JP2024033809A - コネクタおよびコネクタ組立体 - Google Patents

Abstract

【課題】フレキシブル導体が接続対象物の表面および裏面のいずれに露出していても、コンタクトを接続対象物のフレキシブル導体に電気的に接続することができるコネクタを提供する。【解決手段】インナーコンタクト１８の挿入部１８Ａは、凹部１３Ｃ内でプラグコンタクト１３に接触する接点部Ｐ１と、接点部Ｐ１とは嵌合軸Ｃを挟んだ反対側に配置される押し付け部Ｐ２を有し、シート状導電部材１５の突出部１５Ｋが、嵌合軸に直交する方向において押し付け部Ｐ２と凹部１３Ｃの内面との間に挟まれ、凹部１３Ｃの内面がシート状導電部材１５の表面に接触し、押し付け部Ｐ２がシート状導電部材１５の裏面に接触することにより、プラグコンタクト１３が直接シールド層１５Ｄに電気的に接続され、また、インナーコンタクト１８を介してシールド層１５Ｆに電気的に接続される。【選択図】図１８

Description

この発明は、コネクタに係り、特に、少なくとも一方の面にフレキシブル導体が露出しているシート状の接続対象物に接続されるコネクタに関する。
また、この発明は、このようなコネクタが接続対象物に取り付けられたコネクタ組立体にも関している。

近年、着用するだけで心拍数、体温等のユーザの生体情報を取得することができる、いわゆるスマート衣料が注目を浴びている。このスマート衣料は、計測箇所に配置された電極を備え、電極に計測機器としてのウエアラブルデバイスを電気的に接続することで、生体情報をウエアラブルデバイスに伝送することが可能となる。
電極とウエアラブルデバイスとの接続は、例えば、電極から引き出されたフレキシブル導体に接続されるコネクタを用いることにより行うことができる。

この種のコネクタとして、例えば、特許文献１に、図２０に示されるようなコネクタが開示されている。コネクタは、フレキシブル基板１を間に挟んでフレキシブル基板１の両側に配置されたハウジング２およびベース部材３を有し、コンタクト４の筒状部４Ａがハウジング２のコンタクト用貫通孔２Ａに通され、コンタクト４のフランジ４Ｂがハウジング２とフレキシブル基板１の表面に露出するフレキシブル導体１Ａとの間に挟まれる。

この状態で、ベース部材３をハウジング２に向けて押し込むことで、図２１に示されるように、ベース部材３の突起３Ａが、フレキシブル基板１を間に挟んでコンタクト４の突起収容部４Ｃに挿入され、突起収容部４Ｃの内面がフレキシブル導体１Ａに所定の接触力で接触し、これによりコンタクト４がフレキシブル導体１Ａに電気的に接続される。
また、図２０に示されるように、ベース部材３に突出形成されたハウジング固定用ポスト３Ｂをハウジング２のポスト収容部２Ｂに圧入することで、ハウジング２とベース部材３が、互いに固定される。

特開２０１８－１２９２４４号公報

特許文献１に開示されたコネクタにウエアラブルデバイスを嵌合することにより、フレキシブル導体からなる電極にウエアラブルデバイスを接続することができる。
しかしながら、フレキシブル導体１Ａがフレキシブル基板１の裏面上に露出している場合には、特許文献１のコネクタでは、フレキシブル導体１Ａをコンタクト４に電気的に接続することができないという問題がある。

この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、フレキシブル導体が接続対象物の表面および裏面のいずれに露出していても、コンタクトを接続対象物のフレキシブル導体に電気的に接続することができるコネクタおよびコネクタ組立体を提供することを目的とする。

この発明に係るコネクタは、
嵌合軸に沿って延びる凹部を有する筒状の導電性のプラグコンタクトと、
凹部内に挿入され且つ嵌合軸が通る筒状の弾性変形可能な挿入部を有する導電性のインナーコンタクトと
を備え、
挿入部は、挿入部の外周面上に配置され且つ凹部内でプラグコンタクトに接触する接点部と、挿入部の外周面上で且つ接点部とは嵌合軸を挟んだ反対側に配置される押し付け部を有し、
少なくとも一方の面にフレキシブル導体が露出しているシート状の接続対象物の一部が、嵌合軸に直交する方向において押し付け部と凹部の内面との間に挟まれ、凹部の内面が接続対象物の表面に接触し、押し付け部が接続対象物の裏面に接触することにより、フレキシブル導体が接続対象物の表面に露出する場合は、プラグコンタクトが直接フレキシブル導体に電気的に接続され、フレキシブル導体が接続対象物の裏面に露出する場合は、プラグコンタクトがインナーコンタクトを介してフレキシブル導体に電気的に接続されるものである。

挿入部は、互いに嵌合軸に沿った方向における同一の位置に形成された接点部および押し付け部を有し、
接続対象物の一部が押し付け部と凹部の内面との間に挟まれることにより、挿入部は、接点部と押し付け部との間隔が狭まるように弾性変形し、接点部は、凹部の内面に弾性的に接触し、押し付け部は、接続対象物の一部を凹部の内面に向けて弾性的に押し付けることが好ましい。

プラグコンタクトは、筒状部と、筒状部の一端に形成された第１フランジとを有し、
インナーコンタクトは、挿入部の一端に形成され且つ第１フランジに重なるように配置される第２フランジを有し、
凹部は、筒状部の内部からなり、
接続対象物は、第１フランジと第２フランジの間に挟まれることが好ましい。

