JP2024062189A - 粉体検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】管体の内部空間を流れる粉体を検査する粉体検査装置において、簡易に一定量の粉体を測定できる手段を提供する。【解決手段】粉体検査装置10は、粉体を貯留する貯留部11と、貯留部11と内部空間が連続する管体12と、管体12の内部空間20に位置するロータリーバルブ21と、管体12の内部空間20に位置するバタフライバルブ26と、管体12の内部空間20の分岐位置Pから分岐した分岐流路を区画する分岐管13と、分岐位置Pに位置する切替バルブ27と、管体12の内部空間20において粉体を測定する分光測定器17と、コントローラ19と、を備える。コントローラ19は、バタフライバルブ26を閉位置とし、ブラ部モータ24を駆動して回転軸28を予め定められた回転量だけ回転して停止し、分光測定器17により粉体を測定し、分光測定器17の測定結果に応じて、切替バルブ27を切り替え、バタフライバルブ26を開位置とする。【選択図】図2

Description

本発明は、管体の内部空間を流通する粉体を検査する粉体検査装置に関する。
医薬品、特に経口固形製剤の製造においては、粉体の混合、造粒、乾燥、打錠などの工程がある。これら各工程をバッチ式で行うプロセスと、各工程を連続的に接続して行うプロセスとがある。各工程においては、工程後の中間生成物を検査することにより工程が正常に行えたかを判定する。例えば、錠剤の原材料である各種粉体の混合物は、分光測定器により品質が検査される。
バッチ式で行うプロセスでは、各工程後に中間生成物の抜き取りを行い、品質の確認が行われるが、連続化して行うプロセスでは、機械的な制御により高頻度に品質を測定することで、品質不良を早い段階で防ぐことが可能になる。例えば、特許文献1には、連続式で行うプロセスにおいて、粉体を検査する手段が開示されている。特許文献1に記載された連続生産システムでは、検査室へ繋がる経路を通じて検査室に溜まった粉体が所定の高さに達したかをセンサにより検知して、所定の高さに達した後に検査室へ繋がる経路を閉鎖して検査を行い、検査後に粉体を排出してから検査室へ繋がる経路の閉鎖を解除する。
特許第6578456号公報
検査室には一定量の粉体が溜まることが望ましい。検査室に溜まる粉体の量が変動すると、検査室における粉体の密度や粉体中の空気量が変化することにより、センサによる測定値が影響を受けて精度が悪化するおそれがある。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、管体の内部空間を流れる粉体を検査する粉体検査装置において、簡易に一定量の粉体を測定できる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る粉体検査装置は、粉体を貯留する貯留部と、上記貯留部と内部空間が連続する管体と、上記管体の内部空間に位置するロータリーバルブと、上記管体の内部空間において上記ロータリーバルブよりも下流に位置しており、当該内部空間を開閉する開閉バルブと、上記管体の内部空間において上記開閉バルブよりも下流の分岐位置から分岐した分岐流路を区画する分岐管と、上記分岐位置に位置する切替バルブと、上記管体の内部空間における上記ロータリーバルブと上記開閉バルブとの間において、粉体を測定する測定器と、駆動源と、コントローラと、を備える。上記ロータリーバルブは、上記駆動源から駆動伝達されて回転する回転軸と、上記回転軸から径方向へ延びており、周方向に間隔を空けて位置する複数の羽根板と、を備える。隣り合う上記羽根板と、上記管体の内部空間を区画する内面とは、粉体を貯留する室を区画する。上記コントローラは、上記開閉バルブを閉位置とし、上記駆動源を駆動して上記回転軸を予め定められた回転量だけ回転して停止し、上記測定器により粉体を測定し、上記測定器の測定結果に応じて、上記切替バルブを切り替え、上記開閉バルブを開位置とする。
ロータリーバルブの回転軸が予め定められた回転量だけ回転して停止することにより、閉位置の開閉バルブの上流に一定量の粉体が蓄積される。蓄積された一定量の粉体が測定器により測定されるので、測定器の測定結果が安定する。
(2) 上記管体の内部空間は、下向き下流側として上下方向に沿って延びてもよい。
重力によって、管体の内部空間を粉体が下向きへ流れる。
