JP2024004141A - 電動式作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトなレイアウトを容易に実現しながら、再利用のために温度差のある風を効率よく分離することができる電動式作業機械を提供する。【解決手段】電動式作業機械としての油圧ショベルは、バッテリユニットと、バッテリユニットから供給される電力によって駆動される電動モータと、バッテリユニットを通る冷媒を冷却する第1熱交換器と、電動モータによって駆動されて作動油を吐出する油圧ポンプと、作動油を冷却する第2熱交換器と、回転軸を有するファンと、仕切板と、を備える。第1熱交換器および第2熱交換器は、回転軸の方向から見てファンと重なって位置するとともに、回転軸と交差する一方向に互いにずれて位置する。仕切板は、上方から見て、第1熱交換器および第2熱交換器とバッテリユニットとの間に位置するとともに、上記一方向を横切って位置する。【選択図】図4

Description

本発明は、電動式作業機械に関する。
従来、電動式油圧ショベルなどの、電動モータを備えた電動式作業機械が種々提案されている。例えば特許文献1では、ラジエータ、電動モータ、インバータ等を冷却するためのファンと、オイルクーラを冷却するためのファンとを別々に有する電動式油圧ショベルが開示されている。
特開2021-155991号公報
特許文献1のように、熱交換器(ラジエータ、オイルクーラ)を冷却するためのファンを2つ設ける構成では、機内で2つのファンの配置スペースを確保することが必要となる。この場合、特に機器のレイアウトスペースが小さい小型の電動式作業機械において、バッテリユニットなどの他の部材の配置スペースを圧迫するおそれがあり、十分な容量のバッテリユニットを積むことが困難となる。したがって、小型の電動式作業機械においては、ファンも含めてコンパクトなレイアウトを実現することが望まれる。
また、ラジエータに送風してラジエータを冷却した後の風と、オイルクーラに送風してオイルクーラを冷却した後の風との間には、温度差が生じる。これは、油圧アクチュエータの駆動に用いられてオイルクーラに戻ってくる作動油の温度が、ラジエータを流れる冷媒の温度よりも高いことによる。このため、ラジエータを冷却した後の風と、オイルクーラを冷却した後の風とが混合されると、混合風は、ラジエータを冷却した後の風よりも温度が高くなるため、機器の空冷の再利用には適さなくなる。したがって、上記再利用のためには、温度差のある風を効率よく分離することが望まれる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、コンパクトなレイアウトを実現しながら、再利用のために温度差のある風を効率よく分離することができる電動式作業機械を提供することにある。
本発明の一側面に係る電動式作業機械は、バッテリユニットと、前記バッテリユニットから供給される電力によって駆動される電動モータと、前記バッテリユニットを通る冷媒を冷却する第1熱交換器と、前記電動モータによって駆動されて作動油を吐出する油圧ポンプと、前記作動油を冷却する第2熱交換器と、回転軸を有するファンと、仕切板と、を備え、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器は、前記回転軸の方向から見て前記ファンと重なって位置するとともに、前記回転軸と交差する一方向に互いにずれて位置し、
前記仕切板は、上方から見て、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器と前記バッテリユニットとの間に位置するとともに、前記一方向を横切って位置する。
上記の構成によれば、コンパクトなレイアウトを容易に実現しながら、再利用のために温度差のある風を効率よく分離することができる。
本発明の実施の一形態に係る電動式作業機械の一例である油圧ショベルの概略の構成を示す側面図である。 上記油圧ショベルの電気系および油圧系の構成を模式的に示すブロック図である。 上記油圧ショベルの機関室内の全体の構成を示す斜視図である。 上記機関室内の全体の構成を示す平面図である。 図4のA部の斜視図である。 図5から、ファンおよび筐体の図示を省略した状態でのA部の斜視図である。 図4のA部を右側から見たときの側面図である。 図6から、ラジエータおよびオイルクーラの図示を省略した状態でのA部の斜視図である。 上記油圧ショベルが備える風導部を上方から見たときの斜視図である。 上記風導部を下方から見たときの斜視図である。 上記風導部を水平断面で切ったときの斜視図である。 電動モータを収容した状態での上記風導部を下方から見たときの斜視図である。 上記風導部の第1流路部を、電装品を通る断面で切ったときの断面図である。 上記油圧ショベルの変形例の構成を示す斜視図である。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
〔1.電動式作業機械〕
図1は、本実施形態の電動式作業機械の一例である油圧ショベル(電動ショベル)1の概略の構成を示す側面図である。油圧ショベル1は、下部走行体2と、作業機3と、上部旋回体4と、を備える。
ここで、方向を以下のように定義する。上部旋回体4の運転座席41aに着座したオペレータ(操縦者、運転手)が正面を向く方向を前方とし、その逆方向を後方とする。したがって、下部走行体2に対して上部旋回体4が非旋回の状態(旋回角度0°)では、上部旋回体4の前後方向は、下部走行体2が前後進する方向と一致する。また、運転座席41aに着座したオペレータから見て左側を「左」とし、右側を「右」とする。さらに、前後方向および左右方向に垂直な重力方向を上下方向とし、重力方向の上流側を「上」とし、下流側を「下」とする。図面では、下部走行体2に対して上部旋回体4が非旋回の状態で油圧ショベル1を示す。また、図面では、必要に応じて、前方を「F」、後方を「B」、右方を「R」、左方を「L」、上方を「U」、下方を「D」の記号で示す。
