JP2024010364A - インクジェット印刷インク - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、ポリエチレン系フィルムまたはポリプロピレン系フィルム等の非吸収性被記録媒体へ印刷した場合であっても、耐擦過性に優れた印刷物を形成可能なインクジェット印刷インクを提供することである。【解決手段】本発明は、ニトロセルロースと顔料とを含有するインクジェット印刷インクであって、非ハロゲン化樹脂フィルムである非吸収性被記録媒体への印刷に使用することを特徴とするインクジェット印刷インクに関するものである。【選択図】なし

Description

本発明は、非吸収性被記録媒体への印刷に使用可能なインクジェット印刷インクに関するものである。
インクジェットプリンターは、家庭やオフィス等において、普通紙への印刷場面で広く使用されている。又、最近は普通紙以外の印刷メディアに対する印刷が着目されている。特に非吸収メディア対応インキの積極的な開発により工業・商業印刷分野への用途拡大が顕著に市場で示されている。
前記インクジェット印刷インクとしては、例えばインクジェット記録装置により記録媒体に第1液を付着させる工程と、前記記録媒体の前記第1液が付着した領域にインクジェット記録装置により第2液を付着させる工程と、を含み、前記第1液は、顔料と、50%留出点が280℃以下の有機溶剤と、を含み、前記第2液は、セルロース誘導体及びウレタン樹脂の少なくとも一種を含む、インクジェット記録方法が知られている(特許文献1参照。)
一方、産業界では、インクジェットプリンターを用いて包装材料や広告宣伝媒体へ印刷する方式が検討されている。前記包装材料や広告宣伝媒体としては、例えばオレフィン樹脂系フィルムやポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム等の非ハロゲン化樹脂フィルムからなるインク非吸収性の被記録媒体が挙げられる。
しかし、前記インク非吸収性の被記録媒体は、前記普通紙と異なり、インクに含まれる溶媒を吸収しないため、普通紙への印刷に使用されていた従来のインクを、インク非吸収性被記録媒体への印刷に転用して印刷物を得た場合に、印刷物同士の擦れ等によって、インクが剥がれる場合があった(耐擦過性)。
特開2016-175298号公報
本発明が解決しようとする課題は、非ハロゲン化樹脂フィルムである非吸収性被記録媒体へ印刷した場合であっても、耐擦過性に優れた印刷物を形成可能なインクジェット印刷インクを提供することである。
本発明者は、ニトロセルロースと顔料とを含有するインクジェット印刷インクであって、非ハロゲン化樹脂フィルムである非吸収性被記録媒体への印刷に使用することを特徴とするインクジェット印刷インクによって上記課題を解決した。
本発明のインクジェット印刷インクであれば、ポリエチレン系フィルムまたはポリプロピレン系フィルムといった非ハロゲン化樹脂フィルムである非吸収性被記録媒体へ印刷した場合であっても、耐擦過性に優れた印刷物を形成することができる。
本発明のインクジェット印刷インクは、ニトロセルロースと顔料とを含有するものであり、もっぱら非ハロゲン化樹脂フィルムである非吸収性被記録媒体への印刷に使用する用途で使用する。
前記ニトロセルロースはとしては、一般に硝化綿とも呼ばれ、セルロースの水酸基が硫酸と硝酸の混酸により硝化されたものを使用することができる。ニトロセルロースを含有するインクジェット印刷インクを使用することによって、非ハロゲン化樹脂フィルムである非吸収性被記録媒体へ印刷した場合に耐擦過性に優れた印刷物を得ることができる。
前記ニトロセルロースは、前記インクジェット印刷インクの全量に対して、1~15質量%の範囲で使用することが好ましい。
また、前記顔料としては、例えば有機顔料または無機顔料を使用することができる。
黒色顔料としては、例えばC.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメントブラック6、C.I.ピグメントブラック7、C.I.ピグメントブラック9、C.I.ピグメントブラック20等が挙げられる。
藍色顔料としては、例えばC.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー15:5、C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー17:1、C.I.ピグメントブルー22、C.I.ピグメントブルー24:1、C.I.ピグメントブルー25、C.I.ピグメントブルー26、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントブルー61、C.I.ピグメントブルー62、C.I.ピグメントブルー63、C.I.ピグメントブルー64、C.I.ピグメントブルー75、C.I.ピグメントブルー79、C.I.ピグメントブルー80などが挙げられる。
緑色顔料としては、例えばC.I.ピグメントグリーン1、C.I.ピグメントグリーン4、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン8、C.I.ピグメントグリーン10、C.I.ピグメントグリーン36などが挙げられる。
