JP2023175386A - 飛行システム - Google Patents

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直樹 山内
Naoki Yamauchi
和民 有本
Kazutami Arimoto
研作 木下
Kensaku Kinoshita
憲昭 吉川
Kensho Yoshikawa
微 劉
Wei Liu
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Abstract

【課題】本発明は、無人航空機を容易かつ高い位置精度で、定点に誘導できる飛行システムの提供を目的とする。【解決手段】本発明の一実施形態に係る飛行システムは、無人航空機と、上空から識別可能であり、上記無人航空機に定点を伝達する表示装置とを備え、上記表示装置に表示され、上記定点を示すための第1画像要素が、コードが表示されない中空領域を含む2次元バーコードであり、上記中空領域に上記第1画像要素と相似な第2画像要素が縮小表示される入れ子構造を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、飛行システムに関する。
無人航空機(いわゆるドローン)は、近年、配送システム、監視システム、農薬散布等の農業支援などその応用範囲が飛躍的に広がっている。
近年は移動体、例えば自動車と連携したドローンの活用が注目されている。この移動体及びドローンを備える飛行システムでは、例えば自動車のルーフが離着陸台となり、飛行中のドローンをこの離着陸台に着陸させることが必要となる。
この離着陸台は、一般に地上に設定される静止した着陸場所よりも面積が狭い。さらに、移動体に設けられた離着陸台に着陸したドローンに対して、再飛行に備えて充電が行われる。この充電方法として、離着陸台に設けられた非接触充電システムが用いられるのが一般的である。このような非接触充電システムでは、離着陸台に設けられたコイルに対するドローンに設けられたコイルの相対位置が充電効率に大きく影響する。この充電効率を高めるため、ドローンを高い位置精度で着陸させることが求められている。
この要求に対し、移動体に設けられた離着陸台が上空から識別可能な表示装置を有し、着陸環境情報を含む画像を上記表示装置に表示する飛行システムが提案されている(特開2020-149640号公報参照)。この飛行システムでは、離着陸台側から着陸環境情報を画像を通じて伝達することで着陸の位置精度を高めている。
特開2020-149640号公報
上記飛行システムで、画像表示によりドローン側から遠方の離着陸台の着陸位置を視認するには、一定の大きさの指標が必要となる。例えば数cmの精度で位置を制御したい場合に、遠方から認識できる大きさが数十cmであると、この指標の大きさ自体が位置誤差となり得る。一方、無線通信等を介して離着陸台側から着陸環境情報を伝達する方式である場合、通信環境等に依存して一定の遅延が生じ得る。この遅延は、高速で移動するドローンにあっては位置精度の誤差となり得る。このようにドローンがリアルタイムに精度の高い位置情報を得ることは難しい。
本発明は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、無人航空機を容易かつ高い位置精度で、定点に誘導できる飛行システムの提供を目的とする。
本発明の一実施形態に係る飛行システムは、無人航空機と、上空から識別可能であり、上記無人航空機に定点を伝達する表示装置とを備え、上記表示装置に表示され、上記定点を示すための第1画像要素が、コードが表示されない中空領域を含む2次元バーコードであり、上記中空領域に上記第1画像要素と相似な第2画像要素が縮小表示される入れ子構造を有している。
本発明の飛行システムは、無人航空機を容易かつ高い位置精度で、定点に誘導できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る飛行システムを示す構成図である。 図2は、図1の自動車を上空から見た状態を示す模式図である。 図3は、図1の無人航空機の構成例を示すブロック図である。 図4は、図1の自動車の構成例を示すブロック図である。 図5は、図2の表示装置に表示される画像の一例を示す模式図である。 図6は、図5の第1画像要素を示す模式図である。 図7は、図5の第2画像要素を示す模式図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
本発明の一実施形態に係る飛行システムは、無人航空機と、上空から識別可能であり、上記無人航空機に定点を伝達する表示装置とを備え、上記表示装置に表示され、上記定点を示すための第1画像要素が、コードが表示されない中空領域を含む2次元バーコードであり、上記中空領域に上記第1画像要素と相似な第2画像要素が縮小表示される入れ子構造を有している。
当該飛行システムは、第1画像要素と第2画像要素とが同一のコードを示し、かつ第1画像要素に比べて第2画像要素が小さく、従って解像度も高い。この構成により、第1画像要素を認識できる距離が第2画像要素を認識できる距離よりも大きく、第2画像要素が示す定点の位置精度が第1画像要素が示す定点の位置精度よりも高い。このため、無人航空機は、比較的遠距離から第1画像要素を認識し、その第1画像要素が示す定点へアプローチすることができる。そして、上記無人航空機が上記定点へ近づき、第2画像要素を認識できる距離に至ると、上記無人航空機は、第2画像要素を利用することで、高い位置精度で定点に移動できる。
