JP2024042200A - 留め具、留め付け構造、及び、自動車内装用アクセサリー - Google Patents

留め具、留め付け構造、及び、自動車内装用アクセサリー Download PDF

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Abstract

【課題】留め付け対象から留め具を抜去するために必要な力を大きく設定しても、留め具を回転操作して留め付け対象との係合を解除するために必要な力を過大としないようにする。【解決手段】留め付け対象2に形成された受入部19への胴部5の導入を前記胴部5の一部となる弾性腕部6の前記胴部5の中心側への弾性変形によって許容すると共に、前記導入の完了位置での前記弾性腕部6の弾性復帰により前記受入部19の側壁に形成された係合穴20に前記弾性腕部6の一部を入り込ませて前記留め付け対象2に留め付けられる留め具1である。前記弾性腕部6は、前記胴部5の中心軸x1を周回する方向に沿うように形成されると共に、前記弾性腕部6の基部6bと自由端6aとの間に前記係合穴20に係合される係合突部15を形成させてなる。【選択図】図13

Description

この発明は、留め付け対象に形成された受入部への導入を弾性変形によって許容すると共に、前記導入の完了位置での弾性復帰により前記留め付け対象に留め付けられる構成を備えた留め具、これを含んで構成される留め付け構造、および、自動車内装用アクセサリーに関する。
グロメットとピンとから構成され、ピンの脚部のグロメット内への導入を脚部に設けた爪の弾性変形により許容すると共に、導入の完了位置での爪の弾性復帰によりグルメットの開口部に爪を入り込ませてピンをグロメットに留め付けるようにしたものとして、特許文献1に示されるものがある。
特許文献1のものでは、爪はピンの中心軸に沿うように形成され、ピンの先端側に基部を持ち、ピンの頭部側に自由端を位置させている。
特許文献1のものでは、ピンをグロメットに留め付けた状態からピンを回転させると、爪の側部が開口部の開口縁に当接し、爪が内向きに弾性変形されて開口部から抜け出し、これによりピンとグロメットとの留め付け状態が解除されるようになっている。
特許第4375695号公報
前記特許文献1のものにあっては、ピンとグロメットとの留め付け状態はグロメットからのピンの抜去に必要な力を大きく設定することで向上される。しかし、特許文献1のものではかかる抜去に必要な力を大きく設定すればするほど、前記留め付けの解除のためにピンを回転操作させるときの抵抗力も大きくさせてしまう。
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種の留め具、および、これを含んで構成される留め付け構造、ならびに、これらを利用して構成される自動車内装用アクセサリーにおいて、留め付け対象の受入部から留め具を抜去するために必要な力を大きく設定しても、留め具を回転操作して留め付け対象との係合を解除するために必要な力を過大としないようにする、ことにある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、第一の観点から、留め具を、頭部と胴部とを有し、留め付け対象に形成された受入部への前記胴部の導入を前記胴部の一部となる弾性腕部の前記胴部の中心側への弾性変形によって許容すると共に、前記導入の完了位置での前記弾性腕部の弾性復帰により前記受入部の側壁に形成された係合穴に前記弾性腕部の一部を入り込ませて前記留め付け対象に留め付けられる留め具であって、
前記弾性腕部は、前記胴部の中心軸を周回する方向に沿うように形成されると共に、前記弾性腕部の基部と自由端との間に前記係合穴に係合される係合突部を形成させてなる、ものとした。
前記弾性腕部は、前記胴部の中心軸を周回する方向に沿うように形成されていることから、留め具が留め付け対象に留め付けられた状態から、留め具に対し胴部を受入部から抜去する向きの力が作用された場合、弾性腕部は前記中心軸に近づく向きに変形し難く、係合突部が係合穴に引っかかって留め具の抜去は阻止される。
一方、留め具が留め付け対象に留め付けられた状態から、留め具に対し前記中心軸を中心として弾性腕部の基部を回転先側とする向きのトルクが作用された場合、係合突部と係合穴の穴縁とが摺接して弾性腕部は前記中心軸に近づく向きに弾性変形され易い。これにより、留め具が留め付け対象に留め付けられた状態を、留め具のこれを構成する弾性腕部の基部側を回転先側とした回転操作によって容易に解除することができる。
