JP2023501977A

JP2023501977A - ボックスインボックスパッケージ

Info

Publication number: JP2023501977A
Application number: JP2022525771A
Authority: JP
Inventors: ベラマー・スティーブン
Original assignee: アルトリアクライアントサーヴィシーズリミテッドライアビリティカンパニー
Priority date: 2019-10-31
Filing date: 2020-09-23
Publication date: 2023-01-20
Also published as: US20210130080A1; EP4051606A1; EP4051606A4; WO2021086521A1

Abstract

ボックスインボックスパッケージであって、硬質外箱と、硬質内箱と、を備え、前記硬質外箱は、箔押し板紙からなり、前記外箱の内部容積へのアクセスを提供するように構成されるヒンジ蓋を含み、前記硬質内箱は、箔押し板紙からなり、前壁、後壁、上壁、下壁、および側壁を含み、単一の開口部が前記上壁を横断し前記前壁の一部まで延在し、前記開口部は、前記内箱の内部容積における消費財へのアクセスを提供するように構成される。前記内箱の前記開口部は、前記箔押し板紙における切抜きである。パッケージは、フレーバ特性の損失に対する改善されるバリアと、開口部を覆う再封可能なプルタブを排除する簡略化された開口部配置と、パッケージに収容される製品のより優れた物理的保護と、パッケージを開閉する独自の方法と、パッケージ材料およびタバコなどのタバコ製品を含むパッケージを組み立てる処理プロセスを排除することによるより安価な製造プロセスとを提供することができる。

Description

本発明は、消費財のパッケージに関し、特に喫煙用物品のパッケージに関する。

消費財の包装には、さまざまな工夫が凝らされている。例えば、タバコの場合、パッケージは消費財の風味と鮮度を維持するとともに、汚染から消費財を保護するように設計されている。既知のパッケージは、消費財にアクセスするための開口部を備える内部容器へのアクセスを提供するヒンジ式蓋を有する外部容器を採用している。外部容器は、一般に、硬質板紙、厚紙、または他の適切な材料で形成される。内部容器は、一般に、外部容器よりも実質的に低い剛性を有する材料または材料の組合せで形成される。例えば、内部容器は、板紙、梱包材、紙、および／またはアルミニウムで形成されることが知られている。既知の設計では、密封および再封用の粘着性物質を有するラベルは、内部容器の開口部を覆うために使用されることができる。

一実施例では、ボックスインボックスパッケージであって、硬質外箱と、硬質内箱と、を備える。前記硬質外箱は、箔押し板紙からなり、前記外箱の内部容積へのアクセスを提供するように構成されるヒンジ蓋を含む。前記硬質内箱は、箔押し板紙からなり、前壁、後壁、上壁、下壁、および側壁を含み、ここで、単一の開口部が前記上壁を横断し前記前壁の一部まで延在し、前記開口部は、前記内箱の内部容積における消費財へのアクセスを提供するように構成される。前記内箱の前記開口部は、前記箔押し板紙にダイカット開口部を含むように構成される。

本明細書に記載のいくつかの例示的な実施形態はボックスインボックスパッケージに関し、前記箔押し板紙は、紙層と板紙層の間に箔層を含み、前記紙層の外面が前記箔層の内面に第１接着層で接着され、前記板紙層の内面が前記箔層の外面に第２接着層で接着されるように構成され、前記板紙層の外面にポリプロピレン層をさらに備え、前記ポリプロピレン層はポリプロピレンフィルムを備え、前記板紙層の外面にポリエステル層をさらに備え、前記ポリエステル層は、金属化ポリエステル材料を備え、前記板紙層は、硫酸塩漂白固体（ＳｏｌｉｄＢｌｅａｃｈｅｄＳｕｌｆａｔｅ：ＳＢＳ）ボードストックを備え、前記第１接着層はケイ酸ナトリウムを備え、前記内箱には消費財が収容され、前記内箱の前記紙層は前記内箱に前記消費財と直接接触するように構成される。

いくつかの例示的な実施形態において、前記内箱は、前方パネル、上方パネル、後方パネル、および下方パネルを備え、前記内箱は側方パネルをさらに備え、前記前方パネルは上前方パネルと下前方パネルとを備え、前記内箱は前記内箱の前記紙層および前記外箱の前記紙層と直接接触するタバコを収容するように構成され、前記内箱は、上前方パネルと、後方パネルと、下方パネルと、下前方パネルと、を備え、前記上前方パネルは、第１横折り線によって上方パネルから分離されるように構成され、前記後方パネルは、第２横折り線によって前記上方パネルから分離されるように構成され、前記下方パネルは、第３横折り線によって前記後方パネルから分離されるように構成され、前記下前方パネルは、第４横折り線によって前記下方パネルから分離されるように構成され、前記内箱は、第１側方パネルと、第２側方パネルと、を備え、前記第１側方パネルは、第１長手方向折り目線によって前記後方パネルから分離されるように構成され、前記第２側方パネルは、第２長手方向折り目線によって前記後方パネルから分離されるように構成される。

