JP2024027107A - 通信方法および関連する装置 - Google Patents

通信方法および関連する装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024027107A
JP2024027107A JP2023132318A JP2023132318A JP2024027107A JP 2024027107 A JP2024027107 A JP 2024027107A JP 2023132318 A JP2023132318 A JP 2023132318A JP 2023132318 A JP2023132318 A JP 2023132318A JP 2024027107 A JP2024027107 A JP 2024027107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cpe
multicast
site
identifier
address
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023132318A
Other languages
English (en)
Inventor
ドンレイ・パン
Donglei Pang
チェン・シェン
Chen Shen
ハイボ・ワン
Haibo Wang
ファンホン・デュアン
Fanghong Duan
ジボ・フ
Zhibo Hu
ダペン・チェン
Dapeng Chen
ジンロン・シエ
Jingrong Xie
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Huawei Technologies Co Ltd
Original Assignee
Huawei Technologies Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Huawei Technologies Co Ltd filed Critical Huawei Technologies Co Ltd
Publication of JP2024027107A publication Critical patent/JP2024027107A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L45/00Routing or path finding of packets in data switching networks
    • H04L45/64Routing or path finding of packets in data switching networks using an overlay routing layer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L41/00Arrangements for maintenance, administration or management of data switching networks, e.g. of packet switching networks
    • H04L41/12Discovery or management of network topologies
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/02Details
    • H04L12/16Arrangements for providing special services to substations
    • H04L12/18Arrangements for providing special services to substations for broadcast or conference, e.g. multicast
    • H04L12/185Arrangements for providing special services to substations for broadcast or conference, e.g. multicast with management of multicast group membership
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L45/00Routing or path finding of packets in data switching networks
    • H04L45/02Topology update or discovery
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L45/00Routing or path finding of packets in data switching networks
    • H04L45/02Topology update or discovery
    • H04L45/04Interdomain routing, e.g. hierarchical routing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L45/00Routing or path finding of packets in data switching networks
    • H04L45/16Multipoint routing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L45/00Routing or path finding of packets in data switching networks
    • H04L45/42Centralised routing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L45/00Routing or path finding of packets in data switching networks
    • H04L45/54Organization of routing tables
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L45/00Routing or path finding of packets in data switching networks
    • H04L45/76Routing in software-defined topologies, e.g. routing between virtual machines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】通信の信頼性及び柔軟性を改善する。【解決手段】ソフトウェア定義ワイドエリアネットワーク(SD-WAN)に適用され、構成及び展開が単純で、アンダーレイネットワークへの結合が非常に弱く影響が小さい方法であって、顧客構内機器(CPE)は、通信の信頼性及び柔軟性を改善するようにSD-WANオーバーレイルーティングテーブルを自律的に生成し、ルートリフレクタは、SD-WANオーバーレイマルチキャスト通信を実装するために、CPEへのオーバーレイマルチキャスト逆方向経路転送ルートを指定する。CPEは、経路計算を自律的に実施する必要がなく、計算能力要件を低減し、その識別子及びサイトの識別子を、SD-WANオーバーレイマルチキャスト通信の実装のために、マルチキャスト参加メッセージで搬送し、標準IPヘッダを、SD-WANオーバーレイマルチキャスト通信を実装するマルチキャストサービスパケット内で搬送する。【選択図】図5

Description

本出願は、通信技術の分野に関し、特に、通信方法および関連する装置に関する。
ソフトウェア定義ワイドエリアネットワーク(software-defined wide area network、SD-WAN)は、ソフトウェア定義ネットワーク(software-defined network、SDN)技術をワイドエリアネットワークシナリオに適用することによって形成されるサービスである。このサービスは、広範囲の地理的範囲で企業ネットワーク、データセンタ、インターネットアプリケーション、クラウドサービスなどを接続するためのものである。本部サイト-支部サイト(HUB-SPOKE)アーキテクチャは、SD-WANネットワーキングに通常、使用されている。例えば、SD-WANは、広範囲の地理的範囲で企業ネットワークを接続する。本部サイトは、企業の本部に通常、展開され、支部サイトは、企業の支部エリアに展開される。任意の2つのサイトは、インターネット、例えば、キャリアネットワークを介して互いに相互作用する。SD-WANにおいてマルチキャストサービスをどのように実装するかは、現在、活発な研究テーマとなっている。
本出願は、SD-WANオーバーレイ(Overlay)マルチキャスト通信を実装するために、すなわち、SD-WANシナリオにおいてクロスインターネットマルチキャスト機能を実装し、インターネット上のマルチキャストサービスの影響を低減するために、通信方法および関連する装置を提供する。この解決策の構成および展開は単純であり、アンダーレイ(underlay)ネットワークへの結合は非常に弱く、アンダーレイネットワークへの影響は小さい。技術的解決策は、以下の通りである。
第1の態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下を含む:
第1の顧客構内機器(customer-premises equipment、CPE)は、SD-WANオーバーレイネットワーク内の複数のCPEの各々のノード情報を取得し、CPEのノード情報は、CPEの識別子と、CPEが位置するSD-WANリンクに関する情報と、を含み、第1のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。第1のCPEは、複数のCPEの各々のノード情報に基づいてSD-WANオーバーレイネットワークトポロジを生成する。第1のCPEは、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートを決定し、複数の宛先CPEは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEを含む。第1のCPEは、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートに基づいて、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成する。
すなわち、CPEは、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジを自律的に生成し、ネットワークトポロジに基づいて別のCPEへのオーバーレイルートを計算し、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルをさらに生成することができる。その後、CPEは、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルに基づいて、マルチキャストサービスおよび/またはユニキャストサービスを含む通信サービスを実装することができる。この解決策は、通信の信頼性および柔軟性を改善する。
一実装形態では、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、サイト粒度のルーティングテーブルである。各CPEのノード情報は、CPEが属するサイトの識別子をさらに含み、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先サイトの各々に対応するルーティングエントリを含み、宛先サイトに対応するルーティングエントリは、宛先サイトの識別子と、ネクストホップサイトであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先サイトに到達する、第1のCPEのネクストホップサイトの識別子と、を含み、複数の宛先サイトは、複数の宛先CPEが属するサイトを含む。
サイト粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、マルチキャスト通信を実装するためのものであり得る。例えば、第1のCPEは、サイト粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに基づいてマルチキャスト参加メッセージを転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてサイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成し、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに基づいてマルチキャストサービスパケットを送信することができる。次に、これが説明される。
任意選択で、本方法は、第1のCPEが第2のCPEから第1のマルチキャスト参加メッセージを取得することをさらに含み、第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第2のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第2のCPEが属する第2のサイトの識別子を含み、第2のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。第1のCPEは、第1のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先サイトに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会し、第1の宛先サイトは、マルチキャストランデブーポイントが属するサイトである。第1のCPEは、第3のサイトの識別子を取得するために、第1のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得する。第1のCPEは、第3のサイトの識別子および第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成し、第2のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第2のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループ・インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレス、第1のCPEの識別子、第3のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む。第1のCPEは、第3のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第2のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内のCPEに転送する。
第1のマルチキャスト参加メッセージで搬送される第1のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストメンバが参加を要求する第1のマルチキャストグループのIPアドレスである。第1のマルチキャスト参加メッセージは、(*,G)メッセージであり、「*」は、マルチキャストメンバがマルチキャストソースのIPアドレスを一時的に取得しないことを示し、「G」は、マルチキャストグループを表す。(*,G)メッセージの宛先は、マルチキャストランデブーポイントである。
加えて、第1のマルチキャスト参加メッセージで搬送される第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のルートキーおよび第1のルート属性を含む。第1のルートキーは、第1のマルチキャストグループIPアドレスおよび第2のCPEの識別子を含む。第1のルート属性は、第1のサイトの識別子および第2のサイトの識別子を含む。任意選択で、第1のルート属性は、仮想ルートインポート(virtual route import、VRI)属性およびトンネルカプセル化属性(tunnel encapsulation attribute、TEA)を含む。VRI属性は、第1のサイトの識別子を含み、TEAは、第2のサイトの識別子を含む。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージは、ターゲットルートタイプの指示情報をさらに搬送し、指示情報は、ターゲットルートタイプに基づいて第1のマルチキャスト参加ルート情報を解析するように第1のCPEに指示する。
第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、境界ゲートウェイプロトコル(border gateway protocol、BGP)-次世代マルチキャスト仮想プライベートネットワーク(next generation-multicast virtual private network、NG-MVPN)アドレスファミリに基づいて転送され、BGP NG-MVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応する。あるいは、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP-イーサネット仮想プライベートネットワーク(Ethernet virtual private network、EVPN)アドレスファミリに基づいて転送され、BGP-EVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応する。ターゲットルートタイプは、オーバーレイマルチキャスト参加ルートをアドバタイズするために、BGP NG-MVPNアドレスファミリまたはBGP EVPNアドレスファミリに拡張されることを理解されたい。
本方法は、第1のCPEが、第1のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成することをさらに含み、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第2のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第3のサイトの識別子である。サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内の(*,G)転送エントリは、マルチキャストグループIPアドレス、出口サイト識別子、および入口サイト識別子を含み、(S,G)転送エントリは、マルチキャストソースIPアドレス、マルチキャストグループIPアドレス、出口サイト識別子、および入口サイト識別子を含むことを理解されたい。第1のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて第1のCPEによって生成される第1の転送エントリは、(*,G)転送エントリである。
任意選択で、本方法は、第1のCPEが第3のCPEから第3のマルチキャスト参加メッセージを取得することをさらに含み、第3のマルチキャスト参加メッセージは、第3のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第3のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第3のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第3のCPEが属する第4のサイトの識別子を含み、第3のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。第1のCPEは、第2のルーティングエントリを取得するために、第2の宛先サイトに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会し、第2の宛先サイトは、第1のマルチキャストソースによってアクセスされるサイトである。第1のCPEは、第5のサイトの識別子を取得するために、第2のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得する。第1のCPEは、第5のサイトの識別子および第3のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第4のマルチキャスト参加メッセージを生成し、第4のマルチキャスト参加メッセージは、第4のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第4のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第5のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む。第1のCPEは、第5のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第5のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第4のマルチキャスト参加メッセージを第5のサイト内のCPEに転送する。
第3のマルチキャスト参加メッセージは、(S,G)メッセージであり、「S」は、マルチキャストソースを表す。(S,G)メッセージの宛先は、マルチキャストソースである。
第1のCPEは、第3のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成し、第1の転送エントリ内のマルチキャストソースIPアドレスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第4のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第5のサイトの識別子である。第1のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて第1のCPEによって生成された第1の転送エントリは、(S,G)転送エントリである。このプロセスは、第1のCPEが前述の(*,G)転送エントリを更新して、(S,G)転送エントリを取得することとして理解されることができる。
任意選択で、本方法は、第1のCPEが、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成した後に、第5のサイト内の第4のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信することをさらに含み、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN拡張汎用ルーティングカプセル化(extended generic routing encapsulation、ExtGRE)ヘッダおよび第1のIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する。第1のCPEは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析する。第1のCPEは、第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストソースIPアドレスが第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第5のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会する。第1のCPEは、第4のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得する。第1のCPEは、第4のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第4のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第1のマルチキャストサービスパケットを第4のサイト内のCPEに送信する。
第1のCPEが、第4のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第4のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを第4のサイト内のCPEに送信することは、第1のCPEが、第4のサイトの識別子に基づいて、第4のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得することを含む。第1のCPEは、第4のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを送信する。
第1のCPEが第4のサイト内のCPEの全てに第1のマルチキャストサービスパケットを送信する場合、第4のサイト内のCPEが故障している場合であっても、第1のマルチキャストサービスパケットは、第4のサイト内の別のCPEを介して転送されることができ、信頼性がより高いことを理解されたい。第1のCPEが、負荷分散ポリシーに従って、ランダム送信方式で、または別の方式で、第1のマルチキャストサービスパケットを第4のサイト内のCPEの一部に送信する場合、リソースの浪費は低減されることができる。
この解決策では、マルチキャストサービスパケットを送信するために、SD-WAN関連プロトコルが拡張される。例えば、マルチキャストサービスパケットを送信するために、ユニキャストサービスパケットの構造内のSD-WAN ExtGREヘッダの後にIPヘッダが追加される。追加されたIPヘッダは標準IPヘッダであるため、この解決策は、非常に強力な一般化および適用性を有し、既存のSD-WAN技術との良好な互換性を有する。
別の実装形態では、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、CPE粒度のルーティングテーブルである。SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先CPEの各々に対応するルーティングエントリを含み、宛先CPEに対応するルーティングエントリは、宛先CPEの識別子と、ターゲットSD-WANリンクのローカルトランスポートネットワークポート(transport network port、TNP)情報およびピアTNP情報と、を含み、ターゲットSD-WANリンクは、第1のCPEと、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEとの間のSD-WANリンクであり、ピアTNP情報は、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEのTNP情報である。
CPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、マルチキャスト通信を実装するためのものであり得る。例えば、第1のCPEは、CPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに基づいてマルチキャスト参加メッセージを転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてサイト粒度またはCPE粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成し、サイト粒度またはCPE粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに基づいてマルチキャストサービスパケットを送信することができる。次に、これが説明される。
任意選択で、本方法は、以下をさらに含む:
第1のCPEは、第5のCPEから第5のマルチキャスト参加メッセージを取得し、第5のマルチキャスト参加メッセージは、第5のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第5のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第5のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第5のCPEが属する第6のサイトの識別子を含み、第5のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。第1のCPEは、第3のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先CPEに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会し、第1の宛先CPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEである。第1のCPEは、第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得する。第1のCPEは、第7のサイトの識別子を取得するために、取得されたピアTNP情報に基づいて、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが第1の宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEが属するサイトの識別子を照会する。第1のCPEは、第7のサイトの識別子および第5のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第6のマルチキャスト参加メッセージを生成し、第6のマルチキャスト参加メッセージは、第6のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第6のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第7のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む。第1のCPEは、取得されたローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第6のマルチキャスト参加メッセージを送信する。
第5のマルチキャスト参加メッセージで搬送される第2のマルチキャストグループIPアドレスは、第2のマルチキャストメンバが参加を要求する第2のマルチキャストグループのIPアドレスである。第5のマルチキャスト参加メッセージは、(*,G)メッセージである。
本方法は、第1のCPEが、第5のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第2の転送エントリを生成することをさらに含み、第2の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、第2の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第6のサイトの識別子であり、第2の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第7のサイトの識別子である。第5のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて第1のCPEによって生成される第2の転送エントリは、(*,G)転送エントリである。第5のマルチキャスト参加メッセージはサイトの識別子を搬送するため、第1のCPEは、第5のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成することを理解されたい。
任意選択で、本方法は、第1のCPEが第5のCPEから第7のマルチキャスト参加メッセージを取得することをさらに含み、第7のマルチキャスト参加メッセージは、第7のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第7のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第5のCPEの識別子、第1のCPEの第1のTNP情報、および第5のCPEの第2のTNP情報を含み、第5のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。第1のCPEは、第3のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先CPEに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会し、第1の宛先CPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEである。第1のCPEは、第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得する。第1のCPEは、取得されたピアTNP情報および第7のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第8のマルチキャスト参加メッセージを生成し、第8のマルチキャスト参加メッセージは、第8のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第8のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、取得されたピアTNP情報、および第1のTNP情報を含む。第1のCPEは、取得されたローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第8のマルチキャスト参加メッセージを送信する。
本方法は、第1のCPEが、第7のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、CPE粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第3の転送エントリを生成することをさらに含み、第3の転送エントリ内のマルチキャストIPアドレスは、第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、第3の転送エントリ内の出口ポート情報は、第2のTNP情報であり、第3の転送エントリ内の入口ポート情報は、取得されたピアTNP情報である。第7のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて第1のCPEによって生成される第3の転送エントリは、(*,G)転送エントリである。第7のマルチキャスト参加メッセージはCPEのTNP情報を搬送するため、第1のCPEは、第7のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてCPE粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成することを理解されたい。
任意選択で、本方法は、第1のCPEが、CPE粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第3の転送エントリを生成した後に、第6のCPEによって送信された第2のマルチキャストサービスパケットを受信することをさらに含み、第2のマルチキャストサービスパケットは、第2のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第2のIPヘッダを含み、第2のSD-WAN ExtGREヘッダは、第2のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第2のIPヘッダは、第2のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第2のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する。第1のCPEは、第2のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第2のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第2のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第2のIPヘッダを解析する。第1のCPEは、第3の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口ポート情報が第6のCPEのTNP情報である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会する。第1のCPEは、第2のTNP情報を取得するために、第3の転送エントリ内の出口ポート情報を取得する。第1のCPEは、第2のTNP情報に基づいて、第1のCPEと第5のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得する。第1のCPEは、第1のCPEと第5のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて、第2のマルチキャストサービスパケットを送信する。第1のCPEがCPE粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに基づいてマルチキャストサービスパケットを送信する場合、リソースの浪費がある程度低減されることができることを理解されたい。
第2の態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下を含む。
SD-WANオーバーレイネットワーク内の第1のCPEは、ルートリフレクタ(route reflector、RR)によって送信された第1のBGP更新パケットを受信し、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のサイトの識別子を搬送する。第1のCPEは、第1のサイトの識別子を、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャスト逆方向経路転送(reverse path forwarding、RPF)ネクストホップサイト識別子として記録し、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、マルチキャスト参加メッセージを転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するように第1のCPEを誘導するためのものである。
この解決策では、RRは、SD-WANオーバーレイマルチキャスト通信を実装するために、CPEへのオーバーレイマルチキャストRPFルートを指定し、CPEは、経路計算を自律的に実施する必要がなく、その結果、CPEの計算能力要件が低減される。
任意選択で、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースルート情報を搬送し、第1のマルチキャストソースルート情報は、第1のルートプレフィックスおよび第1の拡張コミュニティ属性を含み、第1のルートプレフィックスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の拡張コミュニティ属性は、第1のサイトの識別子である。
任意選択で、第1のBGP更新パケットは、BGP-インターネットプロトコルバージョン4-マルチキャスト仮想プライベートネットワークインスタンス(ipv4-multicast vpn-instance、略してIPv4-MVPNインスタンス)アドレスファミリに基づいて転送され、BGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリは、第1の拡張コミュニティ属性に対応する。第1の拡張コミュニティ属性は、BGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリ・プロトコルにおいて定義された拡張コミュニティ属性であることを理解されたい。
任意選択で、本方法は、第1のCPEが第2のCPEから第1のマルチキャスト参加メッセージを取得することをさらに含み、第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループ・インターネットプロトコルIPアドレス、第2のCPEの識別子、第1のCPEが属する第2のサイトの識別子、および第2のCPEが属する第3のサイトの識別子を含み、第2のCPEは、SD-WANオーバーレイネットワーク内の複数のCPEのうちの1つである。第1のCPEは、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成し、第2のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第2のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第1のサイトの識別子、および第2のサイトの識別子を含む。第1のCPEは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて、第1のCPEと第1のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第2のマルチキャスト参加メッセージを第1のサイト内のCPEに転送する。第1のマルチキャスト参加メッセージは(S,G)メッセージであることを理解されたい。(S,G)メッセージの宛先は、マルチキャストソースである。第1のCPEによって記録され、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、マルチキャスト参加メッセージを第1のマルチキャストソースに転送するように第1のCPEを誘導するためのものである。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージは、ターゲットルートタイプの指示情報をさらに搬送し、指示情報は、ターゲットルートタイプに基づいて第1のマルチキャスト参加ルート情報を解析するように第1のCPEに指示する。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP NG-MVPNアドレスファミリに基づいて転送され、BGP NG-MVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応する。あるいは、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP EVPNアドレスファミリに基づいて転送され、BGP EVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応する。ターゲットルートタイプは、オーバーレイマルチキャスト参加ルートをアドバタイズするために、BGP NG-MVPNアドレスファミリまたはBGP EVPNアドレスファミリに拡張されることを理解されたい。
任意選択で、本方法は、第1のCPEが、第1のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成することをさらに含み、第1の転送エントリ内のマルチキャストソースIPアドレスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第3のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第1のサイトの識別子である。すなわち、第1のCPEは、第1のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、サイト粒度のオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成し、第1の転送エントリは、(S,G)転送エントリである。
任意選択で、本方法は、第1のCPEが、第1のサイト内の第3のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信することをさらに含み、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する。第1のCPEは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析する。第1のCPEは、第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストソースIPアドレスが第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第1のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会する。第1のCPEは、第3のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得する。第1のCPEは、第3のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第1のマルチキャストサービスパケットを第3のサイト内のCPEに送信する。
第1のCPEが、第3のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを第3のサイト内のCPEに送信することは、第1のCPEが、第3のサイトの識別子に基づいて、第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得することを含む。第1のCPEは、第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを送信する。第1のCPEが第3のサイト内の全てのCPEに第1のマルチキャストサービスパケットを送信する場合、信頼性はより高いことを理解されたい。第1のCPEが、負荷分散ポリシーに従って、ランダム送信方式で、または別の方式で、第1のマルチキャストサービスパケットを第3のサイト内のCPEの一部に送信する場合、リソースの浪費は低減されることができる。
