換する。
<撮像処理>
図7のフローチャートは、本実施形態においてカメラMPU125がプログラムに従って実行する撮像処理を示している。
ステップS701では、カメラMPU125は、位相差AF部129に焦点検出を行わせて焦点検出結果としてのデフォーカス量を取得する。
次にステップS702では、カメラMPU125は、AF指示があったか否かを判定し、AF指示があった場合はステップS703に進み、AF指示がない場合はステップS704に進む。
ステップS703では、カメラMPU125は、通常AF(撮像面位相差AF)処理を実行し、ステップS701で取得したデフォーカス量に応じたフォーカスレンズ104の駆動量(以下、フォーカス駆動量という)を設定する。そしてステップS706に進む。
ステップS704では、カメラMPU125は、操作スイッチ127のサーチスイッチがユーザに操作されることによりサーチ指示がなされたか否を判定する。サーチ指示には、サーチAF処理の開始指示とサーチ方向(フォーカスレンズ104の駆動方向)の指示とが含まれる。サーチ指示がなされた場合はステップS705に進み、サーチ指示がなされていない場合はステップS701に進む。
ステップS705では、カメラMPU125は、サーチAF処理を実行し、その後ステップS706に進む。サーチAF処理については後述する。
ステップS706では、カメラMPU125は、ステップS703またはステップS705にて設定されたフォーカス駆動量をレンズMPU117に送信してフォーカスレンズ104を駆動させる。
ステップS707では、カメラMPU125は、撮像光学系が被写体に対して合焦したか否かを判定し、合焦と判定した場合はステップS708に進み、合焦でないと判定した場合はステップS701に進む。
ステップS708では、カメラMPU125は、記録用の撮像を実行する。撮像が終了すると本処理を終了する。
<サーチAF処理>
図8のフローチャートは、ステップS705で実行されるサーチAF処理(フォーカス制御方法)を示している。サーチAF(処理)では、フォーカスレンズ104の合焦位置を探索するためにフォーカスレンズ104を移動させつつ所定の周期で焦点検出を行うサーチ動作(以下、単にサーチともいう)を行う。そして、サーチにより特定された合焦位置にフォーカスレンズ104を移動させる。
ステップS801では、カメラMPU125は、図7のステップS704で判定したサーチ指示におけるサーチ方向を取得する。
次にステップS802では、カメラMPU125は、レンズMPU117からフォーカスレンズ104の現在位置(サーチ開始位置)を取得する。
次にステップS803では、カメラMPU125は、フォーカスレンズ104の駆動可能範囲(以下、フォーカス駆動可能範囲という)を算出する。フォーカス駆動可能範囲の算出については後述する。
次にステップS804では、カメラMPU125は、図7のステップS701で取得したデフォーカス量がステップS803で算出したフォーカス駆動可能範囲内の位置に対するデフォーカス量か否かを判定する。言い換えれば、デフォーカス量に基づくフォーカス駆動量でフォーカスレンズ104を駆動する場合のフォーカスレンズ104の目標位置がフォーカス駆動可能範囲内か否かを判定する。フォーカス駆動可能範囲内の位置に対するデフォーカス量が得られた(目標位置がフォーカス駆動可能範囲内である)場合はステップS805に進み、フォーカス駆動可能範囲内の位置に対するデフォーカス量でない場合はステップS806に進む。ここで、デフォーカス量の信頼性が低くて使用可能でない場合には、フォーカス駆動可能範囲内のデフォーカス量ではないと判定される。
ステップS805では、カメラMPU125は、ステップS701で取得したデフォーカス量に基づいてフォーカス駆動量を設定する。そして本処理を終了する。
ステップS806では、カメラMPU125は、ステップS701で取得したデフォーカス量は用いずに、ステップS801で取得したサーチ方向に所定のフォーカス駆動量を設定する。所定のフォーカス駆動量は、サーチ時の駆動量であり、焦点検出の周期、撮影距離、絞り値および撮像モード等に応じて設定してもよい。ステップS806の後、本処理を終了する。
<フォーカス駆動可能範囲の算出>
図8のステップS803におけるフォーカス駆動可能範囲の算出について説明する。図10は、被写体と背景の位置関係を示している。撮像システム10の近い位置に被写体が位置しており、撮像システム10から十分遠い位置に背景が位置している。
図11(a)、(b)は、被写体と背景が図10に示す位置関係にあるときに撮像素子122から取得される被写体を示す信号(以下、被写体信号という)と背景を示す信号(以下、背景信号という)を示している。図11(a)は、撮像光学系が背景に合焦しているときの被写体信号1102と背景信号1101を示す。図11(b)は、撮像光学系が被写体に合焦しているときの被写体信号1104と背景信号1103を示す。実際には、被写体信号と背景信号はこれらが加算された信号として撮像素子122から取得されるが、ここでは被写体信号と背景信号を分離して示している。
