JP2024054756A - プログラム、情報処理装置、情報処理方法、および学習モデルの生成方法 - Google Patents

プログラム、情報処理装置、情報処理方法、および学習モデルの生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】頭部外傷患者の転帰を予測するプログラム等を提供すること。【解決手段】プログラムは、頭部外傷患者の臨床データを取得し、頭部外傷患者の臨床データを入力した場合に、頭部外傷患者の転帰に関する転帰情報を出力するよう学習された第1学習モデルに、取得した頭部外傷患者の臨床データを入力して転帰情報を出力する処理をコンピュータに実行させる。好適には、プログラムは、Glasgow coma scaleのEyes項目、Verbal項目、およびMotor項目と、急性硬膜外血腫と、外傷性くも膜下出血と、正中偏位と、脳底槽の圧排とを含む臨床データを取得する処理をコンピュータに実行させる。【選択図】図6

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和 3年10月11日に、一般社団法人日本脳神経外科学会 第80回学術総会 オンライン抄録サービスにて公開 https://jns2021.jp/jns_meeting/index.html 令和 3年10月27日に、一般社団法人日本脳神経外科学会 第80回学術総会にて公開 令和 3年10月27日に、一般社団法人日本脳神経外科学会 第80回学術総会のウェブサイトにて公開 https://jns2021.jp/program/index.html 令和 4年 1月 1日に、第45回 日本脳神経外傷学会 抄録集、139頁にて公開 令和 4年 2月25日に、第45回 日本脳神経外傷学会にて公開
本発明は、プログラム、情報処理装置、情報処理方法、および学習モデルの生成方法に関する。
頭部外傷とは、頭に外部から力が加わることにより、頭の皮膚、頭蓋骨、または脳に損傷を来すことをいう。頭部外傷の一般的な原因には、転倒、転落、自動車事故、暴行、またはスポーツ中の事故等がある。頭部外傷は若年者の後遺障害の原因にもなるため、その治療成績の向上が望まれているものの、この数十年間、大きな進展は見られていない。
近年、頭部外傷患者の治療成績の向上を目的として、いくつか提案がなされている。たとえば、脳損傷の診断、予後判定、または評価において有用な組成物およびキットが開示されている(特許文献1)。
特開2020-034567号公報
疾患および怪我等の治療後にたどる症状の経過または結果のことを「転帰」という。転帰は治療の効果を分析する際の重要な要素であるが、特許文献1に開示された発明はあくまで疾患の鑑別が目的であり、頭部外傷患者の転帰予測については考慮されていない。
一つの側面では、頭部外傷患者の転帰を予測するプログラム等を提供することを目的とする。
一つの側面に係るプログラムは、頭部外傷患者の臨床データを取得し、頭部外傷患者の臨床データを入力した場合に、頭部外傷患者の転帰に関する転帰情報を出力するよう学習された第1学習モデルに、取得した頭部外傷患者の臨床データを入力して転帰情報を出力する処理をコンピュータに実行させる。
一つの側面では、頭部外傷患者の転帰を予測するプログラム等を提供できる。
情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 患者DBのデータレイアウトを示す模式図である。 第1学習モデルの構成例を示す模式図である。 第1学習モデルの生成処理手順を示すフローチャートである。 情報処理装置の表示部が表示する操作画面の一例である。 情報処理装置が実行するプログラムの処理手順を示すフローチャートである。 情報処理装置が実行するプログラムの処理手順を示すフローチャートである。 情報処理装置が実行するプログラムの処理手順を示すフローチャートである。 第1学習モデルおよび第2学習モデルの構成例を示す模式図である。 第2学習モデルの生成処理手順を示すフローチャートである。 情報処理装置が実行するプログラムの処理手順を示すフローチャートである。 第3学習モデルの構成例を示す模式図である。 第3学習モデルの生成処理手順を示すフローチャートである。 情報処理装置が実行するプログラムの処理手順を示すフローチャートである。
本実施の形態では、受診時の臨床データに基づいて頭部外傷患者の転帰を予測するシステムについて説明する。
一般的な診療体制であれば、医療従事者は、患者を診察して必要な臨床データをそろえ次第、本システムを用いて患者特有の重症度の指標を得ることができる。そのため、重症度の指標を参考にした医療従事者は、治療の超急性期から、個々の患者それぞれの真の病態に適した治療を提供できる。つまり、医療現場において、使用する薬剤、治療強度、または手術手法の調整が可能となり、頭部外傷に対する治療成績の向上につながる。
さらに、頭部外傷患者の転帰と強く相関する指標は、新たな治療様式の有効性を試験および比較するための客観的な基準となる。本システムによる重症度指標のうち、たとえば死亡の指標値が50を超えるような、高確率で死亡に至ると予測される患者を除外した臨床研究計画に基づけば、今後の新規治療の有効性の証明が容易になる可能性もある。
以下、実施の形態1から実施の形態3までを図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
図1は、情報処理装置10の構成例を示すブロック図である。情報処理装置10は、本システムを提供するサーバコンピュータまたはパーソナルコンピュータ等の情報機器である。本実施の形態では、一つのコンピュータが処理をおこなうものとして説明するが、複数のコンピュータが分散して処理をおこなってもよい。また、情報処理装置10が実行する一部の処理をクラウド上のサーバコンピュータが実行してもよい。
情報処理装置10は、制御部11、主記憶部12、通信部13、入力部14、表示部15、および補助記憶部16を含む。
制御部11は一または複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)もしくは量子プロセッサ等のプロセッサであり、種々の情報処理を実行する。
主記憶部12はSRAM(Static Random Access Memory)またはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の一時記憶領域であり、制御部11が処理を実行するうえで必要なデータを一時的に記憶する。
通信部13は、インターネットまたはLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークに接続するための通信インタフェースである。
入力部14はタッチパネルまたは機械式操作ボタン等の入力インタフェースであり、医療従事者から操作入力を受け付ける。入力部14は、医療従事者の音声指令を収集するマイクロフォンであってもよい。
