以下、添付の図面を参照して、実施の形態について説明する。各図における同一の符号は、同一の部分または相当する部分を示す。また、本開示では、重複する説明については適宜に簡略化または省略する。なお、本開示は、以下の実施の形態で説明する構成のうち、組み合わせ可能な構成のあらゆる組み合わせを含み得るものである。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の除湿機1の背面図である。図2は、実施の形態1の除湿機1の縦方向断面図である。図2は、実施の形態1の除湿機1の縦方向断面図であり、図1に図示するA-A線断面をA方向から見た図である。図3は、実施の形態1の除湿機1の水平方向断面図である。図3は、図1に図示するB-B線断面をB方向から見た図である。各図中に矢印で、前後、左右、上下の方向を示す。本開示では、原則として、除湿機1が水平面に置かれた状態を基準にして、当該除湿機1について説明する。
除湿機1は、ケース10を備える。ケース10は、除湿機1の外殻を形成する筐体の一例である。ケース10は、例えば、自立可能な箱状に形成される。このケース10の底部には、除湿機1を移動させるための車輪20が設けられてもよい。
実施の形態1において、ケース10は、前ケース10aおよび後ケース10bを有する。前ケース10aは、ケース10の正面部分を形成する部材である。後ケース10bは、ケース10の背面部分を形成する部材である。後ケース10bは、例えばネジ等によって前ケース10aに固定されている。
ケース10には、吸込口11および吹出口12が形成される。吸込口11は、ケース10の外部から内部へ空気を取り込むための開口である。吹出口12は、ケース10の内部から外部へ空気を送り出すための開口である。実施の形態1において、吸込口11は、ケース10の背面部分に形成される。吸込口11は後ケース10bに形成されている。また、実施の形態1において、吹出口12は、ケース10の上面部分に形成される。
除湿機1は、吸込口11を覆う吸込口カバー11aを備える。吸込口カバー11aは、例えば、メッシュ状に形成される。この吸込口カバー11aは、吸込口11を介してケース10の内部へ異物が侵入してしまうことを防止する。吸込口カバー11aは、例えば、後ケース10bに対して着脱自在に形成される。
また、除湿機1は、ルーバー13を備える。ルーバー13は、板状の部材によって構成される。ルーバー13は、吹出口12から空気が送り出される方向を調整するためのものである。ルーバー13は、吹出口12の近くに配置される。ルーバー13は、ルーバー駆動用モータ13b(図5参照)に連結され、ルーバーの姿勢が変更される。制御手段の一例である制御基板16a(図5参照)が、ルーバー駆動用モータ13bを駆動するルーバー駆動回路13b(図5参照)を制御することで、吹出口12から空気が送り出される方向を調整する。なお、制御基板1aは、金属製の板又は不燃性の耐熱プラスチック製ケースで形成された基板ボックス16の内部に収容されている。
また、除湿機1は、操作表示部15を備える。操作表示部15は、使用者が除湿機1を操作するためのものである。また、操作表示部15は、除湿機1の状態等を使用者へ表示するものである。操作表示部15に面するケース10の内部には、操作表示部15を制御する操作表示基板15aが配置されている。操作表示基板15aは制御基板16aと接続される。操作表示基板15aには、除湿機1の運転を開始/停止する運転スイッチや、運転モードの選択等の運転状態を指示するスイッチを配置し、操作表示部15を介して、除湿機1が操作される。また、操作表示基板15aには、除湿機1の指示した運転モード等の状態を表示する液晶表示部やLEDを配置し、操作表示部15を介して表示される。操作表示基板15aは、後ケース10b内に配置される。なお、操作表示基板15aの機能を制御基板16aが兼ねるように構成してもよい。
後ケース10bには、電源基板16b(図5参照)と制御基板16aを収容した基板ボックス16を配置する。電源基板16bは商用電源17から電力が供給され、制御基板16a、ルーバー駆動用モータ13b、後述するファン21やフラップ51を駆動するモータ等に電力を供給する。
また、空気を送る手段として、ファン21を備える。ファン21は、ケース10の内部に空気を取り込み、取り込んだ空気をケース10の外部へ送る装置である。ファン21は、ケース10の内部に収容される。
