JP2023511251A - 制御シグナリングを行う通信装置および通信方法 - Google Patents

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Abstract

本開示は、制御シグナリングを行う通信装置および通信方法を提供する。通信装置は、動作時に、それぞれが同じ数のデータビットを含む第1の部分および第2の部分を有する第1の信号フィールドを含む送信信号を生成する回路であって、第1の信号フィールドの第2の部分のデータビットが、バージョン非依存ビットを含まない、回路と、動作時に、生成した送信信号を送信する送信器と、を備える。

Description

本開示は、制御シグナリングを行う通信装置および通信方法に関し、より詳細には、EHT WLAN(超高スループット無線ローカルエリアネットワーク)において制御シグナリングを行う通信装置および通信方法に関する。
次世代の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)の標準化において、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax技術との後方互換性を有する新しい無線アクセス技術が、IEEE 802.11ワーキンググループの中で検討され、超高スループット(EHT:Extremely High Throughput)WLANと命名されている。
EHT WLANでは、802.11ax高効率(HE)WLANを上回るピークスループットおよび容量の大きな増大を提供する目的で、最大チャネル帯域幅を160MHzから320MHzに広げ、空間ストリームの最大数を8から16に増加させ、マルチバンド動作をサポートすることが望まれている。さらに、11ax HE WLANよりもスペクトル効率を向上させる目的で、1つの通信装置に送信される物理層プロトコルデータユニット(PPDU)のプリアンブルパンクチャリングを可能にすることが提案されている。
IEEE 802.11-19/1593r0
しかしながら、制御シグナリングを行う通信装置および通信方法、特にEHT WLANのコンテキストにおいて単一の通信装置に送信されるPPDUのプリアンブルパンクチャリングの効率的なシグナリングのサポートについては、これまで議論されてこなかった。
したがって、EHT WLANのコンテキストにおいて制御シグナリングを行う実現可能な技術的解決策を提供する通信装置および通信方法が必要とされている。さらには、以下の詳細な説明および添付の請求項を、添付の図面および本明細書中の背景技術と併せて読み進めることにより、他の望ましい特徴および特性が明らかになるであろう。
非限定的かつ例示的な実施形態は、EHT WLANのコンテキストにおいて制御シグナリングを行う通信装置および通信方法の提供を容易にする。
本開示の一実施形態によれば、通信装置であって、動作時に、それぞれが同じ数のデータビットを含む第1の部分および第2の部分を有する第1の信号フィールドを含む送信信号を生成する回路と、動作時に、生成された送信信号を送信する送信器と、を備えており、第1の信号フィールドの第2の部分のデータビットが、バージョン非依存ビットを含まない、通信装置、を提供する。
本開示の別の実施形態によれば、通信装置であって、動作時に、それぞれが同じ数のデータビットを含む第1の部分および第2の部分を有する第1の信号を含む送信信号を受信する受信機と、動作時に、受信された送信信号を処理する回路と、を備えており、第1の信号フィールドの第2の部分のデータビットが、バージョン非依存ビットを含まない、通信装置、を提供する。
本開示のさらに別の実施形態によれば、通信方法であって、それぞれが同じ数のデータビットを含む第1の部分および第2の部分を有する第1の信号フィールドを含む送信信号を生成するステップと、生成された送信信号を送信するステップと、を含み、第1の信号フィールドの第2の部分が、バージョン非依存ビットを含まない、通信方法、を提供する。
なお、一般的または特定の実施形態は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、記憶媒体、またはこれらの任意の選択的な組合せとして実施できることに留意されたい。
開示されている実施形態のさらなる恩恵および利点は、本明細書および図面から明らかになるであろう。これらの恩恵および/または利点は、本明細書および図面の様々な実施形態および特徴によって個別に得ることができ、このような恩恵および/または利点の1つまたは複数を得るために、これらの特徴すべてを設ける必要はない。
この技術分野における通常の技術を有する者には、一例にすぎない以下の説明を図面を参照しながら読み進めることによって、本開示の実施形態が深く理解され容易に明らかになるであろう。
多入力多出力(MIMO)無線ネットワークにおけるアクセスポイント(AP)とステーション(STA)との間のアップリンクおよびダウンリンクのシングルユーザ(SU)MIMO通信の概略図を示している。 MIMO無線ネットワークにおけるAPと複数のSTAとの間のダウンリンクマルチユーザ通信の概略図を示している。 MIMO無線ネットワークにおけるAPと複数のSTAとの間のトリガーベースのアップリンクMU通信の概略図を示している。 MIMO無線ネットワークにおける複数のAPとSTAとの間のトリガーベースのダウンリンクのマルチAP MIMO通信の概略図を示している。 HE WLANにおけるAPとSTAとの間のアップリンクおよびダウンリンクのSU通信に使用されるPPDU(物理層プロトコルデータユニット)のフォーマットの例を示している。 HE WLANにおけるAPと複数のSTAとの間のダウンリンクマルチユーザ(MU)通信に使用されるPPDUのフォーマットの例を示している。 HE-SIG-Bフィールドを詳細に示している。 HE WLANにおけるAPと複数のSTAとの間のトリガーベースのアップリンクMU通信に使用されるPPDUのフォーマットの例を示している。 様々な実施形態による通信装置の概略例を示している。通信装置は、APまたはSTAとして実施することができ、本開示の様々な実施形態に従って制御シグナリングを行うように構成することができる。 様々な実施形態に係る通信方法を図解したフローチャートを示している。 一実施形態に係るダウンリンク通信を図解したフローチャートを示している。 別の実施形態に係るダウンリンク通信を図解したフローチャートを示している。 非トリガーベースの通信におけるEHT基本PPDU(EHT basic PPDU)のフォーマットの例を示している。 U-SIGフィールドを詳細に示している。 EHT基本PPDUが単一のSTAに送信されるときのEHT-SIGフィールドの2つの例を示している。 EHT基本PPDUが単一のSTAに送信されるときのEHT-SIGフィールドの2つの例を示している。 様々な実施形態に係る、EHT-SIGコンテンツチャネルの数が帯域幅とLの値とにどのように依存するかを示した表である。 40MHz EHT基本PPDUが複数のSTAに送信されるときの、1つまたは2つのEHT-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。 80MHz EHT基本PPDUが複数のSTAに送信されるときの、2つのEHT-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。 80+80MHzまたは160MHz EHT基本PPDUが複数のSTAに送信されるときの、2つのEHT-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。 160+160MHzまたは320MHz EHT基本PPDUが複数のSTAに送信されるときの、2つのEHT-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。 EHT基本PPDUが複数のSTAに送信されるときのEHT-SIGコンテンツチャネルの2つの例を示している。 EHT基本PPDUが複数のSTAに送信されるときのEHT-SIGコンテンツチャネルの2つの例を示している。 EHT TB PPDUのフォーマットの例を示している。 EHT SU PPDUのフォーマットの例を示している。 EHT MU PPDUのフォーマットの例を示している。 40MHz EHT SU PPDUまたはEHT MU PPDUにおける2つのU-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。 80MHz EHT SU PPDUまたはEHT MU PPDUにおける2つのU-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。 80+80MHzまたは160MHz EHT SU PPDUまたはEHT MU PPDUにおける2つのU-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。 160+160MHzまたは320MHz EHT SU PPDUまたはEHT MU PPDUにおける2つのU-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。 U-SIGコンテンツチャネル1を詳細に示している。 U-SIGコンテンツチャネル2を詳細に示している。 EHT MU PPDUのEHT-SIGコンテンツチャネルの例を示している。 EHT TB PPDUの別のフォーマットの例を示している。 様々な実施形態に係る通信装置、例えばAPの構成を示している。 様々な実施形態に係る通信装置、例えばSTAの構成を示している。
図中の要素は簡潔かつ明確であるように図解されており、必ずしも正しい縮尺では描かれていないことが、当業者には理解されるであろう。本発明の実施形態の正確な理解を助けるため、例えば、図解、ブロック図、またはフローチャートの中のいくつかの要素の寸法が、他の要素に比べて誇張して描かれていることがある。
本開示のいくつかの実施形態について、図面を参照しながら、一例としてのみ説明する。図面内の類似する参照数字および参照文字は、類似する要素または等価の要素を指している。
以下の段落では、特定の例示的な実施形態について、特に多入力多出力(MIMO)無線ネットワークにおけるアップリンクまたはダウンリンクの制御シグナリングを行うアクセスポイント(AP)およびステーション(STA)を参照しながら説明する。
IEEE 802.11(Wi-Fi)技術のコンテキストにおいては、ステーション(同義語としてSTAとも呼ばれる)は、802.11プロトコルを使用する能力を有する通信装置である。IEEE 802.11-2016の定義に基づくと、STAは、無線媒体(WM)へのIEEE 802.11準拠の媒体アクセス制御(MAC)および物理層(PHY)インタフェースを含む任意のデバイスとすることができる。
STAは、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)環境内のノートブック、デスクトップパーソナルコンピュータ(PC)、携帯情報端末(PDA)、アクセスポイント、またはWi-Fi電話とすることができる。STAは、据置き型または移動型とすることができる。WLAN環境において、用語「STA」、「無線クライアント」、「ユーザ」、「ユーザデバイス」、および「ノード」は、しばしば同義語として使用される。
同様に、AP(IEEE 802.11(Wi-Fi)技術のコンテキストでは同義語として無線アクセスポイント(WAP)とも呼ばれる)は、WLAN内のSTAが有線ネットワークに接続することを可能にする通信装置である。APは、通常、スタンドアロンデバイスとしてルータに(有線ネットワークを介して)接続されるが、APをルータと統合する、またはルータ内で使用することもできる。
上で述べたように、WLAN内のSTAは、別の場合にはAPとして機能することができ、逆も同様である。この理由として、IEEE 802.11(Wi-Fi)技術のコンテキストにおける通信装置は、STAのハードウェア要素およびAPのハードウェア要素の両方を含みうるためである。このようにして通信装置は、実際のWLANの条件および/または要件に基づいてSTAモードとAPモードの間で切り替わることができる。
MIMO無線ネットワークでは、「多」は、無線チャネルを通じた送信用に同時に使用される複数のアンテナ、および受信用に同時に使用される複数のアンテナを意味する。この点において、「多入力」は、無線信号をチャネルに入力する複数の送信機アンテナを意味し、「多出力」は、チャネルからの無線信号を受信して受信機に入れる複数の受信機アンテナを意味する。例えば、N×MのMIMOネットワークシステムにおいては、Nは送信機アンテナの数であり、Mは受信機アンテナの数であり、NはMに等しいかまたは等しくなくてもよい。本開示では、簡潔さを目的として、送信機アンテナの数および受信機アンテナの数についてさらに議論しない。
MIMO無線ネットワークでは、APやSTAなどの通信装置間の通信として、シングルユーザ(SU)通信とマルチユーザ(MU)通信を配備することができる。MIMO無線ネットワークは、複数の空間ストリームを使用することにより、より高いデータレートとロバスト性を実現する空間多重化および空間ダイバーシティなどの利点を有する。様々な実施形態によれば、「空間ストリーム」という用語は、「時空間ストリーム」(またはSTS)という用語と交換可能に使用され得る。
