JP2024000396A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】胴回り部材の伸長率が高い場合でもゆったりと着用することが可能なパンツ型吸収性物品を提供する。【解決手段】吸収性本体(10)と、左右方向に伸縮性を備えた胴回り部材(20)と、を有し、胴回り部材(20)は、前側胴回り部(FA)と、後側胴回り部(BA)とを有し、前側胴回り部(FA)と後側胴回り部(BA)とが、左右方向の両側部に設けられた一対のサイド接合部(40)によって互いに接合されているパンツ型吸収性物品(1)であって、左右方向において、自然状態から、胴回り部材(20)の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで伸長させたときの力の大きさと、最も伸長させた状態から、胴回り部材(20)の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで収縮させたときの力の大きさとの差が、4.0N以下である。【選択図】図10

Description

本発明は、パンツ型吸収性物品に関する。
従来、胴回り部材に、左右方向に伸縮性を有する弾性部材が複数設けられたパンツ型吸収性物品が知られている。例えば、特許文献1には、外装シート12(胴回り部材に相当)を構成する外側層12Sと内側層12Hとの間に挟まれる弾性伸縮部材12Cの外面にホットメルト接着剤を塗布し、この接着剤及び弾性伸縮部材12Cを介して両層12S、12Hを接着するように構成したパンツ型おむつが開示されている。
特開2012-61348号公報
このようなパンツ型吸収性物品では、着用時において胴回り部材の左右方向における長さ(つまり胴回り開口の周長)が常に一定に保たれているわけではなく、着用者の身体の動きや呼吸に応じて胴回り部材が左右方向に伸縮する場合がある。特に、胴回り部材の左右方向における長さが、最も伸長した状態の80%程度となる高伸長状態で着用されていた場合には、胴回り部材の伸縮に伴って着用者の胴体への締め付け力が大きくなり、ゆったりと着用することが困難であった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、胴回り部材の伸長率が高い場合でもゆったりと着用することが可能なパンツ型吸収性物品を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、液吸収性の吸収性本体と、前記左右方向に伸縮性を備えた胴回り部材と、を有し、前記胴回り部材は、前記前後方向の前側に設けられた前側胴回り部と、前記前後方向の後側に設けられた後側胴回り部とを有し、前記前側胴回り部と前記後側胴回り部とが、前記左右方向の両側部に設けられた一対のサイド接合部によって互いに接合されているパンツ型吸収性物品であって、前記左右方向において、自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで伸長させたときの力の大きさと、最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで収縮させたときの力の大きさと、の差が、4.0N以下である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、胴回り部材の伸長率が高い場合でもゆったりと着用することが可能なパンツ型吸収性物品を提供することが可能である。
おむつ1の一構成例を示す概略斜視図である。 展開かつ伸長状態のおむつ1を厚さ方向の肌側から見た概略平面図である。 、図2のA-A断面模式図である。 吸収性本体10の平面図及び断面図である。 胴回り部材20において、複数の溶着部50が形成される範囲について説明する図である。 溶着部50の配置の一例について説明する図である。 図7A及び図7Bは、溶着部50によって胴回り弾性部材25が胴回り部材20に取り付けられる原理について説明する図である。 胴回り部材20の締め付け力の大きさを測定するための引張り試験の概念について説明する図である。 おむつ1及び比較例A~Fについて、引張試験を行った結果を示す表である。 おむつ1及び比較例A,Bについて、胴回り部材の伸長率と、伸長時及び収縮時における力の大きさとの関係を表したグラフである。 おむつ1及び比較例A~Fの下側部FA2ついて、引張試験を行った結果を示す表である。 おむつ1及び比較例A,Bについて、胴回り部材の下側部FA2における伸長率と、伸長時及び収縮時における力の大きさとの関係を表したグラフである。 おむつ1及び比較例A~Fの上側部FA1ついて、引張試験を行った結果を示す表である。 おむつ1及び比較例A,Bについて、胴回り部材の上側部FA1における伸長率と、伸長時及び収縮時における力の大きさとの関係を表したグラフである。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
(態様1)
互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、液吸収性の吸収性本体と、前記左右方向に伸縮性を備えた胴回り部材と、を有し、前記胴回り部材は、前記前後方向の前側に設けられた前側胴回り部と、前記前後方向の後側に設けられた後側胴回り部とを有し、前記前側胴回り部と前記後側胴回り部とが、前記左右方向の両側部に設けられた一対のサイド接合部によって互いに接合されているパンツ型吸収性物品であって、前記左右方向において、自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで伸長させたときの力の大きさと、最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで収縮させたときの力の大きさとの差が、4.0N以下である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
態様1のパンツ型吸収性物品によれば、胴回り部材が高伸長状態(伸長率80%)で着用されていた際に、胴回り部材が左右方向に伸縮したときの伸長時と収縮時との力の大きさの差が4.0N以下となり、力の大きさの差が4.0Nよりも大きい場合と比較して、着用者の胴回りに作用する締め付け力が小さくなる。したがって、高伸長状態であってもゆったりと着用することができる。
(態様2)
前記左右方向において、自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの60%になるまで伸長させたときの力の大きさと、最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの60%になるまで収縮させたときの力の大きさとの差が、2.5N以下である、態様1に記載のパンツ型吸収性物品。
態様2のパンツ型吸収性物品によれば、胴回り部材が低伸長状態(伸長率60%)で着用されていたときの伸長時と収縮時の力の大きさの差が2.5N以下となり、力の大きさの差が2.5Nよりも大きい場合と比較して締め付け力が小さくなる。したがって、低伸長状態でもゆったりと着用することができる。
(態様3)
前記左右方向において、自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの85%になるまで伸長させたときの力の大きさと、最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの85%になるまで収縮させたときの力の大きさとの差が、4.0N以下である、態様1または2に記載のパンツ型吸収性物品。
態様3のパンツ型吸収性物品によれば、胴回り部材が高伸長状態(伸長率85%)で着用されていたときの伸長時と収縮時の力の大きさの差が4.0N以下となり、力の大きさの差が4.0Nよりも大きい場合と比較して締め付け力が弱くなる。したがって、通常の使用態様で想定される最大の伸長状態でもゆったりと着用することができる。
(態様4)
前記左右方向において、最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの50%になるまで収縮させたときの力の大きさを、自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの50%になるまで伸長させたときの力の大きさで割ったときの割合が、50%以上である、態様1~3の何れかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様4のパンツ型吸収性物品によれば、胴回り部材の収縮時に作用する力の大きさが、伸長時に作用する力の大きさの50%以上であり、50%未満である場合と比較して、収縮時の力が小さくなり難い。したがって、低伸長状態(50%)で着用されていた場合に、締め付け力が不足して胴回り部材の位置ずれが生じてしまうこと等を抑制しやすくなる。
(態様5)
