JP2023172925A - ソレノイドバルブ - Google Patents

Abstract

【課題】バルブの軸方向の長さを短縮することができ、ソレノイドアクチュエータに必要な全体の作動範囲も縮小することができるソレノイドバルブを提供する。【解決手段】ソレノイドバルブ１００は、バルブ本体１３２、ソレノイドアクチュエータ１０４、バルブインサート、及び第１及び第２の可動バルブ要素２１６、２５０を含むことができる。前記バルブ本体１３２は、バルブボア、制御ポート２３６、第１のポート２４０、及び第２のポート２４４を含むことができ、ソレノイドアクチュエータ１０４は、第１の位置と第２の位置との間でプッシュピン２１５を選択的に移動させるように構成され、第１及び第２のバルブ要素を移動させる。制御ポート２３６を第１のポート２４０又は第２のポート２４４に選択的に接続させる。【選択図】図３

Description

＜関連出願の相互参照＞
該当無し。

＜連邦政府の支援による研究に関する言明＞
該当無し。

ソレノイドは、典型的には、アーマチュアを１つ以上の位置の間で移動させるために選択的に通電される（すなわち、特定の大きさ及び方向を有する電流が供給される）ワイヤコイルを含む。

本開示の一態様によれば、ソレノイドバルブが提供される。前記ソレノイドバルブは、バルブ本体、ソレノイドアクチュエータ、バルブインサート、及び第１及び第２のバルブ要素を含む。前記バルブ本体は、バルブボア、制御ポート、第１のポート、及び第２のポートを含む。前記制御ポートは前記バルブ本体のノーズに配置される。前記ソレノイドアクチュエータは、前記バルブ本体に結合され、第１の位置と第２の位置との間でピンを選択的に移動させるように構成される。前記ピンは前記ソレノイドアクチュエータから前記バルブボア内に延在する。前記バルブインサートは前記バルブボア内に配置され、第１のバルブシートと第２のバルブシートを含む。前記第１のバルブ要素は前記ピンに結合され、前記ピンとともに移動可能であって、前記第１のバルブシートに選択的に係合し、前記第２のバルブ要素は前記ピンによって移動可能であって、前記第２のバルブシートに選択的に係合する。前記ソレノイドアクチュエータによる、前記第１の位置と前記第２の位置との間の前記ピンの移動によって、前記制御ポートを前記第１のポート又は前記第２のポートに選択的に接続させる。

別の態様によれば、第１の形態と第２の形態との間で移動可能なソレノイドバルブが提供される。前記ソレノイドバルブは、バルブボア、制御ポート、第１のポート、及び第２のポートを含むバルブ本体であって、前記制御ポートは前記バルブ本体のノーズに配置される、バルブ本体を含む。前記ソレノイドバルブは、更に、前記バルブ本体に結合されたソレノイドアクチュエータであって、前記ソレノイドアクチュエータから前記バルブボアに延在するピンを選択的に作動させるように構成されるソレノイドアクチュエータと、前記バルブボア内に配置されたバルブインサートであって、前記制御ポートと前記第１のポートとの間に配置されたポペットシートと、前記制御ポートと前記第２のポートとの間に配置されたボールシートと、を含むバルブインサートと、前記ピンに結合され、前記ソレノイドアクチュエータによって開位置と閉位置の間で移動可能なポペットと、前記バルブ本体に含まれるボールチャンバ内に摺動可能に収容されるバルブボールと、を含む。前記ソレノイドバルブが前記第１の形態にあるとき、前記ポペットは前記開位置にあり、前記第１のポートと前記制御ポートとの間に流体連通を提供し、前記バルブボールは、前記第２のポート内の圧力に応じて前記ボールシートと係合するように構成されている。前記ソレノイドバルブが前記第２の形態にあるとき、前記ポペットは前記閉位置にあり、前記ポペットシートと係合し、前記ピンの遠位端は前記バルブボールと係合し、前記第２のポートと前記制御ポートとの間の流体連通を提供する。

別の態様によれば、ソレノイドバルブが提供される。前記ソレノイドバルブは、バルブボア、制御ポート、第１のポート、及び第２のポートを含むバルブ本体であって、前記制
御ポートは前記バルブ本体の遠位端におけるノーズに配置されるバルブ本体を含む。前記ソレノイドバルブは、また、前記バルブ本体に結合され、第１の位置と第２の位置との間でピンを選択的に移動させるように構成されるソレノイドアクチュエータであって、前記ピンは前記ソレノイドアクチュエータから前記バルブボアに延在する、ソレノイドアクチュエータを含む。前記ソレノイドバルブは、更に、前記バルブボア内に配置されるバルブインサートであって、第１のバルブシートと第２のバルブシートとの間に延在する軸方向チャネルを画定する環状壁と、を含むバルブインサートと、前記ピンに結合され、前記ピンとともに移動可能であって、前記第１のバルブシートに対して前記第１のバルブ要素を選択的に開閉して、前記第１のポートと前記軸方向チャネルとの間の流体連通を提供又は阻止する第１のバルブ要素と、前記ピンによって移動可能であり、前記第２のバルブシートに対して前記第２のバルブ要素を選択的に開閉して、前記第２のポートと前記軸方向チャネルとの間の流体連通を提供又は阻止する第２のバルブ要素と、を含む。前記バルブ本体は、更に、前記軸方向チャネル及び前記制御ポートと流体連通する環状チャンバを含み、前記ソレノイドアクチュエータによる、前記第１の位置と前記第２の位置との間の前記ピンの移動により、それぞれ、前記制御ポートと前記第１のポートとの間、又は前記制御ポートと前記第２のポートとの間の流体連通が選択的に提供される。

本開示の前述及び他の態様及び利点は、以下の説明から明らかになるであろう。この明細書では、本明細書の一部を形成する添付図面が参照され、そこには、本開示の好ましい構成が例示として示されている。しかしながら、そのような構成は必ずしも本開示の全範囲を表すものではないため、本開示の範囲を解釈するために特許請求の範囲及び本明細書を参照する。

以下の詳細な説明を考慮すると、本発明はよりよく理解され、上記以外の特徴、態様及び利点が明らかになるであろう。このような詳細な説明は、以下の図面を参照する。

図１は、本開示の一態様によるソレノイドバルブの等角図である。 図２は、図１のソレノイドバルブの上面図である。 図３は、ソレノイドバルブが第１の形態にある状態の、図２のソレノイドバルブについての、線３－３に沿った断面図である。 図４は、ソレノイドバルブが第１の形態にある状態の、図２のソレノイドバルブについての、線４－４に沿った断面図である。 図５は、ソレノイドバルブが第２の形態にある状態の、図３のソレノイドバルブの断面図である。 図６は、ソレノイドバルブが第２の形態にある状態の、図４のソレノイドバルブの断面図である。 図７は、図３のソレノイドバルブのバルブ本体についての、線７－７に沿った断面図である。

