JP2024048167A - プラズマ処理装置及びプラズマ励起用アンテナのコイルホルダ - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ励起用アンテナのコイルホルダ Download PDF

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Abstract

【課題】プラズマ処理に際してRF回路における異常放電の発生を適切に抑制する。【解決手段】処理容器と、前記処理容器の内部に配置され、処理対象の基板を載置するステージと、前記処理容器の上方に配置されるプラズマ励起用アンテナと、前記プラズマ励起用アンテナを保持するコイルホルダと、前記プラズマ励起用アンテナに高周波電力を供給する高周波電源と、を含むプラズマ処理装置であって、前記コイルホルダは、当該コイルホルダの中央から外側に張り出すように放射線状に配置される複数の梁状部材と、前記梁状部材から下方に吊り下げられて取り付けられるクランプ状部材とを含み、前記クランプ状部材の上端は前記梁状部材に対しネジ部材によって支持され、当該クランプ状部材は振り子状に可動自在に構成され、前記クランプ状部材の下端には、前記プラズマ励起用アンテナを挟持して保持する挟持部が形成される。【選択図】図4

Description

本開示は、プラズマ処理装置及びプラズマ励起用アンテナのコイルホルダに関する。
特許文献1には、被エッチング膜をエッチングした際に生成される反応生成物を適切に除去することができる基板処理装置が開示されている。特許文献1に記載の装置には、高周波アンテナを備えた装置構成が開示され、高周波アンテナが、渦巻きコイル状の内側アンテナ素子及び外側アンテナ素子を含む構成が開示されている。
特開2017-85161号公報
本開示にかかる技術は、プラズマ処理に際してRF回路における異常放電の発生を適切に抑制する。
本開示の一態様は、処理容器と、前記処理容器の内部に配置され、処理対象の基板を載置するステージと、前記処理容器の上方に配置されるプラズマ励起用アンテナと、前記プラズマ励起用アンテナを保持するコイルホルダと、前記プラズマ励起用アンテナに高周波電力を供給する高周波電源と、を含むプラズマ処理装置であって、前記コイルホルダは、当該コイルホルダの中央から外側に張り出すように放射線状に配置される複数の梁状部材と、前記梁状部材から下方に吊り下げられて取り付けられるクランプ状部材とを含み、前記クランプ状部材の上端は前記梁状部材に対しネジ部材によって支持され、当該クランプ状部材は振り子状に可動自在に構成され、前記クランプ状部材の下端には、前記プラズマ励起用アンテナを挟持して保持する挟持部が形成される、プラズマ処理装置である。
本開示によれば、プラズマ処理に際してRF回路における異常放電の発生を適切に抑制できる。
真空処理システムの構成の一例を示す平面図である。 本実施形態にかかるプラズマ処理装置の構成の一例を示す縦断面図である。 コイルホルダの概略側面図である。 コイルホルダの概略俯瞰図である。 コイルホルダの一部拡大図である。 クランプ状部材の可動状態(通常時)を示す概略説明図である。 クランプ状部材の可動状態(径方向に膨張時)を示す概略説明図である。 メインコイルの概略俯瞰図である。 サブコイルの概略俯瞰図である。 コイルホルダにおける複数のクランプ状部材の配置構成の第1の例を示す概略説明図である。 コイルホルダにおける複数のクランプ状部材の配置構成の第2の例を示す概略説明図である。
半導体デバイス等の製造プロセスでは、半導体基板(以下、単に「基板」という。)に対して、プラズマを用いて、エッチング等のプラズマ処理が行われる。一例として、このプラズマ処理では、処理対象の基板を収容する処理容器の上方に配置されたコイル状のアンテナ素子にRF(Radio Frequency)信号を供給することで、処理容器内に誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)を生成する。
ところで、このようなプラズマ処理を行う装置には、RF回路を構成するコイル状のアンテナ素子と、当該アンテナ素子を保持するコイルホルダが含まれる。例えば、特許文献1には、高周波アンテナを構成する内側アンテナ素子と外側アンテナ素子を複数の挟持体(即ち、コイルホルダ)でもって挟持し一体化させた例が開示されている。
しかしながら、コイル状のアンテナ素子にあっては、例えば径方向における熱伸縮による変形でコイルホルダに無理な力が加わる場合がある。その場合、例えばアンテナ素子とコイルホルダとの間で擦れが発生し、これによりアンテナ素子の塗装剤などに起因するゴミが発生することが懸念される。発生したゴミに対するアンテナ素子からの放電により異常放電が発生する恐れがあり、例えば異常放電による部材の焼損や装置の停止といった問題が考えられる。上記特許文献1には、アンテナ素子の熱伸縮に伴うゴミの発生や、これにより異常放電が発生することについては記載がなく、またその示唆もされていない。