接続対象物とプラグコンタクトとインナーコンタクトを保持するための絶縁性のハウジングを備え、
ハウジングは、
プラグコンタクトの筒状部が貫通し且つ第１フランジよりも小さいコンタクト用貫通孔が形成されたトップインシュレータと、
ボトムインシュレータと
を有し、
コンタクト用貫通孔にプラグコンタクトの筒状部を貫通させると共に接続対象物と第１フランジと第２フランジをトップインシュレータとボトムインシュレータとの間に挟むようにトップインシュレータがボトムインシュレータに固定されることが好ましい。

ボトムインシュレータは、インナーコンタクトの挿入部の内部に挿入され且つインナーコンタクトを仮保持するインナーコンタクト仮保持部を有することが好ましい。
インナーコンタクト仮保持部は、嵌合軸に沿って延びる円柱部と、円柱部の外周部から嵌合軸に直交する方向で且つ接点部および押し付け部に対して嵌合軸回りに直交する方向に突出する一対の仮保持片を有し、挿入部をインナーコンタクト仮保持部に被せることにより、インナーコンタクトがボトムインシュレータに仮保持されることが好ましい。
インナーコンタクトの挿入部は、嵌合軸を中心とする円筒形状を有する大径部と、大径部に連結され且つ嵌合軸を中心とする円筒形状を有する小径部とを有し、一対の仮保持片が小径部の内部に嵌り込むことで、インナーコンタクトがボトムインシュレータに仮保持され、接点部および押し付け部は、大径部の外周面上に配置されているように構成することができる。

この発明に係るコネクタ組立体は、
接続対象物と、
接続対象物に接続された上記のコネクタと
を備え、
接続対象物は、プラグコンタクトの凹部に対応する開口部と、開口部の縁部から開口部内に突出する突出部を有し、
挿入部は、突出部を押し込みながら開口部を通して凹部内に挿入され、突出部が接続対象物の一部として押し付け部と凹部の内面との間に挟まれるものである。

この発明によれば、プラグコンタクトの凹部内に挿入されるインナーコンタクトの弾性変形可能な挿入部は、挿入部の外周面上に配置され且つ凹部内でプラグコンタクトに接触する接点部と、挿入部の外周面上で且つ接点部とは嵌合軸を挟んだ反対側に配置される押し付け部を有し、接続対象物の一部が、嵌合軸に直交する方向において、押し付け部と凹部の内面との間に挟まれ、凹部の内面が接続対象物の表面に接触し、押し付け部が接続対象物の裏面に接触することにより、フレキシブル導体が接続対象物の表面に露出する場合は、プラグコンタクトが直接フレキシブル導体に電気的に接続され、フレキシブル導体が接続対象物の裏面に露出する場合は、プラグコンタクトがインナーコンタクトを介してフレキシブル導体に電気的に接続されるので、フレキシブル導体が接続対象物の表面および裏面のいずれに露出していても、コンタクトを接続対象物のフレキシブル導体に電気的に接続することが可能となる。

実施の形態に係るコネクタ組立体を示す斜視図である。 実施の形態に係るコネクタ組立体の分解斜視図である。 実施の形態のコネクタに用いられるトップインシュレータを示す斜視図である。 実施の形態のコネクタに用いられるボトムインシュレータを示す斜視図である。 ボトムインシュレータに形成されたインナーコンタクト仮保持部を示す斜視図である。 ボトムインシュレータに形成されたインナーコンタクト仮保持部を示す平面図である。 ボトムインシュレータに形成された突起を示す斜視図である。 実施の形態のコネクタに用いられるプラグコンタクトを示す斜視図である。 実施の形態のコネクタに用いられるプラグコンタクトを示す断面図である。 実施の形態に係るコネクタ組立体に用いられる接続対象物を示す断面図である。 実施の形態に係るコネクタ組立体に用いられる接続対象物を斜め上方から見た斜視図である。 接続対象物の開口部および突出部を斜め上方から見た斜視図である。 実施の形態に係るコネクタ組立体に用いられる接続対象物を斜め下方から見た斜視図である。 接続対象物の開口部および突出部を斜め下方から見た斜視図である。 実施の形態のコネクタに用いられるインナーコンタクトを示す斜視図である。 実施の形態のコネクタに用いられるインナーコンタクトを示す断面図である。 組み立て途中におけるコネクタ組立体を斜め下方から見た斜視図である。 実施の形態のコネクタ組立体におけるインナーコンタクトが挿入されたプラグコンタクト内の状態を示す部分断面図である。 実施の形態のコネクタ組立体における突起が挿入されたプラグコンタクト内の状態を示す部分断面図である。 従来のコネクタの分解斜視図である。 従来のコネクタを示す部分断面図である。

以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図１に、実施の形態に係るコネクタ組立体を示す。コネクタ組立体は、コネクタ１１を有している。コネクタ１１は、例えば、ウエアラブルデバイスを嵌合するための衣服側コネクタとして使用されるもので、絶縁性材料からなるハウジング１２を有している。ハウジング１２には、４つのプラグコンタクト１３が保持され、さらに、ハウジング１２によりシート状導電部材１５が保持されている。シート状導電部材１５は、コネクタ１１が接続される接続対象物を形成しており、コネクタ１１とシート状導電部材１５によりコネクタ組立体が構成されている。
４つのプラグコンタクト１３は、互いに平行な２列に配列された状態で、シート状導電部材１５に対して垂直に突出するように配置されている。

