JP2023170149A - 減衰構造 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023170149000001
【課題】意匠性の向上を図る。
【解決手段】第1水平部材と、第2水平部材と、前記第1水平部材及び前記第2水平部材に接続される鉛直部材と、に囲まれた架構に斜めに配置される斜材と、前記第1水平部材と前記斜材との接合部に設けられ、前記架構に働く外力により前記斜材に生じるエネルギーを吸収する減衰部材と、を備える減衰構造であって、前記減衰部材は、前記斜材に接合されるとともに、水平方向に長い長孔が形成された斜材板部と、前記斜材板部を挟持する一対の圧接板材と、前記長孔を貫通して、前記斜材板部と前記一対の圧接板材を圧接する圧接部材と、を有し、前記長孔が、前記第1水平部材の高さの範囲内に位置している。
【選択図】図2

Description

本発明は、減衰構造に関する。
柱(鉛直部材)と梁(水平部材)で構成される架構にブレース材を設ける場合、一般的に、ブレース材の断面サイズは、架構の剛性バランスなどから決まる耐力(引張りや圧縮に対する耐力)により設計されている。また、外力(地震力など)による架構の振動を減衰させる減衰構造として、ブレース材に摩擦ダンパーを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-150183号公報
ブレース材に摩擦ダンパーを設けない場合、必要な耐力を確保するために断面サイズを上昇させると、架構の剛性バランスにより、さらに必要な耐力が上昇する場合があり、摩擦ダンパーをブレース材軸部に設ける場合、ブレース材を意匠上求められる断面サイズまで細く出来ないことがある。また、摩擦ダンパーを構成する部材(皿ばね等)がブレース材軸部に設けられることにより、意匠上好ましくない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、意匠性の向上を図ることにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、第1水平部材と、第2水平部材と、前記第1水平部材及び前記第2水平部材に接続される鉛直部材と、に囲まれた架構に斜めに配置される斜材と、前記第1水平部材と前記斜材との接合部に設けられ、前記架構に働く外力により前記斜材に生じるエネルギーを吸収する減衰部材と、を備える減衰構造であって、前記減衰部材は、前記斜材に接合されるとともに、水平方向に長い長孔が形成された斜材板部と、前記斜材板部を挟持する一対の圧接板材と、前記長孔を貫通して、前記斜材板部と前記一対の圧接板材を圧接する圧接部材と、を有し、前記長孔が、前記第1水平部材の高さの範囲内に位置していることを特徴とする減衰構造である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、意匠性の向上を図ることができる。
本実施形態の減衰構造が設けられた架構10の概略図である。 図1の減衰部材20付近の斜視図である。 図2の分解図である。 図1の減衰部材20付近の正面図である。 図5Aは、図4のA断面図、図5Bは、図4のB断面図、図5Cは、図4のC断面図である。 架構10に外力が働いた場合の変形の様子を示す図である。 外側から架構10を見た場合の概略図である。
本明細書及び添付図面により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
第1水平部材と、第2水平部材と、前記第1水平部材及び前記第2水平部材に接続される鉛直部材と、に囲まれた架構に斜めに配置される斜材と、前記第1水平部材と前記斜材との接合部に設けられ、前記架構に働く外力により前記斜材に生じるエネルギーを吸収する減衰部材と、を備える減衰構造であって、前記減衰部材は、前記斜材に接合されるとともに、水平方向に長い長孔が形成された斜材板部と、前記斜材板部を挟持する一対の圧接板材と、前記長孔を貫通して、前記斜材板部と前記一対の圧接板材を圧接する圧接部材と、を有し、前記長孔が、前記第1水平部材の高さの範囲内に位置していることを特徴とする減衰構造。
このような減衰構造によれば、減衰部材を目立たなくすることができるので、意匠性の向上を図ることができる。
かかる減衰構造であって、前記圧接部材は、皿ばねを有し、前記皿ばねも、前記水平部材の高さの範囲内に位置していることが望ましい。
