JP2024008431A - 複合材料の物性値予測装置、物性値予測プログラム及び物性値予測方法 - Google Patents

複合材料の物性値予測装置、物性値予測プログラム及び物性値予測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】要求される物性に対応する物性値の高精度な予測を行う。【解決手段】物性値予測装置1は、データセット32に対し、複数回分割して複数の学習用データ群と複数の評価用データ群とを生成するデータ生成部21と、回帰手法ごとに複数の学習用データ群に基づいて複数の第1の回帰モデルを作成する第1の回帰モデル作成部22と、複数の第1の回帰モデルによる予測精度を複数の評価用データ群に基づいて回帰手法ごとに評価し、複数の回帰手法のうち最も評価の高い回帰手法を決定する回帰手法決定部23と、最も評価の高い回帰手法を用いて、データセットに基づいて第2の回帰モデルを作成する第2の回帰モデル作成部24と、第2の回帰モデルを用いて、入力された材料データに基づいて物性値を予測する物性値予測部25とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、複合材料の物性値予測装置、物性値予測プログラム及び物性値予測方法に関する。
近年、機械学習の学習結果を利用して複合材料を設計するための材料設計システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された材料設計システムは、設計対象材料の設計条件と材料特性値のデータセットを含むデータファイルと、データセットに基づいて設計条件から材料特性値を推定するためのモデルを学習して学習済みモデルを作成し、学習済みモデルの予測精度を交差検証により検証するモデル学習部とを備える。
特開2020-77257号公報
近年、複数種類の樹脂や配合剤を複合化することにより、樹脂自体の物性に新たな物性を付与した複合材料が開発されている。新規な複合材料の開発には、複合材料が所望の物性を有するまで、各複合材料の構成材料の組成比を調整しながら開発を行う必要がある。このため、複合材料の開発には、膨大なコストと時間が掛かるため、複合材料の開発の効率化を図る観点から、実験計画の段階で実験すべき複合材料の物性値をある程度予測できることが望ましい。
また、電線被覆材料のような複合材料の場合、樹脂に添加する配合剤の種類が多く、材料の組成比によって物性値が大きく変化することがある。このため、複合材料の物性値を予測することが難しく、その物性値を高精度に予測できる技術が望まれている。
材料と物性値を含む複数のデータからなるデータセットで機械学習した回帰モデルにより物性値を予測する技術を用いて、回帰モデルを作成、評価する場合に、一般的に、データセットのデータ数が多い(例えば、10万以上)場合には、学習データとテストデータの生成過程を1回だけ実施して回帰モデルを作成、評価するホールドアウト法(Hold-Out)が用いられている。一方、データセットのデータ数が少ない(例えば、100未満)場合には、1つのデータをテストデータ、残りのデータを学習データとし、これをデータごとに実施してそれぞれ回帰モデルを作成、評価するリーブワンアウト法(Leave-One-Out)が用いられている。しかし、これらの方法は、データセットのデータ数が両者の中間程度であり、さらにデータセットが疎なデータの場合には、適切ではない。
本発明の目的は、要求される物性に対応する物性値の高精度な予測を行うことができる複合材料の物性値予測装置、物性値予測プログラム及び物性値予測方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、複合材料を構成する材料の配合情報を示す材料データと前記複合材料に関する物性についてその物性値を示す物性データとのデータ組を、複数種類の前記複合材料について前記複合材料ごとに有するデータセットに対し、前記データ組の組合せがそれぞれ異なるように複数回分割して、複数の学習用データ群と複数の評価用データ群とを生成するデータ生成部と、
予め定められた複数の回帰手法について、前記回帰手法ごとに前記複数の学習用データ群に基づいて複数の第1の回帰モデルを作成する第1の回帰モデル作成部と、
前記複数の第1の回帰モデルによる予測精度を前記複数の評価用データ群に基づいて前記回帰手法ごとに評価し、前記複数の回帰手法のうち最も評価の高い前記回帰手法を決定する回帰手法決定部と、
前記最も評価の高い回帰手法を用いて、前記データセットに含まれる複数の前記データ組に基づいて第2の回帰モデルを作成する第2の回帰モデル作成部と、
前記第2の回帰モデルを用いて、入力された材料データに基づいて物性値を予測する物性値予測部と、を備えた複合材料の物性値予測装置を提供する。
