JP2024002808A - 超音波洗浄装置および洗濯機 - Google Patents

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浩樹 直野
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Abstract

Figure 2024002808000001
【課題】洗浄時に発生する騒音を低減することにより、ユーザが被洗浄物の洗浄を快適に行え得る超音波洗浄装置を提供する。
【解決手段】超音波洗浄装置50は、水が溜められる貯水槽210を有し、当該貯水槽210に溜められた水に被洗浄物が浸漬される貯水部200と、貯水槽210の上方に位置し、被洗浄物に浸透した水に接触して、当該水に超音波を伝播させる超音波発生体110と、貯水槽210を、貯水部200における貯水槽210の周縁部202と隙間Gを有する状態で上方から覆う遮音カバー400と、を備える。遮音カバー400には、貯水槽210側の面に吸音シート500が装着される。
【選択図】図8

Description

本発明は、超音波洗浄装置および当該超音波洗浄装置を備える洗濯機に関する。
超音波を発生させる超音波発生体と、当該超音波発生体の下方に位置し、水が溜められる貯水槽とを備えた超音波洗浄装置が、特許文献1に記載されている。
この超音波洗浄装置では、貯水槽内の水に、被洗浄物の汚れが付着した部分が浸される。水が浸透した汚れ付着部分に超音波発生体の先端が接触する。超音波発生体から超音波が発生すると、汚れ付着部分に浸透した水に超音波が伝播し、多数の空洞の発生と消滅とが短時間に起こる現象、即ちキャビテーションが発生する。このキャビテーションの作用によって汚れ付着部分から汚れが除去される。
特開2021-23547号公報
上記の超音波洗浄装置では、キャビテーションにより貯水槽内で発生した音が、騒音として外部に漏れやすい。このため、騒音が耳障りとなって、ユーザが超音波洗浄装置を利用した被洗浄物の洗浄を快適に行えなくなる虞がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、洗浄時に発生する騒音を低減することにより、ユーザが被洗浄物の洗浄を快適に行え得る超音波洗浄装置および洗濯機を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、超音波洗浄装置に関する。本態様に係る超音波洗浄装置は、水が溜められる貯水槽を有し、当該貯水槽に溜められた水に被洗浄物が浸漬される貯水部と、前記貯水槽の上方に位置し、被洗浄物に浸透した水に接触して、当該水に超音波を伝播させる超音波発生体と、前記貯水槽を、前記貯水部における前記貯水槽の周縁部と隙間を有する状態で上方から覆う遮音カバーと、を備える。
本態様に係る超音波洗浄装置によれば、超音波発生体の動作時に貯水槽内で発生する騒音を、遮音カバーにより遮音できる。これにより、超音波洗浄装置の外部に発せられる騒音を低減できる。
本態様に係る超音波洗浄装置において、前記遮音カバーには、前記貯水槽側の面に吸音シートが装着され得る。
上記の構成によれば、超音波洗浄装置の外部に発せられる騒音を一層低減できる。
本態様に係る超音波洗浄装置において、前記超音波発生体が収容されるハウジングを、さらに備えるような構成が採られ得る。この場合、前記遮音カバーは、前記ハウジングに上方から被せられるキャップ部と、前記キャップ部の下端部から周囲に張り出すフランジ部と、を含むような構成とされ得る。
上記の構成によれば、遮音カバーを、ハウジングを利用して貯水槽の上方に保持することができる。
なお、上記の構成の場合、吸音シートは、少なくとも、貯水槽側の面であるフランジ部の下面に装着され得る。さらに、吸音シートが、貯水槽側の面であるキャップ部の内側面にも装着されると、吸音効果が高まる。
上記の構成とされた場合、さらに、前記超音波発生体が、振動ホーンを含み、前記振動ホーンの先端部が前記ハウジングから下方に突出するような構成が採られ得る。この場合、前記キャップ部の天面には、前記振動ホーンの先端面の真上位置に、当該先端面の前後左右の位置を示す第1目印部が設けられ得る。