表示部15は液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示画面であり、画像を表示する。表示部15は、後述する転帰予測の結果画面を表示する。
補助記憶部16は、SSD(Solid State Drive)またはHDD(Hard Disk Drive)等のメモリである。補助記憶部16は、情報処理装置10に処理を実行させるプログラム(プログラム製品)160、第1学習モデル161、第2学習モデル162、第3学習モデル163、患者DB(data base)170、およびその他のデータを記憶している。プログラム160、第1学習モデル161、第2学習モデル162、第3学習モデル163、および患者DB170は、クラウド上のコンテナサーバ等の外部記憶装置に記憶されてもよい。
なお、情報処理装置10は可搬型記憶媒体10aを読み取る読取部を備え、可搬型記憶媒体10aからプログラム160を読み込んでもよい。また、情報処理装置10は、通信ネットワークを介して他のコンピュータからプログラム160をダウンロードしてもよい。
プログラム160は、単一のコンピュータ上で、または1つのサイトにおいて配置されるか、もしくは複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互に接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開できる。
図2は、患者DB170のデータレイアウトを示す模式図である。患者DB170は、頭部外傷患者の臨床データ、転帰情報、および入院期間を記憶するDBである。
具体的には、患者DB170は、患者を識別するための患者ID(identifier)と、頭部外傷患者の臨床データとして入力される以下の21項目を記憶する。この21項目は、1) 年齢、2) 性別、3) 収縮期血圧 (mmHg)、Glasgow coma scale(以下、GCSという)の4) Eyes項目と5) Verbal項目と6) Motor項目、7) 瞳孔異常所見の有無、8) 頭部以外の重症外傷の有無、9) 脊髄損傷の有無、10) 血糖値 (mg/dl)、11) 血中ヘモグロビン値 (mg/dl)、12) 血清CRP (C-reactive protein) 値 (mg/dl)、13) 血清D-dimer値(μg/mL)、14) 急性硬膜下血腫、15) 急性硬膜外血種、16) 外傷性くも膜下出血、17) 脳挫傷、18) 正中偏位、19) 脳底槽の圧排、20) 占拠性病変、21) 緊急手術である。緊急手術は、たとえば緊急で開頭手術を要する状態のことをいう。
7)瞳孔異常所見は、瞳孔径の左右差が0.5mm以上の場合または両側瞳孔散大固定 (5mm以上)の状態とする。8)頭部以外の重症外傷は、Abbreviated Injury Scale 3以上を参考に決定する。10,11,12,13)の値は全て、受診後初回の血液検査結果の値とする。14,15,16,17,18,19,20)の所見は全て、受診後初回の頭部CT検査の所見とする。16)外傷性くも膜下出血には脳室内出血も含める。17)脳挫傷には外傷性脳内出血も含める。18)正中偏位は5mm以上のものを含める。20)占拠性病変はその体積が25ml以上のものを含める。21) 緊急手術は脳神経外科医の判断に基づく。
年齢フィールドは、患者の年齢を記憶する。性別フィールドは、患者の性別を記憶する。収縮期血圧は、患者の収縮期血圧を記憶する。
GCSは対象患者の意識障害について、開眼機能(Eyes項目)、言語機能(Verbal項目)、および運動機能(Motor項目)の3項目に分類して評価する際の指標のことである。それぞれの項目について、正常な機能を有していれば高い得点が与えられ、すべての機能が正常であれば15点満点が与えられる。得点の内訳は、開眼機能(Eyes項目)が1点から4点、言語機能(Verbal項目)が1点から5点、および運動機能(Motor項目)が1点から6点である。情報処理装置10は、医療従事者から入力される各得点に基づいてGCSの合計点を算出する。
GCSのEyes項目フィールドは、患者の開眼機能を得点化した得点を記憶する。GCSのVerbal項目フィールドは、患者の言語機能を得点化した得点を記憶する。GCSのMotor項目フィールドは、患者の運動機能を得点化した得点を記憶する。
瞳孔異常所見の有無フィールドは、上記の基準に基づいて、患者の瞳孔に異常が見られるか否かを記憶する。頭部以外の重症外傷の有無フィールドは、上記の基準に基づいて、患者が頭部以外に重症外傷を追っているか否かを記憶する。脊髄損傷の有無フィールドは、患者に脊髄損傷があるか否かを記憶する。
血糖値フィールド、血中ヘモグロビン値フィールド、血清CRP値フィールド、および血清D-dimer値フィールドは、患者の血液検査結果に基づく数値を記憶する。急性硬膜下血腫フィールド、急性硬膜外血種フィールド、外傷性くも膜下出血フィールド、脳挫傷フィールド、正中偏位フィールド、脳底槽の圧排フィールド、および占拠性病変フィールドは、患者のCT検査に基づく症状を記憶する。緊急手術フィールドは、脳神経外科医の判断に基づく手術の要否を記憶する。
転帰情報フィールドは、医療従事者が入力した転帰情報を患者IDに対応させて記憶する。転帰情報には、後述する転帰の3分類または4分類のうちいずれかの情報が含まれる。入院期間フィールドは、該当の患者の入院期間(たとえば入院日から退院日までの日数)を記憶する。
なお、21個の入力因子のうち、以下の7個の因子は、患者の頭部CT検査に基づく診断結果である。これらは、情報処理装置10にCT画像自体が入力された場合には、入力因子から除かれてもよい。頭部CT画像(以下、CT画像という)を用いた転帰予測は、実施の形態2にて後述する。
14)急性硬膜下血腫
15)急性硬膜外血種
16)外傷性くも膜下出血
17)脳挫傷
18)正中偏位
19)脳底槽の圧排
20)占拠性病変
図3は、第1学習モデル161の構成例を示す模式図である。
第1学習モデル161は、頭部外傷患者の臨床データ(入力データ)を入力した場合に、頭部外傷患者の転帰に関する転帰情報(出力データ)を出力するよう学習された学習モデルである。第1学習モデル161には、3分類で転帰情報を出力する学習モデルと、4分類で転帰情報を出力する学習モデルとが含まれる。第1学習モデル161は、学習済みの人工ニューラルネットワークもしくは勾配ブースティング決定木(gradient boosting decision tree)モデルまたはそれらを組み合わせた手法により学習される。
この他、第1学習モデル161は、トランスフォーマ、U-Net、オートエンコーダ、またはSVM(Support Vector Machine)等のアルゴリズムを用いて構成されてもよく、複数のアルゴリズムを組み合わせて構成されてもよい。
