JP2024005039A - Icシート、このicシートを備える旅券および非接触icカード - Google Patents

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Abstract

【課題】インレットとその上下に配されるカバーシートとで構成されるICシートにおいて、カバーシートの素材としてポリカーボネートを選択した場合でも、生産性が低下することがなく、しかもインレットからカバーシートが剥離することを確実に防ぐことができるようする。【解決手段】本発明のICシート1は、ICチップ7と、ICチップ7に接続されるアンテナ8と、これらICチップ7及びアンテナ8を保持する不織布製の担持シート10とからなるインレット2と、インレット2の下方と上方に配されたポリカーボネート製のカバーシート3・4とを備える。カバーシート3・4を構成するポリカーボネート樹脂が、担持シート10の不織布の繊維間に進入した状態で固化することで、これらカバーシート3・4と担持シート10とが一体化されている。【選択図】図1

Description

本発明は、非接触で読み書きが可能なICチップが内蔵されたICシートと、このICシートを備える旅券および非接触ICカードに関する。
シート体にICチップが内蔵されたICシートは、例えば交通系ICカードによく利用されている。このようなカードサイズのICシートの厚みは、JISで定められる非接触ICカードの規格に準拠した約0.76mmに形成されている。近年ではICチップを内蔵するICシートが例えば旅券(パスポート)等にも利用されており、特に冊子状の旅券では、ICシートによって嵩張ることを防ぐために、交通系ICカードに利用されるICシートよりも薄型化することが求められている。
ICシートの例としては、例えば本出願人による特許文献1を挙げることができる。この特許文献1に記載のICシートは、担持シート(ベースシート)上にICチップとアンテナ(アンテナコイル)とが保持されてなるインレットと、該インレットの表側(上側)に配された2枚のカバーシートと、裏側(下側)に配された1枚のカバーシートとで構成される。インレットとカバーシートは、これらを積層した状態で熱プレスすることにより一体化されている。
特開2015-184774号公報
特許文献1に係るICカードでは、カバーシートの素材として非晶質のポリエチレンテレフタレート(PET-G)が使用されている。このようにカバーシートの素材として非晶質のポリエチレンテレフタレート(PET-G)が使用されたのは、ICカードに必要な強度を有することと、製造における熱プレスの加工性とを勘案したことに拠る。しかし、非晶質のポリエチレンテレフタレート(PET-G)製のカバーシートは、その厚み寸法を薄くすると、強度不足に陥る不利がある。
上記の強度不足の問題は、カバーシートの素材を、ポリカーボネート(PC)とすることで解消できる。つまり、カバーシートの素材を、ポリカーボネートとすると、カバーシートの厚みを相対的に薄くした場合でも、十分な強度を得ることができる。これは、ポリカーボネートは、非晶質のポリエチレンテレフタレートに比べて、より機械的強度(曲げ強度や耐衝撃性)が優れることに拠る。しかし、ポリカーボネートはポリエチレンテレフタレートに比べて接着性(熱溶着性)が劣るため、インレットとカバーシートとを熱プレスで一体化したときに、両者(インレットとカバーシート)の間で剥離が生じやすい。この問題は、インレットとカバーシートとを一体化する際に接着剤を用いることで解決できるが、その場合には、製造において接着剤を塗布する工程が必要となって、生産性が低下する。また、接着剤の層が形成される分だけ厚み寸法が増加するため、ICカードの薄型化に限界がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、インレットとその上下に配されるカバーシートとで構成されるICシートにおいて、カバーシートの素材としてポリカーボネートを選択した場合でも、生産性が低下することがなく、しかもインレットからカバーシートが剥離することを確実に防ぐことができるようすることを目的とする。
本発明は、ICシートを搭載した旅券において、ICシートによって旅券が嵩張ることを防ぐことを目的とする。
本発明は、セキュリティ性に優れ、また装飾性やデザイン性が高い非接触ICカードを得ることを目的する。
本発明は、ICチップ7と、ICチップ7に接続されるアンテナ8と、これらICチップ7及びアンテナ8を保持する不織布製の担持シート10とからなるインレット2と、インレット2の下方と上方に配されたポリカーボネート製のカバーシート3・4とを備えるICシートを対象とする。そして、カバーシート3・4を構成するポリカーボネート樹脂が、担持シート10の不織布の繊維間に進入した状態で固化することで、これらカバーシート3・4と担持シート10とが一体化されていることを特徴とする。
下カバーシート3の厚み寸法をT1とし、上カバーシート4の厚み寸法をT2としたとき、前記厚み寸法T1と厚み寸法T2との合計の厚み寸法が、0.35mm以上、0.5mm以下に設定されていることが好ましい。
下カバーシート3の厚み寸法T1および上カバーシート4の厚み寸法T2の最小寸法が0.05mm以上に設定されていることが好ましい。
下カバーシート3の外側面および/または上カバーシート4の外側面に、樹脂を素材とするシート体からなるオーバーシート28が配されている。
下カバーシート3に、凹みからなる逃げ部24が形成されており、担持シート10と両カバーシート3・4とが積層された状態において、ICチップ7が逃げ部24に収容されている。
下カバーシート3は、下貫通孔20が形成された平板状の下ベースシート18と、下ベースシート18よりも厚みの薄い平板状の下シールシート19とで構成され、担持シート10に下ベースシート18が配され、下ベースシート18に下シールシート19が配されており、下貫通孔20と該下貫通孔20を塞ぐ下シールシート19とで逃げ部24が形成されている。
下カバーシート3は、下貫通孔20が形成された平板状の下ベースシート18と、下ベースシート18よりも厚みの薄い平板状の下シールシート19とで構成され、担持シート10に下ベースシート18が配され、下ベースシート18に下シールシート19が配されている。上カバーシート4は、上貫通孔40が形成された平板状の上ベースシート27と、上ベースシート27よりも厚みの薄い平板状の上シールシート39とで構成され、担持シート10に上ベースシート27が配され、上ベースシート27に上シールシート39が配されている。両貫通孔20・40と、これら貫通孔20・40を塞ぐ各シールシート19・39とで逃げ部24が形成されている。
