JP2024030821A - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】精度の高い試料の評価を可能とする画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供する。【解決手段】画像処理装置は、取得処理部と、領域分け処理部と、区画処理部と、補正処理部と、統合処理部とを備える。取得処理部は、励起光による試料の励起光画像と、励起光により蛍光物質が発する蛍光による蛍光画像とを取得する。領域分け処理部は、励起光画像を、試料に相当する対象領域と、対象領域以外の領域である非対象領域とに分ける。区画処理部は、対象領域を複数の第1単位区画に分け、第1単位区画ごとに励起光量を定める。補正処理部は、第1単位区画ごとの励起光量に基づいて、第1単位区画に相当する蛍光画像の第2単位区画における蛍光光量を補正する。統合処理部は、補正された複数の第2単位区画を統合することによって、補正された蛍光画像を得る。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。
細胞などの試料を評価するには、例えば、蛍光画像を観察する装置を使用できる。この装置は、蛍光物質を含ませた試料に光を照射し、蛍光物質が発する蛍光による蛍光画像を得る。試料は、蛍光画像に基づいて評価することができる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2019-35859号公報
前記技術では、複数の試料(細胞)が重なり合っている場合などに、光の散乱などが起こりやすくなる。その場合、蛍光の強度が蛍光物質の量を反映するとは限らないため、画像に基づいて正確に試料を評価するのが難しくなる可能性があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、精度の高い試料の評価を可能とする画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、蛍光物質を含む試料に励起光を照射して得られる、前記励起光による前記試料の励起光画像と、前記励起光により前記蛍光物質が発する蛍光による蛍光画像とを取得する取得処理部と、前記励起光画像を、前記試料に相当する対象領域と、前記対象領域以外の領域である非対象領域とに分ける領域分け処理部と、前記対象領域を複数の第1単位区画に分け、前記第1単位区画ごとに励起光量を定める区画処理部と、前記第1単位区画ごとの前記励起光量に基づいて、前記第1単位区画に相当する前記蛍光画像の第2単位区画における蛍光光量を補正する補正処理部と、前記補正された複数の前記第2単位区画を統合することによって、補正された前記蛍光画像を得る統合処理部と、を備える画像処理装置である。
本発明の一態様は、前記画像処理装置であって、前記補正処理部は、複数の前記第1単位区画のうちの第n番目(nは2以上の整数)の前記第1単位区画における励起光量をEとし、第n番目の前記第1単位区画に相当する第n番目の前記第2単位区画における蛍光光量をPとし、前記励起光画像全体の励起光量の最大値をEとして、次の式(1)で表される演算を行って、第n番目の前記第2単位区画における補正された前記蛍光光量Pcnを求める。
Figure 2024030821000002
本発明の一態様は、前記画像処理装置であって、前記補正処理部は、第n番目の前記第1単位区画における励起光量Eを、前記非対象領域における励起光量を基準として求める。
本発明の一態様は、前記画像処理装置であって、前記励起光画像および前記蛍光画像は、前記蛍光物質を含む前記試料を板状の導波基材の表面に接触させた状態で、前記励起光を前記導波基材の内部から前記試料に入射させて前記試料を撮像して得られた画像である。
本発明の一態様は、蛍光物質を含む試料に励起光を照射し、前記励起光による前記試料の励起光画像と、前記励起光により前記蛍光物質が発する蛍光による蛍光画像とを取得する取得ステップと、前記励起光画像を、前記試料に相当する対象領域と、前記対象領域以外の領域である非対象領域とに分ける領域分けステップと、前記対象領域を複数の第1単位区画に分け、前記第1単位区画ごとに励起光量を定める区画ステップと、前記第1単位区画ごとの前記励起光量に基づいて、前記第1単位区画に相当する前記蛍光画像の第2単位区画における蛍光光量を補正する補正ステップと、前記補正された複数の前記第2単位区画を統合することによって、補正された前記蛍光画像を得る統合ステップと、を含む画像処理方法である。