図11(a)の背景合焦状態では、背景信号1101のコントラストが高く、被写体信号1102のコントラストが非常に低い。このため、背景合焦状態では背景信号1101の影響を大きく受け、焦点検出結果として背景に対するデフォーカス量が検出される。一方、図11(b)の被写体合焦状態では、被写体信号1104のコントラストが高く、背景信号1103のコントラストが非常に低い。このため、被写体合焦状態では、被写体信号1104の影響を大きく受け、焦点検出結果としては被写体に対するデフォーカス量が検出される。
図12は、被写体と背景が図10の位置関係にあるときのフォーカスレンズ位置と焦点検出結果との関係を示している。横軸はフォーカスレンズ位置を示し、縦軸はデフォーカス量を示している。サーチ方向は、合焦する撮影距離が長い(背景)側から短い(被写体)側になる方向である。
フォーカスレンズ位置が背景合焦位置の近傍(1201、1202)にあるときは、前述したように背景信号の影響を大きく受けて背景に対するデフォーカス量が検出される。一方、フォーカスレンズ位置が被写体合焦位置の近傍(1203、1204)にあるときは、被写体信号の影響を大きく受けて被写体に対するデフォーカス量が検出される。背景合焦位置の近傍と被写体合焦位置の近傍との間の区間では、背景信号および被写体信号ともにコントラストが低くなるため、デフォーカス量の信頼性が低くなり、AFに使用可能なデフォーカス量を検出することができない。
図9のフローチャートは、フォーカス駆動可能範囲の算出処理を示している。ステップS901において、カメラMPU125は、サーチAFの開始(サーチ開始)時にステップS802で取得したフォーカスレンズ104のサーチ開始位置と現在のフレームにてステップS802で取得したフォーカスレンズ104の現在位置との差xを算出する。
次にステップS902では、カメラMPU125は、差xが所定の第1閾値Th1以下か否かを判定し、第1閾値Th1以下の場合にはステップS903に進み、第1閾値Th1以下でない場合にはステップS905に進む。
ステップS903では、カメラMPU125は、位相差AF部129の焦点検出可能範囲を取得し、さらにレンズMPU117から設定中の絞り値やフォーカス敏感度(撮像光学系の光学情報)を取得する。焦点検出可能範囲は、位相差AF部129が検出可能な像ぼけ量(被写体像の広がり量)である。フォーカス敏感度は、フォーカスレンズ104の単位駆動量とデフォーカス量の変化量との関係(比)を示す。
次にステップS904では、カメラMPU125は、ステップS901で算出した差xとステップS903で取得した焦点検出可能範囲R、絞り値Fおよびフォーカス敏感度Sに基づいて、ステップS801で取得したサーチ方向と同方向へのオフセット量を算出する。オフセット量は、サーチ開始位置が背景合焦位置よりもサーチ方向と逆方向にあった場合を考慮して算出されるフォーカスレンズ104の駆動量であり、例えば、以下の式(1)により算出される。αは所定のゲイン値である。
オフセット量=α(R/x)FS
サーチ開始位置近傍の被写体に対して焦点検出可能範囲を超える像ぼけ量が発生すると該被写体に対する焦点検出結果が得られないため、焦点検出可能範囲を超える像ぼけ量が発生するようなオフセット量を設定する必要はない。このため、このような場合は焦点検出可能範囲を基準としてオフセット量を設定する。
また、フォーカスレンズ104の現在位置がサーチ開始位置から離れるにしたがって、現在位置が背景合焦位置を超えている可能性が高くなる。このため、サーチ開始位置と現在位置との差xに反比例するように、サーチ開始位置から現在位置が離れるほどオフセット量を小さくすることで、大きすぎるオフセット量が設定されないようにする。なお、絞り値Fは像ぼけ量からデフォーカス量への変換のために用いられ、フォーカス敏感度はデフォーカス量からフォーカス駆動量への変換のため用いられる。また、式(1)はオフセット量を算出する式の例であり、他の方法でオフセット量を算出してもよい。ステップS904からはステップS909に進む。
ステップS909では、カメラMPU125は、フォーカスレンズ104の現在位置、ステップS904で算出したオフセット量およびステップS801で取得したサーチ方向に基づいて、フォーカス駆動可能範囲を算出する。フォーカス駆動可能範囲は、現在位置からオフセット量だけサーチ方向にずれた(離れた)位置からサーチ方向でのフォーカスレンズ104の駆動端(制御上の端または機械端)までの範囲である。フォーカス駆動可能範囲を算出したカメラMPU125は本処理を終了する。