本発明によれば、要求される物性に対応する物性値の高精度な予測を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る物性値予測装置の概略の構成例を示すブロック図である。 データセットの一例を示す図である。 (a)は、データ生成部によるデータ生成処理の一例を説明するための概念図、(b)は、比較例としてリーブワンアウト法によるデータ生成処理を説明するための概念図である。 第1の回帰モデル作成部による第1の回帰モデル作成処理の一例を説明するための図である。 誤差算出部による予測精度算出処理の一例を説明するための図である。 第2の回帰モデル作成部による第2の回帰モデル作成処理の一例を説明するための図である。 物性値予測装置の全体の流れの一例を説明するためのブロック図である。 物性値予測装置の全体の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る物性値予測装置の概略の構成例を示すブロック図である。この物性値予測装置1は、コンピュータ等から構成され、予測処理部2と、記憶部3と、入力部4と、表示部5とを備え、複合材料に関する物性についてその物性値を回帰モデルを用いて予測する物性値予測機能を有する。
物性値予測装置1が対象とする複合材料は、複合材料を構成する材料を複合化して製造されるものである。複合材料としては、例えば、複数の樹脂及び複数の配合剤を複合化して製造されるポリマー組成物等が該当する。ポリマー組成物としては、例えば、電線被覆材料、シート、チューブ、ボンド磁石、マグネットロール等が該当する。
本明細書において、物性とは、複合材料に要求される性質をいい、例えば、引張破断伸び、引張強度等の機械的物性や耐熱温度、熱膨張率等の熱的物性等でもよい。
(物性値予測機能の説明)
物性値予測装置1が有する物性値予測機能は、予測に使用する回帰モデルの回帰手法が物性に応じて予測精度が異なることから、予め定められた複数の回帰手法から複合材料の予め定められた物性に適した予測精度が最も高い回帰手法を選定し、その選定した回帰手法に対応した回帰モデルをデータセットで学習して作成し、学習した回帰モデルを用いて新たな複合材料の物性値を予測するものである。
また、データセットのデータ数が十分でない場合において、物性値の高精度な予測が行えるように、データセットを学習用データ群と評価用データ群に複数回分割して回帰手法ごとに複数の回帰モデルを作成し、各回帰モデルの予測精度の平均を回帰手法の予測精度とし、回帰手法の予測精度が最も高い回帰手法を選定している。なお、データセットに対する分割については、後述する。
予測処理部2は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、インタフェース等から構成されている。予測処理部2は、記憶部3に記憶されている物性値予測プログラム31をRAMに読み出してCPUが実行することにより、データ生成部21、第1の回帰モデル作成部22、回帰手法決定部23、第2の回帰モデル作成部24、物性値予測部25として機能する。回帰手法決定部23は、誤差算出部231と、回帰手法出力部232とを有する。予測処理部2の各部21~25の詳細については、後述する。なお、予測処理部2の各部21~25は、FPGA:Field Programmable Gate Array)、ASIC:Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアによって構成してもよい。
記憶部3は、ROM、RAM、ハードディスク等から構成されており、記憶部3には、本実施の形態に係る物性値予測方法を実行するための物性値予測プログラム31、データセット32(図2参照)、回帰手法群33、学習用データセット34、評価用データセット35等の各種の情報を記憶する。
入力部4は、例えば、キーボード、マウス等から構成されている。表示部5は、例えば、液晶ディスプレイ等により構成されている。なお、入力部4と表示部5を一体にしたタッチディスプレイを用いてもよい。また、入力部4と表示部5を有する端末装置をネットワークを介して予測処理部2に接続してもよい。
データセット32は、複数種類のポリマー組成物に関し、回帰モデルの作成及び評価に用いられるデータを含む。また、データセット32は、例えば、データ数が十分ではなく、さらに疎なデータにより構成されている。データセット32の詳細については、後述する。
回帰手法群33は、予め定められた複数(例えば、m個)の回帰手法RM~RMを含み、それぞれ回帰手法の識別情報(例えば、回帰手法名等)に紐付けられて記憶部3に記憶されている。回帰手法群33に含まれる回帰手法としては、例えば、ガウス過程回帰手法、線形回帰手法、階層ベイズ手法、ニューラルネットワークモデルによる回帰手法等を挙げることができる。回帰手法は、説明変数から目的変数を予測できるように回帰モデルのパラメータを機械学習させるアルゴリズムである。
学習用データセット34は、データ生成部21により生成された複数の学習用データLDからなる複数(例えば、n個)の学習用データ群LDG~LDG(図3参照)を含む。
評価用データセット35には、データ生成部21により生成された複数の評価用データTDからなる複数(例えば、n個)の評価用データ群TDG~TDG(図3参照)を含む。
(データセットの構成)