このような構成とされれば、ユーザは、超音波洗浄装置による洗浄運転の際、振動ホーンの先端面の位置を確認できるので、洗濯物の所望部分を、当該先端面へ移動させやすくなる。
上記の構成とされた場合、さらに、前記フランジ部の上面には、前記キャップ部を挟んだ左右両側に、前記先端面の前後の位置を示す第2目印部が設けられ得る。
このような構成とされれば、ユーザは、第1目印部のみならず第2目印部によっても振動ホーンの先端面の位置を確認できるので、洗濯物の所望部分を、当該先端面へ一層移動させやすくなる。
本発明の第2の態様は、超音波洗浄装置を備える洗濯機に関する。本態様に係る洗濯機において、前記超音波洗浄装置は、水が溜められる貯水槽を有し、当該貯水槽に溜められた水に被洗浄物が浸漬される貯水部と、前記貯水槽の上方に位置し、被洗浄物に浸透した水に接触して、当該水に超音波を伝播させる超音波発生体と、前記貯水槽を、前記貯水部における前記貯水槽の周縁部と隙間を有する状態で上方から覆う遮音カバーと、を備える。
本態様に係る洗濯機によれば、上記第1の態様と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、洗浄時に発生する騒音を低減することにより、ユーザが被洗浄物の洗浄を快適に行え得る超音波洗浄装置および洗濯機を提供できる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明によりさらに明らかとなろう。ただし、以下の実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施の形態に係る、全自動洗濯機の側面断面図である。 図2(a)は、実施の形態に係る、超音波洗浄装置が収納部から引き出された状態にあるときの超音波洗浄装置および上面板の斜視図である。図2(b)は、実施の形態に係る、超音波洗浄装置が収納部に収納された状態にあるときの超音波洗浄装置および上面板の要部の斜視図である。 図3は、実施の形態に係る、超音波洗浄装置の斜視図である。 図4は、実施の形態に係る、貯水部が本体部から離脱した状態の超音波洗浄部、貯水部および本体部を示す斜視図である。 図5は、実施の形態に係る、超音波洗浄部および本体部の側面断面図である。 図6(a)および(b)は、それぞれ、実施の形態に係る、前方上方および後方上方から見た遮音カバーの斜視図である。 図7(a)および(b)は、それぞれ、実施の形態に係る、遮音カバーの底面図および側面断面図である。 図8は、実施の形態に係る、超音波発生体の位置で切断された超音波洗浄装置の正面断面図である。 図9(a)は、実施の形態に係る、貯水部が離脱した状態の超音波洗浄装置の底面図であり、図9(b)は、実施の形態に係る、超音波洗浄装置の前部の平面図である。
以下、本発明の洗濯機の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、全自動洗濯機1の側面断面図である。
全自動洗濯機1は、外郭を構成する筐体10を備える。筐体10は、上下の面が開放された方形筒状の胴体部11と、胴体部11の上面を覆う上面板12と、胴体部11を支持する脚台13とを含む。上面板12には、洗濯物の投入口14が形成される。投入口14は、開閉自在な上蓋15により覆われる。上面板12の前部には、内部に制御ユニット16が配置される。制御ユニット16は、全自動洗濯機1による洗濯運転および超音波洗浄装置50による洗浄運転を制御する。
筐体10内には、上面が開口する外槽20が配置される。外槽20は、防振装置を有する4本の吊棒21により弾性的に吊り下げ支持される。外槽20内には、上面が開口する洗濯脱水槽22が配置される。洗濯脱水槽22は、鉛直方向に延びる回転軸を中心に回転する。洗濯脱水槽22の内周面には、全周に亘って多数の脱水孔22aが形成される。洗濯脱水槽22の上部には、バランスリング23が設けられる。洗濯脱水槽22の底部には、パルセータ24が配置される。パルセータ24の表面には、放射状に複数の羽根24aが設けられる。
