JP2024032300A - 磁気共鳴イメージング装置及び寝台装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】寝台装置と架台とを接続する通信ケーブルの経路を短縮すること。【解決手段】実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、架台に対して着脱可能かつ移動可能な寝台装置を含む。寝台装置は、被検体が載置される天板を支持する天板支持部と、前記天板支持部を下方から支持し、移動可能に構成された台車部と、前記架台と接続可能に構成された接続部とを備える。接続部は、前記天板支持部に設けられている。【選択図】図1
Description
本明細書及び図面に開示の実施形態は、磁気共鳴イメージング装置及び寝台装置に関する。
従来、磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:MRI)で用いられる寝台装置として、架台に対して着脱可能かつ移動可能な寝台装置が知られている。このような寝台装置は、移動式寝台(ドッカブル寝台)とも呼ばれる。
このような寝台装置は、一般的に、被検体が載置される天板を支持する天板支持部と、当該天板支持部を下方から支持し、移動可能に構成された台車部とを備え、さらに、天板支持部と台車部との間に、天板支持部を上下方向に移動させる上下動機構を備える。天板支持部は、天板を水平移動させる機構を備える。
そして、このような寝台装置では、一般的に、受信コイルが接続されるコイルコネクタが天板に設けられ、架台と接続する接続部が台車部に設けられる。この場合に、受信コイルによって受信された核磁気共鳴(Nuclear Magnetic Resonance:NMR)信号は、天板に設けられたコイルコネクタから入力され、通信ケーブルを経由して、台車部に設けられた接続部に伝送され、当該接続部が架台と接続することで、NMR信号を処理する受信回路へ伝送される。
このような構成では、NMR信号を伝送する通信ケーブルは、コイルコネクタが設けられた天板及び天板支持部を通り、さらに、上下動機構の付近を通って、台車部に設けられた接続部に達する長い経路で配置されることになる。この場合、上下動機構の付近で通信ケーブルを屈曲させながら配置する必要が生じ、それにより、上下動機構の複雑化、通信ケーブルの信頼性の低下、NMR信号のS/N比の低下等が生じることがあり得る。
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、寝台装置と架台とを接続する通信ケーブルの経路を短縮することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置付けることもできる。
実施形態に係るMRI装置は、架台に対して着脱可能かつ移動可能な寝台装置を含む。寝台装置は、被検体が載置される天板を支持する天板支持部と、前記天板支持部を下方から支持し、移動可能に構成された台車部と、前記架台と接続可能に構成された接続部とを備える。接続部は、前記天板支持部に設けられている。
以下、図面を参照しながら、MRI装置及び寝台装置の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で参照する各図面は概念的な構成を示すものであり、各構成要素の形状や大きさは実物と異なる場合がある。また、各図面において、同一の役割を果たす構成要素には同一の符号が付されている。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るMRI装置の構成例を示す図である。
図1は、第1の実施形態に係るMRI装置の構成例を示す図である。
例えば、図1に示すように、MRI装置100は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、全身用RF(Radio Frequency)コイル4、局所用RFコイル5、送信回路6、受信回路7、RFシールド8、架台9、寝台装置10、入力インタフェース11、ディスプレイ12、記憶回路13、及び、処理回路14~16を備える。
静磁場磁石1は、被検体Sが配置される撮像空間に静磁場を発生させる。具体的には、静磁場磁石1は、中空の略円筒状(中心軸に直交する断面の形状が楕円状となるものを含む)に形成されており、その内周側に形成された撮像空間に静磁場を発生させる。例えば、静磁場磁石1は、超伝導磁石や永久磁石等である。ここでいう超伝導磁石は、例えば、液体ヘリウム等の冷却剤が充填された容器と、当該容器に浸漬された超伝導コイルとから構成される。
傾斜磁場コイル2は、静磁場磁石1の内側に配置されており、被検体Sが配置される撮像空間に傾斜磁場を発生させる。具体的には、傾斜磁場コイル2は、中空の略円筒状(中心軸に直交する断面の形状が楕円状となるものを含む)に形成されており、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸それぞれに対応するXコイル、Yコイル及びZコイルを有している。Xコイル、Yコイル及びZコイルは、傾斜磁場電源3から供給される電流に基づいて、各軸方向に沿って線形に変化する傾斜磁場を撮像空間に発生させる。ここで、Z軸は、静磁場磁石1によって発生する静磁場の磁束に沿うように設定される。また、X軸は、Z軸に直交する水平方向に沿うように設定され、Y軸は、Z軸に直交する鉛直方向に沿うように設定される。ここで、X軸、Y軸及びZ軸は、MRI装置100に固有の装置座標系を構成する。
傾斜磁場電源3は、傾斜磁場コイル2に電流を供給することで、被検体Sが配置される撮像空間に傾斜磁場を発生させる。具体的には、傾斜磁場電源3は、傾斜磁場コイル2のXコイル、Yコイル及びZコイルに個別に電流を供給することで、互いに直交するリードアウト方向、位相エンコード方向及びスライス方向それぞれに沿って線形に変化する傾斜磁場を発生させる。ここで、リードアウト方向に沿った軸、位相エンコード方向に沿った軸、及びスライス方向に沿った軸は、撮像の対象となるスライス領域又はボリューム領域を規定するための論理座標系を構成する。
具体的には、リードアウト方向、位相エンコード方向及びスライス方向それぞれに沿った傾斜磁場は、静磁場磁石1によって発生する静磁場に重畳されることで、被検体Sから発生するNMR信号に空間的な位置情報を付与する。具体的には、リードアウト方向の傾斜磁場は、リードアウト方向の位置に応じてNMR信号の周波数を変化させることで、リードアウト方向の位置情報をNMR信号に付与する。また、位相エンコード方向の傾斜磁場は、位相エンコード方向の位置に応じてNMR信号の位相を変化させることで、位相エンコード方向の位置情報をNMR信号に付与する。また、スライス方向の傾斜磁場は、2次元のMR画像(スライス画像)の撮像が行われる場合に、スライス方向の位置に応じてNMR信号の周波数を変化させることで、撮像されるスライスの位置、厚さ及び枚数を決定する。また、スライス方向の傾斜磁場は、3次元のMR画像(ボリューム画像)の撮像が行われる場合に、スライス方向の位置に応じてNMR信号の位相を変化させることで、スライス方向の位置情報をNMR信号に付与する。
全身用RFコイル4は、傾斜磁場コイル2の内周側に配置されており、撮像空間に配置された被検体SにRFパルス(励起パルス等)を印加し、当該RFパルスの影響によって被検体Sから発生するNMR信号(エコー信号等)を受信する。具体的には、全身用RFコイル4は、中空の略円筒状(中心軸に直交する断面の形状が楕円状となるものを含む)に形成されており、送信回路6から供給されるRFパルス信号に基づいて、その内周側に位置する撮像空間に配置された被検体SにRFパルスを印加する。そして、全身用RFコイル4は、RFパルスの影響によって被検体Sから発生するNMR信号を受信し、受信したNMR信号を受信回路7へ出力する。例えば、全身用RFコイル4は、バードケージ型コイルや、TEM(Transverse Electromagnetic)コイルである。