第1学習モデル161は、1) 年齢、2) 性別、3) 収縮期血圧 (mmHg)、GCSの4) Eyes項目と5) Verbal項目と6) Motor項目、7) 瞳孔異常所見の有無、8) 頭部以外の重症外傷の有無、9) 脊髄損傷の有無、10) 血糖値 (mg/dl)、11) 血中ヘモグロビン値、12) 血清CRP値、13) 血清D-dimer値、14) 急性硬膜下血腫、15) 急性硬膜外血種、16) 外傷性くも膜下出血、17) 脳挫傷、18) 正中偏位、19) 脳底槽の圧排、20) 占拠性病変、21) 緊急手術を含む臨床データに加えて、GCSの合計点と、急性硬膜外血腫、外傷性くも膜下出血、正中偏位、および脳底槽の圧排に関する診断結果から導出されるスコアとを用いて学習されている。つまり、受診時の臨床データに対して、GCSの合計点およびスコアの2項目が追加され、合計23項目で学習されている。
なお、本実施の形態においては、第1学習モデル161が23項目の臨床データで学習されているものとして説明するが、これに限定されない。第1学習モデル161は、24項目以上または23項目未満の臨床データで学習されてもよい。
転帰情報は、たとえば、患者の症状が回復する「転帰良好」、患者に軽度な障害が残る「軽度障害」、患者に高度な障害が残る「高度障害」、または、患者が死に至る「死亡」がある。第1学習モデル161は、これら転帰情報のうち、それぞれに至るリスク指標を0から100の間の値で出力する。つまり、最もリスク指標の値が大きい転帰に対象の患者は至ると予測される。
転帰予測は3分類または4分類で出力され、情報処理装置10の入力部14を通じて分類数の設定変更が可能である。なお、分類数は3または4であることに限定されず、2分類または5分類以上で転帰が予測されてもよい。
頭部外傷患者の治療後、その患者の回復の程度によっていくつかの段階に分けることができる。たとえば、5段階で臨床状態を分類するGlasgow outcome scaleと呼ばれる尺度がある。5段階の臨床状態は以下の通りである。
dead:死亡。
vegetative state:植物状態。
severely disabled:身体的または精神的障害のため、日常生活に介入を要する。
moderately disabled:ある程度の神経学的または知的障害があるが、日常生活を自立して送ることができる。
good recovery:後遺症がないか、わずかに障害を残すが、元の生活に戻れている。
上記の尺度を転帰予測の3分類または4分類に以下のようにしてそれぞれ当てはめる。
第1学習モデル161が転帰情報を、転帰良好、高度障害、または死亡の3分類で出力する場合は、
(1)good recoveryおよびmoderate disabilityを転帰良好
(2)severe disabilityおよびvegetative stateを高度障害
(3)deathを死亡
とする。
また、第1学習モデル161が転帰情報を、転帰良好、軽度障害、高度障害、または死亡の4分類で予測する場合は、
(1)good recoveryを転帰良好
(2)moderate disabilityを軽度障害
(3)severe disabilityおよびvegetative stateを高度障害
(4)deathを死亡
とする。
なお、Glasgow outcome scale-extended(臨床状態を8段階で分類する尺度)の表現で、転帰予測の3分類に当てはめると、
(1)lower good, upper good, lower moderate, upper moderateが転帰良好
(2)lower severe, upper severe, vegetative stateが高度障害
(3)deathが死亡
と分類される。
また、4分類に当てはめると、
(1)lower good, upper goodが転帰良好
(2)lower moderate, upper moderate が軽度障害
(3)lower severe, upper severe, vegetative stateが高度障害
(4)deathが死亡
と分類される。
この予測がおこなわれる際には、情報処理装置10は、入力層において入力された21項目からGCSのEyes項目およびVerbal項目を除き、事前に計算されたGCSの合計点と、Rotterdam CT scoreとを入力項目に加える。つまり、情報処理装置10は合計21項目で頭部外傷患者の転帰を予測する。
次に、GCSの3項目の合計点およびRotterdam CT scoreの算出処理について説明する。
情報処理装置10は、GCSの3項目の合計点と、Rotterdam CT scoreとを算出する。具体的には、情報処理装置10は、GCSの各項目に基づく合計点を算出するとともに、急性硬膜外血腫、外傷性くも膜下出血、正中偏位、および脳底槽の圧排により導出されるスコア(Rotterdam CT score)を取得する。
ここで算出されるRotterdam CT scoreは、基礎点が1点、脳底槽の圧排があれば2点、正中偏位があれば1点、急性硬膜外血種がなければ1点、外傷性くも膜下出血があれば1点が加点される、合計6点のスコアである。なお、入力層においてCT画像がアップロードされた場合には、情報処理装置10はRotterdam CT scoreを算出しなくてもよい。また、この算出処理に限定されず、情報処理装置10は各症状の得点に傾斜をつけてスコアを算出してもよい。
情報処理装置10は、訓練データでの各項目の平均値および標準偏差に基づいて、入力した因子を全て標準化した数値に変換する。ここで用いる訓練データは、入力層に用いた21項目に加え、GCSの合計点およびRotterdam CT scoreが追加される。
以上の算出処理により、情報処理装置10は臨床データを数値化して第1学習モデル161に入力する。
図4は、第1学習モデル161の生成処理手順を示すフローチャートである。情報処理装置10の制御部11は、プログラム160に基づいて以下の処理を実行する。
制御部11は、頭部外傷患者の臨床データを取得する(ステップS101)。具体的には、制御部11は、GCSのEyes項目、GCSのVerbal項目、GCSのMotor項目、急性硬膜外血腫、外傷性くも膜下出血、正中偏位、および脳底槽の圧排を含む臨床データを取得する。制御部11は、GCSの各項目に基づきGCSの合計点を算出する(ステップS102)。制御部11は、急性硬膜外血腫、外傷性くも膜下出血、正中偏位、および脳底槽の圧排により導出されるRotterdam CT scoreを算出する(ステップS103)。