外槽20の外底部には、洗濯脱水槽22およびパルセータ24を駆動するトルクを発生させる駆動ユニット30が配置される。駆動ユニット30は、駆動モータ31と、伝達機構部32とを含む。伝達機構部32は、クラッチ機構32aを有し、当該クラッチ機構32aによる切替操作により、洗い工程およびすすぎ工程では、駆動モータ31のトルクをパルセータ24のみに伝達してパルセータ24のみを回転させ、脱水工程では、駆動モータ31のトルクをパルセータ24および洗濯脱水槽22に伝達してパルセータ24および洗濯脱水槽22を一体的に回転させる。
外槽20の外底部には、排水口部20aが形成される。排水口部20aには、排水バルブ40が設けられる。排水バルブ40は、排水ホース41に接続される。排水バルブ40が開放されると、洗濯脱水槽22および外槽20に溜められた水が排水ホース41を通じて機外へ排出される。
外槽20の上部には、溢水口20bが形成される。外槽20内に所定の溢水水位以上の水が溜められると、溢水口20bから水が排出される。外槽20の外面には、溢水口20bを覆うように溢水受け部25が設けられる。溢水受け部25の底部には、溢水パイプ26の一端が接続される。溢水パイプ26の他端は、排水ホース41に接続される。溢水口20bから排出された水は、溢水受け部25により受けられた後、溢水パイプ26を通って排水ホース41へ流れる。
上面板12の後部のほぼ中央には、超音波洗浄装置50が配置される。超音波洗浄装置50では、主に、被洗浄物に部分的に付着した汚れを、全自動洗濯機1での洗濯に先立って除去するための洗浄運転が行われる。
上面板12の後部には、超音波洗浄装置50の後方に貯留タンク60が配置され、超音波洗浄装置50の下方に排水受け部70が配置される。貯留タンク60には、超音波洗浄装置50の貯水槽210に供給される洗剤を含む水を、洗浄水として溜めることができる。貯留タンク60には、タンク内からの洗浄水の流出口を開閉する供給バルブ61が設けられる。
排水受け部70は、貯水槽210から排出された水を受ける。排水受け部70には、受けた水が排出される排出孔71が形成される。排出孔71には、排水パイプ72の一端が接続される。排水パイプ72の他端は、溢水パイプ26の上部に接続される。排水受け部70が受けた水は、排水パイプ72および溢水パイプ26を通じて排水ホース41に排出される。
上面板12の後部には、超音波洗浄装置50を取り囲むようにして、給水装置80が配置される。給水装置80は、水道栓に繋がり、洗濯脱水槽22内へ給水を行う機能を有する。また、給水装置80は、液体の洗剤および柔軟剤を洗濯脱水槽22内に自動投入する自動投入装置としても機能する。さらに、給水装置80は、貯留タンク60に洗浄水を供給する機能も備える。
図2(a)は、超音波洗浄装置50が収納部17から引き出された状態にあるときの超音波洗浄装置50および上面板12の斜視図である。図2(b)は、超音波洗浄装置50が収納部17に収納された状態にあるときの超音波洗浄装置50および上面板12の要部の斜視図である。図3は、超音波洗浄装置50の斜視図である。図2(a)では、便宜上、超音波洗浄装置50が、超音波洗浄部100に遮音カバー400が装着される前の状態で示されている。
上面板12には、後部の中央部に、超音波洗浄装置50が収納される収納部17が設けられる。上面板12は、収納部17の前方が出入口18として開口する。出入口18にはカバー19が設けられる。
図2(a)に示すように、洗浄運転が行われるとき、超音波洗浄装置50は収納部17から前方に引き出されて上面板12の投入口14の内側に張り出す。一方、図2(b)に示すように、洗浄運転が行われないとき、超音波洗浄装置50は収納部17に収納される。収納部17の出入口18がカバー19により閉じられる。
超音波洗浄装置50は、超音波洗浄部100と、貯水部200と、本体部300と、遮音カバー400と、を備える。超音波洗浄部100は、超音波を発生させる超音波発生体を有する。貯水部200には、超音波発生体の下方に位置し、洗浄水が溜められる貯水槽210が設けられる。貯水槽210には、貯留タンク60の供給バルブ61に繋がる図示しない供給ノズルから洗浄水が供給される。遮音カバー400は、本体部300の前方位置において、超音波洗浄部100と貯水槽210とを上方から覆う。
図4は、貯水部200が本体部300から離脱した状態の超音波洗浄部100、貯水部200および本体部300を示す斜視図である。図5は、超音波洗浄部100および本体部300の側面断面図である。
