JP2023551717A - マイクロカットパターン化された転写物品 - Google Patents

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Abstract

転写物品は、金属層又はドープされた半導体層を含む剥離層から2~50グラム/インチの剥離値で剥離可能なキャリア層を含む。機能層はキャリア層を覆い、機能層は少なくとも1つのマイクロカット無機層を含む。マイクロカット無機層は、切断ツールマークのパターンと、ツールマークによって境界付けられた複数のプレートであって、プレートの各々が、約3ナノメートル~約2000ナノメートルの厚さを有する、プレートと、を含む。転写物品は、3マイクロメートル未満の厚さを有する。

Description

スパッタリングは、大きな領域にわたって1桁のナノメートル厚さ制御を有する無機薄膜を堆積させることができ、ロールツーロール製造に好適であり得る高精度真空蒸着プロセスである。スパッタリングを使用して、例えば、金属層及び金属酸化物層などの無機薄膜層のスタックを基材上に堆積させることができる。異なる屈折率を有する薄膜無機層の材料、厚さ、及び配列順序は、物品の審美的外観及び透過特性を微調整するように選択することができる。例えば、複数の金属層及び金属酸化物層のスタックを有する物品は、異なる視野角で見たときに異なる色を有するように見える場合がある。
基材上にスパッタ蒸着された薄膜無機層のスタックを含む物品は、非常に望ましい審美的外観を有することができる。しかしながら、物品が表面に、特に、複合曲率を有する表面に適用される場合、金属層は、延伸される、又は歪む可能性があり、物品の所望の審美的特性又は光管理特性を不必要に変化させる可視的な亀裂様の欠陥を形成することがある。金属層、金属層が適用される基材、又はその両方が、より延伸性が高い材料で作製されている場合、物品が面に適用されるときに、金属層は特定の領域で薄くなり、物品の外観又は光管理性能に望ましくない変化を引き起こす可能性がある。
一般に、本開示は、少なくとも1つの超薄膜無機層を含む、その上に機能層を有する、寸法安定性であるが可撓性の転写基材を含む転写物品に関する。いくつかの例では、転写物品の機能層内の無機層は、スパッタリングプロセスによって形成され、約3ナノメートル(nm)~約2000nmの厚さを有する。続いて、安定な転写基材及び少なくとも1つの薄い無機層を含む転写物品を微細構造化ツールに接触させて、ツールの刃先のパターンに忠実に対応する切断ツールマークのパターンを無機層に形成する。ツールマークの精密パターンは、ツールマーク間にプレートの第1のアレイを形成し、ツールマーク間の相互接続された境界領域は、第1のアレイの逆である対応する第2のアレイを形成する。
いくつかの例示的実施形態では、本開示のマイクロカット無機層物品は、約1マイクロメートルの厚さを有する転写可能な導電層を提供し、これは、5Gなどの広範囲の用途のためのタッチセンサ又はアンテナとして使用することができる。いくつかの例示的実施形態では、マイクロカット無機層は、複数のめっき後ステップなしで製造することができる細線導電性メッシュ材料を提供する。別の例示的実施形態では、拡散反射性であるマイクロカット無機層を含む転写物品は、少なくとも1つの寸法で延伸され、非平面又は構造化表面に適用される。マイクロカット無機層中のプレート及び散在した境界領域のネットワークは、適用プロセス中の伸張及びひずみに適応し、表面に適合するために必要に応じて様々な量で膨張する。表面に適用されると、転写物品は、その主面に対して選択された視野角で一貫した色及び鏡のような審美的外観を有する調整可能な反射率性能を提供するのに十分に小さいプレートの正確な配置を有するマイクロカット物品を形成する。
マイクロカット無機層における切断ツールマークのパターンは、微細構造化ツール上のパターンの忠実な再現であるので、プレート及び境界領域の正確な配置は、物品が1つ以上の方向に延伸され、複合表面に適用又は接着結合されて積層(laminate)物品を形成するときに、無機材料のスタックを含む物品の審美的外観及び導電性をより正確に制御することを可能にする。無機層をマイクロカットすると、無機層が所望の周波数範囲内の電磁信号に対して透過性になり、これにより、通信デバイスにおいて有用な物品を作製することができる。
一実施形態では、その上に機能層を有する転写基材を含む転写物品は、少なくとも1つの超薄膜無機層を含み、約50MPa~約1000MPaの弾性率範囲を有する低弾性率基材に転写される。低弾性率基材上にある間に、無機薄膜層のスタック内の少なくとも1つの無機層は、ツールに対して精密にマイクロカットされてパターン化される。無機薄層を低弾性率基材に転写することにより、パターン化プロセスを完了するために必要とされる圧力が低減され、ツールマーク及びその間に散在するプレートが、通常の視野距離でヒトの目に対して解像不能であるように、ツールマークの解像度を増大させる。
一態様では、本開示は、金属層又はドープされた半導体層を含む剥離層から2~50グラム/インチの剥離値で剥離可能なキャリア層と、キャリア層を覆う機能層であって、機能層が、少なくとも1つのマイクロカット無機層を含む、機能層と、を含む転写物品に関する。マイクロカット無機層は、切断ツールマークのパターンと、ツールマークによって境界付けられた複数のプレートであって、プレートの各々が、約3ナノメートル~約2000ナノメートルの厚さを有する、プレートと、を含む。転写物品は、3マイクロメートル未満の厚さを有する。
別の態様では、本開示は、パターン化された物品の製造方法に関する。本方法は、金属層又はドープされた半導体層から選択された剥離層から、転写物品を除去することを含む。転写物品は、剥離層を覆うキャリア層であって、剥離層とキャリア層との間の剥離値が、2~50グラム/インチである、キャリア層と、キャリア層を覆う機能層と、を含む。機能層は、少なくとも1つの無機層を含む。本方法は、キャリア層を、少なくとも1つの刃先を含む微細構造化ツールと接触させることを更に含み、ツールが、少なくとも1つの無機層に切断パターンを形成し、切断パターンが、無機層に複数のプレートの対応するパターンを形成し、プレートの各々が、約3ナノメートル~約2000ナノメートルの厚さを有し、パターン化物品が、3マイクロメートル未満の厚さを有する。
別の態様では、本開示は、第1のアクリレート層と、第1のアクリレート層上に第1の主面を有する機能層と、を含む物品に関する。機能層は、金属層及び金属酸化物層のスタックを含み、金属層のうちの少なくとも1つは、切断部によって境界付けられた独立した複数のプレートの対応するパターンを形成する切断パターンを有し、精密切断金属層は、約5ナノメートル~約100ナノメートル厚である。第2のアクリレート層は、機能層の第2の主面上にある。第1の接着剤層は、第1のアクリレート層上にあり、第1のポリマーフィルム層は、第1の接着剤層上にある。光学的に透明である第2の接着剤層は、第2のアクリレート層上にあり、第2のポリマーフィルム層は、第2の接着剤層上にある。
本発明の1つ以上の実施形態の詳細を、添付図面及び以下の説明に示す。本発明の他の特徴、目的、及び利点は、明細書及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかになろう。
本開示による転写物品の一実施形態の概略断面図である。 接着剤層上の図1の転写物品の概略断面図である。 本開示の物品をパターン化するのに好適なロールツーロールパターン化プロセスの概略図である。 本開示の物品の無機層のマイクロカット表面の一実施形態の概略俯瞰図である。 図4Aの物品の断面図である。 本開示の物品の無機層のマイクロカット表面の一実施形態の概略俯瞰図である。 本開示の物品の無機層のマイクロカット表面の一実施形態の概略俯瞰図である。 比較例4に従って形成された艶消し物品の写真である。 実施例4に従って形成された鏡面物品の写真である。
図中の同様の符号は、同様の要素を示している。
