JP2024067261A - 緊急車両支援装置および緊急車両支援方法 - Google Patents

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浩一 羽住
晃史 竹田
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Abstract

Figure 2024067261000001
【課題】緊急車両の安全走行を支援する緊急車両支援装置および緊急車両支援方法を提供することである。
【解決手段】緊急車両支援装置100は、緊急車両の走行を支援するための緊急車両支援装置を制御する制御部500と、緊急車両に取り付けられた散光式警光灯310または警報音出力部330と、緊急車両の右左折を示す指示器400と、を含む。制御部500は、緊急走行を示す緊急走行モードと、渋滞走行を示す渋滞走行モードと、交差点走行を示す交差点走行モードと、を判定し、緊急走行モードかつ渋滞走行モードと判定した場合には、指示器400に応じて警報音出力部330または散光式警光灯310から所定の第1音声を出力し、緊急走行モードかつ交差点走行モードと判定した場合には、指示器400に応じて警報音出力部330または散光式警光灯310から所定の第2音声を出力するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、緊急車両支援装置および緊急車両支援方法に関する。
例えば、特許文献1(特開2009-128590号公報)には、移動音源である緊急自動車の同報音である電子サイレン音などに、別の情報を埋め込み、情報復調装置で復調する。その際に、ドップラー効果の影響を受けない情報伝達方法とする情報伝達装置が開示されている。
文献1に記載の情報伝達装置は、移動音源からの同報音を用いて公衆にデジタル信号を伝達する装置であって、上記同報音は、複数の異なる要素音が周期的順序で配置された音であり、上記要素音のいずれかの属性を変化させた複数(n)の別状態を生成し、これら複数の状態をn値デジタル信号に対応するn状態とし、1)伝達しようとするデジタル信号に従って、上記要素音を該デジタル信号に対応する状態に変化させ、上記同報音にデジタル信号が重畳した変調同報音信号を生成する変調同報音信号生成手段と、2)上記変調同報音を放送する放送手段と、3)上記変調同報音を受信する受信手段と、4)上記変調同報音から周波数の変化した要素音信号と該要素音信号に重畳された変調同報音信号を抽出する変調同報音信号抽出手段と、5)上記4)で抽出した変調同報音信号の属性を計測して、伝達されたデジタル信号を復調する復調手段と、を備えることを特徴とする同報音を用いたものである。
例えば、特許文献2(特開2015-36829号公報)には、緊急車両が従来のようにサイレン音や拡声器による注意喚起、赤灯の点滅だけでは、前方及び付近走行中の一般車両にその接近を早期に正しく伝えることができないことがあるということ。また、一般車両のドライバーが、緊急車両のサイレン音や拡声器による注意喚起のみでの探知や、サイドミラーやバックミラーでの確認だけでは、後方又は付近走行中の緊急車両を確認できないことが開示されている。
文献2に記載の緊急車両進行方向通知装置は、緊急車両進行方向通知・到来方向表示装置であって、緊急車両のサイレン音又は音声を発する拡声器付近、又は車内に設置され、拡声器からの音響信号を、指向性を持った光波又は電磁波、又はその両方に変換する変換手段と、指向性アンテナ又は光波発信部から緊急車両の進行方向に向けて送信する手段を備えるものである。
例えば、特許文献3(特許第4680823号公報)には、状況に応じて緊急車両の存在を視覚的及び聴覚的に報知することを目的とする散光式警告灯装置が開示されている。