医療従事者は対象となる患者における実際の転帰を入力する。制御部11は、転帰情報の入力を受け付ける(ステップS104)。制御部11は、GCSの合計点およびRotterdam CT scoreが含まれる臨床データと、頭部外傷患者の転帰に関する転帰情報とを関連付けた訓練データを患者DB170に記憶する(ステップS105)。制御部11は、多数の頭部外傷患者について同様の処理をおこない、複数の訓練データセットを患者DB170に記憶する(ステップS106)。
制御部11は、訓練データセットを用いて、3分類用および4分類用の第1学習モデル161を生成する(ステップS107)。具体的には、制御部11は、出力層から出力された転帰情報と、医療従事者が入力した正解の転帰情報とを比較し、出力層から出力される転帰情報が正解の転帰情報に近づくよう、たとえば誤差逆伝播法(Backpropagation)により中間層での演算処理に用いるパラメータを最適化する。このパラメータは、たとえばニューロン間の重み(結合係数)である。そして、制御部11は最終的な第1学習モデル161を生成し、一連の処理を終了する。
本実施の形態では、情報処理装置10が第1学習モデル161を生成する例を説明したが、これに限定されない。第1学習モデル161は、情報処理装置10とは異なる他の学習装置を用いて生成されてもよい。その場合、他の学習装置で生成された第1学習モデル161は、情報処理装置10へデプロイされる。なお、後述する他の学習モデルも同様である。
次に、上述した第1学習モデル161を用いて、実際に頭部外傷患者の転帰を予測する際の処理について説明する。
図5は、情報処理装置10の表示部15が表示する操作画面の一例である。操作画面は、画面上部の臨床データ入力画面と、画面下部の転帰情報画面とが含まれる。
臨床データ入力画面には、患者ID、前述した21の入力項目に関する入力欄またはチェック欄、3分類ボタン、4分類ボタン、および予測ボタンが含まれる。
転帰情報画面には、患者ID、予測される退院時の転帰(たとえばGlasgow outcome scaleに基づく分類)、対象の患者に似た特徴を持つ患者数と当該患者の平均入院期間、および貢献度グラフが含まれる。
図5の画面上部において、医療従事者は、受診時に得られた臨床データを情報処理装置10の入力部14を通じて入力する。情報処理装置10は、GCSのEyes項目、GCSのVerbal項目、GCSのMotor項目、急性硬膜外血腫、外傷性くも膜下出血、正中偏位、および脳底槽の圧排を含む臨床データを取得する。医療従事者は、画面上の3分類ボタン、または4分類ボタンのいずれかを選択した後、予測ボタンを選択する。情報処理装置10は、各ボタンの選択を受け付けて、図5の画面下部に頭部外傷患者の転帰情報を表示する。
また、21個の入力項目に関する入力欄は、転帰予測に必要な臨床データの数値または属性が入力される。21個の入力項目に関するチェック欄は、転帰予測に必要な臨床データにおいて、各所見の有無が入力される。3分類ボタンは、3分類で転帰を予測したい場合に選択される。4分類ボタンは、4分類で転帰を予測したい場合に選択される。予測ボタンは、入力可能な臨床データを入力し終えた後に選択される。
医療従事者が3分類ボタンを選択した場合、情報処理装置10は、「転帰良好」「高度障害」「死亡」の3分類の転帰それぞれに至るリスク指標を0から100の数値で表示する。一方、医療従事者が4分類ボタンを選択した場合、情報処理装置10は、「転帰良好」「軽度障害」「高度障害」「死亡」の4分類の転帰それぞれに至るリスク指標を0から100の数値で表示する。本実施の形態では、情報処理装置10が3分類ボタンの選択を受け付けたものとして説明する。
図5の画面下部において、情報処理装置10は、転帰良好が73.9%、高度障害が23.6%、死亡が2.5%と表示するとともに、第1学習モデル161から出力された転帰情報に関連付けて、頭部外傷患者と類似する他の頭部外傷患者の平均入院期間を表示する。入院期間を表示する際、情報処理装置10は、k近傍法においてあらかじめ設定されたkの値に基づいて類似患者を特定した後、平均の入院期間を算出する。このとき設定されるkの値は、1以上の自然数である。
具体的には、情報処理装置10はk近傍法を用いて、新たな患者の入力データと、患者DB170に記憶されている訓練データとの距離を算出した後、当該距離に基づいて入力データに近い方からk個(たとえば5個)の近傍点を抽出する。情報処理装置10は、抽出した患者に対応付けられた入院期間を特定して平均の入院期間を算出する。
なお、図5では、患者数が5人であるものとして例示されているが、6人以上または5人未満でもよい。入院期間を予測する第3学習モデル163については、実施の形態3にて後述する。
また、貢献度グラフには、転帰情報に寄与した臨床データが、貢献度に基づく長さの棒グラフを用いて表示される。情報処理装置10は、第1学習モデル161から出力された転帰情報に関連付けて、出力された転帰情報に寄与した臨床データを出力する。具体的には、入力した臨床データを有する患者が至ると予測される転帰に関連が強い項目が、グラフにして表示される。このグラフ化される数値は、学習済みモデルが予測した転帰に対するSHAP(SHapley Additive exPlanations)値である。
この貢献度グラフにおいて、横軸ではSHAP値(-0.2から+0.4)が示され、縦軸では特徴変数(臨床データ)が貢献度の高い順に示されている。SHAP値は今回の転帰予測への貢献度を示している。情報処理装置10は、入力された臨床データをSHAP値と対応付けてグラフの正方向(右側)または負方向(左側)に表示する。
SHAP値が負の臨床データは転帰予測から外れる方向に貢献するのに対し、SHAP値が正の臨床データは転帰予測が的中する方向に貢献する。図中において、最も貢献度が高い「年齢」はSHAP値が+0.4以上であることから正に寄与しており、次に貢献度が高い「GCSのMotor項目」はSHAP値が-0.2以上であることから負に寄与していると言える。
なお、SHAP値以外に、情報処理装置10は、LIME(Local Interpretable model-agnostic Explanations)による貢献度の算出処理をおこなってもよく、決定木モデルから貢献度を取得してもよい。
本システムは、次のようにして医療従事者の判断を支援する。
医師が手術をおこなうべきか判断に迷う頭部外傷患者がいるとする。その場合、「緊急手術」のチェック項目をチェックするか否かで、第1学習モデル161から出力される値を比較すればよい。たとえば、医師が情報処理装置10を通じて「緊急手術」にチェックを入れた場合、第1学習モデル161から「死亡」の値が30%、「高度障害」の値が50%、「転帰良好」の値が20%と出力される。一方、「緊急手術」にチェックを入れない場合、第1学習モデル161から「死亡」の値が60%、「高度障害」の値が35%、「転帰良好」の値が5%と出力される。
上記の出力結果が得られた場合、緊急手術をおこなう方が、死亡に至る可能性を減少させると判断できる。そのため、医師が手術をおこなうべきか判断に迷う患者に対し、より適切な治療を提供し得る。
