JP2024045804A - 売上データ処理装置、売上データ処理方法及びプログラム - Google Patents

売上データ処理装置、売上データ処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】入力端末とデバイス部とが分離して構成された売上データ処理装置におけるセキュリティ性を担保する。【解決手段】タブレット端末10(入力端末)と、ドロア24又はプリンタ23を有するデバイス部20と、が分離して構成され、タブレット端末10とデバイス部20とが無線通信可能な売上データ処理装置1は、タブレット端末10において、ドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷を伴う会計処理の実行に係る指示操作の受け付けに応じて、タブレット端末10とデバイス部20との距離を判定する。タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値以上である場合に、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値未満となるのを待ってから、ドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷を許可する。【選択図】図1

Description

本発明は、売上データ処理装置、売上データ処理方法及びプログラムに関する。
従来、店舗では、商取引の売上データの処理を行う電子レジスタ、POS端末等の売上データ処理装置が用いられている。売上データ処理装置では、会計に係る入力操作に応じて、ドロアが開いて現金の出し入れが行われたり、レシートが印刷されたりする。
特定のオペレータが持ち場を一時的に離れる時の防犯性を向上させるため、電子レジスタ側で、レジ係員が所持するRFICタグから所定の識別情報を受信できない場合に、レジ係員が電子レジスタから離れていると判定し、入力部からのドロア開放動作の指示を無効化する技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、タブレット等の入力端末とデバイス部(ドロア、プリンタ等の電子レジスタ専用部分)とが分離した売上データ処理装置では、入力端末とデバイス部とは無線通信により接続される。このような売上データ処理装置では、店員が入力端末をレジカウンタ前から顧客のテーブル等に持ち出すことで、デバイス部から離れた場所でも会計に係る各種処理を実行可能となっている。
特開2017-191560号公報
しかしながら、デバイス部から離れた場所で、入力端末において、会計処理に対する指示操作が受け付けられた場合、入力端末とデバイス部との間の無線通信の接続状態が維持されていれば、すぐにデバイス部でも会計処理が実行されてしまう。そのため、デバイス部が設置されたレジカウンタの前に誰もいなくても、ドロアが開いてしまったり、個人情報を含む内容のレシートが印刷されたりする等、セキュリティ上の問題があった。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、入力端末とデバイス部とが分離して構成された売上データ処理装置におけるセキュリティ性を担保することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
入力端末と、ドロア又はプリンタの少なくとも一方を有するデバイス部と、が分離して構成され、前記入力端末と前記デバイス部とが無線通信可能な売上データ処理装置であって、
前記入力端末において、前記ドロアの開放又は前記プリンタによるレシート印刷を伴う会計処理の実行に係る指示操作を受け付ける受付手段と、
前記指示操作の受け付けに応じて、前記入力端末と前記デバイス部との距離を判定する判定手段と、
前記距離が所定の閾値以上である場合に、前記距離が前記所定の閾値未満となるのを待ってから、前記ドロアの開放又は前記プリンタによるレシート印刷を許可する許可手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、入力端末とデバイス部とが分離して構成された売上データ処理装置におけるセキュリティ性を担保することができる。
本発明の第1の実施の形態における売上データ処理装置の構成を示す図である。 売上データ処理装置を構成するタブレット端末及びデバイス部の機能構成を示すブロック図である。 タブレット端末において実行される売上データ処理を示すフローチャートである。 タブレット端末において実行される売上データ処理を示すフローチャートである。 売上登録画面の例である。 商品を選択した後の売上登録画面の例である。 売上登録締め画面の例である。 預かり金額を入力した後の売上登録締め画面の例である。 売上登録締め確認画面の例である。 プリンタ及びドロアが処理待ち状態であることを通知するメッセージが表示された売上登録締め確認画面の例である。 プリンタにより印刷されたレシートの例である。 第2の実施の形態におけるタブレット端末において実行されるタブレット端末側処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態におけるデバイス部において実行されるデバイス部側処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に係る売上データ処理装置の実施の形態について説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
<売上データ処理装置の構成>
図1は、第1の実施の形態における売上データ処理装置1の構成を示す図である。
売上データ処理装置1は、入力端末としてのタブレット端末10と、デバイス部20(電子レジスタ専用部分)と、を備えている。売上データ処理装置1は、タブレット端末10とデバイス部20とが分離して構成されている。また、タブレット端末10とデバイス部20とは、無線通信可能となっている。売上データ処理装置1は、例えば、飲食店、個人商店、スーパーマーケット等の店舗に設置された電子レジスタ又はPOS端末であり、会計処理に用いられる。
タブレット端末10及びデバイス部20は、アクセスポイント30(中継通信装置)を介した無線LAN(Local Area Network)、ここではWi-Fi(登録商標)による通信接続が可能となっている。売上データ処理装置1は、タブレット端末10及びデバイス部20の連携動作によって、店舗における商取引の売上データの登録等の各種処理を行う。以下では、商品やサービス等の商取引の対象を、まとめて「商品」と記す。
また、アクセスポイント30はルータ機能を備えており、タブレット端末10及びデバイス部20を外部のネットワークN(例えば、インターネット)に接続することができる。したがって、タブレット端末10及びデバイス部20は、アクセスポイント30及びネットワークNを介して、売上データ管理サーバ40、決済処理サーバ50等の外部装置にアクセスすることができる。
