JP2023183459A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 キャリブレーション用の画像の印字対象が切り替わった際に画像品質が低下する可能性がある。【解決手段】 印刷装置107の感光ドラム上のパターン画像を測定する画像濃度センサ340と、シート500上のテスト画像501を読み取るCISユニット321と、画像濃度センサ340によるパターン画像の測定結果とCISユニット321によるテスト画像501の読取結果に基づいて、印刷装置107のレーザーパワーを決定するCPU222。CPU222は、テスト画像501の印字を行うか否かを印刷設定に基づき選択し、テスト画像501を印字する第1印刷ジョブに基づく画像形成が実行された後にテスト画像を印字しない第2印刷ジョブに基づく画像形成が実行される場合は第1印刷ジョブに基づく画像の形成が終わってから第2印刷ジョブに基づく画像の形成が開始される前に画像濃度センサ340にパターン画像を測定させてレーザーパワーを決定する。【選択図】 図13
Description
本発明は画像形成装置により形成される画像の濃度制御に関する。
電子写真方式を採用したフルカラーの画像形成装置は、感光体に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してシートに転写し、転写した画像をシートに定着させることで画像形成を行う。シートに形成される画像の濃度は、気温、湿度等の環境条件や現像に用いる現像剤の劣化によって変化する。そのために画像形成装置は、テスト画像を形成し、センサによりテスト画像を読み取った結果に基づいて画像濃度を調整するための画像形成条件を制御する。これは、「キャリブレーション」と呼ばれる。キャリブレーションは、シートに形成したテスト画像の読取結果を用いて行う場合と、シートに転写される前の像担持体上のテスト画像(以降記録材体上のテスト画像と区別するためパターン画像と称す。)の読取結果を用いて行う場合がある。
特許文献1に開示される画像形成装置は、感光体上にパターン画像を形成し、画像形成装置内に設けられたセンサを用いてパターン画像を測定し、パターン画像の測定結果に基づいて画像形成条件を制御する。また特許文献2に開示される画像形成装置は、ユーザからの指示に応じた画像(ユーザ画像)が形成されるシート上の余白領域にテスト画像を形成し、センサによるテスト画像の読取結果に基づいて画像形成条件を制御する。テスト画像が形成される余白領域は、シートの断裁される領域である。
ところで、テスト画像はシート上で読み取られ、パターン画像は像担持体上で測定される。そのため、シートへの転写処理や定着処理が原因でテスト画像とパターン画像とを同じ画像信号値に基づき形成しても、異なる結果が得られてしまう。これにより、テスト画像を用いるキャリブレーションとパターン画像を用いるキャリブレーションとを切り替えた直後の画像形成条件が適切に制御されない可能性がある。
本発明の目的は、キャリブレーション用の画像の印字対象が切り替わった際に生じる画像品質の低下を抑制することにある。
上記課題を解決するため本発明の画像形成装置は、印刷ジョブに基づいて画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により形成されたパターン画像を担持する像担持体と、前記像担持体に形成された前記パターン画像を測定する測定手段と、前記画像形成手段によりシートに形成されたテスト画像を、前記シートを搬送しながら読み取る読取手段と、前記測定手段による前記パターン画像の測定結果と前記読取手段による前記テスト画像の読取結果に基づいて、前記画像形成手段により形成される画像の濃度を制御するための前記画像形成手段の画像形成条件を生成する生成手段と、前記テスト画像を形成するか否かを前記印刷ジョブの印刷設定に基づき選択する選択手段と、を有し、前記選択手段により前記テスト画像を形成しないことが選択された場合、前記生成手段は、前記画像形成手段に前記テスト画像を形成させずに、前記測定手段による前記パターン画像の測定結果に基づいて前記画像形成条件を生成し、前記テスト画像を形成する第1印刷ジョブに基づく画像形成が実行された後に前記テスト画像を形成しない第2印刷ジョブに基づく画像形成が実行される場合、前記生成手段は、前記第1印刷ジョブに基づく画像の形成が終わってから前記第2印刷ジョブに基づく画像の形成が開始される前に、前記画像形成手段に前記パターン画像を形成させ、前記測定手段に前記パターン画像を測定させ、前記測定手段による前記パターン画像の測定結果に基づいて前記画像形成条件を生成することを特徴とする。
本発明によれば、キャリブレーション用の画像の印字対象が切り替わった際に生じる画像品質の低下を抑制できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。以下の説明において、外部コントローラは、画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド、プリントサーバ、DFEなどと呼ばれることもある。画像形成装置は、複合機、マルチファンクションペリフェラル、MFPと呼ばれることもある。以下では画像形成装置101として、フィニッシャ109が接続された印刷装置107について説明される。しかしながら、画像形成装置は、フィニッシャ109が接続されていない印刷装置107のみの構成であってもよい。
(画像形成システム)
図1は、画像形成システムのハード構成を示す模式図である。画像形成システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102を備える。画像形成装置101と外部コントローラ102は内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。外部コントローラ102は外部LAN104を介してクライアントPC103と通信可能に接続されており、クライアントPC103から外部コントローラ102に対して印刷指示が行われる。
図1は、画像形成システムのハード構成を示す模式図である。画像形成システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102を備える。画像形成装置101と外部コントローラ102は内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。外部コントローラ102は外部LAN104を介してクライアントPC103と通信可能に接続されており、クライアントPC103から外部コントローラ102に対して印刷指示が行われる。