下部走行体2は、左右一対のクローラ21と、左右一対の走行モータ22と、を備える。各走行モータ22は、油圧モータである。左右の走行モータ22が、左右のクローラ21をそれぞれ駆動することにより、油圧ショベル1を前後進させることができる。下部走行体2には、整地作業を行うためのブレード23と、ブレードシリンダ23aとが設けられる。ブレードシリンダ23aは、ブレード23を上下方向に回動させる油圧シリンダである。
作業機3は、ブーム31、アーム32、およびバケット33を備える。ブーム31、アーム32、およびバケット33を独立して駆動することにより、土砂等の掘削作業を行うことができる。
ブーム31は、ブームシリンダ31aによって回動される。ブームシリンダ31aは、基端部が上部旋回体4の前部に支持され、伸縮自在に可動する。アーム32は、アームシリンダ32aによって回動される。アームシリンダ32aは、基端部がブーム31の先端部に支持され、伸縮自在に可動する。バケット33は、バケットシリンダ33aによって回動される。バケットシリンダ33aは、基端部がアーム32の先端部に支持され、伸縮自在に可動する。ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、およびバケットシリンダ33aは、油圧シリンダにより構成される。
上部旋回体4は、下部走行体2の上方に位置し、下部走行体2に対して旋回ベアリング(不図示)を介して旋回可能に設けられる。上部旋回体4には、操縦部41、旋回フレーム42(機体フレーム)、旋回モータ43、機関室44等が配置される。上部旋回体4は、油圧モータである旋回モータ43の駆動により、旋回ベアリングを介して旋回する。
上部旋回体4には、油圧ポンプ71(図2参照)が配置される。油圧ポンプ71は、機関室44の内部の電動モータ61(図2参照)によって駆動される。油圧ポンプ71は、油圧モータ(例えば左右の走行モータ22、旋回モータ43)、および油圧シリンダ(例えばブレードシリンダ23a、ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、バケットシリンダ33a)に作動油(圧油)を供給する。油圧ポンプ71から作動油が供給されて駆動される油圧モータおよび油圧シリンダを、まとめて油圧アクチュエータ73(図2参照)と呼ぶ。
操縦部41には、運転座席41aが配置される。運転座席41aの周囲には、各種のレバー41bが配置される。オペレータが運転座席41aに着座してレバー41bを操作することにより、油圧アクチュエータ73が駆動される。これにより、下部走行体2の走行、ブレード23による整地作業、作業機3による掘削作業、上部旋回体4の旋回、等を行うことができる。
上部旋回体4には、バッテリユニット53が配置される。すなわち、油圧ショベル1は、バッテリユニット53を備える。バッテリユニット53は、例えばリチウムイオンバッテリユニットで構成され、電動モータ61を駆動するための電力を蓄える。バッテリユニット53は、複数のバッテリをユニット化して構成されてもよいし、単一のバッテリセルで構成されてもよい。また、上部旋回体4には、不図示の給電口が設けられる。上記の給電口と、外部電源である商用電源51とは、給電ケーブル52を介して接続される。これにより、バッテリユニット53を充電することができる。
上部旋回体4には、鉛バッテリ54がさらに設けられる。鉛バッテリ54は、低電圧(例えば12V)の直流電圧を出力する。鉛バッテリ54からの出力は、制御電圧として例えばシステムコントローラ67(図2参照)、ファン91(図5参照)の駆動部、などに供給される。
油圧ショベル1は、油圧アクチュエータ73などの油圧機器と、電力で駆動されるアクチュエータとを併用した構成であってもよい。電力で駆動されるアクチュエータとしては、例えば、電動走行モータ、電動シリンダ、電動旋回モータがある。
〔2.電気系および油圧系の構成〕
図2は、油圧ショベル1の電気系および油圧系の構成を模式的に示すブロック図である。油圧ショベル1は、電動モータ61と、充電器62と、インバータ63と、PDU(Power Drive Unit)64と、ジャンクションボックス65と、DC-DCコンバータ66と、システムコントローラ67と、を備える。システムコントローラ67は、ECU(Electronic Control Unit)とも呼ばれる電子制御ユニットで構成され、油圧ショベル1の各部の電気的な制御を行う。
電動モータ61は、バッテリユニット53から、ジャンクションボックス65およびインバータ63を介して供給される電力により駆動される。電動モータ61は、永久磁石モータまたは誘導モータで構成される。電動モータ61は、旋回フレーム42上に配置される。
充電器62(給電器とも呼ばれる)は、図1で示した商用電源51から給電ケーブル52を介して供給される交流電圧を直流電圧に変換する。インバータ63は、バッテリユニット53から供給される直流電圧を、交流電圧に変換して電動モータ61に供給する。これにより、電動モータ61が回転する。インバータ63から電動モータ61への交流電圧(電流)の供給は、システムコントローラ67から出力される回転指令に基づいて行われる。
PDU64は、内部のバッテリリレーを制御してバッテリユニット53の入出力を制御するバッテリ制御ユニットである。ジャンクションボックス65は、充電器リレー、インバータリレー、ヒューズ等を含んで構成される。上記した充電器62から出力される電圧は、ジャンクションボックス65およびPDU64を介してバッテリユニット53に供給される。また、バッテリユニット53から出力される電圧は、PDU64およびジャンクションボックス65を介してインバータ63に供給される。
DC-DCコンバータ66は、バッテリユニット53からジャンクションボックス65を介して供給される高電圧(例えば300V)の直流電圧を、低電圧(例えば12V)に降圧する。DC-DCコンバータ66から出力される電圧は、鉛バッテリ54からの出力と同様に、システムコントローラ67、ファン91の駆動部、などに供給される。