第3の態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下を含む。
SD-WANオーバーレイネットワーク内のRRは、第1のサイト内の第1のCPEによって送信された第1のBGP更新パケットを受信し、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第2のサイトの識別子を搬送する。RRは、支部サイトから第1のマルチキャストソースへの構成されたオーバーレイユニキャスト経路に基づいて、第2のBGP更新パケットを第3のサイト内のCPEに反映し、第2のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のサイトの識別子を搬送する。第2のBGP更新パケットは、第1のサイトの識別子を、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャスト逆方向経路転送RPFネクストホップサイト識別子として記録するように第3のサイト内のCPEに指示し、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、マルチキャスト参加メッセージを転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するように第3のサイト内のCPEを誘導するためのものである。
この解決策では、RRは、SD-WANオーバーレイマルチキャスト通信を実装するために、CPEへのオーバーレイマルチキャストRPFルートを指定し、CPEは、経路計算を自律的に実施する必要がなく、その結果、CPEの計算能力要件が低減される。
任意選択で、第1のサイトおよび第2のサイトは、異なるサイトである。本方法は、RRが、第1のサイトの識別子および第1のBGP更新パケットに基づいて第2のBGP更新パケットを生成することをさらに含む。すなわち、RRは、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子をホップごとに修正する。
任意選択で、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースルート情報を搬送し、第1のマルチキャストソースルート情報は、第1のルートプレフィックスおよび第1の拡張コミュニティ属性を含み、第1のルートプレフィックスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の拡張コミュニティ属性は、第2のサイトの識別子である。
任意選択で、第1のBGP更新パケットは、BGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリに基づいて転送される。BGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリは、第1の拡張コミュニティ属性に対応する。換言すれば、拡張コミュニティ属性は、解決策におけるBGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリ・プロトコルにおいて定義された拡張コミュニティ属性であり、拡張コミュニティ属性は、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子を指定するためのものである。
任意選択で、RRは、コントローラによって配信された構成データを受信し、構成データは、支部サイトから第1のマルチキャストソースへのオーバーレイユニキャスト経路を示す。すなわち、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、ACの構成を通じてRR上で指定される。構成データは、管理者のオーケストレーションを通して生成されるか、または構成データは、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて経路計算を自動的に実施することによって、コントローラによって生成される。
第2の態様および第3の態様は、マルチキャスト通信を実装するために、組み合わされ、SD-WANシナリオにおけるオーバーレイネットワークに適用され得ることを理解されたい。
第4の態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下を含む。
第1のCPEは、第2のCPEから第1のマルチキャスト参加メッセージを取得し、第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第2のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第2のCPEが属する第2のサイトの識別子を含み、第1のCPEおよび第2のCPEは、SD-WANオーバーレイネットワーク内の複数のCPEのうちのCPEである。第1のCPEは、第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成し、第2のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第2のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第3のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む。第1のCPEは、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第2のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内のCPEに転送する。
この解決策では、SD-WANシナリオにおけるオーバーレイマルチキャスト通信を実装するために、CPEの識別子およびサイトの識別子がマルチキャスト参加メッセージで搬送される。
第1のマルチキャスト参加メッセージで搬送される第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のルートキーおよび第1のルート属性を含む。第1のルートキーは、第1のマルチキャストグループIPアドレスおよび第2のCPEの識別子を含む。第1のルート属性は、第1のサイトの識別子および第2のサイトの識別子を含む。任意選択で、第1のルート属性は、VRI属性およびTEAを含む。VRI属性は、第1のサイトの識別子を含み、TEAは、第2のサイトの識別子を含む。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージは、ターゲットルートタイプの指示情報をさらに搬送し、指示情報は、ターゲットルートタイプに基づいて第1のマルチキャスト参加ルート情報を解析するように第1のCPEに指示し、第1のマルチキャスト参加メッセージが第1のマルチキャスト参加ルート情報をアドバタイズするためのものであることを指示する。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP NG-MVPNアドレスファミリに基づいて転送され、BGP NG-MVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応する。あるいは、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP EVPNアドレスファミリに基づいて転送され、BGP EVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応する。ターゲットルートタイプは、オーバーレイマルチキャスト参加ルートを転送するために、BGP NG-MVPNアドレスファミリまたはBGP EVPNアドレスファミリに拡張されることを理解されたい。VRI属性およびTEAは、解決策において拡張された2つのターゲットルートタイプに対応する。例えば、2つのターゲットルートタイプは、オーバーレイマルチキャスト参加を実施するために、BGP NG-MVPNアドレスファミリまたはBGP EVPNアドレスファミリに拡張され、2つのターゲットルートタイプは、VRI属性およびTEAにそれぞれ対応する。
第1のCPEが第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する第1の実装形態は、第1のCPEが、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルおよび第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成することである。
SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、サイト粒度のルーティングテーブルまたはCPE粒度のルーティングテーブルである。これに基づいて、第1のCPEは、サイト粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルおよび第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するか、またはCPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルおよび第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する。次に、これが説明される。
SD-WANオーバーレイルーティングテーブルがサイト粒度のルーティングテーブルである実装形態では、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先サイトの各々に対応するルーティングエントリを含み、宛先サイトに対応するルーティングエントリは、宛先サイトの識別子と、ネクストホップサイトであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先サイトに到達する、第1のCPEのネクストホップサイトの識別子と、を含み、複数の宛先サイトは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEが属するサイトを含む。第1のCPEがSD-WANオーバーレイルーティングテーブルおよび第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成することは、第1のCPEが、第1のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先サイトに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会することを含み、第1の宛先サイトは、マルチキャストランデブーポイントが属するサイトである。第1のCPEは、第3のサイトの識別子を取得するために、第1のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得する。第1のCPEは、第3のサイトの識別子および第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する。第1のCPEが、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内のCPEに転送することは、第1のCPEが、第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルトランスポートネットワークポートTNP情報を取得することを含む。第1のCPEは、第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを送信する。
SD-WANオーバーレイルーティングテーブルがCPE粒度のルーティングテーブルである実装形態では、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先CPEの各々に対応するルーティングエントリを含み、宛先CPEに対応するルーティングエントリは、宛先CPEの識別子と、ターゲットSD-WANリンクのローカルトランスポートネットワークポートTNP情報およびピアTNP情報と、を含み、ターゲットSD-WANリンクは、第1のCPEと、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEとの間のSD-WANリンクであり、ピアTNP情報は、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEのTNP情報であり、複数の宛先CPEは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEを含む。第1のCPEがSD-WANオーバーレイルーティングテーブルおよび第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成することは、第1のCPEが、第2のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先CPEに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会することを含み、第1の宛先CPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEである。第1のCPEは、第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得する。第1のCPEは、第3のサイトの識別子を取得するために、取得されたピアTNP情報に基づいて、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが第1の宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEが属するサイトの識別子を照会する。第1のCPEは、第3のサイトの識別子および第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する。第1のCPEが、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内のCPEに転送することは、第1のCPEが、取得されたローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを送信することを含む。
第1のマルチキャスト参加メッセージは(*,G)メッセージであり、(*,G)メッセージの宛先はマルチキャストランデブーポイントであることを理解されたい。
任意選択で、本方法は、第1のCPEが、複数のCPEの各々のノード情報を取得することをさらに含み、CPEのノード情報は、CPEの識別子と、CPEが位置するSD-WANリンクに関する情報と、を含む。第1のCPEは、複数のCPEの各々のノード情報に基づいてSD-WANオーバーレイネットワークトポロジを生成する。第1のCPEは、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートを決定し、複数の宛先CPEは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEを含む。第1のCPEは、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートに基づいて、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成する。簡単に言えば、第1のCPEは、経路計算を自律的に実施することによってSD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成する。
第1のCPEがSD-WANオーバーレイルーティングテーブルおよび第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する実装解決策は、第1の態様において提供される通信方法と組み合わせて適用され得ることを理解されたい。
任意選択で、本方法は、第1のCPEが、RRによって送信された第1のBGP更新パケットを受信することをさらに含み、第1のBGP更新パケットは、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスおよび第3のサイトの識別子を搬送する。第1のCPEは、第3のサイトの識別子を、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録する。第1のCPEが第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する第2の実装形態は、第1のCPEが、第1のマルチキャスト参加メッセージおよびマルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成することである。簡単に言えば、RRは、第1のCPEから第1のCPEへのマルチキャストランデブーポイントへのオーバーレイルートを指定し、その結果、第1のCPEは、指定されたオーバーレイルートに基づいてマルチキャスト参加メッセージを転送する。
第1のCPEが、第1のマルチキャスト参加メッセージおよびマルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する実装解決策は、第2の態様および第3の態様において提供される通信方法と組み合わせて適用され得ることを理解されたい。
任意選択で、本方法は、第1のCPEが、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成することをさらに含み、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第2のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第3のサイトの識別子である。簡単に言えば、第1のCPEは、第1のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成する。
任意選択で、本方法は、第1のCPEが、第3のサイト内の第3のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信することをさらに含み、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する。第1のCPEは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析する。第1のCPEは、第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第3のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会する。第1のCPEは、第2のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得する。第1のCPEは、第2のサイトの識別子に基づいて、第1のマルチキャストサービスパケットを第2のサイト内のCPEに送信する。
第5の態様によれば、通信方法が提供される。本方法は以下を含む。
第1のCPEが、第1のサイト内の第2のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信し、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のインターネットプロトコルIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送し、第1のCPEおよび第2のCPEは、SD-WANオーバーレイネットワーク内の複数のCPEのうちのCPEである。第1のCPEは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析する。第1のCPEは、第1のマルチキャストグループIPアドレスに基づいて、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルから第1の転送エントリを見つける。第1のCPEは、第1の転送エントリに基づいて第1のマルチキャストサービスパケットを送信する。
この解決策では、SD-WAN関連プロトコルが拡張され、具体的には、SD-WANシナリオにおけるオーバーレイネットワークにおいてマルチキャストサービスパケットを送信するために、新たに定義されたマルチキャストサービスパケットにおいて標準IPヘッダが搬送される。追加されたIPヘッダは標準IPヘッダであるため、この解決策は、非常に強力な一般化および適用性を有し、既存のSD-WAN技術との良好な互換性を有する。
任意選択で、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルは、サイト粒度のマルチキャスト転送テーブルである。SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内の転送エントリは、マルチキャストグループIPアドレス、出口サイト識別子、および入口サイト識別子を含む。第1のCPEが第1のマルチキャストグループIPアドレスに基づいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルから第1の転送エントリを見つけることは、第1のCPEが、第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第1のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会することを含む。第1のCPEが第1の転送エントリに基づいて第1のマルチキャストサービスパケットを送信することは、第1のCPEが、第2のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得することを含む。第1のCPEは、第2のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第2のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第1のマルチキャストサービスパケットを第2のサイト内のCPEに送信する。
任意選択で、第1のCPEが、第2のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第2のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第1のマルチキャストサービスパケットを第2のサイト内のCPEに送信することは、第1のCPEが、第2のサイトの識別子に基づいて、第2のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルトランスポートネットワークポートTNP情報を取得することを含む。第1のCPEは、第2のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを送信する。第1のCPEが第2のサイト内の全てのCPEに第1のマルチキャストサービスパケットを送信する場合、信頼性はより高いことを理解されたい。第1のCPEが、負荷分散ポリシーに従って、ランダム送信方式で、または別の方式で、第1のマルチキャストサービスパケットを第2のサイト内のCPEの一部に送信する場合、リソースの浪費は低減されることができる。
任意選択で、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルは、CPE粒度のマルチキャスト転送テーブルである。SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内の転送エントリは、マルチキャストグループIPアドレス、出口ポート情報、および入口ポート情報を含む。第1のCPEが第1のマルチキャストグループIPアドレスに基づいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルから第1の転送エントリを見つけることは、第1のCPEが、第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口ポート情報が第2のCPEのTNP情報である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会することを含む。第1のCPEが第1の転送エントリに基づいて第1のマルチキャストサービスパケットを送信することは、第1のCPEが、第3のCPEのTNP情報を取得するために、第1の転送エントリ内の出口ポート情報を取得することを含む。第1のCPEは、第3のCPEのTNP情報に基づいて、第1のCPEと第3のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得する。第1のCPEは、第1のCPEと第3のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて、第1のマルチキャストサービスパケットを送信する。第1のCPEは、CPE粒度のマルチキャストサービスパケットを送信し、その結果、ある程度のリソース浪費が低減されることができる。
第5の態様は、第1の態様~第4の態様と組み合わせてマルチキャスト通信を実装することができる。第1の態様から第5の態様では、マルチキャスト参加メッセージの構造は一貫しており、マルチキャストサービスパケットの構造は一貫しており、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルの構造は一貫しており、CPE粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルの構造は一貫しており、サイト粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルの構造は一貫しており、CPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルの構造は一貫している。
第1の態様から第5の態様を参照すると、本出願で提供される通信方法は、限定はしないが、単層オーバーレイトポロジおよび多層オーバーレイトポロジを含むSD-WANオーバーレイネットワークに適用される。この解決策は、SD-WANフレキシブルトポロジネットワーキングシナリオにおいてオーバーレイマルチキャストサービス機能を実装することができる。SD-WANフレキシブルトポロジは、限定はしないが、単層平坦化オーバーレイトポロジ(例えば、ハブとスポークとの間の1ホップSD-WANトンネル)および階層マルチホップトポロジ(例えば、支部サイトと本部サイトとの間のSD-WANトンネルの複数のセグメントを横断する)を含む。加えて、この解決策におけるSD-WANオーバーレイマルチキャスト解決策の構成および展開は容易であり、アンダーレイネットワーク(例えば、インターネットまたはマルチプロトコルラベルスイッチング(multi-protocol label switching、MPLS)プライベートネットワーク)への結合は非常に弱く、アンダーレイネットワークへの影響は小さい。すなわち、アンダーレイネットワークにおけるデバイスのための追加のプロトコル拡張または展開は必要とされず、アンダーレイネットワークにおけるデバイスは、オーバーレイマルチキャストサービスを検知する必要もない。
第6の態様によれば、通信装置が提供され、該通信装置は、第1の態様における通信方法における動作を実行する機能を有する。通信装置は、1つ以上のモジュールを含み、1つ以上のモジュールは、第1の態様で提供される通信方法を実行するように構成される。
すなわち、通信装置が提供され、装置は、SD-WANオーバーレイネットワークに含まれる複数のCPEのうちの第1のCPEにおいて使用され、装置は、
複数のCPEの各々のノード情報を取得するように構成された第1の取得モジュールであって、CPEのノード情報は、CPEの識別子と、CPEが位置するSD-WANリンクに関する情報とを含む、第1の取得モジュールと、
複数のCPEの各々のノード情報に基づいてSD-WANオーバーレイネットワークトポロジを生成するように構成された第1の生成モジュールと、
SD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートを決定するように構成された第1の決定モジュールであって、複数の宛先CPEは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEを含む、第1の決定モジュールと、
第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートに基づいて、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成するように構成された第2の生成モジュールと、を含む。
任意選択で、各CPEのノード情報は、CPEが属するサイトの識別子をさらに含み、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先サイトの各々に対応するルーティングエントリを含み、宛先サイトに対応するルーティングエントリは、宛先サイトの識別子と、ネクストホップサイトであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先サイトに到達する、第1のCPEのネクストホップサイトの識別子と、を含み、複数の宛先サイトは、複数の宛先CPEが属するサイトを含む。
任意選択で、装置は、
第2のCPEから第1のマルチキャスト参加メッセージを取得するように構成された第2の取得モジュールであって、第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第2のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第2のCPEが属する第2のサイトの識別子を含み、第2のCPEは、複数のCPEのうちの1つである、第2の取得モジュールと、
第1のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先サイトに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会するように構成された第1の照会モジュールであって、第1の宛先サイトは、マルチキャストランデブーポイントが属するサイトである、第1の照会モジュールと、
第3のサイトの識別子を取得するために、第1のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得するように構成された第3の取得モジュールと、
第3のサイトの識別子および第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成された第3の生成モジュールであって、第2のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第2のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第3のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む、第3の生成モジュールと、
第3のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第3のサイト内のCPEに第2のマルチキャスト参加メッセージを転送するように構成された第1の転送モジュールと、をさらに含む。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージは、ターゲットルートタイプの指示情報をさらに搬送し、指示情報は、ターゲットルートタイプに基づいて第1のマルチキャスト参加ルート情報を解析するように第1のCPEに指示する。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP NG-MVPNアドレスファミリに基づいて転送され、BGP NG-MVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応し、または、
第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP EVPNアドレスファミリに基づいて転送され、BGP EVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応する。
任意選択で、装置は、
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成するように構成された第4の生成モジュールをさらに含み、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第2のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第3のサイトの識別子である。
任意選択で、第2の取得モジュールは、第3のCPEから第3のマルチキャスト参加メッセージを取得するようにさらに構成され、第3のマルチキャスト参加メッセージは、第3のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第3のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第3のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第3のCPEが属する第4のサイトの識別子を含み、第3のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。
第1の照会モジュールは、第2のルーティングエントリを取得するために、第2の宛先サイトに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会するようにさらに構成され、第2の宛先サイトは、第1のマルチキャストソースによってアクセスされるサイトである。
第3の取得モジュールは、第5のサイトの識別子を取得するために、第2のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得するようにさらに構成される。
第3の生成モジュールは、第5のサイトの識別子および第3のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第4のマルチキャスト参加メッセージを生成するようにさらに構成され、第4のマルチキャスト参加メッセージは、第4のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第4のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第5のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む。
第1の転送モジュールは、第5のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第5のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第4のマルチキャスト参加メッセージを第5のサイト内のCPEに転送するようにさらに構成される。
任意選択で、第4の生成モジュールは、
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成するようにさらに構成され、第1の転送エントリ内のマルチキャストソースIPアドレスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第4のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第5のサイトの識別子である。
任意選択で、装置は、
第5のサイト内の第4のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信するように構成された第1の受信モジュールであって、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する、第1の受信モジュールと、
第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析するように構成された第1の解析モジュールと、
第1の転送エントリを取得するために、第1のCPEについて、マルチキャストソースIPアドレスが第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第5のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会するように構成された第2の照会モジュールと、
第4のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得するように構成された第4の取得モジュールと、
第4のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第4のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第4のサイト内のCPEに第1のマルチキャストサービスパケットを送信するように構成された第1の送信モジュールと、さらに含む。
任意選択で、第1の送信モジュールは、
第4のサイトの識別子に基づいて、第4のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得するように構成された取得サブモジュールと、
第4のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを送信するように構成された送信サブモジュールと、を含む。
任意選択で、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先CPEの各々に対応するルーティングエントリを含み、宛先CPEに対応するルーティングエントリは、宛先CPEの識別子と、ターゲットSD-WANリンクのローカルTNP情報およびピアTNP情報と、を含み、ターゲットSD-WANリンクは、第1のCPEと、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEとの間のSD-WANリンクであり、ピアTNP情報は、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEのTNP情報である。
任意選択で、装置は、
第5のCPEから第5のマルチキャスト参加メッセージを取得するように構成された第5の取得モジュールであって、第5のマルチキャスト参加メッセージは、第5のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第5のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第5のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第5のCPEが属する第6のサイトの識別子を含み、第5のCPEは、複数のCPEのうちの1つである、第5の取得モジュールと、
第3のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先CPEに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会するように構成された第3の照会モジュールであって、第1の宛先CPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEである、第3の照会モジュールと、
第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得するように構成された第6の取得モジュールと、
第7のサイトの識別子を取得するために、取得されたピアTNP情報に基づいて、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが第1の宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEが属するサイトの識別子を照会するように構成された第4の照会モジュールと、
第7のサイトの識別子および第5のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第6のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成された第5の生成モジュールであって、第6のマルチキャスト参加メッセージは、第6のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第6のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第7のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む、第5の生成モジュールと、
取得されたローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第6のマルチキャスト参加メッセージを送信するように構成された第2の送信モジュールと、をさらに含む。
任意選択で、装置は、
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第2の転送エントリを生成するように構成された第6の生成モジュールをさらに含み、第2の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、第2の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第6のサイトの識別子であり、第2の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第7のサイトの識別子である。
任意選択で、装置は、
第5のCPEから第7のマルチキャスト参加メッセージを取得するように構成された第7の取得モジュールであって、第7のマルチキャスト参加メッセージは、第7のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第7のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第5のCPEの識別子、第1のCPEの第1のTNP情報、および第5のCPEの第2のTNP情報を含み、第5のCPEは、複数のCPEのうちの1つである、第7の取得モジュールと、
第3のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先CPEに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会するように構成された第5の照会モジュールであって、第1の宛先CPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEである、第5の照会モジュールと、
第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得するように構成された第8の取得モジュールと、
取得されたピアTNP情報および第7のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第8のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成された第7の生成モジュールであって、第8のマルチキャスト参加メッセージは、第8のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第8のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、取得されたピアTNP情報、および第1のTNP情報を含む、第7の生成モジュールと、
取得されたローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第8のマルチキャスト参加メッセージを送信するように構成された第3の送信モジュールと、をさらに含む。
任意選択で、装置は、
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第3の転送エントリを生成するように構成された第8の生成モジュールをさらに含み、第3の転送エントリ内のマルチキャストIPアドレスは、第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、第3の転送エントリ内の出口ポート情報は、第2のTNP情報であり、第3の転送エントリ内の入口ポート情報は、取得されたピアTNP情報である。
任意選択で、装置は、
第6のCPEによって送信された第2のマルチキャストサービスパケットを受信するように構成された第2の受信モジュールであって、第2のマルチキャストサービスパケットは、第2のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第2のIPヘッダを含み、第2のSD-WAN ExtGREヘッダは、第2のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第2のIPヘッダは、第2のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第2のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する、第2の受信モジュールと、
