JP2023528907A - 大環状構造を有する化合物及びその使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)(式中、L1、A、X1、X2、X3、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R9、R10、m、及びnは、本明細書において定義される通りである)の化合物、又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、若しくは互変異性体、並びに疾患、例えばがんの処置におけるRET、SRC及び/又はBTKキナーゼ阻害剤としてのその使用に関する。JPEG2023528907000271.jpg58170

Description

本発明は、化合物及びその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物又は互変異性体、並びにキナーゼ、例えばRET、BTKの阻害剤としてのその使用に関する。さらに具体的には、本発明は、RET、SRC及び/又はBTKの阻害剤としての、新規の化合物及びその立体異性体の他に、RET、SRC、及び/又はBTKにより媒介される疾患の処置のためのその使用を提供する。
RET(rearranged during transfection)は、第10染色体上に位置するがん原遺伝子である。遺伝子RETによりコードされるRETタンパク質は、カドヘリンスーパーファミリーのメンバーとしての、細胞膜上の受容体チロシンキナーゼ(RTK)である。遺伝子RETは、胚性期の間の腎臓及び腸神経系の発生において重要な役割を果たし、ニューロン、神経内分泌、造血組織、及び男性生殖細胞を包含する様々な組織のホメオスタシスのために不可欠である。RTKの古典的な活性化は、リガンド-受容体相互作用を要求するが、RETの活性化は、そのリガンド(グリア細胞由来神経栄養因子ファミリーリガンド、GFLS)とアクセサリー受容体(GFLSファミリー受容体-α)との間の相互作用を要求する。結果としてもたらされるGFLs-GFRα複合体は、RET細胞外ドメインに結合し、これは細胞内チロシンキナーゼドメインのリン酸化、関連するアダプタータンパク質の動員、シグナル伝達カスケード、例えば細胞増殖の活性化、及び次にいくつかの経路の活性化に繋がる。関連付けられるシグナル伝達経路は、MAPK、PI3K、JAK-STAT、PKA、PKC等を包含する。
RETの発癌性活性化のための2つの主な機序があり、1つは、染色体の再編成が、通常はRETのキナーゼドメインと、自己二量体化ドメインを含有するタンパク質との融合に関する、新たな融合タンパク質を産生することであり;他方はRET遺伝子の点突然変異である。突然変異型RET遺伝子は、異常な活性を有するRETタンパク質をコードすることがあり、これは、異常なシグナル伝達、及び、細胞増殖、生存、浸潤、転移等を包含する、様々な効果を引き起こし得る。持続性シグナル伝達は、過度の細胞増殖を引き起こし、様々ながんを誘導し得る。
RET再編成は、NSCLCを有する患者の1%~2%において、及び乳頭状甲状腺がんを有する患者の5%~10%において存在し、RET点突然変異は、髄様甲状腺がんを有する患者の60%において存在する。最も一般的な融合型のRETは、KIF5B-RET及びCCDC6-RET、続いてNCOA4-RET及びTRIM33-RETであり、ZNF477P-RET、ERCC1-RET、HTR4-RET及びCLIP1-RETもまた報告されている。
異常なRET発現及び/又は活性は、異なるがん及び胃腸障害、例えば過敏性腸症候群(IBS)において実証されている。
現在、抗RET薬物の殆どは、マルチキナーゼ阻害剤、例えばバンデタニブ(切除不能性、局所進行性又は転移性の症候性又は進行性髄様甲状腺がんの処置のために主に使用される)及びソラフェニブ(肝臓がん、腎臓がんの他に、局所再発性又は転移性、進行性、放射性ヨウ素難治性分化型甲状腺がんのために有用である)である。広い抗がんスペクトルを有する薬物は、毒性の副作用を有し得る。例えば、バンデタニブと関連付けられる最も一般的な有害反応(>20%)は、下痢、発疹、ざ瘡、吐き気、高血圧、頭痛、疲労、食欲不振、及び腹痛であり(バンデタニブのパッケージ挿入物、FDA);ソラフェニブの最も一般的な有害事象は、発疹(38%)、下痢(37%)、手-足皮膚反応(35%)、及び疲労(33%)であった(ソラフェニブのパッケージ挿入物、FDA)。選択的RET阻害剤、セルペルカチニブ及びプラルセチニブは、甲状腺がん及び非小細胞肺がんにおける使用のために承認されている(セルペルカチニブ及びプラルセチニブのパッケージ挿入物、FDA)。RET再編成/突然変異を有する全ての患者がこれらの薬物に応答するわけではないことを考慮すれば、高い活性、より低い副作用、及び高い特異性を有する他に、RET突然変異及び再編成を標的化する強力な阻害剤を開発することが必要である。
RET阻害剤に関する文献は、成功裏に刊行されている。例えば、国際公開第2019/126121号パンフレットは、RETキナーゼ阻害剤としての大環状化合物を開示した。この特許文献の特有の記載は、本発明の部分として考えられない。
抗原が形質膜中のB細胞受容体(BCR)に結合した後に、PLCG2はいくつかの特有の部位においてリン酸化され、次に下流のシグナル伝達がカルシウム動員を通じて開始され、それが次いでプロテインキナーゼC(PKC)ファミリーのメンバーを活性化させる。PLCG2のリン酸化は、アダプターB細胞リンカータンパク質BLNKと密接に関連付けられ、BTKは、いくつかのシグナル伝達タンパク質のためのプラットフォームとして役立ち、サイトカイン受容体シグナル伝達経路に関与する。さらに、BTKは、Toll様受容体(TLR)経路の部分として、先天免疫細胞の機能及び適応免疫において重要な役割を果たす。BTKのB細胞受容体(BCR)依存性誘導は、主に転写因子NF-κB及び活性化T細胞核因子(NFAT)をプールすることにより、シグナル伝達経路を活性化させる。両方の状態は、プロテインキナーゼC(PKC)により媒介される。
BTKキナーゼは、インビボで様々な重要なシグナルの導入に関与し、それらの活性化は複数の細胞プロセスに対して重要な効果を有する。BTK遮断は、重症免疫不全に繋がり、次にB細胞成熟に影響し得る。免疫応答の間に、BTKは、B細胞活性化を媒介すること及び次に遺伝子発現を誘導することによりB細胞増殖及びアポトーシスをモジュレートする。正常なヒト単球におけるBTKの過剰発現はTNF-αの産生を促進する一方、異常なBTK遺伝子発現はTNF-αの産生を減少させ、これはBTK活性化を可能とし、それによりマクロファージによる炎症促進性サイトカインの産生を誘導する。BTKの構造及び活性化機序[4]により、BTKは、広範囲の疾患、例えばB細胞悪性腫瘍、喘息、関節リウマチ、及び全身性ループスエリテマトーデスのための標的となる。
c-Src遺伝子は、発見された最初のがん原遺伝子である。Srcファミリーの非受容体チロシンキナーゼは、ほぼ全ての後部細胞において存在し、様々な増殖因子、サイトカイン、接着、及び抗原受容体を調節することにより外的刺激に対する細胞の応答を調節する。SRCファミリーのキナーゼは、SRC、LCK、HCK、FYN、YES、FGR、BLK、LYN、及びFRKを包含する。Srcファミリーのキナーゼは、典型的なモジュール式のシグナルトランスデューサータンパク質であり、ミリストイル化されたN末端断片、続いてSH3、SH2及びチロシンキナーゼドメイン、並びに短いC末端断片を含む、保存されたドメインを含有する。Srcファミリーのタンパク質チロシンキナーゼ(SFK)は、非受容体チロシンキナーゼの重要なクラスとして、細胞増殖、分化、転移、及び生存において重要な役割を果たす。現在、SFKを標的化する承認された薬物、例えばダサチニブ、ボスチニブ、バンデタニブ、及びポナチニブは、全てマルチキナーゼ阻害剤である。
Btkは、B細胞抗原受容体(BCR)連結シグナル伝達における鍵となる分子であり、その活性はLyn及びSykにより調節される。さらに、研究は、SrcファミリーのキナーゼはBtkの上流において機能し、非リン酸化媒介性機序を通じて活性化されることを示す(Ronen Gabizon,J.Med.Chem.2020,63,5100-51011)。BTK阻害剤は、細胞増殖、走化性、及び接着を抑制することによりB細胞リンパ腫を阻害し、B細胞悪性腫瘍、例えばマントル細胞リンパ腫(MCL)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、及びワルデンシュトレームマクログロブリン血症(WM)のために主に使用される(IMBRUCA,Summary Review,FDA@Drugs)。BTK阻害剤の作用機序は、BTK(活性)部位中のCys-481に結合してBTK活性化を予防することである。現在、BTK C481Sに対して抵抗性の患者の存在に起因して、抵抗性患者のための有効な薬物を開発する緊急の必要性が存在する(Lian Xu,Blood,2017,May 4;129(18):2519-2525)。
さらに、TRK阻害は、めまい、体重増加、運動失調症、知覚異常、及び処置が中止又は終了された場合の禁断症状を包含する、独特のオンターゲット副作用を有する。本発明における関心対象の化合物は、低いTRK阻害効果を有し、それにより、関連付けられる副作用を軽減することができる。
RET、SRC、及び/又はBTK媒介性疾患、例えば、がん、自己免疫疾患を予防及び/又は処置するために使用され得る新たな化合物が必要とされている。
本発明の内容
1つの態様において、本発明は、式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体:
Figure 2023528907000002
(式中、
は、非存在、O、S、NH、N(C1~6アルキル)、(CHNH、C(O)、水素から選択され;
Aは、非存在、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、置換されているか又は非置換の3~10員のヘテロシクロアルキル、置換されているか又は非置換の6~8員のモノアリール、置換されているか又は非置換の5~10員のモノヘテロアリール及び置換されているか又は非置換の8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;前記基が置換されている場合、置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、オキソC3~6ヘテロシクロアルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-(CHC(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルであるか又はこれらから選択され;前記ヘテロシクロアルキル、モノヘテロアリール、縮合したヘテロアリール中のヘテロ原子は、N、O又はSであり;
が水素である場合、Aは、非存在であり;
代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、縮合したヘテロアリール上の置換基、及び環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
Mは、N及びCHから選択され;
、X、及びXの各々は、非存在、O、S、S(O)、NH、N(C1~6アルキル)から独立的に選択され;
Dは、非存在、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、及び3~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、ヘテロ原子は、N、O、Sであり;前記基が置換されている場合、置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルであるか又はこれらから選択され;
、R、R、R及びRの各々は、水素、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルから独立的に選択され;
代替的に、R及びRは、それらが結合した炭素原子と共に、3~7員のシクロアルキル又は3~7員のヘテロシクロアルキルを形成しており、並びに前記シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルは、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシル、ジ(C1~6アルキル)アミノ、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルにより置換されていてもよく;
代替的に、R及びRは、それらが結合した炭素原子と共に、3~7員のシクロアルキル又は3~7員のヘテロシクロアルキルを形成しており、並びに前記シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルは、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシル、ジ(C1~6アルキル)アミノ、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルにより置換されていてもよく;
代替的に、R及びRは、それらが結合した炭素原子及びXと共に、以下の構造:
Figure 2023528907000003
を形成しており;
は、水素、アミノ、ヒドロキシル、ハロ、シアノ、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール及び8~10員の縮合したヘテロアリール、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、及び-C(O)NRから選択され;前記基が置換されている場合、置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NH(CH、-N(CH、-NC(O)OR、-NC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルであるか又はこれらから選択され;代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、縮合したヘテロアリール上の置換基、及び環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
及びRは、C1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル、アミノC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール、8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NH(CH、-N(CH、-NC(O)OR、-NC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
及びR10は、水素、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、ハロゲン及びシアノから独立的に選択され;好ましくは、前記C1~6アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、及びイソブチルから選択され;
及びRは、C1~4アルキル、C1~4アルキル、C5~6アリール、C5~6ヘテロアリール、及びC1~4アルキルスルホニルから独立的に選択され、前記C1~4アルキル、C5~6アリール、及びC5~6ヘテロアリールは、ハロ、アミノ、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキルにより置換されていることができ、ヘテロ原子は、N、O、又はSであり;
m、n、及びqの各々は、0、1、2、3、及び4から独立的に選択され;
及びRは、両方が水素であることはない)
を提供する。
一実施形態において、本発明は、
が、非存在、O、S、NH、N(C1~6アルキル)、(CHNH、C(O)から選択され;
Aが、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル、置換されているか又は非置換の3~6員のヘテロシクロアルキル、置換されているか又は非置換の6~8員のモノアリール、置換されているか又は非置換の5~7員のモノヘテロアリール及び置換されているか又は非置換の8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;前記基が置換されている場合、置換基が、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、オキソC3~6ヘテロシクロアルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-(CHC(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルから選択され;前記ヘテロシクロアルキル、モノヘテロアリール、縮合したヘテロアリール中のヘテロ原子が、N、O又はSであり;
及びRが、C1~4アルキル、フェニル、C1~4アルキルスルホニルから独立的に選択され、前記C1~4アルキルが、ハロ、アミノ、及びC3~6シクロアルキルにより置換されていることができ;
が、非存在、O、S、及びS(O)から選択され;Xが、NH及びN(C1~6アルキル)から選択され;並びにXが、非存在及びNHから選択され;
Dが、非存在、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル及び3~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、並びに前記シクロアルキル中のヘテロ原子が、N、Oであり;置換基が、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、C1~4アルキル及びハロC1~4アルキルであり;
が、ハロ、アミノ、C1~4アルキル又はハロC1~4アルキルであり;
、R、R、及びRの各々が、水素、C1~6アルキル及びハロC1~6アルキルから独立的に選択され;
が、水素、アミノ、-NR及び-NHRから選択され;
及びRが、C1~4アルキル及びハロC1~4アルキルから選択され;
が、水素、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、ハロゲン及びシアノから選択され;好ましくは、前記C1~6アルキルが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、及びイソブチルから選択され;
10が、水素、C1~6アルキルから選択され;好ましくは、前記C1~6アルキルが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、及びイソブチルから選択され;
mが、0、1及び2から選択され;
nが、0、1及び2から選択され;
qが、0、1及び2から選択される、
上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、Lが、非存在、O、S、NH、N(C1~6アルキル)、(CHNH、C(O)から選択され;好ましくは、Lが、非存在又はNHであり;より好ましくは、Lが、非存在である、上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、Aが、非存在、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、置換されているか又は非置換の3~10員のヘテロシクロアルキル、置換されているか又は非置換の6~8員のモノアリール、置換されているか又は非置換の5~10員のモノヘテロアリール、及び置換されているか又は非置換の8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;前記基が置換されている場合、置換基が、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、オキソC3~6ヘテロシクロアルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルであるか又はこれらから選択され;ヘテロ原子が、N、O又はSである、上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、Aが、置換されているか若しくは非置換の3~6員のシクロアルキル、置換されているか若しくは非置換の3~6員のヘテロシクロアルキル、置換されているか若しくは非置換の6~8員のモノアリール、置換されているか若しくは非置換の5~7員のモノヘテロアリール、及び置換されているか若しくは非置換の8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;前記基が置換されている場合、置換基が、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、オキソC3~6ヘテロシクロアルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-(CHC(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルから選択され;前記ヘテロシクロアルキル、モノヘテロアリール、縮合したヘテロアリール中のヘテロ原子が、N、O若しくはSであり;
好ましくは、Aが、置換されているか若しくは非置換の3~6員のシクロアルキル、置換されているか若しくは非置換の3~6員のヘテロシクロアルキル、置換されているか若しくは非置換のフェニル、及び置換されているか若しくは非置換の5~6員のモノヘテロアリールから選択され;前記基が置換されている場合、置換基が、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、オキソC3~6ヘテロシクロアルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-(CHC(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルから選択され;前記ヘテロシクロアルキル、モノヘテロアリール、縮合したヘテロアリール中のヘテロ原子が、N、O若しくはSであり;
及びRが、C1~4アルキル、フェニル、及びC1~4アルキルスルホニルから独立的に選択され、前記C1~4アルキルが、ハロ、アミノ、及びC3~6シクロアルキルにより置換されていてもよく;
又は
より好ましくは、Aが、置換されているか若しくは非置換の以下の基:フェニル、ピリジル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロブチル、シクロプロピル、
Figure 2023528907000004
から選択され、
前記基が置換されている場合、置換基が、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、置換されているか若しくは非置換の5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル、及びアミノC1~4アルキルから選択され;前記ヘテロアリール中のヘテロ原子が、N、O、若しくはSであり;
及びRが、C1~4アルキルから独立的に選択され;好ましくは、R及びRが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、及びtert-ブチルから独立的に選択され;
qが、0、1、及び2から選択され;
又は
より好ましくは、Aが、置換されているか若しくは非置換の以下の基:フェニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル及びピラゾリル;好ましくは、フェニルから選択され;
前記基が置換されている場合、置換基が、ハロ、アミノ、C1~4アルキル、フェノキシ、-NR、-NHR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-OR、-C(O)NHR、及び-(CHC(O)NHRから選択され;
及びRが、C1~4アルキルから独立的に選択され;
qが、1及び2から選択される、
上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、基Aが置換された基である場合、それが、1、2又は3個の置換基により置換されており;好ましくは、Aが、o位、m位、若しくはp位において前記置換基により一置換されているか、又はm位若しくはp位において二置換されている、フェニル及びシクロヘキセニルから選択される、上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、Mが、Nである、上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、Xが、非存在、O、S、及びS(O)から選択され;Xが、NH及びN(C1~6アルキル)から選択され;Xが、非存在及びNHから選択され;
好ましくは、Xが、Oであり;Xが、NHであり;Xが、非存在である、
上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、Dが、非存在、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル及び3~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、並びに前記ヘテロシクロアルキル中のヘテロ原子が、N、Oであり;置換基が、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、C1~4アルキル及びハロC1~4アルキルであり;好ましくは、Dが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキサシクロプロピル、オキソシクロプロピル、オキソシクロブチル、オキソシクロペンチル、アジリジニル、アゼチジニル及びピロリジニルから選択され;
好ましくは、Dが、非存在である、
上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、Rが、Mのm位に位置し、好ましくは、Rが、ハロ、アミノ、C1~4アルキル又はハロC1~4アルキル;好ましくは、ハロゲン、より好ましくは、F又はClである、上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、R、R、R、及びRの各々が、水素、C1~6アルキル及びハロC1~6アルキルから独立的に選択され;
好ましくは、Rが、水素、C1~6アルキルから選択され;並びにR、R、及びRが、水素である;
上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、R、及びRが、それらが結合した炭素及びXと共に、以下の構造:
Figure 2023528907000005
を形成している、上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、Rが、水素、アミノ、-NR及び-NHRから選択され;好ましくは、Rが、水素及びアミノから選択され;
及びRが、C1~4アルキル及びハロC1~4アルキルから選択される、
上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、Rが、水素、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、ハロゲン及びシアノから選択され;R10が、水素及びC1~6アルキルから選択され;
好ましくは、Rが、水素であり;R10が、水素及びC1~6アルキルから選択され;より好ましくは、R及びR10の両方が、水素である、
上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、mが、0、1及び2から選択され、好ましくは1であり;nが、0、1及び2から選択され、好ましくは1である、上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、
が、非存在であり;
Aが、置換されているか又は非置換の以下の基:フェニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル及びピラゾリルから選択され;
前記基が置換されている場合、それらが、ハロ、アミノ、C1~4アルキル、フェノキシ、-NR、-NHR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-OR、-C(O)NHR、及び-(CHC(O)NHRから選択される1又は2個の置換基により置換されており;
及びRが、C1~4アルキルから独立的に選択され;
qが、1及び2から選択され;
Mが、Nであり;
が、Oであり;Xが、NHであり;Xが、非存在であり;
Dが、非存在であり;
が、ハロゲンであり;
が、水素、C1~6アルキルから選択され;並びにR、R及びRが、水素であり;
が、水素及びアミノから選択され;
が、水素であり;
10が、水素及びC1~6アルキルから選択され;
mが、1であり、及びnが、1である、
上記の一般式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体を提供する。
一実施形態において、本発明は、式(Ia)の構造を有する式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体
Figure 2023528907000006
(式中、L、A、X、X、R、R、R、R、R、及びmは、上記の式(I)の任意の実施形態において定義される通りである)
を提供する。
一実施形態において、本発明は、式(Ib)の構造を有する式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体
Figure 2023528907000007
(式中、Rは、C1~6アルキル、好ましくはメチルであり;
、A、X、X、R、R、R、R、mは、上記の式(I)の任意の実施形態において定義される通りである)
を提供する。
別の態様において、本発明は、式(I’)の化合物又はその立体異性体
Figure 2023528907000008
(式中、
は、非存在、O、S、NH、N(C1~6アルキル)、(CHNH、及び水素から選択され;
Aは、非存在、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール及び8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルであり;ヘテロ原子は、N、O、又はSであり;
が水素である場合、Aは、非存在であり;
代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
Mは、N及びCHから選択され;
、X、及びXは、非存在、O、S、S(O)、NHから依存的に選択され;
Dは、非存在、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル及び3~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、ヘテロ原子は、N、O、Sであり;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルであり;
、R、R、R、及びRの各々は、水素、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルから独立的に選択され;
代替的に、R及びRは、それらが結合した炭素と共に、3~7員のシクロアルキル又は3~7員のヘテロシクロアルキルを形成しており、並びに前記シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルは、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシル、ジ(C1~6アルキル)アミノ、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルにより置換されていてもよく;
代替的に、R及びRは、それらが結合した炭素と共に、3~7員のシクロアルキル又は3~7員のヘテロシクロアルキルを形成しており、並びに前記シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルは、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシル、ジ(C1~6アルキル)アミノ、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルにより置換されていてもよく;
は、水素、アミノ、ヒドロキシル、ハロ、シアノ、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール、及び8~10員の縮合したヘテロアリール、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、及び-C(O)NRから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NH(CH、-N(CH、-NC(O)OR、-NC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルであり;代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
及びRは、C1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル、アミノC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール、及び8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NH(CH、-N(CH、-NC(O)OR、-NC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
及びRは、C1~4アルキルから独立的に選択され;
m、n、及びqの各々は、0、1、2、3、4から独立的に選択され;
及びRは、両方が水素であることはない)
を提供する。
さらに、本発明は、
が、非存在、O、NH、N(C1~6アルキル)、(CHNHから選択され;
Aが、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル、3~6員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~7員のモノヘテロアリールから選択され;置換基が、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;ヘテロ原子が、N、O、Sであり;
代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子が、連結して環を形成しており;
Mが、Nから選択され;
、X、及びXが、O、NH及び非存在から独立的に選択され;
Dが、非存在、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル及び3~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、並びに前記ヘテロ原子が、N、O、Sであり;置換基が、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;
、R、R、R、及びRの各々が、水素、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルから独立的に選択され;
代替的に、R及びRが、それらが結合した炭素と共に、3~7員のシクロアルキル又は3~7員のヘテロシクロアルキルを形成しており、並びに前記シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルが、ハロ、アミノ、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルにより置換されていてもよく;
代替的に、R及びRが、それらが結合した炭素と共に、3~7員のシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルを形成しており、並びに前記シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルが、ハロ、アミノ、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルにより置換されていてもよく;
が、水素、アミノ、ヒドロキシル、ハロ、シアノ、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール及び8~10員の縮合したヘテロアリール、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NRから選択され;置換基が、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子が、連結して環を形成しており;
及びRが、C1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル、アミノC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール、8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;並びに置換基が、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子が、連結して環を形成しており;
及びRが、C1~4アルキルから独立的に選択され;
m、n、及びqの各々が、0、1、及び2から独立的に選択される、
式(I’)の化合物又はその立体異性体を提供する。
さらに、本発明は、
が、ハロ、アミノ、C1~4アルキル、及びハロC1~4アルキルであり;
、R、R、Rの各々が、水素、ハロ、アミノ、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルから独立的に選択される、
式(I’)の化合物又はその立体異性体を提供する。
さらに、本発明は、以下の式(II):
Figure 2023528907000009
(式中、
は、非存在、O、NH、N(C1~6アルキル)、及び(CHNHから選択され;
Aは、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル、3~6員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、及び5~7員のモノヘテロアリールから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;ヘテロ原子は、N、O、Sであり;
代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
は、非存在及びOから選択され;Xは、非存在及びNHから選択され;Xは、非存在及びNHから選択され;
Dは、非存在、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル及び3~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、並びに前記ヘテロ原子は、N、O、Sであり;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;
は、ハロ、アミノ、C1~4アルキル、及びハロC1~4アルキルであり;
、R、R、及びRの各々は、水素、ハロ、アミノ、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルから独立的に選択され;
は、水素、アミノ、ヒドロキシル、ハロ、シアノ、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル、3~6員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~7員のモノアリール、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NRから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;
代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
及びRは、C1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル、アミノC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール、8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;
代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
及びRは、C1~4アルキルから依存的に選択され;
m、n、及びqは、0、1、及び2から選択される)
の構造を有する、
式(I’)の化合物又はその立体異性体を提供する。
さらに、本発明による式(I’)の化合物は、以下の式(II):
Figure 2023528907000010
(式中、
は、非存在、O、NH、N(C1~6アルキル)、及び(CHNHから選択され;
Aは、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル、3~6員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、及び5~7員のモノヘテロアリールから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;ヘテロ原子は、N、O、Sであり;
代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
は、非存在及びOから選択され;Xは、非存在及びNHから選択され;Xは、非存在及びNHから選択され;
Dは、非存在、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル及び3~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、並びにヘテロ原子は、N、O、Sであり;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;
は、ハロ、アミノ、C1~4アルキル、及びハロC1~4アルキルであり;
、R、R、及びRの各々は、水素、ハロ、アミノ、C1~4アルキル、C1~4アルコキシル、ジ(C1~4アルキル)アミノ、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルから独立的に選択され;
は、水素、アミノ、ヒドロキシル、ハロ、シアノ、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル、3~6員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~7員のモノアリール、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NRから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;
代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
及びRは、C1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル、アミノC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール、及び8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;
代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
及びRは、C1~4アルキルから独立的に選択され;
m、n、及びqは、0、1、及び2から選択される)
の構造を有する。
さらに、本発明による式(I’)の化合物又はその立体異性体は、以下の式(III):
Figure 2023528907000011
(式中、各々の可変要素は、上記に定義される通りである)
の構造を有する。
さらに、本発明は、
Aが、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル、3~6員のヘテロシクロアルキル、5~6員のアリール及びヘテロアリールから選択され;置換基が、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、置換されているか又は非置換の5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;ヘテロ原子が、N、O、Sであり;好ましくは、前記ハロC1~4アルキルが、CFであり;
代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子が、連結して環を形成しており;