DC-DCコンバータ66およびインバータ63はともに、バッテリユニット53から供給される電圧を所望の電圧に変換する電装品EQである。すなわち、油圧ショベル1は、バッテリユニット53から電力が供給される電装品EQを備える。
電動モータ61の回転軸(出力軸)には、複数の油圧ポンプ71が接続される。複数の油圧ポンプ71は、可変容量型ポンプおよび固定容量型ポンプを含む。図2では、例として油圧ポンプ71を1つのみ図示している。各油圧ポンプ71は、作動油を収容(貯留)する作動油タンク74と接続されている。電動モータ61によって油圧ポンプ71が駆動されると、作動油タンク74内の作動油が、油圧ポンプ71およびコントロールバルブ72を介して油圧アクチュエータ73に供給される。これにより、油圧アクチュエータ73が駆動される。コントロールバルブ72は、油圧アクチュエータ73に供給される作動油の流れ方向および流量を制御する方向切替弁である。このように、油圧ショベル1は、電動モータ61によって駆動されて作動油を吐出する油圧ポンプ71を備える。
〔3.機関室内の構成〕
図3は、油圧ショベル1の機関室44内の全体の構成を示す後方斜視図である。図4は、機関室44内の全体の構成を示す平面図である。図3に示すように、本実施形態では、旋回フレーム42上に、4つのバッテリユニット53が前後方向に並んで配置されている。各バッテリユニット53は、左右方向に沿って位置する。4つのバッテリユニット53は、旋回フレーム42上で後方中央よりも左寄りに配置されている。
本実施形態では、後方の2つのバッテリユニット53が、前方の2つのバッテリユニット53に対して右側、すなわち、旋回フレーム42の中央側にずれて位置する。さらに、後方の2つのバッテリユニット53のうち、最後部に位置するバッテリユニット53は、その前方に位置するバッテリユニット53よりもさらに右側にずれて位置する。これにより、平面視で半円形に形成された旋回フレーム42の後端縁付近の、限られた狭いスペースに、複数のバッテリユニット53を効率よく配置している(図4参照)。なお、バッテリユニット53の数および配置は、本実施形態の例には限定されない。
複数のバッテリユニット53は一体的に旋回フレーム42上に支持される。より詳しくは、複数のバッテリユニット53は、上板81と下板82とで上下方向から挟まれている(図3参照)。上板81と下板82とは、上下方向に延びる連結部材83により、複数の箇所で連結される。上板81と連結部材83との連結、および下板82と連結部材83との連結は、例えばボルト締結によって行われる。下板82は、旋回フレーム42上で支持部84により防振支持される。なお、支持部84の設置位置は、図3および図4で示した位置には限定されず、適宜変更可能である。
上板81と運転座席41a(図1参照)との間には、運転座席41aの土台となるシートマウント85が位置する。なお、図3および図4では、便宜的に、シートマウント85の一部のみを図示している。
旋回フレーム42上で、バッテリユニット53の右側には、上記した電動モータ61(図2参照)、油圧ポンプ71等が配置されている。以下、その詳細について説明する。
図5は、図4のA部の斜視図である。なお、図4のA部とは、ここでは、機関室44内で最も前方に位置するバッテリユニット53の右側に位置する部分を指す。同図に示すように、油圧ショベル1は、ファン91を備える。ファン91は、筐体90に回転可能に支持されている。筐体90は枠形状であり、左側および右側が開口している。ファン91の回転軸CAは、左右方向に沿って位置する。すなわち、ファン91は、上方から見て、バッテリユニット53(図4参照)に向かって延びる回転軸CAを有する。ファン91(筐体90)の下方には、上記の油圧ポンプ71が位置する。油圧ポンプ71は、油圧ホースHを介して作動油タンク74(図2参照)と接続される。
筐体90の左側、つまり、筐体90とバッテリユニット53との間には、風導部100が配置される。なお、風導部100の詳細については後述する。図3および図5に示すように、上述のインバータ63およびDC-DCコンバータ66などの電装品EQは、風導部100(特に後述の第1流路部110)に取り付けられる。
図5において、ファン91(筐体90)および油圧ポンプ71の後方側には、上述の充電器62が配置される。充電器62は、取付ステー62a等を介して旋回フレーム42に支持される。
図6は、図5から、ファン91および筐体90の図示を省略した状態でのA部の斜視図を示す。油圧ショベル1は、ラジエータ92と、オイルクーラ93と、をさらに備える。ラジエータ92は、図3等で示したバッテリユニット53と配管を介して接続される第1熱交換器であり、バッテリユニット53を通る冷媒を冷却する。ラジエータ92において熱交換により冷媒を冷却し、ラジエータ92から上記冷媒をバッテリユニット53に供給することにより、バッテリユニット53を冷却(水冷)することができる。上記の冷媒は、例えば冷却水である。
オイルクーラ93は、油圧ポンプ71および油圧アクチュエータ73(図2参照)等を介して循環する油路と接続される第2熱交換器である。オイルクーラ93は、油圧ポンプ71の駆動によって上記油路を流れる作動油を熱交換により冷却する。オイルクーラ93は、ラジエータ92に対して左側(バッテリユニット53側)に位置する。なお、オイルクーラ93は、左右方向においてラジエータ92と同じ位置にあってもよい。つまり、オイルクーラ93は、ラジエータ92と前後方向に並んで位置していてもよい。
図7は、図4のA部を右側から、すなわち、ファン91の回転軸CAの方向から見たときの側面図である。ラジエータ92およびオイルクーラ93は、ファン91の回転軸CAの方向から見て、ファン91と重なって位置する。つまり、ラジエータ92およびオイルクーラ93は、ファン91と対向して配置される。また、図6および図7に示すように、ラジエータ92およびオイルクーラ93は、回転軸CAと交差する一方向(例えば前後方向)に互いにずれて位置する。なお、ラジエータ92とオイルクーラ93とは、上下方向にずれて位置してもよい。
