JP2023545242A - 圧力要素、及び圧力要素を有するパッケージアセンブリ用のシール装置 - Google Patents

Abstract

シール部材（８）とカウンターシール部材（１０）を有するシール装置（７）用の圧力要素（１３）であって、シール部材（８）とカウンターシール部材（１０）が互いに向かい合い、注ぎ込み可能な製品を充填するように適合された包装材料のチューブ（２）をシールするために互いに押し付けられるように構成されている。圧力要素（１３）は、カウンターシール部材（１０）に嵌合するように構成された嵌合部（１５）と、使用時に、シール部材（８）に面する接触面を規定し、シール部材（８）のシール要素（１１）と相互作用してチューブ（２）を間に押し込んでシールするように構成された接触部（１７）を備える。圧力要素（１３）は、圧力要素（１３）のカウンターシール部材（１０）への取り付けする際、圧力要素（１３）を所定の方向に従って案内するために、カウンターシール部材（１０）によって担持される相補係合要素（１０３）と協働するように構成された少なくとも１つの係合要素（１０２）を含む。

Description

本発明は、注ぎ込み可能な製品を充填するように適合された包装材料のチューブをシールするように構成されたシール装置のための圧力要素、特に、包装材料のチューブから開始して注ぎ込み可能な製品を含むパッケージを形成するため、充填し、成形し、シールし、分離及び折り畳むように構成されたパッケージアセンブリ用のシール装置に関する。

本発明はまた、注ぎ込み可能な製品を充填するように適合された包装材料のチューブをシールするように構成され、シール中にチューブと接触して協働するように適合された圧力要素を含むシール装置、特に、包装材料のチューブから開始して注ぎ込み可能な製品を含むパッケージを形成するため、充填し、成形し、シールし、分離及び折り畳むように構成されたパッケージアセンブリ用のシール装置に関する。

一般に知られているように、フルーツジュース、ＵＨＴ（超高温処理）牛乳、ワイン、トマトソースなどの多くの注ぎ込み可能な食品は、滅菌された包装材料で作られたパッケージで販売されている。

典型的な例として、Ｔｅｔｒａ Ｂｒｉｋ Ａｓｅｐｔｉｃ（登録商標）として知られる注ぎ込み可能な食品用の平行六面体パッケージがあり、ラミネートされたウェブ状の包装材料を折り曲げてシールすることによって作られている。この包装材料は、例えば紙製のベース層の両面を、例えばポリエチレンなどのヒートシールプラスチック材料の層で積層した多層構造を有している。

ＵＨＴ牛乳のような長期保存可能な製品の無菌包装の場合、包装材料は酸素バリア材料、例えばアルミニウム箔の層を含み、この層はヒートシールプラスチック材料の層と重なり、さらに別のヒートシールプラスチック材料の層で覆われて、最終的に食品に接触するパッケージの内面を形成する。

このようなパッケージは、通常、全自動パッケージアセンブリで製造され、最初にリールに巻かれた包装材料のウェブから連続するチューブが形成され、パッケージアセンブリに供給される。包装材料のウェブは、パッケージアセンブリ内で、例えば過酸化水素溶液等の化学的滅菌剤を適用することによって滅菌され、滅菌が完了すると、例えば加熱によって包装材料の表面から蒸発させて除去される。このように滅菌されたウェブは、密閉された無菌環境に保たれ、長手方向に折り畳まれてシールされ、チューブとなる。

チューブは、第１の方向、通常は垂直な直線方向に沿って連続的に供給され、上方から殺菌された食品を充填し、第２の方向、通常は第１の方向と直交する方向に沿って延びる等間隔な横断面に沿って成形し、シールし、その後切断される。それによってピローパックが得られ、このピローパックは、縦方向シールバンド、上部横方向シールバンド、及び下部横方向シールバンドを有する。ピローパックは、その後、切断され、互いに分離され、最終的な折り畳みのためにパッケージアセンブリの折り畳み装置に導かれる。