及びRが、C1~4アルキルから独立的に選択され;好ましくは、R及びRが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、及びtert-ブチルから独立的に選択される
ことにおいて特徴付けられる、式(III)の化合物又はその立体異性体を提供する。
さらに、本発明は、以下の式(IV):
Figure 2023528907000012
(式中、
は、非存在、O、S、NH、N(C1~6アルキル)、(CHNH、C(O)、及び水素から選択され;
Aは、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル、3~6員のヘテロシクロアルキル、5~6員のアリール及びヘテロアリールから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、置換されているか又は非置換の5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、オキソC3~6ヘテロシクロアルキル、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;ヘテロ原子は、N、O、Sであり;
代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
及びRは、水素及びC1~4アルキルから選択され;
及びXの各々は、非存在及びNHから独立的に選択され;
Dは、非存在、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル及び3~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、並びにヘテロ原子は、N、Oであり;置換基は、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、C1~4アルキル及びハロC1~4アルキルであり;好ましくは、Dは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキサシクロプロピル、オキソシクロプロピル、オキソシクロブチル、オキソシクロペンチル、アジリジニル、アゼチジニル、及びピロリジニル;アジリジニルから選択され;
は、水素、アミノ、ヒドロキシル、ハロ、シアノ、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール及び8~10員の縮合したヘテロアリール、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、及び-C(O)NRから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;
代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
及びRは、C1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル、アミノC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール、及び8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
及びRは、C1~4アルキル、C1~4アルキル、C5~6アリール、C5~6ヘテロアリール、及びC1~4アルキルスルホニルから独立的に選択され、前記C1~4アルキル、C5~6アリール、及びC5~6ヘテロアリールは、ハロ、アミノ、C3~6シクロアルキル、及びC3~6ヘテロシクロアルキルにより置換されていてもよく、ヘテロ原子は、N、O、Sであり;
m及びqは、0、1、及び2から選択される)
の構造を有することにおいて特徴付けられる、上記の式(I’)の化合物又はその立体異性体を提供する。
さらに、本発明は、R及びRが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、tert-ブチル、シクロプロピル、メチルシクロプロピル、シクロブチル、及びピリジニルから独立的に選択される、上記の化合物又は立体異性体を提供する。
さらに、本発明は、式(IV):
Figure 2023528907000013
(式中、
は、非存在、O、NH、N(C1~6アルキル)、(CHNHから選択され;
Aは、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル、3~6員のヘテロシクロアルキル、5~6員のアリール及びヘテロアリールから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、置換されているか又は非置換の5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;ヘテロ原子は、N、O、Sであり;
代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
及びRは、水素及びC1~4アルキルから選択され;
及びXの各々は、非存在及びNHから独立的に選択され;
Dは、非存在、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル及び3~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、並びにヘテロ原子は、N、Oであり;置換基は、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、C1~4アルキル、及びハロC1~4アルキルであり;好ましくは、Dは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキサシクロプロピル、オキソシクロプロピル、オキソシクロブチル、オキソシクロペンチル、アジリジニル、アゼチジニル、及びピロリジニルから選択され;
は、水素、アミノ、ヒドロキシル、ハロ、シアノ、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール及び8~10員の縮合したヘテロアリール、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NRから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;
代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
及びRは、C1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル、アミノC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール、及び8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
及びRは、C1~4アルキルから独立的に選択され;好ましくは、R及びRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、及びtert-ブチルから独立的に選択され;
m及びqは、0、1、及び2から選択される)
の構造を有することにおいて特徴付けられる、上記の化合物又は立体異性体を提供し;
好ましくは、本発明は、
Dが、非存在であり;
及びRの各々が、独立的に水素であり;
が、NHであり;
が、非存在であり;
が、水素であり;
mが、1である
ことにおいて特徴付けられる上記の化合物又はその立体異性体を提供する。
好ましくは、本発明は、Lが、非存在であり、及びRが、アミノであることにおいて特徴付けられる、上記の化合物又はその立体異性体を提供する。
好ましくは、本発明は、Aが、置換されているか又は非置換のベンゼン環、ピリジン環、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロブチル、シクロプロピル、
Figure 2023528907000014
であり;好ましくは、Aが、置換されているか又は非置換のベンゼン環から選択され;
置換基が、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、置換されているか又は非置換の5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、であり-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル、及びアミノC1~4アルキルであり;ヘテロ原子が、N、O、Sであり;
及びRが、C1~4アルキルから独立的に選択され;好ましくは、R及びRが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、及びtert-ブチルから独立的に選択され;
qが、0、1、及び2から選択される
ことにおいて特徴付けられる、上記の化合物又はその立体異性体を提供する。
好ましくは、本発明は、Aが、置換されているか又は非置換のベンゼン環、ピリジン環、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロブチル、シクロプロピル、
Figure 2023528907000015
であり;好ましくは、Aが、置換されているか又は非置換のベンゼン環から選択され;
置換基が、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、置換されているか又は非置換の5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;ヘテロ原子が、N、O、Sであり;
及びRが、C1~4アルキルから独立的に選択され;好ましくは、R及びRが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、及びtert-ブチルから独立的に選択され;
qが、0、1、及び2から選択される
ことにおいて特徴付けられる、上記の化合物又はその立体異性体を提供する。
先行する実施形態が以後の実施形態により更に定義される場合、技術的特徴の部分のみが更に定義されることがある。以後の実施形態における定義されていない技術的特徴は、先行する実施形態において定義されるものと同じ定義を有することが理解されるべきである。
好ましくは、本発明は、以下の化合物又はその立体異性体を提供する:
Figure 2023528907000016
Figure 2023528907000017
Figure 2023528907000018
Figure 2023528907000019
Figure 2023528907000020
本発明はまた、上記の一般式の化合物又は特有の化合物の医薬的に許容される塩、溶媒和物、又は互変異性体に関する。
本発明の別の態様において、本発明は、本発明の化合物及び医薬的に許容される賦形剤を含有する医薬組成物を提供する。1つの特有の態様において、本発明は、RET遺伝子、RETキナーゼ、又はそれらのいずれかの発現若しくは活性若しくはレベルの調節不全により引き起こされる疾患、例えば、がん、BTK媒介性疾患及び/又はSRC媒介性疾患の予防又は処置のための本発明の医薬組成物を提供する。1つの特有の態様において、医薬組成物は、本発明の化合物と組み合わせた使用のために好適な他の活性成分を追加的に含有してもよい。
本発明の別の態様において、本発明は、本発明の化合物及び追加の活性剤を含有する薬学的組合せ(又は薬学的組合せ製造物)を提供する。
本発明はまた、疾患又は障害の処置のための医薬の生産における上記の化合物又は立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、若しくは互変異性体の使用であって、前記疾患又は障害が、がんから選択される、使用を提供する。
さらに、本発明において記載されるがんは、肺がん、乳頭状甲状腺がん、髄様甲状腺がん、分化型甲状腺がん、再発甲状腺がん、難治性分化型甲状腺がん、2A型又は2B型多発性内分泌腫瘍症(それぞれMEN2A又はMEN2B)、褐色細胞腫、副甲状腺過形成、乳がん、結腸直腸がん、乳頭状腎細胞がん、胃腸粘膜神経節腫、及び子宮頸がんである。
さらに、本発明において記載されるがんは、以下の調節不全と関連付けられ:RET遺伝子、RETキナーゼ、又はそれらのいずれかの発現若しくは活性若しくはレベルの調節不全により引き起こされるがんである。好ましくは、前記がんは、髄様甲状腺がん(MTC)、非小細胞肺がん(NSCLC)の他に、RET遺伝子突然変異/融合を伴う転移性固形腫瘍及び進行した固形腫瘍である。
本発明は、BTK媒介性疾患の処置のための医薬の生産における化合物又は立体異性体の使用を提供する。
さらに、本発明において記載されるBTK媒介性疾患は、がん及び自己免疫疾患から選択される。好ましくは、前記がんは、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、慢性リンパ球性リンパ腫、節外性辺縁帯B細胞リンパ腫、B細胞慢性リンパ球性白血病、B細胞前リンパ球性白血病、成熟B細胞急性リンパ芽球性白血病、17p欠損型慢性リンパ芽球性白血病、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、リンパ形質細胞性リンパ腫、脾辺縁帯リンパ腫、形質細胞骨髄腫、形質細胞腫、節内性辺縁帯B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫、及び原発性滲出性リンパ腫のうちの1つ以上から選択され;前記自己免疫疾患は、全身性ループスエリテマトーデス、関節リウマチ、及び多発性硬化症のうちの1つ以上から選択される。
さらに、本発明は、SRC媒介性疾患の処置のための医薬の生産における本発明の化合物又は立体異性体の使用を提供し;好ましくは、前記SRC媒介性疾患は、がんから選択され;より好ましくは、前記がんは、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)、非小細胞肺がん、膵臓がん、結腸直腸がん、及び前立腺がんのうちの1つ以上から選択される。
本発明の別の態様において、本発明は、対象、例えば哺乳動物、特にヒトにおいてRET遺伝子、RETキナーゼ、又はそれらのいずれかの発現若しくは活性若しくはレベルの調節不全により引き起こされる疾患、例えばがん、BTK媒介性疾患及び/又はSRC媒介性疾患の予防又は処置方法であって、本明細書に記載されている有効量の本発明による化合物又はそれを含有する医薬組成物の投与を含む、方法を提供する。
発明の詳細な説明
他に記載されなければ、本明細書及び請求項において使用される以下の用語は、以下の意味を有する。
「アルキル」は、脂肪族炭化水素基を指し、飽和した炭化水素基を意味する。アルキル部分は、直鎖アルキル又は分岐鎖アルキルのいずれか、例えば、C1~6アルキル、C1~4アルキル又はC1~3アルキルであってもよい。C1~6アルキルは、1~6個の炭素を有するアルキル、例えば1個の炭素、2個の炭素、3個の炭素、4個の炭素、5個の炭素、及び6個の炭素を有するアルキルを表す。アルキルの非制限的な例は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキシル等を包含する。前記アルキルは、非置換であるか又は1つ以上の置換基により置換されていることができ、置換基は、アルキル、アルコキシル、シアノ、ヒドロキシル、カルボニル、カルボキシル、アリール、ヘテロアリール、アミノ、ハロ、スルホニル、スルフィニル、ホスホノ等を包含するがこれらに限定されない。
「環」は、任意の共有結合的に閉じた構造を指し、例えば、炭素環(例えば、アリール又はシクロアルキル)、複素環(例えば、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル)、芳香環(例えば、アリール又はヘテロアリール)、及び非芳香環(例えば、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル)を包含する。環は、任意選択的に置換されていてもよく、又は単環式若しくは多環式であってもよい。典型的な多環は、一般に、2個の環又は3個の環を含む。本出願の環は、典型的には、1~20個の環原子、例えば1個の環原子、2個の環原子、3個の環原子、4個の環原子、5個の環原子、6個の環原子、7個の環原子、8個の環原子、9個の環原子、10個の環原子、11個の環原子、12個の環原子、13個の環原子、14個の環原子、15個の環原子、16個の環原子、17個の環原子、18個の環原子、19個の環原子、又は20個の環原子を含有する。
「~員(の)」(membered)は、環を構成する骨格原子の数である。典型的な5員環は、例えば、シクロペンチル、ピロール、イミダゾール、チアゾール、フラン及びチオフェン等を包含し;典型的な6員環は、例えば、シクロヘキシル、ピリジン、ピラン、ピラジン、チオピラン、ピリダジン、ピリミジン、及びベンゼン等を包含する。これらの中で、骨格原子がヘテロ原子を含む環は、複素環と呼ばれ;ヘテロ原子を含有する芳香族基は、ヘテロアリールであり;ヘテロ原子を含有する非芳香族基は、ヘテロシクロアルキルを含有するヘテロシクロアルキルである。
「ヘテロ原子」は、炭素又は水素以外の原子を指す。本出願の複素環中のヘテロ原子の1つ以上は、O、S、N、Si、及びPから独立的に選択されてもよいが、それらに限定されない。
「アリール」は、共役したπ電子系及び6~14個の炭素原子(6~14員)を有する、好ましくは6~10個の原子を有する、単環式又は縮合多環式(即ち、隣接する炭素のペアを共有する)部分、例えばフェニル及びナフチルを指す。フェニルは、より好ましい。
「ヘテロアリール」という用語は、1~4(例えば1、2、3又は4)個のヘテロ原子及び5~14(例えば5、6、7、8、9、10、11、12、13、及び14)個の環原子を含有する複素環式芳香族系であって、ヘテロ原子が、O、S、及びNから選択されるものを指す。ヘテロアリールは、好ましくは5~10員であり、及び1~3個のヘテロ原子を含有し;より好ましくは、5又は6員であり、及び1~2個のヘテロ原子を含有し;好ましくは、例えば、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、チアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、ピロリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、チアジアゾリル、ピラジニル等、好ましくはイミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル又はピリミジニル、チアゾリル;より好ましくはピラゾリル、例えば1H-ピラゾール-4-イル、又はチアゾリルである。前記ヘテロアリール環は、アリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル環又は他のヘテロアリールに縮合していてもよく、そのため、縮合したヘテロアリールを形成していてもよい。縮合したヘテロアリールは、好ましくは8~10員の縮合したヘテロアリールであり、インドリル、例えば1H-インドール-5-イル、2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾリル、例えば2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル又は1H-ベンゾ[d]イミダゾリル、例えば1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イルを包含するが、これらに限定されない。
「シクロアルキル」は、1~3個の環を含有する飽和又は部分的に不飽和(1つ以上の二重結合を含有するが、いずれの環も、完全に共役したπ電子系を有しない)の環式炭化水素置換基を指し、3~20個の環形成炭素、好ましくは3~10個の炭素(即ち、3~10員のシクロアルキル、C~C10シクロアルキルとしても公知)、例えば3~8個の炭素、3~7個の炭素、3~6個の炭素、及び5~6個の炭素を含有するモノシクロアルキル、ビシクロアルキル、及びトリシクロアルキルを包含する。好ましくは、シクロアルキルは、以下の環:
Figure 2023528907000021
に由来するモノシクロアルキル、好ましくはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロペンテニル及びシクロヘキセニルから選択される。
構造又は文脈に従って、シクロアルキルが2個の基と接続されている場合、例えば、基Dがシクロアルキルである場合、シクロアルキルは二価の基、即ち、2個の接続部位を有することが理解されるべきである。この場合、それはまたシクロアルキレンと呼ばれ得る。好ましいシクロアルキレンの例は、単環式構造、例えばシクロプロピレン、シクロブチレン、シクロペンチレン(例えば、シクロペンタン-1,2-ジイル、シクロペンタン-1,3-ジイル)、シクロヘキシレン(例えば、シクロヘキサン-1,2-ジイル、シクロヘキサン-1,3-ジイル、シクロヘキサン-1,4-ジイル)、シクロへプチレン又はシクロオクチレン等を包含するが、これらに限定されない。
「ヘテロシクロアルキル」及び「環式ヘテロアルキル」は、交換可能に使用されることができ、1つ以上(例えば、1つ、2つ、3つ又は4つ)のヘテロ原子を含有する飽和した非芳香族単環、縮合環、架橋環及びスピロ環であって、ヘテロ原子が、N、O、S又はSO
Figure 2023528907000022
好ましくはN、O及び/又はSであってもよいものを指す。ヘテロシクロアルキルは、3~10員の単環式又は二環式又は三環式基(例えば、3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員、又は10員、即ち、3、4、5、6、7、8、9、又は10個の環原子を含有する)であってもよい。典型的なヘテロシクロアルキルは、以下の環:
Figure 2023528907000023
に由来する一価の基を包含するが、これらに限定されない。これらのヘテロシクロアルキルはまた、一般的に理解される構造形態、例えば
Figure 2023528907000024
において表され得る。
構造又は文脈に従って、ヘテロシクロアルキルが2個の基と接続されている場合、ヘテロシクロアルキルは二価の基、即ち、2個の接続部位を有することが理解されるべきである。この場合、それはまたヘテロシクロアルキレンと呼ばれることがある。ヘテロシクロアルキレンの例は、上記の基に由来する二価の基、例えば
Figure 2023528907000025
を包含するが、これらに限定されない。
「オキソ」は、炭素上の水素が=Oにより置換されていることを意味する。
「ハロゲン」又は「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を指す。
「ハロアルキル」は、アルキル中の少なくとも1個の水素が、ハロゲンにより置換されていること、例えばCFを意味する。
「置換されている」は、基中の1つ以上の水素、好ましくは最大5個の水素(例えば1、2、3、4、及び5個の水素)、より好ましくは1~3個の水素が、対応する数の置換基により互いから独立的に置換され得ることを指す。明白なことに、置換基は、それらの可能な化学的位置においてのみ存在する。当業者は、過度の努力なしに(実験又は理論を通じて)可能な又は不可能な置換を決定することができる。例えば、自由水素を有するアミノ又はヒドロキシル基は、それが不飽和(例えばオレフィン)結合の炭素原子に結合した場合に不安定なことがある。
「阻害剤」は、酵素活性を低減させることができる剤を指す。
「任意選択的に」は、その後に記載されている事象又は環境が、起こってもよく、又は起こらなくてもよく、記載が、事象又は環境が起こる場合又は起こらない場合を包含することを意味する。
本明細書において使用される「置換されているか又は非置換の」という用語は、任意の基が、指定された置換基により、一置換又は複数置換(同じ部分における複数置換を包含する)が化学的に許容可能な程度まで、そのような一置換又は複数置換をされていることを指す。各々の置換基は、基中の任意の利用可能な位置に位置してもよく、置換基中の任意の利用可能な原子により接続されてもよい。「任意の利用可能な位置」は、当技術分野において公知であるか又は本明細書において教示される方法により化学的に得ることができ、及び過度に不安定な分子を生成しない、基中の任意の位置を指す。任意の基中に2つ以上の置換基がある場合、各々の置換基は、任意の他の置換基から独立的に定義されるため、置換基は同じ又は異なるものであってもよい。
本発明において記載される「立体異性体」は、本発明の化合物が1つ以上の不斉中心を含有する場合に、それは、ラセミ体及びラセミ混合物、単一のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物及び単一のジアステレオマーの形態で存在してもよいことを意味する。本発明の化合物は、不斉中心を有してもよく、そのため2個の光学異性体の存在に繋がり得る。本発明の範囲は、全ての可能な光学異性体及びそれらの混合物を包含する。本発明の化合物がオレフィン二重結合を含有する場合、本発明の範囲は、他に指定されなければ、シス異性体及びトランス異性体を包含する。本発明の化合物は、互変異性体(官能基異性体の1つ)の形態で存在してもよく、該形態は、1つ以上の二重結合のシフトに起因して異なる水素接続部位を有する。例えば、ケトン及びそのエノール形態はケトン-エノール互変異性体である。各々の互変異性体及びこれらの混合物は本発明の範囲内である。全ての化合物について、エナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ体、メソマー(mesomers)、シス及びトランス異性体、互変異性体、幾何異性体、エピマー並びにこれらの混合物は全て本発明の範囲内である。
「本発明の化合物」という用語は、本明細書において使用される場合、本明細書において定義されている一般式(I)の化合物又はその任意の好ましい若しくは特有の実施形態(式(I’)、(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)等の化合物の他に、実施例中の化合物を包含する)、及びその立体異性体、医薬的に許容される塩、互変異性体、又は溶媒和物をカバーすることが意図される。
「医薬的に許容される」という用語は、本明細書において使用される場合、様々な国の対応する当局により承認されているか若しくは承認可能であるか、若しくは動物及びより特にヒトのために一般に認識される薬局方に列記されているか、又は動物、例えばヒトに適切な量で投与された場合に有害な、アレルギー性の若しくは他の望ましくない反応を生成しない、分子実体及び組成物を指す。
本明細書において使用される場合、「医薬的に許容される塩」という用語は、医薬的に許容され、及び親化合物の所望される薬理学的活性を有する本発明の化合物の塩を意味する。特に、そのような塩は非毒性であり、無機酸付加塩又は有機酸付加塩及びアルカリ付加塩であってもよい。
本明細書において使用される場合、「対象」という用語は、ヒト又は非ヒト動物を包含する。例示的なヒト対象は、疾患(例えば本明細書に記載されるもの)を有するヒト対象(患者として参照される)又は正常な対象を包含する。本発明において、「非ヒト動物」は、全ての脊椎動物、例えば非哺乳動物(例えば鳥類、両生類、爬虫類)並びに哺乳動物、例えば非ヒト霊長動物、家庭内動物及び/又は家畜動物(例えばヒツジ、イヌ、ネコ、ウシ、ブタ等)を包含する。
本発明において記載される「医薬組成物」は、1つ以上の式(I)の化合物又はその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩若しくは溶媒和物の他に、生物活性化合物を生物(例えばヒト)に送達するための当技術分野において一般的に認識される担体又は賦形剤を含む組成物を指す。
本明細書において使用される場合、「薬学的組合せ」という用語は、本発明の化合物が、本発明の目的のための他の活性剤と組み合わせて使用されてもよいことを意味する。前記他の活性剤は、1つ以上の追加の本発明の化合物であってもよく、又は本発明の化合物と適合性である(即ち、互いに有害に影響しないものであり得る)か、若しくは相補的な活性を有する第2又は追加(例えば、第3)の化合物であってもよい。この種類の活性剤は、所望される目的を達成するための量で適切に組み合わせる。前記他の活性剤は、本発明の化合物と共に単一の医薬組成物中で投与されてもよく、又は前記他の活性剤及び本発明の化合物は、異なる別々の単位中で別々に投与されてもよい。別々に投与される場合、投与は、同時に又は逐次的に実行されてもよい。前記逐次的な投与は、時間的に近接して又は離して行われてもよい。
本発明の化合物構造、基等は、化学的な原子価則に従うことが理解されるべきである。一部の基又は構造の接続的結合は、記述される場合に省略される。例えば、一部の場合において、式I中のMはNから選択されることが記載される。一般式の構造に基づいて、Mは=N-であることが既知である。「MはNから選択される」のか、それとも「Mは=N-から選択される」のかは、当業者により理解され得る。追加的に、式I中のXは、NHから選択される。一般式の構造に基づいて、Xは-NH-であることが既知である。他の基は、同様に理解及び解釈され得る。
明白なことに、本発明の上記の内容に基づいて、当分野における一般的な技術的知識及び従来の手段に従って、上記の基本的な技術的精神から離れることなく、他の様々な修飾、変更又は変化もまた為され得る。
本発明の有利な効果
本発明は、一般式(I)の構造的特徴を有する化合物のクラスを提供する。研究により、そのような化合物は、キナーゼ(野生型又は突然変異体型)、例えばRET、SRC及び/又はBTKの活性を有効に阻害し、それにより、キナーゼ(例えばRET、SRC及び/又はBTK)関連疾患を予防又は処置し得ることが見出された。
本発明の化合物は、以下の有利な効果を有する:
高いRET、SRC、及び/若しくはBTKキナーゼ阻害活性;本発明による好ましい化合物のアッセイは、IC50値は0.1nM~1μMの範囲内、好ましくは0.1nM~0.1μMの範囲内であることを指し示した;並びに/又は
突然変異体RET、SRC及び/若しくはBTKに対する高い活性;それにより、それらは、突然変異に起因して薬物抵抗性を有する関連する疾患を処置するために使用され得る;並びに/又は
高いキナーゼ選択性;それにより、低減された副作用を有する。例えば、本発明の化合物は、低いTRK阻害効果を有し、そのため、関連する副作用を低減させ得る。
本発明による化合物の上記の有利な効果に基づいて、本発明はまた、以下の態様において技術的解決手段を提供する。
医薬組成物及びその投与
本発明の医薬組成物は、当業者に周知の技術、例えばRemington’s Pharmaceutical Sciences,the 20th editionに記載のものを介して調製されてもよい。例えば、本発明の上記の医薬組成物は、本発明の化合物を医薬的に許容される賦形剤の1つ以上と混合することにより調製されてもよい。調製は、他の活性成分の1つ以上を本発明の化合物及び医薬的に許容される賦形剤の1つ以上と混合する工程を更に伴ってもよい。
特定の組成物中に含まれる賦形剤の選択は、多数の要因、例えば投与のモード及び提供される組成物の形態に依存する。好適な医薬的に許容される賦形剤は、当業者に周知であり、例えばAnsel,Howard C.,et al.,Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2004において記載されており、例えば、アジュバント、希釈剤(例えばグルコース、ラクトース又はマンニトール)、担体、pH調節剤、緩衝剤、甘味剤、充填剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、エマルション、懸濁化剤、防腐剤、抗酸化剤、乳白剤、滑剤、加工剤、着色剤、芳香化剤、香味剤、及び他の公知の添加剤を包含する。
本発明の医薬組成物は、標準的な方法で投与されてもよい。例えば、適切な投与方法は、経口、静脈内、直腸、非経口、局所的、経皮、目、鼻、頬又は肺(吸入)投与によるものを包含し、非経口注入は、筋肉内、静脈内、動脈、腹腔内又は皮下投与を包含する。これらの目的のために、本発明の化合物は、錠剤、カプセル、シロップ、粉末、顆粒、水性又は油性溶液又は懸濁液、(脂質)エマルション、分散性粉末、坐剤、軟膏、クリーム、点滴薬、エアロゾル、乾燥粉末調製物及び無菌注射用水性又は油性溶液又は懸濁液の形態に当技術分野において公知の方法により調製されてもよい。
本発明の化合物の予防的又は治療的用量は、処置される対象、疾患又は障害の重症度、投与の速度、化合物の消失、及び医師の判断を包含する、一連の要因に従って変動する。一般に、有効用量は、約0.0001~5000mg/kg体重/日、例えば、約0.01~1000mg/kg/日(単回又は複数回投与)である。70kgのヒトのために、これは、全体で約0.007mg/日~約7000mg/日、例えば、約0.7mg/日~約1500mg/日である。投与モードに従って、医薬組成物中の本発明の化合物の含有量又は量は、約0.01mg~1000mg、好適には0.1~500mg、好ましくは0.5~300mg、より好ましくは1~150mg、特に好ましくは1~50mg、例えば1.5mg、2mg、4mg、10mg、25mg等であってもよく;よって、本発明の医薬組成物は、0.05~99% w/w(重量パーセント)、例えば0.05~80% w/w、例えば0.10~70% w/w、例えば0.10~50% w/wの量の本発明の化合物を含み、全ての重量パーセントは組成物全体に基づく。一部の場合においてこれらの限度を超えた用量を使用することが必要であり得ることが理解されるべきである。
以下の特有の実施例に従うことにより、本発明の上記の内容が更に説明される。しかしながら、本発明の上記の主題の範囲は、以下の実施例のみに限定されると解釈されるべきではない。本発明の上記の内容に基づいて実現される技術は、全て本発明の範囲内である。
本発明の化合物について化学名と化学構造との間に何らかの不一致がある場合、化合物名が正確であることが文脈から決定され得る場合を除いて、一般に、構造が優先されることが理解されるべきである。
本発明を更に説明するために、RETを阻害するために使用される、本発明において提供される活性化合物の他に、その調製方法及び使用が、実施例と組み合わせて下記に詳細に記載される。
以下の略語は以下の意味を有する:
(Boc)Oは二炭酸tert-ブチルを表し;
CsCOは炭酸セシウムを表し;
DMAPは4-ジメチルアミノピリジンを表し;
COは炭酸カリウムを表し;
NaHCOは重炭酸ナトリウムを表し;
DMFはN,N-ジメチルホルムアミドを表し;
DMSOはジメチルスルホキシドを表し;
DCMはジクロロメタンを表し;
EtOHはエタノールを表し;
THFはテトラヒドロフランを表し;
TEAはトリエチルアミンを表し;
DIPEAはN,N-ジイソプロピルエチルアミンを表し;
DIADはアゾジカルボン酸ジイソプロピルを表し;
PPhはトリフェニルホスフィンを表し;
LiOHは水酸化リチウムを表し;
HClは塩化水素を表し;
POClはオキシ塩化リンを表し;
PClは五塩化リンを表し;
FDPPはペンタフルオロフェニルジフェニルホスフェートを表し;
Xphos Pd G3はメタンスルホナト(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリ-イソプロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)を表し;
Xphos Pd G2はクロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)を表し;
POは無水リン酸カリウムを表し;
Pd(dba)はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)を表し;
Pd(PPhはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを表し;
t-BuXphosは2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニルを表し;
Xphosは2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピルビフェニルを表す。
本特許はまた、上記の化合物の合成方法を提供する。本発明の合成方法は、化学文献において報告される調製方法に主に基づくか、又は関連する合成は、商業的に入手可能な化学試薬を出発材料として用いて実行される。
方法1:
Figure 2023528907000026
工程1:
(1)化合物B中の置換基Aがヒドロキシルである場合、最終生成物Vは工程2のみを介して得られ得る;
(2)化合物B中のAがアリール又はヘテロアリールである場合、化合物Aを、Xphos Pd G3、Xphos、及びKPOの存在下80℃でボロン酸又はボロン酸塩と反応させて、化合物Bが得られる;
(3)化合物B中の置換基Aがアリールアミン、ヘテロアリールアミンである場合、化合物Aを、Pd(dba) t-BuXphos、KCO及びtert-ブチルアルコールの存在下80℃で対応するアミンと反応させて、化合物Bが得られる;
(4)化合物B中の置換基Aが脂肪族アミンである場合、化合物Aを、CsCOの存在下130℃で、マイクロ波下で対応するアミンと反応させて、化合物Bが得られる;
工程2:
化合物Bをメタノール及びテトラヒドロフランの混合溶媒に溶解させ、そこに次にLiOHの水性溶液を加え、混合物を60℃での加水分解反応に供する。反応の完了後に、反応溶液のpH値を2N塩酸で2~3に調整し、次に有機相をDCMで3回抽出する。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して乾燥させる。次に、1,4-ジオキサン中の塩酸の溶液を加えて保護基を除去する。反応系を濃縮して乾燥させ、次にDCM及びDMFを加え、続いてDIPEA及びFDPPを連続的に加えて、閉環反応を実行し、化合物Vを得る。
実施例1:(S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物1)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000027
工程1:2-((5-フルオロ-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(化合物1A)の調製
Figure 2023528907000028
アルゴンの保護下で、(5-フルオロ-2-メトキシピリジン-3-イル)メタノール(3.14g、20mmol)及びトリエチルアミン(2.83g、28mmol)を250mLのシングルネックボトル中のDCM(100mL)に溶解させ、そこにメチルスルホニルクロリド(2.4g、21mmol)を0℃で滴下で加え、次に反応系を室温で2時間撹拌した。その後に、水を加えて反応をクエンチし、次に得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和NaCl溶液で連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次に濃縮した。残留物をDMF(50mL)に溶解させ、次にカリウムフタルイミド(5.55g、30mmol)を0℃で加えた。次に、混合物を室温で終夜撹拌し、水を加えることにより反応をクエンチし、次に酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和NaCl溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、次に濃縮して化合物1Aを得た。
MS(ESI) m/z 287.0(M+H)
工程2:2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシピリジン-3-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(化合物1B)の調製
Figure 2023528907000029
2-((5-フルオロ-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(2g、6.99mmol)を30mLのエタノールに溶解させ、そこにジオキサン中のHClの4N溶液(50mL、209.7mmol)を加え、次に系を80℃で終夜撹拌した。反応が完了した後に、反応溶液を濃縮し、小量の水を残留物に加えた。得られた混合物を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、真空中で乾燥させた。そして化合物1Bを得た。
MS(ESI) m/z 273.1(M+H)
工程3:(S)-(2-((3-(((1,3-ジオキソイソインドール-2-イル)メチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(化合物1C)の調製
Figure 2023528907000030
アルゴンの保護下で、2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシピリジン-3-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(600mg、2.21mmol)、(R)-(2-ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(772mg、4.41mmol)、及びPPh(1.16g、4.41mmol)をDCM(30mL)に溶解させ、次にDIAD(891mg、4.41mmol)を0℃で滴下で加えた。混合物を室温で2時間反応させた。反応の完了後に、反応溶液を濃縮して乾燥させ、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物1Cを得た。
MS(ESI) m/z 430.2(M+H)
工程4:(S)-(2-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(化合物1D)の調製
Figure 2023528907000031
先行する工程において得られた(S)-(2-((3-((1,3-ジオキソイソインドール-2-イル)メチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(0.9g、2.10mmol)を50mLのエタノールに溶解させ、そこに次にヒドラジン水和物(0.262g、4.20mmol、80%)を加え、混合物を80℃で2時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を濾過し、濾液を収集し、濃縮した。粗生成物をフラッシュC-18カラムにより精製して化合物1Dを得た。
MS(ESI) m/z 300.2(M+H)
工程5:5-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物1E)の調製
Figure 2023528907000032
5-アミノ-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(10g、64.4mmol)をDMF(200mL)に溶解させ、そこにKPO(20.5g、98.2mmol)を室温で加え、反応混合物を0.5時間撹拌した後に、(E)-3-エトキシアクリル酸エチル(11.1g、77.3mmol)を加えた。次に、反応系を110℃に加熱し、16時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を500mLの水に注ぎ、次にジクロロメタンで3回抽出した。有機相を合わせ、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物1Eを得た。
MS(ESI) m/z 208.2(M+H)
工程6:5-ヒドロキシ-6-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物1F)の調製
Figure 2023528907000033
5-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(10.0g、47.8mmol)を酢酸(100mL)に溶解させ、そこに臭素(7.64g、47.8mmol)を滴下で緩徐に加えた。添加後に、反応混合物を180℃に加熱し、この温度で6時間反応させ、次に室温に冷却した。反応混合物をクエンチのために氷水に緩徐に注いだ。得られた溶液を30分間撹拌した後に、白色固体が生成され、次にそれを濾過し、水で3回洗浄して化合物1Fを得た。
MS(ESI) m/z 287.1(M+H)
工程7:5-クロロ-6-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物1G)の調製
Figure 2023528907000034
5-ヒドロキシ-6-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(2.86g、10.0mmol)をPOCl(50mL)に溶解させ、そこに次にPCl(2.5g、12.0mmol)を加え、反応系を110℃で16時間撹拌した。反応混合物系を減圧下で濃縮し、化合物1Gをカラムクロマトグラフィーでの単離及び精製により得た。
MS(ESI) m/z 305.6(M+H)
工程8:(S)-6-ブロモ-5-(((2-((1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物1H)の調製
Figure 2023528907000035
