JP2023519796A - パッケージのためのスパウト、パッケージのための蓋部－スパウト組立体、及びスパウトを有するパッケージ - Google Patents

Abstract

指定された注ぎ開口を有し、注ぐことができる製品で充填されるパッケージ１のためのスパウト４、４’、４’’、４’’’、４’’’’が説明される。スパウト４、４’、４’’、４’’’、４’’’’は、少なくとも、注ぎ出口１２、入口開口１８を保持するカラー１３と、閉止要素１４とを有し、閉止要素１４は、閉止要素１４が注ぎ出口１２と入口開口１８との間の流体連結を遮るように構成される動作位置と、閉止要素１４が注ぎ出口１２と入口開口１８との間の流体連結を可能にするように構成される非動作位置との間で制御可能である。閉止要素１４は、閉止要素１４が動作位置から非動作位置へと最初に制御される以前に初期接触部分３０に沿ってカラー１３の内側表面２１に接触している周辺部分２８を有する。内側表面２１は、初期接触部分３０から注ぎ出口１２に向かって延在するメイン表面部分３３と、初期接触部分３０から入口開口１８へと延在する補助表面部分３４とを有する。

Description

本発明は、注ぐことができる製品で充填される、より一層具体的には注ぐことができる食品で充填されるパッケージ、具体的には封止された本体（シールド本体）を有するパッケージのためのスパウトに関する。

有利には、本発明は、注ぐことができる製品で充填される、より一層具体的には注ぐことができる食品で充填されるパッケージ、具体的には封止された本体を有するパッケージのための蓋部－スパウト組立体にも関する。

有利には、本発明は、注ぐことができる製品で充填され、より一層具体的には注ぐことができる食品で充填され、スパウトを有するパッケージ、具体的には封止された本体を有するパッケージにも関する。

知られているように、フルーツ・ジュース、ＵＨＴ（ｕｌｔｒａ－ｈｉｇｈ－ｔｅｍｐｅｒａｔｕｒｅ）（超高温処理）牛乳、ワイン、トマト・ソースなどの多くの液体食品又は注ぐことができる食品は、滅菌された包装材料で作成されたパッケージ、具体的には封止パッケージに入れて販売されている。

典型的な実例は、テトラ・ブリック・アセプティック（登録商標）として知られている、注ぐことができる食品向けの平行六面体形状のパッケージであり、これは積層されたストリップ包装材料を封止し、折り畳むことによって作成される。包装材料は、ヒート・シール・プラスチック材料、たとえばポリエチレンの層で両側を覆われたカートン及び／又は紙の基層を有する、複数層構造体を有する。長期保存製品用のアセプティックパッケージの場合、包装材料は酸素バリア材料、たとえばアルミニウム箔の層も有し、これはヒート・シール・プラスチック材料の層に重ね合わされ、最終的に食品と接触するパッケージの内側面を形成するヒート・シール・プラスチック材料の別の層で覆われる。

知られているパッケージ、具体的には包装材料から形成されたパッケージの各封止本体のいくつかは、指定された注ぎ開口を有し、これにより、注ぐことができる製品がパッケージから流れ出ることが可能になる。通常、指定された注ぎ開口は隔離膜によって覆われ、隔離膜は、パッケージの内側を外部環境から隔て、注ぐことができる製品が指定された注ぎ開口を通って流れ出すことを可能にするために、注ぐことができる製品が最初に流れ出す前に開かれ、又は取り除かれ、又は破断され、又は切断され、又は穿孔されることになる。スパウト及び蓋部を有する蓋部－スパウト組立体を、指定された注ぎ開口のあたりで本体に配置することも知られている。スパウトは、注ぐことができる製品が制御されながらパッケージから流れ出ることを可能にするように注ぎ出口を有し、蓋部は、注ぎ出口を選択的に閉じ、開くことを可能にする。

スパウトはカラー（環状部）を有し、カラーは、第１の軸方向端部に注ぎ出口を保持し、第２の軸方向端部に配置された入口開口を保持する。隔離膜の完全性が損なわれた後、蓋部がスパウトから取り除かれた状態で、注ぐことができる製品をパッケージの内側空間から注ぎ出口の外へと注ぐことができる。注ぐことができる製品は、パッケージの内側空間から入口開口を通って注ぎ出口へと流れる。蓋部が再びスパウトに配置されると、蓋部は注ぐことができる製品が注ぎ出口から流出することを妨げるが、注ぐことができる製品は、パッケージの方向付けに応じて、カラーの入口開口と注ぎ出口との間に延在する流路に依然として流れることができる。

具体的には蓋部が注ぎ出口を閉じた状態で、注ぐことができる製品がやはり流路に入らないようにするように設計された、知られているスパウトの一タイプが存在する。こうしたスパウトは、具体的には蓋部に結合された閉止要素を有する。こうした閉止要素は、隔離膜に融着され、且つ／又は部分的に若しくは完全に隔離膜を画成（ｄｅｆｉｎｅ）し、入口開口を封止するように位置決めされる。閉止要素は、入口開口の範囲を定めるカラーのリム部分と接触するように構成される。

通常、こうした閉止要素は閉止要素をリム部分に固定する結合膜を有し、結合膜は、閉止要素が最初にスパウトから取り除かれたときに破断し、具体的には、これは蓋部をスパウトから取り除くことによって行われる。

次いで、閉止要素が再びスパウトに取り付けられるたびに、閉止要素は入口開口を封止するはずである。

こうした閉止要素は通常はうまく機能するが、出願人は、結合膜が破断されると、具体的には蓋部がスパウトに再び位置決めされた後、閉止要素が正確にリム部分と接触せず、したがって注ぐことができる製品が流路に漏れることが起こり得ることを見出している。

したがって、この分野では、蓋部がスパウトに取り付けられた状態でパッケージの内側空間と注ぎ出口との間の流体連結が遮られることを保証するために、こうしたスパウトを改善する必要性が感じられている。