いくつかの例示的な実施形態において、ボックスブランクはボックスインボックスパッケージを形成するように構成され、ここで、前記ボックスブランクは、箔押し板紙からなり、前記箔押し板紙は、紙層と、箔層と、板紙層と、を備え、前記紙層の外面が前記箔層の内面に接着され、前記板紙層の内面が前記箔層の外面に接着され、前記箔層の前記内面が前記紙層の前記外面に第１接着層で接着され、前記板紙層の前記内面が前記箔層の前記外面に第２接着層で接着されるように構成される。前記ボックスブランクは、前記板紙層の外面にポリプロピレン層をさらに備えてもよく、前記板紙層の外面にポリエステル層をさらに備えてもよい。前記板紙層は、硫酸塩漂白固体（ＳｏｌｉｄＢｌｅａｃｈｅｄＳｕｌｆａｔｅ：ＳＢＳ）ボードストックを備えてもよく、前記第２層は、前記箔層と前記紙層との間に珪酸ナトリウムをさらに備える。前記ボックスブランクは、折り線を備えてもよく、前記折り線は、本体部と蓋部のパネルを形成するように構成され、前記本体部は、前方パネル、下方パネル、後方パネル、側方パネル、およびダストフラップを備え、前記蓋部は、前方パネル、上方パネル、後方パネル、側方パネル、およびダストフラップを備える。

さらなる例示的な実施形態において、外箱および内箱の箔押し板紙は、板紙を備える第１層と、紙層および箔層を備える第２層と、前記第１層と前記第２層とを接着する接着剤層と、を備え、ここで、前記箔層は前記板紙と前記紙層との間にある。

本開示の範囲は、添付の図面と併せて読むことにより、以下の実施形態の詳細な説明から最もよく理解される。

図１は、ボックスインボックスのパッケージを示す図であり、ここで、外箱のヒンジ蓋が開き、内箱における消費財へのアクセスが、内箱の上部にある切抜きを通して得られる。

図２は、本開示の一実施形態に係る容器の外箱ブランクの平面図である。

図３は、本開示の一実施形態に係る容器の内箱ブランクの平面図である。

図４Ａは、本開示の実施形態に係る容器を組み立てるための処理のフローチャートである。図４Ｂは、本開示の実施形態に係る容器を組み立てるための処理のフローチャートである。

図５は、図４Ａおよび図４Ｂの組立プロセスに係る容器の組立状態のシーケンスを示す図である。

図６は、外箱の中に内箱が占める割合を示す図である。

以下、各図に示される１つまたは複数の例を含む様々な実施形態を詳細に参照する。各例は説明のために提供され、限定として意図されるものではない。例えば、一実施形態および／または方法の一部として図示または説明される特徴および／または方法ステップは、他の実施形態および／または方法ステップ上でまたはそれらと組み合わせて使用することができ、さらに別の実施形態または方法をもたらすことができる。本開示は、そのような修正および変形を含むことが意図されている。

本開示の実施形態は、硬質の内箱および外箱を有する消費財の容器を形成するのに有用なボックスブランクに関する。外箱は、内箱にアクセスできるように開閉するヒンジ蓋を備える。内箱は、消費財にアクセスするダイカット開口部を備える。本開示のパッケージは、製品が使用される間に物理的損傷から製品を保護することによって、より耐久性のあるパッケージを提供し、パッケージを作るために必要な機械の数が少なくなるので、より安価なパッケージングソリューションを提供することができる。また、パッケージの組み立ては、既知の再封可能なパッケージング設計より迅速かつ少ない材料構成で実行することができる。

ボックスインボックスパッケージは、硬質外箱と硬質内箱とを備え、前記硬質外箱は、箔押し板紙からなり、前記外箱の内部容積へのアクセスを提供するように構成されるヒンジ蓋を含み、前記硬質内箱は、箔押し板紙からなり、前壁、後壁、上壁、下壁、および側壁を含み、ダイカット開口部が前記上壁を横断し前記前壁の一部まで延在し、前記開口部は、前記内箱の内部容積における消費財へのアクセスを提供するように構成される。パッケージは、フレーバ特性の損失に対する改善されるバリアと、開口部を覆う再封可能なプルタブを排除する簡略化された開口部配置と、パッケージに収容される製品のより優れた物理的保護と、パッケージを開閉する独自の方法と、パッケージ材料およびタバコなどのタバコ製品を含むパッケージを組み立てる処理プロセスを排除することによるより安価な製造プロセスとを提供することができる。