ラジエータ92およびオイルクーラ93は、図5の筐体90の内部でステー等を介して支持される。ラジエータ92およびオイルクーラ93は、ファン91と風導部100との間に位置する。したがって、ファン91は、ラジエータ92およびオイルクーラ93に対して、風導部100とは反対側に位置する。
なお、上述の電動モータ61は、出力軸61a(図12参照)が延びる方向(左右方向)に油圧ポンプ71と連結された状態で、底板86に支持される。底板86は、防振部材87を介して旋回フレーム42(図3等参照)上に支持される。これにより、電動モータ61および油圧ポンプ71が旋回フレーム42上に防振支持される。
図8は、図6から、ラジエータ92およびオイルクーラ93の図示を省略した状態でのA部の斜視図を示す。油圧ショベル1は、風導部100を備える。風導部100は、第1流路部110と、第2流路部120と、を含む。ファン91の駆動によって発生する風は、第1流路部110および第2流路部120を通る。以下、風導部100の詳細について説明する。
図9は、風導部100を上方から見たときの斜視図である。図10は、風導部100を下方から見たときの斜視図である。図11は、図9で示した風導部100を水平断面で切ったときの斜視図である。なお、図9以降の図面では、便宜的に、上述の電装品EQの図示を省略している。
風導部100の第1流路部110は、第1流路本体部111と、第1流路一端部側開口部112と、第1流路他端部側開口部113と、を有する。第1流路本体部111の内部は空洞である。ファン91の駆動によって発生した風の一部は、第1流路本体部111の内部を通る。第1流路本体部111は、風が通る空洞を有する形状であればよく、その形状は特に限定されない。
第1流路一端部側開口部112は、第1流路本体部111において、上記風が流れる流路方向の一端部に形成された開口である。本実施形態では、第1流路一端部側開口部112は、半円形で形成されているが、その形状は特に限定されない。第1流路一端部側開口部112は、第1流路本体部111に対して右側に位置するラジエータ92(図6参照)に向かって開口している。すなわち、第1流路一端部側開口部112は、ラジエータ92と向かい合う位置にある。したがって、第1流路一端部側開口部112は、第1流路部110において、ラジエータ92側の一端部に位置する第1部分開口である、とも言える。
第1流路他端部側開口部113は、第1流路本体部111において、上記風が流れる流路方向の他端部に形成された開口である。本実施形態では、第1流路他端部側開口部113は、図9に示すように、矩形の形状で形成されているが、その形状は特に限定されない。第1流路他端部側開口部113は、下方に向かって開口している。第1流路他端部側開口部113は、第1流路部110において、第1部分開口である第1流路一端部側開口部112とは反対側の他端部に位置する第2開口部である、とも言える。
風導部100の第2流路部120は、第2流路本体部121と、第2流路一端部側開口部122と、第2流路他端部側開口部123と、を有する。第2流路本体部121の内部は空洞である。ファン91の駆動によって発生した風の一部は、第2流路本体部121の内部を通る。第2流路本体部121は、風が通る空洞を有する形状であればよく、その形状は特に限定されない。
第2流路一端部側開口部122は、第2流路本体部121において、上記風が流れる流路方向の一端部に形成された開口である。本実施形態では、第2流路一端部側開口部122は、半円形で形成されているが、その形状は特に限定されない。第2流路一端部側開口部122は、第2流路本体部121に対して右側に位置するオイルクーラ93(図6参照)に向かって開口している。すなわち、第2流路一端部側開口部122は、オイルクーラ93と向かい合う位置にある。したがって、第2流路一端部側開口部122は、第2流路部120において、オイルクーラ93側の一端部に位置する第2部分開口である、とも言える。
本実施形態では、第2流路一端部側開口部122は、第1流路一端部側開口部112と連続してつながって1つの円を形成する形状である(図9参照)。したがって、第1流路一端部側開口部112と、第2流路一端部側開口部122とを合わせて、第1開口部100Pとすると、風導部100は第1開口部100Pを有する、と言える。そして、第1開口部100Pは、第1流路一端部側開口部112を第1部分開口として有し、第2流路一端部側開口部122を第2部分開口として有する、と言える。なお、第1流路一端部側開口部112と第2流路一端部側開口部122とは、それぞれ閉じた形状で形成されて、互いに離間していてもよい。
第2流路他端部側開口部123は、第2流路本体部121において、上記風が流れる流路方向の他端部に形成された開口である。本実施形態では、第2流路他端部側開口部123は、図9に示すように、ほぼ矩形の形状で形成されているが、その形状は特に限定されない。第2流路他端部側開口部123は、下方に向かって開口している。第2流路他端部側開口部123は、第2流路部120において、第2部分開口である第2流路一端部側開口部122とは反対側の他端部に位置する第3開口部である、とも言える。
よって、風導部100は、第1開口部100Pと、第2開口部としての第1流路他端部側開口部113と、第3開口部としての第2流路他端部側開口部123と、を有する、とも言える。
風導部100は、仕切板130をさらに含む。すなわち、油圧ショベル1は、仕切板130を備える。仕切板130は、第1流路部110の第1流路本体部111と、第2流路部120の第2流路本体部121とを仕切る隔壁である。つまり、第1流路本体部111および第2流路本体部121は、仕切板130を隔壁として共有している。図4に示すように、仕切板130は、上方から見て、ラジエータ92およびオイルクーラ93と、バッテリユニット53との間に位置する。また、仕切板130は、図11に示すように、右側から左側に向かって延びた後、左斜め前方に向かって屈曲して延びている。すなわち、仕切板130は、ファンの回転軸CA(図4参照)と交差する一方向であって、ラジエータ92およびオイルクーラ93が互いにずれて位置する一方向(本実施形態では前後方向)を横切って位置する。