したがって、本発明の一目的は、注ぐことができる製品で充填される、より一層具体的には注ぐことができる食品で充填されるパッケージ、具体的には封止された本体を有するパッケージのための改善されたスパウトを、単純明快でコストの低い方式で提供することである。

具体的には、本発明の一目的は、パッケージの内側空間とスパウトの注ぎ出口との間の流体連結の選択的封止を保証することを可能にする、注ぐことができる製品で充填される、より一層具体的には注ぐことができる食品で充填される、パッケージ、具体的には封止された本体を有するパッケージのための改善されたスパウトを、単純明快でコストの低い方式で提供することである。

本発明の別の目的は、注ぐことができる製品で充填される、より一層具体的には注ぐことができる食品で充填されるパッケージ、具体的には封止された本体を有するパッケージのための改善された蓋部－スパウト組立体を、単純明快でコストの低い方式で提供することである。

具体的には、本発明の一目的は、パッケージの内側空間とスパウトの注ぎ出口との間の流体連結の選択的封止を保証することを可能にする、注ぐことができる製品で充填される、より一層具体的には注ぐことができる食品で充填されるパッケージ、具体的には封止された本体を有するパッケージのための改善された蓋部－スパウト組立体を、単純明快でコストの低い方式で提供することである。

本発明の別の目的は、スパウトを有する、注ぐことができる製品で充填される、具体的には注ぐことができる食品で充填されるパッケージ、具体的には封止された本体を有するパッケージを、単純明快でコストの低い方式で提供することであり、具体的には、スパウトは、パッケージの内側空間とスパウトの注ぎ出口との間の流体連結の選択的封止を保証するように設計される。

本発明によれば、独立請求項に記載のスパウトが提供される。

スパウトのさらに有利な実施例は、従属請求項２から１０に規定されている。

本発明によれば、請求項１１から１３までのいずれか一項に記載の蓋部－スパウト組立体も提供される。

本発明によれば、請求項１４又は請求項１５に記載のパッケージも提供される。

添付図面を参照して、一実例として本発明の５つの非限定的な実施例について説明する。

見えやすくするために部品が取り除かれた状態の、各蓋部に結合された本発明の第１の実施例によるスパウトを有するパッケージの一部分の概略斜視図である。 見えやすくするために部品が取り除かれた状態の、図１のパッケージの一部分の拡大上面図である。 見えやすくするために部品が取り除かれた状態の、図１のスパウトの詳細の拡大斜視図である。 見えやすくするために部品が取り除かれた状態の、異なる構成にある図１のスパウトのいくつかの部分の断面図（ｓｅｃｔｉｏｎｉｚｅｄ ｖｉｅｗ）である。 見えやすくするために部品が取り除かれた状態の、異なる構成にある図１のスパウトのいくつかの部分の断面図である。 見えやすくするために部品が取り除かれた状態の、異なる構成にある図１のスパウトのいくつかの部分の断面図である。 見えやすくするために部品が取り除かれた状態の、本発明の第２の実施例によるスパウトのいくつかの詳細の断面図である。 見えやすくするために部品が取り除かれた状態の、本発明の第３の実施例によるスパウトのいくつかの詳細の断面図である。 見えやすくするために部品が取り除かれた状態の、本発明の第４の実施例によるスパウトのいくつかの詳細の断面図である。 見えやすくするために部品が取り除かれた状態の、本発明の第５の実施例によるスパウトのいくつかの詳細の断面図である。

番号１は全体としての（本発明を理解するために必要な範囲で部分的にのみ示されている）パッケージを示しており、パッケージは、
－ 封止された本体２、具体的には封止されたカートン本体であって、注ぐことができる製品、具体的には注ぐことができる食品で充填され、具体的には注ぐことができる製品が本体２から流出することを可能にするように構成された（図示されておらず、それ自体知られている）指定された注ぎ開口を有する、封止された本体２、並びに
－ 少なくとも、指定された注ぎ開口の周りに配置され、且つ／又は配置可能であるスパウト４と、スパウト４に結合され、且つ／又は結合可能である蓋部５とを有し、封止された本体２に結合された、蓋部－スパウト組立体３を有する。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、本体２は、（図示されておらず、それ自体知られている）複数層構造体を有する包装材料、具体的には複合包装材料から得られる。

優先的には、包装材料はウェブの形で提供される。

優先的には、本体２は、包装材料から管を形成し、管を縦方向に封止し、注ぐことができる製品で管を充填し、管を横方向に封止及び切断することによって得られる。

優先的には、包装材料は、たとえば紙又はボール紙などの繊維材料の少なくとも１つの層と、互いの間に繊維材料の層を介在させる、ヒート・シール・プラスチック材料、たとえばポリエチレンの少なくとも２つの層とを有する。ヒート・シール・プラスチック材料のこれらの２つの層のうちの一方は、注ぐことができる製品に接触する本体２の内側面を確定する。

好ましくは、包装材料は、具体的にはヒート・シール・プラスチック材料の層のうちの一方と繊維材料の層との間に配置された、ガス・バリア及び光バリア材料、たとえばアルミニウム箔又はエチレン・ビニル・アルコール（ＥＶＯＨ：ｅｔｈｙｌｅｎｅ ｖｉｎｙｌ ａｌｃｏｈｏｌ）フィルムの層も有する。必ずではないが優先的には、包装材料は、ガス・バリア及び光バリア材料の層と繊維材料の層との間に介在するヒート・シール・プラスチック材料の別の層も有する。

好ましい非限定的な一実施例によれば、スパウト４は、本体２の形成、充填、及び封止の前、間、又は後に、ベースパッケージ２に取り付けられる。

別法として、スパウト４は、包装材料から本体２を形成、充填、及び封止するための包装機械の内部に包装材料を配置する前に、又は包装機械に包装材料を進ませている間に、包装材料に取り付けられてもよい。

