JP2024030083A - 人感センサーおよびセキュリティーシステム - Google Patents

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豊 小野
Yutaka Ono
憲一 小林
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聡 宮部
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Abstract

【課題】 CO2センサーを利用して人の入室を検知しても、正確に人が入室したタイミングを検出する。【解決手段】 本発明の人感センサー20は、二酸化炭素量を検出して出力するCO2センサー10aを備え、マイコン10dは、CO2センサー10aから出力された二酸化炭素量に基づく時間当たりの二酸化炭素の変化量が、あらかじめ定められた閾値未満から閾値以上となったタイミングを、人が入室したタイミングと検出する。これにより、正確に人が入室したタイミングを検出することができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、CO2(二酸化炭素)センサーを用いる人感センサーおよびセキュリティーシステムに関する。
人感センサとは、人間の所在を検知するためのセンサーである。例えば、赤外線、超音波、可視光などのセンサーを用いて人間の所在を検知することが知られている。また、赤外線と超音波のセンサーを組み合わせて人間の所在を検知することが知られている。さらに、電波の反射波を利用したセンサーや微弱な静電気を利用したタッチセンサーなどを用いても人間の所在を検知することができる。
また、人からはCO2(二酸化炭素)が排出されることから、CO2を測定するCO2センサーを用いて人間の所在を検知することができる。CO2センサーとしては非分散型赤外線吸収法と呼ばれる赤外線放射吸収原理に基づいた方式や、電気化学反応の特性を利用して検出する方式やヒーターにより熱せられた酸化金属表面に吸着している酸素が、検知対象のガスと反応することにより、センサー抵抗値が変化する特性を利用した方式などがある。CO2センサーは住宅設備、農業、排ガス検査、家電などに使用されており、代表的な例として家の室内や車の室内のCO2濃度のモニタリングなどが使用用途として挙げられるが、特許文献1に記載されているように、セキュリティーシステムにCO2センサーを用いることができる。
特表2016-524209号公報
赤外線、超音波、可視光、静電気などのセンサーを用いて人間の所在を検知する場合は、センサーの検知範囲が限定的となることから、人間の所在を検知できるエリアが限定的になる。このことから、人間の所在を検知するエリアとして広範囲のエリアをカバーする場合には、多数のセンサーを配置する必要があった。また、赤外線センサーでは障害物がある場合、赤外線が障害物で遮られることから人間の所在を検知することが困難となり、さらに、人がいない状況でも温度の上昇によって赤外線センサーが作動してしまうことがあった。
さらに、CO2センサーを用いて人間の所在を検知する場合は、住戸の室内にCO2センサーを搭載したセンサーユニットを設置し、室内に人が居る場合に人からCO2が排出されることを利用する。この場合、センサーユニットのCO2センサーで得られる値は徐々に上昇してくる。CO2センサーの値が上昇する度合いは室内の換気量や室内にいる人数によって変わってくる。室内に人が存在し、そこでの人の増減が無い場合、CO2量(濃度)は常に上昇せずに、換気扇や空調システムや室内の隙間などからCO2が室外へ排出される換気量と室内で人から排出されるCO2量とが平衡状態となることで、ほぼ変化しなくなる。すなわち、室内の気流や換気量やCO2センサーと人との位置関係や人の動きなどの影響で上下するある一定の範囲内でCO2量(濃度)の値が推移する。さらに、室内から全ての人が退出すると、人からCO2を排出されなくなり、センサーユニットで測定される室内のCO2量(濃度)は徐々に下がり、室内のCO2の下限となる一定の値の範囲で推移する。
上記のCO2センサーにおける検出情報の特徴を生かすと、人が入室したことを判断することができる。例えば、CO2センサーはCO2量(濃度)を一定の時間毎にセンサーから取得し、人が存在すると判断できるCO2量(濃度)の閾値を設定する。そうすると、CO2センサーからのCO2量(濃度)が閾値を超えた場合に、人が入室したことを判断することができる。
ここで、例えば、CO2センサーをワンルームの室内に設置して、ワンルームの室内におけるCO2量(濃度)の推移と入退室の状況のグラフの一例を図8に示す。図8において、矩形の実線からなる吹き出しは実際の入退室の時刻を示しており、矩形の破線からなる吹き出しは閾値から判断した入退室の時刻を示している。
図8において、横軸は時刻とされており2022年7月11日の午前0時00分(2022/7/11 0:00)ないし2022年7月12日の午前4時48分(2022/7/12 4:48)までとされ、縦軸は0ないし1800のCO2量(濃度)[ppm]とされている。また、閾値はCO2量(濃度)が550[ppm]とされて550[ppm]以上の場合に人が存在し、550[ppm]未満の場合に人が存在しないとしてCO2量(濃度)が550[ppm]未満から550[ppm]以上となった時に、人が入室したと判断する。
図8を参照すると、2022/7/11 5:43に人が実際に入室するが、CO2量(濃度)が550[ppm]未満から550[ppm]以上となって人が入室したと検出されるタイミングは2022/7/11 5:54とされ、11分のタイムラグが生じるようになる。また、2022/7/11 16:16に人が実際に入室するが、CO2量(濃度)が550[ppm]未満から550[ppm]以上となって人が入室したと検出されるタイミングは2022/7/11 16:34とされ、18分のタイムラグが生じるようになる。さらに、2022/7/11 19:29に人が実際に入室するが、CO2量(濃度)が550[ppm]未満から550[ppm]以上となって人が入室したと判断されるタイミングは2022/7/11 19:40とされ、11分のタイムラグが生じるようになる。
上記したように、CO2量(濃度)の閾値を設定して人が入室したことを検出すると、実際に人が入室したタイミングと人が入室したと検出されたタイミングとの間にタイムラグが生じて正確に人が入室したタイミングを検出できないという問題点があった。
そこで、本発明は、CO2センサーを利用して人の入室を検知しても、タイムラグを生じることなく正確に人が入室したタイミングを検出することができる人感センサーを提供することを目的としている。
また、本発明は本発明の人感センサーを活用したセキュリティーシステムを提供することを目的としている。
本発明の人感センサーは、二酸化炭素量を検出して出力するCO2センサーを備え、該CO2センサーから出力された前記二酸化炭素量に基づいて求めた時間当たりの二酸化炭素の変化量が、あらかじめ定められた閾値未満から閾値以上となったタイミングを、人が入室したタイミングと検出できることを主要な特徴としている。
本発明のセキュリティーシステムは、センサーユニットと処理手段とを少なくとも備えるセキュリティーシステムであって、前記センサーユニットは、室内に設置された二酸化炭素量を検出して出力するCO2センサーを少なくとも備え、該CO2センサーから出力された前記二酸化炭素量に基づいて求めた時間当たりの二酸化炭素の変化量のデータを検出情報として出力し、前記処理手段は、前記検出情報における前記時間当たりの二酸化炭素の変化量があらかじめ定められた閾値未満から閾値以上となったタイミングを、人が入室したタイミングと検出することを主要な特徴としている。
また、本発明のセキュリティーシステムは、センサーユニットと処理手段とを少なくとも備えるセキュリティーシステムであって、前記センサーユニットは、室内に設置された二酸化炭素量を検出して出力するCO2センサーと、施錠と解錠の情報を検出する鍵センサーとを少なくとも備え、前記CO2センサーから出力された前記二酸化炭素量に基づいて求めた時間当たりの二酸化炭素の変化量の第1データと、前記鍵センサーで検出された施錠と解錠の情報の第2データとを検出情報として出力し、前記処理手段は、前記第2データにおいて解錠の情報とされている場合であって、前記第1データがあらかじめ定められた閾値未満から閾値以上となったタイミングを、人が入室したタイミングと検出し、前記第2データにおいて施錠の情報とされている場合であって、前記第1データがあらかじめ定められた閾値未満から閾値以上となったタイミングを、不正に人が入室したタイミングと検出するようにしたことを主要な特徴としている。