前記胴部に、前記中心軸を周回する方向において間隔を開けて二以上の前記弾性腕部を形成させると共に、前記周回する方向において隣り合う前記弾性腕部の一方の自由端に隣り合う前記弾性腕部の他方の基部が隣接するようにしておくことが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記胴部に、前記胴部を前記受入部から抜去する向きの力の作用時に、前記弾性腕部に当接して前記弾性腕部の弾性変形を阻止する規制部を備えさせておくことが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記胴部は、前記頭部との間に前記弾性腕部を位置させる底部を有し、この底部に前記規制部を備えさせておくことが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記係合突部は、前記弾性腕部の前記基部側に近づくに連れて前記係合突部の高さを漸減させる側部傾斜面を備えたものとすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記係合突部は、前記頭部から離れるに連れて前記係合突部の高さを漸減させる下部傾斜面を備えたものとすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記頭部と前記胴部とに亘る紐状体の通し穴を備えたものとすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記頭部に摘まみ部を備えたものとすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記課題を達成するために、この発明にあっては、第二の観点から、留め付け構造を、
前記留め具と、前記留め具の前記胴部の前記受入部を備えた前記留め付け対象とからなると共に、
前記受入部の内径を前記受入部の奥に近づくに連れて漸減するように構成してなる、ものとした。
また、前記課題を達成するために、この発明にあっては、第三の観点から、自動車内装用アクセサリーを、
前記留め具と、前記留め具の前記胴部の前記受入部を備えた前記留め付け対象とからなると共に、
前記留め付け対象を前記受入部の入り口となる開放された筒一端と筒他端との間の筒側部に前記係合穴を備えた筒状体としてなる、ものとした。
この発明によれば、留め付け対象の受入部から留め具を抜去するために必要な力を大きく設定しても、留め具を回転操作して留め付け対象との係合を解除するために必要な力を過大としないようにすることができ、留め具の留め付け状態を安定的なものとしながら、留め付け対象からの取り外し操作をスムースに行えるようにすることができる。
図1は、この発明の一実施の形態にかかる留め具の斜視図である。 図2は、前記留め具の斜視図であり、図1と異なる向きから留め具を見て示している。 図3は、前記留め具の平面図である。 図4は、留め具の底面図である。 図5は、留め具の側面図である。 図6は、前記留め具の側面図であり、図5と異なる向きから留め具を見て示している。 図7は、図3におけるA-A線位置での断面構成図である。 図8は、前記留め具と一緒に留め付け構造を構成する留め付け対象の斜視図である。 図9は、前記留め付け対象の平面図である。 図10は、前記留め付け対象の側面図である。 図11は、前記留め付け対象に前記留め具を導入させ始めたときの様子を示した側面図である。 図12は、図11の状態の要部断面構成図である。 図13は、前記留め付け対象に対して前記留め具を前記導入の完了位置まで導入させたときの様子を示した斜視図である。 図14は、図13の状態の側面図である。 図15は、図13の状態の要部断面構成図である。 図16は、図13の状態から留め付け対象より留め具を抜去する向きの力が留め具に作用されたときの様子を示した要部断面構成図である。 図17は、図13の状態から留め付け対象との係合を解く向きに留め具を回転操作したときの様子を示した側面図である。 図18は、図17の状態の平面図である。 図19は、図18におけるB-B線位置での断面構成図である。 図20は、前記留め付け構造を自動車内装用アクセサリーに適用した様子を示した斜視構成図である。