文献3に記載の散光式警告灯装置は、緊急車両の存在を周囲に報知するために緊急走行時に使用する第1警告モード、及び第1警告モードとは異なる緊急時に使用する第2警告モードを含む少なくとも2種類の警告モードの種類を指示するための指示信号を出力する指示手段と、緊急車両の存在を周囲に報知するために第1警告モード時に使用する警告音を発生する主サイレン及び第2警告モード時に使用する警告音を発生する副サイレンを含み、指示信号に基づいて2種類の警告モードに対応する警告音を発生する警告音発生手段と、緊急車両の存在を周囲に報知するために第1警告モードに対応させて予め定めた第1点灯パターン及び第2警告モードに対応させて予め定めた第2点灯パターンで点灯可能とされ、2種類の警告モードに対応する点灯パターンで点灯する警告灯と、指示手段から第1警告モードを表す指示信号が出力された場合に、主サイレンによって警告音を発生して第1点灯パターンで点灯するように警告灯を制御し、指示手段から第2警告モードを表す指示信号が出力された場合に、副サイレンによって警告音を発生して第2点灯パターンで点灯するように警告灯を制御する制御手段と、を備えるものである。
例えば、特許文献4(特開2015-125253号公報)には、車中の人にも歩行者にも聞こえ易いサイレン音を効率的に生成することが可能なサイレン音出力装置が開示されている。
文献4に記載のサイレン音出力装置は、緊急車両用のサイレン音をスピーカから出力するためのサイレン音出力装置であって、基本サイレン音に第1付加サイレン音を付加した第1合成サイレン音を生成する音生成部を備え、基本サイレン音の周波数をfaとし、第1付加サイレン音の周波数をfbとしたときに、fa<fb<2faであり、かつ、fa+20Hz≦fbであり、第1付加サイレン音は、1000Hz≦fbとなる区間を有し、スピーカから基本サイレン音及び第1付加サイレン音が出力され、これに伴い、これらの倍音及び差音が発生するものである。
例えば、特許文献5(特開2022-17680号公報)には、緊急車両の認知性を向上させることができるサイレン装置が開示されている。
文献5に記載のサイレン装置は、緊急車両に搭載されるサイレン装置であって、基本サイレン音に、基本サイレン音の周波数の倍音成分であって、かつ所定の周波数領域における倍音成分を付加した第1合成サイレン音を生成するサイレン音生成部を備え、サイレン音生成部は、基本サイレン音に、基本サイレン音の周波数の1/2倍音成分および2倍音成分を付加した第2合成サイレン音を生成し、サイレン音生成部で生成された第2合成サイレン音を出力するスピーカをさらに備え、第2合成サイレン音は、基本サイレン音の周波数が互いに異なる第1サイレン音と第2サイレン音とを有し、スピーカは、第1サイレン音と第2サイレン音との音圧差がゼロになるように第2合成サイレン音を出力するものである。
特開2009-128590号公報 特開2015-36829号公報 特許第4680823号公報 特開2015-125253号公報 特開2022-17680号公報
特許文献1の技術では、カーナビに位置情報を表示した場合であっても、周囲に他車両が多数存在する場合、救急車等の緊急車両の走行車線までは報知が困難であるため、周辺車両が適切な方向に道を譲ることができなく、一般車両側にアプリケーションの導入が必要となるという問題がある。
特許文献2の技術では、緊急車両の接近を遠隔地から通知した場合でも、特許文献1の技術と同様に緊急車両の走行車線まではわからず、周辺車両が適切な方向に道を譲ることが困難となる。また、一般車両側に通知情報を受信する受信装置の取り付けが必要となる問題がある。
さらに、特許文献3の技術では、指示信号(方向指示器による出力も開示されている)により警告モードの切り替えが可能であり、緊急走行時と交差点進入時がそれぞれ開示されているが、緊急車両の走行車線または追い越しの状況を報知することができないという問題がある。
また、特許文献4の技術では、緊急走行状態における緊急自動車の走行を支援するものとして有益であり、緊急走行車両の走行シーン全般、緊急走行車両が渋滞道路を緊急走行しているシーン、緊急走行車両が緊急走行中、交差進入するシーンの3つのシーンにおいてサイレン音を変化させているが、各シーン共通事項として、緊急走行中に多くの前方車両の追い越しや交差点への進入を図るときには、緊急自動車の乗員が拡声器につながったマイクにて必要なアナウンスを行っているという手間が生じていた。