さらに、本発明のセキュリティーシステムは、センサーユニットと処理手段とを少なくとも備えるセキュリティーシステムであって、前記センサーユニットは、二酸化炭素量を検出して出力するCO2センサーと、照度を検出する照度センサーとを少なくとも備える室内に設置されたセンサーユニットとを少なくとも備え、前記CO2センサーから出力された前記二酸化炭素量を計算・処理することにより求めた時間当たりの二酸化炭素の変化量の第1データと、前記照度センサーから出力された照度量の第3データとを検出情報として出力し、前記処理手段は、前記第3データから照明がオンになったことが検出された場合であって、前記第1データがあらかじめ定められた閾値未満から閾値以上となったタイミングを、人が入室したタイミングと検出し、前記第3データから照明がオフになったことが検出された場合であって、前記第1データがあらかじめ定められた閾値未満から閾値以上となったタイミングを、不正に人が入室したタイミングと検出するようにしたことを主要な特徴としている。
さらにまた、本発明のセキュリティーシステムにおいて、不正に人が入室したタイミングと検出された際に、不正に人が入室された部屋の通知先の情報端末機器にその旨の警報や通知等を送るようにしてもよい。
さらにまた、本発明のセキュリティーシステムにおいて、前記処理手段を有するゲートウェイをさらに備えており、前記ゲートウェイは、前記センサーユニットから前記ゲートウェイに送られた前記検出情報のデータを記憶手段に記憶して、前記処理手段は、前記記憶手段に蓄積された前記検出情報のデータを計算・処理することにより、人の入室あるいは不正に人が入室したか否かを検出している。
さらにまた、本発明のセキュリティーシステムにおいて、前記センサーユニットが、棟内共聴装置に組み込まれているテレビ端子に内蔵されて、前記センサーユニットから出力された前記検出情報が、前記棟内共聴装置を利用して前記ゲートウェイに送られるようにしている。
さらにまた、本発明のセキュリティーシステムにおいて、前記ゲートウェイは、有線またはインターネットを介して前記検出情報のデータを活用する事業者に、前記検出情報を送ることができ、前記事業者は送られた前記検出情報を計算・処理することにより、人の入室あるいは不正に人が入室したか否かを検出することができる。
さらにまた、本発明のセキュリティーシステムにおいて、不正に人が入室されたことが検出された際に、不正に人が入室された部屋の通知先の情報端末機器にその旨の警報や通知等を前記事業者から送るようにしてもよい。
本発明の人感センサーは、時間当たりの二酸化炭素の変化量を検出するCO2センサーを備えていることから、正確に人が入室したタイミングを検出することができる。
また、本発明のセキュリティーシステムは、本発明の人感センサーを活用していることから、時間当たりの二酸化炭素の変化量のデータを含む検出情報から、正確に人が入室したタイミングを検出することができる。この場合、鍵センサーからの情報や照度センサーからのデータを組み合わせることにより、不正に人が入室したタイミングを検出することができる。
本発明の人感センサーの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の人感センサーにおいて、CO2センサーをワンルームの室内に設置して、ワンルームの室内におけるCO2量(濃度)の推移と入退室の状況のグラフの一例と、ワンルームの室内における時間当たりのCO2量(濃度)の変化量のグラフとを対比して示す図である。 本発明の人感センサーにおいて、CO2センサーをワンルームの室内に設置して、ワンルームの室内におけるCO2量(濃度)の推移と入退室の状況のグラフの一例と、ワンルームの室内における時間当たりのCO2量(濃度)の正方向のみの変化量のグラフとを対比して示す図である。 本発明の人感センサーを備える本発明の第1実施例の人感センサーシステムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の人感センサーを備える本発明の第2実施例の人感センサーシステムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の人感センサーを備える本発明の第3実施例の人感センサーシステムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の人感センサーを備える本発明の第4実施例の人感センサーシステムの構成を示す機能ブロック図である。 CO2センサーをワンルームの室内に設置して、ワンルームの室内におけるCO2量(濃度)の推移と入退室の状況のグラフの一例を示す図である。
<本発明の実施例の人感センサー>
本発明の実施例の人感センサー20の構成を示す機能ブロック図を図1に示す。
図1に示す実施例の人感センサー20は、二酸化炭素(CO2)量を検出するCO2センサー10aと、処理装置とされるマイコン10dとから構成されている。この場合、マイコン10dは、CO2センサー10aから出力されたCO2量(濃度)を取り込んで、取り込んだCO2量(濃度)に基づいて時間当たりのCO2量(濃度)の変化量を求めて出力している。
CO2量(濃度)を測定するCO2センサー10aは、非分散型赤外線吸収法と呼ばれる赤外線放射吸収原理に基づいたCO2センサーや、電気化学反応の特性を利用して検出するCO2センサーやヒーターにより熱せられた酸化金属表面に吸着している酸素が、検知対象のガスと反応することにより、センサー抵抗値が変化する特性を利用したCO2センサーのいずれかとされている。
マイコン10dは、コンピュータの機能一式が実装されたIC(集積回路)であり、演算・制御装置(CPU)、メモリ装置(RAMやROM)、入出力回路(I/O)、タイマー回路などが一つのICに実装されており、単体でコンピュータとしての一通りの機能を奏することができる。
本発明にかかる人感センサー20を活用すると、人が入室したことを検出することができる。そこで、人が入室したことを検出する様子を図2および図3を参照して説明する。図2では、CO2センサー10aを備える人感センサー20をワンルームの室内に設置して、ワンルームの室内におけるCO2量(濃度)の推移と入退室の状況のグラフの一例を示す図2(a)と、ワンルームの室内における時間当たりのCO2量(濃度)の変化量のグラフを示す図2(b)とが対比して示されている。また、図3では、CO2センサー10aを備える人感センサー20をワンルームの室内に設置して、ワンルームの室内におけるCO2量(濃度)の推移と入退室の状況のグラフの一例を示す図3(a)と、ワンルームの室内における時間当たりのCO2量(濃度)の正方向のみの変化量のグラフを示す図3(b)とが対比して示されている。ここで、図3(b)では、時間当たりのCO2量(濃度)の正方向のみの変化量としているのは、後述するように人の入室だけを検出するためである。なお、本発明にかかる人感センサー20は、CO2センサー10aで検出されたCO2量(濃度)に基づく時間当たりのCO2量(濃度)の変化量を出力している。
図2(a)に示すワンルームの室内におけるCO2量(濃度)の推移と入退室の状況のグラフは、前述した図8に示すワンルームの室内におけるCO2量(濃度)の推移と入退室の状況のグラフと同等のグラフとされているので、その詳細説明は省略するが、実際の入室時刻と検出された入室時刻との間にタイムラグが生じている。
図2(b)において、横軸は時刻とされており2022年7月11日の午前0時00分(2022/7/11 0:00)ないし2022年7月12日の午前4時48分(2022/7/12 4:48)までとされ、縦軸は時間当たりの-25ないし35のCO2量(濃度)の変化量[ppm/min]とされている。図2(b)に示すグラフを参照すると、図2(a)に示す実際の入出時刻である2022/7/11 5:43とほぼ同じタイミングで正方向のピークが検出されていることが分かる。また、図2(a)に示す実際の入出時刻である2022/7/11 2022/7/11 16:16および2022/7/11 19:29とほぼ同じタイミングでそれぞれ正方向のピークが検出されていることが分かる。
図3(a)に示すワンルームの室内におけるCO2量(濃度)の推移と入退室の状況のグラフは、前述した図8に示すワンルームの室内におけるCO2量(濃度)の推移と入退室の状況のグラフと同等のグラフとされているので、その詳細説明は省略するが、実際の入室時刻と検出された入室時刻のタイミングにタイムラグが生じている。