上記入れ子構造が、複数回繰り返されているとよい。このように上記入れ子構造を複数回繰り返すことで、段階的に位置精度を高めることができるので、より遠距離から、あるいはより高い精度で無人航空機を誘導できるようになる。
上記中空領域の中心に、上記定点を示すマーカーが表示されているとよい。上記中空領域には、第1画像要素及び第2画像要素ともにコードを有していないので、この領域の中心に上記マーカーを表示することで、無人航空機から上記定点を認識し易くすることができる。
上記中空領域の形状が、上記第1画像要素の外形と相似形をなしており、上記第2画像要素の外形と上記中空領域の形状とが一致するとよい。各形状をこのような関係とすることで、所望の相似比の上記第1画像要素及び上記第2画像要素を少ない表示領域で表示することができる。
上記無人航空機が離着陸可能な離着陸台を備え、上記表示装置が、上記離着陸台に配設されており、上記定点が、上記無人航空機の着陸ポイントであるとよい。当該飛行システムは、無人航空機を離着陸台に着陸させる場合に、特に好適に用いられる。
ここで、「無人航空機」とは、人が搭乗せず、無線による遠隔操縦又は搭載コンピュータにあらかじめプログラムされたパターンで自律飛行をする航空機の総称であり、典型的には自律航法装置を備えた小型のマルチロータヘリコプタ(ドローン)を指す。「上空」とは、地上の基準点から天頂となす角度が45度以内かつ基準点からの相対高度が5m以内の範囲を指すものとする。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の一実施形態に係る飛行システムについて、適宜図面を参照しつつ詳説する。
図1に示す飛行システムは、無人航空機1と、移動体である自動車2と、上記移動体に搭載され、無人航空機1が離着陸可能な離着陸台3と、図2に示すように離着陸台3に配設され、上空から識別可能である表示装置4とを備える。当該飛行システムは、無人航空機1を離着陸台3に着陸させる場合に、特に好適に用いられる。
当該飛行システムでは、無人航空機1が自動車2の離着陸台3に搭載されて目的地まで運搬される。目的地に到着後、無人航空機1は離着陸台3から離陸し、所定の位置まで移動する。所定の位置まで移動した無人航空機1Aは、所定の活動、例えば配送、監視、農薬散布等を行う。その間、自動車2は移動している。所定の活動を終えた無人航空機1Aは、移動後の自動車2Bまで移動し、その離着陸台3へ着陸する。図1で無人航空機1Bは、離着陸台3へ着陸した状態を表している。
<無人航空機>
無人航空機1は、例えば図3に示すように、記憶部11と、カメラ12と、画像認識部13と、センサ部14と、着陸制御部15と、機体制御用信号送受信部16と、映像データ用無線送受信部17と、通信制御部18とを備える構成とすることができる。
(記憶部)
記憶部11は、各種情報を一時的あるいは恒久的に記憶する。記憶部11は、例えば半導体メモリ、固定ディスク、リムーバルディスク等で構成される。
記憶部11が記憶する情報としては、例えば無人航空機1(自機)のID情報、着陸すべき自動車2のID情報などを挙げることができる。また、例えば画像認識部13が画像処理を行う際、記憶部11は、その処理データを一時記憶するために用いてもよい。
(カメラ)
カメラ12は、図1に示すように、無人航空機1が着陸時に下方を撮像できるように設置されている。具体的な位置は特に限定されないが、例えば図1に示すように無人航空機1の胴体の下面にレンズが下方に向くように取り付けられている。
カメラ12としては、無人航空機1に搭載可能な公知のカメラを用いることができる。カメラ12は、例えば風景や地形の撮影、飛行時の周囲の監視等を行うカメラと共通としてもよい。
カメラ12は、後述する離着陸台3の表示装置4に表示された画像5を撮影することができる。撮影した画像5は後述する通信制御部18を介して記憶部11に格納される。
(画像認識部)
画像認識部13は、表示装置4に表示された画像5をカメラ12により認識する。この画像認識部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置により構成することができる。上記演算処理装置として、DSP(Digital Signal Processor)等の画像処理専用のプロセッサを用いてもよい。
具体的には、画像認識部13は、記憶部11に格納されているカメラ12の撮影画像を後述する通信制御部18を介して読み出し、その画像に対して演算処理(いわゆる画像処理)を行うことで着陸に必要な情報(着陸環境情報)を抽出する。抽出される着陸環境情報については、後述する。
(センサ部)
センサ部14は、無人航空機1の位置や飛行状態等を検出するためのジャイロセンサ、速度センサ、航法センサ等の公知の機体センサを有する。
また、センサ部14は、無人航空機1の周辺の環境を測定する環境センサを備えてもよい。上記環境センサとしては、例えば無人航空機1から見た自動車2の相対運動(位置、速度や進行方向)を検出するセンサや、無人航空機1と離着陸台3との間の障害物等を検出するセンサを挙げることができる。無人航空機1は、離着陸台3に着陸するまでの間、離着陸台3とは高度差がある。特に高度差が大きい段階においては、地上にある離着陸台3とは風速や気流の方向が異なる。無人航空機1は飛行しているため、これら風速や気流により着陸のための飛行制御に誤差が生じ得るが、上記環境センサとして、自動車2の相対運動を検出する環境センサを備えることで、この誤差を補正し易くなる。また、障害物等を検出するセンサを備えることで、安全な着陸径路を探索し易くできる。