クライアントPC103には印刷データを外部コントローラ102で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。印刷を行うユーザは各種アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷指示を行うことができる。プリンタドライバはユーザからの印刷指示に基づいて外部コントローラ102に対して印刷データを送信する。外部コントローラ102はクライアントPC103から印刷データを受信すると、データ解析やRIP処理を行い、画像形成装置101に対して処理済みの印刷データを転送する。
次に画像形成装置101について説明する。画像形成装置101には複数の異なる機能を持つ装置が接続され、製本などの複雑な印刷処理が可能なように構成されている。
印刷装置107は、印刷装置107の下部にある給紙部から搬送される用紙に対してトナーを用いて画像を形成する。この印刷装置107の構成及び動作原理は次のとおりである。画像データに応じて変調された、レーザ光などの光線をポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射して走査光として感光ドラムに照射する。このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像はトナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられた用紙に、そのトナー像を転写する。この一連の画像形成プロセスをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーに対して順次実行することにより、用紙上にフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写ドラム上の用紙は定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、トナー像が転写された用紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解して用紙に定着させる。
109はシートを積載することが可能なフィニッシャである。
図1で説明した印刷システムは画像形成装置101に外部コントローラ102が接続された構成であるが、本発明は外部コントローラ102の接続された構成に限定されない。すなわち、画像形成装置101を外部LAN104に接続し、クライアントPC103から、画像形成装置101が処理可能な印刷データを送信する構成でもよい。この場合、画像形成装置101において、データ解析やRIP処理が行われ、印刷処理が実行される。
(画像形成システムの制御ブロック図)
図2は、画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103から構成された画像形成システムの制御ブロック図である。画像形成装置101の印刷装置107は、通信I/F217、LANI/F218、ビデオI/F220、HDD221、CPU222、メモリ223、操作部224、ディスプレイ225から構成される。さらに画像形成装置101の印刷装置107は、レーザ露光部227、作像部228、定着部229、給紙部230、画像読取部241を備える。それぞれの構成要素はシステムバス231を介して接続される。通信I/F217は通信ケーブル279を介してフィニッシャ109と接続され、それぞれの装置の制御のための通信が行われる。LANI/F218は内部LAN105を介して外部コントローラ102と接続され、印刷データなどの通信が行われる。ビデオI/F220はビデオケーブル106を介して外部コントローラ102と接続され、画像データなどの通信が行われる。HDD221は、プログラムやデータが保存された記憶装置である。CPU222はHDD221に保存されたプログラム等に基づいて、画像処理制御や印刷の制御を包括的に行う。メモリ223は、CPU222が各種処理を行う際に必要となるプログラムや、画像データが記憶され、ワークエリアとして動作する。操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。ディスプレイ225には、画像処理装置の設定情報や印刷ジョブの処理状況などが表示される。
図2は、画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103から構成された画像形成システムの制御ブロック図である。画像形成装置101の印刷装置107は、通信I/F217、LANI/F218、ビデオI/F220、HDD221、CPU222、メモリ223、操作部224、ディスプレイ225から構成される。さらに画像形成装置101の印刷装置107は、レーザ露光部227、作像部228、定着部229、給紙部230、画像読取部241を備える。それぞれの構成要素はシステムバス231を介して接続される。通信I/F217は通信ケーブル279を介してフィニッシャ109と接続され、それぞれの装置の制御のための通信が行われる。LANI/F218は内部LAN105を介して外部コントローラ102と接続され、印刷データなどの通信が行われる。ビデオI/F220はビデオケーブル106を介して外部コントローラ102と接続され、画像データなどの通信が行われる。HDD221は、プログラムやデータが保存された記憶装置である。CPU222はHDD221に保存されたプログラム等に基づいて、画像処理制御や印刷の制御を包括的に行う。メモリ223は、CPU222が各種処理を行う際に必要となるプログラムや、画像データが記憶され、ワークエリアとして動作する。操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。ディスプレイ225には、画像処理装置の設定情報や印刷ジョブの処理状況などが表示される。
