JP2024027707A - 自動分析装置 - Google Patents

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貴文 藤原
Takafumi Fujiwara
智昭 蔵野
Tomoaki Kurano
健 金原
Takeshi Kanehara
隆弘 大森
Takahiro Omori
秀仁 小島
Hidehito Kojima
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Abstract

【課題】自動分析装置において、使用者及びメンテナンス作業員の負担を減少させること。【解決手段】自動分析装置は、自動分析装置は、第1のポンプと、第2のポンプと、第1のプローブと、第2のプローブと、接続部と、制御部とを備える。第1のポンプは、試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う。第2のポンプは、試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う。第1のプローブは、試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行う。第2のプローブは、試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行う。接続部は、第1のポンプ及び第2のポンプと、第1のプローブ及び第2のプローブとの間を切替え可能に接続する。制御部は、第1のポンプ及び第2のポンプの動作の履歴に関する情報に基づいて、接続部を制御して、第1のポンプ及び第2のポンプと第1のプローブ及び第2のプローブとの間の流路を切り替える。【選択図】図3

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、自動分析装置に関する。
従来、血液や尿などの検体試料の定性・定量分析を行う自動分析装置が知られている。自動分析装置は、試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行うための複数のプローブと、各プローブに連通して試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う複数のポンプを有している。このような自動分析装置において、例えば2試薬系の分析を行う場合には、まずプローブ及びこのプローブに連通したポンプを用いて、検体試料を収容した反応容器に第1試薬を分注する。次いで、他のプローブを及びこのプローブに連通したポンプを用いてこの反応容器に第2試薬を分注し、所定時間の経過後に所定の測定を行う。
自動分析装置では、必要に応じて各部分のメンテナンスが行われる。ポンプにおいては、樹脂やゴムで形成されたシール部品等がポンプの稼働にともなって摩耗し得る。したがって、シール部品等のポンプ内の部品をポンプの使用状況に応じて交換するメンテナンスを行うことがある。このようなメンテナンスの際には、自動分析装置の稼働を停止し、メンテナンス作業員が部品の交換作業等を行う必要がある。
自動分析装置において測定される試料の種類や測定項目によっては、第1試薬の分注量と第2試薬の分注量とが異なったり、第1試薬及び第2試薬のいずれか一方のみが使用されたりすることがある。この場合、複数のポンプの累積動作量が互いに異なることになる。その一方、従来の自動分析装置では、ポンプのメンテナンスは、想定されるポンプの使用状況から算出された一定期間ごとに実施されている。この場合、各ポンプにおいてメンテナンスが必要な時期に実際のメンテナンスが行われない場合がある。これに対して、各ポンプの実際の使用状況に応じて個別にメンテナンスを行うことも考えられるが、この場合、ポンプごとに適切なメンテナンス時期が異なるため、メンテナンスを行う回数が増え、使用者やメンテナンス作業員の負担が増える。
特開2017-146264号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、自動分析装置において、使用者及びメンテナンス作業員の負担を減少させることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る自動分析装置は、第1のポンプと、第2のポンプと、第1のプローブと、第2のプローブと、接続部と、制御部とを備える。第1のポンプは、試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う。第2のポンプは、試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う。第1のプローブは、試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行う。第2のプローブは、試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行う。接続部は、第1のポンプ及び第2のポンプと、第1のプローブ及び第2のプローブとの間を切替え可能に接続する。制御部は、第1のポンプ及び第2のポンプの動作の履歴に関する情報に基づいて、接続部を制御して、第1のポンプ及び第2のポンプと第1のプローブ及び第2のプローブとの間の流路を切り替える。
図1は、自動分析装置の一例の構成を示すブロック図である。 図2は、自動分析装置の分析制御部の機能構成の一例を示す図である。 図3は、自動分析装置の分析部の構成の一例を示す図である。 図4は、第1実施形態に係る自動分析装置の第1試薬分注機構及び第2試薬分注機構の構成の一例を示す図である。 図5は、自動分析装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、自動分析装置の接続部の動作の一例を示す図である。 図7は、表示部における表示の一例を示す図である。 図8は、接続部の動作の一例を示す図である。 図9は、接続部の動作の一例を示す図である。 図10は、流路切替え後の自動分析装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図11は、表示部における表示の一例を示す図である。 図12は、第2実施形態に係る自動分析装置の第1試薬分注機構及び第2試薬分注機構の構成の一例を示す図である。 図13は、自動分析装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図14は、ポンプを入れ替えた後の第1試薬分注機構及び第2試薬分注機構を示す図である。 図15は、表示部における表示の一例を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1は、自動分析装置10の一例の構成を示すブロック図であり、図2は、自動分析装置10の分析制御部11の機能構成の一例を示す図であり、図3は、自動分析装置10の分析部20の構成の一例を示す図である。