局所用RFコイル5は、撮像時に被検体Sの近傍に配置され、被検体Sから発生するNMR信号を受信する。具体的には、局所用RFコイル5は、被検体Sの部位ごとに用意されており、被検体Sの撮像が行われる際に撮像対象の部位の近傍に配置され、全身用RFコイル4によって印加されたRFパルスの影響によって被検体Sから発生するNMR信号を受信し、受信したNMR信号を受信回路7へ出力する。例えば、局所用RFコイル5は、サーフェスコイルや、複数のサーフェスコイルをコイルエレメントとして組み合わせて構成されたフェーズドアレイコイルである。なお、局所用RFコイル5は、被検体にRFパルスを印加する送信機能をさらに有していてもよい。
送信回路6は、静磁場内に置かれた対象原子核に固有の共鳴周波数(ラーモア周波数)に対応するRFパルス信号を全身用RFコイル4又は局所用RFコイル5に出力する。具体的には、送信回路6は、パルス発生器、RF発生器、変調器、及び増幅器を有する。パルス発生器は、RFパルス信号の波形を生成する。RF発生器は、共鳴周波数のRF信号を発生する。変調器は、RF発生器によって発生したRF信号の振幅をパルス発生器によって発生した波形で変調することで、RFパルス信号を生成する。増幅器は、変調器によって生成されたRFパルス信号を増幅して全身用RFコイル4又は局所用RFコイル5に出力する。
受信回路7は、全身用RFコイル4又は局所用RFコイル5から出力されるNMR信号に基づいてNMRデータを生成し、生成したNMRデータを処理回路15に出力する。具体的には、受信回路7は、選択器、前段増幅器、位相検波器、及び、A/D(Analog/Digital)変換器を備える。選択器は、全身用RFコイル4又は局所用RFコイル5から出力されるNMR信号を選択的に入力する。前段増幅器は、選択器から出力されるNMR鳴信号を増幅する。位相検波器は、前段増幅器から出力されるNMR信号の位相を検波する。A/D変換器は、位相検波器から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換することでNMRデータを生成し、生成したNMRデータを処理回路15に出力する。なお、ここで、受信回路7が行うものとして説明した各処理は、必ずしも全ての処理が受信回路7で行われる必要はなく、全身用RFコイル4又は局所用RFコイル5で一部の処理(例えば、A/D変換器による処理等)が行われてもよい。
RFシールド8は、傾斜磁場コイル2と全身用RFコイル4との間に配置されており、全身用RFコイル4によって発生するRFパルスから傾斜磁場コイル2を遮蔽する。具体的には、RFシールド8は、中空の略円筒状(円筒の中心軸に直交する断面の形状が楕円状となるものを含む)に形成されており、傾斜磁場コイル2の内周側の空間に、全身用RFコイル4の外周面を覆うように配置されている。
架台9は、略円筒状(中心軸に直交する断面の形状が楕円状となるものを含む)に形成された中空のボア9aを有し、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、全身用RFコイル4、及びRFシールド8を収容している。具体的には、架台9は、ボア9aの外周側に全身用RFコイル4を配置し、全身用RFコイル4の外周側にRFシールド8を配置し、RFシールド8の外周側に傾斜磁場コイル2を配置し、傾斜磁場コイル2の外周側に静磁場磁石1を配置した状態で、それぞれを収容している。ここで、架台9が有するボア9a内の空間が、撮像時に被検体Sが配置される撮像空間となる。
寝台装置10は、被検体Sが載置される天板10aを備え、被検体Sの撮像が行われる際に被検体Sが載置された天板10aを撮像空間に移動する。例えば、寝台装置10は、天板10aの長手方向が架台9のボア9aの中心軸と平行になるように設置されている。
なお、ここでは、MRI装置100が、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2及び全身用RFコイル4それぞれが略円筒状に形成された、いわゆるトンネル型の構造を有する場合の例を説明するが、実施形態はこれに限られない。例えば、MRI装置100は、被検体Sが配置される撮像空間を挟んで対向するように一対の静磁場磁石、一対の傾斜磁場コイル及び一対のRFコイルが配置された、いわゆるオープン型の構造を有していてもよい。このようなオープン型の構造では、一対の静磁場磁石、一対の傾斜磁場コイル及び一対のRFコイルによって挟まれた空間が、トンネル型の構造におけるボアに相当する。
入力インタフェース11は、操作者から各種指示及び各種情報の入力操作を受け付ける。具体的には、入力インタフェース11は、処理回路17に接続されており、操作者から受け取った入力操作を電気信号へ変換して処理回路17に出力する。例えば、入力インタフェース11は、撮像条件や関心領域(Region Of Interest:ROI)の設定等を行うためのトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、及び音声入力回路等によって実現される。なお、本明細書において、入力インタフェース11は、マウス、キーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース11の例に含まれる。
ディスプレイ12は、各種情報を表示する。具体的には、ディスプレイ12は、処理回路17に接続されており、処理回路17から送られる各種情報のデータを表示用の電気信号に変換して出力する。例えば、ディスプレイ12は、液晶モニタやCRTモニタ、タッチパネル等によって実現される。
記憶回路13は、各種データを記憶する。具体的には、記憶回路13は、処理回路14~17に接続されており、各処理回路によって入出力される各種データを記憶する。例えば、記憶回路13は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子やハードディスク、光ディスク等によって実現される。
処理回路14は、収集機能14aを有する。収集機能14aは、処理回路16から出力される撮像シーケンスに基づいて、被検体Sのk空間データを収集する。具体的には、収集機能14aは、処理回路16から出力される各種の撮像シーケンスに従って、傾斜磁場電源3、送信回路6、受信回路7及び局所用RFコイル5を駆動することで、NMRデータを収集する。ここで、撮像シーケンスは、傾斜磁場電源3が傾斜磁場コイル2に電流を供給するタイミング及び供給される電流の強さ、送信回路6が全身用RFコイル4にRFパルス信号を供給するタイミング及び供給されるRFパルス信号の強さ、受信回路7がNMR信号をサンプリングするタイミング等を規定した情報である。そして、収集機能14aは、受信回路7及び局所用RFコイル5から出力されるNMRデータを記憶回路13に記憶させる。ここで、記憶回路13に記憶されるNMRデータは、前述した傾斜磁場によってリードアウト方向、位相エンコード方向及びスライス方向の各方向に沿った位置情報が付与されることで、2次元又は3次元のk空間を表すk空間データとして記憶される。
処理回路15は、生成機能15aを有する。生成機能15aは、処理回路14の収集機能14aによって収集された被検体Sのk空間データからMR画像を生成する。具体的には、生成機能15aは、処理回路14の収集機能14aによって収集されたk空間データを記憶回路13から読み出し、読み出したk空間データにフーリエ変換等の再構成処理を施すことで、2次元又は3次元のMR画像を生成する。そして、生成機能15aは、生成したMR画像を記憶回路13に記憶させる。
処理回路17は、撮像制御機能16aを有する。撮像制御機能16aは、入力インタフェース11を介して操作者から撮像条件の入力を受け付け、入力された撮像条件に基づいて、被検体Sのk空間データを収集するための撮像シーケンスを生成する。また、撮像制御機能16aは、生成された撮像シーケンスを処理回路15に出力することで、収集機能14aにk空間データを収集させる。また、撮像制御機能16aは、処理回路16を制御することで、収集機能14aによって収集されたk空間データからMR画像を生成させる。また、撮像制御機能16aは、操作者からの要求に応じて、記憶回路13に記憶されているMR画像を読み出し、読み出したMR画像をディスプレイ12に表示させる。
ここで、上述した処理回路14~16は、例えば、プロセッサによって実現される。その場合、各処理回路が有する処理機能は、例えば、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路13に記憶される。そして、各処理回路は、記憶回路13から各プログラムを読み出して実行することにより、各プログラムに対応する処理機能を実現する。換言すると、各処理回路は、各プログラムを読み出した状態で、図1に示す各処理機能を有することとなる。
