JP2024005018A - 多対差動信号伝送用ケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】クロストークノイズを抑制できる多対差動信号伝送用ケーブルを提供すること。【解決手段】多対差動信号伝送用ケーブルは、第1の差動信号伝送用ケーブル及び第2の差動信号伝送用ケーブルを備える。第1の差動信号伝送用ケーブルの表面において、シールドテープ導体の長手方向と、第1の差動信号伝送用ケーブルの長手方向とが成す鋭角であるθ1と、第2の差動信号伝送用ケーブルの表面において、シールドテープ導体の長手方向と、第2の差動信号伝送用ケーブルの長手方向とが成す鋭角であるθ2との合計値が50°以上130°以下である。【選択図】図1
Description
本開示は多対差動信号伝送用ケーブルに関する。
特許文献1に多対差動信号伝送用ケーブルが開示されている。多対差動信号伝送用ケーブルは、複数の差動信号伝送用ケーブルを備える。差動信号伝送用ケーブルは、2本の信号線導体と、2本の信号線導体の周囲に設けられた絶縁体と、絶縁体の周囲に縦添え巻きで設けられたシールドテープ導体とを備える。
特許文献1に記載の多対差動信号伝送用ケーブルでは、シールドテープ導体が、縦添え巻きで設けられている。そのため、多対差動信号伝送用ケーブルを曲げ難い。多対差動信号伝送用ケーブルを曲げ易くするため、シールドテープ導体を螺旋状に巻くことが考えられる。シールドテープ導体を螺旋状に巻いた場合、クロストークノイズが生じ易い。
本開示の1つの局面では、クロストークノイズを抑制できる多対差動信号伝送用ケーブルを提供することが好ましい。
本開示の1つの局面は、第1の差動信号伝送用ケーブル及び第2の差動信号伝送用ケーブルを備える多対差動信号伝送用ケーブルである。前記第1の差動信号伝送用ケーブル及び前記第2の差動信号伝送用ケーブルは、それぞれ、2本の信号線導体と、前記2本の信号線導体の周囲に設けられた絶縁体と、前記絶縁体の周囲に螺旋状に巻かれ、少なくとも外周側の表面が導体から成るシールドテープ導体と、を備える。
前記第1の差動信号伝送用ケーブルが備える前記シールドテープ導体と、前記第2の差動信号伝送用ケーブルが備える前記シールドテープ導体とは電気的に接続している。
前記第1の差動信号伝送用ケーブルの表面において、前記シールドテープ導体の長手方向と、前記第1の差動信号伝送用ケーブルの長手方向とが成す鋭角であるθ1と、前記第2の差動信号伝送用ケーブルの表面において、前記シールドテープ導体の長手方向と、前記第2の差動信号伝送用ケーブルの長手方向とが成す鋭角であるθ2との合計値が50°以上130°以下である。
本開示の1つの局面である多対差動信号伝送用ケーブルは、クロストークノイズを抑制できる。
本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
1.多対差動信号伝送用ケーブル1の構成
多対差動信号伝送用ケーブル1の構成を、図1~図3に基づき説明する。図1に示すように、多対差動信号伝送用ケーブル1の横断面形状は円形である。多対差動信号伝送用ケーブル1は、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとを備える。第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとは、図1に示すX方向に沿って並んでいる。X方向は、図1に示す断面に平行な方向であり、多対差動信号伝送用ケーブル1の長手方向と直交する方向である。第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとは、撚られている。第1の差動信号伝送用ケーブル3Aの長手方向と、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bの長手方向とは、平行である。
<第1実施形態>
1.多対差動信号伝送用ケーブル1の構成
多対差動信号伝送用ケーブル1の構成を、図1~図3に基づき説明する。図1に示すように、多対差動信号伝送用ケーブル1の横断面形状は円形である。多対差動信号伝送用ケーブル1は、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとを備える。第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとは、図1に示すX方向に沿って並んでいる。X方向は、図1に示す断面に平行な方向であり、多対差動信号伝送用ケーブル1の長手方向と直交する方向である。第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとは、撚られている。第1の差動信号伝送用ケーブル3Aの長手方向と、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bの長手方向とは、平行である。
第1の差動信号伝送用ケーブル3Aは、2本の信号線導体5、7を備える。2本の信号線導体5、7は、それぞれ、例えば、表面にめっき処理が施された軟銅線、銅合金線等である。めっき処理として、例えば、銀めっき処理、錫めっき処理等が挙げられる。信号線導体5、7は、図1に示すY方向に沿って並んでいる。Y方向はX方向と直交する。また、Y方向は、図1に示す断面に平行な方向であり、多対差動信号伝送用ケーブル1の長手方向と直交する方向である。