5-クロロ-6-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(6.1g、20.0mmol)をエタノール(50mL)に溶解させ、そこに次に(S)-(2-((3-アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル-オキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(6.0g、20.0mmol)及びDIPEA(5.1g、40.0mmol)を加えた。次に、反応系を60℃に加熱し、3時間撹拌し、濃縮してエタノールを除去した。残留物に、次に水を加えた。次に、得られた混合物をDCMで3回抽出した。合わせた有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィーカラムにより分離及び精製して化合物1Hを得た。
MS(ESI) m/z 568.4(M+H)
工程9:(S)-6-フェニル-5-(((2-((1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物1I)の調製
Figure 2023528907000036
アルゴンの保護下で、(S)-6-ブロモ-5-(((2-((1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(567mg、1.0mmol)、フェニルボロン酸(147mg、1.2mmol)、Xphos Pd G3(90mg、0.1mmol)、Xphos(112mg、0.2mmol)、及びKPO(636mg、3.0mmol)を16.0mLの1,4-ジオキサン/水(3:1)に溶解させ、次に反応系を80℃に加熱し、3時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、水性相を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィーカラムで分離及び精製して化合物1Iを得た。
MS(ESI) m/z 565.6(M+H)
工程10:(S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物1)の調製
Figure 2023528907000037
(S)-6-フェニル-5-(((2-((1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(338mg、0.60mmol)をメタノール及びTHFの混合溶液に溶解させ、そこに次にLiOHの水性溶液(288mg、12.09mmol)を加えた。添加後に、反応系を60℃に加熱し、16時間撹拌した。次に、反応系を0℃に冷却し、pHを2N塩酸で2~3に調整した。得られた混合物をDCMで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して乾燥させた。次に、1,4-ジオキサン中の塩酸の溶液を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応系を濃縮して乾燥させ、そこに次にDCM及びDMFを加え、続いてDIPEA(15.78g、122.08mmol)及びFDPP(2.95g、7.69mmol)を連続的に加えた。添加後に、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応系を減圧下で濃縮して乾燥させ、残留物を高圧力分取分離により分離して実施例1の化合物1を得た。
MS(ESI) m/z 419.4(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.70-9.54(m,1H)、8.61(s,1H)、8.09(d,J=11.3Hz,2H)、8.03(d,J=3.0Hz,1H)、7.78(dd,J=9.1,3.1Hz,1H)、7.62-7.50(m,5H)、5.18-4.83(m,2H)、4.17-3.92(m,2H)、3.14(m,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例2:(S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-ヒドロキシ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物2)の合成工程を以下に示した。
Figure 2023528907000038
工程1:(S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-ヒドロキシ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物2)の調製
Figure 2023528907000039
(S)-6-o-トリフルオロメチルフェニル-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(340mg、0.60mmol)をメタノール及びTHFの混合溶液に溶解させ、そこに次にLiOH(288mg、12.09mmol)水性溶液を加えた。添加後に、反応系を60℃に加熱し、16時間撹拌した。次に、反応系を0℃に冷却し、pHを2N塩酸で2~3に調整した。得られた混合物をDCMで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して乾燥させた。次に、1,4-ジオキサン中の塩酸の溶液を加え、次に得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次に減圧下で蒸発させて溶媒を除去し、そこに次にDCM及びDMFを加え、続いてDIPEA(15.78g、122.08mmol)及びFDPP(2.95g、7.69mmol)を連続的に加えた。添加後に、混合物を室温で16時間撹拌した。反応系を減圧下で濃縮して乾燥させ、残留物を高圧力分取分離により分離して実施例2の化合物2を得た。
MS(ESI) m/z 359.3(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.83-9.68(m,1H)、8.65(t,J=6.2Hz,1H)、8.10-7.98(m,2H)、7.93-7.76(m,2H)、5.10-4.89(m,2H)、4.14-3.92(m,2H)、3.40(dd,J=10.7,8.8Hz,1H)、3.11(m,1H)、1.45(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例3:(S,1E,1E)-1-(3-クロロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オンの調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000040
工程1:(S)-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-6-(3-クロロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物3A)の調製
Figure 2023528907000041
アルゴンの保護下で、(S)-6-ブロモ-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(100mg、0.18mmol)、(3-クロロフェニル)ボロン酸(35.8mg、0.23mmol)、Xphos Pd G3(15mg、0.018mmol)、Xphos(17mg、0.035mmol)、KPO(93.7mg、0.44mmol)、1,4-ジオキサン(2mL)、及びHO(0.6mL)を反応フラスコに加え、上記の混合物を90℃で3時間反応させ、次に室温に冷却した。反応物を水でクエンチし、次に酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物3Aを得た。
MS(ESI) m/z 600.0(M+H)
工程2:(S,1E,1E)-1-(3-クロロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物3)の調製
Figure 2023528907000042
(S)-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-6-(3-クロロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(85mg、0.14mmol)、LiOH(68mg、2.84mmol)、メタノール(3mL)、THF(1mL)、及び水(1mL)を反応フラスコに加え、上記の混合物を70℃で終夜反応させ、次に室温に自然に冷却させた。pHを2M塩酸で4~5に調整し、次に反応混合物をDCMで3回抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残留物に、1,4-ジオキサン中のHClの溶液(4.0M、50mL)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。次に、溶媒を回転式蒸発により除去し、残留物をオイルポンプでの吸引により更に乾燥させた。残留物に、DMF(30mL)及びDCM(60mL)を加え、続いて撹拌下でDIPEA(220mg、1.71mmol)及びFDPP(98.6mg、0.26mmol)を連続的に加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。次に、2M NaCO溶液(30mL)を、反応をクエンチするために加え、得られた混合物をDCMで3回抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を高圧力分取分離により直接的に精製して実施例3の化合物3を得た。
MS(ESI) m/z 453.0(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.61(d,J=8.4Hz,1H)、8.69(s,1H)、8.12(d,J=5.1Hz,2H)、8.03(d,J=3.0Hz,1H)、7.74(dd,J=8.8,3.0Hz,1H)、7.66-7.57(m,3H)、7.55-7.46(m,1H)、5.09-4.93(m,2H)、4.09-3.95(m,2H)、3.14(m,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例4:(S,1E,1E)-1-(2-クロロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物4)の調製:
Figure 2023528907000043
(2-クロロフェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えたことを除いて、調製方法は実施例3のものと同じであった。実施例4の化合物4を得た。
MS(ESI) m/z 453.0(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.72-9.63(m,1H)、8.72(d,J=3.9Hz,1H)、8.13(d,J=1.7Hz,1H)、8.07-7.93(m,2H)、7.77-7.47(m,5H)、5.12-4.89(m,2H)、4.07-3.95(m,2H)、3.14(t,J=11.9Hz,1H)、1.47(dd,J=6.1,1.1Hz,3H)。
実施例5:(S,1E,1E)-4-フルオロ-1-(2-メトキシピリジン-4-イル)-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物5)の調製:
Figure 2023528907000044
(2-メトキシピリジン-4-イル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例5の化合物5を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 450.0(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.59(d,J=8.8Hz,1H)、8.75(s,1H)、8.35(dd,J=5.3,0.7Hz,1H)、8.20(t,J=6.0Hz,1H)、8.13(s,1H)、8.03(d,J=3.1Hz,1H)、7.75(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.16(dd,J=5.2,1.5Hz,1H)、7.02(dd,J=1.5,0.7Hz,1H)、5.09-4.95(m,2H)、4.08-3.97(m,2H)、3.94(s,3H)、3.16(d,J=11.7Hz,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例6:(S,1E,1E)-1-(2-フルオロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物6)の調製:
Figure 2023528907000045
(2-フルオロフェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例6の化合物6を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 437.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.64(d,J=8.8Hz,1H)、8.74(s,1H)、8.13(d,J=5.8Hz,2H)、8.04(d,J=3.0Hz,1H)、7.72-7.38(m,5H)、5.10-4.95(m,2H)、4.03(m,2H)、3.14(m,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例7:(S,1E,1E)-1-(3-フルオロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物7)の調製:
Figure 2023528907000046
(3-フルオロフェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例7の化合物7を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 437.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.61(dd,J=9.0,1.6Hz,1H)、8.67(s,1H)、8.12(d,J=6.8Hz,2H)、8.03(d,J=3.1Hz,1H)、7.75(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.62(m,1H)、7.48-7.32(m,3H)、5.11-4.96(m,2H)、4.11-3.95(m,2H)、3.14(m,1H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例8:(S,1E,1E)-1-(4-フルオロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物8)の調製:
Figure 2023528907000047
(4-フルオロフェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例8の化合物8を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 437.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.63(d,J=8.8Hz,1H)、8.63(s,1H)、8.10(s,1H)、8.09-7.98(m,2H)、7.75(dd,J=8.8,3.1Hz,1H)、7.62-7.55(m,2H)、7.45-7.38(m,2H)、5.11-4.94(m,2H)、4.02(m,2H)、3.20-3.08(m,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例9:(S,1E,1E)-1-(4-クロロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物9)の調製:
Figure 2023528907000048
(4-クロロフェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例9の化合物9を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 453.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.63(m,1H)、8.66(s,1H)、8.11(s,1H)、8.08(m,1H)、8.04(m,1H)、7.74(m,1H)、7.76-7.73(m,4H)、4.04-4.01(m,2H)、3.17-3.11(m,1H)、2.02-1.97(m,2H)、1.47-1.46(m,3H)。
実施例10:(S,1E,1E)-1-(4-フェノキシフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物10)の調製
Figure 2023528907000049
(4-フェノキシフェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例10の化合物10を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 511.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.62(d,J=8.7Hz,1H)、8.61(s,1H)、8.13-7.98(m,3H)、7.78(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.57-7.51(m,2H)、7.47(dd,J=8.5,7.4Hz,2H)、7.27-7.19(m,1H)、7.19-7.06(m,4H)、5.12-4.92(m,2H)、4.12-3.88(m,2H)、3.19-3.05(m,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例11:(S,1E,1E)-1-(4-メチルフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物11)の調製:
Figure 2023528907000050
(4-メチルフェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例11の化合物11を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 433.0(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.63(d,J=8.8Hz,1H)、8.57(s,1H)、8.09(s,1H)、8.07-8.01(m,2H)、7.77(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.45-7.33(m,4H)、5.02(m,2H)、4.08-3.96(m,2H)、3.19-3.09(m,1H)、2.41(s,3H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例12:(S,1E,1E)-1-(3-メチルフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物12)の調製:
Figure 2023528907000051
(3-メチルフェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例12の化合物12を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 433.0(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.62(d,J=8.8Hz,1H)、8.59(s,1H)、8.14-7.99(m,3H)、7.77(dd,J=9.0,3.1Hz,1H)、7.53-7.43(m,1H)、7.39-7.30(m,3H)、5.10-4.95(m,2H)、4.11-3.96(m,2H)、3.14(dd,J=13.0,9.8Hz,1H)、2.42(s,3H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)
実施例13:(S,1E,1E)-1-(2-メチルフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物13)の調製:
Figure 2023528907000052
(2-メチルフェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例13の化合物13を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 433.0(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.69(t,J=7.5Hz,1H)、8.56(s,1H)、8.10(d,J=2.1Hz,1H)、8.04(dd,J=10.5,3.1Hz,1H)、7.83-7.60(m,2H)、7.50-7.23(m,4H)、5.09-4.91(m,2H)、4.02(m,2H)、3.19-3.08(m,1H)、2.21(s,1H)、2.06(s,2H)、1.47(dd,J=6.1,1.3Hz,3H)。
実施例14:(S,1E,1E)-1-(4-トリフルオロメチルフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物14)の調製:
Figure 2023528907000053
(4-トリフルオロメチルフェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例14の化合物14を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 487.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.61(d,J=8.8Hz,1H)、8.74(s,1H)、8.13(d,J=3.3Hz,2H)、8.04(d,J=3.0Hz,1H)、7.95(d,J=8.1Hz,2H)、7.80-7.72(m,3H)、5.19-4.92(m,2H)、4.21-3.92(m,2H)、3.15(m,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例15:(S,1E,1E)-1-(3-トリフルオロメチルフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物15)の調製:
Figure 2023528907000054
(3-トリフルオロメチルフェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例15の化合物15を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 487.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.67-9.58(m,1H)、8.74(s,1H)、8.13(d,J=4.6Hz,2H)、8.04(d,J=3.1Hz,1H)、7.93-7.77(m,4H)、7.72(dd,J=8.8,3.1Hz,1H)、5.19-4.90(m,2H)、4.03(m,2H)、3.20-3.07(m,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例16:(S,1E,1E)-1-(2-トリフルオロメチルフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物16)の調製:
Figure 2023528907000055
(2-トリフルオロメチルフェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例16の化合物16を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 487.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.64(t,J=8.5Hz,1H)、8.70(d,J=9.9Hz,1H)、8.12(s,1H)、8.03(dd,J=8.9,3.0Hz,1H)、7.97(dd,J=7.9,1.4Hz,1H)、7.91-7.83(m,2H)、7.80(t,J=7.5Hz,1H)、7.63(d,J=7.5Hz,1H)、7.56(m,1H)、4.99(m,2H)、4.10-3.89(m,2H)、3.20-3.08(m,1H)、1.46(dd,J=6.1,3.1Hz,3H)。
実施例17:(S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-モルホリノ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物17)の調製:
Figure 2023528907000056
工程1:(S)-5-(((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)アミノ)-6-モルホリノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物17A)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000057
アルゴンの保護下で、(S)-6-ブロモ-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(567.0mg、1.0mmol)をモルホリン(5.0mL)に溶解させ、そこにCsCO(1.0mg、3.0mmol)を加えた。次に、反応系をマイクロ波反応器に入れ、130℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィーカラムにより分離及び精製して化合物17Aを得た。
MS(ESI) m/z 574.6(M+H)
工程2:(S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-モルホリノ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物17)の調製
Figure 2023528907000058
((S)-5-(((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)アミノ)-6-モルホリノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(344mg、0.60mmol)をメタノール及びTHFの混合溶液に溶解させ、そこに次にLiOH(288mg、12.09mmol)水性溶液を加えた。添加後に、反応系を60℃に加熱し、16時間撹拌した。次に、反応系を0℃に冷却し、pHを2N塩酸で2~3に調整した。得られた混合物をDCMで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して乾燥させた。次に、1,4-ジオキサン中のHClの溶液を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮して乾燥させ、そこに次にDCM及びDMFを加え、続いてDIPEA(15.78g、122.08mmol)及びFDPP(2.95g、7.69mmol)を連続的に加えた。添加後に、反応系を室温で16時間撹拌した。反応系を減圧下で濃縮して乾燥させ、残留物を高圧力分取分離により分離して実施例17の化合物17を得た。
MS(ESI) m/z 428.4(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.71-9.58(m,1H)、8.53(s,1H)、8.28(t,J=6.1Hz,1H)、8.07-7.99(m,2H)、7.88-7.71(m,1H)、7.66-7.49(m,1H)、5.13-4.87(m,2H)、4.18(dd,J=14.5,5.9Hz,1H)、3.99(m,1H)、3.91-3.72(m,4H)、3.52(m,1H)、3.11(m,1H)、2.89(m,2H)、1.45(dd,J=6.1,4.1Hz,3H)。
実施例18:N-(4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)アセトアミド(化合物18)の調製:
Figure 2023528907000059
(4-アセチルアミノフェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例18の化合物18を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 476.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.16(s,1H)、9.62(d,J=8.8Hz,1H)、8.58(s,1H)、8.16-8.00(m,3H)、7.85-7.72(m,3H)、7.46(d,J=8.5Hz,2H)、5.10-4.96(m,2H)、4.14-3.97(m,2H)、3.23-3.10(m,1H)、2.11(s,3H)、1.48(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例19:4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-N-メチルベンズアミド(化合物19)の調製:
Figure 2023528907000060
(4-(メチルカルバモイル)フェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例19の化合物19を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 476.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.62(d,J=8.8Hz,1H)、8.69(s,1H)、8.58(d,J=4.7Hz,1H)、8.12(d,J=4.2Hz,2H)、8.08-7.99(m,3H)、7.76(dd,J=8.8,3.1Hz,1H)、7.64(d,J=8.2Hz,2H)、5.03(m,2H)、4.04(m,2H)、3.16(dd,J=13.1,10.1Hz,1H)、2.85(d,J=4.4Hz,3H)、1.48(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例20:(S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物20)の調製:
Figure 2023528907000061
1-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2(1H)-オンを使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例20の化合物20を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 450.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.62(d,J=8.5Hz,1H)、8.66(s,1H)、8.27(t,J=6.0Hz,1H)、8.04(d,J=3.1Hz,1H)、7.95(d,J=2.6Hz,1H)、7.76(dd,J=8.8,3.1Hz,1H)、7.53(dd,J=9.3,2.6Hz,1H)、6.56(d,J=9.3Hz,1H)、5.08-4.95(m,2H)、4.09-3.98(m,2H)、3.50(s,3H)、3.19-3.12(m,1H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例21:(S,1E,1E)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物21)の調製:
Figure 2023528907000062
(2,4-ジクロロフェニル)ボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例21の化合物21を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 487.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.66(dd,J=9.1,4.0Hz,1H)、8.76(d,J=3.3Hz,1H)、8.14(d,J=1.5Hz,1H)、8.05(m,2H)、7.91(dd,J=5.6,2.1Hz,1H)、7.73-7.59(m,2H)、7.59-7.51(m,1H)、5.10-4.90(m,2H)、4.09-3.92(m,2H)、3.15(t,J=12.0Hz,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例22:(S,1E,1E)-1-(2,6-ジフルオロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物22)の調製:
Figure 2023528907000063
2-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例22の化合物22を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 455.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.60(d,J=8.9Hz,1H)、8.97(s,1H)、8.32(t,J=6.0Hz,1H)、8.16(s,1H)、8.05(d,J=3.1Hz,1H)、7.76-7.60(m,2H)、7.37(m,2H)、5.14-4.91(m,2H)、4.03(m,2H)、3.15(m,1H)、1.48(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例23:(S,1E,1E)-1-シクロプロピル-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物23)の調製:
Figure 2023528907000064
シクロプロピルボロン酸を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例23の化合物23を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 383.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.68(d,J=8.9Hz,1H)、8.64(t,J=6.1Hz,1H)、8.44(d,J=1.2Hz,1H)、8.04(d,J=3.1Hz,1H)、8.02(s,1H)、7.83(dd,J=8.7,3.1Hz,1H)、5.12-4.97(m,2H)、4.16(dd,J=14.5,5.7Hz,1H)、4.00(m,1H)、3.17-3.07(m,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)、0.98(m,2H)、0.89-0.82(m,1H)、0.77(s,1H)、0.67(m,1H)。
実施例24:((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物24)の調製:
Figure 2023528907000065
1-メチルピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステルを使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例24の化合物24を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 423.4(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.59(d,J=8.6Hz,1H)、8.65(s,1H)、8.23-8.10(m,2H)、8.08(d,J=0.7Hz,1H)、8.03(d,J=3.1Hz,1H)、7.92-7.84(m,1H)、7.78(d,J=0.8Hz,1H)、5.19-4.89(m,2H)、4.10(dd,J=14.5,5.9Hz,1H)、4.01(m,1H)、3.96(s,3H)、3.15(m,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例25:(S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-フェニルアミノ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物25)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000066
工程1:(S)-5-(((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)アミノ)-6-(フェニルアミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物25A)の調製:
Figure 2023528907000067
(S)-6-ブロモ-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(567.0mg、1.0mmol)、Pd(dba)(91.5mg、0.1mmol)、t-BuXPhos(84.8mg、0.2mmol)、及びKCO(414.0mg、3.0mmol)をtert-ブタノール(5.0mL)に溶解させ、次に反応系をアルゴンでパージした。そして、反応系をマイクロ波反応器に入れ、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィーカラムにより分離及び精製して中間体化合物25Aを得た。
MS(ESI) m/z 580.2(M+H)
工程2:(S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-フェニルアミノ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物25)の調製
Figure 2023528907000068
実施例25の化合物25を実施例17における工程2の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 434.4(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.72(d,J=9.0Hz,1H)、8.60-8.54(m,1H)、8.50(t,J=6.1Hz,1H)、8.05(d,J=5.2Hz,2H)、7.71(dd,J=8.8,3.1Hz,1H)、7.60(s,1H)、7.26-7.07(m,2H)、6.87-6.77(m,1H)、6.77-6.67(m,2H)、5.17-4.83(m,2H)、4.27-3.84(m,2H)、3.14(m,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例26:(1E,1E,3R,6S)-4-フルオロ-3,6-ジメチル-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物26)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000069
工程1:(R)-6-ブロモ-5-((1-(5-フルオロ-2-メトキシピリジン-3-イル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物26A)の調製
Figure 2023528907000070
6-ブロモ-5-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(500mg、1.64mmol)、(R)-1-(5-フルオロ-2-メトキシピリジン-3-イル)エタン-1-アミン(335mg、1.97mmol)、TEA(497mg、4.92mmol)、及びEtOH(10mL)を反応フラスコに入れ、60℃で5時間反応させた。反応の完了後に、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物26Aを得た。
MS(ESI) m/z 438.0(M+H)
工程2:(R)-6-ブロモ-5-((1-(5-フルオロ-2-ヒドロキシピリジン-3-イル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物26B)の調製
Figure 2023528907000071
(R)-6-ブロモ-5-((1-(5-フルオロ-2-メトキシピリジン-3-イル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(580mg、1.32mmol)及び1,4-ジオキサン中のHClの溶液(4.0M、50mL)を反応フラスコに入れ、80℃で終夜反応させた。反応の完了後に、反応系を自然に室温に冷却させ、減圧下で濃縮し、そこに次にNaHCO溶液(2.0M、20mL)を加えた。得られた混合物を室温で撹拌下でpH6~7に中和させ、次にDCMで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物26Bを得た。
MS(ESI) m/z 424.0(M+H)
工程3:6-ブロモ-5-(((R)-1-(2-(((S)-1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物26C)の調製
Figure 2023528907000072
(R)-6-ブロモ-5-((1-(5-フルオロ-2-ヒドロキシピリジン-3-イル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(300mg、0.71mmol)、(R)-(2-ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(186mg、1.07mmol)、THF(5mL)及びPPh(372mg、1.42mmol)を連続的に反応フラスコに加え、そこにアルゴン雰囲気下で滴下でDIAD(247mg、1.42mmol)を加え、次に混合物を室温で終夜反応させた。反応混合物を濃縮して乾燥させ、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物26Cを得た。
MS(ESI) m/z 581.1(M+H)
工程4:5-(((R)-1-(2-(((S)-1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)エチル)アミノエチル)-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキシレート(化合物26D)の調製
Figure 2023528907000073
6-ブロモ-5-(((R)-1-(2-(((S)-1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)エチル)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(300mg、0.52mmol)、フェニルボロン酸(82.5mg、0.68mmol)、Pd(PPh(60mg、0.052mmol)、KPO(220mg、1.04mmol)、1,4-ジオキサン(6mL)、及び水(2mL)を反応フラスコに加え、アルゴン雰囲気下で90℃で3時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物をDCMで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物26Dを得た。
MS(ESI) m/z 579.3(M+H)
工程5:(1E,1E,3R,6S)-4-フルオロ-3,6-ジメチル-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物26)の調製
Figure 2023528907000074
実施例26の化合物26を実施例17における工程2の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 433.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.54(d,J=8.7Hz,1H)、8.61(s,1H)、8.11(s,1H)、8.02(d,J=8.2Hz,2H)、7.70-7.50(m,5H)、5.62-5.53(m,1H)、5.08(m,1H)、4.02(m,2H)、3.17(d,J=12.1Hz,1H)、1.49(dd,J=6.6,4.2Hz,6H)。