このような減衰構造によれば、さらに意匠性の向上を図ることができる。
かかる減衰構造であって、前記第1水平部材及び前記第2水平部材の何れか一方は、積載荷重を負担しないことが望ましい。
このような減衰構造によれば、第1水平部材及び第2水平部材の何れか一方の断面サイズを小さく(細く)することができる。
かかる減衰構造であって、前記第1水平部材及び前記第2水平部材は、積載荷重を負担しないことが望ましい。
このような減衰構造によれば、第1水平部材及び第2水平部材の断面サイズをともに小さく(細く)することができる。
かかる減衰構造であって、前記圧接部材は、前記長孔を貫通するボルトを有し、前記長孔の幅は、前記ボルトの径よりも大きいことが望ましい。
このような減衰構造によれば、鉛直方向の変形にも対応(エネルギー吸収)できる。
かかる減衰構造であって、前記架構において、前記斜材は、V字状または逆V字状に設けられており、前記減衰部材は、V字状または逆V字状の前記斜材の頂部と前記第1水平部材との接合部に設けられていることが望ましい。
このような減衰構造によれば、エネルギーの吸収効率を高めることができる。また、減衰部材を目立たなくすることができ、意匠性の向上を図ることができる。
かかる減衰構造であって、前記第1水平部材を挟んで鉛直方向に隣接する前記架構において、前記斜材、及び、前記減衰部材は、前記第1水平部材に対して上下対称に設けられていることが望ましい。
このような減衰構造によれば、上下に隣接する2層(架構)において、減衰部材を設置する水平部材(第1水平部材)が一つで済む。これにより、調整のしやすさが向上する。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
===本実施形態===
<架構10の構成について>
図1は、本実施形態の減衰構造が設けられた架構10(2層分)の概略図である。図2は、図1の減衰部材20付近の斜視図であり、図3は、図2の分解図である。なお、図3では減衰部材20の圧接部材23等の図示を省略している。以下の説明において、図1に示すように、互いに直交する上下方向(鉛直方向)と左右方向(水平方向)を定義する。また、上下方向及び左右方向に直交する方向(紙面の法線方向)のうち、架構10が図1のように見える側を内側(例えば室内側)とし、その反対側を外側(例えば室外側)とする(図2,図3参照)。
架構10は、柱12と、梁14に囲まれて構成されている。
柱12(鉛直部材に相当)は、H型鋼を用いた鉄骨柱であり、左右に間隔を空けて、上下方向(鉛直方向)に沿って設けられている。なお、本実施形態では、柱12をH型鋼で構成しているが、H型鋼には限られず、他の鋼材(例えば山形鋼)を用いても良い(後述する梁14、ブレース材16についても同様)。
梁14は、H型鋼を用いた鉄骨梁であり、上下に間隔を空けて、左右方向(水平方向)に沿って設けられている。また、各梁14は、柱12に接続されており、これにより柱12と梁14で囲まれた架構10が形成されている。
また、本実施形態では梁14として、減衰部材20(後述)が配置される梁14(以下、梁14A)と、減衰部材20が配置されない梁14(以下、梁14B)が交互に設けられている。よって、架構10は、より具体的には、2本の柱12と、梁14A,14Bで囲まれている。なお、梁14Aは、第1水平部材に相当し、梁14Bは第2水平部材に相当する。また、架構10には、ブレース材16と減衰部材20が設けられている。
図1に示すように、架構10、ブレース材16、及び減衰部材20は、それぞれ、上下対称に設けられている。以下では、主に上側の架構10における構成(ブレース材16、梁14A、減衰部材20の構成)について説明するが、下側の架構10についても、上下が逆になっているだけで同じ構成である。
<ブレース材16について>
ブレース材16(斜材に相当)は、架構10に働く外力(地震・風など)により、架構10の変形を防ぐための部材であり、柱12及び梁14に対して斜めに設けられている。本実施形態のブレース材16にはH型鋼が用いられている。
