JP2024047275A - 記録装置および搬送方法 - Google Patents

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Takashi Sasaki
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Abstract

【課題】記録装置における記録媒体の搬送の精度の向上を比較的簡素な構成で実現する。【解決手段】本発明に係る記録装置は、記録媒体を搬送する搬送ローラと、記録媒体に対して記録を行う記録部と、前記記録部に対向して配され、記録媒体を支持するプラテンと、前記プラテン側に向けて光を照射し且つ前記プラテン側からの光を検出するセンサと、記録媒体が前記センサの光照射領域に到達する前の検出値を第1の値として取得し、記録媒体が前記光照射領域を包含するように搬送された後の検出値を第2の値として取得する第1制御を行う制御部と、を備える記録装置であって、前記制御部は、前記センサの検出値と比較するための閾値と前記第1の値と前記第2の値とに基づいて、記憶媒体の前記搬送ローラによる搬送量を補正する第2制御を更に行う。【選択図】図9

Description

本発明は、主に記録媒体の搬送方法に関する。
インクジェットプリンタ等に代表される記録装置のなかには、カットシート等の記録媒体を搬送し、該記録媒体の位置を光学式センサにより検出するものがある(特許文献1参照)。
特開2000-109243号公報
搬送対象となる記録媒体には、材質、色、表面性、厚み等、多様な種類のものが用いられうる。そのため、光学式センサによる記録媒体の位置検出には記録媒体の特性に起因するばらつきが発生する可能性があり、記録媒体の搬送の高精度化という点で改善の余地があった。
本発明は、発明者による上記課題の認識を契機として為されたものであり、記録装置において比較的簡素な構成で記録媒体の搬送の精度を改善することを目的とする。
本発明の一つの側面は記録装置にかかり、前記記録装置は、
記録媒体を搬送する搬送ローラと、
記録媒体に対して記録を行う記録部と、
前記記録部に対向して配され、記録媒体を支持するプラテンと、
前記プラテン側に向けて光を照射し且つ前記プラテン側からの光を検出するセンサと、
記録媒体が前記センサの光照射領域に到達する前の検出値を第1の値として取得し、記録媒体が前記光照射領域を包含するように搬送された後の検出値を第2の値として取得する第1制御を行う制御部と、を備える記録装置であって、
前記制御部は、前記センサの検出値と比較するための閾値と前記第1の値と前記第2の値とに基づいて、記憶媒体の前記搬送ローラによる搬送量を補正する第2制御を更に行う
ことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の搬送の精度を向上可能となる。
実施形態に係る記録装置の斜視図。 記録装置の給紙機構の断面図。 記録部の斜視図。 キャリッジの斜視図。 プラテン表面の斜視図。 記録装置の制御システムのブロック図。 搬送機構の斜視図。 記録動作の制御方法のフローチャート。 搬送補正量の算出方法の一例を示す受光出力レベルの波形図。 搬送補正量の算出方法の他の例を示す受光出力レベルの波形図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、実施形態に係るインクジェット方式の記録装置1の斜視図である(図中において、内部構造の説明のため記録装置1の筐体の一部を不図示とする。)。記録装置1は、給紙カセット2、記録部3および排紙部4を備える。給紙カセット2には1以上のシート(不図示)が積載され、該積載されたシートは給紙カセット2から記録装置1内に1枚ずつ順に給送され、該シートに対して記録部3による記録が行われる。記録部3により記録済のシートは排紙部4に排出される。尚、ここではシートは、典型的には、紙材が所定サイズにカットされて成るカットシートであるが、他の記録媒体であってもよい。
図2は、給紙カセット2から記録部3までの構造部である給紙機構90を記録装置1側方から見た断面図を示す。尚、以下の説明において、シートの給送ないし搬送の方向における2以上の要素の相対的な位置関係について、給紙側は上流側と表現され、また、排紙側は下流側と表現されうる。給紙機構90は、給紙ローラ5、分離斜面6、リアガイド7、搬送ローラ(或いは搬送ローラ対)8およびエッジセンサ9を含む。
給紙ローラ5は、給紙カセット2に積載されたシートSに当接可能となるように設けられ、シートSに当接しながら回転することにより給紙を行う。分離斜面6は、給紙ローラ5下流側に設けられ、該給紙されたシートSは、分離斜面6に当接して1枚ずつ分離されて給送され、リアガイド7等の般送ガイドにより所定方向に向かって案内される。搬送ローラ8は、給紙ローラ5から記録部3までの搬送経路に配され、給紙カセット2から供給されたシートは、搬送ローラ8に進入した場合にそれにより搬送される。
エッジセンサ9は、搬送ローラ8下流側に配され、該給送されたシートSの先端を検出することによりシートSの位置情報を取得する。記録部3には後述の主搬送ローラ(或いは主搬送ローラ対)12が設けられ、シートSは主搬送ローラ12まで搬送され、その間にシートSの位置情報がエッジセンサ9により取得されうる。
本実施形態においては、給紙機構90は、背面給紙口30および背面給紙経路31を更に含む。背面給紙口30は記録装置1本体の背面に設けられ、背面給紙口30に挿入されたシートSは、背面給紙経路31を介して記録装置1本体に取り込まれ、搬送ローラ8により主搬送ローラ12まで給送され、その後、記録部3により記録されうる。ここで、背面給紙経路31から主搬送ローラ12までの搬送経路は、側面視(記録装置1を側方から見た場合の視点)にて実質的に一直線に延設され、又は、その曲率が基準以下となるように或いはカーブを含まないように一方向に形成される。これにより、シートSを屈曲させることなく主搬送ローラ12まで給送可能になっており、例えば比較的厚いシートSに対する記録も可能となっている。