図1Aは、MIMO無線ネットワークにおけるAP 102とSTA 104との間のSU(シングルユーザ)-MIMO通信100の概略図を示している。図示したように、MIMO無線ネットワークは1基または複数のSTA(例:STA 104、STA 106など)を含むことができる。SU-MIMO通信100においては、AP 102は、すべての時空間ストリームを単一の通信装置(すなわちSTA 104)に向けて、複数のアンテナ(例えば図1Aに示したように4つのアンテナ)を使用して複数の時空間ストリームを送信する。簡潔さを目的として、STA 104に向けられた複数の時空間ストリームを、STA 104に向けられた、ひとまとめにしたデータ送信の矢印108として示してある。
SU-MIMO通信100は、双方向送信用に構成することができる。図1Aに示したように、SU-MIMO通信100においては、STA 104は、すべての時空間ストリームをAP 102に向けて、複数のアンテナ(例:図1Aに示したように2つのアンテナ)を使用して複数の時空間ストリームを送信することができる。簡潔さを目的として、AP 102に向けられた複数の時空間ストリームを、AP 102に向けられた、ひとまとめにしたデータ送信の矢印110として示してある。
このように、図1Aに描かれたSU-MIMO通信100では、MIMO無線ネットワークにおけるアップリンクSU送信およびダウンリンクSU送信の両方が可能である。
図1Bは、MIMO無線ネットワークにおけるAP 114と複数のSTA 116,118,120との間のダウンリンクMU通信112の概略図を示している。MIMO無線ネットワークは、1基または複数のSTA(例えばSTA 116、STA 118、STA 120など)を含むことができる。ダウンリンクMU通信112において、AP 114は、空間マッピングまたはプリコーディング技術を介して複数のアンテナを使用してネットワーク内のSTA 116,118,120に複数のストリームを同じリソースユニット(RU)および/または異なるRUで同時に送信する。例えば、2つの時空間ストリームをSTA 118に向け、別の時空間ストリームをSTA 116に向け、さらに別の時空間ストリームをSTA 120に向けることができる。簡潔さを目的として、STA 118に向けられた2つの時空間ストリームを、ひとまとめにしたデータ送信の矢印124として示してあり、STA 116に向けられた時空間ストリームを、データ送信の矢印122として示してあり、STA 120に向けられた時空間ストリームを、データ送信の矢印126として示してある。
アップリンクMU送信を可能にするために、MIMO無線ネットワークにトリガーベースの通信が提供される。この点に関して、図1Cは、MIMO無線ネットワークにおけるAP 130と複数のSTA 132,134,136との間のトリガーベースのアップリンクMU通信128の概略図を示している。
トリガーベースのアップリンクMU通信には複数のSTA 132,134,136が参加しているため、AP 130は複数のSTA 132,134,136の同時送信を調整する必要がある。
そのために、図1Cに示したように、AP 130は、トリガーフレーム139,141,143をSTA 132,134,136に同時に送信して、各STAが使用できるユーザ固有のリソース割当て情報(例えば、時空間ストリームの数、開始STS番号、および割り当てられるRU)を示す。トリガーフレームに応答して、STA 132,134,136は、トリガーフレーム139,141,143に示されたユーザ固有のリソース割当て情報に従って、それぞれの時空間ストリームをAP 130に同時に送信することができる。例えば、2つの時空間ストリームがSTA 134からAP 130に向けられ、別の時空間ストリームがSTA 132からAP 130に向けられ、さらに別の時空間ストリームがSTA 136からAP 130に向けられる。簡潔さを目的として、STA 134からAP 130に向けられた2つの時空間ストリームを、ひとまとめにしたデータ送信の矢印140として示してあり、STA 132からAP 130に向けられた時空間ストリームを、データ送信の矢印138として示してあり、STA 136からAP 130に向けられた時空間ストリームを、データ送信の矢印142として示してある。
また、ダウンリンクのマルチAP通信を可能にするために、トリガーベースの通信がMIMO無線ネットワークに提供される。この点に関して、図1Dは、MIMO無線ネットワークにおけるSTA 150と複数のAP 146,148との間のダウンリンクマルチAP通信144の概略図を示している。
トリガーベースのダウンリンクのマルチAP MIMO通信に複数のAP 146,148が参加しているため、マスターAP 146が複数のAP 146,148の同時送信を調整する必要がある。
そのために、図1Dに示したように、マスターAP 146は、トリガーフレーム147,153をAP 148およびSTA 150に同時に送信し、各APが使用できるAP固有のリソース割当て情報(例えば、時空間ストリームの数、開始STSストリーム番号、割り当てられるRU)を示す。トリガーフレームに応答して、複数のAP 146,148は、トリガーフレーム147に示されたAP固有のリソース割当て情報に従って、それぞれの時空間ストリームをSTA 150に送信することができる。STA 150は、トリガーフレーム153に示されたAP固有のリソース割当て情報に従って、すべての時空間ストリームを受信することができる。例えば、2つの時空間ストリームがAP 146からSTA 150に向けられ、別の2つの時空間ストリームがAP 148からSTA 150に向けられる。簡潔さを目的として、AP 146からSTA 150に向けられた2つの時空間ストリームを、ひとまとめにしたデータ送信の矢印152として示してあり、AP 148からSTA 150に向けられた2つの時空間ストリームを、ひとまとめにしたデータ送信の矢印154として示してある。
802.11 WLANでは、パケット/PPDU(物理層プロトコルデータユニット)ベースの送信および分散型MAC(媒体アクセス制御)方式の理由で、タイムスケジューリング(例えばTDMA(時分割多重アクセス)のようなデータ送信用の周期的なタイムスロットの割当て)が存在しない。周波数・空間リソースのスケジューリングは、パケット単位で実行される。言い換えれば、リソース割当て情報は、PPDUベースである。
図2Aは、HE WLANにおけるAPとSTAとの間のシングルユーザ通信に使用されるPPDU 156のフォーマットの例を示している。このようなPPDU 156は、HE SU PPDU 156と称される。HE SU PPDU 156は、非高スループットショートトレーニング(non-High Throughput Short Training)フィールド(L-STF)、非高スループットロングトレーニング(non-High Throughput Long Training)フィールド(L-LTF)、非高スループット信号(a non-High Throughput SIGNAL)(L-SIG)フィールド、反復L-SIG(Repeated L-SIG)(RL-SIG)フィールド、HE信号A(HE SIGNAL A)(HE-SIG-A)フィールド158、HEショートトレーニング(HE Short Training)フィールド(HE-STF)、HEロングトレーニング(HE Long Training)フィールド(HE-LTF)、データ(Data)フィールド170、およびパケット拡張(Packet Extension)(PE)フィールドを含むことができる。RL-SIGフィールドは、主としてHE PPDUのフォーマットを識別するために使用される。HE-SIG-Aフィールド158は、アップリンク/ダウンリンク、変調符号化方式(MCS)、帯域幅(BW)など、データ(Data)フィールドを復号するために必要な制御情報を含む。
図2Bは、HE WLANにおけるAPと複数のSTAとの間のダウンリンクMU通信、例えば、単一RU(リソースユニット)でのMU-MIMO伝送や全帯域MU-MIMO伝送を含むOFDMA(直交周波数分割多元接続)伝送に使用されるPPDU 160のフォーマットの例を示している。このようなPPDU 160は、HE MU PPDU 160と称される。HE MU PPDUは、HE SU PPDUに類似するフォーマットを有するが、HE信号B(HE SIGNAL B)(HE-SIG-B)フィールド166を含むことができる。特に、HE MU PPDU 160は、L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、HE-SIG-Aフィールド162、HE-SIG-Bフィールド166、HE-STFフィールド、HE-LTFフィールド、データ(Data)フィールド170、およびPEフィールドを含むことができる。HE MU PPDU 160において、HE-SIG-Bフィールド166は、矢印168で示したように、STAがデータ(Data)フィールド170で使用する対応するリソースを識別できるように、OFDMAおよびMU-MIMOリソース割当て情報を提供する。HE-SIG-Aフィールド162は、矢印164で示したように、HE-SIG-Bフィールド166を復号するために必要な情報(例えばHE-SIG-BのMCS、HE-SIG-Bシンボルの数)を含む。
図2Cは、HE-SIG-Bフィールド166をより詳細に示している。HE-SIG-Bフィールド166は、共通(Common)フィールド172(存在時)と、それに続くユーザ固有(User Specific)フィールド174を含み(またはこれらのフィールドからなる)、これらはまとめてHE-SIG-Bコンテンツチャネルと称される。HE-SIG-Bフィールド166は、各割当てのRU情報を示すRU割当て(RU Allocation)サブフィールドを含む。RU情報は、周波数領域におけるRUの位置、非MU-MIMOまたはMU-MIMO割当てのために割り当てられたRUの指示情報、およびMU-MIMO割当てにおけるユーザ数を含む。共通(Common)フィールド172は、全帯域MU-MIMO伝送の場合には存在しない。この場合、RU情報(例えばMU-MIMO割当てにおけるユーザ数)は、HE-SIG-Aフィールド162においてシグナリングされる。
ユーザ固有(User Specific)フィールド174は、非MU-MIMO割当ておよび/またはMU-MIMO割当てのための1つまたは複数のユーザ(User)フィールドを含む(またはそれらからなる)。ユーザ(User)フィールドは、ユーザ固有の割当てを示すユーザ情報(すなわちユーザ固有の割当て情報)を含む。図2Cに示した例では、ユーザ固有(User Specific)フィールド174は、5つのユーザ(User)フィールド(ユーザフィールド0、...、ユーザフィールド4)を含み、割当て(割当て0)に関するユーザ固有の割当て情報はユーザ(User)フィールド0によって提供され、さらなる割当て(3つのMU-MIMOユーザを含む割当て1)に関するユーザ固有の割当て情報は、ユーザ(User)フィールド1、ユーザ(User)フィールド2、およびユーザ(User)フィールド3によって提供され、さらなる割当て(割当て2)に関するユーザ固有の割当て情報はユーザ(User)フィールド4によって提供される。
図2Dは、HE WLANにおけるAPと複数のSTAとの間のアップリンクMU通信に使用されるPPDU 180のフォーマットを示している。このようなPPDU 180は、HE TB(トリガーベース)PPDU 180と称される。HE TB PPDUは、HE SU PPDUに類似するフォーマットを有することができる。具体的には、HE TB PPDU 180は、L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、HE-SIG-Aフィールド182、HE-STFフィールド、HE-LTFフィールド、データ(Data)フィールド、およびPEフィールドを含むことができる。HE TB PPDU 180のHE-STFは、8μsの持続時間を有する。HE TB PPDU 180は、トリガーフレームに応答してのアップリンクMU送信に使用される。HE-SIG-Bフィールドを使用する代わりに、1基または複数のSTAからのアップリンクMU送信に必要な情報は、この送信を要求するトリガーフレームによって伝えられる。HE TB PPDU 180の一般的な送信では、HE-SIG-A関連情報は、要求するトリガーフレームからHE TB PPDU 180のHE-SIG-Aフィールド182にコピーされる。
11ax HE WLANでは、複数のSTAに送信されるPPDUのプリアンブルパンクチャリングのみが許可されている。最大チャネル帯域幅が160MHzから320MHzに増加し、空間ストリームの最大数が8から16に増加したことにより、本開示の目的は、11ax HE WLANよりもEHT WLANのスペクトル効率を改善するために、単一のSTAに送信されるPPDUのプリアンブルパンクチャリングを可能にする制御シグナリングを行う通信装置および通信方法を提供するという既存の課題を実質的に克服することである。
様々な実施形態によれば、EHT WLANは、図1Aおよび図1Bに示したような非トリガーベースの通信と、図1Cおよび図1Dに示したようなトリガーベースの通信をサポートしている。非トリガーベースの通信では、通信装置は、1つの別の通信装置または2つ以上の別の通信装置に、明示的な要求なしにPPDUを送信する。トリガーベースの通信では、通信装置は、要求するトリガーフレームを受信した後にのみ、1つの別の通信装置または2つ以上の別の通信装置にPPDUを送信する。
