以下は、本出願の実施形態における添付の図面を参照して本出願の実施形態を説明する。
図1は、本出願の一実施形態による通信システム100のアーキテクチャの概略図である。通信システム100は、少なくとも1つの端末(例えば、端末110、端末120、および端末130)と、少なくとも1つの中継ノード(relay node、RN)140と、少なくとも1つのアクセスネットワークデバイス150と、少なくとも1つのコアネットワークデバイス160とを含む。
端末は、少なくとも1つのアクセスネットワークデバイスに接続されてもよく、または端末は、少なくとも1つの中継ノードを介して少なくとも1つのアクセスネットワークデバイスに接続されてもよく、少なくとも1つのアクセスネットワークデバイスは、少なくとも1つのコアネットワークデバイスに接続される。図1に示すように、端末110と端末120の両方が中継ノード140に接続され、中継ノード140はアクセスネットワークデバイス150に接続され、端末130はアクセスネットワークデバイス150に接続される。アクセスネットワークデバイス150は、コアネットワークデバイス160に接続される。端末110、端末120、端末130、中継ノード140、アクセスネットワークデバイス150、およびコアネットワークデバイス160は、無線または有線で接続されてもよい。これは、本出願では限定されない。
本出願で提供される通信システムは、例えば、4Gアクセス技術をサポートするロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、5Gアクセス技術をサポートする新しい無線(new radio、NR)システム、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP(登録商標))に関連する任意のセルラーシステム、ワイヤレスフィデリティ(wireless-fidelity、WiFi)システム、ワールドワイド・インタオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)システム、マルチ無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)システム、または別の将来指向の通信技術であってもよい。本出願では、端末は、無線トランシーバ機能を有するデバイスであり、端末は、屋内もしくは屋外デバイス、ハンドヘルドデバイス、または車載デバイスを含む陸上に展開されてもよいし、水上に(例えば、船舶上に)展開されてもよいし、空中に(例えば、飛行機、バルーン、または衛星上に)展開されてもよい。端末は、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual Reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、産業用制御(industrial control)の無線端末、自動運転(self driving)の無線端末、遠隔医療(remote medical)の無線端末、スマートグリッド(smart grid)の無線端末、輸送安全性(transportation safety)の無線端末、スマートシティ(smart city)の無線端末、またはスマートホーム(smart home)の無線端末などであってもよい。本出願の実施形態では、適用シナリオは限定されない。端末は、端末デバイス、ユーザ機器(user equipment、UE)、アクセス端末デバイス、局、UEユニット、UE局、移動局、リモート局、リモート端末デバイス、モバイルデバイス、UE端末デバイス、端末デバイス、無線通信デバイス、UEエージェント、UE装置、または別の適切な用語で呼ばれることもある。端末は、固定式であっても移動式であってもよい。
アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワーク側の通信システムにアクセスする際に端末をサポートするように構成されたデバイスであってもよい。アクセスネットワークデバイスは、基地局(base station、BS)、例えば、4Gアクセス技術通信システムにおける進化型ノードB(evolved nodeB、eNB)、5Gアクセス技術通信システムにおける次世代ノードB(next generation nodeB、gNB)、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、中継ノード(relay node)、アクセスポイント(access point、AP)、WiFiシステムにおけるアクセスノード、または無線バックホールノードと呼ばれることがある。あるいは、アクセスネットワークデバイスは、ドナーノード、IABドナー(IAB donor)、ドナーIAB、ドナー、ドナーgNB(DgNB、donor gNB)などと呼ばれることがある。基地局は、マクロ基地局、マイクロ基地局、ピコセル基地局、スモールセル、中継局などであり得る。複数の基地局は、同じ技術を使用して前述のネットワークをサポートしてもよいし、異なる技術を使用して前述のネットワークをサポートしてもよい。基地局は、1つまたは複数の共同サイトまたは非共同サイトの送信/受信ポイント(Transmission receiving point、TRP)を含んでもよい。代替的に、アクセスネットワークデバイスは、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、CRAN)シナリオにおける無線コントローラ、中央ユニット(central unit、CU)、および/または分散ユニット(distributed unit、DU)であってもよい。代替的に、アクセスネットワークデバイスは、サーバ、ウェアラブルデバイス、車載デバイスなどであってもよい。以下では、説明のためにアクセスネットワークデバイスが基地局である例を使用する。通信システム内の複数のアクセスネットワークデバイスは、同じタイプの基地局であってもよいし、異なるタイプの基地局であってもよい。基地局は、端末と通信してもよいし、中継局を介して端末デバイスと通信してもよい。端末は、異なる技術を使用して複数の基地局と通信してもよい。例えば、端末は、LTEネットワークをサポートする基地局と通信してもよく、5Gネットワークをサポートする基地局と通信してもよく、LTEネットワークの基地局と5Gネットワークの基地局とのデュアルコネクティビティをサポートしてもよい。
コアネットワークデバイスは、1つまたは複数のアクセスネットワークデバイスに接続されてもよく、システム内の端末のためのセッション管理、アクセス認証、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレス割り当て、およびデータ伝送の1つまたは複数の機能を提供してもよい。例えば、コアネットワークデバイスは、4Gアクセス技術通信システムにおけるモビリティ管理エンティティ(mobile management entity、MME)もしくはサービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)、または5Gアクセス技術通信システムにおけるアクセスおよびモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)ネットワーク要素もしくはユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)ネットワーク要素であってもよい。コアネットワークデバイスはコアネットワーク要素と呼ばれることもある。
中継ノードは、無線アクセスサービスおよび/または無線バックホールサービスを提供するノードであってもよい。無線アクセスサービスは、無線アクセスリンクを介してデータおよび/またはシグナリングを提供することを意味し、無線バックホールサービスは、無線バックホールリンクを介して提供されるデータおよび/またはシグナリングバックホールサービスを指す。中継ノードは、端末とアクセスネットワークデバイスとの間でデータおよび/またはシグナリングを転送するように構成される。中継ノードは、アクセスリンク(access link、AL)を介して端末に無線アクセスサービスを提供する。加えて、中継ノードは、ワンホップまたはマルチホップバックホールリンク(backhaul link、BL)を介してアクセスネットワークデバイスに接続される。
中継ノードは、異なる通信システムにおいて異なる名称を有してもよい。例えば、中継ノードは、無線バックホールノードまたは無線バックホールデバイスと呼ばれることがある。例えば、5Gシステムでは、中継ノードは、統合アクセスおよびバックホールノード(integrated access and backhaul node、IAB node)と呼ばれることがある。確かに、将来の通信システムでは、中継ノードは異なる名前をさらに有し得る。これは、本明細書では限定されない。
任意選択で、中継ノードは代替的に端末デバイスであってもよい。あるいは、中継ノードはまた、ホームアクセスシナリオにおけるCPEであってもよい。例えば、IABノードは、カスタマ構内設備(customer premises equipment、CPE)または宅内ゲートウェイ(residential gateway、RG)などのデバイスであってもよい。この場合、本出願の実施形態で提供される方法は、ホームアクセス(home access)シナリオにさらに適用され得る。
図2は、本出願の一実施形態によるCU-DU分離アーキテクチャの概略図である。図1のアクセスネットワークデバイス150は、CU-DU分離アーキテクチャを使用し得る。図2では、アクセスネットワークデバイスが次世代NodeB(next-generation NodeB、gNB)である例が説明に使用される。
gNBは、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、C-RAN)アーキテクチャで実装されてもよい。gNBの一部の機能は、中央ユニット(central unit、CU)によって実現され、他の機能は、分散ユニット(distributed unit、DU)によって実現される。CU-DU分割は、プロトコルスタックによって実行され得る。可能な方法では、無線リソース制御(radio resource control、RRC)層、サービスデータマッピングプロトコルスタック(service data adaptation protocol、SDAP)層、およびパケットデータ・コンバージェンス・プロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)層がCUに展開され、無線リンク制御(radio link control、RLC)層、メディアアクセス制御(media access control、MAC)層、および物理(physical、PHY)層がDUに展開される。
1つのCUは、ネットワーク拡張を容易にするために、1つまたは複数のDUに接続され得る。CUとDUとはインターフェース(例えば、F1インターフェース)を介して接続され、CUとコアネットワーク(例えば、5Gコアネットワーク(5G core network、5GC))とはインターフェース(例えば、NGインターフェース)を介して接続される。
一実装形態では、CUは、ユーザプレーン(User plane、略してUP)(本出願では略してCU-UP)および制御プレーン(Control plane、略してCP)(本出願では略してCU-CP)を含む。
図3は、本出願の一実施形態による統合アクセスおよびバックホール(integrated access and backhaul、IAB)ネットワークの概略図である。図3は、図1に示す通信システム100の適用シナリオである。図3を参照して、図1の端末、中継ノード、およびアクセスネットワークデバイスについてさらに説明する。
IABネットワークは、1つまたは複数の端末(明確にするために、図3は端末1のみを示している)、1つまたは複数のIABノード(明確にするために、図2は、2つのIABノード:IAB node1およびIAB node2を示している)、および1つまたは複数のドナーノード(明確にするために、図2はIAB donor1のみを示している)を含む。
端末1は、1つまたは複数のIABノードに接続されてもよく、各IABノードは、1つまたは複数の他のIABノードに接続されてもよく、1つまたは複数のIABノードは、1つまたは複数のドナーノードに接続されてもよい。任意選択で、1つまたは複数のIABノードは、代替的に互いに接続されてもよい。これは、本出願では限定されない。
IAB donorは、ドナーノード(donor node)、DgNB(すなわちdonor gNodeB)、または別の適切な名称で呼ばれることがある。これは、本出願では限定されない。
図3では、端末1は図1の端末110であってもよい。IAB node(ノード)1およびIAB node2は、図1の中継ノード140であってもよい。IAB donor1は、図1のアクセスネットワークデバイス150であってもよい。5Gコアネットワーク(5G Core Network、5GC)および進化型パケットコアネットワーク(evolved packet core、EPC)は、図1に示す少なくとも1つのコアネットワークデバイスを含むコアネットワークであってもよい。
図3のIAB donor1は図2のgNBであってもよく、IAB donor1は図2のCU-DU分離アーキテクチャを使用してもよい。具体的には、IAB donor1は、中央ユニット(IAB donor CU1と呼ばれてもよい)および分散ユニット(IAB donor DU1と呼ばれてもよい)を含んでもよく、IAB donor CU1は、CP(IAB donor CU1-CPと呼ばれてもよい)およびUP(IAB donor CU1-UPと呼ばれてもよい)を含んでもよい。詳細については、図2の内容を参照されたい。
IABネットワークは、スタンドアロン(standalone、SA)または非スタンドアロン(non-standalone、NSA)のネットワーキングモードをサポートする。
例えば、図3のSAネットワーキングモードでは、IAB donor1は5GCに接続され得る。具体的には、IAB donor CU1-CPは、5GC内の制御プレーンネットワーク要素、例えば、アクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)に接続され得、IAB donor CU1-UPは、5GC内のユーザプレーンネットワーク要素、例えば、ユーザプレーン機能(user plane function、UPF)に接続され得る。
例えば、図3のNSAネットワーキングモードでは、IAB donor1は、セカンダリgNB(secondary gNB、SgNB)として機能し、マスタeNB(master eNB、MeNB)とのデュアルコネクティビティを確立する。IAB node1とIAB node2の両方がMeNBに接続され、IAB donor CU1-CPがMeNBに接続され、MeNBがEPCに接続され、IAB donor CU1-UPがEPC内のネットワーク要素、例えばサービスゲートウェイ(serving gateway、SGW)に接続される。
IABネットワークでは、端末とドナーノードとの間の1つの伝送経路は、1つまたは複数のIABノードを含み得ることが理解されよう。1つのIABノードが端末によってアクセスされるノードである場合、IABノードと子ノード(すなわち、端末)との間のリンクはアクセスリンクと呼ばれることがある。1つのIABノードが、別のIABノードにアクセスする端末にバックホールサービスを提供するノードである場合、IABノードと子ノード(すなわち、別のIABノード)との間のリンクは、バックホールリンクと呼ばれることがある。例えば、図3に示すように、端末1は無線アクセスリンクを介してIAB node1に接続され、IAB node1は無線バックホールリンクを介してIAB node2に接続され、IAB node2は無線バックホールリンクを介してIAB donor1に接続される。
サービス伝送の信頼性を保証するために、任意選択で、IABネットワークでは、マルチホップIABノードネットワーキングおよびマルチコネクティビティIABノードネットワーキングがサポートされる。端末とIABドナーとの間に複数の伝送経路があってもよい。経路上では、IABノード間、およびIABノードとIABノードにサービスを提供するドナーノードとの間に、決定された階層関係がある。各IABノードまたは端末は、親ノードとして、IABノードまたは端末にアクセスサービスを提供するノードを考慮する。これに対応して、各IABノードまたは端末は、IABノードまたは端末の親ノードの子ノードと考えられてもよい。
加えて、本出願の実施形態では、IABノードの親ノードの親ノードは、IABノードの祖父母ノードと呼ばれ、IABノードの子ノードの子ノードは、IABノードの孫ノードと見なされる。
親ノードおよび子ノードは相対的な概念であることが理解されよう。ノードは、あるノードの子ノードであってもよく、別のノードの親ノードであってもよい。例えば、図3では、IAB node1は端末1の親ノードであり、端末1はIAB node1の子ノードである。IAB node2はIAB node1の親ノードであり、IAB node1はIAB node2の子ノードである。IAB donor1(具体的にはIAB donor DUであり得る)はIAB node2の親ノードであり、IAB node2はIAB donor1(具体的にはIAB donor DUであり得る)の子ノードである。
端末のアップリンクデータパケットは、1つまたは複数のIABノードを介してドナーノードに伝送され、次いで、ドナーノードによってコアネットワークデバイス、例えばモバイルゲートウェイデバイス(例えば、5Gネットワーク内のユーザプレーン機能(user plane function、略してUPF)ネットワーク要素)に送信され得る。端末のダウンリンクデータパケットは、コアネットワークデバイス(モバイルゲートウェイデバイス)からドナーノードによって受信され、次いで、1つまたは複数のIABノードを介して端末に送信される。
例えば、図3では、端末1とIAB donor1との間のアップリンクデータパケットの伝送経路は、端末1→IAB node1→IAB node2→IAB donor1であり、端末1とIAB donor1との間のダウンリンクデータパケットの伝送経路は、IAB donor1→IAB node2→IAB node1→端末1である。
IABネットワークでは、伝送経路上で、端末によってアクセスされるIABノードはアクセスIABノードと呼ばれてもよく、伝送経路上の別のIABノードは中間IABノードと呼ばれる。中間IABノードは、端末にバックホールサービスを提供し得る。IABノードは、端末のアクセスIABノードとして機能してもよく、または別の端末の中間IABノードとして機能してもよい。
例えば、図3において、経路「端末1→IAB node1→IAB node2→IAB donor1」上では、IAB node1はアクセスIABノードであり、IAB node2は中間IABノードである。端末2(図2には示されていない)がIAB node3(図3には示されていない)にアクセスし、IAB node3がIAB node1にアクセスする場合、端末2について、IAB node3はアクセスIABノードであり、IAB node1は中間IABノードである。