また、特許文献5の技術では、コーラス効果によるサイレン音を変化させているが、緊急車両の走行車線または追い越しの状況を報知することができないという問題がある。
本発明の目的は、それらの問題に鑑み、緊急車両の安全走行を支援する緊急車両支援装置および緊急車両支援方法を提供することである。
本発明の他の目的は、それらの問題に鑑み、緊急走行中の前方車両の追い越し、交差点進入時の左右折の場合、搭乗者の負担を軽減しながら緊急車両の安全走行を支援する緊急車両支援装置および緊急車両支援方法を提供することである。
(1)
一局面に従う緊急車両支援装置は、緊急車両の走行を支援するための緊急車両支援装置を制御する制御部と、緊急車両に取り付けられた拡声器と、緊急車両の右左折を示す指示器と、を含み、制御部は、緊急走行を示す緊急走行モードと、渋滞走行を示す渋滞走行モードと、交差点走行を示す交差点走行モードと、を判定し、緊急走行モードかつ渋滞走行モードと判定した場合には、指示器に応じて拡声器から所定の第1音声を出力し、緊急走行モードかつ交差点走行モードと判定した場合には、指示器に応じて拡声器から所定の第2音声を出力するものである。
この場合、制御部は、緊急走行モードかつ渋滞走行モードであると判定した場合、ユーザの指示器操作に応じて、所定の第1音声を出力する。また、緊急走行モードかつ交差点走行モードであると判定した場合、ユーザの指示器操作の有無に応じて、所定の第2音声を出力する。
その結果、緊急車両が走行しているモードに応じて自動的に所定の第1音声または所定の第2音声が出力されるため、緊急車両に乗車しているユーザの労力を削減することができる。
なお、拡声器は、警光灯または散光式警光灯に内蔵された拡声器であってもよく、車体の上部、前部、後部、側部または下部に取り付けられた拡声器であってもよい。
(2)
第2の発明にかかる緊急車両支援装置は、一局面に従う緊急車両支援装置において、制御部は、緊急走行モードの場合には、拡声器から警報音を出力し、第1音声または第2音声を出力する場合に、警報音を調整してもよい。
この場合、制御部は、所定の第1音声または所定の第2音声を出力する場合に、警報音を自動的に調整するので、緊急車両に乗車しているユーザの労力を削減することができる。また、緊急車両の周辺の車両に乗車している人または歩行者に注意喚起を行うことができる。
ここで、警報音は、サイレン音、注意喚起音などであって、車両の前方20メートル、高さ1メートルの位置において、90dB(デシベル)以上120dB以下の音圧レベルで、4秒周期または8秒周期の警報音、あるいは6音、8音と言った多彩なサイレン音など、任意の警報を促す音である。
また、ここで、警報音を調整とは、所定音圧レベル以上であれば、警報音の音圧を低減させてもよく、第1音声または第2音声を周辺の人に知らせ易く、聞こえ易くするために警報音の周波数スペクトルを変化させることを含む。
(3)
第3の発明にかかる緊急車両支援装置は、一局面に従う緊急車両支援装置において、渋滞走行モードのオンオフ信号を送信するための渋滞通過スイッチと、交差点走行モードのオンオフ信号を送信するための交差点進入スイッチと、を含み、渋滞通過スイッチと、交差点進入スイッチとは、制御部と同じ筐体または別の筐体で設けられ、制御部と通信可能であってもよい。
この場合、渋滞通過スイッチおよび交差点進入スイッチのいずれか一方または両方を運転席側、運転席と助手席の間、または助手席側に取り付けることができる。また、これらのスイッチにより制御部と通信できるので、乗員が円滑に操作することができる。
(4)
第4の発明にかかる緊急車両支援装置は、一局面に従う緊急車両支援装置において、制御部は、緊急車両に取り付けられた撮像装置からの映像および/または画像に応じて、機械学習および/またはAIにより渋滞走行モードおよび/または交差点走行モードを判定してもよい。
この場合、撮像装置からの映像または画像に応じて、機械学習またはAI(オブジェクト検出YOLO、深層学習)等を用いて、車両の台数、距離を認識させることができる。その結果、制御部は、渋滞であるか否かを判定することができる。
