JP2023531174A - 導体、光ファイバケーブル、またはその他のケーブルの螺旋状歪みリリーフ - Google Patents

Abstract

機器は、螺旋状に形成され、U字形チャネル(105)を有するように形成された歪みリリーフ(100、100a、100b)を有する。歪みリリーフは、部材(205)のケーブル(200)またはファイバトレイ(300)のスプール延長部(305)の周囲で使用され得る。ある場合には、歪みリリーフは、複数のU字形チャネル(105)を有するように形成され得る。また、ある場合には、機器は、螺旋状に形成され、少なくとも1つのチャネル(105)を有する第2の歪みリリーフ(100、100a、100b)を有し、第2の歪みリリーフは、歪みリリーフとインターリーブされる。さらに、ある場合には、機器は、歪みリリーフの端部に接続された中実マンドレル(110)を有してもよい。

Description

本願は、全般に、ケーブルの歪みリリーフに関する。より具体的には、本願は、導体、光ファイバケーブル、または他のケーブルの螺旋歪みリリーフに関する。

別のケーブルまたは回路カードアセンブリ（CCA）に嵌合する必要がある導体または光ファイバケーブルを終端化させる際、接続が確実になされ、かつ適切な歪みリリーフがなされ、所定の位置での操作中に損傷が生じないように、過剰な長さが使用される。この過剰な長さは、接続がなされ、部品の使用が開始された後に、衝撃／振動／ハンドリングにより損傷が生じないように配線し固定する必要がある。

本願では、導体、光ファイバケーブル、または他のケーブルの螺旋歪みリリーフが提供される。

第1の実施形態では、歪みを緩和する機器が提供される。本機器は、螺旋状に形成され、U字形のチャネルを有するように形成された歪みリリーフを有する。

第2の実施形態では、歪みを緩和するシステムが提供される。本システムは、部材および歪みリリーフを有する。部材は、ケーブルを有する。歪みリリーフは、ケーブルの周囲に螺旋状に形成され、U字形のチャンネルを有するように形成される。

第3の実施形態では、歪みを緩和するステムが提供される。本システムは、ファイバトレイおよび歪みリリーフを有する。部材は、スプール延長部を有する。歪みリリーフは、スプール延長部の周囲に螺旋状に形成され、U字形のチャネルを有するように形成される。

以下の図面、記載、および特許請求の範囲から、当業者には他の技術的特徴が容易に明らかとなる。

本開示およびその特徴をより良く理解するため、添付の図面と併せて以下の記載が参照される。

本開示による複数のチャネルを有する歪みリリーフを示した図である。 本開示による複数の導体の互いにインターリーブされた、複数の歪みリリーフを示した図である。 本開示による各側に接続された歪みリリーフ100aおよび100bを有する過剰ワイヤの中実マンドレルを示した図である。 本開示によるマルチ出口を有する歪みリリーフを示した図である。 本開示による複数の仕切りを有する歪みリリーフを示した図である。 本開示による複数の仕切りを有する歪みリリーフを示した図である。 部材に接続されたケーブル200に適用された遷移部を有する歪みリリーフを示した図である。 本開示によるファイバトレイに接続された複数の歪みリリーフを示した図である。

本特許文献において、以下に示される図1乃至図7、および本発明の原理を説明するために使用される各種実施形態は、単なる一例であり、本発明を限定するものと解してはならない。当業者には、本発明の原理が任意の種類の好適に配置された装置またはシステムにおいて実施できることが理解される。

導体の場合、ある技術では、クランプまたは結束バンド（zip tie）が使用され、ケーブルに歪みが生じないように、好適なサービスループが確保される。光ファイバケーブルの場合、過剰なファイバ長さは、トレイに巻かれて固定され、継ぎ部またはコネクタがトレイに固定される。ファイバがCCA上のコネクタで終端化される際、通常トレイは、ファイバ長さを巻き上げるために使用され、ファイバがトレイから出て接続が行われる。

歪みリリーフは、U字形チャネルの螺旋ばねを使用して、導体またはファイバを保持し、保護し、歪みを緩和する。導体またはファイバは、U字形のチャネルに巻かれ、付加的な歪みを加えることなく、任意の方向に操作することができる。本発明は、ブラインドメイト（blind mates）に使用される場合、特に有意であり、適切な歪み緩和が得られ、導体またはファイバに圧迫（pinching）が生じない。U字形チャネルのばねは、既存のケーブルにハードマウントされても、嵌合されてもよい。任意の導体の直径もしくは数、または任意の最小曲げ半径の仕様に適合するように修正できる。この設計は、それ自体が付加製造法に適し、可変ピッチまたは所定の曲げを含む、新しい幾何形状が容易に製造でき、任意の設計においてルーチンを単純化できる。