図1を参照すると、転写物品10は、剥離層14と重なる任意選択の剥離層基材12を含む。キャリア層16は、剥離面17に沿って剥離層14に接触する。機能層18は、キャリア層16に接触する第1の主面19を含む。様々な実施形態では、機能層18は、転写物品10に、審美的特性、反射又は透過特性、環境特性、抗菌特性などを含むがこれらに限定されない何らかの機能特性を提供するように選択された1つ以上の層のスタックを含むことができる。機能層18は、機能層18内の任意の点に配置され得る少なくとも1つの無機層20を含み、いくつかの実施形態では、その間に少なくとも1つの無機層20が散在する1つ以上の有機層を含んでもよい。
図1の実施形態では、機能層18は、キャリア層16と同じであっても異なっていてもよいポリマーフィルム層24を含む。図1の実施形態では、任意選択の接着剤層22は、ポリマーフィルム層24(存在する場合)の上に重なっている。いくつかの例では、任意選択の接着剤層22を使用して、転写物品10を対象面に、又は別の物品(図1には示されていない)に付着することができる。
様々な実施形態では、キャリア層16及び機能層18の組み合わせは、約3マイクロメートル未満、又は2マイクロメートル未満、又は1マイクロメートル未満、又は0.5マイクロメートル未満、又は0.25マイクロメートル未満、又は0.1マイクロメートル未満の厚さを有する。
任意選択の剥離層基材12は、剥離層14を支持することができる任意の材料を含むことができ、好適な例としては、ポリマー材料及び金属が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、剥離層基材12は熱収縮可能であり得、所定の温度で収縮することができる。好適な剥離層基材12は、任意の好適な手段によって熱収縮可能であるように処理される任意の有機ポリマー層から選択することができる。一実施形態では、剥離層基材12は、そのガラス転移温度Tgを超える温度で配向し、次いで冷却することによって熱収縮可能にすることができる半結晶性ポリマー又は非晶質ポリマーである。有用な半結晶性ポリマーフィルムの例としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、及びシンジオタクチックポリスチレン(sPS)などのポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、及びポリエチレン-2,6-ナフタレートなどのポリエステル;ポリビニリデンジフルオリド、及びエチレン:テトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)などのフルオロポリマー;ナイロン6及びナイロン66などのポリアミド;ポリフェニレンオキシド及びポリフェニレンスルフィドが挙げられるが、これらに限定されない。非晶質ポリマーフィルムの例としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリイミド(PI)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)、アタクチックポリスチレン(aPS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ノルボルネン系環状オレフィンポリマー(COP)、及び環状オレフィンコポリマー(COC)が挙げられる。いくつかのポリマー材料は、半結晶性形態及び非晶質形態の両方で利用可能である。上記に列挙したものなどの半結晶性ポリマーは、ピーク結晶化温度まで加熱及び冷却することによって熱収縮可能にすることもできる。
いくつかの実施形態では、厚さおよそ0.002インチ(0.05mm)の二軸又は一軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)は、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)フィルムと同様に、剥離層基材12にとって好都合の選択であると考えられる。二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)は、ExxonMobil Chemical Company(Houston,TX)、Continental Polymers(Swindon,UK)、Kaisers International Corporation(Taipei City,Taiwan)、及びPT Indopoly Swakarsa Industry(ISI)(Jakarta,Indonesia)を含む、複数の商業供給元から市販されている。
様々な例示的実施形態では、剥離層14は、金属層又はドープされた半導体層を含むことができる。図1に示す実施形態では、キャリア層16は、剥離層14及び機能層18と直接接触している。図1に示す実施形態では、任意選択の剥離層基材12は、剥離層14と直接接触しているが、他の実施形態では、剥離層基材12と剥離層14との間に追加の層が存在し得る(図1には示されていない)。
いくつかの実施形態では、剥離層14とキャリア層16との間の剥離面17に沿った剥離値は、50g/インチ(20g/cm)、40g/インチ(16g/cm)、30g/インチ(12g/cm)、20g/インチ(8g/cm)、15g/インチ(6g/cm)、10g/インチ(4g/cm)、9g/インチ(3.5g/cm)、8g/インチ(3g/cm)、7g/インチ(2.8g/cm)、6g/インチ(2.4g/cm)、5g/インチ(2g/cm)、4g/インチ(1.6g/cm)、又は3g/インチ(1.2g/cm)未満である。いくつかの実施形態では、剥離層14とキャリア層16との間の剥離値は、1g/インチ、2g/インチ、3g/インチ、又は4g/インチを超える。いくつかの実施形態では、剥離層14とキャリア層16との間の剥離値は、1~50g/インチ、1~40g/インチ、1~30g/インチ、1~20g/インチ、1~15g/インチ、1~10g/インチ、1~8g/インチ、2~50g/インチ、2~40g/インチ、2~30g/インチ、2~20g/インチ、2~15g/インチ、2~10g/インチ、又は2~8g/インチである。
転写物品10を使用してキャリア層16及びその上に機能層18を転写し、それによって、剥離層14及び/又は剥離層基材12を再使用することができる。一例では、転写物品10は、機能層18がキャリア層16と対象面との間に位置する状態で、対象面に適用され得る。転写物品10が対象面に適用された後、剥離層14と基材12とは、存在する場合、転写物品10から除去され得る。次いで、キャリア層16及び機能層18は、対象面上に残される。いくつかの実施形態では、任意選択の接着剤層22は、機能層18が対象面により効果的に付着するのを助けることができる。
いくつかの実施形態では、剥離層14は、個々の元素金属、混合物として2種以上の金属、金属間化合物又は合金、半金属又はメタロイド、金属酸化物、金属及び混合金属酸化物、金属及び混合金属フッ化物、金属及び混合金属窒化物、金属及び混合金属炭化物、金属及び混合金属炭窒化物、金属及び混合金属酸窒化物、金属及び混合金属ホウ化物、金属及び混合金属オキシホウ化物、金属及び混合金属ケイ化物、ダイヤモンド様炭素、ダイヤモンド様ガラス、グラフェン、並びにこれらの組み合わせから選択される、金属層を含み得る。いくつかの実施形態では、限定することを意図するものではないが、剥離層14は、好都合には、Al、Zr、Cu、NiCr、NiFe、Ti、又はNbから形成されてもよく、約3nm~約3000nmの厚さを有してもよい。
いくつかの実施形態では、剥離層14は、ドープされた半導体層を含むことができる。いくつかの実施形態では、限定することを意図するものではないが、ドープされた半導体層は、好都合には、約3nm~約3000nmの間の厚さを有するSi、BドープSi、AlドープSi、PドープSiから形成され得る。剥離層14のための特に好適なドープされた半導体層は、AlドープSiであり、Al組成百分率は約10%である。
様々な例示的実施形態では、剥離層14は、蒸着、反応蒸着、スパッタリング、反応スパッタリング、化学蒸着、プラズマ強化化学蒸着、及び原子層堆積により調製することができる。