タブレット端末10は、売上データ処理装置1に対する入力端末であり、店舗の店員等のユーザによって持ち運ばれる。タブレット端末10は、会計時にユーザから会計の内容を特定する入力操作を受け付けて、販売する商品の名称、個数、金額等の情報を含む売上データを作成して登録(記憶)する。タブレット端末10は、合計金額等の会計に係る情報を表示部13(図2参照)に表示する。タブレット端末10は、登録した売上データに基づいてレシート印刷データを作成し、レシート印刷データをデバイス部20に送信する。タブレット端末10は、アクセスポイント30を介して、売上データを売上データ管理サーバ40に送信する。また、タブレット端末10は、キャッシュレス決済を行う場合に、アクセスポイント30を介して、決済処理サーバ50との間でデータ通信等を行う。
デバイス部20は、プリンタ23、ドロア24等を備えており、店舗のレジカウンタに設置される。デバイス部20は、タブレット端末10から受信したレシート印刷データに基づいて、プリンタ23からレシートを出力する。また、デバイス部20は、現金による決済を行う場合、現金の出し入れのために、ドロア24を開放する。
アクセスポイント30は、Wi-Fiにより無線通信を行う機器(ここでは、タブレット端末10及びデバイス部20)同士を相互に接続したり、当該機器をネットワークNに接続したりする機器である。アクセスポイント30には、複数のWi-Fi機器を接続することができる。よって、アクセスポイント30を用いることで、複数のWi-Fi機器同士の相互間接続を行うことができる。
タブレット端末10とデバイス部20とは、Wi-Fiによる通信接続の他に、アクセスポイント30を介さない直接の無線通信による通信接続を行うこともできるようになっている。この直接の無線通信としては、各種の近距離無線通信を用いることができ、ここでは、距離検知機能の優れたBluetooth(登録商標)を用いる。特に、Bluetooth Ver5.1以上の通信方式では、方向検知機能を利用して、通信相手との距離を数cmの精度で判定可能である。
売上データ管理サーバ40は、各店舗で作成された商取引の売上データを記憶し、管理する。売上データには、例えば、店舗名、データの作成日時、商品の名称、個数、金額、合計金額、預かり金額、お釣り、支払い方法等が含まれる。売上データ管理サーバ40は、クラウドサーバであってもよい。
決済処理サーバ50は、キャッシュレス決済に関する決済処理を行う。キャッシュレス決済には、クレジットカードによる決済、電子マネーによる決済、QRコード(登録商標)による決済等が含まれる。
図2は、売上データ処理装置1を構成するタブレット端末10及びデバイス部20の機能構成を示すブロック図である。
タブレット端末10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、表示部13と、操作部14と、電源15と、Wi-Fi通信部16と、Bluetooth通信部17と、記憶部18と、を備えている。タブレット端末10の各部は、バスにより接続されている。
CPU11は、タブレット端末10の各部を制御するプロセッサである。CPU11は、記憶部18に記憶されたプログラムを読み出してRAM12に展開し、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。
RAM12は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。RAM12は、不揮発性メモリを含んでいてもよい。例えば、RAM12には、タブレット端末10において作成された売上データが一時的に記憶される。
表示部13は、商品の名称や金額、合計金額等の情報を表示する表示装置である。表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により構成され、CPU11の制御により、各種表示情報を表示画面に表示する。
操作部14は、表示部13の表示画面に重ねられて設けられたタッチパネルや、各種機能キー等を備え、ユーザによる入力操作を受け付け、その操作情報をCPU11に出力する。例えば、操作部14は、ドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷を伴う会計処理の実行に係る指示操作を受け付ける。すなわち、操作部14は、受付手段として機能する。
会計処理は、売上データ処理装置1において行われる会計に係る各種処理であり、タブレット端末10における処理、デバイス部20における処理のいずれも含み得る。デバイス部20における会計処理は、デバイス部20におけるドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷を伴う処理である。会計処理に含まれる処理は、任意に設定可能であり、特に限定されない。
また、「会計処理の実行に係る指示操作」は、会計処理の実行の契機となる操作である。
電源15は、タブレット端末10の各部に電力を供給する。電源15としては、例えば充電式のものを用いることができるが、これに限らず、乾電池等の使い捨てのものであってもよい。
Wi-Fi通信部16は、アンテナ、変復調回路、信号処理回路等を有する通信モジュールである。Wi-Fi通信部16は、Wi-Fiによる無線通信に係る通信規格に従って、アクセスポイント30との間(したがって、アクセスポイント30を介してデバイス部20のWi-Fi通信部25との間)で無線データ通信を行う。Wi-Fi通信部16は、デバイス部20との間における、通常のデータ通信に用いられる。
Bluetooth通信部17は、アンテナ、変復調回路、信号処理回路等を有する通信モジュールである。Bluetooth通信部17は、Bluetooth Ver.5.1以上の無線通信に係る通信規格に従って、デバイス部20のBluetooth通信部26との間で無線データ通信を行う。Bluetooth通信部17は、デバイス部20との間の距離の測定に用いられる。
記憶部18は、CPU11により実行されるプログラムや各種設定データ等を記憶する。プログラムは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部18に格納されている。記憶部18としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等が用いられる。
CPU11は、会計処理の実行に係る指示操作の受け付けに応じて、タブレット端末10とデバイス部20との距離を判定する。具体的には、CPU11は、タブレット端末10のBluetooth通信部17とデバイス部20のBluetooth通信部26による無線通信を利用して、タブレット端末10とデバイス部20との距離を判定する。すなわち、CPU11及びBluetooth通信部17は、判定手段として機能する。
CPU11は、会計処理の実行に係る指示操作が受け付けられたタイミングに基づいて、タブレット端末10とデバイス部20との距離の判定を開始し、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値未満となったタイミングに基づいて、タブレット端末10とデバイス部20との距離の判定を終了する。