前記左右方向において、最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの60%になるまで収縮させたときの力の大きさを、自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの60%になるまで伸長させたときの力の大きさで、割ったときの割合が、60%以上である、態様1~4の何れかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様5のパンツ型吸収性物品によれば、胴回り部材の収縮時に作用する力の大きさが、伸長時に作用する力の大きさの60%以上であり、60%未満である場合と比較して、収縮時の力が小さくなり難い。したがって、低伸長状態(60%)で着用されていた場合に、締め付け力が不足して胴回り部材の位置ずれが生じてしまうこと等を抑制しやすくなる。
(態様6)
前記左右方向において、前記胴回り部材を、最も伸長させたときの長さの50%の状態から85%の状態まで伸長させたときの力の大きさの増加割合が、30N以下である、態様1~5の何れかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様6のパンツ型吸収性物品によれば、胴回り部材を伸長率50%~85%の範囲で伸長させる際の力の増加割合が30N以下となり、30Nよりも大きい場合と比較して、、胴回り部材が緩やかに伸長しやすくなる。したがって、胴回り部材において締め付け力の急激な増加が抑制され、ゆったりと着用しやすくなる。
(態様7)
前記左右方向において、前記胴回り部材を、最も伸長させたときの長さの75%の状態から85%の状態まで伸長させたときの力の大きさの増加割合が、44N以下である、態様6に記載のパンツ型吸収性物品。
態様7のパンツ型吸収性物品によれば、胴回り部材を伸長率75%~85%の範囲で伸長させる際の力の増加割合が44N以下であり、44Nよりも大きい場合と比較して、胴回り部材が緩やかに伸長しやすくなる。したがって、高伸長状態であってもゆったりと着用することができる。
(態様8)
前記上下方向において、前記一対のサイド接合部の中央位置よりも下側の領域で、前記左右方向において、自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで伸長させたときの力の大きさと、最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで収縮させたときの力の大きさと、の差が、1.5N以下である、態様1~7の何れかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様8のパンツ型吸収性物品によれば、吸収性本体や吸収性コアと重複する胴回り部材の下側部分において、伸長時と収縮時との力の大きさの差が1.5N以下となり、1.50Nよりも大きい場合と比較して、伸長時と収縮時とで力の大きさの差が小さくなる。したがって、高伸長状態であってもゆったりと着用することが可能であり、また、吸収性本体や吸収性コアの位置ずれが抑制されやすくなる。
(態様9)
前記上下方向において、前記一対のサイド接合部の中央位置よりも下側の領域で、前記左右方向において、自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで伸長させたときの力の大きさと、最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで収縮させたときの力の大きさとの差は、前記上下方向において、前記一対のサイド接合部の前記中央位置よりも上側の領域で、前記左右方向において、自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで伸長させたときの力の大きさと、最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで収縮させたときの力の大きさとの差よりも小さい、態様1~8の何れかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様9のパンツ型吸収性物品によれば、胴回り部材が高伸長状態(80%)で着用されていた際に、胴回り部材の上側部における伸長時と収縮時との力の差よりも、下側部における伸長時と収縮時との力の差の方が小さくなるため、胴回り部材全体としてゆったり感を維持しつつ、吸収性本体等と重複する下側部において吸収性本体に対して左右方向に大きな伸縮力が作用することが抑制され、吸収性本体の位置ずれを生じ難くすることができる。
(態様10)
前記上下方向において、前記一対のサイド接合部の中央位置よりも上側の領域で、前記左右方向において、自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの85%になるまで伸長させたときの力の大きさと、最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの85%になるまで収縮させたときの力の大きさと、の差が、1.35N以下である、態様1~9の何れかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様10のパンツ型吸収性物品によれば、通常の使用態様で想定される最大の伸長状態(85%)で着用されていた場合でも、着用者が締め付けを知覚しやすい胴回り部材の上側部において伸長時と収縮時とで力の大きさの差が1.35N以下となり、力の大きさの差が1.35Nよりも大きい場合と比較して締め付け力が弱くなり、ゆったり着用しやすくすることができる。
(態様11)
前記上下方向において、前記一対のサイド接合部の中央位置よりも下側の領域で、前記左右方向において、最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの50%になるまで収縮させたときの力の大きさを、自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの50%になるまで伸長させたときの力の大きさで、割ったときの割合が、50%以上である、態様1~10の何れかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様11のパンツ型吸収性物品によれば、胴回り部材の下側部2では、収縮時に作用する力の大きさが、伸長時に作用する力の大きさの50%以上となり、50%よりも小さい場合と比較して、収縮時の力が過度に小さくなり難い。したがって、低伸長状態(50%)で着用される場合であっても、吸収性本体と重複する下側部において、胴回り部材による締め付け力が不足してしまうこと等が抑制され、吸収性本体の位置ずれを生じ難くすることができる。
(態様12)
前記上下方向において、前記一対のサイド接合部の中央位置よりも下側の領域で、前記左右方向において、最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの60%になるまで収縮させたときの力の大きさを、自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの60%になるまで伸長させたときの力の大きさで、割ったときの割合が、60%以上である、態様1~11の何れかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様12のパンツ型吸収性物品によれば、胴回り部材の下側部では、収縮時に作用する力の大きさが、伸長時に作用する力の大きさの60%以上となり、60%よりも小さい場合と比較して、収縮時の力が過度に小さくなり難い。したがって、胴回り部材の伸長率が50%よりもやや高い60%の状態で着用されていた場合であっても、吸収性本体と重複する下側部において、胴回り部材による締め付け力が不足してしまうこと等が抑制され、吸収性本体の位置ずれを生じ難くすることができる。
(態様13)
前記胴回り部材は、複数の溶着部によって接合された第1シート及び第2シートの間に、前記左右方向に伸縮可能な弾性部材を前記上下方向に間隔を空けて複数備え、各々の前記弾性部材は、前記左右方向に収縮した状態において、複数の前記溶着部のうち前記上下方向に隣り合う2つの溶着部の間に挟み込まれることにより、前記胴回り部材に取り付けられている、態様1~12の何れかに記載のパンツ型吸収性物品。
態様13のパンツ型吸収性物品によれば、点在する複数の溶着部によって胴回り弾性部材を胴回り部材に取り付けることで、胴回り部材が発現する伸縮力が調整されやすく、高伸長状態においても締め付け力が過度に大きくならないようにすることができる。
===実施形態===
本発明の実施形態に係るパンツ型吸収性物品の一例として、パンツ型おむつ1(以下では、単に「おむつ1」とも呼ぶ)について説明する。なお、パンツ型吸収性物品には、ショーツ型ナプキンやパンツ型吸収パッド等も含まれる。
<おむつ1の基本的構造>
図1は、本実施形態に係るおむつ1の一構成例を示す概略斜視図である。図2は、展開かつ伸長状態のおむつ1を厚さ方向の肌側から見た概略平面図である。図3は、図2のA-A断面模式図である。