図１は、本開示の一実施形態に係る消費財の容器のレイアウトを示す図である。図１に示されるように、容器１００は、硬質外箱１０２を備え、前記硬質外箱１０２は、硬質内箱１０６へのアクセスを提供するように構成されるヒンジ蓋１０４と、内箱１０６が堆積される本体１０５とを含む。内箱１０６は、内部容積１０９内に格納または収容される消費財１１２へのアクセスを提供するように構成されるダイカット開口部１１０を有する。内箱１０６は、外箱１０２の内側容積１０８内に摺動可能かつぴったりと収まるのに十分な大きさである。内箱１０６は、内箱１０６と外箱１０２の表面間の接触摩擦を介して外箱１０２内にしっかりと保持されることができる。内箱１０６の開口部１１０は、内箱１０６を形成するブランクの１つ以上のパネルに貫通孔を形成する切抜きである。内箱１０６は、開口部１１０の上に再封可能なラベル（プルタブまたはカバー）を含まない。内箱１０６は、喫煙品などの包装されていない消費財を収容することができるため、その中の消費財への素早いアクセスを提供することができる。喫煙品の場合、喫煙品はバンドルラップで囲まれていないため、消費者は、開口部上の再封可能なプルタブのバンドルラップを取り外す必要なく、外箱を開くと物品にアクセスすることができる。内箱は、製品のフレーバ特性に対して改善されるバリア、再封可能なラベルを排除することによる簡素化される消費者の開封プロセス、より耐久性のあるパッケージ、および／またはより少ない機械で組み立てることができるパッケージなどの他の利点を提供することができる。

内箱１０６および外箱１０２は、箔押し板紙からなり、紙層、箔層および板紙層を含む。内箱および外箱に剛性を与えるために、板紙層は、好ましくは少なくとも０．０１０インチの厚さ、例えば、１０ポイントまたは１２ポイントの板紙を有する。板紙層は、プロミナＳＢＳＣ１Ｓ板紙（ＰｒｏｍｉｎａＳＢＳＣ１ＳＰａｐｅｒｂｏａｒｄ）などの硫酸塩漂白固体（ＳｏｌｉｄＢｌｅａｃｈｅｄＳｕｌｆａｔｅ：ＳＢＳ）板紙で形成されることができる。板紙は、所望に応じて、デザイン、レタリング、パターン、および／またはシンボルでエンボス加工されることができる。板紙は、製品識別のためのインク、ワニス、金属化、または他の適切な材料を含むことができる。容器１００が完全に組み立てられると、外箱１０２は、ポリプロピレンフィルムを引き裂くことができるティアテープの有無にかかわらず、ポリプロピレンフィルムなどの被覆層で包まれることができる。

箔押し板紙の紙層は、例えば、タバコの束を包むのに適したタイプの薄紙とすることができ、紙層は１０ポンドまたは３２ポンドの紙とすることができる。箔層は、少なくとも０．００３インチの厚さを有するアルミニウムなどの金属箔の薄板とすることができる。例えば、箔層は、０．００３５インチの厚さのアルミニウムフォイルとすることができる。箔押し板紙の紙層は、内箱の中に消費財と直接接触する内層であるため、消費財をバンドルラップで包む必要はない。板紙層と箔層は、ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）系接着剤、コールドグルー、ホットメルトグルー、または他の適切な材料などの接着剤を介して互いに接着することができる。

別の実施形態によれば、箔押し板紙は、板紙層の外面の上に形成されたさらなる層を含むことができる。例えば、さらなる層は、内箱１０６の層構造がバンドルラップ／ボード／フィルムまたはバンドルラップ／ボード／金属化ポリエステル（ＭＥＴ）を含み、より具体的には、層構造が紙／ホイル／ボード／フィルムまたは紙／ホイル／ボード／ＭＥＴを含むように、ポリプロピレンフィルムまたはＭＥＴ材料を含むことができる。

ボックスインボックスのパッケージには、外箱や内箱に取り付けられた再封可能なプルタブは含まれない。代わりに、内箱の開口部は箔押し板紙の切抜きであり、これにより、ヒンジ蓋を開く際に内箱の中の消費財へ容易にアクセスできる。したがって切抜きはプルタブの必要性を排除し、プルタブの材料や再封可能なプルタブを備えるパッケージの製造に必要な特殊な機械および製造プロセスを排除することにより、製造プロセスが簡素化される。

図２は、本開示の一実施形態に係る容器の外箱ブランクの平面図である。図２に示されるように、外箱１０２を形成するブランク５００は、上方パネル５０２、下方パネル５０４、上前方パネル５０６、下前方パネル５０８、下後方パネル５１０、および上後方パネル５１２を含む。上方パネル５０２は、前方フラップ５１３を含む。外箱ブランクは、箔押し板紙からなり、板紙層が紙層に接着されている箔層に接着される。上方パネル５０２および下方パネル５０４は、左ダストフラップおよび右ダストフラップを含む。上方パネル５０２は、左ダストフラップ５１４と右ダストフラップ５１６とを含み、下方パネル５０４は、左ダストフラップ５１８と右ダストフラップ５２０とを含む。外箱ブランク５００の上部５６２は、上方パネル５０２、上後方パネル５１２、および上前方パネル５０８を含み、それらの関連するサイドフラップおよびダストフラップは、折り畳まれると、組み立てられた外箱１０２のヒンジ蓋１０４を形成するように構成される。外箱ブランク５００の下部５６４は、下方パネル５０４、下前方パネル５０６、および下後方パネル５１０を含み、それらの関連するサイドフラップおよびダストフラップ（後述）は、折り畳まれると、組み立てられた外箱１０２の本体１０５を形成するように構成される。