IABネットワークでは、1つまたは複数のIABノードおよびIABノードによってサービスされる1つまたは複数の端末は、IABノードの子孫(descendant)ノードと呼ばれることがある。子孫ノードは、IABノードによってサービスされるIABノードを含み得ることが理解されてもよく、または子孫ノードは、少なくとも1ホップリンクを介してIABノードに接続された下位IABノードを含むことが理解されてもよい。例えば、子孫ノードは、子ノードおよび孫ノードと、これらのIABノードにアクセスする端末、例えば、子ノードおよび孫ノードにアクセスする端末とを含む。
例えば、図3において、IAB node2の子孫ノードは、端末1とIAB node1とを含む。
前述のIABネットワークは単なる例である。マルチホップおよびマルチコネクティビティを有するIABネットワークでは、IABネットワークにはより多くの他の可能性がある。例えば、ドナーノードおよび別のドナーノードにアクセスするIABノードは、端末にサービスを提供するためのデュアルコネクティビティを形成する。可能な例は、本明細書では1つずつ列挙されない。
IABネットワークでは、親ノードとしてサービスするとき、IABノードは、IABノードの子ノードにアクセスサービスを提供するために、アクセスネットワークデバイスの役割と同様の役割を果たし得る。例えば、IABノードは、スケジューリングを通じてIABノードの子ノードに、アップリンクデータを伝送するためのアップリンクリソースを割り当て得る。IABノードが子ノードとしてサービスするとき、IABノードにサービスを提供する親ノードは、端末デバイスの役割を果たし得る。例えば、IABノードは、IABノードのために親ノードによってスケジュールされ、アップリンクデータを伝送するためのアップリンクリソースを取得するために、セル選択およびランダムアクセスなどの動作を実行することによって親ノードへの接続を確立する。
限定ではなく例として、本出願の実施形態では、IABノード内にあり、端末デバイスの役割を果たす際にIABノードをサポートする機能ユニットは、IABノードのモバイル端末(mobile terminal、MT)機能ユニットと呼ばれ、略してIAB-MTまたはIAB-UEであり、IABノード内にあり、アクセスネットワークデバイスの役割を果たす際にIABノードをサポートする機能ユニットは、IABノードのDU機能ユニットと呼ばれ、略してIAB-DUである。IAB-MTおよびIAB-DUは論理機能ユニットであってもよく、IAB-MTおよびIAB-DUの機能は両方ともIABノードによって実装される。あるいは、IAB-MTおよびIAB-DUは物理的に分割されてもよく、IAB-MTおよびIAB-DUはIABノード内の異なる物理デバイスであってもよい。
例えば、図3において、IAB node1は、MT機能ユニットおよびDU機能ユニットを含み、IAB node2は、MT機能ユニットおよびDU機能ユニットを含む。
図4Aは、本出願の一実施形態によるシングルエアインターフェースシナリオにおける制御プレーンプロトコルスタックの概略図であり、図4Bは、本出願の一実施形態によるシングルエアインターフェースシナリオにおけるユーザプレーンプロトコルスタックの概略図である。
シングルエアインターフェースシナリオは、以下のように理解され得る。端末は、アクセスネットワークデバイスに直接接続され、中継ノードを介してアクセスネットワークデバイスに接続される必要はない。図4Aおよび図4BのUEは図1の端末130であってもよく、図4Aおよび図4BのgNBは図1のアクセスネットワークデバイス150であってもよく、図2に示すCU-DU分離アーキテクチャを使用してもよい。
シングルエアインターフェースシナリオでは、UEはDUを介してCUにアクセスし得る。UEのものであるRLC層、MAC層、およびPHY層のピアの機能はDUによって実施され、UEのものであるRRC層、SDAP層、およびPDCP層のピアの機能はCUによって実現され得る。
制御プレーンの場合、図4Aに示すように、UEのものであるRRC層およびPDCP層のピアがCU内で確立される。UEとDUとはインターフェース(例えば、Uuインターフェース)を介して接続されており、UEのものであるRLC層、MAC層、およびPHY層のピアはDU内で確立される。DUおよびCUは、制御プレーンインターフェース(例えば、F1-control plane、F1-Cインターフェース)を介して接続され、DUのものであるF1アプリケーションプロトコル(F1 application protocol、F1AP)層、ストリーム制御伝送プロトコル(stream control transmission protocol、SCTP)層、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)層、層(layer、L)2、および層(layer、L)1のピアがCU内で確立される。
ユーザプレーンの場合、図4Bに示すように、UEのものであるSDAP層およびPDCP層のピアがCU内で確立される。UEとDUとはUuインターフェースを介して接続され、UEのものであるRLC層、MAC層、およびPHY層のピアはDU内で確立される。DUおよびCUは、F1ユーザプレーン(F1-user plane、F1-U)インターフェースを介して接続され、DUのものである汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)トンネリングプロトコル-ユーザプレーン(GPRS tunneling protocol-user plane、GTP-U)層、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)層、IP層、L2、およびL1のピアがCU内で確立される。
図5Aは、本出願の一実施形態によるIABネットワークにおける制御プレーンプロトコルスタックの概略図であり、図5Bは、本出願の一実施形態によるIABネットワークにおけるユーザプレーンプロトコルスタックの概略図である。図5Aおよび図5Bは、図3のシナリオを例にして説明される。
IABネットワークでは、端末のものであるPHY層、MAC層、およびRLC層のピアはアクセスIABノードに位置され、UEのものであるPDCP層、SDAP層、およびRRC層のピアはIAB donor CUに位置される。IAB donor CUがCPおよびUPを含む場合、UEのRRC層のピアはIAB donor CUのCP(すなわち、donor-CU-CP)に位置され、UEのものであるPDCP層およびSDAP層のピアはIAB donor CUのUP(すなわち、donor-CU-UP)に位置される。
制御プレーンの場合、図5Aに示すように、端末1とIAB node1のDUとの間にUuインターフェースが確立され、ピアを有するプロトコル層は、RLC層、MAC層、およびPHY層を含む。IAB node1のDUとIAB donor CU1との間にF1-Cインターフェースが確立され、ピアを有するプロトコル層は、F1AP層、SCTP層、およびIP層を含む。IABドナーにおけるF1インターフェースは、IAB donor DU1とIAB donor CU1との間に確立され、ピアを有するプロトコル層は、IP層、L2、およびL1を含む。BLは、IAB node1とIAB node2との間、およびIAB node2とIAB donor DU1との間に確立され、ピアを有するプロトコル層は、バックホール・アダプテーション・プロトコル(Bakhaul Adaptation Protocol、BAP)層、RLC層、MAC層、およびPHY層を含む。加えて、端末1のRRC層およびPDCP層のピアがIAB donor CU1に確立され、IAB node1のDUのIP層のピアがIAB donor DU1に確立される。
本出願の実施形態では、BAP層は、データパケットに、無線バックホールノード(IABノード)によって識別され得るルーティング情報(routing information)を付加する機能、無線バックホールノードによって識別され得るルーティング情報に基づいてルート選択を実行する機能、データパケットに、サービス品質(quality of service、QoS)要件に関連し、無線バックホールノードによって識別され得る識別情報を付加する機能、データパケットに対して、無線バックホールノードを含む複数のリンクでQoSマッピングを実行する機能、データパケットにデータパケットタイプ指示情報を付加する機能、およびフロー制御機能を有するノードにフロー制御フィードバック情報を送信する機能のうちの1つまたは複数を有する。なお、これらの機能を有するプロトコル層の名称は、必ずしもBAP層と呼ばれる必要はなく、他の名称を有してもよい。当業者は、これらの機能を有する任意のプロトコル層が本出願のこの実施形態におけるBAP層として理解され得ることを理解されよう。
シングルエアインターフェースシナリオの制御プレーンプロトコルスタックと比較して、IABネットワークの制御プレーンプロトコルスタックでは、アクセスIABノードのDUは、シングルエアインターフェースシナリオのgNBのDUの機能、すなわち、端末のRLC層、MAC層、およびPHY層のピアを確立し、CUのF1AP層、SCTP層、およびIP層のピアを確立する機能を実現することが知られ得る。IAB donor CUは、シングルエアインターフェースシナリオでgNBのCUの機能を実装する。
ユーザプレーンの場合、図5Bに示すように、端末1とIAB node1のDUとの間にUuインターフェースが確立され、ピアを有するプロトコル層は、RLC層、MAC層、およびPHY層を含む。IAB node1のDUとIAB donor CU1との間にF1-Uインターフェースが確立され、ピアを有するプロトコル層は、GTP-U層、UDP層、およびIP層を含む。IABドナーにおけるF1インターフェースは、IAB donor DU1とIAB donor CU1との間に確立され、ピアを有するプロトコル層は、IP層、L2、およびL1を含む。BLは、IAB node1とIAB node2との間、およびIAB node2とIAB donor DU1との間に確立され、ピアを有するプロトコル層は、BAP層、RLC層、MAC層、およびPHY層を含む。加えて、端末1のSDAP層およびPDCP層のピアがIAB donor CU1に確立され、IAB node1のDUのIP層のピアがIAB donor DU1に確立される。
シングルエアインターフェースシナリオのユーザプレーンプロトコルスタックと比較して、IABネットワークのユーザプレーンプロトコルスタックでは、アクセスIABノードのDUは、シングルエアインターフェースシナリオのgNBのDUの部分的な機能、すなわち、端末のRLC層、MAC層、およびPHY層のピアを確立し、IAB donor CU1のGTP-U層、UDP層、およびIP層のピアを確立する機能を実現することが知られ得る。IAB donor CUは、シングルエアインターフェースシナリオでgNBのCUの機能を実現する。
図5Aおよび図5Bは、一例として図3に示すIABシナリオのプロトコルスタックのみを使用して説明されている。1つのIABノードが1つまたは複数の役割を果たし得ることに留意されたい。IABノードは、1つまたは複数の役割のプロトコルスタックを有し得る。あるいは、IABノードは、プロトコルスタックのセットを有してもよく、IABノードの異なる役割に対して、プロトコルスタック内の異なる役割に対応するプロトコル層は、処理を実行するために使用されてもよい。以下では、IABノードが説明のために1つまたは複数の役割のプロトコルスタックを有する例を使用する。
(1)端末のプロトコルスタック
IABネットワークにアクセスし始めるとき、またはIABネットワークにアクセスした後、IABノードは端末の役割を果たし得る。IABノードのMTは、端末のプロトコルスタック、例えば、図5Aおよび図5Bの端末1のプロトコルスタックを有する。IABノードは、IABノードのアップリンクおよび/またはダウンリンクデータパケット(例えば、OAMデータパケット)をIAB donorに伝送し、RRC層などを介して測定を実行し得る。
(2)アクセスIABノードのプロトコルスタック
IABネットワークにアクセスした後、IABノードは、アクセスIABノードの役割を果たすために、端末にアクセスサービスを提供し得る。この場合、IABノードは、アクセスIABノードのプロトコルスタック、例えば、図5Aおよび図5BのIAB node1のプロトコルスタックを有する。
(3)中間IABノードのプロトコルスタック
IABネットワークにアクセスした後、IABノードは中間IABノードの役割を果たし得る。この場合、IABノードは、中間IABノードのプロトコルスタック、例えば、図5Aおよび図5BのIAB node2のプロトコルスタックを有する。
IABノードは、端末、アクセスIABノード、および中間IABノードのうちの1つまたは複数のプロトコルスタックを有し得る。
図6は、本出願の一実施形態によるグループハンドオーバの概略図である。以下では、図6を参照して説明を提供する。
図6では、IAB node1は、1つまたは複数の端末および/または別のIABノードにアクセスおよび/またはバックホールサービスを提供し得る。説明を容易にするために、1つまたは複数の端末および/または別のIABノードは、子孫ノードまたは下位ノードと呼ばれることがある。明確にするために、図6は、IAB node1が端末1およびIAB node4に接続され、IAB node3が端末2に接続される場合を示している。IAB node1は、端末1およびIAB node4にアクセスサービスを提供し、IAB node4は、端末2にアクセスサービスを提供し、IAB node1は、端末2にバックホールサービスを提供する。実際のネットワーク配備シナリオでは、IAB node1は、1つまたは複数の孫ノードをさらに有し得、IAB node4は、より多くの端末またはIAB nodeにアクセスおよび/またはバックホールサービスを提供し得ることに留意されたい。これは本出願のこの実施形態では限定されない。
IAB node1は、リンク品質の変化、負荷の変化などによってハンドオーバされ得る。IAB node1はIAB node2からIAB node3にハンドオーバされ(言い換えると、IAB node1は、IAB node2によってサービスされるセルからIAB node3によってサービスされるセルにハンドオーバされる)、IAB node2はIAB donor1に接続され、IAB node3はIAB donor2に接続される。
IAB donorがハンドオーバ前およびハンドオーバ変更後にIAB node1に接続されるため、IAB node1のハンドオーバはクロスドナーノードハンドオーバと呼ばれることがある。
最初に、IAB node1は、端末の役割を果たし、IAB node2からIAB node3にハンドオーバされ得る。加えて、IAB node1は子孫ノードにさらにサービスを提供するので、これらの子孫ノードは、IAB node1と共に、IAB node2に接続することからIAB node3に接続することに変化し得る。子孫ノードのドナーノードも変化するため、子孫ノードもハンドオーバされると考えられてもよい。IAB node1および子孫ノードはグループと呼ばれてもよく、IAB node1および子孫ノードのハンドオーバはグループハンドオーバまたはグループハンドオーバと呼ばれる。
グループハンドオーバが実行されるグループは、1つまたは複数のIABノードを含んでもよい。説明を容易にするために、本出願の実施形態では、その親ノードがグループハンドオーバにおいて変化するノードは、移行(migrating)IABノードまたは移行ノードと呼ばれ、グループハンドオーバ前の移行IABノードの親ノードは、ソース親ノードであり、グループハンドオーバ後の移行IABノードの親ノードは、ターゲット親ノードである。例えば、図6では、IAB node1は移行IABノードと呼ばれてもよく、IAB node2はIAB node1のソース親ノードと呼ばれてもよく、IAB node3はIAB node1のターゲット親ノードと呼ばれてもよい。
IAB donor1は、グループハンドオーバのソースIAB donor、グループ内の1つまたは複数のノードのソースIAB donor、またはグループハンドオーバプロセスにおけるグループ内の1つまたは複数のノードのソースIAB donorと呼ばれることがある。同様に、IAB donor2は、グループハンドオーバのターゲットIAB donor、グループ内の1つまたは複数のノードのターゲットIAB donor、またはグループハンドオーバプロセスにおけるグループ内の1つまたは複数のノードのターゲットIAB donorと呼ばれることがある。
グループハンドオーバプロセスは、グループハンドオーバが実行されるプロセスとして理解され得、ソースIAB donorによって、ハンドオーバが実行されるべきであると判断してから、グループ内の1つまたは複数のノード上でハンドオーバを実行するプロセスを含み得る。グループ内の1つまたは複数のノードは、正常にハンドオーバされるか、またはハンドオーバされない可能性がある。これは、本出願の実施形態で限定されない。
本出願では、ソースIAB donorは、ソースドナーノードまたはソースアクセスネットワークデバイスと呼ばれてもよく、ターゲットIAB donorは、ターゲットドナーノードまたはターゲットアクセスネットワークデバイスと呼ばれてもよい。これは、本出願の実施形態で限定されない。
グループハンドオーバ中、各ノードに接続されたアクセスネットワークデバイスが変化するため、グループ内の各ノードは、ハンドオーバ手順を実行し、ハンドオーバ後に新しいセルでランダムアクセスを再開する必要がある。グループ内の各ノードによってランダムアクセスを再開することは、限られたランダムアクセスリソースに影響を及ぼし、ランダムアクセス手順における大量のシグナリングがシグナリングストームを引き起こす。この問題を解決するために、グループでは、移行IABノードを除いて、移行IABノードのすべての子孫ノードが移行IABノードと共にハンドオーバされ、各子孫ノードの親ノードは変化しなくてもよく、各子孫ノードによってアクセスされる、親ノードのサービングセルは変化しなくてもよい(セルの識別子は変化しても変化しなくてもよく、例えば、セルのNCGIまたはECGIは変化してもよく、セルの物理セル識別子PCIは変化しなくてもよい)と考えられる。したがって、これは、グループ内の移行IABノードの子孫ノードがハンドオーバプロセスでランダムアクセスを実行する必要がないと考えられてもよい(言い換えれば、子孫ノードに対してランダムアクセス不要のハンドオーバが実行される)。しかしながら、ランダムアクセス不要のハンドオーバは、ハンドオーバがいつ成功するかについてノードが不確かな場合があり、その結果、ハンドオーバが成功するか否かを検出するために使用されるタイマーは適時に停止されることができない。タイマーのタイムアウトはハンドオーバ障害を引き起こし、ノードはRRC再確立などのプロセスを開始し、不必要な遅延を引き起こす可能性がある。この問題を解決するために、本出願は解決策を提供する。この解決策によれば、ランダムアクセス不要のハンドオーバが実行される、グループ内にあるノードは、指示情報を受信し、指示情報に基づいてタイマーを適時に停止することができ、それにより、ハンドオーバ成功率を改善し、ハンドオーバ遅延を低減し、ハンドオーバ後の通信性能を保証する。