レーザ露光部227は、トナー像を転写するために感光ドラムにレーザ光を照射するための一次帯電や、レーザ露光を行う装置である。レーザ露光部227は、まず感光ドラム表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電が行われる。次にレーザードライバーによってレーザ光を、ポリゴンミラーで反射角度を調節しながら感光ドラムに照射される。これにより照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。作像部228は、用紙に対してトナーを転写するための装置であり、現像器、転写部、トナー補給部等により構成され、トナーを用いてシート上に画像を形成する。現像器は、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ、可視像化する。転写部は、一次転写ローラーにプラス電位を印可し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写する一次転写、二次転写外ローラーにプラス電位を印可し転写ベルト上のトナー(画像)を用紙に転写する二次転写が行われる。定着部229は用紙上のトナーを熱と圧力で用紙に溶解固着するための装置であり、加熱ヒーター、定着ベルト、加圧ベルト等で構成される。給紙部230は用紙を給紙するための装置であり、ローラーや各種センサにより用紙の給紙動作、搬送動作が制御される。画像読取部241はCIS(Contact Image Sensor)ユニット321、322(図4)で構成されており、CPU222の指示に基づき、搬送されたシート上の画像を読み取る。
次に画像形成装置101のフィニッシャ109の構成について説明する。画像形成装置101のフィニッシャ109は、通信I/F271、CPU272、メモリ273、排紙制御部274で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス275を介して接続される。通信I/F271は通信ケーブル279を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。CPU272は、メモリ273に格納された制御プログラムに応じて、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ273は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部274は、CPU272からの指示に基づき、搬送された用紙をスタックトレイ332に搬送する制御を行う。
次に外部コントローラ102の構成について説明する。外部コントローラ102は、CPU208、メモリ209、HDD210、キーボード211、ディスプレイ212、LANI/F213,LANI/F214、ビデオI/F215で構成され、システムバス216を通して接続されている。CPU208は、HDD210に保存されたプログラムやデータに基づいてクライアントPC103からの印刷データの受信、RIP処理、画像形成装置101への印刷データの送信などの処理を包括的に実行する。メモリ209は、CPU208が各種処理を行う際に必要なプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。HDD210には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード211は、外部コントローラ102の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ212には、外部コントローラ102の実行アプリケーション等の情報を静止画や動画の映像信号により表示される。LANI/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103と接続され、印刷指示などの通信が行われる。LANI/F214は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続され、印刷指示などの通信が行われる。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置101と接続され、印刷データなどの通信が行われる。
次にクライアントPC103の構成について説明する。クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、HDD203、キーボード204、ディスプレイ205、LANI/F206で構成され、システムバス207を介して接続されている。CPU201は、HDD203に保存された文書処理プログラム等に基づいて印刷データの作成や印刷指示を実行する。またCPU201は、システムバスに接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ202は、CPU201が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。HDD203には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード204はクライアントPC103の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ205には、クライアントPC103の実行アプリケーション等の情報が静止画や動画の映像信号により表示される。LANI/F206は、外部LAN104と接続されており、印刷指示などの通信が行われる。
以上の説明において、外部コントローラ102と画像形成装置101は内部LAN105とビデオケーブル106が接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブルのみの接続構成でもよい。また、メモリ202、メモリ209、メモリ223、メモリ243はそれぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。たとえば、揮発性のRAM、不揮発性のROM、内蔵HDD、外付けHDD、USBメモリなどで代替した構成でもよい。
(画像形成装置の基本画像形成動作)
