JP2023524370A - エアロゾル発生装置、エアロゾル発生システム、制御方法 - Google Patents

エアロゾル発生装置、エアロゾル発生システム、制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023524370A
JP2023524370A JP2022556684A JP2022556684A JP2023524370A JP 2023524370 A JP2023524370 A JP 2023524370A JP 2022556684 A JP2022556684 A JP 2022556684A JP 2022556684 A JP2022556684 A JP 2022556684A JP 2023524370 A JP2023524370 A JP 2023524370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aerosol
furnace
communication module
control circuit
movable lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022556684A
Other languages
English (en)
Inventor
レイス スリマン ブーフィギル,
顕 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JT International SA
Original Assignee
JT International SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JT International SA filed Critical JT International SA
Publication of JP2023524370A publication Critical patent/JP2023524370A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/65Devices with integrated communication means, e.g. wireless communication means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/20Devices using solid inhalable precursors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/40Constructional details, e.g. connection of cartridges and battery parts
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/40Constructional details, e.g. connection of cartridges and battery parts
    • A24F40/46Shape or structure of electric heating means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/50Control or monitoring
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/50Control or monitoring
    • A24F40/51Arrangement of sensors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/10Devices using liquid inhalable precursors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/50Control or monitoring
    • A24F40/57Temperature control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Abstract

エアロゾル発生装置(1)は、エアロゾルを発生させるためにエアロゾル発生基材(31)を受け入れて加熱するように構成された加熱炉(11)と、加熱炉を制御するように構成された制御回路(12)とを含む。制御回路は、遠隔装置(2)と通信するように構成された通信モジュール(17)を含み、加熱炉の現在の使用状態に応じて通信モジュールを有効化し又は無効化するように構成され、この現在の使用状態は、可動蓋体(15)の位置によって、また、おそらく温度センサ(16)によっても決定される。通信モジュールが有効にされる使用状態を制限することによって、制御回路は、基材の加熱と通信の両方に十分な電力を確実に供給することができ、装置のエネルギー消費が低減される。【選択図】図1B

Description

本開示は、エアロゾル発生基材を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されたエアロゾル発生装置に関する。そのような装置は、タバコ又は他の好適なエアロゾル発生基材材料を、燃やすのではなく、伝導、対流、及び/又は放射によって加熱して又は気化させて、吸入のためのエアロゾルを発生させ得る。
(気化器としても知られる)リスク低減装置又はリスク修正装置の人気及び使用は、紙巻きタバコ、葉巻、シガリロ、及び巻きタバコなどの従来のタバコ製品の喫煙を止めようと望む常習的喫煙者を支援するための手助けとして、ここ数年で急速に成長している。従来のタバコ製品においてタバコを燃焼させるのとは対照的に、エアロゾル化可能物質を加熱し又は加温する様々な装置及びシステムが利用可能である。
一般に利用可能なリスク低減装置又はリスク修正装置は、基材加熱式エアロゾル発生装置又は加熱非燃焼式装置である。このタイプの装置は、湿った葉タバコ又は他の好適なエアロゾル化可能材料を典型的に含むエアロゾル発生基材を、典型的には150℃~350℃の範囲の温度に加熱することによってエアロゾル又は蒸気を発生させる。エアロゾル発生基材を燃焼させ又は燃やすのではなく加熱することにより、ユーザが求める成分は含むが、燃焼及び燃やすことによる毒性及び発癌性のある副生成物は含まないエアロゾルが放出される。さらに、タバコ又は他のエアロゾル化可能材料を加熱することにより生成されるエアロゾルは、ユーザにとって不快となり得る、燃焼及び燃やすことに起因する焦げた味又は苦味を典型的には含まない。したがって、基材は、煙及び/又は蒸気をユーザにとってより口当たりの良いものにするためにそのような材料に典型的に添加される糖及び他の添加物を必要としない。