図7は、本出願の一実施形態による通信方法を示している。通信方法は、IABシステムなどの中継システムに適用されてもよい。
任意選択で、図7の中継システムでは、グループハンドオーバが発生し得る。具体的には、グループは、ソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされる。グループハンドオーバが実行されるグループは、少なくとも子ノードと親ノードとを含む。グループハンドオーバプロセスでは、子ノードの親ノードは変化しないことが理解されよう。任意選択で、グループは、1つまたは複数の他のIABノードをさらに含んでもよい。例えば、グループ内の移行IABノードは、親ノードであってもよく、グループは、子ノード以外の親ノードの子孫ノードをさらに含んでもよい。あるいは、グループ内の移行IABノードは、親ノードとソースアクセスネットワークデバイスとの間のノードであってもよく、グループは、親ノードおよび子ノード以外のノードの子孫ノードをさらに含んでもよい。
任意選択で、子ノードはIABノードまたは端末であってもよく、親ノードはIABノードであってもよく、親ノードの上位レベルノードはIABノードであってもよく、ソースアクセスネットワークデバイスはソースIAB donorであってもよく、ターゲットアクセスネットワークデバイスはターゲットIAB donorであってもよい。
図6が一例として使用される。グループハンドオーバが実行されるグループは、IAB node1、端末1、IAB node4、および端末2を含む。子ノードは端末1またはIAB node4であり、親ノードはIAB node1である、または、子ノードは端末2であり、親ノードはIAB node4であり、ソースアクセスネットワークデバイスはIAB donor1であり、ターゲットアクセスネットワークデバイスはIAB donor2である。
図7に示されているように、本方法は以下のステップを含む。
S701:アクセスネットワークデバイスは、親ノードに第1のメッセージを送信する。
アクセスネットワークデバイスは、グループハンドオーバプロセスにおける親ノードおよび親ノードの子ノードのターゲットアクセスネットワークデバイスであってもよい。
任意選択で、親ノードは第1のノードと呼ばれてもよく、子ノードは第2のノードと呼ばれてもよい。任意選択で、第2のノードとアクセスネットワークデバイスとの間に1つまたは複数の他のノードが存在してもよい。説明を容易にするために、以下では、説明のために子ノードおよび親ノードを使用する。
可能な実装形態では、S701は、ターゲットアクセスネットワークデバイスがソースアクセスネットワークデバイスに第1のメッセージを送信し、ソースアクセスネットワークデバイスが親ノードに第1のメッセージを送信することを含み得る。
ソースアクセスネットワークデバイスは、グループハンドオーバプロセスにおける親ノードのソースアクセスネットワークデバイスおよび親ノードの子ノードであってもよいことが理解されよう。
ソースアクセスネットワークデバイスと親ノードとの間に1つまたは複数の他のノードが存在してもよく、ソースアクセスネットワークデバイスは、1つまたは複数の他のノードを介して親ノードに第1のメッセージを送信してもよいことが理解されよう。
任意選択で、ターゲットアクセスネットワークデバイスによってソースアクセスネットワークデバイスに送信される第1のメッセージは、ハンドオーバ要求応答メッセージに含まれてもよく、ソースアクセスネットワークデバイスによって親ノードに送信される第1のメッセージは、F1APメッセージ(例えば、UEコンテキスト変更要求メッセージ)に含まれてもよい。
S702:親ノードは、第1のメッセージを子ノードに送信する。
任意選択で、S701およびS702は、以下のように表されてもよい:アクセスネットワークデバイスは、親ノードを介して子ノードに第1のメッセージを送信するか、または子ノードは、親ノードを介してアクセスネットワークデバイスから第1のメッセージを受信する。
任意選択で、第1のメッセージを受信した後、子ノードは、ランダムアクセス不要のハンドオーバを実行してもよい。本出願の実施形態では、ハンドオーバはまた、RRC再構成、マスタセルグループ(master cell group、MCG)変更(change)、またはセカンダリセルグループ(secondary cell group、SCG)changeと呼ばれることもある。
任意選択で、「子ノードが第1のメッセージを受信する前に」という記述は、ハンドオーバ前と称されてもよい。
任意選択で、第1のメッセージは第1のRRC再構成メッセージであってもよい。本出願におけるRRC再構成メッセージは、ハンドオーバコマンドメッセージと呼ばれることがある。
任意選択で、第1のメッセージはランダムアクセス構成情報を含まなくてもよい。
任意選択で、第1のメッセージは、子ノードがランダムアクセスを実行しないことを指示してもよく、指示は明示的または暗黙的であってもよい。
例えば、指示は明示的である。第1のメッセージはランダムアクセス不要指示を含んでもよく、子ノードは指示に基づいてランダムアクセスを実行しない。
別の例では、指示は暗黙的である。第1のメッセージは、ランダムアクセス不要指示を含まなくてもよい。子ノードおよびターゲットアクセスネットワークデバイスは、子ノードが第1のメッセージを受信したときに、子ノードがランダムアクセスを実行しないことに合意してもよい。あるいは、子ノードおよびターゲットアクセスネットワークデバイスは、第1のメッセージがランダムアクセス構成情報を含まないときに、子ノードがランダムアクセスを実行しないことに合意してもよい。あるいは、実施中の指示に別の方法が使用される。これは、本出願の実施形態で限定されない。
任意選択で、第1のメッセージは、同期による再構成(reconfiguration with sync)情報要素を含んでもよい。
任意選択で、前述のランダムアクセス不要指示は、同期による再構成情報要素で搬送されてもよい。
任意選択で、同期による再構成情報要素は、ランダムアクセス構成情報を含まない。
任意選択で、子ノードは、同期による再構成情報要素を介して、子ノードがハンドオーバされる必要があると判断してもよく、ハンドオーバ中にランダムアクセスを実行しない。
グループハンドオーバは、親ノードと共に子ノード上で実行されるため、子ノードと親ノードとが再同期される必要はない。IABネットワークでは、親ノードは1つまたは複数の子ノードを有してもよい。子ノードは、親ノードのセルにおいてランダムアクセスを実行する必要がないため、子ノードによるランダムアクセスを開始する回数が大幅に削減され得る。したがって、ハンドオーバに起因する遅延が低減され得る。加えて、多数の子ノードがランダムアクセスを開始する際にランダムアクセスリソースが制限されることが回避され得る。
任意選択で、ハンドオーバ前後の子ノードのセル無線ネットワーク一時識別子(cell radio network temporary identifier、C-RNTI)は変更されないままであってもよい。
任意選択で、C-RNTIは、親ノードのセル内の子ノードを一意に識別するか、または親ノードのアクセスされたセル内の子ノードの識別子として理解され得る。C-RNTIの名前は、本出願の実施形態では限定されない。本出願におけるC-RNTIは、セル内の子ノードを識別する別の識別子で置き換えられてもよい。
一実装形態では、第1のメッセージは子ノードのC-RNTIを含まなくてもよい。
このように、第1のメッセージは子ノードのC-RNTIを含まない。第1のメッセージを受信した後、子ノードは、子ノードが第1のメッセージを受信する前に使用されるC-RNTIをデフォルトで使用し続けてもよい。
別の実装形態では、第1のメッセージは、子ノードのC-RNTIが変更されないままであることを示す指示情報を含み得る。
このようにして、子ノードは、指示情報に基づいて、子ノードのC-RNTIが変更されないままであると判断し得る。したがって、子ノードは、第1のメッセージを受信した後、子ノードが第1のメッセージを受信する前に使用されるC-RNTIを使用し続ける。
さらに別の実装形態では、第1のメッセージは、子ノードが第1のメッセージを受信する前に使用されるC-RNTIを含み得る。
このようにして、子ノードは、第1のメッセージで搬送されたC-RNTIに基づいてC-RNTIを使用し得る。
子ノードの親ノードは、子ノードのハンドオーバの前後で変化しないが、子ノードにサービスするアクセスネットワークデバイスは変化する。例えば、子ノードにサービスを提供するアクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスに変化し、子ノードによってアクセスされたセルのいくつかの識別子(例えば、NCGI)は、アクセスネットワークデバイスの識別子である。したがって、子ノードのハンドオーバの前後で、アクセスされたセルは変化しないが、アクセスされたセルの識別子は変化し、言い換えれば、子ノードによってアクセスされたセルのいくつかの構成が変化する。前述のいくつかの実装形態では、子ノードのC-RNTIは変更されないままであり得、したがって、子ノードによってC-RNTIを構成するプロセスが簡素化され、IABグループハンドオーバにおける大量のC-RNTI再構成が回避され、子ノードの電力消費が削減され、子ノードの電力が節約される。
任意選択で、ハンドオーバ前後の子ノードのC-RNTIは変化してもよい。例えば、第1のメッセージは更新されたC-RNTIを含んでもよく、子ノードは、ハンドオーバプロセスにおいて、およびハンドオーバの完了後に、第1のメッセージで更新されたC-RNTIを使用してもよい。これは、本出願では限定されない。
S703:子ノードはタイマーを開始する。
第1のメッセージを受信した後、子ノードはタイマーを開始し得る。
任意選択で、タイマーは、子ノードのハンドオーバが成功したかどうかを監視するために使用されてもよい。任意選択で、タイマーの持続時間が第1のメッセージに含まれてもよい。
S704:子ノードは、親ノードに第2のメッセージを送信する。
任意選択で、子ノードが第1のメッセージを受信した後、子ノードに対してランダムアクセス不要のハンドオーバが実行されてもよい。ハンドオーバが完了された後、子ノードは親ノードに第2のメッセージを送信する。
S705:親ノードは、第2のメッセージをターゲットアクセスネットワークデバイスに送信する。
任意選択で、S705およびS706は、子ノードが親ノードを介してターゲットアクセスネットワークデバイスに第2のメッセージを送信するか、またはターゲットアクセスネットワークデバイスが親ノードを介して子ノードから第2のメッセージを受信する、と説明されてもよい。
任意選択で、第2のメッセージは第1のRRC再構成完了メッセージであってもよく、第1のRRC再構成完了メッセージはハンドオーバ完了メッセージと呼ばれてもよい。
S706:ターゲットアクセスネットワークデバイスは、親ノードに第1の指示情報を送信する。
任意選択で、第2のメッセージを解析した後、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、子ノードの再構成が完了されたと判断することができ、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、子ノードに第2の指示情報を送信するように親ノードをトリガするために、親ノードに第1の指示情報を送信してもよい。
任意選択で、第1の指示情報は、第2の指示情報を子ノードに送信するように親ノードに示してもよく、または子ノードの再構成が完了されたことを示してもよく、または子ノードがタイマーを停止してもよいことを示してもよく、または第1の指示情報は他の内容を示してもよい。第2の指示情報を子ノードに送信するように親ノードをトリガすることができる指示情報は、本出願における第1の指示情報であってもよい。
任意選択で、第1の指示情報は、子ノードの識別子を含んでもよい。親ノードは複数の子ノードを有してもよいことが理解されよう。第1の指示情報は、子ノードの識別子を搬送する。第1の指示情報を受信した後、親ノードは、親ノードが第2の指示情報を送信する特定の子ノードを決定してもよい。
S706は任意である。
S707:親ノードは、第2の指示情報を子ノードに送信する。
一実装形態では、S706が実行される。第1の指示情報に応答して、親ノードは第2の指示情報を子ノードに送信する。
別の実装形態では、S706は省略される。子ノードから第2のメッセージを受信した後、または第2のメッセージをターゲットアクセスネットワークデバイスに送信した後、親ノードは、子ノードの再構成が完了されたと判断してもよく、親ノードは、子ノードに第2の指示情報を送信してもよい。
前述の2つの実装形態では、第2の指示情報は、タイマーを停止するように指示してもよい。本出願の実施形態では、タイマーは、T304タイマー(timer)であってもよく、または別の名前を有してもよい。これは、本出願では限定されない。
例えば、指示は、明示的な方法で第2の指示情報に基づいて実行されてもよい。第2の指示情報は1ビット(bit)以上のビットを占有し、1ビット以上のビットに関する情報はタイマーを停止することを指示する。
別の例では、指示は、暗黙的な方法で第2の指示情報に基づいて実行されてもよい。第2の指示情報は第1のタイプのMAC CEであってもよく、第1のタイプのMAC CEは特定のタイプのMAC CEとして理解されてもよい。そのようなタイプのMAC CEを受信すると、子ノードはタイマーを停止してもよい。第1のタイプのMAC CEは、情報を搬送しなくてもよいし、情報を搬送してもよい。これは、本出願の実施形態で限定されない。任意選択で、MAC CEのタイプは、MAC CEに対応するプロトコル指定論理チャネル識別子(Logical channel ID、LCID)によって識別されてもよい。MAC CEのタイプは、本出願では限定されない。
別の例では、指示は、暗黙的な方法で第2の指示情報に基づいて実行されてもよい。第2の指示情報は、UE競合解決識別情報(UE Contention Resolution Identity)を搬送するMAC CEであってもよい。任意選択で、MAC CEは特定のタイプのMAC CEであってもよい。任意選択で、MAC CEのタイプは、MAC CEに対応するプロトコル指定論理チャネル識別子(logical channel identifier、LCID)によって識別されてもよい。
任意選択で、UE競合解決識別情報を搬送するMAC CEはPDSCH上で伝送されてもよく、PDSCHはPDCCHを介してスケジュールされ、PDCCHは子ノードのC-RNTIを使用してスクランブルされる。したがって、子ノードがUE競合解決識別情報を搬送するMAC CEの解析に成功した後、子ノードは第2の指示情報を受信し、したがってタイマーを停止すると考えられてもよい。
任意選択で、UE競合解決識別情報を搬送するMAC CEは、任意のタイプのMAC CEであってもよい。これは、本出願の実施形態で限定されない。
任意選択で、UE競合解決識別情報は任意の値であってもよい。例えば、値は、子ノードのC-RNTIであってもよいし、C-RNTI内の1つまたは複数のビットの値であってもよいし、任意の値であってもよい。値は、特定の意味を持たなくてもよい。これは、本出願では限定されない。
S708:子ノードはタイマーを停止する。
第2の指示情報を受信した後、子ノードは、第2の指示情報に基づいてタイマーを停止する。
図7の方法では、親ノードは子ノードに第2の指示情報を送信し、子ノードはタイマーを適時に停止し得る。これは、タイマーのタイムアウトによって引き起こされるハンドオーバ障害およびその後の障害処理(例えば、RRC再確立などの回復動作を実行すること)を回避し、遅延を低減し、サービス伝送継続性を改善する。
任意選択で、図7の方法は、ターゲットアクセスネットワークデバイスが親ノードに第3のメッセージを送信するステップをさらに含んでもよい。具体的には、本方法は、ターゲットアクセスネットワークデバイスがソースアクセスネットワークデバイスに第3のメッセージを送信し、ソースアクセスネットワークデバイスが親ノードに第3のメッセージを送信するステップ、を含んでもよい。
任意選択で、第3のメッセージは第3のRRC再構成メッセージであってもよい。
一実装形態では、親ノードは、第3のメッセージに基づいてランダムアクセス不要のハンドオーバを実行し得る。第3のメッセージは、ランダムアクセスを実行しないように親ノードに明示的または暗黙的に指示し得る。詳細については、第1のメッセージの内容を参照されたく、ここでは詳細は再度説明されない。任意選択で、ハンドオーバ前後の親ノードのC-RNTIは、変更されないままであってもよいし、変化してもよい。詳細については、S702の内容を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
別の実装形態では、親ノードは、第3のメッセージに基づいてランダムアクセスによるハンドオーバを実行し得る。第3のRRC再構成メッセージは、ランダムアクセス構成情報を含み得る。
上記の2つの実装形態では、第3のメッセージを受信した後、親ノードはタイマーを開始し得る。タイマーは、親ノードのハンドオーバが成功したかどうかを監視するために使用される。
任意選択で、親ノードは、第1のメッセージを最初に受信するか、または第1のメッセージを子ノードに最初に送信し、次いで第3のメッセージを受信してもよい。このようにして、以下のケースが回避され得る。親ノードが第3のメッセージを受信した後に親ノード上でハンドオーバが実行され、その結果、親ノードはソースドナーノードからのメッセージおよび/またはデータの受信を停止し、子ノードに対して第1のメッセージを転送することができない。これは、以下の実装形態において具体的に実施され得る。
一実装形態では、親ノードが第1のメッセージを受信し、または子ノードに第1のメッセージを送信した後、親ノードは、親ノードに第3のメッセージを送信するようにソースアクセスネットワークデバイスをトリガするために、ソースアクセスネットワークデバイスに第3の指示情報を送信する。
任意選択で、第3の指示情報は、ソースアクセスネットワークデバイスが親ノードに第3のメッセージを送信することを示してもよく、または親ノードがソースアクセスネットワークデバイスから第1のメッセージを受信したこと、または子ノードに第1のメッセージを送信したことを示してもよく、または親ノードが第3のメッセージを受信する準備ができていることなどを示してもよい。親ノードに第3のメッセージを送信するようにソースアクセスネットワークデバイスをトリガするための情報はすべて、本出願における第3の指示情報と考えらえてもよく、第3の指示情報は他の内容をさらに示してもよいことに留意されたい。これは、本出願の実施形態で限定されない。