図2は、データセット32の一例を示す図である。データセット32は、複数種類のポリマー組成物についてポリマー組成物ごとにデータ組321を有している。具体的には、データセット32は、ポリマー組成物を識別する組成物ID320と、組成物ID320に対応して設けられ、ポリマー組成物を構成する材料の配合情報を示す材料データ321aとポリマー組成物の物性値を示す物性データ321bとのデータ組321とを含む。図2は、9つのデータ組321を例示するが、データ組321の数(=データ数)は、9つに限られない。
図2は、ポリマー組成物として、例えば、電線被覆材料を示している。電線被覆材料は、例えば、「ポリマー1」、「ポリマー2」、「ポリマー3」、「ポリマー4」、「ポリマー5」等で示す複数の樹脂と、「フィラー1」、「フィラー2」、「フィラー3」、「架橋剤」等で示す複数の配合剤とを含む。物性データ321bは、例えば、電線被覆材料が有する複数の物性のうち予め定められた1つの物性の一例として「伸び」(例えば、引張破断伸び)の物性値を示す。なお、複数の物性値を予測する場合には、物性データ321bが複数の物性値を有してもよく、物性値ごとにデータセット32を準備してもよい。例えば、引張破断伸びと引張強度を予測する場合、回帰手法群33から、引張破断伸びに適した回帰手法と、引張強度に適した回帰手法をそれぞれ選定する。
「ポリマー1」乃至「ポリマー5」の配合割合は、例えば、ポリマー100質量部に対して15~45質量部である。「フィラー1」乃至「フィラー3」の配合割合は、例えば、ポリマー100質量部に対して120~160質量部である。「架橋剤」の配合割合は、例えば、ポリマー100質量部に対して0~90質量部である。なお、フィラーや架橋剤等の配合剤を配合量で表現してもよい。配合割合及び配合量は、配合情報の一例である。
樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレンアクリル酸共重合体等のポリオレフィンや、塩素化ポリエチレン等のエラストマを挙げることができる。配合剤としては、図2に示す架橋剤の他に、例えば、タルク、炭酸カルシウム、シリカ等のフィラーや、可塑剤、安定剤等を挙げることができる。なお、ポリマー組成物を構成する樹脂や配合剤等の材料の数は、20種類以上を想定しているが、これに限られるものではない。
データセット32における組成物IDを除くデータの空白率は、データセット32の準備を容易にするため、30%以上80%以下の疎なデータを想定している。ここで、「空白率」とは、データセット32のうちのデータが入力可能なセルの総数に対するデータが入力されていないセルの数の割合をいう。例えば、図2に示す場合は、配合剤をフィラーのみとしたとき、セルの総数が90個であり、データが入力されていないセルの数が36個であるので、空白率は40%となる。また、データセット32におけるデータ組321の数(=データ数)は、100以上10万未満のデータ数(例えば、350個)を想定しているが、これに限られるものではない。
次に、予測処理部2を構成する各部21~25の詳細について説明する。
(データ生成部の構成)
図3(a)は、データ生成部21によるデータ生成処理の一例を説明するための概念図、図3(b)は、比較例としてリーブワンアウト法によるデータ生成処理を説明するための概念図である。
データ生成部21は、データセット32に対し、データ組321の組合せがそれぞれ異なるように複数回(n回)分割して、それぞれ複数(図3では7つ)の学習用データLDからなるn個の学習用データ群LDG~LDGと、それぞれ複数(図3では2つ)の評価用データTDからなるn個の評価用データ群TDG~TDGとを生成する。なお、分割の方法は、データ組321の組合せがそれぞれ異なるのなら、ランダムでもよく、一定の規則に従った方法等でもよい。「データ組321の組合せがそれぞれ異なる」とは、分割した後の複数の評価用データの全てが同一の学習用データ群が存在しないことをいう。
データ生成部21は、生成したn個の学習用データ群LDG~LDGを学習用データセット34として記憶部3に記憶し、生成したn個の評価用データ群TDG~TDGを評価用データセット35として記憶部3に記憶する。
また、データ生成部21が生成する学習用データ群に含まれる学習用データの数と評価用データ群に含まれる評価用データの数の比率は、回帰モデルの予測精度と評価精度のバランスを考慮して、例えば、7:3から8:2の範囲が好ましい。分割回数は、分割後のデータの偏りを抑制するため、データの空白率が大きい程、多くなるように設定するのが好ましい。例えば、データの空白率が30%以上の場合、分割回数は30回以上が好ましい。