こうしたエアロゾル生成装置にとって望ましいのは、遠隔装置と通信すること、例えば、エアロゾル発生装置から使用データを取り出すこと、又は、エアロゾル発生装置の遠隔制御、若しくは可能なユーザ入力の幅を広げた形のエアロゾル発生装置の制御を可能にすることである。しかしながら、かかる通信は電力を使用し、この電力の使用は、エアロゾル発生基材を加熱するのに必要な電力の使用と競合する。よって、エアロゾル発生基材を加熱するエアロゾル発生装置の能力に影響を及ぼさずに遠隔装置と通信することが可能なエアロゾル発生装置を提供することが望ましい。
第1の態様によれば、本開示は、エアロゾルを発生させるためにエアロゾル発生基材を受け入れて加熱するように構成された加熱炉と、上記加熱炉を制御するように構成された制御回路とを含むエアロゾル発生装置を提供し、上記制御回路は、遠隔装置と通信するように構成された通信モジュールを含み、上記制御回路は、上記加熱炉の現在の使用状態に応じて上記通信モジュールを有効化し又は無効化するように構成される。
上記エアロゾル発生装置は、典型的には、上記加熱炉によって必要とされる電力を供給するように設計されており、これを大幅に超える電力は供給しない。上記加熱炉の現在の使用状態に応じて上記通信モジュールを有効化し又は無効化することによって、上記制御回路は、加熱又は通信の効果を損なうことなしに、上記エアロゾル発生基材の加熱と上記通信モジュールを用いた通信の両方のために十分な電力を確実に供給することができる。
その一方で、上記通信モジュールは、上記エアロゾル発生装置で利用可能なエネルギーを消耗させる可能性がある。上記通信モジュールが有効化される使用状態を制限することによって、上記エアロゾル発生装置のエネルギー消費を低減することができる。
任意選択的に、上記加熱炉は、開口と、当該開口用の可動蓋体とを含み、上記加熱炉の現在の使用状態は、上記可動蓋体の位置を含む。
上記可動蓋体の位置に基づいて上記加熱炉の現在の使用状態を決定することによって、上記制御回路は、上記エアロゾル発生装置が現在使用中であるか否かを推測でき、それにより、上記通信モジュールを有効化し又は無効化することが適切であるかどうかを判断する。
任意選択的に、上記制御回路は、上記可動蓋体が開位置にあるときに上記通信モジュールを有効化するように構成される。
上記可動蓋体が開位置にあるとき、上記加熱炉は開いている。これは、エアロゾル発生基材を挿入するか又は取り出すために上記加熱炉が開かれるので、上記加熱炉が使用中であるか、最近使用されたか、又は間もなく使用される可能性が高い状態である。
任意選択的に、上記加熱炉の現在の使用状態は、上記可動蓋体の位置の変化を含む。
上記可動蓋体の位置の変化は、装置のユーザが意図的に生じさせている可能性があり、また、上記加熱炉が使用中であるか、最近使用されたか、又は間もなく使用されることを示す別の標識である。
任意選択的に、上記可動蓋体は、レールに沿って移動するように構成された摺動蓋体である。
摺動蓋体の形式の可動蓋体を設けることには、当該可動蓋体の操作が容易であるという利点があり、なぜなら、当該可動蓋体は、上記エアロゾル発生装置に取り付けられたままであって、明瞭に規定された可動域を有するからである。
任意選択的に、上記加熱炉は、上記開口を通して消耗品を受け入れるように構成され、当該消耗品は、エアロゾル発生基材が上記加熱炉内に受け入れられたときに、上記可動蓋体が開位置にあるように、上記加熱炉よりも長い。
任意選択的に、上記可動蓋体は、閉位置に付勢される。この構成によって、上記可動蓋体は、上記開口を自動的に閉じることができる。例えば、上記可動蓋体は、消耗品が存在しないときに、閉位置に移動し得る。
任意選択的に、上記制御回路は、1つ又は複数のエアロゾル発生状態となるように上記加熱炉を制御するように構成され、上記加熱炉の現在の使用状態は、上記加熱炉の現在のエアロゾル発生状態を含む。
エアロゾル発生状態は、上記加熱炉の電力消費に関連付けられていてもよく、上記制御回路は、ある特定のエアロゾル発生状態にある上記加熱炉に所要の電力を供給しながら同時に通信モジュールを有効化することが不適切であると判断するように構成されてもよい。
任意選択的に、上記エアロゾル発生装置は、温度センサをさらに含み、上記加熱炉の現在の使用状態は、上記温度センサによって測定された温度の標識を含む。
上記温度センサによって測定される温度は、上記加熱炉に電力が必要であるか及び/又はエアロゾル発生セッションが最近発生したか、現在発生しているか、若しくは間もなく発生するかどうかを示すさらなるインジケータである。
任意選択的に、上記制御回路は、上記加熱炉の現在の使用状態が非アクティブ状態であるときに上記通信モジュールを有効化するように構成される。
特に上記加熱炉が非アクティブ状態にあるときに上記通信モジュールを有効化することによって、上記エアロゾル発生装置用の電源へのストレスが軽減され得る。
任意選択的に、上記通信モジュールは、使用データを上記遠隔装置に送信するように構成される。
任意選択的に、上記通信モジュールは、上記遠隔装置からの命令を受信するように構成され、上記制御回路は、当該命令に基づいて上記加熱炉を制御するように構成される。
任意選択的に、上記制御回路は、通信セッションが完了するまで上記通信モジュールを無効化するのを遅らせるように構成される。これには、上記エアロゾル発生装置から上記遠隔装置へのデータ伝送及び/又は上記遠隔装置から上記エアロゾル発生装置への命令伝送の信頼性を高めるという利点がある。
任意選択的に、上記エアロゾル発生装置は、上記通信モジュールが有効であるか無効であるかを表示するように動作可能な通信インジケータをさらに含む。
上記通信モジュールが有効であるか無効であるかを表示することによって、上記エアロゾル発生装置と上記遠隔装置との通信中に上記エアロゾル発生装置を上記遠隔装置の通信範囲内に維持するように、ユーザを促すことができる。
第2の態様によれば、本開示は、上で説明したエアロゾル発生装置と、遠隔装置とを含むシステムを提供し、上記遠隔装置は、上記エアロゾル発生装置と通信するためのソフトウェアアプリケーションを実行するように構成される。
任意選択的に、上記通信モジュールは、無線通信モジュールであり、上記遠隔装置は、ユーザ端末である。この構成により、上記エアロゾル発生装置単独と比較してユーザインターフェース機能を高めるために、ユーザが上記エアロゾル発生装置と上記遠隔装置の両方を簡便に併用することが可能となる。
第3の態様によれば、本開示は、エアロゾルを発生させるためにエアロゾル発生基材を受け入れて加熱するように構成された加熱炉と、遠隔装置と通信するように構成された通信モジュールとを含むエアロゾル発生装置を制御する方法を提供し、当該方法は、上記加熱炉の現在の使用状態に応じて上記通信モジュールを有効化し又は無効化することを含む。
上記方法は、上記エアロゾル発生装置内に配置された制御回路によって実行され得る。上記制御回路は、上記方法をコンピュータプログラム命令群としてメモリに記憶し、プロセッサを用いて命令群を実行してもよく、又は、上記方法は、上記制御回路にハードコードされてもよい。
また、上記方法は、コンピュータプログラム命令群として記憶媒体に記憶されてもよい。上記記憶媒体から命令群が読み出されて上記制御回路によって実行されたときに、上記制御回路は、方法を実行する。
上記方法の第1の選択肢によれば、上記エアロゾル発生装置の上記加熱炉は、開口と、当該開口用の可動蓋体とを含み、上記加熱炉の現在の使用状態は、上記可動蓋体の位置を含む。