(3) 上記粉体検査装置は、上記管体の内部空間であって上記ロータリーバルブの上流において粉体を検知する粉体センサを更に備えており、上記コントローラは、粉体を検知したことを示す検知信号を上記粉体センサから受信したことを条件として、上記回転軸を予め定められた回転量だけ回転してもよい。
ロータリーバルブの室に粉体が貯留されていない状態でロータリーバルブが回転されることがない。
(4) 上記切替バルブは、上記管体の内部空間に対して上記分岐流路を閉塞する第1位置と、上記分岐位置より上流の上記管体の内部空間と上記分岐流路とを連続する第2位置と、に移動可能であり、上記コントローラは、上記測定結果が予め定められた判定基準を満たすか否かを判定し、上記測定結果が上記判定基準を満たすと判定したことに応じて上記切替バルブを上記第1位置とし、上記測定結果が上記判定基準を満たさないと判定したことに応じて上記切替バルブを上記第2位置としてもよい。
判定基準を満たす粉体が管体の下流へ流通され、判定基準を満たさない粉体は分岐位置から分岐流路に流通される。
本発明によれば、粉体検査装置において、簡易に一定量の粉体を測定できる。
図1は、連続生産システム100を示すブロック図である。 図2は、粉体検査装置10を示す模式図である。 図3は、コントローラ19を示すブロック図である。 図4は、粉体検査装置10の動作を示すフローチャートである。 図5は、初期状態における粉体検査装置10を示す模式図である。 図6は、ステップS12における粉体検査装置10を示す模式図である。 図7は、ステップS13における粉体検査装置10を示す模式図である。 図8は、ステップS15における粉体検査装置10を示す模式図である。 図9は、ステップS17における粉体検査装置10を示す模式図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
図1に、錠剤の連続生産システム100が示される。連続生産システム100は、原料の粉体を混合する混合装置101、混合した原料を造粒する造粒装置102、造粒した造粒物を乾燥する乾燥装置103、乾燥した造粒物を混合する混合装置104、混合した造粒物を打錠する打錠装置105、打錠された錠剤をコーティングするコーティング装置106と、を備える。なお、各装置は一例であり、装置は変更されたり増減されたりしてもよい。混合装置101と造粒装置102とは、粉体が流通する流路により繋がれている。混合装置101で混合された原料(粉体)は、流路を通じて造粒装置102へ送られる。他の装置同士も同様の流路で繋がれている。
混合装置101と造粒装置102との間の流路には、粉体検査装置10が位置する。なお、粉体検査装置10は、造粒後の造粒物や他の粉体の流路に位置してもよい。また、連続生産システム100は、必ずしも各装置が直列に繋がれる必要はなく、例えば、複数の混合装置101と造粒装置102とが複数の流路により繋がれていてもよい。
図2に示されるように、粉体検査装置10は、貯留部11と、管体12と、分岐管13と、粉体センサ16と、分光測定器17(測定器の一例)と、コントローラ19(図3参照)と、を備える。
貯留部11は、下方へ向かって内径が次第に小さくなる漏斗形状の容器であり、上下方向7に開口している。貯留部11は、混合装置101で混合された粉体を貯留する。なお、貯留部11の形状は一例であり、特に限定されない。
管体12は、上下方向7に沿って真っ直ぐに延びる円管である。管体12の内部空間20は、粉体が流通する空間である。管体12の上端は、貯留部11の下端と連続している。貯留部11に貯留された粉体は、重力によって管体12の内部空間に流入する。
管体12の内部空間20には、ロータリーバルブ21が位置する。ロータリーバルブ21は、上下方向7と直交する方向(本実施形態では図2の紙面と垂直な方向)に延びる回転軸22に円盤形状の2枚の羽根板23が直交した状態で連結されたバルブである。ロータリーバルブ21の回転軸22はバルブモータ24(図3参照、駆動源の一例)により回転される。バルブモータ24の駆動はコントローラ19により制御される。管体12の内部空間20の一部は、ロータリーバルブ21の羽根板23の回転軌跡に沿って上下方向7および回転軸22と直交する方向(本実施形態では図2の左右方向)に膨らんでいる。各羽根板23は回転軸22を中心として90度の間隔で離れている。ロータリーバルブ21の各羽根板23と管体12の内壁とによって、一定量の粉体が収容される空間が形成される。なお、羽根板23の枚数や交差角度は変更されてもよい。