第2のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第2のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第2のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて、第2のIPヘッダを解析するように構成された第2の解析モジュールと、
第3の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口ポート情報が第6のCPEのTNP情報である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会するように構成された第6の照会モジュールと、
第2のTNP情報を取得するために、第3の転送エントリ内の出口ポート情報を取得するように構成された第9の取得モジュールと、
第2のTNP情報に基づいて、第1のCPEと第5のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得するように構成された第10の取得モジュールと、
第1のCPEと第5のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて、第2のマルチキャストサービスパケットを送信するように構成された第4の送信モジュールと、をさらに含む。
第7の態様によれば、通信装置が提供され、該通信装置は、第2の態様における通信方法における動作を実行する機能を有する。通信装置は、1つ以上のモジュールを含み、1つ以上のモジュールは、第2の態様で提供される通信方法を実行するように構成される。
すなわち、通信装置が提供され、装置は、SD-WANオーバーレイネットワークに含まれる複数の第1のCPEのうちの第1のCPEで使用され、装置は、
ルートリフレクタRRによって送信された第1のBGP更新パケットを受信するように構成された第1の受信モジュールであって、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のサイトの識別子を搬送する、第1の受信モジュールと、
第1のサイトの識別子を、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録するように構成された記録モジュールであって、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、マルチキャスト参加メッセージを転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するように第1のCPEを誘導するためのものである、記録モジュールと、を含む。
任意選択で、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースルート情報を搬送し、第1のマルチキャストソースルート情報は、第1のルートプレフィックスおよび第1の拡張コミュニティ属性を含み、第1のルートプレフィックスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の拡張コミュニティ属性は、第1のサイトの識別子である。
任意選択で、第1のBGP更新パケットは、BGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリに基づいて転送され、BGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリは、第1の拡張コミュニティ属性に対応する。
任意選択で、装置は、
第2のCPEから第1のマルチキャスト参加メッセージを取得するように構成された第1の取得モジュールであって、第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループ・インターネットプロトコルIPアドレス、第2のCPEの識別子、第1のCPEが属する第2のサイトの識別子、および第2のCPEが属する第3のサイトの識別子を含み、第2のCPEは、複数のCPEのうちの1つである、第1の取得モジュールと、
第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成された第1の生成モジュールであって、第2のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第2のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第1のサイトの識別子、および第2のサイトの識別子を含む、第1の生成モジュールと、
第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて、第1のCPEと第1のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第2のマルチキャスト参加メッセージを第1のサイト内のCPEに転送するように構成された転送モジュールと、をさらに含む。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージは、ターゲットルートタイプの指示情報をさらに搬送し、指示情報は、ターゲットルートタイプに基づいて第1のマルチキャスト参加ルート情報を解析するように第1のCPEに指示する。
任意選択で、装置は、
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成するように構成された第2の生成モジュールをさらに含み、第1の転送エントリ内のマルチキャストソースIPアドレスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第3のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第1のサイトの識別子である。
任意選択で、装置は、
第1のサイト内の第3のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信するように構成された第2の受信モジュールであって、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する、第2の受信モジュールと、
第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析するように構成された解析モジュールと、
第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストソースIPアドレスが第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第1のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会するように構成された照会モジュールと、
第3のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得するように構成された第2の取得モジュールと、
第3のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第3のサイト内のCPEに第1のマルチキャストサービスパケットを送信するように構成された送信モジュールと、さらに含む。
第8の態様によれば、通信装置が提供され、該通信装置は、第3の態様における通信方法における動作を実行する機能を有する。通信装置は、1つ以上のモジュールを含み、1つ以上のモジュールは、第3の態様で提供される通信方法を実行するように構成される。
すなわち、通信装置が提供され、装置は、SD-WANオーバーレイネットワーク内のルートリフレクタRR内で使用され、装置は、
第1のサイト内の第1のCPEによって送信された第1のBGP更新パケットを受信するように構成された受信モジュールであって、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第2のサイトの識別子を搬送する、受信モジュールと、
支部サイトから第1のマルチキャストソースへの構成されたオーバーレイユニキャスト経路に基づいて、第2のBGP更新パケットを第3のサイト内のCPEに反映するように構成された反映モジュールであって、第2のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のサイトの識別子を搬送する、反映モジュールと、を含み、
第2のBGP更新パケットは、第1のサイトの識別子を、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録するように第3のサイト内のCPEを示し、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、マルチキャスト参加メッセージを転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するように第3のサイト内のCPEを誘導するためのものである。
任意選択で、第1のサイトおよび第2のサイトは、異なるサイトであり、装置は、
第1のサイトの識別子および第1のBGP更新パケットに基づいて第2のBGP更新パケットを生成するように構成された生成モジュールをさらに含む。
任意選択で、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースルート情報を搬送し、第1のマルチキャストソースルート情報は、第1のルートプレフィックスおよび第1の拡張コミュニティ属性を含み、第1のルートプレフィックスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の拡張コミュニティ属性は、第2のサイトの識別子である。
第9の態様によれば、通信装置が提供され、該通信装置は、第4の態様における通信方法における動作を実行する機能を有する。通信装置は、1つ以上のモジュールを含み、1つ以上のモジュールは、第4の態様で提供される通信方法を実行するように構成される。
すなわち、通信装置が提供され、装置は、SD-WANオーバーレイネットワークに含まれる複数のCPEのうちの第1のCPEにおいて使用され、装置は、
第2のCPEから第1のマルチキャスト参加メッセージを取得するように構成された第1の取得モジュールであって、第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第2のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第2のCPEが属する第2のサイトの識別子を含み、第2のCPEは、複数のCPEのうちの1つである、第1の取得モジュールと、
第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成された第1の生成モジュールであって、第2のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第2のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第3のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む、第1の生成モジュールと、
第2のマルチキャスト参加メッセージを、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて第3のサイト内のCPEに転送するように構成された転送モジュールと、を含む。
任意選択で、第1の生成モジュールは、
SD-WANオーバーレイルーティングテーブルおよび第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成された第1の生成サブモジュールを含む。
任意選択で、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先サイトの各々に対応するルーティングエントリを含み、宛先サイトに対応するルーティングエントリは、宛先サイトの識別子と、ネクストホップサイトであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先サイトに到達する、第1のCPEのネクストホップサイトの識別子と、を含み、複数の宛先サイトは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEが属するサイトを含む。
第1の生成サブモジュールは、
第1の宛先サイトに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会して第1のルーティングエントリを取得し、第1の宛先サイトは、マルチキャストランデブーポイントが属するサイトであり、
第1のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得して第3のサイトの識別子を取得し、
第3のサイトの識別子および第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成される。
転送モジュールは、
第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得するように構成された取得サブモジュールと、
第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを送信するように構成された第1の送信サブモジュールと、を含む。
任意選択で、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先CPEの各々に対応するルーティングエントリを含み、宛先CPEに対応するルーティングエントリは、宛先CPEの識別子と、ターゲットSD-WANリンクのローカルTNP情報およびピアTNP情報と、を含み、ターゲットSD-WANリンクは、第1のCPEと、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEとの間のSD-WANリンクであり、ピアTNP情報は、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEのTNP情報であり、複数の宛先CPEは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEを含む。
第1の生成サブモジュールは、
第1の宛先CPEに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会して、第2のルーティングエントリを取得し、第1の宛先CPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEであり、
第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得し、
取得されたピアTNP情報に基づいて、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが第1の宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEが属するサイトの識別子について照会して、第3のサイトの識別子を取得し、
第3のサイトの識別子および第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成される。
転送モジュールは、
取得されたローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを送信するように構成された第2の送信サブモジュールを含む。
任意選択で、装置は、
複数のCPEの各々のノード情報を取得するように構成された第2の取得モジュールであって、CPEのノード情報は、CPEの識別子と、CPEが位置するSD-WANリンクに関する情報とを含む、第2の取得モジュールと、
複数のCPEの各々のノード情報に基づいてSD-WANオーバーレイネットワークトポロジを生成するように構成された第2の生成モジュールと、
SD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートを決定するように構成された決定モジュールであって、複数の宛先CPEは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEを含む、決定モジュールと、
第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートに基づいて、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成するように構成された第3の生成モジュールと、を含む。
任意選択で、装置は、
ルートリフレクタRRによって送信された第1のBGP更新パケットを受信するように構成された第1の受信モジュールであって、第1のBGP更新パケットは、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスおよび第3のサイトの識別子を搬送する、第1の受信モジュールと、
第3のサイトの識別子を、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録するように構成された記録モジュールと、をさらに含む。
第1の生成モジュールは、
第1のマルチキャスト参加メッセージおよびマルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成された第2の生成サブモジュールを含む。
任意選択で、装置は、
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成するように構成された第4の生成モジュールをさらに含み、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第2のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第3のサイトの識別子である。
任意選択で、装置は、
第3のサイト内の第3のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信するように構成された第2の受信モジュールであって、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する、第2の受信モジュールと、
第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析するように構成された解析モジュールと、
第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第3のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会するように構成された照会モジュールと、
第2のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得するように構成された第3の取得モジュールと、
第2のサイトの識別子に基づいて、第1のマルチキャストサービスパケットを第2のサイト内のCPEに送信するように構成された送信モジュールと、をさらに含む。
第10の態様によれば、通信装置が提供され、該通信装置は、第5の態様における通信方法における動作を実行する機能を有する。通信装置は、1つ以上のモジュールを含み、1つ以上のモジュールは、第5の態様で提供される通信方法を実行するように構成される。
すなわち、通信装置が提供され、装置は、SD-WANオーバーレイネットワークに含まれる複数のCPEのうちの第1のCPEにおいて使用され、装置は、
第1のサイト内の第2のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信するように構成された受信モジュールであって、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送し、第2のCPEは、複数のCPEのうちの1つである、受信モジュールと、
第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析するように構成された解析モジュールと、
第1のマルチキャストグループIPアドレスに基づいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルから第1の転送エントリを見つけるように構成された照会モジュールと、
第1の転送エントリに基づいて第1のマルチキャストサービスパケットを送信するように構成された送信モジュールと、を含む。
任意選択で、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内の転送エントリは、マルチキャストグループIPアドレス、出口サイト識別子、および入口サイト識別子を含む。
照会モジュールは、
第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第1のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会するように構成された第1の照会サブモジュールを含む。
送信モジュールは、
第2のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得するように構成された第1の取得サブモジュールと、
第2のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第2のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第1のマルチキャストサービスパケットを第2のサイト内のCPEに送信するように構成された第1の送信サブモジュールと、を含む。
任意選択で、送信サブモジュールは、
第2のサイトの識別子に基づいて、第2のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得し、
第2のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを送信するように構成される。
任意選択で、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内の転送エントリは、マルチキャストグループIPアドレス、出口ポート情報、および入口ポート情報を含む。
照会モジュールは、
第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口ポート情報が第2のCPEのTNP情報である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会するように構成された第2の照会サブモジュールを含む。
送信モジュールは、
第3のCPEのTNP情報を取得するために、第1の転送エントリ内の出口ポート情報を取得するように構成された第2の取得モジュールと、
第3のCPEのTNP情報に基づいて、第1のCPEと第3のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得するように構成された第3の取得モジュールと、
第1のCPEと第3のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを送信するように構成された第2の送信サブモジュールと、を含む。
第11の態様によれば、通信装置が提供され、該通信装置はプロセッサとメモリとを含む。メモリは、第1の態様において提供される通信方法を実行するためのプログラムを記憶し、第1の態様において提供される通信方法を実行するためのデータを記憶するように構成される。あるいは、メモリは、第2の態様において提供される通信方法を実行するためのプログラムを記憶し、第2の態様において提供される通信方法を実行するためのデータを記憶するように構成される。あるいは、メモリは、第3の態様において提供される通信方法を実行するためのプログラムを記憶し、第3の態様において提供される通信方法を実行するためのデータを記憶するように構成される。あるいは、メモリは、第4の態様において提供される通信方法を実行するためのプログラムを記憶し、第4の態様において提供される通信方法を実行するためのデータを記憶するように構成される。あるいは、メモリは、第5の態様において提供される通信方法を実行するためのプログラムを記憶し、第5の態様において提供される通信方法を実行するためのデータを記憶するように構成される。プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを実行するように構成される。通信装置は、通信バスをさらに含んでもよく、通信バスは、プロセッサとメモリとの間の接続を確立するためのものである。
第12の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、命令を記憶する。命令がコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、第4の態様、または第5の態様による通信方法を実行することを可能にされる。
第13の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、第4の態様、または第5の態様による通信方法を実行することを可能にされる。
第6の態様から第13の態様において得られる技術的効果は、第1の態様から第5の態様において対応する技術的手段によって得られる技術的効果と同様である。本明細書では詳細は再び説明されない。
本出願の一実施形態による通信方法におけるシステムのアーキテクチャ図である。 本出願の一実施形態に係る通信方法におけるシステムの別のアーキテクチャ図である。 本出願の一実施形態による通信方法におけるシステムのさらに別のアーキテクチャ図である。 本出願の一実施形態による通信デバイスの構造の概略図である。 本出願の一実施形態による通信方法のフローチャートである。 本出願の一実施形態によるマルチキャストサービスパケットの構造の概略図である。 本出願の一実施形態による別の通信方法のフローチャートである。 本出願の一実施形態による、さらに別の通信方法のフローチャートである。 本出願の一実施形態による、さらに別の通信方法のフローチャートである。 本出願の一実施形態による、さらに別の通信方法のフローチャートである。 本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。 本出願の一実施形態による別の通信装置の構造の概略図である。 本出願の一実施形態によるさらに別の通信装置の構造の概略図である。 本出願の一実施形態によるさらに別の通信装置の構造の概略図である。 本出願の一実施形態によるさらに別の通信装置の構造の概略図である。
本出願の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下で、添付の図面を参照して本出願の実装形態を詳細にさらに説明する。
本出願の実施形態における実装形態の環境について、まず説明される。
図1は、本出願の一実施形態による通信方法におけるシステムのアーキテクチャ図である。このシステムは、SD-WANオーバーレイネットワークシステムである。図1を参照されたい。システムは、複数のサイトを含み、各サイトは、少なくとも1つのCPEを含み、システムは、コントローラ(access controller、AC)、少なくとも1つのルートリフレクタ(route reflector、RR)、少なくとも1つのマルチキャストメンバ(すなわち、少なくとも1つの受信機)、少なくとも1つのマルチキャストソース(source、S)、およびマルチキャストランデブーポイント(rendezvous point、RP)をさらに含む。
本出願のこの実施形態では、システムは、図2に示される単層トポロジアーキテクチャまたは図3に示される多層トポロジアーキテクチャを有する。単層トポロジアーキテクチャでは、システムは、2層のサイトを含み、各層は、少なくとも1つのサイトを含み、2層のサイトは、上流サイトおよび下流サイトを含み、2層のサイトは、インターネットを介して互いに相互作用する。上流サイトは、本部サイトである。下流サイトは、少なくとも1つの支部サイトを含む。多層トポロジアーキテクチャでは、システムは少なくとも3層のサイトを含み、各層は少なくとも1つのサイトを含む。3層のサイトが一例として使用される。サイトの3つの層は、本部サイト、中間サイト、および支部サイトを含み、本部サイトおよび中間サイトは、インターネットを介して互いに相互作用し、中間サイトおよび支部サイトは、インターネットを介して互いに相互作用する。システムは、ハブ-スポークアーキテクチャ、フルメッシュ(full mesh)アーキテクチャ、または部分メッシュ(partial mesh)アーキテクチャを有する。
複数のサイトは、本部サイトおよび少なくとも1つの支部サイトを含む。RPは、本部サイトに位置する。RPは、本部サイト内のCPEに接続された別のデバイスである。あるいは、RPは、本部サイト内のCPEである。マルチキャストメンバは、支部サイト内のCPEに接続される。マルチキャストソースは、本部サイトまたは支部サイト内のCPEに接続される。
本出願の実施形態では、マルチキャストサービスは、SD-WANリンク上で伝送される。換言すれば、マルチキャストサービスは、SD-WANトンネル上で伝送される。すなわち、CPE間にSD-WANトンネルが確立されることができ、SD-WANトンネルはSD-WANリンク上で搬送され、CPEとRPとの間にもSD-WANトンネルが確立されることができる。SD-WANトンネルが確立される前に、一部の他の関連する管理トンネルおよび制御トンネルが確立される必要がさらにある。以下、これについての説明を提供する。
ACは、RRおよびCPEに接続され、RRおよびCPEとのネットワーク管理チャネル、例えばネットワーク構成(network config、NetConf)管理チャネルを確立し、割り当てられたデバイスIP、すなわちシステムIP(system IP)を、ネットワーク管理チャネルを介してRRおよびCPEに配信し、各CPEが属するRRを割り当てるように構成される。
CPEは、RRとのデータグラムトランスポート層セキュリティ(datagram transport layer security、DTLS)管理チャネルを確立し、DTLS管理チャネルを通じて、CPEのTNP情報、制御トンネルセキュリティアソシエーション(security association、SA)パラメータなどを、CPEが属するRRにアドバタイズするように構成される。RRは、DTLS管理チャネルを通じて、RRのTNP情報、制御トンネルSAパラメータなどを、RRが接続されているCPEにアドバタイズするように構成される。
RRおよびCPEは、DTLS管理チャネルを通じて学習されたTNP情報、制御トンネルSAパラメータなどに基づいて、RRとCPEとの間にBGP制御トンネルを動的に確立する、すなわち、BGP接続を確立するようにさらに構成される。CPEは、BGP制御トンネルを介して、CPEのTNP情報、データトンネルSAパラメータ、およびマルチキャストサービスルートをRRにアドバタイズするようにさらに構成される。RRは、各CPEの受信されたTNP情報、受信されたデータトンネルSAパラメータ、および受信されたマルチキャストサービスルートを、BGP制御トンネルを介して別のCPEに反映および配信するようにさらに構成される。
CPEは、別のCPEのものである学習されたTNP情報、学習されたデータトンネルSAパラメータ、および学習されたマルチキャストサービスルートに基づいて、別のCPEとのSD-WANトンネルを動的に確立するようにさらに構成される。SD-WANトンネルは、サイト間でサービストラフィックを搬送するためのものであり、サービストラフィックは、マルチキャストサービストラフィックを含む。SD-WANトンネルは、2つのCPE間のSD-WANリンクを通じて形成される。SD-WANリンクは、SD-WANリンクの2つの端部におけるCPEのTNP情報によって識別されてもよく、SD-WANトンネルは、トンネル番号によって識別されてもよい。
任意選択で、CPE間にSD-WANトンネルを確立する実装形態は、CPEとRRとの間にBGP接続が確立された後に、CPEとRRとの間にBGP SD-WANアドレス・ファミリ・ピア関係が確立されることを含み、BGP SD-WANアドレス・ファミリ・ピア関係は、各CPEのTNP、CPEが属するルーティングドメイン(routing domain、RD)、およびCPEが属するサイトの識別子(site-ID)などの情報を収集およびアドバタイズするためのものである。BGP MVPNアドレス・ファミリ・ピア関係が、CPEとRRとの間でさらに確立される。BGP MVPNアドレス・ファミリ・ピア関係は、各CPEのマルチキャストサービスルートを収集し、アドバタイズするためのものである。CPEは、別のCPEのものである受信されたTNP情報、データトンネルSAパラメータ、およびマルチキャストサービスルートに基づいて、別のCPEとのSD-WANトンネルを動的に確立する。
任意選択で、本出願の実施形態では、BGP仮想プライベートネットワークターゲット(virtual private network target、VPN TARGET)アドレス・ファミリ・ピアがCPEとRRとの間にさらに確立され、次世代マルチキャストVPNアウトバウンドルートフィルタリング(next-generation multicast-VPN outbound route filtering、NG MVPN ORF)機能が構成される。CPEがBGP MVPNアドレスファミリに基づいてピアへのルートをアドバタイズするとき、CPEは、アドバタイズされたルートのエクスポートVPN-TARGETおよびリモートピアのインポートVPN-TARGETを使用することによってルートをマッチングおよびフィルタリングして、ネットワーク負荷を低減することができる。BGP-インターネットプロトコルバージョン4-マルチキャスト仮想プライベートネットワークインスタンス(ipv4-multicast vpn-instance、略してIPv4-MVPNインスタンス)アドレス・ファミリ・ピア関係も、CPEとRRとの間に確立される。アドレス・ファミリ・ピア関係は、マルチキャストソースのルーティング情報(すなわち、位置)および/またはマルチキャストランデブーポイントのルーティング情報(すなわち、位置)を各CPEに拡散するためのものである。
BGP SD-WANアドレス・ファミリ・ピア関係、BGP MVPNアドレス・ファミリ・ピア関係、BGP VPN-TARGETアドレス・ファミリ・ピア関係、およびBGP ipv 4-マルチキャストvpn-インスタンス・アドレス・ファミリ・ピア関係の確立プロセスは同様である。BGP SD-WANアドレス・ファミリ・ピア関係の確立が一例として使用される。SD-WANトンネルがCPEとRRとの間に確立された後、ピア(peer)アドレスがシステムIPアドレスであるBGD SD-WANアドレス・ファミリ・ピアが、CPEとRRとの間に構成される。ACは、宛先アドレスがシステムIPアドレスであり、CPEとRRとの間にある静的ルートを配信し、構成する。ネクストホップは、サイトIDが再帰用であるサイトモードに設定される。宛先アドレスがシステムIPアドレスであるルートは、SD-WANトンネルを繰り返すことによってピアに到達することができる。BGD SD-WANアドレス・ファミリ・ピア関係は、これまでに確立されている。簡単に言えば、RR上で、ACは、各CPEのシステムIPに到達するための出口インターフェースを指定し、ネクストホップサイトIDを指定する。
マルチキャスト関連プロトコル(例えば、プロトコル独立マルチキャスト(protocol independent multicast、PIM)プロトコル)は、マルチキャストメンバに接続されたCPE上に展開され、対応するCPEとマルチキャストメンバとの間でマルチキャストサービスを実装するためのものである。
本出願の実施形態では、CPE、RR、およびRPは全て、ルータまたはスイッチなどのデバイスであり、マルチキャストソースは、サーバまたはコンピュータなどのデバイスであり、マルチキャストメンバは、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)またはホスト(host)などのデバイスであり、ACは、任意の形態のデバイス、例えば、コンピュータまたはクライアントである。CPEは、ユーザ位置または関連デバイスに位置する任意の端末であり、ユーザ端末は、CPEを介してキャリアネットワークに接続され得ることを理解されたい。CPEは、電話ルータ、スイッチ、ホームゲートウェイ、セットトップボックス、またはネットワークアダプタなどのデバイスであってもよい。
前述の内容は、本出願の実施形態において提供される通信方法における実装形態の環境の例の説明であり、本出願の実施形態を限定することは意図されていないことに留意されたい。すなわち、本出願の実施形態で説明されているネットワークアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明することを意図されており、本出願の実施形態で提供される技術的解決策に対する限定を構成しない。当業者は、ネットワークアーキテクチャの進化と新しいサービスシナリオの出現にともない、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることを知ることができる。
図4は、本出願の一実施形態による通信デバイスの構造の概略図である。任意選択で、通信デバイスは、図1から図3に示されるCPEまたはRRである。通信デバイスは、1つ以上のプロセッサ401と、通信バス402と、メモリ403と、1つ以上の通信インターフェース404とを含む。
プロセッサ401は、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、マイクロプロセッサ、または本出願における解決策を実装するように構成された1つ以上の集積回路、例えば、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)、もしくはそれらの組み合わせである。任意選択で、PLDは、複合プログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device、CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、汎用アレイロジック(generic array logic、GAL)、またはそれらの任意の組み合わせである。
通信バス402は、前述の構成要素間で情報を伝送するように構成される。任意選択で、通信バス402は、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類される。表現を容易にするために、図ではバスを表すために1本の太線のみがあるが、これは、1つのバスのみ、または1つのタイプのバスのみがあることを意味しない。
任意選択で、メモリ403は、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、光ディスク(コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)、コンパクトディスク、レーザディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の予想されるプログラムコードを収容もしくは記憶するためのものであり得、コンピュータにとってアクセス可能である任意の他の媒体であるが、これらに限定されない。メモリ403は、独立して存在し、通信バス402を介してプロセッサ401に接続されるか、またはメモリ403は、プロセッサ401と統合される。
通信インターフェース404は、トランシーバなどの任意の装置を使用することによって、別のデバイスまたは通信ネットワークと通信するように構成される。通信インターフェース404は、有線通信インターフェースを含み、任意選択で、無線通信インターフェースをさらに含む。有線通信インターフェースは、例えばイーサネットインターフェースである。任意選択で、イーサネットインターフェースは、光インターフェース、電気インターフェース、またはそれらの組み合わせである。無線通信インターフェースは、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)インターフェース、モバイルネットワーク通信インターフェース、それらの組み合わせなどである。
任意選択で、一部の実施形態では、通信デバイスは、図4に示されるプロセッサ401およびプロセッサ405などの複数のプロセッサを含む。プロセッサの各々は、シングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサである。任意選択で、本明細書のプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つ以上のデバイス、回路、および/または処理コアを指す。
具体的な実装形態の間、一実施形態では、通信デバイスは、出力デバイス406および入力デバイス407をさらに含む。出力デバイス406は、プロセッサ401と通信し、複数の方式で情報を表示することができる。例えば、出力デバイス406は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light emitting diode、LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(cathode ray tube、CRT)ディスプレイデバイス、またはプロジェクタ(projector)である。入力デバイス407は、プロセッサ401と通信し、複数の方式でユーザからの入力を受信することができる。入力デバイス407は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネルデバイス、センサデバイスなどである。
一部の実施形態では、メモリ403は、本出願の解決策を実行するためのプログラムコード410を記憶するように構成され、プロセッサ401は、メモリ403に記憶されたプログラムコード410を実行することができる。プログラムコードは、1つ以上のソフトウェアモジュールを含む。通信デバイスは、プロセッサ401およびメモリ403内のプログラムコード410を使用することによって、以下の図5から図10の実施形態で提供される通信方法を実行することができる。
以下は、本出願の実施形態において提供される通信方法を説明する。理解のために、図5~図10の実施形態を参照されたい。図5の実施形態は、CPEが通信方法においてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルを自律的に生成するプロセスの関連する説明である。ルーティングテーブルは、別のCPEと通信するようにCPEを誘導するためのものであり、通信は、マルチキャスト通信および/またはユニキャスト通信を含む。図6の実施形態は、本出願の一実施形態によるマルチキャストサービスパケットの構造の概略図である。図7および図8の実施形態は、通信方法におけるCPEへのRRによるオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップを指定することの関連する説明である。図5の実施形態のルーティングテーブルがマルチキャスト通信を実装するためのものである場合、図5および図7の実施形態は並列解決策として理解されてもよく、図5および図8の実施形態も並列解決策として理解されてもよい。図9の実施形態は、通信方法におけるCPEによってマルチキャスト参加(join)メッセージを転送することに関する説明である。CPEは、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルまたはRRによって指定されたオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップに基づいてマルチキャスト参加メッセージを転送する。すなわち、図9の実施形態は、図5の実施形態と組み合わせて適用されることができ、または図7および図8の実施形態と組み合わせて適用されることができる。図10の実施形態は、CPEが通信方法でマルチキャストサービスパケットを送信するプロセスの関連する説明である。CPEは、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会することによって、マルチキャストサービスパケットを送信する。マルチキャスト転送テーブルは、CPEがマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて生成される。すなわち、図10の実施形態は、図5~図9の実施形態と組み合わせて適用されることができる。概して、図5~図10の実施形態は、本出願の実施形態で提供される通信方法を別々に実行するか、または本出願の実施形態で提供される通信方法を実行するために組み合わされることができる。
図5は、本出願の一実施形態による通信方法のフローチャートである。本方法は、SD-WANオーバーレイネットワークに適用され、オーバーレイネットワークは、複数のCPEを含む。図5を参照されたい。方法は、以下のステップを含む。
ステップ501:第1のCPEは、SD-WANオーバーレイネットワーク内の複数のCPEの各々のノード情報を取得し、CPEのノード情報は、CPEの識別子と、CPEが位置するSD-WANリンクに関する情報とを含む。