上後方パネル５１２、下前方パネル５０８、および下後方パネル５１０は、左フラップおよび右フラップを含む。例えば、上前方パネル５０６は、左サイドフラップ５２２および右サイドフラップ５２４を含み、上後方パネル５１２は、左サイドフラップ５２６および右サイドフラップ５２８を含み、下前方パネル５０８は、左サイドフラップ５３０および右サイドフラップ５３２を含み、下後方パネル５１０は、左サイドフラップ５３４および右サイドフラップ５３６を含む。

外箱１０２の各パネルおよび関連する左サイドフラップと右サイドフラップは、横折り線によって、隣接するパネルおよびその関連する左フラップと右フラップから分離される。前方フラップ５１３と上前方パネル５０６は、横折り線５３９によって分離される。上前方パネル５０６、左サイドフラップ５２２、および右サイドフラップ５２４は、横折り線５３８によって、それぞれ、上方パネル５０２、左ダストフラップ５１４、および右ダストフラップ５１６から分離される。上方パネル５０２、左ダストフラップ５１４、および右ダストフラップ５１６は、横折り線５４０によって、それぞれ、上後方パネル５１２、左サイドフラップ５２６、および右サイドフラップ５２８から分離される。上後方パネル５１２、左サイドフラップ５２６、および右サイドフラップ５２８は、横折り線５４２によって、それぞれ、下後方パネル５１０、左サイドフラップ５３４、および右サイドフラップ５３６から分離される。下後方パネル５１０、左サイドフラップ５３４、および右サイドフラップ５３６は、横折り線５４４によって、それぞれ、下方パネル５０４、左ダストフラップ５１８、および右ダストフラップ５２０から分離される。下方パネル５０４、左ダストフラップ５１８、および右ダストフラップ５２０は、横折り線５４６によって、それぞれ、下前方パネル５０８、左サイドフラップ５３０、および右サイドフラップ５３２から分離される。

外箱１０２の各サイドフラップおよびダストフラップは、縦折り線によって、関連および隣接するパネルから分離される。上前方パネル５０６は、縦折り線５４８によって左サイドフラップ５２２および右サイドフラップ５２４から分離される。右サイドフラップ５２４は、横折り線５３９から約－４５°の角度で延在するプレカットエッジ５２５を有する。左サイドフラップ５２２は、横折り線５３９から約－１３５°の角度で延在するプレカットエッジ５２３を有する。上方パネル５０２は、縦折り線５５０によって左ダストフラップ５１４および右ダストフラップ５１６から分離される。上後方パネル５１２は、縦折り線５５２によって、左サイドフラップ５２６および右サイドフラップ５２８から分離される。左サイドフラップ５２６は、横折り線５４２から約－５０°の角度で延在するプレカットエッジ５２７を有する。上後方パネル５１２の右サイドフラップ５２８は、横折り線５４２から約－１４０°の角度で延在するプレカットエッジ５２９を有する。下後方パネル５１０は、縦折り線５５４によって左サイドフラップ５３４および右サイドフラップ５３６から分離される。左サイドフラップ５３４は、横折り線５４２から約－４５°の角度で延在するプレカットエッジ５３５を有する。下後方パネル５１０の右サイドフラップ５３６は、横折り線５４２から約－１３５°の角度で延在するプレカットエッジ５３７を有する。下方パネル５０４は、縦折り線５５６によって左ダストフラップ５１８および右ダストフラップ５２０から分離される。下前方パネル５０８は、縦折り線５５８によって左サイドフラップ５３０および右サイドフラップ５３２から分離される。左サイドフラップ５３０および右サイドフラップ５３２は、下前方パネル５０８のエッジ５６０を越えて延在する。左サイドフラップ５３０は、下前方パネル５０８の下エッジ５６０から約－４５°、実施形態では－３９°の角度で延在するプレカットエッジ５３１を有する。右サイドフラップ５３２は、前方パネル５０８のエッジ５６０から約－１３５°、実施形態では－１２９°の角度で延在するプレカットエッジ５３３を有する。

下前方パネル５０８および下後方パネル５１０に関連するフラップのプレカットエッジは、上前方パネル５０６および上後方パネル５１２に関連するフラップのプレカット角度と相補的であり、その結果、外箱が閉じた状態のとき、外箱のヒンジ上部の側面は外箱の本体の側面と嵌合する。