本発明の一態様は、蛍光物質を含む試料に励起光を照射し、前記励起光による前記試料の励起光画像と、前記励起光により前記蛍光物質が発する蛍光による蛍光画像とを取得する取得ステップと、前記励起光画像を、前記試料に相当する対象領域と、前記対象領域以外の領域である非対象領域とに分ける領域分けステップと、前記対象領域を複数の第1単位区画に分け、前記第1単位区画ごとに励起光量を定める区画ステップと、前記第1単位区画ごとの前記励起光量に基づいて、前記第1単位区画に相当する前記蛍光画像の第2単位区画における蛍光光量を補正する補正ステップと、前記補正された複数の前記第2単位区画を統合することによって、補正された前記蛍光画像を得る統合ステップと、をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムである。
本発明の一態様によれば、精度の高い試料の評価を可能とする画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供することができる。
実施形態に係る画像処理装置を備える観察システムの構成図である。 実施形態に係る画像処理装置を備える観察システムの制御系の構成を示すブロック図である。 培養容器における光の導波を説明する図である。 実施形態に係る画像処理方法のフロー図である。 励起光画像の濃淡値の例を示す図である。 補正処理の例を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムの一実施形態について説明する。以下では、まず本発明の実施形態の概要について説明し、続いて本発明の実施形態の詳細について説明する。
〔概要〕
本発明の実施形態は、精度の高い試料の評価を可能とするためのものである。具体的には、画像中の蛍光物質の量を相対的に比較可能とし、試料における蛍光物質の分布を可視化することによって、精度の高い試料の評価を実現する。
細胞などの試料を評価するには、蛍光物質を含ませた試料に励起光を照射する。励起光により蛍光物質が発する蛍光による蛍光画像を取得する。試料は、蛍光画像に基づいて評価することができる。
一般的な試料の評価では、蛍光画像の蛍光光量に基づいて蛍光物質の存在量を相対的に比較することができる。一般的な蛍光計測では、計測対象に対して均一に励起光が照射されることを前提としている。
しかし、試料と観察に用いる光学系の組み合わせによっては、蛍光光量に基づいて蛍光物質の存在量を把握することが難しくなることがある。例えば、試料内部を透過する過程で光が屈折・散乱するような暗視野光学系などの光学系を使用し、試料が細胞である場合、試料(細胞)の内部構造は均一ではなく、複数の細胞は互いに重なることもあるため、細胞内に入射した励起光は細胞内で散乱し、内部構造や細胞の重なりに応じて明暗が生じる。このような励起光の明暗が生じた場合、蛍光の強度は蛍光物質の量を反映しない。そのため、上記の光学系による画像情報から得た蛍光強度に基づいて蛍光物質の量を比較することは現実的ではない。
本発明の実施形態では、励起光画像のうち、試料に相当する対象領域を複数の第1単位区画に分ける。第1単位区画ごとに励起光量を定める。励起光画像の第1単位区画に相当する蛍光画像の第2単位区画を定める。励起光画像の第1単位区画ごとの励起光量に基づいて、蛍光画像の第2単位区画における蛍光光量を補正する。補正された複数の第2単位区画を統合する。
補正された蛍光画像は、蛍光物質の量を反映した蛍光光量を示すため、画像中の蛍光物質の量を相対的に比較可能になる。そのため、試料における蛍光物質の分布を可視化することができる。よって、精度の高い試料の評価が可能となる。
〔実施形態〕
<観察システム>
図1は、実施形態に係る画像処理装置を備える観察システムの構成図である。図2は、観察システムの制御系の構成を示すブロック図である。図3は、培養容器10における光の導波を説明する図である。
図1に示すように、観察システム100は、培養容器10と、光源20と、撮像部30と、画像処理装置40と、を備える。
