本明細書で使用される用語は、本発明での機能を考慮してできる限り現在広く使用されている一般的案用語を選択しているが、これは該当技術分野に携わる技術者の意図、慣例、または新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、このような場合は該当する発明の説明部分でその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は単なる用語の名称ではなく、その用語が有する実質的な意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解釈すべきであることを明らかにする。
明細書全体にわたって、ある構成が他の構成と「連結」されているとすると、これは「直接連結」されている場合だけでなく、その中間に他の構成要素を間に挟んで「電気的に連結」されている場合も含む。また、ある構成要素が特定の構成要素を「含む」とすると、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素を更に含み得ることを意味する。加えて、特定臨界値を基準に「以上」または「以下」という限定事項は、実施例によってそれぞれ「超過」または「未満」に適切に代替され得る。
以下、本発明において、フィールドとサブフィールドは同じ意味で使われてよい。
図1は、本発明の一実施例による無線LANシステムを示す図である。
無線LANシステムは、一つまたはそれ以上のベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)を含むが、BSSは同期化に成功し互いに通信し得る機器の集合を示す。一般に、BSSはインフラストラクチャBSS(infrastructure BSS)と独立BSS(Independent BSS、IBSS)に区分されるが、図1はこのうちインフラストラクチャBSSを示している。
図1に示すように、インフラストラクチャーBSS BSS1,BSS2は、1つ又はそれ以上のステーションSTA1,STA2,STA3,STA4,STA5、分配サービス(Distribution Service)を提供するステーションであるアクセスポイントAP-1,AP-2、及び複数のアクセスポイントAP-1,AP-2を連結させる分配システム(Distribution System)DSを含む。
ステーション(Station、STA)は、IEEE 802.11標準の規定に従う媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)インタフェースを含む任意のディバイスであって、広い意味では非アクセスポイントnon-APステーションのみならずアクセスポイントAPを全て含む。また、本明細書において、「端末」とはnon-APまたはAPを指すか、両者を全て指す用語として使用される。無線通信のためのステーションはプロセッサと通信部を含み、実施例によってユーザインタフェース部とディスプレーユニットなどを更に含む。プロセッサは無線ネットワークを介して伝送するフレームを生成するか、または前記無線ネットワークを介して受信されたフレームを処理し、その他にステーションを制御するための多様な処理を行う。そして、通信部は前記プロセッサと機能的に連結されており、ステーションのために無線ネットワークを介してフレームを送受信する。本発明において、端末はユーザ端末機(user equipment、UE)を含む用語として使用される。
アクセスポイント(Access Point、AP)は、自らに結合された(associated)ステーションのために無線媒体を経由して分配システムDSに対する接続を提供する個体である。インフラストラクチャBSSにおいて、非APステーション間の通信はAPを経由して行われることが原則であるが、ダイレクトリンクが設定されている場合は非APステーションの間でも直接通信が可能である。一方、本発明において、APはPCP(Personal BSS Coordination Point)を含む概念として使用されるが、広い意味では集中制御器、基地局(Base Station、BS)、ノードB、BTS(Base Transceiver System)、またはサイト制御器などの概念を全て含む。本発明において、APはベース無線通信端末とも称されるが、ベース無線通信端末は、広い意味ではAP、ベースステーション(base station)、eNB(eNodeB)、及びトランスミッションポイントTPを全て含む用語として使用される。それだけでなく、ベース無線通信端末は複数の無線通信端末との通信で通信媒介体(medium)資源を割り当て、スケジューリング(scheduling)を行う多様な形態の無線通信端末を含む。
複数のインフラストラクチャBSSは、分配システムDSを介して互いに連結される。この際、分配システムを介して連結された複数のBSSを拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)という。
図2は、本発明の他の実施例による無線LANシステムである独立BSSを示す図である。図2の実施例において、図1の実施例と同じであるか相応する部分は重複する説明を省略する。
図2に示したBSS3は独立BSSであってAPを含まないため、全てのステーション(STA6、STA7)がAPと接続されていない状態である。独立BSSは分配システムへの接続が許容されず、自己完備的ネットワーク(self-contained network)をなす。独立BSSにおいて、それぞれのステーション(STA6、STA7)はダイレクトに互いに連結される。
図3は、本発明の一実施例によるステーション100の構成を示すブロック図である。図示したように、本発明の実施例によるステーション100は、プロセッサ110、通信部120、ユーザインタフェース部140、ディスプレーユニット150、及びメモリ160を含む。
まず、通信部120は、無線LANパケットなどの無線信号を送受信し、ステーション100に組み込まれる又は外付けられて具備されてよい。実施例によれば、通信部120は、互いに異なる周波数バンドを用いる少なくとも1つの通信モジュールを含むことができる。例えば、前記通信部120は、2.4GHz、5GHz、6GHz及び60GHzなどの異なる周波数バンドの通信モジュールを含むことができる。一実施例によれば、ステーション100は、7.125GHz以上の周波数バンドを用いる通信モジュールと、7.125GHz以下の周波数バンドを用いる通信モジュールを備えることができる。それぞれの通信モジュールは、当該通信モジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格に基づいてAP又は外部ステーションと無線通信を行うことができる。通信部120は、ステーション100の性能及び要求事項に応じて1回に1つの通信モジュールのみを動作させるか、同時に複数の通信モジュールを共に動作させることができる。ステーション100が複数の通信モジュールを含む場合に、各通信モジュールはそれぞれ独立した形態で備えられてもよく、複数のモジュールが1つのチップとして統合して備えられてもよい。本発明の実施例において、通信部120は、RF(Radio Frequency)信号を処理するRF通信モジュールを表すことができる。
次に、ユーザインタフェース140は、ステーション100に備えられた多様な形態の入出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース部140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいてステーション100を制御する。また、ユーザインタフェース部140は、多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づいた出力を行う。
次に、ディスプレーユニット150は、ディスプレー画面にイメージを出力する。前記ディスプレーユニット150は、プロセッサ110によって行われるコンテンツ、またはプロセッサ110の制御命令に基づいたユーザインタフェースなどの多様なディスプレーオブジェクトを出力する。また、メモリ160は、ステーション100で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、ステーション100がAPまたは外部のステーションと接続を行うのに必要な接続プログラムが含まれる。
本発明のプロセッサ110は多様な命令またはプログラムを行い、ステーション100内部のデータをプロセッシングする。また、前記プロセッサ110は上述したステーション100の各ユニットを制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。本発明の実施例によると、プロセッサ110はメモリ160に貯蔵されたAPとの接続のためのプログラムを行い、APが伝送した通信設定メッセージを受信する。また、プロセッサ110は通信設定メッセージに含まれたステーション100の優先条件に関する情報を読み取り、ステーション100の優先条件に関する情報に基づいてAPに関する接続を要請する。本発明のプロセッサ110はステーション100のメインコントロールユニットを指してもよく、実施例によってステーション100の一部の構成、例えば、通信部120などを個別的に制御するためのコントロールユニットを指してもよい。つまり、プロセッサ110は通信部120から送受信される無線信号を変復調するモデム、または変復調部(modulator and/or demodulator)であってもよい。プロセッサ110は、本発明の実施例によるステーション100の無線信号送受信の各種動作を制御する。それに関する詳しい実施例は後述する。
図3に示したステーション100は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはディバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。よって、上述したディバイスのエレメントは、ディバイスの設計に応じて一つのチップまたは複数のチップに取り付けられる。例えば、前記プロセッサ110及び通信部120は一つのチップに統合されて具現されてもよく、別途のチップで具現されてもよい。また、本発明の実施例において、前記ステーション100の一部の構成、例えば、ユーザインタフェース部140及びディスプレーユニット150などはステーション100に選択的に備えられてもよい。
図4は、本発明の一実施例によるAP200の構成を示すブロック図である。図示したように、本発明の実施例によるAP200は、プロセッサ210、通信部220、及びメモリ260を含む。図4において、AP200の構成のうち図3のステーション100の構成と同じであるか相応する部分については重複する説明を省略する。
図4を参照すると、本発明に係るAP 200は、少なくとも1つの周波数バンドにおいてBSSを運営するための通信部220を備える。図3の実施例において前述したように、前記AP 200の通信部220も、互いに異なる周波数バンドを用いる複数の通信モジュールを含むことができる。すなわち、本発明の実施例に係るAP 200は、異なる周波数バンド、例えば、2.4GHz、5GHz、6GHz及び60GHzのいずれかを用いる2つ以上の通信モジュールを共に備えることができる。好ましくは、AP 200は、7.125GHz以上の周波数バンドを用いる通信モジュールと、7.125GHz以下の周波数バンドを用いる通信モジュールを備えることができる。それぞれの通信モジュールは、当該通信モジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格に基づいてステーションと無線通信を行うことができる。前記通信部220は、AP 200の性能及び要求事項に応じて1回に1つの通信モジュールのみを動作させるか、同時に複数の通信モジュールを共に動作させることができる。本発明の実施例において、通信部220は、RF(Radio Frequency)信号を処理するRF通信モジュールを表すことができる。
次に、メモリ260は、AP200で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、ステーションの接続を管理する接続プログラムが含まれる。また、プロセッサ210はAP200の各ユニットを制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。本発明の実施例によると、プロセッサ210はメモリ260に貯蔵されたステーションとの接続のためのプログラムを行い、一つ以上のステーションに対する通信設定メッセージを伝送する。この際、通信設定メッセージには各ステーションの接続優先条件に関する情報が含まれる。また、プロセッサ210はステーションの接続要請に応じて接続設定を行う。一実施例によると、プロセッサ210は通信部220から送受信される無線信号を変復調するモデム、または変復調部である。プロセッサ210は、本発明の実施例によるAP200の無線信号送受信の各種動作を制御する。それに関する詳しい実施例は後述する。
図5は、STAがAPとリンクを設定する過程を概略的に示す図である。
図5を参照すると、STA100とAP200間のリンクは大きくスキャニング(sanning)、認証(authentication)、及び結合(association)の3つのステップを介して設定される。まず、スキャニングステップは、AP200が運営するBSSの接続情報をSTA100が獲得するステップである。スキャニングを行うための方法としては、AP200が周期的に伝送するビーコン(beacon)メッセージS101のみを活用して情報を獲得するパッシブスキャニング(passive sanning)方法と、STA100がAPにプローブ要請(probe request)を伝送しS103、APからプローブ応答(probe response)を受信してS105、接続情報を獲得するアクティブスキャニング(active sanning)方法がある。
スキャニングステップにおいて無線接続情報の受信に成功したSTA100は、認証要請(authentication request)を伝送しS107a、AP200から認証応答(authentication response)を受信してS107b、認証ステップを行う。認証ステップが行われた後、STA100は結合要請(association request)を伝送しS109a、AP200から結合応答(association response)を受信してS109b、結合ステップを行う。本明細書において、結合とは基本的に無線結合を意味するが、本発明はこれに限らず、広い意味での結合は無線結合及び有線結合を全て含む。