CPU11は、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値以上である場合に、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値未満となるのを待ってから、ドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷を許可する。すなわち、CPU11は、許可手段として機能する。具体的には、CPU11は、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値以上である場合に、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値未満となるのを待ってから、ドロア24に対する開放指示又はプリンタ23に対するレシート印刷指示をデバイス部20に送信する。
CPU11は、会計処理の実行に係る指示操作が受け付けられた場合に、所定の操作ボタンを含む会計画面を表示させる。すなわち、CPU11は、表示制御手段として機能する。
CPU11は、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値以上である場合に、所定の操作ボタンに重畳してドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷が禁止されている旨を示すメッセージを表示させる。
CPU11は、所定の操作ボタンに重畳してメッセージを表示させることで当該所定の操作ボタンが操作不可能であることを識別可能な態様で会計画面を表示させる。
所定の操作ボタンは、例えば、次の会計処理に移行するためのボタンである。
会計処理の実行に係る指示操作は、現金支払いで会計処理を実行させる第1指示操作と、キャッシュレス支払いで会計処理を実行させる第2指示操作と、を含む。
CPU11は、第1指示操作を受け付けた場合であって、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値以上である場合には、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値未満となるのを待ってから、ドロア24の開放及びプリンタ23によるレシート印刷の双方を許可する。
一方、CPU11は、第2指示操作を受け付けた場合であって、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値以上である場合には、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値未満となるのを待ってから、ドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷のうち、プリンタ23によるレシート印刷を許可する。
デバイス部20は、CPU21と、RAM22と、プリンタ23と、ドロア24と、Wi-Fi通信部25と、Bluetooth通信部26と、記憶部27と、を備えている。デバイス部20の各部は、バスにより接続されている。
CPU21は、デバイス部20の各部を制御するプロセッサである。CPU21は、記憶部27に記憶されたプログラムを読み出してRAM22に展開し、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。
RAM22は、CPU21に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。RAM22は、不揮発性メモリを含んでいてもよい。例えば、RAM22には、タブレット端末10から受信したレシート印刷データが一時的に記憶される。
プリンタ23は、CPU21から出力された制御信号に従い、レシートやジャーナル等を用紙に印刷して出力する。
ドロア24は、金銭、商品券等を格納する引き出しであり、CPU21による制御下で開放される。ドロア24は、基本的にはロックされており、使用時にのみ開かれる。
Wi-Fi通信部25は、アンテナ、変復調回路、信号処理回路等を有する通信モジュールである。Wi-Fi通信部25は、Wi-Fiによる無線通信に係る通信規格に従って、アクセスポイント30との間(したがって、アクセスポイント30を介してタブレット端末10のWi-Fi通信部16との間)で無線データ通信を行う。
Bluetooth通信部26は、アンテナ、変復調回路、信号処理回路等を有する通信モジュールである。Bluetooth通信部26は、Bluetooth Ver.5.1以上の無線通信に係る通信規格に従って、タブレット端末10のBluetooth通信部17との間で無線データ通信を行う。
記憶部27は、CPU21により実行されるプログラムや各種設定データ等を記憶する。プログラムは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部27に格納されている。記憶部27としては、例えば、HDD、SSD等が用いられる。
<売上データ処理装置の動作>
次に、売上データ処理装置1の動作について説明する。
図3及び図4は、タブレット端末10において実行される売上データ処理を示すフローチャートである。この処理は、例えば、店舗内で店員が顧客のいるテーブルまでタブレット端末10を持って行った後、顧客の前で開始される。
まず、CPU11は、ユーザ(店員)による操作部14からの操作に基づいて、商品登録を行う(ステップS1)。
図5に、タブレット端末10の表示部13に表示される売上登録画面131の例を示す。売上登録画面131には、商品選択領域61、商品ページ選択領域62、登録商品表示領域63、合計金額表示領域64、支払いボタン65等が含まれる。
商品選択領域61には、商品ごとに、商品ボタンが配置されている。商品ボタンには、商品の名称及び金額が表示されている。ユーザは、操作部14(タッチパネル)を操作して、商品選択領域61において、売上対象の商品に対応する商品ボタンを選択する。
なお、ここでは、商品選択領域61に表示された商品ボタンを選択することで、商品登録を行うこととするが、商品に貼付又は印刷されたバーコードをバーコードリーダで読み取ることで、商品登録を行うようにしてもよい。
商品ページ選択領域62には、商品ページごとに、商品ページボタンが配置されている。商品ページは、複数の商品を複数のグループ(ページ)に分けた各グループに対応している。ユーザは、操作部14を操作して、商品ページ選択領域62において、いずれかの商品ページを選択することで、商品選択領域61に表示される商品ボタンを切り替えることができる。商品選択領域61には、商品ページ選択領域62で選択されている商品ページに属する商品の商品ボタンが表示される。
登録商品表示領域63には、商品選択領域61において選択された商品の一覧が表示される。
合計金額表示領域64には、商品選択領域61において選択された商品の合計点数及び合計金額が表示される。
支払いボタン65は、商品登録を終了し、締め作業への移行を指示するためのボタンである。
図6に、商品を選択した後の売上登録画面132の例を示す。売上登録画面132において、売上登録画面131(図5参照)と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
売上登録画面132の登録商品表示領域63には、商品選択領域61において選択されたチーズケーキ、コーヒー、モンブランについて、商品の名称、個数、金額が表示されている。商品の個数が複数の場合には、「金額」として、個数に応じた合計金額が表示される。
