JP2024020098A - ログ材及びログ壁の点検方法 - Google Patents

ログ材及びログ壁の点検方法 Download PDF

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広道 鎌田
Hiromichi Kamata
均 池田
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Abstract

【課題】側面部分が自然劣化を被ってもログハウスの構造強度に影響を与えず、必要に応じて補修可能なログ材、及びそのログ材を使用したログ壁の点検方法を提供する。【解決手段】長尺板状の複数枚のラミナが垂直積層されて形成される芯材と、前記芯材の少なくとも一方の長手方向に沿った側面に装着される木質の意匠材と、を備えるログ材。【選択図】図6

Description

本発明は、ログハウスに使用されるログ材及びログハウスのログ壁の点検方法に関する。
ログハウスに使用されるログ材は外部環境に暴露される外側面が風雨、日光又は生物(たとえば腐朽菌、シロアリ等)等の影響で自然劣化を被ることがあり、これによりログハウスの住宅としての構造的要素に影響を及ぼすことがある。
下記特許文献1には、建物の荷重を支持可能に形成されている木質心部と、木質心部の外周に沿って配置される燃え止まり層と、その外側に設けられ、火災時に燃焼して炭化層を形成する燃え代層とを有する木質柱が開示されている。
下記特許文献2には、一対の外側木材の間に、水平積層された内側木材が配置されたログハウス用木材が開示されている。
特開2021-095768号公報 特開2021-050601号公報
平成28年度林野庁委託事業(補正予算)CLT建築物等普及促進委託事業 新たな木質部材の標準化に係る技術的検討等調査報告書(http://www.loghouse.jpn.com/pdf/H28rinya%201-4.pdf) 平成29年7月 一般社団法人日本ログハウス協会
特許文献2に開示の技術において、設計上の要請で壁の厚みを増そうとする場合、水平積層された内側木材の個々の厚みを増すか、又は枚数を増やすか、少なくともいずれかを行う必要がある。その際、木材の左右の均質を保つのが困難な場合がある。ここで、非特許文献1の第26頁には、「同一樹種構成接着合わせ材のラミナの品質の構成は、次のとおりとする。(1)幅方向の中心軸に対して、ラミナの品質の構成及びラミナの厚さが対称であること。」と記載されている。内側木材が水平積層されている場合、この記載の要件を満たすためには、内側木材を構成するラミナの左右対称性に配慮する必要があり、特にラミナの枚数を増やそうとする場合には困難となることが想定される。
そこで、本開示の実施態様は、内側部分の左右均質性を容易に確保しつつ、側面部分が自然劣化を被ってもログハウスの構造強度に影響を与えず、必要に応じて補修可能なログ材、及びそのログ材を使用したログ壁の点検方法を提供することを課題とする。
本開示の第1の実施態様のログ材は、長尺板状の複数枚のラミナが垂直積層されて形成される芯材と、前記芯材の少なくとも一方の長手方向に沿った側面に装着される木質の意匠材と、を備える。前記意匠材は挽き板で形成されることが望ましい。ここで、「垂直積層」とは、水平なラミナが垂直方向に積層されていることをいう。なお、これに対し「水平積層」というときには、垂直なラミナが水平方向に積層されていることを意味する。
本開示の第2の実施態様は、第1の実施態様のログ材が積層されたログ壁であって、前記芯材が前記ログ壁の構造躯体を構成するとともに前記意匠材が前記ログ壁の傷み代となっているログ壁の点検方法であって、前記ログ壁の壁面の劣化状況を検査する検査工程と、前記劣化状況に応じて前記意匠材を補修する補修工程と、を含んでなる。
前記第2の実施態様においては、前記検査工程は、前記ログ壁の劣化箇所を特定する特定工程と、前記劣化箇所の深度が前記意匠材内に留まっているかどうかを判定する判定工程と、を有し、前記補修工程は、前記判定工程において前記劣化箇所の深度が前記意匠材内に留まっていると判定された場合に、劣化箇所を含む除去範囲を除去する除去工程と、前記除去範囲に適合する補修部材を形成する形成工程と、前記除去範囲が除去された箇所に前記補修部材を嵌め込んで固着させる象嵌工程と、を含んでなることが望ましい。また、前記特定工程は、目視又は打診のうちの少なくとも一方により実施され、前記判定工程は、嵌入抵抗測定器を使用して実施されることがさらに望ましい。
本開示の実施態様は、上記のように構成されているので、側面部分が自然劣化を被ってもログハウスの構造強度に影響を与えず、必要に応じて補修可能なログ材、及びそのログ材を使用したログ壁の点検方法を提供することが可能となる。
芯材の小口面を正面図で示す。 図1の芯材を斜視図で示す。 意匠材が装着された芯材の小口面を正面図で示す。 図3の芯材を斜視図で示す。 ログ材の小口面を正面図で示す。 図5のログ材を斜視図で示す。 積層されたログ材により構成されるログ壁を正面図で示す。 図7のログ壁を斜視図で示す。 別形態のログ材の小口面を正面図で示す。 図9のログ材を斜視図で示す。 ログ壁の点検方法の概要を示すフローチャートである。 ログ壁の点検方法における検査工程の概要を示すフローチャートである。 ログ壁の点検方法における補修工程の概要を示すフローチャートである。 補修工程に供されるログ壁の一例を模式的に示す断面図である。 図14のログ壁における除去工程の概要を模式的に示す断面図である。 図14のログ壁における形成工程の概要を模式的に示す断面図である。 図14のログ壁における象嵌工程の概要を模式的に示す断面図である。
本開示の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下で参照する図面に表されている芯材、ログ材及びログ壁は模式的に表されたものであって、そこに表された各部の寸法、配置及び比率は実際のものを反映しているとは限らない。また、各図において共通して付されている符号については、各図の説明において言及されていなくても共通の部材又は部位を指し示すものである。
(1)ログ材
図1は、本実施形態のログ材10(図5)に使用される芯材20の小口面22を正面図で示すものであり、図2はその斜視図である。芯材20は、長尺板状のラミナ21が複数枚、垂直積層されて形成される。ラミナ21同士は、通常は接着剤により接着される。芯材20の側面23は、図2に示すように、垂直積層されたラミナ21が縞状を呈している。芯材20の天面24及び底面25には、後述する凸部11及び凹部12(図5及び図6参照)が形成される。