一方、追加に802.1X基盤の認証ステップS111、及びDHCPを介したIPアドレス獲得ステップS113が行われる。図5において、サーバ300はSTA100と802.1X基盤の認証を処理するサーバであって、AP200に物理的に結合されて存在するか、別途のサーバとして存在してもよい。
図6は、無線LAN通信で使用されるCSMA(Carrier Sense Multiple Access)/CA(Collision Avoidance) 方法を示す図である。
無線LAN通信を行う端末は、データを伝送する前にキャリアセンシング(Carrier Sensing)を行ってチャネルが占有状態(busy)であるのか否かをチェックする。もし一定強度以上の無線信号が感知されれば該当チャネルが占有状態と判別され、前記端末は該当チャネル対するアクセスを遅延する。このような過程をクリアチャネル評価(Clear Channel Assessment、CCA)といい、該当信号の感知有無を決定するレベルをCCA臨界値(CCA threshold)という。もし端末に受信されたCCA臨界値以上の無線信号が該当端末を受信者とすれば、端末は受信された無線信号を処理する。一方、該当チャネルから無線信号が感知されないかCCA臨界値より小さい強度の無線信号が感知されれば、前記チャネルは遊休状態(idle)と判別される。
チャネルが遊休状態と判別されれば、伝送するデータがある各端末は、各端末の状況によるIFS(Inter Frame Space)、例えば、AIFS(Arbitration IFS)、PIFS(PCF IFS)などの時間の後にバックオフ手順を行う。実施例によって、前記AIFSは従来のDIFS(DCF IFS)を代替する構成として使用される。各端末は、該当端末に決定された乱数(random number)だけのスロットタイムを前記チャネルの遊休状態の間隔(interval)の間に減少させながら待機し、スロットタイムを全て消尽した端末が該当チャネルに対するアクセスを試みる。このように、各端末がバックオフ手順を行う区間を競争ウィンドウ区間という。
もし特定端末が前記チャネルのアクセスに成功すれば、該当端末は前記チャネルを介してデータを伝送する。しかし、アクセスを試みた端末が他の端末と衝突すれば、衝突した端末はそれぞれ新しい乱数を割り当てられて更にバックオフ手順を行う。一実施例によると、各端末に新しく割り当てられる乱数は、該当端末が以前割り当てられた乱数の範囲(競争ウィンドウ、CW)の2倍の範囲(2*CW)内で決定される。一方、各端末は、次の競争ウィンドウ区間で更にバックオフ手順を行ってアクセスを試みるが、この際、各端末は以前の競争ウィンドウ区間に残ったスロットタイムからバックオフ手順を行う。このような方法で無線LAN通信を行う各端末は、特定チャネルに対する互いの衝突を回避することができる。
<様々なPPDUフォーマット実施例>
図7には、様々な標準世代別PPDU(PLCP Protocol Data Unit)フォーマットの一例を示す。より具体的には、図7(a)は、802.11a/gに基づくレガシーPPDUフォーマットの一実施例を、図7(b)は、802.11axに基づくHE PPDUフォーマットの一実施例を示し、図7(c)は、802.11beに基づくノン-レガシーPPDU(すなわち、EHT PPDU)フォーマットの一実施例を示す。また、図7(d)は、これらのPPDUフォーマットにおいて共通に用いられるL-SIG及びRL-SIGの細部フィールドの構成を示す。
図7(a)を参照すると、レガシーPPDUのプリアンブルは、L-STF(Legacy Short Training field)、L-LTF(Legacy Long Training field)及びL-SIG(Legacy Signal field)を含む。本発明の実施例において、前記L-STF、L-LTF及びL-SIGは、レガシープリアンブルと呼ぶことができる。
図7(b)を参照すると、HE PPDUのプリアンブルは、前記レガシープリアンブルに加えて、RL-SIG(Repeated Legacy Short Training field)、HE-SIG-A(High Efficiency Signal A field)、HE-SIG-B(High Efficiency Signal B field)、HE-STF(High Efficiency Short Training field)、HE-LTF(High Efficiency Long Training field)をさらに含む。本発明の実施例において、前記RL-SIG、HE-SIG-A、HE-SIG-B、HE-STF及びHE-LTFは、HEプリアンブルと呼ぶことができる。HEプリアンブルの具体的な構成は、HE PPDUフォーマットによって変形されてよい。例えば、HE-SIG-BはHE MU PPDUフォーマットでのみ用いられてよい。
図7(c)を参照すると、EHT PPDUのプリアンブルは、前記レガシープリアンブルに加えて、RL-SIG(Repeated Legacy Short Training field)、U-SIG(Universal Signal field)、EHT-SIG-A(Extremely High Throughput Signal A field)、EHT-SIG-A(Extremely High Throughput Signal B field)、EHT-STF(Extremely High Throughput Short Training field)、EHT-LTF(Extremely High Throughput Long Training field)をさらに含む。本発明の実施例において、前記RL-SIG、EHT-SIG-A、EHT-SIG-B、EHT-STF及びEHT-LTFは、EHTプリアンブルと呼ぶことができる。ノン-レガシープリアンブルの具体的な構成は、EHT PPDUフォーマットによって変形されてよい。例えば、EHT-SIG-AとEHT-SIG-Bは、EHT PPDUフォーマットのうち一部のフォーマットにおいてのみ用いられてよい。
PPDUのプリアンブルに含まれたL-SIGフィールドは、64FFT OFDMが適用され、総64個のサブキャリアで構成される。このうち、ガードサブキャリア、DCサブキャリア及びパイロットサブキャリアを除く48個のサブキャリアがL-SIGのデータ送信用に用いられる。L-SIGには、BPSK、Rate=1/2のMCS(Modulation and Coding Scheme)が適用されるので、総24ビットの情報を含むことができる。図7(d)には、L-SIGの24ビット情報構成を示す。
図7(d)を参照すると、L-SIGは、L_RATEフィールドとL_LENGTHフィールドを含む。L_RATEフィールドは4ビットで構成され、データ送信に用いられたMCSを示す。具体的には、L_RATEフィールドは、BPSK/QPSK/16-QAM/64-QAMなどの変調方式と1/2、2/3、3/4などの符号率とを組み合わせた6/9/12/18/24/36/48/54Mbpsの送信速度のうち一つの値を示す。L_RATEフィールドとL_LENGTHフィールドの情報を組み合わせると当該PPDUの全長を示すことができる。ノン-レガシーPPDUフォーマットでは、L_RATEフィールドを、最小速度である6Mbpsに設定する。
L_LENGTHフィールドの単位はバイトであり、合計12ビットが割り当てられて最大4095までシグナルでき、L_RATEフィールドとの組合せによって当該長さを示すことができる。このとき、レガシー端末とノン-レガシー端末は、L_LENGTHフィールドを互いに異なる方法で解釈できる。
まず、レガシー端末又はノン-レガシー端末がL_LENGTHフィールドを用いて当該PPDUの長さを解釈する方法は次の通りである。L_RATEフィールドの値が6Mbpsを示すように設定された場合に、64FFTの1個のシンボルデューレーションである4usの間に3バイト(すなわち、24ビット)が送信されてよい。したがって、L_LENGTHフィールド値に、SVCフィールド及びテール(Tail)フィールドに該当する3バイトを足し、これを、1個のシンボルの送信量である3バイトで割ると、L-SIG以後の64FFT基準シンボル個数が取得される。取得されたシンボル個数に、1個のシンボルデューレーションである4usをかけた後、L-STF、L-LTF及びL-SIGの送信にかかる20usを足すと、当該PPDUの長さ、すなわち、受信時間(RXTIME)が取得される。これを数式で表現すれば、下記の式1の通りである。
このとき、
は、xより大きい又は等しい最小の自然数を表す。L_LENGTHフィールドの最大値が4095であるので、PPDUの長さは最大5.484msまでに設定されてよい。当該PPDUを送信するノン-レガシー端末は、L_LENGTHフィールドを下記の式2のように設定しなければならない。
ここで、TXTIMEは、当該PPDUを構成する全体送信時間であり、下記の式3の通りである。このとき、TXは、Xの送信時間を表す。
上記の式を参照すると、PPDUの長さは、L_LENGTH/3の切上げ値に基づいて計算される。したがって、任意のk値に対して、L_LENGTH={3k+1,3k+2,3(k+1)}の3つの異なる値が同一PPDU長を示す。
図7(e)を参照すると、U-SIG(Universal SIG)フィールドは、EHT PPDU及び後続世代の無線LANPPDUにおいて継続して存在し、11beを含むことにより、どの世代のPPDUであるかを区分する役割を担う。U-SIGは、64FFTベースのOFDM2シンボルであり、総52ビットの情報を伝達することができる。このうち、CRC/テール9ビットを除く43ビットは、大きく、VI(Version Independent)フィールドとVD(Version Dependent)フィールドとに区分される。
VIビットは、現在のビット構成を後にも維持し続け、後続世代のPPDUが定義されても、現在の11be端末が当該PPDUのVIフィールドを通じて当該PPDUに関する情報を得ることができる。そのために、VIフィールドは、PHYバージョン、UL/DL、BSSカラー、TXOP、リザーブド(Reserved)フィールドから構成される。PHYバージョンフィールドは3ビットであり、11be及び後続世代無線LAN標準を順次にバージョンによって区分する役割を担う。11beの場合、000bの値を有する。UL/DLフィールドは、当該PPDUがアップリンク/ダウンリンクPPDUかを区分する。BSSカラーは、11axで定義されたBSS別識別子を意味し、6ビット以上の値を有する。TXOPは、MACヘッダーで伝達されていた送信機会デューレーション(Transmit Opportunity Duration)を意味するかが、PHYヘッダーに追加することにより、MPDUをデコードしないで当該PPDUが含まれたTXOPの長さを類推でき、7ビット以上の値を有する。
VDフィールドは、11beバージョンのPPDUにのみ有用なシグナリング情報であり、PPDUフォーマット、BWのようにいずれのPPDUフォーマットにも共通に用いられるフィールドと、PPDUフォーマット別に異なるように定義されるフィールドから構成されてよい。PPDUフォーマットは、EHT SU(Single User)、EHT MU(Multiple User)、EHT TB(Trigger-based)、EHT ER(Extended Range)PPDUなどを区分する区分子である。BWフィールドは、大きく、20、40、80、160(80+80)、320(160+160)MHzの5個の基本PPDU BWオプション(20*2の冪乗の形態で表現可能なBWを、基本BWと呼ぶことができる。)と、プリアンブルパンクチャリング(Preamble Puncturing)によって構成される様々な残りのPPDU BWをシグナルする。また、320MHzとシグナルされた後、一部の80MHzがパンクチャーされた形態でシグナルされてよい。また、パンクチャーされて変形されたチャネル形態は、BWフィールドで直接シグナルされるか、或いは、BWフィールドとBWフィールド以後に現れるフィールド(例えば、EHT-SIGフィールド内のフィールド)を共に用いてシグナルされてよい。仮にBWフィールドを3ビットとする場合に、総8個のBWシグナリングが可能であるので、パンクチャリングモードは最大で3個のみをシグナルすることができる。仮にBWフィールドを4ビットとする場合に、総16個のBWシグナリングが可能であるので、パンクチャリングモードは最大で11個をシグナルすることができる。
BWフィールド以後に位置するフィールドは、PPDUの形態及びフォーマットによって変わり、MU PPDUとSU PPDUは同一のPPDUフォーマットでシグナルされてよく、EHT-SIGフィールド前に、MU PPDUとSU PPDUとを区別するためのフィールドが位置してよく、そのための追加のシグナリングが行われてよい。SU PPDUとMU PPDUは両方もEHT-SIGフィールドを含んでいるが、SU PPDUにおいて不要な一部のフィールドが圧縮(compression)されてよい。このとき、圧縮が適用されたフィールドの情報は省略されるか、MU PPDUに含まれる本来フィールドのサイズよりも縮小したサイズを有してよい。例えば、SU PPDUは、EHT-SIGの共通フィールドが省略又は代替されるか、ユーザ特定フィールドが代替されるか、1個に縮小されるなど、他の構成を有してよい。
又は、SU PPDUは、圧縮の有無を示す圧縮フィールドをさらに含むことができ、圧縮フィールドの値によって一部のフィールド(例えば、RAフィールドなど)が省略されてよい。
SU PPDUのEHT-SIGフィールドの一部が圧縮された場合に、圧縮されたフィールドに含まれる情報は、圧縮されていないフィールド(例えば、共通フィールドなど)で共にシグナルされてよい。MU PPDUの場合、複数のユーザの同時受信のためのPPDUフォーマットであるので、U-SIGフィールド以後にEHT-SIGフィールドが必須に送信される必要があり、シグナルされる情報の量が可変的であってよい。すなわち、複数個のMU PPDUが複数個のSTAに送信されるので、それぞれのSTAは、MU PPDUが送信されるRUの位置、それぞれのRUが割り当てられたSTA、及び送信されたMU PPDUが自身に送信されたか否かを認識しなければならない。したがって、APは、EHT-SIGフィールドに上のような情報を含めて送信しなければならない。そのために、U-SIGフィールドでは、EHT-SIGフィールドを効率的に送信するための情報をシグナルし、これは、EHT-SIGフィールドのシンボル数及び/又は変調方法であるMCSであってよい。EHT-SIGフィールドは、各ユーザに割り当てられたRUのサイズ及び位置情報を含むことができる。