第1の選択肢の第1の実施態様によれば、上記方法は、上記可動蓋体が開位置にあるときに上記通信モジュールを有効化することを含む。
第1の選択肢の第2の実施態様によれば、上記加熱炉の現在の使用状態は、上記可動蓋体の位置の変化を含む。
第1の選択肢の第3の実施態様によれば、上記方法は、上記可動蓋体が、レールに沿って移動するように構成された摺動蓋体である、上記エアロゾル発生装置において行われる。
任意選択的に、上記方法は、1つ又は複数のエアロゾル発生状態となるように上記加熱炉を制御することを含み、上記加熱炉の現在の使用状態は、上記加熱炉の現在のエアロゾル発生状態を含む。
任意選択的に、上記方法は、温度センサをさらに含む上記エアロゾル発生装置において行われ、上記加熱炉の現在の使用状態は、上記温度センサによって測定された温度の標識を含む。
任意選択的に、上記方法は、上記加熱炉の現在の使用状態が非アクティブ状態であるときに上記通信モジュールを有効化することを含む。
任意選択的に、上記方法は、使用データを上記遠隔装置に送信するように上記通信モジュールを制御することを含む。
任意選択的に、上記方法は、上記遠隔装置からの命令を受信するように上記通信モジュールを制御することと、当該命令に基づいて上記加熱炉を制御することとを含む。
任意選択的に、上記方法は、通信セッションが完了するまで上記通信モジュールを無効化するのを遅らせることを含む。
任意選択的に、上記方法は、通信インジケータをさらに含む上記エアロゾル発生装置において行われ、上記方法は、上記通信モジュールが有効であるか無効であるかを表示するように上記通信インジケータを制御することを含む。
第1の使用状態に関連するエアロゾル発生システムの概略ブロック図である。 第2の使用状態に関連するエアロゾル発生システムの概略ブロック図である。 制御回路12の概略ブロック図である。 加熱炉を制御するための概略タイミング図である。 エアロゾル発生装置の概略外観図である。 エアロゾル発生装置の概略外観図である。 エアロゾル発生装置の概略断面図である。 エアロゾル発生装置の概略断面図である。
図1A及び図1Bは、異なる使用状態にあるエアロゾル発生システムの概略ブロック図である。
システムは、エアロゾル発生装置1と遠隔装置2とを含む。
エアロゾル発生装置1は、エアロゾルを発生させるためにエアロゾル発生基材を受け入れて加熱するように構成された加熱炉11と、加熱炉11を制御するように構成された制御回路12とを含む。
この実施形態における加熱炉11は、エアロゾル発生基材を加熱のために位置決めできる内部空隙を備えたポットの形態をとる。ポットは、例えば、略円筒形状を有し得る。ポットの1つ又は複数の壁は、セラミック又は金属材料から構築され得る。
加熱炉11は、加熱炉の壁に隣接して又は加熱炉の壁内に配置された少なくとも1つの加熱要素13を含む。例として、加熱要素11は、加熱炉の壁上のトラックとして堆積された抵抗ヒータの形態をとってもよく、加熱炉の外壁に巻き付くように配置された薄膜ヒータの形態をとってもよく、加熱炉の壁内に埋設されてもよく、又は内部空隙内に延びるブレードヒータであってもよい。概して、任意のタイプの加熱要素13が使用され得る。加熱要素13は、好ましくは、電子スイッチ(例えばトランジスタ)を用いて直接制御できる電気加熱要素である。加熱要素13は、代替的に、燃料を燃やすように又は発熱化学反応を引き起こすように構成された化学的加熱要素であり得、この場合、加熱要素13は、例えば、化学物質の供給を制御する弁を用いて制御され得る。
加熱炉11は、加熱炉からエアロゾル発生装置1の他の部分への熱漏洩を低減するように構成された1つ又は複数の断熱要素14を追加的に含み得る。
この例でのエアロゾル発生基材は固体基材である。固体基材は、例えば、ニコチン又はタバコ及びエアロゾル形成剤を含み得る。タバコは、刻みタバコ、粒状タバコ、タバコ葉及び/又は再構成タバコなどの様々な材料の形態をとり得る。好適なエアロゾル形成剤としては、ポリオール(ソルビトール、グリセロール、及びプロピレングリコール又はトリエチレングリコールなどのグリコール類など)、非ポリオール(一価アルコール、乳酸などの酸類、グリセロール誘導体、トリアセチン、トリエチレングリコールジアセテート、クエン酸トリエチル、グリセリン又は植物性グリセリンなどのエステルなど)が挙げられる。いくつかの実施形態では、エアロゾル発生剤は、グリセロール、プロピレングリコール、又はグリセロールとプロピレングリコールとの混合物であり得る。基材はまた、ゲル化剤、結合剤、安定化剤、及び湿潤剤の少なくとも1つを含み得る。
この例では、加熱炉11は、加熱炉11のポット形状の一端部に開口を含み、可動蓋体15をさらに含む。可動蓋体15は、蓋体15が加熱炉11の開口を塞ぐ閉位置(図1Aに示す)と、蓋体15が加熱炉11の開口を塞がない開位置(図1Bに示す)との間を移動するように構成される。
より具体的には、この例では、可動蓋体15は、明瞭に規定された可動域を有するヒンジ付き蓋の形態をとる。他の例では、蓋体15は、エアロゾル発生装置1に(例えば、テザーを介して)より緩く取り付けられてもよく、或いはエアロゾル発生装置に恒久的に取り付けられていなくてもよい(例えば、蓋体15は、留め具又はガスケットのみによって閉位置に保持されるか、又は蓋体15は、栓若しくはストッパである)。そのようなより緩く取り付けられた蓋体15の場合、開位置は、閉位置ではない任意の位置であり得る。
可動蓋体15は、異なる複数のケースで使用され得る。
図1Bに示すように、ある場合には、エアロゾル発生基材31は、加熱炉11よりも長い消耗品3の一部として提供される。消耗品3は、基材31が包装紙で包まれた、例えば、紙巻きタバコの形態をとり得る。消耗品3が加熱炉11よりも長い結果として、可動蓋体15は、エアロゾル発生基材31が加熱炉11内に受け入れられるときに、開位置(図1Bに示す)に位置していなければならない。その一方で、消耗品3が消費されて廃棄されるときに、意図せずに他の何らかの材料又は物体が加熱炉11内に入ることを防止するために、可動蓋体15を閉位置に移動させることができる。
別の場合には、エアロゾル発生基材31は、加熱炉11内に収まるような大きさとされてもよく(基材31は、包装された消耗品として又はばらの材料として提供され)、可動蓋体15は、基材31を加熱炉11内に保持するために及び/又は開口からの熱損失を抑制することによって加熱効率を向上させるために、エアロゾル発生基材31の加熱中に閉位置に移動させることができる。
いずれの場合にも、可動蓋体15は、可動蓋体15が、手で開いたままにされない又は現時点で開口を貫通して延びている消耗品3によって塞がれない限り、閉位置に戻るように、閉位置に向けて付勢され得る。例えば、可動蓋体15がヒンジ付き蓋の形態をとる場合に、ヒンジは、ばねによって閉位置に向けて付勢され得る。
さらなる選択肢として、可動蓋体15を少なくとも1つの第1の開位置から閉位置に向けて付勢することに加えて、可動蓋体15は、少なくとも1つの第2の開位置から安定した開位置に向けて付勢され得る。換言すれば、可動蓋体15は、可動蓋体15が、その現在の位置に応じて、閉位置又は安定した開位置に向けて付勢される、双安定構成を有し得る。