図3は画像形成装置101の概略断面図である。107はシートに印刷する画像を形成する画像形成装置である。301および302は給紙デッキである。各給紙デッキには、各種シートを収容しておくことが可能である。各給紙デッキでは、収容されたシートの最上位のシート一枚のみを分離し、シート搬送パス303へ搬送することが可能である。304~307は現像ステーションであり、カラー画像を形成するために、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。現像ステーションは感光体、帯電器、現像器から構成される。ここで形成されたトナー像は中間転写ベルト308に一次転写され、中間転写ベルト308は図を時計回りに回転し、309の二次転写位置でシート搬送パス303から搬送されてきたシートへとトナー像が転写される。ディスプレイ225は、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報を表示する。311はトナー像をシートへ定着させるための定着器である。定着器311は加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間をシートが通過することにより、トナーを溶融・圧着することでシートにトナー像を定着させる。定着器311を抜けたシートはシート搬送パス312を通って315へと搬送される。シートの種類によって定着のためにさらに溶融・圧着が必要な場合は、定着器311を通過した後、上のシート搬送パスを使ってサブ定着器313へと搬送され、追加の溶融・圧着が施された後、シート搬送パス314を通って315へと搬送される。画像形成モードが両面の場合は、316のシート反転パスへとシートを搬送し、316で反転した後、両面搬送パス317へとシートが搬送され、二次転写位置309で2面目の画像転写が行われる。
図3は画像形成装置101の概略断面図である。107はシートに印刷する画像を形成する画像形成装置である。301および302は給紙デッキである。各給紙デッキには、各種シートを収容しておくことが可能である。各給紙デッキでは、収容されたシートの最上位のシート一枚のみを分離し、シート搬送パス303へ搬送することが可能である。304~307は現像ステーションであり、カラー画像を形成するために、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。現像ステーションは感光体、帯電器、現像器から構成される。ここで形成されたトナー像は中間転写ベルト308に一次転写され、中間転写ベルト308は図を時計回りに回転し、309の二次転写位置でシート搬送パス303から搬送されてきたシートへとトナー像が転写される。ディスプレイ225は、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報を表示する。311はトナー像をシートへ定着させるための定着器である。定着器311は加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間をシートが通過することにより、トナーを溶融・圧着することでシートにトナー像を定着させる。定着器311を抜けたシートはシート搬送パス312を通って315へと搬送される。シートの種類によって定着のためにさらに溶融・圧着が必要な場合は、定着器311を通過した後、上のシート搬送パスを使ってサブ定着器313へと搬送され、追加の溶融・圧着が施された後、シート搬送パス314を通って315へと搬送される。画像形成モードが両面の場合は、316のシート反転パスへとシートを搬送し、316で反転した後、両面搬送パス317へとシートが搬送され、二次転写位置309で2面目の画像転写が行われる。
反転部の下流にはCIS(Contact Image Sensor)ユニット321、322が対向する形で配置される。図4に示すようにCISユニット321はシートの上面の画像を読み取り、CISユニット322はシートの下面の画像を読み取る。シート搬送パス323に搬送されたシートが所定に位置に到達したタイミングで、搬送されたシートにテスト画像が印字されている場合はCISユニット321、322を用いてテスト画像を読み取る。なお、CISユニットはCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなど他の光学系センサでもよい。
CISユニット321、322の読取結果は読取データとしてメモリ223に格納される。CPU222は画像濃度を制御するためにメモリ223に格納された読取データに基づいて画像形成条件を生成する。搬送されたシートにテスト画像が印字されている場合はフラッパ324を排出パス326にシートを搬送する方向に切り替える。排出パス326に搬送されたシートは排出トレイ328に排出される。シート搬送パス323に搬送されたシートにテスト画像が印字されていない場合は、フラッパ324を下流搬送パス325にシートを搬送する方向に切り替える。下流搬送パス325に搬送されたシートはフィニッシャ109に搬送される。フィニッシャ109から搬送ジャムが発生したことを通知された場合は、シートにテスト画像が印字されていない場合であってもフラッパ324を排出パス326にシートを搬送する方向に切り替え、排出トレイ328に排出する。残留紙をすべて排出トレイ328に排出することでユーザのジャム処理負荷を軽減できる。
109は大容量のシートを積載することが可能なフィニッシャである。フィニッシャは、シートを積載するトレイとして、スタックトレイ332を有する。印刷装置107から搬送されたシートはシート搬送パス331を経由して、スタックトレイ332に積載される。フィニッシャ109は搬送センサ334、335、336でシートの通過を検知する。所定時間経過してもシート先端、あるいは後端が到達しない場合は、フィニッシャ109内で搬送ジャムが発生したと判断し、印刷装置107に搬送ジャムが発生したことを通知する。
(画像濃度センサ)
現像器の下流側に感光体に対向させて、感光体上に形成されたパッチ画像の画像濃度を検出するためのフォトセンサ(画像濃度センサ)340~343が配置されている。フォトセンサ340~343は、LED等の発光素子を備える発光部と、フォトダイオード(PD)等の受光素子を備える受光部とを有し、受光部が感光体からの正反射光のみを検出するよう構成されている。感光体に形成されるパッチの画像濃度が大きくなるに従い、トナーによる面積被覆率が大きくなり、フォトセンサ340~343の出力が小さくなる。このようなフォトセンサ340~343の特性に基づき、フォトセンサ340~343の出力から各色の濃度信号に変換する各色専用のテーブルを予め用意してある。これにより、各色とも、精度よくパッチ画像の濃度を求めることができる。