具体的には、包装材料又は本体２へのスパウト４の取付けは、成形工程及び／又は接着剤接合及び／又は超音波接合によって行われる。

優先的には、蓋部５は、スパウト４を本体２又は包装材料に取り付ける前又は後に、スパウト４に結合される。

特に図１及び図２を参照すると、本体２は縦軸Ａ、第１の横軸Ｂ、及び第２の横軸Ｃに沿って延在する。具体的には、縦軸Ａに沿ったパッケージ２の延在部は、第１の横軸Ｂ及び第２の横軸Ｃに沿ったパッケージ２の延在部よりも大きい。

優先的には、本体２は平行六面体形状である。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、本体２は、具体的には縦軸Ａに対して横方向、より一層具体的には垂直である（図示されておらず、それ自体知られている）第１の壁部分を有し、本体２はそこから縦軸Ａに沿って延在する。好ましくは、第１の壁部分はパッケージ１、具体的には本体２の支持表面を画成し、支持表面は、使用時、たとえば販売地点（ｓａｌｅｓ ｐｏｉｎｔ）内で露出されているとき、又は保管されているとき、たとえば棚などの支持体と接触されるように設計される。具体的には、支持体に配置されているとき、第１の壁部分は底壁部分を画成する。

好ましくは、本体２は、第１の壁部分に（固定的に）連結され、第１の壁部分から、縦軸Ａに対して具体的には実質的に平行に延在する、複数の側方壁部６も有する。

好ましくは、本体２は、第１の壁部分に対向し、側方壁部６の少なくともいくつかに（固定的に）連結された第２の壁部分７も有する。具体的には、側方壁部６は、第１の壁部分と第２の壁部分７との間に介在する。具体的には、支持体に配置されているとき、第２の壁部分７は上壁部分を画成する。

いくつかの非限定的な実施例によれば、第１の壁部分と第２の壁部分７とは互いに対して平行でもよい。

図示されていない非限定的な代替実施例によれば、第１の壁部分と第２の壁部分７とは、互いに対して傾斜していてもよい。

いくつかの非限定的な実施例によれば、第２の壁部分７は指定された注ぎ開口を保持し、且つ／又は有する。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、パッケージ１、具体的には本体２は、注ぐことができる製品を収容するように構成され、且つ／又は収容する内側空間８を有する。具体的には、第１の壁部分、側方壁部６、及び第２の壁部分７が内側空間８の範囲を定める。

好ましい非限定的な一実施例によれば、本体２は、指定された注ぎ開口を覆う（図示されておらず、それ自体知られている）隔離膜を有する。具体的には、隔離膜は、指定された注ぎ開口の領域において、具体的には指定された注ぎ開口で、内側空間８を外部環境から隔離する。優先的には、隔離膜はガス・バリア及び光バリア材料、たとえばアルミニウム箔又はエチレン・ビニル・アルコール（ＥＶＯＨ）フィルムを有する。

具体的には、初回の使用中（さらなる詳細についてはさらに以下を参照）、隔離膜は、注ぐことができる製品が内側空間８及び本体２から流れ出すことを可能にするために、少なくとも部分的に取り除かれる。

好ましい非限定的な一実施例によれば、隔離膜は、包装材料の一部分、具体的には繊維材料の層とは異なる包装材料の層の一部分によって画成される。

別法として、隔離膜はパッケージ１の他の部分によって単体で、又は追加的に画成されてもよい。

図１から図６を特に参照すると、スパウト４は、少なくとも、
－ 注ぐことができる製品がパッケージ１から流出することを可能にするように構成された注ぎ出口１２と、
－ 注ぎ出口１２を保持する（有する）カラー１３と、
－ 注ぎ出口１２と内側空間８との流体連結を選択的に制御するように構成され、具体的には蓋部５に動作可能に結合された閉止要素１４とを有する。

優先的には、スパウト４は、指定された注ぎ開口の周りでスパウト４を本体２に、具体的には第２の壁部分７に結合させ、且つ／又は結合させるように構成されたベース枠部１５も有する。

優先的には、ベース枠部１５は第１のカラー分及び第２のカラー分を有し、これらはカラー１３の縦軸Ｅに対して互いから軸方向にずらされ、本体２、具体的には第２の壁部分７の一部分を互いの間に介在させるように構成され、且つ／又は介在させる。具体的には、本体２、具体的には第２の壁部分７のその部分は、指定された注ぎ出口に位置する。

優先的には、第１のカラー分は、本体２の、具体的には第２の壁部分７の外側表面４０と接触するように構成された第１の係合表面を有し、第２のカラー分は、本体２の、具体的には第２の壁部分７の内側表面３９と接触するように構成された第２の係合表面を有する。具体的には、第１の係合表面と第２の係合表面とは互いに向き合う。

優先的には、スパウト４は、閉止要素１４及び蓋部５に連結され、閉止要素１４と蓋部５とを互いに動作可能に連結するように構成された結合部材１６も有する。具体的には、結合部材１６は、蓋部５が任意に運動すると閉止要素１４が同時に運動するように、蓋部５及び閉止要素１４に結合するように構成される。より一層具体的には、結合部材１６は、（通常の動作条件下では）蓋部５及び閉止要素１４に分離不能に連結される。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、スパウト４、具体的にはカラー１３及び閉止要素１４は、優先的にはベース枠部１５及び結合部材１６も、ポリマーから形成及び／又は成形される。

優先的には、蓋部５もポリマーから形成及び／又は成形される。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、結合部材１６は蓋部５に融着及び／又は溶着及び／又は接合及び／又は成形される。

より詳細には、カラー１３は、縦軸Ｅに沿って、具体的には図示されている非限定的な実施例では縦軸Ａに対して平行に延在し、カラー１３自体の第１の軸方向端部１７の注ぎ出口１２と、第１の軸方向端部１７に対向するカラー１３自体の第２の軸方向端部１９の、注ぐことができる製品のための入口開口１８とを保持する（有する）。具体的には、カラー１３は、入口開口１８と注ぎ出口１２との間に延在する、注ぐことができる製品のための流路２０の範囲を定める（且つ／又は有する）。使用時、カラー１３は、注ぐことができる製品を内側空間８から入口開口１８を通して受けるように、また注ぐことができる製品が注ぎ出口１２から流れ出るように構成される。