本発明の旅券は、上記のいずれかひとつに記載のICシート1を備えることを特徴とする。
本発明の非接触ICカードは、上記のいずれかひとつに記載のICシート1を備える特徴とする。
ICシート1の上下面の少なくとも一方に外装シート42が積層されている。
本発明のICシートによれば、上下のカバーシート4・3を構成するポリカーボネート樹脂が混合した状態で固化させるので、両カバーシート4・3を強固に一体化することができる。また、これらカバーシート4・3の一体化に際しては、担持シート10である不織布の繊維間にポリカーボネート樹脂が進入した状態で固化されるので、不織布の繊維とポリカーボネート樹脂とを強固に接合させて、上下のカバーシート4・3の間にインレット2を挟んだ状態で、三者(上下のカバーシート4・3とインレット2)を強固に一体化することができる。以上より、本発明によれば、インレット2とカバーシート4・3の三者を強固に一体化することができるので、インレット2からカバーシート4・3が剥離することを確実に防ぐことができる。また、本発明のICシートは、インレット2を挟むように上下のカバーシート3・4を配したうえで、熱プレスによって、上下のカバーシート4・3を軟化させることで製造することができるので、インレットとカバーシートとを接着剤により接合する形態のように、接着剤の塗布工程は不要であり、ICシートの生産性が低下することを防ぐことができる。以上より本発明のICシートによれば、生産性が低下することがなく、しかもインレット2からカバーシート3・4が剥離することを確実に防ぐことができる。また、上下のカバーシート4・3の素材として従来の非晶質のポリエチレンテレフタレートよりも機械的強度に優れたポリカーボネートを使用することで、より機械的強度(曲げ強度や耐衝撃性)に優れたICシートを得ることができる。厚み寸法の薄型化を図ることもできる。さらに、本発明のICシートにおいて、インレット2からカバーシート4・3を強制的に剥離しようとした場合には、担持シート10が引き裂かれインレット2が破壊されるので、アンテナ8を含むICチップ7を健全な状態で取り出すことは不可能であり、セキュリティ性に優れたICシートを得ることができる。
下カバーシート3の厚み寸法をT1とし、上カバーシート4の厚み寸法をT2としたとき、前記両厚み寸法T1・T2の合計の厚み寸法(T1+T2)は、0.35mm以上、0.5mm以下に設定することが好ましい。これは、上下のカバーシート3・4の合計厚み寸法が0.35mm未満であると、機械的強度に優れたポリカーボネートであっても、ICシートに必要とされる強度を確保することができず、曲げに対する抵抗力や耐衝撃性が不足することに拠る。また、上下のカバーシート3・4の合計厚み寸法が、0.5mmを超えると、必要とされる機械的強度は十分に満足できるがしなやかさが損なわれることに拠る。
下カバーシート3の厚み寸法T1および上カバーシート4の厚み寸法T2の最小寸法は、0.05mm以上に設定することが好ましい。これは、前記厚み寸法T1および前記厚み寸法T2が0.05mm未満であると、製造における熱プレス時に下カバーシート3または上カバーシート4の大部分が担持シート10の繊維間に侵入することによって、上下のカバーシート3・4が着色されたポリカーボネートであっても、ICチップ7やアンテナ8が透けて見え、隠蔽性に欠け、セキュリティ面での懸念が生じることに拠る。また、ICシート1の表面に担持シート10の不織布が露出することによって見た目が悪化するおそれもある。
下カバーシート3の外側面および/または上カバーシート4の外側面に、樹脂を素材とするシート体からなるオーバーシート28が配されていると、例えばオーバーシート28の延伸方向が上下のカバーシート4・3の延伸方向と交差(直交)するように、当該オーバーシート28を配することで、曲げに対する強度やしなやかさを全方向の変形に対して略均等に発揮させることができる。また、例えばポリカーボネートよりも引張り強度の大きい樹脂素材でオーバーシート28を形成することで、上下のカバーシート4・3で曲げ強度を担保し、オーバーシート28で引張り強度を担保するなど素材の特性を複合的に発揮させることができる。以上より、オーバーシート28の延伸方向、或いはオーバーシート28の樹脂素材の選定により、使用態様に応じた適切な機械的強度をICシートに付与することができる。
下カバーシート3に、凹みからなる逃げ部24が形成されており、担持シート10と両カバーシート4・3とが積層された状態において、ICチップ7が逃げ部24に収容されていると、ICシート1の製造における熱プレスの際に、上下のカバーシート4・3で圧迫されて、ICチップ7が破損することを効果的に防ぐことができる。また、逃げ部24を備えない場合、熱プレス後のICチップ7部分と他の部分との肉厚の大小による収縮量の違いにより、ICチップ7部分が僅かに膨らむことでICシート1の表面の平滑度が低下して、見た目が悪化することを防ぐこともできる。
下カバーシート3が下ベースシート18と下シールシート19とで構成され、下ベースシート18に形成された下貫通孔20と該下貫通孔20を塞ぐ下シールシート19とで逃げ部24が形成されていると、1枚のシート体に凹みを形成してこれを逃げ部24とする場合に比べて、より容易に逃げ部24を下カバーシート3に形成することができる。これは、シート体に凹みを形成する場合には切削加工等を要するが、貫通状の孔であればシート体を打抜くことで簡便に形成でき、熱プレスにより孔の開口の一方を塞ぐことで凹みを形成できるからである。また、下シールシート19が下ベースシート18よりも薄い平板状に形成されていると、下カバーシート3を2層構造としたことによる厚みの増加を抑えることができ、ICシート1の薄型化に寄与できる。さらに、下カバーシート3を2層構造とすると、例えば1軸延伸のシート体を下ベースシート18と下シールシート19とでその延伸方向が交差(直交)するように積層することで、下カバーシート3が単層構造である場合に比べて、曲げに対する強度やしなやかさを全方向の変形に対して略均等に発揮させることができる。