管体12には、分岐位置Pにおいて分岐管13が繋がっている。分岐管13は、分岐位置Pから上下方向7と交差する方向へ延びる円管である。分岐管13の内径は、管体12の内径と同程度であってもよいし、或いは管体12の内径よりも小さくても大きくてもよい。分岐管13の内部空間38は分岐流路である。分岐位置Pにおいて、分岐管13の内部空間38は管体12の内部空間20と連続している。分岐管13の延出端は、検査で不適合と判定された粉体を貯蔵するタンク(不図示)と繋がっている。
管体12の内部空間20であって分岐位置Pの上方には、バタフライバルブ26(開閉バルブの一例)が位置する。管体12の内部空間20であって分岐位置Pには、切替バルブ27が位置する。
バタフライバルブ26は、上下方向7と直交する方向(本実施形態では図2の紙面と垂直な方向)に延びる回転軸28と、回転軸28に固定された円盤29とを有する。バタフライバルブ26の回転軸28はバルブモータ25(図3参照)により回転される。バルブモータ25の駆動はコントローラ19により制御される。
バタフライバルブ26は、管体12の内部空間20を上下方向7に対して開放する開位置(図2において破線で示される位置)と、内部空間20を上下方向7に対して閉塞する閉位置(図2において実線で示される位置)とに回転可能である。バタフライバルブ26が開位置に位置すると、管体12の内部空間20へ流入した粉体が、バタフライバルブ26より下流へ流れる。バタフライバルブ26が閉位置に位置すると、内部空間20へ流入した粉体はバタフライバルブ26より上流において滞留する。バタフライバルブ26が閉位置になると、ロータリーバルブ21とバタフライバルブ26とにより内部空間20が区画されて検査室となる。検査室には、閉位置のバタフライバルブ26上に粉体が堆積することにより、一定量の粉体が貯留可能である。
切替バルブ27は、管体12の内部空間20の分岐位置Pに位置する。切替バルブ27は、管体12の内部空間20および分岐管13の内部空間38を閉塞可能な円盤30が、分岐管13の内部空間38を閉塞する通常位置(図2において実線で示される位置、第1位置の一例)と、管体12の内部空間20を閉塞する切替位置(図2において破線で示される位置、第2位置の一例)とに回動可能なものである。切替バルブ27はバルブモータ32(図3参照)により回動される。バルブモータ32の駆動はコントローラ19により制御される。
通常位置の切替バルブ27は、分岐位置Pより上流の管体12の内部空間20と分岐位置Pより下流の管体12の内部空間20とを連続させる。つまり、切替バルブ27が通常位置にあるとき、管体12の内部空間20を流れる粉体は、分岐位置Pを通過可能である。切替位置の切替バルブ27は、分岐位置Pより上流の管体12の内部空間20と分岐管13の内部空間38とを連続させる。つまり、切替バルブ27が切替位置にあるとき、管体12の内部空間20を流れる粉体は、分岐位置Pにおいて内部空間20から内部空間38へ流れる。
管体12の内部空間20におけるロータリーバルブ21より上方の壁に窓31が位置する。窓31は、壁を貫通する貫通孔が、例えばガラスなどの透光性素材により封止されたものである。管体12の外部であって窓31の側方には、粉体センサ16が位置する。粉体センサ16は、例えばレーザーセンサなどの光学センサや超音波センサである。粉体センサ16は、レーザセンサの場合、窓31を通じて内部空間20へレーザ光を照射して反射光を得る。粉体センサ16は、得られた反射光に基づく検知信号をコントローラ19へ出力する。内部空間20において窓31の側方まで粉体が堆積しているか否かによって反射光が異なるので、粉体センサ16から受信した検知信号に基づいて、コントローラ19は、内部空間20において窓31の側方まで粉体が堆積したか否かを判定できる。