培養容器10は、導波基材2と、囲壁3とを備えている。培養容器10は、導波基材2上の細胞Xの培養を行うための容器である。細胞Xは、導波基材2の上面2aに接触して保持される。培養容器10は、導波基材2に測定光を導入し、撮像部30で画像を取得することで、細胞Xの観察を行うことができる。細胞Xは、試料の一例である。
導波基材2は、上面2a(表面)と底面2bとを有する板状体である。導波基材2は、側端面2cとして、左側端面2c1および右側端面2c2を有する。左側端面2c1は、外部から励起光Lが入射される入射端面である。導波基材2の上面2aおよび底面2bは平面である。囲壁3によって囲まれた空間は細胞培養空間Kである。細胞Xは、例えば、細胞培養空間Kに臨む上面2aの一部領域に接着される。
導波基材2は、入射端面とされた左側端面2c1から入射された励起光Lを、内部で全反射させながら右側端面2c2に向けて導波する導波路として機能する(図3参照)。導波基材2は、励起光Lに対して透明な材料によって形成されている。導波基材2は、例えば、ガラス、ポリスチレンなどによって形成することができる。
囲壁3は、上面2aと垂直な軸芯Laを中心軸とする円筒状部材である。囲壁3は、導波基材2の上面2aに立設されている。
光源20は、励起光Lを発する。光源20としては、レーザ光源、LED、レーザーダイオード、白色光源などが使用できる。光源20は、導波基材2の左側端面2c1と対向するように、培養容器10の側方に配置されている。
図3に示すように、左側端面2c1から導波基材2の内部に入射した励起光Lは、導波基材2の上面2aと底面2bとで全反射されながら、導波基材2の右側端面2c2に向かって導波される。
導波基材2の上面2aに細胞Xがあると、励起光Lの一部は導波基材2から細胞Xに進入する。細胞Xに進入した励起光Lは、細胞Xの内部、細胞Xと導波基材2との界面などで散乱した後、細胞Xから出射する。
図1に示すように、撮像部30は、細胞Xから出射した光を受光する撮像素子を備える。撮像素子には、CCD(Charge Coupled Device)画像センサ、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)画像センサなどが使用できる。撮像部30は、細胞培養空間Kに臨む上面2aの領域の全体または一部を撮像する。撮像部30は、培養容器10の上方に配置されている。
<画像処理装置>
図2に示すように、画像処理装置40は、制御部41と、表示部42と、記憶部43と、操作部44とを備える。表示部42は、励起光画像および蛍光画像などを表示できる。記憶部43は、制御部41で得られた画像、演算結果などのデータを記憶する。操作部44は、ユーザの入力操作を受け付ける。
制御部41は、取得処理部11と、領域分け処理部12と、区画処理部13と、補正処理部14と、統合処理部15と、を備える。
取得処理部11は、撮像部30によって撮像された励起光画像および蛍光画像を取得する。励起光画像および蛍光画像は、例えば、細胞培養空間Kに臨む上面2aの領域の全体または一部の画像である(図1参照)。
励起光画像は、励起光Lによる画像である。励起光画像は、少なくとも1つの細胞Xを含む領域の画像である。
培養容器10内には、蛍光物質が添加されている。蛍光物質は、例えば、細胞内、細胞表面、細胞近傍(細胞外であって細胞の近傍)などに存在する。蛍光物質は、励起光によって蛍光を発する。蛍光画像は、蛍光物質が発する蛍光による画像である。
取得処理部11が取得する蛍光画像は、例えば、励起光画像と同じ領域の画像である。蛍光画像は、例えば、励起光画像と同じ倍率で取得された画像である。
領域分け処理部12は、励起光画像を対象領域と非対象領域とに分ける。対象領域は、励起光画像のうち細胞Xに相当する領域である。非対象領域は、励起光画像のうち対象領域以外の領域である。励起光画像を対象領域と非対象領域とに分けるには、公知の画像処理方法を用いることができる。
区画処理部13は、対象領域を複数の第1単位区画に分ける。第1単位区画は、例えば、対象領域における1または複数ピクセルであってよい。
