JP2023532787A - 結晶形態のウパダシチニブ(upadacitinib)、その調製方法及びその使用 - Google Patents
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Abstract
本発明は、新規な結晶形態のウパダシチニブ及びその調製工程に関する。本発明はまた、ウパダシチニブ結晶形態を含有する医薬組成物、JAK1阻害剤薬物を調製するためのウパダシチニブ結晶形態の使用、ならびに関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎及び乾癬性関節炎を処置するための薬物を調製するためのウパダシチニブ結晶形態の使用に関する。本発明によって提供されるウパダシチニブの結晶形態は、従来技術と比較して1つ又は複数の改善された特性を有し、将来の薬物最適化及び開発のための有意な値を有する。【化1】JPEG2023532787000023.jpg72164【選択図】図1
Description
(技術分野)
本発明は、化学結晶学の分野に関し、特に、ウパダシチニブ(upadacitinib)の新規な結晶形態、その調製方法及び使用に関する。
本発明は、化学結晶学の分野に関し、特に、ウパダシチニブ(upadacitinib)の新規な結晶形態、その調製方法及び使用に関する。
関節リウマチは、関節及び身体の他の部分において慢性炎症を引き起こし得、永続的な関節損傷及び変形をもたらし得る自己免疫疾患である。治療されない場合、関節リウマチは関節機能の損傷に起因する実質的な障害及び疼痛をもたらし得、最終的にはより短い平均余命をもたらす。クローン病は炎症性腸疾患である。症状には通常、腹痛、下痢、発熱、体重減少がある。この疾患を有する患者は、結腸癌のリスクが高い。潰瘍性大腸炎は、結腸及び直腸の炎症及び潰瘍を引き起こす慢性疾患である。主な症状は、腹痛及び血便を伴う下痢である。症状は通常緩徐に進行し、重症度は様々である。アトピー性皮膚炎の一般的な症状には、かゆみ、発赤、及び皮膚のひび割れが含まれる。アトピー性皮膚炎の患者は、枯草熱及び喘息も有し得る。乾癬性関節炎は乾癬に関連する炎症性関節症であり、乾癬発疹を伴い、関節及び周囲の軟組織における疼痛、腫脹、圧痛及び硬直、ならびにジスキネジアを伴う。
ヤヌスキナーゼ1(JAK1)は免疫炎症性疾患の標的であり、その阻害剤は、関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、乾癬性関節炎などの免疫炎症性疾患の治療に有益である。
ウパダシチニブは、AbbVieによって開発された第二世代経口JAK1阻害剤であり、JAK1に対する高阻害選択性を有する。ウパダシチニブの化学名は、(3S,4R)-3-エチル-4-(3H-イミダゾ[l,2-a]ピロロ[2,3-e]ピラジン-8-イル)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-l-カルボキサミドであり、構造は以下のとおりである:
結晶形態は、その構成成分が高度に秩序化された微細構造に配置され、全方向に延在する結晶格子を形成する固体材料である。化合物は、1つ又は複数の塩、結晶形態、又は共結晶で存在し得るが、それらの存在及び特性は確実に予測することはできない。異なる結晶形態の原薬は異なる物理化学的特性を有し、これは、薬物のインビボでの溶解及び吸収に影響を及ぼし得、そして薬物の臨床的有効性及び安全性にある程度さらに影響を及ぼす。特に、いくつかの難可溶性経口固体又は半固体剤形では、結晶形態が製剤の性能にとって重要であり得る。加えて、結晶形態の物理的特性は、製造プロセスにとって重要であり得る。例えば、ある多形体は、溶媒和物形成を起こしやすいか、又は不十分な不純物除去能力を有する可能性がある。したがって、多型は、薬物研究及び薬物品質管理の重要な部分である。
非晶質形態は、長距離秩序を有さない非結晶性材料である。典型的には、非晶質形態が広い「ハロ(halo)」XRPDパターンを示す。アモルファス固体中の分子は、ランダムに配置される。非晶質原薬の熱力学的安定性が低いため、製造工程及び貯蔵中に結晶変態する傾向がある。安定性が不十分な非晶質原薬は薬物のバイオアベイラビリティ、溶解速度などの変化をもたらし、その結果、薬物の臨床的有効性に変化をもたらす可能性がある。
「FDA Regulatory Classification of Pharmaceutical Co-Crystals Guidance for Industry」によれば、薬学的共結晶は、非イオン結合及び非共有結合によって結合される、同じ結晶格子中の2つ以上の異なる分子(そのうちの1つはAPIである)から構成される結晶。医薬共結晶の1つの利点は、製剤のバイオアベイラビリティ及び安定性を高めることである。共結晶の別の利点は、それらが塩形成のための前提条件であるイオン化可能な官能基を欠くAPIのためのより良好な固体形態を生成することである。コハク酸及びアジピン酸は、両方とも、一般に安全と認められている(GRAS)及びFDA不活性成分データベースに列挙されており、コハク酸及びアジピン酸が安全な薬学的共結晶形成剤であることを示している。
WO2017066775A1は、ウパダシチニブ遊離形態A、形態B、形態C、形態D、非晶質及びそれらの塩を開示している。この特許出願は、形態A及び形態Bが不十分な結晶性及び安定性を有し、容易に脱水して非晶質にすることができることを開示している。形態Dは、低水分活性でのみ得ることができる。加えて、形態Dの結晶化プロセスは、遅く、繰り返すことが困難である。形態Dは、高い水分活性で形態Cに変換される。WO2017066775A1に開示されているウパダシチニブ遊離形態の他の形態と比較して、形態Cはより良好な特性を有する。しかし、再現性が悪いという欠点があり、溶液から結晶化させることが困難である。
WO2020063939A1は、ウパダシチニブの酢酸溶媒和物(形態CSI)を開示している。WO2020115213A1は、形態AHOACが形態CSIと同じで形態AHOAC/BHOACの酢酸溶媒和物を開示している。本発明の発明者らは、酢酸溶媒和物の安定性が乏しく、酢酸溶媒和物が医薬開発の要件を満たさないことを見出した。
従来技術の欠点を克服するために、ウパダシチニブを含有する薬物の開発のために、薬学的要件を満たす結晶形態が依然として必要とされている。本発明の発明者らは、驚くべきことに、ウパダシチニブの結晶形態CSVI及び結晶形態CSVIIを発見し、これは、溶解性、吸湿性、精製能力、安定性、接着性、圧縮性、流動性、インビトロ及びインビボ溶解性、ならびにバイオアベイラビリティなどの少なくとも1つの態様において利点を有する。特に、結晶形態CSVI及び結晶形態CSVIIは、良好な溶解性、良好な安定性、高い溶解性、及び安全な共結晶形成剤を有し、これは、従来技術に存在する問題を解決し、ウパダシチニブを含有する薬物の開発に非常に重要である。
本発明は、ウパダシチニブの新規な結晶形態、その調製方法、医薬組成物及び使用を提供することである。
本発明の目的によれば、ウパダシチニブのコハク酸共結晶形態CSVI(以下、形態CSVIと称する)が提供される。
本発明の一態様によれば、形態CSVIのX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を使用して、4.7°±0.2°、6.2°±0.2°及び22.7°±0.2°の2θ値で、1つ又は2つ又は3つの特徴的ピークを示す。好ましくは、形態CSVIのX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を用いて、4.7°±0.2°、6.2°±0.2°及び22.7°±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す。