売上登録画面132の合計金額表示領域64には、商品選択領域61において選択された商品の合計点数として「4点」が表示され、合計金額として「2400円」が表示されている。
次に、CPU11は、ユーザによる操作部14からの操作に基づいて、商品登録が行われた状態で、支払いボタン65が押下されたか否かを判断する(ステップS2)。
支払いボタン65が押下されない場合には(ステップS2;NO)、ステップS1の処理に戻る。
ステップS2において、支払いボタン65が押下された場合には(ステップS2;YES)、CPU11は、表示部13の表示画面を売上登録締め画面に移行させる(ステップS3)。
図7に、タブレット端末10の表示部13に表示される売上登録締め画面133の例を示す。売上登録締め画面133には、登録商品表示領域71、合計金額表示領域72、テンキー領域73、預かり金額表示領域74、現金ボタン75、クレジットボタン76、電子マネーボタン77、QRコードボタン78等が含まれる。
登録商品表示領域71には、売上対象として登録された商品の名称、個数、金額が表示される。
合計金額表示領域72には、売上対象として登録された商品の合計点数及び合計金額が表示される。
テンキー領域73には、テンキーが配置されている。ユーザは、操作部14を操作して、テンキー領域73において、顧客から預かった現金の金額を入力する。
預かり金額表示領域74には、テンキー領域73において入力された金額が表示される。
現金ボタン75は、現金による支払いを指示するためのボタンである。
クレジットボタン76は、クレジットカードによる支払いを指示するためのボタンである。
電子マネーボタン77は、電子マネーによる支払いを指示するためのボタンである。
QRコードボタン78は、QRコードによる支払いを指示するためのボタンである。
ユーザ(店員)は、売上登録締め画面133の合計金額表示領域72に表示されている合計金額「2400円」を顧客に見せるか、口頭で伝える。
次に、CPU11は、キャッシュレス決済による支払いであるか否かを判断する(ステップS4)。具体的には、CPU11は、売上登録締め画面133において、ユーザの操作部14からの操作により、クレジットボタン76、電子マネーボタン77又はQRコードボタン78が押下されたか否かを判断する。CPU11は、クレジットボタン76、電子マネーボタン77又はQRコードボタン78が押下された場合には、キャッシュレス決済による支払いであると判断する。一方、CPU11は、クレジットボタン76、電子マネーボタン77又はQRコードボタン78が押下されない場合には、キャッシュレス決済による支払いでない(現金払いである)と判断する。
ステップS4において、キャッシュレス決済による支払いでない場合には(ステップS4;NO)、CPU11は、操作部14において、預かり金額の入力、及び、現金ボタン75の押下を受け付ける(ステップS5)。例えば、ユーザは、顧客から「3000円」を預かった場合、操作部14を操作して、売上登録締め画面133において、テンキー領域73から預かり金額として「3000」を入力し、現金ボタン75を押下する。
図8に、預かり金額を入力した後の売上登録締め画面134の例を示す。売上登録締め画面134において、売上登録締め画面133(図7参照)と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
売上登録締め画面134の預かり金額表示領域74には、テンキー領域73において入力された金額「3000」が表示されている。この状態で、ユーザが操作部14を操作して、現金ボタン75を押下する操作が、「会計処理の実行に係る指示操作(第1指示操作)」に該当する。
現金ボタン75の押下に応じて、CPU11は、記憶部18に記憶されているドロアOPENフラグをONにする(ステップS6)。ドロアOPENフラグは1会計ごとに生成されるものであり、ドロアOPENフラグの初期状態はOFFとする。
次に、CPU11は、預かり金額と売上対象として登録された商品の合計金額との差から、お釣りを算出し、算出されたお釣りの金額を表示部13に表示させる(ステップS7)。
図9に、タブレット端末10の表示部13に表示される売上登録締め確認画面135(会計画面)の例を示す。売上登録締め確認画面135には、売上データ表示領域81、お釣り表示領域82、領収書ボタン83、レシートボタン84、サインオフボタン85、登録ボタン86等が含まれる。
売上データ表示領域81には、登録された商品の名称、個数、金額、合計金額等の売上データが表示される。また、現金払いの場合には、売上データに、さらに、現金の預かり金額、お釣りが含まれる。
お釣り表示領域82には、算出されたお釣りの金額が表示される。
領収書ボタン83は、領収書の発行を行うボタンである。
レシートボタン84は、「レシート発行」のスイッチ87がオフの状態で、レシートの発行を指示するためのボタンである。「レシート発行」のスイッチ87がオフの時は、図9の画面になってもレシートが発行されない。ここでは、「レシート発行」のスイッチ87がオンであるため、図9の画面になるとともに、レシートの発行が開始される。よって、「レシート発行」のスイッチ87がオンの時、レシートボタン84は操作不可となっている。
サインオフボタン85は、サインオフをするボタンである。
登録ボタン86は、次の売上登録に移行する(図5の画面に戻る)ためのボタンである。
ステップS4において、キャッシュレス決済による支払いである場合(ステップS4;YES)、すなわち、売上登録締め画面133(図7参照)において、クレジットボタン76、電子マネーボタン77又はQRコードボタン78が押下された場合には、CPU11は、指定された決済方法に応じて、キャッシュレス決済を行う(ステップS8)。具体的には、CPU11は、Wi-Fi通信部16を介して決済処理サーバ50にアクセスし、キャッシュレス決済を行う。
例えば、クレジットボタン76が押下された場合には、タブレット端末10に接続又は内蔵されたカードリーダに、クレジットカードを読み取らせる操作が、「会計処理の実行に係る指示操作(第2指示操作)」に該当する。
電子マネーボタン77が押下された場合には、タブレット端末10に接続又は内蔵された専用端末に、顧客のカード又はスマートフォンをタッチする操作が、「会計処理の実行に係る指示操作(第2指示操作)」に該当する。
QRコードボタン78が押下された場合には、タブレット端末10に接続又は内蔵されたQRコードリーダに、顧客のスマートフォン等に表示されたQRコードを読み取らせる操作が、「会計処理の実行に係る指示操作(第2指示操作)」に該当する。なお、顧客のスマートフォンにより、タブレット端末10に表示されたQRコードを読み取る方式でもよい。
なお、クレジットボタン76、電子マネーボタン77又はQRコードボタン78の各ボタンを押下する操作や、キャッシュレス決済に関する確認操作を、「会計処理の実行に係る指示操作(第2指示操作)」としてもよい。
