JP2023506120A - 石鹸ベース中の原料の悪臭の知覚を抑制または排除するための組成物 - Google Patents

石鹸ベース中の原料の悪臭の知覚を抑制または排除するための組成物 Download PDF

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Abstract

本開示は、悪臭打消し(悪臭中和)の分野に関する。より具体的には、これは、石鹸または石鹸ベースに関連する悪臭の知覚を抑制、低減、または排除するための組成物に関する。そのような組成物には、石鹸または石鹸ベースに関連する悪臭の知覚を大幅に低減する組み合わせで、(i)悪臭打消し剤として機能する賦香成分に関連する悪臭拮抗系、および(ii)少なくとも1つの悪臭中和系が含まれる。そのような組成物、送達システムと組み合わせたそれらの使用、および消費者製品におけるそれらの利用は、本開示の目的である。

Description

本開示は、悪臭の打ち消し(悪臭中和)の分野に関する。より具体的には、これは、石鹸または石鹸ベースに関連する悪臭の知覚を抑制、低減、または排除するための組成物の使用に関する。そのような組成物には、石鹸または石鹸ベースに関連する悪臭の知覚を大幅に低減する組み合わせで、(i)悪臭打消し剤として機能する賦香成分に関連する悪臭拮抗系、および(ii)少なくとも1つの悪臭中和系が含まれる。そのような組成物、送達システムと組み合わせたそれらの使用、および消費者製品におけるそれらの利用は、本開示の目的である。
発明の背景
悪臭として知覚される匂いは、多くの環境に存在し、我々の日常生活で経験されている。悪臭は、通常、2種以上の悪臭化合物の複雑な混合物であり、これらには、典型的には、様々なアミン、チオール、硫化物、短鎖脂肪族の不飽和酸、例えば脂肪酸、ならびにそれらの誘導体が含まれ得る。
一部の石鹸は、石鹸ベースを形成する、例えば動物獣脂および/または植物油などの悪臭を有する原料を含んでいる場合がある。そのような石鹸は、洗濯用固形石鹸、皮膚/体の洗浄用の固形石鹸などに使用される場合がある。多くの場合、石鹸には、(i)消費者に心地のよい香りを付与するために、および(ii)悪臭を有する原料をマスクするために、香料が含まれている。しかしながら、香料は高価である。
悪臭は人にとって心地よいものではないため、悪臭の知覚を低減または抑制するための悪臭打消し技術(MOC)が常に必要とされている。しかしながら、悪臭の原因となる化学物質は非常に強烈な臭いを発し、それらをマスクするために典型的に使用される臭気物質/賦香組成物よりもはるかに低い検出閾値を有している場合があるため、この課題は一般に非常に困難である。したがって、悪臭の許容可能なマスキングを実現するためには、過剰量の臭気物質/賦香組成物を使用しなければならない。
したがって、消費者によって知覚される悪臭が低減された固形石鹸が依然として必要とされている。本開示は、石鹸に関連する悪臭の知覚を大幅に低減する組み合わせで、(i)悪臭打消し剤として機能する賦香成分に関連する悪臭拮抗系、および(ii)少なくとも1つの悪臭中和系、を提供することによって、上述した課題に対する解決手段を提供する。
発明の概要
一態様では、本開示は、石鹸ベースの原料の悪臭の消費者による知覚を抑制、低減、または排除するのに有効な香料組成物の量を低減する方法であって、
石鹸ベースの原料の悪臭の知覚を抑制、低減、または排除するのに有効な量で、石鹸ベースに、(i)悪臭打消し剤として機能する賦香成分に関連する悪臭拮抗系、および(ii)少なくとも1つの悪臭中和系、を含む悪臭打消し組成物を添加することを含み、
石鹸ベースの原料の悪臭の知覚を抑制、低減、または排除するのに有効な量が、石鹸ベースに対して0.005~0.1重量%である、
方法を提供する。
一態様では、方法は、石鹸ベースの原料の悪臭の知覚を抑制、低減、または排除するのに有効な香料組成物の量を1~50%低減する。
一態様では、本開示は、
(i)悪臭打消し剤として機能する賦香成分に関連する悪臭拮抗系、および
(ii)少なくとも1つの悪臭中和系、
を含む悪臭打消し組成物を提供する。
一態様では、悪臭打消し組成物は、アンモニア系の臭気物質の知覚を抑制、低減、または排除する少なくとも1種の賦香原料をさらに含む。
一態様では、悪臭拮抗系は、悪臭打消し組成物に対して30~50重量%の量で悪臭打消し組成物中に存在する。
一態様では、悪臭拮抗系は、DMTS嗅覚受容体、インドール/スカトール嗅覚受容体、酪酸嗅覚受容体、およびp-クレゾール嗅覚受容体からなる群から選択される少なくとも1つの嗅覚受容体の活性を阻害する少なくとも1種の化合物を含む。
一態様では、少なくとも1つの嗅覚受容体の阻害は、原料の悪臭の消費者による知覚を阻害、低減、または抑制する。
一態様では、少なくとも1つの嗅覚受容体の活性を阻害する少なくとも1種の化合物は、酢酸ベンジル、酢酸イソボルニル、ウンデク-10-エナール、ウンデク-9-エナール、バージニアシダーウッドエッセンシャルオイル、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエナール、3,7-ジメチル-6-オクテン-1-オール、3,7-ジメチルオクト-6-エンニトリル、クマリン、デルタダマスコン、メチルイオノンガンマ、(Z)-3,4,5,6,6-ペンタメチルヘプト-3-エン-2-オン、2,6-ジメチルヘプト-5-エナール、メントン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセニル)ペント-4-エン-1-オン、パチュリエッセンシャルオイル、2,6-ノナジエナール、(2-tert-ブチルシクロヘキシル)アセテート、ベルトキシム、および2-メトキシナフタレンからなる群から選択される。
一態様では、少なくとも1つの悪臭中和系は、悪臭打消し組成物に対して5~20重量%の量で悪臭打消し組成物中に存在する。
一態様では、少なくとも1つの悪臭中和系は、以下からなる群から選択される:a)(i)式RCHOの少なくとも1種のアルデヒド[式中、Rは、1~12個の炭素原子を含む脂肪族の直鎖または分岐の飽和または不飽和の炭素鎖である];(ii)式RCORの少なくとも1種のケトン[式中、Rはエチル基またはメチル基であり、Rは1~12個の炭素原子を含む脂肪族の直鎖または分岐の飽和または不飽和の炭素鎖である];および(iii)式RCHOHの一級アルコール[式中、Rは、任意選択的に芳香族部位で置換されていてもよい、1~12個の炭素原子を含む脂肪族の直鎖または分岐の飽和または不飽和の炭素鎖である];からなる群から選択される少なくとも1つの成分を含む組成物;b)(i)α-ダマスコン、β-ダマスコン、γ-ダマスコン、δ-ダマスコン、α-ネオブテノン、(+-)-メチル-2,2-ジメチル-6-メチレン-1-シクロヘキサンカルボキシレート、α-またはβ-(E)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン(α-またはβ-イオノン)、α-メチル-イオノン、β-メチル-イオノン、γ-メチル-イオノン、1-(2,6,6-トリメチル-1(2)-シクロヘキセン-1-イル)-1,6-ヘプタジエン-3-オン、および1-(4,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オンからなる群から選択される少なくとも1つの成分;ならびに(ii)3-フェニル-2-プロペンニトリル、シトロニトリル、シトロネリルニトリル、2-プロピル-1-ヘプタニトリル、ドデカンニトリル、および3-(2,3-ジメチル-2(3)-シクロペンテン-1-イル)ブタンニトリルと3-(2-メチル-3-メチレン-1-シクロペンチル)ブタンニトリルとの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのニトリル成分;を含む組成物;ならびにc)a)とb)との組み合わせ。
一態様では、アンモニア系臭気物質の知覚を抑制、低減、または排除する少なくとも1種の賦香原料は、悪臭打消し組成物に対して0.01~20重量%の量で悪臭打消し組成物中に存在する。
一態様では、アンモニア系臭気物質の知覚を抑制、低減、または排除する少なくとも1種の賦香原料は、酢酸ベンジル、酢酸テルピニル、アセトフェノン、ウンデク-10-エナール、ヘンデカナール、ウンデク-9-エナール、アントラニル酸メチル、(5R)-2-メチル-5-プロプ-1-エン-2-イルシクロヘクス-2-エン-1-オン、バージニアシダーウッドエッセンシャルオイル、1,5,5,9-テトラメチル-13-オキサトリシクロ(8.3.0.0.(4.9))トリデカン、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエナール、3,7-ジメチル-6-オクテン-1-オール、3,7-ジメチルオクト-6-エンニトリル、3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-4,7-メタノインデン-6-イルアセテート、デルタダマスコン、ジフェニルオキシド、エチルバニリン、クローブリーフエッセンシャルオイル、メチルイオノンガンマ、(Z)-3,4,5,6,6-ペンタメチルヘプト-3-エン-2-オン、2,6-ジメチルヘプト-5-エナール、メントン、パチュリエッセンシャルオイル、ピポール、TBCH、(2-tert-ブチルシクロヘキシル)アセテート、メチルセドリルケトン、2-メトキシナフタレン、およびシネオールからなる群から選択される。