本出願では、説明のために1つの子ノードが使用される。親ノードは1つまたは複数の子ノードを有してもよく、各子ノードは親ノードを介して子ノードの第1のメッセージを受信することが理解されよう。
任意選択で、親ノードは、ソースアクセスネットワークデバイスからすべての子ノードの第1のメッセージを受信してもよい。あるいは、各子ノードの第1のメッセージを子ノードに送信した後、親ノードは、第3の指示情報をソースアクセスネットワークデバイスに送信する。
任意選択で、第3の指示情報はF1APメッセージで搬送されてもよく、F1APメッセージは非UE関連(non-UE associated)F1APメッセージであってもよい。
あるいは、任意選択で、親ノードがすべての子ノードの第1のメッセージを受信し、または子ノードに各子ノードの第1のメッセージを送信した後、親ノードは、ソースアクセスネットワークデバイスにF1APメッセージ、例えば、子ノードに対してUEコンテキスト変更応答メッセージを送信してもよい。第3の指示情報は、最後の子ノードに対して親ノードによって送信されたUEコンテキスト変更応答メッセージで搬送されてもよい。
別の実装形態では、親ノードが第1のメッセージを受信し、または子ノードに第1のメッセージを送信した後、親ノードは、ソースアクセスネットワークデバイスにF1APメッセージ、例えば、子ノードに対してUEコンテキスト変更応答メッセージを送信し得る。ソースアクセスネットワークデバイスは、UEコンテキスト変更応答メッセージを受信した後で親ノードへ第3のメッセージを送信し得る。
親ノードが複数の子ノードを有する場合、親ノードが各子ノードの第1のメッセージを受信し、または各子ノードの第1のメッセージを子ノードに送信した後、親ノードは、ソースアクセスネットワークデバイスにF1APメッセージ、例えば、子ノードに対してUEコンテキスト変更応答メッセージを送信し得ることが理解されよう。ソースアクセスネットワークデバイスは、親ノードによって送信されたすべての子ノードに対するUEコンテキスト変更応答メッセージを受信した後に、親ノードに第3のメッセージを送信し得る。
任意選択で、図7の方法は、ソースアクセスネットワークデバイスがターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバ要求メッセージを送信するステップをさらに含んでもよい。ハンドオーバ要求メッセージは、1つまたは複数のノードのセル無線ネットワーク一時識別子、1つまたは複数のノードによってアクセスされたセルの識別子、およびネットワークトポロジ内の1つまたは複数の子孫ノードの階層情報のうちの1つまたは複数を含む。1または複数のノードは、グループ内の1つまたは複数のノードであり、子ノードおよび親ノードを含む。
任意選択で、ネットワークトポロジ内の1つまたは複数のノードの階層情報は、1つまたは複数のノードの1つまたは複数のタイマーの持続時間を決定するために使用される。
任意選択で、第1のメッセージおよび/または第3のメッセージは、ターゲットアクセスネットワークデバイスによってソースアクセスネットワークデバイスに送信されたハンドオーバ要求応答メッセージで搬送されてもよい。
任意選択で、第1のメッセージはタイマーの持続時間に関する情報を含む。S703において、子ノードは、タイマーの持続時間に関する情報に基づいてタイマーを設定してもよく、タイマーを開始してもよい。
任意選択で、第3のメッセージはタイマーの持続時間に関する情報を含む。第3のメッセージを受信した後、親ノードは、第1のメッセージ内のタイマーの持続時間に関する情報に基づいてタイマーを設定してもよく、タイマーを開始してもよい。
図8は、本出願の一実施形態によるグループハンドオーバ方法を示している。本方法は、IABシステムなどの中継システムに適用されてもよい。図7は、図8を参照して以下でさらに説明される。
図8では、グループに対してグループハンドオーバが実行され、ソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスへのハンドオーバが実行される。グループは、少なくとも第1のノード、第2のノード、および第3のノードを含む。第3のノードは移行IABノードであり、第3のノードは第2のノードの親ノードであり、第2のノードは第1のノードの親ノードである。第3のノードは、ハンドオーバ前にソース親ノードに接続され、第3のノードは、ハンドオーバ後にターゲット親ノードに接続される。任意選択で、ソース親ノードはソースアクセスネットワークデバイスであってもよく、ターゲット親ノードはターゲットアクセスネットワークデバイスであってもよい。移行IABノードは、ハンドオーバプロセスで親ノードを交換する必要があるIABノードである。
任意選択で、図8の第1のノードおよび第2のノードは、それぞれ図7の子ノードおよび親ノードであってもよく、または図8の第2のノードおよび第3のノードは、それぞれ図7の子ノードおよび親ノードであってもよい。
任意選択で、第3のノードは、1つまたは複数の他の子ノードをさらに有してもよいことに留意されたい。本出願における第2のノードのコンテンツは、第3のノードの1つまたは複数の他の子ノードにも適用可能である。任意選択で、第2のノードは、1つまたは複数の他の子ノードをさらに有してもよい。本出願における第1のノードのコンテンツは、第2のノードの1つまたは複数の他の子ノードにも適用可能である。
図6が一例として使用される。第1のノードは端末2であり、第2のノードはIAB node4であり、第3のノードはIAB node1であり、ソースアクセスネットワークデバイスはIAB donor1であり、ターゲットアクセスネットワークデバイスはIAB donor2であり、ソース親ノードはIAB node2であり、ターゲット親ノードはIAB node3である。図6において、IAB node1は子ノード端末1をさらに有し、IAB node4のコンテンツは端末1にも適用可能である。IAB node4が子ノードIAB node5(図示せず)をさらに有する場合、端末2のコンテンツはIAB node5にも適用可能である。
図8に示すように、本方法は以下のステップを含む。
S801:第3のノードは、ソース親ノードに測定報告を送信する。
S802:ソース親ノードは、ソースアクセスネットワークデバイスに測定報告を送信する。
S803:ソースアクセスネットワークデバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバ要求メッセージを送信する。
任意選択で、ソースアクセスネットワークデバイスは、測定報告に基づいて、第3のノードがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされると判断し、ハンドオーバ要求メッセージをターゲットアクセスネットワークデバイスに送信する。
任意選択で、グループハンドオーバ要求メッセージは、グループ内の各ノード(例えば、IABノードまたは端末)によってアクセスされたセルのセル識別子、アクセスされたセル内のノードのC-RNTI、およびネットワークトポロジ内のノードの階層情報のうちの1つまたは複数を含む。
任意選択で、各ノードによってアクセスされたセルのセル識別子は、ノードによってアクセスされたプライマリセルのセル識別子であってもよく、プライマリセルは、特殊セル(special Cell、SpCell)と呼ばれてもよい。
任意選択で、前述の複数の実装形態において、セル識別子は、物理セル識別子(physical cell identifier、PCI)、NRセル識別情報(NR Cell Identity、NCI)、NRセルグローバル識別子(NR cell global identifier、NCGI)、およびE-UTRANセルグローバル識別子(E-UTRAN cell global identifier、ECGI)のうちの1つまたは複数を含み得る。
任意選択で、移行IABノード(すなわち、第3のノード)によってアクセスされたセルのセル識別子は、第3のノードのターゲットセルのセル識別子であってもよい。ハンドオーバが実行されるべきであると判断した後、ソースアクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ要求メッセージ内の第3のノードのターゲットセルのセル識別子を搬送し、ハンドオーバ要求メッセージをターゲットアクセスネットワークデバイスに送信することを判断し得ることが理解されよう。任意選択で、ターゲットセルのセル識別子は、NCGIまたはECGIであってもよい。
任意選択で、移行IABノードの子孫ノードの親ノードは、グループハンドオーバプロセスにおいて変化しない。子孫ノードによってアクセスされたセルのセル識別子は、ハンドオーバ前に子孫ノードによってアクセスされたセルのセル識別子であってもよい。
任意選択で、ノードによってアクセスされたセルのセル識別子およびアクセスされたセル内のノードのC-RNTIは、ノードを一意に識別し得る。
任意選択で、階層情報は、ネットワークトポロジ内のノードの相対位置、またはノードと別のノードとの間の接続関係を示す。
例えば、階層情報は、移行中継ノード(すなわち、第3のノード)の階層または相対位置であってもよい。例えば、第3のノードの階層が0(これは別の値であってもよく、本出願の実施形態では限定されない)であると仮定すると、第3のノードの1つまたは複数の子ノードの階層は1であり、すなわち、第2のノードの階層は1であり、第3のノードの1つまたは複数の孫ノードの階層は2であり、すなわち、第1のノードの階層は2であり、以下同様である。例えば、子孫ノードがXホップリンクを介して第3のノードに接続されている場合、子孫ノードの階層情報はXと表されてもよく、Xは正の整数である。あるいは、階層情報は、他のノードに対する相対的な階層であってもよい。別のノードは、第2のノード、第1のノード、ソース親ノードからソースドナーノードへの経路上のノードなどであってもよい。これは、本出願の実施形態で限定されない。
一実装形態では、ハンドオーバ要求メッセージはグループハンドオーバ要求メッセージであってもよく、グループハンドオーバ要求メッセージはグループハンドオーバ要求メッセージと呼ばれ、グループのハンドオーバを要求するために使用される。
表1は、グループハンドオーバ要求メッセージの概略図である。表1に示すように、グループハンドオーバ要求メッセージは、複数の項目(item)を含み、各itemは1つのノードに対応し、各ノードのitemは1つまたは複数のitemをさらに含み、1つまたは複数のitemは、各ノードによってアクセスされたセルのセル識別子、各ノードのC-RNTI、および/または各ノードの階層情報を含む。表1において、各ノードのitemは並列である。
表2は、グループハンドオーバ要求メッセージの別の概略図である。表2に示すように、グループハンドオーバ要求メッセージは1つのitemを含み、itemは第3のノードに対応し、第3のノードのitemは1つまたは複数のitemをさらに含み、1つまたは複数のitemは、第3のノードによってアクセスされたセルのセル識別子、第3のノードのC-RNTI、および/または第3のノードの階層情報、ならびに第2のノードを含む。第2のノードのitemは、第2のノードによってアクセスされたセルのセル識別子、第2のノードのC-RNTI、および/または第2のノードの階層情報、ならびに第1のノードを含む。第2のノードのitemは、第2のノードによってアクセスされたセルのセル識別子、第2のノードのC-RNTI、および/または第2のノードの階層情報を含む。表2において、各ノードのitemは、そのノードの子ノードのitemを含む。
任意選択で、表2に示す各ノードのitemがノードの子ノードのitemを含む場合、各ノードのitemはノードの階層情報を搬送しなくてもよく、ノードの階層情報は、ノードのitem間の相互包含関係に基づいて取得されてもよい。例えば、表2の情報の構造に基づいて、第1のノード、第2のノード、および第3のノード(第2のノードは第3のノードの子ノードであり、第1のノードは第2のノードの子ノードである)の間の相対的なトポロジ関係が推定されてもよく、ノードの階層情報がさらに学習されてもよい(例えば、第3のノードの階層が0である場合、第2のノードレベルの階層は1であり、第1のノードの階層は2である)。
表1および表2は単なる例である。グループハンドオーバ要求メッセージは、別の形態で存在してもよい。これは、本出願の実施形態で限定されない。
別の実装形態では、ハンドオーバ要求メッセージは、1つまたは複数の独立したハンドオーバ要求メッセージを含み得、1つのハンドオーバ要求メッセージは1つのノードに対応するか、またはこれは、1つのハンドオーバ要求メッセージが1つのノードのハンドオーバを要求するためのものであると理解され得る。
任意選択で、この実装形態では、各ノードのハンドオーバ要求メッセージは、ノードによってアクセスされたセルのセル識別子、アクセスされたセル内のノードのC-RNTI、および/またはネットワークトポロジ内のノードの階層情報を含む。
S804:ターゲットアクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスにハンドオーバ要求応答メッセージを送信する。
一実装形態では、S803のハンドオーバ要求メッセージがグループハンドオーバ要求メッセージである場合、S804のハンドオーバ要求応答メッセージはグループハンドオーバ要求応答メッセージであってもよく、グループハンドオーバ要求応答メッセージはグループハンドオーバ要求応答メッセージと呼ばれることがある。
任意選択で、グループハンドオーバ要求応答メッセージは、各ノードのRRC再構成メッセージを含む。
明確にするために、本出願では、第1のノードのRRC再構成メッセージは第1のRRC再構成メッセージと呼ばれ、第2のノードのRRC再構成メッセージは第2のRRC再構成メッセージと呼ばれ、第3のノードのRRC再構成メッセージは第3のRRC再構成メッセージと呼ばれる。
この実装形態では、グループハンドオーバ要求応答メッセージは、第1のRRC再構成メッセージ、第2のRRC再構成メッセージ、および第3のRRC再構成メッセージを含む。
別の実装形態では、例えば、S803のハンドオーバ要求メッセージは1つまたは複数の独立したハンドオーバ要求メッセージを含み、S804のハンドオーバ要求応答メッセージは1つまたは複数の独立したハンドオーバ要求応答メッセージを含み得、各ハンドオーバ要求応答メッセージは1つのノードに対応し、各ノードのハンドオーバ要求応答メッセージはノードのRRC再構成メッセージを含む。
別の実装形態では、S803のハンドオーバ要求メッセージは、第1のハンドオーバ要求メッセージ、第2のハンドオーバ要求メッセージ、および第3のハンドオーバ要求メッセージを含み、S804のハンドオーバ要求応答メッセージは、第1のハンドオーバ要求応答メッセージ、第2のハンドオーバ要求応答メッセージ、および第3のハンドオーバ要求応答メッセージを含む。第1のハンドオーバ要求応答メッセージは、第1のノードのハンドオーバ要求応答メッセージであり、第1のRRC再構成メッセージを含み、第2のハンドオーバ要求応答メッセージは、第2のノードのハンドオーバ要求応答メッセージであり、第2のRRC再構成メッセージを含み、第3のハンドオーバ要求応答メッセージは、第3のノードのハンドオーバ要求応答メッセージであり、第3のRRC再構成メッセージを含む。
任意選択で、上記の複数の実装形態では、各ノードのRRC再構成メッセージは、ノードのタイマーの持続時間に関する情報を含んでもよい。以下では、ノードのタイマーの持続時間に関する情報についてさらに説明する。
任意選択で、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、S803のハンドオーバ要求応答メッセージ内のノードの階層情報に基づいて、各ノードのタイマーの持続時間を決定してもよい。
任意選択で、上位階層の子孫ノードは、ノードと移行ノード(すなわち、第3のノード)との間のバックホールリンクのホップ数がより大きいノードとして理解されてもよく、タイマーの持続時間はより長い。下位階層のノードは、ノードと第3のノードとの間のバックホールリンクのホップ数がより少ないノードとして理解されてもよく、タイマーの持続時間はより短い。
例えば、第1のノードの階層は2であり、第1のノードのタイマーの持続時間は200msであり、第2のノードの階層は1であり、第2のノードのタイマーの持続時間は150msであり、第3のノードの階層は0であり、第3のノードのタイマーの持続時間は100msである。
一実装形態では、タイマーの持続時間に関する情報は、タイマーの持続時間を直接示し得る。
例えば、第1のノードのタイマーの持続時間に関する情報は200msを示し、第2のノードのタイマーの持続時間に関する情報は150msを示し、第3のノードのタイマーの持続時間に関する情報は100msを示す。
別の実装形態では、タイマーの持続時間に関する情報は、1つまたは複数のパラメータを含み得、1つまたは複数のパラメータは、タイマーの持続時間を決定するために使用される。各ノードのタイマーの持続時間に関する情報を受信した後、ノードは、1つまたは複数のパラメータに基づいてタイマーの持続時間を取得し得る。
任意選択で、タイマーの持続時間は、1つまたは複数のパラメータに対して演算を実行することによって取得されてもよい。演算は、乗算、累乗などを含んでもよい。本出願では、演算方法は限定されない。
例えば、1つまたは複数のパラメータは、基本タイマーの持続時間および倍率を含み、各ノードは、ノードのタイマーの持続時間を取得するために、基本タイマーの持続時間および倍率に基づいて動作を実行し得る。
例えば、第1のノードのタイマーの持続時間に関する情報は、基本タイマーの持続時間50msおよび倍率4を含み、第1のノードは、50に4を乗算することによって第1のノードのタイマーの持続時間200msを取得し得る。第2のノードのタイマーの持続時間に関する情報は、基本タイマーの持続時間50msおよび倍率3を含み、第1のノードは、50に3を乗算することによって第1のノードのタイマーの持続時間150msを取得し得る。第1のノードのタイマーの持続時間に関する情報は、基本タイマーの持続時間50msおよび倍率2を含み、第1のノードは、50に2を乗算することによって第1のノードのタイマーの持続時間100msを取得し得る。
ソースアクセスネットワークデバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスがノードの階層に基づいてタイマーの持続時間を適切に決定することができるように、階層情報をターゲットアクセスネットワークデバイスに送信し、それによって、タイマーの持続時間の不適切な設定によって引き起こされるハンドオーバ障害を回避し、ハンドオーバ遅延を低減し、シグナリングオーバヘッドを低減する。
任意選択で、S803およびS804のハンドオーバ要求メッセージおよびハンドオーバ要求応答メッセージ、ならびに図7のハンドオーバ要求メッセージおよびハンドオーバ要求応答メッセージに対して相互参照がなされてもよい。
S805:ソースアクセスネットワークデバイスは、第2のノードにダウンリンクF1APメッセージ、例えば、UEコンテキスト変更要求(UE context modification request)メッセージを送信し、メッセージは第1のRRC再構成メッセージを含む。任意選択で、ダウンリンクF1APメッセージ(例えば、UEコンテキスト変更要求メッセージ)は、第2のノードに第1のノードとのデータ伝送を停止するように指示する指示情報をさらに含んでもよい。