以下、図1ないし図20に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。
この実施の形態にかかる留め具1は、頭部4と胴部5とを有し、留め付け対象2に形成された受入部19への前記胴部5の導入を前記胴部5の一部となる弾性腕部6の前記胴部5の中心側(後述の中心軸x1側)への弾性変形によって許容すると共に、前記導入の完了位置での前記弾性腕部6の弾性復帰により前記受入部19の側壁に形成された係合穴20に前記弾性腕部6の一部を入り込ませて前記留め付け対象2に留め付けられるようになっている。
かかる留め具1における弾性変形特性を備えるべき箇所へのこの特性の付与はは、かかる留め具1をプラスチックの成形品とすることで容易に実現することができる。
かかる留め具1と留め付け対象2とから、留め付け構造が構成される。
また、かかる留め具1と留め付け対象2とから、自動車内装用アクセサリーが構成される。
この実施の形態にあっては、留め付け対象2は、前記受入部19の入り口19aとなる開放された筒一端21aと、閉塞された筒他端21bと、この筒一端21aと筒他端21bとの間に形成される筒側部21cとを備えた筒状体21となっている。この実施の形態にあっては、筒状体21の内部が受入部19となっており、筒側部21cが受入部19の前記側壁として機能するようになっている。
図示の例では、筒状体21の筒一端21aと筒他端21bとにはそれぞれ、筒状体21の筒軸x2(図10参照)を周回する周回状をなす外鍔21dが形成されている。
筒状体21における二箇所の外鍔21d間にある筒側部21cに、筒状体21の内外を連通させる係合穴20が形成されている。図示の例では、係合穴20は、筒状体21の筒軸x2を周回する方向において隣り合う係合穴20との間に間隔を開けて、二以上、図示の例では前記方向において90度間隔で四つ形成されている。
図示の例では、四つの係合穴20はそれぞれ、他の係合穴20に対し実質的に同寸・同形となるように構成されている。図示の例では、かかる係合穴20は、実質的に四角形の窓状を呈している。係合穴20は前記筒軸x2に沿った穴縁20aと、この筒軸x2に直交する穴縁20bとを持つように形成されている。
また、受入部19の内径は、受入部19の奥、図示の例では、前記筒状体21の筒他端21bに近づくに連れて漸減するように構成されている。図示の例では、筒状体21の筒側部21cの内部及び外部は仮想の円の円弧に沿った形態となっていると共に、この筒側部21cの内径が前記筒一端21a側で広く、そこから前記筒他端21bに近づくに連れて漸減するようになっている(図19参照)。
留め付け対象2は、以上に説明した受入部19とその側壁に係合穴20を備えたものであれば足り、その具体的な構造は必要に応じて適宜変更される。例えば、留め付け対象2は自動車の内装トリムなど、自動車の車体側などになる場合もある。
図示の例では、留め付け対象2は、さらに、前記筒状体21と一体化された軸状体22を有し、この軸状体22を介して他の対象物3、例えば、前記自動車の車体側などに取り付けられるようになっている(図20参照)。
軸状体22は、図示の例では、皿頭22aを備えたボルト状を呈している。軸状体22における皿頭22aから長さ方向中程の位置までは太径部22bとなっており、太径部22bから先は細径部22cとなっている。この細径部22cの外周に雄ネジ22dが形成されている。軸状体22は、皿頭22aを筒状体21の筒他端21bを構成する部分に内蔵させると共に、この皿頭22a以下を筒状体21から突き出させるようにして、筒状体21と一体化されている。筒状体21の筒軸x2と軸状体22の中心軸とは仮想の同一の直線上に位置されるように両者は一体化されている。それと共に、受入部19の奥となる筒状体21の筒他端21bの閉塞部分の中央には、皿頭22aの一部を受入部19に臨ませる穴21eが形成されている。この穴21e内に位置される皿頭22aにはドライバなどの工具の先端の形状と相補状をなす形状のこの先端のはめ込み凹所22eが形成されている。図示の例では、軸状体22を、筒状体21を成形する金型のインサート物とすることで、以上に説明したように軸状体22と筒状体21とを一体化させている。
図示の例では、留め付け対象2は、前記軸状体22の雄ネジ22dを利用して、他の対象物3のネジ孔23に軸状体22をネジ付けることで、かかる他の対象物3に備え付けられるようになっている。