管体12の内部空間20におけるロータリーバルブ21とバタフライバルブ26との間に窓33が位置する。窓33は、壁を貫通する貫通孔が、例えばガラスなどの透光性素材により封止されたものである。管体12の外部であって窓33の側方には、分光測定器17が位置する。分光測定器17は、近赤外光に対するスペクトル情報を測定する。分光測定器17は、窓33を通じて内部空間20へ近赤外光を照射して反射光を得る。分光測定器17は、得られた反射光のスペクトル情報を測定信号としてコントローラ19へ出力する。内部空間20に堆積した粉体の化学的特性及び物理的特性により近赤外光に対するスペクトル情報が異なるので、分光測定器17から受信した測定信号に基づいて、コントローラ19は、内部空間20に堆積した粉体の化学的特性及び物理的特性が、予め定められた閾値範囲内であるか否かによって、検査の合否を判定できる。なお、分光測定器17では、励起光の照射で散乱されるラマン散乱光のスペクトルを測定してもよい。
管体12の内部空間20において窓33の側方に噴出器34が位置する。噴出器34は、窓33へ向けて空気を噴出する。噴出器34の駆動は、コントローラ19により制御される。噴出器34が窓33へ向けて空気を噴出することにより、内部空間20において窓33に付着した粉体が吹き飛ばされる。
管体12の内部空間20において窓33よりも上方の壁に連通口35が位置する。連通口35は、管体12の壁を貫通して内部空間20と外部とを連通する。連通口35を通じて、内部空間20の空気が外部へ流出可能である。
連通口35には、粉体を補足するフィルタ36が設けられている。フィルタ36は、ポリエステルやポリエチレン、アクリル、ナイロン、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、四フッ化エチレン、コットン、金属、ガラス繊維などからなる織物や不織布が、一端が閉塞された円筒形状に成形されたものである。フィルタ36は、空気などの気体を通過させ、粉体を通過させずに補足するものであり、粉体の粒径に応じた孔径分布の不織布が選択される。
図3に示されるように、コントローラ19は、ロータリーバルブ21、バタフライバルブ26、および切替バルブ27をそれぞれ駆動するバルブモータ24,25,32、粉体センサ16、分光測定器17、噴出器34と、通信バス37を介して電気信号を送受信可能に接続されている。コントローラ19は、CPU、ROM、RAMなどで構成されており、粉体検査装置10の制御に必要なプログラムや閾値範囲などが記憶されている。また、分光測定器17が出力するスペクトル情報は、コントローラ19ではなく別の外部情報機器へ出力され、その外部情報機器による演算結果などがコントローラ15へ出力されてもよい。
[粉体検査装置10の動作]
粉体検査装置10は、コントローラ19が記憶するプログラムに基づいて動作が制御される。図5に示されるように、動作開始時に、バタフライバルブ26は閉位置にあり、切替バルブ27は通常位置にある。また、貯留部11には、混合装置101から供給された粉体(原料の混合物)が貯留されている。貯留部11の下端から管体12に流出した粉体は、ロータリーバルブ21の羽根板23の空間に充填されている。
図4に示されるように、コントローラ19は、管体12の内部空間20におけるロータリーバルブ21の上方における粉体の有無を、粉体センサ16により検知する(S11)。コントローラ19は、粉体センサ16から粉体を検知したことを示す検知信号を受信したことに応じて(S11:Yes)、ロータリーバルブ21上に粉体があると判定する。
図6に示されるように、コントローラ19は、粉体センサ16から粉体を検知したことを示す検知信号を受信したことを条件として、ロータリーバルブ21を予め定められた回転量だけ回転する(S12)。回転量は、例えばコントローラ19のRAMに記憶されている。回転量は、バルブモータ24または回転軸22の回転量である。例えば、回転軸22の1/4回転が回転量として設定されていれば、コントローラ19は、回転軸22を1/4回転する。回転軸22の回転は、例えば回転軸22にロータリーエンコーダが取り付けられることによってコントローラ19に監視される。回転量は、回転数として規定されるほか、回転角度などによって規定されてもよい。回転軸22が1/4回転されると、隣り合う羽根板23の空間に充填されている粉体が、管体12の内部空間20をバタフラバルブ26へ向かって流れ落ちる。これにより、図6に示されるように、管体12の内部空間20において、粉体がバタフライバルブ26上に堆積する。また、貯留部11の下端と対向する位置へ移動した羽根板23の空間へ粉体が充填される。なお、ロータリーバルブ21は、例えば1/2回転以上回転されてもよい。ロータリーバルブ21が1/2回転された場合、隣り合う羽根板23の空間2つ分に充填されている粉体が、バタフライバルブ26上に堆積する。