任意選択で、指示情報は、伝送動作指標(transmission action indicator)情報要素で搬送されてもよい。第2のノードは、指示情報を読み取り、次いで、第1のノードとのデータ伝送を停止してもよく、データ伝送は、第1のノードとのダウンリンクデータ伝送および/またはアップリンクデータ伝送を含む。具体的には、ステップS806を実行した後、第2のノードは、第1のノードとのデータ伝送を停止し得る。
S806:第2のノードは、第1のRRC再構成メッセージを第1のノードに送信する。
任意選択で、第1のRRC再構成メッセージは、ランダムアクセス構成情報を含まなくてもよい。任意選択で、第1のRRC再構成メッセージは、ランダムアクセスを実行しないように子ノードに指示してもよい。指示は、具体的には、明示的または暗黙的であってもよい。詳細については、S702の第1のメッセージの内容を参照されたい。
任意選択で、ハンドオーバ前後の第1のノードのC-RNTIは変更されないままであってもよい。具体的には、第1のRRC再構成メッセージは、第1のノードのC-RNTIを含まなくてもよいし、第1のノードのC-RNTIが変更されないままであることを示す指示情報を含んでもよいし、第1のノードが第1のメッセージを受信する前に使用される、第1のノードのC-RNTIを含んでもよい。あるいは、ハンドオーバ前後の第1のノードのC-RNTIが変化してもよい。詳細については、S702の内容を参照されたい。
S807:第1のノードはタイマーを開始する。
第1のRRC再構成メッセージを受信した後、第1のノードはタイマーを開始し得る。詳細については、S703の内容を参照されたい。
任意選択で、第1のRRC再構成メッセージがタイマーの持続時間に関する情報を含む場合、第1のノードはタイマーの持続時間に関する情報に基づいてタイマーの持続時間を取得し、タイマーを設定し、次いでタイマーを開始してもよい。
S808:第2のノードは、ソースドナーノードにアップリンクF1APメッセージ、例えば、UEコンテキスト変更応答(UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSE)メッセージを送信する。
ステップS808は任意のステップである。ステップS805のダウンリンクF1APメッセージがUEコンテキスト変更要求メッセージである場合、ステップS808が必要とされる。
S808のUEコンテキスト変更応答メッセージは、第1のノードのために第2のノードによってフィードバックされるUEコンテキスト変更応答メッセージとして理解され得る。
S809:第1のノードは第2のノードに第1のRRC再構成完了メッセージを送信する。
S810:ソースアクセスネットワークデバイスは、第3のノードにダウンリンクF1APメッセージ、例えば、UEコンテキスト変更要求(UE context modification request)メッセージを送信し、メッセージは第2のRRC再構成メッセージを含む。任意選択で、ダウンリンクF1APメッセージ(例えば、UEコンテキスト変更要求メッセージ)は、第3のノードに第2のノードとのデータ伝送を停止するように指示する指示情報をさらに含んでもよい。第3のノードは、指示情報を読み取り、次いで、第2のノードとのデータ伝送を停止してもよく、データ伝送は、第2のノードとのダウンリンクデータ伝送および/またはアップリンクデータ伝送を含む。指示情報の内容については、S805の内容を参照されたい。
任意選択で、S810は、S805および/またはS806の後に実行されてもよい。具体的には、以下の方法が使用されてもよい。
一実装形態では、S805またはS806の後に、第2のノードは、第2のRRC再構成メッセージを第2のノードに送信するようにソースアクセスネットワークデバイスをトリガするために、すなわち、S810を実行するようにソースアクセスネットワークデバイスをトリガするために、ソースアクセスネットワークデバイスに指示情報を送信し得る。指示情報については、図7の第3の指示情報の内容を参照されたい。
任意選択で、第2のノードが第1のノードに加えて子ノードを有する場合、第2のノードは、ソースアクセスネットワークデバイスからすべての子ノードのRRC再構成メッセージを受信し、またはすべての子ノードにRRC再構成メッセージを送信した後に、ソースアクセスネットワークデバイスに指示情報を送信してもよい。
例えば、図6が例として使用される。第2のノードはIAB node4であり、第1のノードは端末2であってもよい。IAB node4は、子ノード端末2に加えて、子ノードIAB node5(図6には示されていない)をさらに含んでもよい。IAB node4がIAB donor1から第1のRRC再構成メッセージ(端末2のRRC再構成メッセージ)およびIAB node5のRRC再構成メッセージを受信した後、IAB node4はIAB donor1に指示情報を送信する。あるいは、IAB node4が端末2に第1のRRC再構成メッセージを送信し、IAB node4がIAB node5のRRC再構成メッセージをIAB node5に送信した後、IAB node4はIAB donor1に指示情報を送信する。
任意選択で、指示情報は、ソースアクセスネットワークデバイスに送信されるアップリンクF1APメッセージで搬送されてもよい。
任意選択で、指示情報は、最後の子ノードのために第2のノードによって送信されたアップリンクF1APメッセージ(例えば、UEコンテキスト変更要求メッセージへの応答)で搬送されてもよい。
例えば、IAB node4は、IAB donor1から端末2のUEコンテキスト変更要求メッセージを最初に受信し、UEコンテキスト変更要求メッセージは端末2のRRC再構成メッセージを含む。IAB node4は、RRC再構成メッセージを端末2に送信する。IAB node4は、端末2のためにIAB donor1にUEコンテキスト変更要求メッセージに対する応答を送信する。次いで、IAB node4は、IAB donor1からIAB node5のUEコンテキスト変更要求メッセージを受信し、UEコンテキスト変更要求メッセージはIAB node5のRRC再構成メッセージを含む。IAB node4は、RRC再構成情報をIAB node5に送信する。IAB node4は、IAB node5のためにIAB donor1にUEコンテキスト変更要求メッセージに対する応答を送信する。指示情報は、IAB node5のためにIAB node4によってIAB donor1に送信されたUEコンテキスト変更要求メッセージへの応答で搬送され得る。
別の実装形態では、ソースアクセスネットワークデバイスは、S808の後にS810を実行し得る。
任意選択で、第2のノードが第1のノードに加えて子ノードを有する場合、ソースアクセスネットワークデバイスは、第2のノードからすべての子ノードに対するUEコンテキスト変更応答メッセージを受信した後にS810を実行し得る。
例えば、IAB node4によって送信された端末2に対するUEコンテキスト変更要求メッセージへの応答およびIAB node5に対するUEコンテキスト変更要求メッセージへの応答をIAB node4から受信した後、IAB donor1はS810を実行する。
上記の2つの実装形態は、以下のケースを回避するためのものである。S805の前にS810が実行される場合、第2のノードが第2のRRC再構成メッセージを受信した後、第2のノードに対してハンドオーバ動作が実行され、第2のノードはソースアクセスネットワークデバイスとのデータ伝送を停止し、その結果、第2のノードは第1のRRC再構成メッセージを受信することができず、第1のRRC再構成メッセージを第1のノードに転送することができない。実装形態は、第1のノードのハンドオーバ成功率が保証されるように、第2のノードが第1のRRC再構成メッセージを第1のノードに転送できることを保証することができる。
S811:第3のノードは第2のRRC再構成メッセージを第2のノードに送信する。
任意選択で、第2のRRC再構成メッセージは、ランダムアクセス構成情報を含まなくてもよい。任意選択で、第2のRRC再構成メッセージは、ランダムアクセスを実行しないように子ノードに指示してもよい。指示は、具体的には、明示的または暗黙的であってもよい。詳細については、図7の第1のメッセージの内容を参照されたい。
任意選択で、ハンドオーバ前後の第2のノードのC-RNTIは変更されないままであってもよい。具体的には、第2のRRC再構成メッセージは、第2のノードのC-RNTIを含まなくてもよいし、第2のノードのC-RNTIが変更されないままであることを示す指示情報を含んでもよいし、第2のノードが第1のメッセージを受信する前に使用される第2のノードのC-RNTIを含んでもよい。あるいは、ハンドオーバ前後の第2のノードのC-RNTIが変化してもよい。詳細については、S702の内容を参照されたい。
S812:第2のノードはタイマーを開始する。
第2のRRC再構成メッセージを受信した後、第2のノードはタイマーを開始し得る。詳細については、S703の内容を参照されたい。
任意選択で、第2のRRC再構成メッセージがタイマーの持続時間に関する情報を含む場合、第2のノードはタイマーの持続時間に関する情報に基づいてタイマーの持続時間を取得し、タイマーを設定し、次いでタイマーを開始してもよい。
S813:第3のノードは、ソースドナーノードにアップリンクF1APメッセージ、例えば、UEコンテキスト変更応答メッセージを送信する。
ステップS813は任意のステップである。ステップS810のダウンリンクF1APメッセージがUEコンテキスト変更要求メッセージである場合、ステップS813が必要とされる。S813のUEコンテキスト変更応答メッセージは、第2のノードのために第3のノードによってフィードバックされるUEコンテキスト変更応答メッセージとして理解され得る。
S814:第2のノードは、第3のノードに第2のRRC再構成完了メッセージを送信する。
S815:ソースアクセスネットワークデバイスは、ソース親ノードにダウンリンクF1APメッセージ、例えば、UEコンテキスト変更要求(UE context modification request)メッセージを送信し、メッセージは第3のRRC再構成メッセージを含む。
任意選択で、ダウンリンクF1APメッセージ(例えば、UEコンテキスト変更要求メッセージ)は、ソース親ノードに第3のノードとのデータ伝送を停止するように指示する指示情報をさらに含んでもよい。ソース親ノードは、指示情報を読み取り、次いで、第3のノードとのデータ伝送を停止してもよく、データ伝送は、第3のノードとのダウンリンクデータ伝送および/またはアップリンクデータ伝送を含む。指示情報の内容については、S805およびS810の内容を参照されたい。
任意選択で、S805および/またはS806の後にS810が実行される前述の場合と同様に、S810および/またはS811の後にS815が実行されてもよい。具体的には、これは以下の方法で実行され得る。
一実装形態では、S810またはS811の後に、第3のノードは、第3のノードに第3のRRC再構成メッセージを送信するようにソースアクセスネットワークデバイスをトリガするために、ソースアクセスネットワークデバイスに指示情報を送信し得る。指示情報については、図7の第3の指示情報の内容を参照されたい。
任意選択で、第3のノードが第2のノードに加えて子ノードを有する場合、第3のノードは、ソースアクセスネットワークデバイスからすべての子ノードのRRC再構成メッセージを受信し、またはすべての子ノードにRRC再構成メッセージを送信した後に、ソースアクセスネットワークデバイスに指示情報を送信してもよい。
例えば、図6が例として使用される。第3のノードはIAB node1であり、第2のノードはIAB node4であり、IAB node1は子ノードIAB node4に加えて子ノード端末1を有してもよい。IAB node1がIAB donor1から第2のRRC再構成メッセージ(IAB node4のRRC再構成メッセージ)および端末1のRRC再構成メッセージを受信した後、IAB node1はIAB donor1に指示情報を送信してもよい。あるいは、IAB node1がIAB node4に第2のRRC再構成メッセージを送信し、IAB node1が端末1に端末1のRRC再構成メッセージを送信した後、IAB node1はIAB donor1に指示情報を送信する。
別の実装形態では、ソースアクセスネットワークデバイスは、S813の後にS815を実行し得る。
任意選択で、第3のノードが第2のノードに加えて子ノードを有する場合、ソースアクセスネットワークデバイスは、第3のノードからすべての子ノードに対するUEコンテキスト変更応答メッセージを受信した後にS815を実行し得る。
例えば、IAB node1によって送信された端末1に対するUEコンテキスト変更要求メッセージへの応答およびIAB node4に対するUEコンテキスト変更要求メッセージへの応答をIAB node1から受信した後、IAB donor1はS815を実行する。
S816:ソース親ノードは、第3のRRC再構成メッセージを第3のノードに送信する。
一実装形態では、第3のRRC再構成メッセージは第3のノードにターゲットセルでランダムアクセスを実行することを指示してもよく、第3のRRC再構成メッセージはターゲットセルのセル識別子(例えば、ターゲットセルのPCI)を含んでもよい。ターゲットセルは、第3のノードのターゲット親ノードによってサービスされるセルである。
任意選択で、第3のRRC再構成メッセージはランダムアクセス構成情報および/または新しいC-RNTIを含んでもよい。
別の実装形態では、第3のRRC再構成メッセージはランダムアクセスを実行しないように第3のノードに指示してもよい。
任意選択で、第3のRRC再構成メッセージは、ランダムアクセス構成情報を含まなくてもよい。任意選択で、第3のRRC再構成メッセージは、ランダムアクセスを実行しないように子ノードに指示してもよい。指示は、具体的には、明示的または暗黙的であってもよい。詳細については、図7の第1のメッセージの内容を参照されたい。
第3のノードの親ノードは変化するが、言い換えれば、親ノードはソース親ノードからターゲット親ノードに変化するが、ソース親ノードがターゲット親ノードと同期されている場合、第3のノードはターゲット親ノードと再同期する必要はない可能性がある。第3のノードはランダムアクセスを実行しないので、ランダムアクセスに起因する遅延は回避されることができ、ハンドオーバ遅延は低減されることができ、ランダムアクセスリソースが制限される場合は回避されることができる。
任意選択で、ハンドオーバ前後の第3のノードのC-RNTIは変更されないままであってもよい。具体的には、第3のRRC再構成メッセージは、第3のノードのC-RNTIを含まなくてもよいし、第3のノードのC-RNTIが変更されないままであることを示す指示情報を含んでもよいし、第3のノードが第3のRRC再構成メッセージを受信する前に第3のノードのC-RNTIを含んでもよい。あるいは、ハンドオーバ前後の第3のノードのC-RNTIが変化してもよい。詳細については、S702の内容を参照されたい。
S817:第3のノードはタイマーを開始する。
第3のRRC再構成メッセージを受信した後、第3のノードはタイマーを開始し得る。詳細については、S703の内容を参照されたい。
任意選択で、第3のRRC再構成メッセージがタイマーの持続時間に関する情報を含む場合、第3のノードはタイマーの持続時間に関する情報に基づいてタイマーの持続時間を取得し、タイマーを設定し、次いでタイマーを開始してもよい。
S818:ソース親ノードは、ソースドナーノードにアップリンクF1APメッセージ、例えば、UEコンテキスト変更応答メッセージを送信する。
ステップS818は任意のステップである。ステップS815のダウンリンクF1APメッセージがUEコンテキスト変更要求メッセージである場合、ステップS818が必要とされる。S818のUEコンテキスト変更応答メッセージは、第3のノードのためにソース親ノードによってフィードバックされるUEコンテキスト変更応答メッセージとして理解され得る。
任意選択で、第3のノードが第3のRRC再構成メッセージを受信した後、第3のノードは第3のRRC再構成メッセージに基づいてターゲットセルにおけるランダムアクセスを実行しても実行しなくてもよい。以下では、方式1および方式2を参照して説明する。方式1または方式2のいずれかが実行されることに留意されたい。方式1はS819およびS820を含み、方式2はS823~S825を含む。S821とS822の両方は、方式1または方式2に関係なく存在する。
S819:第3のノードは、第3のRRC再構成メッセージに基づいてランダムアクセスを実行し得る。
この実装形態では、第3のノードの親ノードが変更し、第3のノードは、ランダムアクセス手順でターゲット親ノードと再同期して、第3のノードとターゲット親ノードとの間の通信の性能を保証し得る。
S820:第3のノードはタイマーを停止する。
S819において第3のノードがランダムアクセスに成功した後、第3のノードはタイマーを停止し得る。
S821:第3のノードは、第3のRRC再構成完了メッセージをターゲット親ノードに送信する。
S822:ターゲット親ノードは、第3のRRC再構成完了メッセージをターゲットアクセスネットワークデバイスに送信する。
任意選択で、S822の第3のRRC再構成完了メッセージは、アップリンクF1APメッセージ、例えばアップリンクRRCメッセージ転送(UL RRC message transfer)メッセージで搬送されてもよい。
S823:ターゲットアクセスネットワークデバイスは、ターゲット親ノードに第1の指示情報を送信する。
方式2では、第3のノードはランダムアクセスを実行せず、S819およびS820は存在しない。S821およびS822の後、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、第3のRRC再構成完了メッセージを解析した後、第3のノードのハンドオーバが完了されたと判断し得、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、S824をトリガするために、第1の指示情報をターゲット親ノードに送信し得る。
S823は任意である。
S824:ターゲット親ノードは、第2の指示情報を第3のノードに送信する。
一実装形態では、S823が実行される。第1の指示情報に応答して、ターゲット親ノードは第2の指示情報を第3のノードに送信する。
別の実装形態では、S823は省略される。S821またはS822の後、ターゲット親ノードは、第2の指示情報を第3のノードに送信する。
S825:第3のノードはタイマーを停止する。
第2の指示情報を受信した後、第3のノードは、第2の指示情報に基づいてタイマーを停止する。
S826:ソースアクセスネットワークデバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスに、データパケット転送ステータスを含むメッセージ、例えばシーケンス番号(sequence number、SN)ステータス転送(SN Status Transfer)メッセージを送信する。