なお、おむつ1の「伸長状態」とは、おむつ1が備える各弾性部材(例えば、後述する胴回り弾性部材25や、脚回り弾性部材27等)を伸長させることにより、おむつ1全体(製品全体)を皺なく伸長させた状態、具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、後述する吸収性本体10や胴回り部材20等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い寸法になるまで伸長させた状態のことを言う。一方、伸長状態に対して図1の様な状態を自然状態とする。「自然状態」とは、おむつ1を所定時間放置したときの状態である。例えば、おむつ1の胴回り部材20を左右方向の両外側に引っ張って「伸長状態」として、この伸長状態を15秒間継続させた後、おむつ1の引っ張りを解除して机等の平面に置く。そして、このような平面平置きで5分間経過させた状態を自然状態とする。
おむつ1は、図1に示すパンツ型状態において、互いに直交する「上下方向」と「左右方向」と「前後方向」とを有している。また、図3に示すように、各部材が積層された方向である「厚さ方向」を有している。上下方向のうち、着用者がおむつ1を着用した状態で着用者の胴側となる方を「上側」とし、着用者の股下側となる方を「下側」とする。また、前後方向のうち、着用状態で着用者の腹側となる方を「前側」とし、着用者の背側となる方を「後側」とする。また、厚さ方向のうち、着用者がおむつ1を着用した状態で着用者の肌と接触する側を「肌側」とし、その反対側を「非肌側」とする。
また、おむつ1は、図2に示される展開状態において、互いに直交する「縦方向」と「横方向」とを有している。「縦方向」は、パンツ型における上下方向に沿った方向であり、「横方向」は、パンツ型における左右方向に沿った方向である。
本実施形態のおむつ1は、尿等の液体を吸収する液吸収性の吸収性本体10と、吸収性本体10の非肌側に接合され、おむつ1の着用時には着用者の胴回りに配置される胴回り部材20と、を備えている。
(吸収性本体10)
図4は、吸収性本体10の平面図及び断面図である。本実施形態の吸収性本体10は、図2に示すように、縦方向(すなわち吸収性本体10の長辺方向)がおむつ1の上下方向に沿った平面視略長方形状である。そして、図3及び図4に示すように、吸収性本体10は、縦方向(上下方向)に沿った吸収性コア11と、吸収性コア11よりも肌側に配置されたトップシート12と、吸収性コア11よりも非肌側に配置されたバックシート13と、吸収性コア11の横方向(左右方向)の両側部に配置された一対のサイドシート15,15とを有している。
吸収性コア11は、尿等の***液を吸収して保持する部材であり、例えば、高吸収性ポリマー(SAP)を含むパルプ等の液体吸収性繊維が所定の形状に成形されたものを例示できる。本実施形態の吸収性コア11は、図4に示されるように、縦方向の中央部分が左右方向の内側に括れた略砂時計状となるように成形されているが、吸収性コア11の形状はこの限りではない。また、吸収性コア11の外周面が、ティッシュペーパー等の液透過性のシート部材(コアラップシート11b)によって、覆われていても良い。
トップシート12は、着用時において着用者の肌に接触し得る液透過性のシート部材であり、例えば親水性のエアスルー不織布やスパンボンド不織布等により形成される。図4の断面図では、トップシート12の左右方向両端部が吸収性コア11よりも非肌側に折り込まれるように配置され、トップシート12が吸収性コア11を肌側から包み込むような構成となっている。また、トップシート12と吸収性コア11との間に、不図示のセカンドシート等が設けられていても良い。
バックシート13は、吸収性コア11に吸収された尿等の液体が外部に漏れ出すことを抑制するための液不透過性且つ通気性のシート部材(通気性シート部材)であり、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等の液不透過性フィルムにより形成される。
サイドシート15は、吸収性コア11の横方向の両側に配置されたシート部材であり、例えば、SMS(スパンボンド‐メルトブローン‐スパンボンド)不織布等の疎水性の不織布が用いられる。サイドシート15の上下方向(左右方向)の一端側は、吸収性コア11及びバックシート13よりも非肌側に位置するように折り曲げられている。一方、サイドシート15の上下方向(左右方向)の他端側は、吸収性コア11及びトップシート12よりも肌側に位置するように折り曲げられ、吸収性本体10の両側部において一対の防漏壁部30,30を形成する。
防漏壁部30は、吸収性本体10の横方向(左右方向)の両側に一対設けられ、所謂立体ギャザーに相当する部位である。おむつ1の着用時には、該防漏壁部30が、吸収性本体10の左右方向の両側部において着用者の肌側に起立することによって、尿等の***液が着用者の肌を伝って吸収性本体10の左右方向の外側に漏出することを抑制する。なお、防漏壁部30がそれぞれ2枚以上のシート部材(サイドシート15)によって構成されていても良い。
図4の断面図に示されるように、サイドシート15のうち、厚さ方向の肌側に折り曲げられた部分の端部15tでは、サイドシート15が複数回折り返されることによって厚さ方向に積層された状態となっており、積層されたサイドシート15の間には防漏壁弾性部材35が縦方向に沿って伸長した状態で設けられている。おむつ1の着用時には、該防漏壁弾性部材35が発現する伸縮性に基づいて、防漏壁部30の端部15tが縦方向(上下方向)に収縮することで、吸収性本体10が着用者の脚繰りに沿ってフィットしやすくなる。
(胴回り部材20)
胴回り部材20は、吸収性本体10の非肌側に配置されたシート部材であり、肌側シート21と、非肌側シート22,23と、カバーシート24と、を有する。また、図2に示すように、胴回り部材20のうち、縦方向において、中央位置CLよりも前側(図1における前後方向の前側)に形成されるサイド接合部40(後述)と重複する部分を「前側胴回り部FA」とする。同様に、胴回り部材20のうち、縦方向において、中央位置CLよりも後側(図1における前後方向の後側)に形成されるサイド接合部40と重複する部分を「後側胴回り部BA」とする。そして、縦方向において、前側胴回り部FAの後側端と後側胴回り部BAの前側端との間の部分を「股下部CA」とする。
肌側シート21は、胴回り部材20の肌側に配置されるシート部材であり、例えばスパンボンド不織布やSMS不織布等により形成される。図2に示すように、肌側シート21は、縦方向の前側(腹側)から後側(背側)に亘って連続的しており、股下部CAにおいて左右方向の内側に向かって括れた形状を有している。この括れ部分が、パンツ型形状のおむつ1における脚回り開口1b(後述)となる。
非肌側シート22は、縦方向の前側(腹側)において肌側シート21の非肌側に積層されたシート部材であり、肌側シート21と同様にスパンボンド不織布やSMS不織布等により形成される。肌側シート21と非肌側シート22とは、厚さ方向に積層された状態で、後述する複数の溶着部50,50…によって互いに接合されている。また、肌側シート21と非肌側シート22との間には、複数の胴回り弾性部材25,25…が設けられている。複数の胴回り弾性部材25,25…は、縦方向(上下方向)に間隔を空けて並んで配置されるとともに、それぞれ横方向(左右方向)に伸長した状態で肌側シート21と非肌側シート22と間に取り付けられている。これにより、胴回り弾性部材25は横方向(左右方向)に沿った伸縮性を発現し、当該伸縮性によって、胴回り部材20の前側胴回り部FAに伸縮性が付与される。
胴回り弾性部材25は、一例として、糸ゴム状に成型した熱可塑性弾性樹脂を主成分とする弾性樹脂材料によって構成することができる。上記熱可塑性弾性樹脂としては、例えば、室温でゴム弾性を示す熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、JIS K 6418:2007に記載される熱可塑性エラストマーが挙げられる。上記熱可塑性弾性樹脂は、弾性変形する温度領域が、約100℃以下のものが好ましい。上記熱可塑性弾性樹脂としては、例えば、オレフィン系エラストマー(例えば、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー社のVERSIFY(商標))、プロピレン系エラストマー(例えば、エクソンモービル社のVistamaxx(商標))、スチレン系エラストマー(例えば、日本ゼオン株式会社のQuintac(商標))等が挙げられる。
非肌側シート23は、縦方向の後側(背側)において、肌側シート21の非肌側に積層されたシート部材であり、非肌側シート22と同様の構成を有している。すなわち、非肌側シート23は、複数の溶着部50,50…によって肌側シート21と接合され、肌側シート21と非肌側シート23との間には、複数の胴回り弾性部材25,25…が横方向(左右方向)に沿って伸縮可能に設けられている。
カバーシート24は、縦方向の後側(背側)において、非肌側シート23と同様に、肌側シート21の非肌側に積層されたシート部材である。おむつ1では、図3に示されるように、非肌側シート23よりも上下方向の下側(縦方向の前側)に位置し、一部が非肌側シート23と重複して配置されている。以下では、上下方向(縦方向)において、カバーシート24と非肌側シート23とが重複している部分を「背側重複部LB」とも呼ぶ。
