JP2024040625A - 電動アクスルの冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動アクスルの冷却システムにおいて、濾過フィルタをポンプと一体化することにより、電動アクスルの筐体外部に濾過フィルタを取り付けるための取付構造を不要として、電動アクスルの筐体の重量や製造コストの増加を抑制する。【解決手段】電動アクスルの各部にオイルを循環させて電動アクスルを冷却する電動アクスルの冷却構造であって、電動アクスルの筐体13に取り付けられ、オイルを電動アクスル内の循環経路に循環させるポンプ21と、オイル中に含まれる塵埃等の異物を濾過する濾過フィルタ31と、を備え、ポンプ21は、循環経路の一部を成すフィルタケース25を一体に備え、フィルタケース25は、ポンプ21のポンプ吐出口24bに連通して構成されており、濾過フィルタ31は、フィルタケース25内のオイル通路を横切って設けられている。【選択図】図2

Description

本明細書に開示の技術は、電動車の駆動源である電動アクスルの冷却構造に関する。
電動アクスルの油冷式の冷却システムでは、ポンプからのオイルを、電動アクスルを構成するモータ及びトランスアクスルに供給して、発熱する各部に循環させている。オイルの循環経路中にはオイル中の塵埃等の異物を濾過するための濾過フィルタが設けられている。オイルは電動アクスル内摺動部の潤滑オイルの機能も果たしている(特許文献1参照)。
特表2020-525708号公報
電動アクスルにおいて濾過フィルタは、電動アクスルの筐体の外部に突出して設けられるのが一般的である。そのため、電動アクスルの筐体外部には、濾過フィルタを取り付けるための取付構造を形成する必要があり、それに伴う電動アクスルの筐体の重量や製造コストの増加が避けられない。
本明細書が開示する技術の課題は、電動アクスルの冷却システムにおいて、濾過フィルタをポンプと一体化することにより、電動アクスルの筐体外部に濾過フィルタを取り付けるための取付構造を不要として、電動アクスルの筐体の重量や製造コストの増加を抑制することにある。
上記課題を解決するために本明細書に開示の電動アクスルの冷却構造は、次の手段をとる。
第1の手段は、電動アクスルの各部に熱媒体を循環させて電動アクスルを冷却する電動アクスルの冷却構造であって、電動アクスルの筐体に取り付けられ、熱媒体を電動アクスル内の循環経路に循環させるポンプと、熱媒体中に含まれる塵埃等の異物を濾過する濾過フィルタと、を備え、前記ポンプは、前記循環経路の一部を成す熱媒体通路を一体に備え、該熱媒体通路は、前記ポンプの熱媒体吸込口、若しくは熱媒体吐出口に連通して構成されており、前記濾過フィルタは、前記熱媒体通路を横切って設けられている。
上記第1の手段によれば、ポンプは、熱媒体の循環経路の一部を成す熱媒体通路を一体に備え、その熱媒体通路を横切って濾過フィルタが設けられている。そのため、電動アクスルの筐体外部には、濾過フィルタを取り付けるための取付構造を形成する必要がなく、電動アクスルの筐体の重量や製造コストの増加を抑制することができる。
第2の手段は、上述した第1の手段において、前記筐体に形成された開口を閉じるように設けられた蓋部材を備え、前記ポンプは、前記筐体の内側で前記熱媒体通路と共に前記蓋部材に固定されたモータ駆動の電動ポンプであり、前記筐体の外側で前記蓋部材上に設けられ、前記電動ポンプを駆動制御するコントローラを備え、前記蓋部材は、前記コントローラと前記ポンプとの間に前記熱媒体通路が介在するように配置されている。
上記第2の手段によれば、電動ポンプ及びコントローラの間には熱媒体通路が介在し、熱媒体通路には熱媒体が存在する。そのため、電動ポンプ及びコントローラは、共に作動時発熱を伴うが、両者の熱は熱媒体により冷却され、高熱側の熱により低熱側が耐熱温度を超えて加熱される不具合を抑制することができる。
第3の手段は、上述した第1の手段又は第2の手段において、前記濾過フィルタは、円筒形を成し、前記ポンプは、前記濾過フィルタの円筒形の内側に配置されている。
上記第3の手段によれば、円筒形の濾過フィルタの内側にポンプが配置されている。そのため、濾過フィルタとポンプを個別に設ける場合に比べてスペース効率が良く、濾過フィルタをポンプに無理なく一体化することができる。
第4の手段は、上述した第1の手段において、前記ポンプは、モータ駆動の電動ポンプであり、該電動ポンプは、モータ及びポンプを内蔵するポンプケースを備え、該ポンプケースは、前記モータ及び前記ポンプの回転軸の一端側に前記熱媒体吸込口が形成され、他端側に前記熱媒体吐出口が形成されている。