一態様では、本開示は、本明細書で提示される態様による悪臭打消し組成物を含む賦香組成物を提供する。
一態様では、本開示は、本明細書で提示される態様による悪臭打消し組成物を含む石鹸を提供する。
さらなる態様では、本発明は、本発明の悪臭打ち消し組成物を含む消費者製品を提供する。
消費者製品は、例えば、
- 高級香水、オードトワレ、コロン、またはアフターシェーブローションなどの香水;
- 液体洗剤、粉末洗剤、洗剤錠剤、固形洗剤、洗剤ペースト、洗剤パウチ、液体柔軟仕上げ剤、柔軟仕上げ剤シート、衣類加香剤、洗濯前処理剤、布地消臭剤、アイロン水、洗濯用漂白剤、カーペットパウダーまたはカーペット洗浄剤などのファブリックケア製品;
- シャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアクリーム、ヘアオイル、ヘアスタイリング製品(スプレー、ムース、またはジェルなど)、ヘアカラー製品、またはパーマ用製品などのヘアケア製品;
- フェイスクリーム、フェイスローション、シェービング製品(フォーム、クリーム、ジェル、またはオイルなど)、体および/もしくは手用の製品(ローション、クリーム、ジェル、またはオイルなど)、肌引き締め剤、脱毛剤、タルカムパウダー、フットケアクリームまたはローション、ベビーワイプ、クレンジングワイプ、保湿剤入りワイプ、日焼け止め製品(スプレー、ローション、クリーム、またはオイルなど)、アフターサンローション、またはセルフタンニング製品などのスキンケア製品;
- ボディデオドラントスプレー、ロールオンデオドラント、デオドラントスティック、デオドラントクリーム、制汗剤スプレー、制汗剤スティック、ロールオン制汗剤液体、制汗剤スティック、または制汗剤クリームなどのボディデオドラントまたは制汗剤製品;
- 固形石鹸、シャワージェル、液体ハンドソープ、バスフォーム、またはインティメイトウォッシュ製品などの皮膚洗浄製品;
- エアフレッシュナースプレー、ジェル状エアフレッシュナー、液体ウィックエアフレッシュナー、多孔質基材(紙またはカードブロッター、多孔質セラミック、または多孔質プラスチックなど)を含む固体エアフレッシュナー、透過性膜を含む液体もしくはジェル状のエアフレッシュナー、電動式エアフレッシュナー、および二重目的エアフレッシュナー/除菌スプレーなどのエアフレッシュナー製品;ならびに/または
- 万能洗剤、家具用光沢剤、木質床用洗剤、窓用洗剤、手洗い用食器洗い製品(液体、ジェル、またはペーストなど)、機械式食器洗い製品(粉末、液体、ジェル、錠剤、または小袋など)、便器洗浄液、トイレ槽内洗剤、トイレリムブロック、またはトイレ用リム液;ペットリターなどの表面ケア製品;
であってよい。
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、明確に主張する特許請求の範囲で締め括られるが、本発明は、以下の添付の図面の説明からよりよく理解されると考えられる。
実施例1に記載のQDA法を使用して決定された、第1の代表的な洗濯石鹸ベースの官能プロファイルを示す。 実施例1に記載のQDA法を使用して決定された、第2の代表的な洗濯石鹸ベースの官能プロファイルを示す。 実施例1に記載のQDA法を使用して決定された、第3の代表的な洗濯石鹸ベースの官能プロファイルを示す。 実施例1に記載のQDA法を使用して決定された、第4の代表的な洗濯石鹸ベースの官能プロファイルを示す。 実施例1に記載のQDA法を使用して決定された、第5の代表的な洗濯石鹸ベースの官能プロファイルを示す。 実施例1に記載のQDA法を使用して決定された、第6の代表的な洗濯石鹸ベースの官能プロファイルを示す。 実施例1に記載のQDA法を使用して決定された、第7の代表的な洗濯石鹸ベースの官能プロファイルを示す。 特定の悪臭を引き起こす分子のヘッドスペース濃度を、実施例2に記載の悪臭打消し組成物が低下させる能力を示す。左上:代表的な洗濯石鹸ベース4のみの酢酸エチルヘキシルのヘッドスペース濃度(青線)と比較した、代表的な洗濯石鹸ベース4に最終濃度0.05%で添加された実施例2に記載の悪臭打消し組成物が酢酸エチルヘキシルのヘッドスペース濃度(赤線)を低下させる能力。右上:代表的な洗濯石鹸ベース4のみの2-ウンデカノンのヘッドスペース濃度(青線)と比較した、代表的な洗濯石鹸ベース4に最終濃度0.05%で添加された実施例2に記載の悪臭打消し組成物が2-ウンデカノンのヘッドスペース濃度(赤線)を低下させる能力。左下:代表的な洗濯石鹸ベース3のみの2-ウンデカノンのヘッドスペース濃度(赤線)と比較した、代表的な洗濯石鹸ベース3に最終濃度(i)0.08%(青線)、(ii)0.05%(緑線)で添加された実施例2に記載の悪臭打消し組成物が2-ウンデカノンのヘッドスペース濃度を低下させる能力。右下:代表的な洗濯石鹸ベース3のみの酢酸エチルヘキシルのヘッドスペース濃度(赤線)と比較した、代表的な洗濯石鹸ベース3に最終濃度(i)0.08%(青線)、(ii)0.05%(緑線)で添加された実施例2に記載の悪臭打消し組成物が酢酸エチルヘキシルのヘッドスペース濃度を低下させる能力。 無香料のベンチマークベースと比較した、実施例3に記載の最初の調査で説明された試験ベースの全体の香りの好みを示している。 無香料のベンチマークベースと比較した、実施例3に記載の最初の調査で説明された試験ベースの全体の香りの強さを示している。 無香料のベンチマークベースと比較した、実施例3に記載の2回目の調査で説明されたニートの試験ベースの全体の香りの好みを示している。 無香料のベンチマークベースと比較した、実施例3に記載の2回目の調査で説明された濡れた状態の試験ベースの全体の香りの好みを示している。 無香料のベンチマークベースと比較した、実施例3に記載の2回目の調査で説明された乾燥した状態の試験ベースの全体の香りの好みを示している。 無香料のベンチマークベースと比較した、実施例3に記載の2回目の調査で説明されたニートの試験ベースの全体の香りの強さを示している。 無香料のベンチマークベースと比較した、実施例3に記載の2回目の調査で説明された濡れた状態の試験ベースの全体の香りの強さを示している。 無香料のベンチマークベースと比較した、実施例3に記載の2回目の調査で説明された乾燥した状態の試験ベースの全体の香りの強さを示している。 無香料のベンチマークベースと比較した、実施例3に記載の2回目の調査で説明されたニートの試験ベースの香りの利点を示している。 無香料のベンチマークベースと比較した、実施例3に記載の2回目の調査で説明された濡れた状態の試験ベースの香りの利点を示している。 無香料のベンチマークベースと比較した、実施例3に記載の2回目の調査で説明された乾燥した状態の試験ベースの香りの利点を示している。
詳細な説明
以下の説明では、実施され得る特定の実施形態が参照され、これは、例示目的で示される。これらの実施形態は、当業者が本明細書に記載の発明を実施できるように詳細に説明され、また他の実施形態を利用することができ、本明細書で提示される態様の範囲から逸脱することなく論理的変更を行い得ることが理解される。したがって、例示的な実施形態の以下の説明は、限定された意味で解釈されるべきではなく、本明細書で提示される様々な態様の範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定される。
要約書は、読み手が技術的開示の性質および要点を迅速に確認できるようにするために、37C.F.R.§1.72(b)に従うように提供されている。要約書は、請求項の範囲または意味を解釈または制限するために使用されないことを理解した上で提出される。
悪臭として知覚される匂いは、多くの環境に存在し、我々の日常生活で経験されている。悪臭は、通常、2種以上の悪臭化合物の複雑な混合物であり、これらには、典型的には、様々なアミン、チオール、硫化物、短鎖脂肪族の不飽和酸、例えば脂肪酸、ならびにそれらの誘導体が含まれ得る。
一部の石鹸は、石鹸ベースを形成する例えば動物獣脂および/または植物油などの悪臭を有する原料を含んでいる場合がある。そのような石鹸は、洗濯用固形石鹸、皮膚/体の洗浄用の固形石鹸などに使用される場合がある。多くの場合、石鹸には、(i)消費者に心地のよい香りを付与するために、および(ii)悪臭を有する原料をマスクするために、香料が含まれている。しかしながら、香料は高価である。
したがって、消費者によって知覚される悪臭が低減された固形石鹸が依然として必要とされている。本開示は、石鹸に関連する悪臭の知覚を大幅に低減する組み合わせで、(i)悪臭打消し剤として機能する賦香成分に関連する悪臭拮抗系、および(ii)少なくとも1種の悪臭中和化合物、を提供することによって、上述した課題に対する解決手段を提供する。
特定の理論に限定されることを意図するものではないが、以下の実施例1を参照すると、例えば、サハラ以南のアフリカなどの新興国市場の消費者は、獣脂および/または植物油などの特定の原料を含む消費者製品における原料の悪臭をしばしば知覚している。そのような原料は、洗濯用固形石鹸などの消費者製品ベースを形成していることが多い。本明細書において使用される「ベース」という用語は、本明細書で提示される組成物とは異なるが適合性を有しており、典型的には、洗浄、軟化、清涼化、脱臭などの、製品に典型的に必要とされる機能的効果を実現することができる物質から形成される素地を指す。典型的な消費者製品ベースは、例えば、表面または布地用の洗剤または石鹸、表面または布地用の柔軟剤、エアフレッシュナー、化粧品、デオドラントなどのベースを形成する成分の機能性混合物である。