図20に他の対象物3としての自動車の室内の側壁に留め付け対象2を備え付けさせた様子を示す。図20中符号24は側壁(トリム)、符号25はボディパネルを示している。側壁24に形成した貫通穴を通じてボディパネル25に形成させたネジ孔23に軸状体22がネジ付けられている。
図示の例では、留め付け対象2を例えば自動車の室内の側壁24にこの側壁24から筒状体21が突き出すように備えさせた場合、前記二箇所の外鍔21dの間の筒側部21cに買い物袋の把手などを引っかけるなどすることができ、いわばフックとして利用できるようになっている。また、留め付け対象2は、留め具1を取り外した状態において、筒側部21cに形成された係合穴20に紐などを通したり、この係合穴20にハンガーのフックなどを引っかけるようにして利用することも可能となっている。また、留め付け対象2は、留め具1を取り外した状態において、受入部19に棒状体の端部などを受け入れさせてかかる棒状体などを自動車の室内において支持するように利用することも可能となっている。
留め具1は、頭部4と、中空軸状をなす胴部5を有する。図示の例では、胴部5は留め付け対象2の受入部19に対しては胴部5における頭部4との連接側と反対の先端5aを先にしてこの先端5aが受入部19の奥となる筒状体21の筒他端の閉塞部分に実質的に突き当たる位置(図15/導入の完了位置)まで導入できるようになっている。そして、この導入の完了位置において、胴部5は受入部19内に入り込み頭部4は受入部19外に位置されるようになっている。
図示の例では、留め具1は、内側筒部7と、外側筒部8とを備えている。
内側筒部7はその両端を共に開放させている。また、内側筒部7の一端7a側は前記頭部4の一部を構成している。内側筒部7の他端7b側は前記胴部5の先端5aの一部を構成している。
外側筒部8の内径は内側筒部7の外径よりも大きい。また、外側筒部8はその全長を内側筒部7の全長よりも小さくしている。
外側筒部8の前記頭部4側に位置される一端8aは、内側筒部7の一端7aよりも胴部5の先端5a側に位置しており、外側筒部8の一端8aから内側筒部7の一端7a側が突き出して前記頭部4を形成するようになっている。
また、内側筒部7と外側筒部8とは、内側筒部7の他端7bと外側筒部8との他端8bとの間に亘る周回連接部9によって、一体化されている。
また、内側筒部7の外面と外側筒部8の内面との間には、胴部5の中心軸x1(図5参照)、すなわち、内側筒部7の筒軸を周回する方向において、いずれの位置においても間隔が形成されるように、内側筒部7と外側筒部8とは一体化されている。後述の弾性腕部6はこの間隔を利用して後述の中心軸x1に近づく向きに弾性変形される。これにより、留め具1は頭部4側において前記間隔に連通した周回開放部10を備えている。また、留め具1は先端5a側において前記周回連接部9によって形成された底部11を備えている。
前記弾性腕部6は、前記胴部5の中心軸x1を周回する方向に沿うように形成されている。
図示の例では、弾性腕部6は、外側筒部8に形成されている。
図示の例では、弾性腕部6は、胴部5の中心軸x1を周回する方向において隣り合う弾性腕部6との間に間隔を開けて、二以上、図示の例では前記留め付け対象2の係合穴20の数、位置に対応して、前記方向において90度間隔で四つ形成されている。
図示の例では、四つの弾性腕部6はそれぞれ、他の弾性腕部6に対し実質的に同寸・同形となるように構成されている。
図示の例では、かかる弾性腕部6は、前記中心軸x1を周回する方向に沿って延びる一対の横向き割り溝12と、この一対の横向き割り溝12の一端間に亘る前記中心軸x1に沿う向きに延びる縦向き割り溝13とによって区分された、前記外側筒部8の一部によって構成されている。
一対の横向き割り溝12の一方は、底部11の内面と実質的に同じレベルに形成されている。一対の横向き割り溝12の他方は、内側筒部7の全長の中程となる位置に形成されている。
このように形成される弾性腕部6は、前記縦向き割り溝13の側に位置する自由端6aを有すると共に、その対向位置を基部6b(根元)とする。
また、このように形成される二以上の弾性腕部6はそれぞれ、前記中心軸x1を周回する方向において隣り合う前記弾性腕部6の一方の自由端6aに隣り合う前記弾性腕部6の他方の基部6bが隣接するように、形成されている。