データセット32のデータ数が少ない(例えば、10万未満)場合、あるいはさらにデータセット32が疎なデータ(例えば、空白率が30%以上)の場合、データセット32を分割せずに全てのデータを用いて1つの回帰モデルを作成すると、当該回帰モデルがデータセット32に適合した過学習となり、データセット32以外の他のデータに対する予測精度が逆に低くなるおそれがある。また、データセットを1回だけ分割して回帰モデルを作成、評価するホールドアウト法(hold-out)によると、データの偏りが発生しやすいため、回帰モデルの予測精度又は評価精度の一方が低くなるおそれがある。また、リーブワンアウト法(Leave-One-Out)によると、図3(b)に示すように、データセット32を複数の学習用データ群と1つの評価用データとに分割するため、学習用データ群を構成する学習用データの数が増えることで、回帰モデルの精度が高くなるが、評価用データの数が1つであるため、回帰モデルの評価精度が低くなるおそれがあり、また分割回数が多くなるために処理時間が長くなるという欠点がある。
そこで、本実施の形態は、図3(a)に示すように、回帰モデルの高い予測精度及び評価精度が得られ、処理時間が長くならないように、データセット32を複数回分割して複数の回帰モデル(以下「第1の回帰モデル」ともいう。)を作成し、各第1の回帰モデルの誤差を平均して回帰手法の予測精度を評価する交差検証法(Cross-validation)を採用している。さらに、本実施の形態は、物性に応じて回帰手法の予測精度が異なることから、複数の回帰手法についてそれぞれ交差検証法により各回帰手法の予測精度を評価し、最も評価の高い回帰手法を選定し、データセットの全てを用いて、最も評価の高い回帰手法に対応した回帰モデル(以下「第2の回帰モデル」ともいう。)を作成している。なお、データセット32を評価用データと学習用データに分ける手法として、例えば、ランダムフォレストを用いてもよい。
(第1の回帰モデル作成部の構成)
第1の回帰モデル作成部22は、複数の回帰手法RM~RMを含む回帰手法群33から1つの回帰手法を取得し、取得した回帰手法を用いて、学習用データセット34から取得したn個の学習用データ群LDG~LDGに基づいてn個の第1の回帰モデル1M~1Mを作成する。すなわち、第1の回帰モデル作成部22は、1つの学習用データ群に含まれる複数の学習用データの材料データを説明変数、物性値を目的変数として回帰モデルを学習することにより、回帰手法に対応した1つの第1の回帰モデルを作成する。これを他の学習用データ群についても実行して1つの回帰手法ついてn個の第1の回帰モデル1M~1Mを作成する。これを他の回帰手法について実行して最終的にm×n個の第1の回帰モデル1M~1Mを作成する。
(回帰手法決定部の構成)
回帰手法決定部23は、誤差算出部231と、回帰手法出力部232とを有し、第1の回帰モデル作成部22が作成したN個の第1の回帰モデル1M~1Mによる予測精度を、N個の評価用データ群TDG~TDGに基づいて回帰手法ごとに評価し、複数の回帰手法RM~RMのうち最も評価の高い回帰手法RMxを決定する。この回帰手法決定部23について、以下に具体的に説明する。
誤差算出部231は、回帰手法ごと及び第1の回帰モデルごとに、評価用データ群に含まれる複数の評価用データに基づいて第1の回帰モデルによるそれぞれの誤差を平均した第1の平均誤差率1MPE~1MPEを算出する。第1の回帰モデルによる誤差を平均することにより、評価用データ間のデータの偏りの影響を抑制することができる。
ここで、第1の平均誤差率1MPEi(i=1~n)は、以下の式(1)に示すように、評価用データ群TDGに含まれる複数(例えば、k個)の評価用データTDについて、評価用データTDごとに算出した誤差率PEi(i=1~k)の平均値である。
1MPEi=(PE+PE+・・・+PE)/k ・・・(1)
誤差率PEi(i=1~k)は、以下の式(2)に示すように、第1の回帰モデル1Mによる予測値PVと評価用データTDに含まれる物性値である実測値MVとの差(=誤差)をパーセントで表したものである。予測値PVは、評価用データTDの材料データを説明変数として第1の回帰モデル1Mを用いて算出した値である。
PEi=(|PV-MV|/MV)×100 ・・・(2)
また、誤差算出部231は、以下の式(3)に示すように、複数の第1の回帰モデル1M~1Mによるそれぞれの第1の平均誤差率1MPE~1MPEを平均した第2の平均誤差率2MPEi(i=1~m)を当該回帰手法RMi(i=1~m)の予測精度として算出する。ここで、第1の平均誤差率は、第1の予測誤差の一例である。第2の平均誤差率は、第2の予測誤差の一例である。なお、予測誤差は、平均誤差率に限られず、平均二乗誤差、平均平方二乗偏差等でもよい。
2MPEi=(1MPE+1MPE+・・・+1MPE)/n ・・・(3)
第1の平均誤差率を平均した第2の平均誤差率を算出することにより、学習用データ群間のデータの偏りの影響を抑制することができる。
(回帰手法出力部の構成)
回帰手法出力部232は、誤差算出部231が複数の回帰手法RM~RMについて予測精度としてそれぞれ算出した第2の平均誤差率2MPE~2MPEを比較し、最も値の小さい第2の平均誤差率に対応する、予測精度の最も高い回帰手法RMxを決定する。回帰手法出力部232は、決定した回帰手法RMxの識別情報232aを第2の回帰モデル作成部24に出力する。これにより、予め定められた物性に適した回帰手法を決定することができる。
(第2の回帰モデル作成部の構成)