外箱１０２は、外箱１０２の中に配置された際に内箱１０６にぴったりとする嵌合を提供するのに適した寸法を有する。外箱１０２は、上方パネル５０２、下方パネル５０４、上前方パネル５０６、下前方パネル５０８、下後方パネル５１０、および上後方パネル５１２のそれぞれに共通する幅Ｗ_ＯＢを有する。下後方パネル５１０は、上後方パネル５１２の長さ（Ｌ_{ＯＢ－ＴＢＰ}）よりも実質的に長い長さＬ_{ＯＢ－ＢＢＰ}を有する。Ｌ_{ＯＢ－ＢＢＰ}とＬ_{ＯＢ－ＴＢＰ}の合計は、タバコパックの長さ、例えば、内箱１０６の長さにほぼ等しい。下前方パネル（Ｌ_{ＯＢ－ＢＦＰ}）５０８の長さは、上前方パネル（Ｌ_{ＯＢ－ＴＦＰ}）５０６の長さより実質的に長い。Ｌ_{ＯＢ－ＢＦＰ}とＬ_{ＯＢ－ＴＦＰ}の合計は、Ｌ_{ＯＢ－ＢＢＰ}とＬ_{ＯＢ－ＴＢＰ}の合計に実質的に等しい。一実施形態によれば、Ｌ_{ＯＢ－ＢＢＰ}＝７５．１０ｍｍ、Ｌ_{ＯＢ－ＴＢＰ}＝１１．４０ｍｍ、Ｌ_{ＯＢ－ＢＦＰ}＝５５．５ｍｍ、およびＬ_{ＯＢ－ＴＦＰ}＝３１．０ｍｍである。外箱１０２の深さまたは厚さは、サイドフラップおよびダストフラップの幅（Ｗ_{ＯＢ－ＦＬＰ}）と、上方パネルの長さ（Ｌ_{ＯＢ－ＴＰ}）５０２および下方パネル（Ｌ_{ＯＢ－ＢＰ}）５０４の長さ（例えば、最短エッジ）とに等しい。一実施形態によれば、Ｌ_{ＯＢ－ＴＰ}＝Ｌ_{ＯＢ－ＢＰ}＝Ｗ_{ＯＢ－ＦＬＰ}＝２１．９ｍｍである。

図３は、本開示の実施形態に係る容器の内箱１０６を形成するブランクの平面図である。図３に示されるように、内箱１０６を形成するブランク６００は、上方パネル６０２、下方パネル６０４、上前方パネル６０６、下前方パネル６０８、および後方パネル６１０を含む。内箱の開口部１１０は、上前方パネル６０６および上方パネル６０２を横切って延在する。内箱ブランクは、箔押し板紙からなり、板紙層が箔層に接着され、箔層が組み立てられた内箱１０６の製品側面を確立する紙層に接着される。

各パネルは、横折り線によって、隣接するパネルから分離される。上前方パネル６０６は、横折り線６１２によって上方パネル６０２から分離される。上方パネル６０２は、横折り線６１４によって後方パネル６１０から分離される。後方パネル６１０は、横折り線６１６によって下方パネル６０４から分離される。下方パネル６０４と下前方パネル６０８とは、横折り線６１８によって分離される。

各パネルは、関連するサイドフラップを含む。上前方パネル６０６は、左サイドフラップ６２０および右サイドフラップ６２２を含む。左サイドフラップ６２０は、横折り線６１２から約４５°の角度で延在するプレカットエッジ６２１を有する。右サイドフラップ６２２は、横折り線６１２から約１３５°の角度で延在するプレカットエッジ６２３を有する。上方パネル６０２は、左サイドフラップ６２４および右サイドフラップ６２６を含む。左サイドフラップ６２４は、横折り線６１４から約４５°の角度で延在するプレカットエッジ６２５を有する。右サイドフラップ６２６は、横折り線６１４から約１３５°の角度で延在するプレカットエッジ６２７を有する。後方パネル６１０は、左サイドフラップ６２８および右サイドフラップ６３０を含む。前方パネル６０８は、左サイドフラップ６３２および右サイドフラップ６３４を含む。

下方パネル６０４は、左ダストフラップ６３６と右ダストフラップ６３８とを含む。

内箱１０６は、一実施形態によればタバコ製品である消費財を所望の数（例えば、カウント）で収容するのに適した寸法を有する。内箱１０６は、上方パネル６０２、下方パネル６０４、上前方パネル６０６、下前方パネル６０８および後方パネル６１０のそれぞれの幅に等しい幅Ｗ_ＩＢを有する。後方パネル６１０は、消費財を封入するのに十分な高さまたは長さ（Ｌ_{ＩＢ－ＢＫＰ}）を有する。上前方パネル６０６の長さ（Ｌ_{ＩＢ－ＴＦＰ}）と下前方パネル（Ｌ_{ＩＢ－ＢＦＰ}）６０８の長さの合計は、Ｌ_{ＩＢ－ＢＫＰ}と同等である。本開示の一実施形態によれば、Ｌ_{ＩＢ－ＢＫＰ}＝８３．６ｍｍ、Ｌ_{ＩＢ－ＴＦＰ}＝２７．２ｍｍ、およびＬ_{ＩＢ－ＢＦＰ}＝４３．３９ｍｍである。内箱１０６の深さまたは厚さは、サイドフラップおよびダストフラップのそれぞれが共有する幅Ｗ_{ＩＢ－ＦＬＰ}と、上方パネル（Ｌ_{ＩＢ－ＴＰ}）６０２および下方パネル（Ｌ_{ＩＢ－ＢＰ}）６０４の長さ（例えば、最短端）とによって確立される。一実施形態によれば、Ｌ_{ＩＢ－ＴＰ}＝Ｌ_{ＩＢ－ＢＰ}＝Ｗ_{ＩＢ－ＦＬＰ}＝２０．５５ｍｍである。