キャリア層16は、剥離層14から容易に剥離する任意の材料から作製することができ、様々な実施形態では、例えば、シリコーン、フッ素化材料、アクリレート、アクリルアミド、並びにこれらの混合物及び組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、キャリア層16は、アクリレート又はアクリルアミドを含むことができる。アクリレート及びアクリルアミドは、揮発性のアクリレート及びメタクリレート(本明細書において「(メタ)アクリレート」と称される)モノマー、又はアクリルアミド若しくはメタクリルアミド(本明細書において「(メタ)アクリルアミド」と称される)モノマー、好ましくは揮発性アクリレートモノマーの、モノマーのフラッシュ蒸着、蒸着、その後の架橋を含む多種多様な技術によって形成することができる。様々な実施形態では、好適な(メタ)アクリレートモノマー又は(メタ)アクリルアミドモノマーは、蒸発器内で蒸発され、蒸着コーターにおいて液体又は固体のコーティングに凝縮され、スピンオンコーティングなどとして堆積されるのに十分な蒸気圧を有する。
好適なモノマーの例としては、ヘキサンジオールジアクリレート、エトキシエチルアクリレート、シアノエチル(モノ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、オクタデシルアクリレート、イソデシルアクリレート、ラウリルアクリレート、ベータ-カルボキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、ジニトリルアクリレート、ペンタフルオロフェニルアクリレート、ニトロフェニルアクリレート、2-フェノキシエチル(メタ)アクリレート、2,2,2-トリフルオロメチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングルコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、プロポキシル化ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ビスフェノールAエポキシジアクリレート、1,6-ヘキサンジオールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロピル化トリメチロールプロパントリアクリレート、トリス(2-ヒドロキシエチル)-イソシアヌレートトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、フェニルチオエチルアクリレート、ナフチルオキシエチルアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、MIRAMER M210(Miwon Specialty Chemical Co.,Ltd.(Korea)から入手可能)、KAYARAD R-604(Nippon Kayaku Co.,Ltd.(Tokyo,Japan)から入手可能)、商品番号RDX80094のエポキシアクリレート(RadCure Corp.(Fairfield,N.J.)から入手可能)、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、ビニルエーテル、ビニルナフタレン、アクリロニトリル、及びこれらの混合物などのポリマー層に様々な他の硬化性材料が含まれてもよい。
トリシクロデカンジメタノールジアクリレートは、機能層中の成分層のうちのいずれかのアクリレート材料として使用することができ、いくつかの実施形態では、例えば、凝縮有機コーティング、続いてUV、電子ビーム、又はプラズマ開始フリーラジカル重合によって適用され得る。いくつかの例では、キャリア層16は、約10nm~10000nm、又は約10nm~5000nm、又は約10nm~3000nmの厚さを有する。
ポリマーフィルム層24は、任意のポリマー材料を含んでもよく、キャリア層16と同じであっても異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、ポリマーフィルム層24は、アクリレート又はアクリルアミドであり、キャリア層16に好適なものとして上述した材料のいずれかから選択されてもよい。
いくつかの実施形態では、機能層18は、対象の電磁波長にわたって反射特性、反射防止特性、部分吸収特性、偏光特性、リターディング特性、回折特性、散乱特性、又は透過特性を有することができる審美的光学層である。機能層は、少なくとも1つ又は複数の無機層20を含み、これらの無機層は、様々な実施形態では、対象の電磁波長にわたって所定の光学効果を提供するように選択された同じ又は異なる厚さ及び屈折率を有し得る金属層及び金属酸化物層を含む。
様々な実施形態では、機能層18は、約5ミクロン未満、又は約2ミクロン未満、又は約1ミクロン未満、又は約0.5ミクロン未満の厚さを有する。
様々な実施形態では、限定することを意図するものではないが、機能層18内の無機層20は、個々の元素金属、混合物として2種以上の金属、金属間化合物又は合金、半金属又はメタロイド、金属酸化物、金属及び混合金属酸化物、金属及び混合金属フッ化物、金属及び混合金属窒化物、金属及び混合金属炭化物、金属及び混合金属炭窒化物、金属及び混合金属酸窒化物、金属及び混合金属ホウ化物、金属及び混合金属オキシホウ化物、金属及び混合金属ケイ化物、ダイヤモンド様炭素、ダイヤモンド様ガラス、グラフェン、並びにこれらの組み合わせから選択される、金属を含み得る。いくつかの実施形態では、限定することを意図するものではないが、無機層20は、Ag、Al、Ge、Au、Si、Ni、Cr、Co、Fe、Nb、並びにこれらの混合物、合金、及び酸化物から選択される。いくつかの実施形態では、機能層18の無機層20は、その間に金属層が散在する、例えば、SiAlOx、NbOx、並びにこれらの混合物及び組み合わせなどの金属酸化物の層を含む。
いくつかの実施形態では、無機層又は複数の無機層20は、スパッタリング、蒸着、又はフラッシュ蒸着によって適用され、約3~約200nm、又は約3~約100nm、又は約3nm~約50nm、又は約3nm~約20nm、又は約3nm~約15nm、又は約3nm~約10nm、又は約3nm~約5nmの厚さである。
いくつかの実施形態では、機能層18は、複数の金属層のスタックを含み、スタック内の金属層のうちの少なくともいくつかは、金属酸化物層、ポリマー層、又はそれらの混合物及び組み合わせによって分離される。様々な実施形態では、スタック内の各金属層は、実質的に同じ厚さを有することができ、又はスタック内の金属層は、異なる厚さを有することができる。いくつかの実施形態では、限定することを意図するものではないが、複数の無機層中の各無機層は、約5nm~約100nmの厚さを有する。様々な実施形態では、無機層のスタックは、約2~約100個の層、又は約2~10個の層、又は約2~5個の層を含み得る。
1つの例示的実施形態では、機能層18は、同じであっても異なっていてもよい金属層又は金属酸化物層を含む複数の無機層を含み、アクリレート層によって分離され、同じ又は異なる厚さを有してもよい。いくつかの実施形態では、機能層18内のアクリレート層は、転写物品におけるキャリア層16及びポリマーフィルム層24と同じであっても異なっていてもよく、同じ又は異なる厚さを有してもよい。
いくつかの実施形態では、機能層18は、図1に概略的に示されるように、その主面19、21に沿って、又は無機層20の露出面上、又はその両方に、1つ以上の任意選択のバリア層25、27を含むことができる。1つ以上のバリア層25、27は、個々の元素金属、混合物として2種以上の金属、金属間化合物又は合金、半金属又はメタロイド、金属酸化物、金属及び混合金属酸化物、金属及び混合金属フッ化物、金属及び混合金属窒化物、金属及び混合金属炭化物、金属及び混合金属炭窒化物、金属及び混合金属酸窒化物、金属及び混合金属ホウ化物、金属及び混合金属オキシホウ化物、金属及び混合金属ケイ化物、ダイヤモンド様炭素、ダイヤモンド様ガラス、グラフェン、並びにこれらの組み合わせを含み得る。