カバーシート24は、ホットメルト接着剤等の接着剤からなる接着面75を介して肌側シート21及び非肌側シート23の一部と接合されている。そして、カバーシート24と肌側シート21との厚さ方向の間には、糸ゴム等からなる脚回り弾性部材27が設けられている(図3参照)。脚回り弾性部材27は、肌側シート21の非肌側面の所定の領域に塗布されたホットメルト接着剤等の接着剤からなる接着部70を介して胴回り部材20に取り付けられている。本実施形態において、脚回り弾性部材27は、横方向(左右方向)の中央部において、吸収性本体10(吸収性コア11)と重複する部分が横方向に沿って直線的に配置された直線部27aと、横方向の両側部において、脚回り開口1bの輪郭に沿って湾曲して配置された湾曲部27bとを有している。脚回り弾性部材27のほぼ全域が接着部70によって固定されることにより、脚回り弾性部材27のうち直線部27aや湾曲部27bの形状を維持することができる。そして、脚回り弾性部材27が発現する伸縮性によって、おむつ1の着用時の背側において、脚回り開口1bが着用者の脚繰りに沿ってフィットしやすくなると共に、胴回り部材20のうち着用者の臀部を覆う部分が捲れにくくなる。
また、胴回り部材20は、上下方向の上端部において肌側シート21及び非肌側シート22,23の一部が下側に折り返されている。図3において、肌側シート21及び非肌側シート22は、胴回り部材20の前側上端部に位置する前側折り曲げ位置FL20fにて上下方向の下側且つ厚さ方向の肌側に折り返された部分である前側折り返し部20Ffを形成している。前側折り返し部20Ffは、ホットメルト接着剤等の接着剤によって厚さ方向に隣接するシート部材(図3では肌側シート21及び吸収性本体10のトップシート12)の少なくとも一部と互いに接合されている。
同様に、図3において、肌側シート21及び非肌側シート23は、胴回り部材20の後側上端部に位置する後側折り曲げ位置FL20bにて上下方向の下側(縦方向の前側)且つ厚さ方向の肌側に折り返された部分である後側折り返し部20Fbを形成している。後側折り返し部20Fbは、ホットメルト接着剤等の接着剤によって厚さ方向に隣接するシート部材(図3では肌側シート21及び吸収性本体10のトップシート12)と少なくとも一部が互いに接合されている。
なお、おむつ1において、肌側シート21及び非肌側シート22の何れか一方のシート部材のみが前側折り曲げ位置FL20fにて折り返されることによって前側折り返し部20Ffが形成されるのであっても良い。同様に、肌側シート21及び非肌側シート23の何れか一方のシート部材のみが後側折り曲げ位置FL20bにて折り返されることによって後側折り返し部20Fbが形成されるのであっても良い。すなわち、折り返し部20Ff,20Fbがそれぞれ一枚のシート部材によって形成されるのであっても良い。
また、折り返し部20Ff,20Fbよりも肌側に、別体のシート部材が設けられていても良い。例えば、折り返し部20Ff,20Fbの上下方向の下端エッジの肌側から上下方向に跨ぐようにシート部材を配置することで(図3では不図示)、おむつ1の着用時に折り返し部20Ff,20Fbの下端エッジが着用者の肌に食い込むことを抑制するようにしても良い。
おむつ1は、図2に示す展開状態から、縦方向における中央位置CL(図2において一点鎖線で示す)を折り位置として、吸収性本体10及び胴回り部材20が縦方向に二つ折りされる。当該二つ折りの状態において、胴回り部材20のうち前後方向に重なり合った前側胴回り部FAの横方向両側部20fe,20feと、後側胴回り部BAの横方向両側部20be,20beとがシール溶接等の公知の接合手段を用いて接合され、一対のサイド接合部40,40が形成される。これにより、二つ折りされた胴回り部材20が前側(腹側)と後側(背側)とで環状につながって、図1に示すような胴回り開口1a及び一対の脚回り開口1bが形成され、パンツ型のおむつ1となる。
<胴回り弾性部材25の取り付けについて>
胴回り弾性部材25及び脚回り弾性部材27を胴回り部材20に取り付ける際の、具体的方法について説明する。先ず、胴回り弾性部材25の取り付け方法について説明する。図5は、胴回り部材20において、複数の溶着部50が形成される範囲について説明する図である。図6は、溶着部50の配置の一例について説明する図である。図7A及び図7Bは、溶着部50によって胴回り弾性部材25が胴回り部材20に取り付けられる原理について説明する図である。
おむつ1の胴回り部材20において、肌側シート21と非肌側シート22,23とは、例えば、公知の超音波溶着等の溶着手段を用いて形成される複数の溶着部50,50…によって接合される。図5では、おむつ1の製造過程において、肌側シート21(第1シートに相当)の非肌側に非肌側シート22,23(第2シートに相当)を接合する際に、溶着部50が形成される領域を斜線部で示している。なお、肌側シート21と非肌側シート22,23とを接合する段階では、まだ脚回り開口1bは形成されていない(シート部材がカッティングされていない)。また、図5では、吸収性本体10(吸収性コア11)の位置が点線で示されているが、溶着部50を形成する段階では、まだ胴回り部材20に対して吸収性本体10は接合されていない。
図5に示されるように、肌側シート21と非肌側に非肌側シート22,23とは、それぞれ前側折り曲げ位置FL20f及び後側折り曲げ位置FL20bにて折り曲げられる前の伸長状態において、厚さ方向に重複している部分が接合される。すなわち、折り曲げ位置FL20f,FL20bを前後に跨ぐ範囲に溶着部50が形成される。そして、図5の斜線部で示される範囲において、厚さ方向に対向する肌側シート21(第1シート)と非肌側シート22,23(第2シート)との間に、左右方向に沿って伸縮可能な胴回り弾性部材25,25…が上下方向(縦方向)に間隔を空けて複数並んで介挿されつつ、溶着部50,50…に基づいて取り付けられる。
本実施形態の胴回り部材20では、図6に示されるように、複数の溶着部50,50…が上下方向(縦方向)に間隔を空けて並ぶことにより、上下方向に沿った溶着部列60が形成され、左右方向(横方向)に間隔を空けて複数の溶着部列60が設けられている。なお、図6では、説明の簡略化のため、胴回り弾性部材25及び溶着部50の配置や数量を模式的に表している。各々の溶着部列60は、左右方向の一方側若しくは他方側に凸となった凸部60Pを有するように配置されている。すなわち、溶着部列60に含まれる複数の溶着部50の左右方向における位置がそれぞれ異なることにより、溶着部列60は、全体として凹凸を有するように形成される。図6の例では、溶着部列60は上下方向に上側から下側に向かって左右に蛇行するように形成されている。但し、各々の溶着部50の配置は図6の例に限られるものではなく、溶着部列60が左右方向の一方側にのみ凸部60Pを有しているような構成であっても良い。また、溶着部列60が左右方向に凹凸を有さず、上下方向に沿って真っすぐに配置されるのであっても良い。
この溶着部列60に含まれる複数の溶着部50,50…のうち、上下方向に隣り合う2つの溶着部50,50によって胴回り弾性部材25が上下に挟み込まれることにより、胴回り弾性部材25が胴回り部材20に取り付けられる。すなわち、胴回り弾性部材25の上下方向の両側に並ぶ一対の溶着部50,50同士が、溶着部対50sをなし、該溶着部対50sによって胴回り弾性部材25が取り付けられている。
図7Aに示すように、溶着部対50sをなす一対の溶着部50,50は、上下方向に間隔GH50を空けて並んでいる。そして、間隔GH50大きさは、目標の伸長倍率まで左右方向に伸長した状態での糸ゴム等の胴回り弾性部材25の外径D25tと同寸又はそれよりも若干大きい寸法に設定されている(GH50≧D25t)。つまり、伸長状態の胴回り弾性部材25は、溶着部対50sの上下方向の間に配置される。このような構成であれば、おむつ1の製造工程において、肌側シート21及び非肌側シート22(23)の間に伸長した状態の胴回り弾性部材25を配置した後、肌側シート21と非肌側シート22(23)とを接合する際に、胴回り弾性部材25と重複させること無く溶着部50を形成することができる。ここで、「伸長倍率」とは、胴回り弾性部材25の全長L1を、自然長たる無負荷状態の全長L0の何倍まで伸ばしているかを示す値R(=L1/L0)のことである。
そして、胴回り弾性部材25が伸長状態から緩和されると、図7Bに示すように、胴回り弾性部材25は左右方向に収縮しつつ上下方向に拡大し、拡大した後の外径D25t´は溶着部対50sの上下方向の間隔GH50よりも大きくなる(D25t´>GH50)。したがって、溶着部対50sの間では胴回り弾性部材25の上下方向の拡大が規制され、これにより、溶着部50,50同士で、胴回り弾性部材25は実質的に上下方向に挟圧された状態となる。その結果、溶着部対50sによって、胴回り弾性部材25の上下方向及び左右方向の位置が規制され、胴回り弾性部材25が胴回り部材20に伸縮可能に取り付けられ、胴回り部材20に左右方向の伸縮性が付与される。
肌側シート21(第1シート)と非肌側シート22,23(第2シート)とが、超音波溶着等を用いた接合手段である溶着部50によって接合されているため、胴回り部材20の接合強度をしっかりと確保することができる。また、溶着部は、分散して配置されているため、胴回り部材20の柔軟性が維持されやすく、肌触りを良好なものとすることができる。