第1のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。本出願のこの実施形態では、オーバーレイネットワークはRRをさらに含み、第1のCPEは、RRを介して各CPEのノード情報を取得することができる。例えば、第2のCPEは、第2のCPEのノード情報をRRに送信し、RRは、第2のCPEのノード情報を別のCPE(第1のCPEを含む)に反映する。すなわち、第2のCPEのノード情報は、RRによって実施される反映を介して別のCPEに拡散される。第2のCPEのノード情報は、1つ以上のRRを介して拡散され得る。このことは、本出願のこの実施形態において過度に説明されない。第2のCPEは、第1のCPEとは異なる複数のCPEのうちの1つである。
複数のCPEはそれぞれ、複数のCPEの各々のノード情報を取得することができることを理解されたい。例えば、第2のCPEは、複数のCPEの各々のノード情報を取得することもでき、複数のCPEの各々のノード情報は、第1のCPEのノード情報を含む。
任意選択で、第1のCPEは、第1のCPEとRRとの間に確立されたBGP制御トンネルを介して各CPEのノード情報を取得することができる。各CPEのノード情報は、CPEの識別子と、CPEが位置するSD-WANリンクに関する情報とを含む。CPEの識別子は、CPEのシステムIP、またはCPEの自律システム番号(autonomous system number、AS-Num)およびルータ識別子(router ID)である。CPEが位置するSD-WANリンクに関する情報は、CPEが位置する各SD-WANリンクの2つの端部における2つのCPEのTNP情報間の対応関係を含み、SD-WANリンクは、ローカルTNP情報およびピアTNP情報によって識別される。TNP情報は、サイトID、トランスポートネットワーク識別子(transport network ID、TNID)、パブリック(public)IP、プライベート(private)IPなどを含む。
例えば、第2のCPEの識別子はシステムIP 1であり、第2のCPEが位置するSD-WANリンクに関する情報は、{[TNP 1:TNP 2]および[TNP 3:TNP 4]}を含み、第2のCPEのTNP 1と別のCPEのTNP 2との間にSD-WANリンクが形成され、第2のCPEのTNP 3と別のCPEのTNP 4との間にSD-WANリンクが形成されることを示す。2つのSD-WANリンクは、2つのSD-WANトンネルをそれぞれ形成する。
本出願のこの実施形態では、第1のCPEは、BGP制御トンネルを介して、RRによって反映される、各CPEのBGP更新(update)パケットを受信し、CPEのBGP更新パケットは、CPEの識別子と、CPEが位置するSD-WANリンクに関する情報とを搬送する。
SD-WANリンクは、マルチキャストサービスを搬送するためのものであるか、または全てのタイプのサービスを搬送するためのものであり、全てのタイプのサービスは、マルチキャストサービスを含む。
ステップ502:第1のCPEは、複数のCPEの各々のノード情報に基づいてSD-WANオーバーレイネットワークトポロジを生成する。
本出願のこの実施形態では、第1のCPEは、複数のCPEの各々の識別子およびCPEが位置するSD-WANリンクに関する情報に基づいて、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジを生成することができる。複数のCPEはそれぞれ、複数のCPEの各々のノード情報に基づいてSD-WANオーバーレイネットワークトポロジを生成することができることを理解されたい。CPEによって生成されたSD-WANオーバーレイネットワークトポロジは一貫している。
例えば、第1のCPEは、複数のCPEの各々のシステムIPと、CPEが位置するSD-WANリンクのローカルTNP情報とピアTNP情報との間の対応関係とに基づいて、複数のCPE間の接続関係を決定する。複数のCPE間の接続関係は、TNP間の接続関係を含む。第1のCPEは、複数のCPE間の接続関係に基づいてSD-WANオーバーレイネットワークトポロジを生成する。ネットワークトポロジは、複数のCPE間の接続関係を表す。任意選択で、ネットワークトポロジは、さらに、各CPEが属するサイト、トランスポートネットワーク、インターフェース情報などを表すためのものである。
任意選択で、SD-WANリンクがマルチキャストサービスを搬送するとき、第1のCPEによって生成されたSD-WANオーバーレイネットワークトポロジは、マルチキャストサービスを搬送するためのものであり得る。SD-WANリンクが全てのタイプのサービスを搬送するとき、第1のCPEによって生成されたSD-WANオーバーレイネットワークトポロジは、マルチキャストサービスを搬送するためのものとすることができ、さらに、別のサービスを搬送するためのものであり得る。
ステップ503:第1のCPEは、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートを決定し、複数の宛先CPEは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEを含む。
本出願のこの実施形態では、第1のCPEは、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づく経路計算アルゴリズムを使用することによって、第1のCPEから複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEへのオーバーレイルートを決定する。すなわち、第1のCPEは、経路計算を自動的に実施する。経路計算アルゴリズムは、任意のルーティングアルゴリズム、例えば、最短経路アルゴリズムである。複数のCPEのうちの第1のCPE以外の各CPEはまた、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEによって生成されたSD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて経路計算アルゴリズムを使用することによって、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEから、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPE以外の、複数のCPEのうちのCPEへのオーバーレイルートを決定することができることに留意されたい。複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEおよび第1のCPEは、同じ経路計算アルゴリズムを使用する。
第1のCPEによって決定される、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートに関する情報は、宛先CPEに対応するTNP情報(すなわち、第1のCPEのTNP情報)と、ネクストホップCPEのTNP情報とを含む。ネクストホップCPEは、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEを指す。宛先CPEに対応するTNP情報およびネクストホップCPEのTNP情報は、第1のCPEとネクストホップCPEとの間のSD-WANリンクを識別する。
ステップ504:第1のCPEは、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートに基づいて、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成する。
本出願のこの実施形態では、第1のCPEは、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートに基づいて、サイト粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルまたはCPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成する。以下では、2つの粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルを別々に説明し、2つの粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに基づいてマルチキャスト通信を実装する実装形態プロセスを説明する。
第1のCPEがサイト粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成し、サイト粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに基づいてマルチキャスト通信を実装するプロセスが、最初に説明される。
本出願のこの実施形態では、第1のCPEによって取得された各CPEのノード情報は、各CPEが属するサイトの識別子をさらに含み、サイト粒度であり、第1のCPEによって生成されるSD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先サイトの各々に対応するルーティングエントリを含む。宛先サイトに対応するルーティングエントリは、宛先サイトの識別子と、ネクストホップサイトであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先サイトに到達する、第1のCPEのネクストホップサイトの識別子とを含む。複数の宛先サイトは、複数の宛先CPEが属するサイトを含む。すなわち、複数の宛先サイトは、SD-WANオーバーレイネットワークにおいて第1のCPEが属するサイト以外のサイトを含む。
各CPEの識別子およびCPEが位置するSD-WANリンクに関する情報を取得するとき、第1のCPEは、CPEが属するサイトの識別子を取得する。例えば、第1のCPEは、BGP制御トンネルを介して、RRによって反映された各CPEのBGP更新パケットを受信し、CPEのBGP更新パケットは、CPEの識別子と、CPEが位置するSD-WANリンクに関する情報と、CPEが属するサイトの識別子とを搬送する。
あるいは、第1のCPEが各CPEの識別子およびCPEが位置するSD-WANリンクに関する情報を取得するプロセスと、第1のCPEが各CPEが属するサイトの識別子を取得するプロセスとは、2つのプロセスである。例えば、第1のCPEは、BGP制御トンネルを介して、RRによって反映された各CPEの2つのBGP更新パケットを別々に受信し、1つのBGP更新パケットは、CPEのTNP情報、データトンネルSAパラメータ、CPEが属するサイトの識別子などを搬送し、BGP更新パケットは、他のCPEの関連情報を互いに学習するために、オーバーレイネットワーク内の複数のCPEによって使用される。他のBGP更新パケットは、各CPEの識別子と、CPEが位置するSD-WANリンクに関する情報とを搬送し、BGP更新パケットは、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジを生成するために複数のCPEによって使用される。
サイト粒度であり、第1のCPEによって生成されるSD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、サイト粒度に基づいてマルチキャスト参加メッセージを転送し、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するように第1のCPEを誘導するためのものであり得る。次に、これが説明される。
本出願のこの実施形態では、第1のCPEは、第2のCPEから第1のマルチキャスト参加メッセージを取得し、第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第2のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第2のCPEが属する第2のサイトの識別子を含む。第2のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。第1のCPEは、第1のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先サイトに対応するルーティングエントリについてサイト粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会し、第1の宛先サイトは、マルチキャストランデブーポイントが属するサイトである。第1のCPEは、第3のサイトの識別子を取得するために、第1のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得する。第1のCPEは、第3のサイトの識別子および第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成し、第2のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第2のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第3のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む。第1のCPEは、第3のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第2のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内のCPEに転送する。
第1のCPEは、第3のサイトの識別子に基づいて、第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得する。第1のCPEは、第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを送信する。第1のCPEが第3のサイト内の全てのCPEに第1のマルチキャストサービスパケットを送信する場合、信頼性はより高いことを理解されたい。第1のCPEが、負荷分散ポリシーに従って、ランダム送信方式で、または別の方式で、第1のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内のCPEの一部に送信する場合、リソースの浪費が低減されることができる。
本出願のこの実施形態では、第2のCPEは、第1のマルチキャストメンバに接続されたCPE、例えば、支部サイト内のCPEであるか、または第2のCPEは、別のCPE、例えば、中間サイト内のCPEである。第1のCPEは、第2のCPEに接続されたCPEである。SD-WANトンネルが、第1のCPEと第2のCPEとの間に確立される。第2のCPEは、第2のCPEによって生成されたSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに基づいて、第1のマルチキャスト参加メッセージを第1のCPEに送信する。第1のCPEは、SD-WANトンネルを介して、第2のCPEによって送信された第1のマルチキャスト参加メッセージを受信する。あるいは、第1のCPEは、RRによって実施される反映を通じて、第2のCPEによって送信された第1のマルチキャスト参加メッセージを受信する。
第1のマルチキャスト参加メッセージで搬送される第1のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストメンバが参加を要求する第1のマルチキャストグループのIPアドレスである。第1のマルチキャスト参加メッセージは、(*,G)メッセージであり、「*」は、マルチキャストメンバがマルチキャストソースのIPアドレスを一時的に取得しないことを示し、「G」は、マルチキャストグループを表す。(*,G)メッセージの宛先がマルチキャストランデブーポイントであるため、第1のCPEは、マルチキャストランデブーポイントが属するサイトに対応するルーティングエントリについて、サイト粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会する。加えて、本出願のこの実施形態では、第1のマルチキャスト参加メッセージで搬送される第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のルートキーおよび第1のルート属性を含む。第1のルートキーは、第1のマルチキャストグループIPアドレスおよび第2のCPEの識別子を含む。第1のルート属性は、第1のサイトの識別子および第2のサイトの識別子を含む。
第1のルート属性は、VRI属性およびTEAを含む。VRI属性は、第1のサイトの識別子を含み、TEAは、第2のサイトの識別子を含む。
本出願のこの実施形態では、第1のマルチキャスト参加メッセージは、ターゲットルートタイプの指示情報をさらに搬送し、指示情報は、ターゲットルートタイプに基づいて第1のマルチキャスト参加ルート情報を解析するように第1のCPEに指示し、第1のマルチキャスト参加メッセージが第1のマルチキャスト参加ルート情報をアドバタイズするためのものであることを指示する。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP NG-MVPNアドレスファミリに基づいて転送され、BGP NG-MVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応する。ターゲットルートタイプは、オーバーレイマルチキャスト参加ルートをアドバタイズするために、BGP NG-MVPNアドレスファミリに拡張されることを理解されたい。
あるいは、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP EVPNアドレスファミリに基づいて転送され、BGP EVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応する。ターゲットルートタイプは、オーバーレイマルチキャスト参加ルートを転送するためにBGP EVPNアドレスファミリに拡張されることを理解されたい。
VRI属性およびTEAは、解決策において拡張された2つのターゲットルートタイプに対応する。例えば、2つのターゲットルートタイプは、オーバーレイマルチキャスト参加を実施するために、BGP NG-MVPNアドレスファミリまたはBGP EVPNアドレスファミリに拡張され、2つのターゲットルートタイプは、VRI属性およびTEAにそれぞれ対応する。
任意選択で、第1のルートキーは、第1のCPEが属するルーティングドメイン(routing domain、RD)の識別子と、第1のCPEが属するソース自律システム(source autonomous system、Source AS)の識別子とをさらに搬送する。第1のマルチキャストメンバが第1のマルチキャストソースのIPアドレスを知ったとき、第1のルートキーは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスをさらに搬送する。この場合、第1のマルチキャスト参加メッセージは(S,G)メッセージであり、「S」はマルチキャストソースを表し、「G」はマルチキャストグループを表す。第1のマルチキャストメンバが第1のマルチキャストソースのIPアドレスを一時的に取得せず、第1のルートキーがマルチキャストランデブーポイントのIPアドレスをさらに搬送するとき、第1のマルチキャスト参加メッセージは(*,G)メッセージである。
(*,G)メッセージは一例として使用され、(*,G)メッセージのルートキー(key)は(RD,Source AS,RP,G,Originating IP)である。(S,G)メッセージは一例として使用され、(S,G)メッセージのルートキーは(RD,Source AS,S,G,Originating IP)である。発信IP(Originating IP)は、前ホップCPEのIPアドレスを示す。例えば、第1のマルチキャスト参加メッセージで搬送される発信IPは、第2のCPEの識別子である。任意選択で、同じサイトに属するCPEのために構成された発信IPは、同じであってもよく、または異なっていてもよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。
第1のCPEが第3のサイトの識別子および第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するプロセスは、以下の通りである。第1のCPEは、第1のマルチキャスト参加メッセージ内のVRI属性を第3のサイトの識別子に更新し、第1のマルチキャスト参加メッセージ内のTEAを第1のサイトの識別子に更新し、更新された第1のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加メッセージである。
上記の説明から、第1のCPEは、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルをさらに生成することができることが知見され得る。本出願のこの実施形態では、第3のサイトの識別子を取得するために第1のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得した後、第1のCPEは、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成する。第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第2のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第3のサイトの識別子である。第1のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて第1のCPEによって生成される第1の転送エントリは、(*,G)転送エントリである。
第1のCPEは、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成し、マルチキャスト転送テーブル内の(*,G)転送エントリは、マルチキャストグループIPアドレス、出口サイト識別子、および入口サイト識別子を含み、(S,G)転送エントリは、マルチキャストソースIPアドレス、マルチキャストグループIPアドレス、出口サイト識別子、および入口サイト識別子を含むことを理解されたい。出口サイト識別子および入口サイト識別子は、マルチキャストサービスパケットのネクストホップサイト識別子および前ホップサイト識別子と見なされ得る。場合によっては、マルチキャストサービスパケットのネクストホップサイトおよび前ホップサイトはそれぞれ、第1のCPEが属するサイトの上流サイトおよび下流サイトである。他の場合には、マルチキャストサービスパケットのネクストホップサイトおよび前ホップサイトはそれぞれ、第1のCPEが属するサイトの下流サイトおよび上流サイトである。
第1のマルチキャストグループに参加することを要求する第1のマルチキャストメンバが第1のマルチキャストソースのIPアドレスを知ったとき、第1のCPEは、第3のCPEから第3のマルチキャスト参加メッセージを取得し、第3のマルチキャスト参加メッセージは、第3のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第3のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第3のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第3のCPEが属する第4のサイトの識別子を含み、第3のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。第1のCPEは、第2のルーティングエントリを取得するために、第2の宛先サイトに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会し、第2の宛先サイトは、第1のマルチキャストソースによってアクセスされるサイトである。第1のCPEは、第5のサイトの識別子を取得するために、第2のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得する。第1のCPEは、第5のサイトの識別子および第3のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第4のマルチキャスト参加メッセージを生成し、第4のマルチキャスト参加メッセージは、第4のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第4のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第5のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む。第1のCPEは、第5のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第5のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第4のマルチキャスト参加メッセージを第5のサイト内のCPEに転送する。
第3のマルチキャスト参加メッセージは、(S,G)メッセージであり、「S」は、マルチキャストソースを表し、マルチキャストメンバがマルチキャストソースのIPアドレスを知ったことを示し、「G」は、マルチキャストグループを表す。(S,G)メッセージの宛先がマルチキャストソースであるため、第1のCPEは、第1のマルチキャストソースによってアクセスされたサイトに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会する。加えて、第3のマルチキャスト参加メッセージで搬送される第3のマルチキャスト参加ルート情報は、第3のルートキーおよび第3のルート属性を含む。第3のルートキーは、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、および第3のCPEの識別子を含む。第3のルート属性は、第3のサイトの識別子および第1のサイトの識別子を含む。第3のルート属性は、VRI属性およびTEAを含む。VRI属性は、第3のサイトの識別子を含み、TEAは、第1のサイトの識別子を含む。
第1のCPEが第5のサイトの識別子および第3のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第4のマルチキャスト参加メッセージを生成するプロセスは、以下の通りである。第1のCPEは、第3のマルチキャスト参加メッセージ内のVRI属性を第5のサイトの識別子に更新し、第3のマルチキャスト参加メッセージ内のTEAを第1のサイトの識別子に更新し、更新された第3のマルチキャスト参加メッセージは、第4のマルチキャスト参加メッセージである。
本出願のこの実施形態では、第5のサイトの識別子を取得するために第2のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得した後、第1のCPEは、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成する。第1の転送エントリ内のマルチキャストソースIPアドレスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第4のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第5のサイトの識別子である。このプロセスは、第1のCPEが前述の(*,G)転送エントリを更新して、(S,G)転送エントリを取得することとして理解されることができる。
サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成した後、第1のCPEは、第5のサイト内の第4のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信し、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する。第1のCPEは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析する。第1のCPEは、第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストソースIPアドレスが第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第5のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会する。第1のCPEは、第4のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得する。第1のCPEは、第4のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第4のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第1のマルチキャストサービスパケットを第4のサイト内のCPEに送信する。すなわち、第1のCPEは、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会することによって、マルチキャストサービスパケットを転送する。
第1のCPEが、第4のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第4のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第1のマルチキャストサービスパケットを第4のサイト内のCPEに送信する実装形態プロセスは、以下の通りである。第1のCPEは、第4のサイトの識別子に基づいて、第4のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得する。第1のCPEは、第4のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを送信する。第1のCPEが第4のサイト内の全てのCPEに第1のマルチキャストサービスパケットを送信する場合、信頼性はより高いことを理解されたい。第1のCPEが、負荷分散ポリシーに従って、ランダム送信方式で、または別の方式で、第1のマルチキャストサービスパケットを第4のサイト内のCPEの一部に送信する場合、リソースの浪費が低減されることができる。
本出願のこの実施形態では、マルチキャストサービスパケットを送信するために、SD-WAN関連プロトコルが拡張される。例えば、第1のCPEは、第1のマルチキャストサービスパケットを送信する。第1のCPEによって受信された第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを搬送する。第1のIPヘッダは、標準IPv4ヘッダである。確かに、一部の他の実施形態では、第1のIPヘッダは、標準IPv6ヘッダである。以下の説明の全てにおいて、第1のIPヘッダが標準的なIPv4ヘッダである例が使用される。
例えば、SD-WANシナリオでは、ユニキャストサービスパケットのパケット構造にIPヘッダが追加される。追加されたIPヘッダは、ソースアドレスフィールドおよび宛先アドレスフィールドを含む。ソースアドレスフィールドは、マルチキャストソースIPアドレスを搬送するためのものである。宛先アドレスフィールドは、マルチキャストグループIPアドレスを搬送するためのものである。加えて、第1のIPヘッダは、標準IPv4プロトコルにおいて定義された別のフィールドをさらに含む。本明細書では詳細は再び説明されない。
図6は、本出願の一実施形態によるマルチキャストサービスパケットの構造の概略図である。図6を参照すると、マルチキャストサービスパケットは、外部イーサネットヘッダ、IPv4ヘッダ、カプセル化セキュリティペイロード(encapsulate security payload、ESP)ヘッダ、SD-WAN ExtGREヘッダ、IPヘッダ、マルチキャストサービスデータ、およびESPトレーラなどのフィールドを含む。各フィールドの長さは図6に示されている。例えば、IPv4ヘッダの長さは、20バイト(bytes、B)であり得る。IPヘッダは、解決策において定義され、マルチキャストソースIPアドレスおよびマルチキャストグループIPアドレスを搬送するためのIPヘッダであり、IPヘッダの構造は、IPv4ヘッダの構造と同じである。SD-WAN ExtGREヘッダで搬送されるプロトコルタイプはIPv4であり、プロトコルタイプは、次のフィールドがIPv4タイプのIPヘッダであることを示す。外部イーサネットヘッダおよびIPv4ヘッダは、インターネット内のデバイス(例えば、アンダーレイネットワーク内のデバイス)によって解析され、インターネット内のデバイスは、ホップバイホップ修正を介してユニキャスト方式でマルチキャストサービスパケットを転送することに留意されたい。IPヘッダは、CPEデバイスによって解析され、その結果、CPEは、マルチキャスト方式でインターネットを介してマルチキャストサービスパケットを転送する。図6のIPヘッダ以外のフィールドの関連する説明については、関連技術を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
この解決策では、マルチキャストサービスパケットを送信するために、ユニキャストサービスパケットの構造にIPヘッダが追加される。追加されたIPヘッダは標準IPヘッダであるため、この解決策は、非常に強力な一般化および適用性を有し、既存のSD-WAN技術との良好な互換性を有する。
第1のCPEがCPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成し、CPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに基づいてマルチキャスト通信を実装するプロセスが、次に説明される。
本出願のこの実施形態では、CPE粒度のSD-WANにあり、第1のCPEによって生成されるオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先CPEの各々に対応するルーティングエントリを含む。各宛先CPEに対応するルーティングエントリは、各宛先CPEの識別子と、ターゲットSD-WANリンクのローカルTNP情報およびピアTNP情報とを含む。ターゲットSD-WANリンクは、第1のCPEと、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEとの間のSD-WANリンクであり、ピアTNP情報は、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEのTNP情報である。複数の宛先CPEは、SD-WANオーバーレイネットワークに含まれる複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEを含む。
CPE粒度であり、第1のCPEによって生成されるSD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、CPE粒度に基づいてマルチキャスト参加メッセージを転送し、CPE粒度またはサイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するように第1のCPEを誘導するためのものであり得る。次に、これが説明される。
本出願のこの実施形態では、第1のCPEは、第5のCPEから第5のマルチキャスト参加メッセージを取得し、第5のマルチキャスト参加メッセージは、第5のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第5のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第5のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第5のCPEが属する第6のサイトの識別子を含み、第5のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。第1のCPEは、第3のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先CPEに対応するルーティングエントリについてCPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会し、第1の宛先CPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEである。第1のCPEは、第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得する。第1のCPEは、第7のサイトの識別子を取得するために、取得されたピアTNP情報に基づいて、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが第1の宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEが属するサイトの識別子を照会する。第1のCPEは、第7のサイトの識別子および第5のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第6のマルチキャスト参加メッセージを生成し、第6のマルチキャスト参加メッセージは、第6のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第6のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第7のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む。第1のCPEは、取得されたローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第6のマルチキャスト参加メッセージを送信する。
RPは、本部サイト内のCPEに接続された別のデバイスであり、RPに対応するCPEは、RPが接続されたCPEである。あるいは、RPは、本部サイト内のCPEであり、RPに対応するCPEは、RPである。
第5のマルチキャスト参加メッセージで搬送される第2のマルチキャストグループIPアドレスは、第2のマルチキャストメンバが参加を要求する第2のマルチキャストグループのIPアドレスである。第5のマルチキャスト参加メッセージは、(*,G)メッセージである。(*,G)メッセージの宛先がマルチキャストランデブーポイントであるため、第1のCPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEに対応するルーティングエントリについて、CPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会する。加えて、本出願のこの実施形態では、第5のマルチキャスト参加メッセージで搬送される第5のマルチキャスト参加ルート情報は、第5のルートキーおよび第5のルート属性を含む。第5のルートキーは、第2のマルチキャストグループIPアドレスおよび第5のCPEの識別子を含む。第5のルート属性は、第1のサイトの識別子および第6のサイトの識別子を含む。第5のルート属性は、VRI属性およびTEAを含む。VRI属性は、第1のサイトの識別子を含み、TEAは、第2のサイトの識別子を含む。第5のマルチキャスト参加メッセージの構造は、前述の説明における第1のマルチキャスト参加メッセージの構造と同じであることに留意されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
本出願のこの実施形態では、第1のCPEが第7のサイトの識別子および第5のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第6のマルチキャスト参加メッセージを生成するプロセスは、以下の通りである。第1のCPEは、第5のマルチキャスト参加メッセージ内のVRI属性を第7のサイトの識別子に更新し、第5のマルチキャスト参加メッセージ内のTEAを第1のサイトの識別子に更新し、更新された第5のマルチキャスト参加メッセージは、第6のマルチキャスト参加メッセージである。
上記の説明から、第1のCPEは、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルをさらに生成することができることが知見され得る。すなわち、第7のサイトの識別子を取得した後、第1のCPEは、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第2の転送エントリを生成する。第2の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、第2の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第6のサイトの識別子であり、第2の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第7のサイトの識別子である。第2の転送エントリは、(*,G)転送エントリである。
第1のCPEは、CPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに基づいてマルチキャスト参加メッセージを転送するが、第1のCPEは、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成することができることを理解されたい。マルチキャスト転送テーブル内の(*,G)転送エントリは、マルチキャストグループIPアドレス、出口サイト識別子、および入口サイト識別子を含み、(S,G)転送エントリは、マルチキャストソースIPアドレス、マルチキャストグループIPアドレス、出口サイト識別子、および入口サイト識別子を含む。
第2のマルチキャストグループに参加することを要求する第2のマルチキャストメンバが第2のマルチキャストソースのIPアドレスを知ったとき、第1のCPEによって転送される第5のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャストソースのIPアドレスをさらに搬送する。第1のCPEによって生成された第2の転送エントリは、第2のマルチキャストソースのIPアドレスをさらに含む。すなわち、第2の転送エントリは、(S,G)転送エントリである。
サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第2の転送エントリを生成した後、第1のCPEは、第2の転送エントリに基づいて、第2のマルチキャストソースおよび第2のマルチキャストグループに関するマルチキャストサービスパケットを送信することができる。マルチキャストサービスパケットは、SD-WAN ExtGREヘッダおよびIPヘッダを搬送する。マルチキャストサービスパケットの構造の詳細な説明については、前述の関連する内容を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
本出願のこの実施形態では、第1のCPEは、第5のCPEから第7のマルチキャスト参加メッセージを取得し、第7のマルチキャスト参加メッセージは、第7のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第7のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第5のCPEの識別子、第1のCPEの第1のTNP情報、および第5のCPEの第2のTNP情報を含み、第5のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。第1のCPEは、第3のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先CPEに対応するルーティングエントリについてCPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会し、第1の宛先CPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEである。第1のCPEは、第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得する。第1のCPEは、取得されたピアTNP情報および第7のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第8のマルチキャスト参加メッセージを生成し、第8のマルチキャスト参加メッセージは、第8のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第8のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、取得されたピアTNP情報、および第1のTNP情報を含む。第1のCPEは、取得されたローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第8のマルチキャスト参加メッセージを送信する。
第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得した後、第1のCPEは、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第3の転送エントリを生成し、第3の転送エントリ内のマルチキャストIPアドレスは、第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、第3の転送エントリ内の出口ポート情報は、第2のTNP情報であり、第3の転送エントリ内の入口ポート情報は、取得されたピアTNP情報である。第7のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて第1のCPEによって生成される第3の転送エントリは、(*,G)転送エントリである。