自動分析装置10は、分析部20と、制御部(分析制御部)11と、分析データ処理部13と、出力部15と、操作部17と、システム制御部19とを備えている。分析部20は、被検試料やキャリブレータの測定、分析を行う。分析制御部11は、分析部20の制御を行う。分析データ処理部13は、分析部20から出力された分析信号を処理して分析データを算出する。出力部15は、分析データ処理部13からの分析データを出力する。操作部17は、分析条件や各種コマンド信号の入力を受け付ける。システム制御部19は、上述したこれらのユニットを統括して制御する。
分析データ処理部13は、分析部20から出力されたキャリブレーション信号、分析信号などからキャリブレーションテーブルの作成、分析データの算出などを行う演算部131と、演算部131で作成されたキャリブレーションテーブルや算出された分析データなどを保存する記憶部132とを備えている。
演算部131は、分析部20から出力された各項目のキャリブレーション信号から各項目のキャリブレーションテーブルを作成して出力部15に出力すると共に記憶部132に保存する。また、演算部131は、分析部20から出力された各項目の分析信号に対して、その分析信号の項目に対応したキャリブレーションテーブルを記憶部132から読み出した後、このキャリブレーションテーブルを用いて分析データを算出して出力部15に出力すると共に記憶部132に保存する。
記憶部132は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)などを備え、演算部131から出力されたキャリブレーションテーブル、分析データなどを被検試料毎に保存する。
出力部15は、分析データ処理部13から出力されたキャリブレーションテーブル、分析データなどを印刷出力する印刷部151及び表示出力する表示部152と、分析データなどを外部の情報システムなどに出力するためのオンライン部153とを備えている。そして、印刷部151は、プリンタなどを備え、分析データ処理部13から出力されたキャリブレーションテーブル、分析データなどを予め設定されたフォーマットに基づいて、プリンタ用紙に印刷出力する。また、表示部152は、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶表示モニタ、有機EL表示モニタなどのモニタを備え、分析データ処理部13から出力されたキャリブレーションテーブル、分析データなどの表示や、システム制御部19からの指示により分析条件を設定するための画面の表示を行う。
操作部17は、キーボード、マウス、ボタン、タッチパネル、マイクロホンなどの入力デバイスを備え、分析条件の設定、被検体の被検体IDや被検体名などの被検体情報の入力、被検体の被検試料毎の測定項目の選択、各項目のキャリブレーション操作、被検試料分析操作などの様々な操作が行われる。
システム制御部19は、CPUと記憶回路を備え、操作部17から供給される操作者のコマンド信号、分析条件、被検体情報、被検試料毎の測定項目などの情報を記憶した後、これらの情報に基づいて、分析部20を構成する各ユニットを一定サイクルの所定のシーケンスで動作させる制御、或いはキャリブレーションテーブルの作成、分析データの算出と出力に関する制御などシステム全体の制御を行なう。
分析部20は、試料の分析を行う。とりわけ分析部20は、ブランク測定によるブランクデータの生成や、各検査項目の標準試料と各検査項目の分析に用いる試薬との混合液を測定する標準測定による標準データの生成、被検試料と試薬との混合液を測定する被検測定による被検データの生成等を行う。分析部20は、サンプルディスク21と、試薬庫22と、試薬庫23と、反応ディスク24と、第1試薬分注機構25と、第2試薬分注機構26と、試料分注機構27と、第1撹拌機構28と、第2撹拌機構29と、を備える。
サンプルディスク21は、複数の試料容器31を保持しており、この試料容器31には、標準試料、血清等の被検試料等の試料54が収容される。試料容器31は、例えば試料ラックに載置されてサンプルディスク21に保持される。1つの試料ラックには、1以上の試料容器31が載置される。
試薬庫22には、複数の試薬容器32を回動可能に保持する試薬ラック35を備えており、この試薬ラック35は、試薬容器32に収容された第1試薬51を保冷しつつ保持する。すなわち、試薬容器32は、標準試料、被検試料等の各試料54に含まれる検査項目の成分と反応する、例えば、1試薬系及び2試薬系の第1試薬51を収容する。試薬庫23には、複数の試薬容器33を回動可能に保持する試薬ラック36を備えており、この試薬ラック36は、試薬容器33に収容された第2試薬52を保冷しつつ保持する。すなわち、試薬容器33は、第1試薬51と対をなす第2試薬52を収容する。なお、試薬ラック35は、第1試薬51を収容した試薬容器32及び第2試薬52を収容した試薬容器33の両方を保持してもよい。
反応ディスク24は、複数の固定具を着脱可能に円周上に保持する。この固定具は、複数の反応容器を所定の間隔を開けて円弧状に保持する。すなわち、反応ディスク24は、複数の固定具を複数の反応容器の固定具として搭載し、複数の反応容器を移動可能に保持する。
第1試薬分注機構25は、第1試薬分注プローブ(第1のプローブ)251と、第1のポンプ41(図4参照)と、アームと、洗浄プールと、を備える。第1試薬分注プローブ251は、試薬ラック35に保持された試薬容器32内の第1試薬51を吸引して、試料54が吐出された反応容器内に吐出する分注を行う。アームは、第1試薬分注プローブ251を回動及び上下移動可能に保持する。洗浄プールは、第1試薬分注プローブ251から1つの試薬の分注が終了するごとに、この第1試薬分注プローブ251の洗浄を行う。第1のポンプ41については後述する。
第2試薬分注機構26は、第2試薬分注プローブ(第2のプローブ)261と、第2のポンプ42(図4参照)と、アームと、洗浄プールと、を備える。第2試薬分注プローブ261は、試薬ラック36に保持された試薬容器33内の第2試薬52を吸引して、第1試薬51が吐出された反応容器内に吐出する分注を行う。アームは、第2試薬分注プローブ261を回動及び上下移動可能に保持する。洗浄プールは、第2試薬分注プローブ261から1つの試薬の分注が終了するごとに、この第2試薬分注プローブ261の洗浄を行う。第2のポンプ42については後述する。
試料分注機構27は、試料分注プローブ271と、アームと、洗浄プールと、を備える。試料分注プローブ271は、サンプルディスク21に保持された試料容器31に収容された試料54を吸引して、反応容器内へ吐出する分注を行う。アームは、試料分注プローブ271を回動及び上下移動可能に保持する。洗浄プールは、試料分注プローブ271から1つの試料54の分注が終了するごとに、この試料分注プローブ271の洗浄を行う。