本開示の任意の態様を詳細に説明する前に、本開示は、その適用において、以下の説明に記載されるか又は以下の図面に示される構成要素の構造及び配置の詳細に限定されないことを理解されたい。本開示は、他の構成も可能であり、様々な方法で実施又は実行することができる。また、本明細書で使用される表現及び用語は説明を目的としたものであり、限定するものとみなすべきではないことを理解されたい。本明細書における「含む」（"including"）、「備える」（"comprising"）、又は「有する」（"having"）及びそれらの変形の使用は、その後に列挙される項目及びその等価物、並びに追加の項目を包含することを意味する。別段の指定又は制限がない限り、「取り付けられた」（"mounted"）、「接続された」（"connected"）、「支持された」（"supported"）、及び「結合された」
（"coupled"）という用語、及びそれらの変形は、広く使用され、直接的及び間接的の両方についての、取り付け、接続、支持、及び結合を包含する。更に、「接続された」及び「結合された」は、物理的又は機械的な接続又は結合に限定されない。

以下の考察は、当業者が本開示の態様を作成及び使用できるようにするために提示される。図示された構成に対する様々な修正は当業者には容易に明らかであり、本明細書の一般原理は、本開示の態様から逸脱することなく他の構成及び用途に適用することができる。従って、本開示の態様は、図示された構成に限定されることを意図するものではなく、本明細書に開示される原理及び特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。以下の詳細な説明は、図面を参照して読まれるべきであり、異なる図面の同様の要素には同様の参照番号が付けられている。必ずしも縮尺どおりではない図面は、選択された構成を示しており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。当業者は、本明細書に提供される非限定的な例には多くの有用な代替例があり、本開示の範囲内に含まれることを認識するであろう。

本明細書における「軸方向」という用語及びその変形例は、特定のコンポーネント又はシステムについての、対称軸、中心軸、又は長手方向にほぼ沿って延びる方向を指す。例えば、構成要素の軸方向に延びる構造は、その構成要素についての、対称軸又は長手方向に平行な方向にほぼ沿って延びてもよい。同様に、本明細書における用語「径方向」及びその変形例の使用は、対応する軸方向に対してほぼ垂直な方向を指す。例えば、構成要素の径方向に延びる構造は、一般に、その構成要素の長手方向又は中心軸に垂直な方向に少なくとも部分的に沿って延びてもよい。本明細書における用語「周方向」及びその変形の使用は、物体の円周又は外周の周り、対称軸の周り、中心軸の周り、又は特定のコンポーネント若しくはシステムの長手方向の周りにほぼ延びる方向を指す。

本明細書における「分離された」という用語の使用は、互いに間隔を置いて配置されたフィーチャを指す。例えば、構成要素の軸方向に分離されたフィーチャは、軸方向に沿って互いに間隔を置いて配置されたフィーチャであってもよい。他に指定又は制限されない限り、「分離された」という用語の使用は、基準方向に対するフィーチャの他の特定の位置合わせを要求することを意図したものではない。例えば、軸方向に分離された構成要素は、一般に、軸方向に対して互いに間隔を置いて配置されてもよいが、軸方向に延びる共通の基準線に沿って配置又は整列されても、されなくてもよい。同様に、例えば、径方向に分離された構成要素は、一般に、径方向に関しては相互に離間してもよいが、軸方向に関しては相互に分離されていてもよく、又は相互に分離されていなくてもよい。同様に、例えば、周方向に分離された構成要素は、一般に、周方向に関しては相互に離間してもよいが、径方向又は軸方向に関しては相互に分離されていてもよく、又は相互に分離されていなくてもよい。

ソレノイドバルブは、ソレノイドバルブによって圧力源又はタンクに選択的に接続できる制御ポートを含むことができる。本明細書では、制御ポート又はＡポートとも呼ばれる制御ポートは、一般に、装置を通る流量又は装置に供給される流体圧力を調整又は制御するように構成されたポートである。例えば、制御ポートは、ポンプなどの装置に接続されて、装置によって輸送される流体の量を制御することができる。幾つかの例では、制御ポートは、ソレノイドバルブのバルブ本体の長さに沿った点に配置される。ただし、制御ポートをバルブ本体の長さに沿って配置すると、アプリケーション構造がより複雑になる可能性がある(例えば、マニホールド設計など)。更に、バルブ本体の長さに沿って制御ポートを有すると、バルブ本体が大きくなり（例えば、軸方向の長さが長くなり）、ソレノイドバルブの全体のサイズが大きくなる可能性がある。更に、バルブボディが大きくなると、ソレノイドバルブのソレノイドアクチュエータに必要な作動範囲が大きくなり、ソレノイドバルブ全体のサイズも大きくなる可能性がある。一般に、本開示は、ソレノイド操作
され、バルブ本体のノーズ（例えば、バルブボディの遠位端）に配置された制御ポートを含むバルブのためのシステム及び方法を提供する。バルブ本体のノーズに制御ポートを設けることにより、バルブの軸方向の長さを短縮することができると同時に、ソレノイドアクチュエータに必要な全体の作動範囲も縮小することができる。更に、バルブ本体のノーズに制御ポートを含めることにより、アプリケーション構造（例えば、マニホールドなど）内でより効率的な流路を提供できる。

一般に、ソレノイドは、バルブを制御する、１つ又は複数の位置の間で選択的に移動可能なアーマチュアを含むことができる。例えば、アーマチュアは、第１の位置から第２の位置へ、またその逆に移動可能であってもよい。アーマチュアは、付勢機構（例えば、ばね、リンケージ、表面に付勢力を与えることができる別の機械装置、又は流体圧力）との物理的係合によって第１の位置に保持又は維持されてもよく、アーマチュアは、ソレノイドの作動によって、すなわち、アーマチュアを動かすための磁場を生成することによって、第２の位置に向かって作動してもよい。

図１及び図２は、本開示によるソレノイド制御バルブ１００の非限定的な一例を示す。ソレノイド制御バルブ１００は、バルブ部分１０８に結合されたソレノイドアクチュエータ１０４を含むことができる。図３及び図４に示されるように、ソレノイドアクチュエータ１０４は、ソレノイドハウジング１１２、第１の磁極片１１６、第２の磁極片１２０、エンドプレート１２４、及びアーマチュア１２８を含んでもよい。バルブ部分１０８は、バルブ本体１３２及びバルブインサート１３６を含む。一般に、ソレノイドアクチュエータ１０４及びバルブ部分１０８の構成要素は、中心軸１３８（例えば、長手方向の軸）に沿って同心円状に配置又は整列されてもよく、これは、ソレノイド制御バルブ１００の第１の端部１４０及び軸方向に対向する第２の端部１４４を画定する。