本開示にかかる技術は上記事情に鑑みてなされたものであり、プラズマ処理に際してRF回路における異常放電の発生を適切に抑制する。以下、本実施形態にかかるプラズマ処理装置及び該プラズマ処理装置に含まれるコイルホルダについて、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<真空処理システム>
先ず、一実施形態にかかる真空処理システムの構成について説明する。
図1に示すように真空処理システム1は、大気部10と減圧部30がロードロックモジュール20を介して一体に接続された構成を有している。
大気部10は、複数の基板Wを保管可能なフープFを載置するロードポート11、減圧部30における処理後の基板Wを冷却するクーリングストレージ12、基板Wの水平方向の向きを調節するアライナモジュール13、及び大気部10内で基板Wを搬送するためのローダーモジュール14を有する。
ローダーモジュール14は内部が矩形の筐体からなり、筐体の内部は大気圧雰囲気に維持されている。ローダーモジュール14の筐体の長辺を構成する一側面には、複数、例えば3つのロードポート11が並設されている。ローダーモジュール14の筐体の長辺を構成する他側面には、複数、例えば2つのロードロックモジュール20が並設されている。ローダーモジュール14の筐体の短辺を構成する一側面には、クーリングストレージ12が設けられている。ローダーモジュール14の筐体の短辺を構成する他側面には、アライナモジュール13が設けられている。
また、ローダーモジュール14の内部には、基板Wを搬送するための図示しないウェハ搬送機構が設けられている。ウェハ搬送機構は、基板Wを保持して移動する搬送アーム(図示せず)を有し、ロードポート11に載置されたフープF、クーリングストレージ12、アライナモジュール13及びロードロックモジュール20の各々に対して基板Wを搬送可能に構成されている。
ロードロックモジュール20の各々は、大気部10の後述するローダーモジュール14から搬送された基板Wを、減圧部30の後述するトランスファモジュール31に引き渡すため、基板Wを一時的に保持する。ロードロックモジュール20は、内部に複数、例えば2つのストッカ(図示せず)を有しており、これにより内部に2枚の基板Wを同時に保持する。また、ロードロックモジュール20の各々は、ローダーモジュール14及び後述するトランスファモジュール31のそれぞれに対して気密性を確保するためのゲートバルブ(図示せず)を有する。このゲートバルブにより、ローダーモジュール14とトランスファモジュール31及びローダーモジュール14との間の気密性の確保と互いの連通を両立する。さらに、ロードロックモジュール20の各々にはガス導入部(図示せず)とガス排出部(図示せず)が接続され、内部を大気圧雰囲気と減圧雰囲気に切り替え可能に構成されている。すなわちロードロックモジュール20は、大気圧雰囲気の大気部10と、減圧雰囲気の減圧部30との間で、適切に基板Wの受け渡しができるように構成されている。
減圧部30は、2枚の基板Wを同時に搬送するトランスファモジュール31と、トランスファモジュール31から搬入された基板Wに所望のプラズマ処理を行うプラズマ処理装置32とを有する。トランスファモジュール31及びプラズマ処理装置32の内部は、それぞれ減圧雰囲気に維持される。また、プラズマ処理装置32は、トランスファモジュール31に対して複数、例えば6つ設けられている。
トランスファモジュール31は内部が矩形の筐体からなり、上述したようにゲートバルブを介してロードロックモジュール20の各々に接続されている。トランスファモジュール31は、ロードロックモジュール20に搬入された基板Wを一のプラズマ処理装置32に搬送してプラズマ処理を施した後、ロードロックモジュール20を介して大気部10に搬出する。
トランスファモジュール31の内部には、基板Wを搬送するウェハ搬送機構40が設けられている。ウェハ搬送機構40は、2枚の基板Wを縦並びに保持して移動する搬送アーム41、41と、搬送アーム41、41を回転可能に支持する回転台42と、回転台42を搭載した回転載置台43とを有している。また、トランスファモジュール31の内部には、トランスファモジュール31の長手方向に延伸するガイドレール44が設けられている。回転載置台43はガイドレール44上に設けられ、ウェハ搬送機構40をガイドレール44に沿って移動可能に構成されている。
プラズマ処理装置32は、トランスファモジュール31に対して気密性を確保するためのゲートバルブ32a(図2を参照)を有する。このゲートバルブ32aにより、トランスファモジュール31とプラズマ処理装置32の間の気密性の確保と互いの連通を両立する。