第1撹拌機構28は、撹拌子と、アームと、洗浄プールと、を備える。撹拌子は、反応容器に分注された試料54と第1試薬51との混合液を撹拌する。アームは、撹拌子を回動及び上下移動可能に保持する。洗浄プールは、混合液の撹拌終了ごとに、撹拌子の洗浄を行う。
第2撹拌機構29は、撹拌子と、アームと、洗浄プールと、を備える。撹拌子は、反応容器に分注された試料54と第1試薬51と第2試薬52との混合液を撹拌する。アームは、撹拌子を回動及び上下移動可能に保持する。洗浄プールは、混合液の撹拌終了ごとに、撹拌子の洗浄を行う。
また、自動分析装置10は、さらに、反応容器洗浄機構38と、測定部39と、を備える。測定部39は、水、混合液等の溶液を収容する反応容器に照射した光のうち、反応容器を透過した光を測定する。反応容器洗浄機構38は、測定部39で混合液の測定を終了した反応容器の内部を洗浄し、乾燥する洗浄処理を行う。また、反応容器洗浄機構38は、ブランク測定のために、洗浄を行った反応容器に純水等の液体であるブランク液を吐出する。
また、測定部39は、ブランク液が分注された反応容器を透過した光を検出するブランク測定により、ブランクデータを生成する。また、測定部39は、標準試料及び試薬が分注された反応容器内の混合液を透過した光を検出する標準測定により、標準データを生成する。さらに、被検試料54及び試薬51,52が分注された反応容器内の混合液を透過した光を検出する被検測定により、被検データを生成する。
分析制御部(制御部)11は、分析部20の各種構成ユニットを制御する。例えば、分析制御部11は、検査を行うために、反応容器洗浄機構38で洗浄処理が行われた反応容器に、被検試料54ごとに入力された検査項目を順次割り当てる。そして、検査項目を割り当てた反応容器に、その検査項目の分析パラメータとして設定される試料54の分注量と試薬51,52の分注量とを合計した合計量のブランク液を、反応容器洗浄機構38に吐出させる。続いて、ブランク液を吐出させた反応容器のブランク測定を測定部39に行わせて、ブランクデータを生成させる。
分析制御部11は、制御回路110と、記憶部(記憶回路)118と、駆動機構120と、を含んでいる。駆動機構120は、制御回路110の制御に従い、分析部20を駆動させる。駆動機構120は、例えば、ギア、ステッピングモータ、ベルトコンベア、及びリードスクリュー等により実現される。駆動機構120は、例えば、サンプルディスク21と、試薬ラック35と、試薬ラック36と、を個別に回動駆動して、試料容器31と、試薬容器32と、試薬容器33と、をそれぞれ移動する。また、駆動機構120は、反応ディスク24を回転駆動して、反応容器を移動する。さらに、駆動機構120は、上述したそれぞれのアームを個別に上下及び回動駆動し、第1のプローブ(第1試薬分注プローブ)251、第2のプローブ(第2試薬分注プローブ)261及び試料分注プローブ271をそれぞれ移動する。
記憶回路118は、少なくとも制御回路110に備わる機能を実現するためのプログラムを記憶している。記憶回路118は、制御回路110に備わる機能を実現するためのプログラムの他に、他のプログラム、操作部17を介して入力されたデータ、分析部20で生成されたデータ等の他の情報を記憶してもよい。記憶回路118は、磁気的、若しくは光学的記録媒体、又は半導体メモリ等の、プロセッサにより読み取り可能な記録媒体等を含む。なお、記憶回路118は、必ずしも単一の記憶装置により実現される必要はない。例えば、記憶回路118は、複数の記憶装置により実現されてもよい。
制御回路110は、自動分析装置10の中枢として機能するプロセッサである。制御回路110は、記憶回路118に記憶されているプログラムを実行することで、実行したプログラムに対応する機能を実現する。なお、制御回路110は、記憶回路118で記憶されているデータの少なくとも一部を記憶する記憶領域を備えてもよい。図2に示される制御回路110は、記憶回路118に記憶されているプログラムを実行することで、例えば、累積動作量計数機能111と、報知機能112と、流路切替機能113とを有する。なお、本実施形態では、単一のプロセッサによって、累積動作量計数機能111と、報知機能112と、流路切替機能113とが実現される場合を説明するが、これに限定されない。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて制御回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより、これらの各種機能を実現してもよい。
本明細書の各実施形態において、制御回路110の累積動作量計数機能111が累積動作量計数部を構成し、報知機能112が報知部を構成し、流路切替機能113が流路切替部を構成する。
累積動作量計数機能111は、第1のポンプ41及び第2のポンプ42の動作の履歴に関する情報に基づいて、第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量を計数する機能である。例えば、累積動作量計数機能111において、制御回路110は、第1のポンプ41及び第2のポンプ42の動作量に関する情報に基づいて、第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量を積算する。第1のポンプ41及び第2のポンプ42の動作量に関する情報は、例えば、プローブ251,261を介した試薬の吸引及び/又は吐出の総量、プローブ251,261を介した試薬の吸引及び/又は吐出の回数、ポンプ41,42のシリンジを駆動するモータの駆動量(回転角度)、ポンプ41,42のシリンジを駆動するモータの駆動時間である。
報知機能112は、出力部15を制御して、使用者への報知を行う機能である。例えば、報知機能112において、制御回路110は、第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量を表示部152に表示して、使用者へ報知する。また、報知機能112において、制御回路110は、第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量のうち大きい方の累積動作量が所定の量以上である場合に、使用者への報知を行ってもよい。さらに、報知機能112において、制御回路110は、第1のポンプ41及び第2のポンプ42の動作の履歴に関する情報に基づいて、第1のポンプ41の少なくとも一部と第2のポンプ42の少なくとも一部とを入れ替えるよう使用者へ促す報知を行ってもよい。なお、本明細書において、使用者には、自動分析装置を使用して分析を行う作業者だけでなく、メンテナンス作業員も含む。