SU PPDUである場合に、STAに複数個のRUが割り当てられてよく、複数個のRUは連続しても不連続してもよい。STAに割り当てられたRUが連続しない場合に、STAは、中間にパンクチャーされたRUを認識してこそSU PPDUを効率的に受信することができる。したがって、APは、SU PPDUに、STAに割り当てられたRUのうちパンクチャーされたRUの情報(例えば、RUのパンクチャリングパターンなど)を含めて送信することができる。すなわち、SU PPDUの場合、パンクチャリングモードの適用有無及びパンクチャリングパターンをビットマップ形式などで示す情報を含むパンクチャリングモードフィールドが、EHT-SIGフィールドに含まれてよく、パンクチャリングモードフィールドは、帯域幅内で現れる不連続のチャネルの形態をシグナルすることができる。
シグナルされる不連続チャネルの形態は制限的であり、BWフィールドの値と組み合わせてSU PPDUのBW及び不連続チャネル情報を示す。例えば、SU PPDUの場合、単一端末にのみ送信されるPPDUであるので、STAは、PPDUに含まれたBWフィールドによって自分に割り当てられた帯域幅を認識でき、PPDUに含まれたU-SIGフィールド又はEHT-SIGフィールドのパンクチャリングモードフィールドによって割り当てられた帯域幅のうち、パンクチャーされたリソースを認識できる。この場合、端末は、パンクチャーされたリソースユニットの特定チャネルを除く残りのリソースユニットでPPDUを受信することができる。このとき、STAに割り当てられた複数個のRUは、互いに異なる周波数帯域又はトーンで構成されてよい。
制限された形態の不連続チャネル形態のみがシグナルされる理由は、SU PPDUのシグナリングオーバーヘッドを減らすためである。パンクチャリングは、20MHzサブチャネル別に行われ得るので、80、160、320MHzのように20MHzサブチャネルを複数有するBWに対してパンクチャリングを行うと、320MHzの場合、プライマリ(primary)チャネルを除く残り15個の20MHzサブチャネルの使用有無をそれぞれ表現して不連続チャネル(端の20MHzのみパンクチャーされた形態も不連続と見なす場合に)の形態をシグナルしなければならない。このように、単一ユーザ送信の不連続チャネル形態をシグナルするために15ビットを割り振ることは、シグナリング部分の低い送信速度を考慮したとき、過度に大きいシグナリングオーバーヘッドとして作用し得る。
また、本発明の一実施例では、PPDUフォーマットフィールドにシグナルされたPPDUフォーマットにしたがって、プリアンブルパンクチャリングBW値が指示するPPDUの構成を異ならせる手法を提案する。BWフィールドの長さが4ビットである場合を仮定し、EHT SU PPDU又はTB PPDUである場合には、U-SIG以後に1シンボルのEHT-SIG-Aをさらにシグナルするか、EHT-SIG-Aを全くシグナルしないことがあるので、これを考慮して、U-SIGのBWフィールドのみを通じて最大で11個のパンクチャリングモードを全てシグナルする必要がある。しかし、EHT MU PPDUである場合に、U-SIG以後にEHT-SIG-Bをさらにシグナルするので、最大11個のパンクチャリングモードをSU PPDUと異なる方法でシグナルすることができる。EHT ER PPDUの場合、BWフィールドを1ビットで設定し、20MHz又は10MHz帯域を使用するPPDUかをシグナルすることができる。
図7(f)は、U-SIGのPPDUフォーマットフィールドでEHT MU PPDUと指示された場合に、VDフィールドのフォーマット特定(Format-specific)フィールドの構成を示す図である。MU PPDUの場合、複数のユーザの同時受信のためのシグナリングフィールドであるSIG-Bが必須であり、U-SIG後に別途のSIG-AなしでSIG-Bが送信されてよい。そのために、U-SIGではSIG-Bをデコードするための情報をシグナルしなければならない。このようなフィールドは、SIG-B MCS、SIG-B DCM、SIG-Bシンボルの数(Number of SIG-B Symbols)、SIG-B圧縮(SIG-B Compression)、 EHT-LTFシンボル数(Number of EHT-LTF Symbols)のフィールドなどである。
図8は、本発明の実施例に係る様々なEHT(Extremely High Throughput)PPDUフォーマット及びこれを指示するための方法の一例を示す。
図8を参照すると、PPDUは、プリアンブルとデータ部分で構成されてよく、一つのタイプであるEHT PPDUのフォーマットは、プリアンブルに含まれているU-SIGフィールドによって区別されてよい。具体的に、U-SIGフィールドに含まれているPPDUフォーマットフィールドに基づいて、PPDUのフォーマットがEHT PPDUであるか否かが指示されてよい。
図8の(a)は、単一STAのためのEHT SU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT SU PPDUは、APと単一STA間の単一ユーザ(Single User,SU)送信のために用いられるPPDUであり、U-SIGフィールド以後に追加のシグナリングのためのEHT-SIG-Aフィールドが位置してよい。
図8の(b)は、トリガーフレームに基づいて送信されるEHT PPDUであるEHTトリガーベースPPDU(EHT Trigger-based PPDU)フォーマットの一例を示す。EHTトリガーベースPPDUは、トリガーフレームに基づいて送信されるEHT PPDUであり、トリガーフレームに対する応答のために用いられる上りリンクPPDUである。EHT PPDUは、EHT SU PPDUとは違い、U-SIGフィールド以後にEHT-SIG-Aフィールドが位置しない。
図8の(c)は、多重ユーザのためのEHT PPDUであるEHT MU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT MU PPDUは、一つ以上のSTAにPPDUを送信するために用いられるPPDUである。EHT MU PPDUフォーマットは、U-SIGフィールド以後にHE-SIG-Bフィールドが位置してよい。
図8の(d)は、拡張された範囲にあるSTAとの単一ユーザ送信のために用いられるEHT ER SU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT ER SU PPDUは、図8の(a)で説明したEHT SU PPDUよりも広い範囲のSTAとの単一ユーザ送信のために用いられてよく、時間軸上でU-SIGフィールドが反復して位置してよい。
図8の(c)で説明したEHT MU PPDUは、APが複数個のSTAへの下りリンク送信のために用いることができる。このとき、EHT MU PPDUは、複数個のSTAがAPから送信されたPPDUを同時に受信できるようにスケジューリング情報を含むことができる。EHT MU PPDUは、EHT-SIG-Bのユーザ特定(user specific)フィールドによって送信されるPPDUの受信者及び/又は送信者のAID情報をSTAに伝達できる。したがって、EHT MU PPDUを受信した複数個の端末は、受信したPPDUのプリアンブルに含まれたユーザ特定フィールドのAID情報に基づいて空間的再使用(spatial reuse)動作を行うことができる。
具体的に、HE MU PPDUに含まれたHE-SIG-Bフィールドのリソースユニット割り当て(resource unit allocation,RA)フィールドは、周波数軸の特定帯域幅(例えば、20MHzなど)でのリソースユニットの構成(例えば、リソースユニットの分割形態)に関する情報を含むことができる。すなわち、RAフィールドは、STAがPPDUを受信するために、HE MU PPDUの送信のための帯域幅で分割されたリソースユニットの構成を指示できる。分割された各リソースユニットに割り当て(又は、指定)されたSTAの情報は、EHT-SIG-Bのユーザ特定フィールドに含まれてSTAに送信されてよい。すなわち、ユーザ特定フィールドは、分割された各リソースユニットに対応する一つ以上のユーザフィールドを含むことができる。
例えば、分割された複数個のリソースユニットのうち、データ送信のために用いられる少なくとも一つのリソースユニットに対応するユーザフィールドは、受信者又は送信者のAIDを含むことができ、データ送信に行われない残りのリソースユニットに対応するユーザフィールドは、既に設定されたヌル(Null)STA IDを含むことができる。
図8に示す2つ以上のPPDUを、同一のPPDUフォーマットを示す値で指示できる。すなわち、2つ以上のPPDUを同一の値を用いて同一のPPDUフォーマットと指示できる。例えば、EHT SU PPDUとEHT MU PPDUは、U-SIG PPDUフォーマットサブフィールドによって同一の値で指示できる。このとき、EHT SU PPDUとEHT MU PPDUは、PPDUを受信するSTAの個数によって区別されてよい。例えば、1個のSTAのみが受信するPPDUは、EHT SU PPDUと識別されてよく、2個以上のSTAが受信するようにSTAの数が設定された場合に、EHT MU PPDUと識別されてよい。言い換えると、同一のサブフィールド値を用いて、図8に示す2つ以上のPPDUフォーマットを指示できる。
また、図8に示すフィールドから一部のフィールド又はフィールドの一部情報は省略されてよく、このように一部のフィールド又はフィールドの一部情報が省略される場合を、圧縮モード(compression mode又はcompressed mode)と定義できる。
図9は、本発明の一実施例に係るEHT PPDUフォーマットの一例を示す。
図9を参照すると、EHT PPDUは、一つ以上のシグナリングフィールド(SIGフィールド)を含むことができる。具体的に、EHT PPDUは、図7及び図8で説明したように、L-SIGフィールド、U-SIGフィールド、EHT-SIGフィールドなどを含むことができ、EHT-SIGフィールドは、EHT-SIG-Aフィールド及び/又はEHT-SIG-Bを含むことができる。
EHT PPDUは、プリアンブル及びデータで構成されてよく、プリアンブルは、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIG、EHT-STF及びEHT-LTFのうち少なくとも一つを含むことができる。したがって、EHTプリアンブルは、上のフィールドのうち一つ以上を指示する時に用いられてよい。プリアンブルに含まれたフィールドの位置及び順序は、図9及び上で言及したフィールドの順序の通りでよい。
L-STF、L-LTF及びL-SIGは、レガシー互換(legacy compatible)のためのフィールドであってよく、RL-SIG及びL-SIGは、同一の情報を含むことができる。すなわち、L-SIGの一部又は全てのビット値がRL-SIGにおいて反復して設定されてよく、RL-SIGは、PPDUのフォーマットを区別するために用いられてよい。
EHT-SIGは、共通フィールド(Common field)、及びユーザ特定フィールド(User Specific field)を含むことができ、PPDUの送信のためのリソース割り当て情報(resource allocation information)、リソースが割り当てられたSTAを識別するためのSTA情報などを含むことができる。したがって、PPDUを受信するSTAは、EHT-SIGに基づいて、自分にリソースが割り当てられたか否かを判断(又は、認識)でき、割り当てられたリソースの位置及びサイズなどのようなリソースがどのように割り当てられたかを判断できる。
共通フィールドは、少なくとも一つのSTAに割り当てられたリソースユニット(Resource Unit:RU)に対するリソースユニット割り当て情報を含むことができる。例えば、RU割り当て情報は、STAに割り当てられたリソースのサイズ、位置、構成、RUが割り当てられたSTAの個数などに関する情報を含むことができる。
ユーザ特定フィールドは、PPDUを受信するSTA(ユーザ)がペイロード(payload)をデコードするための情報(例えば、各STAに関する情報)を含むことができ、一つ以上のSTAに関する情報を含むことができる。具体的に、ユーザ特定フィールドは、RUが割り当てられたSTAの情報(例えば、STA ID(Station identifier)など)をSTAのそれぞれに対応する個別のフィールドに含むことができる。すなわち、STA1(user1)に該当する情報、STA2(user2)に該当する情報、STA3(user3)に該当する情報、…、STA N(user N)に該当する情報が連続してユーザ特定フィールドに含まれてよい。このとき、各STAに関する情報は、ユーザフィールド(user field)に含まれてよく、それぞれのSTAに関する情報を含むユーザフィールドは連続してユーザ特定フィールドに含まれてよい。
PPDUを受信するSTAは、ユーザ特定フィールドに含まれたユーザフィールドのSTA IDのうち、自分に該当するSTA IDが含まれているか否かに基づいて、PPDUの受信のためのRUが割り当てられたか否かを判断できる。すなわち、STAは、RU割り当てサブフィールドによって割り当てられたRUに対応するSTA IDが自分のIDか否かを判断し、自分にRUが割り当てられたか否かが分かり、自分に割り当てられたRUでPPDUを受信することができる。
また、ユーザフィールドに含まれるSTAに関する情報は、空間-時間ストリーム(space-time stream)の数に関する情報(NSTS)、ビームフォーミング操縦マトリクス(beamforming steering matrix)が適用されているかに関する情報(beamformed)、MCS(modulation and coding scheme)に関する情報、DCM(dual carrier modulation)が用いられるかに関する情報、コーディング方法に関する情報(例えば、どのコーディング方法(例えば、BCC又はLDPC)が用いられるかに関する情報)などを含むことができる。また、このような情報は、当該STA-ID値に対して適用される情報であってよい。