区画処理部13は、第1単位区画ごとに励起光量を定める。第1単位区画の励起光量は、非対象領域における励起光量を基準として求めることができる。第1単位区画の励起光量は、例えば、次のようにして定めることができる。まず、非対象領域の複数箇所で得られた光量(励起光量)に基づいて背景光量を定める。背景光量は、非対象領域の複数箇所で得られた光量(励起光量)の平均値、中央値などであってよい。第1単位区画の励起光量は、その第1単位区画の平均光量から背景光量を減じることで得られる。すなわち、第1単位区画の平均光量と背景光量との差分をとることによって、第1単位区画の励起光量を定めることができる。
補正処理部14は、蛍光画像の第2単位区画における蛍光光量を補正する。第2単位区画は、第1単位区画に相当する区画である。すなわち、第2単位区画は、蛍光画像において、第1単位区画と同じ範囲の区画である。言い換えれば、蛍光画像の第2単位区画は、対象領域の第1単位区画と一致する区画である。
補正処理部14は、第1単位区画の励起光量に基づいて、第2単位区画における蛍光光量を補正する。以下、蛍光光量の補正処理の一例を説明する。
複数の第1単位区画のうち第n番目(nは2以上の整数)の第1単位区画における励起光量をEとする。第n番目の第1単位区画に相当する第n番目の第2単位区画における蛍光光量をPとする。励起光画像全体の励起光量の最大値をEとする。
第n番目の第2単位区画における蛍光光量Pに、次の式(1)で表される演算を行うことによって、補正された蛍光光量Pcnが得られる。
Figure 2024030821000003
式(1)で表される演算は、励起光画像全体の励起光量の最大値Eに対する第1単位区画における励起光量Eの比を、蛍光光量Pに乗じる演算である。
統合処理部15は、補正された複数の第2単位区画を統合することによって、補正された蛍光画像を得る。
<画像処理方法>
図4は、実施形態に係る画像処理方法のフロー図である。
本実施形態の画像処理方法は、取得ステップと、領域分けステップと、区画ステップと、補正ステップと、統合ステップと、を有する。
(取得ステップ)
図3に示すように、細胞Xを導波基材2の上面2aに接触した状態で保持する。細胞Xとしては、例えば、導波基材2上で集団を形成する細胞が挙げられる。細胞Xとしては、iPS細胞などがある。培養容器10内には、蛍光物質が添加されている。細胞Xは蛍光物質を含む。蛍光物質は、例えば、細胞内、細胞表面、細胞近傍(細胞外であって細胞の近傍)などに存在する。
励起光Lを細胞Xに照射する。詳しくは、励起光Lを左側端面2c1から導波基材2の内部に入射させる。励起光Lは、導波基材2の上面2aと底面2bとで全反射されながら、導波基材2の右側端面2c2に向かって導波される。
励起光Lの一部は導波基材2から細胞Xに進入する。細胞Xに進入した励起光Lは、細胞Xの内部、細胞Xと導波基材2との界面などで散乱した後、細胞Xから出射する。培養容器10内の蛍光物質は、励起光によって蛍光を発する。
図4に示すように、取得処理部11(図2参照)は、撮像部30によって撮像された励起光画像および蛍光画像を取得する(ステップS11)。
(領域分けステップ)
領域分け処理部12(図2参照)は、励起光画像を対象領域と非対象領域とに分ける(ステップS12)。
図5は、励起光画像の濃淡値の例を示す図である。図5の横軸は距離(ピクセル)を表す。図5の縦軸は濃淡値(Gray Value)を表す。図5に示すように、対象領域R1は、非対象領域R2に比べて濃淡値が高い。そのため、例えば、濃淡値に基づいて対象領域R1と非対象領域R2とを分けることができる。
励起光画像を対象領域と非対象領域とに分ける際は、機械学習を利用してもよい。
(区画ステップ)
区画処理部13(図2参照)は、対象領域を複数の第1単位区画に分ける。区画処理部13は、第1単位区画ごとに励起光量を定める(図4に示すステップS13)。第1単位区画の励起光量は、例えば、前述のように、第1単位区画の平均光量と背景光量との差分をとることによって算出できる。
励起光画像に、対象物(細胞X)とは関係のない不規則部分(不規則な光強度を示す部分)がある場合は、この不規則部分をノイズとして除去するか、励起光量を定める対象から外すことができる。
(補正ステップ)
補正処理部14(図2参照)は、第1単位区画の励起光量に基づいて、蛍光画像の第2単位区画における蛍光光量を補正する(図4に示すステップS14)。
蛍光光量を補正する方法としては、蛍光光量Pに、前述の式(1)で表される演算を行う方法がある。