下カバーシート3が下ベースシート18と下シールシート19とで構成され、上カバーシート4が上ベースシート27と上シールシート39とで構成されており、上下のベースシート18・27に形成された両貫通孔20・40と、これら貫通孔20・40を塞ぐ各シールシート19・39とで逃げ部24が形成されていると、上記と同様に上下のシート体に凹みを形成してこれを逃げ部24とする場合に比べて、より容易に凹み状の逃げ部24を上下のカバーシート4・3に形成することができる。また、下シールシート19が下ベースシート18よりも薄い平板状に形成され、上シールシート39が上ベースシート27よりも薄い平板状に形成されていると、上下のカバーシート4・3をそれぞれ2層構造としたことによる厚みの増加を抑えることができ、ICシート1の薄型化を図ることができる。さらに、上下のカバーシート4・3のそれぞれを2層構造としていると、例えば1軸延伸のシート体で下ベースシート18と下シールシート19のそれぞれ、および上ベースシート27と上シールシート39のそれぞれを構成するとともに、両者(下ベースシート18と下シールシート19、及び上ベースシート27と上シールシート39)の延伸方向が交差(直交)するように配することで、上下のカバーシート4・3を単層構造とした場合に比べて、曲げに対する強度やしなやかさを全方向の変形に対して略均等に発揮させることができる。
上記のようなICシート1を備える旅券36によれば、ICシート1は規格に準拠する非接触ICカードよりも薄型化されているので、旅券36の内部に封入した場合でも、ICシート1によって旅券36が嵩張ることを防ぐことができる。
上記のようなICシート1を備える非接触ICカード45によれば、セキュリティ性の優れた非接触ICカード45とすることができる。また、ICシート1の上下面の少なくとも一方に外装シート42が積層されていると、非接触ICカード45としての強度はICシート1で確保されているので、外装シート42に使用できるシート素材の自由度が増し、これに伴い施すことのできる印刷の形態の選択範囲が広がるので、非接触ICカード45の装飾性やデザイン性を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係るICシートの要部の縦断面図である。 同ICシートの一部破断平面図である。 インレットの斜視図である。 同ICシートの分解斜視図である。 同ICシートの製造方法を説明するための概略図である。 同ICシートの使用状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るICシートの分解斜視図である。 同ICシートの縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係るICシートの分解斜視図である。 同ICシートの縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係るICシートの分解斜視図である。 同ICシートの縦断面図である。 同ICシートの使用状態を示す斜視図である。
(第1実施形態) 図1ないし図6に本発明に係るICシートの第1実施形態を示す。本実施形態における前後、左右、上下とは、図4に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従い、第2実施形態以降においても同様とする。なお、上下方向はICシートの厚み方向に相当し、各図における厚みなどの寸法は、実際の様子を示したものではなく模式的に示したものである。
図2においてICシート1は、インレット2と、インレット2の下側に配される下カバーシート3と、インレット2の上側に配される上カバーシート4とを主体とする。ICシート1は、前後寸法が54~88mm、左右寸法が86~125mmの平面サイズに形成することができ、本実施形態では、JISで定められる非接触ICカードの規格と同一の、前後寸法が約54mm、左右寸法が約86mmに形成されている。なお、前記非接触ICカードの規格では厚み寸法は0.76mmとされているが、冊子形の旅券(パスポート)内に封入されるICシート1ではより薄型化することが望まれている。
図2および図3に示すようにインレット2は、情報が記録されるICチップ7と、ICチップ7に接続されるループコイル状のアンテナ8と、ICチップ7を支持するチップベース9と、これらICチップ7とアンテナ8を保持する担持シート10などで構成される。ICチップ7は平面視において各辺部の寸法が3.0mmの正方形であり、上面の前後中央部の左右に一対の端子11・11が突設されている。端子11を含むICチップ7の厚み寸法(上下寸法)は、0.3mm以下であることが好ましく、0.05mm以上、0.2mm以下であることがより好ましい。本実施形態のICチップ7の厚み寸法は、0.05mmに形成されている。
アンテナ8は、表面に絶縁コーティングが施された線径が0.02~0.2mmの銅線からなり、1本の銅線が四角渦巻き状に巻回され各線端部分がICチップ7の各端子11に電気的に接続されている。アンテナ8の巻数は、ICチップ7の特性に合わせて決定される。ICチップ7は、図外のリーダライタから放射される磁界内に配されたアンテナ8で生じる起電力を電源として駆動され、アンテナ8を介してリーダライタと情報の送受信を行う。
チップベース9は、平面視においてICチップ7より一回り大きく形成されており、ICチップ7を補強し破損を防ぐために設けられている。ICチップ7は、チップベース9の上面に接着固定されている。チップベース9は、厚み寸法(上下寸法)がICチップ7の2~3倍の金属薄板で形成することが好ましく、本実施形態のチップベース9の厚み寸法は、0.12mmに形成されている。
図3に示すように担持シート10は、不織布からなる下基布14と上基布15とを重ね合わせて構成されている。チップベース9を含むICチップ7とアンテナ8とは、上下の基布15・14で挟まれる状態で担持されている。上下の基布15・14は、略全面で溶着固定されて一体化されており、2枚の基布14・15の間でICチップ7およびアンテナ8は確りと位置保持されている。各部材が一体化されインレット2として構成された状態において、その厚み方向が担持シート10(下基布14+上基布15)で構成される領域(最小厚み寸法領域)の厚み寸法は、0.1~0.2mmに形成されることが好ましい。また、厚み方向がICチップ7、アンテナ8、チップベース9、および担持シート10で構成される領域(最大厚み寸法領域)の厚み寸法は、0.3~0.6mmに形成されることが好ましい。本実施形態では、担持シート10の下基布14および上基布15は、それぞれ厚み寸法が0.1mmの不織布で構成されており、最小厚み寸法領域の厚み寸法は、0.15mmに形成されている。