また、撮像装置からの映像または画像に応じて、機械学習またはAI(オブジェクト検出YOLO、深層学習)等を用いて、横断歩道、信号機を認識させることができる。その結果、制御部は、交差点であるか否かを判定することができる。
なお、制御部は、別の筐体または外部にある機械学習および/またはAIから情報を得てもよい。
(5)
第5の発明にかかる緊急車両支援装置は、一局面に従う緊急車両支援装置において、制御部は、緊急車両に取り付けられた速度装置および/または位置取得装置および/または地図情報に応じて、機械学習および/またはAIにより渋滞走行モードおよび/または交差点走行モードを判定してもよい。
この場合、制御部は、緊急車両の速度装置からの情報に基づいて、緊急走行が思うように出来ていない場合には、渋滞であると判定することができる。また、制御部は、速度装置および/または位置取得装置および/または地図情報に応じて、GPS情報、マップ情報、速度情報を用いて、渋滞走行モードおよび/または交差点走行モードを判定してもよい。さらには、渋滞走行モードおよび/または交差点走行モードを押下スイッチ等で複数回使用した場合、GPS情報、マップ情報、速度情報に応じて機械学習等により使用された場所を記録して、渋滞多発地帯または交差点を判定させることができる。
なお、速度装置は、緊急車両の速度計であってもよく、別途緊急車両に設けられた速度を計測する装置であってもよい。
なお、制御部は、別の筐体または外部にある位置取得装置および/または地図情報を得てもよい。
(6)
他の局面に従う緊急車両支援方法は、緊急車両の走行を支援するための緊急車両支援装置を制御する制御部と、緊急車両に取り付けられた拡声器と、緊急車両の右左折を示す指示器と、を含む緊急車両支援方法であって、制御部は、緊急走行を示す緊急走行モード処理と、渋滞走行を示す渋滞走行モード処理と、交差点走行を示す交差点走行モード処理と、を判定する判定処理を有し、判定処理において、緊急走行モード処理かつ渋滞走行モード処理であると判定した場合には、指示器に応じて拡声器から所定の第1音声を出力させる第1処理を実施し、判定処理において、緊急走行モード処理かつ交差点走行モード処理と判定した場合には、指示器に応じて拡声器から所定の第2音声を出力する第2処理を実施するものである。
この場合、制御部は、緊急走行モード処理かつ渋滞走行モード処理であると判定した場合、ユーザの指示器操作の有無に応じて、所定の第1音声を出力する。また、緊急走行モード処理かつ交差点走行モード処理であると判定した場合、ユーザの指示器操作の有無に応じて、所定の第2音声を出力する。
その結果、緊急車両が走行しているモードに応じて自動的に所定の第1音声または所定の第2音声が出力されるため、緊急車両に乗車しているユーザの労力を削減することができる。
本実施の形態にかかる緊急車両支援装置の一例を示す模式図である。 本実施の形態にかかる緊急車両支援装置の一例を示す模式的斜視図である。 緊急車両支援装置の制御部の動作の一例を示すフローチャート図である。 緊急車両支援装置の制御部の判定の他の例を示す模式的説明図である。 緊急車両支援装置の制御部の判定の他の例を示す模式的説明図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明においては、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[本実施の形態]
(緊急車両支援装置)
図1は、本実施の形態にかかる緊急車両支援装置の一例を示す模式図であり、図2は、本実施の形態にかかる緊急車両支援装置の一例を示す模式的斜視図である。
図1に示すように、緊急車両支援装置は、緊急車両または緊急自動車である消防車、パトロールカー(通称パトカー)、救急車などに取り付けられる。
本実施の形態において緊急車両支援装置は、サイレンアンプ100からなる。サイレンアンプ100は、制御部500、記録部550、渋滞通過モードスイッチ210および交差点進入モードスイッチ220を含む。