コントローラ19は、ロータリーバルブ21を回転した後、図7に示されるように、内部空間20の粉体に対して分光測定器17を駆動して分光測定を行う(S13)。分光測定器17は、近赤外線光に対する反射光のスペクトル情報を測定信号としてコントローラ19に出力する。コントローラ19は、受信した測定信号に基づいて、スペクトル情報が予め定められた閾値範囲内(判定基準)であるか否かによって粉体の検査の合否を判定する(S14)。予め定められた閾値範囲は、例えば、コントローラ19のRAMに記憶されている。
コントローラ19は、粉体の検査が合格であると判定したことに応じて(S14:Yes)、図8に示されるように、バタフライバルブ26を開位置とする(S15)。このとき、切替バルブ27は通常位置にあるので、管体12の内部空間20を下方へ移動した粉体は、分岐位置Pを通過して造粒装置102へ向かう。粉体の流動に伴い、フィルタ36及び連通口35を通じて外部から内部空間20へ空気が流入する。これにより、内部空間20における気圧変動が抑制される。その後、コントローラ19は、切替バルブ27を切替位置とする(S16)。
コントローラ19は、粉体の検査が不合格であると判定したことに応じて(S14:No)、図9に示されるように、切替バルブ27を切替位置とした後(S17)、バタフライバルブ26を開位置とする(S18)。これにより、管体12の内部空間20を下方へ移動した粉体は、分岐位置Pにおいて管体12の内部空間20から分岐管13の内部空間38へ進入して、不図示のタンクへ向かう。つまり、検査が不合格の粉体は、造粒装置102へ向かわない。このときも同様に、粉体の流動に伴い、フィルタ36及び連通口35を通じて外部から内部空間20へ空気が流入する。これにより、内部空間20において気圧変動が抑制される。
また、コントローラ19は、ステップS16又はステップS18の後、噴出器34を所定時間駆動する(S19)。噴出器34から噴き出された空気により、窓33に付着した粉体が吹き飛ばされる。その後、コントローラ19は、バタフライバルブ26を閉位置とし(S20)、また、切替バルブ27を通常位置へ戻す(S21)。
コントローラ19は、次の検査がある場合には(S22:Yes)、ステップS11へ戻る。コントローラ19は、次の検査がない場合には(S22:No)、粉体検査装置10の動作を終了する。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、コントローラ19が、ロータリーバルブ21の回転軸22を予め定められた回転量だけ回転して停止することにより、閉位置のバタフライバルブ26の上流に一定量の粉体が蓄積される。蓄積された一定量の粉体が分光測定器17により測定されるので、分光測定器17の測定結果が安定する。
また、管体12の内部空間20は、下向き下流側として上下方向7に沿って延びているので、重力によって、管体12の内部空間20を粉体が下向きへ流れる。
また、コントローラ19は、粉体を検知したことを示す検知信号を粉体センサ16から受信したことを条件として、回転軸22を予め定められた回転量だけ回転するので、ロータリーバルブ21の羽根板23の間の室に粉体が貯留されていない状態でロータリーバルブ21が回転されることがない。
また、コントローラ19は、分光測定器17による測定結果が予め定められた閾値範囲内であるか否かを判定し、測定結果が予め定められた閾値範囲内であると判定したことに応じて切替バルブ27を通常位置とし、測定結果が予め定められた閾値範囲内にないと判定したことに応じて切替バルブ27を切替位置とするので、判定基準を満たす粉体が管体12の下流へ流通され、判定基準を満たさない粉体は分岐位置Pから分岐流路である内部空間38に流通される。
[変形例]
前述された実施形態では、ロータリーバルブ21において回転軸22に固定された羽根板23は90度間隔であるが、羽根板23の枚数や間隔は適宜変更されてもよい。
また、粉体検査装置10は、コントローラ19に記憶されたプログラムに基づいて動作するのではなく、入力インタフェースへ操作者が入力することによって動作してもよい。