図13(a)~(d)は、本実施形態におけるサーチ方向、サーチ開始位置、フォーカスレンズ位置、フォーカス駆動可能範囲、デフォーカス量およびフォーカス駆動量の関係を示している。なお、図中のフォーカス位置(現在位置)1201~1204は、図12に示した位置1201~1204に対応する。
図13(a)は、サーチ開始時の状態を示しており、フォーカスレンズ104は現在位置1201としてのサーチ開始位置に位置している。この状態ではx(=0)≦Th1であるため、オフセット量1302aは、焦点検出可能範囲、絞り値、フォーカス敏感度およびxに基づいて、サーチ方向と同方向に設定される(ステップS904)。フォーカス駆動可能範囲1303aは、サーチ開始位置からオフセット量1302aだけサーチ方向にずれた位置からサーチ方向に設定される。この状態では、背景合焦位置までのデフォーカス量1301aが検出される。ただし、デフォーカス量1301aに基づくフォーカスレンズ104の目標位置としての背景合焦位置はフォーカス駆動可能範囲1303a外となる。このため、デフォーカス量1301aは用いられず、サーチのための所定量がフォーカス駆動量1304aとして設定される(ステップS806)。
このように、サーチ開始位置(現在位置)からサーチ方向にオフセット量だけずれたフォーカス駆動可能範囲を設定する。これにより、サーチ開始位置が背景合焦位置よりもサーチ方向と逆方向にあっても、背景に合焦することなく被写体合焦位置をサーチすることが可能となる。
図13(b)は、フォーカスレンズがサーチ開始位置から背景合焦位置よりも被写体合焦位置側の現在位置1202に移動した状態を示している。この状態でもx(>0)≦Th1であるため、オフセット量1302bは、焦点検出可能範囲、絞り値、フォーカス敏感度およびxに基づいてサーチ方向と同方向に設定される(ステップS904)。フォーカス駆動可能範囲1303bは、現在位置1202からオフセット量1302bだけずれた位置からサーチ方向に設定されている。なお、xが図13(a)の状態よりも大きいため、オフセット量1302bはオフセット量1302aよりも小さい量となっている。この状態でも、背景合焦位置までのデフォーカス量1301bが検出される。ただし、デフォーカス量1301bに基づくフォーカスレンズ104の目標位置としての背景合焦位置はフォーカス駆動可能範囲1303b外となる。このため、デフォーカス量1301bは用いられず、サーチのための所定量がフォーカス駆動量1304bとして設定される(ステップS806)。なお、フォーカス駆動量1304bは、図13(a)に示したフォーカス駆動量1304aと同じであるが、より小さくする等、異なってもよい。
このように、サーチ開始後のフォーカスレンズ位置からオフセット量だけずれたフォーカス駆動可能範囲を設定する。これにより、検出されたデフォーカス量1301aがサーチ開始時に設定したフォーカス駆動可能範囲(1303a)内の位置に対するものであっても、背景に合焦することなく被写体合焦位置をサーチすることが可能となる。
図9のステップS905では、カメラMPU125は、差xが所定の第2閾値Th2(>Th1)以上か否かを判定し、閾値Th2以上の場合はステップS906に進み、閾値Th2以上でない場合はステップS908に進む。
ステップS906では、カメラMPU125は、フォーカスレンズ104の駆動速度および焦点検出周期を取得する。
次にステップS907では、カメラMPU125は、ステップS906で取得した駆動速度と焦点検出周期、さらにはステップS901で算出した差xに基づいて、ステップS801で取得したサーチ方向とは逆方向のオフセット量を算出する。ここでのオフセット量は、フォーカスレンズ104の駆動速度vと焦点検出周期Tの関係で、サーチ中に被写体合焦位置を行き過ぎてしまった場合を考慮して設定され、例えば、以下の式(2)により算出される。βは所定のゲイン値である。
オフセット量=βvTx
駆動速度vと焦点検出周期Tの積によって、焦点検出が行われるフレーム間でのフォーカスレンズ104の駆動量が算出される。上記フレーム間でのフォーカスレンズ104の駆動量が被写体合焦位置を行き過ぎる量の最大量となるため、この駆動量を基準としてオフセット量を設定する。また、サーチ開始位置から離れるほどフォーカスレンズ104の位置が被写体合焦位置に対して行き過ぎる可能性が高くなる。このため、サーチ開始位置とフォーカスレンズ104の現在位置との差xに比例してオフセット量を大きくすることで、行き過ぎた場合にも被写体合焦位置を駆動可能範囲に捉えやすくしている。つまり、サーチ開始時は行き過ぎる可能性が低いので、駆動可能範囲を狭くして背景に戻るリスクを低くしておく。そして、開始位置から離れたら背景に戻るリスクは下がり、行き過ぎのリスクが上がるため、駆動可能範囲をサーチ開始方向に広げることで、行き過ぎたときにも駆動可能範囲内に被写体合焦位置が入りやすくしている。以上のオフセット量の算出方法は例にすぎず、他の方法で算出してもよい。例えは、フォーカスレンズ104の駆動速度と焦点検出周期のうち一方のみに基づいてオフセット量(つまりはフォーカス駆動可能範囲)を設定してもよい。