第2の回帰モデル作成部24は、回帰手法決定部23が決定した回帰手法RMxを用いて、データセット32に含まれる全てのデータ組321に基づいて第2の回帰モデル2Mを作成する。すなわち、第2の回帰モデル作成部24は、データセット32に含まれる全てのデータ組321を学習用データ群とし、学習用データ群に含まれる学習用データの材料データを説明変数、物性値を目的変数とし、回帰手法RMxに対応した第2の回帰モデル2Mを作成する。第2の回帰モデル作成部24は、算出した第2の回帰モデル2Mを物性値予測部25に出力する。データセット32に含まれる全てのデータ組321を機械学習に用いることにより、データセットが十分なデータ数を有しておらず、さらに疎なデータであっても、物性値の高精度な予測を行うことが可能な第2の回帰モデルを作成することができる。なお、データセット32の全てのデータを機械学習に用いなくても、データセット32を分割した際の学習用データの数(例えば、全体の7割又は8割)よりも多い数(例えば、全体の9割以上)を機械学習に用いてもよい。
(物性値予測部の構成)
物性値予測部25は、第2の回帰モデル作成部24が作成した第2の回帰モデル2Mを用いて、入力部4から入力された新たなポリマー組成物を構成する材料の配合情報を示す材料データに基づいて新たなポリマー組成物の物性値を予測し、その物性値を表示部5に表示する。なお、入力された材料データとともに物性値を表示部5に表示してもよい。
<物性値予測装置の動作>
次に、物性値予測装置1の動作の一例について、図3から図8を参照して説明する。図7は、物性値予測装置1の全体の流れの一例を説明するためのブロック図である。図8は、物性値予測装置1の全体の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
(1)データ生成処理(S1)
このデータ生成処理(S1)を、前述した図3(a)を参照して説明する。図3(a)は、データ生成部21によるデータ生成処理の一例を説明するための概念図である。
このデータ生成処理(S1)において、データ生成部21は、図3(a)に示すように、データセット32に対し、データ組321の組合せがそれぞれ異なるようにn回分割して、それぞれ複数(図3では7つ)の学習用データからなる複数の学習用データ群LDG~LDGと、それぞれ複数(図3では2つ)の評価用データからなる複数の評価用データ群TDG~TDGとを生成する。
次に、データ生成部21は、n個の学習用データ群LDG~LDGを学習用データセット34として記憶部3に記憶し、n個の評価用データ群TDG~TDGを評価用データセット35として記憶部3に記憶する。
(2)第1の回帰モデル作成処理(S2)
この第1の回帰モデル作成処理(S2)を、図4及び図7を参照して説明する。図4は、1つの回帰手法について、第1の回帰モデル作成部22がn個の第1の回帰モデル1M~1Mを作成する過程を示すものである。
この第1の回帰モデル作成処理(S2)において、第1の回帰モデル作成部22は、図4及び図7に示すように、回帰手法群33から1つの回帰手法RMを取得し、学習用データセット34から学習用データ群LDGを取得し、学習用データ群LDGに基づいて、回帰手法RMに対応した第1の回帰モデル1Mを作成する。次に、第1の回帰モデル作成部22は、学習用データセット34から学習用データ群LDGを取得し、学習用データ群LDGに基づいて、回帰手法RMに対応した第1の回帰モデル1Mを作成する。他の学習用データ群LDG~LDGについても、第1の回帰モデル作成部22は、上述したのと同様に他の学習用データ群LDG~LDGに基づいて、回帰手法RMに対応した第1の回帰モデル1M~1Mを作成する。
以上の処理を、第1の回帰モデル作成部22は、他の回帰手法RM~RMについても実行し、合計m×n個の第1の回帰モデル1M~1Mを作成する。第1の回帰モデル作成部22は、作成したm×n個の第1の回帰モデル1M~1Mをそれぞれ対応する回帰モデルの識別情報に紐付けて回帰手法決定部23に出力する。
(3)予測精度算出処理(S3)
この予測精度算出処理(S3)を、図5(a)、図5(b)及び図7を参照して説明する。図5(a)は、1つの回帰手法について、誤差算出部231が第1の回帰モデル1M~1Mの予測精度を算出する過程を示すものである。図5(b)は、誤差算出部231が第2の平均誤差率2MPE~2MPEを算出する過程を示すものである。
誤差算出部231は、図5(a)に示すように、1つの回帰手法に対応して作成されたn個の第1の回帰モデル1M~1Mの予測精度として第1の平均誤差率1MPE~1MPEを算出する。すなわち、誤差算出部231は、評価用データ群TDGに基づいて、回帰手法RMに対応した第1の回帰モデル1Mの第1の平均誤差率1MPEを算出する。次に、誤差算出部231は、評価用データ群TDGに基づいて、回帰手法RMに対応した第1の回帰モデル1Mの第1の平均誤差率1MPEを算出する。第1の回帰モデル1M~1Mについても、誤差算出部231は、上述したのと同様に他の評価用データ群TDG~TDGに基づいて、回帰手法RMに対応した第1の回帰モデル1M~1Mの第1の平均誤差率1MPE~1MPEを算出する。