さらに、形態CSVIのX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を用いて、15.8°±0.2°、17.3°±0.2°及び23.5°±0.2°の2θ値で、1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す。好ましくは、形態CSVIのX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を用いて、15.8°±0.2°、17.3°±0.2°及び23.5°±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す。
さらに、形態CSVIのX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を使用して、11.1°±0.2°、14.1°±0.2°及び13.1°±0.2°の2θ値で、1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す。好ましくは、形態CSVIのX線粉末回折パターンがCuKα放射線を用いて、11.1°±0.2°、14.1°±0.2°及び13.1°±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す。
本発明の別の態様によれば、形態CSVIのX線粉末回折パターンは、2θ値が4.7°±0.2°、6.2°±0.2°、22.7°±0.2°、15.8°±0.2°、17.3°±0.2°、23.5°±0.2°、11.1°±0.2°、14.1°±0.2°、13.1°±0.2°、20.2°±0.2°、16.2°±0.2°、21.3°±0.2°でCuKα線を用いたX線粉末回折パターンを示す。好ましくは、形態CSVIのX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を用いて、4.7°±0.2°、6.2°±0.2°、22.7°±0.2°、15.8°±0.2°及び14.1°±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す。
いかなる限定も示唆されないが、形態CSVIのX線粉末回折パターンは実質的に図1に示されるとおりである。
これに限定されるものではないが、形態CSVIの熱重量分析(TGA)曲線は、実質的に図2に示されるとおりであり、これは100℃に加熱した場合の1.2%の重量減少を示す。
何ら限定されるものではないが、形態CSVIの示差走査熱量測定(DSC)曲線は、実質的に図3に示されるとおりであり、これは約124℃に加熱されたときに吸熱ピークを示す。
限定されるものではないが、形態CSVIにおけるコハク酸とウパダシチニブのモル比は、0.4:1~1.1:1、好ましくは0.5:1~1:1である。
本発明の目的によれば、形態CSVIを調製するためのプロセスも提供される。この方法は、
1)ウパダシチニブ及びコハク酸をエステル及びエーテルの混合物に添加し、撹拌して形態CSVIを得る工程、又は
2)ウパダシチニブ及びコハク酸をエーテル、アルコール、水及びアルカンの混合物又はアルコール及びアルカンの混合物に添加し、撹拌して形態CSVIを得る工程、を含む。
1)ウパダシチニブ及びコハク酸をエステル及びエーテルの混合物に添加し、撹拌して形態CSVIを得る工程、又は
2)ウパダシチニブ及びコハク酸をエーテル、アルコール、水及びアルカンの混合物又はアルコール及びアルカンの混合物に添加し、撹拌して形態CSVIを得る工程、を含む。
さらに、前記エステルは、好ましくは酢酸イソプロピルであり、前記エーテルは、メチルtert-ブチルエーテルであり、前記アルコールは、n-プロパノール、イソプロパノール、イソブタノール又はn-ブタノールであり、前記アルカンは、n-ヘプタンである。
さらに、方法1)において、ウパダシチニブ及びアジピン酸を1:1~1:3のモル比で添加した。前記エステル/エーテルの体積比は、1:1~1:3である。前記撹拌温度は、好ましくは0℃~50℃である。前記撹拌の時間は、好ましくは12時間を超える。
さらに、方法2)において、ウパダシチニブ及びアジピン酸を1:0.6~1:2のモル比で添加した。
本発明の形態CSVIは、以下の利点を有する:
(1)従来技術と比較して、形態CSVIは、より高い溶解度を有する。特に、FaSSIF、FeSSIF及びpH=7.4PBSにおいて、形態CSVIの溶解度は、従来技術の形態Cの溶解度の4~8倍である。
(1)従来技術と比較して、形態CSVIは、より高い溶解度を有する。特に、FaSSIF、FeSSIF及びpH=7.4PBSにおいて、形態CSVIの溶解度は、従来技術の形態Cの溶解度の4~8倍である。
より高い溶解度は、薬物のインビボ吸収及びバイオアベイラビリティを改善し、したがって薬物の有効性を改善するために有益である。加えて、より高い溶解性のために、有効性に影響を及ぼすことなく薬物用量を減少させることが可能であり、それによって、薬物の副作用を減少させ、薬物の安全性を改善する。
(2)本発明の形態CSVI原薬は、良好な安定性を有する。形態CSVI原薬の結晶状態は、40℃/75%RH(相対湿度)の条件下で保存した場合、少なくとも6ヶ月間は変化しない。CSVI原薬の結晶状態は、60℃/75%RH(密封)の条件下で保存した場合、少なくとも1ヶ月間は変化しない。化学的純度は99.8%を超え、貯蔵中、実質的に変化しないままである。形態CSVIを賦形剤と混合して製剤とし、25℃/60%RH及び40℃/75%RHの条件下で保存した後、形態CSVI製剤の結晶状態は少なくとも3ヶ月間変化しない。製剤中の原薬の化学的純度は99.8%を超え、保存中は実質的に変化しない。
加速及びストレス条件下での原薬及び生成物の良好な安定性は、医薬品開発にとって非常に重要である。原薬は、貯蔵、輸送、製造過程において、季節、地域の気候、天候の違いに起因する高温多湿状態を経る。形態CSVIの原薬及び製剤はこれらのストレス条件下で良好な安定性を有し、これは、結晶変換による薬物品質への影響又は薬物貯蔵中の純度の低下を回避するのに有益である。
原薬の物理的及び化学的安定性が良好であることにより、製造及び保存中に結晶転移が起こらず、不純物も生成しないことが保証される。形態CSVIは、良好な物理的及び化学的安定性を有し、原薬及び製剤の一貫した制御可能な品質を保証し、品質変化、バイオアベイラビリティの変化、結晶変換又は不純物生成によって引き起こされる毒性及び副作用を最小限に抑える。
(3)従来技術と比較して、形態CSVI製剤は、より良好なインビトロ溶解を有する。0.1N HCl中、30分での形態CSVI製剤の溶解は85%までであり、急速溶解の基準を満たす。0.1N HClにおいて、形態CSVI(CSVI剤)製剤の溶解速度は、形態C製剤の溶解速度よりも高い。形態CSVIが生体内での生物学的利用能において形態C製剤よりも有利であると推測される。
薬物の溶解は、薬物吸収の前提条件である。異なる結晶形態の薬物は異なるin vivo溶解動態を引き起こす可能性があり、最終的には異なる臨床的有効性をもたらす。「BCS(Biopharmaceutics Classification System)ガイドライン」によれば、インビトロ溶出試験は、生成物のインビボ性能を予測するための有用なツールである。本発明によって提供される形態CSVI薬物生成物の良好なインビトロ溶解は、より高いインビボ吸収、より良好なインビボ曝露をもたらし、それによって薬物のバイオアベイラビリティ及び有効性を改善し得る。形態CSVI原薬のより高い固有溶解速度は投与後迅速に血漿中のピーク濃度を達成し、したがって迅速な薬物作用を確実にするために薬物にとって有益である。
本発明の目的によれば、ウパダシチニブのアジピン酸共結晶形態CSVII(以下、形態CSVIIと称する)が提供される。
本発明の一態様によれば、形態CSVIIのX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を使用して、4.8°±0.2°、6.0°±0.2°及び22.4°±0.2°の2θ値で、1つ又は2つ又は3つの特徴的ピークを示す。好ましくは、形態CSVIIのX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を用いて、4.8°±0.2°、6.0°±0.2°及び22.4°±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す。