ステップS7又はステップS8の後、CPU11は、Wi-Fi通信部16を介して、売上データを売上データ管理サーバ40に送信する(ステップS9)。CPU11は、商品の名称、個数、金額、合計金額等に、店舗名、データの作成日時、支払い方法(現金、クレジットカード、電子マネー、QRコード等)を加え、売上データを作成し、売上データを売上データ管理サーバ40に送信する。現金払いの場合、売上データには、預かり金額、お釣りも含まれる。
次に、CPU11は、登録された商品の名称、個数、金額、合計金額、支払い方法等を含むレシート印刷データを作成する(ステップS10)。現金払いの場合、レシート印刷データには、さらに、預かり金額、お釣りが含まれる。
次に、図4に移行し、CPU11は、Bluetooth通信部17による通信により、タブレット端末10とデバイス部20(プリンタ23やドロア24)との距離を測定する(ステップS11)。
現金払いの場合には、現金ボタン75を押下する操作を契機として、タブレット端末10とデバイス部20との距離の測定が開始される。
キャッシュレス決済の場合には、指定された決済方法に応じた「会計処理の実行に係る指示操作」を契機として、タブレット端末10とデバイス部20との距離の測定が開始される。
次に、CPU11は、タブレット端末10とデバイス部20との距離が1m以上であるか否かを判断する(ステップS12)。なお、ここでは、「所定の閾値」として「1m」を用いるが、これに限定されない。
タブレット端末10とデバイス部20との距離が1m以上である場合には(ステップS12;YES)、CPU11は、プリンタ23が処理待ち状態であることを通知するメッセージ、すなわち、プリンタ23によるレシート印刷が禁止されている旨を示すメッセージを表示部13に表示させる(ステップS13)。
また、CPU11は、記憶部18に記憶されているドロアOPENフラグがONであるか否かを判断する(ステップS14)。
ドロアOPENフラグがONである場合には(ステップS14;YES)、CPU11は、ドロア24が処理待ち状態であることを通知するメッセージ、すなわち、ドロア24の開放が禁止されている旨を示すメッセージを表示部13に表示させる(ステップS15)。
図10に、プリンタ23及びドロア24が処理待ち状態であることを通知するメッセージ88が表示された売上登録締め確認画面136の例を示す。メッセージ88には、ステップS13に対応するプリンタ23が処理待ち状態であることと、ステップS15に対応するドロア24が処理待ち状態であることが、まとめて「プリンタ及びドロア」と表示されているが、それぞれに対応するメッセージが、別々の領域に表示されてもよい。また、ステップS14でNOの場合、すなわち、キャッシュレス決済時には、「プリンタ」についてのみ、処理待ち状態であることが表示されたメッセージとなる。また、「レシートを印刷するためには、プリンタに近付いてください。」、「ドロアを開放するためには、ドロアに近付いてください。」等のメッセージが表示されることとしてもよい。
図10に示す売上登録締め確認画面136では、メッセージ88が消されるまでは、その他の操作が行えないようになっている。これによって、ドロア24での金銭の出入力、客へのレシート渡しを直ちに完了させることを徹底させることができる。
また、図10に示す売上登録締め確認画面136(会計画面)では、タブレット端末10とデバイス部20との距離が1m以上である場合に、所定の操作ボタン(領収書ボタン83、レシートボタン84、サインオフボタン85、登録ボタン86)の上に重畳するように、メッセージ88が表示されることで、ユーザに他の操作を許さず、直ちにプリンタ23又はドロア24に近付くよう促せるという効果がある。所定の操作ボタンに重畳してメッセージ88が表示されることで、ユーザは、当該所定の操作ボタンが操作不可能であることを識別可能となる。
ステップS15の後、又は、ステップS14において、ドロアOPENフラグがONでない場合には(ステップS14;NO)、ステップS11の処理に戻る。ここで、ステップS11の処理に戻る前に、数秒の待ち時間を設けることとしてもよい。
ステップS12において、タブレット端末10とデバイス部20との距離が1m未満である場合には(ステップS12;NO)、CPU11は、タブレット端末10とデバイス部20との距離の測定を終了させる(ステップS16)。タブレット端末10がデバイス部20から1m未満の距離となったタイミングで、距離の測定を終了させることで、省電力化できる。
次に、CPU11は、プリンタ23に対するレシート印刷指示を、Wi-Fi通信部16を介して、デバイス部20に送信する(ステップS17)。レシート印刷指示には、ステップS10で作成されたレシート印刷データが含まれる。
ここで、タブレット端末10の表示部13に、プリンタ23が処理待ち状態であることを通知するメッセージが表示されている場合には、CPU11は、このメッセージを消す。すなわち、図10の売上登録締め確認画面136(プリンタ23によるレシート印刷が禁止されている旨を示すメッセージが表示された状態)から図9の売上登録締め確認画面135へと遷移する。
また、CPU11は、記憶部18に記憶されているドロアOPENフラグがONであるか否かを判断する(ステップS18)。
ドロアOPENフラグがONである場合には(ステップS18;YES)、CPU11は、ドロア24に対する開放指示を、Wi-Fi通信部16を介して、デバイス部20に送信する(ステップS19)。
ここで、タブレット端末10の表示部13に、ドロア24が処理待ち状態であることを通知するメッセージが表示されている場合には、CPU11は、このメッセージを消す。すなわち、図10の売上登録締め確認画面136(ドロア24の開放が禁止されている旨を示すメッセージが表示された状態)から図9の売上登録締め確認画面135へと遷移する。
ステップS18において、ドロアOPENフラグがONでない場合には(ステップS18;NO)、CPU11は、無駄にドロア24の開放を許可することがない。すなわち、ステップS18でNOの場合、CPU11は、ドロア24の開放を禁止している。
ステップS19、又は、ステップS18において、ドロアOPENフラグがONでない場合には(ステップS18;NO)、売上データ処理が終了する。
ステップS17の処理に応じて、デバイス部20において、Wi-Fi通信部25により、レシート印刷指示を受信すると、デバイス部20のCPU21は、プリンタ23を制御して、レシート印刷指示に含まれるレシート印刷データに基づいて、レシートを印刷させる。
図11に、プリンタ23により印刷されたレシートの例を示す。レシートには、商品の名称、個数、金額、合計金額、預かり金額、お釣り等が印刷されている。
また、ステップS19の処理に応じて、デバイス部20において、Wi-Fi通信部25により、ドロア24に対する開放指示を受信すると、デバイス部20のCPU21は、ドロア24を開放させる。
以上説明したように、第1の実施の形態における売上データ処理装置1によれば、タブレット端末10において会計処理の実行に係る指示操作が受け付けられたタイミングで、タブレット端末10とデバイス部20との距離を判定し、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値以上である場合に、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値未満となるのを待ってから、ドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷を許可する。
タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値以上離れている場合には、ドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷を行わないため、タブレット端末10を持っている店員が、デバイス部20が設置されたレジカウンタ前に不在の時に、ドロア24が開いたり、レシートが印刷されたりすることを回避することができる。したがって、タブレット端末10とデバイス部20とが分離して構成された売上データ処理装置1におけるセキュリティ性を担保することができる。また、タブレット端末10側では、デバイス部20からの距離が所定の閾値以上離れていても、会計処理(お釣りの算出、売上データ管理サーバ40へのデータ送信、レシート印刷データの作成等)を進めることができる。
その後、店員がタブレット端末10を持ってレジカウンタ前に戻り、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値未満となった場合に、デバイス部20におけるドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷が実行可能となる。
具体的には、タブレット端末10(タブレット端末10を持ち運ぶユーザの位置)がデバイス部20に近付くのを待ってからドロア24を開放することで、金銭の盗難を防止できる。
また、プリンタ23におけるレシート印刷では、クレジットカード番号等の個人情報が印刷されることがあるため、タブレット端末10がデバイス部20に近付くのを待ってからレシート印刷を許可することで、レシートが他人の目に触れることを防止できる。
また、タブレット端末10は、タブレット端末10において会計処理の実行に係る指示操作が受け付けられたタイミングで、タブレット端末10とデバイス部20との距離の判定を開始するので、タブレット端末10とデバイス部20との距離を常時判定する場合よりも、省電力化できる。
また、タブレット端末10は、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値未満となったタイミングに基づいて、距離の判定を終了するので、距離を常時判定する場合よりも、省電力化できる。
また、タブレット端末10は、タブレット端末10とデバイス部20との間のBluetoothによる無線通信を利用して、タブレット端末10とデバイス部20(プリンタ23やドロア24)との距離を判定することができる。Bluetooth Ver5.1以上の通信方式における方向検知機能を利用することで、数cmの精度で距離判定が可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における売上データ処理装置は、第1の実施の形態に示した売上データ処理装置1と同様の構成であるため、図1及び図2を援用し、説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
第2の実施の形態では、デバイス部20側でタブレット端末10との距離を判定することで、ドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷のタイミングを制御する。
タブレット端末10のCPU11は、ドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷を伴う会計処理の実行に係る指示操作が受け付けられた場合に、デバイス部20に会計処理の実行に係る指示操作を受け付けたことを通知する。
デバイス部20のCPU21は、タブレット端末10から会計処理の実行に係る指示操作を受け付けたことが通知された場合に、デバイス部20とタブレット端末10との距離を判定する。具体的には、CPU21は、デバイス部20のBluetooth通信部26とタブレット端末10のBluetooth通信部17による無線通信を利用して、デバイス部20とタブレット端末10との距離を判定する。すなわち、CPU21及びBluetooth通信部26は、判定手段として機能する。
CPU21は、会計処理の実行に係る指示操作が受け付けられたタイミングに基づいて、デバイス部20とタブレット端末10との距離の判定を開始し、デバイス部20とタブレット端末10との距離が所定の閾値未満となったタイミングに基づいて、デバイス部20とタブレット端末10との距離の判定を終了する。
デバイス部20のCPU21は、デバイス部20とタブレット端末10との距離が所定の閾値以上である場合に、デバイス部20とタブレット端末10との距離が所定の閾値未満となるのを待ってから、ドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷を許可する。すなわち、CPU21は、許可手段として機能する。
次に、第2の実施の形態の売上データ処理装置1における動作について説明する。
図12は、タブレット端末10において実行されるタブレット端末側処理を示すフローチャートである。
ステップS21~S30の処理は、売上データ処理(図3及び図4参照)のステップS1~S10の処理と同様であるため、説明を省略する。
次に、CPU11は、レシート印刷データ・ドロアOPENフラグを含む操作受付通知を、Wi-Fi通信部16を介して、デバイス部20に送信する(ステップS31)。操作受付通知は、会計処理の実行に係る指示操作を受け付けたことを示す通知である。
以上で、タブレット端末側処理が終了する。
図13は、デバイス部20において実行されるデバイス部側処理を示すフローチャートである。
まず、デバイス部20のCPU21は、Wi-Fi通信部25を介して、タブレット端末10から、レシート印刷データ・ドロアOPENフラグを含む操作受付通知を受信したか否かを判断する(ステップS41)。
タブレット端末10から操作受付通知を受信しない場合には(ステップS41;NO)、ステップS41の処理に戻る。
ステップS41において、タブレット端末10から操作受付通知を受信した場合には(ステップS41;YES)、CPU21は、Bluetooth通信部26による通信により、デバイス部20とタブレット端末10との距離を測定する(ステップS42)。
次に、CPU21は、測定されたデバイス部20とタブレット端末10との距離が1m以上であるか否かを判断する(ステップS43)。なお、ここでは、「所定の閾値」として「1m」を用いるが、これに限定されない。
デバイス部20とタブレット端末10との距離が1m以上である場合には(ステップS43;YES)、CPU21は、デバイス部20が処理待ち状態であることを、Wi-Fi通信部25を介して、タブレット端末10に通知する(ステップS44)。
ステップS44の処理に応じて、タブレット端末10において、Wi-Fi通信部16により、デバイス部20が処理待ち状態であることを受信すると、タブレット端末10のCPU11は、デバイス部20が処理待ち状態であることを通知するメッセージを表示部13に表示させる。すなわち、図10の売上登録締め確認画面136が表示される。