図3Aは、様々な実施形態に係る通信装置300の、部分的に枠で囲んだ概略図を示している。通信装置300は、様々な実施形態に係るAPまたはSTAとして実施することができる。
図3Aに示したように、通信装置300は、回路314と、少なくとも1つの無線送信機302と、少なくとも1つの無線受信機304と、少なくとも1つのアンテナ312(図3Aでは簡潔さのため1つのアンテナのみを図解を目的として描いてある)を含むことができる。回路314は、MIMO無線ネットワークにおける1つまたは複数の別の通信装置との通信の制御を含む、少なくとも1つのコントローラ306が実行するように設計されているタスクをソフトウェアおよびハードウェアの支援下で実行するのに使用するための少なくとも1つのコントローラ306を含むことができる。回路314は、さらに、少なくとも1つの送信信号生成器308および少なくとも1つの受信信号処理器310を含むことができる。少なくとも1つのコントローラ306は、少なくとも1つの無線送信機302を介して1つまたは複数の別の通信装置に送信されるPPDU(例えば、通信装置300がAPであれば非トリガーベースの通信に使用されるPPDU、またはトリガーベースのマルチAPジョイント送信に使用されるPPDU、および例えば、通信装置300がSTAであれば非トリガーベースの通信に使用されるPPDU、またはトリガーベースのアップリンク送信に使用されるPPDU)を生成するように、少なくとも1つの送信信号生成器308を制御することができ、また、少なくとも1つのコントローラ306の制御下で1つまたは複数の別の通信装置から少なくとも1つの無線受信機304を通じて受信されるPPDU(例えば、通信装置300がAPであれば非トリガーベースの通信に使用されるPPDU、またはトリガーベースのアップリンク送信に使用されるPPDU、および例えば、通信装置300がSTAであれば非トリガーベースの通信に使用されるPPDU、またはトリガーベースのマルチAPジョイント送信に使用されるPPDU)を処理するように、少なくとも1つの受信信号処理器310を制御することができる。少なくとも1つの送信信号生成器308および少なくとも1つの受信信号処理器310は、図3Aに示したように、上述した機能のために少なくとも1つのコントローラ306と通信する、通信装置300のスタンドアロンモジュールとすることができる。あるいは、少なくとも1つの送信信号生成器308および少なくとも1つの受信信号処理器310は、少なくとも1つのコントローラ306に含まれていてもよい。これらの機能モジュールの配置は柔軟であり、実際のニーズおよび/または要件に応じて変化し得ることが、当業者には理解されるであろう。データ処理装置、記憶装置、および他の関連する制御装置は、適切な回路基板上および/またはチップセットに提供することができる。様々な実施形態において、動作時、少なくとも1つの無線送信機302、少なくとも1つの無線受信機304、および少なくとも1つのアンテナ312を、少なくとも1つのコントローラ306によって制御することができる。
通信装置300は、動作時、非トリガーベース通信およびトリガーベース通信における制御シグナリングに必要な機能を提供する。例えば、通信装置300はAPであってよく、回路314(例えば回路314の少なくとも1つの送信信号生成器308)は、動作時、送信信号(例えば、非トリガーベースの通信に使用されるPPDU、またはトリガーベースのマルチAPジョイント送信に使用されるPPDU)、を生成することができ、送信信号は、それぞれが同じ数のデータビットを含む第1の部分および第2の部分を有する第1の信号フィールドを含み、第1の信号フィールドの第2の部分のデータビットがバージョン非依存ビットを含まない。無線送信機302は、動作時、生成された送信信号を1つまたは複数の別の通信装置に送信することができる。
通信装置300はSTAであってもよく、無線受信機304は、動作時に、送信信号(例えば非トリガーベースの通信に使用されるPPDUまたはトリガーベースのマルチAPジョイント送信に使用されるPPDU)を、1つの別の通信装置(例えばAP)から受信することができ、送信信号は、それぞれが同じ数のデータビットを含む第1の部分および第2の部分を有する第1の信号フィールドを含み、第1の信号フィールドの第2の部分のデータビットがバージョン非依存ビットを含まない。回路314(例えば回路314の少なくとも1つの受信信号処理器310)は、動作時、受信された送信信号を処理することができる。
図3Bは、様々な実施形態に係る、制御シグナリングを送信するための通信方法を図解したフローチャート316を示している。ステップ318においては、送信信号を生成し、送信は、それぞれが同じ数のデータビットを含む第1の部分および第2の部分を有する第1の信号フィールドを含み、第1の信号フィールドの第2の部分のデータビットがバージョン非依存ビットを含まない。ステップ320においては、生成された送信信号を1つまたは複数の別の通信装置に送信する。
一実施形態では、送信信号の第1の信号フィールドは、1つまたは複数の別の通信装置(STAなど)との非トリガーベースの通信において、単一のフォーマットを有する。別の実施形態では、送信信号は、非トリガーベース通信におけるバージョン依存ビットの一部を有する第2の信号フィールドを含む。このような実施形態においては、第2の信号フィールドは、送信信号が1つの別の通信装置に送信されるときのフォーマットと、送信信号が複数の別の通信装置に送信されるときの別のフォーマットとを有する。一実施形態では、送信信号が1つの別の通信装置に送信されるとき、第2の信号フィールドはプリアンブルパンクチャリングビットマップを含むことができる。さらに別の実施形態では、第1の信号フィールドは、第2の信号フィールドを解釈するための情報を含む。これにより、1つの通信装置に送信されるPPDUのプリアンブルパンクチャリングが可能となり、11ax HE WLANに優るEHT WLANの効率的なシグナリングのサポートが可能になりスペクトル効率が改善され、これは有利である。
以下の段落では、特定の例示的な実施形態について、非トリガーベース通信において単一の通信装置に送信されるPPDUのプリアンブルパンクチャリングを可能にする制御シグナリングを行うAPおよび複数のSTAを参照しながら説明する。
図4Aは、一実施形態に係るダウンリンク通信を図解したフローチャート400を示しており、ダウンリンク通信は、AP 402と単一の通信装置404との間、またはAP 402と複数の通信装置(STA 404、STA 406など)との間の通信である。コンテンションベースのチャネルアクセス手順、例えば拡張分散チャネルアクセス(EDCA:enhanced distributed channel access)手順をブロック408によって示してあり、短いフレーム間間隔(SIFS:short interframe spacing)411を示してある。AP 402は、それぞれが同じ数のデータビットを含む第1の部分および第2の部分を有する第1の信号フィールドを含む送信信号(例えばEHT基本PPDU)410を生成することができ、第1の信号フィールドの第2の部分のデータビットはバージョン非依存ビットを含まない。送信信号410の第1の信号フィールドは、送信信号410がSTA 404またはSTA 404,406に送信されるかどうかにかかわらず、単一のフォーマットを有することができる。一実施形態では、送信信号410は、バージョン依存ビットの一部を含む第2の信号フィールドを含むことができる。STA 404,406のような複数または2つ以上の通信装置と通信するときには、送信信号410の第2の信号フィールドは、STA 404のような単一の通信装置に送信される送信信号410のフォーマットとは異なる別のフォーマットを有することができる。一実施形態では、送信信号410がSTA 404に送信されるとき、第2の信号フィールドはプリアンブルパンクチャリングビットマップを含むことができる。さらに別の実施形態では、第1の信号フィールドは、第2の信号フィールドを解釈するための情報を含む。AP 402の無線送信機は、生成された送信信号410をSTA 404またはSTA 404,406に送信することができる。
IEEE 802.11ネットワークでは、SIFSとは、STAによって確認応答が送信される前の時間間隔である。送信信号410の最後のシンボルが送信された後、SIFS 411が有効となり、412では、送信信号410がSTA 404,406に送信されたときには、STA 404,406の無線送信機がそれぞれのブロック確認応答(BA)フレーム414,415を同時に送信することができ、または送信信号410がSTA 404に送信されたときには、STA 404の無線送信機がBAフレーム414を送信することができる。
本開示によれば、EHT基本PPDUは、非トリガーベースのSU通信またはMU通信に使用することができる。図5Aは、EHT基本PPDU 500のフォーマットの例を示している。EHT基本PPDU 500は、L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、ユニバーサル信号(U-SIG)フィールド502、EHT信号(EHT-SIG)フィールド504、EHT-STFフィールド、EHT-LTFフィールド、データ(Data)フィールド、およびPEフィールドを含む。L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、U-SIGフィールド、およびEHT-SIGフィールドは、プリEHT変調フィールド(pre-EHT modulated fields)としてグループ化することができ、EHT-STFフィールド、EHT-LTFフィールド、データ(Data)フィールド、およびPEフィールドは、EHT変調フィールド(EHT modulated fields)としてグループ化することができる。U-SIGフィールド502およびEHT-SIGフィールド504の両方は、単一のSTAまたは複数のSTAに送信されるEHT基本PPDUに存在する。
様々な実施形態によれば、U-SIGフィールド502は、2個のOFDM(直交周波数分割多重化)シンボルの持続時間を有する。U-SIGフィールド502のデータビットは、802.11axのHE-SIG-Aフィールドと同様に、一緒に符号化されて変調される。U-SIGフィールド502の変調データビットは、802.11axのHE-SIG-Aフィールドと同様に、2個のOFDMシンボルの各々の52のデータトーンにマッピングされ、20MHzの周波数セグメント毎に複製される。EHT基本PPDU 500の帯域幅が80MHzである場合のU-SIGフィールド502の送信例を、図5Bに示してある。
様々な実施形態において、U-SIGフィールド502は、EHT基本PPDU 500が単一のSTAまたは複数のSTAのいずれに送信されるかにかかわらず、同じフォーマットを有する。U-SIGフィールド502は、それぞれが26個のデータビットを含むU-SIG1およびU-SIG2という2つの部分を備えている。U-SIGフィールド502は、バージョンに依存しないビットすべてと、バージョンに依存するビットの一部とを含む。すべてのバージョン非依存ビットはU-SIG1に含まれ、異なる物理層(PHY)バージョンにわたって静的な位置およびビット定義を有し、バージョン非依存ビットは、PHYバージョン識別子(3ビット)、アップリンク/ダウンリンク(UL/DR)フラグ(1ビット)、基本サービスセット(BSS)カラー(例えば6ビット)、および送信機会(TXOP)持続時間(例えば7ビット)を含む。バージョン非依存ビットのPHYバージョン識別子は、802.11beから始まる正確なPHYバージョンを識別するために使用される。すべてのバージョン非依存ビットをU-SIGフィールド502の1つの部分(すなわちU-SIG1)に含めることの効果として、レガシーSTAはU-SIG1を解析するだけでよく、したがってその電力効率を向上させることができる。一方、バージョン依存ビットは、PHYのバージョンごとにビット定義が可変でありうる。U-SIGフィールド502に含まれるバージョン依存ビットの部分は、PPDUフォーマット、SU/MUフラグ、BWのほか、EHT-SIGフィールド504を解釈するために使用されるEHT-SIG関連ビット、意図しないSTAと共存するために使用される空間再利用関連ビットを含むことができる。
U-SIGフィールド502のフォーマットの例を表1に示す。上述したように、U-SIGフィールド502は、U-SIG1およびU-SIG2という2つの部分を含み、2つの部分のそれぞれは26個のデータビットを含む。U-SIG1は、PHYバージョン識別子(PHY Version Identifier)フィールド、UL/DLフラグ(UL/DL Flag)フィールド、BSSカラー(BSS Color)フィールド、TXOP持続時間(TXOP Duration)フィールド、PPDUフォーマット(PPDU Format)フィールド、SU/MUフラグ(SU/MU Flag)フィールド、およびBWフィールドを含む。U-SIG2は、EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールド、EHT-SIG EHT MCSフィールド、EHT-SIGデュアルサブキャリア変調(DCM)(EHT-SIG Dual sub-Carrier Modulation (DCM))フィールド、EHT-SIGシンボルまたはMU-MIMOユーザ数(Number Of EHT-SIG Symbols Or MU-MIMO Users)フィールド、空間再利用(Spatial Reuse)フィールドと、それに続く、予備ビット、誤り検出用の巡回冗長検査(CRC)(Cyclic Redundancy Check (CRC))フィールド、およびテールビットを含む。なお本明細書で特に指定しない限り、表1に記載されたU-SIGフィールド502のほとんどのフィールドの標準的な定義、プロトコル、および機能は、802.11ax仕様から得られることが、この技術分野における通常の技術を有する者には明らかであろう。