(着陸制御部)
着陸制御部15は、主に画像認識部13、必要に応じてセンサ部14及び後述する機体制御用信号送受信部16等から得られる情報に基づき、飛行経路を決定し、安全に無人航空機1を離着陸台3へ着陸できるよう無人航空機1の姿勢や速度、進行方向を制御する。
着陸制御部15は、飛行経路や無人航空機1の取るべき姿勢を算出する例えばCPU等の演算処理装置と、無人航空機1の飛行制御装置とにより構成される。上記演算処理装置は、例えば画像認識部13の演算処理装置など他に設けられている演算処理装置の一部又は全部を兼ねてもよいし、それぞれ独立に設けてもよい。無人航空機1の飛行制御装置は公知であるため、詳細説明を省略する。
(機体制御用信号送受信部)
機体制御用信号送受信部16は、自動車2と無人航空機1との間で機体制御用信号を送受信するためのアンテナである。
上記機体制御用信号としては、無人航空機1が着陸を行う場合であれば、例えば無人航空機1から自動車2への着陸要求信号や、自動車2から無人航空機1への着陸許可信号など、公知の着陸動作に必要な信号が挙げられる。
また、機体制御用信号送受信部16は、無人航空機1の位置情報を確認するためのGPS(Global Positioning System)衛星との通信を行うこともできるよう構成されている。
(映像データ用無線送受信部)
映像データ用無線送受信部17は、カメラ12で撮影した映像データを自動車2へ送信し、また自動車2で撮影した映像データを受信するためのアンテナである。
この映像データ用無線送受信部17は、機体制御用信号送受信部16と兼ねて1つのアンテナとしてもよいが、データ送受信の効率化の観点から別々に設けられることが好ましい。
(通信制御部)
通信制御部18は、機体制御用信号送受信部16及び映像データ用無線送受信部17で自動車2と通信を行うための変復調、符号化及び復号化を行うとともに、記憶部11、カメラ12、画像認識部13、センサ部14、着陸制御部15、機体制御用信号送受信部16及び映像データ用無線送受信部17の間でのデータのやり取りを制御する。
この通信制御部18は、例えばCPU等の演算処理装置により構成することができる。上記演算処理装置は、例えば画像認識部13や着陸制御部15の演算処理装置など他に設けられている演算処理装置の一部又は全部を兼ねてもよいし、それぞれ独立に設けてもよい。
また、通信制御部18が自動車2と通信を行う回線は、特に限定されず公知の回線、例えばモバイルに用いられる3G帯や4G帯、WiFi(IEEE 802.11規格の無線LAN)、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システムで利用されているDSRC(Dedicated Short Range Communications)などを利用することができる。
<自動車>
自動車2は、図4に示すように、無人航空機1を制御するための車載機6を備える。車載機6は、例えば表示制御部60と、記憶部61と、カメラ62と、画像認識部63と、センサ部64と、距離方位演算部65と、コマンド生成部66と、機体制御用信号送受信部67と、映像データ用無線送受信部68と、通信制御部69とを有する。
(表示制御部)
表示制御部60は、画像5を表示装置4に表示する。具体的には、表示制御部60は、後述する表示装置4に表示する画像5を構成する画像情報データを作成し、表示装置4に送信する。この表示制御部60は、例えばCPU等の演算処理装置により構成することができる。
(記憶部)
記憶部61は、各種情報を一時的あるいは恒久的に記憶する。記憶部61は、無人航空機1の記憶部11と同様に構成できる。
記憶部61には、その領域の一部にデータベースが格納されていてもよい。このデータベースには、無人航空機1のIDや制御のためのシーケンス手順等の各種情報、HMI(Human Machine Interface)に必要な音声認識データなど格納され、複数種の無人航空機1の制御を実現したり、乗員からの声による指示を認識したりすることが可能とする。
(カメラ)
カメラ62は、自動車2の離着陸台3へ着陸体勢に入っている無人航空機1を自動車2側から撮影するために用いられる。
このカメラ62は、無人航空機1を撮影できる限り、その種類は特に限定されない。また、カメラ62は、無人航空機1を撮影できるように自動車2の上部、好ましくは離着陸台3に上空を撮影できるように設置される。
カメラ62が撮影した画像は、後述する通信制御部69を介して記憶部61に格納される。
(画像認識部)
画像認識部63は、上述のようにカメラ62で撮影された無人航空機1を認識する。この画像認識部63は、認識対象が無人航空機1である点を除き、無人航空機1の画像認識部13と同様に構成できる。
(センサ部)
センサ部64は、離着陸台3の位置、高度、風速及び照度、並びに自動車2の速度及び進行方向を取得するための測定装置等を有する。
離着陸台3の位置は、GPS衛星からの情報に基づいて取得可能である。離着陸台3の高度は、GPS衛星からの情報に基づいてもよいが、センサ部64として高度計を備えてもよい。離着陸台3の風速や照度は、センサ部64として風速計や照度計を備えることで取得できる。自動車2の速度は、自動車2が自走のために有する速度計を用いることで取得できる。自動車2の進行方向は、GPS衛星からの情報に基づいてもよいが、センサ部64として方位計を備えてもよい。