図示の非限定的な例では、ソレノイドハウジング１１２は、ほぼ円筒形を画定することができ、磁気伝導性材料（例えば、磁性鋼、鉄、ニッケルなど）から製造することができる。他の非限定的な例では、ソレノイドハウジング１１２は、必要に応じて別の形状を画定してもよい。
ソレノイドハウジング１１２は、単一の構成要素として（すなわち、単一の材料片として）形成されてもよく、第１の外壁部分１５２、第１の頂壁部分１５６、第２の外壁部分１６０、及び第２の頂壁部分１６４を含むことができる。第１の外壁部分１５２は、エンドプレート１２４から、第１の外壁部分１５２と第１の頂壁部分１５６との間の接合部まで、軸方向に延びる。更に、第１の外壁部分１５２は、第２の外壁部分１６０より径方向外側へ配置されており、第１の頂壁部分１５６は、第１の外壁部分１５２から第２の外壁部分１６０まで径方向に延びている。従って、第２の外壁部分１６０は、第１の頂壁部分１５６から第１の外壁部分１５２とは反対側の軸方向に延在する。更に、第２の外壁部分１６０は、ソレノイド制御バルブ１００の第１の端部１４０に配置された、第２の頂壁部分１６４まで延びる。第１の端部１４０とは反対側のソレノイドアクチュエータ１０４の開放端１６８において、ソレノイドハウジング１１２は、第１の外壁部分１５２の自由端１７２においてエンドプレート１２４に取り付けられるか、又は結合されてもよい。例えば、複数のラッチ１７６（図１を参照）が自由端１７２から軸方向に延在し、エンドプレート１２４に固定されるように構成されてもよい。

第１の磁極片１１６は、ソレノイドハウジング１１２内に配置される。第１の磁極片１１６は、磁気伝導性材料（例えば、磁性鋼、鉄、ニッケルなど）から製造されてもよく、次のようにソレノイドハウジング１１２に結合されてもよく、これによって、第１の磁極片１１６は、ソレノイドハウジング１１２の第１の頂壁部分１５６の近傍からエンドプレート１２４に向かって軸方向に延びる。幾つかの非限定的な例では、ソレノイドハウジング１１２の部分は、１つ又は複数の個別のコンポーネントによって形成されてもよい。例
えば、幾つかの非限定的な例では、第１の外壁部分１５２は、第２の外壁部分１６０とは別個に形成され、その後結合されてもよい。幾つかの非限定的な例では、例えば、エンドプレート１２４は、ソレノイドハウジング１１２とともに（例えば、一体部品として）形成されてもよく、第２の頂壁部分１６４は、第２の外壁部分１６０に、追加のエンドキャップとして、結合されてもよい。

第２の磁極片１２０は、少なくとも部分的にソレノイドハウジング１１２内に配置されてもよい。第２の磁極片１２０は、磁気伝導性材料（例えば、磁性鋼、鉄、ニッケルなど）から製造されてもよい。図示の非限定的な例では、第２の磁極片１２０は、第１の磁極片１１６から軸方向に分離されてもよく、エンドプレート１２４を横切って軸方向に延在してもよい。第２の磁極片１２０は、アーマチュア凹部１８０及び中央ボア１８４を含んでもよい。図示の非限定的な例では、アーマチュア凹部１８０は、第２の磁極片１２０の第１の端部１９２から軸方向に延在する。アーマチュア凹部１８０は、一般に、アーマチュア１２８が第１の位置又は第２の位置にあるときにアーマチュア１２８を受け入れるような寸法にされており、アーマチュア１２８のサイズ及び形状に従ってサイズ及び形状が定められたアーマチュア表面１９６を画定してもよい。幾つかの非限定的な例では、ソレノイドアクチュエータ１０４は、第１及び第２の磁極片１１６、１２０を含まなくてもよい。例えば、ソレノイドアクチュエータ１０４のハウジング１１２は、別個の磁極片を必要とせずに磁極片として機能するように構成することができる。

上述したように、エンドプレート１２４は、ソレノイドハウジング１１２の開放端１６８に取り付けられるか、又は結合されてもよい。例えば、ソレノイドハウジング１１２の開放端１６８は、エンドプレート１２４に接着、圧着、溶接、又は圧入されてもよい。いずれの場合でも、エンドプレート１２４はソレノイドハウジング１１２の略開放端１６８を囲んでもよい。エンドプレート１２４は、磁気伝導性材料（例えば、磁性鋼、鉄、ニッケルなど）から製造されてもよい。図示の非限定的な例では、エンドプレート１２４は、一般に、第２の磁極片１２０を受け入れて保持するように構成された第１の開口部２０４を含むプレートを画定してもよい。更に、エンドプレート１２４は、ソレノイドアクチュエータ１０４を構造物又は機構に固定するために使用されうる第２の開口部２０８を含んでもよい。例えば、第２の開口部２０８は、ソレノイド制御バルブ１００を構造物（例えば、マニホールド、バルブブロックなど）に取り付けるための締結具を受け入れてもよい。

一般に、アーマチュア１２８は、ソレノイドハウジング１１２内に少なくとも部分的に配置されてもよく、ソレノイドアクチュエータ１０４の励起によって、第１の位置から第２の位置へ、及びその逆に、移動可能であってもよい。アーマチュア１２８は、磁気伝導性材料（例えば、磁性鋼、鉄、ニッケルなど）から製造されてもよい。図示された非限定的な例では、ソレノイドアクチュエータ１０４はアーマチュアチューブ２１２を含み、アーマチュアチューブ２１２内にアーマチュア１２８が移動可能に収容されてもよい。アーマチュアチューブ２１２は、非磁性導電性材料（例えば、非磁性導電性ステンレス鋼）から製造された薄肉管であってもよい。