第1のCPEは、CPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに基づいてマルチキャスト参加メッセージを転送し、CPE粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成することを理解されたい。マルチキャスト転送テーブル内の(*,G)転送エントリは、マルチキャストグループIPアドレス、出口ポート情報、および入口ポート情報を含み、(S,G)転送エントリは、マルチキャストソースIPアドレス、マルチキャストグループIPアドレス、出口ポート情報、および入口ポート情報を含む。出口ポート情報および入口ポート情報は、マルチキャストサービスパケットのネクストホップのCPEのポート情報およびマルチキャストサービスパケットの前ホップのCPEのポート情報と見なされ得る。場合によっては、マルチキャストサービスパケットのネクストホップCPEおよび前ホップCPEはそれぞれ、第1のCPEの上流CPEおよび下流CPEである。他の場合には、マルチキャストサービスパケットのネクストホップCPEおよび前ホップCPEはそれぞれ、第1のCPEの下流CPEおよび上流CPEである。出口ポート情報および入口ポート情報の両方は、TNP情報であるか、またはTNP情報内のインターフェース情報であり、インターフェース情報は、パブリックIPおよびプライベートIPを含む。
第7のマルチキャスト参加メッセージおよび第8のマルチキャスト参加メッセージの構造は、前述の説明における第1のマルチキャスト参加メッセージの構造と同じである。本明細書では詳細は再び説明されない。
第1のCPEがCPE粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第3の転送エントリを生成した後、第1のCPEは、第3の転送エントリに基づいて、第2のマルチキャストソースおよび第2のマルチキャストグループに関するマルチキャストサービスパケットを送信することができる。例えば、第1のCPEは、第6のCPEによって送信された第2のマルチキャストサービスパケットを受信し、第2のマルチキャストサービスパケットは、第2のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第2のIPヘッダを含み、第2のSD-WAN ExtGREヘッダは、第2のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第2のIPヘッダは、第2のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第2のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する。第1のCPEは、第2のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第2のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第2のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第2のIPヘッダを解析する。第1のCPEは、第3の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口ポート情報が第6のCPEのTNP情報である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会する。第1のCPEは、第2のTNP情報を取得するために、第3の転送エントリ内の出口ポート情報を取得する。第1のCPEは、第2のTNP情報に基づいて、第1のCPEと第5のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得する。第1のCPEは、第1のCPEと第5のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて、第2のマルチキャストサービスパケットを送信する。第1のCPEは、CPE粒度のマルチキャストサービスパケットを送信し、その結果、ある程度のリソース浪費が低減されることができる。
図3を参照されたい。本出願の一実施形態におけるサイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル(略してマルチキャスト転送テーブルと称される)が再び解説され、説明される。図3に示すように、サイト2内のCPE 4によって生成されたマルチキャスト転送テーブル内の転送エントリは、(S,G)、仮想入力ifindex(virtual input ifindex、vIIF)、および仮想出力ifindex(virtual output ifindex、vOIF)を含む。(S,G)は、マルチキャストソースの位置が既知であることを示す。Sは、192.168.0.1であり、マルチキャストソースのIPアドレスを示す。Gは、225.0.0.1であり、マルチキャストグループIPアドレスを示す。vIIFは、S-ID=1であり、入口サイト識別子がサイト1であることを示す。vOIFは、S-ID=3であり、出口サイト識別子がサイト3であることを示す。RPの位置が既知であるが、マルチキャストソースの位置が未知である場合、転送エントリは、(S,G)の代わりに(*,G)を含む。
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルがサイト粒度である実装形態では、マルチキャストメンバに接続されたCPEによって生成されたSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルは、入口サイト識別子およびマルチキャストメンバに対応する出口インターフェースを含み、出口サイト識別子を含まないことに留意されたい。マルチキャストソースに接続されたCPEによって生成されたマルチキャスト転送テーブルは、マルチキャストソースに対応する出口サイト識別子および入口インターフェースを含み、入口サイト識別子を含まない。
例えば、図3に示されるように、サイト3内のCPE 6は、マルチキャストメンバ(すなわち、受信者)に接続され、CPE 6によって生成されるマルチキャスト転送テーブル内の転送エントリは、(S,G)、vIIF、およびOIFを含む。Sは、192.168.0.1であり、マルチキャストソースのIPアドレスを示す。Gは、225.0.0.1であり、マルチキャストグループIPアドレスを示す。vIIFは、S-ID=2であり、入口サイト識別子がサイト2であることを示す。OIFは、Ge 0/1/1であり、マルチキャストメンバに対応する出口インターフェースを示す。サイト50内のCPE 100は、マルチキャストソースに接続され、CPE 100によって生成されるマルチキャスト転送テーブル内の転送エントリは、(S,G)、IIF、およびvOIFを含む。Sは、192.168.0.1であり、マルチキャストソースのIPアドレスを示す。Gは、225.0.0.1であり、マルチキャストグループIPアドレスを示す。IIFは、Ge 0/1/0であり、マルチキャストソースに対応する入口インターフェースを示す。vOIFは、S-ID=1であり、出口サイトIDがサイト1であることを示す。
マルチキャスト転送テーブルがCPE粒度である実装形態では、マルチキャストメンバに接続されたCPEによって生成されたマルチキャスト転送テーブルは、マルチキャストメンバに対応する入口ポート情報および出口インターフェースを含み、出口ポート識別子を含まない。マルチキャストソースに接続されたCPEによって生成されたマルチキャスト転送テーブルは、マルチキャストソースに対応する出口ポート情報および入口インターフェースを含み、入口ポート情報を含まない。
結論として、本出願のこの実施形態では、CPEは、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジを自律的に生成し、ネットワークトポロジに基づいて、別のCPEへのオーバーレイルートを計算することができ、その結果、計算を通じて取得されたオーバーレイルートに基づいてマルチキャスト参加メッセージが後で転送されることができ、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルが生成され、マルチキャスト転送テーブルに基づいてマルチキャストサービスパケットが送信される。CPEによって実施される自律経路計算はより柔軟であり、SD-WANシナリオにおける通信信頼性もある程度改善されることができる。
図7は、本出願の一実施形態による別の通信方法のフローチャートである。本方法は、SD-WANオーバーレイネットワークに適用され、オーバーレイネットワークは、複数のCPEおよびルートリフレクタRRを含む。図7を参照されたい。方法は、以下のステップを含む。
ステップ701:第1のCPEは、RRによって送信された第1のBGP更新パケットを受信し、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のサイトの識別子を搬送する。
第1のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。本出願のこの実施形態では、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースルート情報を搬送し、第1のマルチキャストソースルート情報は、第1のルートプレフィックスおよび第1の拡張コミュニティ属性を含み、第1のルートプレフィックスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の拡張コミュニティ属性は、第1のサイトの識別子である。
任意選択で、第1のBGP更新パケットは、BGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリに基づいて転送され、BGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリは、第1の拡張コミュニティ属性に対応する。第1の拡張コミュニティ属性は、BGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリ・プロトコルにおいて新たに定義された拡張コミュニティ属性である。確かに、一部の他の実施形態では、第1の拡張コミュニティ属性は、代替的に、BGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリにおける既存の拡張コミュニティ属性、例えば、カラー(color)拡張コミュニティ属性であってもよい。
ステップ702:第1のCPEは、第1のサイトの識別子を、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録し、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、マルチキャスト参加メッセージを転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するように第1のCPEを誘導するためのものである。
本出願のこの実施形態では、第1のBGP更新パケットを解析した後、第1のCPEは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のサイトの識別子を取得する。第1のCPEは、第1のサイトの識別子を、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録する。例えば、第1のCPEは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスが第1のサイトの識別子に対応することを可能にし、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のサイトの識別子を記憶する。
前述の説明から、RRが、第1のBGP更新パケットを使用することによって、第1のCPEから第1のマルチキャストソースへのオーバーレイルートを第1のCPEにアドバタイズすることが知見され得、オーバーレイルートは第1のサイトの識別子である。
第1のCPEによって記録され、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、マルチキャスト参加メッセージを第1のマルチキャストソースに転送し、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するように第1のCPEを誘導するためのものである。次に、これが説明される。
本出願のこの実施形態では、第1のCPEは、第2のCPEから第1のマルチキャスト参加メッセージを取得し、第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第2のCPEの識別子、第1のCPEが属する第2のサイトの識別子、および第2のCPEが属する第3のサイトの識別子を含み、第2のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。第1のCPEは、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成し、第2のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第2のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第1のサイトの識別子、および第2のサイトの識別子を含む。第1のCPEは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて、第1のCPEと第1のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第2のマルチキャスト参加メッセージを第1のサイト内のCPEに転送する。
第1のマルチキャスト参加メッセージは、ターゲットルートタイプの指示情報をさらに搬送し、指示情報は、ターゲットルートタイプに基づいて第1のマルチキャスト参加ルート情報を解析するように第1のCPEに指示し、第1のマルチキャスト参加メッセージが第1のマルチキャスト参加ルート情報をアドバタイズするためのものであることを指示する。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP NG-MVPNアドレスファミリに基づいて転送され、BGP NG-MVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応する。ターゲットルートタイプは、オーバーレイマルチキャスト参加ルートを転送するためにBGP NG-MVPNアドレスファミリに拡張されることを理解されたい。
あるいは、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP EVPNアドレスファミリに基づいて転送され、BGP EVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応する。ターゲットルートタイプは、オーバーレイマルチキャスト参加ルートを転送するためにBGP EVPNアドレスファミリに拡張されることを理解されたい。
図7の実施形態におけるマルチキャスト参加メッセージの構造は、図5の実施形態におけるマルチキャスト参加メッセージの構造と同じであり、本明細書では過度に説明される。
上記の説明から、第1のCPEは、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルをさらに生成することができることが知見され得る。本出願のこの実施形態では、第1のCPEは、第1のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成し、第1の転送エントリ内のマルチキャストソースIPアドレスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第3のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第1のサイトの識別子である。第1のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて第1のCPEによって生成された第1の転送エントリは、(S,G)転送エントリである。
第1のCPEは、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成し、第1の転送エントリは、マルチキャストソースIPアドレス、マルチキャストグループIPアドレス、出口サイト識別子、および入口サイト識別子を含むことを理解されたい。出口サイト識別子および入口サイト識別子は、マルチキャストサービスパケットのネクストホップサイト識別子および前ホップサイト識別子と見なされ得る。
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成した後、第1のCPEは、第1の転送エントリに基づいて、第1のマルチキャストソースおよび第1のマルチキャストグループに関するマルチキャストサービスパケットを転送することができる。例えば、第1のCPEは、第1のサイト内の第3のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信し、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する。第1のCPEは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析する。第1のCPEは、第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストソースIPアドレスが第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第1のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会する。第1のCPEは、第3のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得する。第1のCPEは、第3のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第1のマルチキャストサービスパケットを第3のサイト内のCPEに送信する。
第1のCPEが、第3のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第1のマルチキャストサービスパケットを第3のサイト内のCPEに送信する実装形態プロセスは、以下の通りである。第1のCPEは、第3のサイトの識別子に基づいて、第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得する。第1のCPEは、第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを送信する。第1のCPEが第3のサイト内の全てのCPEに第1のマルチキャストサービスパケットを送信する場合、信頼性はより高いことを理解されたい。第1のCPEが、負荷分散ポリシーに従って、ランダム送信方式で、または別の方式で、第1のマルチキャストサービスパケットを第3のサイト内のCPEの一部に送信する場合、リソースの浪費は低減されることができる。
図7の実施形態におけるマルチキャストサービスパケットの構造は、図5の実施形態におけるマルチキャストサービスパケットの構造と一致しており、本明細書では再び過度に説明されない。
上記は、RRを介してCPEにマルチキャストソースルートを拡散する実装形態プロセスを説明している。本出願のこの実施形態では、RRはさらに、マルチキャストランデブーポイントルートをCPEに拡散するためのものであり得る。次に、これが説明される。
第1のCPEは、RRによって送信された第2のBGP更新パケットを受信し、第2のBGP更新パケットは、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスと第4のサイトの識別子とを搬送する。第1のCPEは、第4のサイトの識別子を、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録する。例えば、第1のCPEは、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスが第4のサイトの識別子に対応することを可能にし、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスおよび第4のサイトの識別子を記憶する。
第2のBGP更新パケットは、マルチキャストランデブーポイント・ルーティング情報を搬送し、マルチキャストランデブーポイント・ルーティング情報は、第2のルートプレフィックスおよび第2の拡張コミュニティ属性を含む。第2のルートプレフィックスは、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスであり、第2の拡張コミュニティ属性は、第4のサイトの識別子である。任意選択で、第2のBGP更新パケットは、BGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリに基づいて転送される。
第1のCPEによって記録され、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、マルチキャスト参加メッセージをマルチキャストランデブーポイントに転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成するように第1のCPEを誘導するためのものである。
第1のCPEによって受信されたマルチキャスト参加メッセージが(*,G)メッセージであるとき、第1のCPEは、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて、マルチキャスト参加メッセージを転送することを理解されたい。第1のCPEによって受信されたマルチキャスト参加メッセージが(S,G)メッセージであるとき、第1のCPEは、マルチキャストソースIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいてマルチキャスト参加メッセージを転送する。
一例では、第1のCPEは、第3のCPEから第3のマルチキャスト参加メッセージを取得し、第3のマルチキャスト参加メッセージは、第3のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第3のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第3のCPEの識別子、第1のCPEが属する第2のサイトの識別子、および第3のCPEが属する第5のサイトの識別子を含み、第3のPCEは、複数のCPEのうちの1つである。第1のCPEは、第3のマルチキャスト参加メッセージおよびマルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて第4のマルチキャスト参加メッセージを生成し、第4のマルチキャスト参加メッセージは、第4のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第4のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第4のサイトの識別子、および第2のサイトの識別子を含む。第1のCPEは、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて、第1のCPEと第4のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第4のマルチキャスト参加メッセージを第4のサイト内のCPEに転送する。
第3のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、第1のCPEは、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第2の転送エントリを生成する。第2の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、第2の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第5のサイトの識別子であり、第2の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第4のサイトの識別子である。第3のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて第1のCPEによって生成される第2の転送エントリは、(*,G)転送エントリである。SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第2の転送エントリを生成した後、第1のCPEは、第2の転送エントリに基づいて、第2のマルチキャストグループに関するマルチキャストサービスパケットを転送することができる。
図7の実施形態では、マルチキャストソースに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子および/またはマルチキャストランデブーポイントに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、RRによって実施される反映を通じて拡散され、その結果、CPEは、指定されたオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいてマルチキャスト参加メッセージをマルチキャストソースまたはマルチキャストランデブーポイントに、その後転送することができる。任意選択で、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、コントローラ(AC)によってRRに配信される構成データである。すなわち、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、ACの構成を通じてRR上で指定される。構成データは、管理者のオーケストレーションを通して生成されるか、または構成データは、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて経路計算を自動的に実施することによって、コントローラまたは別の管理デバイスによって生成される。構成データは、支部サイトからマルチキャストソースへのオーバーレイユニキャスト経路、および/または支部サイトからマルチキャストランデブーポイントへのオーバーレイユニキャスト経路を示す。
結論として、本出願のこの実施形態では、RRは、SD-WANオーバーレイマルチキャスト通信を実装するために、CPEへのオーバーレイマルチキャストRPFルートを指定し、CPEは、経路計算を自律的に実施する必要がなく、その結果、CPEの計算能力要件が低減される。
図8は、本出願の一実施形態によるさらに別の通信方法のフローチャートである。本方法は、SD-WANオーバーレイネットワークに適用され、オーバーレイネットワークは、複数のCPEおよびルートリフレクタRRを含む。図8を参照されたい。方法は、以下のステップを含む。
ステップ801:RRは、第1のサイト内の第1のCPEによって送信された第1のBGP更新パケットを受信し、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第2のサイトの識別子を搬送する。
本出願のこの実施形態では、マルチキャストソースの位置、すなわちマルチキャストソースのオーバーレイユニキャストルートは、RRによって実施される反映を通じて複数のCPEに拡散される。RRは、第1のサイト内の第1のCPEによって送信された第1のBGP更新パケットを受信し、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースの位置を拡散するためのものである。第1のBGP更新パケットで搬送される第2のサイトの識別子が第1のサイトの識別子と異なる場合、すなわち、第1のサイトと第2のサイトが同じサイトでない場合、それは、第1のマルチキャストソースの位置が少なくとも1回反映されたことを示す。第1のBGP更新パケットで搬送された第2のサイトの識別子が第1のサイトの識別子である場合、すなわち、第1のサイトと第2のサイトが同じサイトである場合、それは、第1のマルチキャストソースの位置が反映されておらず、初めてRRを使用することによって反映されることを示す。
第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースルート情報を搬送し、第1のマルチキャストソースルート情報は、第1のルートプレフィックスおよび第1の拡張コミュニティ属性を含み、第1のルートプレフィックスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の拡張コミュニティ属性は、第2のサイトの識別子である。
任意選択で、本出願のこの実施形態では、RRは、RRとCPEとの間に確立されたBGP ipv 4-マルチキャストvpn-インスタンス・アドレス・ファミリ・ピア関係に基づいて、マルチキャストソースの位置および/またはマルチキャストランデブーポイントの位置を拡散させることができる。例えば、RRは、RRと第1のサイト内のCPEとの間に確立されたBGP ipv 4-マルチキャストvpn-インスタンス・アドレス・ファミリ(略してBGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリ)ピア関係に基づいて、第1のBGP更新パケットを受信する。すなわち、第1のBGP更新パケットは、BGP ipv 4-マルチキャストvpn-インスタンス・アドレス・ファミリに基づいて転送される。BGP ipv 4-マルチキャストvpn-インスタンス・アドレス・ファミリは、第1の拡張コミュニティ属性に対応する。換言すれば、拡張コミュニティ属性は、解決策におけるBGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリ・プロトコルにおいて定義された拡張コミュニティ属性であり、拡張コミュニティ属性は、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子を指定するためのものである。
ステップ802:RRは、支部サイトから第1のマルチキャストソースへの構成されたオーバーレイユニキャスト経路に基づいて、第2のBGP更新パケットを第3のサイト内のCPEに反映し、第2のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のサイトの識別子を搬送し、第2のBGP更新パケットは、第1のサイトの識別子を、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録するように第3のサイト内のCPEに指示し、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、マルチキャスト参加メッセージを転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するように第3のサイト内のCPEを誘導するためのものである。
本出願のこの実施形態では、第1のBGP更新パケットを受信した後、RRは、構成データに基づいて第1のBGP更新パケットのネクストホップサイトの識別子を決定することができ、すなわち、第3のサイトの識別子を決定することができる。構成データは、支部サイトから第1のマルチキャストソースへのオーバーレイユニキャスト経路を示す。RRは、第2のBGP更新パケットを第3のサイト内のCPEに反映し、第2のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のサイトの識別子を搬送する。任意選択で、構成データは、コントローラによってRRに配信される構成データである。すなわち、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、ACの構成を通じてRR上で指定される。構成データは、管理者のオーケストレーションを通して生成されるか、または構成データは、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて経路計算を自動的に実施することによって、コントローラによって生成される。
第1のサイトと第2のサイトとが異なるサイトである場合、RRは、第1のサイトの識別子および第1のBGP更新パケットに基づいて第2のBGP更新パケットを生成する。例えば、RRは、第1のBGP更新パケットで搬送された第2のサイトの識別子を第1のサイトの識別子に修正して、第2のBGP更新パケットを取得する。第1のサイトと第2のサイトが同じサイトである場合、RRは、第1のBGP更新パケットを第2のBGP更新パケットとして使用する。すなわち、RRは、第1の位置拡散メッセージを更新しない。あるいは、第1のサイトと第2のサイトとが同じサイトである場合、RRは、要件に基づいて第1のBGP更新パケット内のフィールドを修正して、第2のBGP更新パケットを取得する。第2のBGP更新パケットおよび第1のBGP更新パケットの両方は、第1のマルチキャストソースのIPアドレスと第1のサイトの識別子とを搬送する。第1のBGP更新パケット内の第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のサイトの識別子以外のフィールドは、要件に基づいて修正されることができる。
第1のBGP更新パケットが第1のルートプレフィックスおよび第1の拡張コミュニティ属性を搬送するとき、第2のBGP更新パケットは、第1のルートプレフィックスおよび第2の拡張コミュニティ属性を搬送し、第2の拡張コミュニティ属性は、第1のサイトのサイト識別子である。RRは、第1の拡張コミュニティ属性を修正することによって第2の拡張コミュニティ属性を取得することができることを理解されたい。
本出願のこの実施形態では、第1のBGP更新パケットを受信するCPE(例えば、第1のサイト内のCPE)が、第1のBGP更新パケットで搬送された第2のサイトの識別子を第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録することは、ネクストホップサイトであって、それを介して第1のサイト内のCPEのデータが第1のマルチキャストソースに到達する、第1のサイト内のCPEのネクストホップサイトが第2のサイトであることを示す。第2のBGP更新パケットを受信するCPE(すなわち、第3のサイト内のCPE)が、第2のBGP更新パケットで搬送された第1のサイトの識別子を、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録することは、ネクストホップサイトであって、それを介して第3のサイト内のCPEのデータが第1のマルチキャストソースに到達する、第3のサイト内のCPEのネクストホップサイトが第1のサイトであることを示す。例えば、第3のサイト内のCPEは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスと第1のサイトの識別子との間の対応関係を記録し、この対応関係は、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子を表す。
図3のマルチキャストソースSの位置の拡散が一例として使用される。サイト50内のCPEは、マルチキャストソースSが接続されているCPEである。サイト50内のCPE 100は、第1のBGP更新パケットをRR 1に送信し、第1のBGP更新パケットは、マルチキャストソースSおよびサイト50のIPアドレスを搬送する。第1のBGP更新パケットは、RR 1で反映され、サイト1内のCPE 1およびCPE 2に拡散される。CPE 1およびCPE 2は、マルチキャストソースSのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子としてサイト50を記録する。CPE 1およびCPE 2は、第1のBGP更新パケットをRR 2に送信する。RR 2は、第2のBGP更新パケットを取得するために、第1のBGP更新パケット内のサイト50をサイト1に修正し、第2のBGP更新パケットは、マルチキャストソースSのIPアドレスおよびサイト1を搬送する。RR 2は、第2のBGP 更新パケットをサイト2内のCPE 3およびCPE 4に反映する。CPE 3およびCPE 4は、マルチキャストソースSのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子としてサイト1を記録し、第2のBGP更新パケットをRR 2に送信する。RR 2は、第2のBGP更新パケット内のサイト1をサイト2に修正して、第3のBGP更新パケットを取得し、第3のBGP更新パケットは、マルチキャストソースSおよびサイト2のIPアドレスを搬送する。RR 2は、第3のBGP更新パケットをサイト3のCPE 5およびCPE 6に反映する。CPE 5およびCPE 6は、マルチキャストソースSのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子としてサイト2を記録する。マルチキャストソースSの位置の拡散プロセスは、これまでに終了している。
本出願のこの実施形態では、マルチキャストランデブーポイントの位置、すなわち、マルチキャストランデブーポイントのオーバーレイユニキャストルートも、RRによって実施される反映を介して各CPEに拡散され得る。例えば、RRは、第1のサイト内の第1のCPEによって送信された第3のBGP更新パケットを受信し、第3のBGP更新パケットは、マルチキャストランデブーポイント(RP)のIPアドレスと第2のサイトの識別子とを搬送する。第1のサイトおよび第2のサイトが同じサイトでない場合、それは、RPの位置が少なくとも1回反映されたことを示す。第1のサイトおよび第2のサイトが同じサイトである場合、それは、RPの位置が反映されておらず、RRを使用することによって初めて反映されることを示す。RRは、支部サイトからマルチキャストランデブーポイントへの構成されたオーバーレイユニキャスト経路に基づいて、第4のBGP更新パケットを第4のサイト内のCPEに反映し、第4のBGP更新パケットは、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスおよび第1のサイトの識別子を搬送する。第4のBGP更新パケットは、第1のサイトの識別子をマルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録するように、第4のサイト内のCPEに指示する。
第3のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストランデブーポイント・ルーティング情報を搬送し、第1のマルチキャストランデブーポイント・ルーティング情報は、第2のルートプレフィックスおよび第3の拡張コミュニティ属性を含み、第2のルートプレフィックスは、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスであり、第3の拡張コミュニティ属性は、第2のサイトの識別子である。第4のBGP更新パケットは、第2のマルチキャストランデブーポイント・ルーティング情報を搬送し、第2のマルチキャストランデブーポイント・ルーティング情報は、第2のルートプレフィックスおよび第4の拡張コミュニティ属性を含み、第2のルートプレフィックスは、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスであり、第4の拡張コミュニティ属性は、第1のサイトの識別子である。任意選択で、第3のBGP更新パケットおよび第4のBGP更新パケットは、BGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリに基づいて転送される。
本出願のこの実施形態では、マルチキャストソースおよび/またはマルチキャストランデブーポイントの位置は、RRによって実施される反映を通じて拡散され、その結果、CPEは、その後、BGP更新パケット内で搬送されるサイト識別子に基づいて、マルチキャストソースおよび/またはマルチキャストランデブーポイントの位置を逆に照会することができる。
図2が一例として使用される。サイト3内のCPEによって記録され、RPのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、サイト2であり、サイト3内のCPEによって記録され、マルチキャストソースSのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、サイト2である。サイト2内のCPEによって記録され、RPのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、サイト1であり、サイト2内のCPEによって記録され、マルチキャストソースSのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、サイト1である。サイト1内のCPEによって記録され、サイト1内のCPEからRPまでのルートは、ローカル直接ルートであり、サイト1内のCPEによって記録され、マルチキャストソースSのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、サイト50である。サイト50内のCPEによって記録され、RPのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、サイト1であり、サイト50内のCPEによって記録された、マルチキャストソースSへのルートは、ローカルサイトの出口インターフェースである。
本出願のこの実施形態では、第3のサイト内のCPEによって記録され、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、マルチキャスト参加メッセージを第1のマルチキャストソースに転送し、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するように、第3のサイト内のCPEを誘導するためのものである。第4のサイト内のCPEによって記録され、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、マルチキャスト参加メッセージをマルチキャストランデブーポイントに転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するように、第4のサイト内のCPEを誘導するためのものである。
換言すれば、CPEによって記録されたオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、マルチキャスト参加メッセージを送信するプロセスにおいて、マルチキャスト参加メッセージが通過するネクストホップサイトを決定し、マルチキャスト参加メッセージを送信するプロセスにおけるサイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するために、CPEによって使用される。簡単に言えば、マルチキャスト関連ルートは、RRによって実施される反映を介してCPEに対して指定され、その結果、CPEは、指定されたルートに基づいてオーバーレイマルチキャスト参加メッセージおよびマルチキャストサービスパケットを、その後、伝搬する。
一例では、第3のサイト内の第3のCPEは、第5のサイト内の第5のCPEから第1のマルチキャスト参加メッセージを受信し、第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第5のCPEの識別子、第3のサイトの識別子、および第5のサイトの識別子を含む。第3のCPEは、第1のマルチキャスト参加メッセージと、第3のCPEによって記録され、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子(すなわち、第1のサイトの識別子)とに基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する。第2のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のサイトの識別子、および第3のサイトの識別子を搬送する。第3のCPEは、第3のCPEと第1のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第2のマルチキャスト参加メッセージを第1のサイト内のCPEに転送する。
第1のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、第3のCPEは、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成する。第1の転送エントリ内のマルチキャストソースIPアドレスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第5のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第1のサイトの識別子である。SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成した後、第3のCPEは、第1の転送エントリに基づいて、第1のマルチキャストソースおよび第1のマルチキャストグループに関するマルチキャストサービスパケットを送信する。具体的な実装形態については、図7の実施形態における関連する内容を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