優先的には、注ぎ出口１２は第１の平面Ｈ１内に延在し、入口開口１８は、縦軸Ｅに対して第１の平面Ｈ１から軸方向にずらされた第２の平面Ｈ２内に延在する。具体的には、第１の平面Ｈ１及び第２の平面Ｈ２は縦軸Ｅに対して垂直である。

優先的には、カラー１３は、流路２０の範囲を定める内側表面２１を有する。

より一層優先的には、カラー１３は、内側表面２１に対向する外側表面２２も有する。

優先的には、カラー１３は、第１の軸方向端部１７に配置され、注ぎ出口１２の範囲を定める第１のリム２３と、第２の軸方向端部１８に配置され、入口開口１８の範囲を定める第２のリム２４とを有する。

具体的には、カラー１３は管状の構成を有する。

より一層具体的には、カラー１３は、縦軸Ｅに垂直な断面平面に対して環状の断面プロファイルを有する。

具体的には、カラー１３は指定された注ぎ開口と流体連結しているか、若しくは指定された注ぎ開口と流体連結した状態で制御可能であり、且つ／又は指定された注ぎ開口を通って、また内側空間８へと、少なくとも部分的に延在する。

より詳細には、閉止要素１４は、具体的には結合部材１６によって蓋部５に動作可能に結合されており、流路１８内に配置され、且つ／又は配置可能である。具体的には、閉止要素１４は、入口開口１８と注ぎ出口１２との間の流体連結を選択的に制御するように構成される。

より一層詳細には、閉止要素１４は、閉止要素１４が注ぎ出口１２と入口開口１６との間の流体連結を遮るように構成される動作位置（図２、図３、図４、及び図６を参照）と、閉止要素１４が注ぎ出口１２と入口開口１６との間の流体連結を可能にするように構成される非動作位置（図５を参照）との間で制御可能である。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、閉止要素１４は隔離膜に連結され、具体的には融着される。具体的には、閉止要素１４が動作位置と非動作位置との間で制御される間、隔離膜もその位置を変える。

いくつかの代替的な非限定的な実施例によれば、閉止要素１４は、少なくとも部分的に隔離膜を画成することができる。

好ましい非限定的な一実施例によれば、閉止要素１４及びカラー１３は単一の部品に成形される。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、蓋部５は、少なくとも、
－ 具体的には注ぐことができる製品が注ぎ出口１２から流出することを妨げるために、蓋部５が注ぎ出口１２を覆うように構成され、且つ／又は覆う、閉構成と、
－ 具体的には注ぐことができる製品が注ぎ出口１２を通って流出することを可能にするために、蓋部５が注ぎ出口１２から外れるように構成され、且つ／又は外れる、開構成との間で制御可能である。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、蓋部５は、蓋部５が閉構成に制御された状態で注ぎ出口を覆うように構成された上壁部２５と、上壁部２５から突出し、蓋部５が閉構成に配置された状態でカラー１３を少なくとも部分的に囲繞するように構成された側壁部２６とを有する。

優先的には、上壁部２５及び側壁部２６は、（実質的に）円筒形の形状を有する内部空間の範囲を定める。具体的には、内部空間は、蓋部５が閉構成に配置された状態では、カラー１３及び流路２０の少なくとも一部分を収める。

優先的には、結合部材１６は上壁部２５に、具体的には上壁部２５の内側表面に連結され、上壁部２５の内側表面は内部空間に向き合う。

蓋部５は図２～図６では省略されてきたことに留意されたい。しかし、パッケージ１の形成が完了した後、蓋部５と閉止要素１４との永続的な結合を保証するために、蓋部５と結合部材１６とは常に互いに連結されている。

有利には、蓋部－スパウト組立体３は結合リング２７も有し、結合リング２７は、具体的には結合リング２７がスパウト４から、具体的にはカラー１３から分離できないように、スパウト４の少なくとも一部分の周りに、具体的にはカラー１３の少なくとも一部分の周りに配置されるように構成され、且つ／又は配置される。

優先的には、蓋部－スパウト組立体３は、結合リング２７と蓋部５とを互いに連結する破断可能結合ブリッジも有する。結合ブリッジは、蓋部５が閉構成から開構成へと最初に制御される間に不可逆的に破断するように設計される。

優先的には、蓋部５は結合リング２７にヒンジ留めされ、ヒンジ軸周りで角度運動するように構成される。具体的には、ヒンジ軸は縦軸Ｅ及び／又は縦軸Ａに対して横方向、具体的には垂直である。

優先的には、蓋部５は、蓋部５が閉構成及び開構成にそれぞれ制御されるヒンジ軸周りで、少なくとも第１の角度位置と第２の角度位置との間で運動可能である。

優先的には、蓋部５と閉止要素１４とは、蓋部５が閉構成の状態では閉止要素１４が動作位置にあり、蓋部５が開構成の状態では閉止要素１４が非動作位置にあるように結合される。

具体的には、閉止要素１４は、動作位置にあるときにはヒンジ軸に対して各第１の角度位置（図４及び図６を参照）にあり、非動作位置にあるときにはヒンジ軸に対して各第２の角度位置（図５を参照）にあり、各第１の角度位置と各第２の角度位置との間でヒンジ軸周りで角度運動するように構成される。

パッケージ１は、その形成直後、蓋部５及び閉止要素１４がそれぞれ閉構成及び動作位置にある初期構成にあることに留意されたい。パッケージ１は、初期構成にある間に配送され、且つ／又は使用者に販売される。

特に図２～図６を参照すると、閉止要素１４は少なくとも周辺部分２８を有し、周辺部分２８は、具体的には環状の形状を有し、閉止要素１４が動作位置にある状態では内側表面２１の各接触部分で内側表面２１に接触し、且つ／又は接触するように構成される。