図1乃至7には、本開示によるU字形チャネルの螺旋ばね歪みリリーフ100の例を示す。特に、図1には、複数のチャネル105を有する歪みリリーフ100を示し、図2には、複数の導体の互いにインターリーブされた複数の歪みリリーフ100aおよび100bを示し、図3には、各側に接続された歪みリリーフ100aおよび100bを有する過剰ワイヤ115の中実マンドレル110を示し、図4には、マルチ出口120を有する歪みリリーフ100を示し、図5Aおよび5Bには、複数の仕切り125を有する歪みリリーフ100を示し、図6には、部材205に接続されたケーブル200に適用された遷移部130を有する歪みリリーフ100を示し、図7には、ファイバトレイ300に接続された複数の歪みリリーフ100を示す。図1乃至図7の実施形態は、単なる一例であり、歪みリリーフ100は、任意の好適な装置またはシステムにおいて使用されてもよい。

配線（ルーティング：routing）および終端化の際、導体および光ファイバケーブルに対する歪みを好適に緩和することが重要である。配線が狭い空間で行われ、ブラインド嵌合が必要とされる場合、あるいは組立体の動きによってケーブルに過度の応力または歪みが生じるような条件にさらされる場合、好適な歪み緩和は難しい。歪みリリーフ100は、U字形チャネルの螺旋ばねとして構造化され、導体またはファイバが保持され、保護され、歪み緩和される。螺旋ばねの構成により、ワイヤガイド用の材料が低減され、任意の過剰のワイヤを保管するために必要な領域が低減できる。

歪みリリーフ100は、ルーティングおよび終端化の際に、導体およびファイバ導体を緩和することができる。歪みリリーフ100の構造は、それ自体、付加製造に適し、可変ピッチまたは所定の曲げを含む、異なる幾何形状が容易に製造でき、任意の設計におけるルーティングが単純化できる。説明の簡略化のため、「ワイヤ」と言う用語は、歪みリリーフ100が使用できる、光ケーブル、ファイバ、または他のワイヤを表すために使用される。

図1に示すように、歪みリリーフ100は、複数のチャネル105aおよび105bを含むことができる。複数のU字形チャネル105の数は、ワイヤの量、ワイヤの行き先の量などに基づいて設計することができる。チャネル105の量は、歪みリリーフ100が適用されるシステムの設計的制約に応じて、2または3以上にできる。

歪みリリーフ100は、歪みリリーフ100が取り囲むように設計された、ケーブルまたはスプール延長部の直径に基づく平均直径135を有し得る。平均直径135は、ケーブルまたはスプール延長部の外径よりも大きくしてもよい。

歪みリリーフ100は、ケーブルまたはスプール延長部の周囲の設置に基づく、ピッチまたはコイル間隙140を有し得る。例えば、スプール延長部は、あまり可撓性を有さず、従って、歪みリリーフ100は、狭いコイルギャップを有するように設計され得る。

第1のチャネル105aおよび第2のチャネル105bは、各チャネル105の開始部150および完了部155に応じて、異なる本体長さ145を有し得る。開始部150は、歪みリリーフ100の一部とすることができ、そこからチャネル105がワイヤ115にルーティングされる。完了部155は、ワイヤが部材に接続され、または部材に供給される場所であり得る。

また、第1のチャネル105aおよび第2のチャネル105bは、U字形に対して異なる寸法を有し得る。例えば、第1のチャネル105aは、第2のチャネル105bよりも幅が広くてもよい。第1のチャネル105aは、第2のチャネル105bよりも深くてもよい。

便宜上、歪みリリーフ100は、１つのU字形チャネル105を有するように記載されている。しかしながら、以下の図2乃至図7の実施形態に示すように、任意の量のU字型チャネル105が実施され得る。

図2に示すように、複数の歪みリリーフ100は、複数のワイヤ115のため、一緒にインターリーブされる。例えば、第1の歪みリリーフ100aは、1または2以上の第1のワイヤ115a用に設計され、第2の歪みリリーフ100bは、1または2以上の第2のワイヤ115b用に設計することができる。第1の歪みリリーフ100aおよび第2の歪みリリーフ100bは、異なる量のワイヤ115で設計し得る。

第1の歪みリリーフ100aおよび第2の歪みリリーフ100bは、コイルの幅よりもわずかに大きいコイル間隙140を有するように設計し得る。これにより、第1の歪みリリーフ100aおよび第2の歪みリリース100bが好適にインターリーブされることが補償される。第1の歪みリリーフ100aおよび第2の歪みリリーフ100bが異なる数のワイヤ115用に設計される実施形態では、第1の歪みリリーフ100aのコイル間隙140は、第2の歪みリリーフ100bのコイル幅に基づき、第2の歪みリリーフ100bのコイル間隙140は、第1の歪みリリーフ100aのコイル幅に基づくことができる。