現像器の下流側に感光体に対向させて、感光体上に形成されたパッチ画像の画像濃度を検出するためのフォトセンサ(画像濃度センサ)340~343が配置されている。フォトセンサ340~343は、LED等の発光素子を備える発光部と、フォトダイオード(PD)等の受光素子を備える受光部とを有し、受光部が感光体からの正反射光のみを検出するよう構成されている。感光体に形成されるパッチの画像濃度が大きくなるに従い、トナーによる面積被覆率が大きくなり、フォトセンサ340~343の出力が小さくなる。このようなフォトセンサ340~343の特性に基づき、フォトセンサ340~343の出力から各色の濃度信号に変換する各色専用のテーブルを予め用意してある。これにより、各色とも、精度よくパッチ画像の濃度を求めることができる。
(画像濃度センサを用いたLPW補正)
本実施例における画像濃度センサを用いたLPW補正について図11のフローを用いて説明する。CPU222は、外部コントローラ102からジョブデータを受信するまで待機する(S3001‐NO)。CPU222は、外部コントローラ102からジョブデータを受信する(S3001‐YES)とS3002に進み画像形成数をカウントする変数Counterを0に初期化する。次に画像形成するたびにCounterをインクリメントする(S3003、S3004)。インクリメントした結果Counterが100以上になれば(S3005-YES)したらS3006に進み階調画像パッチ(図10(b))を形成する。本実施例では、図10(c)に示す4階調のパターン画像を感光ドラム上に形成する。4階調のパターン画像は3つの濃度の異なる中間調の画像と中間調の画像のいずれよりも濃度の濃い画像とを含む。次に、画像濃度センサを用いて、感光ドラム上に形成された階調画像パッチ(図10(b))を検出する(S3007)。そして、後述するLPW補正値決定フローによって、ΔLPW_PATCHを増減させる(S3008)。基本レーザパワー(BaseLPW)に対する補正量であるΔLPW_PATCHを増減させることでLPWの補正を行う。なお、レーザーパワーは露光部から発せられる光の強度である。最後に、Counterを0に初期化する(S3009)。一方、S3005にてまだ100枚画像形成が完了していない場合はジョブ終了判断(S3010)に進む。S3009でジョブ終了と判断するまでS3003からS3010を繰り返し、S3010でジョブが終了したと判断した場合(S3010-YES)、CPU222は、画像形成処理を終了する。
本実施例における画像濃度センサを用いたLPW補正について図11のフローを用いて説明する。CPU222は、外部コントローラ102からジョブデータを受信するまで待機する(S3001‐NO)。CPU222は、外部コントローラ102からジョブデータを受信する(S3001‐YES)とS3002に進み画像形成数をカウントする変数Counterを0に初期化する。次に画像形成するたびにCounterをインクリメントする(S3003、S3004)。インクリメントした結果Counterが100以上になれば(S3005-YES)したらS3006に進み階調画像パッチ(図10(b))を形成する。本実施例では、図10(c)に示す4階調のパターン画像を感光ドラム上に形成する。4階調のパターン画像は3つの濃度の異なる中間調の画像と中間調の画像のいずれよりも濃度の濃い画像とを含む。次に、画像濃度センサを用いて、感光ドラム上に形成された階調画像パッチ(図10(b))を検出する(S3007)。そして、後述するLPW補正値決定フローによって、ΔLPW_PATCHを増減させる(S3008)。基本レーザパワー(BaseLPW)に対する補正量であるΔLPW_PATCHを増減させることでLPWの補正を行う。なお、レーザーパワーは露光部から発せられる光の強度である。最後に、Counterを0に初期化する(S3009)。一方、S3005にてまだ100枚画像形成が完了していない場合はジョブ終了判断(S3010)に進む。S3009でジョブ終了と判断するまでS3003からS3010を繰り返し、S3010でジョブが終了したと判断した場合(S3010-YES)、CPU222は、画像形成処理を終了する。
(テスト画像)
図5はテスト画像501が形成されたシート500を示す図である。図5に示すシート500は、シート500の長手方向に沿って搬送される。テスト画像501は、シアンのテスト画像、イエローのテスト画像、マゼンタのテスト画像、及びブラックのテスト画像を含む。テスト画像501は、シート500のいずれか一方の面にのみ形成される。ここで、各色のテスト画像501は、階調値が異なる複数の階調パッチ(図示例では各色それぞれ11個の階調パッチ)から構成されている。複数の階調パッチは、それぞれが一辺8mmの正方形状であって、シート500の搬送方向に各色一列に配列されて形成される。さらに、各色階調パッチはシート500の地合いを読むパッチ(つまり、濃度階調値0のパッチ)をパッチ両端に配置し、他の9パッチを濃度階調値で均等に配置する。各色の濃度階調値を0~255で表す場合、濃度階調値は0、16、32、64、86、104、128、176、224、255、0となる。なお、テスト画像501の階調パッチは、C、M、Y及びKの各色に限られるものではなく、RGBの各色やプロセスBk等について形成されるものとしても良い。サイズや階調数、階調順序、パッチの配置に関しても限定されるものではない。
図5はテスト画像501が形成されたシート500を示す図である。図5に示すシート500は、シート500の長手方向に沿って搬送される。テスト画像501は、シアンのテスト画像、イエローのテスト画像、マゼンタのテスト画像、及びブラックのテスト画像を含む。テスト画像501は、シート500のいずれか一方の面にのみ形成される。ここで、各色のテスト画像501は、階調値が異なる複数の階調パッチ(図示例では各色それぞれ11個の階調パッチ)から構成されている。複数の階調パッチは、それぞれが一辺8mmの正方形状であって、シート500の搬送方向に各色一列に配列されて形成される。さらに、各色階調パッチはシート500の地合いを読むパッチ(つまり、濃度階調値0のパッチ)をパッチ両端に配置し、他の9パッチを濃度階調値で均等に配置する。各色の濃度階調値を0~255で表す場合、濃度階調値は0、16、32、64、86、104、128、176、224、255、0となる。なお、テスト画像501の階調パッチは、C、M、Y及びKの各色に限られるものではなく、RGBの各色やプロセスBk等について形成されるものとしても良い。サイズや階調数、階調順序、パッチの配置に関しても限定されるものではない。