共通フィールドが、それぞれのSTAに割り当てられたRUの構造及びそれぞれのRUに割り当てられたSTAの個数を指示する場合に、ユーザ特定フィールドに含まれたユーザフィールドは、位置した順に共通フィールドによって指示されたRUにそれぞれマップされてよい。例えば、共通フィールドのRU割り当てサブフィールドによって、RU1は1個のSTA、RU2は2個のSTA及びRU3は1個のSTAに割り当てられ、ユーザ特定フィールドが4個のユーザフィールド(ユーザフィールド1、ユーザフィールド2、ユーザフィールド3及びユーザフィールド4)を順次に含むことができる。この場合、ユーザフィールド1に含まれたSTA IDに対応するSTAには、RU1が割り当てられ、ユーザフィールド2及びユーザフィールド3にそれぞれ含まれたSTA IDに対応するSTAには、RU2が割り当てられてよい。同様に、ユーザフィールド4に含まれたSTA IDに対応するSTAには、RU3が割り当てられてよい。RU2のように1個のRUに2個以上のSTAが割り当てられる場合に、MIMOが用いられてよい。
共通フィールドとユーザ特定フィールドは、図9に示すように、EHT-SIGに順次に含まれてよい。
以下、本発明においてフィールドとサブフィールドは同じ意味で使われてよく、その名称に限定されるものではない。
EHT PPDUは、位置指示子サブフィールド(location indicator subfield)をさらに含むことができ、この場合、位置指示子サブフィールドは、図9に示すように、EHT-SIGの共通フィールドに含まれてよい。位置指示子サブフィールドはヘッダーフィールドと呼ばれてよく、共通フィールドのRU割り当てサブフィールドの位置及び個数を指示するために用いられてよい。
具体的に、位置指示子サブフィールドは、RU割り当てサブフィールドに該当する位置を指示する役割を担い得るので、ユーザフィールドによって指示されるRUの位置は、RU割り当てサブフィールドの他にも位置指示子サブフィールドに基づいて判断されてよい。例えば、位置指示子サブフィールドは、RU割り当てサブフィールドによって指示されるRUの開始位置及び/又は割り当てられた最後のRUの位置を指示でき、RU割り当てサブフィールドの個数を指示できる。このとき、RU割り当てサブフィールドは、上述したEHT-SIGの共通フィールドに含まれたフィールドを意味する。
位置指示子サブフィールドは、複数個のビット(bits)で構成されてよく、複数個のビットのそれぞれは、周波数軸上の一定の単位のバンド(band)に対応してよい。例えば、位置指示子サブフィールドを構成する複数個のビットのそれぞれは、非重複帯域(non overlapping band)にマップされてよい。すなわち、位置指示子サブフィールドのビットはそれぞれ、20MHzサブバンドのそれぞれに対応してマップされてよく、この時、各ビットは、20MHzサブバンドの周波数順序によって順次にマップされてよい。言い換えると、位置指示子サブフィールドは、一定サイズ単位のバンドの周波数順序によって順次に位置指示子サブフィールドのビットにそれぞれマップされてよい。
例えば、各ビットは、プライマリ20MHz(P20)、セカンダリ(Secondary)20MHz(S20)、セカンダリ40MHz(S40)の1番目の20MHz、S40の2番目の20MHz、セカンダリ80(S80)の1番目の20MHz、S80の2番目の20MHz、S80の3番目20MHz、S80の4番目20MHz、S160(P80及びS80を除くバンドをS160といえる。)の1番目の20MHz、セカンダリ160MHz(S160)の2番目の20MHz、S160の3番目20MHz、S160の4番目20MHz、S160の5番目20MHz、S160の6番目20MHz、S160の7番目20MHz、S160の8番目20MHzバンドに周波数順に順次にマップされてよい。
例えば、位置指示子サブフィールドを構成する特定ビットが1である場合に、特定ビットにマップされるバンドと関連したRU割り当てサブフィールドが共通フィールドに含まれていてよい。また、位置指示子サブフィールドを構成する特定ビットが0である場合に、特定ビットにマップされるバンドと関連したRU割り当てサブフィールドは、共通フィールドに含まれなくてよい。したがって、位置指示子サブフィールドのビットのそれぞれの値に基づいて、共通フィールドに含まれるRU割り当てサブフィールドの個数が決定されてよい。
したがって、共通フィールドのRU割り当てサブフィールドの個数は、RU割り当てサブフィールドの前に位置する特定フィールドに基づいて識別されてよい。
位置指示子サブフィールドの長さ(又は、サイズ)は、PPDUの帯域幅(bandwidth)、又はチャネル幅(channel width)に基づくことができる。このとき、帯域幅又はチャネル幅は、U-SIGフィールドに含まれている帯域幅フィールド(bandwidth field)によって指示されてよく、帯域幅フィールドのU-SIGフィールドが含まれたPPDUが占有する帯域幅又はチャネル幅を意味できる。
例えば、位置指示子サブフィールドの長さは、4ビット、8ビット又は16ビットであってよい。このとき、帯域幅が80MHz、160MHz、又は320MHzである場合に、位置指示子サブフィールドのサイズはそれぞれ4、8、又は16ビットであってよい。
また、位置指示子サブフィールドの長さは、U-SIGフィールドによって指示されるパンクチャリング情報(puncturing information)に基づくことができる。このとき、パンクチャリング情報は、U-SIGフィールドの帯域幅フィールドによって指示されてよい。例えば、帯域幅フィールドによって、PPDUによって占有される帯域幅が指示される時に、パンクチャリング情報も共に指示されてよい。すなわち、帯域幅フィールドによってPPDUの帯域幅が指示される時に、指示される帯域幅に対するパンクチャリング有無を示すパンクチャリング情報が共に指示されてよい。
例えば、位置指示子サブフィールドは、パンクチャリング情報を指示するパンクチャーされたチャネル(バンド)に対するビットは含まなくてよく、パンクチャリング情報が指示するパンクチャーされていないチャネル(バンド)に対するビットを含むことができる。すなわち、位置指示子サブフィールドは、パンクチャーされていないチャネル(バンド)と関連したビットを含むことができる。
また、本発明の実施例によれば、位置指示子サブフィールドの長さ及び値は、バンドによってそれぞれ異なってよい。例えば、P160のPPDUに含まれた位置指示子サブフィールドとS160のPPDUに含まれた位置指示子サブフィールドの長さ及び値は異なってよい。
すなわち、PPDUの帯域幅によってPPDUのEHT-SIGフィールド(又は、EHT-SIGコンテンツチャネル)は、PPDUの帯域幅内で複数個が各帯域幅単位のチャネル(例えば、20MHz)ごとに反復して送信されてよい。このとき、PPDUのU-SIGフィールドに含まれたフィールドの値は、それぞれの帯域幅単位のチャネルごとに同一の値に設定され、EHT-SIGフィールドに含まれたフィールドは、一部は同一の値に設定され、残りのフィールドは個別に、同一の値又は異なる値に設定されてよい。
例えば、PPDUの帯域幅が80MHzである場合に、EHT-SIGフィールド(又は、EHT-SIGコンテンツチャネル)は、20MHz単位で総4個が反復(又は、複製)して送信されてよい。この場合、EHT-SIGフィールドの一部のフィールドは、20MHz単位で4個のチャネルにそれぞれ同一の値に設定されてよく、残りのフィールドはそれぞれ個別に、同一又は異なるように設定されてよい。このとき、位置指示子サブフィールドはそれぞれの20MHzチャネルで同一又は異なる値に設定されてよい。すなわち、位置指示子サブフィールドの一部ビット又は総ビットの値は、それぞれの20MHzチャネルにおけるEHT-SIGフィールド間に同一又は異なる値に設定されてよい。ただし、プライマリ80とセカンダリ80で送信される位置指示子サブフィールドの長さ及び値は互いに異なってよい。
図9に示すように、EHT-SIGフィールドに含まれた共通フィールドは、位置指示子サブフィールドを含むことができ、位置指示子サブフィールドは、RU割り当てサブフィールドよりも前に位置してよい。例えば、共通フィールドの最先頭に位置指示子サブフィールドに含まれてよい。
また、EHT PPDUのEHT-SIGは、RU割り当てサブフィールドを含むことができる。RU割り当てサブフィールドは、上述したように割り当てられるRUの構成及び位置、それぞれのRUに割り当てられたSTA(又は、ユーザ)の個数を指示できる。したがって、RU割り当てサブフィールドによってユーザ特定フィールドに含まれるユーザフィールドの個数が決定されてよい。すなわち、ユーザフィールドは、RUが割り当てられたSTAの情報を含むので、RU割り当てサブフィールドによって、RUが割り当てられたSTAの個数によってユーザ特定フィールドに含まれるユーザフィールドの個数が識別されてよい。
EHT PPDUに含まれるRU割り当てサブフィールドの個数は、特定フィールドに基づいて決定されてよい。具体的に、EHT PPDUに含まれるRU割り当てサブフィールドの個数は、位置指示子サブフィールドに基づくことができる。例えば、RU割り当てサブフィールドの個数は、位置指示子サブフィールドのビットのうち1の個数に基づくことができる。すなわち、単位長さのRU割り当てサブフィールドがN個存在してよい。また、Nは位置指示子サブフィールドに基づくことができ、圧縮モード(compression mode)である場合に、Nは0であってよい。
したがって、RU割り当てサブフィールドの個数及び/又は位置は、位置指示子サブフィールドによって識別されてよく、位置指示子サブフィールドのサイズ及び値は、U-SIGフィールドの帯域幅フィールドによる帯域幅によって識別されてよい。すなわち、U-SIGフィールドの帯域幅フィールドに基づいて位置指示子サブフィールドのサイズ及び値が決定されてよく、位置指示子サブフィールドによってRU割り当てサブフィールドの個数及び/又は位置が識別されてよい。つまり、U-SIGフィールドの帯域幅フィールドによってRU割り当てサブフィールドの個数が決定されてよい。
EHT-SIGフィールドは、CRC(cyclic redundancy code)サブフィールド、テールサブフィールドを含むことができる。EHT-SIGフィールドに含まれたCRCは、位置指示子サブフィールドとRU割り当てサブフィールドに対して計算されてよい。また、テールサブフィールドは、畳み込みデコーダ(convolutional decoder)のトレリス(trellis)を終えるために用いられてよい。テールサブフィールドは、畳み込みデコーダをフラッシュ(flush)するための用途に用いられてよい。受信者又はデコーダは、CRCに該当するサブフィールドをCRCと一緒にデコードしなければならないことがある。このため、CRCに該当するサブフィールドが既に設定されていてこそデコーディングが可能である。
前述したように、EHT-SIGフィールドに含まれた共通フィールドは、位置指示子サブフィールド、RU割り当てサブフィールド、CRC、テールを含むことができる。
図10には、本発明の一実施例に係るプリアンブル(Preamble)構造を示す。
本発明の一実施例によれば、U-SIGフィールド又はEHT-SIGフィールドは、単位バンド別に異なる値を有することが可能である。例えば、単位バンドは、80MHzバンド又は160MHzバンドであってよい。図10を参照すると、80MHzサブバンド別にEHT-SIGフィールドが異なってよい。図10の実施例で、PPDUの帯域幅は320MHzであり、80MHzサブバンド1、80MHzサブバンド2、80MHzサブバンド3、80MHzサブバンド4はそれぞれ、EHT-SIG1、EHT-SIG2、EHT-SIG3、EHT-SIG4を含んでいる。また、PPDUの受信者は、特定80MHzのU-SIGフィールド、EHT-SIGフィールドのみをデコードしてもPPDU受信が可能である。
また、単位バンドのEHT-SIGフィールドは、複数個のコンテンツチャネル(CC)を有してよい。異なるコンテンツチャネルは、異なる共通フィールド値、異なるRU割り当てサブフィールド値及び/又は異なる位置指示子サブフィールドの値を有することを意味できる。例えば、2個のコンテンツチャネルを有してよい。図10を参照すると、80MHzサブバンドの各EHT-SIGフィールドは、CC1とCC2を有してよい。すなわち、EHT-SIGフィールドの複数個のコンテンツチャネルは、コンテンツチャネル間に同一の値を有するサブフィールド及び/又はチャネル間に互いに異なる値を有するサブフィールドを含むことができる。
例えば、EHT-SIGコンテンツチャネルの共通フィールドにおいて一部のフィールドは、コンテンツチャネル間に同一の値を有してよく、残りのフィールド(例えば、RU割り当てサブフィールド、ユーザ特定サブフィールドなど)は、コンテンツチャネル間に互いに異なる値を有してよい。このとき、位置指示子サブフィールドは、役割によってコンテンツチャネル間に一部又は全部のビットの値が互いに同一であるか異なってよい。例えば、位置指示子サブフィールドの一部のビットがセンター26トーンRU(Center 26-tone RU)サブフィールドの役割を担う場合に、このような一部のビットは、コンテンツチャネル間に同一の値を有してよい。
このとき、EHT-SIGフィールドの共通フィールドにおいて各EHT-SIGコンテンツチャネル間に同一の値を有する特定サブフィールドは、下記の通りでよい。
- Spatial Reuse
- LDPC Extra Symbol Segment
- GI+LTF size
- Number Of EHT-LTF symbols
- Pre-FEC padding Factor
- PE Disambiguity
図11には、本発明の一実施例に係るEHT-SIGフィールドの構成を示す。
図11は、図9で説明した位置指示子サブフィールドとRU割り当てサブフィールドの使用及びEHT-SIGフィールド構成を示すものであり、前述した内容は省略されてよい。
前述したように、位置指示子サブフィールドの各ビットは、既に設定されたバンドに当該し得る。例えば、位置指示子サブフィールドの各ビットは、20MHzサブバンドに当該し得る。このとき、低い周波数から20MHzサブバンドを順次に、位置指示子サブフィールドの各ビットが示すことができる。図11は、320MHzバンドに対する例を示している。図11を参照すると、位置指示子サブフィールドは、B0からB15と表示したビットで構成されてよい。また、各ビットは20MHzサブバンドに当該してよく、B0からB15が総320MHzバンドを指示できる。