超音波洗浄部100は、本体部300に保持される。貯水部200は、本体部300に離脱可能に装着される。
超音波洗浄部100は、超音波発生体110と、ハウジング120とを備える。超音波発生体110は、超音波振動子111と、超音波振動子111に結合される振動ホーン112とを含む。超音波発生体110は、超音波振動子111の高周波振動により、振動ホーン112の先端から超音波を発生させる。ハウジング120は、前後方向に長く、その先端部121が下方に屈曲するようなアーム形状を有する。ハウジング120の後部122が、本体部300の上部に固定される。
ハウジング120内の前部に超音波発生体110が配置される。超音波発生体110は、取付部130を用いてハウジング120内の所定位置に取り付けられる。
ハウジング120の先端部に設けられた開口部123から、振動ホーン112の先端部が下方に突出する。振動ホーン112の先端面112aは、前後方向に細長いほぼ長方形状を有する。
貯水部200は、前後方向にやや長く且つ上下方向に扁平であって左側部分が右側部分よりも後方に張り出すような形状を有する。貯水部200の前面には、取っ手201が形成される。
貯水部200の上面には、貯水槽210が形成される。貯水槽210は、貯水部200の形状に沿った形状、即ち左側部分が右側部分よりも後方に張り出すような形状を有する。貯水槽210には、左側部分の後面の下部に排水口211が形成される。排水口211は、弁体220により閉塞される。弁体220には、弁可動部材230が連結される。弁可動部材230は、後部231が貯水部200よりも後方に張り出す。弁可動部材230は、図示しないスプリングにより、弁体220が閉じる後方向に付勢される。
超音波洗浄装置50が収納部17から引き出されているとき、弁体220により排水口211が閉鎖された状態となる。超音波洗浄装置50が収納部17に収納されると、弁可動部材230が、排水受け部70の後壁に当接して前方へ移動する。これにより、弁体220が前方へ移動し、排水口211が開放される。排水口211が開放されると、貯水槽210内の洗浄水が排水受け部70へ排出される。
本体部300は、正面視において、ほぼ方形状を有する。本体部300の左右の下端部には、前方へ延びるレール部301が設けられる。また、本体部300には、左側に、貯水部200の後部、即ち左側の張出部分200aが通される開口部302が形成される。
図6(a)および(b)は、それぞれ、前方上方および後方上方から見た遮音カバー400の斜視図である。図7(a)および(b)は、それぞれ、遮音カバー400の底面図および側面断面図である。なお、図7(a)には、便宜上、吸音シート500にハッチングが施されている。
遮音カバー400は、ポリプロピレン等の樹脂材料により形成され、キャップ部410と、フランジ部420とを含む。
キャップ部410は、底面および後面が開口する。キャップ部410の上部410aは、超音波洗浄部100のハウジング120の平面形状とほぼ等しい平面形状を有する。キャップ部410の下部410bは、ほぼ半長円状の平面形状を有し、その前後左右方向のサイズが上部410aの前後左右方向のサイズよりも少し大きくなっている。
キャップ部410の天面には、前側に第1目印部411が設けられる。第1目印部411は、超音波発生体110の振動ホーン112の先端面112aの前後方向および左右方向の位置を示す。第1目印部411は、前後方向に細長いリブであり、振動ホーン112の先端面112aを模した形状に形成され、その前後方向および左右方向の寸法が、先端面112aの前後方向および左右方向の寸法に近くなっている。
フランジ部420は、キャップ部410の下端部から周囲に張り出し、平面視において、ほぼU字状を有する。フランジ部420の外周縁には、当該外周縁から垂下するように、ほぼU字状の周縁リブ421が形成される。
フランジ部420には、キャップ部410を挟んで左右両側に第2目印部422が設けられる。第2目印部422は、振動ホーン112の先端面112aの前後方向の位置を示す。第2目印部422は、左右方向に延び前後方向に並ぶ複数の細長いリブ422aにより構成される。第2目印部422は、第1目印部411と前後方向において等しい位置に存在し、その前後方向の寸法が、振動ホーン112の先端面112aの前後方向の寸法に近くなっている。