ケース10の内部には、モータ21aが収容される。モータ21aは、ファン21を回転させる装置である。ファン21は、吸込口11から吹出口12へ至る風路に、吸込口11から吹出口12へと向かう気流を発生させる装置である。実施の形態1において、ファン21、モータ21a、及び、後述するモータ駆動回路21bは送風手段の一例であり、前ケース10a内に配置される。つまり、除湿機1の正面側に配置される。モータ21aは、軸21bを介し、ファン21に接続される。モータ21aの回転動作は、モータ21aを駆動する駆動回路21b(図5参照)が制御基板16aにより制御される。
また、除湿機1は、空気中に含まれる水分を除去する除湿手段の一例として、蒸発器31、凝縮器32、圧縮機35(図5参照)及び減圧装置(図示せず)を備える。蒸発器31と凝縮器32は、圧縮機と減圧装置とともに冷媒回路を形成する。以下、除湿手段を冷媒回路にて構成する例について説明する。蒸発器31、凝縮器32、圧縮機35、減圧装置は、ケース10に収容される。圧縮機35の圧縮機駆動用モータ35bを駆動する駆動回路35a(図5参照)は、制御基板16aにより制御される。実施の形態1において、蒸発器31、凝縮器32は、後ケース10bに囲われている。後ケース10bは、格子部10cを有する。格子部10cは、蒸発器31と同程度の断面積を有する開口である。後述する熱交換器の一部である蒸発器31と格子部10cとは、第一の空間33を隔てて距離Aの間隔で対向するように配置される。また、空気清浄フィルタの一部である活性炭フィルタ42と格子部10cとは、第二の空間34を隔てて距離Bの間隔で対向するように配置される。
蒸発器31、圧縮機35、凝縮器32、および減圧装置は、内部に冷媒が流れる配管(図示せず)等を介して順に接続される。蒸発器31、圧縮機35、凝縮器32、および減圧装置より形成された冷媒回路には、冷媒が循環する。
蒸発器31、凝縮器32は、冷媒と空気との間での熱交換を行うための熱交換器である。圧縮機35は、冷媒を圧縮させる装置である。減圧装置は、冷媒を減圧させる装置である。減圧装置は、例えば、膨張弁またはキャピラリーチューブである。
また、除湿機1は、空気中の塵埃や臭気を除去する空気清浄手段の一例として、空気を清浄化するための空気清浄フィルタであるHEPAフィルタ41と活性炭フィルタ42を備える。HEPAフィルタ41及び活性炭フィルタ42は、ケース10に収納される。実施の形態1において、HEPAフィルタ41と活性炭フィルタ42は、後ケース10bに収納される。
HEPAフィルタ41は、空気中の細かい塵埃を捕集するフィルタである。活性炭フィルタ42は、空気中の臭気を脱臭するフィルタである。活性炭フィルタ42は、格子部10cと距離Bを有して配置させる。HEPAフィルタ41と活性炭フィルタ42は、後ケース10bより、着脱自在に設けられる。格子部10cは、HEPAフィルタ41と活性炭フィルタ42を後ケース10bより取り外した状態において、対向する内部に配置された蒸発器31に使用者の手指が触れられないようにするためのものである。
実施の形態1において、ケース10の内部には、吸込口11から吹出口12へと通じる風路が形成されている。該風路には、吸込口11から、吸込口カバー11a、HEPAフィルタ41、活性炭フィルタ42、蒸発器31、凝縮器32、ファン21の順に配置される。この風路の一部で、吸込口11から入った空気が、空気清浄フィルタを通過して、除湿手段である熱交換器に至る風路がフィルタ風路である。
ここで、吸込口11から吹出口12へと通じる風路を流れる気流を用いて、上流側と下流側を定める。例えば、熱交換器に対し吸込口11がある側を上流側とする。また、熱交換器に対し吹出口12がある側を下流側とする。
図3において、HEPAフィルタ41と活性炭フィルタ42の左右には、隣接してバイパス風路43を有する。バイパス風路43は、後ケース10bに設けられる空間で、吸込口11から入った空気が、空気清浄フィルタを通過せずに、除湿手段である熱交換器に至る風路である。