また、位置指示子サブフィールドは、当該コンテンツチャネルでシグナルしようとするRUの位置を指示できる。又は、位置指示子サブフィールドは、当該コンテンツチャネルでシグナルしようとするRU割り当てサブフィールドに該当する位置を指示できる。図11を参照すると、コンテンツチャネル1でRU1、RU3、RU4を指示し、コンテンツチャネル2でRU2、RU5、RU6、RU7を指示できる。コンテンツチャネル1の位置指示子サブフィールドがRU1、RU3、RU4の開始位置を指示し、コンテンツチャネル2の位置指示子サブフィールドがRU2、RU5、RU6、RU7の開始位置を指示した。位置指示子サブフィールドにおいて1値は、シグナルするRU割り当てサブフィールドに該当するバンドの開始を示すものであってよい。したがって、B2からB7に該当するバンドのRUであるRU3に該当するRU割り当てサブフィールド存在を示すために、コンテンツチャネル1の位置指示子サブフィールドのB2を1と示した。また、RU4は多重RUを使用するものであってよい。RU4は、B8に該当するバンドとB10~B11に該当するバンドを共に使用するものであってよい。これを指示するために位置指示子サブフィールドのB8を1に設定できる。
説明したように、位置指示子サブフィールドが示すものは、RU割り当てに該当するバンド位置であってよい。実際RUのサイズはRU割り当てサブフィールドで指示されてよい。
図11を参照すると、コンテンツチャネル1の位置指示子サブフィールドがRU1、RU3、RU4の位置と存在を指示したので、RU1、RU3、RU4に該当するRU割り当てサブフィールドが存在してよく、前記RU割り当てサブフィールドが存在する位置は、コンテンツチャネル1であってよい。同様に、コンテンツチャネル2の位置指示子サブフィールドがRU2、RU5、RU6、RU7の位置と存在を指示したので、RU2、RU5、RU6、RU7に該当するRU割り当てサブフィールドが存在してよく、前記RU割り当てサブフィールドが存在する位置はコンテンツチャネル2であってよい。また、位置指示子サブフィールドが指示するRU割り当てサブフィールド順にRU割り当てサブフィールドが存在してよい。すなわち、位置指示子サブフィールドがRU割り当てサブフィールドの存在を示すことができ、例えば、位置指示子サブフィールドのビット値が1であるものがRU割り当てサブフィールドの存在を示すとするとき、位置指示子サブフィールドにおいて値が1であるビットが順次にRU割り当てサブフィールドにマップされてよい。すなわち、1番目のRU割り当てサブフィールドは、位置指示子サブフィールドの1番目に1であるビットに当該し、2番目のRU割り当てサブフィールドは、位置指示子サブフィールドの2番目に1であるビットに当該し得る。図11を参照すると、コンテンツチャネル1において位置指示子サブフィールドの1番目の1であるB0に該当するRU割り当てサブフィールドが1番目に現れ、位置指示子サブフィールドの2番目の1であるB2に該当するRU割り当てサブフィールドが2番目に現れ、位置指示子サブフィールドの3番目の1であるB8に該当するRU割り当てサブフィールドが3番目に現れてよい。
したがって、位置指示子サブフィールドのビット値が1であるビットの個数がRU割り当てサブフィールドの個数を示すことができる。又は、位置指示子サブフィールドのビット値が1であるビットの個数に基づく値がRU割り当てサブフィールドの個数を示すことができる。このとき、各RU割り当てサブフィールドの長さは、N_RAビットであってよい。
図11に示したコンテンツチャネル1とコンテンツチャネル2は、図10に示したように、単位バンド内でCC1、CC2であってよい。又は、図11で示したコンテンツチャネル1とコンテンツチャネル2は、図10で、EHT-SIG1、EHT-SIG2と示したように、単位バンド別に異なるEHT-SIGを示したものであってよい。
位置指示子サブフィールドに基づくRUシグナリングを用いることによっていずれのコンテンツチャネルにおいてでも自由なシグナリングが可能である。より具体的には、いかなるコンテンツチャネルのいかなる位置のRUもシグナルすることが可能である。
また、位置指示子サブフィールドとRU割り当てサブフィールドの後に、CRC、テールが存在してよい。このとき、CRCは、位置指示子サブフィールドとRU割り当てサブフィールドに該当するものであってよい。すなわち、位置指示子サブフィールド、RU割り当てサブフィールド、CRCが共にデコードされてよい。
しかし、本発明の実施例によれば、RU割り当てサブフィールドの個数が可変的であり、RU割り当てサブフィールドの個数は位置指示子サブフィールド値に基づいて決定されるため、CRCと共にデコードされるビットシーケンス(bit sequence)長を決定し難いという問題がある。すなわち、CRC計算に用いられる位置指示子サブフィールドとRU割り当てサブフィールドの長さが決定し難いことがある。又は、STAが位置指示子サブフィールドの値を確認するために、CRCと共にデコードする必要があるが、共にCRC計算されたRU割り当てサブフィールドの長さが分からず、STAがデコードし難いという問題点がある。
図12A及び図12Bには、本発明の一実施例に係るRU割り当てサブフィールドの一例を示す。
図12A及び図12Bは、図9~図11で説明したRU割り当てサブフィールドが有し得る値及びRU構成を示す図である。図12A及び図12Bに示す26、52、106、78、132は、RUが使用するトーン(tone)個数であってよい。RU割り当てサブフィールドの各ビット値は、図12A及び図12Bの特定列(row)の各値に当該してよく、当該列によるRUの構成(又は、構造)によって各RUがSTAに割り当てられてよい。
RU割り当てサブフィールドによるそれぞれのRUが割り当てられるSTAは、共通フィールドのRU割り当てサブフィールドの後に位置するユーザフィールドによって識別されてよい。すなわち、RU割り当てサブフィールドの各ビットによってSTAに割り当てられるRUの構成及びそれぞれのRUを用いるSTAの個数が設定される場合に、それぞれのRUに割り当てられるSTAは、RU割り当てサブフィールド後に位置するユーザ特定フィールドに含まれたユーザフィールドによって識別されてよい。
例えば、RU割り当てサブフィールドが図12Aの1番目の列(B9:0,B8...B0:0)の値に設定される場合に、26トーンRUが9個割り当てられる構造であってよい。この場合、各26トーンRUに該当するSTAを識別するためのユーザフィールドがユーザ特定フィールドに含まれて位置してよい。
本発明のさらに他の実施例として、242トーンRUよりも小さいRUをスモール(small)RU又はスモールサイズ(small-size)RUと呼ぶことができる。また、242トーンRU又はそれよりも大きいRUを、ラージ(large)RU又はラージサイズ(large-size)RUと呼ぶことができる。図12A及び図12Bは、スモールサイズRUに該当するRU割り当て値を示す例であり、RU割り当てサブフィールドは、その他にも、図13A及び図13Bに示すようなラージサイズRUを示すこともできる。
図13A及び図13Bには、本発明の一実施例に係るRU割り当てサブフィールドのさらに他の例を示す。
図13A及び図13Bは、図12A及び図12Bと同様に、図9~図11で説明したRU割り当てサブフィールドが有し得る値及びRU構成を示す図である。図13A及び図13Bに示す242、484、996、996x2などは、RUが用いるトーン個数であってよい。また、RU割り当てサブフィールドのある値が、図13A及び図13Bのある列に当該してよく、その列が示す構造のRUがSTAに割り当てられてよい。また、RU割り当てサブフィールドが示すRUに該当するユーザフィールドがRU割り当てサブフィールドよりも後に存在することが可能である。例えば、RU割り当てサブフィールドが、図13Aの1番目の列(B9:1,B8...B0:00000y3y2y1y0)の値を示す場合に、242トーンRUが割り当てられる構造であってよい。この場合、242トーンRUに該当するユーザフィールドが後に存在してよい。また、図13A及び図13Bに示した各列はOFDMAでユーザがさらに分けられなくてよい。すなわち、例えば、RU割り当てサブフィールドが図13A及び図13Bの5番目の列(B9:1,B8...B0:00100y3y2y1y0)の値を示す場合に、242、484トーンと示されているが、一つのユーザに242トーンと484トーンが共に割り当てられるものであってよい。また、同一のRUにMIMOで他のSTAが割り当てられてもよい。
また、一実施例として、242トーンRUよりも小さいRUをスモールRU又はスモールサイズRUと呼ぶことができる。また、242トーンRU又はそれよりも大きいRUをラージRU又はラージサイズRUと呼ぶことができる。図13A及び図13Bは、ラージサイズRUに該当するRU割り当て値を示す例であり、RU割り当てサブフィールドは、その他にも、図12A及び図12Bに示したようなスモールサイズRUを示すこともできる。
図14は、本発明の一実施例に係るEHT-SIG構造を示す図である。
図14の実施例は、図11で説明した問題点を解決するための方法であり、前述した内容と同じ内容は省略されてよい。
本発明の実施例によれば、位置指示子サブフィールドが、RU割り当てサブフィールドと独立にデコーディング可能なEHT-SIG構造を有し得る。例えば、位置指示子サブフィールドに該当するCRC、テールと、RU割り当てサブフィールドに該当するCRC、テールが別に存在してよい。図14を参照すると、EHT-SIGフィールド又は共通フィールドは、位置指示子サブフィールド、CRC、テール、RU割り当てサブフィールド、CRC、テールを順に含むことができる。すなわち、位置指示子サブフィールドに該当するCRCが、RU割り当てサブフィールドよりも前に存在してよい。すなわち、位置指示子サブフィールドに該当するCRCは、EHT-SIGのB0から位置指示子サブフィールドのビット数(例えば4、8又は16)分のビットに該当するものであってよい。
また、RU割り当てサブフィールドに該当するCRCは、位置指示子サブフィールド、CRC、テール後のビットから(RU割り当てサブフィールドのビット数)*(RU割り当てサブフィールドの個数)分のビットに該当するものであってよい。
したがって、受信者又はデコーダは、位置指示子サブフィールド値を、続く当該CRCと共にまずデコードした後、RU割り当てサブフィールドの個数を決定し、RU割り当てサブフィールドを、続く当該CRCと共にデコードすることができる。より具体的には、U-SIGフィールドによって指示される帯域値に基づいて位置指示子サブフィールドの長さが決定されてよい。すなわち、前述したように、U-SIGフィールドの帯域幅フィールドによって指示されるPPDUの帯域幅に基づいて、位置指示子サブフィールドの長さが決定されてよい。したがって、位置指示子サブフィールドは、対応するCRCと共にデコードされてよい。また、デコードした位置指示子サブフィールド値に基づいてRU割り当てサブフィールドの個数が識別されてよく、RU割り当てサブフィールドは、対応するCRCと共にデコードされてよい。
本発明のさらに他の実施例によれば、EHT-SIGフィールドよりも前のフィールド(例えば、U-SIGフィールド)によって、RU割り当てサブフィールドの個数が指示されてよい。このような場合、図9で説明したような構造をデコードすることが可能である。すなわち、位置指示子サブフィールドとRU割り当てサブフィールドに基づいてCRCが計算された場合にもRU割り当てサブフィールドの長さが分かるので、デコードすることが可能である。例えば、EHT-SIGよりも前に位置しているU-SIGフィールドの帯域幅フィールドによってRU割り当てフィールドの個数が識別できる場合に、帯域幅フィールドによってRU割り当てサブフィールドの長さが分かるので、RU割り当てサブフィールドに基づいてCRCが計算された場合にもRU割り当てフィールドのデコーディングが可能である。
しかし、位置指示子サブフィールドに基づくシグナリングによって自由なシグナリングが可能な場合に、RU割り当てサブフィールド個数もサブバンド(例えば、20MHzバンド)別に異なってよく、これをU-SIGフィールドで全て指示することは、大きなシグナリングオーバーヘッドになることがある。したがって、一実施例によれば、各サブバンドのRU割り当てサブフィールド個数を同一に設定することが可能である。例えば、各サブバンドで実際にシグナルするRU割り当てサブフィールドの個数の最大(maximum)個数をU-SIGフィールドで指示し、最大(maximum)個数よりも小さいサブバンドの場合には、ダミーなRU割り当てサブフィールドを挿入できる。
さらに他の実施例によれば、U-SIGで指示するRU割り当てサブフィールドの個数を、各コンテンツチャネルに同一の個数で分配して含めることができる。ただし、U-SIGで指示するRU割り当てサブフィールドの個数がコンテンツチャネルの個数で割り切れない場合に、各コンテンツチャネルに分配されたRU割り当てサブフィールド個数は1個以下の差が出るように分解されてよい。
図15は、本発明の一実施例に係るEHT-SIG構造のさらに他の例を示す。
図15を参照すると、共通フィールドは、エンコーディング方法によってそれぞれのエンコーディングブロックで分けられてよく、それぞれのエンコーディングブロックは、RU割り当てサブフィールドを含むことができる。このとき、U-SIGフィールドの帯域幅フィールドで指示される帯域幅によってエンコーディングブロックの個数が1個以上含まれてよく、それぞれのエンコーディングブロックは個別にエンコードされてよい。したがって、STAは、エンコーディングブロックを個別にデコードすることができる。
具体的に、図15の実施例は、図11で説明した問題を解決するためのもので、図14の実施例を拡張したものであってよい。したがって、前述したのと同じ内容は省略されてよい。
図14の実施例で、位置指示子サブフィールドのみをCRC計算に用いることが可能であり、位置指示子サブフィールドのビット数に比べてCRC、テールのビット数が大きくてよい。すなわち、リダンダンシー(redundancy)が大きいといえる。
したがって、本発明の実施例によれば、位置指示子サブフィールドと既に設定された個数のRU割り当てサブフィールドをCRC計算に用いることができる。また、前記既に設定された個数のRU割り当てサブフィールドを除くRU割り当てサブフィールドに対するCRCが別に存在してよい。したがって、図15を参照すると、EHT-SIGフィールド又は共通フィールドは、エンコードされるフィールドの単位に基づいて第1エンコーディングブロック及び第2エンコーディングブロックに分けられてよい。このとき、それぞれのエンコーディングブロックに含まれるフィールドは共にエンコードされ、互いに異なるエンコーディングブロックはそれぞれ個別にエンコードされてよい。したがって、PPDUを受信するSTAは、エンコーディングブロックによってそれぞれのエンコーディングブロックを個別にデコードすることができる。