いくつかの実施形態では、バリア層25、27は、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、並びに酸化物、窒化物、及び酸窒化物の金属合金から選択され得る。いくつかの実施形態では、バリア層15、27は、シリカなどの酸化ケイ素、アルミナなどの酸化アルミニウム、チタニアなどの酸化チタン、酸化インジウム、酸化スズ、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化ハフニウム、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化ニオビウム、及びこれらの組み合わせから選択される、金属酸化物を含み得る。いくつかの実施形態では、バリア層25、27の金属酸化物としては、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化ケイ素アルミニウム、窒化アルミニウムケイ素、及び酸窒化アルミニウムケイ素、CuO、TiO、ITO、ZnO、酸化亜鉛アルミニウム、ZrO、及びイットリア安定化ジルコニアが挙げられ得る。好ましい窒化物としては、Si及びTiNが挙げられる。
いくつかの例示的実施形態では、バリア層25、27は、典型的には、反応蒸着、反応スパッタリング、化学蒸着、プラズマ化学蒸着、及び原子層堆積により調製することができる。好ましい方法としては、反応スパッタリング及びプラズマ化学蒸着及び原子層堆積などの真空調製が挙げられる。
バリア層25、27は、薄層として好都合に適用することができる。例えば、バリア層材料、例えばケイ素酸化アルミニウムは、良好なバリア特性、並びにスタック内の他の層、例えばアクリレート層に対する良好な界面接着性を提供することができる。かかる層は、スパッタリングにより好都合に適用され、厚さ約3~100nmが好都合であると考えられ、およそ厚さ27nmが特に好適であると考えられる。いくつかの実施形態では、バリア層は、0.2、0.1、0.05、0.01、0.005、又は0.001g/m/日未満の水蒸気透過率を有してもよく、したがって、無機層20に良好な環境抵抗を提供する。
転写物品10上の任意選択の接着剤層22は、50MPa~約1000MPa、又は約100MPa~約500MPaの低弾性率を有する粘弾性接着剤又はエラストマー性接着剤を含むことができる。好適な粘弾性接着剤又はエラストマー性接着剤としては、米国特許出願公開第2016/0016338号(Radcliffeら)に記載のもの、例えば、感圧性接着剤(PSA)、ゴム系接着剤(例えば、ゴム、ウレタン)、及びシリコーン系接着剤が挙げられる。粘弾性接着剤又はエラストマー性接着剤としては、室温では非粘着性であるが、温度上昇時に一時的に粘着性となり、基材に結合できる熱活性化接着剤も挙げられる。熱活性化接着剤は、活性化温度で活性化し、この温度を上回ると、PSAと同様の粘弾性特性を有する。粘弾性接着剤又はエラストマー性接着剤は、実質的に透過性(transparent)で光学的に透明(clear)であってもよい。
粘弾性接着剤又はエラストマー性接着剤22のいずれかが、粘弾性の光学的に透明な接着剤でもよい。エラストマー性材料は、約20パーセント超、又は約50パーセント超、又は約100パーセント超の破断伸びを有してもよい。
粘弾性接着剤層又はエラストマー性接着剤層22は、実質的に100パーセント固形の接着剤として直接適用されてもよく、又は溶剤型接着剤をコーティングし、溶剤を気化させることによって形成してもよい。粘弾性接着剤又はエラストマー性接着剤は、溶融し、溶融状態で適用された後に、冷却されて粘弾性又はエラストマー性接着剤層を形成する熱溶融型接着剤でもよい。好適な粘弾性接着剤又はエラストマー性接着剤としては、いずれも3M Company(St.Paul,MN)から入手可能な、エラストマー性のポリウレタン又はシリコーン接着剤、及び粘弾性の光学的に透明な接着剤CEF22、817x及び818xが挙げられる。他の有用な粘弾性接着剤又はエラストマー性接着剤としては、スチレンブロックコポリマー、(メタ)アクリルブロックコポリマー、ポリビニルエーテル、ポリオレフィン及びポリ(メタ)アクリレート系のPSAが挙げられる。いくつかの実施形態では、接着剤層22は、UV硬化接着剤を含むことができる。
再び図1を参照すると、キャリア層16は、剥離表面17に沿って剥離層14から除去され得る。図2の実施形態にて得られた転写物品100は、キャリア層116と、少なくとも1つの無機層120を有する機能層118と、ポリマーフィルム層124とを含み、接着剤層122は、パターン化可能な構造150を形成する(図2)。いくつかの実施形態では、剥離層14からの除去後に空気に面するキャリア層116の表面121は、少なくとも1つの無機層120の形状を変化させるために、ツールと接触することができる。いくつかの実施形態では、機能層118内の無機層120に選択される材料及び厚さに応じて、機能層118を支持するためにキャリア層116を必要としない場合があり、機能層118は、少なくとも1つの無機層120の形状を変化させるためにツールと接触してもよい。キャリア層116の下にある比較的軟質の低弾性率接着剤層122、又は機能層118は、少なくとも1つの無機層120をパターン化するプロセス中のより低い圧力を可能にする。
別の実施形態では、転写の後、キャリア層116を中間基材上に適用してから、パターン化工程を行う。例えば、図2に示すように、キャリア層116は、キャリア層116が低弾性率層130と接触してパターン化可能な構造150を作製するように、低弾性率層130に適用されてもよい。低弾性率層130は、約50MPa~約1000MPa、又は約100MPa~約500MPaの弾性率を有する任意の材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、低弾性率層130は、接着剤層であり、いくつかの実施形態では、感圧接着剤、結合接着剤などであってもよい。様々な実施形態では、低弾性率層130は、アクリル接着剤又はアクリル感圧接着剤である。
様々な実施形態では、図2の物品150は、任意選択で、接着剤層122及び低弾性率層130(図2には示されていない)の一方又は両方の上にポリマーフィルム層を任意に含んでもよい。
低弾性率層130の有無にかかわらず、図2のパターン化可能な構造150を微細構造化ツールと接触させて、少なくとも1つの無機層120の形状を変化させてもよい。パターン化可能な構造150は、例えば、回転式切断、単一ニップ切断、スポット切断、全体的な切断、彫刻、マイクロカットなどを含む多種多様な技術を使用して、ツールと接触することができる。いくつかの実施形態では、限定することを意図するものではないが、パターン化可能な構造150は、複数の刃先を有する回転式切断ツールと接触させられる。
例えば、図3に概略的に示されるように、プロセス200において、パターン化可能な構造150は、方向Aに平行移動され、ローラ160上を通過させられ、微細構造化回転式切断ツール170と接触させられる。様々な実施形態では、ローラ160は、それ自体が駆動されても又はされなくてもよい。様々な例示的実施形態では、ローラ160は、鋼などの剛性材料であり、又はゴム若しくはポリマー材料などの柔軟な材料であってもよい。
切断ツール170は、複数の刃先174を有するパターン172を含む。刃先174は、切断ツール170上の表面176から外向きに延び、形成するために機能層118に切り込まれて、切断ツールマーク182のパターン180を形成する。いくつかの実施形態では、ツールマーク182は、機能層118の少なくとも1つの無機層120に形成された切断線である。
切断ツール170上の刃先174の形状及び配置は広く変化してもよく、無機層120内の切断ツールマーク182の形状は、刃先174の形状及び配置の忠実な再現である。様々な実施形態では、切断ツールマークは、ツール170の表面176上に規則的又は不規則なアレイで配置されてもよく、同様に、刃先174によって形成されたツールマークは、無機層120全体に、又は無機層120の特定の領域内に位置してもよく、無機層のいくつかの領域は、ツールマークを含まなくてもよい。