なお、パンツ型状態のおむつ1では、胴回り部材20の左右方向の両端部においてサイド接合部40によって胴回り弾性部材25が接合されているため、おむつ1の着用時において胴回り部材20が左右方向に伸長されたとしても、胴回り弾性部材25が胴回り部材20から外れてしまうことは無い。
<おむつ1の着用時における締め付け力について>
おむつ1の様なパンツ型吸収性物品を着用する際には、一対の脚回り開口1b,1bに着用者の両脚をそれぞれ通して、胴回り部材20及び吸収性本体10を股間側へ引き上げて着用者の身体にフィットさせる。このとき、胴回り部材20は自然状態から左右方向に伸長された状態となっており、胴回り弾性部材25が発現する伸縮性に基づいて胴回り開口1aの周方向に沿った締め付け力を発生させることで、胴回り部材20が着用者の胴回りにフィットする。
ところで、一般的なパンツ型おむつでは、着用者に着用された状態において、胴回り部材の左右方向における長さ(胴回り開口の周長)が常に一定であるとは限らない。例えば、着用者が身体を動かしたり呼吸をしたりすると、胴回りの周長が変化するため、その変化に応じて胴回り部材が左右方向に伸縮する。そして、従来のパンツ型おむつでは、胴回り部材の左右方向への伸縮に伴って、着用者の胴回りに作用する締め付け力が大きくなる場合があり、着用者に圧迫感や不快感を生じさせるおそれがあった。特に、胴回り部材の左右方向における長さが、最大伸長時(上述した伸長状態に相当)の80%程度となる、所謂高伸長状態でパンツ型おむつが着用されていた場合には、胴回り部材の伸縮に伴う締め付け力が大きくなり、ゆったりと着用することが困難であった。
これに対して、本実施形態のおむつ1では、点在する複数の溶着部50によって胴回り弾性部材25を胴回り部材20に取り付けることで、胴回り部材20が発現する伸縮力を調整し、高伸長状態においても締め付け力が過度に大きくならないようにしている。以下、本実施形態のおむつ1と、比較例として従来のパンツ型おむつA~Fとを用いて、胴回り部材20による締め付け力の大きさについて試験を行った結果について説明する。
図8は、胴回り部材20の締め付け力の大きさを測定するための引張り試験の概念について説明する図である。先ず、自然状態のおむつ1の胴回り部材20の両端部を左右方向に引っ張って、図8Aに示されるような伸長状態(すなわち、胴回り部材20の左右方向における寸法が部材単体の寸法と一致するまで伸長させた状態)とする。以下では、説明の明確化のため、図8Aの状態を「最大伸長状態」とも呼ぶ。すなわち、「最大伸長状態」は、左右方向において胴回り部材20を最も伸長させたときの状態である。この最大伸長状態における胴回り部材20の左右方向における長さをL1とする。
次に、おむつ1を自然状態に戻して、おむつ1の胴回り部材20の両端部(例えばサイド接合部40の位置)を公知の引っ張り試験器(例えば、インストロン社製万能材料試験機)のチャックで挟み込む。このとき、引っ張り試験器のチャック間の間隔は180mmとする。なお、チャック間の間隔180mmは、自然状態における胴回り部材20の左右方向における長さ以下である。この状態(すなわち自然状態)から胴回り部材20を300mm/minの引っ張り速度で左右方向の両側に引っ張り、胴回り部材20が最大伸長状態となるまで伸長させる。続いて、最大伸長状態の胴回り部材20を、左右方向における長さが180mmに戻るまで300mm/minの速度で収縮させる。このサイクルを2回繰り返す。そして、1サイクル目の引っ張り時において、胴回り部材20の左右方向における長さが所定の長さL(図8B参照)になるまで伸長させたときの力の大きさ(N)を測定して記録する。また、2サイクル目の収縮時において、胴回り部材20の左右方向における長さが所定の長さL(図8B参照)になるまで収縮させたときの力の大きさ(N)を測定し記録する。
このようにして、胴回り部材20の左右方向における長さを、最大伸長状態の(L/L1)%まで伸長させたときの力の大きさと、最大伸長状態の(L/L1)%まで収縮させたときの力の大きさとを測定し、胴回り部材20の伸縮に伴う締め付け力の大きさを評価する。また、比較例として、市販の従来型パンツ型おむつA~Fについても同様の条件で測定を行い、おむつ1との比較を行った。
図9は、おむつ1及び比較例A~Fについて、引張試験を行った結果を示す表である。図10は、おむつ1及び比較例A,Bについて、胴回り部材の伸長率と、伸長時及び収縮時における力の大きさとの関係を表したグラフである。図9では、最大伸長状態における胴回り部材20の左右方向の長さL1に対して、胴回り部材20の左右方向の長さLとなるまで伸長若しくは収縮させたときの力の大きさ(N)を、胴回り部材20の伸長率(L/L1)毎に表示している。例えば、おむつ1の胴回り部材20を、自然状態からL/L1=0.5(すなわち、伸長率が50%)となるまで左右方向に伸長させたときの力は3.61Nである。また、おむつ1の胴回り部材20を、最大伸長状態からL/L1=0.5(伸長率が50%)となるまで左右方向に収縮させたときの力は2.19Nである。
なお、図9に示される伸長率の範囲(0.5~0.85)は、おむつ1及び比較例A~Fの着用時に想定される胴回り部材の伸縮範囲である。つまり、おむつ1等の正常な使用態様では、胴回り部材20は伸長率が0.5~0.85となる範囲で左右方向に伸長または収縮する。また、以下では、胴回り部材20の伸長率が相対的に低い0.5~0.6(50%~60%)の範囲を「低伸長状態」とし、伸長率が相対的に高い0.75~0.85(75%~85%)の範囲を「高伸長状態」とする。
図9において、おむつ1の胴回り部材20を自然状態から伸長率が0.80(最も伸長させたときの長さの80%)となるまで伸長させたときの力の大きさは11.07Nである。一方、胴回り部材20を最大伸長状態から伸長率が0.80となるまで収縮させたときの力の大きさは9.00Nである。これは、胴回り部材20の伸長率が0.80程度の高伸長状態でおむつ1が着用されていた場合に、着用者が身体を動かす等によって胴回り部材20が左右方向に伸長すると、11.07Nの力が作用し、胴回り部材20が左右方向に収縮すると、9.00Nの力が作用することを意味している。そして、伸長時と収縮時とで力の大きさの差である2.07N(=11.07-9.00)が、胴回り部材20の伸縮に伴う締め付け力として着用者の胴回りに作用する。
これに対して、比較例A~Fのパンツ型おむつでは、同条件(伸長率0.80)における締め付け力が何れもおむつ1よりも大きくなっている。例えば、比較例Aでは伸長率0.8(80%)における伸長時と伸縮時との力大きさの差は4.56N(=13.62-9.06)であり、おむつ1よりも明らかに大きな力が作用している(図10参照)。同様に、比較例Bでは伸長率0.8における伸長時と伸縮時との力大きさの差は4.79N(=10.72-5.93)でり、おむつ1よりも大きな力が作用している(図10参照)。このように、比較例A~Fでは、何れも伸長率が0.80程度の高伸長状態において、4.0Nよりも大きな締め付け力が着用者の胴回りに作用している(図9,図10参照)。
本実施形態のおむつ1では、胴回り部材20が高伸長状態(80%)で着用されていた際に、着用者が身体を動かす等によって胴回り部材20が左右方向に伸縮したときの伸長時と収縮時との力の大きさの差が4.0N以下であり、力の大きさの差が4.0Nよりも大きい場合と比較して、着用者の胴回りに作用する締め付け力が小さくなる。すなわち、本実施形態のおむつ1は、高伸長状態であっても「ゆったり」と着用することができる。
なお、実際に、おむつ1の胴回り部材20が高伸長状態(80%)で着用されていた場合に、着用者が「ゆったり」と感じるか否かは、官能試験を行うことで評価することができる。例えば、10人の被験者に、高伸長状態(80%)でおむつ1を着用させた状態で所定の動作(歩行等)を行わせた際に、違和感や不快感を生じた人の割合が2人以下であった場合に、おむつ1を「ゆったり」と着用できているものとする。
また、本実施形態のおむつ1は、胴回り部材20の伸長率が0.60程度の低伸長状態で着用されていた場合にも、「ゆったり」と着用することが可能である。具体的に、おむつ1では、胴回り部材20を自然状態から伸長率が0.60(最も伸長させたときの長さの60%)となるまで伸長させたときの力の大きさは、5.83Nである。一方、胴回り部材20を最大伸長状態から伸長率が0.60となるまで収縮させたときの力の大きさは、4.29Nである。すなわち、おむつ1が60%の低伸長状態で着用されていた場合における伸長時と収縮時の力の大きさの差は1.54N(=5.83-4.29)となる(図9参照)。
これに対して、比較例A~Fでは、伸長率=0.60(低伸長状態)で着用されていた場合における伸長時と収縮時の力の大きさの差は、何れも2.50Nよりも大きくなっており(図9参照)、おむつ1よりも大きな締め付け力が作用していることが分かる。つまり、おむつ1では、胴回り部材20が低伸長状態(60%)で着用されていたときの伸長時と収縮時の力の大きさの差が2.5N以下であり、力の大きさの差が2.5Nよりも大きい場合と比較して締め付け力が弱く、低伸長状態でもゆったりと着用することが可能となる。