ここで、便宜上、シート状導電部材１５がＸＹ面に沿って延び、４つのプラグコンタクト１３の配列方向をＹ方向、４つのプラグコンタクト１３がそれぞれ突出する方向を＋Ｚ方向と呼ぶことにする。Ｚ方向は、コネクタ１１が相手側コネクタと嵌合する嵌合方向となる。

図２は、コネクタ組立体の分解斜視図である。コネクタ１１は、トップインシュレータ１６およびボトムインシュレータ１７を有しており、これらトップインシュレータ１６およびボトムインシュレータ１７によりハウジング１２が構成されている。

トップインシュレータ１６の－Ｚ方向側に４つのプラグコンタクト１３が配置され、４つのプラグコンタクト１３の－Ｚ方向側にシート状導電部材１５が配置されている。さらに、シート状導電部材１５の－Ｚ方向側に１つのインナーコンタクト１８が配置され、インナーコンタクト１８の－Ｚ方向側にボトムインシュレータ１７が配置されている。インナーコンタクト１８は、４つのプラグコンタクト１３のうち、－Ｘ方向側で且つ－Ｙ方向側に位置する１つのプラグコンタクト１３に対応している。
トップインシュレータ１６およびボトムインシュレータ１７と、４つのプラグコンタクト１３と、１つのインナーコンタクト１８により、コネクタ１１が構成されている。

図３に示されるように、トップインシュレータ１６は、＋Ｚ方向に向かって開いている凹部１６Ａと、凹部１６Ａ内に形成された４つのコンタクト用貫通孔１６Ｂを有している。凹部１６Ａは、図示しない相手側コネクタの一部が収容される相手側コネクタ収容部を構成するものであり、４つのコンタクト用貫通孔１６Ｂは、４つのプラグコンタクト１３に対応している。また、トップインシュレータ１６の－Ｚ方向を向いた面に、それぞれ－Ｚ方向に突出する複数のボス１６Ｃが形成されている。

図４に示されるように、ボトムインシュレータ１７は、平板部１７Ａを有し、平板部１７Ａに、それぞれ＋Ｚ方向に向かって開いている４つの円形の凹部１７Ｂが形成されている。４つの凹部１７Ｂは、４つのプラグコンタクト１３に対応している。４つの凹部１７Ｂのうち、－Ｘ方向側で且つ－Ｙ方向側に位置する１つの凹部１７Ｂには、＋Ｚ方向に突出するインナーコンタクト仮保持部１７Ｃが形成され、他の３つの凹部１７Ｂには、それぞれ＋Ｚ方向に突出する３つの突起１７Ｄが形成されている。
また、平板部１７Ａには、トップインシュレータ１６の複数のボス１６Ｃに対応する複数の貫通孔１７Ｅが形成されている。

図５に示されるように、ボトムインシュレータ１７の－Ｘ方向側で且つ－Ｙ方向側に位置する凹部１７Ｂに形成されたインナーコンタクト仮保持部１７Ｃは、Ｚ方向に延びる円柱部１７Ｆと、円柱部１７Ｆの外周部から＋Ｘ方向および－Ｘ方向に突出する一対の仮保持片１７Ｇを有している。図６に示されるように、インナーコンタクト仮保持部１７Ｃは、一対の仮保持片１７Ｇが形成されている部分において、Ｘ方向の幅Ｗ１を有している。
図７に示されるように、他の３つの凹部１７Ｂに形成されている突起１７Ｄは、それぞれ、Ｚ方向に延びるほぼ正六角柱の形状を有している。

４つのプラグコンタクト１３は、それぞれ、金属等の導電性材料から形成され、トップインシュレータ１６の凹部１６Ａに図示しない相手側コネクタの一部が収容された場合に、相手側コネクタの対応するコンタクトに接続されるものである。
図８に示されるように、プラグコンタクト１３は、嵌合軸Ｃに沿ってＺ方向に延びる円筒形状の筒状部１３Ａと、筒状部１３Ａの－Ｚ方向端部からＸＹ面に沿って延びる第１フランジ１３Ｂを有している。また、図９に示されるように、筒状部１３Ａの内部には、－Ｚ方向に向かって開放された凹部１３Ｃが形成されている。
なお、嵌合軸Ｃは、筒状部１３Ａの中心を通り且つコネクタ１１と相手側コネクタとの嵌合方向に延びる軸である。
また、筒状部１３Ａは、円筒形状を有しているが、内部に凹部１３Ｃを有するものであれば、断面形状は円形に限らず、楕円、多角形等の各種の断面形状を有することもできる。

なお、４つのプラグコンタクト１３のうち、－Ｘ方向側で且つ－Ｙ方向側に位置する１つのプラグコンタクト１３は、グランド電位に接続されてシールド端子として使用され、他の３つのプラグコンタクト１３は、それぞれ、電気信号を伝送するための信号端子として使用される。