図3は、側面23に意匠材30が装着された芯材20の小口面22を正面図で示すものであり、図4はその斜視図である。意匠材30は木質材、好ましくは挽き板で形成される平板であり、芯材20の長手方向の側面23の少なくとも一方、好ましくは両方に装着される。意匠材30は通常、芯材20の側面23に接着剤により接着される。
図5は、本実施形態のログ材10の小口面22を正面図で示すものであり、図6はその斜視図である。図3及び図4に示す、意匠材30が装着された芯材20は、断面形状が図5の小口面22となるように切削加工されて、図6の斜視図に示すような形状のログ材10となる。すなわち、芯材20の天面24及びこれと面一な意匠材30の上縁は、中心部分が上方に突出するように切削されることで、長手方向に沿った突条である凸部11が形成される。一方、芯材20の底面25及びこれと面一な意匠材30の下縁は、中心部材分が上方に陥凹するように切削されることで、長手方向に沿った溝である凹部12が形成される。図5に示すように凸部11と凹部12とは、略同一の断面形状を呈している。
図7は、積層されたログ材10により構成されるログ壁40を正面図で示すものであり、図8はその斜視図である。上記したように、凸部11と凹部12とは、略同一の断面形状を呈しているため、ログ材10を垂直方向に積層すると、下側に位置するログ材10の凸部11は、上側に位置するログ材10の凹部12に嵌合する。このように、複数のログ材10が積層されることで、ログ壁40が形成される。なお、実際には、ログ材10同士は、図示しないダボ又は通しボルト等で上下方向に締結される。
図9は、別形態のログ材10の小口面22を正面図で示すものであり、図10はその斜視図である。これらの図に示すように、ログ材10は設計上の要請に応じて任意の幅に形成することができる。この別形態のログ材10もまた、図7及び図8に示すように垂直方向に積層してログ壁40を構成することができる。
ここで、芯材20は複数のラミナ21で構成されるものであるから、個々のラミナ21は比較的強度が低くても、あるいは、個々のラミナ21の強度は必ずしも均一ではなくても、これらが垂直積層された芯材20全体として必要な強度が確保されれば問題はない。
また、ログ材10は外部から視認されるものであるところ、芯材20の側面23には前記したように垂直積層されたラミナ21が縞状に表れるため、美観上好ましくない場合もある。そこで、意匠材30が側面23に装着されることで、ログ材の美観が向上する。
さらに、ログ材10のうちの芯材20は、ログ壁40の構造躯体を構成するものである一方、意匠材30は構造計算上は考慮されていない。よって、ログ材10が自然劣化を被った場合、その劣化箇所が傷み代としての意匠材30内に留まっていれば、ログ壁40の構造計算上の強度には全く影響は及ばない。
(2)ログ壁の点検方法
図11は、本実施形態のログ壁40の点検方法の概要を示すフローチャートである。本実施形態のログ材10で構成されたログ壁40は、壁面の劣化状況を検査するS100の検査工程と、劣化状況に応じて意匠材30を補修するS200の補修工程とを含む点検方法にて点検される。ここで、壁面の劣化状況とは、表面の痛み又は腐朽の状況をいう。
図12は、ログ壁40の点検方法における検査工程の概要を示すフローチャートである。検査工程S100では、まず、S110の特定工程にてログ壁40の劣化箇所31が特定されるかどうかが判断される。この特定工程は、目視又は打診のうちの少なくとも一方により実施される。たとえば、図14の断面図に示すように、複数のラミナ21で形成される芯材20の側面に装着されている意匠材30に劣化箇所31が存在するような場合、S120の判定工程へ進む。一方、ログ壁40において劣化箇所31が特定されなかった場合は、本実施形態のログ壁40の点検方法は終了する。
S120の判定工程では、劣化箇所31の深度が意匠材30内に留まっているかどうかが判定される。この判定工程S120は、たとえば、劣化箇所31を穿孔して、その際の抵抗を測定する嵌入抵抗測定器(たとえば、レジストグラフ)を使用して実施することができる。図14に示すように、劣化箇所31が意匠材30内に留まっていれば、S200の補修工程へ進む。一方、劣化箇所31が意匠材30内に留まらず、構造躯体である芯材20にまで及んでいるような場合には、S300に示す段階へ進み、別途の修繕を有するかどうかが検討される。
図13は、ログ壁40の点検方法における補修工程の概要を示すフローチャートである。図14の断面図に示すように、劣化箇所31の深度が意匠材30内に留まっていれば、S210の除去工程によって、図15に示すような、劣化箇所31を含む除去範囲32が意匠材30から除去される。
次に、S220の形成工程において、図16に示すような、除去範囲32(図15参照)に適合する形状の補修部材33が形成される。補修部材33は、意匠材30と同じ樹種の木材で形成することが望ましいが、木質樹脂又はパテなどで形成することとしてもよい。
そして、S230の象嵌工程において、図17に示すように、除去範囲32(図15参照)が除去された箇所に、補修部材33を嵌め込んで固着して、補修工程が終了する。これをもって、本実施形態のログ壁40の点検方法は終了する。
(3)実施形態の作用効果
以上、本実施形態のログ材10においては、自然素材である木材を使用することによって不可避的に生ずる壁面の劣化が、あらかじめ傷み代として想定する意匠材30に生ずることを織り込んでログ壁40の構造躯体を構成することができる。すなわち、劣化箇所31が意匠材30内に留まっている限り、ログ壁40の構造強度には影響は及ばない。
さらに、芯材20はラミナ21を積層して形成することができるので、ログ材10全体を集成材として構成することができる。ここで、たとえば、寒冷地においてログハウスを建設しようとする場合、ログハウスの壁には断熱材が用いられないので、壁厚を大きくすることで断熱性能を高める必要がある。そのような場合に、ラミナ21を垂直積層して芯材20を形成することのできる本実施形態のログ材10によれば、大断面のログ材を、無垢材のログ材と比較して容易かつ安価に入手することができる。これにより、ログ材10の大断面化によるログハウスの断熱性能向上を容易にすることができる。さらには、意匠材30により積層面が被覆されることで外観上の美観も確保することができる。
また、本実施形態のログ壁40の点検方法によって、意匠材30内に生じた劣化箇所31を特定した上で補修することができるので、ログ壁40を長期間にわたり維持することが可能となる。
10 ログ材 11 凸部 12 凹部
20 芯材 21 ラミナ 22 小口面
23 側面 24 天面 25 底面
30 意匠材 31 劣化箇所 32 除去範囲
33 補修部材
40 ログ壁