上記第4の手段によれば、電動ポンプの回転軸の一端側に熱媒体吸込口、他端側に熱媒体吐出口が形成されている。そのため、電動ポンプの作動に伴って熱媒体吸込口から熱媒体吐出口へ向かって熱媒体が電動ポンプの内部を通流する。その結果、電動ポンプの内部も熱媒体の循環経路となり、モータ及びポンプを冷却することができる。
第5の手段は、上述した第2の手段において、前記熱媒体通路の一部は、前記蓋部材により構成されている。
上記第5の手段によれば、蓋部材が熱媒体通路の一部を構成している。そのため、熱媒体通路の構成を簡素化することができる。
第1実施形態を適用した電動アクスルを示す説明図である。 第1実施形態を示す主要部の拡大断面説明図である。 図2のIII―III線断面矢視拡大図である。 第2実施形態を示す図2に相当する断面説明図である。 第3実施形態を示す図2に相当する断面説明図である。
<第1実施形態の構成>
図1は、第1実施形態を適用した電動アクスル10の概要を示す。図1では、電動アクスル10が車両に搭載された状態で、車両の進行方向がX1、X2の矢印で示すX軸方向であり、進行方向と直交する車両の幅方向がY1、Y2の矢印で示すY軸方向である。これらの方向については、後述する他の図においても同様であり、車両の上下方向に関しては、図3にZ1、Z2の矢印で示すZ軸方向である。
電動アクスル10は、公知のように、駆動モータ11と減速機であるトランスアクスル12を備えている。電動アクスル10は、インバータも一体に備えるが、ここでは図示を省略している。駆動モータ11が発生する回転トルクは、インバータにより制御され、トランスアクスル12により減速されて、車両の駆動軸52を介して車輪51に伝達される。
電動アクスル10内の各部を冷却及び潤滑するため、熱媒体であるオイルが電動アクスル10内の各部に循環されている。そのため、電動アクスル10の筐体13の内側には電動ポンプアッシー20が設けられている。また、筐体13の外側には電動ポンプアッシー20に隣接してオイルクーラ40が設けられている。電動ポンプアッシー20から吐出されたオイルは、図1に矢印で示すように電動アクスル10内の各部に循環経路を介して循環される。その循環経路の途中では、オイルはオイルクーラ40で冷却される。オイルクーラ40は熱交換器であり、破線の矢印はオイルクーラ40内を流れるオイルを冷却する冷媒の流れを示している。
図2は、上記電動ポンプアッシー20の詳細構造を拡大して示す。電動ポンプアッシー20は、概略円筒形状を成す樹脂製のポンプケース24に内蔵された電動ポンプ(ポンプともいう)21を中心に備える。ポンプ21は、モータ22及び内接ギアポンプ23を備え、オイルをポンプケース24内に汲み入れるポンプ機能部である内接ギアポンプ23は、モータ22の回転軸22aのY2側の端部に固定されている。ポンプケース24のY軸方向の両端部で、回転軸22aの固定位置から半径方向にずれた位置には、ポンプ吸込口24a及びポンプ吐出口24bが形成されている。ポンプ吸込口24aは、ポンプケース24のY2側に設けられ、Y2方向に突出して形成されている。また、ポンプ吐出口24bは、ポンプケース24のY1側に設けられ、Y1方向に突出して形成されている。ポンプ吸込口24aは熱媒体吸込口を成し、ポンプ吐出口24bは熱媒体吐出口を成す。ポンプ21が作動されると、ポンプ吸込口24aからポンプケース24内にオイルが吸い込まれ、ポンプ吐出口24bから吐出される。
ポンプケース24の外周側は、所定の隙間を挟んで、概略円筒形状を成す樹脂製のフィルタケース25により被われている。フィルタケース25は二重管構造を成している。その二重管構造の外側管と内側管のY2側端部同士は、外側管と内側管の隙間がリング状の閉鎖壁25cで閉じられている。二重管構造の内側管のY1側端部も円板状の閉鎖壁25dで閉じられている。一方、二重管構造の外側管のY1側端部は開放されて開口25bが形成されている。二重管構造の外側管と内側管との間の隙間には、濾過フィルタとしての円筒形状のメインフィルタエレメント31が挿入配置されている。メインフィルタエレメント31のY2側端部は、閉鎖壁25cに密着されており、メインフィルタエレメント31のY1側端部は、後述の蓋部材26に密着されている。閉鎖壁25cにおいて、メインフィルタエレメント31の円筒形状の外周側に位置する部位には、フィルタケース25内のオイルを吐出させるためのケース吐出口25aが穿設されている。フィルタケース25はポンプケース24と共に熱媒体通路(オイル通路)29を成す。ポンプ吐出口24bから吐出されたオイルは、閉鎖壁25dに沿って流れフィルタケース25の内側管から外側管に向かう。メインフィルタエレメント31は、内側管と外側管の間に形成されたオイル通路を横切って配置されている。そのため、そのオイル通路を流れるオイルは、メインフィルタエレメント31により濾過される。