なお、本実施の形態においては、サイレンアンプ100に、渋滞通過モードスイッチ210および交差点進入モードスイッチ220を一体に設けることとしたが、これに限定されず、少なくとも渋滞通過モードスイッチ210および交差点進入モードスイッチ220のいずれか一つまたは両方を別体に設けてもよい。
また、図1に示すように、サイレンアンプ100は、散光式警光灯310、補助警告灯320、警報音出力部330、マイクロホン340と接続される。
さらに、図1に示すように、サイレンアンプ100は、指示器400、速度計410、撮像装置420と接続されている。なお、本発明にかかるサイレンアンプ100は、少なくとも指示器400のみ接続されていればよく、速度計410および撮像装置420と接続されていなくても、接続されていてもよい。
サイレンアンプ100の制御部500は、渋滞通過モードスイッチ210、交差点進入モードスイッチ220、指示器400からの信号に基づいて、記録部550に記録された音声等を用いて、散光式警光灯310、補助警告灯320、警報音出力部330の少なくともいずれか1つから音声を再生する。当該詳細の制御については、後述する。
次に、図2に示すように、本実施の形態にかかるサイレンアンプ100は、矩形状の箱型からなる。サイレンアンプ100の前面側には、電源スイッチ、サイレンスイッチ、手動スイッチ、の他に、渋滞通過モードスイッチ210、交差点進入モードスイッチ220が設けられる。
緊急車両の乗務員が、渋滞を通過すると判断した場合には、渋滞通過モードスイッチ210を押下操作し、交差点に進入すると判断した場合には、交差点進入モードスイッチ220を押下操作する。
本実施の形態においては、消防車の場合、助手席の乗務員が各スイッチを押下操作する。また、マイクロホン340が、図2のマイクロホン接続部240に接続され、乗務員がマイクロホン340に向けて発声することで、緊急車両の外側に音量アップされた声が出力される。
(制御部500の動作)
図3は、緊急車両支援装置の制御部500の動作の一例を示すフローチャート図である。
まず、制御部500は、第1モード情報を取得する(ステップS1)。ここで、第1モード情報とは、緊急走行であるか、通常走行であるかを示す情報である。したがって、制御部500は、緊急走行モードか否かを判定する(ステップS2)。緊急走行モードでないと判定した場合には、ステップS1の処理に戻る。
なお、通常走行の場合には、指示器400を操作した場合、緊急性を要しないため、音声出力はなく、曲がる方向へ流動するように警光灯の点灯・点滅制御のみを行う。
一方、制御部500が緊急走行モードであると判定した場合、第2モード情報を取得する(ステップS3)。ここで、第2モード情報とは、渋滞通過モードであるか、交差点進入モードであるか、を示す情報である。すなわち、渋滞通過モードスイッチ210が押下操作されているか、交差点進入モードスイッチ220が押下操作されているかを判定している。
制御部500が渋滞通過モードであると判定した場合、指示器400の操作がされているか否かを判定する(ステップS5)。指示器400の操作がされていないと判定した場合(ステップS5のNo)、制御部500は、記録部550に記録された第1音声出力(直進)を警報音出力部330から音声出力させ(ステップS11)、補助警告灯320の点灯点滅を行う(ステップS12)。
ここで、第1音声出力(直進)とは、例えば、「緊急車両が直進します。中央部をあけてください。一般車両は左右外側に寄ってください。」等である。
一方、指示器400の操作がされていると判定した場合(ステップS5のYes)、制御部500は、指示器400の操作が右方向か否かを判定する(ステップS6)。指示器400の操作が右方向であると判定した場合、制御部500は、記録部550に記録された第1音声出力(右寄)を警報音出力部330から音声出力させ(ステップS21)、補助警告灯320の点灯点滅を行う(ステップS22)。
