JP2023183207A - 電子機器、電子機器の制御方法およびプログラム - Google Patents

電子機器、電子機器の制御方法およびプログラム Download PDF

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貴純 瀬尾
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Abstract

【課題】タッチパネルの誤動作の発生と利便性の低下を防止することができる電子機器、電子機器の制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。【解決手段】カメラ100は、背面ディスプレイ105aと、背面ディスプレイ105aに重ねて設けられたタッチパネル105bと、カメラ100に収納されることによってタッチパネル105bに隣接して配置される収納状態と、収納状態のときよりもタッチパネル105bから離れ隔てて配置される離隔状態(引出状態・回動状態)との間を移行可能なファインダ部107と、ファインダ部107の状態に応じてタッチパネル105bの入力可能領域1301を変更するシステム制御部307と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電子機器、電子機器の制御方法およびプログラムに関する。
従来、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ(以下、カメラという)のような電子機器において、操作画面や撮像画面を表示しながら直感的に操作できる利便性から、背面ディスプレイにタッチパネルを搭載した機種が普及している。一方で、カメラの中には、ユーザが電子ビューファインダ(以下、ファインダという)を覗いて構図を確認しながら撮影するものがある。ファインダ付きのカメラにおいては、ユーザがファインダを覗きながら撮影をすると、ファインダと背面ディスプレイとが近接して配置されているため、ユーザの顔の一部(鼻等)が背面ディスプレイに接触することがある。この場合、背面ディスプレイの全面上においてタッチパネル操作が可能になっていると、ユーザの意図しない誤動作が起こる可能性がある。これに対して、特許文献1では、ユーザが利き目の情報を予め登録し、登録情報に基づいてタッチパネルの入力可能領域を設定する手法が提案されている。これにより、入力可能領域外へのタッチ入力を無効にすることで、タッチパネルの誤動作を防止することが可能となる。
特許第4991621号公報
しかしながら、上述の特許文献1の技術では、ファインダが可動式の場合、ファインダの状態によっては、ユーザの顔の一部(鼻等)が背面ディスプレイに接触する蓋然性が極めて低いにもかかわらず、タッチパネルの入力可能領域が制限されてしまう。そのため、タッチパネルの利便性が低下する。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、タッチパネルの誤動作の発生と利便性の低下を防止することができる電子機器、電子機器の制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、電子機器であって、第1の表示部と、前記第1の表示部に重ねて設けられたタッチパネルと、前記電子機器に収納されることによって前記タッチパネルに隣接して配置される収納状態と前記タッチパネルから離れ隔てて配置される離隔状態との間を移行可能な第2の表示部と、前記第2の表示部の状態に応じて前記タッチパネルの入力可能領域を変更する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、タッチパネルの誤動作の発生と利便性の低下を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係るカメラの斜視図である。 カメラの構成例を示すブロック図である。 ファインダ部の状態を説明するためのカメラの斜視図である。 カメラの分解斜視図である。 ファインダ部の分解斜視図である。 レンズホルダおよび固定筒を、ファインダ部の光軸の位置で切断したYZ断面図および-Z側からみた側面図である。 支持機構部の分解斜視図である。 ファインダ部の収納状態、引出状態、回動状態に対応する支持機構部を+X側からみた側面図である。 第1実施形態において、ファインダ部の収納状態、引出状態、回動状態に対応するカメラを+X側からみた側面図である。 ファインダ部の収納状態、引出状態、回動状態に対応するファインダ部の光軸の位置におけるYZ断面図である。 ファインダ部が収納状態、引出状態、回動状態に移行する際の磁気センサの検出信号の変化を示すグラフである。 第1実施形態において、タッチパネルの入力可能領域を変更する制御を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態および第2実施形態において、タッチパネルの入力可能領域を示す図である。 第2実施形態において、ファインダ部の引出状態、回動状態に対応するカメラを+X側からみた側面図である。 タッチパネルの構成例を示すブロック図である。 第2実施形態において、タッチパネルの入力可能領域を変更する制御を説明するためのフローチャートである。 最適化処理を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態において、タッチパネルの入力可能領域を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の各実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は各実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。例えば、本発明を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせることもできる。
なお、各実施形態では、本発明の電子機器の一例として、撮像装置の一つであるカメラを取り上げて説明する。よって、本発明の範囲は、カメラ等の撮像装置に限定されず、撮像装置を含む電子機器であればよい。例えば、本発明の適用が可能な電子機器として、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等が挙げられる。
<第1実施形態>
以下、図1~図13を参照して、第1実施形態について説明する。各図において、同一の部材については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図1は、交換レンズを装着可能なカメラとしてのレンズ交換式デジタルカメラ(以下、カメラ100という)の斜視図である。図1(a)は、第1実施形態に係るカメラ100(電子機器)の前面本体斜視図であり、交換レンズ200を装着する様子を示した図である。図1(b)は、カメラ100の背面本体斜視図である。
図1(a)に示すように、カメラ100において、X方向、Y方向、Z方向を、次のように定義する。カメラ100の左右方向(水平方向)をX方向とする。カメラ100の上下方向(垂直方向)をY方向とする。カメラ100に装着された際の交換レンズ200の光軸Eの方向であって、カメラ100に収納された際のファインダ部107の光軸F(図6(b)参照)の方向をZ方向とする。カメラ100の前面中央には、交換レンズ200を装着可能とするマウント部101が設けられている。カメラ100の前面には、ユーザがカメラ100を把持するためにカメラ100の前方に突出するフロントグリップ106が設けられている。カメラ100の上面には、電源スイッチ103、シャッターボタン104、モードダイヤル110、およびアクセサリシュー111が設けられている。電源スイッチ103は、ユーザのレバー操作により、カメラ100の電源オン/オフを切り替えることができる。シャッターボタン104は、ユーザの押圧操作により撮像を開始することができる。モードダイヤル110は、ユーザの回転操作により各種撮像モードを切り替えることができる。アクセサリシュー111は、交換レンズ200の光軸Eの中心上で、ファインダ部107の上側に配置され、様々な撮影用外部アクセサリを装着可能としている。なお、102は、コネクタである。301aは、シャッター羽根である。
図1(b)に示すように、カメラ100の背面には、背面ディスプレイ105a(第1の表示部)、ファインダ部107、および操作部108が設けられている。カメラ100の電源がオン状態であり、静止画または動画モードが設定されているとき、背面ディスプレイ105aまたはファインダ部107には、撮像素子302(図2参照)に撮像されている被写体像の画像信号(スルー画像)が表示される。また、背面ディスプレイ105aまたはファインダ部107には、シャッター速度や絞り値等の撮像条件を示す撮像パラメータが表示される。背面ディスプレイ105aは、TFT方式のLCD等からなる。背面ディスプレイ105aには、タッチパネル105bが背面ディスプレイ105aに重ねられて設けられている。
ファインダ部107は、図1に示す状態で、背面ディスプレイ105aの上部に設けられている。ファインダ部107(第2の表示部)には、センサ窓320、接眼窓113、および視度調整ダイヤル114が設けられている。センサ窓320は、接眼窓113の下側に配置され、内部の接眼センサ320a(図2参照)の光路のために設けられている。ユーザが接眼窓113を覗いていることを接眼センサ320aが検出すると、背面ディスプレイ105aへの表示から、ファインダ部107の内部に設けられたファインダ表示部105c(図2参照)への表示に切り替わる。視度調整ダイヤル114は、ファインダ部107の側面であって、フロントグリップ106側の側面に配置されている。視度調整ダイヤル114をユーザが操作することで視度が合い、ファインダ部107で表示画像をぼやけることなく確認することができる。操作部108は、記憶された撮像画像の再生を指示するための再生ボタンを含み、該再生ボタンをユーザが操作することで、撮像画像が背面ディスプレイ105aまたはファインダ表示部105cに再生表示される。また、操作部108は、動画撮影を指示する動画ボタンを含み、該動画ボタンをユーザが操作することで、動画撮影の開始、そして停止を行う。操作部108の横には、ユーザがカメラ100を把持した時のユーザの親指を置くスペース115が設けられている。