図15に示すように、第1エンコーディングブロックは、位置指示子サブフィールド、既に設定された個数のRU割り当てサブフィールド(少なくとも一つの第1RU割り当てサブフィールド)、CRC(第1CRC)、及びテール(第1テール)が含まれて共にエンコードされてよく、第2エンコーディングブロックは、残りのRU割り当てサブフィールド(少なくとも一つの第2RU割り当てサブフィールド)、CRC(第2CRC)、テール(第2テール)が順に含まれて共にエンコードされてよい。図15では、既に設定された個数が1である場合を示している。
したがって、受信者又はデコーダは、それぞれのエンコーディングブロックを順次にそれぞれデコードすることができる。具体的に、受信者又はデコーダは、第1エンコーディングブロックに含まれた位置指示子サブフィールドと既に設定された個数のRU割り当てサブフィールドの値を、続く当該CRCと共にまずデコードした後、RU割り当てサブフィールドの個数Nを決定できる。仮に、Nが前記既に設定された個数以下であれば、RU割り当てサブフィールドが既にシグナルされたので、続くRU割り当てサブフィールドとCRC、テールがさらに存在しなくてよい。
仮に、Nが前記既に設定された個数よりも大きい場合に、(N-(前記既に設定された個数))個のRU割り当てサブフィールドとCRC、テールがさらに存在してよい。したがって、受信者又はデコーダは、第1エンコーディングブロックのデコーディング後に、第2エンコーディングブロックに含まれた(N-(前記既に設定された個数))個のRU割り当てサブフィールドを、続く当該CRCと共にデコードすることができる。
仮に、Nが0である場合に、既にシグナルされたRU割り当てサブフィールドは、ダミーデータ(dummy data)であってよく、続くRU割り当てサブフィールドとCRC、テールがさらに存在しなくてよい。したがって、受信者は、ダミーデータを無視し、続くユーザフィールドは存在しなくてよい
RU1(1 STA)、RU2(2 STA)、RU3(1 STA)と指示したし、ユーザ特定フィールドがユーザフィールド1、ユーザフィールド2、ユーザフィールド3、ユーザフィールド4を順次に含むことができる。このとき、ユーザフィールド1はRU1に当該し、ユーザフィールド2はRU2に当該し、ユーザフィールド3はRU2に当該し、ユーザフィールド4はRU3に当該してよい。また、RU2(2 STA)のように複数のユーザが同一RUに割り当てられた場合には、MIMOを用いるものであってよい。
このとき、エンコーディングブロックの個数は、U-SIGフィールドの帯域幅フィールドによって指示されるPPDUの帯域幅によって変わってよい。例えば、帯域幅フィールドによって指示されるPPDUの帯域幅が20、40、又は80MHzである場合に、RU割り当てサブフィールドの個数が1個又は2個のみ必要なので、エンコーディングブロックは1個のみ共通フィールドに含まれてよい。このとき、RU割り当てサブフィールドは、指示される帯域幅が20又は40MHzである場合に1個、80MHzである場合に2個が含まれてよい。
帯域幅フィールドによって指示される帯域幅によるRU割り当てサブフィールドの個数は、それぞれのEHT-SIGコンテンツチャネルに含まれるRU割り当てサブフィールドの個数を意味できる。
この場合、EHT-SIGフィールドの共通フィールドに含まれるエンコーディングブロックは1個であるので、位置指示子サブフィールドと既に設定された個数のRU割り当てサブフィールドの値が、続く当該CRCと共にデコードされてよい。
しかし、帯域幅フィールドによって指示されるPPDUの帯域幅が160MHz以上である場合(例えば、160MHz又は320MHz)に、RU割り当てサブフィールドの個数が3個以上必要であり、よって、2個のエンコーディングブロックが共通フィールドに含まれてよい。このとき、2個のエンコーディングブロックである第1エンコーディングブロック及び第2エンコーディングブロックはそれぞれ個別にエンコード及び/又はデコードされ、よって、それぞれのエンコーディングブロックは個別にCRC及びテールを含んでよい。
第1エンコーディングブロックは、前述したように、位置指示子サブフィールド、少なくとも一つのRU割り当てサブフィールド、CRC及びテールが含まれてよく、第2エンコーディングブロックは少なくとも一つのRU割り当てサブフィールド、CRC及びテールが含まれてよい。
このとき、第1エンコーディングブロックは、空間再使用(Spatial Reuse)か否かを示す空間再使用サブフィールド、GIデューレーション及びEHHT-LTFのサイズを指示するGI+LTFサイズサブフィールド、EHT-LTFシンボルの個数を指示するEHT LTFシンボル数(Number Of EHT LTF)、LDPC余分シンボルシーケンス(LDPC extra symbol sequence)の存在有無を示すLDPC余分シンボルシーケンスサブフィールド、pre-FECパディング要素を指示するPre-FECパディング要素(Pre-FEC Padding Factor)サブフィールド及びPE曖昧さ(disambiguity)を指示するPE曖昧さ(PE Disambiguity)サブフィールドなどがさらに含まれて共にエンコード/デコードされてよい。
図16は、本発明の一実施例に係るPPDUの帯域幅が20MHz又は40MHzである場合に、EHT-SIG構造の一例を示す。図16で前述したのと同じ説明は省略する。
本発明の一実施例によれば、帯域幅(又は、チャネル幅)に基づいて位置指示子サブフィールドが存在しなくてよい。前記帯域幅はPPDU帯域幅であってよい。また、前記帯域幅は、U-SIGフィールドが含む帯域幅値であってよい。例えば、帯域幅が20MHz又は40MHzである場合に、位置指示子サブフィールドが存在しなくてよい。
一実施例として、帯域幅が20MHzである場合に、RU割り当てサブフィールドが1個存在してよい。また、前記RU割り当てサブフィールドは20MHzバンドに当該してよい。したがって、図16を参照すると、EHT-SIGフィールド或いは共通フィールドは、1個のRU割り当てサブフィールド、CRC、テールを含むことができる。また、前記CRCは、1個のRU割り当てサブフィールドに対するものであってよい。
一実施例として、帯域幅が40MHzである場合に、RU割り当てサブフィールドが全てのコンテンツチャネル全体に2個存在してよい。したがって、2つのコンテンツチャネルはRU割り当てサブフィールドをそれぞれ一つずつ含み、それに該当するCRC、テールを含むことができる。さらに他の実施例として、帯域幅が40MHzである場合に、各コンテンツチャネルはRU割り当てサブフィールドを2個ずつ含み、RU割り当てサブフィールド2個に該当するCRC、テールを含むことができる。この場合、RU割り当てサブフィールドをコンテンツチャネルに一つずつ分けて含めることに比べて、RU割り当てシグナリングが自由にできるという長所がある。また、RU割り当てサブフィールドをコンテンツチャネルに一つずつ分けて含める場合は、シグナリングオーバーヘッドが減るという長所がある。
本発明の実施例によれば、帯域幅が80MHz以上である場合に位置指示子サブフィールドが存在してよい。
図17は、本発明の一実施例に係る80MHz PPDUのEHT-SIG構造を示す図である。
図17の実施例において、前述したのと同じ内容は省略されてよく、1個のRU割り当てサブフィールドの数はN_RAで表示できる。
本発明の一実施例によれば、帯域幅が80MHzである場合に、位置指示子サブフィールドを含むことができる。帯域幅が80MHzである場合の位置指示子サブフィールドは、前述したのと同じ位置指示子サブフィールドであってよい。
例えば、位置指示子サブフィールドは4ビットであり、各ビットは20MHzバンドに当該してよい。位置指示子サブフィールドに基づくシグナリングで位置指示子サブフィールドの各ビットが20MHzバンドを示す場合に、各コンテンツチャネルは4個のRU割り当てサブフィールドまで存在することが可能である。しかし、複数のコンテンツチャネルを使用することにより、EHT-SIGフィールドのシグナリングオーバーヘッドを減らすために、各コンテンツチャネルが含み得るRU割り当てサブフィールドを制限することが可能である。帯域幅が80MHzである場合に、全体コンテンツチャネルで最大で4個のRU割り当てサブフィールドを用いるだけで全種類のRU割り当てをシグナルできるわけである。したがって、本発明の実施例によれば、各コンテンツチャネルにRU割り当てサブフィールドは、1個又は2個存在することが可能である。また、コンテンツチャネル個数は2個であってよい。図17(a)は、2つのコンテンツチャネルがそれぞれ位置指示子サブフィールド(4ビット)、1個又は2個のRU割り当てサブフィールド、CRC、テールを含む例を示している。この場合にも、図11で説明したのと同様に、位置指示子サブフィールドを確認する前にRU割り当てサブフィールド長が分からない問題が発生することがあり、図14及び図15で説明した実施例を活用して問題を解決できる。
ところが、図17(a)の実施例では、各コンテンツチャネルにおいてRU割り当ては1個又は2個の2つの場合しかないが、4ビットの位置指示子サブフィールドでそれを指示している。したがって、シグナリングオーバーヘッドを減らすために、1ビットのシグナリングでRU割り当てサブフィールドの個数を指示してよい。例えば、前記1ビットのシグナリングは共通フィールドに含まれてよい。
図17(b)を参照すると、More RU割り当てサブフィールドが前記1ビットのシグナリングであってよい。したがって、各コンテンツチャネルは、More RU割り当てサブフィールドと1個又は2個のRU割り当てサブフィールド、CRC、テールを含むことができる。この場合にも、図11で説明したのと同様に、位置指示子サブフィールドを確認する前にRU割り当てサブフィールド長が分からない問題が、類似に発生し得る。図17(b)のMore RU割り当てサブフィールドを確認する前にRU割り当てサブフィールド長が分からない問題が発生し得る。
したがって、これを解決するために、図14及び図15で説明した実施例を活用することができる。図14及び図15の実施例において、位置指示子サブフィールドの代わりにMore RU割り当てサブフィールドを用いた実施例を行うことができる。すなわち、More RU割り当てサブフィールドに該当するCRCが、RU割り当てサブフィールドのためのCRCとは別に存在してよい。又は、More RU割り当てサブフィールドと既に設定された個数(1個)のRU割り当てサブフィールドをCRC計算に利用し、RU割り当てサブフィールドがさらに存在する場合に、CRC、テールがさらに存在してよい。したがって、More RU割り当てサブフィールドを、RU割り当てサブフィールドの個数を知らずにもデコードすることが可能になる。さらに他の実施例として、More RU割り当てサブフィールドはU-SIGフィールドに含まれてよい。例えば、U-SIGフィールドに含まれたMore RU割り当てサブフィールドは、80MHz PPDUでない場合には別の用途に用いられるサブフィールドであってよい。例えば、パンクチャリング情報又は帯域幅フィールドがMore RU割り当てサブフィールドとして用いられることが可能である。
図17(c)の実施例によれば、位置指示子サブフィールド又はMore RU割り当てサブフィールドが存在しなくてよい。帯域幅が80MHzである場合に、位置指示子サブフィールド又はMore RU割り当てサブフィールドのビット数がより大きい帯域幅を使用する場合に比べて少ないので、このようなビットを省略し、RU割り当てサブフィールドを複数含むことが可能である。例えば、コンテンツチャネル別に2個のRU割り当てサブフィールドを含むことができる。したがって、図17(c)のようにコンテンツチャネルが2個である場合に、総4個のRU割り当てサブフィールドを含み、全てのRU割り当てを表現できる。これにより、位置指示子サブフィールド又はMore RU割り当てサブフィールドをデコードする方に比べて具現をより簡単にすることが可能である。さらに他の実施例として、コンテンツチャネル別に4個のRU割り当てサブフィールドを含むことができる。この場合、4個のRU割り当てサブフィールドは、各20MHzバンドに当該してよい。すなわち、各コンテンツチャネルで80MHzバンドを全てシグナルすることが可能であり、シグナリング自由度を有し得るという長所がある。
図17(a)の実施例において、位置指示子サブフィールドが担う役割が、図17(b)、(c)の実施例で縮小されたので、図17(b)、(c)でRU割り当てサブフィールドに該当するチャネル(バンド)がどの位置であるか決定する必要がある。例えばRU割り当てサブフィールドは、それぞれ、既に設定されたチャネルに当該してよい。例えば、コンテンツチャネル1のRU割り当てサブフィールドは、低い周波数から1番目の20MHzチャネル、3番目の20MHzチャネルに当該し得る。また、コンテンツチャネル2のRU割り当てサブフィールドは、低い周波数から2番目の20MHzチャネル、4番目の20MHzチャネルに当該し得る。各コンテンツチャネルのRU割り当てサブフィールドに該当するチャネルはこれに限定されず、さらに他の既に設定されたチャネルであってよい。
図18は、本発明の一実施例に係るセンター26トーンRU(center 26-tone RU)シグナリングの一例を示す。図18の実施例において、図17などで説明した内容は省略されてよい。
本発明の一実施例によれば、PPDUの帯域幅にはセンター26トーンRUが含まれてよい。例えば、センター26トーンRUは、80MHz PPDUの中央に存在する26トーンRUであってよい。また、センター26トーンRUは、DCトーンのサブキャリアインデックス(subcarrier index)を0としたとき、サブキャリアインデックス[-16:-4,4:16]のRUであってよい。これは、80MHz PPDUである場合のインデックスであってよい。仮に160(80+80)MHz PPDUである場合に、各80MHzの中央にセンター26トーンRUが存在してよい。すなわち、2個のセンター26トーンRUが存在してよい。160(80+80)MHz PPDUである場合に、2つのセンター26トーンRUのサブキャリアインデックスは、[-528:-516,-508:-496]、[496:508,516:528]であってよい。また、240、320MHz PPDUである場合に、センター26トーンRUはそれぞれ3個、4個存在してよい。
本発明の一実施例によれば、帯域幅が20MHz又は40MHzである場合に、センター26トーンRUシグナリングが存在してよい。
本発明の一実施例によれば、帯域幅が80MHzである場合に、センター26トーンRUシグナリングが存在してよい。図18を参照すると、センター26トーンRUサブフィールドによってセンター26トーンRUシグナリングが行われてよい。一実施例によれば、センター26トーンRUサブフィールド値が1であることは、センター26トーンRUにユーザが割り当てられたか、該当のユーザフィールドが存在することを意味できる。またセンター26トーンRUサブフィールド値が0であることは、センター26トーンRUにユーザが割り当てられなかったし、当該ユーザフィールドが存在しないことを意味できる。仮にセンター26トーンRUサブフィールド値が1であれば、該当するユーザフィールドが同一コンテンツチャネルの後に存在してよい。このとき、CRCはセンター26トーンRUサブフィールドを含んで計算することが可能である。