また、本実施形態では、ブレース材16は、架構10において、V字状に(左右一対に)設けられている(V形ブレース)。具体的には、右側のブレース材16の上端は、右側の柱12と梁14(梁14B)との接合部(架構10の右上のコーナー部)に接合されている。また、左側のブレース材16の上端は、左側の柱12と梁14(梁14B)との接合部(架構10の左上のコーナー部)に接合されている。また、V字状のブレース材16の下端(頂部)は、減衰部材20を介して、梁14Aに摺動(相対移動)可能に接続されている。なお、ブレース材16の下端部(減衰部材20との接続部分)には、補強板(スチフナ17)が設けられている(図2、図3参照)。
<梁14Aについて>
図2、図3に示すように、梁14Aは、ウェブ141の両端(内側及び外側の端)に一対のフランジ142が設けられたH型鋼である。また、一対のフランジ142のうち内側の一部(中央部分:減衰部材20の配置位置に対応する部位)は切り欠かれている。これにより、減衰部材20圧接部材23(後述)による圧接力を調整(減衰力を制御)することが可能となっている。また、図2、図3に示すように、梁14Aには、スチフナ32と、ガセットプレート34が設けられている。
スチフナ32は、ガセットプレート34を梁14Aに固定させるための補強板であり、一対のフランジ142に挟まれ(接合され)、ウェブ141にも接合されている。また、スチフナ32は、梁14Aの断面に平行に配置されている。
ガセットプレート34は、後述する減衰部材20のスプライスプレート22を梁14Aに取り付けるための矩形状の鋼板であり、一辺(下辺)がウェブ141に接合され、他の一辺(左右方向の側辺)がスチフナ32に接合されている。このように、矩形状のガセットプレート34を、梁14A及びスチフナ32に接合(2辺を接合)していることにより、下辺のみ接合した場合と比べて、確実に梁14Aに固定することができる。
また、ガセットプレート34には、厚さ方向に貫通する貫通孔34aが複数(ここでは4つ)設けられている。貫通孔34aは、減衰部材20のスプライスプレート22の貫通孔22b(後述)と対応する位置に設けられている。
<減衰部材20について>
図4は、図1の減衰部材20付近の正面図(内側から見た図)であり、図5Aは、図4のA断面図、図5Bは、図4のB断面図、図5Cは、図4のC断面図である。以下、図2、図3も参照しつつ、減衰部材20の構成について説明する。
減衰部材20は、架構10に働く外力により、ブレース材16に生じる軸力(圧縮力、引張り力)のエネルギーを吸収する摩擦ダンパーである。
減衰部材20は、ブレース接合板21(斜材板部に相当)と、スプライスプレート22(圧接板材に相当)と、圧接部材23とを有している。
ブレース接合板21は、所定の摩擦係数の板状部材であり、一対のブレース材16の下端部(V字の頂部)に接合されている。なお、ブレース材16との接合の方法としては、特に限定されず、例えば溶接でもよいし、あるいは、ボルト等による接合でもよい。
また、ブレース接合板21には、ブレース材16との接合部分よりも下側に、左右方向(水平方向)に長い貫通孔(以下、長孔21a)が形成されている。この長孔21aには、後述する圧接部材23のボルト232が挿通される。換言すると、ボルト232は、長孔21aを貫通する。
スプライスプレート22は、左右方向に長細い長方形状の板材であり、ブレース接合板21を挟むように一対設けられている。また、一対のスプライスプレート22には、それぞれ、貫通孔22aと貫通孔22bが設けられている。
貫通孔22aは、左右方向に複数(ここでは3つ)並んで形成されている。この貫通孔22aは、圧接部材23のボルト232(後述)を貫通させるための孔であり、ボルト232のボルト径とほぼ同サイズに形成されている。
貫通孔22bは、スプライスプレート22の左右の端部において、ガセットプレート34の貫通孔142aと対応するように複数(ここでは左右にそれぞれ4つ)設けられている。
一対のスプライスプレート22は、梁14Aのガセットプレート34に固定されている。より具体的には、ガセットプレート34及びブレース接合板21(長孔21aの形成部分)を挟持するように、一対のスプライスプレート22がガセットプレート34に配置されている。そして、一対のスプライスプレート22の貫通孔22b、及び、ガセットプレート34の貫通孔34aに、ボルト35が挿通されて、ナット36で固定されている。
また、一対のスプライスプレート22は、圧接部材23によりブレース接合板21に圧接されており、ブレース接合板21を摺動可能に挟持する。