図2は、カメラ100の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、カメラ100では、交換レンズ200に設けられたレンズマウント201がカメラ100に設けられたマウント部101とバヨネット結合することにより、交換レンズ200がカメラ100に装着される。また、交換レンズ200とカメラ100は、交換レンズ200に設けられたコネクタ202とカメラ100に設けられたコネクタ102を介して相互に通信可能なように構成されている。具体的には、システム制御部307とレンズ駆動制御部203が通信し、システム制御部307からの信号に基づいて、レンズ駆動制御部203が、レンズ駆動部204を制御し、レンズ駆動部204が、絞り211やレンズ210を駆動する。レンズ210は、被写体からの光学像を撮像素子302上に結像させるためのものである。
シャッター301は、撮像素子302とレンズ210との間に配置され、非撮影状態ではレンズ210から撮像素子302への光を遮光する。撮影時には、システム制御部307の制御のもと、シャッター301が開いて、レンズ210による光学像を撮像素子302上に結像可能にする。撮像素子302は、光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器304は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器304は、撮像素子302から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。画像処理部305は、A/D変換器304からのデータ、または、メモリ制御部306からのデータに対し、所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部305では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいて、システム制御部307が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部305は、さらに、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいて、TTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
A/D変換器304からの出力データは、画像処理部305およびメモリ制御部306を介して、或いは、メモリ制御部306を介して、メモリ308に直接書き込まれる。メモリ308は、A/D変換器304によりデジタルデータに変換された画像データであって、表示部105に表示するための画像データを格納する。また、メモリ308は、画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器309は、メモリ308に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部105に供給する。こうして、メモリ308に格納されている画像表示用のデータは、D/A変換器309を介して表示部105により表示される。背面ディスプレイ105aとファインダ表示部105cは、LCD等の表示器上に、D/A変換器309からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器304によってひとたびA/D変換されメモリ308に蓄積されたデジタル信号は、D/A変換器309においてアナログ変換され、背面ディスプレイ105aまたはファインダ表示部105cに逐次転送され表示される。これにより、カメラ100は、スルー画像表示(ライブビュー表示)を行うことができる。不揮発性メモリ310は、電気的に消去・記憶可能な記憶媒体としてのメモリであり、例えば、EEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ310には、システム制御部307の動作用の定数、プログラム等が記憶される。
システム制御部307は、少なくとも1つのプロセッサを有する制御手段であり、カメラ100全体と交換レンズ200を制御する。システムメモリ311には、RAMが用いられる。システムメモリ311には、システム制御部307の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ310から読み出したプログラム等が展開される。また、システム制御部307は、メモリ308、D/A変換器309、背面ディスプレイ105a、およびファインダ表示部105c等を制御することにより表示制御も行う。システムタイマ312は、各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する。
シャッターボタン104は、第1シャッタースイッチ104aおよび第2シャッタースイッチ104bを有している。第1シャッタースイッチ104aは、カメラ100に設けられたシャッターボタン104の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり、第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作が開始される。第2シャッタースイッチ104bは、シャッターボタン104の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部307は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、シャッター301にシャッター羽根301a(図1(a)参照)を駆動させる。これにより、撮像素子302からの信号読み出しから記憶媒体330に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作が開始される。シャッター羽根301aは、シャッター301内部でレンズ210の光軸E(図1(a)参照)に垂直方向に高速で稼働し、シャッター301内部のストッパー部材(不図示)に衝突することで瞬時に動作を停止する。
システム制御部307には、操作部108、109が接続されている。操作部109の各操作部材は、背面ディスプレイ105aまたはファインダ表示部105cに表示される種々の機能アイコンを選択操作すること等により、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば、終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が、背面ディスプレイ105aまたはファインダ表示部105cに表示される。なお、操作部108の各操作部材は、上述したように、カメラ100の背面に設けられたボタンである(図1(b)参照)。
電源は、電源スイッチ103によってON/OFFする。電源制御部313は、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着有無、種類、残量の検出を行う。また、電源制御部313は、その検出結果およびシステム制御部307の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記憶媒体330を含む各部へ供給する。電源部314は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池や、NiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記憶媒体I/F315は、メモリカードやハードディスク等の記憶媒体330とのインターフェースである。記憶媒体330は、撮影された画像を記憶するためのメモリカード等の記憶媒体であり、半導体メモリや光ディスク、磁気ディスク等から構成される。通信部316は、無線または有線ケーブルによって外部機器と接続し、映像信号や音声信号等の送受信を行う。通信部316は、無線LAN(Local Area Network)やインターネットとも接続可能である。通信部316は、撮像素子302で撮像した画像(スルー画像を含む)や、記憶媒体330に記憶された画像を送信可能であり、また、外部機器から画像データやその他の各種情報を受信することができる。
カメラ100は、背面ディスプレイ105aに対するタッチ(接触)を検出可能なタッチパネル105bを有している。タッチパネル105bは、図示されていないが、システム制御部307に直接接続されている。これにより、タッチパネル105bとシステム制御部307の間では、制御信号等が送受信される。タッチパネル105bは、背面ディスプレイ105aに重ねられて設けられることによって、背面ディスプレイ105aと一体的に構成されている。例えば、タッチパネル105bを光の透過率が背面ディスプレイ105aの表示を妨げないように構成し、背面ディスプレイ105aの表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネル105bにおける入力座標と、背面ディスプレイ105a上の表示座標とを対応付ける。これにより、恰もユーザが背面ディスプレイ105a上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を構成することができる。タッチパネル105bとしては、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式があるが、いずれの方式を採用してもよい。システム制御部307には、接眼センサ320aが接続されている。接眼センサ320aは、いわゆるアイセンサであって、ユーザの目がカメラ100のファインダ部107(図1参照)に近付いたことを検出するセンサである。また、システム制御部307には、磁気センサ31(検出部)が接続されている。磁気センサ31の説明は後述する。
次に、図3を参照して、ファインダ部107の状態について説明する。図3(a)は、ファインダ部107がカメラ100に収納された状態(以下、収納状態という)を示す背面斜視図である。収納状態では、図3(a)に示すように、接眼窓113を有するファインダ部107が、タッチパネル105bとY方向で隣接する位置関係にある。さらに、ファインダ部107の接眼窓113の-Z側の面(接眼側の表面)と、タッチパネル105bの-Z側の面(タッチ側の表面)は、カメラ100から-Z側(同一側)を向いた状態で隣り合った位置関係にある。図3(b)は、ファインダ部107を、図3(a)の収納状態からファインダ部107の光軸F(図6(b)参照)に沿って最大限スライドさせてカメラ100の本体から引き出された状態(以下、引出状態という)を示す背面斜視図である。図3(c)は、ファインダ部107を、図3(b)の引出状態から、引出状態および収納状態のファインダ部107の光軸Fと直交しX方向に平行な回動軸部A(図8参照)を中心にして回動させた状態(以下、回動状態という)を示す背面斜視図である。回動状態では、図3(c)に示すように、ファインダ部107がタッチパネル105bから遠ざかる方向、つまり+Y側へ振られることにより、接眼窓113が、アクセサリシュー111と略平行な位置まで回動される。