図3は、記録部3の斜視図である。記録部3は、キャリッジ10、プラテン11、主搬送ローラ12および排紙ローラ(或いは排紙ローラ対)13を含む。キャリッジ10は、不図示の記録ヘッドを取外し可能に搭載し、該搭載された記録ヘッドを所定方向に走査可能とする。プラテン11は、シートSを支持する支持部であってキャリッジ10に対向する位置に配置された支持部である。排紙ローラ13は、記録ヘッドにより記録済となったシートSを排紙部4に向けて搬送する。
図中において、シートSの搬送方向は方向Dで示され、キャリッジ10の走査方向は方向Eで示され、其れら方向D及びEは互いに交差(実質的に直交)している。方向Dはシート長方向あるいは単に長さ方向とも表現され、また、方向Eはシート幅方向あるいは単に幅方向とも表現されうる。
シートSは、プラテン11により下方から支持されながら主搬送ローラ12および排紙ローラ13により方向Dに搬送される。その間、キャリッジ10が方向Eに移動し、キャリッジ10に搭載された記録ヘッドがインクを吐出することにより該シートSに対する記録が行われる。
主搬送ローラ12は、搬送モータ14としてのDCモータの動力が主搬送ローラ12の軸上の主搬送ローラギア17に不図示の駆動伝達構成を介して伝達されることにより回転する。主搬送ローラ12の同軸上には、所定間隔のピッチでスリットを形成したコードホイール20が直結される。また、コードホイール20に対してエンコーダセンサ21が設置され、エンコーダセンサ21は、コードホイール20上のスリットが通過する回数やタイミングを読み取る。排紙ローラ13は、主搬送ローラギア17からアイドラギア18を介して排紙ローラギア19に動力が伝達されることにより回転する。記録装置1においては主搬送ローラ12および排紙ローラ13の回転量はエンコーダセンサ21を用いて共通で管理され、それによりシートSの適切な搬送が実現されうる。
図4は、キャリッジ10を下方から見た斜視図である。ここではキャリッジ10には記録ヘッド22が搭載され、記録ヘッド22はノズル22aからインクを吐出可能とする。キャリッジ10には光学式センサ23が設置される。光学式センサ23は、発光部23a及び受光部23bを含み、発光部23aからシートS表面に対して光を照射し且つ該表面からの反射光を受光部23bにより検出することによりシートSの有無を検出する反射型光学式センサとする。発光部23aには例えば発光ダイオード(LED)が用いられ、受光部23bにはフォトトランジスタ(またはフォトダイオード)が用いられうる。
このような光学式センサ23をキャリッジ10に設置することにより、シートSに対してインクを吐出する記録ヘッド22の近傍においてシートSを検出可能とする。光学式センサ23は、記録ヘッド22ないしノズル22aの搬送方向D上流側に位置するように配されるとよい。
図5は、プラテン11表面の斜視図である。プラテン11表面には、搬送方向と実質的に平行な方向に複数のリブ11aが延設される。シートSは、主搬送ローラ12等によりリブ11aに対して押圧され、それにより上方に浮き上がることなく、リブ11aと接触しながら搬送される。このような構成により、シートSは、光学式センサ23によりシートSが検出された際でも適切に搬送され、該検出も適切に行われる。プラテン11表面には鋸歯状部11bが更に設けられており、鋸歯状部11bは、光を斜め方向に反射する斜面を含み、それにより上方からの光を側方に拡散するように反射する。この観点で、鋸歯状部11bは光散乱部などと表現されてもよい。他の例として、鋸歯状部11bは、光を吸収するように構成されてもよく、光吸収部などと表現されてもよい。
尚、鋸歯状部11bは、シートSのシート幅方向Eにおける略中央に位置するように設けられうる。
図6は、記録装置1の制御システムの構成例を示すブロック図である。記録装置1は制御部91を更に備え、これにより記録装置1のシステム全体の駆動制御が行われる。
制御部91は、CPU201、ROM202、RAM203、EEROM204、コントローラ205、モータドライバ206およびセンサ制御部208を含む。CPU201は、演算処理を行う演算処理部として機能する。ROM202、RAM203及びEEROM204のそれぞれは、情報を記憶する記憶部として機能する。
コントローラ205は、記録されるべき画像情報ないし画像データおよび各センサによる検出結果に基づいて、給紙機構90、記録部3等の動力を要する要素に接続されたモータ14をモータドライバ206により制御する。コントローラ205は、更に、センサ制御部208を介して光学式センサ23を制御し、発光部23aの発光制御量の設定、受光部23bの受光出力レベルの取得などを行う。
尚、発行制御量は、発光部23aの発光光の光量を決定ないし設定するためのパラメータであり、発行制御量が大きい値で設定されると該発光光の光量は大きくなる。また、受光出力レベルは、受光部23bの受光光の光量に対応し、該受光光の光量が大きくなると大きい値を示す。受光出力レベルは、光学式センサ23による検出値とも云える。
ここで、給紙機構90において、シートSを主搬送ローラ12まで給送する際、シートSが傾斜した姿勢で給送されること(以下「斜行」という。)が考えられる。詳細については後述とするが、本実施形態では、搬送ローラ8と主搬送ローラ12との間でシートSを変形させてシートS先端を主搬送ローラ12に突き当てながら進入させ、この斜行を補正すること(以下「斜行補正」という。)を可能とする。これにより、シートSは適切な姿勢で搬送され、該シートSに対する記録が適切に実行可能となる。
斜行補正においては、シートS先端が主搬送ローラ12に到達する前に主搬送ローラ12を逆回転させつつ上流側からシートSを搬送ローラ8により搬送することにより、該逆回転の主搬送ローラ12に対してシートS先端が突き当てられる。そして、搬送ローラ8による搬送が継続されることにより、シートSは変形しながら先端が主搬送ローラ12に倣う形で案内され、それにより斜行補正が行われる。
尚、ここでいう逆回転とは、シートSを搬送方向とは反対側に搬送させる方向の回転をいう。また、シートSを搬送方向に搬送させる方向の回転は正回転という。