圧接部材23は、一対のスプライスプレート22とブレース接合板21とを重なり方向に押圧(圧接)する部材であり、皿ばね231と、ボルト232と、ナット233を備えている。
皿ばね231は、皿状のばねが複数積層されて構成されている。ただし、これには限られず、1層で形成されていてもよい。そして、皿ばね231は、ボルト232とナット233とによる締め付けにより、たわみ変形される。この変形によって、皿ばね231は圧接力を発生する。
ボルト232は、一対のスプライスプレート22の貫通孔22aおよびブレース接合板21の長孔21aを貫通してナット233と接合される。そして、ボルト232にナット233を締め付けることにより、皿ばね231を圧縮し、一対のスプライスプレート22をブレース接合板21に押圧する。
従って、ナット233の締め付け度合いによって、皿ばね231に最適な圧力(圧接力)を付加できる。本実施形態では、前述したように、梁14Aの内側のフランジ142を切り欠いていることにより、ナット233の締め付けの調整を容易に行うことができる。
なお、図3に示すブレース接合板21の長孔21aの左右方向の長さD1は、スプライスプレート22の3つの貫通孔22aの左右方向端の距離D2よりも長い。換言すると、長孔21aの長さD1は、左右方向に並ぶ3つのボルト232の左右方向端距離よりも長い。これにより、ブレース接合板21とスプライスプレート22(換言するとブレース材16と梁14A)は左右方向に摺動(相対変位)可能である。
また、長孔21aの幅W(上下方向の長さ)は、ボルト232の径よりも大きい。具体的には、本実施形態のボルト232の径は30mmであり、長孔21aの幅Wは、50mmである。これにより、ブレース接合板21とスプライスプレート22(換言するとブレース材16と梁14A)は、長孔21aの幅方向(上下方向)にも摺動(相対変位)可能である。
以上の構成により、減衰部材20(摩擦ダンパー)は、ブレース接合板21に一対のスプライスプレート22を圧接部材23で押し付け、ブレース接合板21とスプライスプレート22との間に生じる摩擦力を利用して振動エネルギーを吸収する。
図6は、架構10に外力が働いた場合の変形の様子の一例を示す図である。図の破線は変形前の状態を示し、実線は変形後の状態を示している。
例えば、図の上側の架構10では、左側から右側への外力(せん断力)が働いており、柱12が梁14Aに対して回転変位する。この変位により、架構10は、四角形から平行四辺形に変形し、梁14Bは、右側に移動するとともに、下側にも移動する。よって、ブレース材16も水平方向(右側)とともに鉛直方向(下側)の変形が生じる。
本実施形態では、長孔21aの幅W(上下方向の長さ)をボルト232の径よりも大きくしていることにより、左右方向に加えて上下方向につても摺動可能である。よって、このような上下方向及び鉛直方向の変形についても対応できる(振動エネルギーを吸収できる)。
なお、図の方向に変形が生じる場合、左側のブレース材16については圧縮力が働き、右側のブレース材16については引張り力が働く。この際、圧縮力に対しては座屈しないように、また、引張り力については降伏しないように、ブレース材16の断面サイズや、減衰部材20(具体的には圧接部材23)による減衰力を設定する。
また、図6の下側の図に示すように、下側の架構10については、上側とは逆の変形が生じる。すなわち、水平方向(左側)とともに鉛直方向(上側)の変形が生じる。この場合においても、同様に下側の架構10に設けられた減衰部材20でエネルギーを吸収できる。
本実施形態では、柱12と梁14で囲まれた架構10にV字状(左右一対)にブレース材16を設け、V字状のブレース材16の頂部と梁14Aとの接合部に減衰部材20を設けている。このような配置にすることにより、ブレース材16の軸方向にダンパーを配置する場合よりもエネルギーの吸収効率を高めることが可能である。
また、図4などに示すように、減衰部材20の皿ばね231や長孔21aは、梁14Aの高さ(フランジ142の幅)の範囲内に位置している。これにより、摩擦ダンパー(長孔や皿ばね)をブレース材16に配置する場合と比べて、ダンパーが目立たないようにできる。よって、意匠性の向上を図ることができる。
図7は、外側から架構10を見た場合の概略図である。図7に示すように、外側から見ると、減衰部材20は、梁14Aの外側のフランジ142によって隠れる(視認されない)。よって、外側から見る場合では更に意匠性が向上する。