流路切替機能113は、接続部50を制御して、第1のポンプ41及び第2のポンプ42と第1のプローブ251及び第2のプローブ261との間の流路を切り替える機能である。例えば、流路切替機能113において、制御回路110は、第1バルブ51、第2バルブ52、第3バルブ53及び第4バルブ54を制御する。
次に、図面を参照しながら、本開示の各実施形態について説明する。
第1実施形態
図4は、本実施形態に係る自動分析装置10の第1試薬分注機構25及び第2試薬分注機構26の構成の一例を示す図である。図5は、自動分析装置10の動作の一例を示すフローチャートである。図6~図8は、自動分析装置10の接続部50の動作の一例を示す図である。図9は、流路切り替え後の自動分析装置10の動作の一例を示すフローチャートである。図10は、表示部152における表示の一例を示す図である。
第1試薬分注機構25は、試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う第1のポンプ41と、試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行う第1のプローブ251とを有する。本実施形態では、第1のポンプ41は、試薬の分注に係る駆動を行うポンプであり、第1のプローブ251は、試薬の吸引及び吐出を行うプローブである。
第2試薬分注機構26は、試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う第2のポンプ42と、試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行う第2のプローブ261とを有する。本実施形態では、第2のポンプ42は、試薬の分注に係る駆動を行うポンプであり、第2のプローブ261は、試薬の吸引及び吐出を行うプローブである。
これに限られず、第1のポンプ41は、試料の分注に係る駆動を行うポンプであり、第1のプローブ251は、試料の吸引及び吐出を行うプローブであってもよい。また、第2のポンプ42は、試料の分注に係る駆動を行うポンプであり、第2のプローブ261は、試料の吸引及び吐出を行うプローブであってもよい。
本実施形態の第1のポンプ41及び第2のポンプ42は、例えばシリンジポンプであり、第1のポンプ41は第1のモータ411を有し、第2のポンプ42は第1のモータ421を有する。ポンプ41,42では、モータ411,421から出力される回転駆動力がボールねじ等により直線駆動力に変換され、この直線駆動力によりピストンがシリンジに対して移動する。シリンジに対するピストンの移動により、シリンジ内への流体の吸引及びシリンジからの流体の吐出が行われる。なお、第1のポンプ41及び第2のポンプ42はシリンジポンプに限られず、流体の吸引及び吐出を行うことが可能な様々なポンプが使用され得る。
シリンジポンプでは、ピストンとシリンジとの間の密封性を確保するために、例えばピストンの先端部にシール部品が設けられている。このシール部品は、シリンジに対して摺動するため、ポンプの稼働にともなって摩耗し得る。摩耗したシール部品を使用し続けると、シール部品とシリンジとの間に隙間が生じ、この隙間から流体が漏れるおそれがある。したがって、シール部品を定期的に交換するメンテナンスを行う必要がある。なお、他のポンプにおいても、可動部における密封性を確保するためにシール部品が設けられていることがあり、同様のメンテナンスを行う必要がある。また、シール部品以外にも、定期的な交換が必要な部品が存在し得る。
自動分析装置10において測定される試料の種類や測定項目によっては、第1試薬の分注量と第2試薬の分注量とが異なったり、第1試薬及び第2試薬のいずれか一方のみが使用されたりすることがある。この場合、第1ポンプ41の累積動作量と第2ポンプ42の累積動作量とが異なることになる。第1ポンプ41及び第2ポンプ42のメンテナンスを一定期間ごとに行った場合、各ポンプ41,42においてメンテナンスが必要な時期に実際のメンテナンスが行われない場合がある。これに対して、各ポンプ41,42の実際の使用状況に応じて個別にメンテナンスを行う、すなわち第1ポンプ41の実際の使用状況に応じて第1ポンプ41のメンテナンスを行い、第2ポンプ42の実際の使用状況に応じて第2ポンプ42のメンテナンスを行うことが考えられる。しかし、この場合には、第1ポンプ41のメンテナンスの時期と第2ポンプ42のメンテナンスの時期とが異なるため、メンテナンスを行う総回数が増え、使用者やメンテナンス作業員の負担が増える。
このような課題に対処するために、本実施形態の自動分析装置10は、第1のポンプ41の累積動作量と第2のポンプ42の累積動作量との差を小さくすることが可能な接続部50を備えている。以下、この接続部50について説明する。
本実施形態の自動分析装置10は、第1のポンプ41及び第2のポンプ42と、第1のプローブ251及び第2のプローブ261との間を切替え可能に接続する接続部50を有している。接続部50は、第1バルブ51、第2バルブ52、第3バルブ53及び第4バルブ54を有している。第1バルブ51及び第2バルブ52は、第1のポンプ41と第1のプローブ251との間に配置されている。第2バルブ52は、第1バルブ51と第1のプローブ251との間に配置されている。第3バルブ53及び第4バルブ54は、第2のポンプ42と第2のプローブ261との間に配置されている。第4バルブ54は、第3バルブ53と第2のプローブ261との間に配置されている。バルブ51~54は、それぞれ三方バルブで構成されており、流路を切替える機能を有している。
接続部50は、第1流路61、第2流路62、第3流路63、第4流路64、第5流路65、第6流路66、第7流路67及び第8流路68を有している。第1流路61は、第1のポンプ41と第1バルブ51とを接続する流路である。第2流路62は、第1バルブ51と第2バルブ52とを接続する流路である。第3流路63は、第2バルブ52と第1のプローブ251とを接続する流路である。第4流路64は、第2のポンプ42と第3バルブ53とを接続する流路である。第5流路65は、第3バルブ53と第4バルブ54とを接続する流路である。第6流路66は、第4バルブ54と第2のプローブ261とを接続する流路である。第7流路67は、第1バルブ51と第4バルブ54とを接続する流路である。第8流路68は、第2バルブ52と第3バルブ53とを接続する流路である。
本実施形態の自動分析装置10は、さらに、洗浄液タンク80と、洗浄流路82とを有している。洗浄液タンク80は、第1のプローブ251、第2のプローブ261及び接続部50の内部を洗浄するための洗浄液を収容するタンクである。洗浄液としては、例えば純水等の水を用いることができる。洗浄流路82は、洗浄液タンク80と第1のポンプ41及び第2のポンプ42とを接続する流路である。洗浄流路82には、必要に応じてバルブが設けられてもよい。