以上の処理を、誤差算出部231は、他の回帰手法RM~RMについても実行し、合計m×n個の第1の平均誤差率1MPE~1MPEを算出する。
次に、誤差算出部231は、図5(b)に示すように、1つの回帰手法RMについて算出した第1の平均誤差率1MPE~1MPEを平均した第2の平均誤差率2MPEを算出する。他の回帰手法RM~RMについても、誤差算出部231は、同様に第2の平均誤差率2MPE~2MPEを算出する。誤差算出部231は、図5(b)及び図7に示すように、算出したm個の第2の平均誤差率2MPE~2MPEを対応する回帰手法の識別情報に紐付けて回帰手法出力部232に出力する。
(4)回帰手法の決定(S4)
この回帰手法の決定(S4)において、回帰手法出力部232は、図7に示すように、誤差算出部231から出力されたm個の第2の平均誤差率2MPE~2MPEを比較し、最も値の小さい第2の平均誤差率に対応する、予測精度の最も高い回帰手法RMxを決定する。回帰手法出力部232は、決定した回帰手法RMxの識別情報232aを第2の回帰モデル作成部24に出力する。
(5)第2の回帰モデルの作成(S5)
この第2の回帰モデルの作成(S5)を、図6及び図7を参照して説明する。図6は、第2の回帰モデル作成部24による第2の回帰モデル作成処理の一例を説明するための図である。
この第2の回帰モデルの作成(S5)において、第2の回帰モデル作成部24は、図7に示すように、回帰手法決定部23の回帰手法出力部232から出力された回帰手法RMxの識別情報232aに対応する回帰手法RMxを回帰手法群33から取得し、図6に示すように、回帰手法RMxを用いて、データセット32に含まれる全てのデータ組321に基づいて第2の回帰モデル2Mを作成し、物性値予測部25に出力する。
(6)物性値の予測(S6)
この物性値の予測(S6)において、物性値予測部25は、第2の回帰モデル作成部24から出力された第2の回帰モデル2Mを用いて、入力部4から入力された新たなポリマー組成物の材料データに基づいて物性値を予測し、表示部5がその物性値を表示する。
<本実施の形態の作用、効果>
本実施の形態によれば、以下の作用、効果を奏する。
(a)データセット32が十分なデータ数を有しておらず、さらに疎なデータであっても、データセット32の分割回数をデータの空白率に応じた回数とし、回帰手法ごとに分割回数分の第1の回帰モデルを作成し、さらに各第1の回帰モデルの誤差を平均して回帰手法を評価することで、分割した際に生じるデータの偏りによる影響が軽減され、要求された物性に応じた回帰手法を選定することができる。
(b)予め定められた複数の回帰手法のうち予測精度の最も高い回帰手法を選定し、選定した回帰手法に対応した回帰モデルをデータセット32の全てのデータを用いて作成することで、要求される物性に対応する物性値の高精度な予測を行うことができる。
データセット32のデータ数を350個、データセット32の空白率を40%とし、学習用データの数と評価用データの数を7:3に分割し、ガウス過程回帰手法を用いて平均誤差率を算出する実験を行った。
その結果、ホールドアウト法によりデータセット32を1回分割して回帰モデルを作成、評価した比較例1では、第1の平均誤差率は6%であった。再度ホールドアウト法によりデータセット32を1回分割して回帰モデルを作成、評価した比較例2では、第1の平均誤差率は11%であった。一方、データセット32の分割回数を30回とした本実施例によれば、第2の平均誤差率は2%以下となり、ホールドアウト法よりも物性値の高精度な予測を行うことができることが分かる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]複合材料を構成する材料の配合情報を示す材料データと前記複合材料に関する物性についてその物性値を示す物性データとのデータ組(321)を、複数種類の前記複合材料について前記複合材料ごとに有するデータセット(32)に対し、前記データ組(321)の組合せがそれぞれ異なるように複数回分割して、複数の学習用データ群と複数の評価用データ群とを生成するデータ生成部(21)と、
予め定められた複数の回帰手法について、前記回帰手法ごとに前記複数の学習用データ群に基づいて複数の第1の回帰モデルを作成する第1の回帰モデル作成部(22)と、
前記複数の第1の回帰モデルによる予測精度を前記複数の評価用データ群に基づいて前記回帰手法ごとに評価し、前記複数の回帰手法のうち最も評価の高い前記回帰手法を決定する回帰手法決定部(23)と、
前記最も評価の高い回帰手法を用いて、前記データセット(32)に含まれる複数の前記データ組(321)に基づいて第2の回帰モデルを作成する第2の回帰モデル作成部(24)と、
前記第2の回帰モデルを用いて、入力された材料データに基づいて物性値を予測する物性値予測部(25)と、を備えた複合材料の物性値予測装置(1)。