上記した電動モータ61(図8参照)の少なくとも一部は、第1流路部110の内部に配置される。図12は、第1流路部110に電動モータ61を収容した状態での風導部100の下方からの斜視図である。本実施形態では、電動モータ61は、第1流路部110の第1流路他端部側開口部113に位置し、第1流路他端部側開口部113を横切っている。したがって、電動モータ61の一部が第1流路部110の内部に配置されている。なお、電動モータ61の全体が第1流路部110の内部に配置されてもよい。電動モータ61の出力軸61aは、第1流路本体部111に設けられた貫通孔111aを通過して、油圧ポンプ71(図5等参照)の入力軸と連結される。
次に、図4~図12を参照しながら、ファン91の駆動によって発生する風(冷却風)の流れと、本実施形態の構成による効果について説明する。
回転軸CAを中心とするファン91の回転により、油圧ショベル1の外部から機関室44の内部に空気が吸い込まれる。なお、外部から空気が吸い込まれるファン91の駆動形式を、ここでは「吸い込み型」とも言う。機関室44の内部に吸い込まれた空気は、筐体90の内部を右側から左側に向かって流れる。
より詳しくは、ファン91によって外部から吸い込まれた風の一部は、筐体90内でラジエータ92を横切って流れる。つまり、上記風の一部は、筐体90内でラジエータ92の隙間を通って流れたり、ラジエータ92を乗り越えるようにラジエータ92の表面に沿って流れる。これにより、ラジエータ92が冷却される。言い換えれば、ラジエータ92を流れる冷媒が熱交換により冷却される。
また、ファン91によって吸い込まれた風の残りは、筐体90内でオイルクーラ93を横切って流れる。つまり、上記風の残りは、筐体90内でオイルクーラ93の隙間を通って流れたり、オイルクーラ93を乗り越えるようにオイルクーラ93の表面に沿って流れる。これにより、オイルクーラ93が冷却される。言い換えれば、オイルクーラ93を流れる作動油が熱交換により冷却される。
ラジエータ92を冷却した後の風(ラジエータ92をなめた風)、およびオイルクーラ93を冷却した後の風(オイルクーラ93をなめた風)は、風導部100に向かって流れる。
ここで、図9に示したように、風導部100では、第1流路部110および第2流路部120が仕切板130によって区分けされている。そして、第1流路部110は、一端部に、ラジエータ92(図6参照)に向かって開口する第1流路一端部側開口部112を有する。これにより、ラジエータ92を冷却した後の風は、第1流路一端部側開口部112を介して第1流路部110(第1流路本体部111)の内部に入る。第1流路部110の内部を流れた風は、その後、第1流路他端部側開口部113を介して下方に排出される。図9の矢印W1は、第1流路部110において、ラジエータ92を冷却した後の風の流れる向き(経路)を示す。
また、第2流路部120は、一端部に、オイルクーラ93に向かって開口する第2流路一端部側開口部122を有する。これにより、オイルクーラ93を冷却した後の風は、第2流路一端部側開口部122を介して第2流路部120(第2流路本体部121)の内部に入る。第2流路部120の内部を流れた風は、その後、第2流路他端部側開口部123を介して下方に排出される。図9の矢印W2は、第2流路部120において、オイルクーラ93を冷却した後の風の流れる向き(経路)を示す。
ところで、オイルクーラ93には、油圧アクチュエータ73(図2参照)の駆動に用いられた高温(例えば90℃程度)の作動油が循環して戻ってくる。これに対して、ラジエータ92を流れる冷却水は、例えば40℃程度であり、オイルクーラ93を流れる作動油に比べて低温である。したがって、ラジエータ92を冷却した後の風は、オイルクーラ93を冷却した後の風に比べると、比較的低温である。このことは、第1流路部110を流れる風(ラジエータ92を冷却した後の風)は比較的低温であり、第2流路部120を流れる風(オイルクーラ93を冷却した後の風)は比較的高温であることを意味する。
よって、図3および図4で示したように、インバータ63およびDC-DCコンバータ66などの電装品EQを、第1流路部110に取り付けたり、図12で示したように、第1流路他端部側開口部113に電動モータ61を配置することにより、第1流路部110を流れる比較的低温の風を、電装品EQおよび電動モータ61などの発熱部品の冷却(空冷)に利用することができる。また、第2流路部120を流れる比較的高温の風を、第2流路他端部側開口部123を介してそのまま(発熱部品に当てずに)外部に排出することができる。
以上のように、ラジエータ92およびオイルクーラ93は、ファン91の回転軸CAの方向から見てファン91と重なって位置するため、1つのファン91の駆動により、ラジエータ92およびオイルクーラ93の両方に風を当てることができる。したがって、個々の熱交換器に対応して複数のファンを設ける場合のように、複数のファンがバッテリユニットなどの他の部材の配置スペースを圧迫することがない。その結果、小型の電動式の油圧ショベル1に好適な、コンパクトなレイアウトを容易に実現することができる。
また、仕切板130により、ラジエータ92およびオイルクーラ93とバッテリユニット53との間の空間が、一方向(例えば前後方向)の一方側と他方側とに分離される。これにより、温度差のある風を仕切板130によって効率よく分離して、それぞれの空間に導くことが可能となる。したがって、本実施形態のように、上記一方向の一方側に第1流路部110を配置し、第1流路部110に電装品EQを取り付けたり、第1流路他端部側開口部113に電動モータ61を配置することにより、仕切板130によって分離された温度差のある風のうちの一方(つまり、ラジエータ92を冷却した後の比較的低温の風)を電装品EQ等の発熱部品に当てて、発熱部品を冷却することができる。つまり、温度差のある風のうちの一方を、発熱部品の冷却に再利用することができる。