本開示によれば、PHYバージョン識別子(PHY Version Identifier)フィールドが802.11beを指すとき、PPDUフォーマット(PPDU Format)フィールドは、EHT基本PPDUの場合は「0」、EHT TB PPDUの場合は「1」に設定される。PPDUフォーマット(PPDU Format)フィールドが、EHT基本PPDUを指す「0」に設定されているとき、SU/MUフラグ(SU/MU Flag)フィールドは、単一のSTAに送信されるEHT基本PPDUの場合は「0」、複数のSTAに送信されるEHT基本PPDUの場合は「1」に設定される。プリアンブルパンクチャリングモードは、PPDUの帯域幅が80MHz以上のときのみ許可される。このため、BWフィールドは、20MHzの場合は「0」、40MHzの場合は「1」、80MHz非プリアンブルパンクチャリングモードの場合は「2」、160MHzおよび80+80MHz非プリアンブルパンクチャリングモードの場合は「3」、320MHzおよび160+160MHz非プリアンブルパンクチャリングモードの場合は「4」、80MHzプリアンブルパンクチャリングモードの場合は「5」、160MHzおよび80+80MHzプリアンブルパンクチャリングモードの場合は「6」、320MHzおよび160+160MHzプリアンブルパンクチャリングモードの場合は「7」に設定される。
Figure 2023511251000002
図5Aに戻り、EHT基本PPDU 500のEHT-SIGフィールド504は、残りのバージョン依存ビットを含むことができる。EHT-SIGフィールド504は、可変のMCSおよび可変長を有する。EHT-SIGフィールド504は、共通(Common)フィールドに続いて、ユーザ固有(User Specific)フィールドを有し、これらをまとめてEHT-SIGコンテンツチャネルと称する。U-SIGフィールド502とは異なり、EHT-SIGフィールド504のフォーマットは、EHT基本PPDU 500が単一のSTAに送信されるか、または複数のSTAに送信されるかに依存する。以下では、単一のSTAに送信されるときと複数のSTAに送信されるときの、EHT-SIGのフォーマットの違いについて説明する。
EHT基本PPDUが単一のSTAに送信されるときには、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドは単一の共通(Common)フィールド1を含み、ユーザ固有(User Specific)フィールドは単一のユーザ(User)フィールドを含む。さらに、EHT基本PPDUのBWに関係なく、EHT-SIGコンテンツチャネルは1つであり、20MHzの周波数セグメントごとに複製される。共通(Common)フィールドとユーザ固有(User Specific)フィールドは、別々に符号化する、または一緒に符号化することができ、結果として2つの異なるEHT-SIGフィールドフォーマットのオプションとなる。図5Cは、EHT基本PPDUが単一のSTAに送信される場合に、共通(Common)フィールド506とユーザ固有(User Specific)フィールド508が別々に符号化されるときのEHT-SIGフィールド504のフォーマットの例を示している(オプション1)。共通(Common)フィールド506は、1つの共通(Common)フィールド1 506aを含み、ユーザ固有(User Specific)フィールド508は、1つのユーザ(User)フィールド508aを含む。共通(Common)フィールド506とユーザ固有(User Specific)フィールド508は、別々に符号化される。その結果、図5Cに示したように、共通(Common)フィールド506の共通(Common)フィールド1 506aとユーザ固有(User Specific)フィールド508のユーザ(User)フィールド508aのそれぞれに、CRCフィールドおよびテールビットが付加される。
図5Dは、EHT基本PPDUが単一のSTAに送信される場合に、共通(Common)フィールド506とユーザ固有フィールド508が一緒に符号化されるときのEHT-SIGフィールド504の別のフォーマットの例を示している(オプション2)。この実施形態では、EHT-SIGフィールド504は、共通(Common)フィールド506の単一の共通(Common)フィールド1 506aと、それに続く、ユーザ固有(User Specific)フィールド508の単一のユーザ(User)フィールド508aと、フィールド508aに付加されたCRCフィールドおよびテールビットを含む。このような一緒に符号化されるEHT-SIGフィールドのフォーマットでは、EHT-SIGフィールドで使用されるCRCフィールドとテールビットの数が少なくなり、したがってシグナリングオーバーヘッドが減少し、これは有利である。
EHT基本PPDU 500が単一のSTAに送信されるときの共通(Common)フィールド1 506aおよびユーザ(User)フィールド508aのフォーマットの例を、それぞれ表13および表2に示してある。共通(Common)フィールド1 506aは、低密度パリティチェック(LDPC)エクストラシンボルセグメント(Low Density Parity Check (LDPC) Extra Symbol Segment)サブフィールド、プリFECパディング係数(Pre-FEC Padding Factor)サブフィールド、PE曖昧性解消(PE Disambiguity)サブフィールド、時空間ブロック符号化(STBC)(Space-Time Block Coding (STBC))サブフィールド、ドップラー(Doppler)サブフィールド、GI-LTFサイズ(GI-LTF Size)サブフィールド、EHT-LTFモード(EHT-LTF Mode)サブフィールド、ビーム変更(Beam Change)サブフィールド、およびプリアンブルパンクチャリングビットマップ(Preamble Puncturing Bitmap)サブフィールドを含むことができる。ユーザ(User)フィールド508aは、22ビットのフィールドサイズを有することができ、STA識別子(ID)(STA Identifier (ID))フィールド、EHT MCSフィールド、DCMフィールド、時空間ストリーム数(NSTS)およびミッドアンブル周期性(Number Of Space-Time Streams (NSTS) And Midamble Periodicity)フィールド、符号化(Coding)フィールド、およびビームフォーミング(Beamformed)フィールドを含むことができる。意図しないSTAが残りのEHT基本PPDU 500を破棄して電力効率を改善できるように、STA IDがユーザ(User)フィールドに含まれている。なお本明細書で特に指定しない限り、表13および表2に記載された共通(Common)フィールド1 506aおよびユーザ(User)フィールド508aのほとんどのフィールドの標準的な定義、プロトコル、および機能が802.11ax仕様から得られることが、この技術分野における通常の技術を有する者には明らかであろう。
Figure 2023511251000003
本開示によれば、EHT基本PPDU 500が単一のSTAに送信され、U-SIGフィールド502のBWフィールドが、80MHz、160(または80+80)MHz、または320(または160+160)MHzのプリアンブルパンクチャリングモードをそれぞれ指す「4」、「5」、「6」、「7」に設定されている場合、プリアンブルパンクチャリングビットマップ(Preamble Puncturing Bitmap)フィールドがEHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールド506に存在する。プリアンブルパンクチャリングビットマップ(Preamble Puncturing Bitmap)フィールドは、EHT基本PPDU 500の帯域幅に依存する可変のビット幅を有する。
プリアンブルパンクチャリングビットマップ(Preamble Puncturing Bitmap)フィールドは、2つのオプションを有することができる。オプション1では、BWフィールドが、80MHz、160(または80+80)MHz、または320(または160+160)MHzのプリアンブルパンクチャリングモードを指すとき、プリアンブルパンクチャリングビットマップ(Preamble Puncturing Bitmap)フィールドは、それぞれ3ビット、7ビット、または15ビットを有する。各ビットは、プライマリ20MHzではない20MHzの周波数セグメントがパンクチャリングされているかどうかを示す。オプション2では、BWフィールドが、80MHz、160(または80+80)MHz、または320(または160+160)MHzのプリアンブルパンクチャリングモードを指すとき、プリアンブルパンクチャリングビットマップ(Preamble Puncturing Bitmap)フィールドは、それぞれ3ビット、7ビット、または7ビットを有する。特に、BWフィールドが80MHzまたは160(または80+80)MHzプリアンブルパンクチャリングモードを指すとき、各ビットは、プライマリ20MHzではない20MHzの周波数セグメントがパンクチャリングされているかどうかを示し、BWフィールドが320MHzまたは160+160MHzプリアンブルパンクチャリングモードを指すときには、各ビットは、プライマリ40MHzではない40MHzの周波数セグメントがパンクチャリングされているかどうかを示す。320MHzまたは160+160MHzプリアンブルパンクチャリングモードにおいて、20MHzではなく40MHzの周波数セグメントを示す効果は、シグナリングオーバーヘッドとスペクトル効率の間のトレードオフである。上記の特徴により、EHT基本PPDU 500を使用して単一のSTAに送信されるPPDUのプリアンブルパンクチャリングが可能となり、これは有利である。
さらに、共通(Common)フィールド1 506aのEHT-LTFモード(EHT-LTF Mode)フィールドは、サブキャリアインターリーブEHT-LTFシンボルを使用しないことを示す「0」と、サブキャリアインターリーブEHT-LTFシンボルを使用してもよいことを示す「1」に設定される。サブキャリアインターリーブEHT-LTFシンボルの例は、非特許文献1に記載されている。このようなサブキャリアインターリーブEHT-LTFシンボルは、特に時空間ストリームの数が9以上であるときに、EHT-LTFシンボルの数を維持するために使用することができる。
様々な実施形態によれば、EHT基本PPDU 500が複数のSTAに送信されるときのEHT-SIGフィールドのフォーマットは、単一のSTAに送信されるEHT-SIGフィールドのフォーマットとは異なる。複数のSTAに送信されるEHT基本PPDU 500の場合、EHT-SIGフィールド504の共通(Common)フィールドが、共通(Common)フィールド1および共通(Common)フィールド2という2つの要素を含み、ユーザ固有(User Specific)フィールドが、1つまたは複数のユーザ(User)フィールドを含み、これらをまとめてEHT-SIGコンテンツチャネルと称する。さらに、EHT基本PPDUの帯域幅に応じて、1つまたは2つのEHT-SIGコンテンツチャネルが存在する。具体的には、共通(Common)フィールド510とユーザ固有(User Specific)フィールド512を含むEHT-SIGフィールド504は、L×20MHzの周波数セグメント毎に別々に符号化され、L=1または2である。
図5Eは、様々な実施形態に係る、EHT-SIGコンテンツチャネルの数が帯域幅およびLの値にどのように依存するかを示す表である。図5Eに示したように、帯域幅が20MHzである場合、Lは1にしかなり得ず、なぜならEHT-SIGフィールドは20MHzごとに符号化され、1つのEHT-SIGコンテンツチャネルのみが存在するためである。帯域幅が40MHzである実施形態では、APはLの値として1または2を割り当てることができる。Lが「1」に設定された場合、2つのEHT-SIGコンテンツチャネルが存在する。Lが「2」に設定された場合、1つのEHT-SIGコンテンツチャネルのみが存在する。帯域幅が80MHz、80+80MHz、160MHz、160+160MHz、または320MHzである実施形態では、Lの値に関係なく、2つのEHT-SIGコンテンツチャネルが存在する。詳細について以下に説明する。