図7は、本実施形態における搬送機構の斜視図である。記録装置1は、低コスト化を目的の一つとして、複数のローラを単一のモータ14により駆動可能に構成されているものとする。搬送モータ14(図7において不図示)の動力は、主搬送ローラ12に伝えられた後、駆動伝達部24を介して搬送ローラ8へ伝達される。
ここで、駆動伝達部24は、主搬送ローラ12の回転の方向に関わらず搬送ローラ8が方向Fに回転するように構成されており、それにより斜行補正を実現可能となっている。一方、シートSが記録部3まで搬送された場合には、搬送ローラ8は逆回転を行わない構成(正回転のみを行う構成)となっているため、シートSのバックフィードは行われない。そのため、光学式センサ23によりシートS端部の位置を検出する際、該検出は、シートSのバックフィードを行わずに行われる。よって、記録装置1には複雑な機構が無用に設けられず、記録装置1の低コスト化が可能となっている。
記録装置1の構成は上述の例に限られるものではなく、同様の機能を有するように、その趣旨を逸脱しない範囲での変更が加えられてもよい。例えば、シートSを供給するための給紙口は給紙カセット2や背面給紙口30に限られず、記録装置1本体の上方部からシートSを供給可能な構成であってもよい。また、搬送モータ14は複数設けられてもよく、その際、搬送ローラ8に動力を伝達するための構造は他の態様で構成されてもよい。
図8は、シートSに対する記録動作の制御方法の一例を示すフローチャートである。この制御は主に制御部91により行われ、この制御においてシートS端部の位置の検出が行われる。
ステップS1001(以下、単に「S1001」と示す。後述の他のステップについても同様とする。)では記録動作が開始される。S1002では、給紙動作が実行され、シートSが供給される。尚、ここでいう記録動作とは、記録を実行するためのジョブを受け取ってから記録済のシートSを印刷物として排出するまでの一連の動作を指すものとする。
S1003では、該供給されたシートSに対して斜行補正が行われる。これにより、シートSは、その先端が主搬送ローラ12に倣う形で案内される。そして、シートS先端が主搬送ローラ12に到達したことに応答して、シートS先端の位置を検出するための準備動作が開始される。尚、この時点では、シートSは光学式センサ23による検出位置にまでは到達していない。
S1004では、キャリッジ10を走査し、該キャリッジ10に搭載された光学式センサ23を、シートS先端を検出するための位置へ移動させる。ここで、光学式センサ23は、該般送されるシートSのシート幅方向における中央部に位置するように移動するとよい。これにより、S1003の斜行補正が充分でなかった場合(基準以上の斜行量が残存した場合)、光学式センサ23によるシートSの検出位置と、シートSの実際の位置とのズレ量を抑制可能となる。また、このとき、光学式センサ23は、鋸歯状部11bに対向する位置となるように移動するとよい。
S1005では、光学式センサ23の発光部23aを発光させ、受光部23bの受光出力レベルを記憶する。ここで、発光部23aを発光させるための発光制御量は、光学式センサ23の特性の評価結果に基づいて設定されるとよい。この評価は、例えば記録装置1の製造時ないし組立完了時など、予め行われればよい。
ここで、受光部23bの受光出力レベルは、光学式センサ23自体の特性(主に発光部23aの発光量および受光部23bの受光感度)のばらつき、記録装置1に対する取付位置のばらつき等に起因して変動しうる。そのため、例えば記録装置1の製造時に、光学式センサ23のキャリブレーションを行って、受光部23bの受光出力レベルが一定になるように発光制御量を記憶させるとよい。尚、このことは、記録装置1を2以上製造する場合には個体ごとに行われればよい。
このようにして設定された発光制御量に基づいて発光部23aが駆動される。この時点では、シートSは光学式センサ23による検出位置に到達していないため、発光部23aからの光は鋸歯状部11bに照射される。そして、鋸歯状部11bからの反射光は鋸歯状部11bの表面形状により左右に拡散されるため、反射光は受光部23bに向かわないようになっている。このような構成より、シートSがない状態では、受光部23bの受光出力レベルは、受光量が実質的にゼロであることを示す値となりうる。
S1006では、発光部23aを発光させた状態でシートSの搬送を行い、光学式センサ23によりシートS端部の位置を検出する。シートSが光学式センサ23下方に到達すると、発光部23aからの光はシートS表面にて受光部23bに向かって反射されるようになり、それにより受光部23bの受光出力レベルが変化する。そして、受光出力レベルの変化をモニタすることにより、該変化する受光出力レベルが閾値レベルに到達したことに基づいてシートSの位置が記憶される。この閾値レベルは、光学式センサ23の検出値と比較するための閾値ないし基準値であり、光学式センサ23がシートS先端を検出したことを示す値として設定されればよい。
その後、S1007にて、上記記憶された位置から所定量だけ搬送された位置にてシートSの搬送を停止する。これにより、シートSの搬送位置を特定すると共に光学式センサ23下方にシートSが確実に位置する状態にする。
シートSの例えば材質、色、表面性、厚み等の種類によって光の反射特性が変わるため、この時点では、シートSの実際の位置と、光学式センサ23による検出位置とが互いに異なる可能性がある。このため、シートSが上記記憶された位置から搬送される所定量は、検出位置のズレを考慮して大きめに、但しシートSが記録ヘッド22のノズルよりも下流側まで搬送されないように、設定されるとよい。
シートS端部の位置の検出が完了すると、S1008では、その際の受光部23bの受光出力レベルを記憶した後に発光部23aの発光を停止する。このときの受光出力レベルは、シートSが光学式センサ23下方に確実に位置するため、シートS表面からの反射光を示す値となる。また、このときの受光出力レベルは、シートS後端が通過するまでの間、更なるシートSの搬送によっては変化しない。