(距離方位演算部)
距離方位演算部65は、着陸体勢に入っている飛行中の無人航空機1と自動車2との距離と方位とを算出する。距離方位演算部65は、例えばCPU等の演算処理装置により構成することができる。この演算処理装置は、例えば画像認識部63の演算処理装置など他に設けられている演算処理装置の一部又は全部を兼ねてもよいし、それぞれ独立に設けてもよい。以下、演算処理装置で構成されるものについては、同様である。
無人航空機1は比較的小さいため、距離方位を測定するための基点は、例えば無人航空機1の重心位置等で代表できる。一方、自動車2は比較的大きいため、距離方位を測定するための基点は、無人航空機1が実際に着陸する離着陸台3に設定することが好ましく、無人航空機1が実際に着陸する際の中心位置となる定点(詳細は後述する)に設定することがさらに好ましい。このように基点を決定することで、着陸に必要な距離及び方位の精度を高めることができる。
無人航空機1と自動車2との距離及び方位の算出は、カメラ62により撮影されたドローンの画像データとカメラ62の撮影方位とを用いて行うことができる。あるいは、無人航空機1から映像データ用無線送受信部17を介して送信されてくる画像データを用いてもよい。さらに、GPS衛星からの無人航空機1や自動車2の位置情報を用いることもできる。これらは単独で用いてもよいし、2つ以上を組み合わせて用いてもよい。組み合わせて用いることで、距離及び方位の算出精度を向上させることができる。
(コマンド生成部)
コマンド生成部66は、離着陸台3の表示装置4に表示すべき着陸環境情報を含む情報の生成と、その情報に対応した無人航空機1への制御コマンドとを生成する。コマンド生成部66は、例えばCPU等の演算処理装置により構成することができる。
上記着陸環境情報を含む情報は、後述する通信制御部69を介して表示制御部60へ送信され、表示制御部60により画像情報データが作成され、表示装置4に表示される。コマンド生成部66は、この着陸環境情報としてセンサ部64で取得した情報である離着陸台3の位置、高度、風速及び照度、並びに自動車2の速度及び進行方向を用いる。つまり、上記着陸環境情報は、離着陸台3の位置、高度、及び照度、並びに自動車2の速度及び進行方向のうちの少なくとも1つを含む。上記着陸環境情報として、これらのうちの少なくとも1つを含めることで、自動車2が移動することで変化し易い情報を無人航空機1の着陸制御に利用することができるので、着陸制御がさらに容易となるうえに、着陸の位置精度をさらに高められる。
コマンド生成部66は、無人航空機1の着陸時には、リアルタイムで表示装置4に表示すべき情報の生成を行う。コマンド生成部66からの情報に基づいて表示制御部60により画像情報データが作成され、表示装置4に表示されるから、表示制御部60が表示する画像5により、無人航空機1の着陸時に上記着陸環境情報がリアルタイムで更新される。このように表示制御部60が表示する画像5により、無人航空機1の着陸時に上記着陸環境情報を実質的にリアルタイムで更新することにより、さらに着陸の位置精度を高められる。なお、「リアルタイム」は、所定の間隔をおいて更新作業を行う場合を含み、上記所定の間隔は、10分以下、好ましくは5分以下とされる。
一方、上記制御コマンドは、通信制御部69を介して機体制御用信号送受信部67から無人航空機1へ送信される。無人航空機1へ送信された制御コマンドは、無人航空機1の機体制御用信号送受信部16で受信され、着陸制御部15へ送られる。なお、この制御コマンドは、主として機体制御用のコマンドであるが、他のコマンドを含んでもよい。
(機体制御用信号送受信部)
機体制御用信号送受信部67は、自動車2と無人航空機1との間で機体制御用信号を送受信するためのアンテナである。この機体制御用信号送受信部67は、無人航空機1の機体制御用信号送受信部16と同様に構成される。
(映像データ用無線送受信部)
映像データ用無線送受信部68は、カメラ62で撮影した映像データを無人航空機1へ送信し、また無人航空機1で撮影した映像データを受信するためのアンテナである。この映像データ用無線送受信部68は、無人航空機1の映像データ用無線送受信部17と同様に構成される。
(通信制御部)
通信制御部69は、機体制御用信号送受信部67及び映像データ用無線送受信部68で無人航空機1と通信を行うための変復調、符号化及び復号化を行うとともに、表示制御部60、記憶部61、カメラ62、画像認識部63、センサ部64、距離方位演算部65、コマンド生成部66、機体制御用信号送受信部67、及び映像データ用無線送受信部68の間でのデータのやり取りを制御する。
この通信制御部69は、例えばCPU等の演算処理装置により構成することができる。また、通信を行う回線としては、無人航空機1の通信制御部18と対応する回線が用いられる。
<離着陸台>
離着陸台3の設置位置は、無人航空機1が着陸可能であれば特に限定されず、図1に示すように自動車2のルーフや、荷台、ボンネット等適宜の位置とできる。また、離着陸台3の広さは、無人航空機1が着陸可能な大きさとされる。
<表示装置>