[2]前記回帰手法決定部(23)は、前記回帰手法ごと及び前記第1の回帰モデルごとに前記評価用データ群に含まれる複数の評価用データに基づいて前記第1の回帰モデルによるそれぞれの誤差を平均した第1の予測誤差を算出し、前記複数の第1の回帰モデルによるそれぞれの前記第1の予測誤差を平均した第2の予測誤差を当該回帰手法の予測精度として算出する誤差算出部(231)と、前記回帰手法ごとに算出された前記予測精度を比較して前記最も評価の高い前記回帰手法を出力する回帰手法出力部(232)とを備えた、前記[1]に記載の複合材料の物性値予測装置(1)。
[3]前記第2の回帰モデル作成部(24)は、前記データセット(32)を構成する前記データ組に基づいて前記第2の回帰モデルを作成する、前記[1]又は[2]に記載の複合材料の物性値予測装置(1)。
[4]前記データセット(32)を構成する前記データ組(321)の数は、100以上、10万未満である、前記[1]から[3]のいずれか1つに記載の複合材料の物性値予測装置(1)。
[5]前記データセットのデータが存在しない空白率が30%以上、80%以下である、前記[1]から[4]のいずれか1つに記載の複合材料の物性値予測装置(1)。
[6]前記データ生成部による前記データセットに対する分割回数は、前記データセットのデータが存在しない空白率に応じた回数である、
前記[1]から[5]のいずれか1つに記載の複合材料の物性値予測装置。
[7]前記複合材料は、前記材料として複数の樹脂及び複数の配合剤を含むポリマー組成物である、前記[1]から[6]のいずれか1つに記載の複合材料の物性値予測装置(1)。
[8]コンピュータを、複合材料を構成する材料の配合情報を示す材料データと前記複合材料に関する物性についてその物性値を示す物性データとのデータ組(321)を、複数種類の前記複合材料について前記複合材料ごとに有するデータセット(32)に対し、前記データ組(321)の組合せがそれぞれ異なるように複数回分割して、複数の学習用データ群と複数の評価用データ群とを生成するデータ生成部(21)と、
予め定められた複数の回帰手法について、前記回帰手法ごとに前記複数の学習用データ群に基づいて複数の第1の回帰モデルを作成する第1の回帰モデル作成部(22)と、
前記複数の第1の回帰モデルによる予測精度を前記複数の評価用データ群に基づいて前記回帰手法ごとに評価し、前記複数の回帰手法のうち最も評価の高い前記回帰手法を決定する回帰手法決定部(23)と、
前記最も評価の高い回帰手法を用いて、前記データセット(32)に含まれる複数の前記データ組(321)に基づいて第2の回帰モデルを作成する第2の回帰モデル作成部(24)と、
前記第2の回帰モデルを用いて、入力された材料データに基づいて物性値を予測する物性値予測部(25)、として機能させる複合材料の物性値予測プログラム。
[9]複合材料を構成する材料の配合情報を示す材料データと前記複合材料に関する物性についてその物性値を示す物性データとのデータ組(321)を、複数種類の前記複合材料について前記複合材料ごとに有するデータセット(32)に対し、前記データ組(321)の組合せがそれぞれ異なるように複数回分割して、複数の学習用データ群と複数の評価用データ群とを生成する生成ステップ(S1)と、
予め定められた複数の回帰手法について、前記回帰手法ごとに前記複数の学習用データ群に基づいて複数の第1の回帰モデルを作成する第1の作成ステップ(S2)と、
前記複数の第1の回帰モデルによる予測精度を前記複数の評価用データ群に基づいて前記回帰手法ごとに評価し、前記複数の回帰手法のうち最も評価の高い前記回帰手法(RM)を決定する決定ステップ(S4)と、
前記最も評価の高い回帰手法を用いて、前記データセット(32)に含まれる複数の前記データ組(321)に基づいて第2の回帰モデルを作成する第2の作成ステップ(S5)と、
前記第2の回帰モデルを用いて、入力された材料データに基づいて物性値を予測する予測ステップ(S6)と、を含む複合材料の物性値予測方法。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施の形態は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形、実施が可能である。
また、上記実施の形態の構成要素の一部を省くことや変更してもよい。また、上記実施の形態のフローにおいて、ステップの追加、削除、変更、入替え等を行ってもよい。
1…物性値予測装置、2…予測処理部、3…記憶部、4…入力部、5…表示部、
21…データ生成部、22…第1の回帰モデル作成部、23…回帰手法決定部、
24…第2の回帰モデル作成部、25…物性値予測部、31…物性値予測プログラム、
32…データセット、33…回帰手法群、34…学習用データセット、
35…評価用データセット、231…誤差算出部、
232…回帰手法出力部、232a…識別情報、320…組成物ID、
321…データ組、321a…材料データ、321b…物性データ、
LDG~LDG…学習用データ群、TDG~TDG…評価用データ群、
LD…学習用データ、TD…評価用データ、RM~RM…回帰手法、
1M~1M…第1の回帰モデル、1MPE~1MPE…第1の平均誤差率、