ここで、第1音声出力(右寄)とは、例えば、「緊急車両が右車線を走行します。右側をあけてください。一般車両は左側車線に移動してください。」等である。そして、当該音声出力とともに、緊急車両の右側を強調、もしくは周辺車両の左側への移動を促すような警光灯を、補助警告灯320から行う。当然ながら、散光式警光灯310から緊急車両の右側を強調、もしくは周辺車両の左側への移動を促すような警光灯を発光させてもよい。
また、指示器400の操作が右方向でないと判定した場合、制御部500は、記録部550に記録された第1音声出力(左寄)を警報音出力部330から出力させ(ステップS31)、補助警告灯320の点灯点滅を行う(ステップS32)。
ここで、第1音声出力(左寄)とは、例えば、「緊急車両が左車線を走行します。左側をあけてください。一般車両は右側車線に移動してください。」等である。そして、当該音声出力とともに、緊急車両の左側を強調、もしくは周辺車両の右側への移動を促すような警光灯を、補助警告灯320から行う。当然ながら、散光式警光灯310から緊急車両の左側を強調、もしくは周辺車両の右側への移動を促すような警光灯を発光させてもよい。
続いて、制御部500が渋滞通過モードでないと判定した場合、交差点進入モードか否かを判定する(ステップS7)。交差点進入モードでないと判定した場合には、ステップS3の処理に戻る。
一方、制御部500が交差点進入モードであると判定した場合、指示器400の操作がされているか否かを判定する(ステップS8)。指示器400の操作がされていないと判定した場合(ステップS8のNo)、制御部500は、記録部550に記録された第2音声出力(直進)を警報音出力部330から出力させ(ステップS61)、補助警告灯320の点灯点滅を行う(ステップS62)。
ここで、第2音声出力(直進)とは、例えば、「緊急車両が交差点を直進します。一般車両は停止してください。」等である。
一方、指示器400の操作がされていると判定した場合(ステップS8のYes)、制御部500は、指示器400の操作が右方向か否かを判定する(ステップS9)。指示器400の操作が右方向であると判定した場合、制御部500は、記録部550に記録された第2音声出力(右折)を警報音出力部330から出力させ(ステップS41)、補助警告灯320の点灯点滅を行う(ステップS42)。
ここで、第2音声出力(右折)とは、例えば、「緊急車両が交差点を右折します。一般車両は停止してください。」等である。
また、指示器400の操作が右方向でないと判定した場合、制御部500は、記録部550に記録された第2音声出力(左折)を警報音出力部330から出力させ(ステップS51)、補助警告灯320の点灯点滅を行う(ステップS52)。
ここで、第2音声出力(左折)とは、例えば、「緊急車両が交差点を左折します。一般車両は停止してください。」等である。
なお、上記の例においては、警報音出力部330から音声を出力させることとしているが、これに限定されず、緊急車両の上部、前部、後部、下部のいずれか1つまたは複数に設けられた拡声器から出力されてもよく、散光式警光灯310に内蔵された拡声器から出力されてもよい。
このように、緊急車両が緊急走行を行っている場合、乗務員がマイクロホン340を用いて周囲の一般車両に警告を行うことなく、自動的に警告を行うことができる。そのため、周囲の一般車両に対して緊急車両の走行の意思表示を自動的に伝えることができ、周囲の一般車両が適切な方向へ道を譲るよう支援することができる。さらに、緊急車両の乗務員による一般車両または歩行者への注意喚起の手間を削減することができる。
また、本発明によれば、緊急車両の一例である救急車は、緊急走行時に助手席に乗務員がいることが少なく、自動的に音声が出力されることで、運転者の操作手間を削減することができる。
また、従来の装置では、緊急車両の一例である消防車は、緊急走行時には手袋を装着していることが多く、ボタンの操作性の向上が望まれていた。