治療方針を検討したい頭部外傷患者のヘモグロビン値が6.5(実測値)と測定されたとする。その場合、ヘモグロビン値を変動させて、第1学習モデル161から出力される値を比較すればよい。たとえば、医療従事者が情報処理装置10に実測値を含む臨床データを入力した場合において、第1学習モデル161から「死亡」の値が50%、「高度障害」の値が25%、「転帰良好」の値が25%と出力される。この状況において、医療従事者が情報処理装置10を通じて、ヘモグロビン値を10に変更して入力した場合に、第1学習モデル161から「死亡」の値が30%、「高度障害」の値が20%、「転帰良好」の値が50%と出力される。
上記の出力結果が得られた場合、急速に輸血をおこなってヘモグロビン値を上方に補正すれば、死亡に至る危険性を減少させられると判断できる。そのため、医師が輸血の投与量または投与時期について判断に迷う患者に対し、より適切な治療を提供し得る。
このようにすれば、医療従事者は転帰予測の結果を参考にしつつ、個々の患者それぞれの真の病態に適した治療を提供できる。
次に、臨床データに未入力項目がある場合に、その未入力項目を推定して代入する処理について説明する。
情報処理装置10は、学習済みの機械学習アルゴリズムにより、入力済みの残りの項目に基づき未入力項目の値を推定して代入する。この未入力項目は2個以内であることが好ましいが、3個以上あってもよい。
情報処理装置10は、未入力項目の推定および代入の処理を実行する際、k近傍法モデルを使用する。具体的には、情報処理装置10はk近傍法を用いて、新たな患者の入力データと患者DB170に記憶されている訓練データとの距離を算出した後、当該距離に基づいて入力データに近い方からk個(たとえば5個)の近傍点を抽出する。情報処理装置10は、抽出した複数の患者(たとえば5人分)に対応付けられた各臨床データを特定し、平均値または中央値を算出して未入力項目を推定する。情報処理装置10は、平均値または中央値を算出する処理のほか、最も類似度が高い患者から順に重み付けして臨床データの値を推定してもよく、チェックされた項目数の多数決を取って未入力項目の臨床データを特定してもよい。
なお、学習済みのk近傍法モデルの訓練データには、未入力項目がひとつもない患者の臨床データが使用されている。
情報処理装置10がひとりの類似患者を抽出した場合を例示する。たとえば、以下に示す未入力項目がある「患者A」に対して、情報処理装置10は類似患者の臨床データを特定し、当該臨床データを患者Aに代入する。この場合、患者Aの未入力項目を類似患者と同じ「収縮期血圧:130」とする。なお、複数の類似患者を抽出した際には、その臨床データの平均値を算出して推定すればよい。
患者A 年齢:24 性別:男 GCSの合計点:10 収縮期血圧:未入力
類似患者 年齢:26 性別:男 GCSの合計点:11 収縮期血圧:130
また、情報処理装置10は、推定値のうち、D-dimer値とCRP値は四捨五入によって小数第2位までの概数にして代入し、血中ヘモグロビン値は四捨五入により小数第1位までの概数にして代入する。情報処理装置10は、入力項目のうち、上述したD-dimer値、CRP値、および血中ヘモグロビン値以外の数値は四捨五入により整数に補正して代入する。
なお、上記の21個の入力項目のうちCT画像所見に基づく14)から20)までの7個の因子は、入力層においてCT画像がアップロードされた場合には、未入力であっても代入せずに処理する。
情報処理装置10は、医療従事者から入力された複数の臨床データを取得し、入力されていない臨床データがあるか否かを判定する。入力されていない臨床データが存在しないと判定した場合には、情報処理装置10は、入力済みの複数の臨床データを第1学習モデル161に入力して転帰情報を取得する。一方、入力されていない臨床データが存在すると判定した場合には、情報処理装置10は、受け付けた複数の臨床データに基づいて未入力の臨床データを特定する。
以上の処理により、臨床データに未入力項目がある場合にも、転帰情報を正確に予測できる。これにより、ある特定の臨床データが取得されていない頭部外傷患者に対しても、転帰を予測できる。
図6は、情報処理装置10が実行するプログラム160の処理手順を示すフローチャートである。情報処理装置10の制御部11は、プログラム160に基づいて以下の処理を実行する。
制御部11は、頭部外傷患者の臨床データを取得する(ステップS201)。制御部11は、GCSの合計点を算出する(ステップS202)。制御部11は、急性硬膜外血腫、外傷性くも膜下出血、正中偏位、および脳底槽の圧排により導出されるRotterdam CT scoreを算出する(ステップS203)。
制御部11は、医療従事者が選択した分類ボタンが3分類であるか否かを判定する(ステップS204)。3分類ボタンが選択されたと判定した場合(ステップS204:YES)、制御部11は、補助記憶部16から3分類用の第1学習モデル161を読み出す(ステップS205)。一方、4分類ボタンが選択されたと判定した場合(ステップS204:NO)、制御部11は、補助記憶部16から4分類用の第1学習モデル161を読み出す(ステップS206)。
制御部11は、3分類用または4分類用の第1学習モデル161に、入力された臨床データからGCSのEyes項目とGCSのVerbal項目とを除いた19項目の臨床データ、GCSの合計点、およびRotterdam CT scoreを入力する(ステップS207)。制御部11は、第1学習モデル161から出力された転帰情報を取得する(ステップS208)。転帰情報は、転帰良好、高度障害、もしくは死亡の3分類または転帰良好、軽度障害、高度障害、もしくは死亡の4分類である。
制御部11は、取得した転帰情報を該当する患者IDと対応させて患者DB170に記憶する(ステップS209)。制御部11は、患者IDおよび転帰情報を表示部15に表示させる(ステップS210)。制御部11は、一連の処理を終了する。
図7は、情報処理装置10が実行するプログラム160の処理手順を示すフローチャートである。情報処理装置10の制御部11は、プログラム160に基づいて以下の処理を実行する。
制御部11は、複数の臨床データの入力を受け付ける(ステップS301)。制御部11は、受け付けた複数の臨床データを取得する(ステップS302)。制御部11は、入力されていない臨床データが存在するか否かを判定する(ステップS303)。
未入力の臨床データが存在すると判定した場合(ステップS303:YES)、制御部11は、新たな患者と患者DB170に記憶されている患者との類似度をそれぞれの臨床データに基づいて算出する(ステップS304)。制御部11は、算出した類似度に基づき、患者DB170から類似患者を抽出する(ステップS305)。制御部11は、抽出した類似患者に対応付けてある臨床データに基づき、未入力の臨床データを特定する(ステップS306)。制御部11は、特定した臨床データを新たに取得する(ステップS307)。