S1009では、シートS端部の位置を補正するための補正量(以下、搬送補正量という。)を算出する。詳細については後述とするが、この算出は、S1005及びS1008で記憶された受光出力レベルであってシートSの位置を検出する前後の受光出力レベル、並びに、S1006で検出されたシートSの位置および該検出の際の閾値レベルに基づいて行われる。
なお、所定の厚みを超えるシートに対してのみ、シートS端部の位置を補正するための補正量が算出されてもよく、即ち、所定の厚みを超えないシートの場合にはS1009の実行は抑制されてもよい。その理由としては、普通紙の場合、理想状態の受光出力レベルと実際の受光出力レベルとの差が小さくなることが挙げられる。S1009の実行が抑制される条件は、シートの反射率に基づいて決められてもよい。その場合、S1009の実行が抑制される条件は、記録装置の操作部からユーザにより設定可能とする。付随的/代替的に、所定の厚みを超えるシートの種類は予め設定されていてもよく、その場合、例えば、ユーザが紙の種類を選択した際、厚紙の場合にはS1009により補正量が算出され、普通紙の場合には補正量が算出されないこととなる。
図9を参照しながら、シートS端部の位置を検出する際の受光出力レベルが線形に変化するものと近似した場合における搬送補正量の算出の方法について述べる。図中の横軸はシートSの搬送距離(あるいは搬送位置)を示す。縦軸は受光部23bの受光出力レベルを示し、受光出力レベルは、その値が大きいほど受光部23bの受光量が大きいことを示す。尚、受光出力レベルは、実際には、図6に示されるセンサ制御部208により電圧値として取得される。
図中において、S1005にて記憶された受光出力レベル(シートSの搬送位置が検出される前の受光出力レベル)をBとする。S1008にて記憶された受光出力レベル(シートSの搬送位置が検出された後の受光出力レベル)をW1とする。また、S1006にてシートSが検出された際の閾値レベルをT1とする。
ここで、S1006にて検出されたシートSの位置と、理想的に検出されるべきシートSの位置(理想値)とのズレ量をAとする。光学式センサ23のキャリブレーションが理想的に実行された場合の受光出力レベルをW2とし、その場合に設定される閾値レベルをT2とする。また、横軸において受光出力レベルが変化する領域の幅をLとする。このとき、ズレ量Aは、
A=((T2-B)/(W2-B)-(T1-B)/(W1-B))×L (式1)
と表せる。
図9によれば、横軸で示される搬送距離が大きくなると(グラフの右側であるほど)搬送方向下流側へ搬送されたことを示し、搬送距離がd1未満の領域は、シートSが光学式センサ23下方に到達していない状態に対応する。このため、この時点の受光出力レベルは低くなっており、搬送距離がd1以上になると、発光部23aによる光照射領域にシートSが部分的に到達し(或いはシートSが該光照射領域への進入を開始し)、それにより受光出力レベルが変化し増加する。
そして、搬送距離がd2以上になると、発光部23aによる光照射領域の実質的に全部にシートSが到達し、それにより受光出力レベルは略一定となる。シートS後端が通過するまでの間、受光出力レベルは更なるシートSの搬送によっては変化しないため、シートSは光照射領域の略全部を包含し又は重なっている状態と云える。
ここで、S1008にて記憶された受光出力レベル(シートSの搬送位置が検出された後の受光出力レベル)W1は、前述のとおり、搬送対象のシートSの特性により変わりうるため、その値を事前に予測することが困難である。そこで、本実施形態では受光出力レベルが理想値であった場合を想定し、その変化の態様が図中に破線で示される(以下の説明において想定波形という。)。発光部23aの光照射領域にシートSが存在しない場合にはプラテン11の鋸歯状部11bにより拡散される。そのため、上述の想定波形は、発光部23aの光量が変化しても受光出力レベルが、S1005にて記憶された受光出力レベル(シートSの搬送位置が検出される前の受光出力レベル)Bから変化しないものとして、作成されうる。また、上述の想定波形は、発光部23aの光量が変化したとしても距離L(即ち、受光出力レベルが変化する領域L)は変わらないものとして、搬送距離d1からd2の間で受光出力レベルが線形に変化するように、作成されうる。
このようにして作成された想定波形に基づいて、理想的にシートS端部の位置を検出する際に設定される閾値レベルT2により、シートSの検出位置の理想値が求められうる。一方、実際の受光出力レベルW1は、シートSの特性により変化することにより予測困難であるため、実際のシートSの検出の際に閾値レベルT1を用いて検出されたシートSの位置には、その理想的な検出位置からのズレ量Aが生じる。このズレ量Aを上記(式1)に基づいて算出することにより、実際のシートSの検出位置から理想的な検出位置への搬送補正量が算出されうる。尚、閾値レベルT1及びT2は互いに等しくてもよい。
再び図8を参照すると、S1010では、S1009にて算出された搬送補正量に基づいて、シートSを記録開始位置まで搬送する。これにより、光学式センサ23によるシートS端部の位置の検出、および、該検出の結果に基づくシートSの搬送が完了する。その後、S1011にてシートSに対する記録を行い、S1012にてシートSの排出を行い、これにより記録動作が完了となる。
以上では、受光出力レベルが線形に変化するものとして上記(式1)に基づいて搬送補正量の算出を行う態様を例示したが、実際の受光出力レベルの変化は非線形の波形となりうる。そのため、上記(式1)に基づく算出によれば搬送補正量に誤差が生じうる。この誤差は、受光出力レベルが変化する領域Lを調整することにより抑制可能である。その一例としては、実際に受光出力レベルが変化する領域よりも領域Lを小さく設定することが挙げられる。例えば、受光出力レベルは変化の開始や終了の際には緩やかに徐変する。そのため、領域Lは、この徐変の領域に合わせて、例えば実質的に線形に変化する領域のみに基づいて、設定されればよい。