本発明によれば、指示器400の動作に基づいたサイレンアンプ100の判定により交差点進入モードまたは渋滞通過モードを区別することができ、緊急車両の接近をいち早く報知することに加え、適切な情報を周囲に注意喚起することができる。その結果、緊急車両が、より迅速に目的地へ到着することができ、また、緊急車両と一般車両との衝突事故等の防止にも役立つ。さらに、従来のマイクロホン340による周辺の一般車両への報知に比べサイレンアンプ100からの出力による音声報知を行うことにより、聞こえやすさの向上、さらには周辺ドライバーとトラブルにならないような注意喚起が可能となる。当然ながら、自動音声にすることで、誰が運転しても聞きやすい音声メッセージでの報知が可能となる。
また、緊急走行モードの場合と、交差点進入モードの場合で、サイレン音を変化させてもよく、緊急走行モードの場合より、渋滞通過モードの場合にサイレン音の音量を自動的に数倍、例えば、2倍、3倍、5倍等にしてもよく、サイレン音の周波数を自動的に調整させてもよい。また、制御部500が音声を出力している場合、すなわち、渋滞通過モードおよび/または交差点進入モードの指示器400の動作に従って、所定の音圧レベル以上であれば、サイレン音を10%程度、例えば15%程度低減させてもよい。
(他の例)
続いて、制御部500が、サイレンアンプ100の渋滞通過モードスイッチ210または交差点進入モードスイッチ220の押下操作ではなく、速度計410または撮像装置420により渋滞通過モードまたは交差点進入モードを判定する一例について説明を行う。
制御部500は、速度計410からの速度に応じて渋滞通過モードか否かを判定してもよい。この場合、速度計410からのスピードが20%前後低下した場合に、渋滞通過モードであると判定させてもよい。すなわち、一般的には、40km/hの制限道路であっても、32km/h以下の速度となった場合には、周囲に何らかの障害物である車両があると自動的に判定させてもよい。
また、制御部500は、記録部550に記録された地図情報と、緊急車両自体のGPS装置に基づいて、渋滞通過モードであるか否かを判定させてもよい。さらに、地図情報から交差点位置は容易に判定できるため、緊急車両自体のGPS装置の位置情報が交差点位置に近接した場合に、交差点進入モードであると自動的に判定させてもよい。
特に、緊急車両は、地域毎に配備されることが多いため、過去に渋滞通過モードスイッチ210を押下操作された回数が多い場所、過去に交差点進入モードスイッチ220を押下操作された回数が多い場所、を記録部550に記録させて、その情報から制御部500が、渋滞通過モードまたは交差点進入モードを判定させてもよい。この場合に、GPS装置からの位置情報または/および速度計410からの速度情報を併せて判定してもよい。
次に、図4および図5は、緊急車両支援装置の制御部500の判定の他の例を示す模式的説明図である。
図4は、撮像装置420による交差点を撮影した一例を示し、図5は、撮像装置420による渋滞を撮影した一例を示す。
図4に示すように、制御部500は、撮像装置420から得られた画像を、機械学習または深層学習、例えばYOLOを用いて、信号機600、横断歩道610を認識させることができる。その結果、制御部500は、交差点進入モードスイッチ220を押下操作することなく、交差点進入モードへ自動的に切り替えるようにしてもよい。
また、この場合においても、制御部500は、速度計410からの速度情報、またはGPS装置からの位置情報および地図情報を併せて判定に用いてもよい。その結果、乗務員の負担を軽減し、確実かつ容易に交差点進入モードを判定することができる。
また、図5に示すように、制御部500は、撮像装置420から得られた画像を、機械学習または深層学習、例えばYOLOを用いて、車線640、一般車両650を認識させることができる。その結果、制御部500は、渋滞通過モードスイッチ210を押下操作することなく、渋滞通過モードへ自動的に切り替えるようにしてもよい。
また、この場合においても、制御部500は、速度計410からの速度情報、またはGPS装置からの位置情報および地図情報を併せて判定に用いてもよい。その結果、乗務員の負担を軽減し、確実かつ容易に渋滞通過モードを判定することができる。