ステップS307の後、または未入力の臨床データは存在しないと判定した場合(ステップS303:NO)、制御部11は、入力済みの複数の臨床データを第1学習モデル161に入力して転帰情報を取得する(ステップS308)。制御部11は、入力済みの複数の臨床データを第1学習モデル161に入力し、転帰情報を取得する(ステップS309)。制御部11は、一連の処理を終了する。
図8は、情報処理装置10が実行するプログラム160の処理手順を示すフローチャートである。情報処理装置10の制御部11は、プログラム160に基づいて以下の処理を実行する。
制御部11は、頭部外傷患者の臨床データを取得する(ステップS401)。制御部11は、k近傍法により、患者DB170に記憶されている他の頭部外傷患者と類似する患者を抽出する(ステップS402)。制御部11は、抽出した患者に対応付けられた入院期間を特定して平均の入院期間を算出する(ステップS403)。制御部11は、第1学習モデル161から出力された転帰情報に関連付けて、抽出された患者の平均入院期間を出力する(ステップS404)。
制御部11は、第1学習モデル161から出力された転帰情報に寄与した臨床データを特定する(ステップS405)。制御部11は、臨床データの貢献度に基づいて貢献度グラフを生成する(ステップS406)。制御部11は、第1学習モデル161から出力された転帰情報に関連付けて、出力された転帰情報に寄与した臨床データを含む貢献度グラフを出力する(ステップS407)。制御部11は、一連の処理を終了する。
以上、実施の形態1によれば、頭部外傷患者の転帰を予測するプログラム等を提供できる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、CT画像所見に基づく14)から20)までの臨床データを医療従事者が入力することで取得する形態について説明した。実施の形態2では、CT画像を第2学習モデル162に入力して複数の特徴値を取得した後、その複数の特徴値を第1学習モデル161に入力する形態について説明する。
CT検査により得られる情報は、14)から20)までの臨床データ(急性硬膜下血腫、急性硬膜外血種、外傷性くも膜下出血、脳挫傷、正中偏位、脳底槽の圧排、および占拠性病変)に関する診断結果である。これら診断を医療従事者がおこなう代わりに、図9に示すように、第2学習モデル162を用いて特徴値を算出する。
図9は、第1学習モデル161および第2学習モデル162の構成例を示す模式図である。
第2学習モデル162は、CT画像を入力した場合に、転帰情報に関する複数の特徴値を出力するよう学習された学習モデルである。実施の形態2において、第2学習モデル162はCNN(Convolutional Neural Network)であるものとして説明するが、CNN以外に、トランスフォーマ、U-Net、オートエンコーダ、決定木、ランダムフォレスト、勾配ブースティング、またはSVM(Support Vector Machine)等のアルゴリズムを用いて構成されてもよく、複数のアルゴリズムを組み合わせて構成されてもよい。
転帰情報に関する複数の特徴値は、たとえば4分類で転帰を予測する場合には、転帰良好、軽度障害、高度障害、または死亡に対応する値であり、3分類で転帰を予測する場合には、転帰良好、高度障害、または死亡に対応する値である。
この特徴値は、転帰良好、軽度障害、高度障害、または死亡に至るそれぞれのprobability scoreである。特徴値を算出する際には、CNNモデルの最終層の活性化関数にソフトマックス関数が使用され、前述の4分類の転帰クラス(転帰良好、軽度障害、高度障害、死亡)それぞれに至るprobability scoreが合計1.0となるようにそれぞれ算出される。
なお、転帰情報の各確率を入力する代わりに、特徴値として、畳み込み層から出力される画像特徴値を第1学習モデル161に入力してもよい。
また、情報処理装置10が算出する特徴値は4つであることに限定されず、3つでもよい。その場合も同様にして、前述の3分類の転帰クラス(転帰良好、高度障害、死亡)それぞれに至るprobability scoreが合計1.0となるようにそれぞれ算出される。
医療従事者は、頭部外傷患者に対してCT検査をおこなってCT画像を得た後、情報処理装置10を通じて当該患者の臨床データおよびCT画像を入力する。情報処理装置10は、入力を受け付けた21項目から、GCSのEyes項目、GCSのVerbal項目、急性硬膜下血腫、急性硬膜外血種、外傷性くも膜下出血、脳挫傷、正中偏位、脳底槽の圧排、および占拠性病変の合計9項目を除き、あらかじめ算出されたGCSの合計点と、第2学習モデル162にCT画像を入力して得られた複数の特徴値(たとえば4つ)を合わせた、21-9+1+4=17項目を第1学習モデル161に入力する。第1学習モデル161は、17項目の入力データに基づいて転帰情報を出力する。
なお、情報処理装置10が算出する特徴値が3つの場合は、21-9+1+3=16項目が第1学習モデル161に入力される。
実施の形態2において、第1学習モデル161は、12項目の臨床データ(年齢、性別、収縮期血圧、GCSのMotor項目、瞳孔異常所見の有無、頭部以外の重症外傷の有無、脊髄損傷の有無、血糖値、血中ヘモグロビン値、血清CRP値、血清D-dimer値、緊急手術の要不要)と、GCSのEyes項目、GCSのVerbal項目、GCSのMotor項目の合計点と、CT画像に基づく特徴値とを用いて学習されている。
ここで、入力データは、12項目の臨床データ(年齢、性別、収縮期血圧、GCSのMotor項目、瞳孔異常所見の有無、頭部以外の重症外傷の有無、脊髄損傷の有無、血糖値、血中ヘモグロビン値、血清CRP値、血清D-dimer値、緊急手術の要不要)と、GCSのEyes項目、GCSのVerbal項目、GCSのMotor項目の合計点と、CT画像に基づく特徴値とである。出力データは、分類数に応じた転帰情報である。情報処理装置10は、多数の患者について、当該入力データおよび当該出力データの組み合わせである訓練データセットを用いて学習し、第1学習モデル161を生成する。
具体的には、情報処理装置10は、出力層から出力された転帰情報と、医療従事者が入力した正解の転帰情報とを比較し、出力層から出力される転帰情報が正解の転帰情報に近づくよう、たとえば誤差逆伝播法により中間層での演算処理に用いるパラメータを最適化する。このパラメータは、たとえばニューロン間の重み(結合係数)である。そして、情報処理装置10は最終的な第1学習モデル161を生成する。
図10は、第2学習モデル162の生成処理手順を示すフローチャートである。情報処理装置10の制御部11は、プログラム160に基づき以下の処理を実行する。