図3(b)において、横軸は時刻とされており2022年7月11日の午前0時00分(2022/7/11 0:00)ないし2022年7月12日の午前4時48分(2022/7/12 4:48)までとされ、縦軸は時間当たりの0ないし30のCO2量(濃度)の変化量[ppm/min]とされている。また、図3(b)では、人が存在すると判断できる時間当たりのCO2量(濃度)の変化量の閾値を、例えば3[ppm/min]と設定している。そうすると、CO2センサー10aからの時間当たりのCO2量(濃度)の変化量が閾値である3[ppm/min]未満から3[ppm/min]の閾値以上となったタイミングが、人が入室したタイミングと検出することができる。ここで、図3(b)における矩形の実線からなる吹き出しで示される時刻は、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量が閾値である3[ppm/min]未満から3[ppm/min]の閾値以上となって、人が入室したと検出された時刻を示している。
図3(b)に示すグラフを参照すると、図3(a)に示す実際の入出時刻である2022/7/11 5:43と同じタイミングで時間当たりのCO2量(濃度)の変化量が3[ppm/min]未満から3[ppm/min]以上となって、2022/7/11 5:43の時刻に人が入室したことが検出されている。また、図3(a)に示す実際の入出時刻である2022/7/11 2022/7/11 16:16と同じタイミングで時間当たりのCO2量(濃度)の変化量が3[ppm/min]未満から3[ppm/min]以上となって、2022/7/11 16:16の時刻に人が入室したことが検出されている。さらに、図3(a)に示す実際の入出時刻である22022/7/11 19:29から1分後の22022/7/11 19:30のタイミングで時間当たりのCO2量(濃度)の変化量が3[ppm/min]未満から3[ppm/min]以上となって、2022/7/11 19:30の時刻に人が入室したことが検出されている。
このように、本発明の実施例の人感センサー20では、人感センサー20から出力された時間当たりのCO2量(濃度)の変化量が閾値未満から閾値以上となったタイミングを、人が入室したタイミングと検出することができる。これにより、本発明の実施例の人感センサー20を活用すると、タイムラグを生じることなく正確な入室時間のタイミングを検出することができるようになる。
上記したように、図3(b)では、時間当たりのCO2量(濃度)の正方向のみの変化量としていることにより、人の入室だけを検出することができる。
<本発明の第1実施例のセキュリティーシステム>
本発明の第1実施例のセキュリティーシステム1は、本発明にかかる人感センサー20を活用しており、その構成を示す機能ブロック図を図4に示す。
図4に示す本発明の第1実施例のセキュリティーシステム1は、センサーユニット30と、ゲートウェイ(GW)31と、クラウド34とから構成されている。センサーユニット30は、照度センサー30aとVOC(Volatile Organic Compounds)量を検出するVOCセンサー30bとCO2センサー30cとの3つのセンサー、および、マイコン30dと、通信モジュール30eとを備えている。GW31は、センサーユニット30の通信モジュール30eと有線あるいは無線で通信を行う通信モジュール31aと、GWマイコン31bと、2つ目の通信モジュール31cとを備えている。クラウド34には、データベース(DB)35aを備えるサーバー35が備えられている。この場合、CO2センサー30cとマイコン30dとで上記した本発明にかかる人感センサ-20を構成することができる。
なお、「VOC」とは、大気中で光化学反応、物理反応等により、光化学オキシダントや浮遊粒子状物質(SPM)を生成する原因物質となる揮発性有機物質のことを指している。浮遊粒子状物質(SPM)は、大気中に浮遊する粒子状物質のうち、粒径が10μm(1μmは1mの100万分の1)以下のものをいう。そして、部屋内に設置されたVOCセンサー30bのデータから空間内の浮遊粒子状物質の変化量や測定値を用いて人の存在を検知できることが分かっている。すなわち、VOCセンサー30bをCO2センサー30cと同様に人感センサーとして用いることができる。
照度センサー30aとVOCセンサー30bとCO2センサー30cの3つのセンサーで検出されたデータはマイコン30dで取得されて処理され、またはマイコン30dから有線でGW31のGWマイコン31b、あるいは、通信モジュール30eから無線でGW31の通信モジュール31aに送られる。この場合、マイコン30dからは照度センサー30aで検出された照度と、VOCセンサー30bで検出されたVOC量から求めた時間当たりのVOC量の変化量と、CO2センサー30cで検出されたCO2量(濃度)から求めた時間当たりのCO2量(濃度)の変化量とが検出情報として出力されて、GW31に向けて送られる。GW31で受信された3つのセンサー30a,30b,30cから検出されたデータに基づく検出情報は、GWマイコン31bが、LANケーブルで接続されたパーソナルコンピュータ(PC)32やサーバー33にイーサネットを用いる有線で送ることができる。PC32に送られた検出情報は内部の記憶装置に蓄積され、サーバー33に送られた検出情報はサーバー33のデータベース(DB)33aに蓄積される。GWマイコン31bは、サーバー33のDB33aに蓄積された検出情報の計算・処理を行うことで、人の動きの有無および人が入室したことを検出することができる。すなわち、時間当たりのVOC量の変化量に基づいて人の動きの有無を検出することができ、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量に基づいて前述したように人が入室したタイミングを正確に検出することができる。
そして、人の動きがあると検出された場合および人が入室したことが検出された場合は、GWマイコン31bは、人が存在する旨または人が入室した旨を知らせるフラグ等を立てるのが好適とされる。また、PC32は、GW31から送られたデータの計算・処理を行って、人の動きの有無および人が入室したことを検出することができる。
GW31の2つ目の通信モジュール31cは、例えばLTE(Long Term Evolution)あるいはLPWA(Low Power Wide Area-network)による無線通信を行うことができ、GW31はLTEあるいはLPWAによりGW31で受信されたセンサーユニット30から送られた検出情報をクラウド34に送っている。GW31からクラウド34に送られたデータは、クラウド34に置かれたサーバー35のデータベース(DB)35aに蓄積される。ここで、上記GWマイコン31bの処理をクラウド34上で実行すると、GWマイコン31bの処理の負荷を軽減することができる。なお、LTEとは、無線を利用したスマートフォンや携帯電話用の通信規格のひとつであり、高速化と低遅延、多接続を実現できる通信規格であり、LPWAは、省電力かつ長距離での無線通信が可能な通信技術である。
また、センサーユニット30からGW31へはイーサネットを用いる有線によりデータを送ってもよいし、GW31からクラウド34にもイーサネットを用いる有線によりデータを送ってもよい。
第1実施例のセキュリティーシステム1は、本発明の人感センサー20を活用しており、センサーユニット30からの時間当たりのCO2量(濃度)の変化量があらかじめ定めた所定の閾値未満から閾値以上となったタイミングを、人が入室したタイミングと検出することができる。人が入室したことを検出する様子は、図3を用いて前述した通りであるので、その説明は省略するが、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量が上記所定の閾値未満から閾値以上となったタイミングを、人が入室したタイミングと検出する処理はGWマイコン31bが行っており、人が入室したタイミングが検出された場合は、前述したようにGWマイコン31bは、人が入室したタイミングにおいてその旨を知らせるフラグ等を立てるのが好適とされる。
この場合、人が入室すると時間当たりのVOC量の変化量に基づいて人の動きがあることが検出されて、室内に人が存在することを検出することができることから、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量に基づく検出結果と、時間当たりのVOC量の変化量に基づく検出結果とを総合することにより、より正確に人が入室したタイミングを検出することができる。