(テスト画像モード設定)
図6は、図1のディスプレイ212に表示される操作画面400の一例を示す図である。操作画面400は、例えば、CPU208が制御する印刷ジョブ管理ソフトウエアモジュール(不図示)が起動した際にディスプレイ212に表示される。なお、本実施の形態において、外部コントローラ102と同じローカルネットワーク(外部LAN104)に接続される全てのクライアントPC103から印刷ジョブ管理ソフトウエアモジュールを起動させることが可能である。
図6は、図1のディスプレイ212に表示される操作画面400の一例を示す図である。操作画面400は、例えば、CPU208が制御する印刷ジョブ管理ソフトウエアモジュール(不図示)が起動した際にディスプレイ212に表示される。なお、本実施の形態において、外部コントローラ102と同じローカルネットワーク(外部LAN104)に接続される全てのクライアントPC103から印刷ジョブ管理ソフトウエアモジュールを起動させることが可能である。
操作画面400には、外部コントローラ102が管理するジョブの実行状態に関する情報等が表示される。例えば、ユーザが待機タブ401を選択すると、外部コントローラ102の待機ジョブリストが表示領域402に表示される。待機ジョブリストには、未実行の印刷ジョブに関する情報が含まれる。ユーザは、待機ジョブリストの中から選択した印刷ジョブの印刷設定を変更可能である。印刷設定は、テスト画像をシートに印字するか否かを示す情報を含む。印刷設定は、例えば、印刷部数、及び後処理の設定をさらに含んでいてもよい。また、ユーザが印刷済タブ403を選択すると、印刷制御装置102の印刷済みジョブリストが表示領域402に表示される。
また、ユーザは、操作画面400を用いて、印刷ジョブを実行するためのジョブデータを作成可能である。ジョブデータは、印刷設定、PDLデータ、及びRIP処理済み画像データで構成される。例えば、ユーザが操作画面400における待機ジョブリストにPDFファイルをドラッグアンドドロップ操作すると、CPU208が上記PDFファイルを読み込む。これにより、CPU208は、読み込んだPDFファイルを印刷する印刷ジョブを待機中状態として処理する。
ユーザが上記印刷ジョブの開始を指示すると、CPU208が上記印刷ジョブのジョブデータの印刷設定を読み出す。また、CPU208は、読み出された印刷設定に基づいて上記印刷ジョブのジョブデータに含まれるPDLデータに対してRIP処理を施す。このとき、CPU208は、上記印刷ジョブを処理中状態として処理する。次いで、CPU208はRIP処理済み画像データ及び印刷設定を含む印刷データを印刷装置107に送信する。このとき、CPU208は、上記印刷ジョブを印刷中状態として処理する。印刷装置107が上記印刷ジョブの実行を完了すると、CPU208は、上記印刷ジョブを印刷済状態として処理する。
印刷装置107のジョブ解析部226は印刷設定に基づき印刷部数、後処理の内容、及びテスト画像のシートへの印字に関する設定を解析する。CPU208はジョブ解析部226により解析された印刷部数に基づき印刷装置107による画像形成を制御したり、フィニッシャ109のCPU272へ後処理の内容を通知する。また、CPU208は、ジョブ解析部226により解析されたテスト画像のシートへの印字に関する設定に基づいて、シートにテスト画像を形成するか否かを選択する。これにより、CPU208はテスト画像を印字するジョブの後にテスト画像を印字しないジョブが実行されるか否かを、テスト画像を印字しないジョブの開始前に判定することができる。
(濃度補正の概要)
図7は階調が再現される様子を示す四限チャートである。第I象限は、原画像の濃度を濃度信号に変換するセンサの読取特性を、第II象限は、濃度信号をレーザ出力信号に変換するためのγLUTの変換特性(データ特性)を示す。さらに、第III象限はレーザ出力信号を出力画像の濃度に変換するプリンタ部の記録特性(プリンタ特性)を、第IV象限は原画像の濃度と出力画像の濃度との関係を示す。すなわち、図7の四限チャートは、図1に示す画像形成装置101のトータルの階調再現特性を示す。なお、8ビットのディジタル信号で処理するとして、階調数が256階調の場合を示している。
図7は階調が再現される様子を示す四限チャートである。第I象限は、原画像の濃度を濃度信号に変換するセンサの読取特性を、第II象限は、濃度信号をレーザ出力信号に変換するためのγLUTの変換特性(データ特性)を示す。さらに、第III象限はレーザ出力信号を出力画像の濃度に変換するプリンタ部の記録特性(プリンタ特性)を、第IV象限は原画像の濃度と出力画像の濃度との関係を示す。すなわち、図7の四限チャートは、図1に示す画像形成装置101のトータルの階調再現特性を示す。なお、8ビットのディジタル信号で処理するとして、階調数が256階調の場合を示している。
ここで、第I象限におけるセンサは、シート500上のテスト画像501を読み取る読取センサ351、353が挙げられる。画像形成装置101における画像処理手段によるトータルの階調特性、つまり第IV象限の階調特性をリニアにするために、第III象限のプリンタ特性がノンリニアな分を第II象限のγLUTによって補正する。γLUTにより、階調特性が変換された画像信号は、レーザードライバーのパルス幅変調(PWM)回路によってドット幅に対応するパルス信号に変換され、レーザ露光部227のオン/オフを制御するLDドライバへ送られる。なお、本実施例では、Y、M、C及びKの全色ともにパルス幅変調による階調再現方法を用いる。そして、レーザ露光部227から出力されるレーザ光の走査によって感光ドラム上には、ドット面積の変化により階調が制御された、所定の階調特性を有する静電潜像が形成され、上述した現像、転写及び定着という過程をへて階調画像が再生される。
各色のテスト画像の中で濃度が最も濃いテスト画像(以降、ベタ画像と表現する)以外の中間調については上述の通りγLUTを生成するために用いられる。一方、ベタ画像の濃度がターゲット濃度(DensTgt)に対して高い場合に濃度を下げるようにLPWを補正する。つまり、所定のLPWを用いて形成される画像の濃度が所望の濃度よりも高い場合、露光時間を短くすればよい。しかし、露光時間が短縮された場合、文字や細線にジャギーが生じ、画像品位を落とす可能性がある。そのような場合はLPW設定値を変更することで、露光時間の過度な短縮を抑制できる。