図10を参照しながら、搬送補正量の他の算出方法として、シートS端部の位置を検出する際の受光出力レベルが非線形に変化するものと近似した場合について述べる。この場合、予め理想的な非線形の波形が記憶されており、図9のフローチャート同様の手順で得られたシートSの位置を検出する前後の受光出力レベルを用いて、実際の受光出力レベルと理想状態の受光出力レベルとが作成されうる。このとき、受光出力レベルBおよび領域Lについては図9の例同様とする一方で、実際の受光出力レベルと理想状態の受光出力レベルとの比が一定になるものと仮定することにより、両者の波形が作成可能となる。このようにして作成された波形に基づいて閾値レベルT1及びT2を用いてズレ量Aを算出することにより、受光出力レベルの変化が非線形とした場合においても搬送補正量を算出可能となる。
このように、搬送補正量は、理想的な受光出力レベルとの比較を行うことにより、シートSの位置を検出する前後の受光出力レベル、並びに、実際に検出されたシートSの位置および該検出の際の閾値レベルに基づいて算出可能である。本例においても、該算出された搬送補正量を用いることにより、バックフィードを行うことなくシートS端部の位置を高精度に検出可能となる。
更に他の実施形態として、代替的/付随的に光学式センサ23での誤検出を防止するための制御を行うことにより一層確実なシートS端部の検出を行うこともできる。例えば、S1006(図8参照)にてシートS端部の位置を検出する際、受光部23bの受光出力レベルが閾値レベルを不測に超え、その時点でシートS端部の位置の誤検出となってしまう可能性がある。この誤検出の原因の例としては、外装部品等との隙間から入り込んだ外光に起因する誤検出、光学式センサ23に対向する位置や光学式センサ23近傍に他の要素が設置されたことに起因する誤検出などが挙げられる。それらを回避するため、S1005で記憶された受光出力レベルが所定レベルを超えている場合には、それに伴う検出を誤検出と判定し、該検出を中断ないし中止してもよい。これにより、光学式センサ23下方にシートSが位置していない状態での受光出力レベルが正常な状態であることを確認し、誤検出をなくし、シートS端部の位置の検出を適切に実現可能となる。
また、S1006にてシートSを長く搬送してもその端部の位置が検出されなかった場合には誤検出として該シートSを排出させることとなるが、その間に光学式センサ23のキャリブレーションを実行してもよい。この例としては、搬送対象のシートSの特性により反射光が基準以上に弱まって受光出力レベルが閾値レベルに達しないケースが挙げられる。このようなケースでは、発光部23aの発光制御量を変更ないし調整して発光光を強めることにより反射光が強くなり、シートSが検出可能となる場合がある。よって、シートS排出の間にキャリブレーションを行って新たな発光制御量を設定し、一旦排出されたシートSを再び給紙口に設置して再給紙を行う際には該新たな発光制御量で検出を行うとよい。尚、このキャリブレーションは、給紙機構90に設けられたエッジセンサ9によりシートS後端を検出し、光学式センサ23下方にシートSが確実に位置するタイミングで行われればよい。
また、本実施形態では、S1007にてシートSの搬送を停止させてS1009にて搬送補正量を算出し、S1010にてシートSの搬送を再開する態様を例示したが、この制御態様に限られるものではない。例えば、S1006にてシートS端部の位置が検出された後、シートSの搬送を停止させずに光学式センサ23下方にシートSが位置する状態で受光出力レベルを取得し、搬送補正量を算出してもよい。このような態様によってもシートSを搬送する目標位置を設定可能となる。この場合、受光出力レベルを取得する位置から印字が開始される位置までのシートSの搬送の間に、搬送補正量の演算と、シートSの搬送の目標位置の変更とを完了可能となる必要がある。一方、搬送の停止および該搬送の再開に要する時間が不要となるため、記録動作の所要時間を短縮可能となる。
本実施形態では、図2を参照しながら述べたように、背面給紙口30から比較的厚いシートSに対する記録も実行可能である。ここで、厚いシートSの場合、搬送方向上流側から搬送ローラ8により搬送力を補助しないとシートSが主搬送ローラ12に適切に進入できない場合がある。そして、搬送ローラ8による搬送力の補助のタイミングが変動すると、シートSによる主搬送ローラ12への進入のタイミングが変動してしまう可能性がある。そのため、厚いシートSの場合には、シートSが主搬送ローラ12に進入した後に該シートSの位置検出が必要となる場合がある。本実施形態によれば、主搬送ローラ12下流側において光学式センサ23によるシートS端部の位置を検出することにより、シートSの適切な位置で印字を開始可能となる。即ち、本実施形態によれば、比較的厚いシートSを含む多様な記録媒体に対する記録を比較的簡素な構成で適切に実現可能となる。
以上、本実施形態によれば、記録ヘッド22ないしノズル22a上流側にて光学式センサ23によりシートSを検出し、その検出結果に基づいて搬送補正量を算出する。先ず、光学式センサ23の検出値が変化する前(即ち、シートSが発光部23aの光照射領域に到達する前)の値として受光出力レベルBが取得される。更に、光学式センサ23の検出値が変化した後(即ち、シートSが発光部23aの光照射領域を包含した後)の値として受光出力レベルW1が取得される。ここで、光学式センサ23の検出値と比較するための閾値ないし基準値として閾値レベルT1が設定されている。この閾値レベルT1は、光学式センサ23がシートS先端を検出したことを示す値として設定されうる。そして、受光出力レベルが変化する間の搬送距離(受光出力レベルがBからW1まで変化する間の搬送距離)Lと、その間において受光出力レベルが閾値レベルT1に到達したときの搬送距離とに基づいて、受光出力レベルの理想波形からのズレ量Aが算出される。
ズレ量Aを算出する際に用いられる理想波形は、上述の受光出力レベルBと、それを基準とする受光出力レベルの理想値W2とに基づいて、搬送距離Lを基準として作成されうる。ズレ量Aは、このようにして作成された理想波形における閾値レベルT2に対応する搬送距離と、受光出力レベルが閾値レベルT1に到達したときの搬送距離と、の差分により算出されうる。搬送補正量には、このズレ量Aが直接的に適用されてもよいし、付随的に所定の補正係数を用いて演算された値が適用されてもよい。