さらに、人は入室した際に状況によっては照明を点灯することから、照度センサー30aからの照度量のデータおよび時間当たりのVOC量の変化量のデータと複合して人の存在を検知した検出結果と、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量に基づく検出結果とを総合することにより、さらに正確に人が入室したタイミングを検出することができる。
ここで、ドアが施錠された状況において人が入室した場合は、不正に人が入室したこと、すなわち、侵入者が入室したことになる恐れが多い。そこで、図示しない第1実施例のセキュリティーシステム1において、部屋のドアの施錠と解錠の情報を検出する鍵センサーを設置するようにして、鍵センサーが施錠を検出したタイミングで、第1実施例のセキュリティーシステム1を稼働させ、鍵センサーが解錠を検出したタイミングで、第1実施例のセキュリティーシステム1を停止するようにする。このようにすると、第1実施例のセキュリティーシステム1は不正に人が入室したタイミングを検出することができ、第1実施例のセキュリティーシステム1は不正に人が入室したことを検出したタイミングで警報等を発することができるようになる。
また、照度センサー30aからの照度量から照明がオンなのかオフなのかを検出できる。そして、照明がオフになるのは人が不在になる場合が多いことから、照度センサー30aからの照度量から照明がオフになったことが検出された場合は、そのタイミングで人が不在になったとして、第1実施例のセキュリティーシステム1を稼働させ、照明がオンになったことが検出された場合は、そのタイミングで人が在室になったとして、第1実施例のセキュリティーシステム1を停止するようにする。この場合も同様に、第1実施例のセキュリティーシステム1は不正に人が入室したタイミングを検出することができ、第1実施例のセキュリティーシステム1は不正に人が入室したことを検出したタイミングで警報等を発することができるようになる。
なお、第1実施例のセキュリティーシステム1を稼働あるいは停止するとは、第1実施例のセキュリティーシステム1の動作をオン/オフすることではない。すなわち、第1実施例のセキュリティーシステム1が稼働されている場合は、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量が所定の閾値未満から閾値以上となったタイミングを「不正に人が入室」したタイミングと検出し、第1実施例のセキュリティーシステム1が停止されている場合は、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量が所定の閾値未満から閾値以上となったタイミングを「人が入室」したタイミングと検出することを意味している。
また、第1実施例のセキュリティーシステム1において、GW31を省略してセンサーユニット30からクラウド34にLTEやLPWA等の無線通信で検出情報を送り、クラウド34に置かれたサーバー35のデータベース(DB)35aに検出情報を蓄積するようにしてもよい。そして、上記GWマイコン31bの処理をクラウド34上で実行するようにしてもよい。
<第2実施例のセキュリティーシステム>
次に、本発明の第2実施例のセキュリティーシステム2は、本発明の人感センサー20を活用しており、その構成を示す機能ブロック図を図5に示す。第2実施例のセキュリティーシステム2では、センサーユニットSUからの上記した検出情報を棟内共聴装置を利用して伝送しており、伝送された検出情報をインターネット上の事業者104に送りセキュリティーシステムを構築するようにしている。第2実施例のセキュリティーシステム2では、住戸Dmにおける検出情報を事業者104に送ることになる。
図5に示す第2実施例のセキュリティーシステム2は、棟内共聴装置100を備えている。「棟内共聴装置」とは、ビルや集合住宅,共同住宅などの建物に設置する共聴装置、および、戸建の建物に設置する共聴装置などの棟内に設置する共聴装置を云う。棟内共聴装置100は、CATV(ケーブルテレビジョン)を導入する棟内共聴装置100とされており、図5を参照して棟内共聴装置100の構成を説明する。
図5に示すように棟内共聴装置100には、70~770MHzの帯域のCATV信号における下り信号(以下、「CATV下り信号」という。)およびBS/CS-IF信号(1000~3224MHz)と、下りの通信信号(DATA信号:920MHz帯)とが入力され、棟内共聴装置100からは、CATV信号における上り信号(以下、「CATV上り信号」という。)と上りのDATA信号(920MHz帯)とが出力されている。なお、上りのDATA信号に乗せて上記した検出情報を送ることができる。CATV局1010から出力されるCATV下り信号は光信号とされて、幹線に設置されているCATV下り信号専用の光回線の光ファイバーを介して光ノード1022に送られる。光ノード1022では、光信号のCATV下り信号が第1光信号変換部(LConv)1に入力される。LConv1では、光信号のCATV下り信号を電気信号のCATV下り信号に変換すると共に、70~770MHzのCATV下り信号の周波数に変換して出力する。70~770MHzのCATV下り信号はDM01で混合されて光ノード1022から出力される。光ノード1022から出力されたCATV下り信号(70~770MHz)はタップオフ1012および保安器1013を介して棟内共聴装置100が設置されている棟内に引き込まれている。棟内に設置された分波・混合器(DM)1の第2入力端子に保安器1013の出力側が接続されている。
棟内に設置された分波・混合器(DM)2の第1入力端子に棟内に設置されたGW101で受信された下りのDATA信号が入力され、第2入力端子に棟内の屋上等に設置されたBS/CSアンテナ102で受信されたBS/CS-IF信号が入力されて、両信号が混合されて出力されている。この混合された出力は、DM1の第1入力端子に入力され、第2入力端子に保安器1013から入力されたCATV下り信号と、DM1で混合される。BS/CS-IF信号とCATV下り信号とが混合された共聴信号と、GW101で受信された下りのDATA信号とが、DM1の出力端子から棟内共聴装置100へ出力されている。そして、保安器1013までのメンテナンスはCATV局1010が行うが、保安器1013以降のメンテナンスは加入者が行うこととされている。CATV下り信号には、地上デジタル放送信号が含まれている。
棟内共聴装置100から出力されるCATV上り信号は、DM1で分波されて保安器1013に出力側から入力される。光ノード1022では、10~60MHzのCATV上り信号がDM01で分波されて第2光信号変換部(LConv)2に入力される。LConv2では、10~60MHzの電気信号のCATV上り信号を所定の周波数帯域の光信号のCATV上り信号に変換する。変換された光信号のCATV上り信号は、光ノード1022の入力側から出力される。出力された光信号のCATV上り信号は、CATV上り信号専用の光回線の光ファイバーを介してCATV局1010で受信される。さらに、棟内共聴装置100から出力される上りのDATA信号は、DM1で分波されると共に、DM2で分波されてGW101に入力される。上りのDATA信号は、GW101からインターネット103を介してセキュリティーシステムを構築する事業者104に送られる。
棟内共聴装置100に入力されたCATV下り信号とBS/CS-IF信号との共聴信号は、双方向の棟内増幅器(AMP)1に入力されて所定のレベルになるよう増幅されて出力される。この場合、DATA信号の周波数帯域は、AMP1を通過あるいは増幅することができないため、AMP1に並列に分波・混合回路(DeM)1を接続している。DeM1は、DATA信号が双方向にパスされる分波・混合回路で構成されている。また、AMP1の出力側から入力されたCATV上り信号は、AMP1で所定のレベルになるよう増幅されて、DeM1を通過したDATA信号と共に、DM1に入力される。前述したようにDM1では、CATV上り信号とDATA信号とが分波されて、分波されたCATV上り信号は光受信端末1022に向けて出力され、分波されたDATA信号はGW101に入力される。
AMP1の出力側は分配器(DV)1に接続され、DV1の4つの分配端子は双方向のAMP2,AMP3,AMP4,AMP5の入力側に接続されて、DV1で分配された共聴信号が所定レベルになるよう増幅されて、それぞれ出力される。また、AMP2~AMP5の出力側から入力されたCATV上り信号は、DV1で混合されてAMP1の出力側に入力される。