すなわち、留め具1を前記中心軸x1を中心として一方向(例えば、図1における矢印r1方向)に回転させるようにした場合、各弾性腕部6はそれぞれ、この回転の回転先側に自由端6aを位置させ、この回転の回転後方側に基部6bを位置させるように、形成されている。
なお、図示の例では、前記内側筒部7の全長の中程となる位置に形成されている横向き割り溝12の弾性腕部6の基部6b側に位置される溝端は胴部5の先端側に向けて屈曲しており、この屈曲箇所14によって弾性腕部6の基部6b側はそれ以外の箇所より前記中心軸x1に沿った方向での幅をやや小さくしている。これにより、弾性腕部6は基部6b側を中心として自由端6a側を前記中心軸x1に近づける向きの弾性変形を生じやすくなっている。
かかる弾性腕部6の基部6bと自由端6aとの間に留め付け対象2の前記係合穴20に係合される係合突部15を形成されている。
係合突部15は、前記弾性腕部6における前記中心軸x1側に位置される内面6c(外側筒部8の内面)と背中合わせの位置にある前記弾性腕部6の外面6d(外側筒部8の外面)に形成されている。
図示の例では、係合突部15は、弾性腕部6の全長(基部6bと自由端6aとの間の長さ)の約半分となる位置と自由端6aとの間に位置される領域に形成されている。
図示の例では、係合突部15は、頂部15aと、側部傾斜面15bと、下部傾斜面15cと、側部係合面15dと、上部係合面15eとを備えている。
頂部15aに対し、弾性腕部6の基部6b側に側部傾斜面15bが形成され、側部傾斜面15bの対向位置に側部係合面15dが形成されている。すなわち、前記中心軸x1を周回する方向において、側部傾斜面15bと側部係合面15dとの間に頂部15aが位置されるようになっている。図示の例では、側部係合面15dは弾性腕部6の自由端6aに連続し、かつ、前記中心軸x1に直交して放射方向に延びる仮想の直線y(図3参照)に沿った面となっている。
頂部15aに対し、前記底部11側に下部傾斜面15cが形成され、下部傾斜面15cの対向位置に上部係合面15eが形成されている。すなわち、前記中心軸x1に沿った方向において、上部係合面15eと下部傾斜面15cとの間に頂部15aが位置されるようになっている。
側部傾斜面15bは、前記弾性腕部6の前記基部6b側に近づくに連れて前記係合突部15の高さを漸減させる構成となっている。
また、下部傾斜面15cは、前記頭部4から離れるに連れて前記係合突部15の高さを漸減させる構成となっている。
胴部5の外径は、係合突部15の頂部15aの形成位置において、留め付け対象2の受入部19の入り口19a側ないし奥側の内径よりもやや大きくなっている。胴部5の外径は、係合突部15の形成位置以外では受入部19に納まる大きさになっている。
また、受入部19に胴部5を前記導入の完了位置まで導入したときに、係合突部15は係合穴20に入り込み可能なレベルに位置されるようになっている。
胴部5を受入部19に導入させる導入操作は、受入部19の側壁の内面への係合突部15の摺接とこれに伴う弾性腕部6の前記中心軸x1に近づく向きの弾性変形により許容される(図11および図12参照)。この挿入操作は、前記下部傾斜面15cにより円滑になされる。このとき、弾性腕部6は前記挿入の手前側に向けた力の作用を受け、後述の規制部16上においてこの規制部16に当たることなく前記中心軸x1に近づく向きに弾性変形されるようになっている。
胴部5が受入部19に前記導入の完了位置まで導入されると、係合穴20の内方に係合突部15が位置されるときは弾性腕部6が弾性復帰して係合穴20に係合突部15が入り込む(図13ないし図15参照)。
胴部5が受入部19に前記導入の完了位置まで導入されたが、隣り合う係合穴20の間に係合突部15が位置される向きで導入されたときは、留め具1を前記中心軸x1を周回する向きにやや回転操作することで係合穴20の内方に係合突部15を位置させることができ、このようにすると前記同様弾性腕部6が弾性復帰して係合穴20に係合突部15が入り込む。
これにより、留め具1は留め付け対象2に対していわばワンタッチで留め付けられる。
前記弾性腕部6は、前記胴部5の中心軸x1を周回する方向に沿うように形成されていることから、留め具1が留め付け対象2に留め付けられた状態から、留め具1に対し胴部5を受入部19から抜去する向きの力が作用された場合、弾性腕部6は前記中心軸x1に近づく向きに変形し難く、係合突部15が係合穴20に引っかかって留め具1の抜去は阻止される。