ポンプケース24のポンプ吐出口24bのY1側端部は、フィルタケース25の閉鎖壁25dを貫通して閉鎖壁25dのY1側に露出している。従って、ポンプ吐出口24bはフィルタケース25のオイル通路に連通されている。ポンプ吐出口24bのY1側端部は、閉鎖壁25dの開口部に熱溶着されて、ポンプケース24に対してフィルタケース25が一体化されている。また、ポンプケース24のポンプ吸込口24aのY2側端部は、もう一つの濾過フィルタとしての板状のサクションフィルタ32のY1側面に当接されている。サクションフィルタ32のY2側面は、樹脂製のホルダ28により支持されている。ホルダ28のポンプ吸込口24aに対向する位置にはホルダ吸込口28aが穿設されている。ホルダ吸込口28aを備えたホルダ28は、熱媒体通路(オイル通路)29を成している。ホルダ28は、フィルタケース25のY2側全体を閉鎖するようにフィルタケース25にY2側から嵌合して取り付けられている。ホルダ28においてケース吐出口25aに対応する位置には、ケース吐出口25aを通過したオイルをホルダ28のY2側へ吐出させるためのホルダ吐出口28bが穿設されている。ホルダ吐出口28bにはオイルをオイルクーラ40に導くためのパイプ41が接続されている。
フィルタケース25の開口25bのY1側は、樹脂製で板状の蓋部材26のY2側面に固定されて蓋部材26により閉鎖されている。従って、この場合、蓋部材26は熱媒体通路(オイル通路)29の一部を成している。蓋部材26のY1側面(筐体13の外側)には、モータ22の回転を制御するためのコントローラ27が固定されている。そのため、コントローラ27は、モータ22に配線27aにより接続されている。蓋部材26は、筐体13の開口13aを閉鎖した状態でボルト26bにより筐体13の外面に固定されている。蓋部材26が筐体13の外面に当接する部分には、開口13aの周りを囲んだ状態で開口13aのシール性を確保するためのオーリング26cが挟まれている。筐体13の開口13aには、筐体13の内側に円筒形状に延出されたフランジ部13bが形成されている。フランジ部13bは、電動ポンプアッシー20の外周側を所定の隙間を介して覆っている。そのため、筐体13の開口13aを穿設された部分は、フランジ部13bによって補強されている。また、フランジ部13bは、電動ポンプアッシー20が外力を受けて破壊されるのを保護している。
<第1実施形態の作用、効果>
コントローラ27による制御信号を受けてモータ22が回転されると、回転軸22aを通じて内接ギアポンプ23が回転される。そのため、筐体13内のオイルがホルダ吸込口28aを通じてポンプ吸込口24aからポンプケース24内に矢印のように吸い込まれる。このとき、オイルは、サクションフィルタ32を通過し、オイル中の塵埃等の異物が濾過され、除去される。やがてポンプケース24内がオイルで満たされると、オイルは、矢印のようにポンプ吐出口24bから閉鎖壁25dと蓋部材26とで形成される通路を通ってフィルタケース25の内側管と外側管との隙間に流入される。フィルタケース25の内側管と外側管とが対向する隙間には、メインフィルタエレメント31が挿入されているため、オイル中の塵埃等はメインフィルタエレメント31にて更に濾過され、除去される。サクションフィルタ32を通り、更にメインフィルタエレメント31の内周側から外周側へ通る間に清浄化されたオイルは、矢印のようにケース吐出口25a及びホルダ吐出口28bを通ってパイプ41からオイルクーラ40へ供給される。オイルクーラ40で冷却されたオイルは、図1に矢印で示すように電動アクスル10内に循環される。
図3は、Y軸に沿ってY1側からY2側を見たときのオイルの流れを矢印により示す。ポンプ吐出口24bから吐出されたオイルは、閉鎖壁25dのY1側面に沿ってメインフィルタエレメント31の内周側全域に流れ、メインフィルタエレメント31を内周側から外周側へ通過してケース吐出口25aに向けて流れる。従って、メインフィルタエレメント31の全域を有効に使用してオイルの濾過が行われる。
モータ22、内接ギアポンプ23等のメンテナンス、並びにサクションフィルタ32及びメインフィルタエレメント31のメンテナンスは、蓋部材26を筐体13から取り外して、電動ポンプアッシー20を筐体13の外側に引き出すことにより行うことができる。