表示装置4は、無人航空機1に定点を伝達する。上記定点は、無人航空機1の飛行経路において目標となるスポットであり、当該飛行システムのように離着陸を行う場合、上記定点は、無人航空機1の着陸ポイントとすることができる。なお、上記定点は、必ずしも着陸ポイントとする必要はなく、例えば離着陸台3のコーナーの1つにおいてもよい。この場合、無人航空機1は着陸ポイントを定点からの相対位置で把握し、着陸を行うことになる。
表示装置4は離着陸台3の上面側に配設されている。表示装置4を離着陸台3の最表面に配設し、表示装置4自体に無人航空機1を着陸させることもできるが、離着陸台3を表面がメッシュ状で、かつ表面側から流入する空気を側方へ流出する空気孔を有する中空板状の部材で構成し、表示装置4を上記部材の中空部で、空気の側方への流出を妨げない位置に配設することが好ましい。このような構成にあっては、無人航空機1は上記部材のメッシュ状部分に着陸する。無人航空機1は着陸時には下方に向かって強い気流を発生するが、この下方気流はメッシュを通過し、上記空気孔を介して側方へ流出する。このため、無人航空機1の着陸直前に発生し易い離着陸台3からの反射気流の影響を低減でき、無人航空機1の着陸制御の安定性を高められる。また、表示装置4を上記部材の中空部に配設することで、無人航空機1が直接着陸することがないため、表示装置4の故障や破損の発生を低減できる。なお、この構成では、メッシュの径は、表示装置4の表示を上空から識別可能な程度に粗くされる。
表示装置4としては、公知の液晶ディスプレイ等を用いることができるが、中でもフレキシブルディスプレイが好ましい。フレキシブルディプレイを用いることで、画像表示が必要な際に離着陸台3に適宜配設することができるので、不要時は格納することで表示装置4の故障や破損の発生を低減できる。また、フレキシブルディスプレイは薄いので、無人航空機1の着陸時の下方気流に影響を与え難い。
表示装置4の形状(表示画面の平面視形状)としては、正方形状又は長方形状(合わせて「方形状」ともいう)とすることができる。表示装置4の形状を方形状とすることで、既存のディスプレイを容易に用いることができる。また、表示装置4の形状としては、円形状とすることもできる。表示装置4の形状を円形状とすることで、その中心を上記定点として利用することで、無人航空機1から上記定点を認識し易くすることができる。
表示装置4の1辺の長さ(表示装置4が円形状である場合は、その直径の長さ)の下限としては、30cmが好ましく、40cmがより好ましい。一方、表示装置4の1辺の長さの上限としては、100cmが好ましく、60cmがより好ましい。表示装置4の1辺の長さが上記下限未満であると、画像5の大きさが制約され、無人航空機1から認識できる距離が短くなるおそれがある。逆に、表示装置4の1辺の長さが上記上限を超えると、離着陸台3に配設することが困難のなるおそれや、離着陸台3が不必要に大きくなり過ぎるおそれがある。
表示装置4は、調光可能なものが好ましく、またカラー表示可能なものが好ましい。さらに、表示装置4の最大光量の下限としては、4000LUXが好ましく、4500LUXがより好ましい。表示装置4の最大光量が上記下限未満であると、画像5の明るさが制約され、無人航空機1から認識できる距離が短くなるおそれがある。一方、表示装置4の最大光量の上限は、特に限定されないが、消費電力等の観点から、例えば10000LUXとされる。
<画像>
当該飛行システムにおいて、表示装置4に表示される画像5について説明する。画像5は、図5に示すように、第1画像要素51と、第2画像要素52と、第3画像要素53と、マーカー54とから構成されている。なお、図5において、矢印は自動車2の進行方向を示している。
(第1画像要素)
第1画像要素51は、表示装置4に表示され、上記定点を示すための画像要素である。第1画像要素51は、図6に示すように、コードが表示されない中空領域51xを含む2次元バーコードである。
図6に示す第1画像要素51では、2次元バーコードは8×8の正方形状のマトリックスであり、中空領域51xとして、その中央の4×4のマトリックスが不使用である。つまり、中空領域51xの形状は、第1画像要素51の外形と相似形をなしている。なお、この構成は一例であって他の構成を妨げるものではない。
2次元バーコードの1マスを構成する正方形の1辺の長さの下限としては、3cmが好ましく、4cmがより好ましい。一方、上記1辺の長さの上限としては、7cmが好ましく、6cmがより好ましい。上記1辺の長さが上記下限未満であると、無人航空機1から認識できる距離が短くなるおそれがある。逆に、上記1辺の長さが上記上限を超えると、表示装置4に表示できなくなるおそれや、第1画像要素51により無人航空機1に伝達できる情報が不十分となるおそれがある。
2次元バーコードは、例えば以下のようにコードを割り付けることができる。なお、これは一例であって、コードの割り付けは任意に決定することができる。
前方から第1列には、固定の前方向パターン51aが割り付けられている。また、前方から第5列(最終列)には、固定の後方向パターン51bが割り付けられている。この2つのパターンを参照することで、自動車2の進行方向を知ることができる。
中間に位置する第2列から第7列には、着陸環境情報パターン51cが割り付けられている。この着陸環境情報は、上述したように自動車2側で得られる環境情報であり、自動車2の車載機6に備えられたコマンド生成部66で生成される。
(第2画像要素)