またプラズマ処理装置32には、2枚の基板Wを水平方向に並べて載置する2つのステージ90、90が設けられている。プラズマ処理装置32は、ステージ90、90に基板Wを並べて載置することにより、2枚の基板Wに対して同時に任意のプラズマ処理を行う。なお、プラズマ処理装置32の詳細な構成については後述する。
以上の真空処理システム1には、制御装置50が設けられている。制御装置50は、例えばCPUやメモリ等を備えたコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、真空処理システム1における基板Wの処理を制御するプログラムが格納されている。また、プログラム格納部には、上述の各種処理モジュールや搬送機構などの駆動系の動作を制御して、真空処理システム1における後述のウェハ搬送のタイミング制御を行うためのプログラムも格納されている。なお、上記プログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体Hに記録されていたものであって、当該記憶媒体Hから制御装置50にインストールされたものであってもよい。また、上記記憶媒体Hは、一時的なものであっても非一時的なものであってもよい。
<プラズマ処理装置>
次に、上述したプラズマ処理装置32の構成の詳細について説明する。図2は、プラズマ処理装置32の構成の概略を示す縦断面図である。なお、図1に示したようにプラズマ処理装置32の内部には水平方向に並べて2つのステージ90、90が設けられているが、図2においては、図示が煩雑になることを抑制するため1つのステージ90のみを図示、換言すれば、プラズマ処理装置32の短辺を構成する一側面側から見た縦断面図を示している。
図2に示すようにプラズマ処理装置32は、基板Wを収容する密閉構造の処理容器60を備えている。処理容器60は、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、上端が開放され、処理容器60の上端は天井部となる蓋体60aにより閉塞されている。処理容器60の側面には基板Wの搬入出口60bが設けられ、搬入出口60bは上述したゲートバルブ32aにより開閉自在に構成されている。
処理容器60の内部は、仕切板61によって上方のプラズマ生成空間Pと、下方の処理空間Sとに仕切られている。プラズマ生成空間Pはプラズマが生成される空間であり、処理空間Sは基板Wに対してプラズマ処理を行う空間である。
仕切板61は、プラズマ生成空間Pから処理空間Sに向けて間を空けて重ね合わせられるように配置される少なくとも2つの板状部材62、63を有している。板状部材62、63は、重ね合わせ方向に貫通して形成されるスリット62a、63aをそれぞれ有している。そして、各スリット62a、63aは平面視において重ならないように配置され、これにより仕切板61は、プラズマ生成空間Pでプラズマが生成する際にプラズマ中のイオンが処理空間Sへ透過することを抑制する、いわゆるイオントラップとして機能する。より具体的には、スリット62a及びスリット63aが重ならないように配置されるラビリンス構造により、異方的に移動するイオンの移動を阻止する一方、等方的に移動するラジカルを透過させる。
プラズマ生成空間Pは、処理容器60内に処理ガスを供給する給気部70と、処理容器60内に供給される処理ガスをプラズマ化するプラズマ生成部80と、を有する。
給気部70には複数のガス供給源(図示せず)が接続され、基板Wに対するプラズマ処理の目的に応じた所望の処理ガスを処理容器60の内部に供給する。処理容器60に供給される処理ガスは、一例として、Oガス等の酸素含有ガスや、Arガス等の希釈ガスを含む混合ガスであってもよい。
また、給気部70には、プラズマ生成空間Pに対する処理ガスの供給量を調節する流量調節器(図示せず)が設けられている。流量調節器は、例えば開閉弁及びマスフローコントローラを有する。
プラズマ生成部80は、RFアンテナを用いる誘導結合型の装置として構成されている。処理容器60の蓋体60aは、例えば石英板により形成され、誘電体窓として構成される。蓋体60aの上方には、処理容器60のプラズマ生成空間Pに誘導結合プラズマを生成するためのRFアンテナ81が形成されている。RFアンテナ81は、電源側と負荷側のインピーダンスの整合をとるための整合回路を有する整合器82を介して、プラズマの生成に適した一定周波数(通常は13.56MHz以上)の高周波電力を任意の出力値で出力する高周波電源83に接続されている。なお、RFアンテナ81は、処理空間Sの内部に配置される後述の2つのステージ90の各々に対応して2つ設けられている。