なお、上述した説明では、処理回路14~16がそれぞれ単一のプロセッサによって実現されることとしたが、実施形態はこれに限られない。例えば、各処理回路は、複数の独立したプロセッサを組み合わせて構成され、各プロセッサがプログラムを実行することによって各処理機能を実現するものとしてもよい。また、各処理回路が有する処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。また、上述した説明では、単一の記憶回路13が各処理機能に対応するプログラムを記憶することとしたが、実施形態はこれに限られない。例えば、複数の記憶回路が処理回路ごとに分散して配置され、各処理回路が個別の記憶回路から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。
以上、本実施形態に係るMRI装置100の全体的な構成について説明した。このような構成のもと、本実施形態に係るMRI装置100では、寝台装置10が、架台9に対して着脱可能かつ移動可能に構成されている。このような寝台装置10は、移動式寝台(ドッカブル寝台)とも呼ばれる。
以下では、本実施形態に係る寝台装置10について詳細に説明する。なお、本実施形態では、床面に鉛直な方向を上下方向と呼び、床面に鉛直な方向に沿って上へ向かう方向を上方向、下へ向かう方向を下方向と呼ぶ。また、架台9のボア9aの中心軸に沿った方向を前後方向と呼び、寝台装置10が配置される位置から架台9に正対して、架台9に近付く方向を前方向、架台9から離れる方向を後方向と呼ぶ。また、上下方向及び前後方向に直交する方向を左右方向と呼び、寝台装置10が配置される位置から架台9に正対して、右側に向かう方向を右方向、左側に向かう方向を左方向と呼ぶ。
図2は、第1の実施形態に係る寝台装置10の構成例を示す図である。
例えば、図2に示すように、寝台装置10は、天板10aと、天板支持部10bと、台車部10cと、上下動機構10dと、コイルコネクタ10eと、寝台側コネクタ10fと、通信ケーブル10gとを備える。
天板10aは、被検体Sが載置される。具体的には、天板10aは、長方形の板状に形成された部材であり、撮像が行われる際に被検体Sが載置される。
天板支持部10bは、天板10aを支持する。具体的には、天板支持部10bは、長方形の板状に形成された部材であり、撮像が行われる際に被検体Sが天板10aを介して載置される。また、天板支持部10bは、天板10aを長手方向に摺動可能に支持しており、操作者から受け付けられた指示に応じて、天板10aを水平方向に移動させる。
台車部10cは、天板支持部10bを下方から支持し、移動可能に構成されている。具体的には、台車部10cは、キャスター等の移動手段を有しており、操作者によって押進又は牽引されて水平方向に移動する。
上下動機構10dは、天板支持部10bと台車部10cとの間に設けられ、天板支持部10bを上下方向に移動させる。具体的には、上下動機構10dは、リンク機構等の昇降機構を有しており、油圧、モータ等の駆動手段で昇降機構を駆動することで、天板支持部10bを上下方向に移動させる。
コイルコネクタ10eは、天板10aに設けられ、局所用RFコイル5が接続される。ここで、局所用RFコイル5は、受信コイルの一例である。具体的には、コイルコネクタ10eは、天板10aの前側の端部等に設けられ、被検体Sの部位ごとに用意された局所用RFコイル5がコイルごとに個別に接続される。
寝台側コネクタ10fは、架台9と接続可能に構成されている。ここで、寝台側コネクタ10fは、接続部の一例である。具体的には、寝台側コネクタ10fは、架台9に設けられている架台側コネクタ9bと接続可能に構成されている。
通信ケーブル10gは、コイルコネクタ10eから入力される信号を寝台側コネクタ10fに伝送する。
このように、本実施形態に係る寝台装置10では、被検体Sが載置される天板10aにコイルコネクタ10eが設けられており、局所用RFコイル5によって受信されたNMR信号がコイルコネクタ10eから入力される。そして、NMR信号は、通信ケーブル10gを経由して寝台側コネクタ10fに伝送され、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bと接続することで、架台9を介して受信回路7へ伝送される。
ここで、一般的に、寝台装置10が移動式寝台である場合、架台9と接続される寝台側コネクタ10fは、台車部10cに設けられることが多い。
図3は、第1の実施形態の比較例に係る寝台装置10の構成例を示す図である。
例えば、図3に示すように、寝台側コネクタ10fは、台車部10cにおける架台9と対面する側の端部に設けられ、寝台装置10が架台9に取り付けられた際に、架台9の下部に設けられている架台側コネクタと接続される。
このような構成では、通信ケーブル10gは、コイルコネクタ10eが設けられている天板10a及び天板支持部10bを通り、さらに、上下動機構10dの付近を通って、台車部10cに設けられた寝台側コネクタ10fに達する長い経路で配置されることになる。この場合、上下動機構10dの付近で通信ケーブル10gを屈曲させながら配置する必要が生じ、それにより、上下動機構10dの複雑化や、通信ケーブル10gの信頼性の低下、NMR信号のS/N比の低下等が生じることがあり得る。
このようなことから、本実施形態では、寝台装置10と架台9とを接続する通信ケーブル10gの経路を短縮することができるように構成されている。
具体的には、本実施形態では、架台9と接続される寝台側コネクタ10fが、天板支持部10bに設けられている。
図4は、第1の実施形態に係る寝台装置10における寝台側コネクタ10fの配置の一例を示す図である。
例えば、図4の(A)に示すように、本実施形態では、寝台側コネクタ10fは、天板支持部10bにおける架台9と対面する側の端部に設けられている。これにより、NMR信号を伝送する通信ケーブル10gは、天板10a及び天板支持部10bの中に配置されている。そして、図4の(B)に示すように、通信ケーブル10gは、天板10aが架台9内へ移動される際には、天板10aが移動する動作を妨げることなく、天板10aの移動に伴って天板10a及び天板支持部10bの中で移動可能となっている。
このような構成によれば、寝台側コネクタ10fが台車部10cに設けられる場合と比べて、上下動機構10dの付近及び台車部10cを通る上下動ストローク分のケーブルが不要になる。これにより、寝台装置10と架台9とを接続する通信ケーブル10gの経路を短縮することができる。そして、通信ケーブル10gの経路が短縮されることによって、NMR信号の伝送ロスが低減され、画質を向上させることができる。また、通信ケーブル10gの屈曲箇所が減るため、通信ケーブル10gの信頼性及び耐久性を向上させることができきる。また、通信ケーブル10gが断線するリスクを低減させることができる。
さらに、本実施形態では、寝台側コネクタ10fが、寝台装置10の動作によって架台9と接続するように構成されている。
図5は、第1の実施形態に係る寝台装置10における寝台側コネクタ10fの架台9への接続の一例を示す図である。
例えば、図5に示すように、寝台装置10は、操作部10hと、バッテリー10iとをさらに備える。
操作部10hは、天板支持部10bに設けられ、上下動機構10dを動作させる操作を操作者から受け付ける。例えば、操作部10hは、二つのボタンによって構成されており、一方のボタンが、天板支持部10bを上方向に移動させるように上下動機構10dを動作させる操作を受け付け、もう一方のペダルが、天板支持部10bを下下方向に移動させるように上下動機構10dを動作させる操作を受け付ける。
バッテリー10iは、上下動機構10dに電力を供給することで、上下動機構10dを駆動させる。
そして、本実施形態では、寝台側コネクタ10fは、上下動機構10dが動作して天板支持部10bが上方向に移動することによって架台9と接続する。
具体的には、本実施形態では、寝台側コネクタ10fは、内側に接続端子が設けられた開口部を有しており、当該開口部が上側に向くように配置されている。一方、架台側コネクタ9bは、接続端子が下側に向くように配置されている。