さらに、形態CSVIIのX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を用いて、21.1°±0.2°、15.4°±0.2°及び16.2°±0.2°の2θ値で、1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す。好ましくは、形態CSVIIのX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を用いて、21.1°±0.2°、15.4°±0.2°及び16.2°±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す。
さらに、形態CSVIIのX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を用いて、25.4°±0.2°、12.8°±0.2°及び20.2°±0.2°の2θ値で、1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す。好ましくは、CSVIIのX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を用いて、25.4°±0.2°、12.8°±0.2°及び20.2°±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す。
本発明の別の態様によれば、形態CSVIIのX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を用いて、4.8°±0.2°、6.0°±0.2°、22.4°±0.2°、21.1°±0.2°、15.4°±0.2°、16.2°±0.2°、25.4°±0.2°、12.8°±0.2°、20.2°±0.2°、17.4°±0.2°、及び21.7°±0.2°の2θ値で、3つ又は4つ又は5つ又は6つ又は7つ又は8つ又は9つ又は10又は11の特徴的なピークを示す。
いかなる限定も意味しないが、形態CSVIIのX線粉末回折パターンは、実質的に図6に示されるとおりである。
これに限定されるものではないが、形態CSVIIのTGA曲線は、実質的に図8に示すとおりであり、100℃に加熱した場合の0.1%の重量減少を示す。
いかなる限定も意味しないが、形態CSVIIのDSC曲線は、実質的に図9に示されるとおりであり、これは約105℃に加熱された場合に吸熱ピークを示す。
限定されるものではないが、形態CSVIIにおけるアジピン酸とウパダシチニブのモル比は、0.4:1~1.1:1、好ましくは0.5:1~1:1である。
本発明の目的によれば、形態CSVIIを調製するためのプロセスも提供される。本方法は、1)ウパダシチニブ及びアジピン酸をエステル及びエーテルの混合物に添加し、撹拌して形態CSVIIを得る工程、又は、2)アルコールとアルカンの混合物にウパダシチニブとアジピン酸を加え、撹拌し、単離し、次いで乾燥して、形態CSVIIを得る工程、を含む。
さらに、前記エステルは、酢酸イソプロピルであり、前記エーテルは、メチルtert-ブチルエーテルであり、前記アルコールは、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール又はイソブタノールであり、前記アルカンは、n-ヘプタンである。
さらに、方法1)において、ウパダシチニブ及びアジピン酸を1:1~1:3のモル比で添加した。前記エステル/エーテルの体積比は、1:1~1:10である。前記撹拌温度は、好ましくは0℃~50℃である。前記撹拌の時間は、好ましくは12時間を超える。
さらに、方法2)において、ウパダシチニブ及びアジピン酸を1:0.6~1:2のモル比で添加した。前記真空乾燥の温度は、好ましくは40℃~80℃である。
本発明の形態CSVIIは、以下の利点を有する:
(1)従来技術と比較して、形態CSVIIは、より高い溶解度を有する。特に、FaSSIF、FeSSIF及びpH=7.4 PBSにおいて、形態CSVIIの溶解度は、従来技術の形態Cの溶解度の4~8倍である。
(1)従来技術と比較して、形態CSVIIは、より高い溶解度を有する。特に、FaSSIF、FeSSIF及びpH=7.4 PBSにおいて、形態CSVIIの溶解度は、従来技術の形態Cの溶解度の4~8倍である。
より高い溶解度は、薬物のインビボ吸収及びバイオアベイラビリティを改善し、したがって薬物の有効性を改善するために有益である。加えて、より高い溶解性のために、有効性に影響を及ぼすことなく薬物用量を減少させることが可能であり、それによって、薬物の副作用を減少させ、薬物の安全性を改善する。
(2)本発明の形態CSVII原薬は、良好な安定性を有する。形態CSVII原薬の結晶状態は、25℃/60%RHの条件下で保存した場合、少なくとも6ヶ月間は変化しない。形態CSVII原薬の結晶状態は、40℃/75%RH(密封)の条件下で保存した場合、少なくとも6ヶ月間は変化しない。60℃/75%RH(密封)の条件下で保存した場合、形態CSVII原薬は少なくとも1ヶ月間は変化しない。化学的純度は99.9%を超え、貯蔵中、実質的に変化しないままである。形態CSVIIを賦形剤と混合して製剤とし、25℃/60%RH及び40℃/75%RHの条件下で保存した後、形態CSVII製剤の結晶状態は少なくとも3ヶ月間変化しない。製剤中の原薬の化学的純度は、保存中、実質的に変化しないままである。
加速及びストレス条件下での原薬及び生成物の良好な安定性は、医薬品開発にとって非常に重要である。原薬は、貯蔵、輸送、製造過程において、季節、地域の気候、天候に起因する高温多湿状態を経る。形態CSVIIはこれらのストレス条件下で良好な安定性を有し、これは、結晶変換による薬物品質への影響又は薬物貯蔵中の純度の低下を回避するのに有益である。
原薬の物理的及び化学的安定性が良好であることにより、製造及び保存中に結晶転移が起こらず、不純物も生成しないことが保証される。形態CSVIIは、良好な物理的及び化学的安定性を有し、原薬及び製剤の一貫した制御可能な品質を保証し、品質変化、バイオアベイラビリティの変化、結晶変換又は不純物生成によって引き起こされる毒性及び副作用を最小限に抑える。
(3)従来技術と比較して、形態CSVIIは、より良好なインビトロ溶解を有する。0.1NのHCl中では、30分での形態CSVII製剤の溶解が85%までであり、急速溶解の基準を満たす。0.1NHCl及びpH6.8 PBSにおいて、形態CSVII製剤の溶解速度は、形態C製剤の溶解速度よりも高い。形態CSVIIが形態C製剤と比較してインビボでのバイオアベイラビリティの利点を有すると推測される。
薬物の溶解は、薬物吸収の前提条件である。異なる結晶形態の薬物は、異なるin vivo溶解動態をもたらし得、最終的には異なる臨床的有効性をもたらす。「BCS(Biopharmaceutics Classification System)ガイドライン」によれば、インビトロ溶出試験は、生成物のインビボ性能を予測するための有用なツールである。本発明によって提供される形態CSVII薬物生成物の良好なインビトロ溶解は、より高いインビボ吸収、及びより良好なインビボ曝露をもたらし、それによって薬物のバイオアベイラビリティ及び有効性を改善し得る。形態CSVII原薬のより高い固有溶解速度は、投与後迅速に血漿中のピーク濃度を達成し、したがって迅速な薬物作用を確実にするために、薬物にとって有益である。
本発明の目的によれば、医薬組成物が提供され、前記医薬組成物は、治療有効量の形態CSVI又は形態CSVII及び薬学的に許容される賦形剤を含む。
さらに、本発明は、JAK1阻害薬を調製するための形態CSVI又は形態CSVIIの使用も提供する。
さらに、本発明は、関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎及び乾癬性関節炎を治療するための薬物を調製するための、形態CSVI又は形態CSVIIの使用も提供する。