次に、図5~図9を参照して、接続部50を有する自動分析装置10の動作について説明する。図6は、流路を切り替える前における接続部50を示し、図7は、表示部152における表示の一例を示す図である。図8は、流路を切り替えた後における接続部50を示している。図9は、洗浄液タンク80内に収容された洗浄液を用いて第1のプローブ251、第2のプローブ261及び接続部50の内部を洗浄する際の接続部50を示している。図6、図8及び図9では、内部を流体が流れることができる状態にある流路が太い実線で示されており、内部を流体が流れることができない状態にある流路が細い破線で示されている。
図6に示された例では、第1のポンプ41と第1のプローブ251とが、第1流路61、第1バルブ51、第2流路62、第2バルブ52及び第3流路63を介して連通している。また、第2のポンプ42と第2のプローブ261とが、第4流路64、第3バルブ53、第5流路65、第4バルブ54及び第6流路66を介して連通している。第1バルブ51と第4バルブ54とは連通しておらず、流体が第7流路67を流れることはできない。また、第2バルブ52と第3バルブ52とは連通しておらず、流体が第8流路68を流れることはできない。
この状態において、第1のポンプ41の駆動力により、第1のプローブ251を用いて第1試薬の分注を行うことが可能である。また、第2のポンプ42の駆動力により、第2のプローブ261を用いて第2試薬の分注を行うことが可能である。具体的には、以下のように第1試薬及び第2試薬の分注が行われる。
第1試薬分注機構25では、第1のプローブ251の先端を試薬容器32内に収容された第1試薬内に浸漬した状態で第1のポンプ41を駆動して、第1のプローブ251内に第1試薬を吸引する。次に、第1のプローブ251を移動させて、第1のプローブ251の先端が反応容器内に位置した状態で第1のポンプ41を駆動して、第1のプローブ251内に収容された第1試薬を反応容器内に吐出する。
第2試薬分注機構26では、第2のプローブ261の先端を試薬容器33内に収容された第2試薬内に浸漬した状態で第2のポンプ42を駆動して、第2のプローブ261内に第2試薬を吸引する。次に、第2のプローブ261を移動させて、第2のプローブ261の先端が反応容器内に位置した状態で第2のポンプ42を駆動して、第2のプローブ261内に収容された第2試薬を反応容器内に吐出する。
図5は、このときの自動分析装置10の動作の一例を示すフローチャートである。まず、制御部11が、各ポンプ41,42の動作量を計測する(ステップS1)。具体的には、制御部11が、第1のポンプ41から、第1のポンプ41の動作量に関する情報を受信する。また、制御部11が、第2のポンプ42から、第2のポンプ42の動作量に関する情報を受信する。第1のポンプ41及び第2のポンプ42の動作量に関する情報は、例えば、プローブ251,261を介した試薬の吸引及び/又は吐出の総量、プローブ251,261を介した試薬の吸引及び/又は吐出の回数、ポンプ41,42のシリンジを駆動するモータ411,421の駆動量(回転角度)、モータ411,421の駆動時間である。本実施形態においては、この各ポンプ41,42の動作量の計測は、制御回路110の累積動作量計数機能111により制御され、実行される。
次に、各ポンプ41,42の累積動作量を計数する(ステップS2)。具体的には、制御部11が、第1のポンプ41及び第2のポンプ42の動作量に関する情報に基づいて、第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量を積算する。本実施形態においては、この累積動作量の計数は、制御回路110の累積動作量計数機能111により制御され、実行される。このとき、制御部11は、表示部152を制御して、第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量を表示部152に表示してもよい。
次に、第1のポンプ41の累積動作量と第2のポンプ42の累積動作量との差を算出する(ステップS3)。本実施形態においては、この累積動作量の差の算出は、制御回路110の累積動作量計数機能111により制御され、実行される。
次に、第1のポンプ41の累積動作量と第2のポンプ42の累積動作量との差が所定量以上であるか否かを判定する(ステップS4)。この判定は、制御回路110の累積動作量計数機能111により制御され、実行される。ステップS4において、第1のポンプ41の累積動作量と第2のポンプ42の累積動作量との差が所定量未満であると判定された場合(図5の「NO」)には、図5の「A」に戻り、ステップS1~S4を繰り返す。
ステップS4において、第1のポンプ41の累積動作量と第2のポンプ42の累積動作量との差が所定量以上であると判定された場合(図5の「YES」)には、使用者に報知する(ステップS5)。本実施形態においては、この報知は、制御回路110の報知機能112により制御され、実行される。ステップS5において、使用者への報知は、印刷部151からの印刷出力、表示部152への表示、スピーカーからの音声出力等により、実行することができる。ステップS5における表示部152の表示の一例を図7に示す。
使用者から流路を切り替えるべき旨の指示の入力を受けると、例えば図7において「流路切替え」ボタンが押下されると、制御部11は、流路を切り替える(ステップS6)。本実施形態においては、この流路の切り替えは、制御回路110の流路切替機能113により制御され、実行される。図8には、流路の切り替え後の接続部50が示されている。制御部11は、第1バルブ51~第4バルブ54を制御して流路を切り替える。図8に示された、切り替え後の接続部50においては、第1のポンプ41と第2のプローブ261とが、第1流路61、第1バルブ51、第7流路67、第4バルブ54及び第6流路66を介して連通している。また、第2のポンプ42と第1のプローブ251とが、第4流路64、第3バルブ53、第8流路68、第2バルブ52及び第3流路63を介して連通している。第1バルブ51と第2バルブ52とは連通しておらず、流体が第2流路62を流れることはできない。また、第3バルブ53と第4バルブ54とは連通しておらず、流体が第5流路65を流れることはできない。
流路を切り替えた後に、流路内の洗浄を行ってもよい(ステップS7)。本実施形態においては、この流路内の洗浄は、制御回路110の流路切替機能113により制御され、実行される。図9には、流路内の洗浄を行う際の接続部50が示されている。制御部11は、洗浄液タンク80と第1のポンプ41及び第2のポンプ42との間の洗浄流路82を連通させる。制御部11は、第1のポンプ41及び第2のポンプ42を制御して、洗浄液タンク80内の洗浄液を吸引して第1のプローブ251及び第2のプローブ261から吐出させる。これにより、第1のプローブ251及び第2のプローブ261内で第1試薬と第2試薬とが混ざってしまうこと(コンタミネーション)を抑制することができる。なお、洗浄液は、例えば純粋等の水であってもよい。