ソレノイドアクチュエータ１０４は、ソレノイドハウジング１１２内に配置されたワイヤコイル２２４を更に含んでもよい。ワイヤコイル２２４は、ボビン２２８の周囲に巻き付けられてもよい。ボビン２２８は、非磁性導電性材料（例えば、プラスチック）から製造されてもよく、ワイヤコイル２２４がアーマチュア１２８の少なくとも一部の周りに巻き付くように、ソレノイドハウジング１１２内に配置されてもよい。ワイヤコイル２２４は、例えば、磁場を生成するように構成された銅コイルから製造されてもよく、それにより、ワイヤコイル２２４が通電される（すなわち、ワイヤコイル２２４に加えられる電流）に応じて、アーマチュア１２８に力が加えられる。磁界の大きさ及び方向若しくは極性
、並びにアーマチュア１２８に加えられる力は、ワイヤコイル２２４に加えられる電流の大きさ及び方向によって支配されてもよい。幾つかの非限定的な例では、ワイヤコイル２２４は、ソレノイドアクチュエータ１０４上の電気接点を介してコントローラ（図示せず）と電気的に接続されてもよい。コントローラは、特定の大きさ及び方向でワイヤコイル２２４に電流を選択的に印加するように構成されてもよい。一般に、ソレノイドアクチュエータ１０４は、アーマチュア１２８を、第１の位置と第２の位置との間で、及び第２の位置と第１の位置との間で、選択的に移動させるように構成されている。

図示の例では、ソレノイドバルブ１００は、アーマチュア１２８から、そして一般にソレノイドアクチュエータ１０４から、バルブ本体１３２のバルブボア２３２内に延びるプッシュピン２１５を含む。プッシュピン２１５は、中心軸１３８を画定することができる。プッシュピン２１５は、アーマチュア１２８とともに作動するために、アーマチュア１２８に結合又は係合することができる。すなわち、ソレノイドアクチュエータ１０４は、プッシュピン２１５を第１の位置、すなわち後退位置（図３及び図４を参照）と第２の位置すなわち伸張位置（図５及び図６を参照）との間で選択的に作動させることができ、また、その逆にも選択的に作動させることができる。幾つかの非限定的な例では、プッシュピン２１５及びアーマチュア１２８は、単一の構成要素として（例えば、単一の材料片から）形成されてもよい。本明細書で説明するように、ソレノイド制御バルブ１００は、プッシュピン２１５によって選択的に移動可能な第１のバルブ要素２１６及び第２のバルブ要素２５０を含むことができ、これによって、ソレノイドアクチュエータ１０４による第１の位置と第２の位置との間のプッシュピン２１５の移動により、バルブ本体１３２の少なくとも２つのポートを選択的に接続することができる。

プッシュピン２１５は、それに結合された第１のバルブ要素２１６を含むことができ、これによって、第１のバルブ要素２１６がプッシュピン２１５とともに移動可能となる。図示の非限定的な例では、第１のバルブ要素２１６はポペット２１６として構成されている。ピン延長部２２０は、ソレノイド制御バルブ１００の第２の端部１４４に向かう方向に、ポペット２１６からプッシュピン２１５の遠位端まで軸方向に延在することができる。幾つかの非限定的な例では、ポペット２１６及びプッシュピン２１５は、単一の構成要素として形成されることができる。プッシュピン２１５は、第２の磁極片１２０及びエンドプレート１２４の少なくとも一部を通って軸方向に延びてもよい。図示の非限定的な例では、プッシュピン２１５は、第２の磁極片１２０の中央ボア１８４を通って摺動可能に延びてもよい。プッシュピン２１５は、ポペット２１６の端部から軸方向に延びるピン延長部２２０を備えた一体部品（すなわち、単一の材料片）として形成されてもよい。ポペット２１６は、プッシュピン２１５から径方向外側に延びてもよい。図示の例では、ポペット２１６によって画定される直径は、ピン延長部２２０によって画定される直径より大きくてもよい。以下に説明するように、プッシュピン２１５の作動、ひいてはポペット２１６及びピン延長部２２０の作動は、バルブ本体１３２の１つ又は複数のポートを通る流れを制御するように構成されてもよい。

引き続き図３及び図４を参照すると、バルブ部分１０８は、バルブボア２３２及び複数のポートを画定するバルブ本体１３２を含む。より具体的には、図示の非限定的な例では、バルブ本体１３２は、制御ポート２３６、第１のポート２４０、及び第２のポート２４４を画定する。Ａポートとも呼ばれる制御ポート２３６は、バルブ本体１３２のノーズ２４８に配置され、ノーズ２４８はソレノイド制御バルブ１００の第２の端部１４４にある。従って、制御ポート２３６は、中心に配置され、及び／又は、中心軸１３８と軸方向に位置合わせされ、バルブ本体１３２の遠位端（例えば、第２の端部１４４）に配置されてもよい。バルブ本体１３２のノーズ２４８における制御ポート２３６の配置は、バルブ本体１３２とバルブが取り付けられる応用構造（例えば、マニホールド）との両方の中に効率的な動作及び流路を提供する。例えば、ノーズ２４８内の制御ポート２３６の配置によ
り、アプリケーション内の流路（例えば、マニホールド）の設計が簡素化されてもよい。第１のポート２４０は、外部の装置又は本体（例えば、タンク）と流体連通していてもよい。第２のポート２４４は、流体又は加圧源（例えば、ポンプ）と流体連通していてもよい。図示の例では、第１のポート２４０と第２のポート２４４は、バルブ本体１３２の軸方向の長さに沿って配置されており、第１のポート２４０は第２のポート２４４から軸方向に分離されている。

上述したように、ソレノイドバルブ１００は、バルブボア２３２内に配置されたバルブインサート１３６を含むことができる。図示の非限定的な例では、ポペット２１６及びピン延長部２２０は、バルブインサート１３６を通って延在し、バルブインサート１３６内に少なくとも部分的に配置される。図示の例では、第２のバルブ要素２５０は、バルブ本体１３２内に移動可能に保持されるバルブボール２５０として構成することができる。バルブ本体１３２は、バルブボール２５０を摺動可能に受け入れるボールキャビティ又はチャンバ２４５を画定してもよい。図示の非限定的な例では、ボールチャンバ２４５は、バルブボール２５０を少なくとも部分的に取り囲み、支持する。ボールチャンバ２４５は、第２のポート２４４と流体連通することができる。図示の非限定的な例では、バルブ本体１３２は、バルブボア２３２にわたる、（例えば、中心軸１３８に直交する）側壁２４６を含む。図示の非限定的な例では、側壁２４６は、第２のポート２４４と制御ポート２３６との間に軸方向に配置される。ボールチャンバ２４５は、バルブインサート１３６の遠位端と側壁２４６との間に配置される。側壁２４６は、ボールチャンバ２４５内に軸方向に延びる突出部２４７を含むことができる。図示の非限定的な例では、突出部２４７は半球状の突出として構成される。幾つかの非限定的な例では、突出部２４７は、バルブボール２５０を支持し、ボールチャンバ２４５の底面から持ち上げるように構成される。このようにして、例えば、突出部２４７は、例えば、第２のポート２４４からの流体圧力がバルブボール２５０に作用し、バルブボール２５０をバルブインサート１３６に向かって押し込み、変位させることができることを保証してもよい。他の非限定的な例では、突出部２４７は、バルブボール２５０が突出部２４７を越えて移動することを防止して、オーバートラベル状態を抑制することができる。