以上のことをまとめると、本実施形態の構成によれば、ラジエータ92およびオイルクーラ93の冷却用のファンとして、1つのファン91を用いることにより、コンパクトなレイアウトを実現することができる。また、仕切板130により、発熱部品の冷却に再利用するために、温度差のある風を効率よく分離することができる。
油圧ショベル1が、仕切板130によって流路が分離される第1流路部110および第2流路部120を備える構成において、ラジエータ92を冷却した後の風、およびオイルクーラ93を冷却した後の風を、第1流路部110および第2流路部120にそれぞれ効率よく送り込む観点では、第1流路部110および第2流路部120は、以下のように位置することが望ましい。すなわち、図4示すように、第1流路部110は、上方から見て、前記仕切板によって分離される上記一方向の一方側(例えば前後方向の後方側)で、ラジエータ92とバッテリユニット53との間に位置することが望ましい。また、第2流路部120は、上方から見て、仕切板130によって分離される上記一方向の他方側(例えば前後方向の前方側)で、オイルクーラ93とバッテリユニット53との間に位置することが望ましい。
また、風導部100をコンパクトに構成して、上述した本実施形態の効果を得る観点では、第1流路部110、第2流路部120、および仕切板130を一体化することが望ましい。このような観点では、仕切板130を保持する風導部100を油圧ショベル1が備え、その風導部100が、第1流路部110および第2流路部120を有することが望ましい。
ラジエータ92を冷却した後の風と、オイルクーラ93を冷却した後の風とを、風導部100の内部に導き、これらの温度差のある風を別々の流路で機外に排出する点では、風導部100は、上述した第1開口部100Pと、第2開口部としての第1流路他端部側開口部113と、第3開口部としての第2流路他端部側開口部123と、を有することが望ましい。そして、第1開口部100Pは、第1流路部110においてラジエータ92側の一端部に位置する第1部分開口としての第1流路一端部側開口部112と、第2流路部120においてオイルクーラ93側の一端部に位置する第2部分開口としての第2流路他端部側開口部123と、を有することが望ましい。
図13は、風導部100の第1流路部110を、電装品EQを通る断面で切ったときの断面図である。なお、図13では、電装品EQとして、DC-DCコンバータ66を示している。上記の電動モータ61は、バッテリユニット53に対してファン91側に位置している。ファン91とバッテリユニット53との間の空間であって、電動モータ61の上方の狭い空間を、電装品EQの配置空間として有効利用する観点では、電装品EQは、電動モータ61よりも上方に位置することが望ましい。
また、第1流路部110を流れる風、つまり、ラジエータ92を冷却した後の比較的低温の風を、電装品EQに当てて、電装品EQを確実に冷却する観点では、電装品EQは、第1流路部110に保持される(取り付けられる)ことが望ましい。
ここで、電装品EQとしてのDC-DCコンバータ66は、放熱部66Fを有する。放熱部66Fは、例えばフィンで構成される。放熱部66Fに低温の風(ラジエータ92を冷却した後の風)を当てて、電装品EQの冷却効率を高める観点では、放熱部66Fは、第1流路部110の内部に位置することが望ましい。つまり、放熱部66Fが第1流路部110の内部に位置するように、電装品EQを第1流路部110に取り付ける(埋め込む)ことが望ましい。
なお、放熱部が第1流路部110の内部に位置する構成は、電装品EQとしてのインバータ63にも適用可能である。つまり、図4に示すように、インバータ63が放熱部63Fを有する構成では、冷却効率向上の観点から、放熱部63Fが第1流路部110の内部に位置するように、インバータ63を第1流路部110に取り付ける(埋め込む)ことが望ましい。
ラジエータ92を冷却した後の比較的低温の風を、電動モータ61の冷却(空冷)に確実に有効利用する観点では、図12および図13で示したように、電動モータ61の少なくとも一部は、第1流路部110の内部に配置されることが望ましい。また、電動モータ61を冷却した風を速やかに排出する観点では、電動モータ61は、第2開口部としての第1流路他端部側開口部113に位置することが望ましい。なお、電動モータ61は、第1流路他端部側開口部113よりも下方に位置していてもよい。
また、第1流路部110に配置される電装品EQの冷却効率を高めるためには、ラジエータ92を冷却した後の比較的低温の風が、オイルクーラ93を冷却した後の比較的高温の風と、仕切板130の上流側で混ざらないようにして、第1流路部110に導かれる風(ラジエータ92を冷却した後の風)の温度を低温で維持することが望ましい。この観点では、図4等で示したように、ファン91は、ラジエータ92およびオイルクーラ93に対して、仕切板130とは反対側に位置することが望ましい。そして、ファン91は、ラジエータ92およびオイルクーラ93に向かって送風することが望ましい。この構成では、ファン91からの送風によってラジエータ92およびオイルクーラ93をそれぞれ冷却した後の風が、仕切板130によって分離される2つの空間(第1流路部110および第2流路部120の内部)にほぼダイレクトに導かれることになる。つまり、両方の風が仕切板130の上流側で混ざることが低減された状態で、上記2つの空間にそれぞれ導かれる。