知覚される原料の悪臭は、ティアレのような、合成物のような、乳臭い、ワックスのような、焦げた油のような、金属のような、油っぽい、揚げ油のような、焼けたもののような、チョークのような、プラスチックのような、ゴムのような、デンプンのような、エンジンオイルのような、および化学薬品のような臭いからなる群から選択される少なくとも1つの悪臭として特徴付けることができる。当業者は、悪臭の特徴のリストが網羅的ではないことを認識することができる。
一態様では、知覚される原料の悪臭は、ティアレのような、合成物のような、および乳臭い臭いからなる群から選択される少なくとも1つの悪臭である。
一態様では、知覚される原料の悪臭は、ワックスのような、焦げた油のような、および金属のような臭いからなる群から選択される少なくとも1つの悪臭である。
一態様では、知覚される原料の悪臭は、ワックスのような、油っぽい、揚げ油のような、焼けたもののような、チョークのような、プラスチック/ゴムのような、デンプンのような、エンジンオイルのような、化学薬品および合成物のような臭いからなる群から選択される少なくとも1つの悪臭である。
知覚される悪臭原料は、特定の原料を含む消費者製品への賦香組成物の量を増加させることによって、ある程度マスクすることができる。しかしながら、知覚される原料の悪臭をマスクするために賦香組成物の量を増やすことは、コスト効率が悪い場合がある。
本開示の組成物は、原料の悪臭の消費者による知覚を抑制、低減、または排除することができ、それによって、消費者によって知覚される原料の悪臭をマスクするために消費者製品に添加される賦香組成物の量が低減される。
したがって、一態様では、本開示は、石鹸ベースの原料の悪臭の消費者による知覚を抑制、低減、または排除するのに有効な香料組成物の量を低減する方法であって、
石鹸ベースの原料の悪臭の知覚を抑制、低減、または排除するのに有効な量で、石鹸ベースに、(i)悪臭打消し剤として機能する賦香成分に関連する悪臭拮抗系、および(ii)少なくとも1つの悪臭中和系、を含む悪臭打消し組成物を添加することを含み、
石鹸ベースの原料の悪臭の知覚を抑制、低減、または排除するのに有効な量が、石鹸ベースに対して0.005~0.1重量%である、
方法を提供する。
一態様では、この方法は、石鹸ベースの原料の悪臭の知覚を抑制、低減、または排除するのに有効な香料組成物の量を1~50%低減する。
本明細書で使用される「香料組成物」という用語は、少なくとも1種、あるいは少なくとも2種の賦香成分の混合物を意味するために使用される。さらに、「賦香成分」とは、本明細書では、賦香製剤(perfuming preparation)または組成物において少なくとも快楽効果を付与するために使用することができる化合物を意味する。言い換えれば、そのような成分は、賦香成分であるとみなされるためには、匂いを有するだけでなく、組成物の匂いを肯定的な形または心地よい形で付与または修正できると香料の当業者によって認識されなければならない。
賦香成分の性質および種類は、本明細書でより詳細な説明を保証するものではなく、いずれの場合においても網羅的ではなく、当業者はその一般常識に基づいて、ならびに使用目的または用途および望まれる官能効果に従って選択することができる。一般的な用語では、これらの賦香成分は、アルコール、ラクトン、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、ニトリル、テルペノイド、窒素または硫黄のヘテロ環化合物、および精油などの多様な化学的分類に属しており、賦香併用成分は天然起源であっても合成起源であってもよい。
特に、以下のような香料配合物で一般的に使用されている賦香成分を挙げることができる:
・アルデヒド成分:デカナール、ドデカナール、2-メチル-ウンデカナール、10-ウンデセナール、オクタナール、および/またはノネナール;
・芳香性ハーブ成分:ユーカリ油、樟脳、ユーカリプトール、メントール、および/またはアルファ-ピネン;
・バルサム成分:クマリン、エチルバニリン、および/またはバニリン;
・柑橘成分:ジヒドロミルセノール、3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエナール、オレンジ油、酢酸リナリル、(-)-(R)-3,7-ジメチル-6-オクテンニトリル、オレンジテルペン、リモネン、1-P-メンテン-8-イルアセテート、および/または1,4(8)-P-メンタジエン;
・フローラル成分:ジヒドロジャスモン酸メチル、リナロール、シトロネロール、フェニルエタノール、3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-メチルプロパナール、ヘキシルシンナムアルデヒド、酢酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、テトラヒドロ-2-イソブチル-4-メチル-4(2H)-ピラノール、ベータイオノン、2-(メチルアミノ)安息香酸メチル、(E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン、サリチル酸ヘキシル、3,7-ジメチル-1,6-ノナジエン-3-オール、3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパナール、ベルジルアセテート、ゲラニオール、P-メンス-1-エン-8-オール、4-(1,1-ジメチルエチル)-1-シクロヘキシルアセテート、1,1-ジメチル-2-フェニルエチルアセテート、4-シクロヘキシル-2-メチル-2-ブタノール、サリチル酸アミル、高シスジヒドロジャスモン酸メチル、3-メチル-5-フェニル-1-ペンタノール、ベルジルプロピオネート(verdyl proprionate)、酢酸ゲラニル、テトラヒドロリナロール、cis-7-P-メンタノール、プロピル(S)-2-(1,1-ジメチルプロポキシ)プロパノエート、2-メトキシナフタレン、2,2,2-トリクロロ-1-フェニルエチルアセテート、4/3-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、アミルシンナムアルデヒド、4-フェニル-2-ブタノン、酢酸イソノニル、酢酸4-(1,1-ジメチルエチル)-1-シクロヘキシル、イソ酪酸ベルジル、および/またはメチルイオノン異性体混合物;
・フルーティー成分:ガンマ-ウンデカラクトン、4-デカノリド、2-メチル-ペンタン酸エチル、酢酸ヘキシル、2-メチルブタン酸エチル、ガンマ-ノナラクトン、ヘプタン酸アリル、イソ酪酸2-フェノキシエチル、エチル2-メチル-1,3-ジオキソラン-2-アセテート、および/またはジエチル1,4-シクロヘキサンジカルボキシレート;
・グリーン成分:2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド、2-tert-ブチル-1-シクロヘキシルアセテート、(+-)-1-フェニルエチルアセテート、アリル(2-メチルブトキシ)アセテート、4-メチル-3-デセン-5-オール、ジフェニルエーテル、(Z)-3-ヘキセン-1-オール、および/または1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン;
・ムスク成分:1,4-ジオキサ-5,17-シクロヘプタデカンジオン、ペンタデセノリド、3-メチル-5-シクロペンタデセン-1-オン、1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロ-4,6,6,7,8,8-ヘキサメチル-シクロペンタ-g-2-ベンゾピラン、(1S,1’R)-2-[1-(3’,3’-ジメチル-1’-シクロヘキシル)エトキシ]-2-メチルプロピルプロパノエート、ペンタデカノリド、および/または(1S,1’R)-[1-(3’,3’-ジメチル-1’-シクロヘキシル)エトキシカルボニル]メチルプロパノエート;
・ウッディ成分:1-(オクタヒドロ-2,3,8,8-テトラメチル-2-ナフタレニル)-1-エタノン、パチュリ油、パチュリ油のテルペン画分、(1’R,E)-2-エチル-4-(2’,2’,3’-トリメチル-3’-シクロペンテン-1’-イル)-2-ブテン-1-オール、2-エチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-2-ブテン-1-オール、メチルセドリルケトン、5-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテニル)-3-メチルペンタン-2-オール、1-(2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタン-1-オン、および/またはイソボルニルアセテート;