優先的には、閉止要素１４は中央壁部２９も有し、中央壁部２９は周辺部分２８に連結され、周辺部分２８から具体的には閉止要素１４の中央に向かって延在し、具体的には半径方向に延在する。

具体的には、閉止要素１４は、閉止要素１４、具体的には周辺部分２８及び中央壁部２９がいかなる通路及び／又は貫通孔も有しない、一体の、且つ／又は連続的な手段である。

図示されている好ましい非限定的な実施例によれば、中央壁部２９は第１の平面Ｈ１に対して凹形である。

優先的には、中央壁部２９は、蓋部５が動作位置にある状態では、具体的には注ぎ出口１２及び／又は第１のリム２３に向かって湾曲している。具体的には、中央壁部２９は、蓋部５が動作位置にある状態では、縦軸Ｅに対し、中央壁部９の中心点が周辺部分２８よりも注ぎ出口１２及び／又は第１のリム２３の近くに配置されるように湾曲している。

別法として、中央壁部２９は、蓋部５が動作位置にある状態で入口開口１８及び／又は第２のリム２４に向かって湾曲していてもよい。こうした代替的な一実施例によれば、中央壁部２９の中心点は、蓋部５が動作位置にある状態では、縦軸Ｅに対し、周辺部分２８よりも入口開口１８及び／又は第２のリム２４の近くに配置される。

有利には、閉止要素１４を動作位置から非動作位置へと最初に制御する前（すなわちパッケージ１が初期構成にある間）、周辺部分２８は、内側表面２１の、具体的には環状の形状を有する初期接触部分３０に沿って、内側表面２１と接触する。

具体的には、周辺部分２８が内側表面２１と接触していることにより、周辺部分２８と内側表面２１との界面での封止効果が得られる。

理想的な場合、閉止要素１４が動作位置に配置されている状態では、周辺部分２８は初期接触部分３０に常に接触するはずである。したがって、理想的な場合、接触部分は初期接触部分３０に常に対応する。しかし、実際には、接触部分は初期接触部分３０とは異なる場合がある。

内側表面２１と周辺部分２８との間の封止を保証するために、初期接触部分３０は、内側表面２１が、
－ 初期接触部分３０から注ぎ出口１２及び／又は第１のリム２３に向かって（またそれらへと）延在するメイン表面部分３３と、
－ 初期接触部分３０から入口開口１８及び／又は第２のリム２４に向かって、またそれらへと延在する補助表面部分３４とを有するように配置される。

したがって、内側表面２１がメイン表面部分３３だけでなく補助表面部分３４も有するように閉止要素１４を配置することにより、周辺部分２８が入口開口１８及び／又は第２のリム２４に向かって部分的に偏向している場合であっても、やはり接触部分の正確な位置とは無関係に、周辺部分２８と内側表面２１との間の封止が保証されることが保証される。

具体的には、初期接触部分３０は、入口開口１８及び／又は第２のリム２４から注ぎ出口１２及び／又は第１のリム２３に向かって（縦軸Ｅに対して）軸方向にずらされている。

優先的には、初期接触部分３０は具体的には第１の平面Ｈ１及び第２の平面Ｈ２とは異なり、それらに平行である第３の平面Ｈ３に位置する。具体的には、第３の平面Ｈ３は縦軸Ｅに対して垂直である。

具体的には、第３の平面Ｈ３は第１の平面Ｈ１と第２の平面Ｈ２との間に介在する。

総じて、閉止要素１４は、入口開口１８と注ぎ出口１２との間に配置可能であり、且つ／又は配置されている間、第２のリム２４と相互作用して入口開口１８を直接的に閉じるのではなく、入口開口１８を開いたままにする。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、第２の平面Ｈ２と第３の平面Ｈ３との間の（縦軸Ｅに対する）軸方向距離は、周辺部分２８の厚みよりも大きい。具体的には、軸方向距離は、周辺部分２８の厚みの少なくとも２倍、優先的には少なくとも３倍、より一層具体的には少なくとも４倍である。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、カラー１３は、メイン表面部分３３を有するメイン部分３５と、具体的にはリング形状であり、補助表面部分３４を有する補助部分３６とを有する。

優先的には、メイン表面部分３３及び補助表面部分３４は、それぞれ流路２０のメイン空間３７及び補助空間３８を画成及び／又は画定（ｄｅｌｉｍｉｔ；範囲を定める）する。

具体的には、閉止要素１４は、動作位置に配置されているとき、注ぐことができるいかなる製品もメイン空間３７に入るのを妨げるように構成される。

具体的には、補助空間３８は円錐台形状を有する。より一層具体的には、補助空間３８は入口開口１８及び／又は第２のリム２４に向かってテーパになる。

図２～図６に示されている非限定的な実施例によれば、スパウト４は、スパウト４が本体２に、具体的には上壁部２５に結合されている状態では、補助表面部分３４（及び補助部分３６）が少なくとも部分的に内側空間８に位置決めされるように構成される。

具体的には、スパウト４が本体２に、具体的には上壁部２５に結合された状態では、補助表面部分３４（及び補助部分３６）は本体２、具体的には内側空間８へと突出し、メイン表面部分３３（及びメイン部分３５）は本体２、具体的には内側空間８から離れるように延在する。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、第２の壁部分７は、内側空間８と向き合う内側表面３９と、内側表面３９の反対側の外側表面４０とを有する。具体的には、内側表面３９及び外側表面４０は、具体的には指定された注ぎ出口において、縦軸Ｅに対して具体的には横方向、より一層具体的には垂直に、それぞれ第４の平面Ｈ４内及び第５の平面Ｈ５内に配置される。