赤色顔料としては、例えばC.I.ピグメントレッド1、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド4、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド8、C.I.ピグメントレッド9、C.I.ピグメントレッド10、C.I.ピグメントレッド11、C.I.ピグメントレッド12、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド17、C.I.ピグメントレッド18、C.I.ピグメントレッド19、C.I.ピグメントレッド20、C.I.ピグメントレッド21、C.I.ピグメントレッド22、C.I.ピグメントレッド23、C.I.ピグメントレッド31、C.I.ピグメントレッド32、C.I.ピグメントレッ
ド38、C.I.ピグメントレッド41、C.I.ピグメントレッド43、C.I.ピグメントレッド46、C.I.ピグメントレッド48、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド48:2、C.I.ピグメントレッド48:3、C.I.ピグメントレッド48:4、C.I.ピグメントレッド48:5、C.I.ピグメントレッド48:6、C.I.ピグメントレッド49、C.I.ピグメントレッド49:1、C.I.ピグメントレッド49:2、C.I.ピグメントレッド49:3、C.I.ピグメントレッド52、C.I.ピグメントレッド52:1、C.I.ピグメントレッド52:2、C.I.ピグメントレッド53、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド53:2、C.I.ピグメントレッド53:3、C.I.ピグメントレッド54、C.I.ピグメントレッド57、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド58、C.I.ピグメントレッド58:1、C.I.ピグメントレッド58:2、C.I.ピグメントレッド58:3、C.I.ピグメントレッド58:4、C.I.ピグメントレッド60:1、C.I.ピグメントレッド63、C.I.ピグメントレッド63:1、C.I.ピグメントレッド63:2、C.I.ピグメントレッド63:3、C.I.ピグメントレッド64:1、C.I.ピグメントレッド68、C.I.ピグメントレッド68、C.I.ピグメントレッド81:1、C.I.ピグメントレッド83、C.I.ピグメントレッド88、C.I.ピグメントレッド89、C.I.ピグメントレッド95、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ピグメントレッド114、C.I.ピグメントレッド119、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド136、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド146、C.I.ピグメントレッド147、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド150、C.I.ピグメントレッド164、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド168、C.I.ピグメントレッド169、C.I.ピグメントレッド170、C.I.ピグメントレッド171、C.I.ピグメントレッド172、C.I.ピグメントレッド175、C.I.ピグメントレッド176、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド179、C.I.ピグメントレッド180、C.I.ピグメントレッド181、C.I.ピグメントレッド182、C.I.ピグメントレッド183、C.I.ピグメントレッド184、C.I.ピグメントレッド185、C.I.ピグメントレッド187、C.I.ピグメントレッド188、C.I.ピグメントレッド190、C.I.ピグメントレッド192、C.I.ピグメントレッド193、C.I.ピグメントレッド194、C.I.ピグメントレッド200、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド206、C.I.ピグメントレッド207、C.I.ピグメントレッド208、C.I.ピグメントレッド209、C.I.ピグメントレッド210、C.I.ピグメントレッド211、C.I.ピグメントレッド213、C.I.ピグメントレッド214、C.I.ピグメントレッド216、C.I.ピグメントレッド215、C.I.ピグメントレッド216、C.I.ピグメントレッド220、C.I.ピグメントレッド221、C.I.ピグメントレッド223、C.I.ピグメントレッド224、C.I.ピグメントレッド226、C.I.ピグメントレッド237、C.I.ピグメントレッド238、C.I.ピグメントレッド239、C.I.ピグメントレッド240、C.I.ピグメントレッド242、C.I.ピグメントレッド245、C.I.ピグメントレッド247、C.I.ピグメントレッド248、C.I.ピグメントレッド251、C.I.ピグメントレッド253、C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメントレッド255、C.I.ピグメントレッド256、C.I.ピグメントレッド257、C.I.ピグメントレッド258、C.I.ピグメントレッド260、C.I.ピグメントレッド262、C.I.ピグメントレッド263、C.I.ピグメントレッド264、C.I.ピグメントレッド266、C.I.ピグメントレッド268、C.I.ピグメントレッド269、C.I.ピグメントレッド270、C.I.ピグメントレッド271、C.I.ピグメントレッド272、C.I.ピグメントレッド279、などが挙げられる。