図18(a)を参照すると、センター26トーンRUサブフィールドは、全てのコンテンツチャネルに存在することが可能である。この場合、センター26トーンRUをいかなるコンテンツチャネルでもシグナルでき、シグナリング自由度があるという長所がある。このとき、センター26トーンRUサブフィールドが1に設定されたコンテンツチャネルでのみ、センター26トーンRUに対するユーザフィールドが存在することが可能である。さらに他の実施例として、全てのコンテンツチャネルにセンター26トーンRUサブフィールドが存在し、その値が同一であってよい。したがって、受信者がいかなるコンテンツチャネルを見ても、センター26トーンRUに対するシグナリングを確認することが可能である。
図18(b)を参照すると、センター26トーンRUサブフィールドは、既に設定されたコンテンツチャネルに1個のみ存在することが可能である。この場合、図18(a)の実施例に比べて、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができるという長所がある。既に設定されたコンテンツチャネルは、コンテンツチャネル1であってよい。また、コンテンツチャネル1は、最も低い周波数の20MHzチャネルに該当するコンテンツチャネルであってよい。又は、コンテンツチャネル1は、P20チャネルに該当するコンテンツチャネルであってよい。また、既に設定されたコンテンツチャネルがシグナルするチャネルがパンクチャーされた場合に、センター26トーンRUサブフィールドは他のコンテンツチャネルに存在することが可能である。例えば、U-SIGフィールドが含むパンクチャリング情報に基づいて、センター26トーンRUサブフィールドが存在する位置を決定することが可能である。また、センター26トーンRUに該当するユーザフィールドは、センター26トーンRUサブフィールドが存在するコンテンツチャネルでシグナルされることが可能である。
図19は、本発明の一実施例に係るセンター26トーンRUシグナリングのさらに他の例を示す。図19の実施例において、前述したのと同じ内容は省略されてよく、説明した実施例を結合して使用することも可能である。
本発明の一実施例によれば、主チャネル(primary channel)と主チャネル以外におけるEHT-SIGシグナリングは異なってよい。又は、主チャネルと主チャネル以外におけるセンター26トーンRUシグナリングは異なってよい。したがって、主チャネルのセンター26トーンRUサブフィールド個数(又は、長さ)が、主チャネルでないチャネルのセンター26トーンRUサブフィールド個数(又は、長さ)と異なってよい。主チャネルは、プライマリ80MHzチャネル又はプライマリ160MHzチャネルを意味できる。
本発明の一実施例によれば、主チャネルのEHT-SIGは、全てのセンター26トーンRUに対するシグナリングを含むことができる。例えば、プライマリ80MHzチャネルのEHT-SIGは、全てのセンター26トーンRUに対するシグナリングを含むことができる。すなわち、帯域幅が160(80+80)、320(160+160)、240(80+160or160+80)MHzである場合に、それぞれ、センター26トーンRU 2個、センター26トーンRU 4個、センター26トーンRU 3個に対するシグナリングを主チャネルに含めることができる。さらに他の実施例として、前記主チャネルはプライマリ160MHzチャネルであってよい。主チャネルに全てのセンター26トーンRUに対するシグナリングを含めることによって、主チャネルでのシグナリング自由度も得ることが可能である。また、全てのセンター26トーンRUに対するシグナリングをコンテンツチャネルに分散させることが可能である。例えば、160(80+80)MHzに存在する2個のセンター26トーンRUに対するシグナリングを、2個のコンテンツチャネルにそれぞれ1個ずつ含めることができる。また、320(160+160)MHzに存在する4個のセンター26トーンRUに対するシグナリングを、2個のコンテンツチャネルにそれぞれ2個ずつ含めることができる。また、240(80+160又は160+80)MHzに存在する3個のセンター26トーンRUに対するシグナリングを、2個のコンテンツチャネルにそれぞれ2個、1個ずつ(又は、1個、2個ずつ)含めることができる。したがって、160(80+80)MHzである場合に、各コンテンツチャネルはセンター26トーンRUサブフィールドを1ビットずつ含むことができる。また、320(160+160)MHzである場合に、各コンテンツチャネルはセンター26トーンRUサブフィールドを2ビットずつ含むことができる。また、240(80+160又は160+80)MHzである場合に、2つのコンテンツチャネルはセンター26トーンRUサブフィールドをそれぞれ2ビット、1ビット(又は、1ビット、2ビット)ずつ含むことができる。
図19を参照すると、P80と表示した部分に、各コンテンツチャネルはセンター26トーンRUサブフィールドを1ビット又は2ビット含んでいる。
さらに他の実施例として、シグナリング自由度も有するために、各コンテンツチャネルが全てのセンター26トーンRUに対するシグナリングを含むことができる。したがって、各コンテンツチャネルは、帯域幅が160(80+80)、320(160+160)、240(80+160又は160+80)MHzである場合に、それぞれセンター26トーンRUサブフィールド2ビット、センター26トーンRUサブフィールド4ビット、センター26トーンRUサブフィールド3ビットのシグナリングを含むことができる。
また、固定的パンクチャリング(static puncturing)が行われた場合が存在してよい。固定的パンクチャリング(Static puncturing)は、いずれのPPDUを送信しても特定チャネルがパンクチャーされる場合を意味できる。また、固定的パンクチャリングは、PPDU送信の度に決定する流動的な(dynamic)パンクチャリングでなくてよい。また、固定的パンクチャリングは、アソシエーション(association)過程で決定されていてよい。仮に、固定的パンクチャリングが行われた場合に、固定的パンクチャリングのパンクチャーされたチャネルに含まれたり跨っているセンター26トーンRUに対するセンター26トーンRUサブフィールドは、0に設定されてよい。すなわち、センター26トーンRUにユーザが割り当てられなくてよい。又は、仮に固定的パンクチャリングが行われた場合に、固定的パンクチャリングのパンクチャーされたチャネルに含まれたり跨っているセンター26トーンRUに対するセンター26トーンRUサブフィールドは存在しなくてよい。したがって、固定的パンクチャリングに基づいてセンター26トーンRUサブフィールドの存在有無又はセンター26トーンRUサブフィールドの個数が決定されることが可能である。
本発明の一実施例によれば、主チャネルでないチャネルでPPDUを送信又は受信するSTAが存在してよい。これを、ノンプライマリリチャネルにパーキング(parking)されたSTAと呼ぶことができる。ノンプライマリチャネルにSTAをパーキングさせることによって、主チャネルがビジー(busy)な状況を緩和させることが可能である。
本発明の一実施例によれば、ノンプライマリリチャネルにパーキングされたSTAにいかなるRUも割り当てることが可能である。この場合、主チャネルでないEHT-SIGは、全てのセンター26トーンRUに対するシグナリングを含むことができる。したがって、主チャネルのEHT-SIGと主チャネルでないEHT-SIGは構造が同一であってよく、前述した主チャネルのセンター26トーンRUシグナリングを、主チャネル以外にも適用できる。
本発明のさらに他の実施例によれば、ノンプライマリリチャネルにパーキングされたSTAに割り当て可能なチャネルが80MHzに制限されてよい。例えば、あるチャネルのEHT-SIGフィールドが割り当て可能なチャネルは、前記あるチャネルを含む80MHzに制限されてよい。図19を参照すると、各80MHzサブバンドのEHT-SIGがシグナルできる範囲は、当該80MHzサブバンドに制限されてよい。この場合、プライマリ80MHzチャネルでない80MHzサブバンドには、センター26トーンRUが1個存在してよい。したがって、図18で説明したのと同じセンター26トーンRUシグナリング方法を、プライマリ80MHzチャネルでないチャネルに適用できる。図19を参照すると、図18(a)で説明したのと同じセンター26トーンRUシグナリング方法を、プライマリ80MHzでないチャネルで適用できる。したがって、図19で、80MHzサブバンド2でシグナルするセンター26トーンRUは、PPDU帯域幅が160、320、240MHzである場合にいずれも1個であり、図19には、センター26トーンRUを全てのコンテンツチャネルでシグナルする例を示している。
本発明のさらに他の実施例によれば、ノンプライマリリチャネルにパーキングされたSTAに割り当て可能なチャネルが160MHzに制限されてよい。例えば、あるチャネルのEHT-SIGフィールドが割り当て可能なチャネルは、前記あるチャネルを含む160MHzに制限されてよい。図19を参照すると、各80MHzサブバンドのEHT-SIGがシグナルできる範囲は、当該80MHzサブバンドを含むP160チャネル又はS160チャネルに制限されてよい。この場合、プライマリ80MHzチャネルでない80MHzサブバンドがシグナルするセンター26トーンRUは、2個であってよい。したがって、全てのコンテンツチャネルで2個のセンター26トーンRUを全てシグナルできる場合に、各コンテンツチャネルに2ビットのセンター26トーンRUサブフィールドが含まれてよい。又は、コンテンツチャネルに2個のセンター26トーンRUシグナリングを分けて割り当てる場合に、各コンテンツチャネルに1ビットのセンター26トーンRUサブフィールドが含まれてよい。図19の80MHzサブバンド2に該当するEHT-SIGが、このような場合を示すものであり得る。
仮に帯域幅が240MHzである場合に、プライマリ80MHzチャネルを除く80MHzチャネル2個をnon-P80チャネル1、non-P80チャネル2と指示するとき、non-P80チャネル1では、前述したのと同様に2個のセンター26トーンRUをシグナルし、non-P80チャネル2では、上述の割り当て可能なチャネルが80MHzに制限される場合と同一のセンター26トーンRUをシグナリングをすることが可能である。
図20は、本発明の一実施例に係るセンター26トーンRUシグナリングのさらに他の例を示す。図20の実施例において、前述したのと同じ内容は省略されてよく、説明した実施例を結合して使用することも可能である。
本発明の一実施例によれば、いかなるチャネルでシグナルされるEHT-SIGでも全てのセンター26トーンRUをシグナルすることが可能である。したがって、帯域幅に基づいてセンター26トーンRUサブフィールドの長さ(又は、個数)が決定されることが可能である。仮に、帯域幅が80MHzよりも小さい場合に、センター26トーンRUサブフィールドは存在しなくてよい。
また、帯域幅が80、160(80+80)、240(80+160又は160+80)、320(160+160)MHzである場合に、センター26トーンRUサブフィールドはそれぞれ、1、2、3、4ビットであってよい。一実施例によれば、センター26トーンRUサブフィールドが複数ビット数あるとき、各ビットは、低い周波数のセンター26トーンRUから高い周波数のセンター26トーンRUにそれぞれマップされてよい。
図18~図20で説明したセンター26トーンRUサブフィールドは、RU割り当てサブフィールドと共にCRC計算に用いられてよい。又は、図18~図20で説明したセンター26トーンRUサブフィールドは、位置指示子サブフィールド、RU割り当てサブフィールドと共にCRC計算に用いられてよい。又は、センター26トーンRUサブフィールドは、独立のサブフィールドとして存在せず、位置指示子サブフィールドの一部ビットがその役割を担うことも可能である。すなわち、位置指示子サブフィールドの一部ビットがセンター26トーンRUシグナリングを行うことができる。
図21は、本発明の一実施例に係るEHT-SIG構造のさらに他の例を示す。
本発明の一実施例によれば、EHT-SIGフィールドは、ダミー(Dummy)RU割り当てサブフィールドを含むことができる。ダミーRU割り当てサブフィールドは、先の実施例で言及したダミーなRU割り当てサブフィールド又はダミーデータであってよい。また、ダミーRU割り当てサブフィールドは、RU割り当てサブフィールドが有し得る値のうち一つのエントリー(entry)を意味するものであってよい。すなわち、特定値に)設定されたRU割り当てサブフィールドを、ダミーRU割り当てサブフィールドと呼ぶことができる。
また、ダミーRU割り当てサブフィールドの長さ(ビット数)は、RU割り当てサブフィールドの長さ(ビット数)と同一であってよい。また、ダミーRU割り当てサブフィールドが一つのコンテンツチャネルに複数存在することも可能である。
本発明の一実施例によれば、位置指示子サブフィールドがダミーRU割り当てサブフィールドの存在を指示できる。例えば、位置指示子サブフィールドがRU割り当てサブフィールドを指示するのと同じ方法でダミーRU割り当てサブフィールドを指示できる。すなわち、位置指示子サブフィールドのビットが1であるものは、RU割り当てサブフィールド又はダミーRU割り当てサブフィールドを指示できる。また、位置指示子サブフィールドの値が1であるビットが、順に、続くRU割り当てサブフィールド又はダミーRU割り当てサブフィールドにマップされてよい。したがって、位置指示子サブフィールドの値が1であるビットの個数が、RU割り当てサブフィールドの個数とダミーRU割り当てサブフィールドの個数との和と同一であってよい。また、ダミーRU割り当てサブフィールドは、RU割り当てサブフィールドと比較していかなる位置に存在してもよい。
図21は、EHT-SIGフィールドの共通フィールドの構造を示すものであってよい。図21を参照すると、位置指示子サブフィールド、RU割り当てサブフィールド、ダミーRU割り当てサブフィールド、センター26トーンRUサブフィールド、CRC、テールがEHT-SIGフィールドに含まれてよい。このとき、RU割り当てサブフィールドは、図14~図16で説明したように複数個が含まれてよい。