また、本実施形態では、減衰部材20を梁14Aとブレース材16との接合部に設けているので、ブレース材16にダンパー(皿ばねなど)を設置する際のような制約がないので、ブレース材16の断面サイズを小さく(細く)設定することが可能である。
また、梁14A及び梁14Bの何れか一方(好ましくは両方)は、床材が接続されていない(積載荷重を負担しない)ことが望ましい。これにより、梁14(梁14A,14B)についても断面サイズを小さく(細く)できる。
===その他の実施形態について===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、上側の架構10にはブレース材16がV字状に設けられ、下側の架構10にはブレース16が逆V字状に設けられていた(梁14Aに対して上下対称であった)が、これには限られない、例えば、各層において、V字状(または逆V字状)にブレース材16を設けてもよい。ただし、この場合、各層の梁14に減衰部材20を設けることになる。本実施形態のように上下対称にすると、上下に隣接する架構10において、減衰部材20を設置する梁14(梁14A)が一つで済む。これにより、調整のしやすさが向上する。また、減衰部材20を設置しない梁14(梁14B)が生じるので、当該梁14にH形鋼以外の鋼材を用いることができる。
10 架構
12 柱(鉛直部材)
14 梁
14A 梁(第1水平部材)
14B 梁(第2水平部材)
16 ブレース材(斜材)
17 スチフナ
20 減衰部材
21 ブレース接合板(斜材板部)
21a 長孔
22 スプライスプレート(圧接板材)
22a 貫通孔
22b 貫通孔
23 圧接部材
32 スチフナ
34 ガセットプレート
34a 貫通孔
35 ボルト
36 ナット
141 ウェブ
142 フランジ
231 皿ばね
232 ボルト
233 ナット

Claims (7)

  1. 第1水平部材と、第2水平部材と、前記第1水平部材及び前記第2水平部材に接続される鉛直部材と、に囲まれた架構に斜めに配置される斜材と、
    前記第1水平部材と前記斜材との接合部に設けられ、前記架構に働く外力により前記斜材に生じるエネルギーを吸収する減衰部材と、
    を備える減衰構造であって、
    前記減衰部材は、
    前記斜材に接合されるとともに、水平方向に長い長孔が形成された斜材板部と、
    前記斜材板部を挟持する一対の圧接板材と、
    前記長孔を貫通して、前記斜材板部と前記一対の圧接板材を圧接する圧接部材と、
    を有し、
    前記長孔が、前記第1水平部材の高さの範囲内に位置している、
    ことを特徴とする減衰構造。
  2. 請求項1に記載の減衰構造であって、
    前記圧接部材は、皿ばねを有し、
    前記皿ばねも、前記第1水平部材の高さの範囲内に位置している、
    ことを特徴とする減衰構造。
  3. 請求項1に記載の減衰構造であって、
    前記第1水平部材及び前記第2水平部材の何れか一方は、積載荷重を負担しない、
    ことを特徴とする減衰構造。
  4. 請求項1に記載の減衰構造であって、
    前記第1水平部材及び前記第2水平部材は、積載荷重を負担しない、
    ことを特徴とする減衰構造。
  5. 請求項1に記載の減衰構造であって、
    前記圧接部材は、前記長孔を貫通するボルトを有し、
    前記長孔の幅は、前記ボルトの径よりも大きい、
    ことを特徴とする減衰構造。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の減衰構造であって、
    前記架構において、前記斜材は、V字状または逆V字状に設けられており、
    前記減衰部材は、V字状または逆V字状の前記斜材の頂部と前記第1水平部材との接合部に設けられている、
    ことを特徴とする減衰構造。
  7. 請求項6に記載の減衰構造であって、
    前記第1水平部材を挟んで鉛直方向に隣接する前記架構において、前記斜材、及び、前記減衰部材は、前記第1水平部材に対して上下対称に設けられている、
    ことを特徴とする減衰構造。
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