本開示の実施形態によれば、外箱１０２の上後方パネル５１２および下後方パネル５１０の長さの合計は、内箱１０６の後方パネル６１０の長さに少なくとも等しく、ここで、（Ｌ_{ＯＢ－ＴＢＰ}＋Ｌ_{ＯＢ－ＢＢＰ}＝Ｌ_{ＩＢ－ＢＫＰ}）であり、一実施形態において、長さの合計がより大きく、ここで（Ｌ_{ＯＢ－ＴＢＰ}＋Ｌ_{ＯＢ－ＢＢＰ}>Ｌ_{ＩＢ－ＢＫＰ}）であり、外箱１０２内における内箱１０６の適切な嵌合およびヒンジ蓋１０４の閉鎖が実現され得る。

内箱１０６の各サイドフラップおよびダストフラップは、縦折り線によって、関連するおよび／または隣接するパネルから分離される。上前方パネル６０６は、縦折り線６４０によって左サイドフラップ６２０及び右サイドフラップ６２２から分離される。上方パネル６０２は、縦折り線６４２によって左サイドフラップ６２４、右サイドフラップ６２６から分離される。後方パネル６１０は、縦折り線６４４によって、左サイドフラップ６２８および右サイドフラップ６３０から分離される。下方パネル６０４は、縦折り線６４６によって、左ダストフラップ６３６および右ダストフラップ６３８から分離される。下前方パネル６０８は、縦折り線６４８によって左サイドフラップ６３２および右サイドフラップ６３４から分離される。

図４Ａおよび図４Ｂは、本開示の一実施形態に係る容器の製造プロセスのフローチャートであり、図５は、図４Ａおよび図４Ｂの組立プロセスに係る容器の組立状態のシーケンスを示す図である。図４Ａおよび図４Ｂに示されるように、プロセスは第１ステップ（Ｓ７００）を含み、ここで、左サイドフラップ６２８および右サイドフラップ６３０を縦折り線によって折り畳まれることで、後方パネル６１０と実質的に直交するように、内箱１０６を内箱ブランク６００から組み立てる。ステップＳ７０２において、下方パネル６０４のダストフラップ６３６およびダストフラップ６３８を、下方パネル６０４と実質的に平面となるように、縦折り線６４６を中心に折り畳まれる。一実施形態によれば、折り畳まれる際、下方パネル６０４に接着するように、ダストフラップ６３６およびダストフラップ６３８に接着剤を塗布することができる。図５の状態１に示されるように、下方パネル６０４および下前方パネル６０８を含む下部６５０は、下方パネル６０４と実質的に直交するように、横折り線６１６を中心に折り畳まれる（Ｓ７０４）。そして、消費財または製品は、左サイドフラップ６２８および右サイドフラップ６３０と下方パネル６０４によって囲まれた領域に配置される（Ｓ７０６）。上方パネル６０２および上前方パネル６０６を含む上部６５２が、上部６５２が後方パネル６１０と実質的に直交するように、横折り線６１４を中心に折り畳まれる（Ｓ７０８、状態２）。下前方パネル６０８は、後方パネル６１０と平行になるように、横折り線６１８を中心に折り畳まれる（Ｓ７１０、状態３）。上前方パネル６０６は、後方パネル６１０と平行に、かつ、下前方パネル６０８と平面的になるように、横折り線６１２によって折り畳まれる（Ｓ７１２、状態４）。

上方パネル６０２の左サイドフラップ６２４および右サイドフラップ６２６には、接着剤を塗布することができる。上方パネル６０２の左サイドフラップ６２４および右サイドフラップ６２６は、縦折り線６４２を越えて折られ、後方パネル６１０のサイドフラップ６２８およびサイドフラップ６３０に接着される（Ｓ７１４、状態５）。下前方パネル６０８のサイドフラップ６３２およびサイドフラップ６３４と、上前方パネル６０６の左サイドフラップ６２０および右サイドフラップ６２２には、接着剤を塗布することができる。下前方パネル６０８のサイドフラップ６３２およびサイドフラップ６３４は、縦折り線６４８を中心に折り畳まれ、後方パネル６１０の左サイドフラップ６２８および右サイドフラップ６３０にそれぞれ接着する（Ｓ７１６、状態６）。上前方パネル６０６の左サイドフラップ６２０および右サイドフラップ６２２は、縦折り線６４０を中心に折り畳まれ、後方パネル６１０の左サイドフラップ６２８および右サイドフラップ６３０にそれぞれ接着する（Ｓ７１８、状態６）。なお、上前方パネル６０６の左サイドフラップ６２０および右サイドフラップ６２２は、それぞれのエッジのプレカット角度のため、上方パネル６０２のサイドフラップ６２４およびサイドフラップ６２６と平面的になり、重ならないことを留意されたい。