AMP5に並列にDATA信号を双方向に通過させるDeM2が接続され、AMP5で増幅された共聴信号とDeM2を通過した下りのDATA信号とは、縦続接続されたDV2およびDV3に入力されて分配される。DV2の4つの分配端子は双方向のAMP6,AMP7,AMP8,AMP9の入力側に接続されて、DV2で分配された共聴信号が所定レベルになるよう増幅されて、それぞれ出力される。また、AMP6~AMP9の出力側から入力されたCATV上り信号は、DV2で混合されてAMP5の出力側とDeM2に入力される。また、DV2には、DV3からCATV上り信号と上りのDATA信号とが入力され、これらの信号もDV2で混合されてAMP5の出力側とDeM2に入力される。AMP5の出力側から入力されたCATV上り信号は、AMP5で所定のレベルになるよう増幅されて、DeM2を通過した上りのDATA信号と共に、DV1に入力される。
DV3の4つの分配端子は双方向のAMP10,AMP11,AMP12,AMP13の入力側に接続されて、DV3で分配された共聴信号が所定レベルになるよう増幅されて、それぞれ出力される。また、AMP10~AMP13の出力側から入力されたCATV上り信号は、DV3で混合されてDV2に入力される。AMP11に並列にDATA信号を双方向に通過させるDeM3が接続され、AMP11で増幅された共聴信号とDeM3を通過した下りのDATA信号とは、DV4に入力されて分配される。また、DV4から出力されたCATV上り信号と上りのDATA信号とは、AMP11の出力側とDeM3に入力される。DV4からAMP11の出力側へ入力されたCATV上り信号は、AMP11で所定のレベルになるよう増幅されて、DeM3を通過したDATA信号と共に、DV3に入力される。
DV4の1つの分配端子は住戸Dmに接続されており、DV4からの分配出力が住戸Dmに引き込まれて、DV5に入力される。DV5の4つの分配端子には、それぞれテレビ端子Ta,テレビ端子Tb,テレビ端子Tc,テレビ端子Tdが接続されており、DV5で分配された共聴信号がテレビ端子Ta~テレビ端子Tdから出力される。テレビ端子Ta~テレビ端子Tdにテレビジョンやレコーダーを接続することにより、テレビ放送などを視聴したり録画したりすることができる。
テレビ端子Taには、センサーユニットSUが内蔵されている。センサーユニットSUが備えるセンサーには、照度センサーとVOCセンサーとCO2センサーとを少なくとも含み、他に鍵センサーを含めてもよい。センサーユニットSUは、図示しないマイコンを備えており、このマイコンは少なくともVOCセンサーで検出されたVOC量から時間当たりのVOC量の変化量と、CO2センサーで検出されたCO2量(濃度)から時間当たりのCO2量(濃度)の変化量とを求め、照度量の情報をさらに加えて検出情報として出力している。検出情報には、鍵センサーからの施錠と解錠の情報が含まれていてもよい。センサーユニットSUが備えるCO2センサーとマイコンにより本発明の人感センサーが構成されている。
また、センサーユニットSUのマイコンは、少なくとも照度量、時間当たりのVOC量の変化量、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量のデータとされる検出情報を上りのDATA信号に乗せて送出することができる。センサーユニットSUから出力された上りのDATA信号は、DV5に入力されてテレビ端子Ta~テレビ端子TdからのCATV上り信号と混合されてDV5から送出される。DV5から出力された上りのDATA信号とCATV上り信号とはDV4に入力され、DV4で他の分配端子からのCATV上り信号と混合されてAMP11の出力側とDeM3に入力される。前述したようにCATV上り信号はAMP11-DV3-DV2-AMP5-DV1-AMP1の経路で棟内共聴装置100を上っていき、経路内のAMPにより所定レベルになるよう増幅されてDM1に入力される。また、上りのDATA信号は、DeM3-DV3-DV2-DeM2-DV1-DeM1の経路で棟内共聴装置100を上っていき、DM1に入力される。なお、下りのDATA信号をセンサーユニットSUが受信して、下りのDATA信号中の事業者104からの通知が、不正に人が入室したことの通知である場合は警報等を発することができ、人が入室したことの通知である場合はその旨の表示や通知音等を発することができる。
棟内共聴装置100を上っていきDM1に入力されたセンサーユニットSUから上りのDATA信号に乗せて送出された検出情報は、前述したようにGW101からインターネット103を介して事業者104に送られる。事業者104は、センサーユニットSUから上りのDATA信号に乗せて送出された検出情報を利用して、内部のマイコンにより前述した処理を行って人の入室や不正に人が入室したことを検出する処理を行い、人の入室や不正に人が入室したことが検出された場合は、事業者104は、その旨を通知するようにしている。すなわち、事業者104は、前述した第1実施例のセキュリティーシステム1を利用してセキュリティーシステムを構築している。さらに、棟内共聴装置100の伝送線路上の各AMPにそれぞれ分波・混合回路(DeM)を並列に接続することでセンサーユニットSUから上りのDATA信号に乗せて送出される検出情報をGW101に送ることができる。なお、第2実施例のセキュリティーシステム2において、GW101をDV2の入力側に設けた分岐器(BR)の分岐端子に接続するようにしてもよい。このようにしても、上述したGW101と同様の機能を奏することができる。
<第3実施例のセキュリティーシステム>
本発明の第3実施例のセキュリティーシステム3は、本発明の人感センサー20を活用しており、その構成を示す機能ブロック図を図6に示す。第3実施例のセキュリティーシステム3では、センサーユニットSUからの上記した検出情報を棟内共聴装置を利用して伝送しており、伝送された検出情報をインターネット上の事業者に送りセキュリティーシステムを構築するようにしている。第3実施例のセキュリティーシステム3では、住戸Dmにおける検出情報を事業者104に送ることになる。
図6に示す第3実施例のセキュリティーシステム3は、第2実施例のセキュリティーシステム2が備えている棟内共聴装置100を備えている。
図6に示すように棟内共聴装置100には、CATV下り信号(70~770MHz)およびBS/CS-IF信号(1000~3224MHz)と、下りの通信信号(DATA信号:920MHz帯)とが入力され、棟内共聴装置100からは、CATV上り信号と上りのDATA信号(920MHz帯)とが出力されている。なお、上りのDATA信号に乗せて前述した検出情報を送ることができる。CATV下り信号(70~770MHz)は、CATV局1010から幹線に設置されている増幅装置や分岐器などの幹線機器1011を介してCATVの幹線に送出されている。このCATV下り信号は、幹線に挿入されている分岐器などにより分岐され、さらに、タップオフ1012で分岐されて保安器1013を介して棟内共聴装置100が設置されている棟内に引き込まれている。そして、保安器1013までのメンテナンスはCATV局1010が行うが、保安器1013以降のメンテナンスは加入者が行うこととされている。CATV下り信号には、地上デジタル放送信号が含まれている。
棟内に設置されたDM1の第2入力端子に保安器1013の出力側が接続されている。棟内に設置された分波・混合器(DM2)の第1入力端子に棟内に設置されたGW101で受信された下りのDATA信号が入力され、第2入力端子に棟内の屋上等に設置されたBS/CSアンテナ102で受信されたBS/CS-IF信号が入力されて、両信号が混合されて出力されている。この混合された出力は、DM1の第1入力端子に入力され、第2入力端子に入力された保安器1013を介したCATV下り信号と、DM1で混合される。BS/CS-IF信号とCATV下り信号とが混合された共聴信号と、GW101で受信された下りのDATA信号とが、DM1の出力端子から棟内共聴装置100へ出力されている。棟内共聴装置100から出力されるCATV上り信号(10~60MHz)は、DM1で分波されて保安器1013に向けて出力され、保安器1013および幹線を介してCATV局1010で受信される。さらに、棟内共聴装置100から出力される上りのDATA信号(920MHz帯)は、DM1で分波されると共に、DM2で分波されてGW101に入力される。GW101からインターネット103を介してセキュリティーシステムの事業者104にDATA信号が送られる。