・他の成分(例えば琥珀色の、粉っぽい、スパイシーな、または水っぽい):ドデカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチル-ナフト[2,1-b]フランおよびその任意の立体異性体、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、オイゲノール、シンナムアルデヒド、クローブ油、3-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-2-メチルプロパナール、および/または3-(3-イソプロピル-1-フェニル)ブタナール。
賦香成分は、上述したものに限定されない場合があり、いずれの場合も、これらの併用成分の他の多くは、S. Arctanderによる書籍であるPerfume and Flavor Chemicals, 1969, Montclair, New Jersey, USAもしくはその最近のバージョンなどの関連テキスト、または同様の性質の他の著作物、ならびに香料分野における特許文献に記載されている。併用成分は、様々なタイプの賦香化合物を制御された方法で放出することが知られている化合物であってもよいことも理解される。
悪臭打消し組成物
一態様では、本開示は、
(i)悪臭打消し剤として機能する賦香成分に関連する悪臭拮抗系、および
(ii)少なくとも1つの悪臭中和系、
を含有する悪臭打消し組成物を提供する。
一態様では、悪臭打消し組成物は、アンモニア系臭気物質の知覚を抑制、低減、または排除する少なくとも1種の賦香原料をさらに含む。
悪臭拮抗系:特定の理論に限定されることを意図するものではないが、悪臭は、通常、典型的には、様々なアミン、チオール、硫化物、短鎖脂肪族の不飽和酸、例えば脂肪酸、ならびにこれらの誘導体を含み得る2種以上の悪臭化合物の複雑な混合物である。一態様では、知覚される原料の悪臭は、ジメチルトリスルフィド(DMTS)、酪酸、インドール、およびp-クレゾールなどの様々な化合物に起因する場合がある。
一態様では、原料の悪臭は、DMTS嗅覚受容体、インドール/スカトール嗅覚受容体、酪酸嗅覚受容体、およびp-クレゾール嗅覚受容体からなる群から選択される少なくとも1つの嗅覚受容体を活性化し得る。一態様では、悪臭拮抗系は、DMTS嗅覚受容体、インドール/スカトール嗅覚受容体、酪酸嗅覚受容体、およびp-クレゾール嗅覚受容体からなる群から選択される少なくとも1つの嗅覚受容体の活性を阻害する少なくとも1種の化合物を含む。一態様では、少なくとも1つの嗅覚受容体は、国際特許出願公開第2019/101821号パンフレットに開示されている嗅覚受容体である。別の態様では、少なくとも1つの嗅覚受容体は、国際特許出願公開第2018/091686号パンフレットに開示されている嗅覚受容体である。
一態様では、少なくとも1つの嗅覚受容体の阻害は、消費者による原料の悪臭の知覚を阻害、低減、または抑制する。
本明細書で使用される、嗅覚受容体の「拮抗剤」、「阻害剤」、「遮断剤」、「抑制剤」、「中和剤」、および「調節剤」という用語は、相互に言い換え可能であり、嗅覚伝達のためのin vivo、ex vivo、およびin vitroアッセイを使用して同定された、阻害分子、遮断分子、抑制分子、または調節分子、例えばリガンド、拮抗剤、およびそれらの同種物および類似物を指すために使用される。阻害剤は、例えば、結合する、刺激を部分的もしくは完全に遮断する、嗅覚伝達を減少させる、抑制する、防止する、活性化を遅延する、不活性化する、鈍感にする、またはダウンレギュレーションする化合物、例えば拮抗剤である。活性化剤は、例えば、結合する、嗅覚伝達を刺激する、増加させる、開放活性化する、促進する、活性化を強化する、感作する、またはアップレギュレーションする化合物、例えば作動剤である。調節剤には、例えば、受容体との以下との相互作用を変化させる化合物が含まれる:活性化剤または阻害剤に結合する細胞外タンパク質(例えば臭気物質結合タンパク質、エブネリン、および疎水性担体ファミリーの他のメンバー);Gタンパク質;キナーゼ(例えば受容体の不活性化および脱感作に関与するロドプシンキナーゼおよびベータアドレナリン受容体キナーゼの同族体);ならびに受容体の不活性化および脱感作も行うアレスチン。
少なくとも1つの嗅覚受容体を阻害または拮抗する本開示の化合物の能力は、例えばex vivoの培養ニューロンアッセイにより、または酪酸嗅覚受容体を発現する細胞株を使用したin vitroアッセイにより、などの当業者によって容易に選択される任意の適切な方法により決定することができる。
阻害剤および活性化剤のそのようなアッセイには、例えば、以下の実施例で説明するような、細胞または細胞膜におけるORファミリーメンバーの発現、例えば酪酸などの悪臭分子の存在下または非存在下での推定調節剤化合物の適用、およびその後の嗅覚伝達に対する機能的効果の決定が含まれる。潜在的な阻害剤で処理されたORファミリーメンバーを含むサンプルまたはアッセイは、阻害の程度を調べるために、阻害剤を含まない対照サンプルと比較される。対照サンプル(阻害剤で処理されていないが、悪臭で処理されている)には、100%の最大相対OR活性値が割り当てられる。ORの阻害は、対照と比較した正規化されたOR活性値が約80%、任意選択的には50%または25~0%のときに達成される。あるいは、いくつかの態様では、拮抗剤化合物のIC50値が1500μM以下である場合にORの阻害が達成される。あるいは、いくつかの態様では、拮抗剤化合物のIC50値が200μM以下である場合にORの阻害が達成される。あるいは、いくつかの態様では、拮抗剤化合物のIC50値が20μM以下である場合にORの阻害が達成される。
本明細書で使用される「嗅覚受容体」または「OR」という用語は、嗅覚細胞で発現されるGタンパク質共役受容体(GPCR)のファミリーの1つ以上のメンバーを指す。嗅覚受容体細胞は、形態に基づいて、または嗅覚細胞で特異的に発現されるタンパク質の発現によっても同定することができる。ORファミリーのメンバーは、臭気物質の受容体として機能し、かつ嗅覚伝達カスケードを誘発する能力を有することができる。
一態様では、少なくとも1つの嗅覚受容体の活性を阻害する少なくとも1種の化合物は、酢酸ベンジル、酢酸イソボルニル、ウンデク-10-エナール、ウンデク-9-エナール、バージニアシダーウッドエッセンシャルオイル、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエナール、3,7-ジメチル-6-オクテン-1-オール、3,7-ジメチルオクト-6-エンニトリル、クマリン、デルタダマスコン、メチルイオノンガンマ、(Z)-3,4,5,6,6-ペンタメチルヘプト-3-エン-2-オン、2,6-ジメチルヘプト-5-エナール、メントン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセニル)ペント-4-エン-1-オン、パチュリエッセンシャルオイル、2,6-ノナジエナール、(2-tert-ブチルシクロヘキシル)アセテート、ベルトキシム、および2-メトキシナフタレンからなる群から選択される。
DMTS嗅覚受容体、インドール/スカトール嗅覚受容体、酪酸嗅覚受容体、およびp-クレゾール嗅覚受容体からなる群から選択される少なくとも1つの嗅覚受容体の活性を阻害することができる他の化合物の例には、国際特許出願公開第2019/101821号パンフレットに開示されている化合物が含まれる。
DMTS嗅覚受容体、インドール/スカトール嗅覚受容体、酪酸嗅覚受容体、およびp-クレゾール嗅覚受容体からなる群から選択される少なくとも1つの嗅覚受容体の活性を阻害することができる他の化合物の追加の例には、国際特許出願公開第2018/091686号パンフレットに開示されている化合物が含まれる。
一態様では、DMTS嗅覚受容体の活性を阻害することができる少なくとも1種の化合物は、国際特許出願公開第2019/101821号パンフレットに開示されているDMTS嗅覚受容体の活性を阻害することができる化合物から選択することができる。
一態様では、酪酸嗅覚受容体の活性を阻害することができる少なくとも1種の化合物は、国際特許出願公開第2019/101821号パンフレットに開示されている酪酸嗅覚受容体の活性を阻害することができる化合物から選択することができる。
一態様では、インドール/スカトール嗅覚受容体の活性を阻害することができる少なくとも1種の化合物は、国際特許出願公開第2019/101821号パンフレットに開示されているインドール/スカトール嗅覚受容体の活性を阻害することができる化合物から選択することができる。
一態様では、p-クレゾール嗅覚受容体の活性を阻害することができる少なくとも1種の化合物は、国際特許出願公開第2018/091686号パンフレットに開示されるp-クレゾール嗅覚受容体の活性を阻害することができる化合物から選択することができる。
一態様では、悪臭拮抗系は、悪臭打消し組成物に対して30~50重量%の量で悪臭打消し組成物中に存在する。
一態様では、悪臭拮抗系は、悪臭打消し組成物に対して30~45重量%の量で、あるいは30~40重量%の量で、あるいは30~35重量%の量で、悪臭打消し組成物中に存在する。
一態様では、悪臭拮抗系は、悪臭打消し組成物に対して35~50重量%の量で、あるいは40~50重量%の量で、あるいは45~50重量%の量で、悪臭打消し組成物中に存在する。
一態様では、悪臭拮抗系は、悪臭打消し組成物に対して30重量%、または35重量%、または40重量%、または45重量%、または50重量%で、悪臭打消し組成物中に存在する。