外箱１０２は、下後方パネル５１０の左サイドフラップ５３４および右サイドフラップ５３６を縦折り線５５４によって折り畳んで、左サイドフラップ５３４および右サイドフラップ５３６が下後方パネル５１０と実質的に直交するように、外箱ブランク５００から組み立てられる（Ｓ７２０）。下方パネル５０４の左ダストフラップ５１８および右ダストフラップ５２０は、互いに実質的に平面的で、かつ下方パネル５０４と平行になるように、縦折り線５５６によって折り畳まれる（Ｓ７２２、状態７）。一実施形態によれば、左ダストフラップ５１８および右ダストフラップ５２０に接着剤を塗布し、折り畳まれた際に下後方パネル５１０に接着することができる。下方パネル５０４および下前方パネル５０８を含む外箱１０２の下部５０５は、下部５０５が下後方パネル５１０と実質的に直交するように、横折り線５４４によって折り畳まれる（Ｓ７２４、状態７）。組み立てられた内箱１０６は、左サイドフラップ５３４および右サイドフラップ５３６と下方パネル５０４によって囲まれた外箱１０２の領域内に配置される（Ｓ７２６、状態８）。下前方パネル５０８は、パネルが下後方パネル５１０と実質的に平行になるように、横折り線５４６によって折り畳まれる（Ｓ７２８、状態９）。下前方パネル５０８の左サイドフラップ５３０および右サイドフラップ５３２には、接着剤を塗布することができる。そして、サイドフラップ５３０およびサイドフラップ５３２は、縦折り線５５８によって折り畳まれ、下後方パネル５１０の左サイドフラップ５３４および右サイドフラップ５３６にそれぞれ接着される（Ｓ７３０）。

上方パネル５０２および上前方パネル５０６を含む外箱１０２の上部５０３が、下後方パネル５１０と実質的に直交するように、横折り線５４０によって折り畳まれる（Ｓ７３２、状態９）。上後方パネル５１２の左サイドフラップ５２６および右サイドフラップ５２８は、下後方パネル５１０の左サイドフラップ５３４および右サイドフラップ５３６とそれぞれ平面的になるように、縦折り線５５２によって折り畳まれる（Ｓ７３４）。なお、下後方パネル５１０の左サイドフラップ５３４および右サイドフラップ５３６の角度の付いたエッジと、および上後方パネル５１２の左サイドフラップ５２６および右サイドフラップ５２８のそれぞれの角度の付いたエッジとは重ならないようにプレカットされ、外箱１０２のヒンジ蓋１０４の開口部は実施可能である。上前方パネル５０６は、上前方パネル５０６が下後方パネル５１０と平行になり、かつ下前方パネル５０８と平面的になるように、横折り線５３８によって折り畳まれる（Ｓ７３６、状態１６）。上前方パネル５０６の左サイドフラップ５２２および右サイドフラップ５２４には、接着剤が塗布される。そして、上前方パネル５０６の左サイドフラップ５２２および右サイドフラップ５２４は、縦折り線５４８によって折り畳まれ、上後方パネル５１２の折られた左サイドフラップ５２６および右サイドフラップ５２８にそれぞれ接着される（Ｓ７３８，状態１０）。他の実施形態によれば、前方フラップ５１３は、横折り線５３９によって折り畳まれた後、上前方パネル５０６の裏面１４７に接着されることができる。

図６は、外箱９０２内に位置する内箱９０４の開口部９０８を有する組み立てられたパッキング９００を示す図である。外箱は、ヒンジ蓋９０６を有し、ヒンジ蓋を開けると、内箱９０４における消費財へアクセスすることができる。

したがって、本発明は、その精神または本質的な特徴から逸脱することなく、他の具体的な形態で具体化できることが当業者には理解されるであろう。したがって、本開示の実施形態は、すべての点で例示であり、限定されないと考えられる。本発明の範囲は、前述の説明より添付の特許請求の範囲によって示され、その意味および範囲にならびに同等性の範囲内にあるすべての変更は、そこに含まれることが意図される。