制御回路12は、可動蓋体15の位置を検出するように構成され得る。これは、多くの方法で実行することができる。例えば、蓋体15は、開位置にあるときに回路を完成させるように構成された導電体を含み得る。代替的に、開口は、蓋体15が閉位置にあるときに閉じられるプッシュスイッチを含み得る。代替的に、蓋体15は磁石を含んでもよく、エアロゾル発生装置1は、センサと磁石との間の距離を検出するように配置されたホール効果センサを含み得る。
本発明は、概して、任意のタイプの加熱炉及び任意のタイプのエアロゾル発生基材に適用可能である。例えば、加熱炉11はむしろ、液体基材を受け入れて加熱するように構成されてもよい。そのような場合、液体基材は、チューブを通して加熱炉11に移送されてもよく、別個のタンク内に貯蔵されてもよい。よって、加熱炉11の開口及び可動蓋体15は、省略されることがある。代替的に、加熱炉11自体は、タンクとして機能しても、液体基材を収容するタンクを受け入れてもよく、この場合、開口及び可動蓋体15も存在し得る。
さらに、エアロゾル発生装置1は、任意選択的に温度センサ16を含む。温度センサ16は、好ましくは、加熱炉11と一体化されるが、加熱炉11に隣接して配置され得るか、又は、制御回路12の温度などの、エアロゾル発生装置1の異なる部分の温度を測定するように配置され得る。
制御回路12は、遠隔装置2と通信するように構成された通信モジュール17を含む。通信モジュール17は、好ましくは無線通信モジュールを含む。無線通信モジュールは、例えば、Bluetooth(登録商標)又はWiFi(登録商標)トランシーバなどの標準化された通信モジュールであり得る。通信モジュール17は、追加的又は代替的に、USBモジュールなどの、有線通信モジュールを含み得る。
制御回路12は、通信モジュール17を有効し及び無効化することを制御するように構成される。通信モジュール17は、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせであってもよく、通信モジュールを有効化/無効化することは、ハードウェアの一部、ソフトウェアの一部、又はその両方を有効化/無効化することを構成し得る。
図2は、制御回路12の追加の任意選択的な詳細を示す概略ブロック図である。
通信モジュール17に加えて、制御回路12は、命令を実行するように構成されたプロセッサ1201と、加熱炉11及び通信モジュール17を制御するための1つ又は複数の制御方法を定義する命令1203を記憶するように構成されたメモリ1202とを含み得る。命令1203は、通信モジュール17を用いた通信によってインストールされ又は更新され得る。しかしながら、制御回路12は、全ての実施形態においてかかる汎用アーキテクチャを有する必要はない。例えば、制御回路12は、その代わりに、データをメモリに実質的に記憶させずに加熱炉11及び通信モジュール17を制御するように構成された特定用途向け集積回路(ASIC)を含んでもよい。
再び図1A及び図1Bを参照すると、遠隔装置2は、通信モジュール21とユーザインターフェース22とを含み、エアロゾル発生装置1と通信するためのソフトウェアアプリケーションを実行するように構成される。
通信モジュール21は、エアロゾル発生装置1の通信モジュール17と同様であり得る。
ユーザインターフェース22は、例えば、タッチスクリーン、ディスプレイ、及び/又は1つ若しくは複数のボタンを含み得る。ユーザインターフェース22は、ユーザがエアロゾル発生装置1に関する情報を視認するための及び/又はユーザがエアロゾル発生装置1を遠隔で設定し若しくは制御するためのアプリケーションインターフェースを表示するように構成され得る。
例えば、遠隔装置2は、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、PCなどのユーザ端末であり得る。好ましくは、遠隔装置はユーザ端末であり、通信モジュール17及び21は、無線通信モジュールであるので、エアロゾル発生装置1のユーザはまた、遠隔装置2上のアプリケーションインターフェースを簡便に使用することができる。これにより、ユーザが、エアロゾル発生装置1自体の追加のユーザインターフェース要素を必要とせずに、より多くの方法でエアロゾル発生装置1と相互にインタラクションすることが可能となる。
エアロゾル発生装置1及び遠隔装置2は、互いに直接通信してもよく、又は1つ若しくは複数のネットワークを介して通信してもよい。例えば、遠隔装置2におけるソフトウェアアプリケーションは、ウェブベースのアプリケーション(例えば、サーバ又はクラウド上で実行される)であり得る。
図1A、図1B及び図2の上記の説明は、エアロゾル発生装置1及び遠隔装置2の構造的詳細及び任意選択的な構造的特徴を提供する。説明の次のセクションでは、そのようなエアロゾル発生装置1を用いて行われ得る、例えば、制御回路12によって実行される制御方法について説明する。
制御回路12は、加熱炉11を制御して加熱を行うように構成される。例えば、制御回路12は、エアロゾルの発生が要求されたときに、加熱炉11に電力を供給するか又は加熱炉11への電力の供給を制御し得る。また、制御回路は、例えば、加熱炉11に提供される電圧信号を変化させることによって、又は加熱炉11に提供される信号のパルス幅変調を用いることによって、加熱炉11の加熱速度(すなわち、加熱炉によって熱として消失される電力量)を制御するように構成され得る。
図3に示す一例では、制御回路12は、エアロゾル発生セッションにおいて4つのエアロゾル発生状態を経るように加熱炉11を制御するように構成される。図3において、t軸は時間を示し、T軸は温度を示す。
開始時点tから第1の時点tまで継続する、第1の状態では、温度Tが、開始温度T(例えば周囲温度)から、エアロゾル発生基材にエアロゾルを放出させるのに少なくとも十分に高いピーク温度Tに比較的急速に上昇する。開始時点t0は、エアロゾル発生装置1におけるユーザ入力要素を介して、又は遠隔装置2におけるユーザインターフェース22を介して、エアロゾル発生セッションを開始するユーザ入力をユーザが与えた時点であり得る。第1の状態は、温度Tを上昇させるのに比較的高い電力の供給を必要とする。
第1の時点tから第2の時点t2まで継続する、第2の状態では、温度Tは、ピーク温度Tに又はピーク温度T付近に維持される。第2の状態は、ユーザがエアロゾル発生基材31から1回又は複数回の吸煙量のエアロゾルを吸入する状態であり得る。第2の状態は、温度Tを維持するためだけに電力が必要であるので、第1の状態よりも低い電力の供給を必要とする。
第2の時点tから第3の時点tまで継続する、第3の状態では、温度Tは、温度Tが安全温度Tになるまでピーク温度Tよりも低下することが許容される。安全温度Tは、例えば、エアロゾル発生基材31を加熱炉11から安全に取り出すことができる温度、又は新たなエアロゾル発生セッションを安全に開始できる温度であり得る。第3の状態は、第2の状態よりも低い電力の供給を必要とし、温度Tが低下することが許容されているので、電力を全く必要としない可能性がある。