実施例27:3-クロロ-4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸メチル(化合物27)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000075
工程1:(S)-6-(4-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ-2-クロロフェニル)-5-(((2-((1-(1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物27A)の調製
Figure 2023528907000076
アルゴン雰囲気下で、(S)-6-ブロモ-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(BT113-114-016)(1.13g、2.0mmol)、2-クロロ-4-tert-ブチルアミノ-1-フェニルボロン酸ピナコールエステル(848.0mg、1.2mmol)、Xphos Pd G(180mg、0.1mmol)、Xphos(224mg、0.2mmol)、及びKPO(1.27g、3.0mmol)を1,4-ジオキサン/水(3:1、16.0mL)に溶解させ、そして反応系を80℃で3時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を水に注ぎ、水相を酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離及び精製して化合物27Aを得た。
MS(ESI) m/z 714.3(M+H)
工程2:(S,1E,1E)-1-(4-アミノ-2-クロロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物27B)の調製
Figure 2023528907000077
(S)-6-(4-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ-2-クロロフェニル)-5-(((2-((1-(1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(572.0mg、0.80mmol)をメタノール及びTHFの混合溶液に溶解させ、そこに次にLiOH(288mg、12.09mmol)水性溶液を加えた。添加後に、反応系を60℃に加熱し、16時間撹拌した。反応の完了後に、反応系を0℃に冷却し、pHを2N塩酸で2~3に調整した。得られた混合物をDCMで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物に、1,4-ジオキサン中のHClの溶液を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、次に残留物にDCM(120mL)及びDMF(60mL)を加え、続いて上記の混合溶液にDIPEA(15.78g、122.08mmol)及びFDPP(2.95g、7.69mmol)を連続的に加えた。添加後に、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を高圧力分取分離により分離して化合物27Bを得た。
MS(ESI) m/z 468.1(M+H)
工程3:3-クロロ-4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-16-イル)フェニル)カルバミン酸メチル(化合物27)
Figure 2023528907000078
(S,1E,1E)-1-(4-アミノ-2-クロロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(75.0mg、0.16mmol)をDCM(10.0mL)に溶解させ、そこに次にDIPEA(62.0mg、0.48mmol)を加え、そしてクロロカルボン酸メチル(23.0mg、0.24mmol)を0℃で加えた。次に、反応系を室温で2時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を高圧力分取分離により分離して実施例27の化合物27を得た。
MS(ESI) m/z 526.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.12(s,1H)、9.74-9.61(m,1H)、8.67(d,J=2.1Hz,1H)、8.12(s,1H)、8.10-7.94(m,2H)、7.92-7.68(m,2H)、7.67-7.34(m,3H)、5.09-4.87(m,2H)、4.01(m,2H)、3.74(s,3H)、3.14(t,J=12.0Hz,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例28:(S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物28)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000079
工程1:5,7-ジヒドロキシル-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物28A)の調製
Figure 2023528907000080
5-アミノ-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(5g、32.23mmol)をエタノールに溶解させ、そこに氷浴中で2-フェニルマロン酸ジエチル(15.2g、64.45mmol)及びナトリウムエトキシド(6.6g、96.68mmol)を連続的に加えた。反応物を90℃に加熱し、16時間撹拌した。反応の完了後に、反応系を0℃に冷却し、濾過した。濾過ケークをエタノールでリンスした。固体を水に溶解させ、そこに塩酸を加えてpHを1に調整した。多くの固体が沈殿し、それを濾過により収集した。濾過ケークを水でリンスし、次に乾燥させて化合物28Aを得た。
MS(ESI) m/z 300.1(M+H)
工程2:5,7-ジクロロ-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物28B)の調製
Figure 2023528907000081
0℃で、5,7-ジヒドロキシル-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(4.6g、15.37mmol)を含有する反応フラスコにPOCl(100mL)を加え、次にN,N-ジメチルフェニルアミン(5.22g、43.04mmol)を滴下で緩徐に加えた。添加後に、反応物を80℃に加熱し、次にこの温度で16時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を反応をクエンチするために氷水に緩徐に注ぎ、次に得られた混合物をジクロロメタンで2回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物28Bを得た。
MS(ESI) m/z 336.0(M+H)
工程3:7-アミノ-5-クロロ-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物28C)の調製
Figure 2023528907000082
5,7-ジクロロ-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(2.5g、7.44mmol)をエタノール中のアミンの溶液(100mL)に溶解させた。添加後に、反応系を室温で3時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を水に注ぎ、次に多くの黄色固体化合物を沈殿させた。濾過ケークを水でリンスし、次に乾燥させて化合物28Cを得た。
MS(ESI) m/z 317.1(M+H)
工程4:7-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)-5-クロロ-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物28D)の調製
Figure 2023528907000083
7-アミノ-5-クロロ-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(2.0g、6.31mmol)をDCMに溶解させ、そこに次にDMAP(1.5g、12.63mmol)を加えた。反応系を0℃に冷却し、0.5時間撹拌し、次に(Boc)O(2.8g、12.63mmol)を滴下で緩徐に加えた。添加後に、反応系を室温で3時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物28Dを得た。
MS(ESI) m/z 417.1(M+H)
工程5:(S)-7-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)-5-((2-((1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物28E)の調製
Figure 2023528907000084
7-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)-5-クロロ-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(600mg、1.44mmol)をエタノールに溶解させ、そこに次に(S)-(2-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イルオキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(517mg、1.73mmol)及びDIPEA(372mg、2.88mmol)を加えた。反応系を80℃に加熱し、16時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して化合物28Eを得た。
MS(ESI) m/z 680.3(M+H)
工程6:(S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物28)の調製
Figure 2023528907000085
実施例28の化合物28を実施例17における工程2の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 433.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.87(d,J=8.8Hz,1H)、8.07(s,1H)、8.00(d,J=3.1Hz,1H)、7.70(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.60(t,J=7.5Hz,2H)、7.51(m,1H)、7.35(s,2H)、6.98(t,J=6.2Hz,1H)、6.70(s,2H)、5.07-4.91(m,2H)、4.01(m,1H)、3.88(dd,J=14.6,5.7Hz,1H)、3.12(m,1H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例29:((3s,3s,6E,6E)-1-フルオロ-6-フェニル-2-オキサ-4,7-ジアザ-6(3,5)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-1(2,3)-ピリジン-3(1,3)-シクロブタナシクロオクタファン-5-オン(化合物29)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000086
工程1:((1s,3s)-3-((3-((1,3-ジオキソイソインドール-2-イル)メチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)シクロブタニル)カルバミン酸tert-ブチル(化合物29A)の調製
Figure 2023528907000087
アルゴンの保護下で、2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシピリジン-3-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(1g、3.68mmol)、((1r,3r)-3-ヒドロキシシクロブタニル)カルバミン酸tert-ブチル(1.03g、5.51mmol)、PPh(1.44g、5.51mmol)、及びDCM(40mL)を反応フラスコに加え、そこに次にDIAD(1.11g、5.51mmol)を0℃で滴下で加え、混合物を室温で2時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮して乾燥させた。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物29Aを得た。
MS(ESI) m/z 442.2(M+H)
工程2:((1s,3s)-3-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)シクロブタニル)カルバミン酸tert-ブチル(化合物29B)の調製
Figure 2023528907000088
((1s,3s)-3-((3-((1,3-ジオキソイソインドール-2-イル)メチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)シクロブタニル)カルバミン酸tert-ブチル(1g、2.27mmol)をエタノール(50mL)に溶解させ、そこに次にヒドラジン水和物(0.284g、4.54mmol、80%)を加え、反応混合物を80℃で終夜撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を収集して化合物29Bを得た。
MS(ESI) m/z 312.2(M+H)
工程3:6-ブロモ-5-((((2-((1s,3s)-3-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロブトキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物29C)の調製
Figure 2023528907000089
((1s,3s)-3-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)シクロブタニル)カルバミン酸tert-ブチル(300mg、1mmol)、6-ブロモ-5-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(308mg、1mmol)、DIPEA(226mg、2mmol)、及びエタノール(30mL)を反応フラスコに加え、60℃で3時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮して乾燥させた。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物29Cを得た。
MS(ESI) m/z 579.1(M+H)
工程4:5-(((2-((1s,3s)-3-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロブトキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)アミノエチル-6-ピラゾロエチル[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物29D)の調製
Figure 2023528907000090
アルゴンの保護下で、6-ブロモ-5-((((2-((1s,3s)-3-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロブトキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(160mg、0.28mmol)、フェニルボロン酸(41.2mg、0.34mmol)、Xphos(14.3mg、0.04mmol)、XphosPd G2(25.4mg、0.03mmol)、KPO(178mg、0.84mmol)、1,4-ジオキサン(10mL)、及び水(2.5mL)を反応フラスコに加え、混合物を100℃で2時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を水を加えることにより希釈し、得られた混合物を酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物29Dを得た。
MS(ESI) m/z 577.2(M+H)
工程5:((3s,3s,6E,6E)-1-フルオロ-6-フェニル-2-オキサ-4,7-ジアザ-6(3,5)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-1(2,3)-ピリジン-3(1,3)-シクロブタナシクロオクタファン-5-オン(化合物29)の調製
Figure 2023528907000091
実施例29の化合物29を実施例17における工程2の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 431.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.20(d,J=10.8Hz,1H)、8.60(s,1H)、8.12(s,1H)、8.04(d,J=3.0Hz,1H)、7.96(t,J=6.4Hz,1H)、7.80(dd,J=8.8,3.0Hz,1H)、7.66-7.53(m,4H)、5.26(m,1H)、5.14(q,J=4.5Hz,1H)、4.72(m,1H)、4.08(dd,J=14.8,5.9Hz,1H)、3.07(m,1H)、2.97-2.83(m,1H)、2.14(dd,J=13.3,7.5Hz,1H)、2.08(s,0H)、1.69(dd,J=13.7,7.6Hz,1H)
実施例30:(4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸メチル(化合物30)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000092
工程1:(S,1E,1E)-16-(4-(((ジフェニルメチレン)アミノ)フェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物30A)の調製
Figure 2023528907000093
(S,1E,1E)-1-(4-クロロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(500mg、1.10mmol)、ベンゾフェノンイミン(300mg、1.65mmol)、Xphos Pd G3(87.5mg、0.11mmol)、KPO(466mg、2.2mmol)、及び1,4-ジオキサン(10mL)を反応フラスコに加え、反応系をアルゴンでパージし、次に100℃で終夜反応させた。反応の完了後に、反応混合物を酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物30Aを得た。
MS(ESI) m/z 598.2(M+H)
工程2:(S,1E,1E)-1-(4-アミノフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物30B)の調製
Figure 2023528907000094
(S,1E,1E)-16-(4-(((ジフェニルメチレン)アミノ)フェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(250mg、0.42mmol)をTHF(1mL)に溶解させ、そこに濃塩酸(0.2mL)を加え、次に混合物を室温で撹拌下で30分間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を次の反応のために直接的に使用した。MS(ESI) m/z 434.2(M+H)
工程3:(4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸メチル(化合物30)の調製
Figure 2023528907000095
(S,1E,1E)-1-(4-アミノフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(270mg)をTHF(3mL)に溶解させ、そこにDIPEA(402mg、3.12mmol)を加え、次にアルゴン雰囲気下で、クロロギ酸メチル(88.4mg、0.94mmol)を0℃で滴下で加えた。混合物を室温まで緩徐に温め、撹拌下で5時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮して乾燥させた。残留物を高圧力分取分離により精製して実施例30の化合物30を得た。
MS(ESI) m/z 492.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.92(s,1H)、9.66-9.59(m,1H)、8.57(s,1H)、8.14-8.01(m,3H)、7.79(dd,J=8.8,3.1Hz,1H)、7.66(d,J=8.5Hz,2H)、7.49-7.42(m,2H)、5.07-4.97(m,2H)、4.07-4.00(m,2H)、3.72(s,3H)、3.15(dd,J=12.9,10.1Hz,1H)、1.48(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例31:(4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸イソプロピル(化合物31)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000096
クロロギ酸イソプロピルを使用してクロロギ酸メチルを置き換えて、実施例31の化合物31を実施例30における工程3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 520.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.81(s,1H)、9.63(d,J=8.9Hz,1H)、8.57(s,1H)、8.12-8.01(m,3H)、7.79(dd,J=8.8,3.1Hz,1H)、7.66(d,J=8.5Hz,2H)、7.48-7.40(m,2H)、5.11-4.87(m,3H)、4.11-3.96(m,2H)、3.15(dd,J=12.8,10.2Hz,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)、1.29(d,J=6.3Hz,6H)。
実施例32:1-(4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)-3-メチル尿素(化合物32)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000097
(S,1E,1E)-1-(4-アミノフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(270mg)をTHF(3mL)に溶解させ、そこにDIPEA(402mg、3.12mmol)を加え、次にアルゴン雰囲気下で、THF中のトリホスゲンの溶液(62mg、0.21mmol)を0℃で滴下で加えた。混合物をこの温度で1時間撹拌した。次に、上記の反応混合物に、THF中のメタンアミンの溶液(1M、0.5mL)を滴下で加えた。添加後に、混合物を室温に温め、1時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮して乾燥させた。残留物を高圧力分取分離により精製して実施例32の化合物32を得た。
MS(ESI) m/z 491.2
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.63(d,J=8.8Hz,1H)、8.77(s,1H)、8.54(s,1H)、8.08(d,J=6.4Hz,2H)、8.03(d,J=3.1Hz,1H)、7.80(dd,J=8.8,3.1Hz,1H)、7.60(d,J=8.4Hz,2H)、7.38(d,J=8.5Hz,2H)、6.09(q,J=4.6Hz,1H)、5.11-4.94(m,2H)、4.12-3.96(m,2H)、3.20-3.09(m,1H)、2.68(d,J=4.5Hz,3H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例33:((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-(ピリジン-2-イル)-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物33)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000098
工程1:(S)-6-ブロモ-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(化合物33A)の調製
Figure 2023528907000099
(S)-6-ブロモ-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(283.5mg、0.5mmol)を無水トルエン(10.0mL)に溶解させ、次に窒素保護下で、トリブチルスズ-オキシド(1.2g、2.0mmol)を加えた。そして、反応系を130℃で5日間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物33Aを得た。
MS(ESI) m/z 539.1(M+H)
工程2:(S,1E,1E)-1-ブロモ-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物33B)の調製
Figure 2023528907000100
(S)-6-ブロモ-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(108.0mg、0.2mmol)をDCM(5mL)に溶解させ、そこに次に1,4-ジオキサン中のHClの溶液を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応の完了後に、上記の反応混合物を減圧下で濃縮し、次に残留物をDCM(60mL)及びDMF(30mL)に溶解させ、続いてDIPEA(516mg、4.0mmol)及びFDPP(768.0mg、2.0mmol)を連続的に加えた。添加後に、反応系を室温で16時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物33Bを得た。
MS(ESI) m/z 421.0(M+H)
工程3:((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-(ピリジン-2-イル)-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物33)の調製
Figure 2023528907000101
アルゴンの保護下で、(S,1E,1E)-1-ブロモ-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(21.0mg、0.05mmol)をTHF(5mL)及びDMSO(5mL)の混合溶媒に溶解させ、そこに次に2-(トリブチルスタンニル)ピリジン(73.6mg、0.2mmol)及びPd(PPh(6.0mg、0.005mmol)を加えた。そして、反応系を90℃で5時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を高圧力分取分離により分離して実施例33の化合物33を得た。
MS(ESI) m/z 420.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.58(s,1H)、9.59(d,J=8.9Hz,1H)、9.40(s,1H)、8.79(d,J=4.9Hz,1H)、8.17(d,J=15.2Hz,2H)、8.01(dd,J=14.1,5.5Hz,2H)、7.86(dd,J=8.7,3.2Hz,1H)、7.52(dd,J=7.5,4.9Hz,1H)、5.09(m,2H)、4.33(dd,J=14.4,5.8Hz,1H)、4.03(m,1H)、3.16(t,J=11.7Hz,1H)、1.48(d,J=6.0Hz,3H)。
実施例34:(S,1E,1E)-1-(4-クロロ-1H-インドール-5-イル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物34)の調製:
Figure 2023528907000102
4-クロロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチルを使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例34の化合物34を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 492.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 11.68(s,1H)、9.74(t,J=7.5Hz,1H)、8.65(s,1H)、8.12(s,1H)、8.04(dd,J=8.0,3.1Hz,1H)、7.94(m,1H)、7.74(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.62-7.55(m,2H)、7.16(dd,J=32.3,8.2Hz,1H)、6.63(m,1H)、5.12-4.91(m,2H)、4.10-3.91(m,2H)、3.18-3.11(m,1H)、1.48(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例35:1-(3-クロロ-4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)-3-メチル尿素(化合物35)の調製:
Figure 2023528907000103
1-(3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-3-メチル尿素を使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例35の化合物35を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 525.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.69(d,J=9.0Hz,1H)、9.06(s,1H)、8.65(d,J=3.6Hz,1H)、8.12(d,J=1.6Hz,1H)、8.02(m,2H)、7.97(d,J=2.1Hz,1H)、7.76(m,1H)、7.65-7.53(m,1H)、7.46-7.28(m,2H)、5.09-4.90(m,2H)、4.08-3.95(m,2H)、3.14(t,J=12.1Hz,1H)、2.68(d,J=4.5Hz,3H)、1.47(d,J=6.0Hz,3H)。
実施例36:(S,1E,1E)-1-(4-アミノフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物36)の調製:
Figure 2023528907000104
(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)カルバミン酸tert-ブチルを使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例36の化合物36を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 434.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.65(d,J=8.6Hz,1H)、8.43(s,1H)、8.06(s,1H)、8.03(t,J=4.6Hz,2H)、7.80(dd,J=8.8,3.1Hz,1H)、7.20-7.14(m,2H)、6.76-6.71(m,2H)、5.46(s,2H)、5.10-4.95(m,2H)、4.04(m,2H)、3.19-3.09(m,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例37:(S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-(1H-ピラゾール-4-イル)-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物37)の調製:
Figure 2023528907000105
4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-1-カルボン酸tert-ブチルを使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例37の化合物37を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 409.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 13.30(s,1H)、9.60(d,J=8.8Hz,1H)、8.67(s,1H)、8.33-8.00(m,4H)、7.88(dd,J=8.8,3.1Hz,2H)、5.14-4.92(m,2H)、4.20-3.94(m,2H)、3.14(dd,J=13.0,10.2Hz,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例38:(S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物38)の調製:
Figure 2023528907000106
5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オンを使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例38の化合物38を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 475.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.85(d,J=9.7Hz,2H)、9.67(d,J=8.8Hz,1H)、8.56(s,1H)、8.11-8.02(m,2H)、7.75(dd,J=8.8,3.1Hz,1H)、7.14-7.02(m,3H)、5.11-4.94(m,2H)、4.03(m,2H)、3.15(dd,J=13.0,10.3Hz,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)、1.24(s,1H)。
実施例39:(S,1E,1E)-1-(4-メチルアミノ-2-クロロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物39)の調製:
Figure 2023528907000107
2-クロロ-4-tert-ブチルメチルアミノ-1-フェニルボロン酸ピナコールエステルを使用して(3-クロロフェニル)ボロン酸を置き換えて、実施例39の化合物39を実施例3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 482.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.71(d,J=8.9Hz,1H)、8.54(s,1H)、8.17-7.90(m,3H)、7.83-7.46(m,2H)、7.16(dd,J=28.7,8.5Hz,1H)、6.70(dd,J=43.0,6.9Hz,1H)、6.39-6.24(m,1H)、5.16-4.85(m,2H)、4.00(m,2H)、3.13(t,J=11.9Hz,1H)、2.75(d,J=4.9Hz,3H)、1.46(d,J=6.0Hz,3H)。
実施例40:(S,1E,1E)-1-(2-クロロ-4-(2-オキサオキサゾリジン-3-イル)フェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物40)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000108
工程1:(S,1E,1E)-1-(2-クロロ-4-(2-オキサオキサゾリジン-3-イル)フェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物40)の調製
Figure 2023528907000109
アルゴンの保護下で、(S,1E,1E)-1-ブロモ-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(50mg、0.12mmol)、3-(3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)オキサゾリジン-2-オン(77.5mg、0.24mmol)、Pd(dppf)Cl(8.8mg、0.012mmol)、KPO(51mg、0.24mmol)、ジオキサン(3mL)、及び水(1mL)を反応フラスコに加え、混合物を80℃で16時間反応させた。反応の完了後に、水を加えることにより反応をクエンチした。得られた混合物を酢酸エチルで3回抽出した。抽出された溶液を合わせ、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を高圧力分取分離により分離して化合物40を得た。
MS(ESI) m/z 538.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.68(d,J=9.0Hz,1H)、8.70(d,J=3.5Hz,1H)、8.13(d,J=1.5Hz,1H)、8.10-8.00(m,2H)、7.97(d,J=2.2Hz,1H)、7.72(m,1H)、7.67-7.50(m,2H)、5.10-4.93(m,2H)、4.53(t,J=8.0Hz,2H)、4.17(t,J=8.2Hz,2H)、4.01(dd,J=14.4,9.8Hz,2H)、3.15(t,J=12.0Hz,1H)、1.48(d,J=6.0Hz,3H)。
実施例41:(S,1E,1E)-1-(シクロペンタ-1-エン-1-イル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物41)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000110
2-(シクロペンタ-1-エン-1-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用して3-(3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)オキサゾリジン-2-オンを置き換えて、実施例41の化合物41を実施例40の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 409.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.53(d,J=8.7Hz,1H)、8.58(s,1H)、8.17(t,J=6.0Hz,1H)、8.11-8.00(m,2H)、7.85(dd,J=8.8,3.1Hz,1H)、6.29(t,J=2.2Hz,1H)、5.03(m,2H)、4.16(dd,J=14.5,5.8Hz,1H)、4.01(m,1H)、3.14(m,1H)、2.72(m,2H)、2.61(m,2H)、2.00(m,2H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例42:(S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-(4-(オキサゾール-2-アミノ)フェニル)-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物42)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000111
4-(オキサゾール-2-アミノ)フェニルボロン酸を使用して3-(3-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)オキサゾリジン-2-オンを置き換えて、実施例42の化合物42を実施例40の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 501.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.63(d,J=8.8Hz,1H)、8.66(s,1H)、8.15(t,J=6.1Hz,1H)、8.11(s,1H)、8.04(d,J=3.1Hz,1H)、7.77(dd,J=8.8,3.1Hz,1H)、7.69(d,J=8.2Hz,2H)、7.58(t,J=5.8Hz,2H)、5.02(m,2H)、4.11-3.96(m,2H)、3.18-3.11(m,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例43:(4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)カルバミン酸メチル(化合物43)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000112
工程1:(4-(((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)カルバミン酸tert-ブチル(化合物43A)の調製
(S,1E,1E)-1-ブロモ-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(100mg、0.24mmol)、2-(シクロペンタ-1-エン-1-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(155mg、0.48mmol)、Pd(dppf)Cl(17.6mg、0.024mmol)、KPO(102mg、0.48mmol)、ジオキサン(6mL)、及び水(2mL)を反応フラスコに加えた。混合物を80℃で16時間反応させた。反応の完了後に、水を加えることにより反応をクエンチした。得られた混合物を酢酸エチルで3回抽出した。抽出された溶液を合わせ、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して中間体化合物43Aを得た。
MS(ESI) m/z 538.2(M+H)
工程2:(4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)カルバミン酸メチル(化合物43)の調製
(4-(((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)カルバミン酸tert-ブチル(80mg、0.15mmol)をDCM(2mL)に溶解させ、そこにジオキサン中のHClの4M溶液(10mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を濃縮して溶媒を除去して粗生成物を得、それをDCM(5mL)に溶解させ、続いてTEA(45mg、0.45mmol)を加えた。混合物を0℃に冷却し、そこにクロロギ酸メチル(21.3mg、0.225mmol)を滴下で加えた。添加後に、氷浴を除去し、混合物を室温で6時間反応させた。反応の完了後に、溶媒を濃縮により除去した。残留物を高圧力分取分離により分離して化合物43を得た。
MS(ESI) m/z 496.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.60(d,J=8.6Hz,1H)、8.51(d,J=1.5Hz,1H)、8.18(d,J=2.3Hz,1H)、8.09-7.99(m,2H)、7.75(m,1H)、7.29(t,J=6.7Hz,1H)、5.82(s,1H)、5.13-4.93(m,2H)、4.15-3.96(m,2H)、3.80(s,1H)、3.57(s,3H)、3.13(dd,J=12.9,10.1Hz,1H)、2.44-2.51(m,2H),2.12(m,2H)、1.89(s,1H)1.69(d,J=39.3Hz,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例44:N-(3-クロロ-4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド(化合物44)の調製:
Figure 2023528907000113