一方、留め具1が留め付け対象2に留め付けられた状態から、留め具1に対し前記中心軸x1を中心として弾性腕部6の基部6bを回転先側とする向きr2(図1参照)のトルクが作用された場合、係合突部15と係合穴20の穴縁とが摺接して弾性腕部6は前記中心軸x1に近づく向きに弾性変形され易い。これにより、留め具1が留め付け対象2に留め付けられた状態を、留め具1のこれを構成する弾性腕部6の基部6b側を回転先側とした回転操作によって容易に解除することができる。
より具体的には、このように留め具1が留め付け対象2に留め付けられた状態から、留め具1に対し胴部5を受入部19から抜去する向きの力が作用された場合、上部係合面15eが係合穴20に引っかかって留め具1の抜去は阻止される(図16参照)。
また、このように留め具1が留め付け対象2に留め付けられた状態から、留め具1に対し前記中心軸x1を中心として弾性腕部6の自由端6aを回転先側とする向きr1のトルクが作用された場合、側部係合面15dが係合穴20に引っかかって留め具1の回転は阻止される。
一方、このように留め具1が留め付け対象2に留め付けられた状態から、留め具1に対し前記中心軸x1を中心として弾性腕部6の基部6bを回転先側とする向きr2のトルクが作用された場合、側部傾斜面15bと係合穴20の穴縁とが摺接して弾性腕部6は前記中心軸x1に近づく向きに弾性変形される(図17ないし図19参照)。これにより、この実施の形態にあっては、留め具1が留め付け対象2に留め付けられた状態を、留め具1のこれを構成する弾性腕部6の基部6b側を回転先側とした回転操作によって容易に解除可能となっている。
特に、図示の例では、受入部19の内径は、受入部19の奥に近づくに連れて漸減するように構成されていることから、前記回転操作により係合穴20から係合突部15が抜き出されて係合穴20外の受入部19の内面に係合突部15が接すると、弾性腕部6の弾性力は胴部5に対し受入部19から抜け出させる向きの力として作用され受入部19から胴部5はいわば押し出されるようになりスムースに抜け出す。
なお、留め具1に対する弾性腕部6の基部6b側を回転先側とした回転操作は各弾性腕部6の弾性変形と弾性復帰との繰り返しにより連続的に行うことも可能であり(いわば空転)、この向きでの回転操作によって留め具1に破損が生じることはない。
また、この実施の形態にあっては、前記胴部5に、前記胴部5を前記受入部19から抜去する向きの力の作用時に、前記弾性腕部6に当接して前記弾性腕部6の弾性変形を阻止する規制部16を備えさせている。
この実施の形態にあっては、前記底部11にかかる規制部16を備えさせている。
胴部5に前記抜去する向きの力が作用されると、前記のように上部係合面15eが係合穴20に引っかかるが、この引っかかりによって弾性腕部6にはこの弾性腕部6を前記中心軸x1に近づく向きに変形させる力が作用される。この実施の形態にあっては、このような力が作用されると、弾性腕部6の底部11側の肉厚面6eが底部11に突き当たると共に、底部11における弾性腕部6の内面6cよりも中心軸x1に近い位置に設けられた突起状の規制部16が弾性腕部6の内面6cに突き当たって弾性腕部6の前記中心軸x1に近づく向きの変形を抑止するようになっている(図16参照)。これにより、前記回転操作による留め具1の留め付け解除を容易化しながら前記抜去に対する抵抗力を大きく設定可能として留め具1の留め付け状態を安定化させている。
また、図示の例では、留め具1は、前記頭部4と前記胴部5とに亘る紐状体Wの通し穴17を備えている。
図示の例では、前記頭部4を構成する内側筒部7の一端7aには内鍔7cが形成されている。この内鍔7cと胴部5を構成する内側筒部7の他端7bとの間に亘って前記通し穴17が形成されている。
これにより、図示の例では、前記一端側から通し穴17に紐状体Wを通した後、その端末に結び目Waを作ることで、内側筒部7内で内鍔7cに結び目Waが引っかかるようにして、紐状体Wの端部に合理的に留め具1を備えさせることが可能となる(図7参照)。そして、このように紐状体Wに連係された留め具1を留め付け対象2に留め付けることで、留め具1を介して留め付け対象2に紐状体Wを連係させることができる(図20参照)。
また、図示の例では、留め具1は前記頭部4に摘まみ部18を備えている。