一方、ステップS908では、カメラMPU125は、オフセット量を0に設定する。そしてステップS909に進んで、前述したようにフォーカス駆動可能範囲を算出し、本処理を終了する。
図13(c)は、フォーカスレンズ104が図13(b)の状態よりも被写体合焦位置に近い現在位置1203まで移動した状態を示している。この状態では、x≧Th2であるため、オフセット量1302cは、フォーカスレンズ104の駆動速度、焦点検出周期および差xに基づいて、サーチ方向とは逆方向に設定される(ステップS907)。フォーカス駆動可能範囲1303cは、現在位置1203からサーチ方向とは逆方向にオフセット量1302cだけずれた位置からサーチ方向に設定される。この状態では、被写体合焦位置までのデフォーカス量1301cが検出され、デフォーカス量1301cに基づくフォーカスレンズ104の目標位置としての被写体合焦位置はフォーカス駆動可能範囲1303c内となる。このため、デフォーカス量1301cに基づいてフォーカス駆動量1304cが設定される(ステップS805)。
このようにフォーカスレンズ104の現在位置からサーチ方向とは逆方向にオフセット量だけずれた位置からサーチ方向にフォーカス駆動可能範囲を設定する。これにより、被写体合焦位置がフォーカス駆動可能範囲内に含まれるタイミングで検出されたデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ104を駆動して被写体に合焦させることが可能となる。
図13(d)は、フォーカスレンズ104が被写体合焦位置を行き過ぎた現在位置1204に移動した状態を示している。この状態でも、x≧Th2であるため、オフセット量1302dは、フォーカスレンズ104の駆動速度、焦点検出周期および差xに基づいてサーチ方向とは逆方向に設定される(ステップS907)。フォーカス駆動可能範囲1303dは、現在位置1204からサーチ方向とは逆方向にオフセット量1302dだけずれた位置からサーチ方向に設定される。なお、差xが図13(c)の状態よりも大きいため、オフセット量1302dはオフセット量1302cよりも大きい量となっている。この状態では、サーチ方向とは逆方向に位置する被写体合焦位置までのデフォーカス量1301dが検出され、デフォーカス量1301dに基づくフォーカスレンズ104の目標位置としての被写体合焦位置はフォーカス駆動可能範囲1303d内となる。このため、デフォーカス量1301dに基づいてフォーカス駆動量1304dが設定される(ステップS806)。
このようにフォーカスレンズ104の現在位置からサーチ方向とは逆方向にオフセット量だけずれた位置からサーチ方向にフォーカス駆動可能範囲を設定する。これにより、フォーカスレンズ104がサーチ方向において被写体合焦位置を行き過ぎた場合でも、デフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ104を駆動して被写体に合焦させることが可能となる。
以上説明したように本実施形態では、フォーカスレンズ104の現在位置からオフセット量だけずれた位置からフォーカス駆動可能範囲を設定する。そして、フォーカス駆動可能範囲内の位置に対する焦点検出結果が得られたか否かに応じてフォーカス駆動量を設定する。これにより、ユーザが望む被写体に対して適切なサーチAFを行うことができ、迅速に被写体に対する合焦状態を得ることができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2について説明する。実施形態2では、焦点検出結果としてのデフォーカス量の方向(以下、デフォーカス方向という)を判定し、デフォーカス方向がサーチ方向と同方向か否かに応じてフォーカスレンズの駆動量を設定してサーチを行う。
実施形態2の撮像システム10および撮像素子122の構成や撮像処理については実施形態1と同様である。また、被写体と背景との位置関係、被写体信号と背景信号、さらにはフォーカスレンズ位置と焦点検出結果の関係についても、実施形態1と同様である。
<サーチAF処理>
図14は、本実施形態において図7のステップS705で実行されるサーチAF処理を示している。ステップS1401では、カメラMPU125は、図7のステップS704で判定したサーチ指示におけるサーチ方向を取得する。
次にステップS1402では、カメラMPU125は、ステップS701で取得した焦点検出結果のデフォーカス方向を判定する。