図6(A)~図6(C)は、補正処理の具体例を示す説明図である。図6(A)は、第1~第5番目の第1単位区画における励起光量E~Eを示す図である。図6(A)に示すように、励起光量の最大値EはEである。そのため、最大値Eに対する励起光量E~Eの比(E/E)は、それぞれ0.5、1.0、0.5、0.75、0.25である。比(E/E)は補正値ともいう。
図6(B)は、第1~第5番目の第2単位区画における蛍光光量P~Pを示す図である。図6(C)は、第1~第5番目の第2単位区画における、補正された蛍光光量PC1~PC5を示す図である。図6(B)および図6(C)に示すように、蛍光光量P~Pに、それぞれ0.5、1.0、0.5、0.75、0.25を乗じることによって、補正された蛍光光量PC1~PC5が得られる。
(統合ステップ)
統合処理部15は、補正された複数の第2単位区画を統合することによって、補正された蛍光画像を得る(図4に示すステップS15)。
<画像処理プログラム>
図2に示す制御部41(取得処理部11、領域分け処理部12、区画処理部13、補正処理部14および統合処理部15)の一部または全部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラムを実行することにより、ソフトウェア的に実現される。制御部41(取得処理部11、領域分け処理部12、区画処理部13、補正処理部14および統合処理部15)の一部または全部の機能は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することによって実現される。
上記のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置などの非一時的な記録媒体である。プログラムは、通信回線を経由して受信されてもよい。
なお、上述した制御部41(取得処理部11、領域分け処理部12、区画処理部13、補正処理部14および統合処理部15)の一部または全部は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、LSI(Large Scale Integration circuit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いた電子回路(electronic circuitまたはcircuitry)によって実現されても良い。上述の機能の一部(例えば、取得処理部11、領域分け処理部12、区画処理部13、補正処理部14および統合処理部15)は、予め画像処理装置40に搭載されている必要はなく、追加のアプリケーションプログラムが画像処理装置40にインストールされることで実現されてもよい。
本実施形態の画像処理装置40によれば、励起光画像の第1単位区画ごとの励起光量に基づいて、蛍光画像の第2単位区画における蛍光光量を補正することができる。補正された複数の第2単位区画を統合することによって、補正された蛍光画像を得る。この蛍光画像は、蛍光物質の量を反映した蛍光光量を示すため、画像中の蛍光物質の量を相対的に比較可能になる。そのため、試料における蛍光物質の分布を可視化することができる。よって、精度の高い試料の評価が可能となる。
補正処理部14は、励起光量の最大値Eに対する第1単位区画における励起光量Eの比を、蛍光光量Pに乗じることによって、蛍光光量の補正を行うことができる。これにより、蛍光物質の量を反映した蛍光光量が得られる。よって、画像中の蛍光物質の量を相対的に比較可能とすることができる。
補正処理部14では、第1単位区画における励起光量Eを、非対象領域における励起光量(背景光量)を基準として求めることができる。例えば、第1単位区画の平均光量と背景光量との差分をとることによって、第1単位区画の励起光量を定めることができる。そのため、画像中の蛍光物質の量を相対的に比較しやすくなる。
励起光画像および蛍光画像は、蛍光物質を含む細胞Xを導波基材2の上面2aに接触させた状態で、励起光を導波基材2の内部から細胞Xに入射させて細胞Xを撮像して得られた画像であってよい。これにより、高コントラストな細胞Xの観察が可能となる。
本実施形態の画像処理方法によれば、励起光画像の第1単位区画ごとの励起光量に基づいて、蛍光画像の第2単位区画における蛍光光量を補正することができる。補正された複数の第2単位区画を統合することによって、補正された蛍光画像を得る。この蛍光画像は、蛍光物質の量を反映した蛍光光量を示すため、画像中の蛍光物質の量を相対的に比較可能になる。そのため、試料における蛍光物質の分布を可視化することができる。よって、精度の高い試料の評価が可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づいて種々変更可能である。