優先的には、第３の平面Ｈ３は、第５の平面Ｈ５から、具体的には第４の平面Ｈ４からも、縦軸Ｅに対し、入口開口１８に向かって軸方向に離されている。

図２～図６に示されている非限定的な実施例によれば、閉止要素１４は入口開口１８と第２の係合表面との間に介在する。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、スパウト４、具体的には閉止要素１４、より一層具体的には周辺部分２８は、閉止要素１３が動作位置から非動作位置へと最初に制御される以前に閉止要素１４を内側表面１３に固定している結合膜４１をさらに有する。具体的には、結合膜４１により、閉止要素１４が動作位置から非動作位置へと最初に制御される以前に内側空間８が封止されていることが保証される。

優先的には、結合膜４１は、閉止要素１４が動作位置から非動作位置へと最初に制御されている間に不可逆的に破断するように構成される（図４～図６を参照）。これは、結合膜４１が破断した後、内側表面２１と周辺部分２８との間の接触のみにより、入口開口１８と注ぎ出口１２との間の流体連結の遮断が保証されることを意味する。

使用時、使用者は、蓋部５が閉構成にあって注ぎ出口１２を覆い、閉止要素１４が動作位置にあって入口開口１８と注ぎ出口１２との間のいかなる流体連結も妨げている状態で、パッケージ１を受け取る。

蓋部５が閉構成から開構成へと、また閉止要素１４が動作位置から非動作位置へと最初に制御される前、周辺部分２８は初期接触部分３０と接触している。具体的には、得られる封止効果は（最初は）結合膜４１によって保証されている。

使用者は、注ぐことができる製品にアクセスするために蓋部５を閉構成から開構成へと制御する必要があり、それにより、閉止要素１４が動作位置から非動作位置へと制御されて、注ぐことができる製品が内側空間８から入口開口１８を通って流路２０へと流れ込み、また注ぎ出口１２を通って流路２０から流れ出すことが可能になる。

閉止要素１４が動作位置から非動作位置へと最初に動かされたとき、結合膜４１は不可逆的に破断する。具体的には、破断可能結合ブリッジも不可逆的に破断する。

蓋部５及び閉止要素１４は、注ぐことができる製品が流れ出ることが妨げられるかそれとも可能になるかが選択的に制御されるように、それぞれ閉構成及び開構成、並びに動作位置及び非動作位置に可逆的に制御され得る。

閉止要素１４が再び動作位置に配置されるたびに、周辺部分２８は内側表面２１の接触部分と接触する。接触部分は初期接触部分３０に対応する場合もあるが、そこから逸脱する場合もある。いずれの場合でも、周辺部分２８と内側表面２１との間の相互作用により、閉止要素１４が入口開口１８と注ぎ出口１２との間の流体連結を遮ることが保証され、これは、パッケージ１の方向付けによりこうした流れが促される場合に普通なら起こり得るように、注ぐことができる製品がメイン空間３７へと流れ得ないことを意味する。

図７を参照すると、番号４’は本発明による蓋部－スパウト組立体３のスパウトの代替的な実施例を示しており、スパウト４’はスパウト４と類似しているので、以下の説明はそれらの間の違いに限定され、可能な場合、同一の部品又は対応する部品には同じ参照符号を使用する。

具体的には、スパウト４’は閉止要素１４が第２の係合表面と注ぎ出口１２との間に介在するという点でスパウト４とは異なる。

具体的には、第３の平面Ｈ３は内側空間８の外へと軸方向にずらされている。

具体的には、補助表面部分３４（及び補助部分３６）の少なくとも一部分は内側空間８の外側に配置されている。

具体的には、スパウト４が本体２に、具体的には上壁部２５に結合された状態では、補助表面部分３４、補助部分３６、メイン表面部分３３、及びメイン部分３５は本体２、具体的には内側空間８から離れて延在する。

優先的には、第３の平面Ｈ３は注ぎ出口１２及び／又は第１のリム２３と第４の平面Ｈ４との間に、また具体的には注ぎ出口１２及び／又は第１のリム２３と第５の平面Ｈ５との間に介在する。

スパウト４’を有するパッケージ１の動作はスパウト４を有するパッケージ１の動作と類似しているので、上に示した説明を参照する。

図８を参照すると、番号４’’は本発明による蓋部－スパウト組立体３のスパウトの代替的な実施例を示しており、スパウト４’’はスパウト４’と類似しているので、以下の説明はそれらの間の違いに限定され、可能な場合、同一の部品又は対応する部品には同じ参照符号を使用する。

具体的には、スパウト４’’は、補助表面部分３４がメイン表面部分３３に対して横方向であるという点でスパウト４’とは異なる。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、補助表面部分３４は縦軸Ｅに対して平行であり、メイン表面部分３３は縦軸Ｅに対して横方向である。

優先的には、補助表面部分３４の第１の傾き及びメイン表面部分３３の第２の傾きは、初期接触部分３０が複数の変曲点を画成するような傾きである。具体的には、第１の傾き及び第２の傾きは、縦軸Ｅを有する交差平面に対して画成される（すなわち縦軸Ｅは交差平面上に位置し、縦軸Ｅと相互作用平面とは互いに対して平行である）。この交差平面は内側表面２１と交差して、一次元曲線（交差平面は内側表面２１の２つの異なる部分と交差するので、具体的には２つの一次元曲線）を得る。それぞれの一次元曲線は、補助表面部分３４及びメイン表面部分３３にそれぞれ位置する第１の部分及び第２の部分を有する。第１の部分と第２の部分との間の各交点は、初期接触部分３０の各点に対応する。優先的には、それぞれの交点は各一次元曲線の変曲点である。

具体的には、スパウト４’’は補助空間３８が（実質的に）円筒形の形状を有するという点でスパウト４’とはやはり異なり、すなわち、縦軸Ｅに対して垂直な断面平面についての断面直径は、断面平面の軸方向位置とは無関係に（実質的に）一定のままである。

優先的には、メイン空間３７は円錐台形状を有する。より一層優先的には、メイン空間３７は入口開口１８及び／又は第２のリム２４に向かってテーパになる。

優先的には、スパウト４’’は、中央壁部２９が第１の平面Ｈ１に対して凸形であるという点でスパウト４’とはやはり異なる。

具体的には、蓋部５が動作位置にある状態では、中央壁部２９は入口開口１８及び／又は第２のリム２４に向かって湾曲している。具体的には、中央壁部２９は、蓋部５が動作位置にある状態では、縦軸Ｅに対し、中心点が周辺部分２８よりも入口開口１８及び／又は第２のリム２４の近くに配置されるように湾曲している。