次にステップS1403では、カメラMPU125は、サーチ開始時にステップS802で取得したフォーカスレンズ104のサーチ開始位置と現在のフレームにてステップS802で取得したフォーカスレンズ104の現在位置との差xを算出する。
次にステップS1404では、カメラMPU125は、差xが第3閾値Th3以下か否かを判定する。差xが第3閾値Th3以下の場合にはステップS1408に進み、第3閾値Th3以下でない場合はステップS1405に進む。
ステップS1405では、カメラMPU125は、x>Th3の範囲での過去(例えば前回)のフレーム(信頼性あるデフォーカス量が取得できたフレーム)でサーチ方向とデフォーカス方向とが同方向であったか否かを判定する。同方向であった場合にはステップS1407に進み、同方向でなかった場合にはステップS1406に進む。ここでの判定はサーチ中にフォーカスレンズ104が被写体合焦位置を行き過ぎた場合を考慮したものである。すなわち、過去フレームでサーチ方向とデフォーカス方向が同方向であり(後述する図15(c)参照)、現在フレームでサーチ方向とデフォーカス方向が逆方向である場合(図15(d)参照)は、被写体合焦位置を行き過ぎとみなしてステップS1407に進む。また過去フレームでサーチ方向とデフォーカス方向が同方向であり、現在フレームでもサーチ方向とデフォーカス方向が同方向である場合(図15(c)のような状態が継続している場合)もステップS1407に進む。
ステップS1406では、カメラMPU125は、現在フレームにおいてステップS1401で取得したサーチ方向とステップS1401で判定したデフォーカス方向とが同方向であるか否かを判定する。同方向である場合にはステップS1407に進み、同方向でない場合にはステップS1408に進む。すなわち、過去フレームでサーチ方向とデフォーカス方向が逆方向であり(図15(b)参照)、現在フレームでサーチ方向とデフォーカス方向が同方向である場合(図15(c)参照)は、ステップS1407に進む。また、現在フレームでサーチ方向とデフォーカス方向が逆方向であり、現在フレームでもサーチ方向とデフォーカス方向が逆方向である場合(図15(b)のような状態が継続している場合)はステップS1408に進む。
ステップS1407では、カメラMPU125は、ステップS701で取得した現在フレームのデフォーカス量に基づいてフォーカス駆動量を設定する。そして本処理を終了する。
一方、ステップS1408では、カメラMPU125は、ステップS701で取得したデフォーカス量を用いずに、ステップS801で取得したサーチ方向に所定のフォーカス駆動量を設定する。所定のフォーカス駆動量は、実施形態1と同様にサーチのための駆動量であり、焦点検出周期、撮影距離、絞り値および撮像モード等に応じて設定してもよい。そしてカメラMPU125は本処理を終了する。
図15(a)~(d)は、本実施形態におけるサーチ方向、サーチ開始位置、フォーカスレンズ位置、フォーカス駆動可能範囲、デフォーカス量およびフォーカス駆動量の関係を示している。
図15(a)は、サーチ開始時の状態を示しており、フォーカスレンズ104は現在位置1201としてのサーチ開始位置に位置している。この状態ではx(=0)≦Th3であるため、背景合焦位置までのデフォーカス量1501aが検出されるが、デフォーカス量1501aは用いられず、サーチのための所定量がフォーカス駆動量1504aとして設定される(ステップS1408)。
このように、x≦Th3の場合は検出されたデフォーカス量を用いずにサーチのためのフォーカス駆動量を設定する。これにより、サーチ開始位置が背景合焦位置よりもサーチ方向とは逆方向に位置していても、背景に合焦することなく被写体合焦位置をサーチすることが可能となる。
図15(b)は、フォーカスレンズがサーチ開始位置から背景合焦位置よりも被写体合焦位置側の現在位置1202に移動した状態を示している。この状態は、x>Th3であり、x>Th3の範囲の過去フレームと現在フレームのそれぞれにおいてサーチ方向とデフォーカス方向とが逆方向である状態(ステップS1405とS1406でno)を示している。このため、背景合焦位置までのデフォーカス量1501bが検出されるが、デフォーカス量1501bは用いられず、サーチのための所定量がフォーカス駆動量1504bとして設定される(ステップS1408)。
このように、サーチ方向とデフォーカス方向とが逆方向の場合は、検出されたデフォーカス量を用いずにサーチのためのフォーカス駆動量を設定する。これにより、背景合焦位置までのデフォーカス量が検出された場合でも、背景に合焦することなく被写体合焦位置のサーチを行うことが可能となる。