成形及びシール操作を行うために、公知のパッケージアセンブリは、チューブを成形するように構成された成形装置と、チューブの前進方向と直交する等間隔の断面でチューブをシールするように構成されたシール装置を備える。

成形装置は、包装材料のチューブの対向する横側面に配置され、互いに向き合い、使用時にチューブの連続する部分を周期的に取り囲んでこれらの部分に所定の外形を順次形成する、典型的にはシェルの形態の少なくとも一対の成形部材を備える。

シール装置は、成形装置の下流に配置され、少なくとも一対のシール部材、典型的にはジョーの形態で、包装材料のチューブの互いに向かい合う横側面に配置され、使用時に、チューブの連続した等間隔の横方向断面をそれらの間に周期的に把持して、横方向断面においてチューブを順次シールし、ピローパックを形成する。

詳細には、シール装置は、加熱手段を担持するシール部材と、加熱手段が当接する対向面を規定するカウンターシール部材を備える。

より詳細には、ジョーの間に把持された各チューブ部分は、加熱手段によってヒートシールされ、使用時に、把持領域のヒートシール可能なプラスチック材料を局所的に溶融する。

バリア材料の層が導電性材料のシート、例えばアルミシートで画定されている包装材料は、通常、チューブがシール部材とカウンターシール部材の間に挟み込まれ、周知の誘導加熱シール法でヒートシールが行われ、アルミシートに電流が流れ、アルミシートが局所的に加熱されてヒートシール性プラスチック材料が局所的に溶解する。

より具体的には、誘導ヒートシールにおいて、加熱手段は、実質的に誘導子を含み、誘導子は、シール部材によって担持され、高周波電流発生器によって供給され、第２の方向に平行に延在し、導電性材料からなる１つ以上の誘導バーを含むコイルによって実質的に画定され、包装材料と相互作用して電流を誘導し、包装材料を必要なヒートシール温度へと加熱させる。

既知の実施形態では、インダクタは、前面において、第２の方向に平行に延び、第１の方向に垂直な中間面の反対側、すなわち第２の方向に平行な２つの直線状の細長い活性表面を含む。

特に、活性表面は、シール部材のそれぞれの前面接触面に位置し、中央凹部の反対側に延び、使用時に、包装材料のチューブと、チューブを通して、カウンターシール部材のカウンター面に面している。

カウンターシール部材は、２つの圧力要素、特にエラストマー材料からなる２つの圧力パッドを含み、中間面の反対側に平行に延び、上記のカウンター面を規定するそれぞれの前面接触面を有する。

詳細には、エラストマー圧力パッドは、シール部材のそれぞれの前面接触面、すなわちインダクタのそれぞれの活性面と協働して、横方向のシールバンドを画定するチューブのそれぞれの部分に沿ってチューブをヒートシールする。

ヒートシール動作が完了すると、２つのジョーのうちの１つ、通常はカウンターシール部材、によって担持される切断部材が作動し、包装材料のチューブと相互作用して、先に作られていたそれぞれのシールバンドに沿ってチューブを切断し、それによって包装材料のチューブの下端からピローパックを分離（切断）する。切断部材は、２つの圧力パッドの間に配置されたスロットから引き出され、シール部材の中央凹部に係合させる。

切断が完了したら、シール部材とカウンターシール部材を互いに離し、チューブの別の部分を把持できる状態にする。

当該分野において、平坦な前面接触面を有する圧力パッドの使用と、湾曲した前面接触面を有する圧力パッドの使用が知られている。この後者の構成は、同じ出願人によるＥＰ－Ａ－２９１７０２１に記載されており、小さな固体粒子を含む注ぎ込み可能な食品製品を包装する場合に特に使用される。

この場合、圧力パッドは凸状の前面接触面を有し、この面は中間面、すなわち切削部材を収容するスロットに対して対称に配置される。

既知の圧力パッド及びカウンターシール部材が十分に機能するにもかかわらず、産業界では、特に包装材料を効果的にシールすることを保証するため、このような圧力パッド及びカウンターシール部材をさらに改良する必要性が望まれている。