紫色顔料としては、例えばC.I.ピグメントバイオレット1、C.I.ピグメントバイオレット2、C.I.ピグメントバイオレット3、C.I.ピグメントバイオレット3:1、C.I.ピグメントバイオレット3:3、C.I.ピグメントバイオレット5:1、C.I.ピグメントバイオレット13、C.I.ピグメントバイオレット19(γ型、β型)、C.I.ピグメントバイオレット23、C.I.ピグメントバイオレット25、C.I.ピグメントバイオレット27、C.I.ピグメントバイオレット29、C.I.ピグメントバイオレット31、C.I.ピグメントバイオレット32、C.I.ピグメントバイオレット36、C.I.ピグメントバイオレット37、C.I.ピグメントバイオレット38、C.I.ピグメントバイオレット42、C.I.ピグメントバイオレット50、などが挙げられる。
黄色顔料としては、例えばC.I.ピグメントイエロー1、C.I.ピグメントイエロー3、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー24、C.I.ピグメントイエロー42、C.I.ピグメントイエロー55、C.I.ピグメントイエロー62、C.I.ピグメントイエロー65、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー86、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー95、ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー109、C.I.ピグメントイエロー110、C.I.ピグメントイエロー117、C.I.ピグメントイエロー120、ピグメントイエロー125、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメントイエロー137、C.I.ピグメント、イエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー147、C.I.ピグメントイエロー148、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロー153、C.I.ピグメントイエロー154、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー166、C.I.ピグメントイエロー168、C.I.ピグメントイエロー174、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー185およびC.I.ピグメントイエロー213等が挙げられる。
橙色顔料としては、例えばC.I.ピグメントオレンジ5、C.I.ピグメントオレンジ13、C.I.ピグメントオレンジ16、C.I.ピグメントオレンジ34、C.I.ピグメントオレンジ36、C.I.ピグメントオレンジ37、C.I.ピグメントオオレンジ38、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントオレンジ51、C.I.ピグメントレンジ55、C.I.ピグメントオレンジ59、C.I.ピグメントオレンジ61、C.I.ピグメントオレンジ64、C.I.ピグメントオレンジ71、又はC.I.ピグメントオレンジ74などが挙げられる。
茶色顔料としては、例えばC.I.ピグメントブラウン23、C.I.ピグメントブラウン25、又はC.I.ピグメントブラウン26などが挙げられる。
無機顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、シリカ、リトボン、アンチモンホワイト、石膏などの白色無機顔料が挙げられる。無機顔料の中では酸化チタンの使用が特に好ましい。酸化チタンは白色を呈し、着色力、隠ぺい力、耐薬品性、耐候性の点から好ましく、印刷性能の観点から該酸化チタンはシリカおよび/またはアルミナ処理を施されているものが好ましい。白色以外の無機顔料としては、例えば、アルミニウム粒子、マイカ(雲母)、ブロンズ粉、クロムバーミリオン、黄鉛、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、群青、紺青、ベンガラ、黄色酸化鉄、鉄黒、ジルコンが挙げられ、アルミニウムは粉末またはペースト状であるが、取扱い性および安全性の面からペースト状で使用するのが好ましく、リーフィングまたはノンリーフィングを使用するかは輝度感および濃度の点から適宜選択される。
前記顔料は、前記インクジェット印刷インクの全量に対して、0.5~20質量%の範囲で使用することが好ましい。