ファインダ部107では、収納状態、引出状態、回動状態の各状態において、ユーザは、接眼窓113を覗くことで、接眼窓113からファインダ表示部105c(図2参照)の表示内容を確認することができる。
なお、カメラ100は、ファインダ部107が収納状態であれば、従来のカメラ通りの使い勝手や携帯性を維持することができる。この点、従来のカメラにおいては、アクセサリシューに大型な外付けアクセサリを装着した状態で接眼窓を覗きながら撮影することは、外付けアクセサリが邪魔となって困難であった。しかしながら、本実施形態では、ファインダ部107を引出状態にすることで、アクセサリシュー111に大型な外付けアクセサリを装着した状態でも、アクセサリシュー111とファインダ部107の距離が確保される。従って、このような場合でも、ユーザは、接眼窓113を覗きながらの撮影が容易となる。さらに、交換レンズ200の光軸E(図1(a)参照)とファインダ部107の光軸Fが略平行な状態から、交換レンズ200の光軸Eとファインダ部107の光軸Fが略直交する状態まで、ファインダ部107のファインダ角度を変更できる。つまり、ファインダ部107は、収納状態と引出状態との間を移行可能であり、引出状態と回動状態との間を移行可能である。
次に、図4を参照して、カメラ100のユニット構成について説明する。図4(a)は、カメラ100のユニット構成を示す分解斜視図である。カメラ100は、内部構造部材116に対して各ユニットが組み付けられる。ユニットとしては、前面カバーユニット117、上面カバーユニット118、側面カバーユニット119、主基板120、後面カバーユニット121、およびファインダユニット122がある。なお、上面カバーユニット118には、ファインダユニット122が内側から組み付けられ、上面カバーユニット118は、ファインダユニット122と一体となった状態で、内部構造部材116に対して固定される。
図4(b)は、アクセサリシュー111とファインダユニット122の保持構成を示す分解斜視図である。アクセサリシュー111には、係合部材123、信号端子ステージ124、アクセサリシュー用フレキシブル基板125、アクセサリシュー保持部材126、およびアクセサリシュースプリング127が設けられている。係合部材123は、外付けアクセサリを係合保持するための部材である。信号端子ステージ124は、樹脂材料で形成されるベース部材に外付けアクセサリ用の接点部材124aが保持されて構成されている。アクセサリシュー用フレキシブル基板125は、接点部材124aと電気的に接合され、カメラ100の各ユニットが組み付けられた状態においては、主基板120に接続され、外付けアクセサリと電気的に接続可能とする。その結果、様々な外付けアクセサリは、カメラ100と通信して機能する。アクセサリシュー保持部材126は、係合部材123を保持する構造躯体となる部品で、上面カバーユニット118の中で高剛性かつ高強度を有する部材である。4本のビス126aは、アクセサリシュー保持部材126、ファインダ用フレキシブル基板131、および上面カバーユニット118を貫通し、係合部材123に締結される。これにより、アクセサリシュー保持部材126と係合部材123は強固に保持される。信号端子ステージ124は、係合部材123と上面カバーユニット118に挟持され保持される。アクセサリシュースプリング127は、導電性を有する金属材料から成り、装着された外付けアクセサリをY方向上方に付勢するための弾性変形部を有している。ファインダユニット122は、上面カバーユニット118の内側から組み付けられ、2本のビス122aでアクセサリシュー保持部材126に締結され強固に保持される。
次に、図5を参照して、ファインダユニット122を構成するファインダ部107について説明する。図5(a)は、ファインダ部107の構成を示す分解斜視図である。ファインダ部107の光学ユニット107aは、ファインダ表示部105c、レンズホルダ128、固定筒129、レンズ前カバー130、およびファインダ用フレキシブル基板131を有している。レンズホルダ128は、ファインダ表示部105cから発光した光束を接眼窓113(図1参照)に導光するレンズ群128aを保持する部材である。ガイドシャフト132は、レンズホルダ128の軸受128bを挿通し、ガイドシャフト132の両端は、固定筒129とレンズ前カバー130に軸支され、レンズホルダ128をレンズの光軸F(図6(b)参照)方向に移動可能にガイドする部材である。バネ133は、ガイドシャフト132と同軸上に配置され、レンズホルダ128と固定筒129に挟持される。これにより、レンズホルダ128は、バネ133によって、-Z側に付勢される。
図5(b)は、カム部材134の拡大斜視図である。図5(b)に示すように、カム部材134は、軸受部134a、カム部134b、および周方向に一定のピッチで形成されたギア部134cを有している。カム部材134は、固定筒129の軸部(不図示)に軸受部134aが挿通された状態で、固定筒129とレンズ前カバー130により挟持されることによって回動可能に保持される。レンズホルダ128がバネ133により-Z側に付勢されることによって、カム部材134のカム部134bにレンズホルダ128の凸部128c(図6(b)参照)が常に当接する。これにより、カム部材134は、視度調整ダイヤル114と一体に回動可能であり、レンズホルダ128は、カム部134bの形状に沿って、Z方向に進退可能となる。板バネ135は、カム部材134のギア部134cに弾性的に係合することにより、カム部材134をギア部134cのピッチでクリックストップすることを可能にしている。つまり、ユーザが視度調整ダイヤル114を回転操作し、レンズホルダ128をユーザの視度に合わせた位置に移動することで、ファインダ部107の視度調整が行える。ファインダ表示部105cは、固定筒129に両面テープ(不図示)で接着固定している。ファインダ用フレキシブル基板131は、主基板120(図3参照)からの画像信号等を伝達するための基板であり、表示パネル基板105dと検出センサ用フレキシブル基板320bを接続するコネクタが実装されている。ファインダ用フレキシブル基板131は、ファインダ表示部105cの背面を覆うように、固定筒129に位置決めされ、ビス締結される。
検出センサ用フレキシブル基板320bには、ユーザが接眼窓113を覗いていることを検出して、背面ディスプレイ105aへの表示からファインダ表示部105cへの表示に切り替える接眼センサ320aが実装されている。検出センサ用フレキシブル基板320bは、アウターカバー136に接着固定されたセンサ窓320の裏面に押し当てるように配置されビス締結される。レンズ前カバー130は、その周方向にフランジ部130aが形成され、該フランジ部130aをアウターカバー136とインナーカバー137で挟持するように組み付けられビス締結される。これにより、光学ユニット107aは、外観部品であるアウターカバー136とインナーカバー137により覆われる。インナーカバー137の+Z側には、ファインダ部107のチルト状態(回動状態)時に外観となる円弧部137aと、該円弧部137aの内側近傍にファインダ用フレキシブル基板131を配線するための開口部137bが設けられている。アウターカバー136には、ユーザがファインダ部107を覗き込んだ際のクッション部材となるゴム製のアイピースカバー138がビス固定される。
図6(a)は、レンズホルダ128と固定筒129の組立状態の断面図であって、レンズホルダ128および固定筒129を、ファインダ部107の光軸Fの位置で切断したYZ断面図である。図6(a)に示すように、レンズホルダ128のレンズ群128aは、複数のレンズから構成される。レンズ群128aでは、ファインダ表示部105c(図5参照)の表示を拡大するために、ファインダ表示部105cに対して、レンズ外形D1、D2は大きくなっている。さらに、接眼窓113(図1参照)側のレンズ外形D2は、ファインダ表示部105c側のレンズ外形D1に対して大きくなっている。つまり、ファインダ表示部105c側のレンズ上部は、レンズ外形の差分(D2-D1)の半分だけスペースが空くように構成される。さらに、レンズホルダ128を覆う固定筒129にも、ファインダ表示部105c側のレンズ上部に、略長方形のスペース129aが空くように構成される。図6(a)では、X軸に直交する断面図でY方向の外形について説明したが、Y軸に直交する断面図でX方向の外形についても同様のことが言える。
図6(b)は、レンズホルダ128と固定筒129の組立状態の正面図であって、レンズホルダ128および固定筒129を-Z側からみた側面図である。図6(b)の破線は、図6(a)で説明したレンズ群128aの最大外形となる接眼窓113側のレンズ外形D2を示している。レンズホルダ128には、レンズの光軸Fより上側で、かつレンズの光軸Fに左右対称に形成された円弧部R2が形成され、円弧部R2と、固定筒129の上面129dと側面129bとの間に略三角形のスペース129cが空くように構成される。なお、レンズの光軸Fは、図6(b)の正面図において、レンズの中心を示している。また、128bは、上述した軸受である。128cは、上述したレンズホルダ128の凸部である。
次に、図7および図8を参照して、ファインダ部107(図1参照)を支持する支持機構部20について説明する。支持機構部20は、カメラ100(図1参照)に保持され、ファインダ部107を、収納状態と引出状態と回動状態とに移行可能に支持するものである。図7は、支持機構部20の分解斜視図である。図8(a)、(b)、(c)は、ファインダ部107の収納状態、引出状態、回動状態に対応する支持機構部20を+X側からみた側面図である。以下、特に言及しない限り、支持機構部20の方向を述べる際は、ファインダ部107が収納状態にある場合を基準とする。図7に示すように、支持機構部20は、固定板21、直進板22、回動板23、およびフリップ部材24を有している。
固定板21は、金属板をプレス加工して製造され、支持機構部20の構造躯体となる部品である。固定板21は、第一の面21a、第二の面21b、および第三の面21cを有している。第一の面21aおよび第二の面21bは、Z方向に略平行でX方向と略直交する。第三の面21cは、光軸F(図6(b)参照)よりも-Y側に位置し、X方向とZ方向とに略平行である。第一の面21aおよび第二の面21bは、第三の面21cにより接続されている。固定板21の一対の面21a、21bは、光軸Fよりも低い位置で、第三の面21cによって互いに連結されている。従って、固定板21は、面21a、21b、21cにより略コの字形状(U字形状)を成している。上面カバーユニット118とファインダユニット122が締結された状態においては、固定板21は、アクセサリシュー保持部材126とビス締結される(図4参照)。従って、固定板21とアクセサリシュー保持部材126とによって略ロの字形状(環状の矩形形状)を成すことで剛性が高まっている。