第1の差動信号伝送用ケーブル3Aは、絶縁体9、11を備える。絶縁体9は、信号線導体5の周囲に設けられ、信号線導体5を被覆している。絶縁体11は、信号線導体7の周囲に設けられ、信号線導体7を被覆している。絶縁体9、11の横断面形状は円形である。
絶縁体9、11は、例えば、気泡を含まないソリッドのポリエチレン(Poly-Ethylene)、フッ素樹脂等から成る。この場合、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aの柔軟性が高くなる。絶縁体9と絶縁体11とは、Y方向に沿って並んでおり、接している。
第1の差動信号伝送用ケーブル3Aは、シールドテープ導体13を備える。シールドテープ導体13は、細長い帯状の形態を有する。図2に示すように、シールドテープ導体13は、絶縁体9、11の周囲に螺旋状に巻かれている。図3に示すように、シールドテープ導体13は、導体層15と、絶縁層17とを積層した構造を有する。導体層15は、例えば、金属箔から成る。金属箔として、例えば、銅箔等が挙げられる。導体層15の厚みは20μm以上、50μm以下である。絶縁層17は、例えば、樹脂から成る。樹脂として、例えば、ポリエチレン等が挙げられる。
シールドテープ導体13は、導体層15が外周側となるように巻かれる。よって、巻かれたシールドテープ導体13の外周側の表面は導体層15から成る。図2に示すように、シールドテープ導体13は、Z方向に進みながら、巻かれる。Z方向は、第1の差動信号伝送用ケーブル3A及び第2の差動信号伝送用ケーブル3Bの長手方向と平行であり、X方向及びY方向と直交する。
図2、図3に示すように、シールドテープ導体13は、新たに巻かれる部分の一部が、既に巻かれた部分の一部と重なるように巻かれる。シールドテープ導体13のうち、重ねて巻かれる部分の幅WPは、シールドテープ導体13の全幅WAの1/3以上である。なお、重ねて巻かれる部分の幅WP、及び全幅WAは、いずれも、シールドテープ導体13の幅方向において測定した長さである。
第2の差動信号伝送用ケーブル3Bは、基本的には、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと同様の構成を有する。ただし、図2に示すように、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aが備えるシールドテープ導体13(以下では13Aとする)の巻き方向と、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bが備えるシールドテープ導体13(以下では13Bとする)の巻き方向とは反対である。
シールドテープ導体13Aの巻き方向とは、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aの周方向における巻き方向である。シールドテープ導体13Bの巻き方向とは、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bの周方向における巻き方向である。
シールドテープ導体13Aの巻き方向とは、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aの周方向における巻き方向である。シールドテープ導体13Bの巻き方向とは、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bの周方向における巻き方向である。
図1に示すように、シールドテープ導体13Aの外周面と、シールドテープ導体13Bの外周面とは接している。シールドテープ導体13Aの外周面と、シールドテープ導体13Bの外周面とは、それぞれ、導体層15から成るので、シールドテープ導体13Aと、シールドテープ導体13Bとは電気的に接続している。
図1に示す基準面S1は、X方向及びZ方向と平行であり、信号線導体5、7の中間を通る平面である。図2に示す基準線S2Aは、基準面S1とシールドテープ導体13Aの表面とが交差して成る直線である。基準線S2Aは、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aの長手方向と平行である。図2に示すθ1は、シールドテープ導体13Aの表面において、基準線S2Aと、シールドテープ導体13Aの端面14Aとが成す鋭角である。端面14Aは、シールドテープ導体13Aの長手方向と平行な端面である。
図2に示す基準線S2Bは、基準面S1とシールドテープ導体13Bの表面とが交差して成る直線である。基準線S2Bは、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bの長手方向と平行である。図2に示すθ2は、シールドテープ導体13Bの表面において、基準線S2Bと、シールドテープ導体13Bの端面14Bとが成す鋭角である。端面14Bは、シールドテープ導体13Bの長手方向と平行な端面である。
θ1とθ2との合計値は、50°以上130°以下である。θ1とθ2との合計値は、80°以上100°以下であることが好ましい。θ1とθ2との合計値は、90°であることが好ましい。