本発明の目的は、上記の必要性を簡単にかつ低コストで満たすように設計されたシール装置用圧力要素を提供することである。

この目的は、請求項１に記載の圧力要素によって達成される。

本発明のさらなる目的は、上記の必要性を簡単にかつ低コストで満たすことができるようにしたカウンターシール部材を提供することにある。

この目的は、請求項８に記載のカウンターシール部材によって達成される。

本発明の非限定的な実施形態を、添付の図面を参照して例として説明する。

明確にするために部品を取り除いている、注ぎ込み可能な製品を含むパッケージを製造するように構成され、本発明による圧力要素を有するシール装置を含むパッケージアセンブリの斜視図である。 明確にするために部品を取り除いている、本発明による２つの圧力要素を有するシール装置の拡大斜視図である。 明確にするために部品を取り除いている、図２のシール装置の拡大正面図である。 明確にするために部品を取り除いている、図３の線ＩＶ－ＩＶに沿った拡大断面図である。 図３のシール装置の詳細を示す拡大正面図である。

図１を参照すると、番号１は、全体として、包装材料のウェブ状シート４から出発して、注ぎ込み可能な製品、好ましくは低温殺菌又はＵＨＴ牛乳、フルーツジュース、ワイン、えんどう豆、豆などの注ぎ込み可能な食品を含む密封パッケージ３を製造するためのチューブ２を形成するように構成されたパッケージアセンブリを示す。

詳細には、パッケージアセンブリ１は、リール５から巻き戻され、成形経路に沿って供給される包装材料のシート４からパッケージ３を連続的に製造するように構成されている。

包装材料は多層構造（図示せず）を有し、繊維質材料、例えば紙の層の両面がヒートシールプラスチック材料、例えばポリエチレンの層で覆われている。

ＵＨＴ牛乳などの長期保存製品のための無菌パッケージ３の場合、包装材料はまた、ガス及び光バリア材料、例えばアルミニウム箔又はエチレンビニルアルコール（ＥＶＯＨ）フィルムの層を含み、これはヒートシールプラスチック材料の層と重ね合わされ、さらに別のヒートシールプラスチック材料の層で覆われて、後者はパッケージ３の内側面を最終的に注ぎ込み可能な製品に接触させて形成されている。

リール５から巻き戻された後、チューブ２に成形される前に、包装材料のシート４は、例えば、過酸化水素溶液等の化学的滅菌剤を適用することによって滅菌され、滅菌が完了すると、例えば、加熱によって蒸発させて、包装材料の表面から除去される。

パッケージアセンブリ１は、以下の動作を順次行うように構成されている。
-既知であり詳細には説明しない折り畳み手段６によってチューブ２を得るため包装材料のシート４を長手方向に折り畳み、チューブ２を長手方向にシールして長手方向のシールバンドを形成すること、
-チューブ２の連続する部分に所定の外形形状を付与する（与える）成形を行うこと、
-ピローパック３ａが得られるように、チューブ２を等間隔な断面で横方向にシールすること、
-ピローパック３を互いに分離するために、チューブ２を上記の断面において切断すること、
-ピローパック３ａを折り畳んで、完全に折り畳まれたパッケージ３を得ること。

チューブ２は、第１の方向、特に垂直方向に沿って連続的に供給され、長手方向にシールされた状態で、殺菌された注ぎ込み可能な製品が充填される。

成形作業を行うために、パッケージアセンブリ１は、チューブ２の互いに対向する横側面に配置され、使用時に、チューブ２の連続する部分を周期的に取り囲んで、その部分に所定の外形を順次付与する（与える）少なくとも１対の成形要素、例えばシェル状部材を含む公知の成形装置（図示せず）を備える。

シール作業を行うために、パッケージアセンブリ１は、図２及び図３に示すタイプのシール装置７を備える。

詳細には、シール装置７は、好ましくは、成形装置の下流に動作可能に配置され、チューブ２の互いに対向する横側面に配置され、使用中、それらの間で、チューブ２の連続した等間隔の断面を周期的に把持して、これらの断面でチューブ２を順次シールし、それによって密封されたピローパック３ａを獲得する対向ジョーの形態の少なくとも一対のシール配置１００を備える。