これにより、本実施形態では、上下動機構10dが動作して天板支持部10bが上方向に移動することによって、寝台側コネクタ10fの開口部に架台側コネクタ9bが嵌挿され、それぞれの接続端子が接合することで、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bと接続される。一方、上下動機構10dが動作して天板支持部10bが下方向に移動することによって、寝台側コネクタ10fの開口部から架台側コネクタ9bが抜出され、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bから切り離される。
例えば、図5の右側に示すように、寝台装置10は、天板10aに被検体Sが載置された状態で、操作者によって押進又は牽引されて水平方向に移動する。このとき、天板10a及び天板支持部10bの上下方向の位置は、寝台装置10が架台9に取り付けられる際の位置より低い位置に配置される。
そして、図5の左側に示すように、操作者が、寝台装置10を架台9に取り付けられる位置まで移動させた後に、操作部10hを介して上下動機構10dを動作させることで、天板支持部10bを上方向に移動させる。これにより、寝台側コネクタ10fが上方向に移動して、架台側コネクタ9bに接続される。
このような構成によれば、天板支持部10bを上下方向に移動させるための上下動機構10dが、寝台側コネクタ10fと架台側コネクタ9bとを接続させる接続機構としても機能するようになる。すなわち、上下動機構10dが天板支持部10bを上方向に移動させる力を利用して、寝台側コネクタ10fと架台側コネクタ9bとを接続できるようになる。
ここで、一般的に、寝台装置10が移動式寝台である場合、寝台側コネクタ10fと架台側コネクタ9bとを接続させる接続機構として、油圧シリンダや油圧ポンプを用いた油圧機構が設けられることが多い。このような油圧機構は、通常、台車部10cに設けられ、同じく台車部10cに設けられたべダルを用いて操作されるが、足元でのペダルの操作は迷いを生じることが多く、また、片足立ちで操作することになるため操作者の姿勢が不安定になることがあり得る。
これに対し、本実施形態では、天板支持部10bを上下方向に移動させる上下動機構10dが、寝台側コネクタ10fと架台側コネクタ9bとを接続させる接続機構としても機能するため、油圧機構及びペダルを不要にすることができる。これにより、ペダルの操作による迷いが無くなるとともに、片足立ちでの不安定な操作を不要にすることができる。また、操作者が、手元に近い位置にある操作部10hで容易に寝台側コネクタ10fと架台側コネクタ9bとを接続できるようになる。また、ペダルが不要になることによって、足元の空間が広くなり、寝台装置10の操作がしやすくなる。また、油圧機構が不要になることによって、寝台装置10の重量を軽くすることができ、被検体Sを乗せた状態で寝台装置10を移動させる際の操作者の負担を軽減することができる。
なお、ここでは、上下動機構10dをバッテリー10iで駆動させる場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、上下動機構10dは、床からの無線給電によって駆動されてもよい。また、例えば、上下動機構10dは、足踏み式の駆動装置のように電力を用いない駆動手段によって駆動されてもよい。
以上、第1の実施形態に係る寝台装置10について説明したが、上述した寝台装置10は、使用環境や用途に応じて適宜に変形して実施されてもよい。そこで、以下では、第1の実施形態の変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下の実施形態では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明することとし、第1の実施形態と共通する構成要素については、説明及び図示を省略する場合がある。
(第2の実施形態)
例えば、第2の実施形態として、寝台装置10が、寝台側コネクタ10fへの異物の混入を防止する異物混入防止機構をさらに有してもよい。
例えば、第2の実施形態として、寝台装置10が、寝台側コネクタ10fへの異物の混入を防止する異物混入防止機構をさらに有してもよい。
図6は、第2の実施形態に係る寝台装置10に設けられる異物混入防止機構の一例を示す図である。
例えば、図6に示すように、寝台装置10は、異物混入防止機構として、寝台側コネクタ10fを覆うシャッター10jを有する。
図7は、第2の実施形態に係る寝台装置10に異物混入防止機構として設けられるシャッター10jの一例を示す図である。
具体的には、図7の(A1)及び(A2)は、寝台装置10が架台9に接続される際の寝台側コネクタ10f及び架台側コネクタ9bの付近を横から見た様子を示しており、(B1)及び(B2)は、当該付近を前から見た様子を示している。また、図7の(A1)及び(B1)は、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bに接続される前の様子を示しており、(A2)及び(B2)は、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bに接続された後の様子を示している。
例えば、図7の(A1)及び(B1)に示すように、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bに接続される前は、シャッター10jは、寝台側コネクタ10fの上側にある開口部を覆うように配置される。これにより、シャッター10jによって、寝台側コネクタ10fへの異物の混入が防がれる。
そして、図7の(A1)及び(B1)から(A2)及び(B2)に示すように、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bに接続される際には、シャッター10jは、上下動機構10dによって天板支持部10bが上方向に移動する動作に伴って、左右方向に開口するように、左側及び右側に分割されて移動する。これにより、寝台側コネクタ10fの上側が開放されて、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bに接続される。
なお、異物混入防止機構の例は、図6及び7に示したものに限られない。
図8は、第2の実施形態に係る寝台装置10に設けられる異物混入防止機構の他の例を示す図である。
例えば、図8の(A)に示すように、異物混入防止機構として、天板10aが、前方向に移動することで、天板支持部10bに設けられた、寝台側コネクタ10fを支持するコネクタ支持部10kの上側にせり出すように構成されてもよい。これにより、天板10aによって、寝台側コネクタ10fへの異物の混入が防がれる。なお、寝台装置10が架台9に接続される際には、天板10aは、寝台側コネクタ10fの上側を開放するように、後方向に移動する。
また、例えば、図8の(B)に示すように、異物混入防止機構として、天板支持部10bに設けられた、寝台側コネクタ10fを支持するコネクタ支持部10lが、天板支持部10bの内側に退避されるように構成されてもよい。これにより、天板支持部10bによって、寝台側コネクタ10fへの異物の混入が防がれる。なお、寝台装置10が架台9に接続される際には、コネクタ支持部10lは、寝台側コネクタ10fの上側を開放するように、寝台側コネクタ10fを天板支持部10bの外側に移動させる。
また、例えば、図8の(C)に示すように、異物混入防止機構として、天板支持部10bに設けられた、寝台側コネクタ10fを支持するコネクタ支持部10mが、下側に垂下した状態となることによって寝台側コネクタ10fの開口部を前方に向けるように構成されてもよい。これにより、寝台側コネクタ10fへの異物の混入が防がれる。なお、寝台装置10が架台9に接続される際には、コネクタ支持部10mは、下側に垂下した状態から上側に回転して水平な状態になることで、寝台側コネクタ10fの開口部を上方に向ける。
上述した第2の実施形態によれば、寝台装置10が、寝台側コネクタ10fへの異物の混入を防止する異物混入防止機構を有することで、寝台側コネクタ10fと架台9との間で接続不良が生じるのを防ぐことができる。
(第3の実施形態)