第1の歪みリリーフ100aの本体長さ145は、第2の歪みリリーフ100bの本体長さ145とは異なり得る。本体長さ145は、歪みリリーフ100の適用に基づくことができる。

複数のU字型チャネル105を有する実施形態では、歪みリリーフ100aおよび100bは、第1のチャネル105aおよび第2のチャネル105bを有してもよい。これは、複数のチャネル105を有する第1の歪みリリーフ100aおよび第2の歪みリリーフ100bの一方を有し、第1の歪みリリーフ100aと第2の歪みリリーフ100bの他方は、単一のチャネル105を有する。

図3に示すように、中実マンドレル110は、各側に接続された歪みリリーフ100を有する。特定の実施形態では、中実マンドレル110は、片側に接続された歪みリリーフ100のみを有してもよい。歪みリリーフ100が歪みおよび応力の十分な緩和をワイヤに提供する用途では、中実マンドレル110は、任意の別の過剰ワイヤ115に適用され得る。中実マンドレル110の直径は、歪みリリーフ100の平均直径135よりも小さくする必要がある。

図4に示すように、歪みリリーフ100は、マルチ出口120を有し得る。マルチ出口120は、歪みリリーフ100が収容されるように設計されたワイヤの数に基づいて設計される。マルチ出口120は、分岐チャネルであり、単一チャネルとして始まり、複数のチャネルに分岐されてもよい。歪みリリーフ100のチャネル105内のワイヤ115は、マルチ出口120の別個の分岐チャネルに誘導され得る。いくつかの実施形態では、複数のワイヤ115は、マルチ出口120の単一の分岐されたチャネルを共有することができる。

複数のU字型チャネル105を有する実施形態では、第1のチャネル105aおよび第2のチャネル105bは、マルチ出口120内に異なる数の出口を含むことができる。これは、マルチ出口120を含む第1のチャネル105aおよび第2のチャネル105bの一方を有し、第1のチャネル105aおよび第2のチャネル105bの他方は、マルチ出口120を有しなくてもよい。

図5Aおよび図5Bに示すように、歪みリリーフ100は、複数の仕切り125を有する。各仕切り125は、ワイヤ115がチャネル105の異なる部分に固定される上で十分な長さとすることができる。仕切り125は、過剰なチャネル105を必要とせず、各ワイヤ115の間に分離を提供することができる。過剰なチャネル105は必要ではないが、特定の実施形態では、仕切り125および複数のチャネル105が含まれ得る。

複数のU字型チャネル105を有する実施形態では、第1のチャネル105aおよび第2のチャネル105bは、異なる数の仕切り125を有し得る。これは、1または2以上の仕切り125を含む、第1のチャネル105aおよび第2のチャネル105bの一方を有し、一方、第1のチャネル105aおよび第2のチャネル105bの他方は、仕切り125を有しなくてもよい。

図6に示すように、歪みリリーフ100は、部材205に接続されたケーブル200に設置された遷移部130を有する。歪みリリーフ100は、ケーブル200の直径に従って平均直径135を設計することにより、ケーブル200に固定される。歪みリリーフ100内に固定されたワイヤ115は、通常、ケーブル200の近くに配置されない接続部210で、部材205に取り付けられる。歪みリリーフ100の遷移部130は、ケーブル200の外側から接続部210までの距離に基づいて設計することができる。遷移部130の平均直径135は、ワイヤ115の応力および歪みの制約に基づいて変更することができる。遷移部130は、一定であっても可変であってもよい。

図7に示すように、複数の歪みリリーフ100は、ファイバトレイ300に接続される。ファイバトレイ300は、1または2以上のスプール延長部305を有し得る。各スプール延長部305は、歪みリリーフ100を固定するように設計することができる。

図1乃至図7には、U字形チャネルの螺旋ばね歪みリリーフ100の例を示すが、図1乃至図7に対して、各種変更がなされ得る。例えば、歪みリリーフ100は、両側に遷移部130を有し、任意の好適な数および種類の部材およびシステムと共に使用され得る。前述のように、図1乃至図7における歪みリリーフ100の例は、一例を示すためのものに過ぎない。