摘まみ部18は、前記内側筒部7の一端7a側において、この内側筒部7の側部から前記中心軸x1に直交する向きに突き出す板片18aを主体として構成されている。板片18aは前記中心軸x1に板面を沿わせるように形成されている。また、板片18aは内側筒部7の直径方向両側にそれぞれ形成されている。また、板片18aの突き出し端18bは外側筒部8の側部よりも外方に位置し、板片18aと外側筒部8とは板片18aの形成範囲で一体化している。
これにより、図示の例では、摘まみ部18を利用して留め具1を留め付け対象2に留め付けることができ、また、この留め付けを解く向きのトルク(前記中心軸x1を中心とした弾性腕部6の基部6bを回転先側とする向きr2のトルク)を留め具1に作用させることができる。
また、留め付け対象2に留め具1を留め付けた状態から、摘まみ部18を利用して、前記留め付けを解く向きのトルクと逆向きのトルク(前記中心軸x1を中心とした弾性腕部6の自由端6aを回転先側とする向きr1のトルク)を留め具1に作用させることができ、このときは留め付け対象2を共回りさせるようにすることができる。図示の例では、この共回りによって前記軸状体22の雄ネジ22dの前記ネジ付けを解いて、例えば、前記自動車の室内の側壁側から留め具1を備えた留め付け対象2、すなわち、自動車内装用アクセサリーを取り外すことも可能となる。
なお、当然のことながら、本発明は以上に説明した実施態様に限定されるものではなく、本発明の目的を達成し得るすべての実施態様を含むものである。
1 留め具
2 留め付け対象
5 胴部
6 弾性腕部
6a 自由端
6b 基部
15 係合突部
19 受入部
20 係合穴
x1 中心軸

Claims (10)

  1. 頭部と胴部とを有し、留め付け対象に形成された受入部への前記胴部の導入を前記胴部の一部となる弾性腕部の前記胴部の中心側への弾性変形によって許容すると共に、前記導入の完了位置での前記弾性腕部の弾性復帰により前記受入部の側壁に形成された係合穴に前記弾性腕部の一部を入り込ませて前記留め付け対象に留め付けられる留め具であって、
    前記弾性腕部は、前記胴部の中心軸を周回する方向に沿うように形成されると共に、前記弾性腕部の基部と自由端との間に前記係合穴に係合される係合突部を形成させてなる、留め具。
  2. 前記胴部に、前記中心軸を周回する方向において間隔を開けて二以上の前記弾性腕部を形成させると共に、前記周回する方向において隣り合う前記弾性腕部の一方の自由端に隣り合う前記弾性腕部の他方の基部が隣接するようにしてなる、請求項1に記載の留め具。
  3. 前記胴部に、前記胴部を前記受入部から抜去する向きの力の作用時に、前記弾性腕部に当接して前記弾性腕部の弾性変形を阻止する規制部を備えさせてなる、請求項1に記載の留め具。
  4. 前記胴部は、前記頭部との間に前記弾性腕部を位置させる底部を有し、この底部に前記規制部を備えさせてなる、請求項3に記載の留め具。
  5. 前記係合突部は、前記弾性腕部の前記基部側に近づくに連れて前記係合突部の高さを漸減させる側部傾斜面を備えてなる、請求項1に記載の留め具。
  6. 前記係合突部は、前記頭部から離れるに連れて前記係合突部の高さを漸減させる下部傾斜面を備えてなる、請求項1に記載の留め具。
  7. 前記頭部と前記胴部とに亘る紐状体の通し穴を備えてなる、請求項1に記載の留め具。
  8. 前記頭部に摘まみ部を備えてなる、請求項1に記載の留め具。
  9. 請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の前記留め具と、前記留め具の前記胴部の前記受入部を備えた前記留め付け対象とからなると共に、
    前記受入部の内径を前記受入部の奥に近づくに連れて漸減するように構成してなる、留め付け構造。
  10. 請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の前記留め具と、前記留め具の前記胴部の前記受入部を備えた前記留め付け対象とからなると共に、
    前記留め付け対象を前記受入部の入り口となる開放された筒一端と筒他端との間の筒側部に前記係合穴を備えた筒状体としてなる、自動車内装用アクセサリー。
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