(シート上のテスト画像を印字する場合のLPW補正)
LPW設定値は分解能が8ビットであれば、0ないし255までの範囲内で1レベルずつLPW設定値を変更可能である。
LPW設定値は分解能が8ビットであれば、0ないし255までの範囲内で1レベルずつLPW設定値を変更可能である。
図5のテスト画像501の内、濃度が最も濃いテスト画像を5枚分読み取り、読み取った濃度を平均化した結果を平均濃度(DensAve)とする。これをターゲット濃度と比較することでLPWを補正する。一方、前述の画像濃度センサを用いたLPW補正は行わない。
以下では、LPW補正値の初期値は0であり、CPU222がLPW補正量(ΔLPW)を決定する処理が図8に基づき説明される。なお、図8に示すΔLPWの決定処理は、テスト画像501を用いる場合とパターン画像を用いる場合とで制御が異なるが、以下ではテスト画像のベタ画像の読取結果に基づいてΔLPWが決定される方法が説明される。
まずS801で平均化したベタ濃度とターゲット濃度を比較する。平均化したベタ濃度がターゲット濃度に対して規定値(ここでは30とする)以上高い場合、S802に進みΔLPWを1低下させる。平均化したベタ濃度とターゲット濃度の差分が30未満の場合はS803に進み、平均化したベタ濃度がターゲット濃度に対して30以上低いかどうかを判断する。平均化したベタ濃度がターゲット濃度DensTgtに対して30以上低い場合は、S804に進みΔLPWを1増加させる。平均化したベタ濃度とターゲット濃度の差分が30未満の場合は、ΔLPWを変更せずにフローを終了する。このようにLPWは固定の基本レーザパワー(BaseLPW)に対する補正量であるΔLPWを増減させることで補正を行う。
ここで、ΔLPWの決定処理がパターン画像の測定結果に基づいて実行される場合について説明される。CPU222は、パターン画像に含まれる最大濃度の画像の濃度とパターン画像用のターゲット濃度を比較し、比較結果に基づいてΔLPWを決定する。例えば、CPU222は最大濃度の画像の測定結果とターゲット濃度との差に基づいてΔLPWを決定する。このとき、測定結果とターゲット濃度との差とΔLPWとの対応関係が予め測定され、テーブルとして印刷装置107のメモリ223に格納されているものとする。また、テスト画像501が印字される印刷ジョブが実行される場合にはパターン画像の測定結果に基づくΔLPWの決定は実行されない。
前述のテスト画像モード設定を行った場合に実行されるテスト画像を測定するフローについて図9を用いて説明する。CPU222は、外部コントローラ102からジョブデータを受信するまで待機する(S901‐NO)。CPU222は、外部コントローラ102からジョブデータを受信する(S901‐YES)とS902に進みテスト画像の読み取り枚数をカウントする変数Counterを0に初期化する。その後S903でテスト画像1枚の読み取りが完了するまで待機(S903-NO)し、読み取りが完了(S903-YES)したらS904に進みCounterをインクリメントする。インクリメントした結果Counterが5以上、つまりテスト画像を5枚読み取り完了(S905-YES)したらS906に進みテスト画像のベタ濃度の平均化と、前述のLPW補正値の決定(S907)を行う。S905にてまだ5枚読み取り完了していない場合はジョブ終了判断(S908)に進む。S908でジョブ終了と判断するまでS903からS907を繰り返し、S908でジョブが終了したと判断した場合(S908-YES)、CPU222は、テスト画像の読取処理を終了する。
(画像濃度センサによる画像形成条件決定)
本実施例では、まずLPW補正量を決定するために、図10(a)に示すような、ベースLPWに対して、LPWを±10%、±20%、±30%変化させたパターン画像(以下ではDmaxパッチと呼ぶ場合がある)を形成する。その後、フォトセンサ340~343で、各LPWで形成したパッチの濃度を取得し、LPWとその時の得られた濃度との関係から、あらかじめ決められた濃度ターゲットに対応するLPW補正量を算出する。
本実施例では、まずLPW補正量を決定するために、図10(a)に示すような、ベースLPWに対して、LPWを±10%、±20%、±30%変化させたパターン画像(以下ではDmaxパッチと呼ぶ場合がある)を形成する。その後、フォトセンサ340~343で、各LPWで形成したパッチの濃度を取得し、LPWとその時の得られた濃度との関係から、あらかじめ決められた濃度ターゲットに対応するLPW補正量を算出する。
次に、変更したLPW補正量でγLUTの更新を行う。図10(b)に示すような各色10階調の階調画像パッチを形成する。次に、フォトセンサ340~343を用いて濃度値を検出し、階調画像パッチにおける10階調分の離散的な濃度データを線形補間することでエンジンγ特性を把握する。そして、各入力信号について濃度ターゲットに対する逆変換処理を行い、LUTを再作成する。
(テスト画像をシートに印字しない場合のLPW補正)
以下では、テスト画像を印字するジョブとテスト画像を印字しないジョブとが連続して実行される場合のLPWの推移を比較した模式図(図12)に基づき、LPW補正制御の好適な実施例について説明される。テスト画像が印字されない場合、テスト画像の読取結果に基づくLPW補正は行えない。さらにLPW補正値がキャンセルされる場合、テスト画像を印字するジョブの作像条件と、テスト画像を印字しないジョブの作像条件が大きく変わり、シートに形成される画像の濃度が急激な変化を生じる(濃度段差)可能性がある。図12(a)はテスト画像を印字しないジョブが開始された場合に画像濃度センサによるLPW補正を実行しない場合のLPWの推移を示した模式図である。テスト画像を印字しないジョブが開始された直後にLPWはベースLPWまで急激に変化してしまう。これによって、テスト画像を印字するジョブとテスト画像を印字しないジョブの濃度に大きな差が生じてしまう。さらに、LPWが急激に低下することで、最も濃い濃度が目標とする濃度から著しく乖離してしまい、画像品質を低下させてしまう。