図7に示す第2画像要素52は、第1画像要素51と相似であり、第1画像要素51の中空領域51xに縮小表示される(図5参照)。つまり、第1画像要素51と第2画像要素52とは入れ子構造になっている。
第2画像要素52で表示されている2次元バーコードは、第1画像要素51で表示されている2次元バーコードと、値も含め同一である。
第2画像要素52の外形と第1画像要素51の中空領域51xの形状とは、図5に示すように、一致していることが好ましい。各形状をこのような関係とすることで、所望の相似比の第1画像要素51及び第2画像要素52を少ない表示領域で表示することができる。
第1画像要素51と第2画像要素52との相似比は、1.5:1以上3:1以下が好ましい。上記相似比が上記下限未満であると、中空領域51xを広く取る必要が生じるため、各画像に含められる情報量が制約されるおそれがある。逆に、上記相似比が上記上限を超えると、無人航空機1のスムーズな着陸制御が困難となるおそれがある。
(第3画像要素)
第3画像要素53は、第2画像要素52と相似であり、第2画像要素52の中空領域52xに縮小表示される(図5参照)。つまり、第2画像要素52と第3画像要素53とも入れ子構造になっている。なお、第2画像要素52に対する第3画像要素53の関係は、第1画像要素51に対する第2画像要素52の関係と同一であるので、第3画像要素53の詳細説明は省略する。
上記入れ子構造は、例えば第1画像要素51及び第2画像要素52のみ(1回のみ)とすることもできるが、このように複数回(図5では2回)繰り返されているとよい。上記入れ子構造を複数回繰り返すことで、段階的に位置精度を高めることができるので、より遠距離から、あるいはより高い精度で無人航空機1を誘導できるようになる。
上記入れ子構造の数としては、2以上5以下が好ましい。上記入れ子構造の数が上記下限未満(すなわち1)であると、段階的に位置精度を高める効果は得られない。逆に、上記入れ子構造の数が上記上限を超えると、入れ構造の数を増やすことによる位置精度の向上効果が不十分となるおそれがある。
(マーカー)
マーカー54は、上記定点を示す。当該飛行システムでは、無人航空機1は、この定点を目標に着陸する。
マーカー54は、任意の位置に表示することもできるが、中空領域51x(52x)の中心に表示されているとよい。中空領域51xには、第1画像要素51及び第2画像要素52ともにコードを有していないので、この領域の中心にマーカー54を表示することで、無人航空機1から上記定点を認識し易くすることができる。
マーカー54の形状は特に限定されないが、円環状又は円形状とすることができる。マーカー54の大きさは、要求される位置精度にもよるが、例えば直径で1cm以上3cm以下とすることができる。この場合、誤差数cmでの制御が可能となる。
<着陸制御方法>
当該飛行システムにおける着陸制御方法を説明するに当たり、まず、無人航空機1の飛行について簡単に説明する。無人航空機1は、配送システム、監視システム、農業支援などに用いられる。例えば監視システムとして、自動車2から無人航空機1を用いて自動車2の周囲の風景画像を取得する場合、無人航空機1は、自動車2を離陸し上昇後、自動車2の上空でホバリングする。次に、水平飛行により目的地へ速やかに移動後、目的地近傍の上空でホバリングしつつ、最終の撮影ポイントへ高度や位置を調整しながら比較的低速で移動する。撮影ポイントで風景画像を取得した後、再び水平飛行する高度に復帰し、着陸地近傍へ速やかに移動する。着陸地近傍に移動した後は、下降及び着陸を行う。なお、上述では撮影ポイントのみで撮影する場合で説明しているが、水平飛行中に画像取得することも可能である。
この着陸制御方法は、水平飛行する高度に復帰した後、着陸地近傍へ速やかに移動し下降及び着陸を行う過程で用いられる。上記着陸制御方法は、誘導ステップと着陸ステップとに分けられる。
(誘導ステップ)
誘導ステップでは、無人航空機1のカメラ12が離着陸台3の表示装置4の画像5を認識できる位置まで自動車2が無人航空機1を誘導する。
具体的には、自動車2の車載機6のコマンド生成部66が生成した着陸指示に関する制御コマンドを、機体制御用信号送受信部67を介して無人航空機1に送信する。この制御コマンドには、例えば自動車2のID(以下、「車両ID」)、無人航空機1のID(以下、「航空機ID」)、着陸地点位置、到着予定時間などが含まれる。
車両IDは、自動車2の固有IDであり無人航空機1はこの車両IDにより自機が着陸すべき自動車2を特定することができる。また、航空機IDは無人航空機1の固有IDであり、無人航空機1はこの航空機IDにより自機への制御コマンドであるか否かの認識をすることができる。
着陸地点位置は、無人航空機1の着陸を予定している地点であり、自動車2が無人航空機1を収容するための移動先でもある。この着陸地点位置は、GPSで規定される位置情報を用いてもよく、予め無人航空機1及び自動車2間で定められ、無人航空機1の記憶部11及び自動車2の記憶部61に格納されたスポット名を用いてもよい。また、到着予定時間は、自動車2が着陸地点位置への移動を完了する予測時間である。
当該飛行システムでは、無人航空機1の作業中に、無人航空機1が離着陸する自動車2が移動可能である。従って、無人航空機1を離陸させた位置と、着陸させる位置とが同一とは限らない。また、この制御コマンドを送信した時点で自動車2が、無人航空機1の着陸位置にいるとは限らない。このため、着陸地点位置及び到着予定時間の情報を無人航空機1との間で共有する必要がある。