棟内共聴装置100に入力されたCATV下り信号とBS/CS-IF信号との共聴信号は、双方向の棟内増幅器(AMP)1に入力されて所定のレベルになるよう増幅されて出力される。この場合、DATA信号の周波数帯域は、AMP1を通過あるいは増幅することができないため、AMP1に並列に分波・混合回路(DeM)1を接続している。DeM1は、DATA信号が双方向にパスされる分波・混合回路で構成されている。また、AMP1の出力側から入力されたCATV上り信号は、AMP1で所定のレベルになるよう増幅されて、DeM1を通過したDATA信号と共に、DM1に入力される。前述したようにDM1では、CATV上り信号とDATA信号とが分波されて、分波されたCATV上り信号は保安器1013に向けて出力され、分波されたDATA信号はDM2に入力され、DM2でさらに分波されてGW101に入力される。
AMP1の出力側は分配器(DV)1に接続され、DV1の4つの分配端子は双方向のAMP2,AMP3,AMP4,AMP5の入力側に接続されて、DV1で分配された共聴信号が所定レベルになるよう増幅されて、それぞれ出力される。また、AMP2~AMP5の出力側から入力されたCATV上り信号は、DV1で混合されてAMP1の出力側に入力される。
AMP5に並列にDATA信号を双方向に通過させるDeM2が接続され、AMP5で増幅された共聴信号とDeM2を通過した下りのDATA信号とは、縦続接続されたDV2およびDV3に入力されて分配される。DV2の4つの分配端子は双方向のAMP6,AMP7,AMP8,AMP9の入力側に接続されて、DV2で分配された共聴信号が所定レベルになるよう増幅されて、それぞれ出力される。また、AMP6~AMP9の出力側から入力されたCATV上り信号は、DV2で混合されてAMP5の出力側とDeM2に入力される。また、DV2には、DV3からCATV上り信号と上りのDATA信号とが入力され、これらの信号もDV2で混合されてAMP5の出力側とDeM2に入力される。AMP5の出力側から入力されたCATV上り信号は、AMP5で所定のレベルになるよう増幅されて、DeM2を通過した上りのDATA信号と共に、DV1に入力される。
DV3の4つの分配端子は双方向のAMP10,AMP11,AMP12,AMP13の入力側に接続されて、DV3で分配された共聴信号が所定レベルになるよう増幅されて、それぞれ出力される。また、AMP10~AMP13の出力側から入力されたCATV上り信号は、DV3で混合されてDV2に入力される。AMP11に並列にDATA信号を双方向に通過させるDeM3が接続され、AMP11で増幅された共聴信号とDeM3を通過した下りのDATA信号とは、DV4に入力されて分配される。また、DV4から出力されたCATV上り信号と上りのDATA信号とは、AMP11の出力側とDeM3に入力される。DV4からAMP11の出力側へ入力されたCATV上り信号は、AMP11で所定のレベルになるよう増幅されて、DeM3を通過したDATA信号と共に、DV3に入力される。
DV4の1つの分配端子は住戸Dmに接続されており、DV4からの分配出力が住戸Dmに引き込まれて、DV5に入力される。DV5の4つの分配端子には、それぞれテレビ端子Ta,テレビ端子Tb,テレビ端子Tc,テレビ端子Tdが接続されており、DV5で分配された共聴信号がテレビ端子Ta~テレビ端子Tdから出力される。テレビ端子Ta~テレビ端子Tdにテレビジョンやレコーダーを接続することにより、テレビ放送などを視聴したり録画したりすることができる。
テレビ端子Taには、センサーユニットSUが内蔵されている。センサーユニットSUが備えるセンサーには、照度センサーとVOCセンサーとCO2センサーとを少なくとも含み、他に鍵センサーを含めてもよい。センサーユニットSUは、図示しないマイコンを備えており、このマイコンは少なくともVOCセンサーで検出されたVOC量から時間当たりのVOC量の変化量と、CO2センサーで検出されたCO2量(濃度)から時間当たりのCO2量(濃度)の変化量とを求め、照度量の情報をさらに加えて検出情報として出力している。検出情報には、鍵センサーからの施錠と解錠の情報が含まれていてもよい。センサーユニットSUが備えるCO2センサーとマイコンにより本発明の人感センサーが構成されている。
また、センサーユニットSUのマイコンは、少なくとも照度量、時間当たりのVOC量の変化量、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量のデータとされる検出情報を上りのDATA信号に乗せて送出することができる。センサーユニットSUから出力された上りのDATA信号は、DV5に入力されてテレビ端子Ta~テレビ端子TdからのCATV上り信号と混合されてDV5から送出される。DV5から出力された上りのDATA信号とCATV上り信号とはDV4に入力され、DV4で他の分配端子からのCATV上り信号と混合されてAMP11の出力側とDeM3に入力される。前述したようにCATV上り信号はAMP11-DV3-DV2-AMP5-DV1-AMP1の経路で棟内共聴装置100を上っていき、経路内のAMPにより所定レベルになるよう増幅されてDM1に入力される。また、上りのDATA信号は、DeM3-DV3-DV2-DeM2-DV1-DeM1の経路で棟内共聴装置100を上っていき、DM1に入力される。なお、下りのDATA信号をセンサーユニットSUが受信して、下りのDATA信号中の事業者104からの通知が、不正に人が入室したことの通知である場合は警報等を発することができ、人が入室したことの通知である場合はその旨の表示や通知音等を発することができる。
棟内共聴装置100を上っていきDM1に入力されたセンサーユニットSUから上りのDATA信号に乗せて送出された検出情報は、前述したようにGW101からインターネット103を介して事業者104に送られる。事業者104は、センサーユニットSUから上りのDATA信号に乗せて送出された検出情報を利用して、内部のマイコンにより前述した処理を行って人の入室や不正に人が入室したことを検出する処理を行い、人の入室や不正に人が入室したことが検出された場合は、事業者104は、その旨を通知するようにしている。すなわち、第3実施例のセキュリティーシステム3は、事業者104を利用してセキュリティーシステムを構築することができる。さらに、棟内共聴装置100の伝送線路上の各AMPにそれぞれ分波・混合回路(DeM)を並列に接続することでセンサーユニットSUから上りのDATA信号に乗せて送出される検出情報をGW101に送ることができる。なお、第3実施例のセキュリティーシステム3において、GW101をDV2の入力側に設けた分岐器(BR)の分岐端子に接続するようにしてもよい。このようにしても、上述したGW101と同様の機能を奏することができる。
<第4実施例のセキュリティーシステム>
本発明の第4実施例のセキュリティーシステム4は、本発明の人感センサー20を活用しており、その構成を示す機能ブロック図を図7に示す。第4実施例のセキュリティーシステム4では、センサーユニットSUからの上記した検出情報を棟内共聴装置を利用して伝送しており、伝送された検出情報をインターネット上の事業者に送りセキュリティーシステムを構築するようにしている。第4実施例のセキュリティーシステム4では、住戸Dmにおける検出情報を事業者104に送ることになる。
図7に示す第4実施例のセキュリティーシステム4は、放送信号を受信する複数のアンテナを備え、複数のアンテナの受信信号を共聴信号としており、第2実施例のセキュリティーシステム2における棟内共聴装置100とほぼ同様の構成の棟内共聴装置200を備えている。そこで、第4実施例のセキュリティーシステム4の説明に当たっては、第2実施例のセキュリティーシステム2と異なる構成について説明し、同様の構成の説明は省略する。
図7に示すように棟内共聴装置200には、FM/UHF信号(76~95MHz,470~710MHz)およびBS/CS-IF信号(1000~3224MHz)と、下りのDATA信号(920MHz帯)とが入力され、棟内共聴装置200からは上りのDATA信号(920MHz帯)が出力されている。なお、上りのDATA信号に乗せて前述した検出情報を送ることができる。