図2に示すようにRFアンテナ81は、誘導結合プラズマ励起用アンテナであって、メインコイル81aとサブコイル81bを有するアンテナアセンブリである。サブコイル81bは、メインコイル81aの径方向内側に設けられている。メインコイル81aは、サブコイル81bを囲むように配置される。メインコイル81aとサブコイル81bの外形はそれぞれ、平面視において略円形の渦巻き状に形成され、それぞれの線路の両端は開放されている。そして、メインコイル81aとサブコイル81bは、それぞれの外形が同心となるように配置されている。メインコイル81aとサブコイル81bは、例えば銅、アルミニウム、ステンレスなどの導体で構成される。
メインコイル81a及びサブコイル81bは、挟持体としてのコイルホルダ120に挟持され一体となるように保持される。コイルホルダ120は、その中央付近において支持体121によって支持され、支持体121から外側に張り出すように放射線状に配置される。なお、コイルホルダ120の詳細な構成については後述し、一実施形態において、コイルホルダ120は、棒状の梁状部材122と、梁状部材122に取り付けられるクランプ状部材125とを含む。また、一実施形態において、メインコイル81a及びサブコイル81bを挟持したコイルホルダ120と、蓋体60aとの間には高さ方向において間隙部が設けられても良く、当該間隙部は例えば2mm以上に設計されても良い。間隙部を設けることで、メインコイル81aやサブコイル81bの熱伸縮に伴う部材の損傷などが抑えられる。なお、コイルホルダ120は耐熱性の高い絶縁体であれば任意のものによって形成でき、例えばポリイミドによって形成される。
処理空間Sの内部には、基板Wをそれぞれ1枚ずつ水平状態で載置する2つのステージ90、90(上記したように、図2では一方のみを図示)が配置されている。ステージ90は略円柱形状を有し、基板Wを載置する上部台91と、上部台91を支持する下部台92を有する。上部台91の内部には、基板Wの温度を調節する温度調節機構93が設けられる。
処理容器60の底部には排気部100が設けられる。排気部100は、処理空間Sに接続された排気管を介して、例えば真空ポンプ等の排気機構(図示せず)に接続される。また排気管には、自動圧力制御弁(APC)が設けられている。これら排気機構と自動圧力制御弁により、処理容器60内の圧力が制御される。
なお、以上のプラズマ処理装置32の動作は、上記した制御装置50により制御され得る。換言すれば、上記した制御装置50は、プラズマ処理装置32における基板Wの処理を制御するプログラムが格納されていてもよい。ただし、プラズマ処理装置32の動作を制御する制御装置は、必ずしもプラズマ処理装置32の外部に設けられた上記制御装置50である必要はなく、例えば、該プラズマ処理装置32に独立して設けられた制御部(図示せず)を用いてプラズマ処理装置32の動作が制御されてもよい。
<コイルホルダ>
次に、本実施形態に係るコイルホルダ120の構成の詳細について説明する。図3はコイルホルダ120の概略側面図、図4はコイルホルダ120の概略俯瞰図である。また、図5はコイルホルダ120の一部拡大図である。なお、図3~5には説明のため、挟持対象であるRFアンテナ81(メインコイル81aとサブコイル81b)も併せて図示している。
図3に示すように、コイルホルダ120はその中央付近において支持体121によって支持される。図4に示すように、コイルホルダ120は、その中央から外側に張り出すように放射線状に配置される複数の棒状の梁状部材122と、梁状部材122に取り付けられるクランプ状部材125とを含む。一実施形態において、クランプ状部材125は、梁状部材122から下方に吊るされ、1つの梁状部材122に対し少なくとも1つのクランプ状部材125が取り付けられる。複数の梁状部材122毎に取り付けられるクランプ状部材125の数や位置は任意である。
一実施形態において、クランプ状部材125は、梁状部材122に対し、その上端をネジ部材127によって振り子状に支持される(いわゆる振子構造)。クランプ状部材125は、ネジ部材127の支持により、当該ネジ部材127を軸として、梁状部材122の長手方向(即ち、放射線状配置の径方向:図中X方向)に可動自在に構成される。
一実施形態において、クランプ状部材125の下端には、メインコイル81aやサブコイル81bを挟持して保持する挟持部130が形成される。図5に示すように、挟持部130は左右一対の挟持部材130a、130bを含み、メインコイル81aとサブコイル81bを構成する導体を、両側からこれら挟持部材130a、130bで挟み込むことで保持する。なお、挟持部130はメインコイル81aやサブコイル81bを左右方向から保持するものであり、コイル全体を支持する構成とはなっていない。即ち、挟持部130はその下部において一部開放箇所を有する形状となっており、メインコイル81aやサブコイル81bはその全周を完全に保持される構成とはなっていない。