図１０に示されるように、シート状導電部材１５は、絶縁性材料からなるシート本体１５Ａを有し、シート本体１５Ａの＋Ｚ方向を向いた表面上に、フレキシブル導体から形成された信号配線層１５Ｂ、絶縁層１５Ｃ、フレキシブル導体から形成されたシールド層１５Ｄおよび絶縁層１５Ｅが順次積層され、シート本体１５Ａの－Ｚ方向を向いた裏面上に、フレキシブル導体から形成されたシールド層１５Ｆおよび絶縁層１５Ｇが順次積層された多層構造を有している。

図１１に示されるように、シート状導電部材１５の＋Ｚ方向を向いた表面上に４つのプラグコンタクト１３を配置するための４つのコンタクト配置領域１５Ｈが区画されている。４つのコンタクト配置領域１５Ｈのうち、－Ｘ方向側で且つ－Ｙ方向側に位置する１つのコンタクト配置領域１５Ｈは、シールド端子として使用されるプラグコンタクト１３が配置される領域Ｒ１を形成し、残る３つのコンタクト配置領域１５Ｈは、信号端子として使用されるプラグコンタクト１３が配置される領域Ｒ２を形成している。

シート状導電部材１５は、領域Ｒ１に形成された円形の開口部１５Ｊを有している。開口部１５Ｊは、プラグコンタクト１３の凹部１３Ｃに対応しており、シート状導電部材１５をＺ方向に貫通している。さらに、シート状導電部材１５は、開口部１５Ｊの縁部から開口部１５Ｊ内に突出するほぼ矩形形状の突出部１５Ｋを有している。

一方、シート状導電部材１５の＋Ｚ方向を向いた表面に配置されている３つの領域Ｒ２においては、それぞれ、絶縁層１５Ｅ、シールド層１５Ｄおよび絶縁層１５Ｃが除去されることにより、信号配線層１５Ｂが＋Ｚ方向に向けて露出している。
また、領域Ｒ１およびＲ２以外の領域には、絶縁層１５Ｅが露出している。
シート状導電部材１５の周縁部には、トップインシュレータ１６の複数のボス１６Ｃに対応する複数の貫通孔１５Ｌが形成されている。

図１２に示されるように、領域Ｒ１における突出部１５Ｋは、開口部１５Ｊの＋Ｙ方向側の縁部から開口部１５Ｊ内に向かって－Ｙ方向に突出しており、突出部１５Ｋにおいては、絶縁層１５Ｅが除去されることにより、シールド層１５Ｄが＋Ｚ方向に向けて露出している。

開口部１５Ｊは、シート状導電部材１５をＺ方向に貫通しているので、図１３に示されるように、シート状導電部材１５の－Ｚ方向を向いた裏面にも、領域Ｒ１に対応する位置に、開口部１５Ｊと突出部１５Ｋが見えている。
シート状導電部材１５の－Ｚ方向を向いた裏面においては、領域Ｒ１に対応する位置以外の領域に絶縁層１５Ｇが露出している。また、図１４に示されるように、突出部１５Ｋにおいては、絶縁層１５Ｇが除去されることにより、シールド層１５Ｆが－Ｚ方向に向けて露出している。

図１５および図１６にインナーコンタクト１８の構成を示す。インナーコンタクト１８は、金属等の導電性材料から形成され、嵌合軸Ｃが通る筒状の弾性変形可能な挿入部１８Ａと、挿入部１８Ａの－Ｚ方向端部からＸＹ面に沿って延びる第２フランジ１８Ｂを有している。挿入部１８Ａは、シート状導電部材１５の領域Ｒ１における開口部１５Ｊを通してプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃ内に挿入されるもので、－Ｚ方向側に配置された大径部１８Ｃと、大径部１８Ｃの＋Ｚ方向側に連結された小径部１８Ｄとを有している。大径部１８Ｃおよび小径部１８Ｄは、いずれも嵌合軸Ｃを中心とする円筒形状を有し、小径部１８Ｄは、大径部１８Ｃよりも小さい径を有している。

小径部１８Ｄの内径Ｄ１は、図６に示される、ボトムインシュレータ１７の一対の仮保持片１７Ｇが形成されている部分におけるインナーコンタクト仮保持部１７ＣのＸ方向の幅Ｗ１よりもわずかに小さく形成されている。
従って、インナーコンタクト１８の挿入部１８Ａをボトムインシュレータ１７のインナーコンタクト仮保持部１７Ｃに被せることにより、インナーコンタクト仮保持部１７Ｃの一対の仮保持片１７Ｇが小径部１８Ｄの内部に嵌り込み、インナーコンタクト１８をインナーコンタクト仮保持部１７Ｃに仮保持することができるように構成されている。

また、大径部１８Ｃの外周面上に嵌合軸Ｃを挟んで反対側に配置される接点部Ｐ１および押し付け部Ｐ２が形成されている。接点部Ｐ１および押し付け部Ｐ２は、嵌合軸Ｃに沿って互いにほぼ同一のＺ方向位置に配置され、接点部Ｐ１が－Ｙ方向側に位置し、押し付け部Ｐ２が＋Ｙ方向側に位置している。
接点部Ｐ１と押し付け部Ｐ２との間のＹ方向の間隔、すなわち、大径部１８Ｃの外径Ｄ２は、インナーコンタクト１８がプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃ内に挿入された場合に接点部Ｐ１および押し付け部Ｐ２が接触する部分の凹部１３Ｃの内径からシート状導電部材１５の厚さを減じた値よりもわずかに大きく設定されている。
なお、大径部１８Ｃの内径は、インナーコンタクト仮保持部１７Ｃのいずれの部分における径またはＸ方向の幅よりも大きく形成されている。