本発明においては、サイレンアンプ100が「緊急車両支援装置」に相当し、制御部500が「制御部」に相当し、警報音出力部330または散光式警光灯310が、「拡声器」に相当し、指示器400が「指示器」に相当し、サイレンが「警報音」に相当し、渋滞通過モードスイッチ210が「渋滞通過スイッチ」に相当し、交差点進入モードスイッチ220が「交差点進入スイッチ」に相当し、撮像装置420が「撮像装置」に相当し、速度計410が「速度装置」に相当し、GPS装置が「位置取得装置」に相当する。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施の形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施の形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
100 :サイレンアンプ
210 :渋滞通過モードスイッチ
220 :交差点進入モードスイッチ
240 :マイクロホン接続部
310 :散光式警光灯
320 :補助警告灯
330 :警報音出力部
340 :マイクロホン
400 :指示器
410 :速度計
420 :撮像装置
500 :制御部
550 :記録部
600 :信号機
610 :横断歩道
640 :車線
650 :一般車両

Claims (6)

  1. 緊急車両の走行を支援するための緊急車両支援装置を制御する制御部と、
    前記緊急車両に取り付けられた拡声器と、
    前記緊急車両の右左折を示す指示器と、を含み、
    前記制御部は、緊急走行を示す緊急走行モードと、渋滞走行を示す渋滞走行モードと、交差点走行を示す交差点走行モードと、を判定し、
    前記緊急走行モードかつ前記渋滞走行モードと判定した場合には、前記指示器に応じて前記拡声器から所定の第1音声を出力し、
    前記緊急走行モードかつ前記交差点走行モードと判定した場合には、前記指示器に応じて前記拡声器から所定の第2音声を出力する、緊急車両支援装置。
  2. 前記制御部は、
    前記緊急走行モードの場合には、前記拡声器から警報音を出力し、
    前記第1音声または前記第2音声を出力する場合に、前記警報音を調整する、請求項1記載の緊急車両支援装置。
  3. 前記渋滞走行モードのオンオフ信号を送信するための渋滞通過スイッチと、
    前記交差点走行モードのオンオフ信号を送信するための交差点進入スイッチと、を含み、
    前記渋滞通過スイッチと、前記交差点進入スイッチとは、前記制御部と同じ筐体または別の筐体で設けられ、前記制御部と通信可能な、請求項1記載の緊急車両支援装置。
  4. 前記制御部は、前記緊急車両に取り付けられた撮像装置からの映像および/または画像に応じて、機械学習および/またはAIにより前記渋滞走行モードおよび/または前記交差点走行モードを判定する、請求項1記載の緊急車両支援装置。
  5. 前記制御部は、前記緊急車両に取り付けられた速度装置および/または位置取得装置および/または地図情報に応じて、機械学習および/またはAIにより前記渋滞走行モードおよび/または前記交差点走行モードを判定する、請求項1記載の緊急車両支援装置。
  6. 緊急車両の走行を支援するための緊急車両支援装置を制御する制御部と、前記緊急車両に取り付けられた拡声器と、前記緊急車両の右左折を示す指示器と、を含む緊急車両支援方法であって、
    前記制御部は、
    緊急走行を示す緊急走行モード処理と、渋滞走行を示す渋滞走行モード処理と、交差点走行を示す交差点走行モード処理と、を判定する判定処理を有し、
    前記判定処理において、前記緊急走行モード処理かつ前記渋滞走行モード処理であると判定した場合には、前記指示器に応じて前記拡声器から所定の第1音声を出力させる第1処理を実施し、
    前記判定処理において、前記緊急走行モード処理かつ前記交差点走行モード処理と判定した場合には、前記指示器に応じて前記拡声器から所定の第2音声を出力する第2処理を実施する、緊急車両支援方法。
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