図6、図7はクランプ状部材125の可動状態を示す概略説明図であり、図6は通常時、図7はRFアンテナ81が径方向に膨張した場合を示す。ここでは、RFアンテナ81のメインコイル81aを挟持しているクランプ状部材125を例として図示する。
図6に示すように、通常時にはクランプ状部材125は鉛直方向下方に向かって伸びるように梁状部材122に対しネジ部材127により支持される。そして、クランプ状部材125の下端において、左右の挟持部材130a、130bから構成される挟持部130によりメインコイル81aが保持される。
一方で、例えばプラズマ処理装置32の稼働時などには、メインコイル81aやサブコイル81bには高電圧が印加され、熱伸縮が発生する。そのため、図7に示すように、例えばメインコイル81aは径方向(図中X方向)に膨張し、径方向へのコイル伸びが生じる。そこで、一実施形態において、クランプ状部材125の挟持部130は、コイル径方向(図中X方向)において最大で距離L1だけ可動自在に構成される。この距離L1はメインコイル81aの径方向へのコイル伸びの最大値よりも大きく設計されることが好ましい。
一実施形態において、上記距離L1は例えば径方向に±1mm~1.5mmに設計されても良く、あるいは、径方向においてネジ部材127を軸とした角度±2°~3°に基づき設計されても良い。
一例として、径方向へのコイル伸びがある場合に、クランプ状部材125は径方向において動作する。この場合、メインコイル81aの伸び量(コイル伸び)と、クランプ状部材125の動作量(いわゆるホルダ伸び)との間で伸び量の差が1mm以下であれば吸収されるため、メインコイル81aがクランプ状部材125に引っかかる反力は無い。換言すると、メインコイル81aが熱伸縮したとしても、コイルホルダ120に力が加わらず、部材間での擦れが生じにくくなる。
<沿面距離と沿面放電>
RFアンテナ81からの放電により異常放電が発生する原因の一つとして、沿面放電が挙げられる。ここで、「沿面放電」とは、絶縁物体上に置かれた導体に高電圧を印加した場合に、絶縁物の表面を伝わって放電が起こる現象である。本実施形態に係るコイルホルダ120にあっては、メインコイル81aやサブコイル81bを保持する複数のクランプ状部材125の間において、各コイルに高電圧が印加された際に沿面放電が起こる恐れがある。
沿面放電に伴う異常放電を抑制するため、本実施形態に係るコイルホルダ120において、梁状部材122に取り付けられるクランプ状部材125の数や位置を沿面放電が抑えられるように最適化する必要がある。沿面放電を抑えるためには、沿面距離を延ばし最適な設計を行う必要がある。ここで、「沿面距離」とは、高電圧が印加された、互いに絶縁すべき複数の導体同士において、絶縁物体を介した際の当該絶縁物体表面に沿った最短距離である。例えば、図5に示す構成においては、メインコイル81aを保持する一方のクランプ状部材125と、サブコイル81bを保持する他方のクランプ状部材125との間において、絶縁体であるコイルホルダ120の表面に沿った最短距離(図中の距離L2)である。
上述したように、クランプ状部材125同士の沿面距離を延ばす一方で、コイルホルダ120はRFアンテナ81(メインコイル81a及びサブコイル81b)を確実に保持し、その位置を保つことが求められる。そこで、本開示者らは、コイルホルダ120における複数のクランプ状部材125の配置や数について検討を行った。
図8はメインコイル81aの概略俯瞰図であり、図9はサブコイル81bの概略俯瞰図である。図8に示すように、メインコイル81aは配線構造の起点となる配線固定部140を支点とし支持部141から吊り下げられた構成を有している。また、図9に示すように、サブコイル81bは配線構造の起点となる配線固定部150を支点として支持部151から吊り下げられた構成を有している。
図8及び図9に示すように構成されたメインコイル81aとサブコイル81bは自重によって垂れ下がるため、本実施の形態で説明したコイルホルダ120によって保持される。本開示者らは、メインコイル81a及びサブコイル81bからなるRFアンテナ81において、クランプ状部材125の数をなるべく少なくし、沿面距離を延ばすと共に、RFアンテナ81の自重による垂れ量を抑えるべく、以下の構成を創案した。
<クランプ状部材の配置構成例>
図10は、コイルホルダ120における複数のクランプ状部材125の配置構成の第1の例を示す概略説明図である。図11はコイルホルダ120における複数のクランプ状部材125の配置構成の第2の例を示す概略説明図である。なお、以下では、クランプ状部材125の配置構成を平面視でもって図示するに際し、各配置位置を異なる符号にて図示している。