第一の面21aおよび第二の面21bには、直進板22の引出方向(Z方向)に直線状に延びる直進レール21dが形成されている。また、第一の面21aおよび第二の面21bには、引出方向(Z方向)に直線状に延びる凹部21eが形成され、凹部21eの両端にクリック穴21fが形成されている。第一の面21aは、光軸Fに対して、X方向における視度調整ダイヤル114(図1参照)側に配置されており、第二の面21bは、光軸Fに対して、X方向における視度調整ダイヤル114側とは反対側に配置されている。第一の面21aの-Z側端部には、切り欠き形状21gが形成されている。ファインダ部107が収納状態にあるときに、切り欠き形状21gは、視度調整ダイヤル114を収納するスペースとして利用される。第二の面21bには、直進レール21dの途中で-Y側に円弧状に分岐する円弧レール21hが、直進レール21dに連続して形成されている。すなわち、円弧レール21hは、直進レール21dの途中から、回動板23の回動軸部A(図8参照)を中心とする円の周方向に沿って円弧状に延びている。円弧レール21hは、固定板21の一対の面21a、21bのうち、第二の面21bにだけ形成されている。
直進板22は、金属板をプレス加工して製造され、固定板21の内側に配置される部品である。直進板22は、固定板21に対して相対的に引出方向(Z方向)にのみ直進移動可能に固定板21に保持される。直進板22は、第一の面22a、第二の面22b、および第三の面22cを有している。第一の面22aおよび第二の面22bは、Z方向と略平行でX方向と略直交する。第三の面22cは、光軸Fよりも-Y側に位置し、Z方向とX方向とに略平行である。第一の面22aおよび第二の面22bは、第三の面22cによって接続されている。直進板22の一対の面22a、22bは、光軸Fよりも低い位置で、第三の面22cによって互いに連結されている。従って、直進板22は、面22a、22b、22cにより略コの字形状(U字形状)を成している。
第一の面22aは、光軸Fに対して、X方向における視度調整ダイヤル114側に配置され、第二の面22bは、光軸Fに対して、X方向における視度調整ダイヤル114側とは反対側に配置されている。第一の面22aと第二の面22bには、回動板23の回動軸部Aの軸受けとなる孔部22dが設けられている。第二の面22bには、固定板21の円弧レール21hに対応して、円弧レール22eが形成されている。第一の面22aと第二の面22bからは、板バネ部22gが+Z側へ突出している。板バネ部22gの先端部に設けられた凸部22fは、固定板21の凹部21eおよびクリック穴21fと弾性的に係合する。第一の面22aと第二の面22bには、直進ガイド軸22h、22iが1組ずつ設けられている。直進ガイド軸22h、22iは、固定板21に直進板22が組み込まれた状態で直進レール21dを貫通している。直進ガイド軸22h、22iの第1の組が直進板22の第一の面22aに加締められ、直進ガイド軸22h、22iの第2の組が第二の面22bに加締められている。直進ガイド軸22h、22iの第1の組と第2の組とは、X方向において光軸Fに対して対称に配置されている。直進ガイド軸22h、22iは、引出方向(Z方向)において一定の間隔を持って配置されている。直進ガイド軸22h、22iは、対応する直進レール21dに沿って直進移動する。これにより、直進板22は、固定板21に対して引出方向(Z方向)に直進可能となる。直進板22の凸部22fと固定板21の凹部21eとの摺動によって、直進板22が直進移動する際の操作感が得られる。すなわち、固定板21に対して直進板22が移動する際、固定板21の凹部21eと直進板22の凸部22fとの係合による摩擦によって、移動に対する反力が発生し、操作感を生じさせる。さらに、直進板22の凸部22fと固定板21のクリック穴21fとの係合によって、ファインダ部107が収納状態や引出状態にある場合のクリックストップ感が得られる。
回動板23は、金属板をプレス加工して製造され、直進板22の内側に配置される部品である。回動板23は、ファインダ部107を保持すると共に、直進板22に対して回動軸部Aを中心に回動可能に直進板22に保持される。回動板23は、第一の面23a、第二の面23b、および第三の面23cを有している。第一の面23aおよび第二の面23bは、Z方向と略平行でX方向と略直交する。第三の面23cは、Z方向とX方向とに略平行である。第一の面23aは、光軸Fに対して、X方向における視度調整ダイヤル114側に配置され、第二の面23bは、光軸Fに対して、X方向における視度調整ダイヤル114側とは反対側に配置されている。第一の面23aおよび第二の面23bは、光軸Fよりも+Y側に位置している。第一の面23aおよび第二の面23bは、第三の面23cによって接続されている。回動板23一対の面23a、23bは、光軸Fよりも高い位置で第三の面23cによって互いに連結されている。従って、回動板23は、面23a、23b、23cにより略コの字形状(U字形状)を成している。さらに、直進板22の面22a、22b、22cと回動板23の面23a、23b、23cとが協働して、略ロの字形状(環状の矩形形状)が形成されるので、剛性が高まる。
このようにして、固定板21の一対の面21a、21bと、直進板22の一対の面22a、22bと、回動板23の一対の面23a、23bは、それぞれ、回動軸部Aの軸線方向に略平行な方向における両側に配置されている。そして、固定板21の一対の面21a、21bの内側に直進板22の一対の面22a、22bが配置され、直進板22の一対の面22a、22bの内側に回動板23の一対の面23a、23bが配置されている。ここで、回動板23の一対の面23a、23bは、ファインダ部107に形成された略三角形のスペース129c(図6(b)参照)に配置されることで、回動板23を直進板22に組み付けたことによるX方向のサイズアップを抑えることが可能となる。また、回動板23の第三の面23cは、ファインダ部107に形成された略長方形のスペース129a(図6(a)参照)に配置されることで、回動板23を直進板22に組み付けたことによるY方向のサイズアップを抑えることが可能となる。
第一の面23aおよび第二の面23bには、回動板23の回動軸部Aの軸受けとなる孔部23dが設けられている。直進板22の孔部22dと回動板23の孔部23dとは同軸上に配置される。また、孔部23dの近傍には、回動軸部Aの軸線方向に屈曲した立曲部23eが形成されている。一対の面23a、23bのそれぞれに対応して、回動軸ピン23fが、皿バネ23gおよび孔部22d、23dを貫通した状態で加締められる。これにより、回動板23の回動中心となる回動軸部Aが形成される。皿バネ23gは、回動軸部Aの軸線方向に圧縮され撓んだ状態で固定されることで、回動板23を回動させる際の回転トルクを付与する。これにより、直進板22と回動板23は、回動軸部Aを中心に回動可能に連結されると共に、任意の回動位置で保持されることが可能となる。従って、直進板22に対して回動板23が回動する際、回動軸部Aにおける皿バネ23gを介した直進板22と回動板23との係合による摩擦によって、回動に対する反力が発生し、操作感を生じさせる。
回動板23が上方または下方へ回動するとき、立曲部23eが直進板22の回転規制部22j、22k(図8(b)(c)参照)に当接することで、回動板23の上方または下方への回動角度が規制される。なお、本実施形態では、X方向における回動軸ピン23fの両方に皿バネ23gを配置したが、皿バネ23gは片方にのみ配置してもよい。また、本実施形態では、回動板23の回動範囲において一定の回転トルクを発生させる構成を示したが、ある一定の回動角度においてクリック感が発生するように、回動軸部Aの近傍に皿バネ23gが係合する凹部を設けてもよい。
回動板23の第二の面23bには、直進板22の円弧レール22eに対応して、直進規制軸23hが設けられている。直進規制軸23hは、固定板21と直進板22と回動板23とが組み付けられた状態で、固定板21の直進レール21dと直進板22の円弧レール22eとを貫通して、回動板23の第二の面23bに加締められている。直進規制軸23hは、固定板21の直進レール21dに沿って直進移動すると共に直進板22の円弧レール22eに沿って円弧状に移動する。これにより、回動板23が回動する行程においては、直進規制軸23hが固定板21の円弧レール21hと係合することで、回動状態において直進板22の直進動作を規制すると共に、回動板23の回動動作をガイドすることができる。
フリップ部材24は、固定板21の第三の面21cよりも-Y側に配置されている。フリップ部材24は、シャフト24aを介して固定板21に軸支され、トーションスプリング24bによって直進板22を+Y側へ付勢するように構成されている。直進板22の直進ガイド軸22h、22iが固定板21の直進レール21dに沿って移動することで、ファインダ部107が収納状態から引出状態に移行することができる。
図8に示すように、直進板22の板バネ部22gの凸部22fが固定板21の凹部21eと弾性的に係脱可能に係合する。凸部22fと凹部21eとの摺動により、ファインダ部107(図1参照)が収納状態(図8(a))と引出状態(図8(b))との間を移行する際に、反力による操作感が得られる。ファインダ部107が引出状態にある場合(図8(b))では、直進ガイド軸22hは、直進レール21dの-Z側の端部に位置し、回動板23の直進規制軸23hは、固定板21の円弧レール21hへの分岐点に位置している。ファインダ部107が引出状態(図8(b))から回動状態(図8(c))に移行する際、直進規制軸23hが、回動軸部Aを中心として、固定板21の円弧レール21hや直進板22の円弧レール22eに沿って、円弧レール21h、22eの端部まで移動する。その際、回動軸部A周りに配置された皿バネ23g(図7参照)のフリクションによって、操作感が得られる。