また、管体12は、必ずしも上下方向7に沿って延びていなくてもよく、また、管体12の一部が水平方向など他の方向に沿って延びており、管体12が折れ曲がっていてもよい。また、管体12は、必ずしも連続した管でなくてもよく、例えば、管体12は複数の管が連結されたものであってもよい。複数の管により管体12が構成される場合、複数の管は、例えば、フレキシブルに撓む管を介して連続されてもよい。例えば、管体12の上流に位置する管と、その下流に位置する管とがフレキシブルに撓む管を介して繋がっている構成において、上流に位置する管に粉体を振るい落とすための振動が振動器により加えられるときに、下流に位置する管へ振動が伝達されず、下流に位置する管において粉体の各成分の偏析を防止することができる。また、粉体がブリッジングし難いという利点がある。
また、管体12が検査で不適合と判定された粉体を貯蔵するタンクに繋がっており、分岐管13が造粒装置102に繋がっていてもよい。この場合、切替バルブ27の通常位置と切替位置とは逆となる。
また、粉体センサ16として光学的なセンサに代えて、接触式のレベルスイッチなどのセンサが採用されてもよい。その場合、粉体センサ16は、管体12の外部ではなく内部空間20に配置される。また、噴出器34は省略されてもよい。
また、粉体検査装置10によって検査される粉体は、固形医薬品である錠剤やカプセル剤に使用されるものに限らず、例えば食品などに使用される粉体であってもよい。
また、連通口35が細長な湾曲形状などであることによって粉体をある程度捕捉できる場合には、フィルタ36が省略されてもよい。
10・・・粉体検査装置
11・・・貯留部
12・・・管体
13・・・分岐管
16・・・粉体センサ
17・・・分光測定器
19・・・コントローラ
21・・・ロータリーバルブ
22・・・回転軸
23・・・羽根板
24,25,32・・・バルブモータ(駆動源)
26・・・バタフライバルブ
27・・・切替バルブ

Claims (4)

  1. 粉体を貯留する貯留部と、
    上記貯留部と内部空間が連続する管体と、
    上記管体の内部空間に位置するロータリーバルブと、
    上記管体の内部空間において上記ロータリーバルブよりも下流に位置しており、当該内部空間を開閉する開閉バルブと、
    上記管体の内部空間において上記開閉バルブよりも下流の分岐位置から分岐した分岐流路を区画する分岐管と、
    上記分岐位置に位置する切替バルブと、
    上記管体の内部空間における上記ロータリーバルブと上記開閉バルブとの間において、粉体を測定する測定器と、
    駆動源と、
    コントローラと、を備えており、
    上記ロータリーバルブは、上記駆動源から駆動伝達されて回転する回転軸と、上記回転軸から径方向へ延びており、周方向に間隔を空けて位置する複数の羽根板と、を備えており、
    隣り合う上記羽根板と、上記管体の内部空間を区画する内面とは、粉体を貯留する室を区画しており、
    上記コントローラは、
    上記開閉バルブを閉位置とし、
    上記駆動源を駆動して上記回転軸を予め定められた回転量だけ回転して停止し、
    上記測定器により粉体を測定し、
    上記測定器の測定結果に応じて、上記切替バルブを切り替え、
    上記開閉バルブを開位置とする粉体検査装置。
  2. 上記管体の内部空間は、下向き下流側として上下方向に沿って延びる請求項1に記載の粉体検査装置。
  3. 上記管体の内部空間であって上記ロータリーバルブの上流において粉体を検知する粉体センサを更に備えており、
    上記コントローラは、粉体を検知したことを示す検知信号を上記粉体センサから受信したことを条件として、上記回転軸を予め定められた回転量だけ回転する請求項1または2に記載の粉体検査装置。
  4. 上記切替バルブは、上記管体の内部空間に対して上記分岐流路を閉塞する第1位置と、上記分岐位置より上流の上記管体の内部空間と上記分岐流路とを連続する第2位置と、に移動可能であり、
    上記コントローラは、
    上記測定結果が予め定められた判定基準を満たすか否かを判定し、
    上記測定結果が上記判定基準を満たすと判定したことに応じて上記切替バルブを上記第1位置とし、
    上記測定結果が上記判定基準を満たさないと判定したことに応じて上記切替バルブを上記第2位置とする請求項1または2に記載の粉体検査装置。
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