本発明において、前記「室温」は、特定の温度ではなく、10~30℃の温度範囲である。
本発明において、前記「攪拌」は、磁力攪拌又は機械攪拌などの従来の方法を用いて行い、攪拌速度は50~1800r/min、好ましくは磁力攪拌速度は、300~900r/min、機械攪拌速度は100~300r/minである。
前記「乾燥」は、室温又はより高い温度で達成される。乾燥温度は、室温~約80℃、又は60℃、又は50℃、又は40℃である。乾燥時間は、2~48時間、又は一晩とすることができる。乾燥は、ヒュームフード、強制空気対流式オーブン又は真空オーブン中で達成される。
前記「特徴的ピーク」は、結晶を区別するために使用される代表的な回折ピークを指し、通常、CuKα放射線を使用して±0.2°の偏差を有することができる。
「水で飽和された溶媒」は、当技術分野における従来の方法によって調製される。例えば、過剰の水を対応する溶媒と超音波混合し、静置及び相分離後に有機溶媒相を採取する。
本発明において、「結晶」又は「結晶形態」は、本明細書に示されるX線回折パターンによって同定される結晶又は結晶形態を指す。当業者は、X線回折パターン誤差が機器の条件、試料の調製及び試料の純度に依存することを理解することができる。X線回折パターンにおける回折ピークの相対強度もまた、実験条件によって変化し得る;したがって、回折ピーク強度の次数は、唯一の又は決定的な因子とみなすことはできない。実際、X線粉末回折パターンにおける回折ピークの相対強度は結晶の好ましい配向に関連し、本明細書に示される回折ピーク強度は例示的なものであり、同一の回折ピーク強度は必要とされない。したがって、本発明の結晶形態は、必ずしも本明細書に示される実施例と全く同じX線回折パターンを有する必要はないことが、当業者によって理解されるのであろう。X線回折パターンが同じ又は類似の特性ピークを有する任意の結晶形態は、本発明の範囲内であるべきである。当業者は、本発明に示されるパターンを未知の結晶形態のパターンと比較して、これらの2つのパターン群が同じ又は異なる結晶形態を反映するかどうかを同定することができる。
いくつかの実施形態において、本発明の形態CSVI及び形態CSVIIは純粋であり、任意の他の結晶形態を実質的に含まない。本発明において、用語「実質的に含まない」は、新規な結晶形態を記載するために使用される場合、新規な結晶形態における他の結晶形態の含有量は、20%(w/w)未満、具体的には10%(w/w)未満、より具体的には5%(w/w)未満、さらに具体的には1%(w/w)未満であることを手段する。
本発明において、用語「約」は、重量、回、温度などの測定可能な値に言及する場合、指定量の±10%、±5%、±1%、±0.5%、又はさらに±0.1%の変動を包含することを意味する。
(詳細な説明)
本発明は、本発明の結晶形態の調製及び使用を詳細に記載する以下の実施例によってさらに説明される。材料及び方法における多くの変更が本発明の範囲から逸脱することなく達成され得ることは、当業者には明らかである。
本発明は、本発明の結晶形態の調製及び使用を詳細に記載する以下の実施例によってさらに説明される。材料及び方法における多くの変更が本発明の範囲から逸脱することなく達成され得ることは、当業者には明らかである。
本発明で使用される略語は以下のように説明される:
XRPD:X線粉末回折
DSC:示差走査熱量測定
TGA:熱重量分析
DVS:動的蒸気収着
1H NMR:陽子核磁気共鳴
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
FaSSIF:空腹時模擬腸液
FeSSIF:Fed-state模擬腸液
PBS:リン酸緩衝生理食塩水
RPM:回転数/分
XRPD:X線粉末回折
DSC:示差走査熱量測定
TGA:熱重量分析
DVS:動的蒸気収着
1H NMR:陽子核磁気共鳴
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
FaSSIF:空腹時模擬腸液
FeSSIF:Fed-state模擬腸液
PBS:リン酸緩衝生理食塩水
RPM:回転数/分
データ収集に使用される機器及び方法:
本発明におけるX線粉末回折パターンは、Bruker D2 PHASER X線粉末回折計によって得られた。本発明のX線粉末回折法のパラメータは以下のとおりである:
X線:Cu、Kα
Kα1(Å):1.54060. Kα2(Å):1.54439
Kα2/Kα1強度比:0.50
電圧:30(kV)
電流:10(mA)
走査範囲(2θ):3.0度~40.0度
本発明におけるX線粉末回折パターンは、Bruker D2 PHASER X線粉末回折計によって得られた。本発明のX線粉末回折法のパラメータは以下のとおりである:
X線:Cu、Kα
Kα1(Å):1.54060. Kα2(Å):1.54439
Kα2/Kα1強度比:0.50
電圧:30(kV)
電流:10(mA)
走査範囲(2θ):3.0度~40.0度
本発明における熱重量分析(TGA)データは、TA Q500によって得られた。本発明のTGA方法のパラメータは以下のとおりである:
加熱速度:10℃/min
パージガス:窒素
加熱速度:10℃/min
パージガス:窒素
本発明における示差走査熱量測定(DSC)データは、TA Q2000によって得られた。本発明のDSC方法のパラメータは以下のとおりである:
特に指定のない限り、加熱速度: 10℃/分。
パージガス:窒素
特に指定のない限り、加熱速度: 10℃/分。
パージガス:窒素
動的蒸気収着(DVS)は、SMS(Surface Measurement Systems Ltd.)内在性DVS機器を介して測定される。その制御ソフトウェアはDVSIntrinsic制御ソフトウェアである。DVS試験の典型的なパラメータは以下のとおりである:
温度:25℃
気体及び流量:N2、200mL/min
RH レンジ:0%RH~95%RH
温度:25℃
気体及び流量:N2、200mL/min
RH レンジ:0%RH~95%RH
プロトン核磁気共鳴スペクトルデータ(1H NMR)を、ブルカー・アバンスII DMX 400M HZ NMR分光計から収集した。試料1-5mgを秤量し、0.5mLの重水素化ジメチルスルホキシド又は重水素化メタノールに溶解し、2~10mg/mLの濃度の溶液を得た。
本発明によれば、原料として使用されるウパダシチニブ及び/又はその塩は、固体(結晶性又は非晶質)、油、液体形態又は溶液である。好ましくは、原料として用いられるウパダシチニブ及び/又はその塩分は固形物である。
以下の実施例において使用されるウパダシチニブ及び/又はその塩(実施例における出発物質に対応する)は公知の方法、例えば、WO2017066775A1に開示されている方法によって調製された。特に断りのない限り、以下の実施例を室温で実施した。
実施例1 形態CSVIの調製
ウパダシチニブ16.9mg及びコハク酸9.8mgをガラスバイアルに秤量し、水で飽和した酢酸イソプロピル/tert-ブチルメチルエーテル(1:2、v/v)0.3mLを加えた。次いで、試料を35℃のオーブンに移し、約4日間撹拌し、水で飽和した別の0.2mLの酢酸イソプロピル/tert-ブチルメチルエーテル(1:2、v/v)を添加した。試料をオーブン中で35℃でさらに3日間撹拌し、単離後に固体を得た。固体を40℃/75%RH開放条件下で約2日間保存し、次いで形態CSVIを得た。形態CSVIのXRPDパターンは実質的に図1に示されるとおりであり、XRPDデータは、表1に列挙される。
ウパダシチニブ16.9mg及びコハク酸9.8mgをガラスバイアルに秤量し、水で飽和した酢酸イソプロピル/tert-ブチルメチルエーテル(1:2、v/v)0.3mLを加えた。次いで、試料を35℃のオーブンに移し、約4日間撹拌し、水で飽和した別の0.2mLの酢酸イソプロピル/tert-ブチルメチルエーテル(1:2、v/v)を添加した。試料をオーブン中で35℃でさらに3日間撹拌し、単離後に固体を得た。固体を40℃/75%RH開放条件下で約2日間保存し、次いで形態CSVIを得た。形態CSVIのXRPDパターンは実質的に図1に示されるとおりであり、XRPDデータは、表1に列挙される。