その後、第1試薬及び第2試薬の分注を再開することができる。流路の切り替え後には、第2のポンプ42の駆動力により、第1のプローブ251を用いて第1試薬の分注を行うことができる。また、第1のポンプ41の駆動力により、第2のプローブ261を用いて第2試薬の分注を行うことができる。具体的には、以下のように第1試薬及び第2試薬の分注を行うことができる。
第1のプローブ251の先端を試薬容器32内に収容された第1試薬内に浸漬した状態で第2のポンプ42を駆動して、第1のプローブ251内に第1試薬を吸引する。次に、第1のプローブ251を移動させて、第1のプローブ251の先端が反応容器内に位置した状態で第2のポンプ42を駆動して、第1のプローブ251内に収容された第1試薬を反応容器内に吐出する。また、第2のプローブ261の先端を試薬容器33内に収容された第2試薬内に浸漬した状態で第1のポンプ41を駆動して、第2のプローブ261内に第2試薬を吸引する。次に、第2のプローブ261を移動させて、第2のプローブ261の先端が反応容器内に位置した状態で第1のポンプ41を駆動して、第2のプローブ261内に収容された第2試薬を反応容器内に吐出する。
第1のポンプ41及び第2のポンプ42のメンテナンスを行うべき時期になっているか否かの判定は、第1のポンプ41及び第2のポンプ42の累積動作量に基づいて判断される。制御部11は、第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量のうち大きい方の累積動作量が所定の量以上であるか否かを判定する(ステップS8)。本実施形態においては、この判定は、制御回路110の累積動作量計数機能111により制御され、実行される。
ステップS8において、第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量のうち大きい方の累積動作量が所定の量未満であると判定された場合(図5の「NO」)には、図5の「A」に戻る。ステップS8において、第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量のうち大きい方の累積動作量が所定の量以上であると判定された場合(図5の「YES」)には、使用者への報知を行う(ステップS9)。本実施形態においては、この報知は、制御回路110の報知機能112により制御され、実行される。ステップS9において、使用者への報知は、印刷部151からの印刷出力、表示部152への表示、スピーカーからの音声出力等により、実行することができる。
その後、ポンプのメンテナンスを行う(ステップS10)。
流路を切り替えた後に、標準試料の測定を実施してもよい。図10は、流路切替え後の自動分析装置10の動作の一例を示すフローチャートである。流路を切り替えた後に、ステップS7の流路内の洗浄が行われる場合には、標準試料の測定は、ステップS7の後に行われてもよい。
ステップS6又はS7の後に、標準試料の測定が行われる(ステップS11)。その後、ステップS11の標準試料の測定により得られた測定結果が所定の範囲内であるかを判定する(ステップS12)。標準試料の測定結果が所定の範囲内である場合(図10の「YES」)には、図5のAに戻り(ステップS13)、検体試料の測定を再開する。その一方、標準試料の測定結果が所定の範囲内でない場合(図10の「NO」)には、制御部11は、使用者に報知する(ステップS14)。その後、制御部11は、表示部152に確認画面を表示し(ステップS15)、使用者からの入力を受け付ける。本実施形態においては、ステップS14及びS15は、制御回路110の報知機能112により制御され、実行される。なお、ステップS14及びS15は、同時に行われてもよい。すなわち、表示部152に標準試料の測定結果が所定の範囲内でない旨を表示するとともに、使用者への確認のメッセージを表示してもよい。
図11には、このような表示画面の例が示されている。標準試料の測定結果が所定の範囲内でない場合には、さらにブランク測定を実施したり、新規キャリブレーションを実施したりしてもよい。ステップS15の確認画面において、使用者が、ブランク測定を実施するか、新規キャリブレーションを実施するか、いずれも実施しない(図11の「スキップ」ボタンを押下する)か、を選択できるようにしてもよい。
上述した実施形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を適宜参照しながら、他の実施形態について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
第2実施形態
図12は、第2実施形態に係る自動分析装置10の第1試薬分注機構25及び第2試薬分注機構26の構成の一例を示す図である。
図12に示されているように、本実施形態の自動分析装置10は、第1のポンプ41と、第2のポンプ42と、第1のプローブ251と、第2のプローブ261と、第9流路69と、第10流路70とを備えている。図12に示された状態において、第9流路69は、第1のポンプ41と第1のプローブ251とを接続している。また、第10流路70は、第2のポンプ42と第2のプローブ261とを接続している。
次に、図13及び図14を参照して、本実施形態の自動分析装置10の動作について説明する。図13は、自動分析装置10の動作の一例を示すフローチャートである。図14は、ポンプを入れ替えた後の第1試薬分注機構25及び第2試薬分注機構26を示す図である。
図13において、ステップS1~S5及びS7~S10については、第1実施形態と同様に実施され得るので、詳細な説明は省略する。
本実施形態のステップS5における表示部152の表示の一例を図15に示す。本実施形態のステップS5では、報知部11は、第1のポンプ41及び第2のポンプ42の動作の履歴に関する情報に基づいて、第1のポンプ41の少なくとも一部と第2のポンプ42の少なくとも一部とを入れ替えるよう使用者へ促す報知を行う。図15に示された例では、報知部11は、表示部152を制御して、第1のポンプ41と第2のポンプ42とを入れ替えるよう使用者へ促す報知を行う。
使用者は、ステップS5の報知を受けると、図14に示されているように、第1のポンプ41の少なくとも一部と第2のポンプ42の少なくとも一部とを入れ替える(ステップS20)。このとき、第1のポンプ41の全体と第2のポンプ42の全体とを入れ替えるようにしてもよい。第1のポンプ41及び第2のポンプ42の入れ替えられるべき部分は、簡単に取り外し及び取り付けができるように構成されていることが好ましい。例えば、第1のポンプ41及び第2のポンプ42の入れ替えられるべき部分は、使用者によるボタン操作により取り外すことができるように構成されてもよい。