本発明のインクジェット印刷インクとしては、上記したもののほかに、必要に応じて、水や有機溶剤等の溶媒、顔料分散樹脂、バインダー樹脂またはその他添加剤を含有したものを使用することができる。
前記有機溶剤としては、例えばトルエン、キシレン、ソルベッソ#100、ソルベッソ#150等の芳香族炭化水素系、ヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族、炭化水素系、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ノルマルプロピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、ギ酸エチル、プロピオン酸ブチル等のエステル系の各種有機溶剤が挙げられる。また水混和性有機溶剤としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール系、アセトン、メチルエチルケトン、シクロハキサノン等のケトン系、エチレングリコール(モノ,ジ)メチルエーテル、エチレングリコール(モノ,ジ)エチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、モノブチルエーテル、ジエチレングリコール(モノ,ジ)メチルエーテル、ジエチレングリコール(モノ,ジ)エチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール(モノ,ジ)メチルエーテル、プロピレングリコール(モノ,ジ)メチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコール(モノ,ジ)メチルエーテル等のグリコールエーテル系の各種有機溶剤が挙げられる。
また、前記顔料分散樹脂としては、例えばポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン類、アクリル酸-アクリル酸エステル共重合体などのアクリル樹脂、スチレン-アクリル酸共重合体、スチレン-メタクリル酸共重合体、スチレン-メタクリル酸-アクリル酸エステル共重合体、スチレン-α-メチルスチレン-アクリル酸共重合体、スチレン-α-メチルスチレン-アクリル酸-アクリル酸エステル共重合体などのスチレン-アクリル樹脂、スチレン-マレイン酸共重合体、スチレン-無水マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン-アクリル酸共重合体等を使用することができる。
また、前記バインダー樹脂としては、例えばダイマー酸変性ポリアミド樹脂等のポリアミド樹脂、水性ロジン変性マレイン酸樹脂、ポリビニルアルコール、ゼラチン、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、デキストラン、デキストリン、カラーギーナン(κ、ι、λ等)、寒天、プルラン、水溶性ポリビニルブチラール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等を使用することができる。
また、前記したその他添加剤としては、湿潤剤(乾燥抑止剤)、浸透剤、防腐剤、粘度調整剤、pH調整剤、キレート化剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等のその他の添加剤を含有するものを使用することができる。
前記湿潤剤は、本発明のインクジェット印刷インクのインク吐出ヘッド内での乾燥を防止するうえで使用することができる。
前記湿潤剤としては、本発明のインクジェット印刷インクのインク吐出ヘッド内での乾燥を防止するうえで、水との混和性が高いものを使用することが好ましく、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、分子量2000以下のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、メソエリスリトール、ペンタエリスリトール、尿素、エチレン尿素、2-ヒドロキシエチル尿素等が挙げられる。
前記浸透剤としては、例えばエタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、エチレングリコールヘキシルエーテルやジエチレングリコールブチルエーテル等のアルキルアルコールのエチレンオキシド付加物やプロピレングリコールプロピルエーテル等のアルキルアルコールのプロピレンオキシド付加物等が挙げられる。
前記界面活性剤は、本発明のインクジェット印刷インクの表面張力を低下させ、前記インクのレベリング性を向上させることを目的として使用することができる。
前記界面活性剤としては、特に限定されるものではなく、各種のアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられ、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤を使用することが好ましい。
本発明のインクジェット印刷インクは、例えば前記ニトロセルロースと顔料と、必要に応じて水や有機溶剤等の溶媒、顔料分散樹脂、バインダー樹脂等を混合し攪拌することによって製造することができる。