遮音カバー400には、その後端部の左右に、ほぼ方形板状の2つの第1補強リブ431と、ほぼ直角台形状の2つの第2補強リブ432とが設けられる。
各第1補強リブ431は、キャップ部410の下部410bとフランジ部420とに跨る。各第1補強リブ431は、その両表面が前後方向を向く。
各第2補強リブ432は、各第1補強リブ431とフランジ部420とに跨る。各第2補強リブ432は、その両表面が左右方向を向き、各第1補強リブ431とT字状に交わる。
遮音カバー400には、キャップ部410の下部410bの内側面のほぼ全域と、フランジ部420の下面のほぼ全域とに、吸音シート500が装着される。吸音シート500は、発泡ウレタン等、音を吸収可能な材料により形成される。フランジ部420の下面およびキャップ部410の下部410bの内側面は、遮音カバー400の貯水槽210側の面である。
図8は、超音波発生体110の位置で切断された超音波洗浄装置50の正面断面図である。図9(a)は、貯水部200が離脱した状態の超音波洗浄装置50の底面図であり、図9(b)は、超音波洗浄装置50の前部の平面図である。なお、図8では、貯水槽210内に溜められる水の水位が一点鎖線により示されている。さらに、図9(b)では、振動ホーン112の先端面112aと貯水槽210とが破線により示されている。
貯水部200は、前方から本体部300に装着される。貯水部200の裏側には、右端部と左端部に、それぞれ、挿入部203が設けられ、これら挿入部203に本体部300の左右のレール部301が挿入されることにより、貯水部200がレール部301に案内される。貯水部200の張出部分200aが、本体部300の開口部302を通過する。
貯水部200が本体部300に装着された状態において、超音波発生体110の振動ホーン112の先端部が貯水槽210内に入り込んだ状態となり、振動ホーン112の先端面112aの位置が貯水槽210の上面の位置よりも低くなる。さらに、振動ホーン112の先端面112aの位置は、貯水槽210内に溜められる水の水位よりも低く、振動ホーン112の先端部が貯水槽210内の水に接触する。
遮音カバー400のキャップ部410が、上方から超音波洗浄部100のハウジング120に被せられる。これにより、遮音カバー400が超音波洗浄部100と貯水槽210を上方から覆う。貯水槽210は、全自動洗濯機1の外部に露出する、本体部300の前面よりも前側の領域全体が、遮音カバー400により覆われる。遮音カバー400の後端部、即ち、2つの第1補強リブ431の部分が、本体部300の前面に接触する。
図9(a)に示すように、キャップ部410の上部410aの内側面がハウジング120の外側面に嵌合する。これにより、遮音カバー400が、ハウジング120に離脱可能に固定され、貯水槽210の上方に保持される。
ここで、キャップ部410は、下部410bの内部空間が上部410aの内部空間より広く、上部410aと下部410bとの境界部分に段差が生じている。このため、下部410bの内側面に吸音シート500を装着する際、誤って上部410aの内側面に吸音シート500が掛かってしまうようなことが生じず、吸音シート500によりキャップ部410とハウジング120との嵌合が妨げられることがない。また、下部410bの内部空間が上部410aの内部空間より広いため、下部410bの内側面に吸音シート500を装着する作業を容易に行える。
図8に示すように、遮音カバー400、即ちフランジ部420の周縁リブ421と、貯水部200における貯水槽210の周縁部202との間には、上下方向に所定の隙間Gが設けられる。隙間Gの大きさは、厚手のタオルや衣類が当該隙間Gを十分に通過可能であるが、極力音が漏れにくい大きさに設定される。隙間Gは、たとえば、5~10mm程度、具体的には8mmに設定される。