図10に示すように、一実施形態において、メインコイル81aは外側から順にコイル81a-1、コイル81a-2、コイル81a-3を含む3重円環構造である。サブコイル81bは外側から順にコイル81b-1、コイル81b-2、コイル81b-3を含む3重円環構造である。また、中央から外側に張り出すように放射線状に配置される6本の棒状の梁状部材122が設けられる。
図10の構成では、6本の梁状部材122の全てにおいて、メインコイル81aを保持するような位置160、161、162、163、164、165にクランプ状部材125が配置される。位置160~162はコイル81a-1上であり、位置163~165はコイル81a-2上である。
また、6本の梁状部材122のうち3本において、サブコイル81bを保持するような位置170、171、172にクランプ状部材125が配置される。位置170~172はいずれもコイル81b-2上である。
また、図11に示すように、一実施形態において、メインコイル81aは外側から順にコイル81a-1、コイル81a-2、コイル81a-3を含む3重円環構造である。サブコイル81bは外側から順にコイル81b-1、コイル81b-2、コイル81b-3を含む3重円環構造である。また、中央から外側に張り出すように放射線状に配置される5本の棒状の梁状部材122が設けられる。
図11の構成では、5本の梁状部材122の全てにおいて、メインコイル81aを保持するような位置180、181、182、183、184にクランプ状部材125が配置される。位置180~182はコイル81a-1上であり、位置183、184はコイル81a-2上である。
また、5本の梁状部材122のうち2本において、サブコイル81bを保持するような位置190、191にクランプ状部材125が配置される。位置190、191はいずれもコイル81b-2上である。
図10、図11に示すように、複数の梁状部材122のそれぞれには、少なくとも1箇所以上にクランプ状部材125が取り付けられる。また、クランプ状部材125は、メインコイル81aの少なくとも1箇所以上に配置され、且つ、サブコイル81bの少なくとも1箇所以上に配置される。これにより、メインコイル81a及びサブコイル81bの両方がコイルホルダ120に確実に保持される。
また、図10、図11のいずれの構成においても、クランプ状部材125同士の沿面距離はなるべく長くなるように設計されることが好ましい。沿面距離は、クランプ状部材125の数が少ない程長い傾向があることから、図10の構成に比べ図11の構成はより好ましい。
なお、コイルホルダ120におけるクランプ状部材125の配置構成は任意であり、図10、図11を参照して説明した構成に限定されるものではない。即ち、クランプ状部材125が、メインコイル81aの少なくとも1箇所以上に配置され、且つ、サブコイル81bの少なくとも1箇所以上に配置されれば良く、更には、各クランプ状部材125同士の沿面距離が10mm以上に設計されれば良い。
<プラズマ処理方法>
本実施形態にかかる真空処理システム1及びプラズマ処理装置32は、以上のように構成されている。次に、プラズマ処理装置32を用いて行われる基板Wのプラズマ処理について説明する。
基板Wのプラズマ処理に際しては、先ず、処理対象の基板Wを、処理空間S内のステージ90上へと載置する。処理対象の基板Wは、図示しないウェハ搬送機構によりロードポート11に載置されたフープFから取り出され、アライナモジュール13において水平方向の向きが調節された後、ロードロックモジュール20及びウェハ搬送機構40を介してプラズマ処理装置32内に搬入され、ステージ90上に載置される。
基板Wのプラズマ処理に際しては、プラズマ生成空間Pで生成されたプラズマが、仕切板61を介して処理空間Sへと供給される。ここで、仕切板61には前述のようにラビリンス構造が形成されているため、プラズマ生成空間Pにおいて生成されたラジカルのみが、処理空間Sへと透過する。そして、処理空間Sへと供給されたラジカルをステージ90上の基板Wに作用させることで、該基板Wに対するプラズマ処理を実行できる。
ここで、基板Wのプラズマ処理に際しては、プラズマ励起用アンテナとしてのRFアンテナ81を用いたプラズマ生成部80が稼働する。その際、RFアンテナ81を構成するメインコイル81aとサブコイル81bには高電圧が印加され、熱伸縮が発生する。ここで、メインコイル81a及びサブコイル81bは、コイルホルダ120のクランプ状部材125によって保持されている。
上述したように、クランプ状部材125はコイル径方向に可動自在に構成されるため、メインコイル81a及びサブコイル81bが熱伸縮した場合であっても、それに追従してクランプ状部材125は動作する。これにより、メインコイル81a及びサブコイル81bとコイルホルダ120(特に、クランプ状部材125)との間の擦れが防止される。そして、擦れによるゴミの発生が抑えられ、ゴミに対する放電に起因した異常放電が防止される。