第3の時点tから第4の時点tまで継続する、第4の状態では、温度Tは、初期温度T又は周囲温度に再び低下することが許容される。第4の状態は、温度Tがさらに低下することが許容されており、エアロゾル発生セッションが終了しているので、加熱炉11への電力を必要としない。
温度T、T、Tは、測定温度であり得るか、又は加熱炉11の加熱及び冷却特性に基づいて推定され得る。その一方で、期間(t-t)、(t-t)、(t-t)、及び(t-t)は、予め決定され得るか、又は満たされる対応するエアロゾル発生閾値若しくは温度閾値に応じて決定され得る。一例では、Tは230℃であり、(t-t)は20秒であり、(t-t)は250秒であり、(t-t)は20秒である。
概して、制御回路12は、エアロゾル発生セッション中にいずれか1つ又は複数のエアロゾル発生状態となるように加熱炉11を制御するように構成され得る。エアロゾル発生状態は各々、それぞれの温度プロファイルを含み得る。エアロゾル発生状態間の移行は、例えば、制御回路12のタイマーによるタイミング、温度センサ16から得られる温度測定値、及びエアロゾル発生装置の入力インターフェースを介して受信されるか又は通信モジュール17を介して遠隔装置2から受信されるユーザ入力のうちの1つ又は複数に基づいて制御され得る。
追加的に、制御回路12は、加熱炉の現在の使用状態1204に応じて通信モジュールを有効化し又は無効化するように構成される。現在の使用状態は、必要に応じて制御回路12によって決定されてよく、及び/又はメモリ1202に記憶されてもよい。
最初の制御の場合には、加熱炉の現在の使用状態1204は、可動蓋体15の位置を含む1組の情報である。現在の使用状態において示される可能性がある位置は、例えば、「閉位置」、「閉じていない位置」、及び「開位置」を含み得る。
図1A及び図1Bに示す場合には、制御回路12は、可動蓋体15が開位置(図1Bに示す)にあるときに通信モジュール17を有効化し、可動蓋体15が閉位置(図1Aに示す)にあるときに通信モジュール17を無効化するように構成される。この構成には、エアロゾル発生装置1が、エアロゾル発生のために、現在使用中である、間もなく使用される、又は最近使用されたようである場合には、エアロゾル発生装置1が通信モジュール17との通信のためにのみ電力を消費するという利点がある。その結果、エアロゾル発生装置1は、エアロゾル発生セッションとエアロゾル発生セッションとの間は電力を消費しない。
追加的に、又は代替的に、加熱炉11の現在の使用状態1204は、可動蓋体15の位置の変化を含み得る。例えば、使用状態は、所定の期間内(例えば5秒間)に位置が「閉位置」及び「閉じていない位置」であるかどうかを示し得る。制御回路12は、例えば、可動蓋体15の位置が変化したことが検出された後に所定の時間にわたって通信モジュールを有効化するように構成され得る。可動蓋体15の位置の変化は、ユーザがエアロゾル発生装置1とのインタラクションを行っていることを示し、それゆえ、この構成は、ユーザが直近にエアロゾル発生装置1とインタラクションしたときに通信モジュール17を有効化する代替的な方法を提供する。
追加的又は代替的に、制御回路12は、可動蓋体15の位置の所定の一連の変化に応答して及び/又は通信モジュール17の現在の有効/無効状態に基づいて通信モジュール17を有効化し又は無効化するように構成され得る。例えば、制御回路12が、可動蓋体15の位置についての開位置→閉位置→開位置といった一連の変化を検出すると、制御回路12は、通信モジュール17を現時点での無効化から有効化に、又は現時点での有効化から無効化に切り替える。
追加的又は代替的に、加熱炉11の現在の使用状態1204は、加熱炉の現在のエアロゾル発生状態(図3に関して上記で説明したエアロゾル発生状態など)を含み得る。
好ましくは、制御回路12は、加熱炉11の現在の使用状態1204が非アクティブ状態であるときにのみ、通信モジュール17を有効化するように構成される。例えば、好ましくは、制御回路12は、加熱炉11が、図3に関して上記で説明したエアロゾル発生状態のいずれかにあるときに、通信モジュール17を無効化する。
代替的に、図3における第1の状態(t~t)が、加熱炉11への比較的高い電力の供給を必要とすることを考慮すると、エアロゾル発生装置1は、通信モジュール17を動作させると同時にこの所要の電力を効果的に供給することができない場合があり、したがって、制御回路12は、好ましくは、エアロゾルの発生を適切に起こすことができるように通信モジュール17を無効化し得る。その一方で、図3における第3の状態及び第4の状態(t~t)では、加熱炉11によって必要とされる電力がより少なく、制御回路12は、通信モジュール17を有効化するように構成され得る。
制御回路12は、現在のエアロゾル発生状態を制御するので、この現在のエアロゾル発生状態は、通信モジュール17を有効化するか無効化するかを決定するために制御回路12に即座に知得される。さらなる代替案として、加熱炉の現在の使用状態1204は、温度センサ16によって測定された温度の標識を含む。例えば、加熱炉の現在の使用状態1204は、測定温度が直近の作動閾値Tを上回ったか下回ったかの標識を含んでもよく、温度が閾値Tを上回った場合、制御回路12は、現時点で制御回路12がエアロゾル発生状態となるように加熱炉11を制御していなくても、加熱炉11が最近使用されたことを検出する。
さらなる代替案として、現在の使用状態1204は、加熱炉11に現在供給されている電流又は電力の測定値を含んでもよく、制御回路12は、電流又は電力が閾値を上回った場合に、通信モジュール17を無効化する。
上記で説明した基準の1つに従って通信モジュール17が有効化された時点で、通信モジュール17は、遠隔装置2の通信モジュール21への接続を確立しようと試みる。この接続の確立は、遠隔装置2によって出力されたブロードキャスト信号を検出して遠隔装置2の利用可能性を示し、ブロードキャスト信号に応答することによって達成され得る。代替的に、通信モジュール17は、ブロードキャスト信号を生成し、遠隔装置2からの応答を待ってもよい。この接続を確立するには、Bluetooth(登録商標)ペアリングなどの、セキュリティチェックに合格する必要がある場合がある。通信モジュール17は、切断された接続を再び確立しようと試みるときに、同様の手順を使用し得る。
制御回路12は、通信モジュール17が接続の確立に失敗した場合、所定期間(例えば、1分)後に通信モジュール17を無効化するように構成され得る。これにより、遠隔装置2が実際に近くにない場合(直接通信の場合)又は遠隔装置2がネットワークに接続されていない場合(ネットワークを介した通信の場合)に、継続的にブロードキャストし又はブロードキャストをリッスンすることが回避される。制御回路12は、通信モジュール17が、切断された接続を所定期間に再び確立するのに失敗した場合には、同様の手順に従い得る。
さらに、制御回路12は、通信セッションの進行中に通信モジュール17を無効化しないように構成され得る。例えば、通信モジュール17を無効化することが、上記手順のうちの1つに従ってトリガされるときに、通信モジュール17が現在のメッセージの一部のみを送信又は受信した場合、制御回路12は、通信セッションが完了するまで通信モジュール17を無効化するのを遅らせ得る。これには、データを喪失するリスクを低減するという利点がある。