同様に、第4のサイト内の第4のCPEは、第6のサイト内の第6のCPEから第3のマルチキャスト参加メッセージを受信し、第3のマルチキャスト参加メッセージは、第3のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第3のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第6のCPEの識別子、第4のサイトの識別子、および第6のサイトの識別子を含む。第4のCPEは、第3のマルチキャスト参加メッセージと、第4のCPEによって記録され、マルチキャストランデブーポイントに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子(すなわち、第1のサイトの識別子)とに基づいて、第4のマルチキャスト参加メッセージを生成し、第4のマルチキャスト参加メッセージは、第4のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第4のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第4のCPEの識別子、第1のサイトの識別子、および第4のサイトの識別子を含む。第4のCPEは、第4のCPEと第1のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第4のマルチキャスト参加メッセージを第1のサイト内のCPEに転送する。
第3のマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、第4のCPEは、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第2の転送エントリを生成する。第2の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、第2の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第6のサイトの識別子であり、第2の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第1のサイトの識別子である。SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第2の転送エントリを生成した後、第4のCPEは、第2の転送エントリに基づいて第2のマルチキャストグループに関するマルチキャストサービスパケットを送信する。具体的な実装形態については、図7の実施形態における関連する内容を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
図8の実施形態におけるマルチキャスト参加メッセージの構造は、図5の実施形態におけるマルチキャスト参加メッセージの構造と一致し、図8の実施形態におけるサイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルの構造は、図5の実施形態におけるサイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルの構造と一致し、図8の実施形態におけるマルチキャストサービスパケットの構造は、図5の実施形態におけるマルチキャストサービスパケットの構造と一致する。本明細書では詳細は再び説明されない。
結論として、本出願のこの実施形態では、RRは、マルチキャストソースの位置および/またはマルチキャストランデブーポイントの位置を拡散することによって、CPEへのマルチキャスト関連ルートを指定することができ、CPEは、経路計算を実施する必要がなく、その結果、CPEの計算能力要件が低減される。
図7および図8の実施形態では、RRは、CPEがサイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成することができるように、CPEへのオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイトを指定することができる。このようにして、サイト粒度のマルチキャストサービスパケットは、マルチキャスト転送テーブルに基づいて伝搬され、マルチキャストサービスの信頼性が保証される。
一部の他の実施形態では、RRは、CPEがCPE粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成することができるように、CPEへのオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップCPEを指定することができる。このようにして、CPE粒度のマルチキャストサービスパケットは、マルチキャスト転送テーブルに基づいて伝搬され、リソース浪費が低減される。具体的な実装形態の間、コントローラは、構成データをRRに配信し、構成データは、支部サイト内のCPEからマルチキャストソースへのオーバーレイユニキャスト経路、および/または支部サイト内のCPEからマルチキャストランデブーポイントへのオーバーレイユニキャスト経路を示し、オーバーレイユニキャスト経路は、少なくとも2つのCPEのTNP情報によって識別される。構成データは、管理者のオーケストレーションを通して決定されるか、またはSD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて経路計算を実施することによって、コントローラもしくは別の管理デバイスによって取得される。RRは、支部サイト内のCPEからマルチキャストソースまたはマルチキャストランデブーポイントまでのオーバーレイユニキャスト経路に基づいて、RRによって受信されたBGP更新パケット内のTNP情報をホップごとに修正し、BGP更新パケットをCPEに反映する。BGP更新パケットを受信するCPEは、マルチキャスト参加メッセージで搬送されたTNP情報を、マルチキャストソースまたはマルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップCPEのTNP情報として記録する。CPEによって記録された、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップCPEのTNP情報は、マルチキャスト参加メッセージを転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてCPE粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するために、CPEによって使用される。マルチキャスト参加メッセージで搬送されるルート属性は、サイト識別子の代わりにTNP情報である。
図9は、本出願の一実施形態によるさらに別の通信方法のフローチャートである。本方法は、SD-WANオーバーレイネットワークに適用され、オーバーレイネットワークは、複数のCPEを含む。図9を参照されたい。方法は、以下のステップを含む。
ステップ901:第1のCPEは、第2のCPEから第1のマルチキャスト参加メッセージを取得し、第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第2のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第2のCPEが属するサイトの識別子を含む。
第1のCPEおよび第2のCPEは、SD-WANオーバーレイネットワーク内の複数のCPEのうちのCPEである。第2のCPEは、第1のマルチキャストメンバに接続されたCPE、例えば、支部サイト内のCPEであるか、または第2のCPEは、別のCPE、例えば、中間サイト内のCPEである。第1のCPEは、第2のCPEに接続されたCPEである。SD-WANトンネルが、第1のCPEと第2のCPEとの間に確立される。第1のCPEは、SD-WANトンネルを介して、第2のCPEによって送信された第1のマルチキャスト参加メッセージを受信する。あるいは、第1のCPEは、RRによって実施される反映を通じて、第2のCPEによって送信された第1のマルチキャスト参加メッセージを受信する。第1のマルチキャスト参加メッセージで搬送される第1のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストメンバが参加を要求する第1のマルチキャストグループのIPアドレスである。
本出願のこの実施形態では、第1のマルチキャスト参加メッセージで搬送される第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のルートキーおよび第1のルート属性を含む。第1のルートキーは、第1のマルチキャストグループIPアドレスおよび第2のCPEの識別子を含む。第1のルート属性は、第1のサイトの識別子および第2のサイトの識別子を含む。第1のルート属性は、VRI属性およびTEAを含む。VRI属性は、第1のサイトの識別子を含み、TEAは、第2のサイトの識別子を含む。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージは、ターゲットルートタイプの指示情報をさらに搬送し、指示情報は、ターゲットルートタイプに基づいて第1のマルチキャスト参加ルート情報を解析するように第1のCPEに指示し、第1のマルチキャスト参加メッセージが第1のマルチキャスト参加ルート情報をアドバタイズするためのものであることを指示する。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP NG-MVPNアドレスファミリに基づいて転送され、BGP NG-MVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応する。ターゲットルートタイプは、オーバーレイマルチキャスト参加ルートを転送するためにBGP NG-MVPNアドレスファミリに拡張されることを理解されたい。
あるいは、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP-イーサネット仮想プライベートネットワークEVPNアドレスファミリに基づいて転送され、BGP EVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応する。ターゲットルートタイプは、オーバーレイマルチキャスト参加ルートを転送するためにBGP EVPNアドレスファミリに拡張されることを理解されたい。
VRI属性およびTEAは、解決策において拡張された2つのターゲットルートタイプに対応する。例えば、2つのターゲットルートタイプは、オーバーレイマルチキャスト参加を実施するために、BGP NG-MVPNアドレスファミリまたはBGP EVPNアドレスファミリに拡張され、2つのターゲットルートタイプは、VRI属性およびTEAにそれぞれ対応する。
任意選択で、第1のルートキーは、第1のCPEが属するルーティングドメイン(RD)の識別子と、第1のCPEが属するソース自律システム(Source AS)の識別子とをさらに搬送する。第1のマルチキャストメンバが第1のマルチキャストソースのIPアドレスを知ったとき、第1のルートキーは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスをさらに搬送する。この場合、第1のマルチキャスト参加メッセージは(S,G)メッセージである。第1のマルチキャストメンバが第1のマルチキャストソースのIPアドレスを一時的に取得せず、第1のルートキーがマルチキャストランデブーポイントのIPアドレスをさらに搬送するとき、第1のマルチキャスト参加メッセージは(*,G)メッセージである。
(*,G)メッセージは一例として使用され、(*,G)メッセージのルートキー(key)は(RD,Source AS,RP,G,Originating IP)である。(S,G)メッセージは一例として使用され、(S,G)メッセージのルートキーは(RD,Source AS,S,G,Originating IP)である。発信IP(Originating IP)は、(*,G)メッセージが通過する前ホップCPEのIPアドレスを示す。例えば、第1のマルチキャスト参加メッセージで搬送される発信IPは、第2のCPEの識別子である。任意選択で、同じサイトに属するCPEのために構成された発信IPは、同じであってもよく、または異なっていてもよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。第1のマルチキャスト参加メッセージが(*,G)である例が、以下の説明で使用される。
第2のCPEが第1のマルチキャストメンバに接続されたCPEであるとき、第2のCPEは、第1のマルチキャストメンバによって送信されたマルチキャスト参加メッセージを受信し、マルチキャスト参加メッセージで搬送されるマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストメンバが参加を要求するマルチキャストグループのIPアドレス(すなわち、第1のマルチキャストグループIPアドレス)である。第2のCPEによって受信されたマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャストグループIPアドレスおよびVRI属性(第1のサイトの識別子)を搬送するが、発信IPまたはTEAを搬送しない。一部の他の実施形態では、マルチキャスト参加メッセージフォーマットの一貫性を維持するために、第2のCPEによって受信されたマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャストグループIPアドレスと、発信IPと、VRI属性と、TEAとを搬送する。マルチキャスト参加メッセージで搬送される発信IPは、第2のCPEのIPアドレスであるか、またはヌルである。マルチキャスト参加メッセージで搬送されるTEAは、第2のサイトの識別子であるか、またはヌルである。
ステップ902:第1のCPEは、第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成し、第2のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第2のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第3のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む。
本出願のこの実施形態では、第1のCPEが第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する複数の実装形態がある。以下では、2つの実装形態について説明する。
第1の実装形態では、第1のCPEは、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルおよび第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する。
前述の実施形態から、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、サイト粒度のルーティングテーブルまたはCPE粒度のルーティングテーブルであることが知見され得る。これに基づいて、第1のCPEは、サイト粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルおよび第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するか、またはCPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルおよび第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する。次に、これが説明される。
SD-WANオーバーレイルーティングテーブルがサイト粒度のルーティングテーブルである実装形態では、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先サイトの各々に対応するルーティングエントリを含み、宛先サイトに対応するルーティングエントリは、宛先サイトの識別子と、ネクストホップサイトであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先サイトに到達する、第1のCPEのネクストホップサイトの識別子と、を含み、複数の宛先サイトは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEが属するサイトを含む。第1のCPEが、サイト粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルおよび第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する実装形態プロセスは、第1のCPEが、第1のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先サイトに対応するルーティングエントリについてサイト粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会することを含み、第1の宛先サイトは、マルチキャストランデブーポイントが属するサイトである。第1のCPEは、第3のサイトの識別子を取得するために、第1のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得する。第1のCPEは、第3のサイトの識別子および第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する。
SD-WANオーバーレイルーティングテーブルがCPE粒度のルーティングテーブルである実装形態では、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先CPEの各々に対応するルーティングエントリを含み、宛先CPEに対応するルーティングエントリは、宛先CPEの識別子と、ターゲットSD-WANリンクのローカルTNP情報およびピアTNP情報と、を含み、ターゲットSD-WANリンクは、第1のCPEと、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEとの間のSD-WANリンクであり、ピアTNP情報は、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEのTNP情報であり、複数の宛先CPEは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEを含む。第1のCPEがSD-WANオーバーレイルーティングテーブルおよび第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する実装形態プロセスは、第1のCPEが、第2のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先CPEに対応するルーティングエントリについてCPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会することを含み、第1の宛先CPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEである。第1のCPEは、第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得する。第1のCPEは、第3のサイトの識別子を取得するために、取得されたピアTNP情報に基づいて、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが第1の宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEが属するサイトの識別子を照会する。第1のCPEは、第3のサイトの識別子および第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する。
第1のCPEは、TNP情報とサイト識別子との間の対応関係を記憶する。例えば、第1のCPEは、第1のCPEが接続されている各CPEのTNP情報と、各CPEのTNP情報に対応するサイト識別子とを記憶する。加えて、第1のCPEが第3のサイトの識別子および第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するプロセスは、以下の通りである。第1のCPEは、第1のマルチキャスト参加メッセージ内のVRI属性を第3のサイトの識別子に修正し、第1のマルチキャスト参加メッセージ内のTEAを第1のサイトの識別子に修正し、修正された第1のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加メッセージである。
本出願のこの実施形態では、第1のCPEがSD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成するプロセスは、以下を含む。第1のCPEは、複数のCPEの各々のノード情報を取得し、CPEのノード情報は、CPEの識別子と、CPEが位置するSD-WANリンクに関する情報とを含む。第1のCPEは、複数のCPEの各々のノード情報に基づいてSD-WANオーバーレイネットワークトポロジを生成する。第1のCPEは、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートを決定し、複数の宛先CPEは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEを含む。第1のCPEは、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートに基づいて、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成する。具体的な実装形態については、図5の実施形態における関連する内容を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
第2の実装形態では、第1のCPEは、第1のマルチキャスト参加メッセージと、第1のCPEによって記録され、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子とに基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する。
第2の実装形態では、第1のCPEは、RRによって送信された第1のBGP更新パケットを受信し、第1のBGP更新パケットは、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスおよび第3のサイトの識別子を搬送する。第1のCPEは、第3のサイトの識別子を、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録する。これに基づいて、第1のCPEは、第1のマルチキャスト参加メッセージと、第1のCPEによって記録され、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子とに基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する。例えば、第1のCPEは、第1のマルチキャスト参加メッセージ内のVRI属性を、第1のCPEによって記録され、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に修正し、すなわち、第1のマルチキャスト参加メッセージ内のVRI属性を第3のサイトの識別子に修正し、第1のマルチキャスト参加メッセージ内のTEAを第1のサイトの識別子に修正し、修正された第1のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加メッセージである。オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子の関連する説明については、図7および図8の実施形態における関連する内容を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
例えば、第1のマルチキャスト参加メッセージは、(*,G)メッセージであり、第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のルートキー、VRI属性、およびTEAを搬送する。第1のルートキーは、(RD 0、Source AS 0、RP、G、CPE-IP 0)であり、RD 0、Source AS 0、およびCPE-IP 0はそれぞれ、第2のCPEが属するルーティングドメイン、第2のCPEが属する自律システム、および第2のCPEのIPアドレスを示す。第2のマルチキャスト参加メッセージ(すなわち、更新された第1のマルチキャスト参加メッセージ)で搬送される第2のルートキーは、(RD 1,Source AS 1,RP,G,CPE-IP 1)であり、RD 1、Source AS 1、およびCPE-IP 1はそれぞれ、第1のCPEが属するルーティングドメイン、第1のCPEが属する自律システム、および第1のCPEのIPアドレスを示す。更新されていない第1のマルチキャスト参加メッセージで搬送されるVRI属性およびTEAは、それぞれサイト1およびサイト0であり、サイト1は第1のサイトの識別子であり、サイト0は第2のサイトの識別子である。更新された第1のマルチキャスト参加メッセージで搬送されるVRI属性およびTEAは、それぞれサイト2およびサイト1であり、サイト2は第3のサイトの識別子である。
本出願のこの実施形態では、第1のマルチキャスト参加メッセージを使用することによって伝搬される情報の宛先は、マルチキャストランデブーポイントである。第1のCPEが属する第1のサイトは、マルチキャストランデブーポイントが位置するサイトではないため、第1のCPEは、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成する。一部の他の実施形態では、第1のサイトがマルチキャストランデブーポイントが位置するサイトであり、第1のCPEがマルチキャストランデブーポイントである場合、マルチキャスト参加メッセージの転送は、第1のCPEが第1のマルチキャスト参加メッセージを受信した後に完了される。第1のサイトがマルチキャストランデブーポイントが位置するサイトであるが、第1のCPEがマルチキャストランデブーポイントではない場合、第1のCPEは、第1のマルチキャスト参加メッセージをマルチキャストランデブーポイントに送信し、その結果、マルチキャスト参加メッセージの転送が完了される。
ステップ903:第1のCPEは、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第2のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内のCPEに転送する。
第1のCPEによって生成されたSD-WANオーバーレイルーティングテーブルがサイト粒度のルーティングテーブルである実装形態では、第1のCPEが、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内のCPEに転送する実装形態プロセスは、第1のCPEが、第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得することを含む。第1のCPEは、第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを送信する。
第1のCPEは、第3のサイトの識別子に基づいて、第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得する。第1のCPEは、第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを送信する。第1のCPEが第2のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内の全てのCPEに送信する場合、信頼性はより高いことを理解されたい。第1のCPEが、負荷分散ポリシーに従って、ランダム送信方式で、または別の方式で、第2のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内のCPEの一部に送信する場合、リソースの浪費が低減されることができる。
一部の他の実施形態では、第1のCPEは、第2のマルチキャスト参加メッセージを対応するRRに送信して、RRを介して第2のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内のCPEに拡散させる。RRが第1のCPEによって送信された第2のマルチキャスト参加メッセージを受信した後、RRは、第3のサイトの識別子を取得するために第2のマルチキャスト参加メッセージを解析し、RRは、第3のサイトの識別子に基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内のCPEに送信する。
第1のCPEによって生成されたSD-WANオーバーレイルーティングテーブルがサイト粒度のルーティングテーブルである実装形態では、第1のCPEが、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内のCPEに転送する実装形態プロセスは、以下を含む。第1のCPEは、取得されたローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを送信する。第1のCPEによって取得されたローカルTNP情報によって示されるポートは、第3のサイト内のCPEに接続されることを理解されたい。CPEと第1のCPEとの間のSD-WANリンクは、第1のCPEによって取得されたローカルTNP情報およびピアTNP情報によって識別され、第1のCPEは、第2のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内のCPEに送信する。
マルチキャスト参加メッセージが宛先RPに到達した後、RPは、受信されたマルチキャスト参加メッセージおよびマルチキャストソースの登録メッセージに基づいてマルチキャスト配信ツリーを更新する。マルチキャスト配信ツリーは、マルチキャストサービスを実装するために、マルチキャストソースおよびマルチキャストメンバを管理するためにRPによって使用され得る。このことは、本出願のこの実施形態において過度に説明されない。
上記の説明から、CPEは、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成することができることが知見され得る。第1のCPEは、以下の説明のための例として依然として使用される。
第1のCPEは、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成し、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第2のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第3のサイトの識別子である。SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルは、サイト粒度のマルチキャスト転送テーブルである。マルチキャスト転送テーブルのフォーマットは、図5の実施形態におけるサイト粒度のマルチキャスト転送テーブルのフォーマットと一致する。本明細書では詳細は再び説明されない。
サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成した後、第1のCPEは、第1の転送エントリに基づいて第1のマルチキャストグループに関するマルチキャストサービスパケットを送信することができる。例えば、第1のCPEは、第3のサイト内の第3のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信し、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する。第1のCPEは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析する。第1のCPEは、第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第3のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会する。第1のCPEは、第2のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得する。第1のCPEは、第2のサイトの識別子に基づいて、第1のマルチキャストサービスパケットを第2のサイト内のCPEに送信する。
第1のCPEは、第2のサイトの識別子に基づいて、第2のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得する。第1のCPEは、第2のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを送信する。第1のCPEが第2のサイト内の全てのCPEに第1のマルチキャストサービスパケットを送信する場合、信頼性はより高いことを理解されたい。第1のCPEが、負荷分散ポリシーに従って、ランダム送信方式で、または別の方式で、第1のマルチキャストサービスパケットを第2のサイト内のCPEの一部に送信する場合、リソースの浪費が低減されることができる。
図9の実施形態におけるマルチキャストサービスパケットのフォーマットは、図5の実施形態におけるマルチキャストサービスパケットのフォーマットと一致する。第1のCPEがマルチキャストサービスパケットを送信する実装形態プロセスについては、図5の実施形態における関連する内容を参照されたい。詳細は、本明細書で過度に説明されない。
結論として、本出願のこの実施形態では、SD-WANオーバーレイマルチキャスト機能を実装するために、前ホップCPEのIPアドレス、現在のサイトのサイト識別子、および前ホップサイトのサイト識別子がマルチキャスト参加メッセージ内で搬送される。
図9の実施形態では、マルチキャスト参加メッセージがサイト識別子を搬送するとき、第1のCPEがマルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてサイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成することができる場合を説明するために、第1のCPEが一例として使用される。図5の実施形態で説明される一部の実装形態では、マルチキャスト参加メッセージは、CPEのTNP情報を搬送することもできる。このようにして、CPEは、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてCPE粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成することができる。TNP情報を搬送するマルチキャスト参加メッセージは、CPE粒度のSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに基づいて転送されるか、またはオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップCPEのTNP情報に基づいて転送される。CPEによって記録されたオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップCPEのTNP情報は、RRによって反映されたBGP更新パケットからのものである。具体的な実装形態については、前述の関連する内容を参照されたい。
図10は、本出願の一実施形態によるさらに別の通信方法のフローチャートである。本方法は、SD-WANオーバーレイネットワークに適用され、オーバーレイネットワークは、複数のCPEを含む。図10を参照されたい。方法は、以下のステップを含む。
ステップ1001:第1のCPEは、第1のサイト内の第2のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信し、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを搬送し、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する。
第1のCPEおよび第2のCPEは、SD-WANオーバーレイネットワーク内の複数のCPEのうちのCPEである。
本出願のこの実施形態では、マルチキャストサービスパケットを送信するために、SD-WAN関連プロトコルが拡張される。例えば、第1のCPEは、マルチキャストサービスパケットを伝搬する。第1のCPEによって受信されたマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを搬送する。第1のIPヘッダは、標準IPv4ヘッダである。確かに、一部の他の実施形態では、第1のIPヘッダは、標準IPv6ヘッダである。以下の説明の全てにおいて、第1のIPヘッダが標準的なIPv4ヘッダである例が使用される。
例えば、SD-WANシナリオでは、ユニキャストサービスパケットのパケット構造にIPヘッダが追加される。追加されたIPヘッダは、ソースアドレスフィールドおよび宛先アドレスフィールドを含む。ソースアドレスフィールドは、マルチキャストソースIPアドレスを搬送するためのものである。宛先アドレスフィールドは、マルチキャストグループIPアドレスを搬送するためのものである。加えて、第1のIPヘッダは、標準IPv4プロトコルにおいて定義された別のフィールドをさらに含む。本明細書では詳細は再び説明されない。
図10の実施形態におけるマルチキャストサービスパケットの構造は、図6に示されるマルチキャストサービスパケットの構造と一致する。理解のために、図6の関連する説明を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
ステップ1002:第1のCPEは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析する。
第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダの前に位置する。第1のCPEは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダを解析して、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプを取得する。第1のCPEは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析する。
第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプがIPv4プロトコルである場合、それは、第1のIPヘッダのカプセル化フォーマットがIPv4プロトコルに準拠していることを示す。この場合、第1のCPEは、IPv4プロトコルに従って第1のIPヘッダを解析する。第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプがIPv6プロトコルである場合、それは、第1のIPヘッダのカプセル化フォーマットがIPv6プロトコルに準拠していることを示す。この場合、第1のCPEは、IPv6プロトコルに従って第1のIPヘッダを解析する。
ステップ1003:第1のCPEは、第1のマルチキャストグループIPアドレスに基づいて、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルから第1の転送エントリを見つける。
第1のCPEによって生成されたSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルは、サイト粒度のマルチキャスト転送テーブルまたはCPE粒度のマルチキャスト転送テーブルである。
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルがサイト粒度のマルチキャスト転送テーブルである実装形態では、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内の転送エントリは、マルチキャストグループIPアドレス、出口サイト識別子、および入口サイト識別子を含む。SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルにおいて、転送エントリの一部は(*,G)転送エントリであってよく、転送エントリの他の部分は(S,G)転送エントリであってよいことを理解されたい。(*,G)転送エントリは、マルチキャストグループIPアドレス、出口サイト識別子、および入口サイト識別子を含み、マルチキャストソースIPアドレスを含まない。(S,G)転送エントリは、マルチキャストソースIPアドレス、マルチキャストグループIPアドレス、出口サイト識別子、および入口サイト識別子を含む。
例えば、第1の転送エントリは、(*,G)転送エントリである。第1のCPEが第1のマルチキャストグループIPアドレスに基づいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルから第1の転送エントリを見つける実装形態プロセスは、以下の通りである。第1のCPEは、第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第1のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会する。
例えば、第1の転送エントリは、(S,G)転送エントリである。第1のCPEが第1のマルチキャストグループIPアドレスに基づいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルから第1の転送エントリを見つける実装形態プロセスは、以下の通りである。第1のCPEが、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスに基づいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルから第1の転送エントリを見つける。具体的には、第1のCPEは、第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストソースIPアドレスが第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第1のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会する。
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルがCPE粒度のマルチキャスト転送テーブルである実装形態では、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内の転送エントリは、マルチキャストグループIPアドレス、出口ポート情報、および入口ポート情報を含む。SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルにおいて、転送エントリの一部は(*,G)転送エントリであってよく、転送エントリの他の部分は(S,G)転送エントリであってよいことを理解されたい。(*,G)転送エントリは、マルチキャストグループIPアドレス、出口ポート情報、および入口ポート情報を含み、マルチキャストソースIPアドレスを含まない。(S,G)転送エントリは、マルチキャストソースIPアドレス、マルチキャストグループIPアドレス、出口ポート情報、および入口ポート情報を含む。
例えば、第1の転送エントリは、(S,G)転送エントリである。第1のCPEが第1のマルチキャストグループIPアドレスに基づいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルから第1の転送エントリを見つける実装形態プロセスは、以下の通りである。第1のCPEは、第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口ポート情報が第2のCPEのTNP情報である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会する。
例えば、第1の転送エントリは、(S,G)転送エントリである。第1のCPEが第1のマルチキャストグループIPアドレスに基づいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルから第1の転送エントリを見つける実装形態プロセスは、以下の通りである。第1のCPEが、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスに基づいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルから第1の転送エントリを見つける。具体的には、第1のCPEは、第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストソースIPアドレスが第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口ポート情報が第2のCPEのTNP情報である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会する。
ステップ1004:第1のCPEは、第1の転送エントリに基づいて第1のマルチキャストサービスパケットを送信する。