ここでは、複数のRU割り当てサブフィールドが一つのRU割り当てサブフィールドと図示されている。また、ダミーRU割り当てサブフィールドはハッチング領域と図示されている。図21を参照すると、ダミーRU割り当てサブフィールドがコンテンツチャネル1に存在してよい。また、位置指示子サブフィールドがダミーRU割り当てサブフィールドの存在及び位置を指示できる。図21は、ダミーRU割り当てサブフィールドがRU割り当てサブフィールドよりも前に位置する実施例を示している。
一実施例によれば、ダミーRU割り当てサブフィールドは、RU構成や割り当てを指示しなくてよい。また、ダミーRU割り当てサブフィールドは、トーン個数及び/又は帯域幅とは関係がなく、該当のユーザがないということ又は割り当てるRUがないということを意味できる。したがって、ダミーRU割り当てサブフィールドに該当するユーザフィールドは存在しなくてよい。
したがって、受信者がEHT-SIGを解釈するとき、ダミーRU割り当てサブフィールド及びダミーRU割り当てサブフィールドに該当する位置指示子サブフィールドのビットは無視できる。例えば、位置指示子サブフィールドが11001000(B0B1..B7)に設定された場合に、RU割り当てサブフィールドとダミーRU割り当てサブフィールドは合計3個が続いてよい。仮に、RU割り当てサブフィールド1、ダミーRU割り当てサブフィールド、RU割り当てサブフィールド2の順に続く場合に、RU割り当てサブフィールド1はB0に当該し、ダミーRU割り当てサブフィールドはB1に当該し、RU割り当てサブフィールド2はB4に該当するものであってよい。したがって、RU割り当てサブフィールド2は、B4に該当する周波数位置に対するRU割り当て情報であってよい。また、ユーザフィールドは、RU割り当てサブフィールド1に該当するユーザフィールドの後に、RU割り当てサブフィールド2に該当するユーザフィールドが続いてよい。ダミーRU割り当てサブフィールドに該当するユーザフィールドは存在しなくてよい。
さらに他の実施例として、位置指示子サブフィールドが複数のコンテンツチャネルに存在する時に、各コンテンツチャネルの位置指示子サブフィールドが指示するRU割り当てサブフィールド個数に基づいて、ダミーRU割り当てサブフィールドの存在及び個数を決定できる。例えば、コンテンツチャネル1に存在する位置指示子サブフィールドが指示するRU割り当てサブフィールド個数N1、コンテンツチャネル2に存在する位置指示子サブフィールドが指示するRU割り当てサブフィールド個数N2、...、コンテンツチャネルnに存在する位置指示子サブフィールドが指示するRU割り当てサブフィールドの個数Nnがあるとき、N1、N2、...,Nnに基づいて、ダミーRU割り当てサブフィールドの存在及び個数を決定できる。より具体的には、N1、N2、...、Nnのうち最大値に基づいて、ダミーRU割り当てサブフィールドの存在及び個数を決定できる。例えば、コンテンツチャネルmでRU割り当てサブフィールド個数は((N1、N2、...、Nnのうち最大値)-Nm)であってよい。したがって、各コンテンツチャネルのRU割り当てサブフィールド個数とダミーRU割り当てサブフィールド個数の値が一定であってよい。このとき、ダミーRU割り当てサブフィールドの位置は既に設定されていてよい。例えば、ダミーRU割り当てサブフィールドの位置は、RU割り当てサブフィールドよりも後であり、センター26トーンRUサブフィールドよりも前であってよい。
ダミーRU割り当てサブフィールドを用いることにより、フィールドの長さを各チャネルで調節することが可能である。例えば、RU割り当てサブフィールドとダミーRU割り当てサブフィールドの一番前と後が各チャネルにおいて同一となるように調節できる。図21を参照すると、コンテンツチャネル2のRU割り当てサブフィールドの長さが、コンテンツチャネル1のRU割り当てサブフィールドの長さよりも長いが、コンテンツチャネル1にダミーRU割り当てサブフィールドを含めることによって、コンテンツチャネル1のRU割り当てサブフィールドとダミーRU割り当てサブフィールドの長さとの和が、コンテンツチャネル2のRU割り当てサブフィールドの長さと同一であってよい。これにより、EHT-SIGを生成したりデコードしたりするとき、具現がより容易になる長所がある。
図22は、本発明の一実施例に係るPPDUの受信及びデコーディング方法の一例を示すフローチャートである。
図22を参照すると、non-AP(Access Point)STA(Station)は、APからPPDUのプリアンブル(Preamble)を受信することができる(S22010)。PPDUのプリアンブルは、図14~図16で説明したのと同じ構造を有してよい。例えば、PPDUはEHT PPDUであってよく、EHT PPDUはSU PPDU又はMU PPDUであってよい。
PPDUのプリアンブルは、図15で説明したように、一つ以上のEHT SIGコンテンツチャネルを含むEHT-SIGフィールドを含むことができ、一つ以上のEHT SIGコンテンツチャネルのそれぞれは、共通フィールド及びユーザ特定フィールドを含むことができる。
共通フィールドは、特定フィールド(例えば、位置指示子サブフィールド)、少なくとも一つの第1リソースユニット(Resource Unit:RU)割り当てサブフィールド、第1CRC及び第1テールを含むことができ、特定条件によって少なくとも一つの第2リソースユニット割り当てサブフィールド、第2CRC、及び第2テールをさらに含むことができる。
このとき、特定フィールド(例えば、位置指示子サブフィールド)、少なくとも一つの第1リソースユニット(Resource Unit:RU)割り当てサブフィールド、第1CRC、及び第1テールは、第1エンコーディングブロックを構成でき、少なくとも一つの第2リソースユニット割り当てサブフィールド、第2CRC、及び第2テールは、第2エンコーディングブロックを構成できる。
このとき、第1エンコーディングブロックは、上述したように空間再使用(Spatial Reuse)か否かを示す空間再使用サブフィールド、GIデューレーション及びEHHT-LTFのサイズを指示するGI+LTFサイズサブフィールド、EHT-LTFシンボルの個数を指示するEHT LTFシンボル数フィールド、LDPC余分シンボルシーケンスの存在有無を示すLDPC余分シンボルシーケンスサブフィールド、pre-FECパディング要素を指示するPre-FECパディング要素サブフィールド及びPE曖昧さ(disambiguity)を指示するPE曖昧さサブフィールドなどがさらに含まれてよい。
このとき、第2エンコーディングブロックは、前述したように、U-SIGフィールドの帯域幅フィールドによって指示されるPPDUの帯域幅によって含まれなくてよい。
その後、STAは受信したプリアンブルのパケット構成を識別できる(S22020)。すなわち、STAは、受信したPPDUのプリアンブルのフォーマットを識別できる。
例えば、STAは、共通フィールドが少なくとも一つの第2RU割り当てサブフィールドをさらに含むか否かを識別できる。すなわち、STAは、共通フィールドに第1エンコーディングブロックの他にも第2エンコーディングブロックが含まれるか否かを識別できる。
具体的に、STAは、少なくとも一つの第1RU割り当てサブフィールドの前に位置した特定フィールドに基づいて、少なくとも一つの第2RU割り当てサブフィールドが含まれるか否かを識別できる。例えば、U-SIGフィールドの帯域幅フィールドによって指示されるPPDUの帯域幅に基づいて、位置指示子サブフィールドのサイズ及び値が決定されてよく、位置指示子サブフィールドに基づいて、第1RU割り当てサブフィールド及び第2RU割り当てサブフィールドの個数が識別されてよい。これに基づいて、STAは、第2RU割り当てサブフィールドが含まれるか否か、さらには第2エンコーディングブロックが共通フィールドに含まれるか否かを識別できる。
すなわち、U-SIGの帯域幅フィールドに基づいて指示された帯域幅によって少なくとも一つの第2RU割り当てサブフィールドが共通フィールドに含まれるか否かが決定(又は、識別)できる。
また、一つ以上のEHT-SIGコンテンツチャネルは、前述したように、共通フィールドの一部フィールドの値は同一に設定されてよく、残りのフィールドは個別に異なる値に設定されてよい。
例えば、特定フィールド(例えば、位置指示子サブフィールド)の一部ビット又は全てのビットは、コンテンツチャネル間に同一値に設定されてよい。このとき、同一値に設定可能なフィールドは、位置指示子サブフィールドの一部ビット、空間再使用サブフィールド、GI+LTFサイズサブフィールド、EHT LTFシンボル数フィールド、LDPC余分シンボルシーケンスサブフィールド、Pre-FECパディング要素サブフィールド及びPE曖昧さサブフィールドなどである。
また、前述したように、それぞれのエンコーディングブロックは個別にエンコード/デコードされてよい。すなわち、少なくとも一つの第1RU割り当てサブフィールドと少なくとも一つの第2RU割り当てサブフィールドはそれぞれ個別にエンコード/デコードされてよい。
上述したように、パケット構成を識別したSTAは、識別されたパケット構成(例えば、第2エンコーディングブロック及び/又は少なくとも一つの第2RU割り当てサブフィールドが含まれるか否か)に基づいて、デコーディングを行うことができる(S22030)。
その後、STAは、デコードされたプリアンブルに基づいてPPDUのデータを受信することができる。すなわち、プリアンブルによって割り当てられたRUでPPDUのデータを受信することができる。
図23は、本発明の一実施例に係るPPDUを生成して送信する方法の一例を示すフローチャートである。
具体的に、APは、少なくとも一つのSTAに送信するPPDUを生成できる(S23010)。このとき、PPDUは、プリアンブル及びデータで構成されてよい。
PPDUのプリアンブルは、図14~図16で説明したのと同じ構造を有してよい。例えば、PPDUはEHT PPDUであってよく、EHT PPDUはSU PPDU又はMU PPDUであってよい。
PPDUのプリアンブルは、図15で説明したように、一つ以上のEHT SIGコンテンツチャネルを含むEHT-SIGフィールドを含むことができ、一つ以上のEHT SIGコンテンツチャネルのそれぞれは、共通フィールド及びユーザ特定フィールドを含むことができる。
共通フィールドは、特定フィールド(例えば、位置指示子サブフィールド)、少なくとも一つの第1リソースユニット(Resource Unit:RU)割り当てサブフィールド、第1CRC及び第1テールを含むことができ、特定条件によって少なくとも一つの第2リソースユニット割り当てサブフィールド、第2CRC、及び第2テールをさらに含むことができる。
このとき、特定フィールド(例えば、位置指示子サブフィールド)、少なくとも一つの第1リソースユニット(Resource Unit:RU)割り当てサブフィールド、第1CRC、及び第1テールは、第1エンコーディングブロックを構成でき、少なくとも一つの第2リソースユニット割り当てサブフィールド、第2CRC、及び第2テールは、第2エンコーディングブロックを構成できる。
このとき、第1エンコーディングブロックは、上述したように、空間再使用(Spatial Reuse)か否かを示す空間再使用サブフィールド、GIデューレーション及びEHHT-LTFのサイズを指示するGI+LTFサイズサブフィールド、EHT-LTFシンボルの個数を指示するEHT LTFシンボル数フィールド、LDPC余分シンボルシーケンスの存在有無を示すLDPC余分シンボルシーケンスサブフィールド、pre-FECパディング要素を指示するPre-FECパディング要素サブフィールド及びPE曖昧さ(disambiguity)を指示するPE曖昧さサブフィールドなどがさらに含まれてよい。
このとき、第2エンコーディングブロックは、前述したように、U-SIGフィールドの帯域幅フィールドによって指示されるPPDUの帯域幅によって含まれなくてよい。
具体的に、少なくとも一つの第1RU割り当てサブフィールドの前に位置した特定フィールドに基づいて、少なくとも一つの第2RU割り当てサブフィールドが含まれるか否かが識別されてよい。例えば、U-SIGフィールドの帯域幅フィールドによって指示されるPPDUの帯域幅に基づいて、位置指示子サブフィールドのサイズ及び値が決定されてよく、位置指示子サブフィールドに基づいて、第1RU割り当てサブフィールド及び第2RU割り当てサブフィールドの個数が識別されてよい。したがって、第2RU割り当てサブフィールドが含まれるか否か、さらには第2エンコーディングブロックが共通フィールドに含まれるか否かは、PPDUの帯域幅に基づいて識別されてよい。
すなわち、U-SIGの帯域幅フィールドに基づいて指示された帯域幅によって少なくとも一つの第2RU割り当てサブフィールドが共通フィールドに含まれるか否かが決定(又は、識別)されてよい。
また、一つ以上のEHT-SIGコンテンツチャネルは、前述したように、共通フィールドの一部フィールドの値は同一に設定されてよく、残りのフィールドは個別に異なる値に設定されてよい。
例えば、特定フィールド(例えば、位置指示子サブフィールド)の一部ビット又は全てのビットは、コンテンツチャネル間に同一値に設定されてよい。このとき、同一値に設定可能なフィールドは、位置指示子サブフィールドの一部ビット、空間再使用サブフィールド、GI+LTFサイズサブフィールド、EHT LTFシンボル数フィールド、LDPC余分シンボルシーケンスサブフィールド、Pre-FECパディング要素サブフィールド及びPE曖昧さサブフィールドなどである。
また、前述したように、それぞれのエンコーディングブロックは個別にエンコード/デコードされてよい。すなわち、少なくとも一つの第1RU割り当てサブフィールドと少なくとも一つの第2RU割り当てサブフィールドはそれぞれ個別にエンコード/デコードされてよい。
その後、APは、生成されたPPDUをそれぞれのRUで少なくとも一つのSTAに送信できる(S23020)。
前述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須な特徴を変更することなく他の具体的な形態に容易に変形可能であるということが理解できよう。したがって、以上に述べた実施例はいかなる面においても例示的なものであり、限定的でないものとして理解すべきである。例えば、単一型と説明されている各構成要素は、分散して実施されてもよく、同様に、分散していると説明されている構成要素も、結合した形態で実施されてもよい。
本発明の範囲は、上述した詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲そしてその均等概念から導出されるあらゆる変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。