メタンスルホニルクロリドを使用してクロロギ酸メチルを置き換えて、実施例44の化合物44を実施例27における工程3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 546.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.34(s,1H)、9.67(dd,J=9.0,3.6Hz,1H)、8.68(d,J=2.2Hz,1H)、8.13(s,1H)、8.03(m,2H)、7.82-7.70(m,1H)、7.66-7.57(m,1H)、7.57-7.50(m,1H)、7.49-7.43(m,1H)、7.33(m,1H)、5.11-4.91(m,2H)、4.10-3.94(m,2H)、3.19(s,4H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例45:3-クロロ-4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸イソプロピル(化合物45)の調製:
Figure 2023528907000114
クロロギ酸イソプロピルを使用してクロロギ酸メチルを置き換えて、実施例45の化合物45を実施例27における工程3の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 554.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.04(d,J=1.7Hz,1H)、9.68(dd,J=9.1,3.1Hz,1H)、8.67(d,J=2.2Hz,1H)、8.12(s,1H)、8.07-7.95(m,2H)、7.86(dd,J=10.4,2.1Hz,1H)、7.67(m,1H)、7.55(m,1H)、7.42(dd,J=26.8,8.4Hz,1H)、5.04(m,1H)、4.95(m,2H)、4.10-3.93(m,2H)、3.21-3.09(m,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)、1.30(d,J=6.2Hz,6H)。
実施例46:(3-クロロ-4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサジアザ-2,8-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸シクロプロピルメチル(化合物46)の調製:
Figure 2023528907000115
工程1:(3-クロロ-4-((S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサジアザ-2,8-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸シクロプロピルメチル(化合物46)の調製
(S,1E,1E)-1-(4-アミノ-2-クロロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(70mg、0.15mmol)、DIPEA(58mg、0.45mmol)及びCDI(97.2mg、0.6mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、混合物を40℃で終夜反応させた。上記の反応系に、シクロプロピルメタノール(21.6mg、0.3mmol)を滴下で加えた。添加後に、混合物を40℃で終夜更に反応させた。反応の完了後に、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を高圧力分取分離により分離して化合物46を得た。
MS(ESI) m/z 566.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.18(s,1H)、9.68(dd,J=9.0,3.7Hz,1H)、8.68(d,J=2.7Hz,1H)、8.12(d,J=1.2Hz,1H)、8.06-7.98(m,2H)、7.85(dd,J=12.9,2.1Hz,1H)、7.57(m,2H)、7.43(dd,J=26.3,8.4Hz,1H)、5.09-4.92(m,2H)、4.07-3.97(m,4H)、3.14(t,J=11.8Hz,1H)、1.47(d,J=6.0Hz,3H)、1.18(m,1H)、0.61-0.51(m,2H)、0.38-0.31(m,2H)。
実施例47:(S,1E,1E)-4-クロロ-6-メチル-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物47)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000116
工程1:5-クロロ-2-メトキシニコチノニトリル(化合物47A)の調製
Figure 2023528907000117
3-ブロモ-5-クロロ-2-メトキシピリジン(22.0g、100.0mmol)をDMF(200.0mL)に溶解させ、そこにシアン化亜鉛(17.5g、150.0mmol)及びPd(PPh(23.0g、20.0mmol)を室温で加え、次に反応系を窒素でパージした。そして、窒素保護下で、混合物を120℃で6時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を酢酸エチルに注ぎ、珪藻土で濾過した。濾液を水に注ぎ、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離及び精製して化合物47Aを得た。
MS(ESI) m/z 169.6(M+H)
工程2:(5-クロロ-2-メトキシピリジン-3-イル)メタンアミン(化合物47B)の調製
Figure 2023528907000118
5-クロロ-2-メトキシニコチノニトリル(8.4g、50.0mmol)をTHF(80.0mL)に溶解させ、そこにTHF中のボランの溶液(150.0mL、THF中1M、150.0mmol)を氷浴中で加え、添加後に、反応混合物を撹拌し、60℃で8時間反応させた。反応の完了後に、メタノールを反応混合物に加えて過剰なボランをクエンチした。次に、濾過後に、濾液を蒸発させて乾燥させ、残留物をカラムクロマトグラフィーに供して化合物47Bを得た。
MS(ESI) m/z 173.6(M+H)
工程3:6-ブロモ-5-((((5-クロロ-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物47C)の調製
Figure 2023528907000119
5-クロロ-6-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(6.1g、20.0mmol)をエタノールに溶解させ、そこに次に(5-クロロ-2-メトキシピリジン-3-イル)メタンアミン(3.5g、20.0mmol)及びDIPEA(5.1g、40.0mmol)を加え、反応系を80℃に加熱し、3時間撹拌した。反応の完了後に、エタノールを減圧下での濃縮により除去し、次に水を加えた。水性相をDCMで3回抽出した。有機相を合わせ、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物47Cを得た。
MS(ESI) m/z 441.7(M+H)
工程4:6-ブロモ-5-((((5-クロロ-2-ヒドロキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物47D)の調製
Figure 2023528907000120
6-ブロモ-5-((((5-クロロ-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(4.4g、10.0mmol)を1,4-ジオキサン中のHClの溶液(5.0mL、20.0mmol)に溶解させ、次に系を撹拌し、70℃で終夜反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物47Dを得た。
MS(ESI) m/z 427.7(M+H)
工程5:(S)-6-ブロモ-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-クロロピリジン-3-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物47E)の調製
Figure 2023528907000121
6-ブロモ-5-((((5-クロロ-2-ヒドロキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)アミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(3.4g、8.0mmol)をTHF(15.0mL)に溶解させ、そこに次に(R)-(2-ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(1.68g、9.6mmol)及びPPh(3.15g、12.0mmol)を連続的に加えた。そして、窒素保護下で、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.4g、12.0mmol)を緩徐に加えた。添加後に、反応混合物を室温で3時間反応させた。反応の完了後に、溶液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物47Eを得た。
MS(ESI) m/z 584.1(M+H)
工程6:(S)-6-フェニル-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-クロロピリジン-3-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物47F)の調製
Figure 2023528907000122
窒素保護下で、(S)-6-ブロモ-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-クロロピリジン-3-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(582.0mg、1.0mmol)、フェニルボロン酸(147mg、1.2mmol)、Pd(dppf)Cl(73.2mg、0.1mmol)、及びKCO(414.0mg、3.0mmol)を1,4-ジオキサン/水(3:1、16.0mL)に溶解させ、そして、反応系を90℃で3時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を水に注ぎ、水性相を酢酸エチルで2回抽出した。有機相を合わせ、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物47Fを得た。
MS(ESI) m/z 582.1(M+H)
工程7:(S,1E,1E)-4-クロロ-6-メチル-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物47)の調製
Figure 2023528907000123
(S)-6-フェニル-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-クロロピリジン-3-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(348.0mg、0.60mmol)をメタノール及びTHFの混合溶液に溶解させ、そこに次にLiOH(288mg、12.09mmol)水性溶液を加えた。添加後に、反応系を60℃に加熱し、16時間撹拌した。次に、反応系を0℃に冷却し、pHを2N塩酸で2~3に調整した。得られた混合物をDCMで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して乾燥させた。次に、1,4-ジオキサン中のHClの溶液を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応系を濃縮して乾燥させ、そこに次にDCM及びDMFを加え、続いてDIPEA(15.78g、122.08mmol)及びFDPP(2.95g、7.69mmol)を連続的に加えた。添加後に、反応系を室温で16時間撹拌した。反応系を減圧下で濃縮して乾燥させ、残留物を高圧力分取分離により分離して実施例50の化合物47を得た。
MS(ESI) m/z 435.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.59(d,J=8.8Hz,1H)、8.61(s,1H)、8.13-8.02(m,3H)、7.94(d,J=2.7Hz,1H)、7.63-7.49(m,5H)、5.14-5.04(m,1H)、4.99(dd,J=14.4,6.3Hz,1H)、4.04(m,2H)、3.15(dd,J=13.2,10.2Hz,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例48:(S,1E,1E)-6-メチル-1-フェニル-4-(ピリジン-2-イルアミノ)-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物48)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000124
工程1:(S)-5-(((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-(ピリジン-2-イルアミノ)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物48A)の調製
Figure 2023528907000125
窒素保護下で、(S)-6-フェニル-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-クロロピリジン-3-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(580.0mg、1.0mmol)をtert-ブタノール(30.0mL)に溶解させ、そこに2-アミノピリジン(122.0mg、1.3mmol)、Pd(dba)(91.5mg、0.1mmol)、BrettPhos(107.2mg、0.2mmol)及びCsCO(984.0mg、3.0mmol)を室温で連続的に加え、上記の系を110℃で3時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離及び精製して化合物48Aを得た。
MS(ESI) m/z 639.3(M+H)
工程2:(S,1E,1E)-6-メチル-1-フェニル-4-(ピリジン-2-イルアミノ)-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジナ-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物48)の調製
Figure 2023528907000126
(S)-5-(((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-(ピリジン-2-イルアミノ)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(382.0mg、0.60mmol)をメタノール及びTHFの混合溶液に溶解させ、そこに次にLiOH(288mg、12.09mmol)水性溶液を加えた。添加後に、反応系を60℃に加熱し、16時間撹拌した。次に、反応系を0℃に冷却し、pHを2N塩酸で2~3に調整した。得られた混合物をDCMで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して乾燥させた。次に、1,4-ジオキサン中のHClの溶液を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応系を濃縮して乾燥させ、そこに次にDCM及びDMFを加え、続いてDIPEA(15.78g、122.08mmol)及びFDPP(2.95g、7.69mmol)を連続的に加えた。添加後に、反応系を室温で16時間撹拌した。反応系を減圧下で濃縮して乾燥させ、残留物を高圧力分取分離により分離して実施例51の化合物48を得た。
MS(ESI) m/z 493.5(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.67(dd,J=8.9,1.7Hz,1H)、8.89(s,1H)、8.59(s,1H)、8.23-8.17(m,2H)、8.13(d,J=2.7Hz,1H)、8.09(s,1H)、8.07(dd,J=5.2,1.8Hz,1H)、7.61-7.49(m,6H)、6.76-6.67(m,2H)、5.08(m,1H)、4.99(dd,J=14.2,5.7Hz,1H)、4.10-3.95(m,2H)、3.13(m,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例49:(4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-フェニル)カルバミン酸メチル(化合物49)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000127
工程1:5,7-ジヒドロキシルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物49A)の調製
Figure 2023528907000128
5-アミノ-1H-ピラゾール-4-カルボン酸メチル(28.2g、200.0mmol)をメタノールに溶解させ、そこに氷水浴中でマロン酸ジエチル(64.0g、400.0mmol)及びナトリウムメトキシド(32.4g、600.0mmol)を連続的に加えた。反応物を90℃に加熱し、16時間撹拌した。反応の完了後に、反応系を0℃に冷却し、濾過した。濾過ケークをエタノールでリンスした。固体を水に溶解させ、次に塩酸を加えてpHを1に調整した。多くの固体を沈殿させ、濾過した。濾過ケークを水でリンスし、次に乾燥させて化合物49Aを得た。
MS(ESI) m/z 210.1(M+H)
工程2:5,7-ジクロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物49B)の調製
Figure 2023528907000129
氷浴中で、5,7-ジヒドロキシルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(10.45g、50.0mmol)を含有する反応フラスコに、POCl(100mL)を加え、次にN,N-ジメチルフェニルアミン(15.1g、125.0mmol)を滴下で緩徐に加えた。添加後に、反応物を80℃に加熱し、次にこの温度で16時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を反応をクエンチするために氷水に緩徐に注いだ。得られた混合物をDCMで2回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離及び精製して化合物49Bを得た。
MS(ESI) m/z 246.0(M+H)
工程3:5-クロロ-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物49C)の調製
Figure 2023528907000130
5,7-ジクロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(7.35g、30.0mmol)を1,4-ジオキサン及びDCMの混合溶液(ジオキサン/DCM=15.0mL/30.0mL)に溶解させ、そこにDIPEA(7.7g、60.0mmol)及びジベンジルアミン(7.1g、36.0mmol)を連続的に加えた。添加後に、反応系を室温で3時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を濃縮して過剰なPOClを除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物49Cを得た。
MS(ESI) m/z 407.1(M+H)
工程4:6-ブロモ-5-クロロ-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物49D)の調製
Figure 2023528907000131
5-クロロ-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(8.2g、20.0mmol)をDCMに溶解させ、そこにNBS(4.3g、24.0mmol)を加えた。添加後に、反応系を室温で16時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物49Dを得た。
MS(ESI) m/z 485.0(M+H)
工程5:(S)-6-ブロモ-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物49E)の調製
Figure 2023528907000132
6-ブロモ-5-クロロ-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(7.26g、15.0mmol)をエタノールに溶解させ、そこに次に(S)-(2-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イルオキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(6.78g、22.5mmol)及びDIPEA(5.8g、45.0mmol)を加え、反応系を80℃に加熱し、16時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物49Eを得た。
MS(ESI) m/z 748.7(M+H)
工程6:(S,1E,1E)-1-ブロモ-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-112,6-ジメチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物49F)の調製
Figure 2023528907000133
(S)-6-ブロモ-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(7.47g、10.0mol)をメタノール及びTHFの混合溶液に溶解させ、そこに次にLiOH(4.8g、200.0mmol)水性溶液を加えた。添加後に、反応系を60℃に加熱し、16時間撹拌した。次に、反応系を0℃に冷却し、pHを2N塩酸で2~3に調整した。得られた混合物をDCMで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して乾燥させた。次に、1,4-ジオキサン中のHClの溶液を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応系を濃縮して乾燥させ、そこに次にDCM及びDMFを加え、続いてDIPEA(19.32g、150.0mmol)及びFDPP(19.2g、50.0mmol)を連続的に加えた。添加後に、反応系を室温で16時間撹拌した。反応系を減圧下で濃縮して乾燥させ、残留物をC-18逆相分取分離により分離して化合物49Fを得た。
MS(ESI) m/z 630.2(M+H)
工程7:(S,1E,1E)-1-((4-tert-ブチルオキシカルボニルアミノ)フェニル)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-112,6-ジメチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物49G)の調製
Figure 2023528907000134
窒素保護下で、(S,1E,1E)-1-ブロモ-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-112,6-ジメチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(6.29g、10.0mmol)及び4-tert-ブチルオキシカルボニルアミノフェニルボロン酸ピナコールエステル(3.83g、12.0mmol)を1,4-ジオキサン/水(60.0mL)を含有する反応フラスコに加え、そこに次にPd(PPh(1.2g、1.0mmol)及びCsCO(9.84g、30.0mmol)を加え、そして、反応混合物を80℃で3時間撹拌した。反応の完了後に、反応系を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物49Gを得た。
MS(ESI) m/z 729.8(M+H)
工程8:(S,1E,1E)-1-(4-アミノ)フェニル)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-112,6-ジメチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物49H)の調製
Figure 2023528907000135
(S,1E,1E)-1-((4-tert-ブチルオキシカルボニルアミノ)フェニル)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-112,6-ジメチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(3.28g、4.5mmol)をDCM(60.0mL)に溶解させ、そこに次に1,4-ジオキサン中のHClの溶液を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮して化合物49Hを得た。
MS(ESI) m/z 629.8(M+H)
工程9:(4-((S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-フェニル)カルバミン酸メチル(化合物49I)の調製
Figure 2023528907000136
(S,1E,1E)-1-(4-アミノ)フェニル)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-112,6-ジメチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(628mg、1.0mmol)をDCM(10.0mL)に溶解させ、そこに次に氷浴中でDIPEA(387mg、3.0mmol)を加え、そしてクロロギ酸メチル(141mg、1.5mmol)を滴下で緩徐に加えた。添加後に、反応系を撹拌し、室温で3時間反応させた。反応の完了後に、反応系を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物49Iを得た。
MS(ESI) m/z 687.3(M+H)
工程10:(4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-フェニル)カルバミン酸メチル(化合物49)の調製
Figure 2023528907000137
(4-((S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-フェニル)カルバミン酸メチル(68.6mg、0.1mmol)をDCM(10.0mL)に溶解させ、そこに氷浴中でトリフルオロメタンスルホン酸(150.0mg、1.0mmol)を加え、次に混合物を撹拌し、氷浴中で2時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を高圧力分取分離により分離して、実施例52の化合物49を得た。
MS(ESI) m/z 507.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.89(d,J=6.9Hz,2H)、8.05(s,1H)、7.99(d,J=3.1Hz,1H)、7.72-7.64(m,3H)、7.25(d,J=18.1Hz,2H)、6.99(t,J=6.2Hz,1H)、6.69(s,2H)、5.01(m,1H)、4.93(m,1H)、4.01(m,1H)、3.87(dd,J=14.6,5.7Hz,1H)、3.72(s,3H)、3.11(m,1H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例50:(S,1E,1E)-1-アミノ-1-(4-クロロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物50)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000138
工程1:(S,1E,1E)-1-((4-クロロフェニル)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-1,6-ジメチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物50A)の調製
Figure 2023528907000139
窒素保護下で、(S,1E,1E)-1-ブロモ-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-1,6-ジメチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(6.29g、10.0mmol)及び4-クロロフェニルボロン酸(1.87g、12.0mmol)を1,4-ジオキサン/水(60.0mL)を含有する反応フラスコに加え、そこに次にPd(PPh(1.2g、1.0mmol)及びCsCO(9.84g、30.0mmol)を加えた。次に、系を窒素で2回パージし、そして、反応混合物を80℃で3時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物50Aを得た。
MS(ESI) m/z 648.2(M+H)
工程2:(S,1E,1E)-1-アミノ-1-(4-クロロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物50)の調製
Figure 2023528907000140
(4-((S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-フェニル)カルバミン酸メチル(64.7mg、0.1mmol)をDCM(10.0mL)に溶解させ、そこに次に氷浴中でトリフルオロメタンスルホン酸(150mg、1.0mmol)を加え、混合物を氷浴中で2時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離及び精製して化合物50を得た。
MS(ESI) m/z 468.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.87(d,J=8.9Hz,1H)、8.06(s,1H)、7.99(d,J=3.1Hz,1H)、7.70-7.58(m,3H)、7.35(d,J=18.6Hz,2H)、7.03(t,J=6.2Hz,1H)、6.88(s,2H)、5.08-4.88(m,2H)、4.00(m,J=13.2,9.1,4.0Hz,1H)、3.84(dd,J=14.6,5.7Hz,1H)、3.10(m,J=13.5,10.1,1.4Hz,1H)、1.45(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例51:(S,1E,1E)-1-アミノ-1-(4-フルオロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物51)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000141
工程1:(S)-5-(((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)-6-(4-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物51A)の調製
Figure 2023528907000142
窒素保護下で、(S)-6-ブロモ-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(1.5g、2.0mmol)、p-フルオロフェニルボロン酸(848.0mg、1.2mmol)、Xphos Pd G(180mg、0.1mmol)、Xphos(224mg、0.2mmol)、及びKPO(1.27g、3.0mmol)を1,4-ジオキサン/水(3:1、16.0mL)に溶解させ、そして、系を80℃で3時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を水に注ぎ、水性相を酢酸エチルで2回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物51Aを得た。
MS(ESI) m/z 764.3(M+H)
工程2:(S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-1-(4-フルオロフェニル)-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物51B)の調製
Figure 2023528907000143
(S)-5-(((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)-6-(4-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(610.0mg、0.80mmol)をメタノール及びTHFの混合溶液に溶解させ、そこに次にLiOH(288mg、12.09mmol)水性溶液を加えた。添加後に、反応系を60℃に加熱し、16時間撹拌した。次に、反応系を0℃に冷却し、pHを2N塩酸で2~3に調整した。得られた混合物をDCMで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して乾燥させた。次に、1,4-ジオキサン中のHClの溶液を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応系を濃縮して乾燥させ、そこに次にDCM及びDMFを加え、続いてDIPEA(15.78g、122.08mmol)及びFDPP(2.95g、7.69mmol)を連続的に加えた。添加後に、反応系を室温で16時間撹拌した。反応系を減圧下で濃縮して乾燥させ、残留物をC-18逆相分取分離により分離して化合物51Bを得た。
MS(ESI) m/z 632.3(M+H)
工程3:(S,1E,1E)-1-アミノ-1-(4-フルオロフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物51)の調製
Figure 2023528907000144
(S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-1-(4-フルオロフェニル)-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(63.1mg、0.1mmol)をDCM(10.0mL)に溶解させ、そこに氷浴中でトリフルオロメタンスルホン酸(150mg、1.0mmol)を加え、次に混合物を氷浴中で2時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を高圧力分取分離により分離及び精製して化合物51を得た。
MS(ESI) m/z 452.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.90(d,J=8.8Hz,1H)、8.07(s,1H)、7.99(d,J=3.0Hz,1H)、7.68(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.38(dd,J=20.5,7.4Hz,4H)、7.00(t,J=6.2Hz,1H)、6.83(s,2H)、5.06-4.89(m,2H)、4.01(m,1H)、3.86(dd,J=14.7,5.7Hz,1H)、3.18-3.06(m,1H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例52:(S,1E,1E)-1-アミノ-1-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物52)の調製:
Figure 2023528907000145
5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-カルボン酸tert-ブチルを使用してp-フルオロフェニルボロン酸を置き換えて、実施例52の化合物52を実施例51の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 474.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 12.63(s,1H)、9.94(d,J=9.0Hz,1H)、8.33(s,1H)、8.07(s,1H)、8.00(d,J=3.0Hz,1H)、7.80(t,J=7.1Hz,1H)、7.74-7.61(m,1H)、7.61-7.48(m,1H)、7.19-7.04(m,1H)、6.99(q,J=5.6Hz,1H)、6.69(s,2H)、5.09-4.86(m,2H)、4.02(m,1H)、3.91-3.77(m,1H)、3.12(dd,J=13.1,10.3Hz,1H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例53:(S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-1-(1H-インドール-5-イル)-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物53)の調製:
Figure 2023528907000146
5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチルを使用してp-フルオロフェニルボロン酸を置き換えて、実施例53の化合物53を実施例51の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 473.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 11.15(s,1H)、9.93(dd,J=17.5,9.0Hz,1H)、8.10-7.97(m,2H)、7.81-7.56(m,2H)、7.15-6.90(m,2H)、6.79-6.41(m,2H)、6.65(m,1H)、4.98(d,J=27.9Hz,2H)、3.90(s,2H)、3.46(dd,J=15.8,8.2Hz,2H)、3.12(t,J=11.8Hz,1H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例54:(S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-1-(4-(メチルアミノ)フェニル)-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物54)の調製:
Figure 2023528907000147
(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)カルバミン酸tert-ブチルメチルを使用してp-フルオロフェニルボロン酸を置き換えて、実施例54の化合物54を実施例51の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 463.3(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.91(d,J=8.8Hz,1H)、8.04(s,1H)、7.99(d,J=3.1Hz,1H)、7.71(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.11-6.94(m,3H)、6.75(d,J=7.9Hz,2H)、6.49(s,2H)、5.94(q,J=5.0Hz,1H)、5.01(m,1H)、4.93(m,1H)、4.00(m,1H)、3.89(dd,J=14.6,5.7Hz,1H)、3.15-3.07(m,1H)、2.77(d,J=4.8Hz,3H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例55:1-(4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)-3-メチル尿素(化合物55)の調製:
Figure 2023528907000148
1-メチル-3-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)尿素を使用してp-フルオロフェニルボロン酸を置き換えて、実施例55の化合物55を実施例51の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 506.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.89(d,J=9.0Hz,1H)、8.72(s,1H)、8.05(s,1H)、8.00(d,J=3.1Hz,1H)、7.70(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.61(d,J=14.1Hz,2H)、7.17(d,J=18.4Hz,2H)、7.00(t,J=6.2Hz,1H)、6.65(s,2H)、6.06(q,J=4.6Hz,1H)、5.01(m,1H)、4.93(m,1H)、4.00(m,1H)、3.88(dd,J=14.6,5.8Hz,1H)、3.11(dd,J=12.9,10.3Hz,1H)、2.68(d,J=4.5Hz,3H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例56:S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-1-(p-メチルフェニル)-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物56)の調製:
Figure 2023528907000149
4-(4,4,5,5-テトラメチル1,3,2-ジオキサボロラン-ジイル)トルエンを使用してp-フルオロフェニルボロン酸を置き換えて、実施例56の化合物56を実施例51の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 448.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.89(d,J=8.9Hz,1H)、8.06(s,1H)、8.00(d,J=3.1Hz,1H)、7.69(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.41(d,J=7.6Hz,2H)、7.29-7.16(m,2H)、6.97(t,J=6.2Hz,1H)、6.67(s,2H)、5.01(m,1H)、4.93(m,1H)、4.01(m,1H)、3.87(dd,J=14.6,5.7Hz,1H)、3.11(dd,J=13.0,10.3Hz,1H)、2.42(s,3H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例57:(S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-1-(4-(イソプロピルアミノ)フェニル)-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物57)の調製:
Figure 2023528907000150
4-イソプロピルアミノフェニルボロン酸ピナコールエステルを使用してp-フルオロフェニルボロン酸を置き換えて、実施例57の化合物57を実施例51の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 491.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.91(d,J=8.9Hz,1H)、8.04(s,1H)、7.99(d,J=3.1Hz,1H)、7.72(dd,J=9.0,3.1Hz,1H)、7.07-6.95(m,3H)、6.80-6.69(m,2H)、6.50(s,2H)、5.76(d,J=7.6Hz,1H)、4.97(m,2H)、4.00(m,1H)、3.90(dd,J=14.6,5.7Hz,1H)、3.59(m,1H)、3.16-3.05(m,1H)、1.45(d,J=6.1Hz,3H)、1.20(dd,J=6.3,3.0Hz,6H)。
実施例58:(S,1E,1E)-1-アミノ-1-(4-(ジメチルアミノ)フェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物58)の調製:
Figure 2023528907000151