図3に示すように、シールドテープ導体13Aは、シールドテープ導体13Aのうち、Z方向の側が内周側となり、Z方向とは反対方向の側が外周側となるように、シールドテープ導体13A同士で重なっている。同様に、シールドテープ導体13Bも、シールドテープ導体13Bのうち、Z方向の側が内周側となり、Z方向とは反対方向の側が外周側となるように、シールドテープ導体13B同士で重なっている。なお、図3、及び後述する図5では、説明の便宜上、シールドテープ導体13Aとシールドテープ導体13Bとを離して記載している。実際には、図1に示すように、シールドテープ導体13Aとシールドテープ導体13Bとは接している。
図3に示すように、シールドテープ導体13Aは、シールドテープ導体13Aのうち、Z方向の側が内周側となり、Z方向とは反対方向の側が外周側となるように、シールドテープ導体13A同士で重なっている。同様に、シールドテープ導体13Bも、シールドテープ導体13Bのうち、Z方向の側が内周側となり、Z方向とは反対方向の側が外周側となるように、シールドテープ導体13B同士で重なっている。なお、図3、及び後述する図5では、説明の便宜上、シールドテープ導体13Aとシールドテープ導体13Bとを離して記載している。実際には、図1に示すように、シールドテープ導体13Aとシールドテープ導体13Bとは接している。
図1に示すように、多対差動信号伝送用ケーブル1は、編組線21を備える。編組線21は、第1の差動信号伝送用ケーブル3A及び第2の差動信号伝送用ケーブル3Bを覆っている。編組線21は、例えば軟銅線等の金属細線を編み込んで形成される。
図1に示すように、多対差動信号伝送用ケーブル1は、シース23を備える。シース23は、編組線21を覆っている。シース23は、例えば、耐熱PVCから成る。
2.多対差動信号伝送用ケーブル1の使用方法
第1の差動信号伝送用ケーブル3Aは、差動信号を伝送することができる。このとき、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aが備える信号線導体5は、プラス側信号を伝送する。また、信号線導体7は、マイナス側信号を伝送する。マイナス側信号は、プラス側信号の位相を180度反転させた信号である。同様に、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bも、差動信号を伝送することができる。
2.多対差動信号伝送用ケーブル1の使用方法
第1の差動信号伝送用ケーブル3Aは、差動信号を伝送することができる。このとき、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aが備える信号線導体5は、プラス側信号を伝送する。また、信号線導体7は、マイナス側信号を伝送する。マイナス側信号は、プラス側信号の位相を180度反転させた信号である。同様に、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bも、差動信号を伝送することができる。
3.多対差動信号伝送用ケーブル1が奏する効果
(1A)多対差動信号伝送用ケーブル1において、θ1とθ2との合計値は50°以上130°以下である。そのため、シールドテープ導体13Aとシールドテープ導体13Bとの電磁結合が抑制される。その結果、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとの間のクロストークノイズを抑制することができる。
(1A)多対差動信号伝送用ケーブル1において、θ1とθ2との合計値は50°以上130°以下である。そのため、シールドテープ導体13Aとシールドテープ導体13Bとの電磁結合が抑制される。その結果、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとの間のクロストークノイズを抑制することができる。
θ1とθ2との合計値が80°以上100°以下である場合は、シールドテープ導体13Aとシールドテープ導体13Bとの電磁結合が一層抑制される。その結果、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとの間のクロストークノイズを一層抑制することができる。
θ1とθ2との合計値が90°である場合は、シールドテープ導体13Aとシールドテープ導体13Bとの電磁結合が特に抑制される。その結果、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとの間のクロストークノイズを特に抑制することができる。
(1B)シールドテープ導体13のうち、重ねて巻かれる部分の幅WPは、シールドテープ導体13の全幅WAの1/3以上である。そのため、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと第2の差動信号伝送用ケーブル3Bの外周面に、シールドテープ導体13で覆われていない部分が生じることを抑制できる。その結果、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとの間のクロストークノイズを一層抑制することができる。
(1C)導体層15の厚みは20μm以上である。そのため、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとの間のクロストークノイズを一層抑制することができる。導体層15の厚みは50μm以下である。そのため、第1の差動信号伝送用ケーブル3A及び第2の差動信号伝送用ケーブル3Bが硬くなることを抑制できる。