図5Fは、40MHz EHT基本PPDUにおける1つまたは2つのEHT-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。EHT-SIGコンテンツチャネルの数は、図5Eに示したように、帯域幅とLの値に依存する。40MHzのチャネルは、2つの20MHzの周波数セグメントを含む。L=1のときには、2つのEHT-SIGコンテンツチャネル(すなわちEHT-SIGコンテンツチャネル1およびEHT-SIGコンテンツチャネル2)が存在し、それぞれ最初および2番目の20MHz周波数セグメントにおいて送信される。L=2のときには、1つのみのEHT-SIGコンテンツチャネルが存在する。
図5Gは、80MHz EHT基本PPDUにおける2つのEHT-SIGコンテンツチャネル(すなわちEHT-SIGコンテンツチャネル1およびEHT-SIGコンテンツチャネル2)のマッピングの図を示している。L=1のときには、4つの20MHz周波数セグメントを含む80MHzチャネルにおいて、EHT-SIGコンテンツチャネル1が、最初および3番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、EHT-SIGコンテンツチャネル2が、2番目および4番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。L=2のときには、2つの40MHz周波数セグメントを含む80MHzチャネルにおいて、EHT-SIGコンテンツチャネル1が最初の40MHz周波数セグメントで送信され、EHT-SIGコンテンツチャネル2が2番目の40MHz周波数セグメントで送信される。
図5Hは、80+80MHzまたは160MHz EHT基本PPDUにおける2つのEHT-SIGコンテンツチャネルのマッピングを示している。L=1のときには、8つの20MHz周波数セグメントを含む80+80MHzまたは160MHzチャネルにおいて、EHT-SIGコンテンツチャネル1が、最初、3番目、5番目、および7番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、EHT-SIGコンテンツチャネル2が、2番目、4番目、6番目、および8番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。L=2のときには、4つの40MHzの周波数セグメントを含む80+80MHzまたは160MHzのチャネルにおいて、EHT-SIGコンテンツチャネル1が最初と3番目の40MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、EHT-SIGコンテンツチャネル2が2番目と4番目の40MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。
図5Iは、160+160MHzまたは320MHz EHT基本PPDUにおける2つのEHT-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。L=1のときには、16個の20MHz周波数セグメントを含む160+160MHzまたは320MHzチャネルにおいて、EHT-SIGコンテンツチャネル1が、最初、3番目、5番目、7番目、9番目、11番目、13番目、および15番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、EHT-SIGコンテンツチャネル2が、2番目、4番目、6番目、8番目、10番目、12番目、14番目、および16番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。L=2のときには、8つの40MHz周波数セグメントを含む160+160MHzまたは320MHzチャネルにおいて、EHT-SIGコンテンツチャネル1が、最初、3番目、5番目、7番目の40MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、EHT-SIGコンテンツチャネル2が、2番目、4番目、6番目、および8番目の40MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。
様々な実施形態において、複数のSTAに送信されるEHT PPDUの場合、ユーザ固有(User Specific)フィールドは、1つまたは複数のユーザブロック(User Block)フィールドから構成することができ、各ユーザブロック(User Block)フィールドは、1つまたは2つのユーザ(User)フィールドを含む。例えば、図5Jおよび図5Kに示したように、ユーザ固有(User Specific)フィールド512は、3つのユーザブロック(User Block)フィールド1,2,3を含み、ユーザブロック(User Block)フィールド1は、ユーザ(User)フィールド1およびユーザ(User)フィールド2のような2つのユーザ(User)フィールドを含み、ユーザブロック(User Block)フィールド2は、ユーザ(User)フィールド3およびユーザ(User)フィールド4のような2つのユーザ(User)フィールドを含み、ユーザブロック(User Block)フィールド3は、1つのユーザ(User)フィールド5を含み、各ユーザブロック(User Block)フィールド1,2,3の1つまたは2つのユーザ(User)フィールドには、誤り検出用のCRCフィールドおよびテールビットが付加されている。一実施形態では、最後のユーザブロックは、奇数または偶数を示す、ユーザ固有(User Specific)フィールド512において許可されるユーザフィールドの総数に応じて、1つまたは2つのユーザフィールドから構成することができる。
しかしながら、共通(Common)フィールド1および共通(Common)フィールド2を含む共通(Common)フィールドは、一緒に符号化する(オプション1)、または別々に符号化する(オプション2)ことができ、結果としてEHT-SIGフィールドフォーマットの2種類のオプションが存在する。図5Jは、複数のSTAに送信されるEHT基本PPDUにおいて、共通(Common)フィールド1と共通(Common)フィールド2が一緒に符号化される(オプション1)場合の、EHT-SIGフィールド504のフォーマットの例を示している。この実施形態では、共通(Common)フィールド510において、共通(Common)フィールド1 510aに続いて共通(Common)フィールド2 510bが存在し、このフィールド510bに1ブロックのCRCフィールドおよびテールビットが付加されている。一緒に符号化される共通(Common)フィールドを有するこのようなEHT-SIGフィールドのフォーマットの利点として、EHT-SIGフィールドで使用されるCRCフィールドおよびテールビットの数が減り、したがってシグナリングオーバーヘッドを減少させることができる。
図5Kは、複数のSTAに送信されるEHT基本PPDUにおいて、共通(Common)フィールド510が別々に符号化される(オプション2)場合の、EHT-SIGフィールド504のフォーマットの例を示している。この実施形態では、別々に符号化された各フィールド(すなわち共通(Common)フィールド1 510aおよび共通(Common)フィールド2 510b)の最後に、CRCフィールドおよびテールビットを含めることができる。
しかしながら一実施形態では、U-SIGフィールド502のEHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドが、全帯域MU-MIMO伝送を示す「1」に設定されている場合、共通(Common)フィールド2が存在しなくてもよい。この場合、複数のSTAに送信されるEHT基本PPDUのフォーマットのオプション1およびオプション2の両方が同じになる。
Figure 2023511251000004
EHT基本PPDU 500が複数のSTAに送信されるときの共通(Common)フィールド1 510aおよび共通(Common)フィールド2 510bのフォーマットの例を、それぞれ表3および表14に示す。共通(Common)フィールド1 510aは、LDPCエクストラシンボルセグメント(LDPC Extra Symbol Segment)サブフィールド、プリFECパディング係数(Pre-FEC Padding Factor)サブフィールド、PE曖昧性解消(PE Disambiguity)サブフィールド、ドップラー(Doppler)サブフィールド、GI-LTFサイズ(GI-LTF Size)サブフィールド、EHT-LTFモード(EHT-LTF Mode)サブフィールド、およびEHT-LTFシンボル数およびミッドアンブル周期性(Number Of EHT-LTF Symbols And Midamble Periodicity)サブフィールドを含むことができる。共通(Common)フィールド1は、12ビットのフィールドサイズを有し、すべてのEHT-SIGコンテンツチャネルにわたり同じである。共通(Common)フィールド2 510bは、RU割当て(RU Allocation)フィールドおよび中央26トーンRU(Center 26-Tone RU)フィールドを含むことができる。1つまたは複数の20MHzの周波数セグメントに対応するEHT-SIGコンテンツチャネルのRU割当て(RU Allocation)サブフィールドは、RUのサイズおよび周波数領域内のそれらの配置を含むRU割当てを示し、プリアンブルパンクチャリングパターンも示すことができる。RU割当て(RU Allocation)サブフィールドおよび中央26トーンRU(Center 26-Tone RU)サブフィールドは、EHT基本PPDUのBWに応じて異なるフィールドサイズを有する。また、共通(Common)フィールド2は、EHT-SIGコンテンツチャネル間で、RU割当てに応じて異なることがある。なお、U-SIGフィールド502のEHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)サブフィールドが「1」に設定されているときには、共通(Common)フィールド2が存在しない。
非MU MIMO割当ておよびMU MIMO割当ての場合におけるユーザ(User)フィールドのフォーマットの例を、それぞれ表4および表5に示す。非MU MIMO割当ての場合、ユーザ(User)フィールドは、STA IDフィールド、EHT MCSフィールド、DCMフィールド、NSTSフィールド、符号化(Coding)フィールド、およびビームフォーミング(Beamformed)フィールドを含むことができ、一方、MU MIMO割当ての場合、ユーザ(User)フィールドは、STA IDフィールド、EHT MCSフィールド、空間構成(Spatial Configuration)フィールド、および符号化(Coding)フィールドを含むことができる。なお表3~表5および表14に記載された共通(Common)フィールド1、共通(Common)フィールド2、およびユーザ(User)フィールドのすべてのフィールドの標準的な定義、プロトコル、および機能は、本明細書で特に指定されていない限り、802.11ax仕様から得られることが、この技術分野における通常の技術を有する者には明らかであろう。
Figure 2023511251000005
Figure 2023511251000006
表15は、本開示において提供される様々な実施形態に係る、EHT-SIGフィールドが符号化される方法に応じたEHT基本PPDUにおける異なるEHT-SIGフィールドのフォーマットについて要約したものである。EHT基本PPDUが単一のSTAに送信されるとき、すなわちU-SIGフィールドのSU/MUフラグ(SU/MU Flag)フィールドが「0」に設定されるときには、EHT-SIGフィールドの共通(Common)フィールドは単一の共通(Common)フィールド1を含み、ユーザ固有(User Specific)フィールドは単一のユーザ(User)フィールドを含む。共通(Common)フィールドとユーザ固有(User Specific)フィールドは、別々に符号化する(すなわちオプション1)、または一緒に符号化する(すなわちオプション2)ことができる。一方、EHT基本PPDUが複数のSTAに送信されるとき、すなわちU-SIGフィールドのSU/MUフラグ(SU/MU Flag)フィールドが「1」に設定されるときには、共通(Common)フィールドとユーザ固有(User Specific)フィールドは別々に符号化される。共通(Common)フィールドは、共通(Common)フィールド1を含み、U-SIGフィールドのEHT圧縮(EHT Compression)フィールドが「0」に設定されている場合には、さらに共通(Common)フィールド2を含む。共通(Common)フィールド1と共通(Common)フィールド2は、一緒に符号化する(すなわちオプション1)、または別々に符号化する(すなわちオプション2)ことができる。
図6は、EHT TB PPDU 600のフォーマットの例を示している。EHT TB PPDU 600は、EHT基本PPDU 500に類似する構造を有するが、EHT-SIGフィールド504を有さない。EHT TB PPDU 600は、L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、FIFフィールド、U-SIGフィールド602、EHT-STFフィールド、EHT-LTFフィールド、データ(Data)フィールド、およびPEフィールドを含むことができる。L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、およびU-SIGフィールド602は、プリEHT変調フィールドとしてグループ化することができ、EHT-STFフィールド、EHT-LTFフィールド、データ(Data)フィールド、およびPEフィールドは、EHT変調フィールドとしてグループ化することができる。EHT TB PPDUは、要求するトリガーフレームに応答するトリガーベースの通信に使用することができる。例えば、EHT TB PPDUは、図4Aに示したように、EHT基本PPDU 410がSTA 404,406に送信され、1つまたは複数のトリガーフレームを含むとき、STA 404,406がBAフレーム414,415を送信するのに使用することができる。