また、図１２に示されるように、シート状導電部材１５の領域Ｒ１における突出部１５Ｋは、開口部１５Ｊの＋Ｙ方向側の縁部から－Ｙ方向に突出している。このため、シート状導電部材１５の開口部１５Ｊを通してインナーコンタクト１８をプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃ内に挿入すると、突出部１５Ｋが、インナーコンタクト１８により凹部１３Ｃ内に押し込まれて、大径部１８Ｃの＋Ｙ方向側に形成されている押し付け部Ｐ２と凹部１３Ｃの＋Ｙ方向側の内面との間に挟まれ、また、大径部１８Ｃの－Ｙ方向側に形成されている接点部Ｐ１は凹部１３Ｃの－Ｙ方向側の内面に接触する。

ここで、接点部Ｐ１と押し付け部Ｐ２との間のＹ方向の間隔は、インナーコンタクト１８がプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃ内に挿入された場合に接点部Ｐ１および押し付け部Ｐ２が接触する部分の凹部１３Ｃの内径からシート状導電部材１５の厚さを減じた値よりもわずかに大きく設定されているので、接点部Ｐ１および押し付け部Ｐ２は、それぞれ凹部１３Ｃの内面から嵌合軸Ｃに向かうＹ方向の力Ｆ１を受け、インナーコンタクト１８の挿入部１８Ａは、図１６に破線で示されるように、接点部Ｐ１と押し付け部Ｐ２とのＹ方向の間隔が狭まるように弾性変形することとなる。
なお、挿入部１８Ａの大径部１８Ｃおよび小径部１８Ｄは、いずれも嵌合軸Ｃを中心とする円筒形状を有しているが、円筒形状に限るものではなく、例えば、楕円、多角形等の各種の断面形状を有する筒形状であればよい。

トップインシュレータ１６の４つのコンタクト用貫通孔１６Ｂと、４つのプラグコンタクト１３と、シート状導電部材１５の４つのコンタクト配置領域１５Ｈと、ボトムインシュレータ１７の４つの凹部１７Ｂは、互いにＺ方向に整列する位置に配置されている。
インナーコンタクト１８は、シート状導電部材１５の４つのコンタクト配置領域１５Ｈのうち、領域Ｒ１を形成する、－Ｘ方向側で且つ－Ｙ方向側に位置するコンタクト配置領域１５Ｈと、ボトムインシュレータ１７の４つの凹部１７Ｂのうち、インナーコンタクト仮保持部１７Ｃが形成されている、－Ｘ方向側で且つ－Ｙ方向側に位置する凹部１７Ｂに対して、Ｚ方向に整列する位置に配置されている。

また、トップインシュレータ１６の複数のボス１６Ｃと、シート状導電部材１５の複数の貫通孔１５Ｌと、ボトムインシュレータ１７の複数の貫通孔１７Ｅは、互いにＺ方向に整列する位置に配置されている。

コネクタ組立体を組み立てる際には、まず、トップインシュレータ１６の４つのコンタクト用貫通孔１６Ｂにそれぞれ対応するプラグコンタクト１３の筒状部１３Ａが－Ｚ方向から挿入され、４つのプラグコンタクト１３の－Ｚ方向側にシート状導電部材１５が配置される。このとき、シート状導電部材１５は、４つのコンタクト配置領域１５Ｈが４つのプラグコンタクト１３の第１フランジ１３Ｂに接触するように配置される。

また、インナーコンタクト１８の挿入部１８Ａをボトムインシュレータ１７のインナーコンタクト仮保持部１７Ｃに被せることにより、インナーコンタクト１８をインナーコンタクト仮保持部１７Ｃに仮保持させる。
この状態で、ボトムインシュレータ１７がトップインシュレータ１６に向けて＋Ｚ方向に押し付けられる。

これにより、ボトムインシュレータ１７のインナーコンタクト仮保持部１７Ｃに仮保持されているインナーコンタクト１８の挿入部１８Ａは、シート状導電部材１５がプラグコンタクト１３の第１フランジ１３Ｂとインナーコンタクト１８の第２フランジ１８Ｂの間に挟まれるまで、シート状導電部材１５の突出部１５Ｋを押し込みながら開口部１５Ｊを通してプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃ内に挿入される。
また、ボトムインシュレータ１７の３つの突起１７Ｄが、それぞれシート状導電部材１５の領域Ｒ２を押し込みながら、対応するプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃに挿入される。

このとき、シート状導電部材１５の領域Ｒ２は、ボトムインシュレータ１７の突起１７Ｄにより伸張しながらプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃに挿入されることとなるが、シート状導電部材１５の伸縮性が十分でない場合には、予め、それぞれの領域Ｒ２にシート状導電部材１５をＺ方向に貫通する複数の切り込みを形成することが望ましい。このようにすれば、突起１７Ｄは、領域Ｒ２の複数の切り込みを開きつつプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃに挿入される。

また、ボトムインシュレータ１７をトップインシュレータ１６に押し付けることにより、トップインシュレータ１６の複数のボス１６Ｃが、シート状導電部材１５の複数の貫通孔１５Ｌおよびボトムインシュレータ１７の複数の貫通孔１７Ｅを順次貫通する。そして、図１７に示されるように、ボトムインシュレータ１７の－Ｚ方向側に突出する複数のボス１６Ｃの先端を熱変形させることにより、トップインシュレータ１６とボトムインシュレータ１７が互いに固定され、コネクタ組立体の組み立てが完了する。