エアロゾル発生装置1と遠隔装置2との通信接続が確立された時点で、接続は、多数の目的のために使用され得る。
一例では、制御回路は、使用データ1205をメモリ1202に記憶させるように構成され得る。使用データは、例えば、エアロゾル発生装置1を用いて遂行されたエアロゾル発生セッションの回数の集計、各エアロゾル発生セッションのタイムスタンプ、各エアロゾル発生セッションにおいて吸入されるエアロゾルの吸煙回数(これは、ユーザが加熱炉11から空気とエアロゾルとを引き出すことに関連する温度低下を特定することによって検出できる)、及び/又は各エアロゾル発生セッションに使用される消耗品のタイプ若しくはエアロゾル発生基材のタイプのうちの1つ又は複数を含み得る。
制御回路12はさらに、通信接続が確立されたときに使用データ1205を遠隔装置2に送信するように構成され得る。
データを遠隔装置2に送信する場合、制御回路12は、使用データの受信が遠隔装置2によって確認されるまで使用データ1205のコピーを保持するように構成され得る。これにより、通信接続を通じての通信の信頼性が高められる。代替的に、制御回路12は、使用データ1205が送信されたときにメモリ1202から使用データを削除するように構成され得る。
遠隔装置2におけるソフトウェアアプリケーションは、例として、使用データ1205の統計分析を行うように、使用データ1205をサーバ若しくはクラウドに送信するように、及び/又はユーザインターフェース22を介して使用データ1205若しくは使用データ1205の統計分析を提示するように構成され得る。
通信モジュール17と通信モジュール21との通信接続を使用する別の例では、遠隔装置2は、通信接続を使用して、通信モジュール17に命令を送信し得る。次いで、制御回路12は、命令に基づいて加熱炉11を制御し得る。
例えば、命令は、エアロゾル発生セッションのための新たな1組のエアロゾル発生状態を定義し得る。次いで、制御回路12は、エアロゾル発生セッションが次に遂行されるときに、新たな1組のエアロゾル発生状態となるように加熱炉11を制御し得る。図3について上で説明したように、新たな1組のエアロゾル発生状態は、1組のエアロゾル発生状態についての1つ又は複数の目標温度及び1つ又は複数の期間を指定し得る。
追加的又は代替的に、命令は、エアロゾル発生セッションの制御を開始するように制御回路12に直接命令し得る。
さらなる可能性として、命令は、制御回路12がメモリ1202に記録するように構成されている使用データ1205を変更するように、制御回路12に命令し得る。
別の例では、接続は、エアロゾル発生装置1の現在のステータスを遠隔装置2に通信するために使用され得る。例えば、エアロゾル発生装置1の内部電源(バッテリなど)の現在のステータスが、遠隔装置2に通信され得る。追加的又は代替的に、加熱炉の現在の使用状態が、遠隔装置2に通信され得る。現在の使用状態は、図3を参照して上で説明したエアロゾル発生状態のうちの1つなどの、エアロゾル発生セッションの一連の段階のうちの現在の段階であり得る。遠隔装置2は、ステータスの少なくとも一部をユーザインターフェース22に表示し得る。加熱炉の現在の使用状態の送信は、膨大な量のデータを伴う必要がなく、電源に多大なストレスをかける必要がないので、いくつかの場合には、エアロゾル発生セッション中に可能にすることができる。有利には、加熱炉の使用状態を遠隔装置2(例えば、スマートフォン)に提供することによって、装置状態の表示を提供することができる。エアロゾル発生装置1は、説明したエアロゾル発生セッションのいくつか又は全ての段階において遠隔装置2との大量のデータ通信を最適にサポートしない場合があるので、炉の使用状態に関するかかる情報を用いて、スマートフォンは、エアロゾル発生装置1に対するデータ送信、特に大規模なデータ送信を行うか否かを判断することができる。先に説明したように、エアロゾル発生装置1は、加熱炉の現在の使用状態に応じて通信モジュールを有効化し又は無効化する。
図4A~図4Dは、エアロゾル発生装置100のより詳細な具体例の概略外観図及び概略断面図である。そのより詳細な具体例は、上記で説明した制御方法のいずれかに従って動作させることができる。
エアロゾル発生装置100の場合、可動蓋体15は、摺動蓋体106の形態をとる。摺動蓋体106は、図4Aに示す閉位置と図4Bに示す開位置との間を移動するように構成される。
摺動蓋体106が開位置にあるときに、加熱炉114の開口104は、エアロゾル発生基材を受け入れるように露出される。
摺動蓋体106は、自由に移動するように構成され得るか、閉位置に向けて付勢され得るか、又は摺動蓋体106が、摺動蓋体106の現在の位置に応じて、閉位置若しくは開位置に向けて付勢される双安定構成を有し得る。
追加的に、詳細な具体例に示すように、エアロゾル発生装置100は、ユーザインターフェース112を含み得る。ユーザインターフェース112は、装置100のハウジング102上に少なくとも部分的に配置され得る。
ユーザインターフェース112は、制御回路12にユーザ入力を与えるためのボタン及びスライダなどの1つ又は複数のユーザ入力を含み得る。例えば、エアロゾル発生セッションの開始をトリガするために、ボタンが使用され得る。
追加的に、ユーザインターフェース112は、光源(例えばLED)などの1つ又は複数のステータスインジケータ、又は触覚出力装置(振動器又は音波発生器)を含んでもよく、ステータスインジケータは、制御回路12によって制御される。触覚出力装置がハウジング102内に配置されてもよく、ハウジング102が1つ若しくは複数の透明又は半透明部分を含む場合には、光源さえもハウジング102内に配置されてもよい。
一例では、ステータスインジケータは、加熱炉の現在の使用状態を表示する。このステータスインジケータは、エアロゾル発生装置1の温度が閾値を上回ったときに作動する単なる警告インジケータであってもよく、又はエアロゾル発生セッションの進捗についてのより詳細なインジケータであってもよい。
別の例では、ステータスインジケータは、通信モジュール17が有効であるか無効であるか表示する。これにより、例えば、エアロゾル発生装置1を遠隔装置2の通信範囲内に維持すべきであることがユーザに示され得る。
図4C及び図4Dは、ハウジング102内部のエアロゾル発生装置100の追加の詳細を示す部分断面図である。
まず、摺動蓋体106は、レール116に沿って移動するように摺動蓋体106を制約するレール116に連結される。図4Cでは、摺動蓋体106に連結されたペグは、レール116の第1の端部の近傍にあり、摺動蓋体106は閉位置にある。その一方で、図4Dでは、摺動蓋体106に連結されたペグは、レール116の第1の端部とは反対側の第2の端部の近傍にあり、摺動蓋体106は開位置にある。
追加的に、図4C及び図4Dに示すように、エアロゾル発生装置100は、内部電源118(バッテリなど)を含む。内部電源118は、制御回路12と加熱炉114(加熱炉11)とに電力を供給するように構成される。内部電源118は、加熱炉114及び/又は通信モジュール17に供給できる電力の制限を定めることができ、内部電源118へのストレスを軽減するために、電力使用制限(通信モジュール17を無効化するなど)が実行され得る。他の実施形態では、エアロゾル発生装置100は、内部電源118を再充電するために又は加熱炉114及び/若しくは通信モジュール17に直接電力を供給するために、外部電源に接続するように構成され得る。外部電源が存在する場合には、内部電源118は省略されることがある。