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルがサイト粒度のマルチキャスト転送テーブルである実装形態では、第1のCPEが第1の転送エントリに基づいて第1のマルチキャストサービスパケットを送信する実装形態プロセスは、以下の通りである。第1のCPEは、第2のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得する。第1のCPEは、第2のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第2のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第1のマルチキャストサービスパケットを第2のサイト内のCPEに送信する。
第1のCPEが、第2のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第2のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第1のマルチキャストサービスパケットを第2のサイト内のCPEに送信する実装形態プロセスは、以下の通りである。第1のCPEは、第2のサイトの識別子に基づいて、第2のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得する。第1のCPEは、第2のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを送信する。第1のCPEが第2のサイト内の全てのCPEに第1のマルチキャストサービスパケットを送信する場合、信頼性はより高いことを理解されたい。第1のCPEが、負荷分散ポリシーに従って、ランダム送信方式で、または別の方式で、第1のマルチキャストサービスパケットを第2のサイト内のCPEの一部に送信する場合、リソースの浪費は低減されることができる。
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルがCPE粒度のマルチキャスト転送テーブルである実装形態では、第1のCPEが第1の転送エントリに基づいて第1のマルチキャストサービスパケットを送信する実装形態プロセスは、以下の通りである。第1のCPEは、第1の転送エントリ内の出口ポート情報を取得して、第3のCPEのTNP情報を取得する。第1のCPEは、第3のCPEのTNP情報に基づいて、第1のCPEと第3のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得する。第1のCPEは、第1のCPEと第3のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて、第1のマルチキャストサービスパケットを送信する。第1のCPEは、CPE粒度のマルチキャストサービスパケットを送信し、その結果、ある程度のリソース浪費が低減されることができる。
図10の実施形態におけるSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルの構造は、図5の実施形態で説明したSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルの構造と一致する。図5の実施形態における関連する説明を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
加えて、図10の実施形態において第1のCPEがSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成する実装形態プロセスの原理は、図5の実施形態において説明されたSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するプロセスの原理と一致する。すなわち、第1のCPEは、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルに基づいてマルチキャスト参加メッセージを転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成する。第1のCPEは、複数のCPEの各々のノード情報を取得し、複数のCPEの各々のノード情報に基づいてSD-WANオーバーレイネットワークトポロジを生成し、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートを決定し、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートに基づいてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成し、複数の宛先CPEは各々、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEである。SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、サイト粒度のルーティングテーブルまたはCPE粒度のルーティングテーブルである。SD-WANオーバーレイルーティングテーブルがサイト粒度のルーティングテーブルである場合、第1のCPEは、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルに基づいて、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成することができる。SD-WANオーバーレイルーティングテーブルがCPE粒度のルーティングテーブルである場合、第1のCPEは、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルに基づいて、サイト粒度またはCPE粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成することができる。具体的な実装形態については、図5の実施形態における詳細な説明を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
あるいは、図10の実施形態において第1のCPEがSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成する実装形態プロセスの原理は、図7および図8の実施形態において説明されたSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するプロセスの原理と一致する。すなわち、RRは、第1のCPEに対して、マルチキャストソースのIPアドレスおよび/またはマルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子を指定するために、BGP更新パケットを反映する。第1のCPEは、第1のCPEによって記録され、マルチキャストソースのIPアドレスおよび/またはマルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいてマルチキャスト参加メッセージを転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいて、サイト粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成する。あるいは、RRは、マルチキャストソースのIPアドレスおよび/またはマルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップCPEのTNP情報を第1のCPEに対して指定するために、BGP更新パケットを反映する。第1のCPEは、第1のCPEによって記録され、マルチキャストソースのIPアドレスおよび/またはマルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップTNP情報に基づいてマルチキャスト参加メッセージを転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてCPE粒度のSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成する。具体的な実装形態については、図7および図8の実施形態における詳細な説明を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
結論として、本出願のこの実施形態では、SD-WAN関連プロトコルが拡張され、具体的には、SD-WANシナリオにおいてオーバーレイネットワーク内でマルチキャストサービスパケットを送信するために、標準IPヘッダが新たに定義されたマルチキャストサービスパケット内で搬送される。追加されたIPヘッダは標準IPヘッダであるため、この解決策は、非常に強力な一般化および適用性を有し、既存のSD-WAN技術との良好な互換性を有する。
図1から図10の前述の実施形態を参照すると、この解決策は、SD-WANフレキシブルトポロジネットワーキングシナリオにおいてオーバーレイマルチキャストサービス機能を実装する。SD-WANフレキシブルトポロジは、限定はしないが、単層平坦化オーバーレイトポロジ(例えば、ハブとスポークとの間の1ホップSD-WANトンネル)および階層マルチホップトポロジ(例えば、支部サイトと本部サイトとの間のSD-WANトンネルの複数のセグメントを横断する)を含む。加えて、本出願の実施形態において提供されるSD-WANオーバーレイマルチキャスト解決策の構成および展開は容易であり、アンダーレイネットワーク(例えば、インターネットまたはMPLSプライベートネットワーク)への結合は非常に弱く、アンダーレイネットワークへの影響は小さい。すなわち、アンダーレイネットワークにおけるデバイスのための追加のプロトコル拡張または展開は必要とされず、アンダーレイネットワークにおけるデバイスは、オーバーレイマルチキャストサービスを検知する必要もない。
図11は、本出願の一実施形態による通信装置1100の構造の概略図である。通信装置1100は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを使用することによって、通信デバイスの一部または全部として実装され得る。通信デバイスは、前述の実施形態におけるCPEであってもよい。本出願のこの実施形態では、装置1100は、SD-WANオーバーレイネットワークに含まれる複数のCPEのうちの第1のCPEに適用される。図11を参照されたい。装置1100は、第1の取得モジュール1101と、第1の生成モジュール1102と、第1の決定モジュール1103と、第2の生成モジュール1104とを含む。
第1の取得モジュール1101は、複数のCPEの各々のノード情報を取得するように構成され、CPEのノード情報は、CPEの識別子と、CPEが位置するSD-WANリンクに関する情報とを含む。
第1の生成モジュール1102は、複数のCPEの各々のノード情報に基づいてSD-WANオーバーレイネットワークトポロジを生成するように構成される。
第1の決定モジュール1103は、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートを決定するように構成され、複数の宛先CPEは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEを含む。
第2の生成モジュール1104は、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートに基づいてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成するように構成される。
任意選択で、各CPEのノード情報は、CPEが属するサイトの識別子をさらに含み、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先サイトの各々に対応するルーティングエントリを含み、宛先サイトに対応するルーティングエントリは、宛先サイトの識別子と、ネクストホップサイトであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先サイトに到達する、第1のCPEのネクストホップサイトの識別子と、を含み、複数の宛先サイトは、複数の宛先CPEが属するサイトを含む。
任意選択で、装置1100は、
第2のCPEから第1のマルチキャスト参加メッセージを取得するように構成された第2の取得モジュールであって、第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第2のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第2のCPEが属する第2のサイトの識別子を含み、第2のCPEは、複数のCPEのうちの1つである、第2の取得モジュールと、
第1のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先サイトに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会するように構成された第1の照会モジュールであって、第1の宛先サイトは、マルチキャストランデブーポイントが属するサイトである、第1の照会モジュールと、
第3のサイトの識別子を取得するために、第1のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得するように構成された第3の取得モジュールと、
第3のサイトの識別子および第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成された第3の生成モジュールであって、第2のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第2のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第3のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む、第3の生成モジュールと、
第3のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第3のサイト内のCPEに第2のマルチキャスト参加メッセージを転送するように構成された第1の転送モジュールと、をさらに含む。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージは、ターゲットルートタイプの指示情報をさらに搬送し、指示情報は、ターゲットルートタイプに基づいて第1のマルチキャスト参加ルート情報を解析するように第1のCPEに指示する。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP NG-MVPNアドレスファミリに基づいて転送され、BGP NG-MVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応し、または、
第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第2のマルチキャスト参加メッセージは、BGP EVPNアドレスファミリに基づいて転送され、BGP EVPNアドレスファミリは、ターゲットルートタイプに対応する。
任意選択で、装置1100は、
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成するように構成された第4の生成モジュールをさらに含み、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第2のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第3のサイトの識別子である。
任意選択で、第2の取得モジュールは、第3のCPEから第3のマルチキャスト参加メッセージを取得するようにさらに構成され、第3のマルチキャスト参加メッセージは、第3のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第3のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第3のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第3のCPEが属する第4のサイトの識別子を含み、第3のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。
第1の照会モジュールは、第2のルーティングエントリを取得するために、第2の宛先サイトに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会するようにさらに構成され、第2の宛先サイトは、第1のマルチキャストソースによってアクセスされるサイトである。
第3の取得モジュールは、第5のサイトの識別子を取得するために、第2のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得するようにさらに構成される。
第3の生成モジュールは、第5のサイトの識別子および第3のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第4のマルチキャスト参加メッセージを生成するようにさらに構成され、第4のマルチキャスト参加メッセージは、第4のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第4のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第5のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む。
第1の転送モジュールは、第5のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第5のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第4のマルチキャスト参加メッセージを第5のサイト内のCPEに転送するようにさらに構成される。
任意選択で、第4の生成モジュールは、
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成するようにさらに構成され、第1の転送エントリ内のマルチキャストソースIPアドレスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第4のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第5のサイトの識別子である。
任意選択で、装置1100は、
第5のサイト内の第4のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信するように構成された第1の受信モジュールであって、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する、第1の受信モジュールと、
第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析するように構成された第1の解析モジュールと、
第1の転送エントリを取得するために、第1のCPEについて、マルチキャストソースIPアドレスが第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第5のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会するように構成された第2の照会モジュールと、
第4のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得するように構成された第4の取得モジュールと、
第4のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第4のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第4のサイト内のCPEに第1のマルチキャストサービスパケットを送信するように構成された第1の送信モジュールと、さらに含む。
任意選択で、第1の送信モジュールは、
第4のサイトの識別子に基づいて、第4のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得するように構成された取得サブモジュールと、
第4のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを送信するように構成された送信サブモジュールと、を含む。
任意選択で、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先CPEの各々に対応するルーティングエントリを含み、宛先CPEに対応するルーティングエントリは、宛先CPEの識別子と、ターゲットSD-WANリンクのローカルトランスポートネットワークポートTNP情報およびピアTNP情報と、を含み、ターゲットSD-WANリンクは、第1のCPEと、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEとの間のSD-WANリンクであり、ピアTNP情報は、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEのTNP情報である。
任意選択で、装置1100は、
第5のCPEから第5のマルチキャスト参加メッセージを取得するように構成された第5の取得モジュールであって、第5のマルチキャスト参加メッセージは、第5のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第5のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第5のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第5のCPEが属する第6のサイトの識別子を含み、第5のCPEは、複数のCPEのうちの1つである、第5の取得モジュールと、
第3のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先CPEに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会するように構成された第3の照会モジュールであって、第1の宛先CPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEである、第3の照会モジュールと、
第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得するように構成された第6の取得モジュールと、
第7のサイトの識別子を取得するために、取得されたピアTNP情報に基づいて、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが第1の宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEが属するサイトの識別子を照会するように構成された第4の照会モジュールと、
第7のサイトの識別子および第5のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第6のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成された第5の生成モジュールであって、第6のマルチキャスト参加メッセージは、第6のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第6のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第7のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む、第5の生成モジュールと、
取得されたローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第6のマルチキャスト参加メッセージを送信するように構成された第2の送信モジュールと、をさらに含む。
任意選択で、装置1100は、
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第2の転送エントリを生成するように構成された第6の生成モジュールをさらに含み、第2の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、第2の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第6のサイトの識別子であり、第2の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第7のサイトの識別子である。
任意選択で、装置1100は、
第5のCPEから第7のマルチキャスト参加メッセージを取得するように構成された第7の取得モジュールであって、第7のマルチキャスト参加メッセージは、第7のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第7のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第5のCPEの識別子、第1のCPEの第1のTNP情報、および第5のCPEの第2のTNP情報を含み、第5のCPEは、複数のCPEのうちの1つである、第7の取得モジュールと、
第3のルーティングエントリを取得するために、第1の宛先CPEに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会するように構成された第5の照会モジュールであって、第1の宛先CPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEである、第5の照会モジュールと、
第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得するように構成された第8の取得モジュールと、
取得されたピアTNP情報および第7のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第8のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成された第7の生成モジュールであって、第8のマルチキャスト参加メッセージは、第8のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第8のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、取得されたピアTNP情報、および第1のTNP情報を含む、第7の生成モジュールと、
取得されたローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第8のマルチキャスト参加メッセージを送信するように構成された第3の送信モジュールと、をさらに含む。
任意選択で、装置1100は、
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第3の転送エントリを生成するように構成された第8の生成モジュールをさらに含み、第3の転送エントリ内のマルチキャストIPアドレスは、第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、第3の転送エントリ内の出口ポート情報は、第2のTNP情報であり、第3の転送エントリ内の入口ポート情報は、取得されたピアTNP情報である。
任意選択で、装置1100は、
第6のCPEによって送信された第2のマルチキャストサービスパケットを受信するように構成された第2の受信モジュールであって、第2のマルチキャストサービスパケットは、第2のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第2のIPヘッダを含み、第2のSD-WAN ExtGREヘッダは、第2のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第2のIPヘッダは、第2のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第2のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する、第2の受信モジュールと、
第2のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第2のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第2のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて、第2のIPヘッダを解析するように構成された第2の解析モジュールと、
第3の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口ポート情報が第6のCPEのTNP情報である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会するように構成された第6の照会モジュールと、
第2のTNP情報を取得するために、第3の転送エントリ内の出口ポート情報を取得するように構成された第9の取得モジュールと、
第2のTNP情報に基づいて、第1のCPEと第5のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得するように構成された第10の取得モジュールと、
第1のCPEと第5のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて、第2のマルチキャストサービスパケットを送信するように構成された第4の送信モジュールと、をさらに含む。
本出願のこの実施形態では、CPEは、SD-WANオーバーレイネットワークトポロジを自律的に生成し、ネットワークトポロジに基づいて別のCPEへのオーバーレイルートを計算し、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルをさらに生成することができる。その後、CPEは、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルに基づいて、マルチキャストサービスおよび/またはユニキャストサービスを含む通信サービスを実装することができる。
前述の実施形態で提供された通信装置が通信を実装するとき、前述の機能モジュールへの分割は、説明のための例として単に使用されることに留意されたい。実際の適用では、前述の機能は、異なる機能モジュールに割り当てられ、要件に基づいて実装され得る。すなわち、装置の内部構造は、前述の機能の全部または一部を実装するために異なる機能モジュールに分割される。加えて、前述の実施形態および通信方法の実施形態において提供される通信装置は、同じ概念に属する。その具体的な実装形態プロセスについては、方法の実施形態を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
図12は、本出願の一実施形態による通信装置1200の構造の概略図である。通信装置1200は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを使用することによって、通信デバイスの一部または全部として実装され得る。通信デバイスは、前述の実施形態におけるCPEであってもよい。本出願のこの実施形態では、装置1200は、SD-WANオーバーレイネットワークに含まれる複数のCPEのうちの第1のCPEに適用される。図12を参照されたい。装置1200は、第1の受信モジュール1201および記録モジュール1202を含む。
第1の受信モジュール1201は、RRによって送信された第1のBGP更新パケットを受信するように構成され、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のサイトの識別子を搬送する。
記録モジュール1202は、第1のサイトの識別子を、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録するように構成され、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、マルチキャスト参加メッセージを転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するように第1のCPEを誘導するためのものである。
任意選択で、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースルート情報を搬送し、第1のマルチキャストソースルート情報は、第1のルートプレフィックスおよび第1の拡張コミュニティ属性を含み、第1のルートプレフィックスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の拡張コミュニティ属性は、第1のサイトの識別子である。
任意選択で、第1のBGP更新パケットは、BGP-インターネットプロトコルバージョン4-マルチキャスト仮想プライベートネットワークIPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリに基づいて転送され、BGP IPv4-MVPNインスタンス・アドレス・ファミリは、第1の拡張コミュニティ属性に対応する。
任意選択で、装置1200は、
第2のCPEから第1のマルチキャスト参加メッセージを取得するように構成された第1の取得モジュールであって、第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループ・インターネットプロトコルIPアドレス、第2のCPEの識別子、第1のCPEが属する第2のサイトの識別子、および第2のCPEが属する第3のサイトの識別子を含み、第2のCPEは、複数のCPEのうちの1つである、第1の取得モジュールと、
第1のマルチキャスト参加メッセージおよび第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成された第1の生成モジュールであって、第2のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第2のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第1のサイトの識別子、および第2のサイトの識別子を含む、第1の生成モジュールと、
第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて、第1のCPEと第1のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第2のマルチキャスト参加メッセージを第1のサイト内のCPEに転送するように構成された転送モジュールと、をさらに含む。
任意選択で、第1のマルチキャスト参加メッセージは、ターゲットルートタイプの指示情報をさらに搬送し、指示情報は、ターゲットルートタイプに基づいて第1のマルチキャスト参加ルート情報を解析するように第1のCPEに指示する。
任意選択で、装置1200は、
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成するように構成された第2の生成モジュールをさらに含み、第1の転送エントリ内のマルチキャストソースIPアドレスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第3のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第1のサイトの識別子である。
任意選択で、装置1200は、
第1のサイト内の第3のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信するように構成された第2の受信モジュールであって、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する、第2の受信モジュールと、
第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析するように構成された解析モジュールと、
第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストソースIPアドレスが第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第1のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会するように構成された照会モジュールと、
第3のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得するように構成された第2の取得モジュールと、
第3のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第3のサイト内のCPEに第1のマルチキャストサービスパケットを送信するように構成された送信モジュールと、さらに含む。
本出願のこの実施形態では、SD-WANシナリオにおいてオーバーレイマルチキャストサービスを実装するために、マルチキャストソースのIPに対応するオーバーレイマルチキャストRPFルートが、RRによって反映されたBGP更新パケットを使用することによってCPEに指定される。この解決策では、CPEは経路計算を実施する必要がなく、その結果、CPEの計算能力要件が低減される。
前述の実施形態で提供された通信装置が通信を実装するとき、前述の機能モジュールへの分割は、説明のための例として単に使用されることに留意されたい。実際の適用では、前述の機能は、異なる機能モジュールに割り当てられ、要件に基づいて実装され得る。すなわち、装置の内部構造は、前述の機能の全部または一部を実装するために異なる機能モジュールに分割される。加えて、前述の実施形態および通信方法の実施形態において提供される通信装置は、同じ概念に属する。その具体的な実装形態プロセスについては、方法の実施形態を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
図13は、本出願の一実施形態による通信装置1300の構造の概略図である。通信装置1300は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを使用することによって、通信デバイスの一部または全部として実装され得る。通信デバイスは、前述の実施形態におけるRRであってもよい。本出願のこの実施形態では、装置1300は、SD-WANオーバーレイネットワークに含まれるRRに適用される。図13を参照されたい。装置1300は、受信モジュール1301および反映モジュール1302を含む。
受信モジュール1301は、第1のサイト内の第1のCPEによって送信された第1のBGP更新パケットを受信するように構成され、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第2のサイトの識別子を搬送する。
反映モジュール1302は、支部サイトから第1のマルチキャストソースへの構成されたオーバーレイユニキャスト経路に基づいて、第2のBGP更新パケットを第3のサイト内のCPEに反映するように構成され、第2のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のサイトの識別子を搬送する。
第2のBGP更新パケットは、第1のサイトの識別子を、第1のマルチキャストソースのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録するように第3のサイト内のCPEに指示し、オーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子は、マルチキャスト参加メッセージを転送し、マルチキャスト参加メッセージを転送するプロセスにおいてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルを生成するように第3のサイト内のCPEを誘導するためのものである。
任意選択で、第1のサイトおよび第2のサイトは、異なるサイトであり、装置1300は、
第1のサイトの識別子および第1のBGP更新パケットに基づいて第2のBGP更新パケットを生成するように構成された生成モジュールをさらに含む。
任意選択で、第1のBGP更新パケットは、第1のマルチキャストソースルート情報を搬送し、第1のマルチキャストソースルート情報は、第1のルートプレフィックスおよび第1の拡張コミュニティ属性を含み、第1のルートプレフィックスは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスであり、第1の拡張コミュニティ属性は、第2のサイトの識別子である。
本出願のこの実施形態では、ルートリフレクタRRは、BGP更新パケットを反映して、マルチキャストソースのIPに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップをCPEに指定して、SD-WANシナリオにおいてオーバーレイマルチキャストサービスを実装することができる。この解決策では、CPEは経路計算を実施する必要がなく、その結果、CPEの計算能力要件が低減される。
前述の実施形態で提供された通信装置が通信を実装するとき、前述の機能モジュールへの分割は、説明のための例として単に使用されることに留意されたい。実際の適用では、前述の機能は、異なる機能モジュールに割り当てられ、要件に基づいて実装され得る。すなわち、装置の内部構造は、前述の機能の全部または一部を実装するために異なる機能モジュールに分割される。加えて、前述の実施形態および通信方法の実施形態において提供される通信装置は、同じ概念に属する。その具体的な実装形態プロセスについては、方法の実施形態を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
図14は、本出願の一実施形態による通信装置1400の構造の概略図である。通信装置1400は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを使用することによって、通信デバイスの一部または全部として実装され得る。通信デバイスは、前述の実施形態におけるCPEであってもよい。本出願のこの実施形態では、装置1400は、SD-WANオーバーレイネットワークに含まれる複数のCPEのうちの第1のCPEにおいて使用され、第1のCPEは、第1のサイトに位置する複数のCPEのうちの1つである。図14を参照されたい。装置1400は、第1の取得モジュール1401と、第1の生成モジュール1402と、転送モジュール1403とを含む。
第1の取得モジュール1401は、第2のCPEから第1のマルチキャスト参加メッセージを取得するように構成され、第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第2のCPEの識別子、第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および第2のCPEが属する第2のサイトの識別子を含み、第2のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。
第1の生成モジュール1402は、第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成され、第2のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、第2のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループIPアドレス、第1のCPEの識別子、第3のサイトの識別子、および第1のサイトの識別子を含む。
転送モジュール1403は、第1のCPEと第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを第3のサイト内のCPEに転送するように構成される。
任意選択で、第1の生成モジュール1402は、
SD-WANオーバーレイルーティングテーブルおよび第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成された第1の生成サブモジュールを含む。
任意選択で、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先サイトの各々に対応するルーティングエントリを含み、宛先サイトに対応するルーティングエントリは、宛先サイトの識別子と、ネクストホップサイトであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先サイトに到達する、第1のCPEのネクストホップサイトの識別子と、を含み、複数の宛先サイトは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEが属するサイトを含む。
第1の生成サブモジュールは、
第1の宛先サイトに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会して第1のルーティングエントリを取得し、第1の宛先サイトは、マルチキャストランデブーポイントが属するサイトであり、
第1のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得して第3のサイトの識別子を取得し、
第3のサイトの識別子および第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成される。
転送モジュール1403は、
第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得するように構成された取得サブモジュールと、