ここで、周縁リブ421のフランジ部420の下面からの長さは、フランジ部420の下面に装着された吸音シート500の厚みより大きくなっている。このため、周縁リブ421と周縁部202との間の隙間Gを、遮音性を考慮して小さくしつつ、遮音カバー400と貯水槽210との間に形成される空間を広くでき、洗浄運転の際、当該空間内で洗濯物が動きやすくなる。さらに、周縁リブ421により吸音シート500が保護されるので、隙間Gから挿入される洗濯物が吸音シート500に当たりにくくなり、吸音シート500の破損、剥がれ等が防止される。
図9(b)に示すように、遮音カバー400の第1目印部411が、振動ホーン112の先端面112aの真上に位置する。即ち、第1目印部411の前後左右の位置が、振動ホーン112の先端面112aの前後左右の位置に一致する。上方から見て、第1目印部411の形状と振動ホーン112の先端面112aの形状とがぴたりと重なる。さらに、遮音カバー400の左右両側の第2目印部422の前後の位置が、振動ホーン112の先端面112aの前後の位置に一致する。
さて、全自動洗濯機1では、各種運転コースの洗濯運転を行うことができる。洗濯運転では、洗い工程、中間脱水工程、すすぎ工程および最終脱水工程が順番に実行される。運転コースによっては、中間脱水工程およびすすぎ工程が2回行われる場合がある。
洗い工程およびすすぎ工程では、洗濯脱水槽22内に水が溜められた状態で、パルセータ24が右方向および左方向に回転する。パルセータ24の回転により洗濯脱水槽22内に水流が発生する。洗い工程では、発生した水流と水に含まれる洗剤とにより洗濯物が洗われる。すすぎ工程では、発生した水流により洗濯物がすすがれる。
中間脱水工程および最終脱水工程では、洗濯脱水槽22およびパルセータ24が一体となって高速回転する。洗濯脱水槽22に発生する遠心力の作用により、洗濯物が脱水される。
さらに、全自動洗濯機1では、超音波洗浄装置50による洗浄運転を行うことができる。
洗浄運転が開始されると、貯留タンク60から貯水槽210へ洗浄水が供給され、所定の水位まで貯水槽210内に洗浄水が溜められる。ユーザは、遮音カバー400の周縁リブ421と貯水槽210の周縁部202との間の隙間Gから洗濯物の汚れの付着部分を挿入して、当該汚れ付着部分を貯水槽210と超音波発生体110との間にセットする。汚れの付着部分が、貯水槽210内に溜められた洗浄水で浸される。超音波発生体110の振動ホーン112の先端面112aが汚れ付着部分に浸透した洗浄水に接触する。
その後、超音波発生体110が作動すると、振動ホーン112の先端から超音波が発生する。汚れ付着部分に浸透した水に超音波が伝播し、多数の空洞の発生と消滅とが短時間に起こる現象、即ちキャビテーションが発生する。このキャビテーションの作用によって汚れ付着部分から汚れが剥離する。この際、洗剤の力が加わることにより、洗浄力が高まる。
超音波発生体110からの超音波によって洗浄水にキャビテーションが起こると、当該キャビテーションによる騒音が貯水槽210内で発生する。発生した騒音は、貯水槽210が開口する上方へと伝播する。
本実施の形態では、貯水槽210の上方が遮音カバー400により覆われている。上方へと伝播した騒音は、遮音カバー400に設けられた吸音シート500により吸収される。さらに、遮音カバー400自体によって騒音の伝播が遮断される。これにより、超音波洗浄装置50から外部に発せられる騒音が低減される。
なお、遮音カバー400において、吸音シート500は、貯水槽210に対面するフランジ部420の下面に装着されているのみならず、キャップ部410の下部410bの内側面にも装着されている。これにより、吸音効果が高まり、騒音が低減しやすくなる。
貯水槽210への給水後、超音波洗浄装置50への洗濯物のセットが遅れた場合は、貯水槽210内に洗濯物が存在しない状態で超音波発生体110が作動し得る。この場合も、貯水槽210内では、振動ホーン112の先端面112aが溜められた水に接触しているため、キャビテーションが起きて騒音が発生する。この騒音も、遮音カバー400により低減させることができる。
洗浄運転時、ユーザは、貯水槽210の外に出ている洗濯物の左右両側部分を両手で把持し、洗濯物を前後や左右に移動させて、振動ホーン112の先端面112aに接触する部分を変えていく。この際、ユーザは、第1目印部411により、遮音カバー400で隠れている振動ホーン112の先端面112aの前後左右の位置を確認できる。特に、第1目印部411は、振動ホーン112の先端面112aに近い形状およびサイズであるため、ユーザは、先端面112aの位置を的確に把握しやすい。このように、ユーザは、洗濯物の所望部分を振動ホーン112の先端面112aへ移動させやすくなる。