表6は、EHT TB PPDU 600のU-SIGフィールド602のフォーマットの例を示している。EHT基本PPDU 500と同様に、U-SIGフィールド602は、U-SIG1およびU-SIG2という2つの部分を含み、各部分が26個のデータビットを含む。この実施形態では、バージョンに依存しないすべてのビットをU-SIG1に含めることができる。U-SIGフィールド602の第1の部分(すなわちU-SIG1)は、PHYバージョン識別子(PHY Version Identifier)フィールド、UL/DLフラグ(UL/DL Flag)フィールド、BSSカラー(BSS Color)フィールド、TXOP持続時間(TXOP Duration)フィールド、PPDUフォーマット(PPDU Format)フィールド、およびBWフィールドを含む。PHYバージョン識別子(PHY Version Identifier)フィールドは、802.11beから始まる正確なPHYバージョンを識別するために使用される。U-SIGフィールド602の第2の部分(すなわちU-SIG2)は、空間再利用(Spatial Reuse)1から4フィールドと、それに続くCRCフィールドおよびテールビットを含む。U-SIGフィールド602のフィールドの一部(例えばBWフィールドおよび空間再利用(Spatial Reuse)1から4フィールド)の情報は、EHT TB PPDU 600の送信を要求する対応するトリガーフレームからコピーすることができる。なお、EHT TB PPDU 600のU-SIGフィールド602のフィールドの大部分の標準的な定義、プロトコル、および機能は、802.11ax仕様から得られることが、この技術分野における通常の技術を有する者には明らかであろう。
Figure 2023511251000007
図4Bは、別の実施形態に係るダウンリンク通信を図解したフローチャート420を示しており、ダウンリンク通信は、AP 422と単一の通信装置424との間、またはAP 422とSTA 424,426のような複数の通信装置との間の通信である。コンテンションベースのチャネルアクセス手順、例えばEDCA手順をブロック428によって示してあり、SIFS 431を示してある。AP 422は、それぞれが同じ数のデータビットを含む第1の部分、第2の部分、および第3の部分を有する第1の信号フィールドを含む送信信号(例えばEHT SU PPDUまたはEHT MU PPDU)430を生成することができ、第1の信号フィールドの第2の部分および第3の部分のデータビットはバージョン非依存ビットを含まない。送信信号430の第1の信号フィールドの第1の部分は、送信信号430がSTA 424またはSTA 424,426に送信されるかどうかにかかわらず、単一のフォーマットを有することができる。送信信号430の第1の信号フィールドの第2の部分または第3の部分は、送信信号430がSTA 424またはSTA 424,426のいずれに送信されるかに応じて異なるフォーマットを有することができる。一実施形態では、送信信号430は、送信信号430がSTA 424,426に送信されるときには第2の信号フィールドを含むことができる。この場合、第1の信号フィールドは、第2の信号フィールドを解釈するための情報を含む。一実施形態では、第1の信号フィールドは、送信信号430がSTA 424に送信されるとき、プリアンブルパンクチャリングビットマップを含むことができる。AP 422の無線送信機は、生成された送信信号430をSTA 424またはSTA 424,426に送信することができる。
送信信号430の最後のシンボルが送信された後、SIFS 431が有効になり、432において、STA 424,426の無線送信機は、送信信号430がSTA 424,426に送信されるとき、それぞれのBAフレーム434,435を同時に送信することができ、またはSTA 424の無線送信機は、送信信号430がSTA 424に送信されるとき、自身のBAフレーム434を送信することができる。
本開示によれば、EHT SU PPDUおよびEHT MU PPDUは、非トリガーベースの通信に使用することができる。特に、EHT SU PPDUは、単一のSTAに送信する場合に使用され、EHT MU PPDUは、複数のSTAに送信する場合に使用される。
図7Aおよび図7Bは、EHT SU PPDU 700およびEHT MU PPDU 704のそれぞれのフォーマットの例を示している。EHT MU PPDU 704は、EHT基本PPDU 500に類似するフォーマットを有し、L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、U-SIGフィールド702、EHT-SIGフィールド708、EHT-STFフィールド、EHT-LTFフィールド、データ(Data)フィールド、およびPEフィールドを含む。なお、L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、U-SIGフィールド702、およびEHT-SIGフィールド708は、プリEHT変調フィールドとしてグループ化することができ、EHT-STFフィールド、EHT-LTFフィールド、データ(Data)フィールド、およびPEフィールドは、EHT変調フィールドとしてグループ化することができる。一方、EHT SU PPDU 700は、EHT基本PPDU 500に類似するフォーマットを含むことができるが、EHT-SIGフィールドを有さない。これによりEHT SU PPDUのシグナリングオーバーヘッドを減少させることができ、これは有利である。
U-SIGフィールド702は、すべてのバージョン非依存ビットに加えて、EHT SU PPDUの場合にはすべてのバージョン依存ビット、EHT MU PPDUの場合にはバージョン依存ビットの一部を含む。様々な実施形態によれば、U-SIGフィールド702は、2個のOFDMシンボルの持続時間を有する。U-SIGフィールド702のデータビットは、802.11axのHE-SIG-Aフィールドと同様に、一緒に符号化されて変調される。U-SIGフィールド702の変調データビットは、802.11axのHE-SIG-Aフィールドと同様に、2個のOFDMシンボルの各々の52個のデータトーンにマッピングされる。
本開示において、U-SIGフィールド702は、EHT SU PPDU 700またはEHT MU PPDU 704のBWに応じて、1つまたは2つのコンテンツチャネルを含む。具体的には、20MHz EHT SU PPDUまたはEHT MU PPDUのU-SIGフィールド702は、1つのU-SIGコンテンツチャネルを含み、40MHz以上のBWを有するEHT SU PPDUまたはEHT MU PPDUのU-SIGフィールド702は、2つのU-SIGコンテンツチャネルを含む。
図7Cは、40MHz EHT SU PPDUまたはEHT MU PPDUにおける2つのU-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。40MHzのチャネルは、2つの20MHzの周波数セグメントを含む。2つのU-SIGコンテンツチャネル(すなわちU-SIGコンテンツチャネル1およびU-SIGコンテンツチャネル2)は、それぞれ最初と2番目の20MHz周波数セグメントにおいて送信される。図7Dは、80MHz EHT SU PPDUまたはEHT MU PPDUにおける2つのU-SIG-Bコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。80MHzのチャネルは、4つの20MHzの周波数セグメントを含む。U-SIGコンテンツチャネル1は、最初と3番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、U-SIGコンテンツチャネル2は、2番目と4番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。
図7Eは、80+80MHzまたは160MHz EHT MU PPDUにおける2つのU-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。80+80MHzまたは160MHzのチャネルは、8つの20MHzの周波数セグメントを含み、U-SIGコンテンツチャネル1は、最初、3番目、5番目、および7番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、U-SIGコンテンツチャネル2は、2番目、4番目、6番目、および8番目の20MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。図7Fは、160+160MHzまたは320MHz EHT MU PPDUにおける2つのU-SIGコンテンツチャネルのマッピングの図を示している。160+160MHzまたは320MHzのチャネルは、16個の20MHzの周波数セグメントを含み、U-SIGコンテンツチャネル1は、最初、3番目、5番目、7番目、9番目、11番目、13番目、および15番目の20MHzの周波数セグメントにおいて複製されて送信され、U-SIGコンテンツチャネル2は、2番目、4番目、6番目、8番目、10番目、12番目、14番目、および16番目の20MHzの周波数セグメントにおいて複製されて送信される。L=2のときには、8つの40MHz周波数セグメントを含む160+160MHzまたは320MHzチャネルにおいて、U-SIGコンテンツチャネル1は、最初、3番目、5番目、および7番目の40MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信され、U-SIGコンテンツチャネル2は、2番目、4番目、6番目、および8番目の40MHz周波数セグメントにおいて複製されて送信される。
本開示によれば、U-SIGフィールド702は、U-SIG1 710、U-SIG2 712、およびU-SIG3 714という3つの部分を含み、それぞれが26個のデータビットを含む。U-SIG1 710は、すべてのバージョン非依存ビットとバージョン依存ビットの一部とを含み、U-SIG2 712およびU-SIG3 714は、残りのバージョン依存ビットを含む。図7Gおよび図7Hは、それぞれU-SIGコンテンツチャネル1およびU-SIGコンテンツチャネル2のフォーマットの例を示している。U-SIGコンテンツチャネル1は、U-SIG1 710およびU-SIG2 712を含むことができ、U-SIGコンテンツチャネル2は、U-SIG1 710およびU-SIG3 714を含むことができる。一実施形態では、U-SIGコンテンツチャネル1は、20MHz EHT SU PPDUまたはEHT MU PPDUを解釈するために必要であるバージョン依存ビットを含む。U-SIG1 710がU-SIGコンテンツチャネル1および2の両方に含まれるこのような構成の効果として、レガシーSTAが、任意のU-SIGコンテンツチャネルを復号して、バージョンに依存しない情報を得ることができる。
Figure 2023511251000008
表7は、EHT SU PPDUまたはEHT MU PPDUのU-SIGフィールドのU-SIG1 710のフォーマットの例を示している。U-SIG1 710は、PHYバージョン識別子(PHY Version Identifier)フィールド、UL/DLフラグ(UL/DL Flag)フィールド、BSSカラー(BSS Color)フィールド、TXOP持続時間(TXOP Duration)フィールド、PPDUフォーマット(PPDU Format)フィールド、BWフィールド、LDPCエクストラシンボルセグメント(LDPC Extra Symbol Segment)フィールド、プリFECパディング係数(Pre-FEC Padding Factor)フィールド、および曖昧性解消(Disambiguity)フィールドを含むことができる。PHYバージョン識別子(PHY Version Identifier)フィールドが802.11beを指すとき、PPDUフォーマット(PPDU Format)フィールドは、EHT SU PPDUを示す場合は「0」、EHT MU PPDUを示す場合は「1」、EHT TB PPDUを示す場合は「2」に設定される。プリアンブルパンクチャリングモードは、PPDUのBWが80MHz以上の場合にのみ許可される。これに基づき、BWフィールドは、20MHzの場合は「0」、40MHzの場合は「1」、80MHz非プリアンブルパンクチャリングモードの場合は「2」、160MHzおよび80+80MHz非プリアンブルパンクチャリングモードの場合は「3」、320MHzおよび160+160MHz非プリアンブルパンクチャリングモードの場合は「4」、80MHzプリアンブルパンクチャリングモードの場合は「5」、160MHzおよび80+80MHzプリアンブルパンクチャリングモードの場合は「6」、320MHzおよび160+160MHzプリアンブルパンクチャリングモードの場合は「7」に設定される。