なお、それぞれのプラグコンタクト１３は、第１フランジ１３Ｂがトップインシュレータ１６とボトムインシュレータ１７の間に挟まれることによりトップインシュレータ１６およびボトムインシュレータ１７に固定されている。

図１８に示されるように、シールド端子として使用されるプラグコンタクト１３においては、インナーコンタクト１８の挿入部１８Ａがシート状導電部材１５の突出部１５Ｋを押し込みながらプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃに挿入される。これにより、シート状導電部材１５は、プラグコンタクト１３の第１フランジ１３Ｂとインナーコンタクト１８の第２フランジ１８Ｂの間に挟まれる。

また、シート状導電部材１５の開口部１５Ｊの＋Ｙ方向側の縁部から－Ｙ方向に突出する突出部１５Ｋが、インナーコンタクト１８の＋Ｙ方向側に形成されている押し付け部Ｐ２と凹部１３Ｃの＋Ｙ方向側の内面との間に挟まれ、インナーコンタクト１８の－Ｙ方向側に形成されている接点部Ｐ１は凹部１３Ｃの－Ｙ方向側の内面に接触する。

これにより、インナーコンタクト１８の挿入部１８Ａは、接点部Ｐ１と押し付け部Ｐ２とのＹ方向の間隔が狭まるように弾性変形し、インナーコンタクト１８の接点部Ｐ１がプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃの－Ｙ方向側の内面に弾性的に接触し、インナーコンタクト１８がプラグコンタクト１３に電気的に接続される。
また、インナーコンタクト１８の押し付け部Ｐ２とプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃの＋Ｙ方向側の内面との間に挟まれたシート状導電部材１５の突出部１５Ｋは、押し付け部Ｐ２によりプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃの＋Ｙ方向側の内面に向けて弾性的に押し付けられる。

ここで、図１２および図１４に示されるように、突出部１５Ｋにおいて、シート状導電部材１５の表面側にシールド層１５Ｄが露出し、シート状導電部材１５の裏面側にはシールド層１５Ｆが露出している。
従って、突出部１５Ｋの表面側のシールド層１５Ｄがプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃの＋Ｙ方向側の内面に所定の接触圧で接触し、また、突出部１５Ｋの裏面側のシールド層１５Ｆがインナーコンタクト１８の押し付け部Ｐ２に所定の接触圧で接触する。

これにより、シート状導電部材１５の突出部１５Ｋの表面に露出しているシールド層１５Ｄは、直接プラグコンタクト１３に電気的に接続され、突出部１５Ｋの裏面に露出しているシールド層１５Ｆは、インナーコンタクト１８を介してプラグコンタクト１３に電気的に接続される。すなわち、シールド層１５Ｄおよび１５Ｆの双方が、シールド端子として使用されるプラグコンタクト１３に接続されることとなる。

このように、コネクタ１１によれば、インナーコンタクト１８を用いることにより、シート状導電部材１５の突出部１５Ｋの表面側に配置されたシールド層１５Ｄと裏面側に配置されたシールド層１５Ｆの双方を、領域Ｒ１に配置された１つのプラグコンタクト１３に電気的に接続することが可能となる。

一方、シート状導電部材１５の表面上に区画された４つのコンタクト配置領域１５Ｈのうち、信号端子として使用される３つのプラグコンタクト１３が配置される３つの領域Ｒ２においては、図１９に示されるように、ボトムインシュレータ１７の突起１７Ｄが、プラグコンタクト１３の凹部１３Ｃに挿入される。

ボトムインシュレータ１７の突起１７Ｄがシート状導電部材１５の領域Ｒ２を押し込みながら、対応するプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃに挿入されると、凹部１３Ｃ内に押し込まれたシート状導電部材１５は、突起１７Ｄにより、プラグコンタクト１３の凹部１３Ｃの内面に向けて押し付けられる。

ここで、図１１に示されるように、シート状導電部材１５の表面の領域Ｒ２には信号配線層１５Ｂが露出しているため、突起１７Ｄの側面とプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃの内面との間にシート状導電部材１５が挟まれ、信号配線層１５Ｂがプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃの内面に所定の接触圧で接触して、領域Ｒ２に配置されたプラグコンタクト１３に電気的に接続される。

なお、信号配線層１５Ｂには所定のパターニングが施されており、３つの領域Ｒ２に配置される３つのプラグコンタクト１３に、それぞれ信号配線層１５Ｂから形成され且つ互いに絶縁された３つの配線が接続されている。
図１０に示されるように、信号配線層１５Ｂは、シート状導電部材１５の表面側に配置されたシールド層１５Ｄおよび裏面側に配置されたシールド層１５Ｆから絶縁された状態でこれらシールド層１５Ｄおよび１５Ｆの間に積層されているため、領域Ｒ１に配置され且つシールド層１５Ｄおよびシールド層１５Ｆに接続されたプラグコンタクト１３をグランド電位に接続することで、信号配線層１５Ｂに対するシールド効果が発揮され、電磁波等による外乱の影響を抑制した高精度の信号伝送を行うことが可能となる。