その後、ステップS7又はS8が行われる。なお、本実施形態においても、制御部11は、ステップS20又はS7の後、図10を参照して説明した、標準試料の測定を実施してもよい。
他の変形例として、第1実施形態及び第2実施形態において、制御部11は、試料の測定結果と当該試料の測定時に使用されたポンプ41,42の情報とを紐づけて記憶部118に記憶させてもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態において、制御部11は、標準試料の測定結果と標準試料の測定時に使用されたポンプ41,42の情報とを紐づけて記憶部118に記憶させてもよい。
ここで、使用されたポンプ41,42の情報とは、例えば、第1試薬の分注には、第1のポンプ41及び第2のポンプ42のうちいずれのポンプが使用されたか、第2試薬の分注には、第1のポンプ41及び第2のポンプ42のうちいずれのポンプが使用されたか、についての情報である。
本明細書における自動分析装置10は、
[1]試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う第1のポンプ41と、
試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う第2のポンプ42と、
試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行う第1のプローブ251と、
試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行う第2のプローブ261と、
第1のポンプ41及び第2のポンプ42と、第1のプローブ251及び第2のプローブ261との間を切替え可能に接続する接続部50と、
流路切替部を有する制御部11であって、流路切替部は、第1のポンプ41及び第2のポンプ42の動作の履歴に関する情報に基づいて、接続部50を制御して第1のポンプ41及び第2のポンプ42と第1のプローブ251及び第2のプローブ261との間の流路を切り替える、制御部11と
を備える自動分析装置10、である。
本明細書における自動分析装置10は、
[2]試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う第1のポンプ41と、
試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う第2のポンプ42と、
試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行う第1のプローブ251と、
試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行う第2のプローブ261と、
報知部を有する制御部11であって、報知部は、第1のポンプ41及び第2のポンプ42の動作の履歴に関する情報に基づいて、第1のポンプ41の少なくとも一部と第2のポンプ42の少なくとも一部とを入れ替えるよう使用者へ促す報知を行う、制御部11と
を備える自動分析装置10、である。
本明細書における自動分析装置10は、
[3]制御部11は、第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量を計数する累積動作量計数部を有する、[1]又は[2]の自動分析装置10、である。
このような自動分析装置10によれば、第1のポンプ41及び第2のポンプ42の動作の履歴に関する情報に基づいて、例えば、第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量に基づいて、第1のポンプ41及び第2のポンプ42と第1のプローブ251及び第2のプローブ261との間の流路を切り替える、又は、第1のポンプ41の少なくとも一部と第2のポンプ42の少なくとも一部とを入れ替える、ことができる。これにより、第1のプローブ251を用いた試料及び/又は試薬の吸引及び吐出の量や回数と、第2のプローブ261を用いた試料及び/又は試薬の吸引及び吐出の量や回数との間に大きな差がある場合にも、第1のポンプ41による試料及び/又は試薬の吸引及び吐出の累積の量と、第2のポンプ42による試料及び/又は試薬の吸引及び吐出の累積の量との差を小さくすることができる。したがって、第1のポンプ41のメンテナンス時期と第2のポンプ42のメンテナンス時期との差を小さくすることができる。これにより、第1のポンプ41のメンテナンスと第2のポンプ42のメンテナンスとを同時に行うことが可能になり、メンテナンスを行う総回数が増えることを抑制することができる。したがって、使用者及びメンテナンス作業員の、ポンプ41,42のメンテナンスに係る負担を減らすことができる。
本明細書における自動分析装置10は、
[4]制御部11は、第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量のうち大きい方の累積動作量が所定の量以上である場合に、使用者への報知を行う、[3]の自動分析装置10、である。
このような自動分析装置10によれば、ポンプ41,42においてメンテナンスが必要になる累積動作量を所定の量として設定しておくことにより、第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量のうち大きい方の累積動作量が所定の量以上となったときに、使用者へポンプ41,42のメンテナンスが必要となったことを報知することができる。
本明細書における自動分析装置10は、
[5]表示部152を備え、
制御部11は、表示部152を制御して、第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量を表示部152に表示する、[3]又は[4]の自動分析装置10、である。
このような自動分析装置10によれば、使用者が、表示部152において第1のポンプ41の累積動作量及び第2のポンプ42の累積動作量を確認することができるので、第1実施形態における、接続部50における流路の切り替え時期や、第2実施形態における、第1のポンプ41の少なくとも一部と第2のポンプ42の少なくとも一部との入れ替えの時期を、使用者が予測することができる。また、ポンプ41,42のメンテナンスを、使用者が予測することもできる。
本明細書における自動分析装置10は、
[6]制御部11は、第1のポンプ41及び第2のポンプ42と第1のプローブ251及び第2のプローブ261との間の流路を切り替えた後、又は、第1のポンプ41の少なくとも一部と第2のポンプ42の少なくとも一部とを入れ替えた後、標準試料の測定を実施する、[1]~[5]のいずれか1つの自動分析装置10、である。