4-(N,N-ジメチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを使用してp-フルオロフェニルボロン酸を置き換えて、実施例58の化合物58を実施例51の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 477.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.91(d,J=9.0Hz,1H)、8.04(s,1H)、8.00(d,J=3.0Hz,1H)、7.71(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.19-7.07(m,2H)、7.02-6.90(m,3H)、6.54(s,2H)、5.07-4.89(m,2H)、4.01(m,1H)、3.89(dd,J=14.6,5.7Hz,1H)、3.11(dd,J=13.0,10.3Hz,1H)、2.53(s,6 H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例59:(S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-1-(4-メトキシフェニル)-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物59)の調製:
Figure 2023528907000152
4-(N,N-ジメチルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステルを使用してp-フルオロフェニルボロン酸を置き換えて、実施例59の化合物59を実施例51の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 464.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.90(d,J=8.9Hz,1H)、8.05(s,1H)、8.00(d,J=3.1Hz,1H)、7.69(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.33-7.12(m,4H)、6.97(t,J=6.2Hz,1H)、6.67(s,2H)、5.07-4.89(m,2H)、4.01(m,1H)、3.85(s,4H)、3.16-3.07(m,1H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例60:(S,1E,1E)-1-アミノ-1-(4-アミノフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物60)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000153
工程1:(S,1E,1E)-1-アミノ-1-(4-アミノフェニル)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物60)の調製
(S,1E,1E)-1-(4-アミノ)フェニル)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-112,6-ジメチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(62.8mg、0.1mmol)をDCM(10.0mL)に溶解させ、そこに氷浴中でトリフルオロメタンスルホン酸(150mg、1.0mmol)を加え、次に混合物を氷浴中で2時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離及び精製して化合物60を得た。
MS(ESI) m/z 449.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.91(d,J=8.9Hz,1H)、8.04(s,1H)、7.99(d,J=3.1Hz,1H)、7.71(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、6.96(m,3H)、6.76(d,J=8.0Hz,2H)、6.50(s,2H)、5.35(s,2H)、5.01(m,1H)、4.92(m,1H)、4.00(m,1H)、3.89(dd,J=14.6,5.7Hz,1H)、3.11(dd,J=13.1,10.3Hz,1H)、1.45(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例61:4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-フェニル)カルバミン酸イソプロピル(化合物61)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000154
工程1:(4-((S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-フェニル)カルバミン酸イソプロピル(化合物61A)の調製
Figure 2023528907000155
(S,1E,1E)-1-(4-アミノ)フェニル)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-112,6-ジメチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(628mg、1.0mmol)をDCM(10.0mL)に溶解させ、そこに次に氷浴中でDIPEA(387mg、3.0mmol)を加え、そして、クロロギ酸イソプロピル(183.0mg、1.5mmol)を氷浴中で滴下で緩徐に加えた。添加後に、反応系を室温に温め、撹拌下で3時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで分離及び精製して化合物61Aを得た。
MS(ESI) m/z 715.3(M+H)
工程2:(4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-フェニル)カルバミン酸イソプロピル(化合物61)の調製
Figure 2023528907000156
(4-((S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-フェニル)カルバミン酸イソプロピル(68.6mg、0.1mmol)をDCM(10.0mL)に溶解させ、そこに氷浴中でトリフルオロメタンスルホン酸(150mg、1.0mmol)を加え、次に混合物を氷浴中で2時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を高圧力分取分離により分離及び精製して化合物61を得た。
MS(ESI) m/z 535.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.89(d,J=9.0Hz,1H)、9.79(s,1H)、8.05(s,1H)、8.00(d,J=3.1Hz,1H)、7.69(dd,J=8.6,3.9Hz,3H)、7.32-7.14(m,2H)、6.98(t,J=6.2Hz,1H)、6.70(s,2H)、5.06-4.97(m,1H)、4.97-4.88(m,2H)、4.00(m,1H)、3.87(dd,J=14.6,5.7Hz,1H)、3.11(dd,J=13.1,10.3Hz,1H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)、1.29(d,J=6.2Hz,6H)。
実施例62:(4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-フェニル)カルバミン酸エチル(化合物62)の調製:
Figure 2023528907000157
クロロギ酸エチルを使用してクロロギ酸イソプロピルを置き換えて、実施例62の化合物62を実施例61の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 521.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.94-9.84(m,2H)、8.05(s,1H)、8.00(d,J=3.1Hz,1H)、7.69(m,3H)、7.24(d,J=19.7Hz,2H)、6.99(t,J=6.2Hz,1H)、6.70(s,2H)、5.01(m,1H)、4.93(m,1H)、4.18(q,J=7.1Hz,2H)、4.00(m,1H)、3.87(dd,J=14.6,5.7Hz,1H)、3.11(dd,J=13.1,10.2Hz,1H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)、1.28(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例63:(4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸シクロプロピルメチル(化合物63)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000158
工程1:(3-クロロ-4-((S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸シクロプロピルメチル(化合物63A)の調製
Figure 2023528907000159
(S,1E,1E)-1-(4-アミノフェニル)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(160mg、0.25mmol)及びDIPEA(97mg、0.75mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、次にCDI(203mg、1.25mmol)を反応フラスコに加えた。混合物を40℃で終夜反応させた後に、シクロプロピルメタノール(36mg、0.5mmol)を滴下で加えた。添加後に、混合物を40℃で終夜反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで分離及び精製して化合物63Aを得た。
MS(ESI) m/z 761.3(M+H)
工程2:(4-((S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸シクロプロピルメチル(化合物63)の調製
Figure 2023528907000160
(3-クロロ-4-((S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸シクロプロピルメチル(160mg、0.2mmol)及びジクロロメタン(10mL)を反応フラスコに加え、そこに炭素上のパラジウム(100mg)及び水酸化パラジウム(100mg)を加えた。水素を導入して空気を置き換え、次に混合物を室温で終夜反応させた。反応の完了後に、反応混合物を濾過し、濃縮した。残留物を高圧力分取分離により分離及び精製して化合物63を得た。
MS(ESI) m/z 547.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.91-9.83(m,2H)、8.04(s,1H)、7.99(d,J=3.0Hz,1H)、7.71-7.63(m,3H)、7.23(m,2H)、6.96(t,J=6.2Hz,1H)、6.67(s,2H)、5.05-4.88(m,3H)、3.99(m,1H)、3.86(dd,J=14.6,5.7Hz,1H)、3.10(dd,J=12.9,10.2Hz,1H)、2.39-2.28(m,3H)、2.14-2.01(m,2H)、1.78(q,J=10.4Hz,1H)、1.63(m,1H)、1.45(d,J=6.1Hz,2H)。
実施例64:(S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-(メチルアミノ)-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物64)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000161
工程1:5-クロロ-7-(メチルアミノ)-6-フェニルピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物64A)の調製
Figure 2023528907000162
5,7-ジクロロ-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(1.5g、4.46mmol)をTHF中のメタンアミン及びエタノールの混合溶液(100mL)に溶解させ、そこに次にKCO(617mg、4.46mmol)を加えた。上記の反応系を室温で3時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を水に注ぎ、次に多くの黄色固体化合物を沈殿させ、濾過した。濾過ケークを水でリンスし、次に乾燥させて化合物64Aを得た。
MS(ESI) m/z 331.1(M+H)
工程2:7-((tert-ブチルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)-5-クロロ-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物64B)の調製
Figure 2023528907000163
5-クロロ-7-(メチルアミノ)-6-フェニルピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(1.26g、3.81mmol)をDCMに溶解させ、そこに次にDMAP(47mg、0.38mmol)を加えた。反応系を0℃に冷却し、0.5時間撹拌した。次に、(Boc)O(1.66g、7.62mmol)を滴下で緩徐に加えた。添加後に、反応系を室温で3時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離及び精製して化合物64Bを得た。
MS(ESI) m/z 431.1(M+H)
工程3:(S)-7-(((tert-ブチルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ]-5-フルオロピリジン)エチル-3-イル)メチル)アミノ)-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物64C)の調製
Figure 2023528907000164
7-((tert-ブチルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)-5-クロロ-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(1.44g、3.34mmol)をエタノールに溶解させ、そこに次に(S)-(2-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イルオキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、5.01mmol)及びDIPEA(1.30g、10.03mmol)を加えた。反応系を80℃に加熱し、16時間撹拌した。反応の完了後に、反応系を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで分離及び精製して化合物64Cを得た。
MS(ESI) m/z 694.3(M+H)
工程4:(S,1E,1E)-4-フルオロ-6-メチル-1-(メチルアミノ)-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物64)の調製
Figure 2023528907000165
(S)-7-(((tert-ブチルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ]-5-フルオロピリジン)エチル-3-イル)メチル)アミノ)-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(684mg、0.99mmol)をメタノール及びTHFの混合溶液に溶解させ、そこに次にLiOH(472mg、19.72mmol)水性溶液を加えた。添加後に、反応系を60℃に加熱し、16時間撹拌した。次に、反応系を0℃に冷却し、pHを2N塩酸で2~3に調整した。得られた混合物をDCMで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して乾燥させた。次に、1,4-ジオキサン中のHClの溶液を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応系を濃縮して乾燥させ、そこに次にDCM及びDMFを加え、続いてDIPEA(17.2g、133.10mmol)及びFDPP(3.41g、8.87mmol)を連続的に加えた。添加後に、反応系を室温で16時間撹拌し、次に減圧下で濃縮して乾燥させた。残留物を高圧力分取分離により分離して化合物64を得た。
MS(ESI) m/z 448.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.86(d,J=8.9Hz,1H)、8.06(s,1H)、7.99(d,J=3.1Hz,1H)、7.66(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.54(m,3H)、7.48-7.36(m,2H)、7.27(q,J=5.2Hz,1H)、6.79(t,J=6.1Hz,1H)、5.02(m,1H)、4.92(m,1H)、4.01(m,1H)、3.88(dd,J=14.6,5.7Hz,1H)、3.11(m,1H)、2.26(d,J=5.2Hz,3H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例65:(1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物65)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000166
工程1:7-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)-5-((((2-(2-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)エトキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物65A)の調製
Figure 2023528907000167
7-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)-5-クロロ-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(500mg、1.20mmol)をエタノールに溶解させ、そこに次に(2-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(411mg、1.44mmol)及びDIPEA(465mg、3.60mmol)を加えた。反応系を80℃に加熱し、16時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して化合物65Aを得た。
MS(ESI) m/z 666.3(M+H)
工程2:(1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物65)の調製
Figure 2023528907000168
実施例65の化合物65を実施例17における工程2の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 420.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.73(dd,J=7.8,2.4Hz,1H)、8.08(s,1H)、8.02(d,J=3.1Hz,1H)、7.72(dd,J=8.8,3.0Hz,1H)、7.60(t,J=7.5Hz,2H)、7.55-7.48(m,1H)、7.36(d,J=17.9Hz,2H)、6.93(t,J=6.1Hz,1H)、6.70(s,2H)、4.99(m,1H)、4.59(m,1H)、4.36(m,1H)、3.91(m,2H)、3.51-3.38(m,1H)。
実施例66:((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-1-(2-フルオロフェニル)-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物66)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000169
工程1:2-(2-フルオロフェニル)マロン酸ジエチル(化合物66A)の調製
Figure 2023528907000170
窒素保護下で、2-フルオロヨードベンゼン(21g、94.6mmol)、THF(600mL)、マロン酸ジエチル(30.3g、189.2mmol)、CuI(0.9g、4.73mmol)、2-ピリジンカルボン酸(2.32g、18.9mmol)及びCsCO(46.15g、142mmol)を連続的に反応フラスコに加え、混合物を70℃で終夜反応させた。反応の完了後に、反応系を室温に冷却し、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物66Aを得た。
MS(ESI) m/z 255.1(M+H)
工程2:6-(2-フルオロフェニル)-5,7-ジヒドロキシルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物66B)の調製
Figure 2023528907000171
2-(2-フルオロフェニル)マロン酸ジエチル(22g、86.6mmol)、5-アミノ-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(10.3g、66.6mmol)、及びトリ-n-ブチルアミン(13.6g、73.3mmol)を180℃で8時間反応させた。反応の完了後に、粗生成物を直接的に次の反応において使用した。
MS(ESI) m/z 318.1(M+H)
工程3:5,7-ジクロロ-6-(2-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物66C)の調製
Figure 2023528907000172
6-(2-フルオロフェニル)-5,7-ジヒドロキシルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(20g、63.1mmol)、PCl(19.68g、94.65mmol)、及びPOCl(150mL)を反応フラスコに加え、次に反応系を100℃で終夜反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、氷水に注いだ。水性相を酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離及び精製して化合物66Cを得た。
MS(ESI) m/z 354.0(M+H)
工程4:7-アミノ-5-クロロ-6-(2-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物66D)の調製
Figure 2023528907000173
5,7-ジクロロ-6-(2-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(5g、14.2mmol)、DCM(20mL)、及びメタノール中のアンモニアの溶液(20mL)を反応フラスコに加え、次に混合物を室温で終夜反応させた。反応の完了後に、反応混合物を水を加えることにより希釈し、濾過し、酢酸エチルでリンスして化合物66Dを得た。
MS(ESI) m/z 335.1(M+H)
工程5:(S)-7-アミノ-5-((((2-((1-(((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-6-(2-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物66E)の調製
Figure 2023528907000174
7-アミノ-5-クロロ-6-(2-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(500mg、1.5mmol)、(S)-(2-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(900mg、3mmol)、DIPEA(580mg、4.5mmol)、及びn-ブタノール(10mL)を30mLの密閉されたチューブに加えた。混合物を撹拌下で120℃で終夜反応させ、続いて2日間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を、水を加えることにより希釈し、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を水及び飽和ブラインで連続的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して化合物66Eを得た。
MS(ESI) m/z 598.3(M+H)
工程6:((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-1-(2-フルオロフェニル)-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物66)の調製
Figure 2023528907000175
実施例66の化合物66を実施例17における工程2の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 452.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.87(d,J=9.0Hz,1H)、8.08(s,1H)、8.01(t,J=2.7Hz,1H)、7.67(m,1H)、7.58(m,1H)、7.47-7.33(m,3H)、7.12(m,1H)、7.00(d,J=3.6Hz,2H)、5.07-4.90(m,2H)、4.02(m,1H)、3.86(m,1H)、3.12(m,1H)、1.46(d,J=6.0Hz,3H)。
実施例67:(4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-フェニル)カルバミン酸プロピル(化合物67)の調製:
Figure 2023528907000176
クロロギ酸n-プロピルを使用してクロロギ酸メチルを置き換えて、実施例67の化合物67を実施例61の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 535.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.99-9.76(m,2H)、8.05(s,1H)、8.00(d,J=3.1Hz,1H)、7.69(dd,J=8.7,3.6Hz,3H)、7.32-7.14(m,2H)、6.99(t,J=6.2Hz,1H)、6.70(s,2H)、5.01(m,1H)、4.93(m,1H)、4.09(t,J=6.7Hz,2H)、4.01(m,2H)、3.87(dd,J=14.6,5.7Hz,1H)、3.11(m,1H)、1.68(m,2H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)、0.96(t,J=7.4Hz,3H)。
実施例68:(4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-フェニル)カルバミン酸トリフルオロエチル(化合物68)の調製:
Figure 2023528907000177
トリフルオロエタノールを使用してシクロプロピルメタノールを置き換えて、実施例68の化合物68を実施例63の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 575.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.36(s,1H)、9.88(d,J=8.9Hz,1H)、8.06(s,1H)、8.00(d,J=3.0Hz,1H)、7.77-7.63(m,3H)、7.28(d,J=12.2Hz,2H)、6.99(t,J=6.2Hz,1H)、6.72(s,2H)、5.02-4.99(m,1H)、4.98-4.92(m,1H)、4.87(q,J=9.2Hz,2H)、4.04-3.97(m,1H)、3.87(dd,J=14.7,5.7Hz,1H)、3.11(dd,J=13.1,10.3Hz,1H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例69:(4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-2-フルオロフェニル)カルバミン酸エチル(化合物69)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000178
工程1:(S)-6-(4-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)-3-フルオロフェニル)-5-(((2-((1-(1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル]オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物69A)の調製
Figure 2023528907000179
(S)-6-ブロモ-5-(((2-((1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(3.0g、4.01mmol)を1,4-ジオキサン及び水の混合溶媒に溶解させ、そこに(2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)カルバミン酸tert-ブチル(2.43g、7.21mmol)、Pd(dba)(339mg、0.40mmol)、Xphos(191mg、0.40mmol)、及びリン酸ナトリウム(1.27g、12.02mmol)を加えた。添加後に、系を80℃に加熱し、4時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を、珪藻土を通して濾過し、次に減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離及び精製して化合物69Aを得た。
MS(ESI) m/z 879.4(M+H)
工程2:(S,1E,1E)-1-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物69B)の調製
Figure 2023528907000180
(S)-6-(4-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)-3-フルオロフェニル)-5-(((2-((1-(1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル]オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(2.68g、3.05mmol)をメタノール及びTHFの混合溶液に溶解させ、そこに次にLiOH(1.46g、60.98mmol)水性溶液を加えた。添加後に、反応系を60℃に加熱し、16時間撹拌した。次に、反応系を0℃に冷却し、pHを2N塩酸で2~3に調整した。得られた混合物をDCMで3回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して乾燥させた。次に、1,4-ジオキサン中のHClの溶液を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応系を濃縮して乾燥させ、そこに次にDCM及びDMFを加え、続いてDIPEA(53.20g、411.61mmol)及びFDPP(9.96g、25.92mmol)を連続的に加えた。添加後に、反応系を室温で16時間撹拌した。反応系を減圧下で濃縮して乾燥させ、残留物をC-18逆相分取分離により分離して化合物69Bを得た。
MS(ESI) m/z 647.3(M+H)
工程3:(4-((S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-2-フルオロフェニル)カルバミン酸エチル(化合物69C)の調製
Figure 2023528907000181
(S,1E,1E)-1-(4-アミノ-3-フルオロフェニル)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(1.80g、2.78mmol)をTHF(20mL)に溶解させ、次に反応系を0℃に冷却し、そこにN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.08g、8.35mmol)を加えた。次に、クロロギ酸エチル(604mg、5.57mmol)を滴下で緩徐に加えた。添加後に、反応系を自然に室温まで温め、16時間撹拌した。反応の完了後に、水を加えることにより反応をクエンチし、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離及び精製して化合物69Cを得た。
MS(ESI) m/z 719.3(M+H)
工程4:(4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-2-フルオロフェニル)カルバミン酸エチル(化合物69)の調製
Figure 2023528907000182
(4-((S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-2-フルオロフェニル)カルバミン酸エチル(980mg、1.36mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、反応系を0℃に冷却した。次に、トリフルオロメタンスルホン酸(204mg、1.36mmol)を滴下で加えた。添加後に、反応系を0℃で10分間撹拌した。反応の完了後に、氷浴中でトリエチルアミンを緩徐に加えることによりpH値を9に調整し、次に粗生成物を高圧力分取分離により分離及び精製して化合物69を得た。
MS(ESI) m/z 539.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.87(d,J=9.0Hz,1H)、9.55(s,1H)、8.06(s,1H)、8.00(d,J=3.1Hz,1H)、7.92(t,J=8.4Hz,1H)、7.69(s,1H)、7.25-7.04(m,3H)、6.88(s,2H)、5.09-4.88(m,2H)、4.19(q,J=7.1Hz,2H)、4.00(m,1H)、3.87(m,2H)、3.11(m,1H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)、1.29(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例70:(S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-1-(62,6-ジフルオロ-6-(エトキシカルボニル)アミノ-4-イル)フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物70)の調製:
Figure 2023528907000183
2,6-ジフルオロ-4-ピナコールボロネートフェニルアミンビス(tert-ブチルオキシ)カルボニルエステルを使用して(2-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)カルバミン酸tert-ブチルを置き換えて、実施例70の化合物70を実施例69の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 557.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.84(d,J=8.8Hz,1H)、9.38(s,1H)、8.07(s,1H)、8.00(d,J=3.1Hz,1H)、7.70(dd,J=8.8,3.1Hz,1H)、7.21(t,J=6.1Hz,1H)、7.17-7.04(m,3H)、5.02(m,1H)、4.94(dd,J=14.3,6.5Hz,1H)、4.16(q,J=7.1Hz,2H)、4.05-3.95(m,2H)、3.88(dd,J=14.7,5.7Hz,1H)、3.13(q,J=12.0,10.3Hz,1H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)、1.27(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例71:(4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-3-フルオロフェニル)カルバミン酸エチル(化合物71)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000184
工程1:2-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)酢酸エチル(化合物71A)の調製
Figure 2023528907000185
2-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)酢酸(25.00g、0.13mol)をEtOH(200mL)に溶解させ、そこに濃硫酸(4mL)を滴下で加えた。添加後に、反応系を80℃で終夜反応させた。反応の完了後に、系を室温に冷却し、次に減圧下で濃縮し、そこに希釈のために飽和炭酸ナトリウム溶液を更に加えた。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して化合物71Aを得た。
MS(ESI) m/z 217.0(M+H)
工程2:2-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)マロン酸ジエチル(化合物71B)の調製
Figure 2023528907000186
炭酸ジエチル(30.70g、0.26mol)をTHF(400mL)に溶解させ、そこに0℃でバッチ中の水素化ナトリウム(13.20g、0.33mol)を加え、10分間撹拌した後に、2-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)酢酸エチルを上記の系に加えた。次に、系を60℃で終夜反応させた。反応の完了後に、反応系を室温に冷却し、反応混合物を塩化アンモニウム水性溶液に注ぎ、次に得られた混合物をジエチルエーテルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離及び精製して、化合物71Bを得た。
MS(ESI) m/z 289.1(M+H)
工程3:6-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5,7-ジヒドロキシルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物71C)の調製
Figure 2023528907000187
2-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)マロン酸ジエチル(34.00g、0.12mol)、5-アミノ-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(15.50g、0.10mol)、及びトリ-n-ブチルアミン(20.30g、0.11mol)を反応フラスコに加え、次に上記の系を180℃で10時間反応させた。反応の完了後に、系を冷却し、直接的に次の工程において使用した。
MS(ESI) m/z 352.0(M+H)
工程4:5,7-ジクロロ-6-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物71D)の調製
Figure 2023528907000188
6-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5,7-ジヒドロキシルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(36g、0.10mol)、PCl(31.20g、0.15mol)、及びPOCl(200mL)を反応フラスコに加え、次に上記の系を100℃で終夜反応させた。反応の完了後に、系を冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をクエンチのために氷水に注ぎ、次に溶液を酢酸エチルで2回抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物71Dを得た。
MS(ESI) m/z 388.0(M+H)
工程5:5-クロロ-6-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物71E)の調製
Figure 2023528907000189
5,7-ジクロロ-6-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(6.00g、15.50mmol)をDCM(80mL)に溶解させ、そこに次にDIPEA(6.00g、46.50mmol)及びジベンジルアミン(6.14g、31.00mmol)を加えた。添加後に、混合物を室温で終夜反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して化合物71Eを得た。
MS(ESI) m/z 549.1(M+H)
工程6:(S)-2-(((2-((1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-4-(ジベンジルアミノ)ピロロ[1,2-a]ピリミジン-8-カルボン酸エチル(化合物71F)の調製
Figure 2023528907000190
5-クロロ-6-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(4.5g、8.2mmol)、(S)-(2-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(2.95g、9.84mmol)、エタノール(100mL)、及びDIPEA(3.2g、24.60mmol)を反応フラスコに加え、次に系を80℃で24時間反応させた。反応の完了後に、系を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物71Fを得た。
MS(ESI) m/z 812.1(M+H)
工程7:(S)-5-(((2-((1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)-6-(4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-2-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物71G)の調製
Figure 2023528907000191
窒素保護下で、(S)-2-(((2-((1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-4-(ジベンジルアミノ)ピロロ[1,2-a]ピリミジン-8-カルボン酸エチル(1.70g、2.10mmol)、ベンゾフェノンイミン(765mg、4.20mmol)、Xphos PdG3(178mg、0.21mmol)、KPO(1.34g、6.30mmol)、及び1,4-ジオキサン(50mL)を反応フラスコに加え、次に上記の系を100℃で終夜反応させた。反応の完了後に、反応系を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物71Gを得た。
MS(ESI) m/z 957.4(M+H)
工程8:(S,1E,1E)-1-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物71H)の調製
Figure 2023528907000192