本実施形態によれば、このようにして得られた搬送補正量を用いてシートSの搬送量を補正することにより、シートSの検出位置を補正可能となり、シートSの搬送の精度を向上可能となる。これに伴い、シートSの適切な位置にて記録ヘッド22により印字を開始することが可能となり、例えば印刷物の高品質化にも有利となる。
(プログラム)
本発明は、上記実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、該システム又は装置のコンピュータにおける1以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理により実現されてもよい。例えば、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によって実現されてもよい。
(その他)
上述の説明においては、インクジェット記録方式を用いた記録装置1を例に挙げて説明したが、記録方式は上述の態様に限られるものではない。また、記録装置1は、記録機能のみを有するシングルファンクションプリンタであっても良いし、記録機能、FAX機能、スキャナ機能等の複数の機能を有するマルチファンクションプリンタであっても良い。また、例えば、カラーフィルタ、電子デバイス、光学デバイス、微小構造物等を所定の記録方式で製造するための製造装置であっても良い。
また、本明細書でいう「記録」は広く解釈されるべきものである。従って、「記録」の態様は、記録媒体上に形成される対象が文字、図形等の有意の情報であるか否かを問わないし、また、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わない。
また、「記録媒体」は、上記「記録」同様広く解釈されるべきものである。従って、「記録媒体」の概念は、一般的に用いられる紙の他、布、プラスチックフィルム、金属板、ガラス、セラミックス、樹脂、木材、皮革等、インクを受容可能な如何なる部材をも含みうる。
更に、「インク」は、上記「記録」同様広く解釈されるべきものである。従って、「インク」の概念は、記録媒体上に付与されることによって画像、模様、パターン等を形成する液体の他、記録媒体の加工、インクの処理(例えば、記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)等に供され得る付随的な液体をも含みうる。
また、実施形態においては、個々の要素をその主機能に基づく表現で命名したが、実施形態で述べられた機能は副機能であってもよく、その表現に厳密に限定されるものではない。また、その表現は同様の表現に置換え可能とする。同様の趣旨で、「部(unit、pоrtiоn)」という表現は、「ツール(tооl)」、「部品(cоmpоnent)」、「部材(member)」、「構造体(structure)」、「組立体(assembly)」等に置換え可能である。或いは、其れらは省略されてもよい。
実施形態の幾つかの特徴は次のように纏められる:
[1]
記録媒体を搬送する搬送ローラと、
記録媒体に対して記録を行う記録部と、
前記記録部に対向して配され、記録媒体を支持するプラテンと、
前記プラテン側に向けて光を照射し且つ前記プラテン側からの光を検出するセンサと、
記録媒体が前記センサの光照射領域に到達する前の検出値を第1の値として取得し、記録媒体が前記光照射領域を包含するように搬送された後の検出値を第2の値として取得する第1制御を行う制御部と、を備える記録装置であって、
前記制御部は、前記センサの検出値と比較するための閾値と前記第1の値と前記第2の値とに基づいて、記憶媒体の前記搬送ローラによる搬送量を補正する第2制御を更に行う
ことを特徴とする記録装置。
[2]
前記搬送量を補正するための補正量を算出する算出手段を備え、
前記制御部は、前記センサの検出値の変化の開始から終了までの記録媒体の搬送距離と、該変化する検出値が前記閾値に到達した際の記録媒体の搬送距離とを更に取得し、
前記算出手段は、前記取得された搬送距離に更に基づいて前記補正量を算出する
ことを特徴とする[1]記載の記録装置。
[3]
前記算出手段は、
前記取得された搬送距離に基づいて前記センサの検出値の変化の理想波形を算出し、
前記取得された搬送距離、前記第1の値および前記第2の値に基づいて算出される波形と、前記理想波形とのズレ量に基づいて前記補正量を算出する
ことを特徴とする[2]に記載の記録装置。
[4]
前記算出手段は、所定の厚みより厚い記録媒体の場合に前記補正量を算出し、前記所定の厚み以下の厚みの記録媒体の場合に前記補正量の算出を抑制する
ことを特徴とする[2]または[3]に記載の記録装置。
[5]
前記センサは、記録媒体からの反射光の光量が前記プラテンからの反射光より大きくなるように構成されている
ことを特徴とする[1]~[4]の何れか1項記載の記録装置。
[6]
前記センサに対向する位置にて光散乱部または光吸収部を更に備える
ことを特徴とする[5]記載の記録装置。
[7]
前記記録部は、記録ヘッドと、該記録ヘッドを支持し且つ走査させるためのキャリッジとを含み、
前記センサは、前記記録ヘッドの上流側に位置するように前記キャリッジに設置されている
ことを特徴とする[1]記載の記録装置。
[8]
前記制御部は、前記第1制御にて、前記キャリッジにより前記センサが前記記録媒体の幅方向中央部に位置させてから前記第1の値および前記第2の値を取得する
ことを特徴とする[7]記載の記録装置。
[9]
前記記録媒体を搬送するための第1の搬送ローラ対であって前記センサの上流側に位置する第1の搬送ローラ対と、
前記記録媒体を搬送するための第2の搬送ローラ対であって前記第1の搬送ローラ対の上流側に位置する第2の搬送ローラ対と、を前記搬送ローラとして備え、
前記制御部は、前記記録媒体の斜行を補正するように前記記録媒体を案内する第3制御を更に行い、