より詳細には、シール装置７（特にシール配置１００）は、少なくとも１つのシール要素１１、特に２つのシール要素１１を担持するシール部材８と、シール要素１１のカウンター面を画定するカウンターシール部材１０とを備え、シール部材８とカウンターシール部材１０は、その間にチューブ２を介在させて互いに対向している。

この非限定的な好ましい実施形態によれば、包装材料のバリア材料の層は、導電性材料のシート、例えばアルミニウムのシートによって画定される。したがって、包装材料は、公知の誘導ヒートシールプロセスによってヒートシールされ、その際、チューブ２がシール部材８とカウンターシール部材１０との間に把持されると、アルミニウムのシートに電流が誘導されてアルミニウムのシートを局所的に加熱し、ヒートシール性プラスチック材料を局所的に溶融させることができる。

この目的のために、図４に開示されているとおり、シール部材８は、少なくとも１つのインダクタ、特に、上述のシール要素１１を画定し、カウンターシール部材１０に面するシール部材８の前面８ａに配置された一対のインダクタ１０１を備える。

好ましい一実施形態では、インダクタ１０１は、導電性材料で作られたコイルによって画定される。

各インダクタ１０１は、使用時に、高周波電流発生器（図示せず）によって供給され、第１の方向と直交する第２の方向（すなわち、チューブ２の供給方向）に平行に延び、チューブ２の導電性材料と相互作用して電流を誘導して導電性材料を必要なヒートシール温度まで加熱する導電性材料製の一つ以上の誘導バーによって実質的に画定されている。

より詳細には、各インダクタ１０１は、第２の方向に平行に、かつ、封止部材８の前面８ａに沿って延びる活性表面を画定する。

図示の例では、インダクタ１０１は、前面８ａに沿って、以下において詳細に説明される方法で切断要素１４を受け入れるように構成された中央凹部１２の反対側に配置されている。

カウンターシール部材１０は、エラストマー材料からなる少なくとも１つ、特に２つの圧力要素、より詳細には２つの圧力パッド１３からなり、シール部材８の前面８ａに面するカウンターシール部材１０の前面１０ａに担持されている。

特に、各圧力パッド１３は、封止部材８の対応するインダクタ１０１に面するように、第２の方向に平行な細長い形状を有する。

したがって、各圧力パッド１３は、圧力パッド１３に面するそれぞれのインダクタ１０１と相互作用して、チューブ２を押圧し、上述の断面に沿ってチューブ２をヒートシールするように構成される。

すなわち、シール部材８とカウンターシール部材１０は、チューブ２を介在させてインダクタ１０１が圧力パッド１３を押圧するように、互いに近接する及び離れるように移動可能であり、チューブ２を上述の断面においてシールするために使用される。

図４に開示されているとおり、カウンターシール部材１０は、圧力パッド１３の間のスロットに、第１の方向に対して相対的に配置され、密封された断面でチューブ２を連続的に切断するために、このスロットから引き出し可能な切断要素１４を担持する。

より詳細には、ヒートシール操作が完了すると、切断要素１４は、スロットから引き出され、第１方向と直交する第３方向に沿ってシール部材８に向かって移動し、チューブ２のシールされた断面を切断して凹部１２に係合する。

その後、注ぎ込み可能な製品を含む１つの密封されたピローパック３ａは、チューブ２の下端から分離される。

切断作業が完了すると、シール部材８とカウンターシール部材１０は、互いに離れて、チューブ２の別の部分を把持できる状態になる。

図４に開示されているとおり、各圧力パッド１３は、
-カウンターシール部材１０に連結され、特に好ましくはカウンターシール部材１０の前面１０ａ上の溝１６に嵌め込まれる嵌合部１５と、
-嵌合部１５の反対側にあり、シール部材８に面する前面接触面を画定し、それぞれのインダクタ１０１と相互作用してチューブ２を押し込んでシールするように構成された接触部１７と、
を備える。