少なくとも1つの悪臭中和系:特定の理論に限定されることを意図するものではないが、少なくとも1つの悪臭中和系は、知覚される原料悪臭の原因となり得るジメチルトリスルフィド(DMTS)、酪酸、インドール、およびp-クレゾールなどの様々な化合物を反応させることによって、石鹸ベースの原料の悪臭の知覚を抑制、低減、または排除する。この反応により、悪臭物質の空気中のレベルが低下し、その結果、悪臭の知覚が低減される。
一態様では、少なくとも1つの悪臭中和系は、悪臭打消し組成物に対して5~20重量%の量で悪臭打消し組成物中に存在する。
一態様では、少なくとも1つの悪臭中和系は、悪臭打消し組成物に対して5~19重量%の量で、あるいは5~18重量%の量で、あるいは5~17重量%の量で、あるいは5~16重量%の量で、あるいは5~15重量%の量で、あるいは5~14重量%の量で、あるいは5~13重量%の量で、あるいは5~12重量%の量で、あるいは5~11重量%の量で、あるいは5~10重量%の量で、あるいは5~9重量%の量で、あるいは5~8重量%の量で、あるいは5~7重量%の量で、あるいは5~6重量%の量で、悪臭打消し組成物中に存在する。
一態様では、少なくとも1つの悪臭中和系は、悪臭打消し組成物に対して6~20重量%の量で、あるいは7~20重量%の量で、あるいは8~20重量%の量で、あるいは9~20重量%の量で、あるいは10~20重量%の量で、あるいは11~20重量%の量で、あるいは12~20重量%の量で、あるいは13~20重量%の量で、あるいは14~20重量%の量で、あるいは15~20重量%の量で、あるいは16~20重量%の量で、あるいは17~20重量%の量で、あるいは18~20重量%の量で、あるいは19~20重量%の量で、悪臭打消し組成物中に存在する。
一態様では、少なくとも1つの悪臭中和系は、悪臭打消し組成物に対して5重量%、または6重量%、または7重量%、または8重量%、または9重量%、または10重量%、または11重量%、または12重量%、または13重量%、または14重量%、または15重量%、または16重量%、または17重量%、または18重量%、または19重量%、または20重量%で悪臭打消し組成物中に存在する。
一態様では、少なくとも1つの悪臭中和系は、以下からなる群から選択される:a)(i)式RCHOの少なくとも1種のアルデヒド[式中、Rは、1~12個の炭素原子を含む脂肪族の直鎖または分岐の飽和または不飽和の炭素鎖である];(ii)式RCORの少なくとも1種のケトン[式中、Rはエチル基またはメチル基であり、Rは1~12個の炭素原子を含む脂肪族の直鎖または分岐の飽和または不飽和の炭素鎖である];および(iii)式RCHOHの一級アルコール[式中、Rは、任意選択的に芳香族部位で置換されていてもよい、1~12個の炭素原子を含む脂肪族の直鎖または分岐の飽和または不飽和の炭素鎖である];からなる群から選択される少なくとも1つの成分を含む組成物;b)(i)α-ダマスコン、β-ダマスコン、γ-ダマスコン、δ-ダマスコン、α-ネオブテノン、(+-)-メチル-2,2-ジメチル-6-メチレン-1-シクロヘキサンカルボキシレート、α-またはβ-(E)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン(α-またはβ-イオノン)、α-メチル-イオノン、β-メチル-イオノン、γ-メチル-イオノン、1-(2,6,6-トリメチル-1(2)-シクロヘキセン-1-イル)-1,6-ヘプタジエン-3-オン、および1-(4,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オンからなる群から選択される少なくとも1つの成分;ならびに(ii)3-フェニル-2-プロペンニトリル、シトロニトリル、シトロネリルニトリル、2-プロピル-1-ヘプタニトリル、ドデカンニトリル、および3-(2,3-ジメチル-2(3)-シクロペンテン-1-イル)ブタンニトリルと3-(2-メチル-3-メチレン-1-シクロペンチル)ブタンニトリルとの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのニトリル成分;を含む組成物;ならびにc)a)とb)との組み合わせ。
(i)式RCHOの少なくとも1種のアルデヒド[式中、Rは、1~12個の炭素原子を含む脂肪族の直鎖または分岐の飽和または不飽和の炭素鎖である];(ii)式RCORの少なくとも1種のケトン[式中、Rはエチル基またはメチル基であり、Rは1~12個の炭素原子を含む脂肪族の直鎖または分岐の飽和または不飽和の炭素鎖である];および(iii)式RCHOHの一級アルコール[式中、Rは、任意選択的に芳香族部位で置換されていてもよい、1~12個の炭素原子を含む脂肪族の直鎖または分岐の飽和または不飽和の炭素鎖である];からなる群から選択される少なくとも1つの成分を含む組成物の例は、米国特許第8772354号明細書の中で見ることができる。
(i)α-ダマスコン、β-ダマスコン、γ-ダマスコン、δ-ダマスコン、α-ネオブテノン、(+-)-メチル-2,2-ジメチル-6-メチレン-1-シクロヘキサンカルボキシレート、α-またはβ-(E)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン(α-またはβ-イオノン)、α-メチル-イオノン、β-メチル-イオノン、γ-メチル-イオノン、1-(2,6,6-トリメチル-1(2)-シクロヘキセン-1-イル)-1,6-ヘプタジエン-3-オン、および1-(4,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オンからなる群から選択される少なくとも1つの成分;ならびに(ii)3-フェニル-2-プロペンニトリル、シトロニトリル、シトロネリルニトリル、2-プロピル-1-ヘプタニトリル、ドデカンニトリル、および3-(2,3-ジメチル-2(3)-シクロペンテン-1-イル)ブタンニトリルと3-(2-メチル-3-メチレン-1-シクロペンチル)ブタンニトリルとの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのニトリル成分;からなる群から選択される少なくとも1つの成分を含有する組成物の例は、米国特許出願公開第2017/0266334号明細書の中で見ることができる。
いくつかの態様では、悪臭打消し組成物は、アンモニア系臭気物質の知覚を抑制、低減、または排除する少なくとも1種の賦香原料をさらに含む。
いくつかの態様では、アンモニア系臭気物質の知覚を抑制、低減、または排除する少なくとも1種の賦香原料は、悪臭打消し組成物に対して0.01~20重量%の量で悪臭打消し組成物中に存在する。
いくつかの態様では、アンモニア系臭気物質の知覚を抑制、低減、または排除する少なくとも1種の賦香原料は、悪臭打消し組成物に対して0.01~20重量%、あるいは0.01~10重量%、あるいは0.01~9重量%、あるいは0.01~8重量%、あるいは0.01~7重量%、あるいは0.01~6重量%、あるいは0.01~5重量%、あるいは0.01~4重量%、あるいは0.01~3重量%、あるいは0.01~2重量%、あるいは0.01~1重量%、あるいは0.01~0.5重量%、あるいは0.01~0.4重量%、あるいは0.01~0.3重量%、あるいは0.01~0.2重量%、あるいは0.01~0.1重量%、あるいは0.01~0.09重量%、あるいは0.01~0.08重量%、あるいは0.01~0.07重量%、あるいは0.01~0.06重量%、あるいは0.01~0.05重量%、あるいは0.01~0.04重量%、あるいは0.01~0.03重量%、あるいは0.01~0.02重量%の量で悪臭打消し組成物中に存在する。
いくつかの態様では、アンモニア系臭気物質の知覚を抑制、低減、または排除する少なくとも1種の賦香原料は、悪臭打消し組成物に対して0.02~20重量%、あるいは0.03~20重量%、あるいは0.04~20重量%、あるいは0.05~20重量%、あるいは0.06~20重量%、あるいは0.07~20重量%、あるいは0.09~20重量%、あるいは0.09~20重量%、あるいは0.1~20重量%、あるいは0.2~20重量%、あるいは0.3~20重量%、あるいは0.4~20重量%、あるいは0.5~20重量%、あるいは0.6~20重量%、あるいは0.7~20重量%、あるいは0.8~20重量%、あるいは0.9~20重量%、あるいは1~20重量%、あるいは2~20重量%、あるいは3~20重量%、あるいは4~20重量%、あるいは5~20重量%、あるいは6~20重量%、あるいは7~20重量%、あるいは9~20重量%、あるいは9~20重量%、あるいは10~20重量%、あるいは10~20重量%の量で悪臭打消し組成物中に存在する。
いくつかの態様では、アンモニア系臭気物質の知覚を抑制、低減、または排除する少なくとも1種の賦香原料は、悪臭打消し組成物に対して0.01重量%、または0.02重量%、または0.03重量%、または0.04重量%、または0.05重量%、または0.06重量%、または0.07重量%、または0.08重量%、または0.09重量%、または0.1重量%、または0.2重量%、または0.3重量%、または0.4重量%、または0.5重量%、または0.6重量%、または0.7重量%、または0.8重量%、または0.9重量%、または1重量%、または2重量%、または3重量%、または4重量%、または5重量%、または6重量%、または7重量%、または8重量%、または9重量%、または10重量%、または20重量%の量で悪臭打消し組成物中に存在する。