前記制御部は、前記第3制御にて、前記記録媒体が前記センサにより検出される前に、前記記録媒体を前記第2の搬送ローラ対により搬送しながら該記録媒体の先端を前記第1の搬送ローラ対に突き当てることにより前記斜行を補正する
ことを特徴とする[1]~[8]の何れか1項記載の記録装置。
[10]
前記制御部は、前記第3制御にて、前記第1の搬送ローラ対を逆回転させて前記記録媒体の先端を前記第1の搬送ローラ対に突き当てさせる
ことを特徴とする[9]記載の記録装置。
[11]
前記記録媒体を供給するための給紙口を更に備え、
前記給紙口から前記記録部までの前記記録媒体の搬送経路は、側面視において、その曲率が基準以下となるように一方向に延設されている
ことを特徴とする[1]~[10]の何れか1項記載の記録装置。
[12]
記録媒体を搬送する搬送ローラと、記録媒体に対して記録を行う記録部と、前記記録部に対向して配され、記録媒体を支持するプラテンと、前記プラテン側に向けて光を照射し且つ前記プラテン側からの光を検出するセンサと、を備える記録装置における記録媒体の搬送方法であって、
記録媒体が前記センサの光照射領域に到達する前の検出値を第1の値として取得し、記録媒体が前記光照射領域を包含するように搬送された後の検出値を第2の値として取得する工程と、
前記センサの検出値と比較するための閾値と前記第1の値と前記第2の値とに基づいて、記憶媒体の前記搬送ローラによる搬送量を補正する工程と、を含む
ことを特徴とする搬送方法。
[13]
前記搬送量を補正するための補正量を算出する工程を更に含み、
前記取得する工程では、前記センサの検出値の変化の開始から終了までの前記記録媒体の搬送距離と、該変化する検出値が前記閾値に到達した際の前記記録媒体の搬送距離とを更に取得し、
前記算出する工程では、前記取得された搬送距離に更に基づいて前記補正量を算出する
ことを特徴とする[12]記載の搬送方法。
[14]
前記算出する工程では、
前記取得された搬送距離に基づいて前記センサの検出値の変化の理想波形を算出し、
前記取得された搬送距離、前記第1の値および前記第2の値に基づいて算出される波形と、前記理想波形とのズレ量に基づいて前記補正量を算出する
ことを特徴とする[13]記載の搬送方法。
[15]
前記算出する工程では、所定の厚みより厚い記録媒体の場合に前記補正量を算出し、前記所定の厚み以下の厚みの記録媒体の場合に前記補正量の算出を抑制する
ことを特徴とする[13]または[14]に記載の搬送方法。
[16]
前記記録部は、記録ヘッドと、該記録ヘッドを支持し且つ走査させるためのキャリッジとを含み、
前記センサは、前記記録ヘッドの上流側に位置するように前記キャリッジに設置されており、
前記取得する工程では、前記キャリッジにより前記センサが前記記録媒体の幅方向中央部に位置させてから前記第1の値および前記第2の値を取得する
ことを特徴とする[12]~[15]の何れか1項記載の搬送方法。
[17]
前記記録装置は、
前記記録媒体を搬送するための第1の搬送ローラ対であって前記センサの上流側に位置する第1の搬送ローラ対と、
前記記録媒体を搬送するための第2の搬送ローラ対であって前記第1の搬送ローラ対の上流側に位置する第2の搬送ローラ対と、
を前記搬送ローラとして更に備えており、
前記搬送方法は、前記記録媒体の斜行を補正するように前記記録媒体を案内する工程を更に含み、
前記案内する工程では、前記記録媒体が前記センサにより検出される前に、前記記録媒体を前記第2の搬送ローラ対により搬送しながら該記録媒体の先端を前記第1の搬送ローラ対に突き当てることにより前記斜行を補正する
ことを特徴とする[12]~[16]の何れか1項記載の搬送方法。
[18]
前記案内する工程では、前記第1の搬送ローラ対を逆回転させて前記記録媒体の先端を前記第1の搬送ローラ対に突き当てる
ことを特徴とする[17]記載の搬送方法。
[19]
前記記録装置は、前記記録媒体を供給するための給紙口を更に備えており、
前記給紙口から前記記録部までの前記記録媒体の搬送経路は、側面視において、その曲率が基準以下となるように一方向に延設されている
ことを特徴とする[12]~[18]の何れか1項記載の搬送方法。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1:記録装置、S:シート(記録媒体)、22:記録ヘッド、23:光学式センサ

Claims (19)

  1. 記録媒体を搬送する搬送ローラと、
    記録媒体に対して記録を行う記録部と、
    前記記録部に対向して配され、記録媒体を支持するプラテンと、
    前記プラテン側に向けて光を照射し且つ前記プラテン側からの光を検出するセンサと、
    記録媒体が前記センサの光照射領域に到達する前の検出値を第1の値として取得し、記録媒体が前記光照射領域を包含するように搬送された後の検出値を第2の値として取得する第1制御を行う制御部と、を備える記録装置であって、
    前記制御部は、前記センサの検出値と比較するための閾値と前記第1の値と前記第2の値とに基づいて、記憶媒体の前記搬送ローラによる搬送量を補正する第2制御を更に行う
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記搬送量を補正するための補正量を算出する算出手段を備え、
    前記制御部は、前記センサの検出値の変化の開始から終了までの記録媒体の搬送距離と、該変化する検出値が前記閾値に到達した際の記録媒体の搬送距離とを更に取得し、
    前記算出手段は、前記取得された搬送距離に更に基づいて前記補正量を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 前記算出手段は、
    前記取得された搬送距離に基づいて前記センサの検出値の変化の理想波形を算出し、
    前記取得された搬送距離、前記第1の値および前記第2の値に基づいて算出される波形と、前記理想波形とのズレ量に基づいて前記補正量を算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記算出手段は、所定の厚みより厚い記録媒体の場合に前記補正量を算出し、前記所定の厚み以下の厚みの記録媒体の場合に前記補正量の算出を抑制する