本発明の一態様によれば、各圧力パッド１３は、カウンターシール部材１０にかかる圧力パッド１３を嵌め込む際、特にカウンターシール部材１０の相対する溝１６に圧力パッド１３を所定の方向に従って案内するためにカウンターシール部材１０によって担持される相補係合要素１０３と協働するように構成された少なくとも一つの係合要素１０２から構成される。

特に、カウンターシール部材１０は、相補係合要素１０３を画定するガイド壁１９を有するガイド要素２０をさらに含む。

示された非限定的な実施形態によれば、各圧力パッド１３は、嵌合部１５及び接触部１７と異なる形状部１８を有し、形状部１８は、係合要素１０２を画定し、少なくとも圧力パッド１３のカウンターシール部材１０への嵌合の際にガイド壁１９と接触して協働するよう構成される。

より具体的には、各形状部１８は、それぞれのガイド壁１９と係合して、当該形状部１８を担持する圧力パッド１３を前述の所定の向きに従ってカウンターシール部材１０に嵌め込むための幾何学的制約を画定し、所定の向きとは異なる他の向きに従って嵌め込むことを防止するように構成されている。

図示の例では、各形状部分１８は、第２の方向に直交する平面に対して傾斜しており、ガイド壁１９と接触して協働するように構成された傾斜面１８ａを有する。かかるガイド壁１９は、圧力パッド１３をカウンターシール部材１０へ嵌合させる際に、圧力パッド１３を所定の方向に従ってガイドするために対応して傾斜している。

好都合なことに、各傾斜面１８ａと、各傾斜面１８ａが協働するように構成されたガイド壁１９の部分とは、前述の平面に対して同じ傾斜を有しており、すなわち、互いに平行である。

図５に示すとおり、各形状部１８は、第２方向に対して、それぞれの圧力パッド１３の自由端部を画定し、各傾斜面１８ａは、それぞれの圧力パッド１３の一方の自由端部に配置される。

したがって、ガイド壁１９は、それぞれの傾斜面１８ａによって画定される自由端に隣接する圧力パッド１３の横側に配置され、各傾斜面１８ａがガイド壁１９の協働するように構成されている部分と平行になる。

図５に開示されているとおり、一方の圧力パッド１３の傾斜面１８ａは、第２の方向に直交する平面に対して、他方の圧力パッド１３の傾斜面１８ａの傾斜と異なる、特に反対の傾斜を有している。

ガイド壁１９は、
-カウンターシール部材１０への取り付けする際、一方の圧力パッド１３の傾斜面１８ａと接触して協働し、一方の圧力パッド１３を第１の所定の方向に従って案内するように構成された第１の傾斜壁２１と、
-カウンターシール部材１０への取り付けする際、他方の圧力パッド１３の傾斜面１８ａと接触して協働し、他方の圧力パッド１３を第２の所定の方向に従って案内するように構成された第２の傾斜壁２２と、
を備える。

実際には、第１の傾斜壁２１は一方の圧力パッド１３の傾斜面１８ａと平行であり、第２の傾斜壁２２は他方の圧力パッド１３の傾斜面１８ａと平行であるので、各圧力パッド１３はその所定の向きに従ってのみカウンターシール部材１０に嵌め込まれることができる。

この構成は、図４に示すように、２つの圧力パッド１３が、例えば曲線、凸状であり、切断要素１４のスロットに関して対称的に配置されたそれぞれの接触部分１７を有する場合に特に有利である。

このような構成において、一方の圧力パッド１３の誤った取り付け、例えば圧力パッド１３の一方又は両方の逆さまの取り付けは、その接触部分１７の公称位置が正しくない結果になる可能性がある。これにより、不要な漏れ又はパッケージ３の無菌特性を損なうことにつながる不良シールを引き起こす可能性がある。