また、おむつ1では、胴回り部材20が通常の使用態様で想定される最大の伸長状態(胴回り部材20の伸長率が0.85)で着用されていた場合でも、「ゆったり」と着用することが可能である。具体的に、おむつ1では、胴回り部材20を自然状態から伸長率が0.85(最も伸長させたときの長さの85%)となるまで伸長させたときの力の大きさは、13.71Nである。一方、胴回り部材20を最大伸長状態から伸長率が0.85となるまで収縮させたときの力の大きさは、11.77Nである。すなわち、おむつ1が85%の高伸長状態で着用されていた場合における伸長時と収縮時の力の大きさの差は1.94N(=13.71-11.77)となる。
これに対して、比較例A~Fでは、伸長率=0.85(高伸長状態)で着用されていた場合における伸長時と収縮時の力の大きさの差は、何れも4.0Nよりも大きくなっており(図9参照)、おむつ1よりも大きな締め付け力が作用していることが分かる。つまり、おむつ1では、胴回り部材20が高伸長状態(85%)で着用されていたときの伸長時と収縮時の力の大きさの差が4.0N以下であり、力の大きさの差が4.0Nよりも大きい場合と比較して締め付け力が弱く、想定し得る最大の伸長状態でもゆったりと着用することが可能となる。
本実施形態のおむつ1は、低伸長状態~高伸長状態において、従来のパンツ型おむつと比較して締め付けが強くなりすぎず、ゆったりと着用できることを説明した。しかしながら、パンツ型おむつでは、胴回り部材が過度にゆったりしていると、位置ずれ等が生じ易くなりフィット性が悪化するおそれがある。特に、胴回り部材の伸長率が0.5~0.6程度の低伸長状態で着用されていた場合には、胴回り部材による締め付け力が弱くなりすぎるおそれがある。
例えば、比較例Cで、胴回り部材を自然状態から伸長率が0.50(最も伸長させたときの長さの50%)となるまで伸長させたときの力の大きさは、8.72Nであり、最大伸長状態から伸長率が0.50となるまで収縮させたときの力の大きさは、3.81Nである。そして、低伸長状態(50%)で着用されていたときの収縮時の力を伸長時の力で割った値は43.7%(=3.81/8.72)となる。すなわち、収縮時に作用する力の大きさが、伸長時に作用する力の大きさの半分以下となる。この場合、収縮時の力が過度に小さくなり、胴回り部の締め付け力が不足して位置ずれが生じやすくなるおそれがある。また、比較例A~Fの何れの場合も、収縮時の力を伸長時の力で割った値は43.7%以下(50%未満)であり、低伸長状態(50%)において収縮時に位置ずれが生じやすくなるおそれがある。
一方、本実施形態のおむつ1では、胴回り部材20を自然状態から伸長率が0.50となるまで伸長させたときの力の大きさは、3.61Nであり、最大伸長状態から伸長率が0.50となるまで収縮させたときの力の大きさは、2.19Nである。そして、低伸長状態(50%)で着用されていたときの収縮時の力を伸長時の力で割った値は60.7%(=2.19/3.61)となる。つまり、胴回り部材20の収縮時に作用する力の大きさは、伸長時に作用する力の大きさの50%以上であり、50%未満である場合と比較して、収縮時の力が過度に小さくなり難い。したがって、おむつ1が低伸長状態(50%)で着用されていた場合であっても、胴回り部材20の位置ずれ等は生じ難い。
また、胴回り部材20の伸長率を0.5よりもやや高い0.6とした場合、比較例Aでは、胴回り部材を自然状態から伸長率が0.60となるまで伸長させたときの力の大きさは、6.72Nであり、最大伸長状態から伸長率が0.60となるまで収縮させたときの力の大きさは、3.64Nである。そして、収縮時の力を伸長時の力で割った値は54.2%(=3.64/6.72)である。また、比較例A~Fの何れの場合も、収縮時の力を伸長時の力で割った値は54.2%以下(60%未満)である。
一方、本実施形態のおむつ1においては、胴回り部材20を自然状態から伸長率が0.60となるまで伸長させたときの力の大きさは、5.83Nであり、最大伸長状態から伸長率が0.60となるまで収縮させたときの力の大きさは、4.29Nである。そして、収縮時の力を伸長時の力で割った値は73.6%(=4.29/5.83)となる。つまり、胴回り部材20の収縮時に作用する力の大きさは、伸長時に作用する力の大きさの60%以上であり、60%未満である場合と比較して、収縮時の力が過度に小さくなり難い。したがって、おむつ1が低伸長状態(60%)で着用されていた場合でも、胴回り部材20の位置ずれ等は生じ難い。
また、おむつ1を着用する際には、胴回り部材20を左右方向の両側に引っ張って胴回り開口1a及び脚回り開口1bを広げた状態で、着用者のつま先側から股間側へ引き上げる動作が行われる。このとき、胴回り部材20は低伸長状態から高伸長状態へと伸長される。おむつ1では、このように胴回り部材20を大きく伸長させる際の力の増加の割合を所定値以下に抑えることで、胴回り部材20による締め付け力が過度に大きくならないようにしている。
おむつ1において、自然状態の胴回り部材20を左右方向に伸長させて行き、最大伸長状態の50%の状態から85%の状態まで伸長させたときの力の増加の割合は、28.85N(=(13.71-3.61)/(0.85-0.50))となる。すなわち、図10において、おむつ1の伸長率が0.5から0.85まで変化するときの傾きが28.85N(30N以下)となる。
一方、比較例Bでは、胴回り部材を左右方向に伸長させて行き、最大伸長状態の50%の状態から85%の状態まで伸長させたときの力の増加の割合は、31.41N(=(13.35-2.35)/(0.85-0.50))である。また、比較例A~Fの何れの場合も、最大伸長状態の50%の状態から85%の状態まで伸長させたときの力の増加の割合は、30Nよりも大きく、おむつ1よりも大きな値となる。つまり、おむつ1では、胴回り部材20を伸長率0.5~0.85の範囲で伸長させる際の力の増加割合が30N以下であり、30Nよりも大きい場合と比較して、胴回り部材20が緩やかに伸長しやすくなる。これにより、締め付け力の急激な増加が抑制され、おむつ1をゆったりと着用しやすくなる。
また、おむつ1の胴回り部材20を伸長率0.75~0.85の範囲(すなわち高伸長状態)で伸長させたときの力の増加の割合を所定値以下に抑えることで、高伸長状態であっても締め付けが過度に大きくならないようにしている。具体的に、胴回り部材20を左右方向に伸長させて行き、最大伸長状態の75%の状態から85%の状態まで伸長させたときの力の増加の割合は、43.5N(=(13.71-9.36)/(0.85-0.75))となる。すなわち、図10において、おむつ1の伸長率が0.75から0.85まで変化するときの傾きが43.52N(44N以下)となる。
一方、比較例Bでは、胴回り部材を左右方向に伸長させて行き、最大伸長状態の75%の状態から85%の状態まで伸長させたときの力の増加の割合は、45.0N(=(13.35-8.85)/(0.85-0.75))である。また、比較例A~Fの何れの場合も、最大伸長状態の75%の状態から85%の状態まで伸長させたときの力の増加の割合は、44Nよりも大きく、おむつ1よりも大きな値となる。つまり、おむつ1では、胴回り部材20を伸長率0.75~0.85の範囲で伸長させる際の力の増加割合が44N以下であり、44Nよりも大きい場合と比較して、高伸長状態でもゆったりと着用することができる。
また、おむつ1の胴回り部材20を、上下方向に2等分したときの、上側部分と下側部分とについて、上述と同様に引張試験を行った。具体的には、図8に示される前側胴回り部FA(後側胴回り部BA)のうち、上下方向において、中央位置FAC(サイド接合部40の中央位置に相当)よりも上側の部分を上側部FA1とし、中央位置FACよりも下側の部分を下側部FA2とする。そして、胴回り部材20を上下方向における中央位置FACで左右方向に沿って切断し、上側部FA1と下側部FA2とに分けて、それぞれについて、上述と同様の方法で引張試験を行った。
図11は、おむつ1及び比較例A~Fの下側部FA2ついて、引張試験を行った結果を示す表である。図12は、おむつ1及び比較例A,Bについて、胴回り部材の下側部FA2における伸長率と、伸長時及び収縮時における力の大きさとの関係を表したグラフである。図13は、おむつ1及び比較例A~Fの上側部FA1ついて、引張試験を行った結果を示す表である。図14は、おむつ1及び比較例A,Bについて、胴回り部材の上側部FA1における伸長率と、伸長時及び収縮時における力の大きさとの関係を表したグラフである。なお、比較例A~Fについても、おむつ1と同様に前側胴回り部(後側胴回り部)の上下方向における中央位置よりも上側の部分をと下側の部分に分けて引張試験を行った。
図11において、おむつ1の胴回り部材20の下側部FA2を自然状態から伸長率が0.80(最も伸長させたときの長さの80%)となるまで伸長させたときの力の大きさは4.72Nである。一方、胴回り部材20の下側部FA2を最大伸長状態から伸長率が0.80となるまで収縮させたときの力の大きさは3.48Nである。そして、伸長時と収縮時とで力の大きさの差は1.24N(=4.72-3.48)であり、1.50N以下となる。