図15(c)は、フォーカスレンズ104が図15(b)の状態よりも被写体合焦位置に近い現在位置1203まで移動した状態を示している。この状態ではx>Th3であり、x>Th3の範囲の過去フレーム(図15(b))においてはサーチ方向とデフォーカス方向とが逆方向となっているが(ステップS1405でno)、現在フレームでは同方向となっている(ステップS1406でyes)。このため、現在フレームにて検出された被写体合焦位置までのデフォーカス量1501cに基づいてフォーカス駆動量1504cが設定される(ステップS1407)。
このように、サーチ方向と検出方向とが同方向である場合は検出されたデフォーカス量に基づいてフォーカス駆動量を設定する。これにより、デフォーカス方向がサーチ方向と同方向となったタイミングで検出されたデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ104を駆動して被写体に合焦させることが可能となる。
図15(d)は、フォーカスレンズ104が被写体合焦位置を行き過ぎた現在位置1204に移動した状態を示している。この状態では、x>Th3であり、現在フレームではサーチ方向とデフォーカス方向とが逆方向となっているが、x>Th3の範囲での過去フレーム(図15(c))においてはサーチ方向とデフォーカス方向とが同方向である(ステップS1405でyes)。このため、現在フレームにて検出されたデフォーカス量1501dに基づいてフォーカス駆動量1504dが設定される(ステップS1407)。
このように、過去フレームにてサーチ方向とデフォーカス方向とが同方向となっている場合は、検出されたデフォーカス量に基づいてフォーカス駆動量を設定する。これにより、フォーカスレンズ104が被写体合焦位置を行き過ぎた場合でも、サーチ方向とは逆方向に位置する被写体合焦位置までのデフォーカス量が検出され、該デフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ104を駆動して被写体に合焦させることが可能となる。
以上説明したように、実施形態2によれば、サーチ方向とデフォーカス方向とが同方向か否かの判定結果に応じてフォーカス駆動量を設定する。またx>Th3において、過去レームにおいてデフォーカス方向がサーチ方向と同方向になった後は、その後の現在フレームでのデフォーカス方向によらず現在フレームでのデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ104を駆動する。これにより、ユーザが望む被写体に対して適切なサーチAFを行うことができる、迅速に被写体に対する合焦状態を得ることが可能となる。
なお、上記各実施形態では、サーチ方向を合焦する撮影距離が長い側から短い側に向かう方向に設定して、背景に合焦するのを回避しつつ被写体に合焦させる場合について説明した。これに対して、サーチ方向を撮影距離が短い側から長い方向に設定して各実施形態と同様のサーチAFを行ってもよい。例えば、檻の中に入っている動物を撮像する場合に、手前(撮影距離が短い側)の檻への合焦を回避しつつ檻の中(撮影距離が長い側)の動物に合焦させることができる。
以上の実施形態には、以下の構成が含まれる。
(構成1)
位相差検出方式による焦点検出を行う焦点検出手段と、
前記焦点検出により得られる焦点検出結果に基づいて光学系に含まれるフォーカスレンズの駆動を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、
前記フォーカスレンズをサーチ方向に駆動しつつ前記焦点検出結果を取得するサーチ動作において、前記サーチ方向と前記フォーカスレンズの位置とに基づいて前記フォーカスレンズの駆動可能範囲を設定し、
前記駆動可能範囲内の位置に対する前記焦点検出結果が得られた場合は該焦点検出結果に基づいて前記フォーカスレンズを駆動し、前記駆動可能範囲外の位置に対する前記焦点検出結果が得られた場合は該焦点検出結果を用いずに前記サーチ方向に前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とするフォーカス制御装置。
(構成2)
前記制御手段は、前記フォーカスレンズの前記サーチ動作の開始位置と前記実位置との差に基づいて前記駆動可能範囲を設定することを特徴とする構成1に記載のフォーカス制御装置。
(構成3)
前記制御手段は、前記フォーカスレンズの位置から前記差に基づいて設定したオフセット量だけ離れた位置から前記駆動可能範囲を設定することを特徴とする構成2に記載のフォーカス制御装置。
(構成4)
前記制御手段は、前記差が第1閾値より小さい場合は前記オフセット量を前記サーチ方向と同方向に設定し、前記差が前記第1閾値より大きい第2閾値より大きい場合は前記オフセット量を前記サーチ方向とは逆方向に設定することを特徴とする構成3に記載のフォーカス制御装置。
(構成5)
前記制御手段は、前記焦点検出手段が検出可能な被写体像のぼけ量に基づいて前記駆動可能範囲を設定することを特徴とする構成1から4のいずれか1つに記載のフォーカス制御装置。
(構成6)