上下の基布15・14を構成する繊維は、単体で自己圧着性を有するもの、適量の合成樹脂を含浸させることによって自己圧着性が付与されたものが好適であり、本実施形態では、取り扱いが容易で熱圧着性にも優れることから、ポリエチレンテレフタレート(PET)の芯材の周囲が非晶質のポリエチレンテレフタレート(PET-G)にてコーティングされた繊維からなるものを用いた。上下の基布15・14を形成する不織布は、ガラス繊維、カーボン繊維、ケブラー繊維、化学繊維、天然繊維の一種、あるいはこれらの繊維を組み合わせて得られる吸液性を備えたものであってもよく、必要に応じて低融点の合成樹脂が含浸ないし付着されているものであってもよい。上下の基布15・14はそれぞれ厚み寸法が0.1mmの不織布で形成されている。
図1および図4に示すように、インレット2の下側(裏側)に配される下カバーシート3は、担持シート10の下基布14の下方に配される下ベースシート18と、下ベースシート18の下方に配される下シールシート19とで構成される。各シート18・19はそれぞれポリカーボネート(PC)を素材として形成されており、下ベースシート18は、上下に貫通する下貫通孔20が開口された平板状に形成され、下シールシート19は、孔等を備えない平板状に形成されている。下貫通孔20は、インレット2のICチップ7に対応する位置に設けられている。下ベースシート18と下シールシート19とが積層された状態では、下貫通孔20の下側開口部が下シールシート19で塞がれ、下貫通孔20は上方に開口する凹みとして構成される。この凹みは、インレット2に上下のカバーシート4・3を積層して一体化された際に、チップベース9に支持されたICチップ7が収容される逃げ部24として機能する。
インレット2の上側(表側)に配される上カバーシート4は、担持シート10の上基布15の上方に配される上ベースシート27で構成される。上ベースシート27はポリカーボネート(PC)を素材として形成されており、上ベースシート27は孔等を備えない平板状に形成されている。
図1において、下カバーシート3の厚み寸法をT1とし、上カバーシート4の厚み寸法をT2としたとき、前記厚み寸法T1と厚み寸法T2との合計の厚み寸法は、0.35mm以上、0.5mm以下に設定することが好ましく、0.35mm以上、0.45mm以下に設定することがより好ましい。また、下カバーシート3を構成する下ベースシート18の厚み寸法T3は、0.15mm以上、0.26mm以下が好ましく、下シールシート19の厚み寸法T4は、0.05mm以上、0.1mm以下が好ましい。また、上カバーシートを構成する上ベースシート27の厚み寸法T5は、0.05mm以上、0.1mm以下が好ましい。
本実施形態における下ベースシート18の厚み寸法T3は0.2mmに設定され、下シールシート19の厚み寸法T4は0.085mmに設定されている。また、上ベースシート27の厚み寸法T5は0.085mmに設定されている。したがって、下カバーシート3の厚み寸法T1は0.285mmであり、上カバーシート4の厚み寸法T2は0.085mmであり、上下のカバーシート4・3の合計の厚み寸法(T1+T2)は0.37mmである。
上下のカバーシート3・4の外側面にはそれぞれオーバーシート28が積層されている。具体的には、下シールシート19の下側には下オーバーシート28A(28)が配され、上ベースシート27の上側には上オーバーシート28B(28)が配されている。上下のオーバーシート28B・28Aもそれぞれポリカーボネート(PC)を素材として、孔等を備えない平板状に形成されている。下オーバーシート28Aの厚み寸法T6、および上オーバーシート28Bの厚み寸法T7は、0.05mm以上、0.1mm以下に設定することが好ましい。本実施形態における下オーバーシート28Aの厚み寸法T6は0.05mmに設定され、上オーバーシート28Bの厚み寸法T7は、0.05mmに設定されている。
上下のカバーシート4・3および上下のオーバーシート28B・28Aを形成するポリカーボネートからなるシート体は、それぞれ1軸延伸のシート体で構成されている。1軸延伸のシート体では、その延伸方向と延伸方向に直交する方向とでは、変形に対する強度(抵抗力)が若干異なる。そのため、1軸延伸のシート体で各シート3・4・28A・28Bを形成する場合には、隣り合うシート体で延伸方向が異なるように積層することが好ましい。本実施形態におけるシート体の延伸方向は、下ベースシート18では左右方向に配され、下シールシート19では前後方向に配され、下オーバーシート28Aでは左右方向に配されている。また、上ベースシート27では前後方向に配され、上オーバーシート28Bでは左右方向に配されている。このように、延伸方向が交差(直交)するように積層することで、曲げに対する強度やしなやかさを全方向の変形に対して略均等に発揮させることができる。
ICシート1は、インレット2、上下のカバーシート4・3、および上下のオーバーシート28B・28Aを熱プレスにより一体化することにより形成される。なお、製造時における担持シート10、各シート3・4・28A・28Bは、ICシート1の平面サイズよりも一回り以上大きいシート体で構成されている。ICシート1の製造は、まずインレット2の下側に下ベースシート18、下シールシート19、および下オーバーシート28Aを記載順に重ね合わせ、インレット2の上側に上ベースシート27および上オーバーシート28Bを記載順に重ね合わせる。
次いで、これら重ね合わされたシート群を、図5に示す熱プレス装置31の上下の加熱型32・33間にセットする。この状態で、加熱型32・33を加熱しつつ上加熱型32を下方に移動させて下加熱型33に押し付け、インレット2を含む上下のカバーシート4・3および上下のオーバーシート28B・28Aを加圧した状態で所定時間保持する。このように加熱かつ加圧しつつ保持することにより、上下のカバーシート4・3および上下のオーバーシート28B・28Aは軟化する。このとき軟化した上下のベースシート18・27を構成するポリカーボネート樹脂は、担持シート10と接触する部分において担持シート10を形成する不織布からなる上下の基布15・14の繊維間に進入する。また、互いに接触する各シート18・19・27・28A・28B間では向かい合う面どうしが密着する。このとき担持シート10の上下の基布15・14は、重ね合わされたシート群の中央付近にあるため、上下の基布15・14よりも各シート18・19・27・28A・28Bの方が先に軟化し、これにより各ベースシート18・27を構成するポリカーボネート樹脂が上下の基布15・14の繊維間に押し込まれる。