(1D)図3に示すように、シールドテープ導体13Aは、シールドテープ導体13Aのうち、Z方向の側が内周側となり、Z方向とは反対方向の側が外周側となるように、シールドテープ導体13A同士で重なっている。同様に、シールドテープ導体13Bも、シールドテープ導体13Bのうち、Z方向の側が内周側となり、Z方向とは反対方向の側が外周側となるように、シールドテープ導体13B同士で重なっている。
そのため、図3における着目部31において、シールドテープ導体13Aの絶縁層17と、シールドテープ導体13Bの絶縁層17とが向き合わない。その結果、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとの間のクロストークノイズを一層抑制することができる。
(1E)シールドテープ導体13A、13Bは螺旋状に巻かれている。そのため、特許文献1の記載のように、シールドテープ導体が縦添え巻きで設けられている場合に比べて、多対差動信号伝送用ケーブル1を曲げ易い。また、多対差動信号伝送用ケーブル1を曲げたとき、シールドテープ導体13A、13Bが開き難い。
<第2実施形態>
1.第1実施形態との相違点
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
<第2実施形態>
1.第1実施形態との相違点
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態では、シールドテープ導体13A、13Bは、いずれも、図2に示すZ方向に進みながら、巻かれる。これに対し、第2実施形態では、図4に示すように、シールドテープ導体13Aは、図4に示すZ方向に進みながら、巻かれる。シールドテープ導体13Bは、Z方向とは反対方向に進みながら、巻かれる。
シールドテープ導体13Aを第1の差動信号伝送用ケーブル3Aに螺旋状に巻くときに、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aの長手方向において、新たに巻かれるシールドテープ導体13Aが進む方向を第1の方向とする。
シールドテープ導体13Bを第2の差動信号伝送用ケーブル3Bに螺旋状に巻くときに、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bの長手方向において、新たに巻かれるシールドテープ導体13Bが進む方向を第2の方向とする。
第1の方向と第2の方向とは、第1の実施形態では同じであり、第2の実施形態では反対である。
シールドテープ導体13Aを第1の差動信号伝送用ケーブル3Aに螺旋状に巻くときに、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aの長手方向において、新たに巻かれるシールドテープ導体13Aが進む方向を第1の方向とする。
シールドテープ導体13Bを第2の差動信号伝送用ケーブル3Bに螺旋状に巻くときに、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bの長手方向において、新たに巻かれるシールドテープ導体13Bが進む方向を第2の方向とする。
第1の方向と第2の方向とは、第1の実施形態では同じであり、第2の実施形態では反対である。
そのため、図5に示すように、シールドテープ導体13Aは、シールドテープ導体13Aのうち、Z方向の側が内周側となり、Z方向とは反対方向の側が外周側となるように、シールドテープ導体13A同士で重なっている。一方、シールドテープ導体13Bは、シールドテープ導体13Bのうち、Z方向の側が外周側となり、Z方向とは反対方向の側が内周側となるように、シールドテープ導体13B同士で重なっている。
そのため、図5における着目部41において、シールドテープ導体13Aの絶縁層17と、シールドテープ導体13Bの絶縁層17とが向き合う。その結果、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとの間のクロストークノイズは、第1実施形態に比べると生じ易い。
2.多対差動信号伝送用ケーブル1が奏する効果
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)~(1C)、(1E)を奏する。
<第3実施形態>
1.第1実施形態との相違点
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)~(1C)、(1E)を奏する。
<第3実施形態>
1.第1実施形態との相違点
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態では、第1の差動信号伝送用ケーブル3A及び第2の差動信号伝送用ケーブル3Bのそれぞれにおいて、信号線導体5は、絶縁体9により被覆され、信号線導体7は、絶縁体11により被覆されていた。
これに対し、第3実施形態では、図6に示すように、第1の差動信号伝送用ケーブル3A及び第2の差動信号伝送用ケーブル3Bのそれぞれにおいて、信号線導体5、7は、一体の絶縁体10により被覆される。絶縁体10の横断面形状は、例えば、レーストラック形状である。
2.多対差動信号伝送用ケーブル1が奏する効果