図示の非限定的な例では、バルブインサート１３６は、ポペット２１６を移動可能に受け入れることができるポペットキャビティ又はチャンバ２５４を画定する。ポペットチャンバ２５４は、第１のポート２４０と流体連通していてもよい。バルブインサート１３６は、ポペット２１６（例えば、第１のバルブ要素）が接触する１つ又は複数のシート又は表面を画定することができ、及び／又は、バルブボール２５０（例えば、第２のバルブ要素）は、流体シールを提供し、特定の流路に沿った流体の流れを防止するために係合してもよい。例えば、バルブインサート１３６は、第１のシート２５６と、第１のシート２５６から軸方向に分離された第２のシート２６０とを画定することができる。幾つかの非限定的な例では、第１のシート２５６は、バルブボール２５０が係合してその間にシールを形成することができるボールシート２５６として構成されてもよく、第２のシート２６０は、ポペット２１６が係合してその間にシールを形成することができるポペットシート２６０として構成することができる。図示の非限定的な例では、ポペットシート２６０はポペットチャンバ２５４の基部に配置され、ボールシート２５６はバルブインサート１３６の遠位端に配置されている。流体経路の観点から、ボールシート２５６は制御ポート２３６と第２のポート２４４の間に配置することができ、ポペットシート２６０は制御ポート２３６と第１のポート２４０の間に配置することができる。

バルブインサート１３６は、ポペットシート２６０とボールシート２５６との間に延びる軸方向チャネル２６２を提供する環状壁２６１を画定することができる。プッシュピン２１５のピン延長部２２０は、軸方向チャネル２６２内に受容され、軸方向チャネル２６２を通って軸方向に延在し、バルブボール２５０の選択的な係合を可能にする。このよう
にして、ポペット２１６のポペットシート２６０への選択的な係合により、第１のポート２４０と軸方向チャネル２６２との間の流体連通を提供又は阻止することができる。同様に、バルブボール２５０のボールシート２５６への選択的な係合により、第２のポート２４４と軸方向チャネル２６２との間の流体連通を提供又は阻止することができる。

図示の非限定的な例では、バルブ本体１３２は、軸方向チャネル２６２の径方向外側（例えば、環状壁２６１の径方向外側）に配置された環状チャンバ２６３を更に含むことができる。環状チャンバ２６３は、制御ポート２３６と流体連通することができる。図示の非限定的な例では、環状チャンバ２６３は、側壁２４６を通って、環状チャンバ２６３と制御ポート２３６との間で軸方向に延在する一対の環状チャネル２６５を介して制御ポート２３６と流体連通している（図７も参照）。図７に最もよく示されているように、環状チャネル２６５は、バルブボア２３２の周方向の対向側に配置することができる。

引き続き図３及び図４を参照すると、バルブインサート１３６は、環状壁２６１を通って径方向に延びる開口として構成された通路２６７を含むことができ、軸方向チャネル２６２と環状チャンバ２６３との間の流体連通を提供する。図示の非限定的な例では、通路２６７は、ポペットシート２６０とボールシート２５６との間に軸方向に配置されている。以下に説明するように、軸方向チャネル２６２を環状チャンバ２６３に接続する通路２６７により、プッシュピン２１５の位置によって決定される弁の構成に応じて、第１のポート２４０又は第２のポート２４４のいずれかが制御ポート２３６と流体連通することが可能になる。

図示の非限定的な例では、バルブインサート１３６はバルブボア２３２に圧入されており、これにより従来の設計と比較して製造が簡素化されるかもしれない。例えば、バルブインサート１３６の１つ以上の外面は、バルブボア２３２を画定する１つ以上の表面及び／又はバルブ本体１３２の１つ以上の表面と、圧入配置（press-fit arrangement）になっていてもよい。図示の非限定的な例では、バルブインサート１３６は、バルブボア２３２の第１のボア面２５１に圧入される第１のインサート面２４９を含む。第１のインサート面２４９の外径は、第１のボア面２５１によって規定される内径以上の直径を規定してもよく、それらの間に圧入を提供する。幾つかの非限定的な例では、第１のインサート面２４９は、第１のボア面２５１との圧入を形成するのを助ける１つ又は複数のフィーチャを含んでもよい。例えば、第１のインサート面２４９は、第１のインサート面２４９から径方向外側に延び、互いに軸方向に分離された１つ以上の環状のリング又はディンプルを含んでもよい。更に、図示の非限定的な例では、バルブインサート１３６は、第２のボア面２５５に圧入される第２のインサート面２５３を含む。第２のインサート面２５３は、第１のインサート面２４９から軸方向に分離されてもよく、第２のインサート面２５３は、第１のインサート面２４９の直径よりも小さい直径を画定してもよい。例えば、第２のインサート面２５３は、第１のインサート面２４９よりも径方向内側に配置されてもよい。第２のボア面２５５は、ボールチャンバ２４５の少なくとも一部を形成してもよい。第２のインサート面２５３によって画定される外径は、第２のボア面２５５によって画定される内径以上であってもよく、両者の間に圧入を提供する。幾つかの非限定的な例では、第２のインサート面２５３は、第２のボア面２５５との圧入を形成するのを助ける１つ又は複数のフィーチャを含んでもよい。例えば、第２のインサート面２５３は、第１のインサート面２５５から径方向外側に延び、互いに軸方向に分離された１つ以上の環状のリング又はディンプルを含んでもよい。幾つかの非限定的な例では、バルブ本体１３２は、バルブインサート１３６上にオーバーモールドされてもよい。幾つかの非限定的な例では、バルブインサート１３６は、バルブ本体１３２の中にインサート成形されてもよい。他の非限定的な例では、バルブ本体１３２及びバルブインサート１３６は、単一の構成要素として形成されてもよい。幾つかの非限定的な例では、１つ又は複数のシール（例えば、Ｏリング）が、バルブ本体１３２とバルブインサート１３６との間に配置されてもよく、バ
ルブインサート１３６をバルブ本体１３２内に固定及び密封する。