Figure 2023511251000009
表8は、PPDUフォーマット(PPDU Format)フィールドがEHT MU PPDUを指すときのU-SIGフィールドのU-SIG2 712のフォーマットの例を示している。この例では、U-SIG2は、EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールド、EHT-SIG EHT MCSフィールド、EHT-SIG DCMフィールド、EHT-SIGシンボルまたはMU-MIMOユーザ数(Number Of EHT-SIG Symbols Or MU-MIMO Users)フィールド、STBCフィールド、ドップラー(Doppler)フィールド、GI-LTFサイズ(GI-LTF Size)フィールド、EHT-LTFシンボル数およびミッドアンブル周期性(Number of EHT-LTF Symbols And Midamble Periodicity)フィールド、CRCフィールド、およびテールビットを含むことができる。表9は、PPDUフォーマット(PPDU Format)フィールドがEHT SU PPDUを指すときのU-SIGフィールドのU-SIG2 712のフォーマットの例を示している。この例では、U-SIG2は、EHT MCSフィールド、DCMフィールド、ビームフォーミング(Beamformed)フィールド、ビーム変更(Beam Change)フィールド、STBCフィールド、ドップラー(Doppler)フィールド、GI-LTFサイズ(GI-LTF Size)フィールド、NSTSおよびミッドアンブル周期性(NSTS And Midamble Periodity)フィールド、CRCフィールド、およびテールビットを含むことができる。
Figure 2023511251000010
表10は、PPDUフォーマット(PPDU Format)フィールドがEHT SU PPDUを指すときのU-SIGフィールドのU-SIG3 714のフォーマットの例を示している。この例では、U-SIG3は、EHT-LTFモード(EHT-LTF Mode)フィールド、空間再利用(Spatial Reuse)フィールド、NSTS MSB(最上位ビット)フィールド、プリアンブルパンクチャリングビットマップ(Preamble Puncturing Bitmap)フィールド、CRCフィールド、およびテールビットを含むことができる。U-SIGフィールドの固定ビット幅のため、プリアンブルパンクチャリングビットマップ(Preamble Puncturing Bitmap)フィールドは7ビットの固定ビット幅を有する。U-SIG1においてBWフィールドが20MHz、40MHz、80MHz、160/80+80MHz、または320/160+160MHzの非プリンブルパンクチャリングモードを指す実施形態では、プリアンブルパンクチャリングビットマップ(Preamble Puncturing Bitmap)フィールドは予備となる。BWフィールドが80MHzプリアンブルパンクチャリングモードを指すときには、最初の3ビットの各々が、プライマリ20MHzではない20MHzの周波数セグメントがパンクチャリングされているかどうかを示し、残りの4ビットは予備となる。BWフィールドが160MHzおよび80+80MHzプリアンブルパンクチャリングモードを指すときには、各ビットは、プライマリ20MHzではない20MHzの周波数セグメントがパンクチャリングされているかどうかを示す。BWフィールドが320MHzおよび160+160MHzプリアンブルパンクチャリングモードを指すときには、各ビットは、プライマリ40MHzではない40MHzの周波数セグメントがパンクチャリングされているかどうかを示す。このように、上記の特徴によって、EHT SU PPDUを使用して単一のSTAに送信されるPPDUのプリアンブルパンクチャリングを可能にすることができ、これは有利である。
Figure 2023511251000011
表11は、PPDUフォーマット(PPDU Format)フィールドがEHT MU PPDUを指しているとき、すなわち「1」に設定されているときのU-SIGフィールドのU-SIG3 714のフォーマットの例を示している。この例では、U-SIG3は、EHT-LTFモード(EHT-LTF Mode)フィールド、空間再利用(Spatial Reuse)フィールド、EHT-LTFシンボルMSB数(Number Of EHT-LTF Symbols MSB)フィールド、CRCフィールド、およびテールビットを含むことができる。EHT SU PPDUおよびMU PPDUの上記のU-SIG3の例では、20MHz EHT PPDUが、サブキャリアインターリーブされない最大8個のEHT-LTFシンボルを含み、パラメータ化空間再利用(PSR:parameterized spatial reuse)ベースの空間再利用動作が許可されないものと想定している。したがって、U-SIG3 714は、20MHz EHT PPDUを解釈するために必要ではない。なお表10~表14に記載されているU-SIGフィールドのすべてのフィールドの標準的な定義、プロトコル、および機能は、本明細書で特に指定していない限り、802.11ax仕様から得られることが、この技術分野における通常の技術を有する者には明らかであろう。
Figure 2023511251000012
図7Bに戻り、EHT MU PPDU 704は、EHT-SIGフィールド708を含む。EHT-SIGフィールド708は、EHT MU PPDU 704の残りのバージョン依存ビットを含むことができる。EHT-SIGフィールド504と同様に、EHT基本PPDUが複数のSTAに送信されるとき、EHT-SIGフィールド708は可変MCSおよび可変長を有する。EHT-SIGフィールド708は、共通(Common)フィールドおよびユーザ固有(User Specific)フィールドを有し、これらをまとめてEHT-SIGコンテンツチャネルと称する。共通(Common)フィールドとユーザ固有(User Specific)フィールドは別々に符号化され、EHT MU PPDU 704のBWに応じて、1つまたは2つのEHT-SIGコンテンツチャネルが存在する。共通(Common)フィールド716は、共通(Common)フィールド2を含むことができる。ユーザ固有(User Specific)フィールドは、1つまたは複数のユーザ(User)フィールドを含む。
図7Iは、EHT MU PPDU 704のEHT-SIGコンテンツチャネルの例をより詳細に示している。共通(Common)フィールド716は、共通(Common)フィールド2 716b、CRCフィールド、およびテールビットを含む。共通(Common)フィールド2 716bは、図5Jから図5Kおよび表14に示したEHT基本PPDU 500の共通(Common)フィールド2 506bと同じフォーマットを有することができる。同様に、ユーザ固有(User Specific)フィールド718は、1つまたは複数のユーザブロック(User Block)フィールドから構成することができ、各ユーザブロック(User Block)フィールドは、1つまたは2つのユーザ(User)フィールドを含む。例えば、ユーザ固有(User Specific)フィールド718は、3つのユーザブロック(User Block)フィールド1,2,3を含むことができ、ユーザブロック(User Block)フィールド1は、ユーザ(User)フィールド1およびユーザ(User)フィールド2のような2つのユーザ(User)フィールドを含み、ユーザブロック(User Block)フィールド2は、ユーザ(User)フィールド3およびユーザ(User)フィールド4のような2つのユーザ(User)フィールドを含み、ユーザブロック(User Block)フィールド3は、1つのユーザ(User)フィールド5を含み、各ユーザブロック(User Block)フィールド1から3の1つまたは2つのユーザ(User)フィールドには、誤り検出用のCRCフィールドおよびテールビットが付加されている。一実施形態では、最後のユーザブロックは、奇数または偶数を指す、ユーザ固有(User Specific)フィールド718で許可されるユーザフィールドの総数に応じて、1つまたは2つのユーザフィールドから構成することができる。非MU-MIMO割当ておよびMU-MIMO割当てのためのユーザ(User)フィールドは、それぞれ表4および表5に示したEHT基本PPDU 500と同じフォーマットを有することができる。
図8は、EHT TB PPDU 800の別のフォーマットの例を示している。EHT TB PPDU 800は、EHT SU PPDU 700に類似する構造を有する。EHT TB PPDU 800は、L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、U-SIGフィールド802、EHT-STFフィールド、EHT-LTFフィールド、データ(Data)フィールド、およびPEフィールドを含むことができる。L-STFフィールド、L-LTFフィールド、L-SIGフィールド、RL-SIGフィールド、およびU-SIGフィールド802は、プリEHT変調フィールドとしてグループ化することができ、EHT-STFフィールド、EHT-LTFフィールド、データ(Data)フィールド、およびPEフィールドは、EHT変調フィールドとしてグループ化することができる。EHT TB PPDU 800は、要求するトリガーフレームに応答するトリガーベースの通信に使用される。例えば、EHT TB PPDUは、図4Bに示したように、EHT基本PPDU 430がSTA 424,426に送信され、1つまたは複数のトリガーフレームを含むとき、STA 424,426がBAフレーム434,435を送信するために使用することができる。
EHT TB PPDU 800のU-SIGフィールド802は、1つのU-SIGコンテンツチャネルを含む。U-SIGフィールド802は、U-SIG1およびU-SIG2という2つの部分を含み、それぞれ26個のデータビットを含む。表12は、EHT TB PPDU 800のU-SIGフィールド802のフォーマットの例を示している。U-SIGフィールド802の第1の部分、すなわちU-SIG1は、すべてのバージョン非依存ビットを含むことができ、PHYバージョン識別子(PHY Version Identifier)フィールド、UL/DLフラグ(UL/DL Flag)フィールド、BSSカラー(BSS Color)フィールド、TXOP持続時間(TXOP Duration)フィールド、PPDUフォーマット(PPDU Format)フィールド、およびBWフィールドを含む。PHYバージョン識別子(PHY Version Identifier)フィールドは、802.11beから始まる正確なPHYバージョンを識別するために使用される。U-SIGフィールド802の第2の部分、すなわちU-SIG2は、PPDUフォーマットに依存する情報である空間再利用(Spatial Reuse)1-4フィールドと、それに続くCRCフィールドおよびテールビットを含む。U-SIGフィールド802のフィールドの一部(例えばBWフィールドおよび空間再利用(Spatial Reuse)1-4フィールド)の情報は、EHT TB PPDU800の送信を要求する対応するトリガーフレームからコピーすることができる。なお、EHT TB PPDU 800のU-SIGフィールド802のフィールドの大部分の標準的な定義、プロトコル、および機能は、802.11ax仕様から得られることが、この技術分野における通常の技術を有する者には明らかであろう。
Figure 2023511251000013
図9は、様々な実施形態に係る通信装置900、例えばAPの構成を示している。図3に示した通信装置300の概略例と同様に、通信装置900は、回路902と、少なくとも1つの無線送信機910と、少なくとも1つの無線受信機912と、少なくとも1つのアンテナ914(簡潔さのため図9には1つのアンテナのみ描いてある)を含む。回路902は、コントローラ908が制御シグナリングの通信を行うために設計されているタスクをソフトウェアおよびハードウェアの支援下で実行するのに使用するための少なくとも1つのコントローラ908を含むことができる。回路902は、送信信号生成器904および受信信号処理器906をさらに含むことができる。少なくとも1つのコントローラ908は、送信信号生成器904および受信信号処理器906を制御することができる。送信信号生成器904は、フレーム生成器922と、制御シグナリング生成器924と、PPDU生成器926とを含むことができる。フレーム生成器922は、MACフレーム、例えばデータフレームまたはトリガーフレームを生成することができる。制御シグナリング生成器924は、生成されるPPDUの制御シグナリングフィールド(例えば、EHT基本PPDUまたはEHT MU PPDUのU-SIGフィールドおよびEHT-SIGフィールド、またはEHT SU PPDUのU-SIGフィールド)を生成することができる。PPDU生成器926は、PPDU(例えばEHT基本PPDU、EHT SU PPDU、またはEHT MU PPDU)を生成することができる。