その後、基板Wに所望の処理結果が得られると、プラズマ処理装置32におけるプラズマ処理を終了する。プラズマ処理を終了する際には、RFアンテナ81に対する高周波電力の供給及び給気部70からの処理ガスの供給を停止する。また排気部100を作動させ、処理空間Sに残る処理ガスを排気する。
続いて、プラズマ処理が施された基板Wを、ステージ90上からウェハ搬送機構40に受け渡し、処理容器60から搬出する。処理容器60から搬出された基板Wは、ウェハ搬送機構40によりロードロックモジュール20に搬送され、その後、クーリングストレージ12における冷却を介してロードポート11に載置されたフープFに収納される。そして、そして、フープFに収納された全ての基板Wに対する所望のプラズマ処理が終了し、最後の基板WがフープFに収納されると、真空処理システム1における一連のウェハ処理が終了する。
<本開示の技術の作用効果>
以上、本実施形態に係るコイルホルダ120を備えたプラズマ処理装置32によれば、RFアンテナ81を構成するメインコイル81aやサブコイル81bに熱伸縮が生じた場合であっても、各コイルとコイルホルダ120との間の擦れが防止される。即ち、コイルホルダ120に取り付けられたクランプ状部材125を振子構造とし、各コイルを保持しつつ、クランプ状部材125が各コイルの熱伸縮に追従して動く構成としたため、両者の間での擦れが防止される。これにより、例えばRFアンテナ81とコイルホルダ120との間の擦れにより発生したゴミに対する放電に起因した異常放電が防止される。
また、コイルホルダ120においてクランプ状部材125がメインコイル81aの少なくとも1箇所以上を保持し、且つ、サブコイル81bの少なくとも1箇所以上を保持し、その際のクランプ状部材125同士の沿面距離を所定値以上とすることで沿面放電に起因した異常放電が防止される。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。例えば、上記実施形態の構成要件は任意に組み合わせることができる。当該任意の組み合せからは、組み合わせにかかるそれぞれの構成要件についての作用及び効果が当然に得られるとともに、本明細書の記載から当業者には明らかな他の作用及び他の効果が得られる。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、又は、上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成例も本開示の技術的範囲に属する。
(1)処理容器と、
前記処理容器の内部に配置され、処理対象の基板を載置するステージと、
前記処理容器の上方に配置されるプラズマ励起用アンテナと、
前記プラズマ励起用アンテナを保持するコイルホルダと、
前記プラズマ励起用アンテナに高周波電力を供給する高周波電源と、を含むプラズマ処理装置であって、
前記コイルホルダは、当該コイルホルダの中央から外側に張り出すように放射線状に配置される複数の梁状部材と、前記梁状部材から下方に吊り下げられて取り付けられるクランプ状部材とを含み、
前記クランプ状部材の上端は前記梁状部材に対しネジ部材によって支持され、当該クランプ状部材は振り子状に可動自在に構成され、
前記クランプ状部材の下端には、前記プラズマ励起用アンテナを挟持して保持する挟持部が形成される、プラズマ処理装置。
(2)前記プラズマ励起用アンテナは、メインコイルとサブコイルを有するアンテナアセンブリであり、
前記メインコイル及び前記サブコイルの外形はそれぞれ、平面視において略円形の渦巻き状に形成され、
前記メインコイル及び前記サブコイルは、それぞれの外形が同心となるように配置され、前記サブコイルは、前記メインコイルの径方向内側に設けられる、(1)に記載のプラズマ処理装置。
(3)前記挟持部は左右一対の挟持部材を含み、
前記挟持部材は、前記メインコイル及び前記サブコイルを構成する導体を、両側から挟み込むことで保持する、(1)又は(2)に記載のプラズマ処理装置。
(4)前記処理容器の蓋体と、前記プラズマ励起用アンテナ及び前記コイルホルダとの間には高さ方向において間隙部が形成され、
前記間隙部は2mm以上に設計される、(1)~(3)のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
(5)複数の前記梁状部材のそれぞれには少なくとも1以上の前記クランプ状部材が取り付けられ、
前記クランプ状部材は、前記メインコイルの少なくとも1箇所以上を保持し、且つ、前記サブコイルの少なくとも1箇所以上を保持する、(2)に記載のプラズマ処理装置。
(6)前記梁状部材は複数本設けられ、