ここで図4Aを参照すると、転写物品300の実施形態の一部の俯瞰図は、独立した複数の切断部280のパターン290を形成するためにツールによって処理された主面229を有するパターン化された無機層220を含む。切断部280は、ツールの刃先の形状に由来する任意の所望の形状を有することができるが、図4Aの実施形態では、直線形状を有し、実質的に平行な複数の線に配置される。切断部280の各対は、終端領域281によって対向する端部で終端する。様々な実施形態では、切断部280は、表面229上に、1mm当たり約0.3~約2000個、又は1mm当たり約1~約1000個、又は1mm当たり約10~約500個、又は1mm当たり約50~約100個で存在する。
平行な複数の切断部280は、表面229上に不連続な規則的なアレイ292を形成する独立した複数の境界領域282によって分離される。境界領域282は独立しており、終端領域281によってそれらの交点で分離されているが、いくつかの実施形態では、境界領域282は、表面229上に導電性メッシュ状ウェブを形成するように互いに十分に連続していてもよい。様々な実施形態では、境界領域282は、表面229の約1%~約99.9%、又は約10%~約90%を占めてもよい。
切断線280は、表面229上に不連続な規則的なアレイ294を形成するプレート284を境界付けている。プレート284の形状は、切断部280を形成するために使用されるツールの刃先の形状に応じて広く変化してもよく、図4Aに示すように規則的であってもよいし、不規則であってもよい。図4Aの実施形態では、プレート284は別個の構造であるが、プレートの形状及び寸法は、切断線280を形成するために使用される切断ツールの構成に応じて広く変化する。例えば、平行な複数の切断線280が互いに交差しない場合、プレートは、表面229の縁部までいくつかのパターンで延びる大きな構造であり得る。
図4Aの例示的実施形態では、プレート284は、直方体のような形状であり、約2000マイクロメートル未満、又は約500マイクロメートル未満、又は約250マイクロメートル未満、又は約150マイクロメートル未満、又は約100マイクロメートル未満の任意の平均中心間間隔dを有することができる。いくつかの実施形態では、プレート284は、無機層のx-y平面において、無機層のx-y平面に垂直なz方向よりも大きい寸法を有するが、そのような配置は必須ではない。様々な実施形態では、プレート284は、表面229の約1%~約99.9%、又は約10%~約90%を占めてもよい。様々な実施形態では、プレート284の露出面285は、実質的に平坦であってもよく、又は起伏があってもよい。
(図4Aには示されていない)いくつかの実施形態では、プレート284の露出面、又は表面229の他の部分、又はその両方は、その上に重ね合わされた微細構造化パターンを含んでもよい。1つの例示的実施形態では、パターンは、約750マイクロメートル未満の周期を有するツールマークを含むことができる。様々な実施形態では、プレート284は、実質的に同じ平面を占めてもよく、又は異なる若しくは変動する平面内に存在してもよい。
ここで図4Bを参照すると、図4Aの物品300の断面図は、パターン化された無機層220をその上に有する機能層218の下にあるキャリア層216を含む(明確にするために機能層218内の他の層は省略されている)。主面299を含む、無機層220は、約1nm~約250nm、又は約3nm~約200nm、又は約5nm~約100nm、又は約10nm~約50nmの厚さtを有する。様々な実施形態では、切断部280は、無機層220の全厚tを通って延びてもよく、下にあるキャリア層216内に延びてもよく、又は無機層220及びキャリア層216の両方の全厚を通って延びてもよい。
図4Bに示すように、無機層の表面229は、切断部282の組み付け後に実質的に平面であり、マイクロカット物品300における境界領域282及びプレート284のアレイは、キャリア層216上の実質的に同じ平面を占める。
図5における別の例示的実施形態を参照すると、転写物品400の実施形態の一部の俯瞰図は、独立した複数の切断部380のパターン390を形成するためにツールによって処理された主面329を有する無機層320を含む。切断部380は、直線形状を有し、実質的に平行な複数の線に配置される。切断部380の各対は、終端領域381によって対向する端部で終端する。平行な複数の切断部380は、表面329上に不連続な規則的なアレイ392を形成する独立した複数の境界領域382によって分離される。境界領域382は独立しており、終端領域381によって分離されているが、いくつかの実施形態では、境界領域382は、表面329上に導電性メッシュ状ウェブを形成するように互いに十分に連続していてもよい。
切断部380は、表面329上に不連続な規則的なアレイ394を形成する独立した複数のプレート384を境界付けている。プレート384の形状は広く変化してもよく、図4Bに示すように規則的であってもよいし、不規則であってもよい。プレート384の形状は広く変化してもよいが、平行な複数の切断部380がより離れて形成されるにつれて、境界領域382によって占められる表面329の部分は増加し、プレート384によって占められる表面の部分はより小さくなり、表面329上に柱状構造を形成する。
ここで図6を参照すると、転写物品500の別の実施形態の一部の俯瞰図は、連続切断部480のパターン490を形成するためにツールによって処理された主面429を有するパターン化された無機層420を含む。切断部480は、直線形状を有し、互いに交差しない実質的に平行な複数の線に配置される。平行な複数の切断部480は、表面429上に連続した規則的なアレイ492を形成する連続境界領域482によって分離される。連続境界領域482は、場合によっては導電性であってもよい表面329上にメッシュ状ウェブを形成する。
切断線480は、表面429上に不連続な規則的なアレイ494を形成する独立した複数のプレート484を境界付けている。上述したように、プレート484の形状は、広く変化してもよく、規則的であってもよいし、不規則であってもよい。
1つの例示的実施形態では、無機層420が金属層又は金属酸化物層を含む場合、本開示のマイクロカット物品は、抗微生物効果、抗菌効果、又は抗バイオフィルム効果のうちの少なくとも1つを有する。無機層420が、24時間接触後に黄色ブドウ球菌(S.aureus)及びミュータンスレンサ球菌(S.mutans)に対して少なくとも1logの微生物減少、少なくとも2logの減少、少なくとも3logの減少、少なくとも4logの減少を呈する限り、多種多様な金属酸化物MOをこのような用途に使用することができる。log減少値は、ISO試験法 ISO 22196:2011「Measurement of antibacterial activity on plastics and other non-porous surfaces」に従って、試験材料に適応するようにその試験方法の適切な改良を行って、測定される。
無機層420にとって好適な抗菌性金属及び金属酸化物としては、銀、酸化銀、酸化銅、酸化金、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化クロム、並びにこれらの混合物、合金、及び組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、限定することを意図するものではないが、無機層420の金属酸化物は、AgCuZnOx、AgドープZnOx、AgドープZnO、AgドープTiO、AlドープZnO、及びTiOxから選択される。
様々な実施形態では、無機層420は、任意の抗菌有効量の金属、金属酸化物MO、又はこれらの混合物及び組み合わせを含むことができる。様々な実施形態では、限定することを意図するものではないが、金属酸化物層420は、100cm当たり100mg未満、40mg未満、20mg未満、又は5mg未満のMOxを含むことができる。
別の実施形態では、無機層420は、誘電特性を有することができ、選択された周波数範囲にわたって電磁信号を透過させることができ、これは、5G通信デバイスにおいて有用であり得る。例えば、IPC標準TM-650 2.5.5.13に記載されているように、9.5GHzのスプリットポスト誘電体共振器の空洞内で測定したときに、パターン化された無機層420が0.12のtanδを有する場合、層は、それらの非マイクロカット状態と比較して、モバイルデバイス間で伝送される通信信号に対してより透過性であり得る。いくつかの実施形態では、マイクロカット無機層420は、約33の実数誘電率及び約4の複素誘電率を有し得る。