また、図4C及び図4Dに示すように、この例では、制御回路12は、通信モジュール17が上に位置する、1つ又は複数のPCBセクション120の形態をとる。
さらに、ハウジング102内での放熱を制御するために、ヒートシンク122が、加熱炉114に取り付けられ得る。加熱炉114の外に熱が漏れないことが最も好ましいが、ヒートシンク122は、制御回路120又は内部電源118を熱するのではなく、加熱炉114から漏れた熱をハウジング102の外へ移るように導く機能を果たす。

Claims (18)

  1. エアロゾルを発生させるためにエアロゾル発生基材を受け入れて加熱するように構成された加熱炉と、
    前記加熱炉を制御するように構成された制御回路と、
    を含むエアロゾル発生装置であって、
    前記制御回路は、遠隔装置と通信するように構成された通信モジュールを含み、前記制御回路は、前記加熱炉の現在の使用状態に応じて前記通信モジュールを有効化し又は無効化するように構成され、
    前記加熱炉は、開口と、前記開口用の可動蓋体とを含み、前記加熱炉の前記現在の使用状態は、前記可動蓋体の位置を含む、
    エアロゾル発生装置。
  2. 前記制御回路は、前記可動蓋体が開位置にあるときに前記通信モジュールを有効化するように構成され、及び/又は、前記制御回路は、前記可動蓋体が閉位置にあるときに前記通信モジュールを無効化するように構成される、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
  3. 前記加熱炉の前記現在の使用状態は、前記可動蓋体の前記位置の一連の変化を含む、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
  4. 前記可動蓋体は、レールに沿って移動するように構成された摺動蓋体である、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  5. 前記加熱炉は、前記開口を通して消耗品を受け入れるように構成され、前記消耗品は、前記エアロゾル発生基材が前記加熱炉内に受け入れられたときに、前記可動蓋体が開位置にあるように、前記加熱炉よりも長い、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  6. 前記可動蓋体は閉位置に付勢される、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  7. 前記制御回路は、1つ又は複数のエアロゾル発生状態となるように前記加熱炉を制御するように構成され、前記加熱炉の前記現在の使用状態は、前記加熱炉の現在のエアロゾル発生状態を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  8. 前記エアロゾル発生装置は、温度センサをさらに含み、前記加熱炉の前記現在の使用状態は、前記温度センサによって測定された温度の標識を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  9. 前記通信モジュールは、現在状態を前記遠隔装置に送信するように構成され、前記現在状態は、エアロゾル発生セッションの現在の段階である、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  10. 前記制御回路は、前記加熱炉の前記現在の使用状態が非アクティブ状態であるときに前記通信モジュールを有効化するように構成される、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  11. 前記通信モジュールは、使用データを前記遠隔装置に送信するように構成される、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  12. 前記通信モジュールは、前記遠隔装置からの命令を受信するように構成され、前記制御回路は、前記命令に基づいて前記加熱炉を制御するように構成される、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  13. 前記制御回路は、通信セッションが完了するまで前記通信モジュールを無効化するのを遅らせるように構成される、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  14. 前記通信モジュールが有効であるか無効であるかを表示するように動作可能な通信インジケータをさらに含む、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
  15. 請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置と、前記遠隔装置とを含むシステムであって、前記遠隔装置は、前記エアロゾル発生装置と通信するためのソフトウェアアプリケーションを実行するように構成される、システム。
  16. 前記通信モジュールは、無線通信モジュールであり、前記遠隔装置は、ユーザ端末である、請求項15に記載のシステム。
  17. エアロゾルを発生させるためにエアロゾル発生基材を受け入れて加熱するように構成された加熱炉と、
    遠隔装置と通信するように構成された通信モジュールと
    を含むエアロゾル発生装置を制御する方法であって、
    前記方法は、前記加熱炉の現在の使用状態に応じて前記通信モジュールを有効化し又は無効化すること、を含み、
    前記加熱炉は、開口と、前記開口用の可動蓋体とを含み、前記加熱炉の前記現在の使用状態は、前記可動蓋体の位置を含む、
    方法。
  18. エアロゾル発生装置の制御回路によって実行されたときに、請求項17に記載の方法を前記制御回路に行わせるコンピュータプログラム命令群、を記憶する記憶媒体。
JP2022556684A 2020-05-15 2021-05-13 エアロゾル発生装置、エアロゾル発生システム、制御方法 Pending JP2023524370A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP20175029 2020-05-15
EP20175029.6 2020-05-15
PCT/EP2021/062793 WO2021229041A1 (en) 2020-05-15 2021-05-13 Aerosol generation device, aerosol generation system, control method

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023524370A true JP2023524370A (ja) 2023-06-12