この特許出願を通して使用される特定の単語および語句の定義を示すことは有意である。「include」、「comprise」という用語、およびこれらの派生語は、限定のない含有を意味する。「または」という用語は、および／またはの両方の意味を含む。「関する」という用語およびその派生語は、含むこと、内部に含まれること、相互に接続されること、含有すること、内包されること、接続されること、結合されること、相互に伝達されること、相互に協働すること、相互に置換されること、並列されること、近接すること、拘束されること、有すること、特性を有すること、関係を有すること、などを意味し得る。「少なくとも1つ」という用語は、項目のリストと共に使用される場合、記載項目の1または2以上の異なる組み合わせが使用されてもよいこと、およびリスト内の1つの項目のみが必要とされ得ることを意味する。例えば、「A、BおよびCの少なくとも1つ」は、A、B、C；AおよびB；AおよびC；BおよびC；ならびにAおよびBおよびCおよびC；のいずれかの組み合わせを含む。

本願の記載は、任意の特定の要素、ステップ、または機能が、請求の範囲に含まれる必要のある必須のまたは重要な要素であることを意味するものと解してはならない。特許された主題の範囲は、許可された請求項によってのみ定義される。さらに、特定の請求項において、「手段」または「ステップ」という語句が明示的に使用され、その後に機能を特定する分詞句が続く場合を除き、いかなる請求項も、任意の添付の請求項または請求項の要素に対して、特許法第112条（f）が適用されるものではない。これに限られるものではないが、請求項内の「メカニズム」、「モジュール」、「装置」、「ユニット」、「部材」、「素子」、「部品」、「機器」、「機械」、「システム」、「プロセッサ」、または「制御器」のような用語の使用は、請求項自体の特徴によってさらに修正され、または強化されたものとして、当業者に知られた構造を表すことが理解され意図され、特許法第112（f）を援用することを意図するものではない。

本開示では、特定の実施形態および一般的に関連する方法が記載されているが、これらの実施形態および方法の変更および順番は、当業者には明らかである。従って、例示的な実施形態の前述の記載は、本開示を定めたり、限定したりするものではない。以下の特許請求の範囲に示されるように、本開示の思想および範囲から逸脱することなく、他の変更、置換、および変更も可能である。

Claims (20)

1. 螺旋状に形成され、U字形のチャネルを有するように形成された歪みリリーフを有する、機器。
2. 前記歪みリリーフは、螺旋ばねである、請求項1に記載の機器。
3. 前記歪みリリーフは、複数のU字形のチャネルを有するように形成される、請求項1に記載の機器。
4. さらに、螺旋状に形成され、少なくとも1つのチャネルを含む第2の歪みリリーフを有し、
   前記第2の歪みリリーフは、前記歪みリリーフとインターリーブ（interleaved）される、請求項1に記載の機器。
5. さらに、前記歪みリリーフの端部に接続された中実マンドレルを有する、請求項1に記載の機器。
6. 前記歪みリリーフは、マルチ出口を有する、請求項1に記載の機器。
7. 前記U字型のチャネルは、少なくとも1つの仕切りを有する、請求項1に記載の機器。
8. ワイヤリリーフシステムであって、
   ケーブルを含む部材と、
   前記ケーブルの周囲に螺旋状に形成され、U字形のチャンネルを有するように形成された歪みリリーフと、
   を有する、ワイヤリリーフシステム。
9. 前記歪みリリーフは、螺旋ばねである、請求項8に記載のシステム。
10. 前記歪みリリーフは、複数のU字形のチャネルを有するように形成される、請求項8に記載のシステム。
11. さらに、螺旋状に形成され、少なくとも1つのチャネルを有する第2の歪みリリーフを有し、
    前記第2の歪みリリーフは、前記歪みリリーフとインターリーブされる、請求項8に記載のシステム。
12. さらに、前記歪みリリーフの端部に接続された中実マンドレルを有する、請求項8に記載のシステム。
13. 前記歪みリリーフは、マルチ出口を有する、請求項8に記載のシステム。
14. 前記U字型のチャネルは、少なくとも1つの仕切りを有する、請求項8に記載のシステム。
15. ワイヤリリーフシステムであって、
    スプール延長部を有するファイバトレイと、
    前記スプール延長部の周囲に螺旋状に形成され、U字形のチャネルを有するように形成された歪みリリーフと、
    を有する、ワイヤリリーフシステム。
16. 前記歪みリリーフは、複数のU字形のチャネルを有するように形成された螺旋ばねである、請求項15に記載のシステム。
17. さらに、螺旋状に形成され、少なくとも1つのチャネルを有する第2の歪みリリーフを有し、
    前記第2の歪みリリーフは、前記歪みリリーフとインターリーブされる、請求項15に記載のシステム。
18. さらに、前記歪みリリーフの端部に接続された中実マンドレルを有する、請求項15に記載のシステム。
19. 前記歪みリリーフは、マルチ出口を有する、請求項15に記載のシステム。
20. 前記U字型のチャネルは、少なくとも1つの仕切りを有する、請求項15に記載のシステム。

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