メッセージは、ソースアクセスネットワークデバイスのアップリンクデータパケットおよび/またはダウンリンクデータパケットの転送ステータス情報を含み、アップリンクデータパケットおよび/またはダウンデータパケットはPDCPパケットデータユニット(packet data unit、PDU)であってもよい。
SN Status Transferメッセージを受信した後、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、端末のサービスデータの損失を回避するために、第3のノードのハンドオーバが完了された後に、SN Status Transferメッセージ内のデータパケット転送ステータスに基づいてアップリンクおよび/またはダウンリンクデータ伝送を継続し得る。
任意選択で、ソースアクセスネットワークデバイスのCUがCP-UP分離アーキテクチャにある場合、ソースアクセスネットワークデバイスのCUのCPは、ベアラコンテキスト変更手順を開始して、アップリンク/ダウンリンクデータパケット転送ステータス(例えば、各UEのデータ無線ベアラに対応するPDCP PDUのSNステータス情報)を取得し、ソースアクセスネットワークデバイスとターゲットアクセスネットワークデバイスとの間のデータ転送(data forwarding)に使用されるエンドポイント構成情報を交換し得る。例えば、ソースアクセスネットワークデバイスのCUのCPは、ベアラコンテキスト変更要求メッセージをソースアクセスネットワークデバイスのCUのUPに送信し得、ソースアクセスネットワークデバイスのCUのUPは、ベアラコンテキスト変更応答メッセージをソースアクセスネットワークデバイスのCUのCPに送信し得る。ベアラコンテキスト変更応答メッセージは、アップリンク/ダウンリンクPDCP PDUのSNステータス情報を含み、データ転送(data forwarding)のためにソースアクセスネットワークデバイスのCUのUPによって使用されるトンネルエンドポイント情報をさらに含み得る。
任意選択で、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、CUのCPとCUのUPとが分離されたアーキテクチャにある場合、ソースアクセスネットワークデバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスのCUのCPにデータおよびSNステータスを送信する。ターゲットアクセスネットワークデバイスのCUのCPは、F1-Uインターフェースのダウンリンクトランスポートネットワーク層アドレス情報(DL TNL address information)および/またはデータパケットの転送ステータス(例えば、各UEのデータ無線ベアラに対応するPDCP PDUのSNステータス情報)をターゲットアクセスネットワークデバイスのCUのUPに送信するために、ベアラコンテキスト変更手順を開始し得る。例えば、ターゲットアクセスネットワークデバイスのCUのCPは、ターゲットアクセスネットワークデバイスのCUのUPにベアラコンテキスト変更要求メッセージを送信し得、コンテキスト変更要求メッセージはデータパケットの伝送ステータスを含み、ターゲットアクセスネットワークデバイスのCUのUPは、ターゲットアクセスネットワークデバイスのCUのCPにベアラコンテキスト変更応答メッセージを送信し得る。
任意選択で、図8の方法は、ターゲットアクセスネットワークデバイスが第3のノードにRRC再構成メッセージを送信するステップであって、RRC再構成メッセージは、第3のノードのBAP層の構成情報および/または第3のノードとターゲット親ノードとの間のバックホールRLCチャネルの構成情報を含み得る、ステップ、をさらに含んでもよい。
任意選択で、第3のノードのBAP層の構成情報および/または第3のノードとターゲット親ノードとの間のバックホールRLCチャネルの構成情報は、S815およびS816において第3のRRC再構成メッセージに含まれてもよい。
任意選択で、第3のノードのBAP層の構成情報は、ターゲットアクセスネットワークデバイスによって第3のノードに割り当てられたBAP層識別子、およびデフォルト(default)アップリンクBAPルーティング識別情報(BAP routing ID)を含んでもよい。第3のノードのBAP層の構成情報は、1つまたは複数の他の非デフォルトアップリンクBAP層ルーティング識別情報と、各アップリンクBAPルーティング識別情報に対応する、第3のノードのネクストホップ(すなわち、ターゲット親ノード)のBAP層識別子とをさらに含んでもよい。各アップリンクBAPルーティング識別情報(デフォルトのアップリンクBAPルーティング識別情報を含む)は、BAPアドレス(BAP address)およびBAP経路識別情報(BAP path ID)を含む。BAP addressは、ターゲットアクセスネットワークデバイスまたはターゲットアクセスネットワークデバイスのDUを識別するために使用される。BAP path IDは、第3のノードからBAP addressによって識別されるデバイスまでの伝送経路を識別するために使用される。
RRC再構成メッセージに含まれる第3のノードのBAP層の構成情報は、ステップS827で対応するデータパケットを伝送するためのものであってもよく、データパケットは、例えば、第3のノードとターゲットアクセスネットワークデバイスとの間にF1インターフェースを確立するためのF1APメッセージと、第3のノードとターゲットアクセスネットワークデバイスとの間のSCTP関連付けを確立するプロセスに関連するSCTPハンドシェイクメッセージとを含むことが理解されよう。
任意選択で、第3のノードとターゲット親ノードとの間のバックホールRLCチャネルの構成情報は、第3のノードとターゲット親ノードとの間のデフォルトバックホールRLCチャネルの構成情報などを含んでもよい。
S827:第3のノードは、ターゲットアクセスネットワークデバイスとのF1インターフェースを確立する。
任意選択で、F1インターフェースを確立する前に、第3のノードは、ターゲットアクセスネットワークデバイスとのSCTP関連付け(Association)を確立する。
例えば、第3のノードは、ターゲットアクセスネットワークデバイスへのF1インターフェース確立プロセスを開始し得る。別の例では、第3のノードは、ソースアクセスネットワークデバイスと第3のノードとの間のF1インターフェースの、ソースアクセスネットワークデバイスによって維持されるコンテキストをソースアクセスネットワークデバイスから要求するようにターゲットアクセスネットワークデバイスをトリガするために、ターゲットアクセスネットワークデバイスへのF1インターフェース再確立プロセスを開始し得、次いで、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、F1インターフェースのコンテキストを更新する。別の例では、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスから、ソースアクセスネットワークデバイスと第3のノードとの間のF1インターフェースの、ソースアクセスネットワークデバイスによって維持されるコンテキストを最初に取得し、次いで、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスと第3のノードとの間のF1インターフェースのコンテキストを更新するために、F1インターフェースのコンテキスト更新プロセスを開始し得る。
任意選択で、S827の後に、本方法は、ターゲットアクセスネットワークデバイスが第3のノードにBAP層の更新された構成を送信するステップをさらに含んでもよい。このステップの構成情報は、
第3のノードがアクセスIABノードとして機能するときに使用されるアップリンクマッピング構成、アップリンクデータパケットを送信するためのBAPルーティング識別情報、ルーティング識別情報に対応するネクストホップノードの識別子、および第3のノードとネクストホップノードとの間にあり、そのようなタイプのアップリンクデータパケットを搬送するためのBH RLC channelの識別子であって、アップリンクデータパケットは、UE関連F1APメッセージ、非UE関連F1APメッセージ、非F1インターフェースメッセージ、およびF1-Uデータパケットのうちのいずれか1つであってもよい、BH RLC channelの識別子、ならびに第3のノードが中間IABノードとして機能するときに使用されるベアラマッピング関係であって、ベアラマッピング関係は、具体的には、第3のノードの前ホップノードの識別子、第3のノードと前ホップノードとの間のリンク上のBH RLC channelの識別子、第3のノードのネクストホップノードの識別子、および第3のノードとネクストホップノードとの間のリンク上のBH RLC channelの識別子を含む、ベアラマッピング関係、
のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
S828:第3のノードは、ターゲットアクセスネットワークデバイスにアップリンクF1APメッセージを送信し、アップリンクF1APメッセージは第2のRRC再構成完了メッセージを含む。
任意選択で、S828の第2のRRC再構成完了メッセージはUL RRC message transferメッセージで搬送されてもよい。
S829:ターゲットアクセスネットワークデバイスは、第3の指示情報を第3のノードに送信する。
S829において、第2のRRC再構成完了メッセージを受信し、第2のRRC再構成完了メッセージを解析した後、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、第2のノードのハンドオーバが完了されたと判断し得、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、S830をトリガするために、第3の指示情報を第3のノードに送信し得る。
S829は任意である。
S830:第3のノードは、第4の指示情報を第2のノードに送信する。
一実装形態では、S829が実行される。第3の指示情報に応答して、第3のノードは、第4の指示情報を第2のノードに送信する。
別の実装形態では、S829は省略される。S828の後、第3のノードは、第4の指示情報を第2のノードに送信する。
S831:第2のノードはタイマーを停止する。
第4の指示情報を受信した後、第2のノードは、第4の指示情報に基づいてタイマーを停止する。
S832:第2のノードは、ターゲットアクセスネットワークデバイスとのF1インターフェースを確立する。
詳細については、第3のノードとターゲットアクセスネットワークデバイスとの間にF1インターフェースを確立する前述のプロセスを参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
任意選択で、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、BAP層構成情報および/またはバックホールRLCチャネル構成情報を第2のノードにさらに送信してもよい。詳細については、第3のノードの説明の内容を参照されたい。S827における第3のノードは、第2のノードと置き換えられてもよい。
S833:第2のノードは、ターゲットアクセスネットワークデバイスにアップリンクF1APメッセージを送信し、アップリンクF1APメッセージは第1のRRC再構成完了メッセージを含む。
任意選択で、S833の第1のRRC再構成完了メッセージはUL RRC message transferメッセージで搬送されてもよい。
S834:ターゲットアクセスネットワークデバイスは、第2のノードに第5の指示情報を送信する。
S833において、第1のRRC再構成完了メッセージを受信し、第1のRRC再構成完了メッセージを解析した後、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、第1のノードのハンドオーバが完了されたと判断し得、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、S835をトリガするために、第5の指示情報を第2のノードに送信し得る。
S835:第2のノードは、第5の指示情報を第1のノードに送信する。
一実装形態では、S834が実行される。第4の指示情報に応答して、第2のノードは、第5の指示情報を第1のノードに送信する。
別の実装形態では、S834は省略される。S833の後、第2のノードは、第4の指示情報を第1のノードに送信する。
S836:第1のノードはタイマーを停止する。
第5の指示情報を受信した後、第1のノードは、第5の指示情報に基づいてタイマーを停止する。
S837:ターゲットアクセスネットワークデバイスおよびコアネットワークは、経路切り替えを完了する。
任意選択で、コアネットワークは、ソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにノードを変更し、ノードは、第3のノードのサービスおよび第3のノードの子孫ノードを伝送するためのユーザプレーン経路上にある。
S838:ターゲットアクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスにUEコンテキスト解放(UE context release)メッセージを送信する。
任意選択で、ソースアクセスネットワークデバイスのCUがCP-UP分離アーキテクチャにある場合、ソースアクセスネットワークデバイスのCUのCPは、ターゲットアクセスネットワークデバイスからUEコンテキスト解放メッセージを受信し得、ソースアクセスネットワークデバイスのCUのCPは、ソースアクセスネットワークデバイスのCUのUPにベアラコンテキスト解放コマンド(bearer context release command)を送信し得る。
S839およびS840は、ソースアクセスネットワークデバイスとソース親ノードとの間のF1インターフェースのUEコンテキスト解放プロセスを説明する。
S839:ソースアクセスネットワークデバイスは、UEコンテキスト解放コマンド(UE context release command)メッセージをソース親ノードに送信する。
S840:ソース親ノードは、UEコンテキスト解放完了(UE context release Complete)メッセージをソースアクセスネットワークデバイスに送信する。
S841:ソースアクセスネットワークデバイスと第3のノードとの間の経路上のBAPルーティング構成を解放する。
ソースアクセスネットワークデバイスと第3のノードとの間の経路上のノードは、ソースアクセスネットワークデバイスと、ソースアクセスネットワークデバイスと第3のノードとの間の別のノード、例えば、ソース親ノードとを含む。このステップにおけるソースアクセスネットワークデバイスは、具体的には、ソースアクセスネットワークデバイスのDU部分とすることができる。
任意選択で、S841は、具体的には、ソースアクセスネットワークデバイスが、経路上のノードに、第3のノード、第1のノード、または第2のノードに関連するBAP層構成を解放するためのF1APメッセージを送信するステップを含んでもよい。F1APメッセージを受信した後、経路上のノードは、ノードの対応するBAP層構成を解放する。
任意選択で、図7および図8では、アクセスネットワークデバイス(例えば、ソースアクセスネットワークデバイスまたはターゲットアクセスネットワークデバイス)によって実行される動作は、アクセスネットワークデバイスのCUまたはCUのCPによって実行されてもよい。
任意選択で、図8の第1のノードは図7の子ノードであってもよく、第2のノードは図7の親ノードであってもよい。S804~S807の内容およびS701~S703の内容に対して相互参照がなされてもよく、S809およびS704に対して相互参照がなされてもよく、S833およびS705に対して相互参照がなされてもよく、S834~S836およびS706~S708に対して相互参照がなされてもよい。S810およびS811における第2のRRC再構成メッセージの内容および図7における第3のメッセージの内容に対して相互参照がなされてもよい。
任意選択で、図8の第2のノードは図7の子ノードであってもよく、図8の第3のノードは図7の親ノードであってもよい。S804およびS810~S812の内容ならびにS701~S703の内容に対して相互参照がなされてもよく、S814およびS704に対して相互参照がなされてもよく、S828およびS705に対して相互参照がなされてもよく、S829~S831およびS706~S708に対して相互参照がなされてもよい。S815およびS816における第3のRRC再構成メッセージの内容および図7における第3のメッセージの内容に対して相互参照がなされてもよい。
任意選択で、図8では、第1のノード、第2のノード、および第3のノードの方法はすべて別々に実行されてもよい。例えば、第3のノードの方法は、別々に実行されてもよい。
任意選択で、図8では、第1のノード、第2のノード、および第3のノードの方法は、組み合わせて実行されてもよい。例えば、組み合わせは、第1のノードおよび第2のノード、第2のノードおよび第3のノード、第1のノードおよび第3のノード、または第1のノード、第2のノード、および第3のノードを含んでもよい。
任意選択で、図8の1つまたは複数のステップは、異なる方法で組み合わされてもよい。以下、複数の設計を参照して説明する。
可能な設計では、図8の方法は、S804、S805、およびS806のみを含み得る。具体的には、第1のノードは第2のノードを介してターゲットアクセスネットワークデバイスから第1のRRC再構成情報を受信し、第1のRRC再構成メッセージはランダムアクセスを実行しないことを指示する。任意選択で、ハンドオーバ前後の第1のノードのC-RNTIは変更されないままであってもよい。詳細については、S804、S805、およびS806の内容を参照されたい。任意選択で、図8の1つまたは複数の他のステップがさらに含まれてもよい。
第1のRRC再構成メッセージはランダムアクセスを実行しないことを指示するので、ノードハンドオーバ時間は短縮されることができ、ハンドオーバ遅延は低減されることができ、シグナリングオーバヘッドを節約することができ、それにより、大量のノードがランダムアクセスを開始するときに使用される限られたリソースによって引き起こされる頻繁な競合を回避するか、またはノードがランダムアクセスリソースを待つ時間が過度に長くなることを回避する。加えて、C-RNTIは変更されないままであるので、大量の再構成作業は回避されることができ、第1のノードの電力消費は節約されることができる。
別の可能な設計では、図8の方法は、S805、S806、S810、およびS811のみを含んでもよく、S805および/またはS806の後にS810が実行されてもよい。詳細については、図8の内容を参照されたい。任意選択で、第1のRRC再構成メッセージおよび/または第2のRRC再構成メッセージはランダムアクセスを実行するか実行しないかを指示してもよい。これは、本出願の実施形態で限定されない。任意選択で、図8の1つまたは複数の他のステップがさらに含まれてもよい。