ステップS44の後、ステップS43の処理に戻る。ここで、ステップS43の処理に戻る前に、数秒の待ち時間を設けることとしてもよい。
ステップS43において、デバイス部20とタブレット端末10との距離が1m未満である場合には(ステップS43;NO)、CPU21は、デバイス部20とタブレット端末10との距離の測定を終了させる(ステップS45)。タブレット端末10がデバイス部20から1m未満の距離となったタイミングで、距離の測定を終了させることで、省電力化できる。
次に、CPU21は、プリンタ23を制御して、操作受付通知に含まれるレシート印刷データに基づいて、レシートを印刷させる(ステップS46)。
次に、CPU21は、操作受付通知に含まれるドロアOPENフラグがONであるか否かを判断する(ステップS47)。
ドロアOPENフラグがONである場合(ステップS47;YES)、すなわち、現金払いの場合には、CPU21は、ドロア24を開放させる(ステップS48)。
ステップS48の後、又は、ステップS47において、ドロアOPENフラグがONでない場合には(ステップS47;NO)、CPU21は、レシートの印刷が完了したこと又はドロア24の開放が完了したことを、Wi-Fi通信部25を介して、タブレット端末10に通知する(ステップS49)。なお、ドロア24の開放完了については、ステップS48の処理が行われた場合にのみ、通知される。
ステップS49の処理に応じて、タブレット端末10では、Wi-Fi通信部16により、レシートの印刷が完了したこと又はドロア24の開放が完了したことを受信すると、タブレット端末10のCPU11は、表示部13に表示されている、デバイス部20が処理待ち状態であることを通知するメッセージを消す。すなわち、図10の売上登録締め確認画面136から図9の売上登録締め確認画面135へと遷移する。
なお、ステップS49の通知は、ステップS44で処理待ちであることを通知している場合に限定して、行わせるようにしてもよい。
以上で、デバイス部側処理が終了する。
デバイス部側処理のステップS43において、デバイス部20とタブレット端末10との距離が1m以上であった状態から1m未満となった場合に、CPU21は、デバイス部20の処理待ち状態が解除されたことを、Wi-Fi通信部25を介して、タブレット端末10に通知してもよい。この場合、タブレット端末10のCPU11は、表示部13に表示されている、デバイス部20が処理待ち状態であることを通知するメッセージを消す。すなわち、図10の売上登録締め確認画面136から図9の売上登録締め確認画面135へと遷移する。
以上説明したように、第2の実施の形態における売上データ処理装置1によれば、タブレット端末10において会計処理の実行に係る指示操作が受け付けられたタイミングで、タブレット端末10とデバイス部20との距離を判定し、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値以上である場合に、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値未満となるのを待ってから、ドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷を許可する。
具体的には、デバイス部20のCPU21は、タブレット端末10から会計処理の実行に係る指示操作を受け付けたことが通知された場合に、タブレット端末10とデバイス部20との距離を判定する。
タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値以上離れている間は、ドロア24の開放又はプリンタ23によるレシート印刷を行わないため、タブレット端末10とデバイス部20とが分離して構成された売上データ処理装置1におけるセキュリティ性を担保することができる。
一方、タブレット端末10側では、デバイス部20からの距離が所定の閾値以上離れていても、会計処理(お釣りの算出、売上データ管理サーバ40へのデータ送信、レシート印刷データの作成等)を進めることができる。
また、タブレット端末10がデバイス部20に近付くのを待ってからドロア24を開放することで、金銭の盗難を防止できる。
また、タブレット端末10がデバイス部20に近付くのを待ってからレシート印刷を許可することで、レシートが他人の目に触れることを防止できる。
また、デバイス部20は、タブレット端末10から会計処理の実行に係る指示操作を受け付けたことが通知されたタイミングで、タブレット端末10とデバイス部20との距離の判定を開始するので、タブレット端末10とデバイス部20との距離を常時判定する場合よりも、省電力化できる。
また、デバイス部20は、タブレット端末10とデバイス部20との距離が所定の閾値未満となったタイミングに基づいて、距離の判定を終了するので、距離を常時判定する場合よりも、省電力化できる。
また、デバイス部20は、デバイス部20とタブレット端末10との間のBluetoothによる無線通信を利用して、デバイス部20(プリンタ23やドロア24)とタブレット端末10との距離を判定することができる。Bluetooth Ver5.1以上の通信方式における方向検知機能を利用することで、数cmの精度で距離判定が可能となる。
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る売上データ処理装置の例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、ドロア24及びプリンタ23のそれぞれが、距離の判定に使用する無線通信部を有していてもよい。そして、タブレット端末10とドロア24との距離、タブレット端末10とプリンタ23との距離を個々に判定し、ドロア24における処理(ドロア24の開放)を行うか否か、プリンタ23における処理(レシート印刷)を行うか否かを個々に判断してもよい。
ただし、キャッシュレス決済時には、タブレット端末10とドロア24との距離測定を含む通信制御を行う必要がなくなり、タブレット端末10とプリンタ23のみとの距離測定及び通信が行われることになる。
また、プリンタ23のみが距離の判定に使用する無線通信部を有し、ドロア24は距離の判定に使用する無線通信部を有していない状態で、ドロア24とプリンタ23とが有線で接続されていてもよい。この場合、ドロア24における処理を行うか否かについても、タブレット端末10とプリンタ23との距離に基づいて、判断すればよい。
また、ドロア24又はプリンタ23における処理を許可するにあたり、タブレット端末10がレジカウンタ前にあるかどうかを判断できればよいので、デバイス部20において、ドロア24とプリンタ23とが分かれている場合は、そのどちらかとタブレット端末10との距離が分かればよい。
また、ドロア24又はプリンタ23に加えて、専用スキャナ(バーコードリーダ)等の機器をレジカウンタ前で使用する場合には、その機器とタブレット端末10との距離を、タブレット端末10とデバイス部20との距離として用いることとしてもよい。
また、タブレット端末10とデバイス部20との間の通信を、タブレット端末10のBluetooth通信部17とデバイス部20のBluetooth通信部26による無線通信に集約してもよい。この場合、デバイス部20側にはWi-Fi通信部25を設ける必要がなくなる。