以上の第1実施形態によれば、次の作用、効果を奏する。
(1)電動ポンプアッシー20内にモータ22及び内接ギアポンプ23と共にフィルタケース25を設けている。そして、フィルタケース25内にオイル濾過のためのメインフィルタエレメント31を設けている。そのため、従来技術のように筐体13の外部に、オイルフィルタを取り付けるための取付構造を形成する必要がなく、筐体13の重量や製造コストの増加を抑制することができる。
(2)メインフィルタエレメント31は円筒形状を成し、その円筒形状の内周側に電動ポンプ21が配置されている。そのため、メインフィルタエレメント31と電動ポンプ21を個別に設ける場合に比べてスペース効率がよく、電動ポンプアッシー20内にメインフィルタエレメント31を無理なく一体化することができる。
(3)フィルタケース25の開口25bに被せた蓋部材26によって閉鎖壁25dとの間にオイル通路を形成している。その結果、オイル通路を形成するために閉鎖壁25dに対向する壁をフィルタケース25によって形成することを不要とし、電動ポンプアッシー20の構成を簡素化することができる。
(4)コントローラ27は、蓋部材26の外側に設けられている。そのため、電動ポンプアッシー20における発熱源であるコントローラ27とモータ22は、蓋部材26と閉鎖壁25dとによって形成されるオイル通路を挟んで対向配置されている。従って、コントローラ27及びモータ22の発する熱は、オイル通路を流れるオイルにより冷却され、コントローラ27及びモータ22のいずれか高熱側の熱により、コントローラ27及びモータ22のいずれか低熱側が耐熱温度を超えて加熱される不具合を抑制することができる。
(5)筐体13内のオイルがオイルクーラ40に導かれるまでの間に、オイルは、ポンプケース24内を通流する。そのため、電動アクスル10に循環されるオイルと共通のオイルによってモータ22及び内接ギアポンプ23の発熱が抑制される。
<第2実施形態>
図4は第2実施形態を示す。第2実施形態が上記第1実施形態に対し特徴とする点は、濾過フィルタをサクションフィルタ32のみで構成し、第1実施形態にて設けられたメインフィルタエレメント31を省略した点である。その他の構成は、第2実施形態においても第1実施形態と同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。
第2実施形態においては、メインフィルタエレメント31が省略されているが、電動ポンプアッシー20内におけるオイルの流れは、第1実施形態の場合と同様である。その結果、第2実施形態においても第1実施形態における上記(1)、(3)~(5)の作用、効果を同様に奏する。
<第3実施形態>
図5は第3実施形態を示す。第3実施形態が上記第1実施形態に対し特徴とする点は、電動ポンプアッシー20におけるオイルの吐出口が、第1実施形態ではケース吐出口25a及びホルダ吐出口28bにより形成されたのに対し、第3実施形態では蓋部材26に形成されたオイル吐出口26aとした点である。オイル吐出口26aは、蓋部材26の外側に突出して一体に形成されている。そして、第3実施形態では、ケース吐出口25a及びホルダ吐出口28bは形成されていない。その他の構成は、第3実施形態においても第1実施形態と同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。
第3実施形態において、電動ポンプアッシー20内におけるオイルの流れは、第1実施形態と同様にポンプケース24内を通ってポンプ吐出口24bから吐出される。次にフィルタケース25の内側管と外側管との隙間に流入したオイルは、メインフィルタエレメント31の内周側から外周側へ通る間に清浄化され、矢印のようにオイル吐出口26aを通ってオイルクーラ40へ供給される。図5では、オイル吐出口26aがポンプ吐出口24bに近接して図示されている。しかし、現実には、第1実施形態において図3で示したポンプ吐出口24bとケース吐出口25aとの位置関係と同様に、オイル吐出口26aとポンプ吐出口24bは、互いに離間して配置されている。その結果、ポンプ吐出口24bから吐出されたオイルは、閉鎖壁25dのY1側面に沿ってメインフィルタエレメント31の内周側全域に流れ、メインフィルタエレメント31を通過してオイル吐出口26aに向けて流れる。従って、メインフィルタエレメント31の全域を有効に使用してオイルの濾過が行われる。