本明細書で前述したように、プッシュピン２１５はソレノイドアクチュエータ１０４によって選択的に操作されてもよく、１つ以上の流路又はバルブ構成を提供する。図示の非限定的な例では、ソレノイドバルブ１００は、第１の形態（図３及び図４）と第２の形態（図５及び図６）との間で移動可能である。図示の例では、ソレノイドバルブ１００は、ソレノイドアクチュエータ１０４によるプッシュピン２１５の第１の位置と第２の位置との間での選択的作動によって、第１の形態と第２の形態との間で遷移する。第１及び第２の形態は、プッシュピン２１５によるポペット２１６及びバルブボール２５０の移動を介して、バルブ部分１０８を通る異なる流体流路を画定することができる。例えば、プッシュピン２１５とポペット２１６との間の結合により、ポペットを開位置（図３及び図４）と閉位置（図５及び図６）との間で選択的に作動させることができる。更に、軸方向チャネル２６２を通って延びるピン延長部２２０により、プッシュピン２１５の遠位端がバルブボール２５０と選択的に係合し、バルブボール２５０を閉位置（図３及び図４）と開位置（図５及び図６）との間で作動させることができる。ソレノイドバルブ１００が第１の形態にあるとき、プッシュピン２１５は、ポペット２１６を開位置に移動させるために第１の位置にあることができ、制御ポート２３６を最初のポート２４０に接続し、バルブボール２５０は閉位置にあり、制御ポート２３６を第２のポート２４４から遮断することができる。ソレノイドバルブ１００が第２の形態にあるとき、プッシュピン２１５は第２の位置にあり、プッシュピン２１５によってバルブボール２５０を開位置に移動させることができ、制御ポート２３６を第２のポート２４４に接続し、プッシュピン２１５は、ポペット２１６を閉位置に移動させて、制御ポート２３６を第１のポート２４０から遮断することができる。図示の非限定的な例では、プッシュピン２１５が第１の位置にあるとき、バルブボール２５０は、第２のポート２４４内の圧力に応じてボールチャンバ２４５内で移動してボールシート２５６に係合又は係合解除するように構成される。従って、プッシュピン２１５の選択的作動により、第１のポート２４０又は第２のポート２４４のうちの１つが制御ポート２３６に選択的に接続されてもよい。

図３及び図４は、第１の形態にあるソレノイドバルブ１００と、対応する後退位置（例えば、第１の位置）にあるプッシュピン２１５、ひいてはピン延長部２２０を示す。ワイヤコイル２２４の通電が停止されている（すなわち、ワイヤコイル２２４に電流が供給されていない）と、プッシュピン２１５は、第２のポート２４４からバルブボール２５０に作用する（例えば、図３の視点において上方向への）流体圧力によって第１の位置に維持又は保持されてもよい。プッシュピン２１５が第１の位置にある場合、アーマチュア１２８はアーマチュア表面１９６から変位される。プッシュピン２１５が第１の位置にある場合、ピン延長部２２０は軸方向チャネル２６２内に後退してもよく、バルブボール２５０がボールシート２５６に対して移動できるようにするのに十分な軸方向クリアランスを提供する。従って、第２のポート２４４に接続された流体源によって生成された圧力は、バルブボール２５０をボールシート２５６に対して押し付け（press又はforce）てもよい。ボールシート２５６と係合しているバルブボール２５０は、第２のポート２４４と制御ポート２３６との間の流体の流れを防止又は抑制する。

更に、プッシュピン２１５が第１の位置にある場合、ポペット２１６はポペットシート２６０に対して持ち上げられ、これによって、ポペット２１６とポペットシート２６０との間に軸方向の空間又は間隙が画定される。ポペット２１６とポペットシート２６０との間の軸方向の隙間により、第１の流路２５２に沿った制御ポート２３６と第１のポート２４０との間の流体の流れが可能になる。第１の流路２５２は、制御ポート２３６、環状チャンバ２６３、軸方向チャネル２６２、ポペットチャンバ２５４、及び第１のポート２４０を含む。

図５及び図６を参照すると、ソレノイドバルブ１００を第１の形態から第２の形態に移行させたいとき、電流が第１の極性でワイヤコイル２２４に印加されてもよく、プッシュピン２１５を第１の後退位置から第２の伸張位置まで作動させる。ワイヤコイル２２４に印加される第１の極性の電流は、アーマチュア１２８に電磁力を提供してもよく、アーマチュア１２８を第１の位置から第２の位置に移動させる。ソレノイドアクチュエータ１０４に通電することによって、プッシュピン２１５は、（例えば、バルブ本体１３２のノーズ２４８に向かって軸方向に）第２の位置に移動する。ポペット２１６がポペットシート２６０と係合してそれらの間にシールを提供するまで、プッシュピン２１５は第２の位置に向かって移動することが許されてもよい。ポペット２１６とポペットシート２６０との間の係合及びシールは、第１のポート２４０と制御ポート２３６との間の流体の流れを防止又は抑制する（例えば、第１の流路２５２が遮断される）。プッシュピン２１５が伸長すると、ピン延長部２２０がバルブボール２５０に向かって軸方向に移動し、バルブボール２５０をボールシート２５６から離すように持ち上げる。
バルブボール２５０をボールシート２５６から持ち上げるピン延長部２２０は、制御ポート２３６と第２のポート２４４との間に第２の流路２５８を開く。第２の流路２５８は、第２のポート２４４、ボールチャンバ２４５、軸方向チャネル２６２、環状チャンバ２６３、及び制御ポート２３６を含む。

ソレノイドバルブ１００を第１の形態に戻すには、ワイヤコイル２２４への通電を停止してワイヤコイル２２４に印加される電流を停止してもよく、そして、アーマチュア１２８は、バルブボール２５０に作用する流体圧力によって第１の位置に移動してもよく、これによって、アーマチュア１２８と、アーマチュア１２８に結合、取り付け、又は係合されたプッシュピン２１５を第１の位置に押し付ける。プッシュピン２１５が第１の位置に戻ると、第１のポート２４０と制御ポート２３６との間の流体連通が第１の流路２５２に沿って提供され、第２のポート２４４と制御ポート２３６との間の流体連通は抑制又は遮断される（例えば、第２の流路２５８が遮断される）。ソレノイドアクチュエータ１０４の選択的作動、及び、それに関連付けられる、第１の位置と第２の位置との間でのプッシュピン２１５の選択的な後退及び伸長を使用して、制御ポート２３６に提供される圧力を制御することができる。例えば、制御ポート２３６内の圧力が必要又は増加することが望ましい場合、ソレノイドアクチュエータ１０４は、プッシュピン２１５を第２の位置に選択的に作動させることができ（又は、プッシュピン２１５が既に第２の位置にある場合には、プッシュピン２１５を第２の位置に維持でき）、これにより、プッシュピン２１５が伸長位置に作動する。伸長位置では、第２のポート２４４と制御ポート２３６との間に流体連通が提供され、第１のポート２４０と制御ポート２３６との間の流体連通は遮断される。第２のポート２４４が流体源に接続されている場合、制御ポート２３６と第２のポート２４４との間の流体連通は、流体源の増加した圧力を制御ポート２３６に供給してもよく、これにより、制御ポート２３６の圧力が上昇する。