以下では、テスト画像を印字するジョブとテスト画像を印字しないジョブとが連続して実行される場合のLPWの推移を比較した模式図(図12)に基づき、LPW補正制御の好適な実施例について説明される。テスト画像が印字されない場合、テスト画像の読取結果に基づくLPW補正は行えない。さらにLPW補正値がキャンセルされる場合、テスト画像を印字するジョブの作像条件と、テスト画像を印字しないジョブの作像条件が大きく変わり、シートに形成される画像の濃度が急激な変化を生じる(濃度段差)可能性がある。図12(a)はテスト画像を印字しないジョブが開始された場合に画像濃度センサによるLPW補正を実行しない場合のLPWの推移を示した模式図である。テスト画像を印字しないジョブが開始された直後にLPWはベースLPWまで急激に変化してしまう。これによって、テスト画像を印字するジョブとテスト画像を印字しないジョブの濃度に大きな差が生じてしまう。さらに、LPWが急激に低下することで、最も濃い濃度が目標とする濃度から著しく乖離してしまい、画像品質を低下させてしまう。
そこで、テスト画像を印字するジョブが完了した後にテスト画像を印字しないジョブが開始される場合、印刷装置107はテスト画像を印字しないジョブが開始される前に画像濃度センサによるLPW補正を実行する。図12(b)はテスト画像を印字しないジョブが開始される前に画像濃度センサによるLPW補正が実行された場合のLPWの推移を示した模式図である。テスト画像を印字しないジョブが開始される前に画像濃度センサによるLPW補正が実行されるので、テスト画像を印字しないジョブが開始される前にダウンタイムが生じる。しかし、テスト画像を印字しないジョブが開始される前にLPWが調整され、図12(a)と比較してLPWの急激な低下が抑制されている。これにより、テスト画像を印字するジョブとテスト画像を印字しないジョブの濃度に大きな差が生じることを抑制している。さらに、LPWの急激な低下が抑制されたことで、最も濃い濃度が図12(a)のように目標とする濃度から乖離してしまうことが抑制される。
テスト画像を印字する印刷ジョブが実行された後にテスト画像を印字しない印刷ジョブが実行される場合LPWの決定方法を図13のフローチャート図に基づき以下に説明する。CPU222は、外部コントローラ102からジョブデータを受信するまで待機する(S1201‐NO)。CPU222は、外部コントローラ102からジョブデータを受信する(S1201‐YES)とS1202に進む。ここで、テスト画像によるLPW補正量(ΔLPW)が閾値以上であるかどうかを判定する(S1202)。閾値以上の場合(S1202‐YES)、LPWをベースLPW(BaseLPW)に更新し(S1203)、Dmaxパッチを形成する(S1204)。画像濃度センサにてDmaxパッチの濃度を検知し、画像濃度センサによるLPW補正量(ΔLPW_PATCH)を算出する(S1205)。
次に、CPU222はLPWをベースLPWとΔLPW_PATCHを合算した値に更新し(S1206)、階調画像パッチ(図10(b))を形成し、画像濃度センサにて濃度を検知する(S1207)。そして検知した濃度を用いてγLUTを生成する(S1208)。LPWとγLUTを生成した後、CPU222はS1210~S1217の処理を実行し、前述の画像濃度センサを用いたLPW補正フロー(図11のS3002~S3009)と同様の処理を行う。
一方、S1202にてΔLPWが閾値未満の場合(S1202‐NO)、CPU222はLPWをベースLPWとΔLPWを合算した値に更新し(S1209)、ユーザ画像の印刷を行う。S1218で印刷ジョブに基づくすべての画像を形成し終えたと判断するまでCPU222はS1211~S1208の処理を繰り返す。S1218で印刷ジョブに基づくすべての画像を形成し終えた場合(S1218-YES)、CPU222は、プリント動作を終了する。
以上で説明したように、画像形成装置はテスト画像を印字しない設定が行われた印刷ジョブに基づく画像形成が開始される前にパターン画像を形成し、該パターン画像の測定結果に応じて、画像形成条件を生成する。これによって画像形成装置はテスト画像を印字しない設定が行われた印刷ジョブの実行中に画像濃度(色味)が変動してしまうことを抑制できる。
107 印刷装置
222 CPU
321 CISユニット
340 画像濃度センサ
501 テスト画像
222 CPU
321 CISユニット
340 画像濃度センサ
501 テスト画像
Claims (3)
- 印刷ジョブに基づいて画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段により形成されたパターン画像を担持する像担持体と、
前記像担持体に形成された前記パターン画像を測定する測定手段と、
前記画像形成手段によりシートに形成されたテスト画像を、前記シートを搬送しながら読み取る読取手段と、
前記測定手段による前記パターン画像の測定結果と前記読取手段による前記テスト画像の読取結果に基づいて、前記画像形成手段により形成される画像の濃度を制御するための前記画像形成手段の画像形成条件を生成する生成手段と、
前記テスト画像を形成するか否かを前記印刷ジョブの印刷設定に基づき選択する選択手段と、を有し、
前記選択手段により前記テスト画像を形成しないことが選択された場合、前記生成手段は、前記画像形成手段に前記テスト画像を形成させずに、前記測定手段による前記パターン画像の測定結果に基づいて前記画像形成条件を生成し、
前記テスト画像を形成する第1印刷ジョブに基づく画像形成が実行された後に前記テスト画像を形成しない第2印刷ジョブに基づく画像形成が実行される場合、前記生成手段は、前記第1印刷ジョブに基づく画像の形成が終わってから前記第2印刷ジョブに基づく画像の形成が開始される前に、前記画像形成手段に前記パターン画像を形成させ、前記測定手段に前記パターン画像を測定させ、前記測定手段による前記パターン画像の測定結果に基づいて前記画像形成条件を生成することを特徴とする画像形成装置。 - 前記生成手段は、前記測定手段による前記パターン画像の測定結果に基づいて第1補正量を決定し、前記読取手段による前記テスト画像の読取結果に基づいて第2補正量を決定し、前記画像形成条件を前記第1補正量と前記第2補正量を合算した補正量に基づいて生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成手段は、感光体と、静電潜像を形成するために前記感光体を露光する露光部と、前記静電潜像を現像する現像器とを含み、
前記画像形成条件は、前記露光部から発せられる光の強度であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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