なお、図１６では、接点部Ｐ１および押し付け部Ｐ２が、それぞれ、インナーコンタクト１８の大径部１８Ｃの外周面上に点として示されているが、大径部１８Ｃは、嵌合軸Ｃを中心とする円筒形状を有しているため、Ｚ方向に沿って線状に延びる接点部Ｐ１および押し付け部Ｐ２を設定することもできる。

なお、上記の実施の形態では、シート状導電部材１５の突出部１５Ｋが、開口部１５Ｊの縁部から開口部１５Ｊ内に突出するほぼ矩形形状を有しているが、これに限るものではなく、インナーコンタクト１８の挿入部１８Ａがプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃに挿入される際に、挿入部１８Ａと共に凹部１３Ｃ内に押し込まれて、挿入部１８Ａの押し付け部Ｐ２と凹部１３Ｃの内面との間に挟まれるものであれば、突出部１５Ｋの形状に限定されない。
また、上記の実施の形態では、シート状導電部材１５が、開口部１５Ｊ内に突出する１つの突出部１５Ｋを有しているが、突出部１５Ｋの個数は１つに限るものではなく、２つ以上の突出部１５Ｋが開口部１５Ｊの縁部から開口部１５Ｊ内に突出し、これら２つ以上の突出部１５Ｋが、挿入部１８Ａの押し付け部Ｐ２と凹部１３Ｃの内面との間に挟まれるように構成することもできる。

また、上記の実施の形態では、コネクタ組立体を組み立てる際に、インナーコンタクト１８をボトムインシュレータ１７のインナーコンタクト仮保持部１７Ｃに仮保持させた後に、ボトムインシュレータ１７をトップインシュレータ１６に向けて押し付けているが、必ずしもインナーコンタクト１８をインナーコンタクト仮保持部１７Ｃに仮保持させる必要はない。

例えば、トップインシュレータ１６の４つのコンタクト用貫通孔１６Ｂにそれぞれ対応するプラグコンタクト１３の筒状部１３Ａを挿入し、４つのプラグコンタクト１３の－Ｚ方向側にシート状導電部材１５を配置した状態で、シート状導電部材１５の領域Ｒ１に配置されているプラグコンタクト１３の凹部１３Ｃに突出部１５Ｋを押し込みながらインナーコンタクト１８の挿入部１８Ａを挿入し、その後、ボトムインシュレータ１７をトップインシュレータ１６に向けて押し付けることもできる。このようにすれば、ボトムインシュレータ１７のインナーコンタクト仮保持部１７Ｃは不要となる。

なお、上記の実施の形態では、シート状導電部材１５の領域Ｒ１に配置されたプラグコンタクト１３が、シート状導電部材１５の表面側に露出しているシールド層１５Ｄとシート状導電部材１５の裏面側に露出しているシールド層１５Ｆの双方に接続されているが、例えば、シート状導電部材１５の裏面側に露出しているシールド層１５Ｆのみを領域Ｒ１に配置されたプラグコンタクト１３に接続することもできる。

上記の実施の形態において用いられるシート状導電部材１５は、図１０に示される多層構造を有しているが、これに限るものではなく、少なくとも、シート本体の少なくとも一方の面に配置されたフレキシブル導体を有するものであればよい。
また、上記の実施の形態では、シート状導電部材１５のシールド層１５Ｄおよびシールド層１５Ｆからなる２層の導電層が、シールド端子として使用される１つのプラグコンタクト１３に接続されるが、これに限るものではなく、３層以上の導電層を１つのプラグコンタクト１３に接続することもできる。

また、上記の実施の形態におけるコネクタ１１は、シールド端子として使用されるコンタクトと信号端子として使用されるコンタクトを含む４つのプラグコンタクト１３を有しているが、プラグコンタクト１３の個数に限定されるものではなく、少なくとも、シート状導電部材１５のシート本体の表面側または裏面側に配置されたフレキシブル導体に電気的に接続される１つのプラグコンタクト１３を有していればよい。

実施の形態におけるコネクタ１１では、トップインシュレータ１６の－Ｚ方向側にシート状導電部材１５が直接配置されているが、トップインシュレータ１６とシート状導電部材１５の間に、絶縁性材料からなる図示しない補強シートを配置することもできる。補強シートは、中央に形成された開口部を有し、開口部を通して４つのプラグコンタクト１３がトップインシュレータ１６の４つのコンタクト用貫通孔１６Ｂに挿入される。このような補強シートを用いることにより、コネクタ１１が取り付けられる衣服等の実装対象物を補強することができる。

１ フレキシブル基板、１Ａ フレキシブル導体、２ ハウジング、２Ａ コンタクト用貫通孔、２Ｂ ポスト収容部、３ ベース部材、３Ａ 突起、３Ｂ ハウジング固定用ポスト、４ コンタクト、４Ａ 筒状部、４Ｂ フランジ、４Ｃ 突起収容部、１１ コネクタ、１２ ハウジング、１３ プラグコンタクト、１３Ａ 筒状部、１３Ｂ 第１フランジ、１３Ｃ 凹部、１５ シート状導電部材、１５Ａ シート本体、１５Ｂ 信号配線層、１５Ｃ，１５Ｅ，１５Ｇ 絶縁層、１５Ｄ，１５Ｆ シールド層、１５Ｈ コンタクト配置領域、１５Ｊ 開口部、１５Ｋ 突出部、１５Ｌ 貫通孔、１６ トップインシュレータ、１６Ａ 凹部、１６Ｂ コンタクト用貫通孔、１６Ｃ ボス、１７ ボトムインシュレータ、１７Ａ 平板部、１７Ｂ 凹部、１７Ｃ インナーコンタクト仮保持部、１７Ｄ 突起、１７Ｅ 貫通孔、１７Ｆ 円柱部、１７Ｇ 仮保持片、１８ インナーコンタクト、１８Ａ 挿入部、１８Ｂ 第２フランジ、Ｃ 嵌合軸、Ｒ１，Ｒ２ 領域、Ｐ１ 接点部、Ｐ２ 押し付け部、Ｗ１ 幅、Ｄ１ 内径、Ｄ２ 外径、Ｆ１ 力。