この着陸指示に関する制御コマンドについて、機体制御用信号送受信部16を介して受け取った無人航空機1は、通信制御部18で車両ID及び航空機IDを確認し、自機への指示であること及び着陸すべき自動車2及び自機の着陸地点位置を認識する。
無人航空機1は、例えばセンサ部14の情報から取得した現在の自機位置及び着陸見込時間を車両ID及び航空機IDに加え、機体制御用信号送受信部16を介して自動車2へ送信する。例えば着陸見込時間は、現在の自機位置、着陸予定地点及び自機の予定飛行速度を用いて算出することができる。なお、これらの情報を自動車2へ送信することは必須ではなく、例えば着陸指示の制御コマンドを受信した旨の信号のみを送ってもよい。
これらの制御コマンドのやり取りを行った後、無人航空機1及び自動車2は上記着陸予定地点へ向かう。着陸地点位置及び到着予定時間等の情報は、移動中に変化し得る情報であるため、定期的に更新されてもよく、あるいは一定の変化が生じた際にその都度更新してもよい。この情報の更新は、誘導ステップを再度行うことによりすることができる。
(着陸ステップ)
このステップは、自動車2及び無人航空機1が着陸地点位置に移動した後に行う。無人航空機1が着陸地点位置に移動しているか否かは、無人航空機1が第1画像要素51の2次元バーコードを認識できるか否かにより判断する。認識できない場合は、誘導ステップを継続し、無人航空機1をさらに自動車2に接近させるか、高度が低いと判断される場合は、無人航空機1の高度を上げて第1画像要素51の視認性を高めてもよい。
誘導ステップから着陸ステップに切り変わる際には、第1画像要素51は認識できるが、第1画像要素51よりも小さい第2画像要素52、第3画像要素53及びマーカー54は認識できないという状態になり得る。しかし、無人航空機1は、最も大きい第1画像要素51を認識できるので、第1画像要素51の情報をもとに、定点へのアプローチを続けられる。第2画像要素52以下が認識できないことから、この段階では無人航空機1と上記定点とは遠距離にあり、許容される誤差も大きい。従って第1画像要素51のみの情報でアプローチを続けることが可能である。
着陸ステップに入った後は、無人航空機1は基本的には第1画像要素51が示す定点に向かってアプローチすればよい。例えば図5に示す画像5に基づく場合、上記定点は第1画像要素51の中空領域51xにあることは既知であるので、仮にマーカー54を無人航空機1が認識できない場合にあっても、この中空領域51xに向かってアプローチしていけばよい。
上述のように無人航空機1は、無人航空機1自体のカメラ12やセンサ部14から得られる情報のみでアプローチを続けることもできるが、自動車2側からの着陸環境情報も併用することで、きめ細かい飛行制御を可能とし、着陸の位置精度を高められる。この自動車2側からの着陸情報は、着陸環境情報パターン51cを介して以下の手順で行える。
まず、自動車2は、車載機6のセンサ部64により離着陸台3の位置、高度、及び照度、並びに自動車2の速度及び進行方向を取得する。また、距離方位演算部65は、着陸体勢に入っている飛行中の無人航空機1と自動車2との距離と方位とをカメラ62から得られる情報等をもとに算出する。
離着陸台3の位置、高度、風速及び照度、並びに自動車2の速度及び進行方向と、無人航空機1と自動車2との距離及び方位は、表示制御部60を介して表示装置4に着陸環境情報パターン51cとして表示される。着陸環境情報パターン51cには、上記情報以外の情報、例えば車両IDや航空機IDなどが合わせて表示されてもよい。また、上記情報の全てを同時に表示する必要はなく、例えば変化のあった情報のみを表示してもよく、あるいは時分割して順に表示してもよい。
そして、無人航空機1は、画像認識部13によりカメラ12で映像から第1画像要素51を認識し、そのうちの着陸環境情報パターン51cから着陸環境情報を抽出し、自機の着陸制御に用いる。
例えば抽出した着陸環境情報に車両IDや航空機IDの情報が含まれる場合、画像認識部13は、この車両ID及び航空機IDの情報から、自機が着陸すべき対象であるか否かを照合する。照合できない場合は、例えば自動車2の車載機6と通信することで、誘導ステップを再実行し、正しい着陸場所へ移動する。照合できた場合は、着陸環境情報の抽出を継続する。
自動車2の速度及び進行方向は、無人航空機1のカメラ12の映像の経時変化から求めることもできるが、着陸環境情報として送信されてくる着陸環境情報パターン51cに含まれる自動車2の速度及び進行方向を用いることで、その精度を高めることができる。
また、無人航空機1と自動車2との距離及び方位は、無人航空機1のカメラ12により撮影された映像のみで算出することもできるが、大気の状態等により誤差が生じる場合がある。着陸環境情報として送信されてくる着陸環境情報パターン51cに含まれる自動車2側から測定した無人航空機1と自動車2との距離及び方位の情報を参照することで、この誤差を低減する。これにより無人航空機1の着陸精度を向上させることができる。
さらに、着陸環境情報として送信されてくる着陸環境情報パターン51cに含まれる離着陸台3の風速により着陸地点の実際の風速に基づいた着陸態勢の微修正を行うことができる。