このような自動分析装置10によれば、第1実施形態における、第1のポンプ41及び第2のポンプ42と第1のプローブ251及び第2のプローブ261との間の流路の切り替え、及び、第2実施形態における、第1のポンプ41の少なくとも一部と第2のポンプ42の少なくとも一部との入れ替え、の後に、第1のプローブ251及び第2のプローブ261を用いた試料及び/又は試薬の分注量が規定された範囲内にあるか否かを確認することができる。
本明細書における自動分析装置10は、
[7]制御部11は、標準試料の測定結果が所定の範囲外である場合に、使用者への報知を行う、[6]の自動分析装置10、である。
このような自動分析装置10によれば、第1のプローブ251及び第2のプローブ261を用いた試料及び/又は試薬の分注量が規定された範囲内にない場合に、使用者に、さらなる測定やキャリブレーション等を行うように促すことができる。
本明細書における自動分析装置10は、
[8]制御部11は、試料の測定結果と試料の測定時に使用されたポンプ41,42の情報とを紐づけて記憶部118に記憶させる、[1]~[7]のいずれか1つの自動分析装置10、である。
本明細書における自動分析装置10は、
[9]制御部11は、標準試料の測定結果と標準試料の測定時に使用されたポンプ41,42の情報とを紐づけて記憶部118に記憶させる、[6]又は[7]の自動分析装置10、である。
このような自動分析装置10によれば、試料の測定や標準試料の測定の際に、どのポンプが使用されたのかを、後から確認することができる。
なお、上記説明における「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(central processing unit)、GPU (Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサが例えばCPUである場合、プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することで各処理機能を実現する。一方、プロセッサが例えばASICである場合、プログラムが記憶回路に保存される代わりに、当該処理機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その処理機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその処理機能を実現するようにしてもよい。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これらの実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 自動分析装置
11 分析制御部
13 分析データ処理部
15 出力部
17 操作部
19 システム制御部
20 分析部
21 サンプルディスク
24 反応ディスク
25 第1試薬分注機構
26 第2試薬分注機構
27 試料分注機構
31 試料容器
32 試薬容器
33 試薬容器
41 第1のポンプ
42 第2のポンプ
50 接続部
110 制御回路
111 累積動作量計数機能
112 報知機能
113 流路切替機能
118 記憶回路
120 駆動機構
251 第1のプローブ
261 第2のプローブ

Claims (9)

  1. 試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う第1のポンプと、
    試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う第2のポンプと、
    試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行う第1のプローブと、
    試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行う第2のプローブと、
    前記第1のポンプ及び前記第2のポンプと、前記第1のプローブ及び前記第2のプローブとの間を切替え可能に接続する接続部と、
    流路切替部を有する制御部であって、前記流路切替部は、前記第1のポンプ及び前記第2のポンプの動作の履歴に関する情報に基づいて、前記接続部を制御して前記第1のポンプ及び前記第2のポンプと前記第1のプローブ及び前記第2のプローブとの間の流路を切り替える、制御部と
    を備える自動分析装置。
  2. 試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う第1のポンプと、
    試料及び/又は試薬の分注に係る駆動を行う第2のポンプと、
    試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行う第1のプローブと、
    試料及び/又は試薬の吸引及び吐出を行う第2のプローブと、
    報知部を有する制御部であって、前記報知部は、前記第1のポンプ及び前記第2のポンプの動作の履歴に関する情報に基づいて、前記第1のポンプの少なくとも一部と前記第2のポンプの少なくとも一部とを入れ替えるよう使用者へ促す報知を行う、制御部と
    を備える自動分析装置。
  3. 前記制御部は、前記第1のポンプの累積動作量及び前記第2のポンプの累積動作量を計数する累積動作量計数部を有する、請求項1又は2に記載の自動分析装置。
  4. 前記制御部は、前記第1のポンプの前記累積動作量及び前記第2のポンプの前記累積動作量のうち大きい方の前記累積動作量が所定の量以上である場合に、使用者への報知を行う、請求項3に記載の自動分析装置。
  5. 表示部を備え、
    前記制御部は、前記表示部を制御して、前記第1のポンプの前記累積動作量及び前記第2のポンプの前記累積動作量を前記表示部に表示する、請求項3に記載の自動分析装置。
  6. 前記制御部は、前記第1のポンプ及び前記第2のポンプと前記第1のプローブ及び前記第2のプローブとの間の流路を切り替えた後、又は、前記第1のポンプの少なくとも一部と前記第2のポンプの少なくとも一部とを入れ替えた後、標準試料の測定を実施する、請求項1又は2に記載の自動分析装置。
  7. 前記制御部は、前記標準試料の測定結果が所定の範囲外である場合に、使用者への報知を行う、請求項6に記載の自動分析装置。
  8. 前記制御部は、前記試料の測定結果と前記試料の測定時に使用されたポンプの情報とを紐づけて記憶部に記憶させる、請求項1又は2に記載の自動分析装置。
  9. 前記制御部は、前記標準試料の測定結果と前記標準試料の測定時に使用されたポンプの情報とを紐づけて記憶部に記憶させる、請求項6に記載の自動分析装置。
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