Claims (8)

1. 嵌合軸に沿って延びる凹部を有する筒状の導電性のプラグコンタクトと、
   前記凹部内に挿入され且つ前記嵌合軸が通る筒状の弾性変形可能な挿入部を有する導電性のインナーコンタクトと
   を備え、
   前記挿入部は、前記挿入部の外周面上に配置され且つ前記凹部内で前記プラグコンタクトに接触する接点部と、前記挿入部の外周面上で且つ前記接点部とは前記嵌合軸を挟んだ反対側に配置される押し付け部を有し、
   少なくとも一方の面にフレキシブル導体が露出しているシート状の接続対象物の一部が、前記嵌合軸に直交する方向において前記押し付け部と前記凹部の内面との間に挟まれ、前記凹部の内面が前記接続対象物の表面に接触し、前記押し付け部が前記接続対象物の裏面に接触することにより、前記フレキシブル導体が前記接続対象物の表面に露出する場合は、前記プラグコンタクトが直接前記フレキシブル導体に電気的に接続され、前記フレキシブル導体が前記接続対象物の裏面に露出する場合は、前記プラグコンタクトが前記インナーコンタクトを介して前記フレキシブル導体に電気的に接続されるコネクタ。
2. 前記挿入部は、互いに前記嵌合軸に沿った方向における同一の位置に形成された前記接点部および前記押し付け部を有し、
   前記接続対象物の一部が前記押し付け部と前記凹部の内面との間に挟まれることにより、前記挿入部は、前記接点部と前記押し付け部との間隔が狭まるように弾性変形し、前記接点部は、前記凹部の内面に弾性的に接触し、前記押し付け部は、前記接続対象物の一部を前記凹部の内面に向けて弾性的に押し付ける請求項１に記載のコネクタ。
3. 前記プラグコンタクトは、筒状部と、前記筒状部の一端に形成された第１フランジとを有し、
   前記インナーコンタクトは、前記挿入部の一端に形成され且つ前記第１フランジに重なるように配置される第２フランジを有し、
   前記凹部は、前記筒状部の内部からなり、
   前記接続対象物は、前記第１フランジと前記第２フランジの間に挟まれる請求項１に記載のコネクタ。
4. 前記接続対象物と前記プラグコンタクトと前記インナーコンタクトを保持するための絶縁性のハウジングを備え、
   前記ハウジングは、
   前記プラグコンタクトの前記筒状部が貫通し且つ前記第１フランジよりも小さいコンタクト用貫通孔が形成されたトップインシュレータと、
   ボトムインシュレータと
   を有し、
   前記コンタクト用貫通孔に前記プラグコンタクトの前記筒状部を貫通させると共に前記接続対象物と前記第１フランジと前記第２フランジを前記トップインシュレータと前記ボトムインシュレータとの間に挟むように前記トップインシュレータが前記ボトムインシュレータに固定される請求項３に記載のコネクタ。
5. 前記ボトムインシュレータは、前記インナーコンタクトの前記挿入部の内部に挿入され且つ前記インナーコンタクトを仮保持するインナーコンタクト仮保持部を有する請求項４に記載のコネクタ。
6. 前記インナーコンタクト仮保持部は、前記嵌合軸に沿って延びる円柱部と、前記円柱部の外周部から前記嵌合軸に直交する方向で且つ前記接点部および前記押し付け部に対して前記嵌合軸回りに直交する方向に突出する一対の仮保持片を有し、
   前記挿入部を前記インナーコンタクト仮保持部に被せることにより、前記インナーコンタクトが前記ボトムインシュレータに仮保持される請求項５に記載のコネクタ。
7. 前記インナーコンタクトの前記挿入部は、前記嵌合軸を中心とする円筒形状を有する大径部と、前記大径部に連結され且つ前記嵌合軸を中心とする円筒形状を有する小径部とを有し、
   前記一対の仮保持片が前記小径部の内部に嵌り込むことで、前記インナーコンタクトが前記ボトムインシュレータに仮保持され、
   前記接点部および前記押し付け部は、前記大径部の外周面上に配置されている請求項６に記載のコネクタ。
8. 前記接続対象物と、
   前記接続対象物に接続された請求項１～７のいずれか一項に記載のコネクタと
   を備え、
   前記接続対象物は、前記プラグコンタクトの前記凹部に対応する開口部と、前記開口部の縁部から前記開口部内に突出する突出部を有し、
   前記挿入部は、前記突出部を押し込みながら前記開口部を通して前記凹部内に挿入され、前記突出部が前記接続対象物の一部として前記押し付け部と前記凹部の内面との間に挟まれるコネクタ組立体。

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