スパウト４’’を有するパッケージ１の動作はスパウト４’又はスパウト４を有するパッケージ１の動作と類似しているので、上に示した説明を参照する。

図９を参照すると、番号４’’’は本発明による蓋部－スパウト組立体３のスパウトの代替的な実施例を示しており、スパウト４’’’はスパウト４’に類似しているので、以下の説明はそれらの間の違いに限定され、可能な場合、同一の部品又は対応する部品には同じ参照符号を使用する。

具体的には、スパウト４’’’は、補助部分３６が、少なくとも、メイン部分３５に連結され、メイン部分３５から入口開口１８に向かって突出する環状のリップ４６を有するという点でスパウト４’とは異なる。優先的には、環状のリップ４６は、具体的には円錐台形状を有する、補助空間３８の一部分の範囲を定める。優先的には、補助空間３８のこの部分は、入口開口１８及び／又は第２のリム２４に向かってテーパになる。

優先的には、環状のリップ４６の終端縁部４７は、入口開口１８と初期接触部分３０との間に介在する（言い換えれば、終端縁部４７は第２の平面Ｈ２と第３の平面Ｈ３との間に介在する。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、補助部分３６は、環状のリップ４６に連結し、第２のリム２４を保持する端部セクション４８も有する。具体的には、端部セクション４８は、具体的にはやはり円錐台形状を有する、補助空間３８の別の部分の範囲を定める。具体的には、補助空間３８のこの別の部分は、入口開口１８から初期接触部分３０に向かってテーパになる。

優先的には、端部セクション４８の最小直径は、終端縁部４での環状のリップ４６の直径よりも大きい。

スパウト４’’’を有するパッケージ１の動作はスパウト４’’又はスパウト４’又はスパウト４を有するパッケージ１の動作と類似しているので、上に示した説明を参照する。

図１０を参照すると、番号４’’’’は本発明による蓋部－スパウト組立体３のスパウトの代替的な実施例を示しており、スパウト４’’’’はスパウト４’’’’と類似しているので、以下の説明それらの間の違いに限定され、可能な場合、同一の部品又は対応する部品には同じ参照符号を使用する。

具体的には、スパウト４’’’’は、閉止要素１４が、周辺部分２８に連結されそこから突出する接触リング４９をさらに有するという点でスパウト４’とは異なる。有利には、接触リング４９は、具体的には図７の実施例と比較して、蓋部５が動作位置にある状態で、具体的には閉止要素１４と内側表面２１との間の封止表面を拡大するために、内側表面２１と接触するように構成される。

いくつかの好ましい非限定的な実施例によれば、接触リング４９は周辺部分２８から、また上壁部２５に向かって延在する。

具体的には、スパウト４’’’’は、補助部分３６が初期接触部分３０と入口開口１８との間に配置された環状の制限リップ５０も有するという点でスパウト４’とはやはり異なる。具体的には、環状の制限リップ５０は、補助部分３６の中央に向かって突出している。

優先的には、環状の制限リップ５０の直径は、第２のリム２４での補助部分３６の直径よりも小さい。

スパウト４’’’’を有するパッケージ１の動作はスパウト４’を有するパッケージ１の動作と類似しているので、上に示した説明を参照する。

本発明によるスパウト４、スパウト４’、スパウト４’’、スパウト４’’’、スパウト４’’’’、及び／又は蓋部－スパウト組立体３、及び／又はパッケージ１の利点は、前述の説明から明らかになろう。

具体的には、メイン表面部分３３及び補助表面部分３４を有する内側表面２１を有することにより、閉止要素１４が動作位置に配置されるたびに、閉止要素１４が歪められ得るかどうか（接触部分が初期接触部分３０から逸脱していることを意味する）とは無関係に、閉止要素１４が入口開口１８と注ぎ出口１２との間の流体連結を遮ることが保証される。したがって、パッケージ１の方向付けとは無関係に、蓋部５が閉構成にあり、閉止要素１４が動作位置にある状態では、注ぐことができる製品がメイン空間３７に入らないことが保証される。

さらに、周辺部分２８の複数セクションが入口開口１８に向かって偏向された場合、補助空間３８が円錐台形状を有し、入口開口１８に向かってテーパになっていることにより、封止効果がさらに改善される。

追加的に、接触リング４９及び／又は環状のリップ４６及び／又は制限リング５０を有することにより、閉止要素１４の正確な位置とは無関係に、閉止要素１４の全体的な封止効果を改善することが可能になる。

明らかに、本明細書に記載のスパウト４、スパウト４’、スパウト４’’、スパウト４’’’、スパウト４’’’’、及び／又は蓋部－スパウト組立体３、及び／又はパッケージ１に変更が加えられてもよいが、添付の特許請求の範囲に定義されている保護の範囲から逸脱しない範囲においてである。

図示されていない代替的な実施例によれば、閉構成と開構成との間での蓋部５の制御、したがって動作位置と非動作位置との間での閉止要素１４の制御は、蓋部５のねじ込み動作によって実現される。

図示されていない代替的な実施例によれば、スパウト４、又はスパウト４’、又はスパウト４’’、又はスパウト４’’’は接触リング４９を有してもよい。

図示されていない代替的な実施例によれば、スパウト４’、又はスパウト４’’、又はスパウト４’’’’は制限リング５０を有してもよい。

Claims (15)