また、例えば、第3の実施形態として、寝台装置10が、寝台装置10の動作に伴って寝台側コネクタ10fを架台9との接続位置に位置決めする位置決め機構をさらに有してもよい。
また、例えば、第3の実施形態として、寝台装置10が、寝台装置10の動作に伴って寝台側コネクタ10fを架台9との接続位置に位置決めする位置決め機構をさらに有してもよい。
図9は、第3の実施形態に係る寝台装置10に設けられる位置決め機構の一例を示す図である。
具体的には、図9の(A)は、寝台装置10が架台9に接続される際の寝台側コネクタ10f及び架台側コネクタ9bの付近を上から見た様子を示しており、(B)は、当該付近を横から見た様子を示している。
例えば、図9の(A)及び(B)に示すように、本実施形態では、寝台装置10は、位置決め機構として、寝台装置10の天板支持部10bに設けられた位置決めピン10nと、架台9に設けられた位置決めガイド部9cとを有する。
寝台装置10の位置決めピン10nは、寝台側コネクタ10fを支持するコネクタ支持部10oの左側及び右側それぞれの側部に設けられており、コネクタ支持部10oから左右に突出するように設けられている。
一方、架台9の位置決めガイド部9cは、架台側コネクタ9bの左側及び右側それぞれに設けられており、それぞれの内側に、天板支持部10bの位置決めピン10nが係合するガイド溝9dが形成されている。ここで、ガイド溝9dは、下側が開口した形状となっており、当該開口の後側の一端から架台側コネクタ9bの付近へ向かう方向に沿った傾斜面を有している。
そして、図9の(B)に示すように、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bに接続される際には、上下動機構10dによって天板支持部10bが上方向に移動する動作に伴って、寝台装置10の位置決めピン10nが架台9の位置決めガイド部9cのガイド溝9dに下側から進入した後に、ガイド溝9dの傾斜面に当接しながら上方及び前方へ進行して、架台側コネクタ9bの付近に移動する。これにより、寝台側コネクタ10fが、上下動機構10dによって天板支持部10bが上方向に移動する動作に伴って、架台側コネクタ9bとの接続位置に向かって移動し、最終的に、架台側コネクタ9bとの接続位置に位置決めされる。
上述した第3の実施形態によれば、寝台装置10が、寝台装置10の動作に伴って寝台側コネクタ10fを架台9との接続位置に位置決めする位置決め機構を有することで、寝台側コネクタ10fと架台9とをより確実に接続できるようになる。
(第4の実施形態)
また、例えば、第4の実施形態として、寝台側コネクタ10fが、上下動機構10dが動作して天板支持部10bが下方向に移動することによって架台9と接続してもよい。
また、例えば、第4の実施形態として、寝台側コネクタ10fが、上下動機構10dが動作して天板支持部10bが下方向に移動することによって架台9と接続してもよい。
図10は、第4の実施形態に係る寝台装置10における寝台側コネクタ10fの架台9への接続の一例を示す図である。
例えば、図10に示すように、本実施形態では、寝台側コネクタ10fは、内側に接続端子が設けられた開口部を有しており、当該開口部が下側に向くように配置されている。一方、架台側コネクタ9bは、接続端子が上側に向くように配置されている。
これにより、本実施形態では、上下動機構10dが動作して天板支持部10bが下方向に移動することによって、寝台側コネクタ10fの開口部に架台側コネクタ9bが嵌挿され、それぞれの接続端子が接合することで、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bに接続される。一方、上下動機構10dが動作して天板支持部10bが上方向に移動することによって、寝台側コネクタ10fの開口部から架台側コネクタ9bが抜出され、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bから切り離される。
例えば、図10の右側に示すように、寝台装置10は、天板10aに被検体Sが載置された状態で、操作者によって押進又は牽引されて水平方向に移動する。このとき、天板10a及び天板支持部10bの上下方向の位置は、寝台装置10が架台9に取り付けられる際の位置より高い位置に配置される。
そして、図10の左側に示すように、操作者が、寝台装置10を架台9に取り付けられる位置まで移動させた後に、操作部10hを介して上下動機構10dを動作させることで、天板支持部10bを下方向に移動させる。これにより、寝台側コネクタ10fが下方向に移動して、架台側コネクタ9bに接続される。
上述した第4の実施形態によれば、天板支持部10bを上方向に移動させることよって寝台側コネクタ10fを架台9に接続する場合と比べて、操作者が、天板10a及び天板支持部10bをより高い位置に配置した状態で寝台装置10を移動させることができる。これにより、操作者が姿勢を低くせずに寝台装置10を移動できるようになり、寝台装置10をより容易に移動できるようになる。
(第5の実施形態)
また、例えば、第5の実施形態として、寝台側コネクタ10fが、天板支持部10bにおいて、寝台装置10が架台9に着脱される際に架台9と対面しない位置に設けられてもよい。
また、例えば、第5の実施形態として、寝台側コネクタ10fが、天板支持部10bにおいて、寝台装置10が架台9に着脱される際に架台9と対面しない位置に設けられてもよい。
図11は、第5の実施形態に係る寝台装置10における寝台側コネクタ10fの配置の一例を示す図である。
具体的には、図11の(A)は、架台9及び寝台装置10を上から見た様子を示しており、(B)は、架台9及び寝台装置10を横から見た様子を示している。
例えば、図11の(A)に示すように、本実施形態では、寝台側コネクタ10fは、二つに分割され、天板支持部10bにおける左側及び右側それぞれの側部に設けられている。この場合、架台側コネクタ9bも二つに分割され、架台9における左側及び右側それぞれに設けられて、それぞれが寝台側コネクタ10fと接続される。
また、図11の(B)に示すように、本実施形態では、寝台側コネクタ10fは、内側に接続端子が設けられた開口部を有しており、当該開口部が下側に向くように配置されている。一方、架台側コネクタ9bは、接続端子が上側に向くように配置されている。
これにより、本実施形態では、上下動機構10dが動作して天板支持部10bが下方向に移動することによって、寝台側コネクタ10fの開口部に架台側コネクタ9bが嵌挿され、それぞれの接続端子が接合することで、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bに接続される。一方、上下動機構10dが動作して天板支持部10bが上方向に移動することによって、寝台側コネクタ10fの開口部から架台側コネクタ9bが抜出され、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bから切り離される。
例えば、図11の(B)の右側に示すように、寝台装置10は、天板10aに被検体Sが載置された状態で、操作者によって押進又は牽引されて水平方向に移動する。このとき、天板10a及び天板支持部10bの上下方向の位置は、寝台装置10が架台9に取り付けられる際の位置より高い位置に配置される。
そして、図11の(B)の左側に示すように、操作者が、寝台装置10を架台9に取り付けられる位置まで移動させた後に、操作部10hを介して上下動機構10dを動作させることで、天板支持部10bを下方向に移動させる。これにより、寝台側コネクタ10fが下方向に移動して、架台側コネクタ9bに接続される。
ここで、例えば、図2に示した例のように、寝台側コネクタ10fが架台9と対面する位置に設けられる場合には、寝台装置10が架台9に取り付けられた際に、天板支持部10bと架台9との間に寝台側コネクタ10fが配置されることになる。これにより、寝台装置10が架台9に取り付けられた際に、寝台側コネクタ10fの分だけ天板支持部10bと架台9とが離れることになり、その結果、架台9に対する天板10aのストロークが短くなることがあり得る。
これに対し、上述した第5の実施形態によれば、寝台側コネクタ10fが、寝台装置10が架台9に着脱される際に架台9と対面しない位置に設けられることで、天板支持部10bを架台9のより近くに配置することができる。これにより、架台9に対する天板10aの最大ストロークを確保できるようになる。