実施例2 形態CSVIの調製
1.1086gのウパダシチニブ及び0.5140gのコハク酸をガラスバイアルに秤量し、19.5mLのtert-ブチルメチルエーテル/イソプロピルアルコール/水(10:1:0.1、v/v/v)を添加した。試料を5℃で50分間撹拌し、次いで55.4mgの形態CSVI種(Seed)を添加した。55℃でさらに17.5時間撹拌した後、試料を45℃に冷却し、1時間撹拌した。次いで、試料を40℃に冷却し、190分間撹拌した後、35℃に冷却し、280分間撹拌し、25℃に冷却し、1日間撹拌した。別の1.0mLのtert-ブチルメチルエーテル/イソプロピルアルコール/水(10:1:0.1、v/v/v)及び3.0mLのn-ヘプタンを加え、試料を25℃で約4日間撹拌した。さらに5.0mLのn-ヘプタンを加え、25℃でさらに5時間撹拌した後、固体を単離した(上記の全ての手順の温度は、ホットプレート撹拌機によって制御した)。単離された固体を75℃で約17.5時間真空乾燥し、40℃/75%RHの開放条件下に約5日間置いた後、形態CSVIを得た。形態CSVIのTGA曲線は100℃に加熱した場合に約1.2%の重量減少を示し、これは実質的に図2に示されているとおりである。形態CSVI中のコハク酸対ウパダシチニブのモル比率は、1H NMRによって0.79:1である。
1.1086gのウパダシチニブ及び0.5140gのコハク酸をガラスバイアルに秤量し、19.5mLのtert-ブチルメチルエーテル/イソプロピルアルコール/水(10:1:0.1、v/v/v)を添加した。試料を5℃で50分間撹拌し、次いで55.4mgの形態CSVI種(Seed)を添加した。55℃でさらに17.5時間撹拌した後、試料を45℃に冷却し、1時間撹拌した。次いで、試料を40℃に冷却し、190分間撹拌した後、35℃に冷却し、280分間撹拌し、25℃に冷却し、1日間撹拌した。別の1.0mLのtert-ブチルメチルエーテル/イソプロピルアルコール/水(10:1:0.1、v/v/v)及び3.0mLのn-ヘプタンを加え、試料を25℃で約4日間撹拌した。さらに5.0mLのn-ヘプタンを加え、25℃でさらに5時間撹拌した後、固体を単離した(上記の全ての手順の温度は、ホットプレート撹拌機によって制御した)。単離された固体を75℃で約17.5時間真空乾燥し、40℃/75%RHの開放条件下に約5日間置いた後、形態CSVIを得た。形態CSVIのTGA曲線は100℃に加熱した場合に約1.2%の重量減少を示し、これは実質的に図2に示されているとおりである。形態CSVI中のコハク酸対ウパダシチニブのモル比率は、1H NMRによって0.79:1である。
実施例3 形態CSVIの調製
1.0236gのウパダシチニブ及び0.2796gのコハク酸を6mLのn-プロパノールに溶解し、溶液を60℃のジャケット反応器に濾過した。約5~10分間機械的に撹拌した後、10mLのn-ヘプタンをゆっくりと添加した。0.0500gの形態CSVIを秤量し、2mLのn-ヘプタン中に均一に分散させた。次に、懸濁液を反応器に添加した。システムを60℃で約1時間エージングし、35℃(5時間以内)に冷却した。35℃で約13時間エージングした後、18mLのn-ヘプタンを1滴ずつ添加し(3時間かかる)、システムをさらに1時間エージングした。システムを5℃(3時間かかる)に冷却し、約15時間エージングした。ろ過により得られた湿潤ケーキを室温で約9時間乾燥させた後、75℃のオーブン中で約38時間真空乾燥させた。乾燥した固体をジェット粉砕し(供給圧力は0.3MPa、粉砕圧力は0.1MPa)、75℃のオーブン中で約23時間真空乾燥し、次いで形態CSVIを得た。形態CSVIのDSC曲線は実質的に図3に示されるとおりであり、1つの吸熱ピークが124℃付近(開始温度)に現れる。形態CSVI中のコハン酸対ウパダシチニブのモル比率は、HPLCにより0.63:1である。
1.0236gのウパダシチニブ及び0.2796gのコハク酸を6mLのn-プロパノールに溶解し、溶液を60℃のジャケット反応器に濾過した。約5~10分間機械的に撹拌した後、10mLのn-ヘプタンをゆっくりと添加した。0.0500gの形態CSVIを秤量し、2mLのn-ヘプタン中に均一に分散させた。次に、懸濁液を反応器に添加した。システムを60℃で約1時間エージングし、35℃(5時間以内)に冷却した。35℃で約13時間エージングした後、18mLのn-ヘプタンを1滴ずつ添加し(3時間かかる)、システムをさらに1時間エージングした。システムを5℃(3時間かかる)に冷却し、約15時間エージングした。ろ過により得られた湿潤ケーキを室温で約9時間乾燥させた後、75℃のオーブン中で約38時間真空乾燥させた。乾燥した固体をジェット粉砕し(供給圧力は0.3MPa、粉砕圧力は0.1MPa)、75℃のオーブン中で約23時間真空乾燥し、次いで形態CSVIを得た。形態CSVIのDSC曲線は実質的に図3に示されるとおりであり、1つの吸熱ピークが124℃付近(開始温度)に現れる。形態CSVI中のコハン酸対ウパダシチニブのモル比率は、HPLCにより0.63:1である。
実施例4 形態CSVIの調製
1.0237gのウパダシチニブ及び0.3413gのコハク酸を6mLのn-プロパノールに溶解し、溶液を60℃のジャケット反応器に濾過した。約5~10分間機械的に撹拌した後、10mLのn-ヘプタンをゆっくりと添加した。0.0500gの形態CSVIを秤量し、次いで2mLのn-ヘプタン中に均一に分散させ、次に懸濁液を反応器に添加した。システムを60℃で約1時間エージングし、35℃(5時間)に冷却した。35℃で約13時間エージングした後、18mLのn-ヘプタンを1滴ずつ添加し(3時間かかる)、システムをさらに1時間エージングした。反応塊を5℃(3時間かかる)に冷却し、約15時間エージングした。ろ過により得られた湿潤ケーキを室温で約9時間乾燥させた後、75℃のオーブン中で約38時間真空乾燥させた。乾燥した固体をジェット粉砕し(供給圧力は0.3MPa、粉砕圧力は0.1MPa)、75℃のオーブン中で約23時間真空乾燥し、次いで形態CSVIを得た。形態CSVI中のコハン酸対ウパダシチニブのモル比率は、HPLCにより0.85:1である。
1.0237gのウパダシチニブ及び0.3413gのコハク酸を6mLのn-プロパノールに溶解し、溶液を60℃のジャケット反応器に濾過した。約5~10分間機械的に撹拌した後、10mLのn-ヘプタンをゆっくりと添加した。0.0500gの形態CSVIを秤量し、次いで2mLのn-ヘプタン中に均一に分散させ、次に懸濁液を反応器に添加した。システムを60℃で約1時間エージングし、35℃(5時間)に冷却した。35℃で約13時間エージングした後、18mLのn-ヘプタンを1滴ずつ添加し(3時間かかる)、システムをさらに1時間エージングした。反応塊を5℃(3時間かかる)に冷却し、約15時間エージングした。ろ過により得られた湿潤ケーキを室温で約9時間乾燥させた後、75℃のオーブン中で約38時間真空乾燥させた。乾燥した固体をジェット粉砕し(供給圧力は0.3MPa、粉砕圧力は0.1MPa)、75℃のオーブン中で約23時間真空乾燥し、次いで形態CSVIを得た。形態CSVI中のコハン酸対ウパダシチニブのモル比率は、HPLCにより0.85:1である。
実施例5 形態CSVIの動力学的溶解性
形態Cの溶解度は、WO2017066775A1に開示されている。本発明における約15~30mgの形態CSVIを、1.8mLのFeSSIF、1.8mLのFaSSIF及び1.8mLのpH=7.4 PBSに懸濁した。24時間及び48時間平衡化した後、飽和溶液中のウパダシチニブの濃度をHPLCによって試験し、結果を表2に示す。
形態Cの溶解度は、WO2017066775A1に開示されている。本発明における約15~30mgの形態CSVIを、1.8mLのFeSSIF、1.8mLのFaSSIF及び1.8mLのpH=7.4 PBSに懸濁した。24時間及び48時間平衡化した後、飽和溶液中のウパダシチニブの濃度をHPLCによって試験し、結果を表2に示す。