ここで、固定板21の凹部21eは、円弧レール21hを避けた位置に配置する必要があり、さらに、固定板21の凹部21eは、回動軸部Aから離れた位置に設けられている。これにより、直進板22の板バネ部22gの凸部22fは、回動軸部Aと離れた位置関係である。従って、仮に、ファインダ部107が引出状態と回動状態との間を移行する際の操作感を板バネ部22gで得ようとすると、板バネ部22gの回動軌跡が大きくなり、それに対応した凹部21eも大きくなるので、固定板21の大型化に繋がることになる。しかしながら、本実施形態では、支持機構部20を、固定板21、直進板22、および回動板23の3体構成としている。これにより、ファインダ部107が収納状態と引出状態との間を移行する際と、ファインダ部107が引出状態と回動状態との間を移行する際とで、操作感を発生させる箇所を分けて、支持機構部20の土台となる固定板21のサイズアップを抑えている。
直進ガイド軸22h、22iの軸径は、固定板21の直進レール21dに対して、夫々の部品の製造誤差を加味して、干渉しない程度のクリアランスを設けることでスームズに直進可能となっている。直進ガイド軸22h、22iの間隔L23(図8(a)参照)が短すぎると直進板22のがたつきが大きくなるため、間隔L23は適切な値に設定されている。また、ファインダ部107の回動角度を拡大する観点からは、ファインダ部107が上面カバーユニット118(図4参照)と干渉しないようにするため、回動軸部Aは、なるべく-Z側寄りに配置するのがよい。また、直進板22と回動板23は、皿バネ23gが回動軸部Aの軸線方向に撓んだ状態で固定されているため、回動板23の回動動作に伴って直進板22も一緒に回動しようとする動きが発生する。その動きを抑制する(つまり、直進板22に作用する回転モーメントを小さくする)観点からは、回動軸部Aと直進ガイド軸22hとは、なるべく近傍に配置するのが好ましい。また、直進規制軸23hは、回動軸部Aを中心に回動板23と一体的に回動するため、固定板21と直進板22には、直進規制軸23hの回動軌跡に対応した円弧レール21h、22eが形成されている。ここで、回動軸部Aと直進規制軸23hとの間隔L23が長すぎると、円弧レール21h、22eを形成するための大きなスペースが必要になってしまう。なぜなら、間隔L23は、直進規制軸23hの回動半径に相当するからである。そこで、間隔L23は、省スペースの観点から、適切な値に設定されている。
以上のことを考慮して、支持機構部20では、ファインダ部107が収納状態にある場合において、光軸Fの方向に沿って、-Z側から、回動軸部A、直進ガイド軸22h、直進規制軸23h、直進ガイド軸22iが、その記載順序で配置されている。これにより、所望の機能を果たしつつ、Z方向の軸間隔を抑制することが可能となる。なぜなら、例えば、仮に、直進規制軸23hが直進ガイド軸22hよりも-Z側にあると、回動軸部Aと直進ガイド軸22hとの距離を短くするのが困難になるからである。また、仮に、直進規制軸23hが直進ガイド軸22iよりも+Z側にあると、間隔L23が長くなりすぎ、円弧レール21h、22eを形成するための必要スペースが大きくなるからである。
次に、図9を参照して、タッチパネル105bの入力可能領域の遷移について説明する。図9(a)、(b)、(c)は、それぞれ、ファインダ部107の収納状態、引出状態、回動状態に対応するカメラ100を+X側からみた側面図である。ユーザBは、接眼窓113(図1参照)を覗いてファインダ表示部105c(図5参照)に表視される像を観察する。図9(a)に示すように、ファインダ部107が収納状態にある場合は、接眼窓113とタッチパネル105bのZ方向距離L21が近い。これにより、ファインダ部107の使用時において、ユーザBの鼻部B1がタッチパネル105bに接触し、タッチパネル105bが意図せず動作する可能性がある。そこで、ファインダ部107が収納状態にある場合においては、タッチパネル105bの入力可能領域を制限し、鼻部B1が当たる領域は、入力可能領域から除外する。以下、鼻部B1の方向は、光軸F(図8参照)に略平行な方向と定義する。図9(b)に示すように、ファインダ部107が引出状態にある場合において、接眼窓113とタッチパネル105bのZ方向距離L22は、上記のZ方向距離L21と比較して離れており、Z方向距離L21、L22の差分がファインダ引出量となる。つまり、ファインダ引出量が適切な値となるように支持機構部20(図7参照)を設計することで、ファインダ部107が引出状態にある場合に、ユーザBの鼻部B1がタッチパネル105bに接触しない十分な距離を得ることが可能となる。第1実施形態において、Z方向距離L22は、ユーザBの鼻部B1がタッチパネル105bに接触しない十分な距離であるものとする。よって、ファインダ部107が引出状態にある場合においては、タッチパネル105bの入力可能領域を背面ディスプレイ105a(図1参照)の全面上とする。これにより、引出状態にあるファインダ部107の使用時でのタッチパネル105bの有用性が向上する。
図9(c)に示すように、ファインダ部107が回動状態にある場合に、ファインダ部107は、回動軸部A(図8参照)を中心にして、交換レンズ200の光軸E(図1(a)参照)と光軸F(図6(b)、図8参照)とが略直交する状態まで回動する。ファインダ部107が回動状態にある場合は、ユーザBが接眼窓113を覗いた際、鼻部B1とタッチパネル105bは略平行に位置するため、鼻部B1とタッチパネル105bは接触しない。そこで、ファインダ部107が回動状態にある場合は、ファインダ部107が引出状態にある場合と同様にして、タッチパネル105bの入力可能領域を背面ディスプレイ105aの全面上とする。これにより、回動状態にあるファインダ部107の使用時でのタッチパネル105bの有用性が向上する。なお、タッチパネル105bの入力可能領域は、タッチパネル105bの利便性に影響を及ぼさなければ、ファインダ部107が引出状態にある場合と回動状態にある場合で異なっていてもよい。ただし、上述したように、タッチパネル105bの入力可能領域が、ファインダ部107が引出状態にある場合と回動状態にある場合で同じのときは、異なるときと比べて、例えば、制御プログラムの処理数を減らすことができる。
次に、図10および図11を参照して、ファインダ部107の状態を検知する方法について説明する。図10(a)、(b)、(c)は、それぞれ、収納状態、引出状態、回動状態に対応するファインダ部107の光軸Fの位置におけるYZ断面図である。図10の理解を容易にするために、主基板120は、ファインダ部107の状態検知にかかわる部分のみを抜粋して表示している。
図10(a)を参照して、ファインダユニット122の内部構造を説明する。ファインダユニット122は、ファインダ部107、支持機構部20、支持機構部ホルダ25、ファインダ用フレキシブル基板131、およびマグネット30を有している。ファインダ用フレキシブル基板131の両端には、表示パネル基板105d(図5参照)に接続されるコネクタ搭載部131aと、主基板120に接続されるコネクタ搭載部131bが設けられている。また、ファインダ用フレキシブル基板131は、支持機構部ホルダ25に固定される固定部131cを有し、コネクタ搭載部131aと固定部131cとの間で自由に屈曲可能である。従って、ファインダ部107が収納状態、引出状態、回動状態に移行すると、コネクタ搭載部131aは、インナーカバー137を含むファインダ部107と一体的に、支持機構部ホルダ25に対し相対的に移動する。このとき、コネクタ搭載部131bは、支持機構部ホルダ25に固定されているので、支持機構部ホルダ25に対して相対的に移動しない。つまり、ファインダ用フレキシブル基板131のそれぞれ一部分であるコネクタ搭載部131a、131bは、相対的な位置関係が変化するが、この相対的な位置変化は、ファインダ用フレキシブル基板131の変形により可能となっている。
インナーカバー137の後方(+Z側)には、マグネット30が固定され、主基板120には、マグネット30の磁気を検知する磁気センサ31が実装されている。このようにして、マグネット30は、ファインダ部107に設けられている。磁気センサ31は、その出力信号をマグネット30との距離に応じてオンまたはオフの信号に変化させて出力し、その出力信号は、タッチパネル105b(図9参照)の入力可能領域の切替えを制御するシステム制御部307(図2参照)に入力される。マグネット30には、磁気の強いネオジウム系希土類磁石等の永久磁石が用いられ、磁気センサ31には、磁気を検出する素子として、巨大磁気抵抗素子(GMR素子)等が用いられる。
図10(a)に示すように、ファインダ部107が収納状態にあると、マグネット30と磁気センサ31の距離が離れているため、磁気センサ31の検出信号の値は閾値TL(図11(a)参照)以下となり、磁気センサ31からオフの出力信号が出力される。システム制御部307は、磁気センサ31からのオフの出力信号に基づいて、タッチパネル105bの入力可能領域を制御する。図9(a)の説明で述べた通り、ファインダ部107が収納状態にある場合は、タッチパネル105bの入力可能領域を制限する。
図10(b)に示すように、ファインダ部107が引出状態にある場合、マグネット30と磁気センサ31の距離は、ファインダ部107が収納状態にある場合と比べて短い。図10(a)と図10(b)を比較して明らかな通り、マグネット30と磁気センサ31の距離は、ファインダ部107の引出量の増加に伴い短くなっていく。図11(a)は、ファインダ部107の引出動作中における磁気センサ31の検出信号の変化を示すグラフである。図11(a)では、横軸Lがファインダ部107の引出量を、縦軸Tが磁気センサ31の検出信号を示している。第1実施形態では、ファインダ部107の引出動作中において、閾値TLを設けている。閾値TLは、引出量L1での磁気センサ31の検出信号の値に相当する。そして、磁気センサ31の検出信号の値が閾値TLを超えたときに、磁気センサ31からオンの出力信号が出力されることで、ファインダ部107が引出状態にあることが検出される。なぜなら、ファインダ部107が引出状態にある場合の引出量L2での磁気センサ31の検出信号の値TL2は、閾値TLよりも大きいため、ファインダ部107が引出状態にある場合においても、磁気センサ31からはオンの出力信号が出力されるからである。システム制御部307は、磁気センサ31からのオンの出力信号に基づいて、タッチパネル105bの入力可能領域を、ファインダ部107が収納状態にあるときよりも拡大する。図9(b)の説明で述べた通り、ファインダ部107が引出状態にある場合は、タッチパネル105bの入力可能領域を背面ディスプレイ105aの全面上とする。
図10(c)に示すように、ファインダ部107が回動状態にある場合、マグネット30と磁気センサ31の距離は、ファインダ部107が引出状態にある場合のマグネット30と磁気センサ31の距離と比較して明確な差がない。マグネット30と磁気センサ31は、回動軸部Aを中心とする回動量の増加に伴い近づいていき、ある回動量を境に遠ざかっていくように遷移する。