(S)-5-(((2-((1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)-6-(4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-2-フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(1.00g、1.05mmol)をメタノール(30mL)、THF(10mL)、及び水(10mL)の混合溶液に溶解させ、そこに次にLiOH(504mg、21.00mmol)を加えた。添加後に、反応系を60℃に加熱し、16時間撹拌した。次に、反応系を0℃に冷却し、pHを2N塩酸で2~3に調整した。得られた混合物をDCMで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。次に、残留物をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、そこに1,4-ジオキサン中のHClの溶液(8mL)を加え、得られた系を室温で2時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、そこにDMF(170mL)、DCM(340mL)、DIPEA(5.00g、39.00mmol)、及びFDPP(1.50g、3.90mmol)を連続的に加えた。添加後に、反応系を室温で1時間撹拌した。反応の完了後に、飽和NaCO溶液を加えて反応をクエンチし、次に得られた混合物をDCM:MeOH=(10:1)で2回抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物71Hを得た。
MS(ESI) m/z 647.3(M+H)
工程9:(4-((S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-3-フルオロフェニル)カルバミン酸エチル(化合物71I)の調製
Figure 2023528907000193
(S,1E,1E)-1-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(500mg、0.47mmol)、DIPEA(300mg、2.31mmol)、及びDCM(20mL)を反応フラスコに加え、そこにクロロギ酸エチル(125mg、1.16mmol)を0℃で滴下で加えた。添加後に、反応系を室温で終夜反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物71Iを得た。
MS(ESI) m/z 719.3(M+H)
工程10:(4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-3-フルオロフェニル)カルバミン酸エチル(化合物71)の調製
Figure 2023528907000194
(4-((S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-3-フルオロフェニル)カルバミン酸エチル(500mg、0.70mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、そこにトリフルオロメタンスルホン酸(2mL)を0℃で滴下で加えた。添加後に、反応系を0℃で1時間反応させた。反応の完了後に、氷浴中でトリエチルアミンを加え、次に溶液を減圧下で濃縮した。残留物を高圧力分取分離により精製して化合物71を得た。
MS(ESI) m/z 539.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.06(m,1H)、9.88(d,J=9.1Hz,1H)、8.06(s,1H)、8.00(t,J=2.5Hz,1H)、7.71-7.55(m,2H)、7.40(m,1H)、7.32-7.09(m,2H)、6.97(s,2H)、5.05-4.89(m,2H)、4.19(q,J=7.1Hz,2H)、4.01(m,1H)、3.84(dd,J=14.6,5.3Hz,1H)、3.16-3.04(m,1H)、1.46(d,J=6.0Hz,3H)、1.29(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例72:(4-((1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-9-オキソ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸エチル(化合物72)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000195
工程1:6-ブロモ-5-((2-(2-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)エトキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物72A)の調製
Figure 2023528907000196
(2-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.73g、2.55mmol)、6-ブロモ-5-クロロ-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(1.10g、2.23mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.86g、6.70mmol)、及びエタノール(20mL)を反応フラスコに加え、次に系を60℃で終夜反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物72Aを得た。
MS(ESI) m/z 734.2(M+H)
工程2:5-((2-(2-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)エトキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-6-(4-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)フェニル)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物72B)
Figure 2023528907000197
窒素保護下で、6-ブロモ-5-((2-(2-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)エトキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(0.85g、1.16mmol)、N-Boc-4-アミノフェニルボロン酸ピナコールエステル(450mg、1.40mmol)、Xphos PdG3(98mg、0.12mmol)、KPO(0.74g、3.48mmol)、1,4-ジオキサン(16mL)、及び水(4mL)を反応フラスコに加え、次に反応系を80℃で終夜反応させた。反応の完了後に、反応系を室温に冷却し、水を加えることにより反応をクエンチし、続いて酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物72Bを得た。
MS(ESI) m/z 847.4(M+H)
工程3:(1E,1E)-1-(4-アミノフェニル)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物72C)の調製
Figure 2023528907000198
5-((2-(2-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)エトキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-6-(4-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)フェニル)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(800mg、0.95mmol)をメタノール(27mL)、THF(9mL)、及び水(9mL)の混合溶液に溶解させ、そこに次にLiOH(456mg、19.00mmol)を加えた。添加後に、反応系を60℃に加熱し、16時間撹拌した。反応の完了後に、反応系を0℃に冷却し、pHを2N塩酸で2~3に調整した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。次に、粗生成物をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、そこに1,4-ジオキサン中のHClの溶液(10mL)を加え、得られた系を室温で4時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮して粗生成物を得、そこにDMF(150mL)、DCM(300mL)、DIPEA(5.00g、38.00mmol)、及びFDPP(730mg、1.9mmol)を連続的に加えた。添加後に、反応系を室温で1時間撹拌した。反応の完了後に、NaCO溶液を加えて反応をクエンチした。次に得られた混合物をDCM:MeOH=(10:1)で2回抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物72Cを得た。
MS(ESI) m/z 615.3(M+H)
工程4:(4-((1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-9-オキソ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸エチル(化合物72D)の調製
Figure 2023528907000199
(1E,1E)-1-(4-アミノフェニル)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(500mg、0.81mmol)、DIPEA(209mg、1.62mmol)、及びDCM(20mL)を反応フラスコに加え、そこにクロロギ酸エチル(175mg、1.62mmol)を0℃で滴下で加えた。添加後に、系を室温で終夜反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物72Dを得た。
MS(ESI) m/z 687.3(M+H)
工程5:(4-((1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-9-オキソ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸エチル(化合物72)の調製
Figure 2023528907000200
(4-((1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-9-オキソ-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)カルバミン酸エチル(232mg、0.34mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、そこにトリフルオロメタンスルホン酸(2mL)を0℃で滴下で加えた。添加後に、反応系を0℃で1時間反応させた。反応の完了後に、氷浴中でトリエチルアミンを加え、次に反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を高圧力分取分離により精製して化合物72を得た。
MS(ESI) m/z 507.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.85(s,1H)、9.75(dd,J=7.8,2.5Hz,1H)、8.06(s,1H)、8.01(d,J=3.1Hz,1H)、7.75-7.66(m,3H)、7.27(s,2H)、6.94(t,J=6.2Hz,1H)、6.69(s,2H)、4.98(m,1H)、4.58(m,1H)、4.36(m,1H)、4.18(q,J=7.1Hz,2H)、3.90(m,2H)、3.43(m,1H)、1.28(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例73:(1E,1E)-1-(アミノ)-4-フルオロ-1-フェニル-2,8-アザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物73)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000201
工程1:5-フルオロ-3-シアノ-2-メトキシピリジン(化合物73A)の調製
Figure 2023528907000202
窒素保護下で、5-フルオロ-3-ブロモ-2-メトキシピリジン(14.2g、68.79mmol)、Pd(dba)(1.89g、2.06mmol)、dppf(1.65g、2.95mmol)、シアン化亜鉛(16.1g、137.58mmol)、及び亜鉛粉末(134mg、2.06mmol)をフラスコに入れ、そこに無水DMF(120mL)を加え、次に反応系を100℃に加熱し、13時間反応させた。反応の完了後に、水(100mL)を加えることにより反応をクエンチし、次にジクロロメタンで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物73Aを得た。
MS(ESI) m/z 153.0(M+H)
工程2:5-フルオロ-3-メチレンアミノ-2-メトキシピリジン(化合物73B)の調製
Figure 2023528907000203
5-フルオロ-3-シアノ-2-メトキシピリジン(8.5g、55.92mmol)及びメタノール中のアンモニアの溶液(60mL)を乾燥したフラスコに入れ、そこに次にRaney-Ni(850mg、10%wt)を加えた。反応系を水素で3回置き換え、水素(2.0MPa)下で12時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を珪藻土で濾過し、次に得られた濾液を濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物73Bを得た。
MS(ESI) m/z 157.1(M+H)
工程3:(5-フルオロ-2-メトキシピリジニル-3-)メチレンアミノベンジルオキシカルボニルエステル(化合物73C)の調製
Figure 2023528907000204
5-フルオロ-3-メチレンアミノ-2-メトキシピリジン(8.7g、55.77mmol)をジクロロメタンに溶解させ、そこに次に炭酸カリウム(11.5g、53.7mmol)を加えた。次に、反応系を0℃に冷却し、クロロギ酸ベンジル(11.8mL、83.7mmol)を滴下で緩徐に加えた。添加後に、反応系を室温に温め、2時間撹拌した。反応の完了後に、小量の水を加えて反応をクエンチした。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物73Cを得た。
MS(ESI) m/z 291.1(M+H)
工程4:(5-フルオロ-2-ヒドロキシピリジニル-3-)メチレンアミノベンジルオキシカルボニルエステル(化合物73D)の調製
Figure 2023528907000205
(5-フルオロ-2-メトキシピリジニル-3-)メチレンアミノベンジルオキシカルボニルエステル(6.93g、23.9mmol)を無水エタノール(71mL)に溶解させ、そこに次にジオキサン中のHClの溶液(4M、71mL)を加えた。反応系を75℃に加熱し、3時間撹拌した。反応の完了後に、重炭酸ナトリウム固体を加えて反応混合物をpH=8に中和し、次に得られた混合物を濾過した。濾液を濃縮して化合物73Dを得た。
MS(ESI) m/z 277.1(M+H)
工程5:3-((ベンジルオキシカルボニルアミノ)メチレン)-5-フルオロピリジン-2-イル-トリフルオロメタンスルホネート(化合物73E)の調製
Figure 2023528907000206
(5-フルオロ-2-ヒドロキシピリジニル-3-)メチレンアミノベンジルオキシカルボニルエステルをDCM(24mL)に溶解させ、そこに氷浴中でトリエチルアミン(6.7mL、47.8mmol)を加え、次にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(6.0mL、35.8mmol)を上記の反応混合物に滴下で加えた。添加後に、反応系を0℃で30分間更に撹拌した。反応の完了後に、飽和重炭酸ナトリウム溶液を反応混合物に加え、次に得られた混合物をジクロロメタンで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物73Eを得た。
MS(ESI) m/z 409.0(M+H)
工程6:(3-(3-((ベンジルオキシカルボニルアミノ)メチレン)-5-フルオロピリジン-2-イル)プロピル-2-イン-1-イル)アミノ tert-ブチルオキシカルボニルエステル(化合物73F)の調製
Figure 2023528907000207
3-((ベンジルオキシカルボニルアミノ)メチレン)-5-フルオロピリジン-2-イル-トリフルオロメタンスルホネート(2.38g、5.83mmol)、プロパルギルアミノ tert-ブチルオキシカルボニルエステル(1.17g、7.58mmol)、CuI(43.7mg、0.23mmol)及びPd(PPhCl(161.5mg、0.23mmol)を計量して反応フラスコに入れ、窒素でパージした後に、無水テトラヒドロフラン(12mL)及びトリエチルアミン(2.1mL、14.58mmol)を加えた。次に、反応系を70℃に加熱し、更にこの温度で18時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物73Fを得た。
MS(ESI) m/z 414.2(M+H)
工程7:(3-(3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)プロピル)アミノ tert-ブチルオキシカルボニルエステル(化合物73G)の調製
Figure 2023528907000208
(3-(3-((ベンジルオキシカルボニルアミノ)メチレン)-5-フルオロピリジン-2-イル)プロピル-2-イン-1-イル)アミノ tert-ブチルオキシカルボニルエステル(1.25g、3.03mmol)を無水メタノール(5mL)に溶解させ、そこに次に炭素上のパラジウム(125mg、10%wt)を加え、水素で3回パージした後に、反応系を40℃に加熱し、2.0MPaの水素雰囲気下でこの温度で24時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を、珪藻土を通して濾過し、濾液を濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物73Gを得た。
MS(ESI) m/z 284.2(M+H)
工程8:5-(((2-(3-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロピル)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチレン)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)-6-フェニルピロロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物73H)の調製
Figure 2023528907000209
(3-(3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)プロピル)アミノ tert-ブチルオキシカルボニルエステル(471mg、1.66mmol)をn-ブタノール(17mL)に溶解させ、そこに次に5-クロロ-7-(ジベンジルアミノ)-6-フェニルピロロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(1.24g、2.50mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.55mL、3.32mmol)を加えた。添加後に、反応系を120℃に加熱し、更にこの温度で16時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物73Hを得た。
MS(ESI) m/z 744.4(M+H)
工程9:(1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-1-フェニル-2,8-アザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物73I)の調製
Figure 2023528907000210
実施例73の化合物73Iを実施例49における工程6の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 598.4(M+H)
工程10:(1E,1E)-1-(アミノ)-4-フルオロ-1-フェニル-2,8-アザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物73)の調製
Figure 2023528907000211
実施例73の化合物73を実施例49における工程10の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 418.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 8.44(dd,J=7.5,3.8Hz,1H)、8.39(d,J=2.9Hz,1H)、8.03(s,1H)、7.66-7.57(m,2H)、7.52(m,2H)、7.42(d,J=7.4Hz,2H)、7.05-6.89(m,1H)、6.74(s,2H)、4.86-4.72(m,1H)、4.03(dd,J=15.2,6.5Hz,1H)、3.61(m,2H)、3.17(m,1H)、2.82(dd,J=13.5,8.3Hz,1H)、2.41(m,1H)、2.05(m,1H)
実施例74:(S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-1,6-ジメチル-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物74)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000212
工程1:5,7-ジヒドロキシル-2-メチル-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物74A)の調製
Figure 2023528907000213
5-アミノ-3-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(5.2g、30.8mmol)及び2-フェニルマロン酸ジエチル(15.2g、61.6mmol)をDMF(31mL)に溶解させ、そこにナトリウムエトキシド(4.2g、61.6mmol)を室温で加えた。次に、反応系を100℃に加熱し、16時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を室温に冷却し、次に30mLの無水エタノールで希釈した。得られた混合物を濾過し、濾過ケークを無水エタノールでリンスして、化合物74Aを得た。
MS(ESI) m/z 314.1(M+H)
工程2:5,7-ジクロロ-2-メチル-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物74B)の調製
Figure 2023528907000214
5,7-ジヒドロキシル-2-メチル-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(6.0g、16.9mmol)及びN,N-ジメチルフェニルアミンを反応フラスコに入れ、そこに次にオキシ塩化リン(28mL)を滴下で緩徐に加えた。添加後に、反応系を110℃に加熱し、この温度で15時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、オキシ塩化リンの殆どを除去した後に、残留混合物を氷水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物74Bを得た。
MS(ESI) m/z 350.0(M+H)
工程3:5-クロロ-7-(ジベンジルアミノ)-2-メチル-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物74C)の調製
Figure 2023528907000215
5,7-ジクロロ-2-メチル-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(2.0g、5.7mmol)を無水ジクロロメタン(11mL)に溶解させ、そこに次にジベンジルアミン(1.24g、6.3mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(1.88mL、11.4mmol)を加え、次に反応系を室温で24時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を高圧力分取分離により分離して化合物74Cを得た。
MS(ESI) m/z 511.2(M+H)
工程4:(S)-5-(((2-((1-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)プロパン)-2-オキサ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチレン)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)-2-メチル-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物74D)の調製
Figure 2023528907000216
5-クロロ-7-(ジベンジルアミノ)-2-メチル-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(1.64g、3.2mmol)、(S)-(2-((3-(メチルアミノ)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキサ)プロピル)アミノ tert-ブチルオキシカルボニル(1.72g、5.8mmol)及びDIPEA(1.7mL、9.6mmol)を無水エタノール(10mL)に溶解させ、次に反応系を120℃に加熱し、12時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を、水を加えることにより希釈し、水性相をジクロロメタンで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物74Dを得た。
MS(ESI) m/z 774.4(M+H)
工程5:(S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-1,6-ジメチル-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物74E)の調製
Figure 2023528907000217
実施例74の化合物74Eを実施例49における工程6の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 628.3(M+H)
工程6:(S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-1,6-ジメチル-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物74)の調製
Figure 2023528907000218
実施例74の化合物74を実施例49における工程10の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 448.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.98-9.84(m,1H)、8.01(d,J=3.1Hz,1H)、7.70(dd,J=9.1,3.1Hz,1H)、7.60(t,J=7.5Hz,2H)、7.51(m,1H)、7.34(s,2H)、6.93(t,J=6.1Hz,1H)、6.60(s,2H)、5.07-4.90(m,2H)、4.02(m,1H)、3.87(dd,J=14.6,5.7Hz,1H)、3.10(m,1H)、2.48(s,3H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例75:(S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6,8-ジメチル-1-フェニル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物75)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000219
工程1:(S)-(2-(((3-((1,3-ジオキソイソインドール-2-イル)メチル)-5-フルオロピリジン-2-2-イル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(化合物75A)の調製
Figure 2023528907000220
窒素保護下で、(S)-(2-((3-((1,3-ジオキソイソインドール-2-イル)メチル)-5-フルオロピリジン-2-2-イル)オキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(2.0g、4.66mmol)を無水DMF(80mL)に溶解させ、次に系を0℃に冷却し、そこに水素化ナトリウム(0.75g、9.31mmol)を小分けで加えた。添加後に、反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、次にヨードメタン(0.99g、6.99mmol)を加えた。反応混合物を更に4時間撹拌した。反応の完了後に、飽和塩化アンモニウム溶液を反応系に緩徐に加えて反応をクエンチし、次に得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、飽和ブラインで2回洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物75Aを得た。
MS(ESI) m/z 444.2(M+H)
工程2:(S)-(2-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イルオキシ)プロピル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(化合物75B)の調製
Figure 2023528907000221
(S)-(2-(((3-((1,3-ジオキソイソインドール-2-イル)メチル)-5-フルオロピリジン-2-2-イル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、3.38mmol)を無水エタノール(75mL)に溶解させ、そこにヒドラジン水和物(1.06g、16.9mmol)を加え、次に反応系を80℃で5時間撹拌した。反応の完了後に、反応系を室温に冷却し、濾過し、濃縮して化合物75Bを得た。
MS(ESI) m/z 314.2(M+H)
工程3:(S)-6-ブロモ-5-((2-((1-((tert-ブチルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物75C)の調製
Figure 2023528907000222
(S)-(2-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イルオキシ)プロピル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.8g、2.55mmol)及び6-ブロモ-5-クロロ-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(1.24g、2.55mmol)を無水エタノール(60mL)に溶解させ、そこに次にジイソプロピルエチルアミン(0.66g、5.10mmol)を加え、反応系を60℃で18時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物75Cを得た。
MS(ESI) m/z 762.2(M+H)
工程4:(S)-5-((2-((1-((tert-ブチルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物75D)の調製
Figure 2023528907000223
窒素保護下で、(S)-6-ブロモ-5-((2-((1-((tert-ブチルオキシカルボニル)(メチル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(1.4g、1.84mmol)、フェニルボロン酸(0.34g、2.75mmol)、Pd(dppf)Cl(132.4mg、0.18mmol)、及びKCO(0.51g、3.68mmol)をジオキサン(40mL)及び水(5mL)に溶解させ、次に反応系を100℃で16時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物75Dを得た。
MS(ESI) m/z 760.4(M+H)
工程5:(S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6,8-ジメチル-1-フェニル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物75E)の調製
Figure 2023528907000224
実施例75の化合物75Eを実施例49における工程6の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 628.3(M+H)
工程6:(S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6,8-ジメチル-1-フェニル-5-オキソ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物75)の調製
Figure 2023528907000225
実施例75の化合物75を実施例49における工程10の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 448.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 7.95(s,1H)、7.89-7.85(d,J=16.0Hz,1H)、7.65-7.62(m,1H)、7.58-7.56(t,J=8.0Hz,2H)、7.49(m,1H)、7.32(s,2H)、6.77(s,1H)、6.45(s,2H)、5.21(s,1H)、4.83(m,1H)、4.27-4.24(d,J=12.0Hz,1H)、3.79-3.76(dd,J=12.0Hz,1H)、3.32(s,3H)、2.99(m,1H)、1.40-1.38(d,J=8.0Hz,3H)。
実施例76:(S,1E,1E)-1-ブロモ-1-フェニル-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物76)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000226
工程1:5-アミノ-3-ブロモ-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(化合物76A)の調製
Figure 2023528907000227
5-アミノ-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(9.3g、60.0mmol)をDCM(50.0mL)に溶解させ、そこに次にNBS(16.0g、90.0mmol)を加えた。添加後に、系を更に撹拌し、室温で16時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を亜硫酸水素ナトリウム溶液でクエンチし、次にDCMで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物76Aを得た。
MS(ESI) m/z 234.0(M+H)
工程2:2-ブロモ-5,7-ジヒドロキシル-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物76B)の調製
Figure 2023528907000228
5-アミノ-3-ブロモ-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(7.5g、32.23mmol)をエタノールに溶解させ、そこに氷水浴中で2-フェニルマロン酸ジエチル(15.2g、64.45mmol)及びナトリウムエトキシド(6.6g、96.68mmol)を連続的に加え、次に反応系を90℃に加熱し、16時間撹拌した。反応の完了後に、反応系を0℃に冷却し、濾過した。濾過ケークをエタノールでリンスした。固体を水に溶解させ、次にHClを加えてpHを1に調整した。多くの固体を沈殿させ、濾過した。濾過ケークを水でリンスし、次に乾燥させて化合物76Bを得た。
MS(ESI) m/z 378.0(M+H)
工程3:2-ブロモ-5,7-ジクロロ-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物76C)の調製
Figure 2023528907000229
0℃で、2-ブロモ-5,7-ジヒドロキシル-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(7.3g、19.36mmol)を含有する反応フラスコに、POCl(100mL)を加え、次にN,N-ジメチルフェニルアミン(4.7g、38.7mmol)を滴下で緩徐に加えた。添加後に、反応系を80℃に加熱し、この温度で16時間反応させた。反応の完了後に、反応混合物を氷水に緩徐に注いで反応をクエンチし、次にジクロロメタンで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物76Cを得た。
MS(ESI) m/z 413.9(M+H)
工程4:2-ブロモ-5-クロロ-7-(ジベンジルアミノ)-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物76D)の調製
Figure 2023528907000230
2-ブロモ-5,7-ジクロロ-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(4.8g、11.6mmol)を1,4-ジオキサン及びジクロロメタンの混合溶液(ジオキサン/DCM=15.0ml/30.0ml)に溶解させ、次にDIPEA(3.0g、23.2mmol)及びジベンジルアミン(2.9g、15.1mmol)を連続的に加えた。添加後に、反応系を室温で3時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物76Dを得た。
MS(ESI) m/z 575.1(M+H)
工程5:(S)-2-ブロモ-5-(((2-((1-(tert-ブチルオキシカルボニルアミノ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イルメチレンアミノ)-7-(ジベンジルアミノ)-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(化合物76E)
Figure 2023528907000231
2-ブロモ-5-クロロ-7-(ジベンジルアミノ)-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(1.5g、2.61mmol)をn-ブタノール(26mL)に溶解させ、そこに次にDIPEA(673mg、5.22mmol)及び(S)-(2-((3-(アミノメチレン)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)アミノ tert-ブチルオキシカルボニルエステル(1.56g、5.22mmol)を加えた。反応系を100℃に加熱し、次に16撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物76Eを得た。
MS(ESI) m/z 838.3(M+H)
工程6:(S,1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-1,6-ジメチル-1-ブロモ-1-フェニル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物76F)の調製
Figure 2023528907000232
実施例76の化合物75Fを実施例49における工程6の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 628.3(M+H)
工程7:(S,1E,1E)-1-ブロモ-1-フェニル-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物76)の調製
Figure 2023528907000233
実施例76の化合物76を実施例49における工程10の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 512.1(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.86(d,J=8.8Hz,1H)、8.00(d,J=3.1Hz,1H)、7.67(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.58(t,J=7.6Hz,2H)、7.50(m,1H)、7.34(s,2H)、7.06(q,J=6.2,5.8Hz,1H)、6.82(s,2H)、5.07-4.86(m,2H)、4.00(m,1H)、3.88(dd,J=14.7,5.8Hz,1H)、3.10(dd,J=13.0,10.3Hz,1H)、1.45(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例77:(S,1E,1E)-1-シアノ-1-フェニル-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物77)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000234
工程1:(S,1E,1E)-1-シアノ-1-フェニル-1-ジベンジルアミノ-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物77A)の調製
Figure 2023528907000235
窒素保護下で、(S,1E,1E)-1-ブロモ-1-フェニル-1-(ジベンジルアミノ)-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(279mg、0.44mmol)及びシアン化第一銅(79.2mg、0.88mmol)をDMSO(5.0mL)に溶解させ、次に反応系を150℃に加熱し、この温度で16時間撹拌した。反応の完了後に、水を加えることにより反応をクエンチし、得られた混合物をジクロロメタンで抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物77Aを得た。
MS(ESI) m/z 639.3(M+H)
工程2:(S,1E,1E)-1-シアノ-1-フェニル-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物77)の調製
Figure 2023528907000236
実施例77の化合物77を実施例49における工程10の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 459.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.88(d,J=8.9Hz,1H)、8.01(d,J=3.0Hz,1H)、7.69(dd,J=8.8,3.1Hz,1H)、7.61(t,J=7.5Hz,2H)、7.53(t,J=7.4Hz,1H)、7.35(d,J=17.4Hz,2H)、7.22(t,J=6.2Hz,1H)、7.06(s,2H)、5.04(m,1H)、4.92(m,1H)、4.02(m,1H)、3.92(dd,J=14.7,5.8Hz,1H)、3.16(dd,J=13.1,10.3Hz,1H)、1.47(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例78:(6E,6E)-6-アミノ-1-フルオロ-6-フェニル-2-オキソ-4,7-ジアザ-6(3,5)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-1(2,3)-ピリジン-3(1,2)-シクロペンタナシクロオクタファン-5-オン(化合物78)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000237
工程1:(2-((3-((1,3-ジオキソオクタノール-2-イル)メチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(化合物78A)の調製
Figure 2023528907000238