いくつかの態様では、アンモニア系臭気物質の知覚を抑制、低減、または排除する少なくとも1種の賦香原料は、酢酸ベンジル、酢酸テルピニル、アセトフェノン、ウンデク-10-エナール、ヘンデカナール、ウンデク-9-エナール、アントラニル酸メチル、(5R)-2-メチル-5-プロプ-1-エン-2-イルシクロヘクス-2-エン-1-オン、バージニアシダーウッドエッセンシャルオイル、1,5,5,9-テトラメチル-13-オキサトリシクロ(8.3.0.0.(4.9))トリデカン、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエナール、3,7-ジメチル-6-オクテン-1-オール、3,7-ジメチルオクト-6-エンニトリル、3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-4,7-メタノインデン-6-イルアセテート、デルタダマスコン、ジフェニルオキシド、エチルバニリン、クローブリーフエッセンシャルオイル、メチルイオノンガンマ、(Z)-3,4,5,6,6-ペンタメチルヘプト-3-エン-2-オン、2,6-ジメチルヘプト-5-エナール、メントン、パチュリエッセンシャルオイル、ピポール、TBCH、(2-tert-ブチルシクロヘキシル)アセテート、メチルセドリルケトン、2-メトキシナフタレン、およびシネオールからなる群から選択される。
いくつかの態様では、悪臭打消し組成物は、香料担体および香料ベースからなる群から選択される少なくとも1つの成分、ならびに任意選択的な少なくとも1種の香料補助剤をさらに含有する。
本明細書で使用される「香料担体」という用語は、香料の観点から事実上中性である材料、すなわち賦香成分の官能特性を大きく変えない材料を指す。香料担体は、液体であっても固体であってもよい。
液体香料担体の非限定的な例としては、乳化系、すなわち、香料で一般的に使用される溶剤と界面活性剤の系、または溶剤が挙げられる。香料で一般的に使用されている溶剤の性質および種類の詳細な説明は網羅的にはできない。しかしながら、非限定的な溶剤の例としては、ジプロピレングリコール、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸イソプロピル、安息香酸ベンジル、2-(2-エトキシエトキシ)-1-エタノール、またはクエン酸エチルが挙げられる。香料担体と香料基剤の両方を含む組成物については、先に明記したもの以外の他の適切な香料担体は、エタノール、水/エタノール混合物、リモネンもしくは他のテルペン、Isopar(登録商標)の商標で知られているもの(供給元:Exxon Chemical)などのイソパラフィン、またはDowanol(登録商標)の商標で知られているもの(供給元:Dow Chemical Company)などのグリコールエーテルおよびグリコールエーテルエステルであってもよい。
固体香料担体の非限定的な例としては、吸収性ガムまたはポリマー、さらにはカプセル化材料が挙げられる。そのような材料の例には、単糖、二糖、もしくは三糖、天然もしくは加工デンプン、親水コロイド、セルロース誘導体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、タンパク質、またはペクチンなどの壁形成材料および可塑化材料を含めることができ、さらにはH. Scherz, Hydrokolloide: Stabilisatoren, Dickungs- und Geliermittel in Lebensmitteln, Band 2 der Schriftenreihe Lebensmittelchemie, Lebensmittelqualitaet, Behr’s Verlag GmbH & Co., Hamburg, 1996などの参考テキストの中で挙げられている材料が含まれ得る。カプセル化は当業者に周知のプロセスであり、例えば、噴霧乾燥、凝集、さらには押し出しなどの技術を使用して行うことができ;あるいはコアシェルベーションおよび複合コアシェルベーション技術などのコーティングカプセル化からなる。
本明細書において使用される「香料基剤」という用語は、少なくとも1つの賦香併用成分を含む組成物を指す。賦香併用成分は、少なくとも1種の化合物を含まない。本明細書において使用される「賦香併用成分」という用語は、快楽効果を与えるために賦香製剤または組成物中で使用される化合物を指す。言い換えると、そのような併用成分は、賦香するものであるとみなされるためには、匂いを有するだけでなく、組成物の匂いを肯定的な形または心地よい形で付与または修正できると当業者によって認識されなければならない。
基剤中に存在する賦香併用成分の性質およびタイプは、本明細書でより詳細な説明を保証するものではなく、いずれの場合においても網羅的ではなく、当業者はその一般常識に基づいて、ならびに使用目的または用途および望まれる官能効果に従って選択することができる。一般的な用語では、これらの賦香併用成分は、アルコール、ラクトン、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、ニトリル、テルペノイド、窒素または硫黄のヘテロ環化合物、および精油などの様々な化学的分類に属しており、前記賦香併用成分は天然であっても合成起源であってもよい。これらの併用成分の多くは、いずれの場合も、S. Arctander, Perfume and Flavor Chemicals, 1969, Montclair, New Jersey, USAもしくはそのより最近のバージョンなどの参考テキスト、または同様の性質の他の著作物、ならびに香料分野の豊富な特許文献の中に列挙されている。併用成分は、制御された形で様々なタイプの賦香化合物を放出することが知られている化合物であってもよいことも理解される。
本明細書で使用される「香料助剤」という用語は、色、特定の耐光性、化学的安定性などの追加の付加される利益を与えることができる成分を指す。香料基剤において一般的に使用される助剤の性質およびタイプの詳細な説明は網羅することはできないが、成分は当業者に周知であることに言及する必要がある。
本明細書で使用される、香料または香油または香料アコードという用語は、賦香成分の混合物を示すために使用される。
いくつかの態様では、本開示は、本明細書で提示される態様による悪臭打消し組成物を含む香料組成物を提供する。
いくつかの態様では、本開示は、本明細書で提示される態様による悪臭打消し組成物を含む石鹸を提供する。
本発明は、以下の実施例で最もよく説明されるが、これらの実施例に限定されない。
実施例
実施例1:代表的な洗濯石鹸ベースの原料の悪臭の特性評価
7つの代表的な洗濯石鹸ベース中に存在する原料の悪臭は、1974年にTragon Corporationによって開発された定量的記述分析(QDA)として知られている行動官能評価アプローチを使用して識別および特性評価した。QDAは、製品の官能的性質を測定するために、記述パネルを使用する。パネルのメンバーは、彼らの感覚を使用して製品の知覚された類似点と相違点を特定し、それらの感覚を自分の言葉で表現する。
用語開発セッション中に、パネリストはそれらを説明するための製品を受け取った。次に、生成された全ての用語を、0(知覚されない臭気)から5(強い臭気)までの6ポイントの非線形スケールで評価した。属性リストを減らすために、Dravniek平均を計算し、多次元分析および分散分析を行った。7つの代表的な洗濯石鹸ベース(ニートで評価)中に存在する原料の悪臭を説明するために、16個の官能評価用語を特定した。それらは、ティアレのような、合成物のような、乳臭い、ワックスのような、焦げた油のような、金属のような、油っぽい、揚げ油のような、焼けたもののような、チョークのような、プラスチックのような、ゴムのような、デンプンのような、エンジンオイルのような、および化学薬品のような臭いである。それぞれの代表的な洗濯石鹸ベースを3回評価した。
図1~図7は、7つの代表的な洗濯石鹸ベースの官能プロファイルを示している。結果は以下の表にまとめられている。
Figure 2023506120000001
洗濯石鹸ベース1は、パネリストによって、主に合成物のような、ワックスのような、油っぽい、灰のような、焼けたもののような、チョークのような、および金属のような臭いであると説明された。洗濯石鹸ベース2は、パネリストによって、主にワックスのような、油っぽい、金属のような、エンジンオイルのような、および焼けたもののような臭いであると説明された。洗濯石鹸ベース3は、パネリストによって、主に灰のような、ワックスのような、デンプンのような、およびプラスチック/ゴムのような臭いであると説明された。洗濯石鹸ベース4は、パネリストによって、主にプラスチック/ゴムのような、ワックスのような、合成物のような、および油っぽい臭いであると説明された。洗濯石鹸ベース5は、パネリストによって、主にワックスのような、プラスチック/ゴムのような、チョークのような、焼けたもののような、および合成物のような臭いであると説明された。洗濯石鹸ベース6は、パネリストによって、主にワックスのような、プラスチック/ゴムのような、合成物のような、および鼻を突く臭いであると説明された。洗濯石鹸ベース7は、パネリストによって、主にティアレのような、合成物のような、ワックスのような、および乳臭い臭いであると説明された。