バイパス風路43は、HEPAフィルタ41と活性炭フィルタ42を通過せずに、空気が熱交換器へとながれる風路である。一方、HEPAフィルタ41と活性炭フィルタ42を気流が通過して熱交換器に至る風路をフィルタ風路44とする。バイパス風路43とフィルタ風路44は、左右に隣接して並行に配置される。空気清浄フィルタを通過しない風路であるバイパス風路43と、空気清浄フィルタを通過する風路であるフィルタ風路44とを隣接して配置することにより、除湿機1の中の風路をコンパクトに構成でき、除湿機1が小型化できる。なお、除湿機1を背面から見た場合、バイパス風路43の縦方向(上下方向)の長さは、HEPAフィルタ41の縦方向(上下方向)の長さと同程度に設定するのが望ましい。
バイパス風路43とフィルタ風路44に流れる気流は、活性炭フィルタ42の下流の空間、つまり格子部10cを起点として、それぞれ、距離A及び距離Bの間隔を有した第一の空間33及び第二の空間34で合流する。つまり、活性炭フィルタ42の下流に配置される蒸発器31の手前で合流し、その後は1つの風路の中を流れる。ここでは、第一の空間33及び第二の空間34を設けたが、バイパス風路43とフィルタ風路44に流れる気流を、蒸発器31の手前で合流できればよく、少なくとも第二の空間34があれば良い。
バイパス風路43には、格子部10cと連結する位置に左右一対の導風面43aが設けられる。導風面43aは、バイパス風路43を通過してきた気流を、熱交換器の風上側の面の中心方向へ導くためのものである。ここでは、バイパス風路43を通過してきた気流の方向を横方向(方位角方向)に変える。導風面43aを例えば平面で構成する。この平面の法線方向を調整することにより気流が導かれる方向を調整できる。また、導風面43aを曲面で構成してもよい。曲面の曲率を調整することにより、導風面43aにより導かれた気流の広がりを調整できる。このように、バイパス風路43に熱交換器の風上側の面の中心方向にバイパス風路43の気流を導く導風面43aを設けたので、バイパス風路43を通過する気流を熱交換器に効率よく流入させることができ、除湿効率を改善できる。
バイパス風路43には、バイパス風路43の吸込口を開閉するための開閉手段であるフラップ51が設けられる。図3に示すように、バイパス風路43の吸込口は吸込口11の一部であり、HEPAフィルタ41の風上側端面の左右の外縁の外側に位置する部分である。フラップ51は、板状の部材によって構成される。フラップ51は、吸込口カバー11aよりも下流側に配置される。フラップ51は、例えば、HEPAフィルタ41と反対側の端部、つまり、HEPAフィルタ41に対し左側の板状の部材の左端、HEPAフィルタ41に対し右側の板状の部材の右端の回転軸(図示せず)により軸支され、開閉手段駆動用モータ(図示せず)により駆動される。開閉手段駆動用モータは、制御基板16aにより制御される。
フラップ51は、バイパス風路43の吸込口を開閉する開閉手段の一例である。フラップ51は、開閉手段駆動用モータ51b(図5参照)により、回転軸を中心に、バイパス風路43を閉じる位置から、下流側方向に、バイパス風路43を開ける位置まで駆動される。開閉手段駆動用モータ51bを回転駆動する駆動回路51a(図5参照)は制御基板16aにより制御される。
実施の形態1において、湿度センサ61を有する(図3参照)。湿度センサ61は、ケース10の内部に配置される。ケース10の湿度センサ61の近傍には、ケース10の外側と連通する開口(図示せず)が設けられる。湿度センサ61は、制御基板16aにより湿度検出情報が取得され、室内の相対湿度を測定することができる。湿度センサ61の測定結果は、制御手段16aが取得した湿度検出情報を送信された操作表示基板15aにより、操作表示部15に表示される。
また、塵埃センサ62を有する(図2参照)。塵埃センサ62は、ケース10の内部に配置される。ケース10の塵埃センサ62の近傍には、ケース10の外側と連通する開口(図示せず)が設けられる。塵埃センサ62は、制御基板16aにより塵埃検出情報が取得され、室内の塵埃の量と濃度を測定することができる。塵埃センサ62は、例えば、0.1μmの粒子を検出する性能を持つ。塵埃センサ62の検知結果は、制御手段16aが取得した塵埃検知情報を送信された操作表示基板15aにより、操作表示部15に表示される。
また、ガスセンサ63を有する(図2参照)。ガスセンサ63は、ケース10の内部に配置される。ケース10のガスセンサ63の近傍には、ケース10の外側と連通する開口(図示せず)が設けられる。ガスセンサ63は、制御基板16aによりガス検出情報が取得され、室内の空気の臭気を測定することができる。ガスセンサ63の測定結果は、制御基板16aが取得したガス検知情報を送信された操作表示基板15aにより、操作表示部15に表示される。