なお、ここでは、寝台側コネクタ10fが、二つに分割され、天板支持部10bにおける左側及び右側それぞれの側部に設けられる場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、寝台側コネクタ10fが、天板支持部10bにおける左側及び右側いずれかの側部に設けられてもよい。
また、ここでは、寝台側コネクタ10fが、開口部が下側に向くように配置され、架台側コネクタ9bが、接続端子が上側に向くように配置されている場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、寝台側コネクタ10fが、開口部が上側に向くように配置され、架台側コネクタ9bが、接続端子が下側に向くように配置されていてもよい。その場合には、上下動機構10dによって天板支持部10bが上方向に移動することで、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bに接続される。
(第6の実施形態)
また、例えば、第6の実施形態として、寝台側コネクタ10fが、天板支持部10bが前方向に移動することによって架台9と接続してもよい。
また、例えば、第6の実施形態として、寝台側コネクタ10fが、天板支持部10bが前方向に移動することによって架台9と接続してもよい。
図12は、第6の実施形態に係る寝台装置10における寝台側コネクタ10fの架台9への接続の一例を示す図である。
例えば、図12に示すように、本実施形態では、寝台側コネクタ10fは、内側に接続端子が設けられた開口部を有しており、当該開口部が前側に向くように配置されている。一方、架台側コネクタ9bは、接続端子が後側に向くように配置されている。
これにより、本実施形態では、寝台装置10が押進されて天板支持部10bが前方向に移動することによって、寝台側コネクタ10fの開口部に架台側コネクタ9bが嵌挿され、それぞれの接続端子が接合することで、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bに接続される。一方、寝台装置10が牽引されて天板支持部10bが後方向に移動することによって、寝台側コネクタ10fの開口部から架台側コネクタ9bが抜出され、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bから切り離される。
例えば、図12に示すように、寝台装置10は、天板10aに被検体Sが載置された状態で、操作者によって押進又は牽引されて水平方向に移動する。このとき、天板10a及び天板支持部10bの上下方向の位置は、寝台装置10が架台9に取り付けられる際の位置と同じ位置に配置される。
そして、図12に示すように、操作者が、寝台装置10を架台9に取り付けられる位置まで移動させた後に、寝台装置10を前側に押進することで、天板支持部10bを前方向に移動させる。これにより、寝台側コネクタ10fが前方向に移動して、架台側コネクタ9bに接続される。
ここで、本実施形態では、寝台装置10は、保持機構10pと、ペダル10qとを備える。
保持機構10pは、天板支持部10bの前側に設けられ、寝台側コネクタ10fと架台側コネクタ9bとが接続された状態を保持する。具体的には、保持機構10pは、架台9に対して天板支持部10bの位置を固定することで、寝台側コネクタ10fと架台側コネクタ9bとが接続された状態を保持する。
ペダル10qは、台車部10cの後側に設けられ、保持機構10pを動作させる操作を操作者から受け付ける。具体的には、ペダル10qは、二つのペダルによって構成されており、一方のべダルが、架台9に対して天板支持部10bの位置を固定するように保持機構10pを動作させる操作を受け付け、もう一方のペダルが、寝台側コネクタ10fの位置の固定を解除するように保持機構10pを動作させる操作を受け付ける。
上述した第6の実施形態によれば、寝台装置10が前後動する動作を利用して、寝台側コネクタ10fを架台9に接続することができる。
(第7の実施形態)
また、例えば、第7の実施形態として、寝台側コネクタ10fが、天板支持部10bが左方向又は右方向に移動することによって架台9と接続してもよい。
また、例えば、第7の実施形態として、寝台側コネクタ10fが、天板支持部10bが左方向又は右方向に移動することによって架台9と接続してもよい。
図13は、第7の実施形態に係る寝台装置10における寝台側コネクタ10fの架台9への接続の一例を示す図である。
具体的には、図13の(A1)及び(A2)は、架台9及び寝台装置10を上から見た様子を示しており、(B)は、架台9及び寝台装置10を横から見た様子を示している。
例えば、図13の(A1)及び(A2)に示すように、本実施形態では、寝台側コネクタ10fは、内側に接続端子が設けられた開口部を有しており、当該開口部が右側に向くように配置されている。一方、架台側コネクタ9bは、接続端子が左側に向くように配置されている。
これにより、本実施形態では、寝台装置10が押進されて天板支持部10bが右方向に移動することによって、寝台側コネクタ10fの開口部に架台側コネクタ9bが嵌挿され、それぞれの接続端子が接合することで、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bに接続される。一方、寝台装置10が牽引されて天板支持部10bが左方向に移動することによって、寝台側コネクタ10fの開口部から架台側コネクタ9bが抜出され、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bから切り離される。
例えば、図13の(A2)に示すように、寝台装置10は、天板10aに被検体Sが載置された状態で、操作者Oによって押進又は牽引されて水平方向に移動する。このとき、天板10a及び天板支持部10bの上下方向の位置は、寝台装置10が架台9に取り付けられる際の位置と同じ位置に配置される。
そして、図13の(A1)に示すように、操作者Oが、寝台装置10を架台9に取り付けられる位置まで前方向に移動させた後に、寝台装置10を右側に押進することで、天板支持部10bを右方向に移動させる。これにより、寝台側コネクタ10fが右方向に移動して、架台側コネクタ9bに接続される。
ここで、本実施形態では、寝台装置10は、保持機構10rと、第1のペダル10sと、第2のペダル10tとを備える。
保持機構10rは、天板支持部10bの右側に設けられ、寝台側コネクタ10fと架台側コネクタ9bとが接続された状態を保持する。具体的には、保持機構10rは、架台9に対して天板支持部10bの位置を固定することで、寝台側コネクタ10fと架台側コネクタ9bとが接続された状態を保持する。
第1のペダル10sは、台車部10cの後側に設けられ、保持機構10rを動作させる操作を操作者Oから受け付ける。例えば、第1のペダル10sは、二つのペダルによって構成されており、一方のべダルが、架台9に対して天板支持部10bの位置を固定するように保持機構10rを動作させる操作を受け付け、もう一方のペダルが、寝台側コネクタ10fの位置の固定を解除するように保持機構10rを動作させる操作を受け付ける。
第2のペダル10tは、台車部10cの左側に設けられ、保持機構10rを動作させる操作を操作者Oから受け付ける。例えば、第2のペダル10tは、第1のペダル10sと同様に、二つのペダルによって構成されている。このように、台車部10cの後側に設けられた第1のペダル10sに加えて、台車部10cの左側にも第2のペダル10tが設けられることによって、操作者が、寝台側コネクタ10fと架台側コネクタ9bとを接続させる操作を行いやすくなる。
なお、ここでは、寝台側コネクタ10fが、開口部が右側に向くように配置され、架台側コネクタ9bが、接続端子が左側に向くように配置されている場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、寝台側コネクタ10fが、開口部が左側に向くように配置され、架台側コネクタ9bが、接続端子が右側に向くように配置されていてもよい。その場合には、寝台装置10が押進されて天板支持部10bが左方向に移動することで、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bに接続される。