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)~(1E)を奏する。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)~(1E)を奏する。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)第1~第3実施形態では、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとは、図1に示すX方向に沿って並んでいた。第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとは、図1に示すY方向に沿って並んでいてもよい。
(2)第1~第3実施形態では、多対差動信号伝送用ケーブル1は、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとのペア(以下ではケーブルペアとする)を1つ備えていた。多対差動信号伝送用ケーブル1は、ケーブルペアを2以上備えていてもよい。
(3)第1~第3実施形態では、シールドテープ導体13は、導体層15と、絶縁層17とを積層した構造を有していた。シールドテープ導体13は、導体層15のみから成るものであってもよい。また、シールドテープ導体13は、絶縁層の両側を導体層で挟んだ3層構造を有するものであってもよい。
(4)第1~第3実施形態では、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとは、撚られていた。第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとは、撚られていなくてもよい。
(4)第1~第3実施形態では、第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとは、撚られていた。第1の差動信号伝送用ケーブル3Aと、第2の差動信号伝送用ケーブル3Bとは、撚られていなくてもよい。
(5)上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
(6)上述した多対差動信号伝送用ケーブル1の他、当該多対差動信号伝送用ケーブル1を構成要素とするシステム、多対差動信号伝送用ケーブル1の製造方法等、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…多対差動信号伝送用ケーブル、3A…第1の差動信号伝送用ケーブル、3B…第2の差動信号伝送用ケーブル、5、7…信号線導体、9、10、11…絶縁体、13、13A、13B…シールドテープ導体、14A、14B…端面、15…導体層、17…絶縁層、21…編組線、23…シース、31、41…着目部、S1…基準面、S2A、S2B…基準線
Claims (3)
- 第1の差動信号伝送用ケーブル及び第2の差動信号伝送用ケーブルを備え、
前記第1の差動信号伝送用ケーブル及び前記第2の差動信号伝送用ケーブルは、それぞれ、
2本の信号線導体と、
前記2本の信号線導体の周囲に設けられた絶縁体と、
前記絶縁体の周囲に螺旋状に巻かれ、少なくとも外周側の表面が導体から成るシールドテープ導体と、
を備え、
前記第1の差動信号伝送用ケーブルが備える前記シールドテープ導体と、前記第2の差動信号伝送用ケーブルが備える前記シールドテープ導体とは電気的に接続しており、
前記第1の差動信号伝送用ケーブルの表面において、前記シールドテープ導体の長手方向と、前記第1の差動信号伝送用ケーブルの長手方向とが成す鋭角であるθ1と、前記第2の差動信号伝送用ケーブルの表面において、前記シールドテープ導体の長手方向と、前記第2の差動信号伝送用ケーブルの長手方向とが成す鋭角であるθ2との合計値が50°以上130°以下である、
多対差動信号伝送用ケーブル。 - 請求項1に記載の多対差動信号伝送用ケーブルであって、
前記第1の差動信号伝送用ケーブル及び前記第2の差動信号伝送用ケーブルのそれぞれにおいて、前記シールドテープ導体のうち、重ねて巻かれる部分の幅は、前記シールドテープ導体の全幅の1/3以上である、
多対差動信号伝送用ケーブル。 - 請求項1又は2に記載の多対差動信号伝送用ケーブルであって、
前記第1の差動信号伝送用ケーブル及び前記第2の差動信号伝送用ケーブルのそれぞれにおいて、前記シールドテープ導体が備える導体の厚みは20μm以上50μm以下である、
多対差動信号伝送用ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022104981A JP2024005018A (ja) | 2022-06-29 | 2022-06-29 | 多対差動信号伝送用ケーブル |
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JP2022104981A JP2024005018A (ja) | 2022-06-29 | 2022-06-29 | 多対差動信号伝送用ケーブル |
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ID=89539609
Family Applications (1)
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-
2022
- 2022-06-29 JP JP2022104981A patent/JP2024005018A/ja active Pending
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