なお、塵埃センサ62とガスセンサ63とは、空気の汚れを検知する空質センサと総称することがある。
次に、実施の形態1の除湿機1の操作表示部15について説明する。図4は、実施の形態1の除湿機1の操作表示部15の一例を示す図である。
運転ボタン101は、除湿機1の運転を開始もしくは停止を指示するためのものであり、現在の運転状況を運転表示102に表示する。運転ボタン101は、操作表示基板15aに配置したスイッチ(図示せず)を、操作表示部15を介して押す。また、運転表示102は、操作表示基板15aに配置したLED(図示せず)の点灯もしくは消灯を、操作表示部15を介して表示する。運転表示102の点灯時は運転中、消灯時は運転停止中を意味する。
除湿機1には、あらかじめ設定されたいくつかの運転モードが制御基板16aの記憶部16a1に記憶されている。運転モードの一例として、除湿運転モード、空気清浄運転モード、除湿空気清浄自動運転モードがある。
除湿ボタン103は、除湿運転モードを選択するためのものであり、現在の運転モードを除湿運転表示104に表示する。除湿運転モードは、圧縮機と送風手段を制御する。例えば、あらかじめ「強」、「弱」、「自動」の3つの除湿運転モードが設定され、制御基板16aの記憶部16a1に記憶されている。除湿ボタン103は、操作表示基板15aに配置したスイッチ(図示せず)を、操作表示部15を介して押す。あらかじめ設定された「強」、「弱」、「自動」の3つの除湿運転モードは、除湿ボタン103で選択できる。また、除湿運転表示104は、操作表示基板15aに配置した3つのLED(図示せず)の点灯もしくは消灯を、操作表示部15を介して表示する。3つのLEDが、「強」、「弱」、「自動」の3つの運転モードに対応しており、除湿運転表示104の点灯している運転モードが現在運転中を意味する。
空清ボタン105は、空気清浄運転モードを選択するためのものであり、現在の運転モードを空清運転表示106に表示する。空気清浄運転モードは、圧縮機を停止し、送風手段を制御する。例えば、あらかじめ「強」、「弱」、「自動」の3つの空気清浄運転モードが設定され、制御基板16aの記憶部16a1に記憶されている。空清ボタン105は、操作表示基板15aに配置したスイッチ(図示せず)を、操作表示部15を介して押す。あらかじめ設定された「強」、「弱」、「自動」の3つの空気清浄運転モードは、空清ボタン105で選択できる。また、空清運転表示106は、操作表示基板15aに配置した3つのLED(図示せず)の点灯もしくは消灯を、操作表示部15を介して表示する。3つのLEDが、「強」、「弱」、「自動」の3つの運転モードに対応しており、空清運転表示106の点灯している運転モードが現在運転中を意味する。
除湿空清ボタン107は、除湿空気清浄自動運転モードを選択するためのものであり、現在の運転モードを除湿空清運転表示108に表示する。除湿空気清浄自動運転モードは、圧縮機と送風手段と開閉手段を制御する。例えば、あらかじめ除湿空気清浄自動運転モードが設定され、制御基板16aの記憶部16a1に記憶されている。除湿空清ボタン107は、操作表示基板15aに配置したスイッチ(図示せず)を、操作表示部15を介して押す。あらかじめ設定された除湿空気清浄自動運転モードは、除湿空清ボタン107で選択できる。また、除湿空清運転表示108は、操作表示基板15aに配置したLED(図示せず)の点灯もしくは消灯を、操作表示部15を介して表示する。除湿空清運転表示108の点灯時は、現在運転中を意味する。
除湿機1は、あらかじめ設定された3つの除湿運転モードと3つの空気清浄運転モードと除湿空気清浄自動運転モードのいずれかが選択されて運転される。
除湿機1には、あらかじめ設定されたいくつかのルーバー駆動用モータ13bの駆動範囲が、制御基板16aの記憶部16a1(図5参照)に記憶されている。制御基板16aがルーバー駆動用モータ13bのルーバー駆動回路13aを制御することで、吹出口12から空気が送り出される方向を調整する。