棟内に設置されたDM2の第1入力端子には、棟内に設置されたGW101で受信された下りのDATA信号(920MHz帯)が入力され、第2入力端子には棟内の屋上等に設置されたBS/CSアンテナ102で受信されたBS/CS-IF信号が入力されている。DM2で混合されたBS/CS-IF信号とGW101で受信された下りのDATA信号とは、棟内に設置されたDM1の第1入力端子に入力されている。また、棟内の屋上等に設置されたFMアンテナ111で受信されたFM信号(76~95MHz)は、棟内に設置されたDM3の第1入力端子に入力され、棟内の屋上等に設置されたUHFアンテナ112で受信されたUHF信号(470~710MHz)は、DM3の第2入力端子に入力されている。DM3で混合されたFM/UHF信号は、DM1の第2入力端子に入力され、入力されたBS/CS-IF信号とFM/UHF信号とが混合されて共聴信号とされ、出力端子から棟内共聴装置200に出力されている。また、GW101で受信された下りのDATA信号もDM1で混合され、棟内共聴装置200に出力されている。
棟内共聴装置200から出力される上りのDATA信号は、DM1で分波されると共に、DM2で分波されてGW101に入力される。GW101からインターネット103を介してセキュリティーシステムの事業者104に上りのDATA信号が送られる。
なお、棟内共聴装置200における上り方向の信号は、上りのDATA信号だけとされていることから、棟内共聴装置200における棟内増幅器ではCATV上り信号を増幅する必要がない。従って、下り方向の信号である共聴信号だけを増幅する一方向の棟内増幅器とされている。すなわち、棟内共聴装置200では、棟内共聴装置100における双方向のAMP1ないしAMP13を、一方向のAMP1aないしAMP13aに置き換えた構成とされている。棟内共聴装置200の他の構成は、棟内共聴装置100の構成と同様とされている。
棟内共聴装置200の詳細説明は省略するが、棟内共聴装置200において、DV4の1つの分配端子は住戸Dmに接続されており、DV4からの分配出力が住戸Dmに引き込まれて、DV5に入力される。DV5の4つの分配端子には、それぞれテレビ端子Ta,テレビ端子Tb,テレビ端子Tc,テレビ端子Tdが接続されており、DV5で分配された共聴信号がテレビ端子Ta~テレビ端子Tdから出力される。テレビ端子Ta~テレビ端子Tdにテレビジョンやレコーダーを接続することにより、テレビ放送などを視聴したり録画したりすることができる。
テレビ端子Taには、センサーユニットSUが内蔵されている。センサーユニットSUが備えるセンサーには、照度センサーとVOCセンサーとCO2センサーとを少なくとも含み、他に鍵センサーを含めてもよい。センサーユニットSUは、図示しないマイコンを備えており、このマイコンは少なくともVOCセンサーで検出されたVOC量から時間当たりのVOC量の変化量と、CO2センサーで検出されたCO2量(濃度)から時間当たりのCO2量(濃度)の変化量とを求め、照度量の情報をさらに加えて検出情報として出力している。検出情報には、鍵センサーからの施錠と解錠の情報が含まれていてもよい。センサーユニットSUが備えるCO2センサーとマイコンにより本発明の人感センサーが構成されている。
また、センサーユニットSUのマイコンは、少なくとも照度量、時間当たりのVOC量の変化量、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量のデータとされる検出情報を上りのDATA信号に乗せて送出することができる。センサーユニットSUから出力された上りのDATA信号は、DV5に入力されてテレビ端子Ta~テレビ端子TdからのCATV上り信号と混合されてDV5から送出される。DV5から出力された上りのDATA信号はDV4に入力され、DV4で他の分配端子からの上りのDATA信号と混合されてAMP11aの出力側とDeM3に入力される。前述したように、上りのDATA信号は、DeM3-DV3-DV2-DeM2-DV1-DeM1の経路で棟内共聴装置200を上っていき、DM1に入力される。なお、下りのDATA信号をセンサーユニットSUが受信して、下りのDATA信号中の事業者104からの通知が、不正に人が入室したことの通知である場合は警報等を発することができ、人が入室したことの通知である場合はその旨の表示や通知音等を発することができる。
棟内共聴装置200を上っていきDM1に入力されたセンサーユニットSUから上りのDATA信号に乗せて送出された検出情報は、前述したようにGW101からインターネット103を介して事業者104に送られる。事業者104は、センサーユニットSUから上りのDATA信号に乗せて送出された検出情報を利用して、内部のマイコンにより前述した処理を行って人の入室や不正に人が入室したことを検出する処理を行い、人の入室や不正に人が入室したことが検出された場合は、事業者104は、その旨を通知するようにしている。すなわち、第4実施例のセキュリティーシステム4は、事業者104を利用してセキュリティーシステムを構築することができる。さらに、棟内共聴装置100の伝送線路上の各AMPにそれぞれ分波・混合回路(DeM)を並列に接続することでセンサーユニットSUから上りのDATA信号に乗せて送出される検出情報をGW101に送ることができる。なお、第4実施例のセキュリティーシステム4において、GW101をDV2の入力側に設けた分岐器(BR)の分岐端子に接続するようにしてもよい。このようにしても、上述したGW101と同様の機能を奏することができる。
本発明の人感センサーは、CO2量(濃度)を出力するCO2センサーを備えている。CO2センサーから出力されるCO2量(濃度)から時間当たりのCO2量(濃度)の変化量を求めると、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量が、あらかじめ定めた所定の閾値未満から閾値以上となったタイミングを、人が入室したタイミングと検出することができる。検出された人が入室したタイミングは、実際に人が入室したタイミングとほぼ同様となり、正確に人が入室したタイミングを検出することができる。
また、本発明の実施例のセキュリティーシステムは、上記した本発明の人感センサーを活用しており、正確に人が入室したタイミングを検出することができる。そして、鍵センサーからの施錠と解錠の情報を利用して、鍵センサーが施錠を検出したタイミングで人が不在になったとして、実施例にかかるセキュリティーシステムを稼働させ、鍵センサーが解錠を検出したタイミングで人が在室になったとして、実施例にかかるセキュリティーシステムを停止するようにする。この場合、実施例のセキュリティーシステムが稼働されている場合は、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量が所定の閾値未満から閾値以上となったタイミングを「不正に人が入室」したタイミングと検出され、実施例のセキュリティーシステムが停止されている場合は、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量が所定の閾値未満から閾値以上となったタイミングを「人が入室」したタイミングと検出される。これは、施錠されている場合に入室が検出されるのは、住人の入室ではなく泥棒や不審者等の侵入者の入室、すなわち不正に人が入室されたとしているからである。
なお、鍵センサーからの施錠および解錠の情報を利用することに替えて、上述したように照度センサーからの照明のオンおよびオフの情報を利用しても、本発明の実施例のセキュリティーシステムは、照度センサーからの照度量から照明がオフになったことが検出された場合に、不正に人が入室したタイミングを検出することができるようになる。
このようにすると、本発明の実施例にかかるセキュリティーシステムは、人が入室したと検出されたタイミングで不正に人が入室したと検出することができ、本発明の実施例にかかるセキュリティーシステムは、不正に人が入室した際に警報や通知等を発することができるようになる。この場合、本発明の実施例にかかるセキュリティーシステムは、警報や通知等は不正に人が入室された部屋の住人、または、当該住人が定めた通知先のスマートフォンや携帯電話等の情報端末機器に送ることができる。
また、事業者に検出情報が送られて、検出情報に基づいて人が入室したことを検出する処理を事業者が行う場合は、鍵センサーが施錠を検出したタイミングで、事業者による上記処理を稼働させ、鍵センサーが解錠を検出したタイミングで、事業者による上記処理を停止すればよい。なお、検出情報に基づいて人が入室したことを検出する処理を事業者が行う場合は、不正に人が入室した際に警報や通知等を事業者から発することになるが、警報や通知等は該当する部屋の住人、または、当該住人が定めた通知先のスマートフォンや携帯電話等の情報端末機器に送ることができる。