第1画像要素51に基づいてアプローチを続けていくと、無人航空機1と画像5との距離が縮まり、やがて無人航空機1は、第2画像要素52が認識できるようになる。このとき、無人航空機1は、情報を取得する対象を第1画像要素51から第2画像要素52に切り替える。第2画像要素52は大きさが第1画像要素51よりも小さいため、より小さい目標に対してアプローチすることで、制御誤差を低減できる。第2画像要素52に含まれる情報は、第1画像要素51と同じであるので、飛行制御を断続することなく、あるいは初期化することなく、アプローチを継続できる。また、第2画像要素52は、第1画像要素51の中空領域51xに表示されているので、第1画像要素51から第2画像要素52に切り替えても、カメラ12の向きを変えなくてもよいか、変更を要したとしても微調整ですむ。
さらに第2画像要素52に基づいてアプローチを続けていくと、無人航空機1は第3画像要素53を認識できるようになり、情報を取得する対象をこの第3画像要素53に切り替える。最終的には、無人航空機1は、マーカー54を認識し、この無人航空機1の着陸ポイントをしめす定点であるマーカー54上に着陸することができる。
<利点>
当該飛行システムは、第1画像要素51と第2画像要素52とが同一のコードを示し、かつ第1画像要素51に比べて第2画像要素52が小さく、従って解像度も高い。この構成により、第1画像要素51を認識できる距離が第2画像要素52を認識できる距離よりも大きく、第2画像要素52が示す定点の位置精度が第1画像要素51が示す定点の位置精度よりも高い。このため、無人航空機1は、比較的遠距離から第1画像要素51を認識し、その第1画像要素51が示す定点へアプローチすることができる。そして、無人航空機1が上記定点へ近づき、第2画像要素52を認識できる距離に至ると、無人航空機1は、第2画像要素52を利用することで、高い位置精度で定点に移動できる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、移動体が自動車である場合を説明したが、移動体は自動車には限定されない。移動体とは陸地又は水上を自走可能な車両を指し、自動車のほか、オートバイ、船舶等が含まれる。
また、離着陸台は移動体に搭載されるものに限られず、陸上や水上に固定されたものであってもよい。
さらに、表示装置は離着陸台に搭載されるものには限定されず、例えばドローンが定点観測すべき農場の位置など特定のポイントに配置されるものを含む。
上記実施形態では、画像要素の2次元バーコードが着陸環境情報パターンを含む場合を説明したが、着陸環境情報パターンを含むことは必須の構成要素ではない。定点の位置のみを伝達する2次元バーコードであってもよい。この場合、移動体側の環境情報を取得し、表示装置に表示する各機能は、その全部あるいは一部を省略してもよい。
上記実施形態では、無人航空機及び自動車がGPS衛星と通信を行える構成を有する場合を説明したが、本発明はGPS衛星との通信を行わない飛行システムにも適用可能である。このような飛行システムとしては、例えば無人航空機が自動車から発信される電波を受信することで、自動車の位置(方位や距離)を認識しつつ飛行するシステムを挙げることができる。
上記実施形態では、無人航空機が映像データ用無線送受信部を備える場合を説明したが、例えば自動車で撮影した映像データがない、あるいは無人航空機側で利用しない場合は、送信機能のみを有するものであってもよい。同様に、受信機能のみを有するものであってもよく、さらには映像データ用無線送受信部を備えないものであってもよい。
以上説明したように、本発明の飛行システムは、無人航空機を容易かつ高い位置精度で、定点に誘導できる。
1、1A、1B 無人航空機
11 記憶部
12 カメラ
13 画像認識部
14 センサ部
15 着陸制御部
16 機体制御用信号送受信部
17 映像データ用無線送受信部
18 通信制御部
2、2B 自動車
3 離着陸台
4 表示装置
5 画像
51 第1画像要素
51a 前方向パターン
51b 後方向パターン
51c 着陸環境情報パターン
51x 中空領域
52 第2画像要素
52x 中空領域
53 第3画像要素
54 マーカー
6 車載機
60 表示制御部
61 記憶部
62 カメラ
63 画像認識部
64 センサ部
65 距離方位演算部
66 コマンド生成部
67 機体制御用信号送受信部
68 映像データ用無線送受信部
69 通信制御部

Claims (5)

  1. 無人航空機と、
    上空から識別可能であり、上記無人航空機に定点を伝達する表示装置と
    を備え、
    上記表示装置に表示され、上記定点を示すための第1画像要素が、コードが表示されない中空領域を含む2次元バーコードであり、
    上記中空領域に上記第1画像要素と相似な第2画像要素が縮小表示される入れ子構造を有している飛行システム。
  2. 上記入れ子構造が、複数回繰り返されている請求項1に記載の飛行システム。
  3. 上記中空領域の中心に、上記定点を示すマーカーが表示されている請求項1又は請求項2に記載の飛行システム。
  4. 上記中空領域の形状が、上記第1画像要素の外形と相似形をなしており、
    上記第2画像要素の外形と上記中空領域の形状とが一致する請求項1又は請求項2に記載の飛行システム。
  5. 上記無人航空機が離着陸可能な離着陸台を備え、
    上記表示装置が、上記離着陸台に配設されており、
    上記定点が、上記無人航空機の着陸ポイントである請求項1又は請求項2に記載の飛行システム。
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