前記制御手段は、前記光学系の光学情報に基づいて前記駆動可能範囲を設定することを特徴とする構成1から5のいずれか1つに記載のフォーカス制御装置。
(構成7)
前記制御手段は、前記フォーカスレンズの駆動速度および前記焦点検出が行われる周期のうち少なくとも1つに基づいて前記駆動可能範囲を設定することを特徴とする構成1から6のいずれか1つに記載のフォーカス制御装置。
(構成8)
前記サーチ方向として、合焦する撮影距離が長い側から短くなる方向および前記撮影距離が短い側から長くなる方向のうち少なくとも一方をユーザが指示する指示手段を有することを特徴とする構成1から7のいずれか1つに記載のフォーカス制御装置。
(構成9)
位相差検出方式による焦点検出を行う焦点検出手段と、
前記焦点検出により得られる焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズの駆動を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記フォーカスレンズをサーチ方向に駆動しつつ前記焦点検出結果を取得するサーチ動作において、
前記フォーカスレンズの位置と前記サーチ動作の開始位置との差が閾値より大きく、かつ前記焦点検出結果の方向が前記サーチ方向と同方向である場合は前記焦点検出結果に基づいて前記フォーカスレンズを駆動し、
前記焦点検出結果の方向が前記サーチ方向と逆方向である場合は前記焦点検出結果を用いずに前記サーチ方向に前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とするフォーカス制御装置。
(構成10)
前記制御手段は、前記差が前記閾値より大きくなってから前記焦点検出結果の方向が前記サーチ方向と同方向になった後は、前記焦点検出結果の方向によらず前記焦点検出結果に基づいて前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とする構成9に記載のフォーカス制御装置。
(構成11)
前記サーチ方向として、合焦する撮影距離が長い側から短くなる方向および前記撮影距離が短い側から長くなる方向のうち少なくとも一方をユーザが指示する指示手段を有することを特徴とする構成9または10に記載のフォーカス制御装置。
(構成12)
構成1から11のいずれか一項に記載のフォーカス制御装置と、
前記光学系を通して被写体を撮像する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
100 レンズユニット
104 フォーカスレンズ
120 カメラ本体
125 カメラMPU
129 位相差AF部

Claims (15)

  1. 位相差検出方式による焦点検出を行う焦点検出手段と、
    前記焦点検出により得られる焦点検出結果に基づいて光学系に含まれるフォーカスレンズの駆動を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    前記フォーカスレンズをサーチ方向に駆動しつつ前記焦点検出結果を取得するサーチ動作において、前記サーチ方向と前記フォーカスレンズの位置とに基づいて前記フォーカスレンズの駆動可能範囲を設定し、
    前記駆動可能範囲内の位置に対する前記焦点検出結果が得られた場合は該焦点検出結果に基づいて前記フォーカスレンズを駆動し、前記駆動可能範囲外の位置に対する前記焦点検出結果が得られた場合は該焦点検出結果を用いずに前記サーチ方向に前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とするフォーカス制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記フォーカスレンズの前記サーチ動作の開始位置と前記実位置との差に基づいて前記駆動可能範囲を設定することを特徴とする請求項1に記載のフォーカス制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記フォーカスレンズの位置から前記差に基づいて設定したオフセット量だけ離れた位置から前記駆動可能範囲を設定することを特徴とする請求項2に記載のフォーカス制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記差が第1閾値より小さい場合は前記オフセット量を前記サーチ方向と同方向に設定し、前記差が前記第1閾値より大きい第2閾値より大きい場合は前記オフセット量を前記サーチ方向とは逆方向に設定することを特徴とする請求項3に記載のフォーカス制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記焦点検出手段が検出可能な被写体像のぼけ量に基づいて前記駆動可能範囲を設定することを特徴とする請求項1に記載のフォーカス制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記光学系の光学情報に基づいて前記駆動可能範囲を設定することを特徴とする請求項1に記載のフォーカス制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記フォーカスレンズの駆動速度および前記焦点検出が行われる周期のうち少なくとも1つに基づいて前記駆動可能範囲を設定することを特徴とする請求項1に記載のフォーカス制御装置。