風向ボタン109は、吹出口12から空気が送り出される方向を制御する風向モードを選択するためのものであり、現在の風向モードを風向表示110に表示する。例えば、あらかじめ「停止」「前方」「広域」の3つの風向モードが設定され、制御基板16aの記憶部16a1に記憶されている。風向ボタン109は、操作表示基板15aに配置したスイッチ(図示せず)を、操作表示部15を介して押す。あらかじめ設定された「停止」「前方」「広域」の3つの風向モードは、風向ボタン109で選択できる。また、風向表示110は、操作表示基板15aに配置した3つのLED(図示せず)の点灯もしくは消灯を、操作表示部15を介して表示する。3つのLEDが、「停止」「前方」「広域」の3つの風向モードに対応しており、風向表示110の点灯しているモードが現在選択中を意味する。
除湿機1には、バイパス風路43の吸込口を開閉するフラップ51が配置される。制御基板16aが、フラップ51を開閉駆動する開閉手段駆動用モータ51bの駆動回路51aを制御することで、フラップ51が開閉する。
風路ボタン111は、フラップ51の開閉を選択するためのものであり、開閉手段であるフラップ51の開閉動作を指示する開閉指示手段の一例である。そして、制御手段である制御基板16aは、操作表示基板15aに、現在の風路の開閉状態を風路表示112に表示するよう指令する。風路表示112は、開閉手段であるフラップ51の開閉状態を表示する開閉表示手段の一例である。フラップ51の開閉は、例えば、あらかじめ「開」「閉」のモードが設定され、制御基板16aの記憶部16a1に記憶されている。風路ボタン111は、操作表示基板15aに配置したスイッチ(図示せず)を、操作表示部15を介して押す。あらかじめ設定された「開」「閉」の2つのモードは、風路ボタン111で選択できる。また、風向表示112は、操作表示基板15aに配置した2つのLED(図示せず)の点灯もしくは消灯を、操作表示部15を介して表示する。2つのLEDが、「開」「閉」の2つのモードに対応しており、風路表示112の点灯しているモードが現在選択中のモードを意味する。風路ボタン111は、除湿運転モードの「強」もしくは「弱」のときのみ、選択が可能となっている。すなわち、風路ボタン111は、除湿自動運転モードと3つの空気清浄運転モードと除湿空気清浄自動運転モードのときは、使用できない。
湿度表示113は、湿度センサ61の測定結果を表示する。湿度表示113は、操作表示基盤15aに配置した液晶(図示せず)を、操作表示部15を介して表示したもので、相対湿度を2桁の数字で表示する。
ほこり表示114は、塵埃センサ62の測定結果を表示する。ほこり表示114は、操作表示基盤15aに配置した2つのLED(図示せず)の点灯もしくは消灯を、操作表示部15を介して表示したもので、対応するLEDが点灯する。
におい表示115は、ガスセンサ63の測定結果を表示する。におい表示115は、操作表示基盤15aに配置した2つのLED(図示せず)の点灯もしくは消灯を、操作表示部15を介して表示したもので、対応するLEDが点灯する。
次に、実施の形態1の除湿機1の運転について説明する。前述のように、実施の形態1の除湿機1は、あらかじめ設定された3つの除湿運転モードと3つの空気清浄運転モードと除湿空気清浄自動運転モードのいずれかが選択されて運転される。
除湿機1の運転停止中は、制御基板16aにより、圧縮機駆動用モータ35bとモータ21aが停止するよう制御され、ルーバー13及びフラップ51は、それぞれ、吹出口12とバイパス風路43の吸込口が閉じた状態となるように、ルーバー駆動用モータ13bのルーバー駆動回路13a及び開閉手段駆動用モータ51bの駆動回路51aが制御される。
最初に、除湿運転モードについて説明する。除湿運転モードは、室内を除湿するための運転モードである。除湿運転モードは、圧縮機と送風手段を制御する。例えば、あらかじめ「強」、「弱」、「自動」の3つが設定される。
除湿運転モードの「強」と「弱」は、連続して除湿する。すなわち、圧縮機と送風手段を連続して動作させる。除湿運転モードの「強」と「弱」は、後述するタンク14が満水になるまで運転を継続する。
例えば、使用者が操作表示部15の運転ボタン101をONすると、制御基板16aは、ルーバー13が吹出口12を開口するようルーバー駆動用モータ13bのルーバー駆動回路13aを制御し、除湿機1は運転を開始する。除湿ボタン103で、除湿運転モードの「強」もしくは「弱」を選択すると、制御基板16aは、ファン21があらかじめ設定された「強」もしくは「弱」の回転数で回転するようにモータ21aのモータ駆動回路21bを制御するとともに、圧縮機駆動用モータ35bを駆動するように駆動回路35aを制御し、圧縮機35が冷媒の圧縮動作を開始する。