別の実施例では、プレート484及び連続境界482の形状及びサイズは、近赤外信号に対する透過性を提供するように構成することができ、これにより、表面上での高度に適合可能な近IRセンサカバー構造の形成を可能にすることができる。別の実施例では、プレート並びにその間に散在するクレバス及び亀裂は、近赤外信号に対する反射性及び可視光に対する透過性を提供するように構成することができる。例えば、このような構成は、高度に適合可能な可視光センサカバーを形成することができる。
他の実施例では、プレート484及び連続境界482の形状及びサイズは、無機層420にとって有用な色変化、反射性、透過性、又は他の審美的効果を提供することができ、これは、例えば、車両外部又は内部などの複雑な表面又は複合表面に適用され得る有用な装飾フィルムを提供することができる。例えば、いくつかの実施形態では、マイクロカット無機層を含む転写物品は、400~750nmの可視波長では反射性であり、約830nmを超える波長では少なくとも部分的に透過性である。
例えば、周囲条件に曝露されると、いくつかのプレート484が経時的に酸化し、この検出可能な色変化を使用して、例えば製品の貯蔵寿命を評価することができる。色変化が望ましくない場合、マイクロカット金属表面の一方又は両方の表面に、例えば金属酸化物の1つ以上の保護バリア層を重ねることができる。別の実施例では、金属層は、例えば、物品が複合曲率を有する表面にわたって2次元又は3次元で延伸されるときなど、選択された波長範囲にわたって光に曝露されたときに、プレート484が変色効果をもたらすように構成され得る。
本開示の装置は、以下の非限定的な実施例において更に記載される。
これらの実施例は例示を目的としたものであり、添付の特許請求の範囲を限定することを意図しない。本明細書の実施例及び他の箇所における全ての部、百分率、比などは、別途指示がない限り、重量に基づくものである。
Figure 2023551717000002
マイクロカットツールを以下の仕様によって調製した:
ツールは、従来の機械加工方法を使用して円筒形ロールに深さ12μmの溝をダイヤモンド切削することによって作製した。溝は、ロールの円周方向に対して45度及び-45度の方向に切断した。溝間のピッチは300μmであった。得られたツールは、45度の交差溝を有するダイヤモンド形状の***領域を形成する交差溝であった。パターンの半分を、ダイヤモンドの縁部に0.15μmの先端を有するツールで切断した。先端を有するダイヤモンド縁部は60度の夾角を有していた。
次に、上述の溝パターンを有する円筒表面から銅の薄層を剥離することによって、パターンをロールから除去した。次いで、この薄い銅シートを、従来のNi電気めっき法を使用してNiめっきして、切断溝パターンのネガを形成した。縁部フィーチャを有するパターンから電気めっきされたニッケルシートは、ニッケルシートに***縁部をもたらした。
次いで、ニッケルシムを裏面研削して平滑にし、互いに溶接してロールスリーブを形成した。次いで、スリーブを温度制御されたマンドレル上に取り付け、マンドレルをラミネータ内に設置した。
Figure 2023551717000003
試験方法
マイクロカット確認試験
100倍対物レンズ(Keyence Corporation of America(Itasca,IL))を有するVHX-6000シリーズKeyenceデジタル顕微鏡を、可視光透過モードで使用して、フィルム物品中の破砕からの光漏れを観察した。破砕は、より低い可視光透過率の非破砕表面によって囲まれたより高い可視光透過領域として可視であった。
調製例1
Agコーティングされた転写スタック
この実施例の転写フィルムは、プラズマ前処理ステーションと第1のスパッタリングシステムとの間に配置された第2の蒸発器及び硬化システムを加えて、かつ、米国特許第8658248号に記載されている蒸発器を使用して、米国特許出願公開第2010/0316852号に記載されているコーターと同様のロールツーロール真空コーター上で作製された。コーターを、アルミニウム化された二軸延伸ポリプロピレンフィルム剥離層の不定長ロール(厚さ980マイクロインチ(0.0250mm)、幅14インチ(35.6cm))(Toray Plastics (America)(North Kingstown,RI)からTORAYFAN PMX2の商品名で入手)とねじ留めした。次いで、剥離層を、32fpm(9.8m/分)の一定のライン速度で前進させた。
キャリア層、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(Sartomer USA(Exton,PA)からSARTOMER SR833Sの商品名で入手)を、超音波噴霧及びフラッシュ蒸着によって剥離層に適用して、12.5インチ(31.8cm)のコーティング幅を作製した。蒸発器への液体モノマーの流れは、0.67mL/分であった。窒素ガスの流速は、100毎分標準立方センチメートル(sccm)であり、蒸発器の温度を、500°F(260℃)に設定した。プロセスドラム温度は、14°F(-10℃)であった。その後、このモノマーコーティングを、7.0kV及び10.0mAで動作する電子ビーム硬化銃により直下流で硬化させて、180nm厚のアクリレートを得た。
キャリア層の上に、銀反射体層を、>99%銀カソード標的の直流(DC)スパッタリングによって堆積させた。システムを、30fpm(毎分9.1メートル)のライン速度で3kWで動作させた。同じパワー及びライン速度でその後に2回堆積させ、銀の90nm層を作製した。
銀層の上に、酸化ケイ素アルミニウムの酸化物層を交流(AC)反応スパッタリングによって堆積させた。カソードは、Si(90%)/Al(10%)の標的を有し、Soleras Advanced Coatings US(Biddeford,ME)から入手した。スパッタリング中のカソードに関する電圧を、フィードバック制御ループにより制御し、制御ループは、電圧をモニターし、酸素流を制御した。パワー32kWでシステムを動作させて、銀反射体上に12nm厚の酸化ケイ素アルミニウム層を堆積させた。米国特許出願公開第2020/0016879号及び同第2020/0136086号に記載されているものと同様に、TorayFAN PMX2フィルムのアルミニウム表面と第1の有機層とは、7.2g/インチ(0.283g/mm)の180剥離力で分離する。
調製例2
耐候性Al系MIM転写スタック
コーターを、アルミニウム化されたポリエチレン(PET)フィルム剥離層の不定長ロール(厚さ980マイクロインチ(0.0250mm)、幅14インチ(35.6cm))(Toray Plastics (America)(North Kingstown,RI)からTORAYFAN MT60の商品名で入手)とねじ留めした。調製例1の第1の部分に記載の手順に従って、コーティングされたキャリア層を有する剥離層を調製した。第1のキャリア層の上に、アルミニウム反射体層を堆積させた。アルゴンガスを採用し、かつ、2kWのパワーで動作する従来のDCスパッタリングプロセスを用いて、Alの厚さ60nmの層を堆積させた。カソードAl標的は、ACI Alloys(San Jose,CA)から入手した。
反射Al層の上に、SARTOMER SR833S+3% CN 147(Sartomer USA(Exton,PA)から入手)の噴霧及び蒸着によってモノマー溶液から生成した第2のアクリレート層であるポリマーフィルム層を適用した。第2のアクリレート層は、0.67mL/分の噴霧器への混合物の流速、60sccmのガス流速、及び260℃の蒸発器温度を使用して適用された。Al層上に凝縮されると、コーティングされたアクリレートは、7kV及び10mAで動作する電子ビームで硬化されて、290nmの厚さの層を提供した。この第2のアクリレート層は、機能性金属-絶縁体-金属(MIM)転写スタックの絶縁層を提供した。