図14は、吸い込み型の変形例の構成を示す斜視図である。なお、図14では、便宜的に、風導部100の第1流路部110の図示を省略している。同図に示すように、ファン91は、ラジエータ92およびオイルクーラ93に対して仕切板130側に位置してもよい。このようなファン91の配置であっても、ファン91の駆動により、左右方向において右側から(ファン91に対してラジエータ92およびオイルクーラ93側から)機外の空気を吸い込み、ラジエータ92およびオイルクーラ93を冷却することができる点に変わりはない。また、ラジエータ92を冷却した風と、オイルクーラ93を冷却した風とを仕切板130側に導き、仕切板130によって分離される一方の空間に導かれる風(例えばラジエータ92の冷却に用いた風)を電装品EQに当てて、電装品EQを冷却することができる点に変わりはない。
ただし、この構成では、ファン91の駆動により、外部から空気を吸い込んでラジエータ92を冷却した風と、オイルクーラ93を冷却した風とが、ファン91を横切って、仕切板130に向かって流れる。ファン91は回転しているため、ラジエータ92を冷却した風とオイルクーラ93を冷却した風とは、ファン91を横切った後に(仕切板130の手前で)混ざるおそれがある。この点では、図4等で示したように、ファン91は、ラジエータ92およびオイルクーラ93に対して仕切板130とは反対側(バッテリユニット53とは反対側)に位置することが望ましい。
回転軸CAと交わる一方向(例えば前後方向)におけるラジエータ92とオイルクーラ93とのトータルの幅を狭くして、ラジエータ92およびオイルクーラ93をコンパクトに配置する点では、図7等で示したように、ラジエータ92およびオイルクーラ93は、(回転軸CA方向から見て)一部が重なって位置することが望ましい。
また、1つのファン91の駆動により、ラジエータ92およびオイルクーラ93を確実に同時に冷却する観点では、ラジエータ92およびオイルクーラ93は、回転軸CAの方向から見て、ファン91と重なって位置する、つまり、ファン91と対向して配置されることが望ましい。
本実施形態では、上述した仕切板130のファン91側の端部130A(図4、図11参照)の前後方向の位置は、特に限定されない。ただし、本実施形態のように、ラジエータ92とオイルクーラ93とが回転軸CA方向において重なって位置する構成において、ラジエータ92を冷却した後の風と、オイルクーラ93を冷却した後の風とを分離する効率を上げる観点では、仕切板130におけるファン91側の端部130Aは、回転軸CAの方向において、ラジエータ92およびオイルクーラ93の重複領域RV(図4参照)と対向して位置することが望ましい。なお、ラジエータ92とオイルクーラ93とが回転軸CAの方向において重ならない配置(前後方向に並ぶ配置)では、端部130Aは、ラジエータ92とオイルクーラ93との境界と対向して位置すればよい。
なお、本実施形態では、風導部100を吸い込み型の構成に適用した例について説明したが、風導部100を吐き出し型の構成に適用することも可能である。吐き出し型とは、ファン91の駆動によって機関室44の内部の空気が外部に吐き出されるファン91の駆動形式を言う。ただし、吐き出し型では、ラジエータ92とオイルクーラ93との配置を吸い込み型とは逆にするか、電装品EQおよび電動モータ61などの発熱部品を配置する流路部を、吸い込み型とは逆にすることが必要となる。いずれにしても、吐き出し型では、発熱部品は、第2流路部120に配置されればよい。
〔4.補足〕
以上では、電動式作業機械として、建設機械である油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、電動式作業機械は油圧ショベル1に限定されず、ホイルローダなどの他の建設機械であってもよい。また、電動式作業機械は、コンバイン、トラクタ等の農業機械であってもよい。
〔5.付記〕
本実施形態で説明した油圧ショベル1は、以下の付記に示す電動式作業機械と表現することもできる。
付記(1)の電動式作業機械は、
バッテリユニットと、
前記バッテリユニットから供給される電力によって駆動される電動モータと、
前記バッテリユニットを通る冷媒を冷却する第1熱交換器と、
前記電動モータによって駆動されて作動油を吐出する油圧ポンプと、
前記作動油を冷却する第2熱交換器と、
回転軸を有するファンと、
仕切板と、を備え、
前記第1熱交換器および前記第2熱交換器は、前記回転軸の方向から見て前記ファンと重なって位置するとともに、前記回転軸と交差する一方向に互いにずれて位置し、
前記仕切板は、上方から見て、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器と前記バッテリユニットとの間に位置するとともに、前記一方向を横切って位置する。
付記(2)の電動式作業機械は、付記(1)に記載の電動式作業機械において、
前記仕切板によって流路が分離される第1流路部および第2流路部をさらに備え、
前記第1流路部は、上方から見て、前記仕切板によって分離される前記一方向の一方側で、前記第1熱交換器と前記バッテリユニットとの間に位置し、
前記第2流路部は、上方から見て、前記仕切板によって分離される前記一方向の他方側で、前記第2熱交換器と前記バッテリユニットとの間に位置する。
付記(3)の電動式作業機械は、付記(2)に記載の電動式作業機械において、
前記仕切板を保持する風導部をさらに備え、
前記風導部が、前記第1流路部および前記第2流路部を有する。
付記(4)の電動式作業機械は、付記(3)に記載の電動式作業機械において、
前記風導部は、第1開口部と、第2開口部と、第3開口部と、を有し、
前記第1開口部は、第1部分開口および第2部分開口を有し、
前記第1部分開口は、前記第1流路部において、前記第1熱交換器側の一端部に位置し、
前記第2部分開口は、前記第2流路部において、前記第2熱交換器側の一端部に位置し、
前記第2開口部は、前記第1流路部において、前記第1部分開口とは反対側の他端部に位置し、
前記第3開口部は、前記第2流路部において、前記第2部分開口とは反対側の他端部に位置する。
付記(5)の電動式作業機械は、付記(4)に記載の電動式作業機械において、
前記バッテリユニットから前記電力が供給される電装品をさらに備え、
前記電装品は、前記第1流路部に保持される。