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  5. 前記センサは、記録媒体からの反射光の光量が前記プラテンからの反射光より大きくなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  6. 前記センサに対向する位置にて光散乱部または光吸収部を更に備える
    ことを特徴とする請求項5記載の記録装置。
  7. 前記記録部は、記録ヘッドと、該記録ヘッドを支持し且つ走査させるためのキャリッジとを含み、
    前記センサは、前記記録ヘッドの上流側に位置するように前記キャリッジに設置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  8. 前記制御部は、前記第1制御にて、前記キャリッジにより前記センサが前記記録媒体の幅方向中央部に位置させてから前記第1の値および前記第2の値を取得する
    ことを特徴とする請求項7記載の記録装置。
  9. 前記記録媒体を搬送するための第1の搬送ローラ対であって前記センサの上流側に位置する第1の搬送ローラ対と、
    前記記録媒体を搬送するための第2の搬送ローラ対であって前記第1の搬送ローラ対の上流側に位置する第2の搬送ローラ対と、を前記搬送ローラとして備え、
    前記制御部は、前記記録媒体の斜行を補正するように前記記録媒体を案内する第3制御を更に行い、
    前記制御部は、前記第3制御にて、前記記録媒体が前記センサにより検出される前に、前記記録媒体を前記第2の搬送ローラ対により搬送しながら該記録媒体の先端を前記第1の搬送ローラ対に突き当てることにより前記斜行を補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  10. 前記制御部は、前記第3制御にて、前記第1の搬送ローラ対を逆回転させて前記記録媒体の先端を前記第1の搬送ローラ対に突き当てさせる
    ことを特徴とする請求項9記載の記録装置。
  11. 前記記録媒体を供給するための給紙口を更に備え、
    前記給紙口から前記記録部までの前記記録媒体の搬送経路は、側面視において、その曲率が基準以下となるように一方向に延設されている
    ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  12. 記録媒体を搬送する搬送ローラと、記録媒体に対して記録を行う記録部と、前記記録部に対向して配され、記録媒体を支持するプラテンと、前記プラテン側に向けて光を照射し且つ前記プラテン側からの光を検出するセンサと、を備える記録装置における記録媒体の搬送方法であって、
    記録媒体が前記センサの光照射領域に到達する前の検出値を第1の値として取得し、記録媒体が前記光照射領域を包含するように搬送された後の検出値を第2の値として取得する工程と、
    前記センサの検出値と比較するための閾値と前記第1の値と前記第2の値とに基づいて、記憶媒体の前記搬送ローラによる搬送量を補正する工程と、を含む
    ことを特徴とする搬送方法。
  13. 前記搬送量を補正するための補正量を算出する工程を更に含み、
    前記取得する工程では、前記センサの検出値の変化の開始から終了までの前記記録媒体の搬送距離と、該変化する検出値が前記閾値に到達した際の前記記録媒体の搬送距離とを更に取得し、
    前記算出する工程では、前記取得された搬送距離に更に基づいて前記補正量を算出する
    ことを特徴とする請求項12記載の搬送方法。
  14. 前記算出する工程では、
    前記取得された搬送距離に基づいて前記センサの検出値の変化の理想波形を算出し、
    前記取得された搬送距離、前記第1の値および前記第2の値に基づいて算出される波形と、前記理想波形とのズレ量に基づいて前記補正量を算出する
    ことを特徴とする請求項13記載の搬送方法。
  15. 前記算出する工程では、所定の厚みより厚い記録媒体の場合に前記補正量を算出し、前記所定の厚み以下の厚みの記録媒体の場合に前記補正量の算出を抑制する
    ことを特徴とする請求項13に記載の搬送方法。
  16. 前記記録部は、記録ヘッドと、該記録ヘッドを支持し且つ走査させるためのキャリッジとを含み、
    前記センサは、前記記録ヘッドの上流側に位置するように前記キャリッジに設置されており、
    前記取得する工程では、前記キャリッジにより前記センサが前記記録媒体の幅方向中央部に位置させてから前記第1の値および前記第2の値を取得する
    ことを特徴とする請求項12記載の搬送方法。
  17. 前記記録装置は、
    前記記録媒体を搬送するための第1の搬送ローラ対であって前記センサの上流側に位置する第1の搬送ローラ対と、
    前記記録媒体を搬送するための第2の搬送ローラ対であって前記第1の搬送ローラ対の上流側に位置する第2の搬送ローラ対と、
    を前記搬送ローラとして更に備えており、
    前記搬送方法は、前記記録媒体の斜行を補正するように前記記録媒体を案内する工程を更に含み、
    前記案内する工程では、前記記録媒体が前記センサにより検出される前に、前記記録媒体を前記第2の搬送ローラ対により搬送しながら該記録媒体の先端を前記第1の搬送ローラ対に突き当てることにより前記斜行を補正する
    ことを特徴とする請求項12記載の搬送方法。
  18. 前記案内する工程では、前記第1の搬送ローラ対を逆回転させて前記記録媒体の先端を前記第1の搬送ローラ対に突き当てる
    ことを特徴とする請求項17記載の搬送方法。
  19. 前記記録装置は、前記記録媒体を供給するための給紙口を更に備えており、
    前記給紙口から前記記録部までの前記記録媒体の搬送経路は、側面視において、その曲率が基準以下となるように一方向に延設されている
    ことを特徴とする請求項12記載の搬送方法。
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