結果は、形態CSVIは、FeSSIF、FaSSIF及びpH=7.4 PBSにおいてより高い溶解度を有することを示す。
実施例6 形態CSVIの安定性
本発明における約5mgの形態CSVIを、40℃/75%RH及び60℃/75%RH条件下で保存した。純度及び結晶形態を、HPLC及びXRPDによって貯蔵前後に試験した。結果を表3に列挙し、XRPDオーバーレイは実質的に図4に示すとおりである。
本発明における約5mgの形態CSVIを、40℃/75%RH及び60℃/75%RH条件下で保存した。純度及び結晶形態を、HPLC及びXRPDによって貯蔵前後に試験した。結果を表3に列挙し、XRPDオーバーレイは実質的に図4に示すとおりである。
結果は、形態CSVIは、40℃/75%RH(密封)及び40℃/75%RH(開放)条件下で少なくとも6ヶ月間安定であることを示している。形態CSVIは、加速条件下で良好な安定性を有することが分かる。形態CSVIは60℃/75%RH(密封)条件下で少なくとも1ヶ月間安定である。形態CSVIは、より強いストレス条件下でも良好な安定性を有することが分かる。
本発明における約10mgの形態CSVIは、動的蒸気収着(DVS)分析器を用いて0%RH~95%RH~0%RHの湿度サイクルを受けた。湿度サイクルの前後の結晶形態をXRPDにより試験し、結果を図5に示す。結果はDVS試験後に形態変化が観察されないことを示し、形態CSVIは、高及び低相対湿度の両方において良好な安定性を有することを示す。
本発明における約10mgの形態CSVIは、動的蒸気収着(DVS)分析器を用いて0%RH~95%RH~0%RHの湿度サイクルを受けた。湿度サイクルの前後の結晶形態をXRPDにより試験し、結果を図5に示す。結果はDVS試験後に形態変化が観察されないことを示し、形態CSVIは、高及び低相対湿度の両方において良好な安定性を有することを示す。
実施例7 形態CSVIIの調製
ウパダシチニブ16.3mg及びアジピン酸11.5mgをガラスバイアルに秤量し、酢酸イソプロピル/tert-ブチルメチルエーテル(1:3、v/v)0.3mLを加えた。試料を35℃のオーブンに移し、約4日間撹拌した。別の0.2mLの酢酸イソプロピル/tert-ブチルメチルエーテル(1:3、v/v)を加えた。試料をオーブン中で35℃でさらに3日間撹拌し、次いで室温で6日間撹拌した。単離後に固体を得た。30℃で一晩真空乾燥した後、形態CSVIIを得た。
ウパダシチニブ16.3mg及びアジピン酸11.5mgをガラスバイアルに秤量し、酢酸イソプロピル/tert-ブチルメチルエーテル(1:3、v/v)0.3mLを加えた。試料を35℃のオーブンに移し、約4日間撹拌した。別の0.2mLの酢酸イソプロピル/tert-ブチルメチルエーテル(1:3、v/v)を加えた。試料をオーブン中で35℃でさらに3日間撹拌し、次いで室温で6日間撹拌した。単離後に固体を得た。30℃で一晩真空乾燥した後、形態CSVIIを得た。
実施例8 形態CSVIIの調製
195.8mgのウパダシチニブ及び158.8mgのアジピン酸をガラスバイアルに秤量し、5mLの酢酸イソプロピル/tert-ブチルメチルエーテル(1:2、v/v)を添加した。試料を室温で一晩撹拌し、10.1mgの形態CSVII種を添加した。試料を室温でさらに約5日間撹拌した。単離後に固体を得て、35℃で2.5時間真空乾燥した。得られた固体150.9mgをガラスバイアルに秤量し、水で飽和したtert-ブチルメチルエーテル3.0mLを加えた。試料を室温で約2日間撹拌し、単離により固体を得た。得られた固体25.4mgを40℃/75%RH条件下に約1日間置き、形態CSVIIを得た。形態CSVIIのXRPDパターンは実質的に図6に示されるとおりであり、XRPDデータを表4に列挙する。形態CSVIIのTGA曲線は100℃に加熱した場合に約1.2%の重量減少を示し、これは実質的に図7に示されるとおりである。
195.8mgのウパダシチニブ及び158.8mgのアジピン酸をガラスバイアルに秤量し、5mLの酢酸イソプロピル/tert-ブチルメチルエーテル(1:2、v/v)を添加した。試料を室温で一晩撹拌し、10.1mgの形態CSVII種を添加した。試料を室温でさらに約5日間撹拌した。単離後に固体を得て、35℃で2.5時間真空乾燥した。得られた固体150.9mgをガラスバイアルに秤量し、水で飽和したtert-ブチルメチルエーテル3.0mLを加えた。試料を室温で約2日間撹拌し、単離により固体を得た。得られた固体25.4mgを40℃/75%RH条件下に約1日間置き、形態CSVIIを得た。形態CSVIIのXRPDパターンは実質的に図6に示されるとおりであり、XRPDデータを表4に列挙する。形態CSVIIのTGA曲線は100℃に加熱した場合に約1.2%の重量減少を示し、これは実質的に図7に示されるとおりである。
実施例9 形態CSVIIの調製
1.0001gのウパダシチニブ及び0.4228gのアジピン酸を6mLのn-プロパノール/n-ブタノール(3:1、v/v)で溶解し、次いで、この溶液を機械的撹拌のために反応器に濾過した。反応器の温度を60℃に上げた後、10mLのn-ヘプタンをゆっくりと添加した。形態CSVII0.1018gをn-ヘプタン2mLに均一に分散させ、懸濁液を反応器にゆっくりと加えた。60℃で2時間エージングした後、反応塊を35℃(8時間)に冷却し、さらに5.5時間エージングした。懸濁液を濾過し、湿ったケーキをn-ヘプタンで洗浄した。湿ったケーキを75℃で約16時間真空乾燥に移し、次いで形態CSVIIを得た。形態CSVIIにおけるアジピン酸とウパダシチニブのモル比は、1H NMRにより0.65:1と決定される。
1.0001gのウパダシチニブ及び0.4228gのアジピン酸を6mLのn-プロパノール/n-ブタノール(3:1、v/v)で溶解し、次いで、この溶液を機械的撹拌のために反応器に濾過した。反応器の温度を60℃に上げた後、10mLのn-ヘプタンをゆっくりと添加した。形態CSVII0.1018gをn-ヘプタン2mLに均一に分散させ、懸濁液を反応器にゆっくりと加えた。60℃で2時間エージングした後、反応塊を35℃(8時間)に冷却し、さらに5.5時間エージングした。懸濁液を濾過し、湿ったケーキをn-ヘプタンで洗浄した。湿ったケーキを75℃で約16時間真空乾燥に移し、次いで形態CSVIIを得た。形態CSVIIにおけるアジピン酸とウパダシチニブのモル比は、1H NMRにより0.65:1と決定される。
実施例10 形態CSVIIの調製
0.9997gのウパダシチニブ及び0.4611gのアジピン酸を6mLのn-プロパノール/n-ブタノール(3:1、v/v)で溶解し、次いで、この溶液を機械的撹拌のために50mLの反応器に濾過した。反応器の温度を60℃に上げた後、10mLのn-ヘプタンをゆっくり加えた。0.1018gの形態CSVIIを2mLのn-ヘプタンに室温で懸濁し、懸濁液を反応器にゆっくりと加えた。60℃で2時間エージングした後、反応塊を35℃(8時間)に冷却し、さらに5.5時間エージングした。懸濁液を濾過し、湿ったケーキをn-ヘプタンで洗浄した。湿ったケーキを75℃で約16時間真空乾燥に移し、次いで形態CSVIIを得た。フォームCSVIIにおけるアジピン酸とウパダシチニブのモル比は、1H NMRにより0.77:1と決定される。
0.9997gのウパダシチニブ及び0.4611gのアジピン酸を6mLのn-プロパノール/n-ブタノール(3:1、v/v)で溶解し、次いで、この溶液を機械的撹拌のために50mLの反応器に濾過した。反応器の温度を60℃に上げた後、10mLのn-ヘプタンをゆっくり加えた。0.1018gの形態CSVIIを2mLのn-ヘプタンに室温で懸濁し、懸濁液を反応器にゆっくりと加えた。60℃で2時間エージングした後、反応塊を35℃(8時間)に冷却し、さらに5.5時間エージングした。懸濁液を濾過し、湿ったケーキをn-ヘプタンで洗浄した。湿ったケーキを75℃で約16時間真空乾燥に移し、次いで形態CSVIIを得た。フォームCSVIIにおけるアジピン酸とウパダシチニブのモル比は、1H NMRにより0.77:1と決定される。