所定時間保持したのち熱プレス装置31による加熱を解除すると、各シート18・19・27・28A・28Bの硬化がはじまり、上下のベースシート27・18(上下のカバーシート4・3)を構成するポリカーボネート樹脂は、担持シート10の不織布の繊維間に侵入する状態で固化し、これによりインレット2と両ベースシート18・27とは一体化される。また、互いに接触する各シート18・19・27・28A・28Bは、構成するポリカーボネート樹脂どうしが混合された状態で固化することで一体化される。固化が完了しインレット2と各シート3・4・28A・28Bとが一体化されたブランク体は、上加熱型32による加圧を解除したのち熱プレス装置31から取り出される。最後に、取り出したブランク体を打ち抜き装置または裁断装置(図示していない)を用いて正規の平面サイズに打ち抜き加工または裁断加工することによりICシート1を得る。
製造時における熱プレス装置31による加熱および加圧により、担持シート10を構成する上下の基布15・14は厚み方向に圧縮され、さらに不織布の繊維間に上下のベースシート27・18が侵入するので、上下の基布15・14はほぼ上下のベースシート27・18内に取り込まれる。そのため、担持シート10の厚み寸法は、上下のベースシート27・18の厚み寸法T3・T5に吸収され、製造されたICシート1の厚み寸法は、上下のカバーシート4・3と上下のオーバーシート28B・28Aの合計厚み寸法と同じ0.47mmか、0.47mmよりも僅かに大きく形成される。なお、図1では積層状態の理解を容易化するため厚みを残して図化している。
熱プレスによるICシート1の製造において、互いに接触する下ベースシート18と下シールシート19、下シールシート19と下オーバーシート28A、および上ベースシート27と上オーバーシート28Bとの間の溶着を強固なものとするために、下ベースシート18、下シールシート19、上ベースシート27、下オーバーシート28A、および上オーバーシート28Bを形成するシート体の表裏面は、平滑ではなく僅かに粗面化されていることが好ましい。これにより、溶着時に密着する面積を大きくし、さらにシート群として重ね合わせる際に、静電気により互いが吸着することによる作業性の悪化を防ぐことができる。なお、下オーバーシート28Aの下面および上オーバーシート28Bの上面は、熱プレス時に軟化し、上下の加熱型32・33の表面形状が転写される。したがって、加熱型32・33の表面が平滑な場合には、ICシート1の表裏面は平滑面とされる。
図6は、ICシート1を旅券(冊子)36に搭載した例を示している。ICシート1は、旅券36を構成する所定のページ、具体的には、顔写真や個人情報が掲載されているデータページの内部に封入されている。ICチップ7には、旅券36の作成時にデータページに記載の内容と一致する所持人の情報が記録されている。専用のリーダライタを用いてICチップ7にアクセスすることで、旅券36のデータページに記載の所持人の情報と、ICチップ7に記録されている所持人の情報とを比較することができ、旅券36の真贋を見極めることができる。また、ICシート1は規格に準拠する非接触ICカードよりも薄型化されているので、旅券36に搭載(データページの内部に封入)した場合でも、ICシート1によって旅券36が嵩張ることを防ぐことができる。なお、図6では、ICシート1をデータページに封入した例を示しているが、ICシート1は表裏のカバー(カバーページ)、あるいはデータページ以外のページ(センターページ)に封入することもできる。
以上のように、本実施形態のICシート1においては、上下のカバーシート4・3を構成するポリカーボネート樹脂が混合した状態で固化させるので、両カバーシート4・3を強固に一体化させることができる。また、これらカバーシート4・3の一体化に際しては、担持シート10である不織布の繊維間にポリカーボネート樹脂が進入した状態で固化させるので、不織布の繊維とポリカーボネート樹脂とを強固に接合させて、上下のカバーシート4・3の間にインレット2を挟んだ状態で、三者(上下のカバーシート4・3とインレット2)を強固に一体化することができる。また、担持シート10の不織布の繊維とポリカーボネート樹脂とが接合すると、インレット2とカバーシート4・3との間における剥離は生じ難く、強制的に剥離しようとした場合には、担持シート10が引き裂かれインレット2が破壊されるため、アンテナ8を含むICチップ7を健全な状態で取り出すことが不可能となり、セキュリティ性に優れたICシートを得ることができる。上記のように、担持シート10を形成する不織布の繊維間に各カバーシート3・4を進入させるためは、従来と同様に熱プレスによって、ポリカーボネートからなる上下のカバーシート4・3を軟化させることができる温度に加熱し厚み方向に加圧することで、軟化された各カバーシート3・4を繊維間に押し込むことができるので、特別な製造工程は設ける必要はなく、生産性が低下することもない。以上のように、本実施形態のICシート1によれば、上下のカバーシート4・3の素材として従来の非晶質のポリエチレンテレフタレートよりも機械的強度に優れたポリカーボネートを使用しながら、生産性が低下することなく、しかもインレット2からカバーシート3・4が剥離することを確実に防ぐことができる。
上下のカバーシート3・4の厚み寸法T1・T2の合計の厚み寸法(T1+T2)が0.35mm未満であると、機械的強度が高いポリカーボネートであっても、ICシートに必要とされる強度を確保することができず、曲げに対する抵抗力や耐衝撃性が不足する。また、上下のカバーシート3・4の厚み寸法T1・T2の合計の厚み寸法(T1+T2)が0.5mmを超えると、必要とされる機械的強度は十分に満足できるがしなやかさが失われる。以上より、ICシート1に必要とされる強度およびしなやかさを確保するために、上下のカバーシート3・4の厚み寸法T1・T2の合計の厚み寸法(T1+T2)は、0.35mm以上、0.5mm以下に設定することが好ましい。上下のカバーシート3・4の合計の厚み寸法は、0.35mm以上、0.45mm以下に設定することがより好ましい。
下カバーシート3の厚み寸法T1および上カバーシート4の厚み寸法T2の最小寸法が0.05mm未満であると、製造における熱プレス時に下カバーシート3または上カバーシート4の大部分が担持シート10の繊維間に侵入することによって、上下のカバーシート3・4が着色されたポリカーボネートであっても、ICチップ7やアンテナ8が透けて見えるおそれがあり、隠蔽性に欠けるというセキュリティ面の懸念が生じる。また、ICシート1の表面に担持シート10の不織布が露出することによって見た目の悪化するおそれもある。したがって、下カバーシート3の厚み寸法T1および上カバーシート4の厚み寸法T2の最小寸法は、0.05mm以上に設定することが好ましい。
下カバーシート3に形成された凹みからなる逃げ部24にICチップ7を収容したので、ICシート1の製造における熱プレスの際に、上下のカバーシート3・4で圧迫されることによるICチップ7の破損を効果的に防ぐことができる。また、逃げ部24を備えない場合、熱プレス後のICチップ7部分と他の部分との肉厚の大小による収縮量の違いにより、ICチップ7部分が僅かに膨らむことでICシート1の表面の平滑度が低下して、見た目が悪化することを防ぐことができる。