第3のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを送信するように構成された第1の送信サブモジュールと、を含む。
任意選択で、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先CPEの各々に対応するルーティングエントリを含み、宛先CPEに対応するルーティングエントリは、宛先CPEの識別子と、ターゲットSD-WANリンクのローカルトランスポートネットワークポートTNP情報およびピアTNP情報と、を含み、ターゲットSD-WANリンクは、第1のCPEと、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEとの間のSD-WANリンクであり、ピアTNP情報は、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEのTNP情報であり、複数の宛先CPEは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEを含む。
第1の生成サブモジュールは、
第1の宛先CPEに対応するルーティングエントリについてSD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会して、第2のルーティングエントリを取得し、第1の宛先CPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEであり、
第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得し、
取得されたピアTNP情報に基づいて、ネクストホップCPEであって、それを介して第1のCPEのデータが第1の宛先CPEに到達する、第1のCPEのネクストホップCPEが属するサイトの識別子について照会して、第3のサイトの識別子を取得し、
第3のサイトの識別子および第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成される。
転送モジュール1403は、
取得されたローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第2のマルチキャスト参加メッセージを送信するように構成された第2の送信サブモジュールを含む。
任意選択で、装置1400は、
複数のCPEの各々のノード情報を取得するように構成された第2の取得モジュールであって、CPEのノード情報は、CPEの識別子と、CPEが位置するSD-WANリンクに関する情報とを含む、第2の取得モジュールと、
複数のCPEの各々のノード情報に基づいてSD-WANオーバーレイネットワークトポロジを生成するように構成された第2の生成モジュールと、
SD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて、第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートを決定するように構成された決定モジュールであって、複数の宛先CPEは、複数のCPEのうちの第1のCPE以外のCPEを含む、決定モジュールと、
第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートに基づいて、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成するように構成された第3の生成モジュールと、をさらに含む。
任意選択で、装置1400は、
RRによって送信された第1のBGP更新パケットを受信するように構成された第1の受信モジュールであって、第1のBGP更新パケットは、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスおよび第3のサイトの識別子を搬送する、第1の受信モジュールと、
第3のサイトの識別子を、マルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子として記録するように構成された記録モジュールと、をさらに含む。
第1の生成モジュール1402は、
第1のマルチキャスト参加メッセージおよびマルチキャストランデブーポイントのIPアドレスに対応するオーバーレイマルチキャストRPFネクストホップサイト識別子に基づいて、第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するように構成された第2の生成サブモジュールを含む。
任意選択で、装置1400は、
SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成するように構成された第4の生成モジュールをさらに含み、第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、第2のサイトの識別子であり、第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、第3のサイトの識別子である。
任意選択で、装置1400は、
第3のサイト内の第3のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信するように構成された第2の受信モジュールであって、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する、第2の受信モジュールと、
第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析するように構成された解析モジュールと、
第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第3のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会するように構成された照会モジュールと、
第2のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得するように構成された第3の取得モジュールと、
第2のサイトの識別子に基づいて、第1のマルチキャストサービスパケットを第2のサイト内のCPEに送信するように構成された送信モジュールと、をさらに含む。
本出願のこの実施形態では、CPEの識別子およびサイトの識別子は、SD-WANオーバーレイマルチキャスト通信を実装するためにマルチキャスト参加メッセージで搬送される。
前述の実施形態で提供された通信装置が通信を実装するとき、前述の機能モジュールへの分割は、説明のための例として単に使用されることに留意されたい。実際の適用では、前述の機能は、異なる機能モジュールに割り当てられ、要件に基づいて実装され得る。すなわち、装置の内部構造は、前述の機能の全部または一部を実装するために異なる機能モジュールに分割される。加えて、前述の実施形態および通信方法の実施形態において提供される通信装置は、同じ概念に属する。その具体的な実装形態プロセスについては、方法の実施形態を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
図15は、本出願の一実施形態による通信装置1500の構造の概略図である。通信装置1500は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを使用することによって、通信デバイスの一部または全部として実装され得る。通信デバイスは、前述の実施形態におけるCPEであってもよい。本出願のこの実施形態では、装置1500は、SD-WANオーバーレイネットワークに含まれる複数のCPEのうちの第1のCPEに適用される。図15を参照されたい。装置1500は、受信モジュール1501、解析モジュール1502、照会モジュール1503、および送信モジュール1504を含む。
受信モジュール1501は、第1のサイト内の第2のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信するように構成され、第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第1のインターネットプロトコルIPヘッダを含み、第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、第1のIPヘッダは、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送し、第2のCPEは、複数のCPEのうちの1つである。
解析モジュール1502は、第1のマルチキャストソースのIPアドレスおよび第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するために、第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示されるプロトコルタイプに基づいて第1のIPヘッダを解析するように構成される。
照会モジュール1503は、第1のマルチキャストグループIPアドレスに基づいて、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルから第1の転送エントリを見つけるように構成される。
送信モジュール1504は、第1の転送エントリに基づいて第1のマルチキャストサービスパケットを送信するように構成される。
任意選択で、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内の転送エントリは、マルチキャストグループIPアドレス、出口サイト識別子、および入口サイト識別子を含む。
照会モジュール1503は、
第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が第1のサイトの識別子である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会するように構成された第1の照会サブモジュールを含む。
送信モジュール1504は、
第2のサイトの識別子を取得するために、第1の転送エントリ内の出口サイト識別子を取得するように構成された第1の取得サブモジュールと、
第2のサイトの識別子に基づいて、第1のCPEと第2のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、第1のマルチキャストサービスパケットを第2のサイト内のCPEに送信するように構成された第1の送信サブモジュールと、を含む。
任意選択で、送信サブモジュールは、
第2のサイトの識別子に基づいて、第2のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得し、
第2のサイト内のCPEの一部または全部の各々と第1のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを送信するように構成される。
任意選択で、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内の転送エントリは、マルチキャストグループIPアドレス、出口ポート情報、および入口ポート情報を含む。
照会モジュール1503は、
第1の転送エントリを取得するために、マルチキャストグループIPアドレスが第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口ポート情報が第2のCPEのTNP情報である転送エントリについてSD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会するように構成された第2の照会サブモジュールを含む。
送信モジュール1504は、
第3のCPEのTNP情報を取得するために、第1の転送エントリ内の出口ポート情報を取得するように構成された第2の取得モジュールと、
第3のCPEのTNP情報に基づいて、第1のCPEと第3のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得するように構成された第3の取得モジュールと、
第1のCPEと第3のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報によって示されるポートを通じて第1のマルチキャストサービスパケットを送信するように構成された第2の送信サブモジュールと、を含む。
本出願のこの実施形態では、SD-WAN関連プロトコルが拡張され、具体的には、SD-WANシナリオにおけるオーバーレイネットワークにおいてマルチキャストサービスパケットを送信するために、新たに定義されたマルチキャストサービスパケットにおいて標準IPヘッダが搬送される。追加されたIPヘッダは標準IPヘッダであるため、この解決策は、非常に強力な一般化および適用性を有し、既存のSD-WAN技術との良好な互換性を有する。
前述の実施形態において提供された通信装置が通信サービスを実装するとき、前述の機能モジュールへの分割は、説明のための例として単に使用されることに留意されたい。実際の適用では、前述の機能は、異なる機能モジュールに割り当てられ、要件に基づいて実装され得る。すなわち、装置の内部構造は、前述の機能の全部または一部を実装するために異なる機能モジュールに分割される。加えて、前述の実施形態および通信方法の実施形態において提供される通信装置は、同じ概念に属する。その具体的な実装形態プロセスについては、方法の実施形態を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
前述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用することによって実装され得る。ソフトウェアが実施形態を実装するために使用されるとき、実施形態の全てまたは一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータ上にロードされ、実行されるとき、本出願の実施形態による手順または機能は、全てまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))または無線(例えば、赤外線、無線、またはマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、1つ以上の使用可能な媒体を統合する、コンピュータまたはデータ記憶デバイス、例えば、サーバまたはデータセンタにアクセス可能な任意の使用可能な媒体であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid-state drive、SSD))などであってもよい。本出願の実施形態で言及されるコンピュータ可読記憶媒体は、不揮発性記憶媒体であってよく、または、換言すれば、非一時的記憶媒体であってよいことに留意されたい。
本明細書で言及される「少なくとも1つの」は、1つ以上を意味し、「複数の」は、2つ以上を意味することを理解されたい。本出願の実施形態の説明において、「/」は、別段の指定がない限り、「または」を意味する。例えば、A/Bは、AまたはBを表すことができる。本明細書では、「および/または」は、関連するオブジェクト間の関連付け関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AおよびBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表すことができる。加えて、本出願の実施形態における技術的解決策を明確に説明するために、「第1の」および「第2の」などの用語は、基本的に同じ機能または目的を提供する同じ項目または同様の項目を区別するために、本出願の実施形態において使用される。当業者は、「第1の」および「第2の」などの用語が量または実行順序を限定せず、「第1の」および「第2の」などの用語が明確な違いを示さないことを理解することができる。
本出願の実施形態における情報(限定はしないが、ユーザ機器情報、ユーザ個人情報などを含む)、データ(限定はしないが、分析のためのデータ、記憶されたデータ、表示されたデータなどを含む)、および信号は全て、ユーザによって認可されるか、または全ての当事者によって完全に認可され、関係するデータの収集、使用、および処理は、関係する国および領域の関係する法律、規制、および規格に準拠する必要があることに留意されたい。例えば、本出願の実施形態におけるノード情報、マルチキャストサービスパケットなどは全て、完全な許可を得て取得される。
前述の説明は、本出願において提供される実施形態であるが、本出願を限定することは意図されていない。本出願の原理から逸脱することなく行われる任意の修正、等価な置換、改善などは、本出願の保護範囲内に入るものである。
401 プロセッサ
402 通信バス
403 メモリ
404 通信インターフェース
405 プロセッサ
406 出力デバイス
407 入力デバイス
410 プログラムコード
1100 通信装置
1101 第1の取得モジュール
1102 第1の生成モジュール
1103 第1の決定モジュール
1104 第2の生成モジュール
1200 通信装置
1201 第1の受信モジュール
1202 記録モジュール
1300 通信装置
1301 受信モジュール
1302 反映モジュール
1400 通信装置
1401 第1の取得モジュール
1402 第1の生成モジュール
1403 転送モジュール
1500 通信装置
1501 受信モジュール
1502 解析モジュール
1503 照会モジュール
1504 送信モジュール

Claims (16)

  1. 通信方法であって、
    第1の顧客構内機器CPEによって、ソフトウェア定義ワイドエリアネットワークSD-WANオーバーレイネットワーク内の複数のCPEの各々のノード情報を取得するステップであって、各CPEの前記ノード情報は、前記CPEの識別子と、前記CPEが位置するSD-WANリンクに関する情報と、を含み、前記第1のCPEは、前記複数のCPEのうちの1つである、ステップと、
    前記第1のCPEによって、前記複数のCPEの各々の前記ノード情報に基づいてSD-WANオーバーレイネットワークトポロジを生成するステップと、
    前記第1のCPEによって、前記SD-WANオーバーレイネットワークトポロジに基づいて、前記第1のCPEから複数の宛先CPEの各々へのオーバーレイルートを決定するステップであって、前記複数の宛先CPEは、前記複数のCPEのうちの前記第1のCPE以外のCPEを含む、ステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第1のCPEから前記複数の宛先CPEの各々への前記オーバーレイルートに基づいて、SD-WANオーバーレイルーティングテーブルを生成するステップと
    を含む方法。
  2. 各CPEの前記ノード情報は、前記CPEが属するサイトの識別子をさらに含み、前記SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、複数の宛先サイトの各々に対応するルーティングエントリを含み、前記宛先サイトに対応する前記ルーティングエントリは、前記宛先サイトの識別子と、ネクストホップサイトであって、それを介して前記第1のCPEのデータが前記宛先サイトに到達する、前記第1のCPEの前記ネクストホップサイトの識別子と、を含み、前記複数の宛先サイトは、前記複数の宛先CPEが属するサイトを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記方法は、
    前記第1のCPEによって、第2のCPEから第1のマルチキャスト参加メッセージを取得するステップであって、前記第1のマルチキャスト参加メッセージは、第1のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、前記第1のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストグループ・インターネットプロトコルIPアドレス、前記第2のCPEの識別子、前記第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および前記第2のCPEが属する第2のサイトの識別子を含み、前記第2のCPEは、前記複数のCPEのうちの1つである、ステップと、
    前記第1のCPEによって、第1の宛先サイトに対応するルーティングエントリについて前記SD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会して、第1のルーティングエントリを取得するステップであって、前記第1の宛先サイトは、マルチキャストランデブーポイントが属するサイトである、ステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第1のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得して、第3のサイトの識別子を取得するステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第3のサイトの前記識別子および前記第1のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第2のマルチキャスト参加メッセージを生成するステップであって、前記第2のマルチキャスト参加メッセージは、第2のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、前記第2のマルチキャスト参加ルート情報は、前記第1のマルチキャストグループIPアドレス、前記第1のCPEの識別子、前記第3のサイトの前記識別子、および前記第1のサイトの前記識別子を含む、ステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第2のマルチキャスト参加メッセージを、前記第3のサイトの前記識別子に基づいて、前記第1のCPEと前記第3のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて前記第3のサイト内の前記CPEに転送するステップと、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記方法は、
    前記第1のCPEによって、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成するステップであって、前記第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、前記第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、前記第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、前記第2のサイトの前記識別子であり、前記第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、前記第3のサイトの前記識別子である、ステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記方法は、
    前記第1のCPEによって、第3のCPEから第3のマルチキャスト参加メッセージを取得するステップであって、前記第3のマルチキャスト参加メッセージは、第3のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、前記第3のマルチキャスト参加ルート情報は、第1のマルチキャストソースのIPアドレス、前記第1のマルチキャストグループIPアドレス、前記第3のCPEの識別子、前記第1のCPEが属する前記第1のサイトの前記識別子、および前記第3のCPEが属する第4のサイトの識別子を含み、前記第3のCPEは、前記複数のCPEのうちの1つである、ステップと、
    前記第1のCPEによって、第2の宛先サイトに対応するルーティングエントリについて前記SD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会して、第2のルーティングエントリを取得するステップであって、前記第2の宛先サイトは、前記第1のマルチキャストソースによってアクセスされるサイトである、ステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第2のルーティングエントリ内のネクストホップサイトの識別子を取得して、第5のサイトの識別子を取得するステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第5のサイトの前記識別子および前記第3のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第4のマルチキャスト参加メッセージを生成するステップであって、前記第4のマルチキャスト参加メッセージは、第4のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、前記第4のマルチキャスト参加ルート情報は、前記第1のマルチキャストソースの前記IPアドレス、前記第1のマルチキャストグループIPアドレス、前記第1のCPEの前記識別子、前記第5のサイトの前記識別子、および前記第1のサイトの前記識別子を含む、ステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第4のマルチキャスト参加メッセージを、前記第5のサイトの前記識別子に基づいて、前記第1のCPEと前記第5のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて前記第5のサイト内の前記CPEに転送するステップと、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  6. 前記方法は、
    前記第1のCPEによって、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第1の転送エントリを生成するステップであって、前記第1の転送エントリ内のマルチキャストソースIPアドレスは、前記第1のマルチキャストソースの前記IPアドレスであり、前記第1の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、前記第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、前記第1の転送エントリ内の出口サイト識別子は、前記第4のサイトの前記識別子であり、前記第1の転送エントリ内の入口サイト識別子は、前記第5のサイトの前記識別子である、ステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記方法は、
    前記第1のCPEによって、前記第5のサイト内の第4のCPEによって送信された第1のマルチキャストサービスパケットを受信するステップであって、前記第1のマルチキャストサービスパケットは、第1のSD-WAN拡張汎用ルーティングカプセル化ExtGREヘッダおよび第1のIPヘッダを含み、前記第1のSD-WAN ExtGREヘッダは、前記第1のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、前記第1のIPヘッダは、前記第1のマルチキャストソースの前記IPアドレスおよび前記第1のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する、ステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第1のSD-WAN ExtGREヘッダによって示される前記プロトコルタイプに基づいて、前記第1のIPヘッダを解析して、前記第1のマルチキャストソースの前記IPアドレスおよび前記第1のマルチキャストグループIPアドレスを取得するステップと、
    前記第1のCPEによって、マルチキャストソースIPアドレスが前記第1のマルチキャストソースの前記IPアドレスであり、マルチキャストグループIPアドレスが前記第1のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口サイト識別子が前記第5のサイトの前記識別子である転送エントリについて前記SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会して、前記第1の転送エントリを取得するステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第1の転送エントリ内の前記出口サイト識別子を取得して、前記第4のサイトの前記識別子を取得するステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第4のサイトの前記識別子に基づいて、前記第1のCPEと前記第4のサイト内のCPEとの間のSD-WANリンクを通じて、前記第4のサイト内の前記CPEに前記第1のマルチキャストサービスパケットを送信するステップと、をさらに含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記SD-WANオーバーレイルーティングテーブルは、前記複数の宛先CPEの各々に対応するルーティングエントリを含み、前記宛先CPEに対応する前記ルーティングエントリは、前記宛先CPEの識別子と、ターゲットSD-WANリンクのローカルTNP情報およびピアTNP情報と、を含み、前記ターゲットSD-WANリンクは、前記第1のCPEと、ネクストホップCPEであって、それを介して前記第1のCPEのデータが前記宛先CPEに到達する、前記第1のCPEの前記ネクストホップCPEとの間のSD-WANリンクであり、前記ピアTNP情報は、前記ネクストホップCPEであって、それを介して前記第1のCPEの前記データが前記宛先CPEに到達する、前記第1のCPEの前記ネクストホップCPEのTNP情報である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記方法は、
    前記第1のCPEによって、第5のCPEから第5のマルチキャスト参加メッセージを取得するステップであって、前記第5のマルチキャスト参加メッセージは、第5のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、前記第5のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、前記第5のCPEの識別子、前記第1のCPEが属する第1のサイトの識別子、および前記第5のCPEが属する第6のサイトの識別子を含み、前記第5のCPEは、前記複数のCPEのうちの1つである、ステップと、
    前記第1のCPEによって、第1の宛先CPEに対応するルーティングエントリについて前記SD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会して、第3のルーティングエントリを取得するステップであって、前記第1の宛先CPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEである、ステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得するステップと、
    前記第1のCPEによって、前記取得されたピアTNP情報に基づいて、ネクストホップCPEであって、それを介して前記第1のCPEの前記データが前記第1の宛先CPEに到達する、前記第1のCPEの前記ネクストホップCPEが属するサイトの識別子について照会して、第7のサイトの識別子を取得するステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第7のサイトの前記識別子および前記第5のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第6のマルチキャスト参加メッセージを生成するステップであって、前記第6のマルチキャスト参加メッセージは、第6のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、前記第6のマルチキャスト参加ルート情報は、前記第2のマルチキャストグループIPアドレス、前記第1のCPEの識別子、前記第7のサイトの前記識別子、および前記第1のサイトの前記識別子を含む、ステップと、
    前記第1のCPEによって、前記取得されたローカルTNP情報によって示されるポートを通じて前記第6のマルチキャスト参加メッセージを送信するステップと、をさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記方法は、
    前記第1のCPEによって、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第2の転送エントリを生成するステップであって、前記第2の転送エントリ内のマルチキャストグループIPアドレスは、前記第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、前記第2の転送エントリ内の出口サイト識別子は、前記第6のサイトの前記識別子であり、前記第2の転送エントリ内の入口サイト識別子は、前記第7のサイトの前記識別子である、ステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記方法は、
    前記第1のCPEによって、第5のCPEから第7のマルチキャスト参加メッセージを取得するステップであって、前記第7のマルチキャスト参加メッセージは、第7のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、前記第7のマルチキャスト参加ルート情報は、第2のマルチキャストグループIPアドレス、前記第5のCPEの識別子、前記第1のCPEの第1のTNP情報、および前記第5のCPEの第2のTNP情報を含み、前記第5のCPEは、前記複数のCPEのうちの1つである、ステップと、
    前記第1のCPEによって、第1の宛先CPEに対応するルーティングエントリについて前記SD-WANオーバーレイルーティングテーブルに照会して、第3のルーティングエントリを取得するステップであって、前記第1の宛先CPEは、マルチキャストランデブーポイントに対応するCPEである、ステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第3のルーティングエントリ内のローカルTNP情報およびピアTNP情報を取得するステップと、
    前記第1のCPEによって、前記取得されたピアTNP情報および前記第7のマルチキャスト参加メッセージに基づいて第8のマルチキャスト参加メッセージを生成するステップであって、前記第8のマルチキャスト参加メッセージは、第8のマルチキャスト参加ルート情報を搬送し、前記第8のマルチキャスト参加ルート情報は、前記第2のマルチキャストグループIPアドレス、前記第1のCPEの識別子、前記取得されたピアTNP情報、および前記第1のTNP情報を含む、ステップと、
    前記第1のCPEによって、前記取得されたローカルTNP情報によって示されるポートを通じて前記第8のマルチキャスト参加メッセージを送信するステップと、をさらに含む、請求項8に記載の方法。
  12. 前記方法は、
    前記第1のCPEによって、SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブル内に第3の転送エントリを生成するステップであって、前記第3の転送エントリ内のマルチキャストIPアドレスは、前記第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、前記第3の転送エントリ内の出口ポート情報は、前記第2のTNP情報であり、前記第3の転送エントリ内の入口ポート情報は、前記取得されたピアTNP情報である、ステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記方法は、
    前記第1のCPEによって、第6のCPEによって送信された第2のマルチキャストサービスパケットを受信するステップであって、前記第2のマルチキャストサービスパケットは、第2のSD-WAN ExtGREヘッダおよび第2のIPヘッダを含み、前記第2のSD-WAN ExtGREヘッダは、前記第2のIPヘッダのプロトコルタイプを示し、前記第2のIPヘッダは、第2のマルチキャストソースのIPアドレスおよび前記第2のマルチキャストグループIPアドレスを搬送する、ステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第2のSD-WAN ExtGREヘッダによって示される前記プロトコルタイプに基づいて、前記第2のIPヘッダを解析して、前記第2のマルチキャストソースの前記IPアドレスおよび前記第2のマルチキャストグループIPアドレスを取得するステップと、
    前記第1のCPEによって、マルチキャストグループIPアドレスが前記第2のマルチキャストグループIPアドレスであり、入口ポート情報が前記第6のCPEのTNP情報である転送エントリについて前記SD-WANオーバーレイマルチキャスト転送テーブルに照会して、前記第3の転送エントリを取得するステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第3の転送エントリ内の前記出口ポート情報を取得して、前記第2のTNP情報を取得するステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第2のTNP情報に基づいて、前記第1のCPEと前記第5のCPEとの間のSD-WANリンクのローカルTNP情報を取得するステップと、
    前記第1のCPEによって、前記第1のCPEと前記第5のCPEとの間の前記SD-WANリンクの前記ローカルTNP情報によって示されるポートを通じて、前記第2のマルチキャストサービスパケットを送信するステップと、をさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. プロセッサとメモリとを備える通信装置であって、
    前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、
    前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、前記通信装置が請求項1から13のいずれか一項に記載の方法のステップを実行することを可能にするように構成された、通信装置。
  15. コンピュータ可読記憶媒体であって、前記記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法のステップが実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
  16. コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、コンピュータ命令を記憶し、前記コンピュータ命令がプロセッサによって実行されるとき、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法のステップが実行される、コンピュータプログラム製品。
JP2023132318A 2022-08-16 2023-08-15 通信方法および関連する装置 Pending JP2024027107A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN202210983481.7A CN117640399A (zh) 2022-08-16 2022-08-16 通信方法及相关装置
CN202210983481.7 2022-08-16

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024027107A true JP2024027107A (ja) 2024-02-29

Family

ID=87571913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023132318A Pending JP2024027107A (ja) 2022-08-16 2023-08-15 通信方法および関連する装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20240064099A1 (ja)
EP (1) EP4325801A1 (ja)
JP (1) JP2024027107A (ja)
CN (1) CN117640399A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230116163A1 (en) * 2021-09-29 2023-04-13 Juniper Networks, Inc. Opportunistic mesh for software-defined wide area network (sd-wan)
US12028265B2 (en) * 2022-02-10 2024-07-02 Nokia Of America Corporation Software-defined guaranteed-latency networking

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7808993B2 (en) * 2005-10-26 2010-10-05 Cisco Technology, Inc. Bidirectional multicast protocol with upstream and downstream join messages
EP3861689B1 (en) * 2018-10-19 2023-12-20 Huawei Technologies Co., Ltd. Secure sd-wan port information distribution

Also Published As

Publication number Publication date
CN117640399A (zh) 2024-03-01
EP4325801A1 (en) 2024-02-21
US20240064099A1 (en) 2024-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10523560B2 (en) Service level agreement based next-hop selection
CN111147383B (zh) 报文转发的方法、发送报文的装置和接收报文的装置
US10057116B2 (en) Method and device for configuring and managing network element equipment, and network element equipment
US8717934B2 (en) Multicast source move detection for layer-2 interconnect solutions
US9736054B2 (en) Multicast active source discovery and management for layer-2 interconnect solutions
CN109639557B (zh) 用于网络通信的方法、装置和***
US7660265B2 (en) Network packet inspection and forwarding
WO2015127888A1 (en) Software defined networking (sdn) specific topology information discovery
US20130021942A1 (en) Granular Control of Multicast Delivery Services for Layer-2 Interconnect Solutions
US20090067348A1 (en) Dynamic update of a multicast tree
JP2024027107A (ja) 通信方法および関連する装置
CN104518972A (zh) 用于链路状态路由协议的动态区域过滤
WO2019196653A1 (zh) 转发报文方法和装置
US11362954B2 (en) Tunneling inter-domain stateless internet protocol multicast packets
US11290394B2 (en) Traffic control in hybrid networks containing both software defined networking domains and non-SDN IP domains
CN108964940A (zh) 消息发送方法及装置、存储介质
JP7397178B2 (ja) リバースパス転送rpfチェック方法及び装置
WO2021143279A1 (zh) 段路由业务处理方法和装置、路由设备及存储介质
CN113904981B (zh) 一种路由信息处理方法、装置、电子设备和存储介质
US11303549B2 (en) Segmented traceroute for segment routing traffic engineering
CN117478503A (zh) 一种组播配置方法及装置
WO2024016869A1 (zh) 一种组播配置方法及装置
CN103595609B (zh) Trill网络互联方法、***及设备
WO2023284675A1 (zh) 转发表的查找方法及装置、存储介质及电子装置
CN110838965B (zh) 一种隧道建立方法以及接收节点

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230927

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230927