Family

ID=70738423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022556684A Pending JP2023524370A (ja) 2020-05-15 2021-05-13 エアロゾル発生装置、エアロゾル発生システム、制御方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20230189898A1 (ja)
EP (1) EP4149303A1 (ja)
JP (1) JP2023524370A (ja)
KR (1) KR20230010651A (ja)
CN (1) CN115551381A (ja)
TW (1) TW202143866A (ja)
WO (1) WO2021229041A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024013080A1 (en) * 2022-07-12 2024-01-18 Jt International Sa Method of a first aerosol generation device for exchanging data with a second aerosol generation device, computer program and aerosol generation device

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130284192A1 (en) * 2012-04-25 2013-10-31 Eyal Peleg Electronic cigarette with communication enhancements
GB201517094D0 (en) * 2015-09-28 2015-11-11 Nicoventures Holdings Ltd Feature synchronisation system and method for electronic vapour provision systems
RU2738549C1 (ru) * 2017-10-30 2020-12-14 Кейтиэндджи Корпорейшн Устройство для генерирования аэрозоля и способ управления таким устройством

Also Published As

Publication number Publication date
TW202143866A (zh) 2021-12-01
US20230189898A1 (en) 2023-06-22
CN115551381A (zh) 2022-12-30
WO2021229041A1 (en) 2021-11-18
KR20230010651A (ko) 2023-01-19
EP4149303A1 (en) 2023-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230148663A1 (en) Aerosol generation device having cigarette insertion detection function and method
US11962713B2 (en) Apparatus and method for battery status monitoring in a network-enabled smoking substitute device
US20210068466A1 (en) Smoking substitute device
EP4025088A1 (en) Heating status indicator and heating method for aerosol generating device
EP3759899B1 (en) Apparatus and method for location monitoring of a network-enabled smoking substitute device
US11178913B2 (en) Apparatus and method for component lifetime monitoring in a network-enabled smoking substitute device
WO2021089823A1 (en) Smoking substitute devices and associated methods, systems and apparatuses
JP3240171U (ja) タバコ加熱装置
US20230389619A1 (en) Smoking substitute device and system for managing a smoking substitute device
JP2023524370A (ja) エアロゾル発生装置、エアロゾル発生システム、制御方法
EP3838030A1 (en) A system and method for managing a smoking substitute device
EP3838024A1 (en) A system and method for managing a smoking substitute device
US20210378312A1 (en) Smoking substitute device
EP3698661A1 (en) A smoking substitute device
JP7367005B2 (ja) 製品使用および行動監視計器
EP3838031A1 (en) Smoking substitute system and a method of syncing at least two smoking substitute devices
EP3711499B1 (en) Smoking substitute system
EP3750426A1 (en) A system and method for managing a smoking substitute device
EP3838018A1 (en) Smoking substitute device and a method of communicating usage of a smoking substitute device to a user
EP3838029A1 (en) Smoking substitute device and system
EP3750427A1 (en) A system and method for managing a smoking substitute device
EP3838023A1 (en) A system and method for managing a smoking substitute device
KR20240032853A (ko) 인터렉티브 에어로졸 제공 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240510