上述した第7の実施形態によれば、寝台装置10が左右動する動作を利用して、寝台側コネクタ10fを架台9に接続することができる。
(第8の実施形態)
また、例えば、第8の実施形態として、第7の実施形態で説明した寝台装置10が、第1のペダル10s及び第2のペダル10tに替えて、寝台装置10の後側から左側及び右側それぞれに移動可能なペダルを備えてもよい。
また、例えば、第8の実施形態として、第7の実施形態で説明した寝台装置10が、第1のペダル10s及び第2のペダル10tに替えて、寝台装置10の後側から左側及び右側それぞれに移動可能なペダルを備えてもよい。
図14は、第8の実施形態に係る寝台装置10に設けられるペダルの一例を示す図である。
具体的には、図14の(A)は、架台9及び寝台装置10を上から見た様子を示しており、(B)は、架台9及び寝台装置10を横から見た様子を示している。
例えば、図14の(A)及び(B)に示すように、本実施形態では、寝台装置10は、台車部10cの下側で、台車部10cの後部に設けられた上下方向の回転軸を中心にした円軌道上で移動可能に構成されたペダル10uを備える。これにより、ペダル10uは、台車部10cの下側で、寝台装置10の後側から左側及び右側それぞれに移動可能となっている。
ここで、例えば、ペダル10uは、第7の実施形態の第1のペダル10s及び第2のペダル10tと同様に、二つのペダルによって構成されており、一方のべダルが、架台9に対して天板支持部10bの位置を固定するように保持機構10rを動作させる操作を受け付け、もう一方のペダルが、寝台側コネクタ10fの位置の固定を解除するように保持機構10rを動作させる操作を受け付ける。
上述した第8の実施形態によれば、操作者Oが、寝台装置10を押進又は牽引する位置に応じて適宜にペダル10uを移動させて使用できるようになり、寝台装置10の操作性を向上させることができる。
(第9の実施形態)
また、例えば、第9の実施形態として、寝台側コネクタ10fが、天板支持部10bが前方向に移動することによって前後方向に位置決めされた後に、左方向又は右方向に移動されることによって架台9と接続してもよい。
また、例えば、第9の実施形態として、寝台側コネクタ10fが、天板支持部10bが前方向に移動することによって前後方向に位置決めされた後に、左方向又は右方向に移動されることによって架台9と接続してもよい。
図15は、第9の実施形態に係る寝台装置10における寝台側コネクタ10fの架台9への接続の一例を示す図である。
具体的には、図15の(A1)及び(A2)は、架台9及び寝台装置10を上から見た様子を示しており、(B)は、架台9及び寝台装置10を横から見た様子を示しており、(C)は、架台9及び寝台装置10を前から見た様子を示している。
例えば、図15の(A1)、(A2)及び(C)に示すように、本実施形態では、寝台側コネクタ10fは、内側に接続端子が設けられた開口部を有しており、当該開口部が右側に向くように配置されている。一方、架台側コネクタ9bは、接続端子が左側に向くように配置されている。
また、本実施形態では、寝台装置10は、接続機構10vと、ペダル10wとを備える。
接続機構10vは、天板支持部10bの右側に設けられ、寝台側コネクタ10fと架台側コネクタ9bとを接続させる。具体的には、接続機構10vは、寝台側コネクタ10fを右方向に移動させることで、寝台側コネクタ10fを架台側コネクタ9bに接続し、寝台側コネクタ10fを左方向に移動させることで、寝台側コネクタ10fを架台側コネクタ9bから切り離す。
ペダル10wは、台車部10cの後側に設けられ、接続機構10vを動作させる操作を操作者から受け付ける。例えば、ペダル10wは、二つのペダルによって構成されており、一方のべダルが、寝台側コネクタ10fを架台側コネクタ9bに接続するように接続機構10vを動作させる操作を受け付け、もう一方のペダルが、寝台側コネクタ10fを架台側コネクタ9bから切り離すように接続機構10vを動作させる操作を受け付ける。
これにより、本実施形態では、寝台装置10が架台9に取り付けられる位置まで前方向に移動された後に、接続機構10vによって寝台側コネクタ10fが右方向に移動されることによって、寝台側コネクタ10fの開口部に架台側コネクタ9bが嵌挿され、それぞれの接続端子が接合することで、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bに接続される。一方、接続機構10vによって寝台側コネクタ10fが左方向に移動されることによって、寝台側コネクタ10fの開口部から架台側コネクタ9bが抜出され、寝台側コネクタ10fが架台側コネクタ9bから切り離される。
例えば、図15の(A2)に示すように、寝台装置10は、天板10aに被検体Sが載置された状態で、操作者Oによって押進又は牽引されて水平方向に移動する。このとき、天板10a及び天板支持部10bの上下方向の位置は、寝台装置10が架台9に取り付けられる際の位置と同じ位置に配置される。
そして、図15の(A1)に示すように、操作者Oが、寝台装置10を架台9に取り付けられる位置まで前方向に移動させた後に、ペダル10wを操作して接続機構10vを動作させることで、寝台側コネクタ10fを右方向に移動させる。これにより、寝台側コネクタ10fが右方向に移動して、架台側コネクタ9bに接続される。
なお、ここでは、寝台側コネクタ10fが、開口部が右側に向くように配置され、架台側コネクタ9bが、接続端子が左側に向くように配置されている場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、寝台側コネクタ10fが、開口部が左側に向くように配置され、架台側コネクタ9bが、接続端子が右側に向くように配置されていてもよい。その場合には、接続機構10vは、天板支持部10bの左側に設けられ、寝台側コネクタ10fを左方向に移動させることで、寝台側コネクタ10fを架台側コネクタ9bに接続し、寝台側コネクタ10fを右方向に移動させることで、寝台側コネクタ10fを架台側コネクタ9bから切り離す。
上述した第9の実施形態によれば、第8の実施形態と比べて、寝台装置10を架台9に取り付けるために操作者が寝台装置10を移動させる方向が前方向のみになるため、寝台装置10をより容易に架台9に着脱できるようになる。
(第10の実施形態)
また、例えば、第10の実施形態として、第9の実施形態で説明した寝台装置10が、接続機構10vを動作させる操作を操作者から受け付ける手段として、他の種類の機器を備えたいてもよい。例えば、寝台装置10は、台車部10cに設けられたペダル10wに替えて、天板支持部10bに設けられたレバーを備えてもよい。
また、例えば、第10の実施形態として、第9の実施形態で説明した寝台装置10が、接続機構10vを動作させる操作を操作者から受け付ける手段として、他の種類の機器を備えたいてもよい。例えば、寝台装置10は、台車部10cに設けられたペダル10wに替えて、天板支持部10bに設けられたレバーを備えてもよい。
図16は、第10の実施形態に係る寝台装置10に設けられるレバーの一例を示す図である。
具体的には、図16の(A1)及び(A2)は、架台9及び寝台装置10を上から見た様子を示しており、(B)は、架台9及び寝台装置10を横から見た様子を示しており、(C)は、架台9及び寝台装置10を前から見た様子を示している。
例えば、図16の(A1)、(A2)、(B)及び(C)に示すように、本実施形態では、寝台装置10は、天板支持部10bの左側及び右側それぞれに設けられた二つのレバー10xを備える。
ここで、例えば、二つのレバー10xのうち、一方のレバー10xが、寝台側コネクタ10fを架台側コネクタ9bに接続するように接続機構10vを動作させる操作を受け付け、もう一方のレバーが、寝台側コネクタ10fを架台側コネクタ9bから切り離すように接続機構10vを動作させる操作を受け付ける。
上述した第10の実施形態によれば、操作者が、手元に近い位置にあるレバー10xで寝台側コネクタ10fを架台側コネクタ9bに接続できるようになり、より容易に寝台装置10を架台9に着脱できるようになる。