図11(b)は、ファインダ部107の回動動作中における磁気センサ31の検出信号の変化を示すグラフである。図11(b)では、横軸θが回動軸部Aを中心とするファインダ部107の回動角度を、縦軸Tが磁気センサ31の検出信号を示している。磁気センサ31の検出信号は、ファインダ部107が引出状態にある場合でのつまり回動角度が0の場合での値TL2から、マグネット30と磁気センサ31が最も近接する回動角度θ0での極大値Tθ0を取るような曲線となる。第1実施形態では、ファインダ部107の回動動作中において、閾値Tθを設けている。閾値Tθは、回動角度θ1での磁気センサ31の検出信号の値に相当する。そして、磁気センサ31の検出信号の値が閾値Tθを超えたときに、磁気センサ31からオフの出力信号が出力されるようにする。つまり、磁気センサ31からオンの出力信号が出力されるのは、磁気センサ31の検出信号の値が、閾値TLよりも大きく閾値Tθよりも小さいときである。第1実施形態では、ファインダ部107が回動状態にある場合の回動角度θ3での磁気センサ31の検出信号の値Tθ3は、閾値TLよりも大きく閾値Tθよりも小さい。これにより、システム制御部307は、磁気センサ31からのオンの出力信号に基づいて、ファインダ部107が回動状態にあると判定し、タッチパネル105bの入力可能領域を、ファインダ部107が収納状態にあるときよりも拡大する。図9(c)の説明で述べた通り、ファインダ部107に回動状態にある場合は、タッチパネル105bの入力可能領域を背面ディスプレイ105aの全面上とする。
このようにして、磁気センサ31は、その出力信号によって、ファインダ部107の状態を、つまりファインダ部107が収納状態、引出状態、または回動状態のいずれかにあるかを検知する。ただし、ファインダ部107の回動動作中は、磁気センサ31の検出信号の値が閾値Tθを超えるため、図11(b)に示すように、回動角度θ1、θ2を境に、磁気センサ31の出力信号がオンとオフに変化する。そこで、システム制御部307は、この変化の遷移を不揮発性メモリ310(図2参照)に記憶することで、ファインダ部107が引出状態にある場合と回動状態にある場合を区別する。このようにして、システム制御部307は、磁気センサ31の出力信号によって、ファインダ部107の状態を正確に判定することができる。従って、タッチパネル105bの入力可能領域を変更する制御が行われる場合には、ファインダ部107の状態が自動判定されるので、ユーザは、ファインダ部107の使用状態(収納状態、引出状態、回動状態)をカメラ100に入力する不要がない。
また、タッチパネル105bの入力可能領域は、ファインダ部107が引出状態や回動状態のときは、背面ディスプレイ105aの全面上で同じであるが、ファインダ部107が収納状態のときは、ファインダ部107が引出状態や回動状態のときよりも狭い。つまり、ファインダ部107が引出状態や回動状態にある場合では、タッチパネル105bの入力可能領域が、ファインダ部107が収納状態にある場合よりも拡大される。これにより、第1実施形態に係るカメラ100は、ファインダ部107の使用時においても、高い操作性を提供することが可能となる。
図12は、タッチパネル105bの入力可能領域を変更する制御を説明するためのフローチャートである。図13は、タッチパネル105bの入力可能領域1301を示す図である。図13(a)は、ファインダ部107(図1参照)が引出状態または回動状態にあると判定された際に、タッチパネル105bの入力可能領域1301が背面ディスプレイ105aの全面上にされた場合の例を示す図である。図13(b)(c)は、ファインダ部107が収納状態にあると判定された際に、タッチパネル105bの入力可能領域1301が背面ディスプレイ105aの全面上よりも狭くされることによって制限された場合の例を示す図である。
図12のフローチャートは、ユーザが接眼窓113(図1参照)を覗いていることを接眼センサ320a(図2参照)が検出したことに応答して開始される。なお、ステップS1201~S1204(電子機器の制御方法)は、システム制御部307(コンピュータ)が不揮発性メモリ310に格納されたプログラムをシステムメモリ311に読み出して実行することにより実現される。また、図13(a)に示すように、タッチパネル105bの入力可能領域1301のデフォルト設定は、背面ディスプレイ105aの全面上とする。
ステップS1201では、システム制御部307が状態判定処理を行う。この処理において、システム制御部307は、磁気センサ31の出力信号に基づいて、ファインダ部107が収納状態、引出状態、または回動状態のいずれの状態にあるかを判定する。
ステップS1202では、システム制御部307が変更処理を行う(制御工程)。この処理において、システム制御部307は、ファインダ部107の状態に応じてタッチパネル105bの入力可能領域1301を変更する。システム制御部307は、ファインダ部107が引出状態または回動状態にあると判定した場合、図13(a)に示すように、タッチパネル105bの入力可能領域1301を背面ディスプレイ105aの全面上にする。これに対して、システム制御部307は、ファインダ部107が収納状態にあると判定した場合、タッチパネル105bの入力可能領域1301を背面ディスプレイ105aの全面上よりも狭くする。ファインダ部107が収納状態にある場合、ユーザが右眼で接眼窓113を覗くときは、タッチパネル105bを-Z側からみると、タッチパネル105bの左側半分の領域内にユーザの鼻が接触する可能性が高い。従って、図13(b)に示すように、タッチパネル105bの入力可能領域1301を背面ディスプレイ105aの右側半面上にし、背面ディスプレイ105aの左側半面上でのタッチ入力を受け付けないことが望ましい。一方、ユーザが左眼で接眼窓113を覗くときは、タッチパネル105bの右側半分の領域内にユーザの鼻が接触する可能性が高い。従って、図13(c)に示すように、タッチパネル105bの入力可能領域1301を背面ディスプレイ105aの左側半面上にし、背面ディスプレイ105aの右側半面上でのタッチ入力を受け付けないことが望ましい。
そこで、ユーザは、ファインダ部107が収納状態にある場合に、タッチパネル105bの入力可能領域1301を、背面ディスプレイ105aの右側半面上または左側半面上のいずれにするかを予め設定しておく。システム制御部307は、ファインダ部107が収納状態にあると判定した場合に、その設定内容に従って、タッチパネル105bの入力可能領域1301を背面ディスプレイ105aの右側半面上または左側半面上に制限する。なお、システム制御部307は、接眼窓113を覗いたユーザの眼が右眼であるか左眼であるかを判定し、該判定結果に応じて、タッチパネル105bの入力可能領域1301を背面ディスプレイ105aの右側半面上または左側半面上に制限してもよい。そのためには、システム制御部307は、例えば、接眼窓113を覗いたユーザの目頭または目尻を検出して、それが左右のどちらにあるのかを特定し、該特定結果に基づいて、接眼窓113を覗いたユーザの眼が右眼であるか左眼であるかを判定する。また、タッチパネル105bの入力可能領域1301の制限は、タッチパネル105bの誤動作の発生を防止できるのであれば、図13(b)(c)に示すように背面ディスプレイ105aの右側半面上または左側半面上の制限に限定されない。例えば、ユーザは、タッチ入力を受け付けない入力不能領域を予め設定しておき、システム制御部307は、タッチパネル105bの全領域からその設定された入力不能領域を除外した領域を、タッチパネル105bの入力可能領域1301としてもよい。
ステップS1203では、システム制御部307は、接眼センサ320aの検出があるかどうかを判定する。これにより、ユーザが接眼窓113を覗いているかどうかが判定される。システム制御部307が接眼センサ320aの検出があると判定する場合、つまりユーザが接眼窓113を覗いている場合、処理はステップS1201に戻る。これに対して、システム制御部307が接眼センサ320aの検出がないと判定する場合、つまりユーザが接眼窓113を覗いていない場合、処理はステップS1204に進む。ステップS1204では、システム制御部307が最大化処理を行う。この処理において、システム制御部307は、図13(a)に示すように、タッチパネル105bの入力可能領域1301を背面ディスプレイ105aの全面上に維持または拡大する。
このようにして、第1実施形態に係るカメラ100は、ファインダ部107の状態に応じてタッチパネル105bの入力可能領域1301を変更することによって、タッチパネル105bの誤動作の発生と利便性の低下を防止することができる。この点は、ファインダ部107の状態が収納状態と引出状態との間でのみで移行する場合や収納状態と回動状態との間でのみで移行する場合でも、同様である。また、ファインダ部107が収納状態にあるときよりもタッチパネル105bから離れ隔てた位置関係にあれば、タッチパネル105bの入力可能領域1301を背面ディスプレイ105aの全面上にする場合も、同様である。なお、以下では、ファインダ部107が収納状態にあるときよりもタッチパネル105bから離れ隔てた位置関係にある状態を、離隔状態と表記する。
<第2実施形態>
以下、図14~図18を参照して、第2実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図14(a)、(b)は、それぞれ、ファインダ部107の引出状態、回動状態に対応するカメラ100を+X側からみた側面図である。ユーザCは、接眼窓113(図1参照)を覗いてファインダ表示部105c(図5参照)に表視される像を観察する。図14(a)に示すように、ユーザCの鼻部C1が高い場合、引出状態にあるファインダ部107をユーザCが使用する際でも、ユーザCの鼻部C1がタッチパネル105bに接触して、タッチパネル105bが誤動作する可能性がある。そこで、第2実施形態では、ファインダ部107が引出状態にある場合であっても、タッチパネル105bの入力可能領域1301(図13参照)を制限し、ユーザCの鼻部C1が当たる虞がある領域は、タッチパネル105bの入力可能領域から除外する。以下、鼻部C1の方向は、光軸F(図6(b)参照)に略平行な方向と定義する。
図14(b)に示すように、回動状態に移行するファインダ部107は、回動軸部A(図8参照)を中心にして、交換レンズ200の光軸E(図1(a)参照)とファインダ部107の光軸F(図6(b)、図8参照)が略直交するまで回動する。回動状態にあるファインダ部107においては、ユーザCがその眼をアイピースカバー138に押し当てた際、鼻部C1とタッチパネル105bは略平行に位置するため、鼻部C1とタッチパネル105bは接触しない。そこで、ファインダ部107が回動状態にある場合は、タッチパネル105bの入力可能領域1301を背面ディスプレイ105aの全面上とする。これにより、回動状態にあるファインダ部107の使用時でのタッチパネル105bの有用性が向上する。