第2のアクリレート層の上に、第1の無機バリア層を適用した。バリア層の酸化物材料は、40kHzのAC電源を用いるAC反応スパッタ堆積プロセスによって適用された。カソードは、Si(90%)/Al(10%)の回転標的を有し、Soleras Advanced Coatings USから入手した。スパッタリング中のカソードに関する電圧を、フィードバック制御ループにより制御し、制御ループは、電圧をモニターし、酸素流を制御した。パワー16kWでシステムを動作させて、第2のアクリレート層上に12nm厚の酸化ケイ素アルミニウム層を堆積した。
第1の無機バリア層の上に、第1の反射層と同様の方法で第2の反射層を堆積させた。アルゴンガスを採用し、かつ、2kWのパワーで動作する従来のDCスパッタリングプロセスを用いて、Alの厚さ8nmの層として第2の反射層を堆積させた。
第2の反射層の上に、第1の無機バリア層と同様の方法で第2の無機バリア層を適用した。
第3のアクリレート層を、第2の無機バリア層の上に堆積させた。この層は、SARTOMER SR833S + 6% Dynasilan 1189(Evonik Industries(Essen,DE)から入手)の噴霧及び蒸着によってモノマー溶液から生成した。噴霧器へのこの混合物の流速は、0.67mL/分であった。ガス流速は60sccmであり、蒸発器温度は260℃であった。第2の無機バリア層上に凝縮されると、コーティングされたアクリレートは、7kV及び10mAで動作する電子ビームで硬化されて、290nmの厚さの層を提供した。79204US002及び79250US002に記載されているものと同様に、Toray MT60フィルムのアルミニウム表面と第1の有機層とは、7.2g/インチ(0.283g/mm)の180剥離力で分離する。
比較例1
転写ベースの非切断物品
8518フィルムの接着剤表面を、調製例2の転写スタックの第2の反射層表面に積層した。TORAYFAN PMX2剥離ライナーを除去し、8518フィルム表面上に空気に面する(キャリア層外)転写スタックを残した。次いで、SV480フィルムを、ハンドローラを用いて空気に面するキャリア層に積層した。
完全な構造を、手で、機械方向に30%の伸長まで一軸延伸した。延伸により、脆い転写スタック構造が、ビルトインソフトウェア測定ツールを備えたデジタルKeyence VHX-6000顕微鏡を使用して測定して、500ミクロンのオーダーの寸法の独立した複数のフレークに破断された。これらの大きな独立した複数のフレークは、サンプル表面から10cmの視野距離で周囲光条件下で目視検査することによって識別可能であった。観察された大きなフレーク及びそれらの間のランダムな破砕間隔は、審美的に美しいものではなかった。
実施例1
転写ベースのマイクロカット物品
調製例1を、200°F(93℃)でマイクロカットツール1に対してロールツーロール積層し、40ポンド/線形インチ(7.2kg/cm)のニップラミネーション力、3ポンド/インチ(0.5kg/cm)の入力テンション、及び1ポンド/インチ(0.18kg/cm)の出力(マイクロカット後)テンションを用いて、200°F(93℃)で68ショアAゴムラミネータによって裏材を付けて、表面をマイクロカットした。8518フィルムの接着剤表面を、調製例1の酸化物層に積層した。TORAYFAN PMX2剥離ライナーを除去し、8518フィルム表面上に空気に面する(キャリア層外)転写スタックを残した。「マイクロカット確認試験」により、マイクロカットが存在し、マイクロカットツール1のツール縁部接触領域と一致することが確認された。調製例1における堆積層の4マイクロメートル幅のリボンが観察された。
比較例2
転写ベースの非マイクロカット物品
調製例2を、200°Fでマイクロカットツール1に対してロールツーロール積層し、40ポンド/線形インチのニップラミネーション力、3ポンド/インチ(0.5kg/cm)の入力テンション、及び1ポンド/インチ(0.18kg/cm)の出力(マイクロカット後)テンションを用いて、200°Fで68ショアAゴムラミネータによって裏材を付けて、表面をマイクロカットした。8518フィルムの接着剤表面を、調製例2の第3のアクリレート層に積層した。TORAYFAN MT60剥離ライナーを除去し、8518フィルム表面上に空気に面する(キャリア層外)転写スタックを残した。「マイクロカット確認試験」により、マイクロカットが、特に45°レーンカットが収束する交点付近に一貫して存在せず、マイクロカットツール2のツール縁部接触領域と実質的に一致しないことが確認された。
実施例2
転写ベースのマイクロカット物品
調製例2を、200°F(93℃)でマイクロカットツール2に対してロールツーロール積層し、40ポンド/線形インチ(7.2kg/cm)のニップラミネーション力、3ポンド/インチ(0.5kg/cm)の入力テンション、及び1ポンド/インチ(0.18kg/cm)の出力(マイクロカット後)テンションを用いて、200°F(93℃)で68ショアAゴムラミネータによって裏材を付けて、表面をマイクロカットした。8518フィルムの接着剤表面を、調製例2の第3のアクリレート層に積層した。TORAYFAN MT60剥離ライナーを除去し、8518フィルム表面上に空気に面する(キャリア層外)転写スタックを残した。「マイクロカット確認試験」により、マイクロカットが存在し、マイクロカットツール2のツール縁部接触領域に一致することが確認された。調製例2における堆積層の4マイクロメートル幅のリボンが観察された。
比較例3
転写ベースの非マイクロカット物品
調製例2を、200°F(93℃)でマイクロカットツール3に対してロールツーロール積層し、40ポンド/線形インチ(7.2kg/cm)のニップラミネーション力、3ポンド/インチ(0.5kg/cm)の入力テンション、及び1ポンド/インチ(0.18kg/cm)の出力(マイクロカット後)テンションを用いて、200°F(93℃)で68ショアAゴムラミネータによって裏材を付けて、表面をマイクロカットした。8518フィルムの接着剤表面を、調製例2の第3のアクリレート層に積層した。Toray MT60剥離ライナーを除去し、8518フィルム表面上に空気に面する(キャリア層外)転写スタックを残した。「マイクロカット確認試験」により、マイクロカットが、特に45°レーンカットが収束する交点付近に一貫して存在せず、マイクロカットツール3のツール縁部接触領域と実質的に一致しないことが確認された。
実施例3
転写ベースのマイクロカット物品
調製例2を、200°F(93℃)でマイクロカットツール4に対してロールツーロール積層し、40ポンド/線形インチ(7.2kg/cm)のニップラミネーション力、3ポンド/インチ(0.5kg/cm)の入力テンション、及び1ポンド/インチ(0.18kg/cm)の出力(マイクロカット後)テンションを用いて、200°F(93℃)で68ショアAゴムラミネータによって裏材を付けて、表面をマイクロカットした。8518フィルムの接着剤表面を、調製例2の第3のアクリレート層に積層した。TORAYFAN MT60剥離ライナーを除去し、8518フィルム表面上に空気に面する(キャリア層外)転写スタックを残した。「マイクロカット確認試験」により、マイクロカットが存在し、マイクロカットツール4のツール縁部接触領域に一致することが確認された。調製例2における堆積層の10マイクロメートル幅のリボンが観察された。
比較例4
転写ベースのマイクロエンボス加工された物品
8518フィルムの接着剤表面を、調製例2の転写スタックの第2の反射層表面に積層した。TORAYFAN PMX2剥離ライナーを除去し、8518フィルム表面上に空気に面する(キャリア層外)転写スタックを残した。
キャリア層を、スチールローラ付きマイクロエンボスツール1でマイクロエンボス加工し、68ショアAゴムラミネータによって、90ポンド/線形インチ(16kg/cm)ニップラミネーション力を用いて裏材を付けて、表面をマイクロエンボス加工した。マイクロエンボス加工ツールフィルムを破棄した。「微小破砕確認試験」は、試験した表面に微小破砕が存在することを確認した。OCAをキャリア層に積層した。SV480をOCAに積層し、SV480接着剤表面を3D PETG型に巻き付けた。可視の亀裂は、10cm間隔で人間には可視でなかった。フィルムは、図7に示すように、審美的に美しく、外観が艶消しになっていた。
実施例4.転写ベースのマイクロカット物品