なお、例えば、接続機構10vが大型で重量があり、操作者が手動で動作させることが難しいものである場合には、第9の実施形態のようにペダル10wを用いるのが望ましい。この一方で、例えば、寝台側コネクタ10fと架台側コネクタ9bとを接続させる接続機構10vが小型で軽量であり、操作者が手動で動作させることが可能なものである場合には、第10の実施形態のようにレバー10xが用いられてもよい。
以上、第1~第10の実施形態について説明したが、上述した実施形態の説明で用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。ここで、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、プロセッサは、回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。また、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて一つのプロセッサとして構成され、その機能を実現するようにしてもよい。
ここで、プロセッサによって実行されるプログラムは、ROM(Read Only Memory)や記憶回路等に予め組み込まれて提供される。なお、このプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disk)-ROM、FD(Flexible Disk)、CD-R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な非一過性の記憶媒体に記録されて提供されてもよい。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードされることによって提供又は配布されてもよい。例えば、このプログラムは、上述した各処理機能を含むモジュールで構成される。実際のハードウェアとしては、CPUが、ROM等の記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、各モジュールが主記憶装置上にロードされて、主記憶装置上に生成される。
また、上述した実施形態において、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散又は統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散又は統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上述した実施形態で説明した各処理のうち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行なうこともでき、或いは、手動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行なうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、寝台装置と架台とを接続する通信ケーブルの経路を短縮することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 MRI装置
9 架台
9b 架台側コネクタ
9c 位置決めガイド部
10 寝台装置
10a 天板
10b 天板支持部
10c 台車部
10d 上下動機構
10e コイルコネクタ
10f 寝台側コネクタ
10g 通信ケーブル
10h 操作部
10j シャッター
10n 位置決めピン
9 架台
9b 架台側コネクタ
9c 位置決めガイド部
10 寝台装置
10a 天板
10b 天板支持部
10c 台車部
10d 上下動機構
10e コイルコネクタ
10f 寝台側コネクタ
10g 通信ケーブル
10h 操作部
10j シャッター
10n 位置決めピン
Claims (10)
- 架台に対して着脱可能かつ移動可能な寝台装置を含む磁気共鳴イメージング装置であって、
前記寝台装置は、
被検体が載置される天板を支持する天板支持部と、
前記天板支持部を下方から支持し、移動可能に構成された台車部と、
前記架台と接続可能に構成された接続部と
を備え、
前記接続部は、前記天板支持部に設けられている、
磁気共鳴イメージング装置。 - 前記接続部は、前記寝台装置の動作によって前記架台と接続する、
請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記寝台装置の動作は、上下動、前後動又は左右動である、
請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記寝台装置は、
前記天板に設けられ、受信コイルが接続されるコイルコネクタと、
前記コイルコネクタから入力される信号を前記接続部に伝送する通信ケーブルと
をさらに有し、
前記通信ケーブルは、前記天板及び前記天板支持部の中に配置されている、
請求項1~3のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記寝台装置は、前記接続部への異物の混入を防止する異物混入防止機構をさらに有する、
請求項1~3のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記寝台装置は、前記寝台装置の動作に伴って前記接続部を前記架台との接続位置に位置決めする位置決め機構をさらに有する、
請求項1~3のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記接続部は、前記天板支持部において、前記寝台装置が前記架台に着脱される際に前記架台と対面しない位置に設けられている、
請求項1~3のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記寝台装置は、前記天板支持部と前記台車部との間に設けられ、前記天板支持部を上下方向に移動させる上下動機構をさらに有し、
前記接続部は、前記上下動機構が動作して前記天板支持部が上下方向又は下方向に移動することによって、前記架台と接続する、
請求項1~3のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記寝台装置は、前記天板支持部に設けられ、前記上下動機構を動作させる操作を操作者から受け付ける操作部をさらに有する、
請求項8に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 磁気共鳴イメージング装置の架台に対して着脱可能かつ移動可能な寝台装置であって、
被検体が載置される天板を支持する天板支持部と、
前記天板支持部を下方から支持し、移動可能に構成された台車部と、
前記架台と接続可能に構成された接続部と
を備え、
前記接続部は、前記天板支持部に設けられている、
寝台装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022135884A JP2024032300A (ja) | 2022-08-29 | 2022-08-29 | 磁気共鳴イメージング装置及び寝台装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022135884A JP2024032300A (ja) | 2022-08-29 | 2022-08-29 | 磁気共鳴イメージング装置及び寝台装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024032300A true JP2024032300A (ja) | 2024-03-12 |
Family
ID=90193186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022135884A Pending JP2024032300A (ja) | 2022-08-29 | 2022-08-29 | 磁気共鳴イメージング装置及び寝台装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024032300A (ja) |
-
2022
- 2022-08-29 JP JP2022135884A patent/JP2024032300A/ja active Pending
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