第3実施形態においては、電動ポンプアッシー20におけるオイルの吐出口がオイル吐出口26aとされているが、電動ポンプアッシー20内におけるオイルの流れは、実質的に第1実施形態の場合と同様である。そのため、第3実施形態においても第1実施形態における上記(1)~(5)の作用、効果を同様に奏する。しかも、第3実施形態の場合、電動ポンプアッシー20のオイル吐出口であるオイル吐出口26aが筐体13の外側に配置されている。一方、第1及び第2実施形態の場合は、電動ポンプアッシー20のオイル吐出口であるケース吐出口25a及びホルダ吐出口28bが筐体13の内側に配置されている。そのため、オイルクーラ40のオイル取り入れ口の構造に応じて、第3実施形態又は第1及び第2実施形態を選択することができる。
<その他の実施形態>
以上、本明細書に開示の技術を特定の実施形態について説明したが、その他各種の形態で実施可能なものである。例えば、上記各実施形態では、電動ポンプアッシー20を電動アクスルの筐体の内部に設けたが、筐体の外部に設けてもよい。また、上記各実施形態では、熱媒体としてオイルを用いたが、オイル以外のものを用いてもよい。更に、上記各実施形態では、フィルタケース25の開口25bが蓋部材26により閉じられることにより蓋部材26が熱媒体通路(オイル通路)29の一部を形成する構成としたが、フィルタケース25のみで熱媒体通路29が形成される構成としてもよい。その場合、蓋部材26は、フィルタケース25によって形成された熱媒体通路29に一体に固定される。また、上記実施形態では、ポンプ吐出口24bにフィルタケース25を設けたが、ポンプ吸込口24aにフィルタケース25を設けてもよい。その場合、サクションフィルタ32は、ポンプ吸込口24aとフィルタケース25との間に設けてもよいが、サクションフィルタ32なしで構成してもよい。
10 電動アクスル
11 駆動モータ
12 トランスアクスル
13 筐体
13a 開口
13b フランジ部
20 電動ポンプアッシー
21 電動ポンプ(ポンプ)
22 モータ
22a 回転軸
23 内接ギアポンプ(ポンプ機能部)
24 ポンプケース
24a ポンプ吸込口(熱媒体吸込口)
24b ポンプ吐出口(熱媒体吐出口)
25 フィルタケース
25a ケース吐出口
25b 開口
25c、25d 閉鎖壁
26 蓋部材
26a オイル吐出口
26b ボルト
26c オーリング
27 コントローラ
27a 配線
28 ホルダ
28a ホルダ吸込口
28b ホルダ吐出口
29 熱媒体通路
31 メインフィルタエレメント(濾過フィルタ)
32 サクションフィルタ(濾過フィルタ)
40 オイルクーラ
41 パイプ
51 車輪
52 駆動軸

Claims (5)

  1. 電動アクスルの各部に熱媒体を循環させて電動アクスルを冷却する電動アクスルの冷却構造であって、
    電動アクスルの筐体に取り付けられ、熱媒体を電動アクスル内の循環経路に循環させるポンプと、
    熱媒体中に含まれる塵埃等の異物を濾過する濾過フィルタと、を備え、
    前記ポンプは、前記循環経路の一部を成す熱媒体通路を一体に備え、
    該熱媒体通路は、前記ポンプの熱媒体吸込口、若しくは熱媒体吐出口に連通して構成されており、
    前記濾過フィルタは、前記熱媒体通路を横切って設けられている
    電動アクスルの冷却構造。
  2. 請求項1において、
    前記筐体に形成された開口を閉じるように設けられた蓋部材を備え、
    前記ポンプは、前記筐体の内側で前記熱媒体通路と共に前記蓋部材に固定されたモータ駆動の電動ポンプであり、
    前記筐体の外側で前記蓋部材上に設けられ、前記電動ポンプの回転を制御するコントローラを備え、
    前記蓋部材は、前記コントローラと前記ポンプとの間に前記熱媒体通路が介在するように配置されている
    電動アクスルの冷却構造。
  3. 請求項1又は2において、
    前記濾過フィルタは、円筒形を成し、
    前記ポンプは、前記濾過フィルタの円筒形の内側に配置されている
    電動アクスルの冷却構造。
  4. 請求項1において、
    前記ポンプは、モータ駆動の電動ポンプであり、
    該電動ポンプは、モータ及びポンプ機能部を内蔵するポンプケースを備え、該ポンプケースは、前記モータ及び前記ポンプ機能部の回転軸の一端側に前記熱媒体吸込口が形成され、他端側に前記熱媒体吐出口が形成されている
    電動アクスルの冷却構造。
  5. 請求項2において、
    前記熱媒体通路の一部は、前記蓋部材により構成されている
    電動アクスルの冷却構造。
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