付記(6)の電動式作業機械は、付記(4)または(5)に記載の電動式作業機械において、
前記電動モータの少なくとも一部は、前記第1流路部の内部に位置する、請求項4または5に記載の電動式作業機械。
付記(7)の電動式作業機械は、付記(6)に記載の電動式作業機械において、
前記電動モータは、前記第1流路部の前記第2開口部に位置する。
付記(8)の電動式作業機械は、付記(1)から(7)のいずれかに記載の電動式作業機械において、
前記ファンは、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器に対して、前記仕切板とは反対側に位置する、請求項1から7のいずれかに記載の電動式作業機械。
付記(9)の電動式作業機械は、付記(8)に記載の電動式作業機械において、
前記ファンは、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器に向かって送風する。
付記(10)の電動式作業機械は、付記(1)から(9)のいずれかに記載の電動式作業機械において、
前記第1熱交換器および前記第2熱交換器は、一部が重なって位置する。
付記(11)の電動式作業機械は、付記(10)に記載の電動式作業機械において、
前記仕切板における前記ファン側の端部は、前記回転軸の方向において、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器の重複領域と対向して位置する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で拡張または変更して実施することができる。
本発明は、例えば建設機械、農業機械などの作業機械に利用可能である。
1 油圧ショベル(電動式作業機械)
53 バッテリユニット
61 電動モータ
63 インバータ(電装品)
66 DC-DCコンバータ(電装品)
71 油圧ポンプ
91 ファン
92 ラジエータ(第1熱交換器)
93 オイルクーラ(第2熱交換器)
100 風導部
100P 第1開口部
110 第1流路部
112 第1流路一端部側開口部(第1部分開口)
113 第1流路他端部側開口部(第2開口部)
120 第2流路部
122 第2流路一端部側開口部(第2部分開口)
123 第2流路他端部側開口部(第3開口部)
130 仕切板
130A 端部
CA 回転軸
EQ 電装品
RV 重複領域

Claims (11)

  1. バッテリユニットと、
    前記バッテリユニットから供給される電力によって駆動される電動モータと、
    前記バッテリユニットを通る冷媒を冷却する第1熱交換器と、
    前記電動モータによって駆動されて作動油を吐出する油圧ポンプと、
    前記作動油を冷却する第2熱交換器と、
    回転軸を有するファンと、
    仕切板と、を備え、
    前記第1熱交換器および前記第2熱交換器は、前記回転軸の方向から見て前記ファンと重なって位置するとともに、前記回転軸と交差する一方向に互いにずれて位置し、
    前記仕切板は、上方から見て、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器と前記バッテリユニットとの間に位置するとともに、前記一方向を横切って位置する、電動式作業機械。
  2. 前記仕切板によって流路が分離される第1流路部および第2流路部をさらに備え、
    前記第1流路部は、上方から見て、前記仕切板によって分離される前記一方向の一方側で、前記第1熱交換器と前記バッテリユニットとの間に位置し、
    前記第2流路部は、上方から見て、前記仕切板によって分離される前記一方向の他方側で、前記第2熱交換器と前記バッテリユニットとの間に位置する、請求項1に記載の電動式作業機械。
  3. 前記仕切板を保持する風導部をさらに備え、
    前記風導部が、前記第1流路部および前記第2流路部を有する、請求項2に記載の電動式作業機械。
  4. 前記風導部は、第1開口部と、第2開口部と、第3開口部と、を有し、
    前記第1開口部は、第1部分開口および第2部分開口を有し、
    前記第1部分開口は、前記第1流路部において、前記第1熱交換器側の一端部に位置し、
    前記第2部分開口は、前記第2流路部において、前記第2熱交換器側の一端部に位置し、
    前記第2開口部は、前記第1流路部において、前記第1部分開口とは反対側の他端部に位置し、
    前記第3開口部は、前記第2流路部において、前記第2部分開口とは反対側の他端部に位置する、請求項3に記載の電動式作業機械。
  5. 前記バッテリユニットから前記電力が供給される電装品をさらに備え、
    前記電装品は、前記第1流路部に保持される、請求項4に記載の電動式作業機械。
  6. 前記電動モータの少なくとも一部は、前記第1流路部の内部に位置する、請求項4に記載の電動式作業機械。
  7. 前記電動モータは、前記第1流路部の前記第2開口部に位置する、請求項6に記載の電動式作業機械。
  8. 前記ファンは、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器に対して、前記仕切板とは反対側に位置する、請求項1に記載の電動式作業機械。
  9. 前記ファンは、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器に向かって送風する、請求項8に記載の電動式作業機械。
  10. 前記第1熱交換器および前記第2熱交換器は、一部が重なって位置する、請求項1から9のいずれかに記載の電動式作業機械。
  11. 前記仕切板における前記ファン側の端部は、前記回転軸の方向において、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器の重複領域と対向して位置する、請求項10に記載の電動式作業機械。
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