Claims

ボックスインボックスパッケージであって、
硬質外箱と、硬質内箱と、を備え、
前記硬質外箱は、箔押し板紙からなり、前記外箱の内部容積へのアクセスを提供するように構成されるヒンジ蓋を含み、
前記硬質内箱は、箔押し板紙からなり、前壁、後壁、上壁、下壁、および側壁を含み、ここで、単一の開口部が前記上壁を横断し前記前壁の一部まで延在し、前記開口部は、前記内箱の内部容積における消費財へのアクセスを提供するように構成され、
前記内箱の前記開口部は、前記箔押し板紙に切抜きを含むように構成される、もの。
請求項１に記載のボックスインボックスパッケージにおいて、
前記箔押し板紙は、箔層を含み、
前記箔層は、紙層と板紙層の間にあるように構成され、
前記紙層の外面が前記箔層の内面に第１接着層で接着され、前記板紙層の内面が前記箔層の外面に第２接着層で接着されるように構成される、もの。
請求項２に記載のボックスインボックスパッケージにおいて、
前記板紙層の外面にポリプロピレン層をさらに備える、もの。
請求項３に記載のボックスインボックスパッケージにおいて、
前記ポリプロピレン層は、ポリプロピレンフィルムを備える、もの。
請求項２に記載のボックスインボックスパッケージにおいて、
前記板紙層の外面にポリエステル層をさらに備える、もの。
請求項５に記載のボックスインボックスパッケージにおいて、
前記ポリエステル層は、金属化ポリエステル材料を備える、もの。
請求項２に記載のボックスインボックスパッケージにおいて、
前記板紙層は、硫酸塩漂白固体（ＳｏｌｉｄＢｌｅａｃｈｅｄＳｕｌｆａｔｅ：ＳＢＳ）ボードストックを備える、もの。
請求項２に記載のボックスインボックスパッケージにおいて、
前記第１接着層は、ケイ酸ナトリウムを備える、もの。
請求項２に記載のボックスインボックスパッケージにおいて、
前記内箱には、消費財が収容され、
前記内箱の前記紙層は、前記内箱に前記消費財と直接接触するように構成される、もの。
請求項２に記載のボックスインボックスパッケージにおいて、
前記内箱は、前方パネル、上方パネル、後方パネル、および下方パネルを備える、もの。
請求項１０に記載のボックスインボックスパッケージにおいて、
前記内箱は、側方パネルをさらに備える、もの。
請求項１０に記載のボックスインボックスパッケージにおいて、
前記前方パネルは、上前方パネルと下前方パネルとを備える、もの。
請求項２に記載のボックスインボックスパッケージにおいて、
前記内箱は、前記内箱の前記紙層および前記外箱の前記紙層と直接接触するタバコを収容するように構成される、もの。
請求項１に記載のボックスインボックスパッケージにおいて、
前記内箱は、上前方パネルと、後方パネルと、下方パネルと、下前方パネルと、を備え、
前記上前方パネルは、第１横折り線によって上方パネルから分離されるように構成され、
前記後方パネルは、第２横折り線によって前記上方パネルから分離されるように構成され、
前記下方パネルは、第３横折り線によって前記後方パネルから分離されるように構成され、
前記下前方パネルは、第４横折り線によって前記下方パネルから分離されるように構成される、もの。
請求項１４に記載のボックスインボックスパッケージにおいて、
前記内箱は、第１側方パネルと、第２側方パネルと、を備え、
前記第１側方パネルは、第１長手方向折り目線によって前記後方パネルから分離されるように構成され、
前記第２側方パネルは、第２長手方向折り目線によって前記後方パネルから分離されるように構成される、もの。
ボックスブランクであって、
請求項１に記載のボックスインボックスパッケージを形成するように構成され、
前記ボックスブランクは、箔押し板紙からなり、
前記箔押し板紙は、紙層と、箔層と、板紙層と、を備え、
前記紙層の外面が前記箔層の内面に接着され、前記板紙層の内面が前記箔層の外面に接着され、前記箔層の前記内面が前記紙層の前記外面に第１接着層で接着され、
前記板紙層の前記内面が前記箔層の前記外面に第２接着層で接着されるように構成される、もの。
請求項１６に記載のボックスブランクにおいて、
前記板紙層の外面にポリプロピレン層をさらに備える、もの。
請求項１７に記載のボックスブランクにおいて、
前記ポリプロピレン層は、ポリプロピレンフィルムを備える、もの。
請求項１６に記載のボックスブランクにおいて、
前記板紙層の外面にポリエステル層をさらに備える、もの。
請求項１６に記載のボックスブランクにおいて、
前記板紙層は、硫酸塩漂白固体（ＳｏｌｉｄＢｌｅａｃｈｅｄＳｕｌｆａｔｅ：ＳＢＳ）ボードストックを備える、もの。
請求項１６に記載のボックスブランクにおいて、
前記第２層は、前記箔層と前記紙層との間に珪酸ナトリウムをさらに備える、もの。
請求項１６に記載のボックスブランクにおいて、
折り線を備え、
前記折り線は、本体部と蓋部のパネルを形成するように構成され、
前記本体部は、前方パネル、下方パネル、後方パネル、側方パネル、およびダストフラップを備え、
前記蓋部は、前方パネル、上方パネル、後方パネル、側方パネル、およびダストフラップを備える、もの。