さらに、ユーザが洗濯物を把持する手元を見ているときにも、手元近くに存在する第2目印部422により振動ホーン112の先端面112aの前後の位置を確認できる。これにより、ユーザは、より一層、洗濯物の所望部分を振動ホーン112の先端面112aへ移動させやすくなる。
超音波発生体110が作動してから所定の運転時間がすると、超音波発生体110が停止する。これにより、洗浄運転が終了する。
<実施の形態の効果>
以上、本実施の形態によれば、超音波洗浄装置50が、貯水槽210を、貯水部200における貯水槽210の周縁部202と上下方向に隙間Gを有する状態で上方から覆う遮音カバー400を備えている。これにより、超音波発生体110の動作時に貯水槽210内で発生する、キャビテーションに起因する騒音を、遮音カバー400により遮音できる。よって、超音波洗浄装置50の外部に発せられる騒音を低減でき、ユーザが被洗浄物の洗浄を快適に行える。
さらに、本実施の形態によれば、遮音カバー400には、貯水槽210側の面に吸音シート500が装着されているので、貯水槽210内で発生した騒音を吸音シート500により吸収することができる。これにより、超音波洗浄装置50の外部に発せられる騒音を一層低減できる。
さらに、本実施の形態によれば、遮音カバー400は、超音波発生体110が収容されるハウジング120に上方から被せられるキャップ部410と、キャップ部410の下端部から周囲に張り出すフランジ部420と、を含むような構成とされている。これにより、遮音カバー400を、ハウジング120を利用して貯水槽210の上方に保持することができる。
さらに、本実施の形態によれば、キャップ部410の天面には、超音波発生体110の振動ホーン112の先端面112aの真上位置に、当該先端面112aの前後左右の位置を示す第1目印部411が設けられている。これにより、ユーザは、超音波洗浄装置50による洗浄運転の際、振動ホーン112の先端面112aの前後左右の位置を確認できるので、洗濯物の所望部分を、当該先端面112aへ移動させやすくなる。
さらに、本実施の形態によれば、フランジ部420の上面には、キャップ部410を挟んだ左右両側に、振動ホーン112の先端面112aの前後の位置を示す第2目印部422が設けられている。これにより、ユーザは、洗濯物を把持する手元を見ているときにも、手元近くに存在する第2目印部422により振動ホーン112の先端面112aの前後の位置を確認でき、洗濯物の所望部分を、当該先端面112aへ一層移動させやすくなる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、キャップ部410の天面に設けられた第1目印部411は、細長い形状のリブにより構成される。しかしながら、第1目印部411の構成は、上記構成に限られない。たとえば、キャップ部410の天面を細長い形状に凹ませることにより第1目印部411が構成されてもよい。同様に、フランジ部420に設けられた第2目印部422は、上記実施の形態のような、前後方向に並ぶ複数の細長いリブでなく、たとえば、複数の細長い溝部により構成されてもよく、前後方向に延びる一つのリブや溝部により構成されてもよい。さらに、遮音カバー400は、少なくとも第2目印部422が設けられないような構成とされてもよい。
さらに、上記実施の形態では、吸音シート500が、遮音カバー400のキャップ部410の内側面とフランジ部420の下面とに装着されたが、フランジ部420の下面のみに装着されてもよい。さらに、遮音性に優れた材料により遮音カバー400が形成されるなど、遮音カバー400のみで十分な防音が図れる場合、遮音カバー400に吸音シート500が設けられなくてもよい。
さらに、上記実施の形態では、遮音カバー400は、キャップ部410の内側面がハウジング120の外側面に嵌合することにより、ハウジング120に着脱可能、即ち工具等を用いることなしに取り外しできるように、取り付けられる。しかしながら、上記嵌合のみでは遮音カバー400を十分に保持できない場合、スナップフィット構造など、他の着脱可能とする構造が付加されてもよい。