下ベースシート18に形成された下貫通孔20と該下貫通孔20を塞ぐ下シールシート19とで逃げ部24を形成したので、1枚のシート体に凹みを形成してこれを逃げ部24とする場合に比べて、下カバーシート3に容易に凹み状の逃げ部24を形成することができる。これはシート体に凹みを形成する場合には切削加工等を要するが、貫通状の孔であればシート体を打抜くことで簡便に形成でき、熱プレスにより孔の開口の一方を塞ぐことで凹みを形成できるからである。また、下シールシート19が下ベースシート18よりも薄い平板状に形成されていると、下カバーシート3を2層構造としたことによる厚みの増加を抑えることができ、ICシート1の薄型化に寄与できる。さらに、下カバーシート3を下ベースシート18と下シールシート19の2層構造とするとともに、両シート18・と19の延伸方向が交差(直交)するように、両シート18・19を積層したので、下カバーシート3が単層構造である場合に比べて、曲げに対する強度やしなやかさを全方向の変形に対して略均等に発揮させることができる。
ICシート1の製造時において、下ベースシート18の上側に下シールシート19を積層して溶着により仮止めし、当該仮止めした両シート18・19を下加熱型33に載置することがある。この場合には、下ベースシート18の厚み寸法T3を下シールシート19の厚み寸法T4より厚くすることによって、両シート18・19の溶着による仮止めを少ない熱量で行うことができるので、仮止め作業の作業性を向上させICシート1の生産性を高めることができる。また、下ベースシート18の厚み寸法T3を下シールシート19の厚み寸法T4より厚くすると、例えば、両シート18・19の溶着や接着材による仮止め作業や仮止めされた両シート18・19の打抜き作業、或いはインレット2の貼付け作業などの時に取り回しが容易となり、作業性を向上させることができる。
本実施形態のICシート1においては、担持シート10を構成する両基布14・15の間にICチップ7及びこれを支持するチップベース9とアンテナ8を保持することにより、ひとつのアセンブリとしてインレット2を形成する。このように、ICチップ7、アンテナ8、及びチップベース9が両基布14・15の間に保持されているインレット2によれば、ICシート1の製造時等にインレット2を取り扱うとき、ICチップ7及びアンテナ8が他物と接触することを両基布14・15で保護することができる。不織布からなる両基布14・15によれば、不織布に由来するクッション性で接触等の衝撃によるICチップ7及びアンテナ8の破損を効果的に防ぐことができる。アセンブリとされたインレット2は、ICシート1の製造時における取扱いが容易となる点でも優れている。
インレット2を含んでICシート1が形成されたとき、逃げ部24内に収容されるICチップ7、チップベース9、及びアンテナ8を上下に挟む担持シート10(基布14・15)部分の外面は、逃げ部24の上下面を区画する上ベースシート27(上カバーシート4)及び下シールシート19に対して離間している状態、或いは接している状態のいずれであってもよい。逃げ部24の上下面を区画する上ベースシート27及び下シールシート19に対して担持シート10の外面が離間している場合には、逃げ部24内でICチップ7、チップベース9、及びアンテナ8を宙吊り状に保持することができるので、ICシート1が曲げられた場合の変形、或いはICシート1に衝撃が加えられた際には、その応力がICチップ7及びアンテナ8に直接作用することがなく、ICチップ7及びアンテナ8の破損を防ぐことができる。また、逃げ部24の上下面を区画する上ベースシート27及び下シールシート19に対して担持シート10の外面が接している場合には、逃げ部24に臨むICシート1の外面が凹み或いは膨らむことを防ぐことができる。加えて、ICシート1が曲げられた場合の変形、或いはICシート1に衝撃が加えられた際には、その応力をICシート1の全体で逃がすことができ、さらに不織布からなる担持シート10に由来するクッション性で吸収することができるので、ICチップ7の破損を防ぐことができる。
本実施形態のICシート1では、下基布14は下シールシート19から離間しており、上基布15は上ベースシート27に接している。なお、本実施形態においては、下ベースシート18の厚み寸法T3を調整することで、逃げ部24内に位置する担持シート10(基布14・15)の外面を上ベースシート27と下シールシート19とに接するように構成することもできる。
上記の実施形態では、上下のオーバーシート28B・28Aをポリカーボネートで形成したが、他の樹脂素材からなるシート体で形成することもできる。例えばポリカーボネートよりも引張り強度の大きい樹脂素材でオーバーシート28(28A・28B)を形成して、これを積層することにより、上下のカバーシート4・3で曲げ強度を担保し、オーバーシート28で引張り強度を担保するなど素材の特性を複合的に発揮させて、使用態様に適合した機械的強度を有するICシート1を樹脂素材の選定により比較的容易に得ることができる。
(第2実施形態) 図7および図8は、本発明に係るICシートの第2実施形態を示している。本実施形態においては、上下のカバーシート4・3の外面側に積層されるオーバーシート28A・28B(28)が省略されている点と、上カバーシート4の構成が異なる点が第1実施形態と相違する。具体的には、上カバーシート4は、下カバーシート3と同様に上ベースシート27と上シールシート39とで構成される。各シート27・39はそれぞれポリカーボネート(PC)を素材として形成されており、上ベースシート27は、上下に貫通する上貫通孔40が開口された平板状に形成され、上シールシート39は、孔等を備えない平板状に形成されている。上貫通孔40は、インレット2のICチップ7に対応する位置に設けられている。上ベースシート27と上シールシート39とが積層された状態では、上貫通孔40の上側開口部が上シールシート39で塞がれて上貫通孔40は下方に開口する凹みとして構成される。上下の貫通孔40・20を含んで上下のカバーシート3・4に形成される対向状の凹みが、チップベース9に支持されたICチップ7が収容される逃げ部24として機能する。