一方、比較例Dでは、胴回り部材を自然状態から伸長率が0.80となるまで伸長させたときの力の大きさは4.33Nであり、最大伸長状態から伸長率が0.80となるまで収縮させたときの力の大きさは2.79Nである。そして、伸長時と収縮時とで力の大きさの差は、1.54N(=4.33-2.79)となる。また、比較例A~Fの何れの場合も、伸長時と収縮時とで力の大きさの差は1.50Nよりも大きく、おむつ1よりも大きな値となる。
つまり、本実施形態のおむつ1では、胴回り部材20が高伸長状態(80%)で着用されていた際に、下側部FA2において伸長時と収縮時とで力の大きさの差が1.5N以下となり、1.50Nよりも大きい場合と比較して、伸長時と収縮時とで力の大きさの差が小さくなる。この下側部FA2は、吸収性本体10及び吸収性コア11と重複する部分であることから(図8参照)、当該下側部FA2において、伸長時と収縮時との力の大きさの差が小さいことにより、胴回り部材20の左右方向の伸縮に伴って吸収性本体10や吸収性コア11の位置がずれてしまうことを抑制しつつ、おむつ1をゆったりと着用することができる。
また、図13において、おむつ1の胴回り部材20の上側部FA1を自然状態から伸長率が0.80となるまで伸長させたときの力の大きさは7.13Nである。一方、胴回り部材20の上側部FA1を最大伸長状態から伸長率が0.80となるまで収縮させたときの力の大きさは5.68Nである。そして、伸長時と収縮時とで力の大きさの差は1.45N(=7.13-5.68)である。
したがって、胴回り部材20が高伸長状態(80%)で着用されていた際に、胴回り部材20の上側部FA1における伸長時と収縮時との力の差(1.45N)よりも、下側部FA2における伸長時と収縮時との力の差(1.24N)の方が小さくなる。これにより、胴回り部材20のゆったり感を維持しつつ、吸収性本体10等と重複する下側部FA2において、吸収性本体10に対して左右方向に大きな伸縮力が作用することが抑制され、吸収性本体10の位置ずれを生じ難くすることができる。
また、図13において、おむつ1の胴回り部材20の上側部FA1を自然状態から伸長率が0.85となるまで伸長させたときの力の大きさは8.69Nであり、胴回り部材20の上側部FA1を最大伸長状態から伸長率が0.85となるまで収縮させたときの力の大きさは7.39Nである。そして、伸長時と収縮時とで力の大きさの差は1.3N(=8.69-7.39)であり、1.35N以下となる。
一方、比較例Bでは、胴回り部材を自然状態から伸長率が0.85となるまで伸長させたときの力の大きさは5.02Nであり、最大伸長状態から伸長率が0.80となるまで収縮させたときの力の大きさは3.65Nである。そして、伸長時と収縮時とで力の大きさの差は、1.37N(=5.02-3.65)となる。また、比較例A~Fの何れの場合も、伸長時と収縮時とで力の大きさの差は1.35Nよりも大きく、おむつ1よりも大きな値となる。
つまり、おむつ1では、胴回り部材20が通常の使用態様で想定される最大の伸長状態(85%)で着用されていた場合でも、着用者が締め付けを知覚しやすい胴回り部材20の上側部FA1において、伸長時と収縮時とで力の大きさの差が1.35N以下となり、力の大きさの差が1.35Nよりも大きい場合と比較して締め付け力が弱くなり、ゆったり着用しやすくすることができる。
また、図11において、おむつ1の胴回り部材20の下側部FA2を自然状態から伸長率が0.50となるまで伸長させたときの力の大きさは、1.46Nであり、最大伸長状態から伸長率が0.50となるまで収縮させたときの力の大きさは、0.77Nである。そして、低伸長状態(50%)で着用されていたときの収縮時の力を伸長時の力で割った値は52.7%(=0.77/1.46)であり、50%以上となる。
一方、比較例Aでは、胴回り部材を自然状態から伸長率が0.50となるまで伸長させたときの力の大きさは、2.19Nであり、最大伸長状態から伸長率が0.50となるまで収縮させたときの力の大きさは、0.94Nである。そして、収縮時の力を伸長時の力で割った値は42.9%(=0.94/2.19)である。また、比較例A~Fの何れの場合も、収縮時の力を伸長時の力で割った値は50%よりも小さく、おむつ1よりも小さな値となる。
つまり、おむつ1の胴回り部材20の下側部FA2では、収縮時に作用する力の大きさが、伸長時に作用する力の大きさの50%以上となり、50%よりも小さい場合と比較して、収縮時の力が過度に小さくなり難い。したがって、おむつ1が低伸長状態(50%)で着用されていた場合であっても、吸収性本体10と重複する下側部FA2において、胴回り部材20による締め付け力が不足して、吸収性本体10の位置ずれが生じてしまうこと等を抑制できる。
また、図11において、胴回り部材20の下側部FA2を自然状態から伸長率が0.60となるまで伸長させたときの力の大きさは、2.39Nであり、最大伸長状態から伸長率が0.50となるまで収縮させたときの力の大きさは、1.56Nである。そして、低伸長状態(50%)で着用されていたときの収縮時の力を伸長時の力で割った値は65.3%(=1.56/2.39)であり、60%以上となる。
一方、比較例Aでは、胴回り部材を自然状態から伸長率が0.60となるまで伸長させたときの力の大きさは、3.38Nであり、最大伸長状態から伸長率が0.60となるまで収縮させたときの力の大きさは、1.87Nである。そして、収縮時の力を伸長時の力で割った値は55.3%(=1.87/3.38)である。また、比較例A~Fの何れの場合も、収縮時の力を伸長時の力で割った値は60%よりも小さく、おむつ1よりも小さな値となる。
つまり、おむつ1の胴回り部材20の下側部FA2では、収縮時に作用する力の大きさが、伸長時に作用する力の大きさの60%以上となり、60%よりも小さい場合と比較して、収縮時の力が過度に小さくなり難い。したがって、胴回り部材20の伸長率が50%よりもやや高い60%の状態でおむつ1が着用されていた場合であっても、吸収性本体10と重複する下側部FA2において、胴回り部材20による締め付け力が不足して、吸収性本体10の位置ずれが生じてしまうこと等を抑制できる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
上述の実施形態では、パンツ型吸収性物品の一例として、胴回り部材20のうち、肌側シート21が縦方向の一方側(前側)から他方側(後側)まで連続して一体的に構成されおむつ1について説明されていたが(図3等参照)、肌側シート21が前側と後側とで別体として構成されていてもよい。例えば、前側外装部材(前側胴回り部)、後側外装部材(後側胴回り部)、及び、吸収性本体の3部品からなる所謂3ピースタイプのパンツ型吸収性物品であっても良い。
おむつ1の胴回り部材20において、所定の位置に後処理テープ80が設けられていても良い。後処理テープ80は、上下方向(縦方向)に長い略矩形状のテープ状の部材(テープ部材)であり、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂素材で形成される。おむつ1では、図2及び図3に示されるように、胴回り部材20の後側胴回り部BAの非肌側面(非肌側シート23の非肌側面)に設けられている。後処理テープ80の上下方向の一方側は胴回り部材20に固定され、上下方向の他方側に粘着部を有している。粘着部には粘着剤が塗布されており、おむつ1の使用前には、後処理テープ80の一部が、粘着部を内側にして折り畳まれており、粘着部が外部に露出しないようにして粘着面を保護している。
使用後のおむつ1を廃棄する際には、吸収性本体10が内側になるように上下方向に丸めたおむつ1に対して、折り畳まれている後処理テープ80を伸ばしながら引っ張って粘着部を露出させ、該粘着部側をおむつ1に巻き回す。これにより、おむつ1を丸めた状態に保持することが可能となり、おむつ1の内部(吸収性本体10)に付着した***物等を外部に漏出させることなくおむつ1を廃棄することができる。
1 おむつ(パンツ型吸収性物品)、
1a 胴回り開口、1b 脚回り開口、
10 吸収性本体、
11 吸収性コア、11b コアラップシート、
12 トップシート、13 バックシート、15 サイドシート、15t 端部、
20 胴回り部材、
20Ff 前側折り返し部、20Fb 後側折り返し部、
21 肌側シート、22 非肌側シート、23 非肌側シート、24 カバーシート、
25 胴回り弾性部材、
27 脚回り弾性部材、27a 直線部、27b 湾曲部、
30 防漏壁部、
35 防漏壁弾性部材、
40 サイド接合部、
50 溶着部、50s 溶着部対、
60 溶着部列、
70 接着部、75 接着面、
80 後処理テープ(テープ部材)、
91 間欠部、92 間欠部、
E1 第1弾性部材、E2 第2弾性部材、
CL 中央位置、
FA 前側胴回り部、FA1 前側上部、FA2 前側下部、FAC 中間位置、
BA 後側胴回り部、
CA 股下部、
FL20f 前側折り曲げ位置、FL20b 後側折り曲げ位置、

Claims (13)

  1. 互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、
    液吸収性の吸収性本体と、前記左右方向に伸縮性を備えた胴回り部材と、を有し、
    前記胴回り部材は、前記前後方向の前側に設けられた前側胴回り部と、前記前後方向の後側に設けられた後側胴回り部とを有し、