2…導波基材、11…取得処理部、12…領域分け処理部、13…区画処理部、14…補正処理部、15…統合処理部、40…画像処理装置、R1…対象領域、R2…非対象領域、L…励起光、X…細胞。

Claims (6)

  1. 蛍光物質を含む試料に励起光を照射して得られる、前記励起光による前記試料の励起光画像と、前記励起光により前記蛍光物質が発する蛍光による蛍光画像とを取得する取得処理部と、
    前記励起光画像を、前記試料に相当する対象領域と、前記対象領域以外の領域である非対象領域とに分ける領域分け処理部と、
    前記対象領域を複数の第1単位区画に分け、前記第1単位区画ごとに励起光量を定める区画処理部と、
    前記第1単位区画ごとの前記励起光量に基づいて、前記第1単位区画に相当する前記蛍光画像の第2単位区画における蛍光光量を補正する補正処理部と、
    前記補正された複数の前記第2単位区画を統合することによって、補正された前記蛍光画像を得る統合処理部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記補正処理部は、複数の前記第1単位区画のうちの第n番目(nは2以上の整数)の前記第1単位区画における励起光量をEとし、第n番目の前記第1単位区画に相当する第n番目の前記第2単位区画における蛍光光量をPとし、前記励起光画像全体の励起光量の最大値をEとして、次の式(1)で表される演算を行って、第n番目の前記第2単位区画における補正された前記蛍光光量Pcnを求める、請求項1記載の画像処理装置。
    Figure 2024030821000004
  3. 前記補正処理部は、第n番目の前記第1単位区画における励起光量Eを、前記非対象領域における励起光量を基準として求める、請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記励起光画像および前記蛍光画像は、前記蛍光物質を含む前記試料を板状の導波基材の表面に接触させた状態で、前記励起光を前記導波基材の内部から前記試料に入射させて前記試料を撮像して得られた画像である、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 蛍光物質を含む試料に励起光を照射し、前記励起光による前記試料の励起光画像と、前記励起光により前記蛍光物質が発する蛍光による蛍光画像とを取得する取得ステップと、
    前記励起光画像を、前記試料に相当する対象領域と、前記対象領域以外の領域である非対象領域とに分ける領域分けステップと、
    前記対象領域を複数の第1単位区画に分け、前記第1単位区画ごとに励起光量を定める区画ステップと、
    前記第1単位区画ごとの前記励起光量に基づいて、前記第1単位区画に相当する前記蛍光画像の第2単位区画における蛍光光量を補正する補正ステップと、
    前記補正された複数の前記第2単位区画を統合することによって、補正された前記蛍光画像を得る統合ステップと、
    を含む画像処理方法。
  6. 蛍光物質を含む試料に励起光を照射し、前記励起光による前記試料の励起光画像と、前記励起光により前記蛍光物質が発する蛍光による蛍光画像とを取得する取得ステップと、
    前記励起光画像を、前記試料に相当する対象領域と、前記対象領域以外の領域である非対象領域とに分ける領域分けステップと、
    前記対象領域を複数の第1単位区画に分け、前記第1単位区画ごとに励起光量を定める区画ステップと、
    前記第1単位区画ごとの前記励起光量に基づいて、前記第1単位区画に相当する前記蛍光画像の第2単位区画における蛍光光量を補正する補正ステップと、
    前記補正された複数の前記第2単位区画を統合することによって、補正された前記蛍光画像を得る統合ステップと、
    をコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
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