本実施形態における下ベースシート18の厚み寸法T3は0.1mmに設定され、下シールシート19の厚み寸法T4は0.085mmに設定されている。また、上ベースシート27の厚み寸法T5は0.1mmに設定され、上シールシート39の厚み寸法T8は0.085mmに設定されている。したがって、下カバーシート3の厚み寸法T1は0.185mmであり、上カバーシート4の厚み寸法T2は0.185mmであり、上下のカバーシート3・4の合計の厚み寸法(T1+T2)は0.37mmである。本実施形態においても、下ベースシート18、下シールシート19、上ベースシート27、および上シールシート39を形成するポリカーボネートからなるシート体は、それぞれ1軸延伸のシート体で構成されており、隣り合うシート体で延伸方向が異なるように積層されている。他は第1実施形態と同様であるので、同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。次の第3実施形態以降においても同様とする。
本実施形態のICシート1においては、各ベースシート18・27に形成された上下の貫通孔40・20と、これら貫通孔20・40を塞ぐ上下のシールシート19・39とで逃げ部24を形成したので、上下のカバーシート3・4に凹みを形成してこれを逃げ部24とする場合に比べて、より容易に凹み状の逃げ部24を上下のカバーシート3・4に形成することができる。また、下シールシート19を下ベースシート18よりも薄い平板状に形成し、上シールシート39を上ベースシート27よりも薄い平板状に形成したので、上下のカバーシート3・4をそれぞれ2層構造としたことによる厚みの増加を抑えることができ、ICシート1の薄型化に貢献できる。さらに、下ベースシート18と下シールシート19、及び上ベースシート27と上シールシート39の延伸方向が交差(直交)するように配したので、上下のカバーシート3・4を単層構造とした場合に比べて、曲げに対する強度やしなやかさを全方向の変形に対して略均等に発揮させることができる。
本実施形態のICシート1では、下基布14と下シールシート19、及び上基布15と上シールシート39がそれぞれ離間する状態で、逃げ部24内にICチップ7、アンテナ8、及びチップベース9が収容されている。なお、本実施形態においては、下ベースシート18の厚み寸法T3及び上ベースシート27の厚み寸法T5を調整することで、下基布14が下シールシート19に接し、上基布15が上シールシート39に接するように構成することができる。
(第3実施形態) 図9および図10は、本発明に係るICシートの第3実施形態を示している。本実施形態においては、上下のカバーシート4・3の外面側に積層される上下のオーバーシート28A・28B(28)が省略されている点が第1実施形態と相違する。本実施形態における下ベースシート18の厚み寸法T3は0.2mmに設定され、下シールシート19の厚み寸法T4は0.085mmに設定されている。また、上ベースシート27の厚み寸法T5は0.085mmに設定されている。従って、下カバーシート3の厚み寸法T1は0.285mmであり、上カバーシート4の厚み寸法T2は0.085mmであり、厚み寸法T1と厚み寸法T2との合計の厚み寸法T3は0.37mmである。
本実施形態では、ICシート1を構成するシート体の総数が少ないため、ICシート1の薄型化が容易である。また、製造における熱プレスにおいて、軟化させるシート体の体積が相対的に小さいため、必要とされる熱量が少なくて済み、加熱時間が短時間で済むため、生産性の向上を図ることができる。また、本実施形態および先の第2実施形態のように、最外面に積層されるオーバーシート28(28A・28B)は必須ではなく、上下のシールシート19・39や上ベースシート27がICシート1の外面に露出される形態であってもよい。
(第4実施形態) 図11ないし図13は、本発明に係るICシートの第4実施形態を示しており、本実施形態では、第2実施形態のICシート1の上下のカバーシート4・3の外面のそれぞれに、外装シート42が積層されている。各外装シート42は、各カバーシート3・4側に配されて図柄等が印刷される印刷シート43と、印刷シート43の外面(印刷面)を保護する保護シート44とで構成されている。保護シート44は透明なシート体で形成されており、保護シート44を介して印刷シート43の図柄等が視認できる。各印刷シート43の厚み寸法は0.1~0.2mmが好ましく、各保護シート44の厚み寸法は0.05~0.1mmが好ましい。本実施形態では、印刷シート43の厚み寸法はそれぞれ0.15mmに設定され、保護シート44の厚み寸法はそれぞれ0.05mmに設定されている。したがって、ICシート1全体の厚み寸法は約0.77mmに形成されている。
以上より、本実施形態のICシート1は、ICシート1の上下面に外装シート42をそれぞれ積層することで、JIS規格に準拠する非接触ICカード45として構成される。このように、本実施形態のICシート1を備える非接触ICカード45によれば、セキュリティ性の優れた非接触ICカード45とすることができる。また、ICシート1の上下面に外装シート42を積層したので、非接触ICカード45としての強度はICシート1で確保される。したがって、外装シート42である印刷シート43及び保護シート44に使用できるシート素材の自由度が増し、これに伴い施すことのできる印刷の形態の選択範囲が広がるので、非接触ICカード45の装飾性やデザイン性を高めることができる。
このように、印刷シート43等を設けてICシート1の厚み寸法を調整することにより、ICシート1を厚みの規格が異なる他の用途にも適用することができる。第1実施形態および第3実施形態のICシート1においても、印刷シート43および保護シート44を配することで、非接触ICカード45として構成することができる。
上記各実施形態において両カバーシート3・4を形成するポリカーボネートは、例えば、植物由来の原料などを用いたバイオポリカーボネートと称される環境配慮型のポリカーボネートであってもよい。また、土壌分解性、水中分解性あるいは海洋分解性などの生分解性を有するポリカーボネートであってもよい。この場合、例えばイソソルバイド骨格(環状のジオール)とジオール混合物とジフェニルカーボネート(DPC)を反応して作られる共重合ポリカーボネートを挙げることができる。なお、このポリカーボネートは生分解性を有するものであればよく、前記共重合ポリカーボネートに限られない。また、ポリカーボネートとして、生分解性を有さないものも用いることができる。