Claims (5)

  1. 長尺板状の複数枚のラミナが垂直積層されて形成される芯材と、
    前記芯材の少なくとも一方の長手方向に沿った側面に装着される木質の意匠材と、
    を備えるログ材。
  2. 前記意匠材は挽き板で形成される、請求項1に記載のログ材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のログ材が積層されたログ壁であって、前記芯材が前記ログ壁の構造躯体を構成するとともに前記意匠材が前記ログ壁の傷み代となっているログ壁の点検方法であって、
    前記ログ壁の壁面の劣化状況を検査する検査工程と、
    前記劣化状況に応じて前記意匠材を補修する補修工程と、
    を含んでなる、ログ壁の点検方法。
  4. 前記検査工程は、
    前記ログ壁の劣化箇所を特定する特定工程と、
    前記劣化箇所の深度が前記意匠材内に留まっているかどうかを判定する判定工程と、
    を有し、
    前記補修工程は、
    前記判定工程において前記劣化箇所の深度が前記意匠材内に留まっていると判定された場合に、劣化箇所を含む除去範囲を除去する除去工程と、
    前記除去範囲に適合する補修部材を形成する形成工程と、
    前記除去範囲が除去された箇所に前記補修部材を嵌め込んで固着させる象嵌工程と、
    を含んでなる、請求項3に記載のログ壁の点検方法。
  5. 前記特定工程は、目視又は打診のうちの少なくとも一方により実施され、
    前記判定工程は、嵌入抵抗測定器を使用して実施される、請求項4に記載のログ壁の点検方法。
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