さらに、遮音カバー400は、着脱可能でなくてもよく、たとえば、ネジや接着剤により、ハウジング120や本体部300に固定されてもよい。
さらに、上記実施の形態では、遮音カバー400は、キャップ部410とフランジ部420を含むような構成とされる。しかしながら、遮音カバー400の構成は、上記の構成に限られない。たとえば、遮音カバー400は、フランジ部420のようなU字の板状に形成されてハウジング120の外面に装着され、ハウジング120の周囲を囲んで貯水槽210を覆うような構成とされてもよい。
さらに、遮音カバー400は、上記実施の形態のように不透明な材料でなく、アクリル樹脂等の透明な材料により形成されてもよい。この場合、遮音カバー400の外から振動ホーン112の先端面112aの位置を確認しやすくなる。
さらに、上記実施の形態では、洗剤を含む水である洗浄水が貯水槽210に溜められる。しかしながら、洗剤を含まない水が貯水槽210に溜められるようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、全自動洗濯機1が示された。しかしながら、本発明は、全自動洗濯機1以外の洗濯機、たとえば、横軸型のドラムを有するドラム式洗濯機にも適用できる。また、本発明は、乾燥機能を有する全自動洗濯乾燥機およびドラム式洗濯乾燥機にも適用できる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 全自動洗濯機(洗濯機)
50 超音波洗浄装置
110 超音波発生体
112 振動ホーン
112a 先端面
120 ハウジング
200 貯水部
210 貯水槽
400 遮音カバー
410 キャップ部
411 第1目印部
420 フランジ部
422 第2目印部
500 吸音シート

Claims (6)

  1. 水が溜められる貯水槽を有し、当該貯水槽に溜められた水に被洗浄物が浸漬される貯水部と、
    前記貯水槽の上方に位置し、被洗浄物に浸透した水に接触して、当該水に超音波を伝播させる超音波発生体と、
    前記貯水槽を、前記貯水部における前記貯水槽の周縁部と隙間を有する状態で上方から覆う遮音カバーと、
    を備えることを特徴とする超音波洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の超音波洗浄装置において、
    前記遮音カバーには、前記貯水槽側の面に吸音シートが装着される、
    ことを特徴とする超音波洗浄装置。
  3. 請求項1または2に記載の超音波洗浄装置において、
    前記超音波発生体が収容されるハウジングを、さらに備え、
    前記遮音カバーは、
    前記ハウジングに上方から被せられるキャップ部と、
    前記キャップ部の下端部から周囲に張り出すフランジ部と、を含む、
    ことを特徴とする超音波洗浄装置。
  4. 請求項3に記載の超音波洗浄装置において、
    前記超音波発生体は、振動ホーンを含み、
    前記振動ホーンの先端部が前記ハウジングから下方に突出し、
    前記キャップ部の天面には、前記振動ホーンの先端面の真上位置に、当該先端面の前後左右の位置を示す第1目印部が設けられる、
    ことを特徴とする超音波洗浄装置。
  5. 請求項4に記載の超音波洗浄装置において、
    前記フランジ部の上面には、前記キャップ部を挟んだ左右両側に、前記先端面の前後の位置を示す第2目印部が設けられる、
    ことを特徴とする超音波洗浄装置。
  6. 超音波洗浄装置を備える洗濯機において、
    前記超音波洗浄装置は、
    水が溜められる貯水槽を有し、当該貯水槽に溜められた水に被洗浄物が浸漬される貯水部と、
    前記貯水槽の上方に位置し、被洗浄物に浸透した水に接触して、当該水に超音波を伝播させる超音波発生体と、
    前記貯水槽を、前記貯水部における前記貯水槽の周縁部と隙間を有する状態で上方から覆う遮音カバーと、を備える、
    ことを特徴とする洗濯機。
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