実施例3のキャリア層にOCAを積層した。SV480をOCAに積層し、SV480接着剤を3D PETG型に巻き付けた。可視のマイクロカット線は、10cm間隔で人間には可視であった。フィルムは、図8に示すように、審美的に美しく、外観が鏡面になっていた。
本発明の様々な実施形態を記載してきた。これらの実施形態及び他の実施形態は、以下の特許請求の範囲内にある。

Claims (43)

  1. 転写物品であって、
    金属層又はドープされた半導体層を含む剥離層から2~50グラム/インチの剥離値で剥離可能なキャリア層と、
    前記キャリア層を覆う機能層であって、前記機能層が、少なくとも1つのマイクロカット無機層を含む、機能層と、を備え、前記マイクロカット無機層は、
    切断ツールマークのパターンと、
    前記ツールマークによって境界付けられた複数のプレートであって、前記プレートの各々が、約3ナノメートル~約2000ナノメートルの厚さを有する、プレートと、を含み、
    前記転写物品は、3マイクロメートル未満の厚さを有する、転写物品。
  2. 前記複数のプレートの少なくとも一部が、その厚さを通って延びる亀裂を含まない、請求項1に記載の転写物品。
  3. 前記複数のプレートが、実質的に平坦な露出面を含む、請求項1に記載の転写物品。
  4. 前記複数のプレートが、起伏がある露出面を含む、請求項1に記載の転写物品。
  5. 前記切断ツールマークが実質的に直線状の切断部を含み、前記切断部が前記無機層の所定の厚さを通って延びる、請求項1に記載の転写物品。
  6. 前記複数のプレートが、前記無機層のx-y平面において、前記無機層の前記x-y平面に垂直なz方向よりも大きい寸法を有する、請求項1に記載の転写物品。
  7. 前記複数のプレートが独立しており、規則的な形状を有する、請求項6に記載の転写物品。
  8. 前記複数のプレートが、前記無機層の前記x-y平面の上から見たときに正方形又は長方形の形状を有する、請求項7に記載の転写物品。
  9. 前記複数のプレートが、前記無機層の表面積の約1%~約99%を占める、請求項1に記載の転写物品。
  10. 前記切断ツールマークが実質的に平行な直線状の複数の切断部を含み、前記平行な直線状の複数の切断部が複数の境界領域によって分離されている、請求項1に記載の転写物品。
  11. 前記複数の境界領域が、相互接続されている、請求項10に記載の転写物品。
  12. 前記複数の境界領域が、前記無機層の表面積の約1%~約99%を占める、請求項11に記載の転写物品。
  13. 前記複数のプレートが、直方柱を含む、請求項1に記載の転写物品。
  14. 前記複数のプレートが、実質的に同様の厚さを有する、請求項13に記載の転写物品。
  15. 前記キャリア層が、アクリレート又はアクリルアミドを含む、請求項1に記載の転写物品。
  16. 前記キャリア層が、アクリレートを含む、請求項15に記載の転写物品。
  17. 前記機能層を覆う低弾性率層を更に含み、前記低弾性率層は、約50MPa~約1000MPaの弾性率を有する、請求項1に記載の転写物品。
  18. 前記低弾性率層が、接着剤層である、請求項17に記載の転写物品。
  19. 前記機能層が、絶縁層によって分離された複数の無機層を含み、前記複数の金属層及び金属酸化物層のうちの少なくとも1つの無機層が、前記マイクロカット無機層である、請求項1に記載の転写物品。
  20. 前記絶縁層が、金属酸化物層を含む、請求項19に記載の転写物品。
  21. 前記機能層を覆う接着剤層を更に含む、請求項1に記載の転写物品。
  22. 前記微細構造化無機層が、その上に重ね合わされたパターンを更に含み、前記パターンが、約750ミクロン未満の周期を有するツールマークを含む、請求項1に記載の転写物品。
  23. パターン化された物品の製造方法であって、
    金属層又はドープされた半導体層から選択された剥離層から、転写物品を除去することであって、前記転写物品が、
    前記剥離層を覆うキャリア層であって、前記剥離層と前記キャリア層との間の剥離値が、2~50グラム/インチである、キャリア層と、
    前記キャリア層を覆う機能層であって、前記機能層が、少なくとも1つの無機層を含む、機能層と、を含む、除去することと、
    前記キャリア層を、少なくとも1つの刃先を含む微細構造化ツールと接触させることと、を含み、前記ツールが、前記少なくとも1つの無機層に切断パターンを形成し、前記切断パターンが、前記無機層に複数のプレートの対応するパターンを形成し、前記プレートの各々が、約3ナノメートル~約2000ナノメートルの厚さを有し、前記パターン化された物品が、3マイクロメートル未満の厚さを有する、製造方法。
  24. 前記複数のプレートが独立しており、規則的な形状を有する、請求項23に記載の方法。
  25. 前記複数のプレートが、前記無機層の前記x-y平面の上から見たときに正方形又は長方形の形状を有する、請求項23に記載の方法。
  26. 前記複数のプレートが、前記無機層の表面積の約1%~約99%を占める、請求項23に記載の方法。
  27. 前記複数のプレートが、起伏がある表面を含む、請求項21に記載の方法。
  28. 前記ツールが、少なくとも2つの刃先を含む、請求項21に記載の方法。
  29. 前記少なくとも2つの刃先が、複数の境界領域によって分離された直線状の実質的に平行な複数の切断部を含む切断パターンを形成するように構成されている、請求項28に記載の方法。
  30. 前記複数の境界領域が、相互接続されている、請求項29に記載の方法。
  31. 前記複数の境界領域が、前記無機層の表面積の約1%~約99%を占める、請求項29に記載の方法。
  32. 前記転写物品の前記機能層を、約1000MPa未満の弾性率を有する低弾性率材料の層に積層して、パターン化可能な構造を形成することを更に含む、請求項23に記載の方法。
  33. 前記低弾性率材料の前記層が、接着剤を含む、請求項28に記載の方法。
  34. 第1のアクリレート層と、
    前記第1のアクリレート層上に第1の主面を有する機能層であって、金属層及び金属酸化物層のスタックを含み、前記金属層のうちの少なくとも1つは、前記切断部によって境界付けられた独立した複数のプレートの対応するパターンを形成する切断パターンを含み、前記精密切断金属層は、約5ナノメートル~約100ナノメートル厚である、機能層と、
    前記機能層の第2の主面上の第2のアクリレート層と、
    前記第1のアクリレート層上の第1の接着剤層と、前記第1の接着剤層上の第1のポリマーフィルム層と、
    光学的に透明である、前記第2のアクリレート層上の第2の接着剤層と、前記第2の接着剤層上の第2のポリマーフィルム層と、
    を備える、物品。
  35. 前記機能層内の前記金属層のうちの少なくとも1つが、バリア層の間にある、請求項34に記載の物品。
  36. 前記金属酸化物層が、NbOx、SiAlOx、並びにこれらの混合物及び組み合わせから選択される、請求項34に記載の物品。
  37. 前記物品が、400~750nmの波長では反射性であり、約830nmを超える波長では少なくとも部分的に透過性である、請求項34に記載の物品。
  38. 前記金属層の少なくともいくつかが、銀又は酸化銀を含む、請求項34に記載の物品。
  39. 前記第2のポリマーフィルムが、PETgを含む、請求項34に記載の物品。
  40. 前記複数のプレートの少なくとも一部が、前記機能層の面外に存在し、前記物品が、9GHz~10GHzのQWEDスプリットポスト誘電体共振器キャビティ内で測定した場合に0.12のtanδ最大値を有する、請求項34に記載の物品。
  41. 前記物品が、30の実数誘電率最大値を有する、請求項40に記載の物品。
  42. 前記機能層が、アクリレート層のスタック、並びに複数の金属層及び複数の金属酸化物層のうちの1つを含み、前記複数の金属層及び複数の前記金属酸化物層が、異なる厚さを有する、請求項34に記載の物品。
  43. 前記物品の少なくとも一部が、導電性である、請求項34に記載の物品。
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