図３に開示されているように、ガイド要素２０は、カウンターシール部材１０の前面１０ａに取り付けられている。したがって、ガイド壁１９も前面１０ａに配置される。

この構成により、圧力パッド１３の傾斜面１８ａがガイド壁１９のそれぞれの部分２１、２２と正しく協働しているかどうかをオペレータが容易に確認できるので、カウンターシール部材１０への圧力パッド１３の正しい装着がさらに容易になり、それぞれの圧力パッド１３が所定の向きで装着されることになる。

示された非限定的な好ましい実施形態によれば、各圧力パッド１３は、圧力パッド１３自体の両側に位置するそれぞれの自由端に配置された一対の傾斜面１８ａを備える。

詳細には、各圧力パッド１３の２つの傾斜面１８ａは、第２の方向に直交する上記平面に対して、異なる傾斜、特に等しく反対の傾斜を有する１つの圧力パッド１３の２つの対向する側面を画定している。

より詳細には、各圧力パッド１３の２つの傾斜面１８ａは、圧力パッド１３がカウンターシール部材１０に取り付けられたとき、他の圧力パッド１３に向かって収縮する。

実際には、圧力パッド１３は、第２の方向に平行な平面に対して、上辺が互いに向き合った等脚台形の形状を画定するプロファイルを有する。

あるいは、一方の圧力パッド１３の２つの傾斜面１８ａは、他方の圧力パッド１３に向かって拡散する。

この場合、圧力パッド１３は、第２の方向に平行な平面に対して、底辺が互いに向かい合う等脚台形の形状を規定するプロファイルを有する。

したがって、カウンターシール部材１０は、圧力パッド１３のそれぞれの横側面に配置され、第１の傾斜壁２１及び第２の傾斜壁２２を有するそれぞれのガイド壁１９を担持する２つのガイド要素２０を備え、カウンターシール部材１０のそれぞれの溝１６に圧力パッド１３を嵌め込む際に、それぞれの所定の方向に従ってその両（横）側面で各圧力パッド１３をガイドする。

圧力パッド１３をカウンターシール部材１０の溝１６に嵌め込む際、係合要素１０２、すなわち形状部１８、すなわち傾斜面１８ａは、ガイド要素２０によって担持されるそれぞれの相補係合要素１０３と協働し、すなわちガイド壁１９の第１の壁２１及び第２の壁２２に接触して協働する。

本発明による圧力パッド１３及びカウンターシール部材１０の利点は、前述の説明から明らかであろう。

特に、各圧力パッド１３が、カウンターシール部材１０によって担持される相補係合要素１０３、すなわちガイド壁１９と協働するように構成された係合要素１０２、すなわち少なくとも一つの傾斜面１８ａを有するという事実は、各圧力パッド１３がカウンターシール部材１０に適切に、その所定の方向のみに従って取り付けられ、それによってオペレータによる誤った装着の可能性を低減するかあるいは事実上打ち消すことを可能にする。このようにして、包装材料の正確な効果的なシールを保証することができる。

添付の特許請求の範囲に定義される保護の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載のカウンターシール部材１０及び圧力パッド１３に変更を加えることができる。

特に、各圧力パッド１３について、係合要素１８は、カウンターシール部材１０によって担持される対応する形状の溝に適合する形状部によって画定されてもよい。係合要素１８は、例えばガイド要素２０で得られるカウンターシール部材１０によって担持されるフック状の溝と係合するように構成されたフック形の突出部によって画定されてもよい。

Claims (15)