次に、図15を参照して、タッチパネル105bを説明する。図15は、タッチパネルの構成例を示すブロック図である。図15に示すように、タッチパネル105bは、タッチパネルセンサ105fを有している。タッチパネルセンサ105fでは、列電極X0~X8が横並びに、行電極Y0~Y5が縦並びに並んでおり、列電極X0~X8と行電極Y0~Y5が交わっている。なお、交点105eは、列電極X7と行電極Y2のセンサ交点を示している。
行電極Y0~Y5は、定電流回路(不図示)に接続され、列電極X0~X8は、所定の電位に固定されている。行電極Y0~Y5に対して定電流回路(不図示)により微弱な電流が流されると、列電極X0~X8および行電極Y0~Y5間に発生する相互容量に電荷が蓄積される。タッチパネルセンサ105fでは、1つのセンサ交点当たり複数回の蓄積を実施するサブスキャンが行われ、不図示の積分回路にて積分が行われる。1センサ交点(1スキャン)の測定の結果は、デジタル信号に変換される。タッチパネル105bは、このようにデジタル信号に変換された検出信号の値の変化量を静電容量の変化量として測定することで、タッチ検出の有無(物体の接近の有無)を判定することが可能である。
走査線駆動回路43は、走査線を順次選択し駆動する回路である。選択された走査線には、定電流回路(不図示)により微弱な電流が流される。1走査線当たりのサブスキャン回数は、システム制御部307(図2参照)から制御回路41への指令により、制御回路41から走査線駆動回路43に制御信号が入力されることで、任意に変更することが可能である。検出信号処理回路44は、読出線を順次選択して、検出信号を読み出す回路である。
走査線駆動回路43および検出信号処理回路44は、制御回路41により供給されるクロック信号により駆動される。制御回路41は、検出信号処理回路44により出力された各検出信号の値が、任意のタッチ判定の閾値を超えているか否かを検出し、超えていればタッチ検出フラグをつけて、データをタッチパネルメモリ42に順次転送する。1フレームのスキャンが完了すると、タッチパネルメモリ42に格納された1フレームの検出データから、タッチ検出領域のグルーピング、およびタッチ位置の重心演算を行い、タッチ検出数と、タッチ検出座標およびタッチを算出する。なお、第2実施形態では、タッチ面積を、閾値以上の静電容量の変化量が計測されたセンサ交点の合計数により求める。
このとき、タッチパネル105bは、その静電容量を増幅させたり、タッチ操作を検出するための閾値を小さくしたりすることで、タッチパネル105bにタッチしていないが、タッチパネル105bに接近している物体を検出できるようになる。なお、接近している物体の検出方法としては、静電容量の変化量だけでなく、赤外線を利用し物体までの距離を測定するもの、超音波を利用し物体までの距離を測定するもの、撮像素子で撮影された画像から接近を検知するものがある。
システム制御部307は、タッチパネル105bに接近している物体を検出したタッチパネル105bの領域(ホバー領域)が、所定の面積以上であるかを判定する。ホバー領域(検出領域)とは、タッチパネル105bの面から垂直に所定距離隔てた位置に物体があることを検出されたタッチパネル105bの領域のことである。物体の接近は、タッチパネル105bにおいて検出された静電容量の変化量が閾値を超えたか否かによって判定される。物体の接近とは、例えば3cm~5cm程度の距離で、物体がタッチパネル105bに接近している状態を指す。システム制御部307は、所定の面積以上のタッチパネル105bの領域(ホバー領域)が検出された場合、タッチパネル105bに指以外の大きな物体が覆い被さっていると判定する。第2実施形態では、所定の面積以上のタッチパネル105bの領域(ホバー領域)を検出することが、背面ディスプレイ105aに鼻部C1が接近する状態を検出したこととしている。システム制御部307は、ユーザが接眼窓113(図1参照)を覗いていることを接眼センサ320a(図2参照)が検出し、所定の面積以上のホバー領域を検出したときは、当該ホバー領域を含まない領域をタッチパネル105bの入力可能領域とする。なお、ホバー領域を検出するための静電容量の変化量の閾値は、上述したように、本来のタッチ操作(接触)を検出する際の静電容量の変化量の閾値よりも小さく設定される。
図16は、タッチパネル105bの入力可能領域を変更する制御を説明するためのフローチャートである。図17は、ファインダ部107(図1参照)が引出状態にあると判定された際に行われる最適化処理を説明するためのフローチャートである。図18は、ファインダ部107(図1参照)が引出状態にあると判定された際に、タッチパネル105bの入力可能領域1301が、背面ディスプレイ105aの全面(ただし、ホバー領域1801を除く)上にされた場合の例を示す図である。
図16のフローチャートは、ユーザが接眼窓113(図1参照)を覗いていることを接眼センサ320a(図2参照)が検出したことに応答して開始される。なお、ステップS1601~S1607は、システム制御部307が不揮発性メモリ310に格納されたプログラムをシステムメモリ311に読み出して実行することにより実現される。また、図13(a)に示すように、タッチパネル105bの入力可能領域1301のデフォルト設定は、背面ディスプレイ105aの全面上とする。
ステップS1601では、システム制御部307が状態判定処理を行う。この処理において、システム制御部307は、上記ステップS1201と同様な処理を行う。ステップS1602では、システム制御部307が、ファインダ部107が収納状態にあると判定した場合に、処理がステップS1603に進む。システム制御部307が、ファインダ部107が回動状態にあると判定した場合に、処理がステップS1604に進む。システム制御部307が、ファインダ部107が引出状態にあると判定した場合に、処理がステップS1605に進む。
ステップS1603では、システム制御部307が制限処理を行う。この処理において、システム制御部307は、図13(b)(c)に示すように、タッチパネル105bの入力可能領域1301を、背面ディスプレイ105aの右側半面上または左側半面上に制限する。つまり、この制限は、上記ステップS1202と同様にして行われる。その後、処理はステップS1606に進む。ステップS1604では、システム制御部307が最大化処理を行う。この処理において、システム制御部307は、上記ステップS1204と同様な処理を行う。従って、図13(a)に示すように、タッチパネル105bの入力可能領域1301は、背面ディスプレイ105aの全面上に維持または拡大される。その後、処理はステップS1606に進む。
ステップS1605では、システム制御部307が最適化処理を行う。図17は、最適化処理を説明するためのフローチャートである。ステップS1701では、システム制御部307は、図16のフローチャートで示すプログラムの開始から所定の時間が経過したかどうかを判定する。システム制御部307が、図16のフローチャートで示すプログラムの開始から所定の時間が経過したと判定した場合、処理が、図16のステップS1606に進む。これに対して、システム制御部307が、図16のフローチャートで示すプログラムの開始から所定の時間が経過していないと判定した場合、処理がステップS1702に進む。なお、所定の時間は、例えば2秒~3秒程度であり、システムタイマ312で計測される。
ステップS1702では、システム制御部307は、所定の面積よりも大きいホバー領域を検出したかどうかを判定する。システム制御部307が、所定の面積よりも大きいホバー領域を検出していないと判定した場合、処理が、図16のステップS1606に進む。これに対して、システム制御部307が、所定の面積よりも大きいホバー領域を検出したと判定した場合、処理がステップS1703に進む。ステップS1703では、システム制御部307が除外処理を行う。この処理において、システム制御部307は、タッチパネル105bの入力可能領域1301を、図18に示すように変更する。つまり、タッチパネル105bの入力可能領域1301は、ホバー領域1801を除外した背面ディスプレイ105aの全面上に変更される。その際、システム制御部307は、ホバー領域1801に加えて、その周囲の所定領域を、タッチパネル105bの入力可能領域1301から除外してもよい。その後、処理は、図16のステップS1606に進む。
ステップS1606では、システム制御部307は、接眼センサ320aの検出があるかどうかを判定する。これにより、ユーザが接眼窓113を覗いているかどうかが判定される。システム制御部307が接眼センサ320aの検出があると判定する場合、つまりユーザが接眼窓113を覗いている場合、処理がステップS1601に戻る。これに対して、システム制御部307が接眼センサ320aの検出がないと判定する場合、つまりユーザが接眼窓113を覗いていない場合、処理がステップS1607に進む。ステップS1607では、システム制御部307が最大化処理を行う。この処理において、システム制御部307は、上記ステップS1204、S1604と同様な処理を行う。従って、タッチパネル105bの入力可能領域1301は、図13(a)に示すように、背面ディスプレイ105aの全面上に維持または拡大される。
このようにして、第2実施形態に係るカメラ100は、ファインダ部107の状態に応じてタッチパネル105bの入力可能領域1301を変更することによって、タッチパネル105bの誤動作の発生と利便性の低下を防止することができる。
また、ファインダ部107が引出状態にあると判定された場合、所定の時間が経過する前に検出された所定の面積よりも大きいホバー領域1801に限って、該ホバー領域1801が、ユーザが意図しない鼻部等のタッチ入力の虞がある領域として扱われる。従って、その後のタッチパネル105bの入力可能領域1301は、ホバー領域1801を除外した背面ディスプレイ105aの全面上とされる。さらに、タッチパネル105bの入力可能領域1301からホバー領域1801が除外された状態は、所定の時間が経過した後でも、ユーザが接眼窓113を覗かなくなるまで維持される。つまり、所定の時間が経過する前に検出されたホバー領域1801は、所定の時間が経過した後でも、ユーザが意図しない鼻部等のタッチ入力の虞がある領域として扱われる。これに対して、所定の時間が経過した後に検出されたホバー領域1801は、ユーザの意図するタッチ入力の可能性がある領域として扱われ、該ホバー領域1801が、タッチパネル105bの入力可能領域1301から除外されることはない。これにより、例えば、上述した図14(a)に示すように、鼻部C1が高いユーザCが、引出状態にあるファインダ部107を使用する場合でも、タッチパネル105bの誤動作の発生と利便性の低下を確実に防止することができる。