或いは、制御ポート２３６内の圧力が必要又は減少することが望ましい場合、ソレノイドアクチュエータ１０４は、プッシュピン２１５を第１の位置に選択的に作動させることができ（又は、プッシュピン２１５が既に第１の位置にある場合には、プッシュピン２１５を第１の位置に維持し）、これにより、プッシュピン２１５が後退位置に作動する。後退位置では、第２のポート２４４と制御ポート２３６との間の流体連通が遮断され、第１のポート２４０と制御ポート２３６との間の流体連通が提供される。第１のポート２４０がタンク又はリザーバに接続されると（例えば、大気圧又は大気圧より僅かに高い圧力）、制御ポート２３６と第１のポート２４０との間の流体連通により、制御ポート２３６の圧力が低下するかもしれない。

図１～図７の非限定的な例では、ソレノイド制御バルブ１００は、アーマチュア１２８及びプッシュピン２１５が通常後退構成にあるように設計されている。即ち、ワイヤコイ
ル２２４への通電が遮断されると、アーマチュア１２８は、アーマチュア１２８及びプッシュピン２１５が後退する（例えば、ポペット２１６はポペットシート２６０から軸方向に離間している）第１の位置に保持されてもよい。幾つかの非限定的な例では、ソレノイド制御バルブ１００は、アーマチュア１２８及びプッシュピン２１５が伸長される通常伸長構成で設計されてもよく（例えば、ポペット２１６がポペットシート２６０と係合し、バルブボール２５０がプッシュピン２１５のピン延長部２２０によってボールシート２５６から移動される）、ワイヤコイル２２４の通電により、アーマチュア１２８及びそれに結合されたプッシュピン２１５が後退する。即ち、ワイヤコイル２２４への通電によりアーマチュア１２８がポペット２１６をポペットシート２６０に向かって伸長させるのではなく、ソレノイド制御バルブ１００は、ワイヤコイル２２４の通電によりアーマチュア１２８がポペット２１６をポペットシート２６０から後退させるように設計されてもよい。換言すれば、ソレノイド制御バルブ１００は、図１～図７の構成によって提供される論理及び流量制御動作と比較して、逆の論理で設計されてもよい。このような逆の論理構成では、ソレノイドアクチュエータは、アーマチュアとアーマチュアチューブとの間に配置され、アーマチュアひいてはピンを伸長位置に付勢するバネを含んでもよい。

この明細書では、明確かつ簡潔な明細書を作成できる方法で実施形態が説明されている。しかし、本発明から離れることなく実施形態を様々に組み合わせたり分離したりできることが意図されており、理解されるであろう。例えば、本明細書に記載される全ての好ましい特徴は、本明細書に記載される本発明の全ての態様に適用可能であることが理解されるであろう。

従って、本発明を特定の実施形態及び実施例に関連して説明してきたが、本発明は必ずしもそれに限定されるものではなく、多くの他の実施形態、実施例、使用法、修正、及び実施形態、実施例及び使用法からの逸脱は、添付の特許請求の範囲に包含されることが意図されている。本明細書で引用される各特許及び刊行物の全開示は、あたかもそのような特許又は刊行物のそれぞれが参照により個別に本明細書に組み込まれるかのように、参照により組み込まれる。

本発明の様々な特徴及び利点は、特許請求の範囲に記載されている。

Claims (20)