前記クランプ状部材は、複数本の前記梁状部材の全てにおいて前記メインコイルを保持する位置に配置され、且つ、複数本の前記梁状部材のうちの一部において前記サブコイルを保持する位置に配置される、(5)に記載のプラズマ処理装置。
(7)前記コイルホルダはポリイミドによって形成される、(1)~(6)のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
(8)前記クランプ状部材の配置は、沿面距離に基づいて設定される、(1)~(7)のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
32 プラズマ処理装置
60 処理容器
81 RFアンテナ
83 高周波電源
90 ステージ
120 コイルホルダ
122 梁状部材
125 クランプ状部材
127 ネジ部材
130 挟持部
W 基板

Claims (9)

  1. 処理容器と、
    前記処理容器の内部に配置され、処理対象の基板を載置するステージと、
    前記処理容器の上方に配置されるプラズマ励起用アンテナと、
    前記プラズマ励起用アンテナを保持するコイルホルダと、
    前記プラズマ励起用アンテナに高周波電力を供給する高周波電源と、を含むプラズマ処理装置であって、
    前記コイルホルダは、当該コイルホルダの中央から外側に張り出すように放射線状に配置される複数の梁状部材と、前記梁状部材から下方に吊り下げられて取り付けられるクランプ状部材とを含み、
    前記クランプ状部材の上端は前記梁状部材に対しネジ部材によって支持され、当該クランプ状部材は振り子状に可動自在に構成され、
    前記クランプ状部材の下端には、前記プラズマ励起用アンテナを挟持して保持する挟持部が形成される、プラズマ処理装置。
  2. 前記プラズマ励起用アンテナは、メインコイルとサブコイルを有するアンテナアセンブリであり、
    前記メインコイル及び前記サブコイルの外形はそれぞれ、平面視において略円形の渦巻き状に形成され、
    前記メインコイル及び前記サブコイルは、それぞれの外形が同心となるように配置され、前記サブコイルは、前記メインコイルの径方向内側に設けられる、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記挟持部は左右一対の挟持部材を含み、
    前記挟持部材は、前記メインコイル及び前記サブコイルを構成する導体を、両側から挟み込むことで保持する、請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記処理容器の蓋体と、前記プラズマ励起用アンテナ及び前記コイルホルダとの間には高さ方向において間隙部が形成され、
    前記間隙部は2mm以上に設計される、請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  5. 複数の前記梁状部材のそれぞれには少なくとも1以上の前記クランプ状部材が取り付けられ、
    前記クランプ状部材は、前記メインコイルの少なくとも1箇所以上を保持し、且つ、前記サブコイルの少なくとも1箇所以上を保持する、請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記梁状部材は複数本設けられ、
    前記クランプ状部材は、複数本の前記梁状部材の全てにおいて前記メインコイルを保持する位置に配置され、且つ、複数本の前記梁状部材のうちの一部において前記サブコイルを保持する位置に配置される、請求項5に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記コイルホルダはポリイミドによって形成される、請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記クランプ状部材の配置は、沿面距離に基づいて設定される、請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  9. プラズマ処理装置で用いられるプラズマ励起用アンテナを保持するコイルホルダであって、
    前記コイルホルダの中央から外側に張り出すように放射線状に配置される複数の梁状部材と、
    前記梁状部材から下方に吊り下げられて取り付けられるクランプ状部材と、を含み、
    前記クランプ状部材の上端は前記梁状部材に対しネジ部材によって支持され、当該クランプ状部材は振り子状に可動自在に構成され、
    前記クランプ状部材の下端には、前記プラズマ励起用アンテナを挟持して保持する挟持部が形成される、プラズマ励起用アンテナのコイルホルダ。
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