制御部11は、患者のCT画像を取得する(ステップS501)。医療従事者は、取得したCT画像に対応付けて転帰情報に関する複数の特徴値を入力する。制御部11は、特徴値の入力を受け付ける(ステップS502)。
制御部11は、CT画像(入力情報)と特徴値(出力情報)とを対応付けた訓練データを患者DB170に記憶する(ステップS503)。制御部11は、多数の患者について同様の処理をおこない、複数の訓練データセットを患者DB170に記憶する(ステップS504)。
制御部11は、訓練データセットを用いて第2学習モデル162を生成する(ステップS505)。具体的には、情報処理装置10は、出力層から出力された特徴値と、医療従事者が入力した正解の特徴値とを比較し、出力層から出力される特徴値が正解の特徴値に近づくよう、たとえば誤差逆伝播法により中間層での演算処理に用いるパラメータを最適化する。このパラメータは、たとえばニューロン間の重み(結合係数)である。そして、情報処理装置10は最終的な第2学習モデル162を生成する。
図11は、情報処理装置10が実行するプログラム160の処理手順を示すフローチャートである。情報処理装置10の制御部11は、プログラム160に基づき以下の処理を実行する。
制御部11は、臨床データを取得する(ステップS601)。制御部11は、GCSの合計点を算出する(ステップS602)。制御部11は、第2学習モデル162を読み出す(ステップS603)。制御部11は、患者の頭部のCT画像を第2学習モデル162に入力して4つの特徴値を取得する(ステップS604)。
制御部11は、補助記憶部16から第1学習モデル161を読み出す(ステップS605)。制御部11は、17項目(年齢、性別、収縮期血圧、GCSのMotor項目、瞳孔異常所見の有無、頭部以外の重症外傷の有無、脊髄損傷の有無、血糖値、血中ヘモグロビン値、血清CRP値、血清D-dimer値、緊急手術の要不要、GCSの合計点、およびCT画像に基づいて算出された4つの特徴値)を第1学習モデル161に入力して転帰情報を取得する(ステップS606)。制御部11は、一連の処理を終了する。
なお、実施の形態2において、第1学習モデル161および第2学習モデル162を別々に学習させる場合を説明したが、両学習モデルを共同で学習させてもよい。
以上、実施の形態2によれば、CT画像に基づく特徴値を第1学習モデル161に入力することで、頭部外傷患者の転帰を予測できる。
[実施の形態3]
実施の形態3では、頭部外傷患者の入院期間を予測する第3学習モデル163について説明する。
図12は、第3学習モデル163の構成例を示す模式図である。
第3学習モデル163は、頭部外傷患者の臨床データを入力した場合に、頭部外傷患者の入院期間を出力するよう学習された学習モデルである。
第3学習モデル163は、情報処理装置10を通じて入力された21項目に、事前に計算されたGCSの合計点とRotterdam CT scoreとが加えられた合計23項目が使用されて学習されており、入院期間を予測する。入院期間を予測する際には、訓練データを用いて学習済みのk近傍法モデル、ランダム決定木(random forest)モデル、勾配ブースティング決定木(gradient boosting decision tree)モデル、またはそれらを組み合わせた手法が用いられる。
図13は、第3学習モデル163の生成処理手順を示すフローチャートである。情報処理装置10の制御部11は、プログラム160に基づいて以下の処理を実行する。
制御部11は、臨床データを取得する(ステップS701)。制御部11は、GCSの合計点を算出する(ステップS702)。制御部11は、Rotterdam CT scoreを算出する(ステップS703)。医療従事者は、取得した臨床データ、GCSの合計点、およびRotterdam CT scoreに対応付けて患者の実際の入院期間を入力する。制御部11は、入院期間の入力を受け付ける(ステップS704)。
制御部11は、臨床データ、GCSの合計点、およびRotterdam CT scoreと、入院期間とを対応付けた訓練データを患者DB170に記憶する(ステップS705)。ここで、臨床データ、GCSの合計点、およびRotterdam CT scoreが入力情報であり、入院期間が出力情報である。制御部11は、多数の患者について同様の処理をおこない、複数の訓練データセットを患者DB170に記憶する(ステップS706)。
制御部11は、訓練データセットを用いて第3学習モデル163を生成する(ステップS707)。具体的には、情報処理装置10は、出力層から出力された転帰情報と、医療従事者が入力した正解の転帰情報とを比較し、出力層から出力される転帰情報が正解の転帰情報に近づくよう、たとえば誤差逆伝播法により中間層での演算処理に用いるパラメータを最適化する。このパラメータは、たとえばニューロン間の重み(結合係数)である。そして、情報処理装置10は最終的な第3学習モデル163を生成する。
図14は、情報処理装置10が実行するプログラム160の処理手順を示すフローチャートである。情報処理装置10の制御部11は、プログラム160に基づき以下の処理を実行する。
制御部11は、頭部外傷患者の臨床データを取得する(ステップS801)。制御部11は、補助記憶部16から第3学習モデル163を読み出す(ステップS802)。制御部11は、当該臨床データ、GCSの合計点、およびRotterdam CT scoreを第3学習モデル163に入力して入院期間を取得する(ステップS803)。
制御部11は、補助記憶部16から第1学習モデル161を読み出す(ステップS804)。制御部11は、第1学習モデル161に、ステップS801にて取得した臨床データからGCSのEyes項目とGCSのVerbal項目とを除いた19項目の臨床データ、GCSの合計点、およびRotterdam CT scoreを入力して転帰情報を取得する(ステップS805)。制御部11は、第1学習モデル161から出力された転帰情報に関連付けて、ステップS803にて取得した入院期間を出力する(ステップS806)。制御部11は、一連の処理を終了する。
なお、実施の形態2と同様にして、CT画像を用いて入院期間の推定処理をおこなってもよい。その場合、情報処理装置10は、CT画像所見に基づく14)から20)までの臨床データを除いた臨床データ、CT画像、およびGCSの合計点を入力した際に入院期間を出力するよう学習された学習モデルを用いて、頭部外傷患者の入院期間を推定する。
以上、実施の形態3によれば、第3学習モデル163を用いて頭部外傷患者の入院期間を予測できる。
今回開示された実施の形態はすべての点において例示であり、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は上記のように開示された意味ではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて定められ、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内において、すべての変更が含まれる。