上記の各実施形態では、担持シート10は2枚の基布14・15で構成したが1枚の不織布で構成することもできる。この場合には、ICチップ7およびアンテナ8を内包する状態で繊維を交絡させて不織布からなる担持シート10を形成する、あるいは担持シート10の上面または下面に担持シート10よりも低温で軟化する易軟化層を形成し、当該易軟化層にICチップ7およびアンテナ8を固定する。担持シート10(基布14・15)はポリカーボネートで形成したものでもよい。担持シート10は多数独立の孔が開設された不織布で形成することもでき、この場合の担持シート10の素材は、ポリカーボネート、あるいは上記各実施形態で挙げた素材を用いることができる。担持シート10を形成する素材の参考例として、多数独立の孔を設けたフィルム体やシート体を挙げることができる。フィルム体やシート体は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET、PET-G)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などで形成することができる。
アンテナ8は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET、PET-G)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などで形成されるフィルムやシートの表面にスクリーン印刷やエッチングなどで形成されたものであってもよい。この場合には、アンテナ8の部分以外のフィルムやシートに多数の孔を設けることが好ましい。上下のカバーシート4・3を形成するシートの枚数や厚み寸法などの構成は、上記実施形態の構成に限られない。また、第1実施形態および第3実施形態では、上下のカバーシート4・3が天地逆に配されていてもよい。担持シート10(インレット2)の平面サイズは、製造されるICシート1の平面サイズに対して小さく形成することができる。この場合には、平面におけるインレット2の中心をICシート1の中心に合致するように配することで、担持シート10(インレット2)がICシート1の外面に露出することをよく防止できる。なお、担持シート10が存在しないICシート1の周縁側の領域においては、上カバーシート4と下カバーシート3とが直接溶着されることになる。本発明に係るICシートは、国連の提唱する持続可能な開発目標(SDGs : Sustainable Development Goals)の目標9(産業と技術革新の基盤をつくろう)および目標12(つくる責任 つかう責任)に貢献することができる。
1 ICシート
2 インレット
3 下カバーシート
4 上カバーシート
7 ICチップ
8 アンテナ
10 担持シート
18 下ベースシート
19 下シールシート
20 下貫通孔
24 逃げ部
27 上ベースシート
28 オーバーシート
39 上シールシート
40 上貫通孔
42 外装シート
T1 下カバーシートの厚み寸法
T2 上カバーシートの厚み寸法
本発明は、ICチップ7と、ICチップ7に接続されるアンテナ8と、これらICチップ7及びアンテナ8を保持する不織布製の担持シート10とを含むインレット2と、インレット2の下方と上方に配されたポリカーボネート製のカバーシート3・4とを備えるICシートを対象とする。そして、カバーシート3・4を構成するポリカーボネート樹脂が、担持シート10の不織布の繊維間に進入した状態で固化することで、これらカバーシート3・4と担持シート10とが一体化されていることを特徴とする。

Claims (10)

  1. ICチップ(7)と、ICチップ(7)に接続されるアンテナ(8)と、これらICチップ(7)とアンテナ(8)とを保持する不織布製の担持シート(10)とからなるインレット(2)と、
    インレット(2)の下方と上方に配されたポリカーボネート製のカバーシート(3・4)と、
    を備え、
    カバーシート(3・4)を構成するポリカーボネート樹脂が、担持シート(10)の不織布の繊維間に進入した状態で固化することで、これらカバーシート(3・4)と担持シート(10)とが一体化されていることを特徴とするICシート。
  2. 下カバーシート(3)の厚み寸法を(T1)とし、上カバーシート(4)の厚み寸法を(T2)としたとき、前記厚み寸法(T1)と厚み寸法(T2)との合計の厚み寸法が、0.35mm以上、0.5mm以下に設定されている請求項1に記載のICシート。
  3. 下カバーシート(3)の厚み寸法(T1)および上カバーシート(4)の厚み寸法(T2)の最小寸法が0.05mm以上に設定されている請求項2に記載のICシート。
  4. 下カバーシート(3)の外側面および/または上カバーシート(4)の外側面に、樹脂を素材とするシート体からなるオーバーシート(28)が配されている請求項1に記載のICシート。
  5. 下カバーシート(3)に、凹みからなる逃げ部(24)が形成されており、
    担持シート(10)と両カバーシート(3・4)とが積層された状態において、ICチップ(7)が逃げ部(24)に収容されている請求項1から4のいずれかひとつに記載のICシート。
  6. 下カバーシート(3)は、下貫通孔(20)が形成された平板状の下ベースシート(18)と、下ベースシート(18)よりも厚みの薄い平板状の下シールシート(19)とで構成され、担持シート(10)の下方に下ベースシート(18)が配され、下ベースシート(18)の下方に下シールシート(19)が配されており、
    下貫通孔(20)と該下貫通孔(20)を塞ぐ下シールシート(19)とで逃げ部(24)が形成されている請求項5に記載のICシート。
  7. 下カバーシート(3)は、下貫通孔(20)が形成された平板状の下ベースシート(18)と、下ベースシート(18)よりも厚みの薄い平板状の下シールシート(19)とで構成され、担持シート(10)の下方に下ベースシート(18)が配され、下ベースシート(18)の下方に下シールシート(19)が配されており、
    上カバーシート(4)は、上貫通孔(40)が形成された平板状の上ベースシート(27)と、上ベースシート(27)よりも厚みの薄い平板状の上シールシート(39)とで構成され、担持シート(10)の上方に上ベースシート(27)が配され、上ベースシート(27)の上方に上シールシート(39)が配されており、
    両貫通孔(20・40)と、これら貫通孔(20・40)を塞ぐ各シールシート(19・39)とで逃げ部(24)が形成されている請求項5に記載のICシート。
  8. 請求項1から7のいずれかひとつに記載のICシート(1)を備える旅券。
  9. 請求項1から7のいずれかひとつに記載のICシート(1)を備える非接触ICカード。
  10. ICシート(1)の上下面の少なくとも一方に外装シート(42)が積層されている請求項9に記載の非接触ICカード。
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