これらの点は、ファインダ部107の状態が収納状態と引出状態との間でのみで移行する場合や引出状態と回動状態との間でのみで移行する場合でも、同様である。また、ファインダ部107が離隔状態にある場合に、タッチパネル105bの入力可能領域1301を、ホバー領域1801を除外した背面ディスプレイ105aの全面上にするときも、同様である。
なお、第2実施形態では、システム制御部307は、ファインダ部107が引出状態にあると判定した場合に、ステップS1605の最適化処理を行うが、これに限定されない。例えば、システム制御部307は、ファインダ部107が収納状態にあると判定した場合に、ステップS1603の制限処理に代えて、ステップS1605の最適化処理を行ってもよい。この点は、第1実施形態においても、同様である。つまり、ステップS1202の変更処理において、システム制御部307は、ファインダ部107が収納状態または引出状態にあると判定した場合に、ステップS1605の最適化処理を行う。
また、ステップS1605の最適化処理において、システム制御部307は、タッチパネル105bの入力可能領域1301の複数の分割領域のうち、ホバー領域1801を含む領域でのタッチ入力を受け付けないようにしてもよい。
各実施形態の開示は、以下の構成、方法およびプログラムを含む。
(構成1) 電子機器であって、
第1の表示部と、
前記第1の表示部に重ねて設けられたタッチパネルと、
前記電子機器に収納されることによって前記タッチパネルに隣接して配置される収納状態と、前記収納状態のときよりも前記タッチパネルから離れ隔てて配置される離隔状態との間を移行可能な第2の表示部と、
前記第2の表示部の状態に応じて前記タッチパネルの入力可能領域を変更する制御手段と、を備えることを特徴とする電子機器。
(構成2) 前記離隔状態は、前記第2の表示部が前記電子機器から引き出されて配置される引出状態と、前記引出状態にある前記第2の表示部が前記タッチパネルから遠ざかる方向へ振られて配置される回動状態とを有し、
前記第2の表示部は、前記収納状態と前記引出状態との間を移行可能であると共に、前記引出状態と前記回動状態との間を移行可能であることを特徴とする構成1に記載の電子機器。
(構成3) 前記制御手段は、前記タッチパネルの入力可能領域を、前記第2の表示部が前記引出状態または前記回動状態にあるときよりも、前記第2の表示部が前記収納状態にあるときの方を狭くすることを特徴とする構成2に記載の電子機器。
(構成4) 前記制御手段は、前記タッチパネルの入力可能領域を、前記第2の表示部が前記引出状態にあるときと前記回動状態にあるときで同じにすることを特徴とする構成2または3に記載の電子機器。
(構成5) 前記電子機器は、カメラであり、
前記第2の表示部は、接眼窓を有するファインダ部であり、
前記収納状態にある前記ファインダ部の前記接眼窓の接眼側の表面と、前記タッチパネルのタッチ側の表面は、前記カメラから同一側を向いた状態で隣り合った位置関係にあり、
前記ファインダ部は、前記収納状態にある前記ファインダ部の光軸に沿って前記ファインダ部が前記カメラから引き出されることにより前記収納状態から前記引出状態に移行し、前記引出状態にある前記ファインダ部の回動軸部を中心にして前記ファインダ部が前記タッチパネルから遠ざかる方向へ振られることにより前記引出状態から前記回動状態に移行することを特徴とする構成2または3に記載の電子機器。
(構成6) 前記ファインダ部の状態を検出する検出部を備え、
前記制御手段は、前記検出部の検出結果に応じて前記タッチパネルの入力可能領域を変更することを特徴とする構成5に記載の電子機器。
(構成7) 前記ファインダ部に設けられたマグネットを備え、
前記検出部は、前記マグネットとの距離に応じて出力信号を変化させる磁気センサであることを特徴とする構成6に記載の電子機器。
(構成8) 前記制御手段は、前記磁気センサの前記出力信号の変化に基づいて前記引出状態と前記回動状態を区別することを特徴とする構成7に記載の電子機器。
(構成9) 前記接眼窓への接眼を検出する接眼センサと、
前記タッチパネルに設けられ、物体の接近を検出するタッチパネルセンサと、を備え、
前記制御手段は、前記検出部が前記ファインダ部の前記引出状態を検出した場合において、前記接眼センサが前記接眼窓への接眼を検出してから所定の時間が経過する前に、前記タッチパネルセンサで物体の接近を検出した検出領域が所定の面積以上であるときに限り、前記検出領域を前記タッチパネルの入力可能領域から除外することを特徴とする構成6乃至8のいずれか一項に記載の電子機器。
(方法1) 電子機器の制御方法であって、
前記電子機器は、
第1の表示部と、
前記第1の表示部に重ねて設けられたタッチパネルと、
前記電子機器に収納されることによって前記タッチパネルに隣接して配置される収納状態と前記タッチパネルから離れ隔てて配置される離隔状態との間を移行可能な第2の表示部と、を備え、
前記電子機器の制御方法は、
前記第2の表示部の状態に応じて前記タッチパネルの入力可能領域を変更する制御工程を備えることを特徴とする電子機器の制御方法。
(プログラム1) 構成1乃至9のいずれか一項に記載の電子機器の手段をコンピュータに実行させるためのプログラム。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した各実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。本発明は、上述の各実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 カメラ(電子機器)
105a 背面ディスプレイ(第1の表示部)
105b タッチパネル
107 ファインダ部(第2の表示部)
307 システム制御部(制御手段)

Claims (11)

  1. 電子機器であって、
    第1の表示部と、
    前記第1の表示部に重ねて設けられたタッチパネルと、
    前記電子機器に収納されることによって前記タッチパネルに隣接して配置される収納状態と、前記収納状態のときよりも前記タッチパネルから離れ隔てて配置される離隔状態との間を移行可能な第2の表示部と、
    前記第2の表示部の状態に応じて前記タッチパネルの入力可能領域を変更する制御手段と、を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記離隔状態は、前記第2の表示部が前記電子機器から引き出されて配置される引出状態と、前記引出状態にある前記第2の表示部が前記タッチパネルから遠ざかる方向へ振られて配置される回動状態とを有し、
    前記第2の表示部は、前記収納状態と前記引出状態との間を移行可能であると共に、前記引出状態と前記回動状態との間を移行可能であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御手段は、前記タッチパネルの入力可能領域を、前記第2の表示部が前記引出状態または前記回動状態にあるときよりも、前記第2の表示部が前記収納状態にあるときの方を狭くすることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記制御手段は、前記タッチパネルの入力可能領域を、前記第2の表示部が前記引出状態にあるときと前記回動状態にあるときで同じにすることを特徴とする請求項2または3に記載の電子機器。
  5. 前記電子機器は、カメラであり、
    前記第2の表示部は、接眼窓を有するファインダ部であり、
    前記収納状態にある前記ファインダ部の前記接眼窓の接眼側の表面と、前記タッチパネルのタッチ側の表面は、前記カメラから同一側を向いた状態で隣り合った位置関係にあり、
    前記ファインダ部は、前記収納状態にある前記ファインダ部の光軸に沿って前記ファインダ部が前記カメラから引き出されることにより前記収納状態から前記引出状態に移行し、前記引出状態にある前記ファインダ部の回動軸部を中心にして前記ファインダ部が前記タッチパネルから遠ざかる方向へ振られることにより前記引出状態から前記回動状態に移行することを特徴とする請求項2または3に記載の電子機器。
  6. 前記ファインダ部の状態を検出する検出部を備え、
    前記制御手段は、前記検出部の検出結果に応じて前記タッチパネルの入力可能領域を変更することを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記ファインダ部に設けられたマグネットを備え、
    前記検出部は、前記マグネットとの距離に応じて出力信号を変化させる磁気センサであることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記制御手段は、前記磁気センサの前記出力信号の変化に基づいて前記引出状態と前記回動状態を区別することを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記接眼窓への接眼を検出する接眼センサと、
    前記タッチパネルに設けられ、物体の接近を検出するタッチパネルセンサと、を備え、
    前記制御手段は、前記検出部が前記ファインダ部の前記引出状態を検出した場合において、前記接眼センサが前記接眼窓への接眼を検出してから所定の時間が経過する前に、前記タッチパネルセンサで物体の接近を検出した検出領域が所定の面積以上であるときに限り、前記検出領域を前記タッチパネルの入力可能領域から除外することを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  10. 電子機器の制御方法であって、
    前記電子機器は、
    第1の表示部と、
    前記第1の表示部に重ねて設けられたタッチパネルと、
    前記電子機器に収納されることによって前記タッチパネルに隣接して配置される収納状態と前記タッチパネルから離れ隔てて配置される離隔状態との間を移行可能な第2の表示部と、を備え、
    前記電子機器の制御方法は、
    前記第2の表示部の状態に応じて前記タッチパネルの入力可能領域を変更する制御工程を備えることを特徴とする電子機器の制御方法。
  11. 請求項1に記載の電子機器の手段をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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