さらに、本発明の第1実施例のセキュリティーシステムにおいて、クラウド上に居住者の住所のデータを登録しておき、居住者の住所の位置情報と、スマートフォンや携帯電話等の情報端末機器のGPS機能からの位置情報とをゲートウェイにおいて比較して、両位置情報の間に所定以上の距離があった時に居住者が不在と判断し、第1実施例のセキュリティシステムを稼働させ、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量が所定の閾値未満から閾値以上となったタイミングに不正に人が入室したと検出して、上記情報端末機器に不正に人が入室した警報や通知等を送るようにしてもよい。
さらにまた、本発明の第2ないし第4実施例のセキュリティーシステムにおいては、事業者に居住者の住所のデータを登録しておき、居住者の住所の位置情報と、スマートフォンや携帯電話等の情報端末機器のGPS機能からの位置情報とを事業者において比較して、両位置情報の間に所定以上の距離があった時に居住者が不在と判断し、第2ないし第4実施例のセキュリティシステムを稼働させ、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量が所定の閾値未満から閾値以上となったタイミングに「不正に人が入室」したと検出して、上記情報端末機器に不正に人が入室した警報や通知等を送るようにしてもよい。
また、本発明の実施例のセキュリティーシステムは、CO2センサーを備える本発明の人感センサーを備えており、正確に人が入室したタイミングを検出することができることから、事業者に送られた検出情報を事業者が備える記憶手段に記憶することで、住居に設置されたセンサーの感知によって見守り対象者の安否確認を行うシステムである見守りシステムや防犯システムなどへ応用することができるようになる。この場合、事業者が発する通知は、該当する部屋の住人または親族等の見守り者のスマートフォンや携帯電話等の情報端末機器に送ることができる。
さらに、以上説明した本発明の第2ないし第4実施例のセキュリティーシステムでは、テレビ端子にセンサーユニットを内蔵したことから、センサーを設置する作業を簡単に行えると共に、センサーを設置する場所を確保する必要をなくすことができる。
さらにまた、以上説明した本発明の実施例のセキュリティーシステムは、ワンルームのセキュリティーシステムに限らず、家やオフィスまたは店舗などのセキュリティーシステムに適用することができる。
さらにまた、以上説明した本発明の実施例のセキュリティーシステムにおいては、時間当たりのCO2量(濃度)の変化量を人感センサーを構成するマイコンで求めるようにしたが、これに限らず人感センサーで検出したCO2量(濃度)の情報をクラウドや事業者に送り、クラウドや事業者において送られたCO2量(濃度)に基づいて時間当たりのCO2量(濃度)の変化量を求めるようにしてもよい。
1~4 セキュリティーシステム、10a CO2センサー、10d マイコン、20 人感センサー、30 センサーユニット、30a 照度センサー、30b VOCセンサー、30c CO2センサー、30d マイコン、30e 通信モジュール、31 ゲートウェイ、31a 通信モジュール、31b GWマイコン、31c 通信モジュール、33 サーバー、33a データベース、34 クラウド、35 サーバー、35a データベース、100 棟内共聴装置、101 ゲートウェイ、102 BS/CSアンテナ、103 インターネット、104 事業者、111 FMアンテナ、112 UHFアンテナ、200 棟内共聴装置、1010 CATV局、1011 幹線機器、1012 タップオフ、1013 保安器、1021 光分岐器、1022 光受信端末、Dm 住戸、SU センサーユニット、Ta~Td テレビ端子

Claims (9)

  1. 二酸化炭素量を検出して出力するCO2センサーを備え、
    該CO2センサーから出力された前記二酸化炭素量に基づいて求めた時間当たりの二酸化炭素の変化量が、あらかじめ定められた閾値未満から閾値以上となったタイミングを、人が入室したタイミングと検出できることを特徴とする人感センサー。
  2. センサーユニットと処理手段とを少なくとも備えるセキュリティーシステムであって、
    前記センサーユニットは、
    室内に設置された二酸化炭素量を検出して出力するCO2センサーを少なくとも備え、該CO2センサーから出力された前記二酸化炭素量に基づいて求めた時間当たりの二酸化炭素の変化量のデータを検出情報として出力し、
    前記処理手段は、前記検出情報における前記時間当たりの二酸化炭素の変化量があらかじめ定められた閾値未満から閾値以上となったタイミングを、人が入室したタイミングと検出することを特徴とするセキュリティーシステム。
  3. センサーユニットと処理手段とを少なくとも備えるセキュリティーシステムであって、
    前記センサーユニットは、
    室内に設置された二酸化炭素量を検出して出力するCO2センサーと、施錠と解錠の情報を検出する鍵センサーとを少なくとも備え、前記CO2センサーから出力された前記二酸化炭素量に基づいて求めた時間当たりの二酸化炭素の変化量の第1データと、前記鍵センサーで検出された施錠と解錠の情報の第2データとを検出情報として出力し、
    前記処理手段は、前記第2データにおいて解錠の情報とされている場合であって、前記第1データがあらかじめ定められた閾値未満から閾値以上となったタイミングを、人が入室したタイミングと検出し、前記第2データにおいて施錠の情報とされている場合であって、前記第1データがあらかじめ定められた閾値未満から閾値以上となったタイミングを、不正に人が入室したタイミングと検出するようにしたことを特徴とするセキュリティーシステム。
  4. センサーユニットと処理手段とを少なくとも備えるセキュリティーシステムであって、
    前記センサーユニットは、
    二酸化炭素量を検出して出力するCO2センサーと、照度を検出する照度センサーとを少なくとも備える室内に設置されたセンサーユニットとを少なくとも備え、前記CO2センサーから出力された前記二酸化炭素量を計算・処理することにより求めた時間当たりの二酸化炭素の変化量の第1データと、前記照度センサーから出力された照度量の第3データとを検出情報として出力し、
    前記処理手段は、前記第3データから照明がオンになったことが検出された場合であって、前記第1データがあらかじめ定められた閾値未満から閾値以上となったタイミングを、人が入室したタイミングと検出し、前記第3データから照明がオフになったことが検出された場合であって、前記第1データがあらかじめ定められた閾値未満から閾値以上となったタイミングを、不正に人が入室したタイミングと検出するようにしたことを特徴とするセキュリティーシステム。
  5. 不正に人が入室したタイミングと検出された際に、不正に人が入室された部屋の通知先の情報端末機器にその旨の警報や通知等を送ることを特徴とする請求項3または4に記載のセキュリティーシステム。
  6. 前記処理手段を有するゲートウェイをさらに備えており、
    前記ゲートウェイは、前記センサーユニットから前記ゲートウェイに送られた前記検出情報のデータを記憶手段に記憶して、前記処理手段は、前記記憶手段に蓄積された前記検出情報のデータを計算・処理することにより、人の入室あるいは不正に人が入室したか否かを検出することを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のセキュリティーシステム。
  7. 前記センサーユニットが、棟内共聴装置に組み込まれているテレビ端子に内蔵されて、前記センサーユニットから出力された前記検出情報が、前記棟内共聴装置を利用して前記ゲートウェイに送られることを特徴とする請求項6に記載のセキュリティーシステム。
  8. 前記ゲートウェイは、有線またはインターネットを介して前記検出情報のデータを活用する事業者に、前記検出情報を送ることができ、前記事業者は送られた前記検出情報を計算・処理することにより、人の入室あるいは不正に人が入室したか否かを検出することができることを特徴とする請求項6に記載のセキュリティーシステム。
  9. 不正に人が入室されたことが検出された際に、不正に人が入室された部屋の通知先の情報端末機器にその旨の警報や通知等を前記事業者から送ることを特徴とする請求項8に記載のセキュリティーシステム。
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