実施例11 形態CSVIIの調製
501.2mgのウパダシチニブ及び230.2mgのアジピン酸を50mLの反応器に秤量し、20mLのイソブタノール/n-ヘプタン(1:3、v/v)を添加した。システムを機械的に撹拌し、温度を75℃まで上げたときに透明な溶液が得られた。システムを55℃に冷却し、0.5時間エージングした後、45℃に冷却し、0.5時間エージングした。約5mgの形態CSVIIを約0.2mLのイソ-ブタノール/n-ヘプタン(1:3、v/v)に均一に分散させ、懸濁液を反応器にゆっくりと加えた。約2時間エージングした後、システムを25℃(4時間かかる)に冷却し、約85時間エージングした。懸濁液を濾過し、湿ったケーキを濾液で洗浄した。湿ったケーキを50℃で約24時間真空乾燥し、続いて室温で約8.5時間乾燥した。次いで、固体をオーブン中75℃で約15時間真空乾燥し、形態CSVIIを得た。形態CSVIIのTGA曲線は100℃に加熱したときに約0.1%の重量減少を示し、これは実質的に図8に示されるとおりである。形態CSVIIのDSC曲線は実質的に図9に示されるとおりであり、1つの吸熱ピークが約105℃(開始温度)に現れる。フォームCSVIIにおけるアジピン酸とウパダシチニブのモル比は、1H NMRにより0.99:1と決定される。
501.2mgのウパダシチニブ及び230.2mgのアジピン酸を50mLの反応器に秤量し、20mLのイソブタノール/n-ヘプタン(1:3、v/v)を添加した。システムを機械的に撹拌し、温度を75℃まで上げたときに透明な溶液が得られた。システムを55℃に冷却し、0.5時間エージングした後、45℃に冷却し、0.5時間エージングした。約5mgの形態CSVIIを約0.2mLのイソ-ブタノール/n-ヘプタン(1:3、v/v)に均一に分散させ、懸濁液を反応器にゆっくりと加えた。約2時間エージングした後、システムを25℃(4時間かかる)に冷却し、約85時間エージングした。懸濁液を濾過し、湿ったケーキを濾液で洗浄した。湿ったケーキを50℃で約24時間真空乾燥し、続いて室温で約8.5時間乾燥した。次いで、固体をオーブン中75℃で約15時間真空乾燥し、形態CSVIIを得た。形態CSVIIのTGA曲線は100℃に加熱したときに約0.1%の重量減少を示し、これは実質的に図8に示されるとおりである。形態CSVIIのDSC曲線は実質的に図9に示されるとおりであり、1つの吸熱ピークが約105℃(開始温度)に現れる。フォームCSVIIにおけるアジピン酸とウパダシチニブのモル比は、1H NMRにより0.99:1と決定される。
実施例12 形態CSVIIの動力学的溶解性
形態Cの溶解度は、WO2017066775A1に開示されている。本発明における約15~30mgの形態CSVIIを、1.8mLのFeSSIF、1.8mLのFaSSIF及び1.8mLのpH=7.4 PBSに懸濁した。24時間及び48時間の平衡化後、飽和溶液中のウパダシチニブの濃度をHPLCにより試験し、その結果を表5に示す。
形態Cの溶解度は、WO2017066775A1に開示されている。本発明における約15~30mgの形態CSVIIを、1.8mLのFeSSIF、1.8mLのFaSSIF及び1.8mLのpH=7.4 PBSに懸濁した。24時間及び48時間の平衡化後、飽和溶液中のウパダシチニブの濃度をHPLCにより試験し、その結果を表5に示す。
結果は、形態CSVIIは、FeSSIF、FaSSIF及びpH=7.4 PBSにおいてより高い溶解度を有することを示す。
実施例13 形態CSVIIの安定性
本発明における約5mgの形態CSVIIを、25℃/60%RH、40℃/75%RH及び60℃/75%RH条件下で保存した。純度及び結晶形態を、HPLC及びXRPDによって貯蔵前後に試験した。結果を表6に列挙し、XRPDオーバーレイは実質的に図10に示すとおりである。
本発明における約5mgの形態CSVIIを、25℃/60%RH、40℃/75%RH及び60℃/75%RH条件下で保存した。純度及び結晶形態を、HPLC及びXRPDによって貯蔵前後に試験した。結果を表6に列挙し、XRPDオーバーレイは実質的に図10に示すとおりである。
結果は、形態CSVIIは、25℃/60%RH及び40℃/75%RH(密閉)条件下で少なくとも6ヶ月間安定であることを示している。形態CSVIIは、長期及び加速条件下で良好な安定性を有することが分かる。形態CSVIIは60℃/75%RH(密封)条件下で少なくとも1ヶ月間安定である。形態CSVIIは、より強いストレス条件下でも良好な安定性を有することが分かる。
本発明における約10mgの形態CSVIIは、動的蒸気収着(DVS)分析器を用いて、0%RH~95%RH~0%RHの湿度サイクルを受けた。湿度サイクルの前後の結晶形態をXRPDで試験し、結果を図11に示す。結果はDVS試験の前後で形態変化が観察されないことを示し、形態CSVIIは、高及び低相対湿度の両方で良好な安定性を有することを示している。
実施例14 製剤の調製
形態CSVI、形態CSVII及び形態Cの製剤化及び調製プロセスを、表7及び表8に示す。製剤化プロセスの前後のXRPDオーバーレイを図12(形態CSVI)及び図13(形態CSVII)に示し、製剤化手順後に形態CSVI及び形態CSVIIが物理的に安定であることを示す。
形態CSVI、形態CSVII及び形態Cの製剤化及び調製プロセスを、表7及び表8に示す。製剤化プロセスの前後のXRPDオーバーレイを図12(形態CSVI)及び図13(形態CSVII)に示し、製剤化手順後に形態CSVI及び形態CSVIIが物理的に安定であることを示す。
実施例15製剤の安定性
実施例14で得られた形態CSVI及び形態CSVIIの錠剤を、1gの乾燥剤と共にHDPEボトルに詰め、25℃/60%RH及び40℃/75%RH条件下で保存した。試料の結晶形態及び不純物を試験し、結果を表9に列挙した。結果は、形態CSVI及び形態CSVIIの生成物が25℃/60%RH及び40℃/75%RH条件下で少なくとも3ヶ月間安定に保たれ、純度は基本的に変化しないことを示している。
実施例14で得られた形態CSVI及び形態CSVIIの錠剤を、1gの乾燥剤と共にHDPEボトルに詰め、25℃/60%RH及び40℃/75%RH条件下で保存した。試料の結晶形態及び不純物を試験し、結果を表9に列挙した。結果は、形態CSVI及び形態CSVIIの生成物が25℃/60%RH及び40℃/75%RH条件下で少なくとも3ヶ月間安定に保たれ、純度は基本的に変化しないことを示している。
実施例16 形態CSVIの溶解
実施例14から得られた形態CSVI製剤及び形態C製剤について溶解試験を実施し、方法及びパラメーターを表10に列挙する。形態CSVI製剤の溶出データを表11及び図16に示し、30分での形態CSVIの累積薬物放出が85%を超えており、これは急速溶出の基準を満たしていることを示している。一方、形態CSVIの溶解速度は0.1N HCl中の形態Cよりも高く、形態CSVIのインビボでのバイオアベイラビリティは形態Cよりも優れていると推測される。
実施例14から得られた形態CSVI製剤及び形態C製剤について溶解試験を実施し、方法及びパラメーターを表10に列挙する。形態CSVI製剤の溶出データを表11及び図16に示し、30分での形態CSVIの累積薬物放出が85%を超えており、これは急速溶出の基準を満たしていることを示している。一方、形態CSVIの溶解速度は0.1N HCl中の形態Cよりも高く、形態CSVIのインビボでのバイオアベイラビリティは形態Cよりも優れていると推測される。
実施例17 形態CSVIIの溶解
実施例14から得られた形態CSVII製剤及び形態C製剤について溶解試験を行い、試験方法を表12に示す。形態CSVII製剤の溶出データを表13-14及び図17-18に示し、0.1N HCl中30分間の形態CSVIIの累積薬物放出量が85%を超え、急速溶出の基準を満たしていることを示した。一方、形態CSVIIの溶解速度は、0.1N HCl及びpH6.8 PBSの両方において形態Cよりも高く、形態CSVIIのインビボでのバイオアベイラビリティは形態Cよりも優れていると推測される。