窒素保護下で、2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシピリジン-3-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(2.0g、7.35mmol)及び(2-ヒドロキシシクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.63g、8.08mmol)を無水THF(100mL)に溶解させ、次に溶液を0℃に冷却し、続いてDEAD(2.56g、14.7mmol)及びPPh(3.84g、14.7mmol)を加えた。反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、次に室温に温め、終夜撹拌した。反応の完了後に、水を加えることにより反応をクエンチした。水性相を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、飽和ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物78Aを得た。
MS(ESI) m/z 456.2(M+H)
工程2:(2-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(化合物78B)の調製
Figure 2023528907000239
((2-((3-((1,3-ジオキソオクタノール-2-イル)メチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.1g、4.61mmol)を無水エタノール(70mL)に溶解させ、そこに次にヒドラジン水和物(1.36g、23.05mmol)を加え、次に反応系を80℃で3時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を濾過し、濃縮して、化合物78Bを得た。
MS(ESI) m/z 326.2(M+H)
工程3:6-ブロモ-5-((2-((2-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロペンチル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物78C)の調製
Figure 2023528907000240
(2-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.33g、4.07mmol)及び6-ブロモ-5-クロロ-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(1.98g、4.07mmol)を無水エタノール(60mL)に溶解させ、そこに次にDIPEA(1.05g、8.14mmol)を加え、混合物を60℃で16時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を濃縮して粗生成物を得、それをカラムクロマトグラフィーにより分離及び精製して化合物78Cを得た。
MS(ESI) m/z 774.2(M+H)
工程4:5-((2-((2-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロペンチル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)-6-フェニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物78D)の調製
Figure 2023528907000241
窒素保護下で、6-ブロモ-5-((2-((2-((tert-ブチルオキシカルボニル)アミノ)シクロペンチル)オキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(2.1g、2.71mmol)、フェニルボロン酸(0.66g、5.42mmol)、Xphos PdG2(73.87mg、0.1mmol)、及びKPO(1.15g、5.42mmol)をジオキサン(40mL)及び水(7mL)に溶解させ、次に反応系を100℃で16時間撹拌した。反応の完了後に、反応混合物を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物78Dを得た。
MS(ESI) m/z 772.4(M+H)
工程5:(6E,6E)-6-(ジベンジルアミノ)-1-フルオロ-6-フェニル-2-オキソ-4,7-ジアザ-6(3,5)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-1(2,3)-ピリジン-3(1,2)-シクロペンタナシクロオクタファン-5-オン(化合物78E)の調製
Figure 2023528907000242
実施例78の化合物78Eを実施例49における工程6の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 640.3(M+H)
工程6:(6E,6E)-6-アミノ-1-フルオロ-6-フェニル-2-オキソ-4,7-ジアゾ-6(3,5)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-1(2,3)-ピリジン-3(1,2)-シクロペンタナシクロオクタファン-5-オン(化合物78)の調製
Figure 2023528907000243
実施例78の化合物78を実施例49における工程10の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 460.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.77-9.75(d,J=8.0Hz,1H)、8.05(s,1H)、7.97-7.96(d,J=4.0Hz,1H)、7.60-7.49(m,4H)、7.36(s,2H)、6.97-6.94(t,J=12.0Hz,1H)、6.69(s,2H)、5.66-5.63(m,1H)、4.96-4.91(m,1H)、4.29(m,1H)、3.90(m,1H)、2.14(m,2H)、1.85(m,2H)、1.67(m,2H)。
実施例79:((1E,1E)-1-アミノ-6-フルオロ-1-フェニル-5-オキサ-8-アザ-1(3,5)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-6(2,3)-ピリジン-3(1,2)-ピロリジナシクロオクタファン-2-オン(化合物79)の調製のための合成工程を以下の通りに示した:
Figure 2023528907000244
工程1:2-((3-((1,3-ジオキソイソインドール-2-イル)メチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(化合物79A)の調製
Figure 2023528907000245
窒素保護下で、2-((5-フルオロ-2-ヒドロキシピリジン-3-イル)メチル)イソインドール-1,3-ジオン(2.00g、7.30mmol)、2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.20g、11mmol)、及びPPh(2.88g、11mmol)をDCM(60mL)に溶解させ、そこにDEAD(1.90g、11mmol)を0℃で滴下で加えた。添加後に、反応系を室温で3時間撹拌した。反応の完了後に、水を加えることにより反応をクエンチし、水性相を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、飽和ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物79Aを得た。
MS(ESI) m/z 456.2(M+H)
工程2:2-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(化合物79B)の調製
Figure 2023528907000246
2-((3-((1,3-ジオキソイソインドール-2-イル)メチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.00g、6.60mmol)をエタノール(30mL)に溶解させ、そこに次にヒドラジン水和物(0.83g、13.20mmol)を加え、次に系を60℃で終夜反応させた。反応の完了後に、反応混合物を濾過し、濃縮して化合物79Bを得た。
MS(ESI) m/z 326.2(M+H)
工程3:6-ブロモ-5-((2-((1-(tert-ブチルオキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物79C)の調製
Figure 2023528907000247
2-((3-(アミノメチル)-5-フルオロピリジン-2-イル)オキシ)メチル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.80g、2.45mmol)、6-ブロモ-5-クロロ-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(1.10g、2.23mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.86g、6.7mmol)、及びエタノール(20mL)を反応フラスコに加え、次に系を60℃で終夜反応させた。反応の完了後に、反応混合物を濃縮して粗生成物を得、それを分離及び精製して化合物79Cを得た。
MS(ESI) m/z 774.2(M+H)
工程4:6-ブロモ-5-((2-((1-(tert-ブチルオキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(化合物79D)の調製
Figure 2023528907000248
窒素保護下で、6-ブロモ-5-((2-((1-(tert-ブチルオキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)-5-フルオロピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7-(ジベンジルアミノ)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸メチル(1.40g、1.80mmol)、フェニルボロン酸(440mg、3.60mmol)、XPhos PdG3(169mg、0.20mmol)、XPhos(95mg、0.20mmol)、及びKPO(1.14g、5.40mmol)を1,4-ジオキサン(30mL)及び水(7.5mL)に溶解させ、次に反応系を100℃で終夜反応させた。反応の完了後に、反応混合物を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物79Dを得た。
MS(ESI) m/z 772.4(M+H)
工程5:(1E,1E)-1-(ジベンジルアミノ)-6-フルオロ-1-フェニル-5-オキサ-8-アザ-1(3,5)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6(2,3)-ピリジン-3(1,2)-ピロリジナシクロオクタファン-2-オン(化合物79E)の調製
Figure 2023528907000249
実施例79の化合物79Eを実施例49における工程6の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 640.3(M+H)
工程6:((1E,1E)-1-アミノ-6-フルオロ-1-フェニル-5-オキサ-8-アザ-1(3,5)-ピラゾリノ[1,5-a]ピリミジン-6(2,3)-ピリジン-3(1,2)-ピロリジナシクロオクタファン-2-オン(化合物79)の調製
Figure 2023528907000250
実施例79の化合物79を実施例49における工程10の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 460.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 7.92(d,J=3.2Hz,2H)、7.66(dd,J=8.9,3.1Hz,1H)、7.58(t,J=7.6Hz,2H)、7.52-7.45(m,1H)、7.33(s,2H)、6.72(t,J=6.0Hz,1H)、6.45(s,2H)、4.95-4.84(m,1H)、4.76(dd,J=11.1,2.7Hz,1H)、4.52(s,1H)、4.26(m,1H)、4.02(d,J=11.0Hz,1H)、3.78(dd,J=13.8,5.4Hz,1H)、2.29-2.11(m,2H)、2.08(s,2H)、1.78(m,1H)。
実施例80:1-(4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-フェニル)-3-エチル尿素(化合物80)の調製:
Figure 2023528907000251
エチルアミンを使用してシクロプロピルメタノールを置き換えて、実施例80の化合物80を実施例63の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 520.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.90(d,J=8.9Hz,1H)、8.64(s,1H)、8.05(s,1H)、8.00(d,J=3.0Hz,1H)、7.70(dd,J=8.9,2.9Hz,1H)、7.61(s,2H)、7.17(d,J=16.8Hz,2H)、6.99(t,J=6.1Hz,1H)、6.65(s,2H)、6.15(t,J=5.6Hz,1H)、5.04-4.99(m,1H)、4.93(dd,J=14.3,5.7Hz,1H)、4.04-3.97(m,1H)、3.88(dd,J=14.6,5.6Hz,1H)、3.19-3.07(m,3H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)、1.08(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例81:3-(4-((S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)-フェニル)-1-エチル-1-メチル尿素(化合物81)の調製:
Figure 2023528907000252
メチルエチルアミンを使用してシクロプロピルメタノールを置き換えて、実施例81の化合物81を実施例63の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 534.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.90(d,J=8.9Hz,1H)、8.44(s,1H)、8.06(s,1H)、8.00(d,J=3.0Hz,1H)、7.78-7.66(m,3H)、7.18(d,J=16.1Hz,2H)、6.99(t,J=6.1Hz,1H)、6.65(s,2H)、5.05-4.99(m,1H)、4.94(dd,J=14.4,5.7Hz,1H)、4.04-3.97(m,1H)、3.88(dd,J=14.5,5.5Hz,1H)、3.40(dd,J=14.2,7.1Hz,2H)、3.12(dd,J=12.2,10.7Hz,1H)、2.97(s,3H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)、1.10(t,J=7.0Hz,3H)。
実施例82:(S,1E,1E)-1-アミノ-4-フルオロ-6-メチル-1-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-9-オン(化合物82)の調製:
Figure 2023528907000253
1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールを使用してp-フルオロフェニルボロン酸を置き換えて、実施例82の化合物82を実施例51の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 474.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.89(d,J=8.9Hz,1H)、8.04(s,1H)、8.00(d,J=3.0Hz,1H)、7.83(s,1H)、7.75(dd,J=8.8,2.9Hz,1H)、7.48(s,1H)、7.22(t,J=6.1Hz,1H)、6.87(s,2H)、5.06-4.86(m,2H)、4.04-3.80(m,5H)、3.15-3.04(m,1H)、1.46(d,J=6.1Hz,3H)。
実施例83:2-(4-((S,1E,1E)-1-4-フルオロ-6-メチル-9-オキソ-5-オキサ-2,8-ジアザ-1(5,3)-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-4(3,2)-ピリジナシクロノナファン-1-イル)フェニル)-N-エチルアセトアミド(化合物83)の調製:
Figure 2023528907000254
N-エチル-2-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)アセトアミドを使用して4-クロロフェニルボロン酸を置き換えて、実施例83の化合物83を実施例50の調製方法と同じ調製方法により得た。
MS(ESI) m/z 519.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.86(d,J=8.8Hz,1H)、8.30-7.93(m,3H)、7.71(dd,J=8.8,2.6Hz,1H)、7.49(d,J=7.9Hz,2H)、7.21(d,J=64.3Hz,2H)、7.00(t,J=5.9Hz,1H)、6.68(s,2H)、5.09-4.98(m,1H)、4.94(dd,J=14.3,6.1Hz,1H)、4.01(m,1H)、3.87(m,1H)、3.50(s,2H)、3.11(dd,J=12.8,6.8Hz,3H)、1.46(d,J=6.0Hz,3H)、1.07(t,J=7.2Hz,3H)。
生物学的試験データ:
他に指定されなければ、以下の実行例において使用された実験材料、試薬、操作及び方法は、商業的に入手可能であるか、又は先行技術に基づいて容易に知られるか若しくは調製される。
実験例1:本発明による化合物のin vitroキナーゼ活性アッセイ
実験目的
化合物のIC50(半数阻害濃度)値を指標として使用して、RET野生型、RET突然変異体、TRKa、SRC、BTK及び/又は突然変異型BTKキナーゼに対する化合物の阻害効果を評価した。
実験方法
モビリティシフトアッセイの方法を使用して、化合物を以下のキナーゼ:RET野生型、RET突然変異体、TRKa、SRC、BTK及び/又は突然変異型BTKに対する阻害活性について試験した。試験化合物の初期濃度は1000nMであり、3倍希釈で10個の濃度で、各々の濃度についてウェル中で検出を行った。
Figure 2023528907000255
装置
遠心分離機(メーカー:Eppendorf、モデル:5430)
酵素マイクロプレートリーダー(メーカー:Perkin Elmer、モデル:Caliper EZ Reader)
Echo 550(メーカー:Labcyte、モデル:Echo 550)
キナーゼ反応緩衝液の調製:
20mMのヒドロキシエチルピペラジンエタンスルホン酸(Hepes)(pH7.5)緩衝液、10mMのMgCl、1mMのエチレングリコールビス(アミノエチルエーテル)四酢酸(EGTA)、0.02%のポリオキシエチレンラウリルエーテル(Brij35)、0.02mg/mlのN,O-ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(BSA)、0.1mMのNaVO、2mMのジチオトレイトール(DTT)、1%のDMSO。
化合物:
試験化合物を100%のジメチルスルホキシド(DMSO)系に溶解させ、使用のために10mMとして調製し、光から隠して窒素キャビネット中で貯蔵した。
Figure 2023528907000256
キナーゼ反応の方法:
(1)1×キナーゼ反応緩衝液を調製する。
(2)化合物濃度勾配の調製:化合物の初期濃度は1000nMであり、これを384ウェルプレート中で100%のジメチルスルホキシド(DMSO)に100倍の最終濃度の溶液として希釈した。化合物を、計10個の濃度で、キナーゼ緩衝溶液を用いて正確に3倍希釈し、最終濃度は0.0508nMであった。100%のジメチルスルホキシド(DMSO)中の100倍の最終濃度の溶液を384ソースプレート中での希釈により得た。液体分離機Echo550を使用して250nlの100倍の最終濃度の化合物を標的384ウェルプレートに移した。250nlのDMSOを陽性及び陰性対照ウェルに加えた。
(3)2.5倍の最終濃度のキナーゼ溶液を1×キナーゼ緩衝液により調製した。
(4)10μLの2.5倍の最終濃度のキナーゼ溶液を化合物ウェル及び陽性対照ウェルにそれぞれ加え;10μLの1×キナーゼ緩衝液を陰性対照ウェルに加えた。
(5)1000rpmで30秒間遠心分離した後に、反応プレートを振盪して混合させ、続いて室温で10分間インキュベートした。
(6)アデノシン三リン酸(ATP)及びキナーゼ基質の25/15倍の最終濃度の混合溶液を1×キナーゼ緩衝液により調製した。
(7)アデノシン三リン酸(ATP)及び基質の25/15倍の最終濃度の混合溶液(15μL)を加えて反応を開始させた。
(8)384ウェルプレートを1000rpmで30秒間遠心分離し、よく振盪して混合させ、次に室温で30~240分間インキュベートした。
(9)キナーゼ反応を停止させた後に、プレートを1000rpmで30秒間遠心分離し、よく振盪して混合させた。
(10)変換率をCaliper EZ Readerで読み取った。
データ分析
計算式
Figure 2023528907000257
(式中、変換%_試料は、試料の変換率読取り値;変換%_最小:酵素なしのウェルの変換率読取り値を表す、陰性対照ウェルの平均値;変換%_最大:化合物阻害なしのウェルの変換率読取り値を表す、陽性対照ウェルの平均値)
用量応答曲線のフィッティング
濃度の対数値をX軸にとり、パーセンテージ阻害率をY軸にとった。Graphpad 6.0解析ソフトウェアを使用して用量応答曲線へのフィッティングを行い、酵素活性に対する各々の化合物のIC50値を得た。
実験結果を表1に示す:
Figure 2023528907000258
Figure 2023528907000259
当業者は、上記の記載は例示的及び実例的な性質のものであり、本発明及びその好ましい実施形態を説明することを意図することを理解する。常用の実験を使用して、当業者は、自明な修飾及び変更が、本発明の精神から離れることなく為され得ることを理解する。添付される本特許出願の範囲内の全てのそのような修飾が含まれることが意図される。したがって、本発明は、上記の記載によってではなく、以下の請求項及びその均等物により定義されることが意図される。
本明細書において参照される全ての公的な刊行物は、参照により本明細書に援用される。

Claims (30)

  1. 式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物又は互変異性体であって:
    Figure 2023528907000260
    は、非存在、O、S、NH、N(C1~6アルキル)、(CHNH、C(O)、水素から選択され;
    Aは、非存在、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、置換されているか又は非置換の3~10員のヘテロシクロアルキル、置換されているか又は非置換の6~8員のモノアリール、置換されているか又は非置換の5~10員のモノヘテロアリール及び置換されているか又は非置換の8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;前記基が置換されている場合、置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、オキソC3~6ヘテロシクロアルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-(CHC(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルであるか又はこれらから選択され;前記ヘテロシクロアルキル、モノヘテロアリール、縮合したヘテロアリール中のヘテロ原子は、N、O又はSであり;
    が水素である場合、Aは、非存在であり;
    代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール及び縮合したヘテロアリール中の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
    Mは、N及びCHから選択され;
    、X、及びXは、非存在、O、S、S(O)、NH、及びN(C1~6アルキル)から独立的に選択され;
    Dは、非存在、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル及び3~10員のヘテロシクロアルキルから選択され、ヘテロ原子は、N、O、Sであり;前記基が置換されている場合、置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルであるか又はこれらから選択され;
    、R、R、R、及びRの各々は、水素、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルから独立的に選択され;
    代替的に、R及びRは、それらが結合した炭素原子と共に、3~7員のシクロアルキル又は3~7員のヘテロシクロアルキルを形成しており、並びに前記シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルは、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシル、ジ(C1~6アルキル)アミノ、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルにより置換されていてもよく;
    代替的に、R及びRは、それらが結合した炭素原子と共に、3~7員のシクロアルキル又は3~7員のヘテロシクロアルキルを形成しており、並びに前記シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルは、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシル、ジ(C1~6アルキル)アミノ、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルにより置換されていてもよく;
    代替的に、R及びRは、それらが結合した炭素原子及びXと共に、以下の構造:
    Figure 2023528907000261
    を形成しており;
    は、水素、アミノ、ヒドロキシル、ハロ、シアノ、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール及び8~10員の縮合したヘテロアリール、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、及び-C(O)NRから選択され;前記基が置換されている場合、置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NH(CH、-N(CH、-NC(O)OR、-NC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルであるか又はこれらから選択され;代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
    及びRは、C1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル、アミノC1~4アルキル、ハロC1~4アルキル、置換されているか又は非置換の3~10員のシクロアルキル、3~10員のヘテロシクロアルキル、6~8員のモノアリール、5~10員のモノヘテロアリール、8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;置換基は、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NH(CH、-N(CH、-NC(O)OR、-NC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル及びアミノC1~4アルキルであり;代替的に、前記シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及び縮合したヘテロアリール上の置換基、並びに環中の隣接する原子は、連結して環を形成しており;
    及びR10は、水素、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、ハロゲン及びシアノから独立的に選択され;好ましくは、前記C1~6アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、及びイソブチルから選択され;
    及びRは、C1~4アルキル、C1~4アルキル、C5~6アリール、C5~6ヘテロアリール、及びC1~4アルキルスルホニルから独立的に選択され、前記C1~4アルキル、C5~6アリール、及びC5~6ヘテロアリールは、ハロ、アミノ、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキルにより置換されていてもよく、ヘテロ原子は、N、O、又はSであり;
    m、n、及びqの各々は、0、1、2、3、及び4から独立的に選択され;
    及びRは、両方が水素であることはない、
    式(I)の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物又は互変異性体。
  2. が、非存在、O、S、NH、N(C1~6アルキル)、(CHNH、C(O)から選択され;
    Aが、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル、置換されているか又は非置換の3~6員のヘテロシクロアルキル、置換されているか又は非置換の6~8員のモノアリール、置換されているか又は非置換の5~7員のモノヘテロアリール及び置換されているか又は非置換の8~10員の縮合したヘテロアリールから選択され;前記基が置換されている場合、置換基が、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、オキソC3~6ヘテロシクロアルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-(CHC(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルから選択され;前記ヘテロシクロアルキル、モノヘテロアリール、縮合したヘテロアリール中のヘテロ原子が、N、O又はSであり;
    及びRが、C1~4アルキル、フェニル、C1~4アルキルスルホニルから独立的に選択され、前記C1~4アルキルが、ハロ、アミノ、C3~6シクロアルキルにより置換されていてもよく;
    が、非存在、O、S、及びS(O)から選択され;Xが、NH及びN(C1~6アルキル)から選択され;並びにXが、非存在及びNHから選択され;
    Dが、非存在、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル及び3~6員のヘテロシクロアルキルから選択され、並びに前記シクロアルキル中のヘテロ原子が、N、Oであり;前記基が置換されている場合、置換基が、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、C1~4アルキル及びハロC1~4アルキルであり;
    が、ハロ、アミノ、C1~4アルキル又はハロC1~4アルキルであり;
    、R、R、及びRが、水素、C1~6アルキル及びハロC1~6アルキルから独立的に選択され;
    が、水素、アミノ、-NR及び-NHRから選択され;
    及びRが、C1~4アルキル及びハロC1~4アルキルから選択され;
    が、水素、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、ハロゲン及びシアノから選択され;好ましくは、前記C1~6アルキルが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、及びイソブチルから選択され;
    10が、水素、及びC1~6アルキルから選択され;好ましくは、前記C1~6アルキルが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、及びイソブチルから選択され;
    mが、0、1及び2から選択され;
    nが、0、1及び2から選択され;
    qが、0、1及び2から選択される、
    請求項1に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  3. が、非存在又はNHであり;より好ましくは、Lが、非存在である、請求項1又は2に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  4. Aが、置換されているか又は非置換の3~6員のシクロアルキル、置換されているか又は非置換の3~6員のヘテロシクロアルキル、置換されているか又は非置換のフェニル及び置換されているか又は非置換の5~6員のモノヘテロアリールから選択され;前記基が置換されている場合、置換基が、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~6アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、オキソC3~6ヘテロシクロアルキル、5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-(CHC(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~6アルキル、ヒドロキシルC1~6アルキル及びアミノC1~6アルキルから選択され;前記ヘテロシクロアルキル、モノヘテロアリール、縮合したヘテロアリール中のヘテロ原子が、N、O又はSであり;
    及びRが、C1~4アルキル、フェニル、及びC1~4アルキルスルホニルから独立的に選択され、前記C1~4アルキルが、ハロ、アミノ、及びC3~6シクロアルキルにより置換されていてもよい、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  5. Aが、置換されているか又は非置換の以下の基:フェニル、ピリジル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロブチル、シクロプロピル、
    Figure 2023528907000262
    から選択され;
    前記基が置換されている場合、置換基が、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、シアノ、C1~4アルキル、置換されているか又は非置換の5~6員のアリールオキシ、5~6員のヘテロアリールオキシ、-NR、-NHR、-(CHNR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-NHC(O)R、-OR、-OC(O)OR、-OC(O)R、-C(O)R、-C(O)NHR、-C(O)NR、ハロC1~4アルキル、ヒドロキシルC1~4アルキル、及びアミノC1~4アルキルから選択され;前記ヘテロアリールにおいて、ヘテロ原子が、N、O、Sであり;
    及びRが、C1~4アルキルから独立的に選択され;好ましくは、R及びRが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、及びtert-ブチルから独立的に選択され;前記C1~4アルキルが、ハロ、アミノ、C3~6シクロアルキルにより置換されていてもよく、
    qが、0、1、及び2から選択される、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  6. Aが、置換されているか又は非置換の以下の基:フェニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル及びピラゾリル;好ましくは、フェニルから選択され;
    前記基が置換されている場合、置換基が、ハロ、アミノ、C1~4アルキル、フェノキシ、-NR、-NHR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-OR、-C(O)NHR、及び-(CHC(O)NHRから選択され;
    及びRが、C1~4アルキルから独立的に選択され;
    qが、1及び2から選択される、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  7. 基Aが置換された基である場合、それが、1、2又は3個の置換基により置換されており;好ましくは、Aが、o位、m位、若しくはp位において置換基により一置換されているか、又はm位若しくはp位において二置換されている、フェニル及びシクロヘキセニルから選択される、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  8. Mが、Nである、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  9. が、Oであり;Xが、NHであり;Xが、非存在である、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  10. Dが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、オキサシクロプロピル、オキソシクロプロピル、オキソシクロブチル、オキソシクロペンチル、アジリジニル、アゼチジニル及びピロリジニルから選択され;
    好ましくは、Dが、非存在である、
    請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  11. が、Mのm位に位置し、好ましくは、Rが、ハロであり、より好ましくは、Rが、F又はClである、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  12. が、水素、C1~6アルキルから選択され;並びにR、R、及びRが、水素である、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  13. 、Rが、それらが結合した炭素及びXと共に、以下の構造:
    Figure 2023528907000263
    を形成している、
    請求項1に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  14. が、水素及びアミノから選択される、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  15. が、水素であり;R10が、水素及びC1~6アルキルから選択され;より好ましくは、R及びR10の両方が、水素である、
    請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  16. mが、0、1及び2、好ましくは、1から選択され;nが、0及び1、好ましくは、1から選択される、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  17. が、非存在であり;
    Aが、置換されているか又は非置換の以下の基:フェニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル及びピラゾリルから選択され;
    前記基が置換されている場合、それらが、ハロ、アミノ、C1~4アルキル、フェノキシ、-NR、-NHR、-NHC(O)OR、-NHC(O)NHR、-OR、-C(O)NHR、及び-(CHC(O)NHRから選択される1又は2個の置換基により置換されており;
    及びRが、C1~4アルキルから独立的に選択され;
    qが、1及び2から選択され;
    Mが、Nであり;
    が、Oであり;Xが、NHであり;Xが、非存在であり;
    Dが、非存在であり;
    が、ハロゲンであり;
    が、水素、C1~6アルキルから選択され;並びにR、R及びRが、水素であり;
    が、水素及びアミノから選択され;
    が、水素であり;
    10が、水素及びC1~6アルキルから選択され;
    mが、1であり、nが、1である、
    請求項1に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  18. 一般式(Ia)の構造
    Figure 2023528907000264
    を有し、
    、A、X、X、R、R、R、R、R、及びmは、請求項1~17のいずれか一項において定義されるとおりである、
    請求項1に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  19. 一般式(Ib)の構造
    Figure 2023528907000265
    を有し、
    は、C1~6アルキル、好ましくはメチルであり;
    、A、X、X、R、R、R、R、mは、請求項1~17のいずれか一項において定義されるとおりである、
    請求項1に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  20. 以下の構造
    Figure 2023528907000266
    Figure 2023528907000267
    Figure 2023528907000268
    Figure 2023528907000269
    Figure 2023528907000270
    を有する、請求項1に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体。
  21. 請求項1~20のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体の他に、医薬的に許容される賦形剤を含む、医薬組成物。
  22. 疾患又は障害の処置のための医薬の生産における、請求項1~20のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体の使用であって、前記疾患又は障害が、がんから選択される、化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体の使用。
  23. 前記がんが、肺がん、乳頭状甲状腺がん、髄様甲状腺がん、分化型甲状腺がん、再発甲状腺がん、難治性分化型甲状腺がん、2A型又は2B型多発性内分泌腫瘍症(それぞれMEN2A又はMEN2B)、褐色細胞腫、副甲状腺過形成、乳がん、結腸直腸がん、乳頭状腎細胞がん、胃腸粘膜神経節腫、及び子宮頸がんである、請求項22に記載の使用。
  24. 前記がんが、以下の調節不全:RET遺伝子、RETキナーゼと関連付けられるか、又はそれらのいずれかの発現若しくは活性若しくはレベルの調節不全により引き起こされるがんである、請求項23に記載の使用。
  25. 前記がんが、髄様甲状腺がん(MTC)、非小細胞肺がん(NSCLC)の他に、RET遺伝子突然変異/融合を伴う転移性固形腫瘍及び進行した固形腫瘍である、請求項23又は24に記載の使用。
  26. BTK媒介性疾患の処置のための医薬の生産における、請求項1~20のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物若しくは互変異性体の使用。
  27. 前記BTK媒介性疾患が、がん及び自己免疫疾患から選択される、請求項26に記載の使用。
  28. 前記がんが、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、慢性リンパ球性リンパ腫、節外性辺縁帯B細胞リンパ腫、B細胞慢性リンパ球性白血病、B細胞前リンパ球性白血病、成熟B細胞急性リンパ芽球性白血病、17p欠損型慢性リンパ芽球性白血病、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、リンパ形質細胞性リンパ腫、脾辺縁帯リンパ腫、形質細胞骨髄腫、形質細胞腫、節内性辺縁帯B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫、及び原発性滲出性リンパ腫のうちの1つ以上から選択され;前記自己免疫疾患が、全身性ループスエリテマトーデス、関節リウマチ、及び多発性硬化症のうちの1つ以上から選択される、請求項27に記載の使用。
  29. SRC媒介性疾患の処置のための医薬の生産における、請求項1~20のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物、若しくは互変異性体の使用。
  30. 前記SRC媒介性疾患が、がんから選択され;好ましくは、前記がんが、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)、非小細胞肺がん、膵臓がん、結腸直腸がん、及び前立腺がんのうちの1つ以上から選択される、請求項29に記載の使用。
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