この感覚情報に基づいて、悪臭打消し組成物は、以下を組み込んで設計することができる:
(i)DMTS嗅覚受容体、インドール/スカトール嗅覚受容体、酪酸嗅覚受容体、およびp-クレゾール嗅覚受容体からなる群から選択される少なくとも1つの嗅覚受容体の活性化により生じる石鹸ベースの原料の悪臭の知覚を抑制、低減、または排除するための悪臭拮抗系;
(ii)硫黄系、アミン系、酸系の臭気物質と反応してそれを除去する、少なくとも1つの悪臭中和系;ならびに
(iii)アンモニア系臭気物質と反応してそれを除去する賦香原料。
実施例2:本明細書で提示された態様による悪臭拮抗系の特性評価
上記の実施例1で同定および説明された代表的な洗濯石鹸ベースに起因する官能評価用語は、洗濯石鹸ベース周囲のヘッドスペースに存在する特定の悪臭分子の結果である。図8-1、図8-2は、以下で説明する悪臭打消し組成物が、酢酸エチルヘキシル(土っぽい汚れたような嗅覚ノート)および2-ウンデカノン(油っぽいワックスのような嗅覚ノート)のヘッドスペース濃度を低下させる能力を報告している。
Figure 2023506120000002
実施例3:本明細書に開示の方法に従って処理された洗濯石鹸の消費者試験
ナイジェリア(皮膚洗浄ベース)およびコートジボワール(洗濯ベース)で消費者が使用している市販の洗濯石鹸ベースの原料の悪臭の知覚を抑制、低減、または排除するための、本明細書に記載の悪臭打消し組成物の能力を試験した。悪臭打消し組成物が原料の悪臭の知覚を抑制、低減、または排除する能力を、箱の中の乾燥石鹸粉末(ニート)で評価し、また洗濯粉末溶液に評価前に10分間浸した濡れたタオルを使用して評価した(濡れた状態、使用された製品をシミュレートするため)。
コートジボワールで行った最初の調査において、消費者は、賦香組成物がないベンチマークベース(CDI Base)、0.35重量%のアロエカモミール香料を含むベンチマークベース(CDI Base Aloe Chamomile 0.35%)、および0.31重量%Optima香料を含むベンチマークベース(CDI Base Optima 0.31%)を評価するように求められ、また賦香組成物を含まない試験ベース(GH base)、0.02%の悪臭打消し組成物を含む試験ベース(GH Base + NM 0.02%)、0.35重量%のアロエカモミール香料を含む試験ベース(GH base Aloe Chamomile 0.35%)、0.35重量%のアロエカモミール香料と0.02%の悪臭打消し組成物とを含む試験ベース(GH base Aloe Chamomile 0.35% + NM 0.02%)、0.31重量%のアロエカモミール香料と0.02%の悪臭打消し組成物とを含む試験ベース(GH base Aloe Chamomile 0.31% + NM 0.02%)、0.31重量%のOptima香料を含む試験ベース(GH base Optima 0.31%)、0.31重量%のOptima香料と0.02%の悪臭打消し組成物とを含む試験ベース(GH base Optima 0.31% + NM 0.02%)、および0.31重量%のOptima香料を含む試験ベース(GH base Optima 0.31%)、0.28重量%のOptima香料と0.02%の悪臭中打消し組成物とを含む試験ベース(GH base Optima 0.28% + NM 0.02%)と、ベンチマークベースとを比較するよう求められた。
図9は、無香料のベンチマークベース(CDIベース)と比較した、試験ベースの全体的な香りの好みを示している。これらのデータは、悪臭打消し組成物がニートよりも湿った状態でわずかによく機能し、悪臭打消し組成物を含有する試験ベースの好まれやすさがベンチマークベースと同等であったことを示唆している。
図10は、無香料のベンチマークベースと比較した、試験ベースの全体的な香りの強さを示している。これらのデータは、悪臭打消し組成物が、乾燥状態と湿った状態の両方で、無香料のベンチマークベースと同等であることを示唆している。ただし、湿った状態で評価した場合、悪臭打消し組成物を0.02%含む試験ベースは、無香料のベンチマークベースと比較して、JARをわずかに改善することができた。
試験の被験者は、0.35重量%のアロエカモミール香料を含む試験ベース(GH base Aloe Chamomile 0.35%)および0.35重量%のアロエカモミール香料と0.02%の悪臭打消し組成物とを含む試験ベース(GH base Aloe Chamomile 0.35% + NM 0.02%)と比較して、0.31重量%のアロエカモミール香料と0.02%の悪臭打消し組成物とを含む試験ベース(GH base Aloe Chamomile 0.31% + NM 0.02%)で同等の性能スコアを報告した。同様に、試験の被験者は、0.31重量%のOptima香料を含む試験ベース(GH base Optima 0.31%)または0.31重量%のOptima香料と0.02%の悪臭打消し組成物とを含む試験ベース(GH base Optima 0.31% + NM 0.02%)と比較して、0.28重量%のOptima香料と0.02%の悪臭打消し組成物とを含む試験ベース(GH base Optima 0.28% + NM 0.02%)で同等の性能スコアを報告した。まとめると、これらのデータは、石鹸ベースを悪臭打消し組成物で処理すると、石鹸ベースの原料の悪臭の知覚を抑制、低減、または排除するのに効果的な香料組成物の量を減らすことができることを示唆している。
ナイジェリアで実施された2つ目の研究では、消費者は、賦香組成物を含まないベンチマークベース(Unfragranced Base)、1.18重量%のBrahmana香料を含むベンチマークベース(Brahmana 1.18%)、0.56重量%のCitras香料を含むベンチマークベース(Citras 0.56%)を評価するように求められ、また、賦香組成物を含まないが0.02%の悪臭打消し組成物を含む試験ベース(Base + NM 0.02%)、1.18重量%のBrahmana香料と0.02%の悪臭打消し組成物とを含む試験ベース(Brahmana 1.18% + NM 0.02%)、1.14重量%のBrahmana香料と0.02%の悪臭打消し組成物とを含む試験ベース(Brahmana 1.14% + NM 0.02%)、1.03重量%のBrahmana香料と0.02%の悪臭打消し組成物とを含む試験ベース(Brahmana 1.03% + NM 0.02%)、0.56重量%のCitras香料と0.02%の悪臭打消し組成物とを含む試験ベース(Citras 0.56% + NM 0.02%)、0.54重量%のCitras香料と0.02%の悪臭打消し組成物とを含む試験ベース(Citras 0.54% + NM 0.02%)、および0.49重量%のCitras香料と0.02%の悪臭打消し組成物とを含む試験ベース(Citras 0.49% + NM 0.02%)とベンチマークベースと比較するよう求められた。
図11は、無香料のベンチマークベース(Unfragranced Base)と比較した、ニートの試験ベースの全体的な香りの好みを示している。図12は、無香料のベンチマークベース(Unfragranced Base)と比較した、湿った状態の試験ベースの全体的な香りの好みを示している。図13は、無香料のベンチマークベース(Unfragranced Base)と比較した、乾燥状態の試験ベースの全体的な香りの好みを示している。
図14は、無香料のベンチマークベース(Unfragranced Base)と比較した、ニートの試験ベースの全体的な香りの好みを示している。図15は、無香料のベンチマークベース(Unfragranced Base)と比較した、湿った状態の試験ベースの全体的な香りの好みを示している。図16は、無香料のベンチマークベース(Unfragranced Base)と比較した、乾燥状態の試験ベースの全体的な香りの好みを示している。
まとめると、これらのデータは、悪臭打消し組成物の存在が、少ない量の香油で、悪臭打消し組成物を含まないより高濃度の香油と同等の好みのスコアを生み出したことを示唆している。
香料の利点を評価する場合、図17を参照すると、ニートの結果に関して、香料とNMの異なる組み合わせは、香料のみの構成(BRAHMANA 1.18% & CITRAS 0.56%)に対して同等のスコアを達成する。低コストの組み合わせ「BRAHMANA 1.03% + NM 0.02%」は、同様のCITRASの組み合わせ「CITRAS 0.49% + NM 0.01%」(CITRAS 0.56%に対してほとんどの特性でわずかに低い記録)とは異なり、UNFRAGRANCED BASEの利益スコアをわずかに上回っているようである。
図18を参照すると、湿った状態では、同等性は、全ての利点にわたる、香料のみの構成に対する香料&NMの組み合わせの支配的な側面でもある。共に低コストの組み合わせである「BRAHMANA 1.03% + NM 0.02%」と「CITRAS 0.49% + NM 0.01%」は、それぞれBRAHMANA 1.18%とCITRAS 0.56%に非常に近いスコアを記録している。