実施例14から得られた形態CSVII製剤及び形態C製剤について溶解試験を行い、試験方法を表12に示す。形態CSVII製剤の溶出データを表13-14及び図17-18に示し、0.1N HCl中30分間の形態CSVIIの累積薬物放出量が85%を超え、急速溶出の基準を満たしていることを示した。一方、形態CSVIIの溶解速度は、0.1N HCl及びpH6.8 PBSの両方において形態Cよりも高く、形態CSVIIのインビボでのバイオアベイラビリティは形態Cよりも優れていると推測される。
上記の実施例は、本発明の技術的概念及び特徴を例示するためのものに過ぎず、当業者が本発明を理解し、それによってそれを実施することができるようにすることを意図したものであり、本発明の保護範囲を限定すると結論付けるべきではない。本発明の精神に従った任意の等価な変形又は修正は、本発明の保護範囲によって網羅されるべきである。
実施例2 形態CSVIの調製
1.1086gのウパダシチニブ及び0.5140gのコハク酸をガラスバイアルに秤量し、19.5mLのtert-ブチルメチルエーテル/イソプロピルアルコール/水(10:1:0.1、v/v/v)を添加した。試料を55℃で50分間撹拌し、次いで55.4mgの形態CSVI種(Seed)を添加した。55℃でさらに17.5時間撹拌した後、試料を45℃に冷却し、1時間撹拌した。次いで、試料を40℃に冷却し、190分間撹拌した後、35℃に冷却し、280分間撹拌し、25℃に冷却し、1日間撹拌した。別の1.0mLのtert-ブチルメチルエーテル/イソプロピルアルコール/水(10:1:0.1、v/v/v)及び3.0mLのn-ヘプタンを加え、試料を25℃で約4日間撹拌した。さらに5.0mLのn-ヘプタンを加え、25℃でさらに5時間撹拌した後、固体を単離した(上記の全ての手順の温度は、ホットプレート撹拌機によって制御した)。単離された固体を75℃で約17.5時間真空乾燥し、40℃/75%RHの開放条件下に約5日間置いた後、形態CSVIを得た。形態CSVIのTGA曲線は100℃に加熱した場合に約1.2%の重量減少を示し、これは実質的に図2に示されているとおりである。形態CSVI中のコハク酸対ウパダシチニブのモル比率は、1H NMRによって0.79:1である。
1.1086gのウパダシチニブ及び0.5140gのコハク酸をガラスバイアルに秤量し、19.5mLのtert-ブチルメチルエーテル/イソプロピルアルコール/水(10:1:0.1、v/v/v)を添加した。試料を55℃で50分間撹拌し、次いで55.4mgの形態CSVI種(Seed)を添加した。55℃でさらに17.5時間撹拌した後、試料を45℃に冷却し、1時間撹拌した。次いで、試料を40℃に冷却し、190分間撹拌した後、35℃に冷却し、280分間撹拌し、25℃に冷却し、1日間撹拌した。別の1.0mLのtert-ブチルメチルエーテル/イソプロピルアルコール/水(10:1:0.1、v/v/v)及び3.0mLのn-ヘプタンを加え、試料を25℃で約4日間撹拌した。さらに5.0mLのn-ヘプタンを加え、25℃でさらに5時間撹拌した後、固体を単離した(上記の全ての手順の温度は、ホットプレート撹拌機によって制御した)。単離された固体を75℃で約17.5時間真空乾燥し、40℃/75%RHの開放条件下に約5日間置いた後、形態CSVIを得た。形態CSVIのTGA曲線は100℃に加熱した場合に約1.2%の重量減少を示し、これは実質的に図2に示されているとおりである。形態CSVI中のコハク酸対ウパダシチニブのモル比率は、1H NMRによって0.79:1である。
Claims (17)
- 結晶形態CSVIは、ウパダシチニブ(upadacitinib)及びコハク酸の共結晶である、ウパダシチニブの結晶形態CSVI。
- X線粉末回折パターンは、CuKα線を用いて、4.7°±0.2°、6.2°±0.2°及び22.7°±0.2°の2θ値で、1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す、請求項1に記載の結晶形態CSVI。
- X線粉末回折パターンは、CuKα線を用いて、15.8°±0.2°、17.3°±0.2°及び23.5°±0.2°の2θ値で、1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す、請求項1に記載の結晶形態CSVI。
- X線粉末回折パターンは、CuKα線を用いて、11.1°±0.2°、14.1°±0.2°及び13.1°±0.2°の2θ値で、1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す、請求項1に記載の結晶形態CSVI。
- X線粉末回折パターンは、実質的に図1に示されるとおりである、請求項1に記載の結晶形態CSVI。
- 請求項1に記載の結晶形態CSVIの製造方法であって、以下を含む方法:
1)エステルとエーテルの混合物にウパダシチニブとコハク酸を加え、攪拌して結晶形態CSVIを得る工程、又は
2)ウパダシチニブ及びコハク酸を、エーテル、アルコール、水及びアルカンの混合物、若しくはアルコール及びアルカンの混合物に添加し、撹拌して、結晶形態CSVIを得る工程。 - 前記エステルは、酢酸イソプロピルであり、前記エーテルは、メチルtert-ブチルエーテルであり、前記アルコールは、n-プロパノール、イソプロパノール、イソブタノール又はn-ブタノールであり、前記アルカンは、n-ヘプタンである、請求項6に記載の方法。
- 結晶形態CSVIIは、ウパダシチニブ及びアジピン酸の共結晶である、ウパダシチニブの結晶形態CSVII。
- X線粉末回折パターンは、CuKα放射線を用いて、4.8°±0.2°、6.0°±0.2°及び22.4°±0.2°の2θ値で、1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す、請求項8に記載の結晶形態CSVII。
- X線粉末回折パターンは、CuKα線を用いて、21.1°±0.2°、15.4°±0.2°及び16.2°±0.2°の2θ値で、1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す、請求項8に記載の結晶形態CSVII。
- X線粉末回折パターンは、CuKα線を用いて、25.4°±0.2°、12.8°±0.2°及び20.2°±0.2°の2θ値で、1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す、請求項8に記載の結晶形態CSVII。
- X線粉末回折パターンは、実質的に図6に示されるとおりである、請求項8に記載の結晶形態CSVII。
- 請求項8に記載の結晶形態CSVIIの製造方法であって、以下を含む方法:
1)エステルとエーテルの混合物にウパダシチニブとアジピン酸を加え、攪拌して結晶形態CSVIIを得る工程、又は
2)アルコールとアルカンの混合物にウパダシチニブとアジピン酸を添加し、撹拌し、単離し、次いで乾燥して、結晶形態CSVIIを得る工程。 - 前記エステルは、酢酸イソプロピルであり、前記エーテルは、メチルtert-ブチルエーテルであり、前記アルコールは、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール又はイソブタノールであり、前記アルカンは、n-ヘプタンである、請求項13に記載の方法。
- 治療有効量の請求項1に記載の結晶形態CSVI又は請求項8に記載の結晶形態CSVII、及び薬学的に許容される賦形剤を含む、医薬組成物。
- JAK1阻害薬を調製するための、請求項1に記載の結晶形態CSVI又は請求項8に記載の結晶形態CSVIIの使用。
- 関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎及び乾癬性関節炎を治療する薬物を調製するための、請求項1に記載の結晶形態CSVI又は請求項8に記載の結晶形態CSVIIの使用。
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