1. シール部材（８）とカウンターシール部材（１０）を有するシール装置（７）用の圧力要素（１３）であって、
   前記シール部材（８）及び前記カウンターシール部材（１０）は、互いに向かい合い、注ぎ込み可能な製品を充填するように適合された包装材料のチューブ（２）をシールするために互いに押し付けられるように構成され、
   前記圧力要素（１３）は、前記カウンターシール部材（１０）に嵌合するように構成された嵌合部（１５）と、使用時に前記シール部材（８）に面する接触面を画定し、前記シール部材（８）の前記シール要素（１１）と相互作用して前記チューブ（２）を押し込んでシールするように構成された接触部（１７）と、を備え、
   前記圧力要素（１３）を前記カウンターシール部材（１０）へ嵌合させる際、前記圧力要素（１３）を所定の方向に従って案内するために、前記カウンターシール部材（１０）に担持される相補係合要素（１０３）と協働するように構成される少なくとも１つの係合要素（１０２）を備える、
   圧力要素。
2. 前記少なくとも１つの係合要素（１０２）が、前記嵌合部（１５）及び前記接触部（１７）とは異なる形状部（１８）を含み、前記圧力要素（１３）を前記カウンターシール部材（１０）へ嵌合する際、前記カウンターシール部材（１０）によって担持される前記相補係合要素（１０３）により画定されるガイド壁（１９）と接触して協働するよう構成される、
   請求項１に記載の圧力要素。
3. 前記形状部（１８）が、前記ガイド壁（１９）と係合して、前記圧力要素（１３）を所定の方向に従って前記カウンターシール部材（１０）に嵌め込むための幾何学的制約を画定するように構成されている、
   請求項２に記載の圧力要素。
4. 前記圧力要素は、第１の方向に沿った細長い形状を有し、
   前記形状部（１８）は、前記第１の方向に直交する平面に対して傾斜した傾斜面（１８ａ）を有し、前記圧力要素（１３）を前記カウンターシール部材（１０）へ取り付けする際、前記ガイド壁（１９）によって画定された傾斜壁（２１、２２）と接触して協働して、所定の方向に従って前記圧力要素（１３）をガイドするように構成されている、
   請求項２又は３に記載の圧力要素。
5. 傾斜面（１８ａ）が圧力要素（１３）の自由端に配置され、
   前記傾斜壁（２１、２２）は、使用時及び前記圧力要素（１３）を前記カウンターシール部材（１０）へ取り付けする際、側部において前記自由端に隣接して配置されている、
   請求項４に記載の圧力要素。
6. 前記圧力要素（１３）の両側の自由端に配置された一対の傾斜面（１８ａ）を備え、前記２つの傾斜面（１８ａ）は、前記圧力要素（１３）を前記カウンターシール部材（１０）へ取り付けする際、前記両側で所定の方向に従って圧力要素（１３）を案内するために前記カウンターシール部材（１０）によって担持されたそれぞれの傾斜壁（２１、２２）に接触して協働するように構成されている、
   請求項５に記載の圧力要素。
7. 前記圧力要素は、エラストマー材料で形成されている、
   請求項１～６のいずれか一項に記載の圧力要素。
8. 注ぎ込み可能な製品を充填するように適合された包装材料のチューブ（２）をシールするように構成されたシール装置（７）用のカウンターシール部材（１０）であって、
   前記カウンターシール部材（１０）は、使用時に、前記チューブ（２）を介在させて前記シール装置（７）の前記シール部材（８）に向かい、前記シール部材（８）に押し付けられて前記チューブ（２）をシールするように構成され、
   前記カウンターシール部材（１０）が、少なくとも一つの圧力要素（１３）を備え、前記圧力要素（１３）は、前記カウンターシール部材の溝（１６）において嵌合される嵌合部（１５）と、前記嵌合部（１５）の反対側にあり、使用時に、前記シール部材（８）に面する接触面を画定し、前記チューブ（２）を押し込んでシールするために前記シール部材（８）の前記シール要素（１１）と相互作用するよう構成された接触部（１７）と、を備え、
   前記圧力要素（１３）は、前記圧力要素（１３）を前記カウンターシール部材（１０）へ嵌合させる際、前記カウンターシール部材（１０）によって担持される相補係合要素（１０３）と協働するように構成された少なくとも１つの係合要素（１０２）を含む、
   カウンターシール部材。