前記混合の際には、例えば、ビーズミル、超音波ホモジナイザー、高圧ホモジナイザー、ペイントシェーカー、ボールミル、ロールミル、サンドミル、サンドグラインダー、ダイノーミル、ディスパーマット、SCミル、ナノマイザー等の分散機を使用してもよい。
上記方法で得られたインクジェット印刷インクは、25℃の粘度が、好ましくは5~25mPa・sである。前記範囲の粘度を有するインクであれば、例えばインクジェット方式でインクを吐出する際に、良好な吐出安定性を維持することが可能となる。
(被記録媒体)
本発明のインクジェット印刷インクは、インクに含まれる溶媒を吸収しない非ハロゲン化樹脂フィルムである非吸収性被記録媒体への印刷に使用することができる。
前記非吸収性被記録媒体としては、ポリエチレン系フィルムやポリプロピレン系フィルムを使用することができる。
前記ポリエチレン系フィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレート等が挙げられる。
前記ポリエチレン系フィルムやポリプロピレン系フィルムとしては、未延伸フィルムを使用することができ、1軸または2軸方向に延伸されたものを使用することができる。前記非ハロゲン化樹脂フィルムとしては、コロナ放電処理、オゾン処理、低温プラズマ処理、フレーム処理、グロー放電処理等の接着性を向上させるための各種処理が施された表面を有するものを使用できるが、前記コロナ放電処理などがされていないものも使用することができる。
前記非吸収性被記録媒体としては、用途に応じて任意の厚さのものを使用することができ、例えば軟包装用途で使用する場合であれば、良好な柔軟性と耐久性と耐カール性を維持するうえで、厚さが10μm~100μmのものを使用することが好ましく、10μm~30μmのものを使用することがより好ましい。
本発明のインクジェット印刷インクは、例えば前記した非吸収性被記録媒体からなる包装材料等への表面への印刷(表刷り印刷)に好適に使用することができる。
以下、本発明を実施例によってさらに詳細に説明する。
オートクレーブに米ぬか脂肪酸(酸価200、ヨウ素価108)100質量部、モンモリロナイトクレー6質量部、水酸化リチウム0.1質量部、水酸化カルシウム0.1質量部及び水1質量部を投入し、前記オートクレーブ内を窒素雰囲気とし密閉後に攪拌しながら圧力0.5MPaに保持して230℃で3時間加熱した。その後、反応物を130℃に冷却し75質量%リン酸1質量部を加えて1時間処理した。加圧濾過により固形物を取り除き、租生成物を得た。この租生成物を流下膜式蒸留器に導き、圧力0.1kPa、温度200℃の条件で単量体酸を除いた。得られたダイマー酸(X)についてGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により測定し、二量体成分が75質量%であることを確認した。
次に、攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、前記ダイマー酸(X)100質量部、米ぬか脂肪酸(アシッド100S;ボーソー油脂(株)製)1質量部、セバシン酸5質量部、エチレンジアミン10質量部、ヘキサメチレンジアミン5質量部、及びトリフェニルホスフィン0.24質量部を入れ、系内を窒素雰囲気とし、さらに、窒素気流下均一化の攪拌しながら200℃までゆっくりと昇温する。続いて攪拌しながら200℃にて5時間脱水縮合を行うことにより、軟化点125℃、アミン価2、酸価8、数平均分子量11,000のダイマー酸変性ポリアミド樹脂組成物を得た。
硝化綿H1/2(ニトロセルロース、不揮発分70質量%、JIS K-6703により溶液濃度25.0質量%における粘度9.0~14.9%、太平化学製品株式会社製)37.5質量部に、イソプロピルアルコール/酢酸エチル/酢酸ノルマルプロピル/メチルシクロヘキサン(質量比で25/25/13/10の比率)の混合液を62.5質量部加え、充分混合し硝化綿ニス液を得た。
〔実施例1〕
表1に記載の配合比率で混合した混合物を混合攪拌することによって、実施例1のインクジェット印刷インクを得た。
〔耐擦過性〕
表1で得られたインクジェット印刷インクを、片面にコロナ放電処理を施した二軸延伸ポリプロピレンフィルム(フタムラ化学株式会社製 FOR 厚さ20μm)にバーコーター#10で塗布し、24時間放置して印刷物を得た。次いで、前記印刷物の印刷面を、サザーランド型摩耗試験機を用い、2ポンド荷重にて100回白色上質紙で擦り、印刷面の取られ具合を目視評価した。
5:擦った白色上質紙に全く色が着かない。
4:擦った白色上質紙に評価「5」と「3」の中程度の極薄く色が着く。
3:擦った白色上質紙に薄く色が着くが実用範囲である。
2:擦った白色上質紙に評価「3」と「1」の中程度に着色する。
1:擦った白色上質紙に濃く色が着く。
Figure 2024010364000001

Claims (1)

  1. ニトロセルロースと顔料とを含有するインクジェット印刷インクであって、非ハロゲン化樹脂フィルムである非吸収性被記録媒体への印刷に使用することを特徴とするインクジェット印刷インク。
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