2MPE~2MPE…第2の平均誤差率、2M…第2の回帰モデル

Claims (9)

  1. 複合材料を構成する材料の配合情報を示す材料データと前記複合材料に関する物性についてその物性値を示す物性データとのデータ組を、複数種類の前記複合材料について前記複合材料ごとに有するデータセットに対し、前記データ組の組合せがそれぞれ異なるように複数回分割して、複数の学習用データ群と複数の評価用データ群とを生成するデータ生成部と、
    予め定められた複数の回帰手法について、前記回帰手法ごとに前記複数の学習用データ群に基づいて複数の第1の回帰モデルを作成する第1の回帰モデル作成部と、
    前記複数の第1の回帰モデルによる予測精度を前記複数の評価用データ群に基づいて前記回帰手法ごとに評価し、前記複数の回帰手法のうち最も評価の高い前記回帰手法を決定する回帰手法決定部と、
    前記最も評価の高い回帰手法を用いて、前記データセットに含まれる複数の前記データ組に基づいて第2の回帰モデルを作成する第2の回帰モデル作成部と、
    前記第2の回帰モデルを用いて、入力された材料データに基づいて物性値を予測する物性値予測部と、
    を備えた複合材料の物性値予測装置。
  2. 前記回帰手法決定部は、前記回帰手法ごと及び前記第1の回帰モデルごとに前記評価用データ群に含まれる複数の評価用データに基づいて前記第1の回帰モデルによるそれぞれの誤差を平均した第1の予測誤差を算出し、前記複数の第1の回帰モデルによるそれぞれの前記第1の予測誤差を平均した第2の予測誤差を当該回帰手法の予測精度として算出する誤差算出部と、前記回帰手法ごとに算出された前記予測精度を比較して前記最も評価の高い前記回帰手法を出力する回帰手法出力部とを備えた、
    請求項1に記載の複合材料の物性値予測装置。
  3. 前記第2の回帰モデル作成部は、前記データセットを構成する前記データ組に基づいて前記第2の回帰モデルを作成する、
    請求項1又は2に記載の複合材料の物性値予測装置。
  4. 前記データセットを構成する前記データ組の数は、100以上、10万未満である、
    請求項1に記載の複合材料の物性値予測装置。
  5. 前記データセットのデータが存在しない空白率が30%以上、80%以下である、
    請求項4に記載の複合材料の物性値予測装置。
  6. 前記データ生成部による前記データセットに対する分割回数は、前記データセットのデータが存在しない空白率に応じた回数である、
    請求項1に記載の複合材料の物性値予測装置。
  7. 前記複合材料は、前記材料として複数の樹脂及び複数の配合剤を含むポリマー組成物である、
    請求項1に記載の複合材料の物性値予測装置。
  8. コンピュータを、
    複合材料を構成する材料の配合情報を示す材料データと前記複合材料に関する物性についてその物性値を示す物性データとのデータ組を、複数種類の前記複合材料について前記複合材料ごとに有するデータセットに対し、前記データ組の組合せがそれぞれ異なるように複数回分割して、複数の学習用データ群と複数の評価用データ群とを生成するデータ生成部と、
    予め定められた複数の回帰手法について、前記回帰手法ごとに前記複数の学習用データ群に基づいて複数の第1の回帰モデルを作成する第1の回帰モデル作成部と、
    前記複数の第1の回帰モデルによる予測精度を前記複数の評価用データ群に基づいて前記回帰手法ごとに評価し、前記複数の回帰手法のうち最も評価の高い前記回帰手法を決定する回帰手法決定部と、
    前記最も評価の高い回帰手法を用いて、前記データセットに含まれる複数の前記データ組に基づいて第2の回帰モデルを作成する第2の回帰モデル作成部と、
    前記第2の回帰モデルを用いて、入力された材料データに基づいて物性値を予測する物性値予測部、
    として機能させる複合材料の物性値予測プログラム。
  9. 複合材料を構成する材料の配合情報を示す材料データと前記複合材料に関する物性についてその物性値を示す物性データとのデータ組を、複数種類の前記複合材料について前記複合材料ごとに有するデータセットに対し、前記データ組の組合せがそれぞれ異なるように複数回分割して、複数の学習用データ群と複数の評価用データ群とを生成する生成ステップと、
    予め定められた複数の回帰手法について、前記回帰手法ごとに前記複数の学習用データ群に基づいて複数の第1の回帰モデルを作成する第1の回帰モデル作成部と、
    前記複数の第1の回帰モデルによる予測精度を前記複数の評価用データ群に基づいて前記回帰手法ごとに評価し、前記複数の回帰手法のうち最も評価の高い前記回帰手法を決定する決定ステップと、
    前記最も評価の高い回帰手法を用いて、前記データセットに含まれる複数の前記データ組に基づいて第2の回帰モデルを作成する第2の作成ステップと、
    前記第2の回帰モデルを用いて、入力された材料データに基づいて物性値を予測する予測ステップと、
    を含む複合材料の物性値予測方法。
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