9. 前記少なくとも１つの係合要素（１０２）が、前記嵌合部（１５）及び前記接触部（１７）とは異なる形状部（１８）を含み、
   前記カウンターシール部材（１０）が、前記圧力要素（１３）に隣接して配置され、前記相補係合要素（１０３）を画定する少なくとも１つのガイド壁（１９）を備え、
   前記ガイド壁（１９）が、前記圧力要素（１３）を前記カウンターシール部材（１０）の溝（１６）へ嵌合させる際、前記圧力要素（１３）を所定の方向に従ってガイドするために、前記形状部（１８）と接触して協働するように構成されている、
   請求項８に記載のカウンターシール部材。
10. 前記圧力要素（１３）が、第１の方向に沿った細長い形状を有し、
    前記形状部（１８）は、前記第１の方向と直交する平面に対して傾斜した傾斜面（１８ａ）を有し、
    前記ガイド壁（１９）が、前記平面に対して傾斜しており、前記傾斜面（１８ａ）と接触して協働して、所定の方向に従って前記圧力要素（１３）を前記カウンターシール部材（１０）の溝（１６）に嵌合させる際、前記圧力要素（１３）をガイドするように構成されている、
    請求項９に記載のカウンターシール部材。
11. 前記傾斜面（１８ａ）が前記圧力要素（１３）の自由端に配置され、
    前記ガイド壁（１９）は、前記自由端に隣接する前記圧力要素（１３）の側方に配置され、前記ガイド壁（１９）と前記傾斜面（１８ａ）とが互いに平行である、
    請求項１０に記載のカウンターシール部材。
12. 第１の方向と直交する第２の方向に沿って互いに離間した第１の圧力要素（１３）及び第２の圧力要素（１３）を含み、
    前記第１の圧力要素（１３）の傾斜面（１８ａ）は、前記第１の方向に対して、前記第２の圧力要素（１３）の傾斜面（１８ａ）の傾斜と異なる傾斜を有し、
    前記ガイド壁（１９）は、
    -前記第1の圧力要素（１３）の傾斜面（１８ａ）と接触して協働し、前記第１の圧力要素（１３）を前記カウンターシール部材（１０）へ取り付けする際、前記第１の圧力要素（１３）を第１の所定の方向に従って案内するように構成された第１の傾斜壁（２１）と、
    -前記第２の圧力要素（１３）の傾斜面（１８ａ）と接触して協働し、前記第２の圧力要素（１３）を前記カウンターシール部材（１０）へ取り付けする際、前記第２の圧力要素（１３）を第２の所定の方向に従って案内するように構成された第２の傾斜壁（２２）と、
    を備える、
    請求項１１に記載のカウンターシール部材。
13. 前記圧力要素（１３）が、その反対側に位置する圧力要素（１３）のそれぞれの反対側の自由端に配置された一対の傾斜面（１８ａ）を備え、
    前記カウンターシール部材（１０）は、一対のガイド壁（１９）を備え、前記各ガイド壁（１９）は、それぞれ１つの自由端に隣接して前記圧力要素（１３）の側面に配置され、前記カウンターシール部材（１０）の溝（１６）へ前記圧力要素（１３）を嵌合する際、両側で前記圧力要素（１３）をガイドする、
    請求項１０～１２のいずれか一項に記載のカウンターシール部材。
14. 注ぎ込み可能な製品で満たされるように適合された包装材料のチューブ（２）をシールするように構成されたシーリング装置（７）であって、前記シーリング装置は、
    -少なくとも１つのシール要素（１１）を搭載するシール部材（８）と、
    -請求項８～１３のいずれか一項に記載のカウンターシール部材（１０）と、
    を備え、
    前記シール要素（１１）と前記圧力要素（１３）は互いに向き合い、前記チューブ（２）をシールするために互いに押し付けられるように構成される、
    シーリング装置。
15. 包装材料のチューブ（２）から、注ぎ込み可能な製品を含むパッケージ（３）を製造するように構成されたパッケージアセンブリ（１）であって、シール装置（７）を備え、
    前記シール装置（７）は、
    -少なくとも１つのシール要素（１１）を搭載するシール部材（８）と、
    -請求項８～１４のいずれか一項に記載のカウンターシール部材（１０）と、
    を備え、
    前記シール要素（１１）と前記圧力要素（１３）は互いに向き合い、前記チューブ（２）をシールするために互いに押し付けられるように構成される、
    パッケージアセンブリ。

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