S810は、S805および/またはS806の後に発生してもよく、その結果、子ノードがRRC再構成メッセージを受信した後にのみ親ノードにRRC再構成メッセージを送信することが保証されることができ、それにより、親ノードが事前にハンドオーバされたために親ノードが子ノードにサービスを提供できない場合を回避する。
さらに別の可能な設計では、図8の方法は、S803のみを含んでもよく、言い換えれば、ソースアクセスネットワークデバイスは、ハンドオーバ要求メッセージをターゲットアクセスネットワークデバイスに送信し、ハンドオーバ要求メッセージは、1つまたは複数のノードのC-RNTI、1つまたは複数のノードのアクセスされたセルのセル識別子、および/またはネットワークトポロジ内の1つまたは複数のノードの階層情報を含む。任意選択で、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、階層情報に基づいてタイマーの持続時間に関する情報を決定し、持続時間に関する情報をRRC再構成メッセージで搬送し、RRC再構成メッセージを1つまたは複数のノードに送信する。詳細については、図8の内容を参照されたい。任意選択で、図8の1つまたは複数の他のステップがさらに含まれてもよい。
図8から知られ得るように、グループハンドオーバでは、ハンドオーバ開始フェーズにおいて、RRC再構成メッセージが最初にグループ内の最も遠いノード(例えば、図8の第1のノード)に送信され、次にRRC再構成メッセージはレベルごとに上位レベルのノードに送信され、最後にRRC再構成メッセージは移行IABノードに送信され、ハンドオーバ完了フェーズでは、移行IABノードのRRC再構成完了メッセージが最初にターゲットアクセスネットワークデバイスに送信され、その後、次のレベルノードのRRC再構成完了メッセージがレベルごとに送信され、最後に最も遠いノードのRRC再構成完了メッセージが送信される。したがって、グループハンドオーバでは、ノードと移行IABノードとの間の無線バックホールリンクのホップ数がより大きいノードは、ハンドオーバ開始からハンドオーバ完了までのプロセスにおいてより長い時間を占有することが理解されよう。
タイマーの持続時間が不適切に設定されると、タイマーのタイムアウトのために、グループハンドオーバ内のノードがハンドオーバされるのに失敗する可能性がある。ノードがハンドオーバされるのに失敗したと判断した後、ノードはRRC再確立を開始する。しかしながら、RRC再確立プロセスを開始することは遅延を引き起こし、不必要なシグナリングオーバヘッドを引き起こす。加えて、子ノードがRRC再確立を開始した後、親ノードのハンドオーバが完了されていない場合、親ノードは子ノードにサービスを提供することができない。その結果、子ノードのRRC再確立は失敗する可能性があり、子ノードはアイドル状態に入り、次いでネットワークに再アクセスする。しかしながら、ネットワークに再アクセスするために必要な遅延は長く、ユーザ体験は深刻に影響を受ける。
ソースアクセスネットワークデバイスは、階層情報をターゲットアクセスネットワークデバイスに送信し、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、ノードの階層に基づいてタイマーの持続時間を適切に決定し得る。例えば、ノードと移行IABノードとの間の無線バックホールリンクのホップ数がより大きいノードは、タイマーの持続時間がより長く、ノードと移行IABノードとの間の無線バックホールリンクのホップ数がより小さいノードは、タイマーの持続時間がより短い。これは、タイマーの持続時間の不適切な設定によって引き起こされる結果を回避し、ハンドオーバ遅延を低減し、シグナリングオーバヘッドを低減する。
任意選択で、図8に示すように、グループハンドオーバ中に、各ノードは、ノードの再構成メッセージを受信してもよい。各ノードの再構成メッセージ内のいくつかの情報が同じであり得ることを考慮して、本出願は解決策を提供する。この解決策では、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、ブロードキャスト方式で同じ情報を送信し得る。
例えば、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、グループ再構成メッセージをブロードキャストし、グループ再構成メッセージは、プライマリサービングセルの共通構成、ランダムアクセス不要指示、および/またはタイマーの持続時間に関する情報を含む。
任意選択で、グループ再構成メッセージはグループハンドオーバコマンドと呼ばれてもよい。
任意選択で、タイマーの持続時間に関する情報は、S804における基本タイマーの持続時間を示してもよい。次いで、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、グループ内の各ノードにメッセージを送信してもよく、メッセージは倍率を含む。グループ内のノードは、基本タイマーの持続時間および倍率に基づいてタイマーの持続時間を取得する。
任意選択で、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、グループ内の各ノードにメッセージをさらに送信してもよい。メッセージは、各ノードの異なる情報、例えば、各ノードのPDCP層構成(例えば、セキュリティ関連構成)を含む。
各ノードの同じ情報がブロードキャスト方式で送信されるので、エアインターフェースシグナリングオーバヘッドが低減され得る。特に、IABシステムでは、グループ内の複数のノードにシグナリングを別々に送信することによって引き起こされるオーバヘッドが、前述のブロードキャスト方式で回避され得る。
図7ならびに図8では、説明のための例として中継システムが使用されている。本出願の実施形態における方法は、端末がアクセスネットワークデバイスに直接アクセスするシングルエアインターフェースシナリオ、例えば、端末130が通信のために図1のアクセスネットワークデバイス150に直接アクセスするシナリオにも適用可能であることに留意されたい。
図9は、本出願の一実施形態による別の通信方法を示している。通信方法は、端末がアクセスネットワークデバイスに直接アクセスするシナリオに適用されてもよい。以下では、図9を参照して説明を提供する。アクセスネットワークデバイス150は、図2に示すCU-DU分離アーキテクチャを使用し得る。
任意選択で、端末130は、アクセスネットワークデバイス150から別のアクセスネットワークデバイス(図1には示されていない)にハンドオーバされてもよい。以下、アクセスネットワークデバイス150はソースアクセスネットワークデバイスと呼ばれ、別のアクセスネットワークデバイスはターゲットアクセスネットワークデバイスと呼ばれる。ターゲットアクセスネットワークデバイスは、図2に示すCU-DU分離アーキテクチャを使用してもよい。ターゲットアクセスネットワークデバイスのCUはターゲットCUと呼ばれてもよく、ターゲットアクセスネットワークデバイスのDUはターゲットDUと呼ばれてもよい。
S901:ターゲットCUは、ソースアクセスネットワークデバイスに第1のメッセージを送信する。
任意選択で、ソースアクセスネットワークデバイスはCU-DU分離アーキテクチャを使用してもよく、ソースアクセスネットワークデバイスのCUはソースCUと呼ばれてもよく、ソースアクセスネットワークデバイスのDUはソースDUと呼ばれてもよい。S901は、ターゲットCUがソースCUに第1のメッセージを送信するステップを含み得る。
S902:ソースアクセスネットワークデバイスは、第1のメッセージを端末に送信する。
任意選択で、ソースアクセスネットワークデバイスがCU-DU分離アーキテクチャを使用し得る場合、S902は、ソースCUがソースDUに第1のメッセージを送信し、ソースDUが端末に第1のメッセージを送信するステップを含んでもよい。
S903:端末はタイマーを開始する。
S904:端末はターゲットDUに第2のメッセージを送信する。
S905:ターゲットDUは、ターゲットCUに第2のメッセージを送信する。
S901~S905の第1のメッセージおよび第2のメッセージについては、図7の第1のメッセージおよび第2のメッセージの内容を参照されたい。
S906:ターゲットCUは、第1の指示情報をターゲットDUに送信する。
S907:ターゲットDUは第2の指示情報を端末に送信する。
S906およびS907の第1の指示情報および第2の指示情報については、図7の第1の指示情報および第2の指示情報の内容を参照されたい。
S908:端末はタイマーを停止する。
図9のターゲットDUは図7の親ノードの動作を実行してもよく、図9のターゲットCUは図7のアクセスネットワークデバイスの動作を実行してもよく、図9の端末は図7の子ノードの動作を実行してもよい。図9の他の内容については、図7を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
図10~図13を参照して、本出願の実施形態で提供される装置を以下に説明する。図10~図13の装置は、図7~図9の方法を達成し得る。装置の内容および方法の内容に対して相互参照がなされてもよい。
図10は、本出願の一実施形態による端末の構造の概略図である。端末は、前述の方法の実施形態における端末の機能を実現し得る。説明を容易にするために、図10は端末の主要構成要素を示している。図10に示すように、
端末は、少なくとも1つのプロセッサ611と、少なくとも1つのトランシーバ612と、少なくとも1つのメモリ613とを含む。プロセッサ611、メモリ613、およびトランシーバ612が接続される。任意選択で、端末は、出力デバイス614、入力デバイス615、および1つまたは複数のアンテナ616をさらに含んでもよい。アンテナ616はトランシーバ612に接続され、出力デバイス614および入力デバイス615はプロセッサ611に接続される。
プロセッサ611は、通信プロトコルおよび通信データを処理し、端末全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように主に構成される。
任意選択の実装形態では、端末デバイスは、ベースバンドプロセッサおよび中央処理装置を含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理するように主に構成される。中央処理装置は、端末デバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように主に構成される。
ベースバンドプロセッサおよび中央処理装置の機能は、図10におけるプロセッサに統合されてもよい。当業者であれば、ベースバンドプロセッサおよび中央処理装置がそれぞれ、独立したプロセッサであり得、バスなどの技術を使用して相互接続されることを理解し得る。当業者であれば、端末デバイスが異なるネットワーク規格に適応するために複数のベースバンドプロセッサを含んでもよく、端末デバイスが端末デバイスの処理能力を改善するために複数の中央処理装置を含んでもよく、端末デバイスの構成要素が様々なバスを介して接続されてもよいことを理解し得る。ベースバンドプロセッサはまた、ベースバンド処理回路またはベースバンド処理チップとして表現されてもよい。中央処理装置は、中央処理回路または中央処理チップと、代わりに表現されてもよい。通信プロトコルおよび通信データを処理する機能は、プロセッサに組み込まれてもよく、またはソフトウェアプログラムの形態でメモリに記憶されてもよい。プロセッサは、ソフトウェアプログラムを実行してベースバンド処理機能を実現する。
メモリ613は、ソフトウェアプログラムおよびデータを記憶するように主に構成される。メモリ613は、独立して存在してもよく、プロセッサ611に接続される。任意選択で、メモリ613およびプロセッサ611は、共に統合されてもよく、例えば、チップに統合されてもよく、すなわち、メモリ613は、オンチップメモリであってもよく、または、メモリ613は独立した記憶要素である。これは、本出願の実施形態で限定されない。メモリ613は、本出願の実施形態における技術的解決策を実行するためのプログラムコードを記憶することができ、プロセッサ611は、プログラムコードの実行を制御する。様々なタイプの実行されたコンピュータプログラムコードもまた、プロセッサ611のドライバと考えられてもよい。
トランシーバ612は、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を実行し、無線周波数信号を処理するように構成され得る。トランシーバ612は、アンテナ616に接続され得る。トランシーバ612は、送信機(transmitter、Tx)および受信機(receiver、Rx)を含む。具体的には、1つまたは複数のアンテナ616が無線周波数信号を受信し得る。トランシーバ612の受信機Rxは、アンテナから無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をデジタルベースバンド信号またはデジタル中間周波数信号に変換し、デジタルベースバンド信号またはデジタル中間周波数信号をプロセッサ611に提供し、これにより、プロセッサ611は、デジタルベースバンド信号またはデジタル中間周波数信号をさらに処理する、例えば、復調処理および復号処理を実行するように構成される。加えて、トランシーバ612の送信機Txは、プロセッサ611から変調されたデジタルベースバンド信号またはデジタル中間周波数信号を受信し、変調されたデジタルベースバンド信号またはデジタル中間周波数信号を無線周波数信号に変換し、無線周波数信号を1つまたは複数のアンテナ616を介して送信するように構成される。具体的には、受信機Rxは、デジタルベースバンド信号またはデジタル中間周波数信号を取得するために、無線周波数信号に対して1つまたは複数のレベルのダウンミックス処理およびアナログデジタル変換処理を選択的に実行し得る。ダウンミックス処理およびアナログデジタル変換処理のシーケンスは調整可能である。送信機Txは、変調されたデジタルベースバンド信号またはデジタル中間周波数信号に対して1つまたは複数のレベルのアップミックス処理およびデジタルアナログ変換処理を選択的に実行して、無線周波数信号を取得し得る。アップミックス処理およびデジタルアナログ変換処理のシーケンスは調整可能である。デジタルベースバンド信号およびデジタル中間周波数信号は、まとめてデジタル信号と呼ばれることがある。任意選択で、送信機Txおよび受信機Rxは、異なる物理的構造/回路によって実装されてもよく、または同じ物理的構造/回路によって実装されてもよく、すなわち、送信機Txおよび受信機Rxは一体化されてもよい。
トランシーバは、トランシーバユニット、トランシーバマシン、トランシーバ装置などと呼ばれることもある。任意選択で、受信機能を実現するように構成されたトランシーバユニット内の構成要素は受信ユニットと見なされてもよく、送信機能を実現するように構成されたトランシーバユニット内の構成要素は送信ユニットと見なされてもよい。すなわち、トランシーバユニットは、受信ユニットおよび送信ユニットを含む。受信ユニットは、受信機、入力ポート、受信回路などと呼ばれることもある。送信ユニットは、送信機、送信回路などと呼ばれることがある。あるいは、Tx、Rx、およびアンテナは、トランシーバに組み合わされてもよい。
出力デバイス614は、複数の方式で情報を表示する。例えば、出力デバイス614は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(Cathode Ray Tube、CRT)ディスプレイデバイス、またはプロジェクタ(projector)であってもよい。入力デバイス615は、複数の方式でユーザの入力を受け取ってもよい。例えば、入力デバイス615は、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、またはセンサデバイスであってもよい。
図11は、本出願の一実施形態による、アクセスネットワークデバイスの構造の概略図である。例えば、図11は、CU-DU分離アーキテクチャを使用し得るアクセスネットワークデバイスの構造の概略図であり得る。図11に示すように、基地局は、前述の方法の実施形態におけるアクセスネットワークデバイス(ソースアクセスネットワークデバイスおよび/またはターゲットアクセスネットワークデバイス)の機能を実現するために、図1、図2、または図3に示すシステムに適用され得る。
アクセスネットワークデバイスは、1つまたは複数のDU1101および1つまたは複数のCU1102を含み得る。DU1101は、少なくとも1つのアンテナ11011と、少なくとも1つの無線周波数ユニット11012と、少なくとも1つのプロセッサ11013と、少なくとも1つのメモリ11014とを含み得る。DU1101は、無線周波数信号を送受信し、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を実行し、部分ベースバンド処理を実行するように主に構成される。CU1102は、少なくとも1つのプロセッサ11022および少なくとも1つのメモリ11021を含み得る。CU1102およびDU1101は、インターフェースを介して互いに通信し得る。制御プレーン(control plane)インターフェースは、F1-Cであってもよく、ユーザプレーン(user Plane)インターフェースは、F1-Uであってもよい。
CU1102は、ベースバンド処理を実行し、基地局の制御などを実行するように主に構成される。DU1101およびCU1102は物理的に一緒に配置されてもよく、または別々に、すなわち分散された基地局に物理的に配置されてもよい。CU1102は、基地局の制御センタであり、処理ユニットと呼ばれることもあり、ベースバンド処理機能を完了するように主に構成される。例えば、CU1102は、前述の方法の実施形態のネットワークデバイスに関連する動作手順を実行するために基地局を制御するように構成されてもよい。
具体的には、CUおよびDUのベースバンド処理は、無線ネットワークのプロトコル層に基づいて分割されてもよい。詳細については、前述の内容を参照されたい。
一例では、CU1102は、1つまたは複数の基板を含んでもよく、複数の基板は、単一のアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、5Gネットワーク)を共同でサポートしてもよく、異なるアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、または別のアクセスネットワーク)を別々にサポートしてもよい。メモリ11021およびプロセッサ11022は、1つまたは複数の基板にサービスを提供してもよい。言い換えれば、メモリおよびプロセッサは、各基板上に配置されてもよい。あるいは、複数の基板が同一のメモリと同一のプロセッサを共有してもよい。加えて、必要な回路が各基板上にさらに配置されてもよい。DU1101は、1つまたは複数の基板を含んでもよく、複数の基板は、単一のアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、5Gネットワーク)を共同でサポートしてもよく、異なるアクセス規格の無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、または別のアクセスネットワーク)を別々にサポートしてもよい。メモリ11014およびプロセッサ11013は、1つまたは複数の基板にサービスしてもよい。言い換えれば、メモリおよびプロセッサは、各基板上に配置されてもよい。あるいは、複数の基板が同一のメモリと同一のプロセッサを共有してもよい。加えて、必要な回路が各基板上にさらに配置されてもよい。