受信信号処理器906は、受信信号のデータ部分(例えば、EHT基本PPDU、EHT SU PPDU、またはEHT TB PPDUのデータ(Data)フィールド)を復調および復号することのできるデータ復調器・復号器932を含むことができる。受信信号処理器906は、受信信号の制御シグナリング部分(例えば、EHT基本PPDU、EHT SU PPDU、またはEHT TB PPDUのU-SIGフィールド、EHT基本PPDUのEHT-SIGフィールド)を復調して復号することのできる制御復調器・復号器934をさらに含むことができる。少なくとも1つのコントローラ908は、制御信号パーサー942およびスケジューラ944を含むことができる。スケジューラ944は、ダウンリンクSUまたはMU送信の割当てのためのRU情報およびユーザ固有の割当て情報、ならびにアップリンクMU送信の割当てのためのトリガー情報を決定することができる。制御信号パーサー942は、受信信号の制御シグナリング部分と、スケジューラ944によって共有されるアップリンクMU送信の割当てのためのトリガー情報とを解析し、データ復調器・復号器932が受信信号のデータ部分を復調および復号するのを支援することができる。
図10は、様々な実施形態に係る通信装置1000、例えばSTAの構成を示している。図3に示した通信装置300の概略例と同様に、通信装置1000は、回路1002と、少なくとも1つの無線送信機1010と、少なくとも1つの無線受信機1012と、少なくとも1つのアンテナ1014(簡潔さのため図10には1つのアンテナのみ描いてある)とを含む。回路1002は、コントローラ1008が制御シグナリングの通信を行うために設計されているタスクをソフトウェアおよびハードウェアの支援下で実行するのに使用するための少なくとも1つのコントローラ1008を含むことができる。回路1002は、送信信号処理器1004および受信信号生成器1006をさらに含むことができる。少なくとも1つのコントローラ1008は、送信信号処理器1004および受信信号生成器1006を制御することができる。受信信号処理器1006は、データ復調器・復号器1032と、制御復調器・復号器1034とを含むことができる。制御復調器・復号器1034は、受信信号の制御シグナリング部分(例えば、EHT基本PPDUまたはEHT MU PPDUのU-SIGフィールドおよびEHT-SIGフィールド、またはEHT SU PPDUのU-SIGフィールド)を復調および復号することができる。データ復調器・復号器1032は、自身の割当てのRU情報およびユーザ固有の割当て情報に従って、受信信号のデータ部分(例えば、ETH基本PPDU、EHT SU PPDU、またはEHT MU PPDUのデータフィールド)を復調および復号することができる。
少なくとも1つのコントローラ1008は、制御信号パーサー1042と、スケジューラ1044と、トリガー情報パーサー1046とを含むことができる。制御信号パーサー1042は、受信信号の制御シグナリング部分(例えば、EHT基本PPDUまたはEHT MU PPDUのU-SIGフィールドおよびEHT-SIGフィールド、またはEHT SU PPDUのU-SIGフィールド)を解析し、データ復調器・復号器1032が受信信号のデータ部分(例えば、EHT基本PPDU、EHT SU PPDU、またはEHT MU PPDUのデータフィールド)を復調および復号するのを支援することができる。トリガー情報パーサー1048は、受信信号のデータ部分に含まれる受信されたトリガーフレームから、自身のアップリンク割当てのためのトリガー情報を解析することができる。送信信号生成器1004は、生成されるPPDUの制御シグナリングフィールド(例えば、EHT基本PPDU、EHT SU PPDU、またはEHT TB PPDUのU-SIGフィールド)を生成することのできる制御シグナリング生成器1024を含むことができる。送信信号生成器1004は、PPDU(例えば、EHT基本PPDU、EHT SU PPDU、またはEHT TB PPDU)を生成するPPDU生成器1026をさらに含むことができる。送信信号生成器1004は、MACフレーム(例えばデータフレーム)を生成するフレーム生成器1022をさらに含むことができる。
ここまで説明したように、本開示の実施形態は、非常に高いスループットのMIMO WLANネットワークにおいて制御シグナリングを行う高度な通信システム、通信方法、および通信装置を提供し、MIMO WLANネットワークにおけるスペクトル効率を向上させる。
本開示は、ソフトウェアによって、ハードウェアによって、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって、実施することができる。上述した各実施形態の説明において使用されている各機能ブロックは、その一部または全体を、集積回路などのLSIによって実施することができ、各実施形態において説明した各プロセスは、その一部または全体を、同じLSIまたはLSIの組合せによって制御することができる。LSIは、複数のチップとして個別に形成する、または、機能ブロックの一部またはすべてが含まれるように1個のチップを形成することができる。LSIは、自身に結合されたデータ入出力部を含むことができる。LSIは、集積度の違いに応じて、IC、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIとも称される。しかしながら、集積回路を実施する技術は、LSIに限定されず、専用回路、汎用プロセッサ、または専用プロセッサを使用することによって実施することができる。さらには、LSIの製造後にプログラムすることのできるFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ:Field Programmable Gate Array)や、LSI内部に配置されている回路セルの接続および設定を再設定できるリコンフィギャラブルプロセッサ(reconfigurable processor)を使用することもできる。本開示は、デジタル処理またはアナログ処理として実施することができる。半導体技術または別の派生技術が進歩する結果として、将来の集積回路技術がLSIに置き換わる場合、その将来の集積回路技術を使用して機能ブロックを集積化することができる。バイオテクノロジを応用することもできる。
本開示は、通信装置と呼ばれる、通信の機能を有する任意の種類の装置、デバイス、またはシステムによって実施することができる。
通信装置は、送受信機および処理/制御回路を備えていることができる。送受信機は、受信機および送信機を備えている、および/または、受信機および送信機として機能することができる。(送信機および受信機としての)送受信機は、増幅器、RF変調器/復調器、および1つまたは複数のアンテナを含むRF(無線周波数)モジュールを含むことができる。
このような通信装置の非限定的ないくつかの例としては、電話(例:携帯電話、スマートフォン)、タブレット、パーソナルコンピュータ(PC)(例:ラップトップ、デスクトップ、ノートブック)、カメラ(例:デジタルスチル/ビデオカメラ)、デジタルプレイヤー(デジタルオーディオ/ビデオプレイヤー)、ウェアラブルデバイス(例:ウェアラブルカメラ、スマートウォッチ、トラッキングデバイス)、ゲームコンソール、電子書籍リーダー、遠隔医療/テレメディシン(リモート医療・医薬)装置、通信機能を提供する車両(例:自動車、飛行機、船舶)、およびこれらのさまざまな組合せ、が挙げられる。
通信装置は、携帯型または可搬型に限定されず、非携帯型または据え付け型である任意の種類の装置、デバイス、またはシステム、例えば、スマートホームデバイス(例:電化製品、照明、スマートメーター、制御盤)、自動販売機、および「モノのインターネット(IoT:Internet of Things)」のネットワーク内の任意の他の「モノ」なども含むことができる。
通信は、例えばセルラーシステム、無線LANシステム、衛星システム、およびこれらのさまざまな組合せを通じて、データを交換することを含むことができる。
通信装置は、本開示の中で説明した通信の機能を実行する通信デバイスに結合されたコントローラやセンサなどのデバイスを備えることができる。例えば、通信装置は、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスによって使用される制御信号またはデータ信号を生成するコントローラまたはセンサ、を備えていることができる。
通信装置は、インフラストラクチャ設備、例えば、上の非限定的な例における装置等の装置と通信する、またはそのような装置を制御する基地局、アクセスポイント、および任意の他の装置、デバイス、またはシステムなどを、さらに含むことができる。
様々な実施形態のいくかの特性はデバイスを参照しながら説明されているが、対応する特性は様々な実施形態の方法にもあてはまり、逆も同様である。
特定の実施形態において示した本開示には、広範に説明した本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく、多数の変更および/または修正を行い得ることが、当業者には理解されるであろう。したがって本明細書における実施形態は、あらゆる点において説明を目的としており、本発明を制限するものではないものとみなされたい。
Figure 2023511251000014
Figure 2023511251000015
Figure 2023511251000016

Claims (15)

  1. 通信装置であって、
    動作時に、それぞれが同じ数のデータビットを含む第1の部分および第2の部分を有する第1の信号フィールドを含む送信信号を生成する回路であって、前記第1の信号フィールドの前記第2の部分の前記データビットが、バージョン非依存ビットを含まない、前記回路と、
    動作時に、前記生成された送信信号を送信する送信器と、
    を備える、通信装置。
  2. 1つまたは複数の別の通信装置との非トリガーベースの通信において、前記第1の信号フィールドが単一のフォーマットを有する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 非トリガーベースの通信において、前記送信信号が、バージョン依存ビットの一部を含む第2の信号フィールドを含む、
    請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記第2の信号フィールドが、前記送信信号が1つの別の通信装置に送信されるときのフォーマットと、前記送信信号が2つ以上の別の通信装置に送信されるときの別のフォーマットとを有する、
    請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記送信信号が1つの別の通信装置に送信されるときに、前記第2の信号フィールドがプリアンブルパンクチャリングビットマップを含む、
    請求項3に記載の通信装置。
  6. 前記プリアンブルパンクチャリングビットマップが、前記送信信号の帯域幅に応じた可変のビット幅を有する、
    請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記第1の信号フィールドが、前記第2の信号フィールドを解釈するための情報を含む、
    請求項3に記載の通信装置。
  8. 通信装置であって、
    動作時に、それぞれが同じ数のデータビットを含む第1の部分および第2の部分を有する第1の信号フィールドを含む送信信号を受信する受信機であって、前記第1の信号フィールドの前記第2の部分の前記データビットが、バージョン非依存ビットを含まない、前記受信機と、
    前記受信した送信信号を処理する回路と、
    を備える、通信装置。
  9. 前記送信信号が前記通信装置のみによって受信されるか、または前記通信装置および1つまたは複数の別の通信装置によって受信されるかにかかわらず、前記第1の信号フィールドが、非トリガーベースの通信において単一のフォーマットを有する、
    請求項8に記載の通信装置。
  10. 非トリガーベース通信において、前記送信信号が、バージョン依存ビットの一部を含む第2の信号フィールドを含む、
    請求項8に記載の通信装置。
  11. 前記第2の信号フィールドが、前記送信信号が前記通信装置のみによって受信されるときのフォーマットと、前記送信信号が前記通信装置および1つまたは複数の別の通信装置によって受信されるときの別のフォーマットとを有する、
    請求項10に記載の通信装置。
  12. 前記送信信号が前記通信装置のみによって受信されるときに、前記第2の信号フィールドがプリアンブルパンクチャリングビットマップを含む、
    請求項10に記載の通信装置。
  13. 前記プリアンブルパンクチャリングビットマップが、前記送信信号の帯域幅に応じた可変のビット幅を有する、
    請求項12に記載の通信装置。
  14. 前記第1の信号フィールドが、前記第2の信号フィールドを解釈するための情報を含む、
    請求項10に記載の通信装置。
  15. 通信装置の通信方法であって、
    それぞれが同じ数のデータビットを含む第1の部分および第2の部分を有する第1の信号フィールドを含む送信信号を生成するステップであって、前記第1の信号フィールドの前記第2の部分が、バージョン非依存ビットを含まない、ステップと、
    前記生成された送信信号を送信するステップと、
    を含む、通信方法。
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