図19を参照すると、乾燥状態の結果は、全ての利点にわたって香料のみの構成と同等のスコアである全ての香料&NMの組み合わせの湿った状態の結果と同様である。低コストの組み合わせである「BRAHMANA 1.03% + NM 0.02%」のスコアは、この段階でUNFRAGRANCED BASEに対して低下する一方で、スコアがこの段階のUNFRAGRANCED BASEと比較してわずかに向上している「CITRAS 0.49% + NM 0.01%」では反対の傾向が見られることに注目される。
本明細書全体を通じて引用されている刊行物は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本発明の様々な実施形態を実施例および好ましい実施形態を参照することによって上で例示してきたが、本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許法の原則の下で適切に解釈される以降の特許請求の範囲によって定義されることが理解されるであろう。

Claims (15)

  1. 石鹸ベースの原料の悪臭の消費者による知覚を抑制、低減、または排除するのに有効な香料組成物の量を低減する方法であって、
    前記石鹸ベースの前記原料の悪臭の前記知覚を抑制、低減、または排除するのに有効な量で、前記石鹸ベースに、(i)悪臭打消し剤として機能する賦香成分に関連する悪臭拮抗系、および(ii)少なくとも1つの悪臭中和系、を含む悪臭打消し組成物を添加することを含み、
    前記石鹸ベースの前記原料の悪臭の前記知覚を抑制、低減、または排除するのに有効な前記量が、前記石鹸ベースに対して0.005~0.1重量%である、
    方法。
  2. 石鹸ベースの前記原料の悪臭の前記知覚を抑制、低減、または排除するのに有効な前記香料組成物の量を1~50%低減する、請求項1記載の方法。
  3. 前記悪臭打消し組成物が、
    (i)悪臭打消し剤として機能する賦香成分に関連する悪臭拮抗系、および
    (ii)少なくとも1つの悪臭中和系、
    を含む、請求項1記載の方法。
  4. 前記悪臭打消し組成物が、アンモニア系の臭気物質の知覚を抑制、低減、または排除する少なくとも1種の賦香原料をさらに含む、請求項3記載の方法。
  5. 前記悪臭拮抗系が、前記悪臭打消し組成物に対して30~50重量%の量で前記悪臭打消し組成物中に存在する、請求項1記載の方法。
  6. 前記悪臭拮抗系が、DMTS嗅覚受容体、インドール/スカトール嗅覚受容体、酪酸嗅覚受容体、およびp-クレゾール嗅覚受容体からなる群から選択される少なくとも1つの嗅覚受容体の活性を阻害する少なくとも1種の化合物を含む、請求項1記載の方法。
  7. 前記少なくとも1つの嗅覚受容体の前記阻害が、原料の悪臭の消費者による前記知覚を阻害、低減、または抑制する、請求項6記載の方法。
  8. 少なくとも1つの嗅覚受容体の前記活性を阻害する前記少なくとも1種の化合物が、酢酸ベンジル、酢酸イソボルニル、ウンデク-10-エナール、ウンデク-9-エナール、バージニアシダーウッドエッセンシャルオイル、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエナール、3,7-ジメチル-6-オクテン-1-オール、3,7-ジメチルオクト-6-エンニトリル、クマリン、デルタダマスコン、メチルイオノンガンマ、(Z)-3,4,5,6,6-ペンタメチルヘプト-3-エン-2-オン、2,6-ジメチルヘプト-5-エナール、メントン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセニル)ペント-4-エン-1-オン、パチュリエッセンシャルオイル、2,6-ノナジエナール、(2-tert-ブチルシクロヘキシル)アセテート、ベルトキシム、および2-メトキシナフタレンからなる群から選択される、請求項6記載の方法。
  9. 前記少なくとも1つの悪臭中和系が、前記悪臭打消し組成物に対して5~20重量%の量で前記悪臭打消し組成物中に存在する、請求項1記載の方法。
  10. 前記少なくとも1つの悪臭中和系が、a)(i)式RCHOの少なくとも1種のアルデヒド[式中、Rは、1~12個の炭素原子を含む脂肪族の直鎖または分岐の飽和または不飽和の炭素鎖である];(ii)式RCORの少なくとも1種のケトン[式中、Rはエチル基またはメチル基であり、Rは1~12個の炭素原子を含む脂肪族の直鎖または分岐の飽和または不飽和の炭素鎖である];および(iii)式RCHOHの一級アルコール[式中、Rは、任意選択的に芳香族部位で置換されていてもよい、1~12個の炭素原子を含む脂肪族の直鎖または分岐の飽和または不飽和の炭素鎖である];からなる群から選択される少なくとも1つの成分を含む組成物;b)(i)α-ダマスコン、β-ダマスコン、γ-ダマスコン、δ-ダマスコン、α-ネオブテノン、(+-)-メチル-2,2-ジメチル-6-メチレン-1-シクロヘキサンカルボキシレート、α-またはβ-(E)-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン(α-またはβ-イオノン)、α-メチル-イオノン、β-メチル-イオノン、γ-メチル-イオノン、1-(2,6,6-トリメチル-1(2)-シクロヘキセン-1-イル)-1,6-ヘプタジエン-3-オン、および1-(4,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オンからなる群から選択される少なくとも1つの成分;ならびに(ii)3-フェニル-2-プロペンニトリル、シトロニトリル、シトロネリルニトリル、2-プロピル-1-ヘプタニトリル、ドデカンニトリル、および3-(2,3-ジメチル-2(3)-シクロペンテン-1-イル)ブタンニトリルと3-(2-メチル-3-メチレン-1-シクロペンチル)ブタンニトリルとの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのニトリル成分;を含む組成物;ならびにc)a)とb)との組み合わせ;からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
  11. (i)悪臭打消し剤として機能する賦香成分に関連する悪臭拮抗系、および
    (ii)少なくとも1つの悪臭中和系、
    を含む、悪臭打消し組成物。
  12. アンモニア系の臭気物質の前記知覚を抑制、低減、または排除する少なくとも1種の賦香原料をさらに含む、請求項11記載の悪臭打消し組成物。
  13. 請求項11記載の前記悪臭打消し組成物を含む賦香組成物。
  14. 請求項11記載の前記悪臭打消し組成物を含む石鹸。
  15. - 高級香水、オードトワレ、コロン、またはアフターシェーブローションなどの香水;
    - 液体洗剤、粉末洗剤、洗剤錠剤、固形洗剤、洗剤ペースト、洗剤パウチ、液体柔軟仕上げ剤、柔軟仕上げ剤シート、衣類加香剤、洗濯前処理剤、布地消臭剤、アイロン水、洗濯用漂白剤、カーペットパウダーまたはカーペット洗浄剤などのファブリックケア製品;
    - シャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアクリーム、ヘアオイル、ヘアスタイリング製品(スプレー、ムース、またはジェルなど)、ヘアカラー製品、またはパーマ用製品などのヘアケア製品;
    - フェイスクリーム、フェイスローション、シェービング製品(フォーム、クリーム、ジェル、またはオイルなど)、体および/もしくは手用の製品(ローション、クリーム、ジェル、またはオイルなど)、肌引き締め剤、脱毛剤、タルカムパウダー、フットケアクリームまたはローション、ベビーワイプ、クレンジングワイプ、保湿剤入りワイプ、日焼け止め製品(スプレー、ローション、クリーム、またはオイルなど)、アフターサンローション、またはセルフタンニング製品などのスキンケア製品;
    - ボディデオドラントスプレー、ロールオンデオドラント、デオドラントスティック、デオドラントクリーム、制汗剤スプレー、制汗剤スティック、ロールオン制汗剤液体、制汗剤スティック、または制汗剤クリームなどのボディデオドラントまたは制汗剤製品;
    - 固形石鹸、シャワージェル、液体ハンドソープ、バスフォーム、またはインティメイトウォッシュ製品などの皮膚洗浄製品;
    - エアフレッシュナースプレー、ジェル状エアフレッシュナー、液体ウィックエアフレッシュナー、多孔質基材(紙またはカードブロッター、多孔質セラミック、または多孔質プラスチックなど)を含む固体エアフレッシュナー、透過性膜を含む液体もしくはジェル状のエアフレッシュナー、電動式エアフレッシュナー、および二重目的エアフレッシュナー/除菌スプレーなどのエアフレッシュナー製品;ならびに
    - 万能洗剤、家具用光沢剤、木質床用洗剤、窓用洗剤、手洗い用食器洗い製品(液体、ジェル、またはペーストなど)、機械式食器洗い製品(粉末、液体、ジェル、錠剤、または小袋など)、便器洗浄液、トイレ槽内洗剤、トイレリムブロック、またはトイレ用リム液;ペットリターなどの表面ケア製品;
    からなる群から選択される、請求項11記載の悪臭打消し組成物を含む消費者製品。
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