    前記前側胴回り部と前記後側胴回り部とが、前記左右方向の両側部に設けられた一対のサイド接合部によって互いに接合されているパンツ型吸収性物品であって、
    前記左右方向において、
    自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで伸長させたときの力の大きさと、
    最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで収縮させたときの力の大きさと、
    の差が、4.0N以下である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  2. 請求項1に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記左右方向において、
    自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの60%になるまで伸長させたときの力の大きさと、
    最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの60%になるまで収縮させたときの力の大きさと、
    の差が、2.5N以下である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記左右方向において、
    自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの85%になるまで伸長させたときの力の大きさと、
    最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの85%になるまで収縮させたときの力の大きさと、
    の差が、4.0N以下である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  4. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記左右方向において、
    最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの50%になるまで収縮させたときの力の大きさを、
    自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの50%になるまで伸長させたときの力の大きさで、
    割ったときの割合が、50%以上である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  5. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記左右方向において、
    最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの60%になるまで収縮させたときの力の大きさを、
    自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの60%になるまで伸長させたときの力の大きさで、
    割ったときの割合が、60%以上である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  6. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記左右方向において、前記胴回り部材を、最も伸長させたときの長さの50%の状態から85%の状態まで伸長させたときの力の大きさの増加割合が、30N以下である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  7. 請求項6に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記左右方向において、前記胴回り部材を、最も伸長させたときの長さの75%の状態から85%の状態まで伸長させたときの力の大きさの増加割合が、44N以下である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  8. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記上下方向において、前記一対のサイド接合部の中央位置よりも下側の領域で、
    前記左右方向において、
    自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで伸長させたときの力の大きさと、
    最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで収縮させたときの力の大きさと、
    の差が、1.5N以下である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  9. 請求項8に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記上下方向において、前記一対のサイド接合部の中央位置よりも下側の領域で、
    前記左右方向において、自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで伸長させたときの力の大きさと、最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで収縮させたときの力の大きさとの差は、
    前記上下方向において、前記一対のサイド接合部の前記中央位置よりも上側の領域で、
    前記左右方向において、自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで伸長させたときの力の大きさと、最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの80%になるまで収縮させたときの力の大きさとの差よりも小さい、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  10. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記上下方向において、前記一対のサイド接合部の中央位置よりも上側の領域で、
    前記左右方向において、
    自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの85%になるまで伸長させたときの力の大きさと、
    最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの85%になるまで収縮させたときの力の大きさと、
    の差が、1.35N以下である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  11. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記上下方向において、前記一対のサイド接合部の中央位置よりも下側の領域で、
    前記左右方向において、
    最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの50%になるまで収縮させたときの力の大きさを、
    自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの50%になるまで伸長させたときの力の大きさで、
    割ったときの割合が、50%以上である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  12. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記上下方向において、前記一対のサイド接合部の中央位置よりも下側の領域で、
    前記左右方向において、
    最も伸長させた状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの60%になるまで収縮させたときの力の大きさを、
    自然状態から、前記胴回り部材の長さが、最も伸長させたときの長さの60%になるまで伸長させたときの力の大きさで、
    割ったときの割合が、60%以上である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  13. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記胴回り部材は、複数の溶着部によって接合された第1シート及び第2シートの間に、前記左右方向に伸縮可能な弾性部材を前記上下方向に間隔を空けて複数備え、
    各々の前記弾性部材は、前記左右方向に収縮した状態において、複数の前記溶着部のうち前記上下方向に隣り合う2つの溶着部の間に挟み込まれることにより、前記胴回り部材に取り付けられている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
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