1. バルブボア、制御ポート、第１のポート、及び第２のポートを含むバルブ本体であって、前記制御ポートは前記バルブ本体のノーズに配置される、バルブ本体と、
   前記バルブ本体に結合され、第１の位置と第２の位置との間でピンを選択的に移動させるように構成されるソレノイドアクチュエータであって、前記ピンは前記ソレノイドアクチュエータから前記バルブボア内に延びる、ソレノイドアクチュエータと、
   前記バルブボア内に配置され、第１のバルブシート及び第２のバルブシートを含むバルブインサートと、
   前記ピンに結合され、前記ピンとともに移動可能であって前記第１のバルブシートに選択的に係合する第１のバルブ要素と、
   前記ピンによって移動可能であって前記第２のバルブシートに選択的に係合する第２のバルブ要素と、
   を備え、
   前記ソレノイドアクチュエータによる、前記第１の位置と前記第２の位置との間の前記ピンの移動により、前記制御ポートが前記第１のポート又は前記第２のポートに選択的に接続される
   ことを特徴とするソレノイドバルブ。
2. 前記第１のバルブシートは、前記第２のバルブシートから軸方向に分離されている
   ことを特徴とする請求項１に記載のソレノイドバルブ。
3. 前記第１のバルブ要素は、ポペットとして構成される
   ことを特徴とする請求項１に記載のソレノイドバルブ。
4. 前記第２のバルブ要素は、バルブボールとして構成される
   ことを特徴とする請求項１に記載のソレノイドバルブ。
5. 前記ピンが前記第１の位置にあるとき、前記第２のバルブ要素は前記第２のバルブシートと係合して、前記第２のポートと前記制御ポートとの間の流体連通を遮断し、前記第１のバルブ要素が前記第１のバルブシートから持ち上げられて、前記第１のポートと前記制御ポートとの間に流体連通が提供される
   ことを特徴とする請求項１に記載のソレノイドバルブ。
6. 前記ピンが前記第２の位置にあるとき、前記ピンの遠位端は、前記第２のバルブ要素を前記第２のバルブシートから持ち上げて、前記第２のポートと前記制御ポートとの間に流体連通を提供し、前記第１のバルブ要素は、前記第１のバルブシートと係合して、前記第１のポートと前記制御ポートとの間の流体連通を遮断する
   ことを特徴とする請求項１に記載のソレノイドバルブ。
7. 前記ピンは、長手方向の軸を画定し、
   前記制御ポートは、前記バルブ本体の前記ノーズにおいて、前記長手方向の軸と揃えられている
   ことを特徴とする請求項１に記載のソレノイドバルブ。
8. 前記バルブインサートは、前記第１のバルブシートから前記第２のバルブシートまで延びる軸方向チャネルを含み、
   前記第１のバルブ要素からピン延長部が延在し、前記軸方向チャネル内に収容されて前記第２のバルブ要素と選択的に係合する
   ことを特徴とする請求項１に記載のソレノイドバルブ。
9. 前記バルブ本体は、更に、前記制御ポートと流体連通し、前記バルブインサートの前記軸方向チャネルの径方向外側に配置された環状チャンバを含み、
   前記バルブインサートは、更に、前記軸方向チャネルと前記環状チャンバとの間の流体連通を提供する通路を含み、前記通路は、前記第１のバルブシートと前記第２のバルブシートとの間に軸方向に配置される
   ことを特徴とする請求項８に記載のソレノイドバルブ。
10. 第１の形態と第２の形態との間で移動可能なソレノイドバルブであって、
    前記ソレノイドバルブは、
    バルブボア、制御ポート、第１のポート、及び第２のポートを含むバルブ本体であって、前記制御ポートは前記バルブ本体のノーズに配置される、バルブ本体と、
    前記バルブ本体に結合されたソレノイドアクチュエータであって、前記ソレノイドアクチュエータから前記バルブボアに延在するピンを選択的に作動させるように構成されるソレノイドアクチュエータと、
    前記バルブボア内に配置されたバルブインサートであって、前記制御ポートと前記第１のポートとの間に配置されたポペットシートと、前記制御ポートと前記第２のポートとの間に配置されたボールシートと、を含むバルブインサートと、
    前記ピンに結合され、前記ソレノイドアクチュエータによって開位置と閉位置の間で移動可能なポペットと、
    前記バルブ本体に含まれるボールチャンバ内に摺動可能に収容されるバルブボールと、
    を含み、
    前記ソレノイドバルブが前記第１の形態にあるとき、前記ポペットは前記開位置にあり、前記第１のポートと前記制御ポートとの間に流体連通を提供し、前記バルブボールは、前記第２のポート内の圧力に応じて前記ボールシートと係合するように構成されており、
    前記ソレノイドバルブが前記第２の形態にあるとき、前記ポペットは前記閉位置にあり、前記ポペットシートと係合し、前記ピンの遠位端は前記バルブボールと係合し、前記第２のポートと前記制御ポートとの間の流体連通を提供する
    ことを特徴とするソレノイドバルブ。
11. 前記ポペットシートは前記ボールシートから軸方向に分離されている
    ことを特徴とする請求項１０に記載のソレノイドバルブ。
12. 前記ソレノイドバルブが前記第１の形態にあるとき、前記バルブボールは、前記第２のポートと前記制御ポートの間の流体連通を遮断する
    ことを特徴とする請求項１０に記載のソレノイドバルブ。
13. 前記ソレノイドバルブが前記第２の形態にあるとき、前記ポペットは前記第１のポートと前記制御ポートとの間の流体連通を遮断する
    ことを特徴とする請求項１０に記載のソレノイドバルブ。
14. 前記バルブ本体は、更に、前記第２のポートと前記制御ポートとの間に軸方向に配置された側壁を含み、
    前記ボールチャンバは、前記ボールシートと前記側壁との間に配置される
    ことを特徴とする請求項１０に記載のソレノイドバルブ。
15. 前記バルブインサートは、前記ポペットシートから前記ボールシートまで延在する軸方向チャネルを提供する環状壁を画定し、
    前記ピンは、前記ポペットから前記ピンの遠位端まで延びるピン延長部を含み、前記ピン延長部は、前記軸方向チャネル内に収容されて前記バルブボールと選択的に係合する
    ことを特徴とする請求項１０に記載のソレノイドバルブ。
16. 前記バルブ本体は、更に、前記制御ポートと流体連通し、前記バルブインサートの前記環状壁の径方向外側に配置された環状チャンバを含む
    ことを特徴とする請求項１５に記載のソレノイドバルブ。
17. 前記バルブインサートは、更に、前記環状壁を通って径方向に延びて、前記軸方向チャネルと前記環状チャンバとの間の流体連通を提供する開口を含む
    ことを特徴とする請求項１６に記載のソレノイドバルブ。
18. 前記ポペットは、前記バルブインサートによって画定されたポペットチャンバ内で移動可能である
    ことを特徴とする請求項１７に記載のソレノイドバルブ。
19. 前記ソレノイドバルブが前記第１の形態にあるとき、前記制御ポート、前記環状チャンバ、前記軸方向チャネル、前記ポペットチャンバ、及び前記第１のポートを含む第１の流路によって前記制御ポートと前記第１のポートとの間に流体連通が提供され、
    前記ソレノイドバルブが前記第２の形態にあるとき、前記第２のポート、前記ボールチャンバ、前記軸方向チャネル、前記環状チャンバ、及び前記制御ポートを含む第２の流路によって前記第２のポートと前記制御ポートとの間に流体連通が提供される
    ことを特徴とする請求項１８に記載のソレノイドバルブ。
20. バルブボア、制御ポート、第１のポート、及び第２のポートを含むバルブ本体であって、前記制御ポートは前記バルブ本体の遠位端におけるノーズに配置されるバルブ本体と、
    前記バルブ本体に結合され、第１の位置と第２の位置との間でピンを選択的に移動させるように構成されるソレノイドアクチュエータであって、前記ピンは前記ソレノイドアクチュエータから前記バルブボアに延在する、ソレノイドアクチュエータと、
    前記バルブボア内に配置されるバルブインサートであって、第１のバルブシートと、第２のバルブシートと、前記第１のバルブシートと前記第２のバルブシートとの間に延在する軸方向チャネルを画定する環状壁と、を含むバルブインサートと、
    前記ピンに結合され、前記ピンとともに移動可能であって、前記第１のバルブシートに対して第１のバルブ要素を選択的に開閉して、前記第１のポートと前記軸方向チャネルとの間の流体連通を提供又は阻止する第１のバルブ要素と、
    前記ピンによって選択的に係合可能であり、前記第２のバルブシートに対して第２のバルブ要素を選択的に開閉して、前記第２のポートと前記軸方向チャネルとの間の流体連通を提供又は阻止する第２のバルブ要素と、
    を備え、
    前記バルブ本体は、更に、前記軸方向チャネル及び前記制御ポートと流体連通する環状チャンバを含み、
    前記ソレノイドアクチュエータによる、前記第１の位置と前記第２の位置との間の前記ピンの移動により、前記制御ポートと前記第１のポートとの間、又は、前記制御ポートと前記第２のポートとの間の流体連通が選択的に提供される
    ことを特徴とするソレノイドバルブ。