任意選択で、CU1102は、DU1101を介してアクセスネットワークデバイスの子ノードとの伝送を実行してもよい。CU1102は、インターフェースを介して別のアクセスネットワークデバイスに接続されてもよい。CU1102は、インターフェースを介して別のアクセスネットワークデバイス(例えば、別のアクセスネットワークデバイスのCU)からデータおよび/またはメッセージを受信してもよく、またはCU1102は、インターフェースを介して別のアクセスネットワークデバイスにデータおよび/またはメッセージを送信してもよい。
図12は、本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。通信装置は、中継ノードであってもよく、前述の方法の実施形態における中継ノード(例えば、IABノード)の機能を実装してもよい。あるいは、通信装置は、アクセスネットワークデバイスであってもよく、前述の方法の実施形態におけるソースアクセスネットワークデバイスまたはターゲットアクセスネットワークデバイスの機能を実装してもよい。説明を容易にするために、図12は通信装置の主要構成要素を示している。図12に示すように、
通信装置は、少なくとも1つのプロセッサ711と、少なくとも1つのメモリ712と、少なくとも1つのトランシーバ713と、少なくとも1つのネットワークインターフェース714と、1つまたは複数のアンテナ715とを含む。プロセッサ711、メモリ712、トランシーバ713、およびネットワークインターフェース714は、例えばバスを介して互いに接続される。本出願の実施形態では、接続は、様々なタイプのインターフェース、伝送線、バスなどを含み得る。これは実施形態で限定されない。アンテナ715は、トランシーバ713に接続される。ネットワークインターフェース714は、通信装置が通信リンクを介して別のネットワークデバイスと通信することを可能にするように構成される。
トランシーバ713、メモリ712、およびアンテナ716については、同様の機能を実現するために、図10の関連する説明を参照されたい。
図13は、本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。通信装置は、前述の方法の実施形態で説明した方法を実行し得る。詳細については、前述の方法の実施形態の説明を参照されたい。通信装置は、通信デバイス、回路、ハードウェア構成要素、またはチップで使用されてもよい。例えば、通信装置は、端末、端末内のチップ、ドナーノード(ソースドナーノードまたはターゲットドナーノードを含む)、またはドナーノード(ソースドナーノードまたはターゲットドナーノードを含む)内のチップであってもよい。
通信装置1300は、処理ユニット1301および通信ユニット1302を含む。任意選択で、通信装置1300は、記憶ユニット1303をさらに含む。
処理ユニット1301は、処理機能を有する装置であってもよく、1つまたは複数のプロセッサを含んでいてもよい。プロセッサは、汎用プロセッサ、専用プロセッサなどであってもよい。プロセッサは、ベースバンドプロセッサまたは中央処理装置であってもよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理するように構成され得、中央処理装置は、装置(ドナーノード、端末、またはチップなど)を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成され得る。
通信ユニット1302は、信号を入力(受信)または出力(送信)するための装置であってもよく、別のネットワークデバイスまたはデバイス内の別の構成要素と信号伝送を実行するように構成される。
記憶ユニット1303は、記憶機能を有する装置であってもよく、1つまたは複数のメモリを含んでいてもよい。
任意選択で、処理ユニット1301、通信ユニット1302、および記憶ユニット1303は、通信バスを介して接続される。
任意選択で、記憶ユニット1303は独立して存在してもよく、通信バスを介して処理ユニット1301に接続される。あるいは、記憶ユニット1303は、処理ユニット1301に統合されてもよい。
任意選択で、本出願の実施形態では、通信装置1300は、端末またはドナーノード内のチップであってもよい。通信ユニット1302は、入力/出力インターフェース、ピン、回路などであってもよい。記憶ユニット1303は、レジスタ、キャッシュ、RAMなどであってもよく、記憶ユニット1303は、処理ユニット1301に統合されてもよい。記憶ユニット1303は、ROMまたは静的情報および命令を記憶することができる別の種類の静的記憶デバイスであってもよい。記憶ユニット1303は、処理ユニット1301から独立していてもよい。任意選択で、無線通信技術の発展に伴い、トランシーバは通信装置1300に統合されてもよい。例えば、図10に示されるトランシーバ612は、通信ユニット1302に統合される。
可能な設計では、処理ユニット1301は命令を含んでもよく、命令はプロセッサ上で実行されてもよく、その結果、通信装置1300は、前述の実施形態における端末またはドナーノードの方法を実行する。
別の可能な設計では、記憶ユニット1303は命令を記憶し、命令は処理ユニット1301上で実行されてもよく、その結果、通信装置1300が前述の実施形態における端末またはドナーノードの方法を実行する。任意選択で、記憶ユニット1303はデータをさらに記憶してもよい。任意選択で、処理ユニット1301はまた、命令および/またはデータを記憶してもよい。
通信装置1300は、本出願の実施形態における端末であってもよい。図10は、端末の概略図であり得る。任意選択で、装置1300の通信ユニット1302は、端末のアンテナおよびトランシーバ、例えば、図10のアンテナおよびトランシーバを含んでもよい。任意選択で、通信ユニット1302は、出力デバイスおよび入力デバイス、例えば、図10の出力デバイスおよび入力デバイスをさらに含んでもよい。
通信装置1300が本出願の実施形態における端末または端末のチップであり得る場合、通信装置1300は、前述の方法の実施形態において端末によって実現される機能を実装し得る。
通信装置1300が本出願の実施形態における中継ノードまたは中継ノードのチップであり得る場合、通信装置1300は、前述の方法の実施形態において中継ノードによって実現される機能を実装し得る。
通信装置1300が本出願の実施形態におけるアクセスネットワークデバイス(例えば、ソースアクセスネットワークデバイスまたはターゲットアクセスネットワークデバイス)のチップであり得る場合、通信装置1300は、前述の方法の実施形態におけるドナーノードの機能を実装し得る。
以上は、本出願の実施形態における方法フローチャートを説明している。端末は、端末の方法またはステップに対応する機能ユニット(means)を有してもよく、中継ノードは、中継ノードの方法またはステップに対応する機能ユニットを有してもよく、ソースドナーノード(例えば、CUおよび/またはDU)は、ソースドナーノード(例えば、CUおよび/またはDU)の方法またはステップに対応する機能ユニットを有してもよく、ターゲットドナーノード(例えば、CUおよび/またはDU)は、ターゲットドナーノード(例えば、CUおよび/またはDU)の方法またはステップに対応する機能ユニットを有してもよく、ソースドナーノードのCUは、ソースドナーノードのCUの方法またはステップに対応する機能ユニットを有してもよいことを理解されたい。加えて、中継システムにおける他のノードは、当該他のノードに対応する機能ユニットを有してもよい。前述したモジュールまたはユニットの1つまたは複数は、ソフトウェア、ハードウェア、またはこれらの組み合わせを使用して実装され得る。前述のモジュールまたはユニットのいずれか1つがソフトウェアを使用して実現される場合、ソフトウェアはコンピュータプログラム命令の形態で存在し、メモリに記憶される。プロセッサは、前述した方法の手順を実行するために、プログラム命令を実行するように構成され得る。
本出願におけるプロセッサは、ソフトウェアを実行する以下のコンピューティングデバイス、すなわち、中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロコントローラユニット(microcontroller unit、MCU)、または人工知能プロセッサのうちの少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されない。それぞれのコンピューティングデバイスは、ソフトウェア命令を実行することによって動作または処理を実行するように構成された1つまたは複数のコアを含み得る。プロセッサは、独立した半導体チップであってもよく、または半導体チップを形成するために別の回路と集積されてもよい。例えば、プロセッサおよび別の回路(コーデック回路、ハードウェア加速回路、または様々なバスおよびインターフェース回路など)は、システムオンチップ(system on a chip、SoC)を形成してもよい。あるいは、プロセッサは、ASICの組み込みプロセッサとして特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)に統合されてもよい。プロセッサと統合されたASICは、独立してパッケージされてもよく、または他の回路とパッケージされてもよい。プロセッサは、動作または処理を実行するためにソフトウェア命令を実行するためのコアを含み、必要なハードウェアアクセラレータ、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)、または専用論理演算を実装する論理回路をさらに含んでもよい。
本出願の実施形態におけるメモリは、以下のタイプ:読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)もしくは静的情報および命令を記憶することができる別のタイプの静的記憶デバイス、またはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)もしくは情報および命令を記憶することができる別のタイプの動的記憶デバイスのうちの少なくとも1つを含んでもよいし、または電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable-only memory、EEPROM)であってもよい。いくつかのシナリオにおいて、メモリは、代わりに、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクト光ディスク、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶装置、または命令もしくはデータ構造の形で予期されるプログラムコードを保持もしくは保管するために使用されることができ、コンピュータによってアクセスされることができる他の何らかの媒体であってもよい。ただし、メモリはこれに限定されるものではない。
データバスに加えて、バスは、電源バス、制御バス、ステータス信号バスなどをさらに含んでもよい。ただし、明確な説明のために、種々のバスは図にはバスとして示されている。
実装プロセスにおいて、前述の方法におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用することによって、またはソフトウェアの形の命令を使用することによって実現され得る。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてもよく、またはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用することによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当分野の成熟した記憶媒体内に位置されてもよい。記憶媒体はメモリ内に位置され、プロセッサは、メモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて、前述の方法のステップを完了する。繰り返しを避けるため、ここでは詳細を再度説明されない。
本出願の実施形態で提供される方法によれば、本出願の一実施形態は、前述の装置および1つまたは複数のネットワークデバイスを含むシステムをさらに提供する。
本明細書における第1、第2、第3、第4、および様々な数字は、単に説明を容易にするために区別されているにすぎず、本出願の実施形態の範囲を限定するために使用されるものではないことをさらに理解されたい。数字は、他の数字に置き換えられてもよい。
本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられた対象間の関連付けの関係のみを記載し、3つの関係が存在してもよいことを表すことを理解されたい。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AおよびBの両方が存在する場合、ならびにBのみが存在する場合を表してもよい。加えて、本明細書における記号「/」は、関連付けられた対象間の「または」関係を一般に示す。
前述のプロセスの順序番号は、本出願の実施形態における実行順序を意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能と内部論理とに基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態における実現プロセスを制限するべきではない。
当業者は、本明細書において開示されている実施形態で説明される例示的な論理ブロック(illustrative logical block)と組み合わせて、ステップ(step)が、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実現され得ることを認識し得る。機能がハードウェアによって実行されるのかソフトウェアによって実行されるのかは、技術的解決策の具体的な用途と設計上の制約条件に依存する。当業者は、説明された機能を特定の用途ごとに実現するために異なる方法を使用し得るが、実装形態が本出願の範囲を超えると考えられてはならない。
本出願において提供されたいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は他の方式で実現されてもよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットへの分割は、論理的な機能の分割にすぎず、実際の実装形態では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素は、別のシステムに組み合わされても統合されてもよく、または一部の機能は無視されても実行されなくてもよい。加えて、表示または議論される相互結合または直接結合または通信接続は、一部のインターフェースを介して実現されてもよい。装置間やユニット間の間接結合や通信接続が電子的形態で実現されても、機械形態で実現されても、他の形態で実現されてもよい。
上記の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはこれらの任意の組み合わせを用いて実現されてもよい。ソフトウェアが使用されて実施形態を実現する場合は、実施形態の全部または一部は、コンピュータプログラム製品の形で実現されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータに読み込まれて実行されるとき、本出願の実施形態による手順または機能がすべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、あるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバまたはデジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL))方式または無線(例えば、赤外線、無線またはマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタに伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な何らかの使用可能な媒体であってよく、または1つまたは複数の使用可能な媒体を統合したデータ記憶デバイス、例えばサーバまたはデータセンタであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ)などであってもよい。
上記の説明は本出願の特定の実装形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定することは意図されていない。本出願に開示される技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなる変形や置換も、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
可能な実装形態では、本方法は、親ノードがソースアクセスネットワークデバイスから第1のRRC再構成メッセージを受信し、または子ノードに第1のRRC再構成メッセージを送信した後、親ノードは、ソースアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信し、ソースアクセスネットワークデバイスは、第1の指示情報に応答して親ノードに第2のRRC再構成メッセージを送信するステップをさらに含む。
例えば、図3において、経路「端末1→IAB node1→IAB node2→IAB donor1」上では、IAB node1はアクセスIABノードであり、IAB node2は中間IABノードである。端末2(図3には示されていない)がIAB node3(図3には示されていない)にアクセスし、IAB node3がIAB node1にアクセスする場合、端末2について、IAB node3はアクセスIABノードであり、IAB node1は中間IABノードである。
最初に、IAB node1は、端末の役割を果たし、IAB node2からIAB node3にハンドオーバされ得る。加えて、IAB node1は子孫ノードにさらにサービスを提供するので、これらの子孫ノードは、IAB node1と共に、IAB node2に接続することからIAB node3に接続することに変化し得る。子孫ノードのドナーノードも変化するため、子孫ノードもハンドオーバされると考えられてもよい。IAB node1および子孫ノードはグループと呼ばれてもよく、IAB node1および子孫ノードのハンドオーバはグループハンドオーバと呼ばれる。
一実装形態では、S803のハンドオーバ要求メッセージがグループハンドオーバ要求メッセージである場合、S804のハンドオーバ要求応答メッセージはグループハンドオーバ要求応答メッセージであってもよい。