  8. 前記サーチ方向として、合焦する撮影距離が長い側から短くなる方向および前記撮影距離が短い側から長くなる方向のうち少なくとも一方をユーザが指示する指示手段を有することを特徴とする請求項1に記載のフォーカス制御装置。
  9. 位相差検出方式による焦点検出を行う焦点検出手段と、
    前記焦点検出により得られる焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズの駆動を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記フォーカスレンズをサーチ方向に駆動しつつ前記焦点検出結果を取得するサーチ動作において、
    前記フォーカスレンズの位置と前記サーチ動作の開始位置との差が閾値より大きく、かつ前記焦点検出結果の方向が前記サーチ方向と同方向である場合は前記焦点検出結果に基づいて前記フォーカスレンズを駆動し、
    前記焦点検出結果の方向が前記サーチ方向と逆方向である場合は前記焦点検出結果を用いずに前記サーチ方向に前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とするフォーカス制御装置。
  10. 前記制御手段は、前記差が前記閾値より大きくなってから前記焦点検出結果の方向が前記サーチ方向と同方向になった後は、前記焦点検出結果の方向によらず前記焦点検出結果に基づいて前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とする請求項9に記載のフォーカス制御装置。
  11. 前記サーチ方向として、合焦する撮影距離が長い側から短くなる方向および前記撮影距離が短い側から長くなる方向のうち少なくとも一方をユーザが指示する指示手段を有することを特徴とする請求項9に記載のフォーカス制御装置。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載のフォーカス制御装置と、
    前記光学系を通して被写体を撮像する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
  13. 位相差検出方式による焦点検出を行うステップと、
    前記焦点検出により得られる焦点検出結果に基づいて光学系に含まれるフォーカスレンズの駆動を制御するステップとを有し、
    前記フォーカスレンズをサーチ方向に駆動しつつ前記焦点検出結果を取得するサーチ動作において、前記サーチ方向と前記フォーカスレンズの位置とに基づいて前記フォーカスレンズの駆動可能範囲を設定し、
    前記駆動可能範囲内の位置に対する前記焦点検出結果が得られた場合は該焦点検出結果に基づいて前記フォーカスレンズを駆動し、前記駆動可能範囲外の位置に対する前記焦点検出結果が得られた場合は該焦点検出結果を用いずに前記サーチ方向に前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とするフォーカス制御方法。
  14. 位相差検出方式による焦点検出を行うステップと、
    前記焦点検出により得られる焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズの駆動を制御するステップとを有し、
    前記フォーカスレンズをサーチ方向に駆動しつつ前記焦点検出結果を取得するサーチ動作において、
    前記フォーカスレンズの位置と前記サーチ動作の開始位置との差が閾値より大きく、かつ前記焦点検出結果の方向が前記サーチ方向と同方向である場合は前記焦点検出結果に基づいて前記フォーカスレンズを駆動し、
    前記焦点検出結果の方向が前記サーチ方向と逆方向である場合は前記焦点検出結果を用いずに前記サーチ方向に前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とするフォーカス制御方法。
  15. コンピュータに請求項13または14に記載のフォーカス制御方法に従う処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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