各実施形態に記載した事項は、相互に組み合わせることができる。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項および従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることができる。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載してもよい。
10 情報処理装置
10a 可搬型記憶媒体
11 制御部
12 主記憶部
13 通信部
14 入力部
15 表示部
16 補助記憶部
160 プログラム(プログラム製品)
161 第1学習モデル
162 第2学習モデル
163 第3学習モデル
170 患者DB
一つの側面に係るプログラムは、頭部外傷患者の臨床データを取得し、Glasgow coma scaleのEyes項目、Verbal項目、およびMotor項目と、急性硬膜外血腫と、外傷性くも膜下出血と、正中偏位と、脳底槽の圧排とを含む臨床データに加えて、Glasgow coma scaleの合計点と、急性硬膜外血腫、外傷性くも膜下出血、正中偏位、および脳底槽の圧排により導出されるスコアとを用いて学習され、頭部外傷患者の臨床データを入力した場合に、頭部外傷患者の転帰に関する転帰情報を出力するよう学習された第1学習モデルに、取得した頭部外傷患者の臨床データを入力して転帰情報を出力する処理をコンピュータに実行させる。

Claims (16)

  1. 頭部外傷患者の臨床データを取得し、
    頭部外傷患者の臨床データを入力した場合に、頭部外傷患者の転帰に関する転帰情報を出力するよう学習された第1学習モデルに、取得した頭部外傷患者の臨床データを入力して転帰情報を出力する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  2. Glasgow coma scaleのEyes項目、Verbal項目、およびMotor項目と、急性硬膜外血腫と、外傷性くも膜下出血と、正中偏位と、脳底槽の圧排とを含む臨床データを取得する
    請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記第1学習モデルは、Glasgow coma scaleのEyes項目、Verbal項目、およびMotor項目と、急性硬膜外血腫と、外傷性くも膜下出血と、正中偏位と、脳底槽の圧排とを含む臨床データに加えて、Glasgow coma scaleの合計点と、急性硬膜外血腫、外傷性くも膜下出血、正中偏位、および脳底槽の圧排により導出されるスコアとを用いて学習されている
    請求項1または請求項2に記載のプログラム。
  4. Glasgow coma scaleのMotor項目、急性硬膜外血腫、外傷性くも膜下出血、正中偏位、および脳底槽の圧排を含む臨床データと、Glasgow coma scaleのEyes項目、Verbal項目、およびMotor項目の合計点と、急性硬膜外血腫、外傷性くも膜下出血、正中偏位、および脳底槽により導出されるスコアとを、前記第1学習モデルに入力して転帰情報を出力する
    請求項1に記載のプログラム。
  5. 前記第1学習モデルは、Glasgow coma scaleのEyes項目、Verbal項目、およびMotor項目を含む臨床データと、Glasgow coma scaleのEyes項目、Verbal項目、およびMotor項目の合計点と、患者の頭部のCT画像とを用いて学習されている
    請求項1に記載のプログラム。
  6. 頭部外傷患者の臨床データおよび該患者の頭部のCT画像を取得し、
    Glasgow coma scaleのMotor項目を含む臨床データと、Glasgow coma scaleのEyes項目、Verbal項目、およびMotor項目の合計点と、前記CT画像により算出される特徴値とを前記第1学習モデルに入力して転帰情報を出力する
    請求項5に記載のプログラム。
  7. 患者の頭部のCT画像を入力した場合に、転帰情報に関する複数の特徴値を出力するよう学習された第2学習モデルに、患者の頭部のCT画像を入力して複数の特徴値を出力する
    請求項5または請求項6に記載のプログラム。
  8. 前記第1学習モデルは、転帰良好、高度障害、または死亡で転帰情報を分類する
    請求項1に記載のプログラム。
  9. 前記第1学習モデルは、転帰良好、軽度障害、高度障害、または死亡で転帰情報を分類する
    請求項1に記載のプログラム。
  10. 複数の臨床データの入力を受け付け、
    受け付けた複数の臨床データを取得し、
    入力されていない未入力の臨床データが存在する場合に、受け付けた複数の臨床データに基づき、未入力の臨床データを特定する
    請求項1に記載のプログラム。
  11. 頭部外傷患者の臨床データを入力した場合に、頭部外傷患者の入院期間を出力するよう学習された第3学習モデルに、取得した頭部外傷患者の臨床データを入力して入院期間を出力し、
    前記第1学習モデルから出力された転帰情報に関連付けて、前記入院期間を出力する
    請求項1に記載のプログラム。
  12. 前記第1学習モデルから出力された転帰情報に関連付けて、前記頭部外傷患者と類似する他の頭部外傷患者の平均入院期間を出力する
    請求項1に記載のプログラム。
  13. 第1学習モデルから出力された転帰情報に関連付けて、出力された転帰情報に寄与した臨床データを出力する
    請求項1に記載のプログラム。
  14. 制御部を備える情報処理装置において、
    前記制御部は、
    頭部外傷患者の臨床データを取得し、
    頭部外傷患者の臨床データを入力した場合に、頭部外傷患者の転帰に関する転帰情報を出力するよう学習された第1学習モデルに、取得した頭部外傷患者の臨床データを入力して転帰情報を出力する
    情報処理装置。
  15. 頭部外傷患者の臨床データを取得し、
    頭部外傷患者の臨床データを入力した場合に、頭部外傷患者の転帰に関する転帰情報を出力するよう学習された第1学習モデルに、取得した頭部外傷患者の臨床データを入力して転帰情報を出力する
    情報処理方法。
  16. 頭部外傷患者の臨床データと、頭部外傷患者の転帰に関する転帰情報とを関連付けた訓練データを取得し、
    前記訓練データに基づき、頭部外傷患者の臨床データを入力した場合に、頭部外傷患者の転帰に関する転帰情報を出力する第1学習モデルを生成する
    学習モデルの生成方法。
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