また、上記各実施の形態では、デバイス部20がプリンタ23及びドロア24の双方を備える場合について説明したが、デバイス部20がプリンタ23、ドロア24の一方のみを備えるものであってもよい。
また、タブレット端末10とデバイス部20との距離の判定方法は、無線通信によるものでなくてもよい。例えば、タブレット端末10がレジカウンタ前にある時は、常にクレードル等の充電器にセットされた状態(充電中の状態)で使用されることを前提とした場合、タブレット端末10が充電器に接続されているか否かを、距離判定の代替方法として使用できる。つまり、タブレット端末10が充電器に接続されている場合には、タブレット端末10がレジカウンタ前にあると判定し、タブレット端末10が充電器に接続されていない場合には、持ち出し中である(デバイス部20からある程度の距離がある)と判定する。
また、各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体としては、上記の例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
1 売上データ処理装置
10 タブレット端末
11 CPU
13 表示部
14 操作部
16 Wi-Fi通信部
17 Bluetooth通信部
18 記憶部
20 デバイス部
21 CPU
23 プリンタ
24 ドロア
25 Wi-Fi通信部
26 Bluetooth通信部
27 記憶部
30 アクセスポイント
40 売上データ管理サーバ
50 決済処理サーバ
N ネットワーク

Claims (11)

  1. 入力端末と、ドロア又はプリンタの少なくとも一方を有するデバイス部と、が分離して構成され、前記入力端末と前記デバイス部とが無線通信可能な売上データ処理装置であって、
    前記入力端末において、前記ドロアの開放又は前記プリンタによるレシート印刷を伴う会計処理の実行に係る指示操作を受け付ける受付手段と、
    前記指示操作の受け付けに応じて、前記入力端末と前記デバイス部との距離を判定する判定手段と、
    前記距離が所定の閾値以上である場合に、前記距離が前記所定の閾値未満となるのを待ってから、前記ドロアの開放又は前記プリンタによるレシート印刷を許可する許可手段と、
    を備えることを特徴とする売上データ処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記指示操作が受け付けられたタイミングに基づいて前記距離の判定を開始し、前記距離が前記所定の閾値未満となったタイミングに基づいて前記距離の判定を終了することを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。
  3. 前記指示操作が受け付けられた場合に、所定の操作ボタンを含む会計画面を表示させる表示制御手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記距離が前記所定の閾値以上である場合に、前記所定の操作ボタンに重畳して前記ドロアの開放又は前記プリンタによるレシート印刷が禁止されている旨を示すメッセージを表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の売上データ処理装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記所定の操作ボタンに重畳して前記メッセージを表示させることで当該所定の操作ボタンが操作不可能であることを識別可能な態様で前記会計画面を表示させることを特徴とする請求項3に記載の売上データ処理装置。
  5. 前記所定の操作ボタンは、次の会計処理に移行するためのボタンであることを特徴とする請求項3に記載の売上データ処理装置。
  6. 前記デバイス部は、前記ドロア及び前記プリンタの双方を有し、
    前記指示操作は、現金支払いで前記会計処理を実行させる第1指示操作と、キャッシュレス支払いで前記会計処理を実行させる第2指示操作と、を含み、
    前記許可手段は、前記第1指示操作を受け付けた場合であって、前記距離が前記所定の閾値以上である場合には、前記距離が前記所定の閾値未満となるのを待ってから、前記ドロアの開放及び前記プリンタによるレシート印刷の双方を許可する一方で、前記第2指示操作を受け付けた場合であって、前記距離が前記所定の閾値以上である場合には、前記距離が前記所定の閾値未満となるのを待ってから、前記ドロアの開放又は前記プリンタによるレシート印刷のうち、前記プリンタによるレシート印刷を許可することを特徴とする請求項1又は2に記載の売上データ処理装置。
  7. 前記判定手段は、前記入力端末と前記デバイス部との間の無線通信を利用して、前記距離を判定することを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。
  8. 前記入力端末は、前記判定手段及び前記許可手段を備え、
    前記許可手段は、前記距離が前記所定の閾値以上である場合に、前記距離が前記所定の閾値未満となるのを待ってから、前記ドロアに対する開放指示又は前記プリンタに対するレシート印刷指示を前記デバイス部に送信することを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。
  9. 前記デバイス部は、前記判定手段及び前記許可手段を備え、
    前記判定手段は、前記入力端末から前記指示操作を受け付けたことが通知された場合に、前記距離を判定することを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。
  10. 入力端末と、ドロア又はプリンタの少なくとも一方を有するデバイス部と、が分離して構成され、前記入力端末と前記デバイス部とが無線通信可能な売上データ処理装置における売上データ処理方法であって、
    前記入力端末において、前記ドロアの開放又は前記プリンタによるレシート印刷を伴う会計処理の実行に係る指示操作を受け付ける受付工程と、
    前記指示操作の受け付けに応じて、前記入力端末と前記デバイス部との距離を判定する判定工程と、
    前記距離が所定の閾値以上である場合に、前記距離が前記所定の閾値未満となるのを待ってから、前記ドロアの開放又は前記プリンタによるレシート印刷を許可する許可工程と、
    を含むことを特徴とする売上データ処理方法。
  11. ドロア又はプリンタの少なくとも一方を有するデバイス部と分離して売上データ処理装置を構成し、前記デバイス部との間で無線通信可能な入力端末のコンピュータを、
    前記ドロアの開放又は前記プリンタによるレシート印刷を伴う会計処理の実行に係る指示操作を受け付ける受付手段、
    前記指示操作の受け付けに応じて、前記入力端末と前記デバイス部との距離を判定する判定手段、
    前記距離が所定の閾値以上である場合に、前記距離が前記所定の閾値未満となるのを待ってから、前記ドロアの開放又は前記プリンタによるレシート印刷を許可する許可手段、
    として機能させるためのプログラム。
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