1. 指定された注ぎ開口を有し且つ注ぐことができる製品で充填されるパッケージ（１）のためのスパウト（４、４’、４’’、４’’’、４’’’’）であって、
   縦軸（Ｅ）に沿って延びるカラー（１３）であって、前記カラー（１３）は、第１の軸方向端部（１７）に注ぎ出口（１２）を保持し、第２の軸方向端部（１８）に、前記注ぐことができる製品のための入口開口（１８）を保持し、また前記注ぎ出口（１２）と前記入口開口（１８）との間に延びる、前記注ぐことができる製品のための流路（２０）の画定している、カラー（１３）と、
   前記流路（２０）内に配置され、又は配置可能である閉止要素（１４）であって、前記閉止要素（１４）が前記注ぎ出口（１２）と前記入口開口（１８）の間の流体連結を遮るように構成された動作位置と、前記閉止要素（１４）が前記注ぎ出口（１２）と前記入口開口（１８）の間の流体連結を可能にするように構成された非動作位置との間で制御可能である閉止要素（１４）と
   を少なくとも有し、
   前記カラー（１３）は、前記流路（２０）を画定する内側表面（２１）を有し、
   前記閉止要素（１４）は、前記動作位置から前記非動作位置への前記閉止要素（１４）の最初の制御の前に前記内側表面（２１）の初期接触部分（３０）に沿って前記内側表面（２１）に固定されている周辺部分（２８）を有し、
   前記内側表面（２１）が、
   前記初期接触部分（３０）から前記注ぎ出口（１２）に向かって延びるメイン表面部分（３３）と、
   前記初期接触部分（３０）から前記入口開口（１８）へと延びる補助表面部分（３４）と
   を有している、スパウト（４、４’、４’’、４’’’、４’’’’）。
2. 前記初期接触部分（３０）は、前記入口開口（１８）から、前記注ぎ出口（１２）に向かって、軸方向にずらされている、請求項１に記載のスパウト。
3. 前記初期接触部分（３０）は環状に形成されている、請求項１又は２に記載のスパウト。
4. 前記補助表面部分（３４）は、円錐台形状又は円筒形状を有する補助空間（３８）を画成及び／画定する、請求項１から３までのいずれか一項に記載のスパウト。
5. 前記補助空間（３８）が円錐台形状を有し、前記入口開口（１８）に向かってテーパになっている、請求項４に記載のスパウト。
6. 前記スパウト（４、４’、４’’、４’’’、４’’’’）は、前記補助表面部分（３４）が前記パッケージ（１）の内側空間（８）内に、又は前記内側空間（８）の外側に、少なくとも部分的に位置決めされるように構成されている、請求項１から５までのいずれか一項に記載のスパウト。
7. 前記カラー（１３）が、前記メイン表面部分（３３）を有するメイン部分（３５）と、前記補助表面部分（３４）を有する補助部分（３６）とを有する、請求項１から６までのいずれか一項に記載のスパウト。
8. 前記スパウト（４、４’、４’’、４’’’、４’’’’）は、前記補助部分（３６）が前記パッケージ（１）の内側空間（８）内に突出するように、且つ前記メイン部分（３５）が前記内側空間（８）から離れて延びるように構成され、或いは、前記補助部分（３６）が環状のリップ（４６）又は制限リング（４９）を有する、請求項７に記載のスパウト。
9. 前記注ぎ出口（１２）が第１の平面（Ｈ１）内に延び、前記入口開口（１８）が前記第１の平面（Ｈ１）とは異なる第２の平面（Ｈ２）内に延び、また前記初期接触部分（３０）が前記第１の平面（Ｈ１）及び前記第２の平面（Ｈ３）とは異なる第３の平面（Ｈ３）内に延び、
   前記第３の平面（Ｈ３）が前記第１の平面（Ｈ１）と前記第２の平面（Ｈ２）の間にある、請求項１から８までのいずれか一項に記載のスパウト。
10. 前記周辺部分（２８）は、前記動作位置から前記非動作位置への前記閉止要素（１４）の最初の制御の前に前記閉止要素（１４）を前記内側表面（２１）に固定している結合膜（４１）をさらに有し、
    前記結合膜（１４）は、前記動作位置から前記非動作位置への前記閉止要素（１４）の最初の制御の間に不可逆的に破断するように構成されている、請求項１から９までのいずれか一項に記載のスパウト。
11. 指定された注ぎ開口を有し且つ注ぐことができる製品で充填されるパッケージ（１）のための蓋部－スパウト組立体（３）であって、請求項１から１０までのいずれか一項に記載のスパウト（４、４’、４’’、４’’’、４’’’’）と、少なくとも、蓋部（５）が前記注ぎ出口（１２）を覆う閉構成、及び前記蓋部（５）が前記注ぎ出口（１２）から外れた開構成の間で制御可能な蓋部（５）とを有し、
    前記蓋部（５）及び前記閉止要素（１４）は、前記蓋部（５）が前記閉構成及び前記開構成にあるとき、前記閉止要素（１４）が前記動作位置及び前記非動作位置にそれぞれあるように結合されている、蓋部－スパウト組立体（３）。
12. 前記スパウト（４、４’、４’’、４’’’、４’’’’）が、蓋部（５）及び閉止部材（１４）に連結された結合部材（１６）であって、前記閉止部材（１４）を前記蓋部（５）に動作可能に結合するように構成された結合部材（１６）を有する、請求項１１に記載の蓋部－スパウト組立体。
13. 前記スパウト（４、４’、４’’、４’’’、４’’’’）に結合された結合リング（２７）をさらに有し、
    前記蓋部（５）が前記結合リング（２７）にヒンジ留めされ、
    前記蓋部（５）が、前記閉構成と前記開構成の間で前記蓋部（５）を制御するように各ヒンジ軸周りで角度運動可能である、請求項１１又は１２に記載の蓋部－スパウト組立体。
14. 注ぐことができる製品で充填された、請求項１から１１までのいずれか一項に記載の少なくとも１つのスパウト（４、４’、４’’、４’’’、４’’’’）を有するパッケージ（１）。
15. 前記パッケージが、前記指定された注ぎ開口を有し且つ複数層複合包装材料から形成された本体（２）をさらに有する、請求項１４に記載のパッケージ。

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