「強」は、あらかじめ設定された、除湿能力が最大定格となるファン21の回転数で運転を行い、「弱」は、あらかじめ設定された、除湿能力は低下するが運転音が小さくなるファン21の回転数で運転をおこなう。つまり、「強」と「弱」では、「強」のほうがファン21の回転数が大きい。
また、風向ボタン109により、吹出口12から空気が送り出される方向を制御する風向モードを選択できる。「停止」を選択するとルーバー13は停止、「前方」を選択するとルーバー13は、本体の垂直上方向から前方方向のみをスイング、「広域」を選択するとルーバー13は、本体の垂直上方向から前方方向に加え、後方も含めた全域をスイングする。
また、風路ボタン111は、フラップ51の開閉を選択できる。フラップ51が「閉」の場合は、バイパス風路43の吸込口は閉口される。バイパス風路43は閉口されているため、吸込口カバー11aを通過してケース10内に吸い込まれた空気に対し、フィルタ風路44のみ気流が通過するが、フィルタ風路44には、HEPAフィルタ41と活性炭フィルタ42が配置されているため、バイパス風路43が開口している場合よりも圧損が大きくなる。そのため、バイパス風路43が開口している場合と同一の風量を流した時のファン回転数は大きく、モータ21aへの負荷も大きいため、結果として運転音が大きくなる。ただし、フィルタ風路44のみ通過するので、除湿機1の吹出口12から吹き出される空気は、バイパス風路43が開口している場合よりも清浄な空気となる。
一方、フラップ51が「開」の場合は、バイパス風路43の吸込口は開口される。バイパス風路43は開口されているため、ケース10内に吸い込まれた空気に対し、バイパス風路43とフィルタ風路44とに気流が通過する。フィルタ風路44とともにバイパス風路43も気流が通過するので、バイパス風路43が閉口している場合よりも圧損が小さくなる。そのため、バイパス風路43が閉口している場合と同一の風量を流した時のファン回転数は小さく、モータ21aへの負荷も小さいため、結果として運転音が小さくなる。ただし、バイパス風路43も気流が通過するので、除湿機1の吹出口12から吹き出される空気は、バイパス風路43が閉口している場合ほど空気清浄できない。
フラップ51が、「閉」の場合も「開」の場合も、熱交換器を通過する風量が同一となるように、送風手段のファン21の回転数を制御するので、除湿能力が一定のままである。よって、除湿能力は一定のまま、フラップ51を「閉」を選択すると、空気清浄能力が高い運転を行い、「開」を選択すると運転音が静かな運転を行うことができる。
除湿運転モードの「自動」は、湿度センサ61の検知結果に応じて、除湿する。すなわち、圧縮機の動作と停止を制御する。除湿運転の「自動」運転について、図5のフローチャートを用いて説明する。
例えば、使用者が操作表示部15の運転ボタン101をONすると、制御手段は、ルーバー13が吹出口12を開口するようルーバー駆動用モータを制御し(S001)、除湿機1は運転を開始する。次に、制御手段は、フラップ51が開くように開閉手段駆動用モータを制御し、バイパス風路43の吸込口を開口する(S002)。制御手段はモータ21aを回転駆動し、ファン21があらかじめ設定された強回転の回転数で回転するように制御するとともに(S003)、圧縮機駆動用モータを駆動するように制御し、圧縮機が冷媒の圧縮動作を開始する(S004)。制御手段は、湿度センサ61が湿度センサ61の周囲の空気の湿度検知動作を開始し、湿度が50%以上であるかを判定する(S005)。湿度50%以上の場合は、圧縮機駆動用モータの駆動動作を継続し、除湿運転を行い(S006)、一定時間後、ステップS005に戻る。湿度が50%未満の場合は、制御手段は圧縮機駆動用モータの駆動を停止するよう制御し、圧縮機の冷媒圧縮動作が停止する(S007)。このとき、制御手段は、モータ21aの回転駆動動作を継続するよう制御し、一定時間後、ステップS005に戻る。動作の一例とし、湿度センサの閾値を50%としたが、閾値はこれ以外の値でもよい。
次に、空気清浄運転モードについて説明する。空気清浄運転モードは、室内を空気清浄するための運転モードである。空気清浄運転モードは、圧縮機を停止し、送風手段を制御する。フラップ51は、閉じており、すべての空気が、空気清浄フィルタを通過する。空気清浄運転モードは、例えば、あらかじめ「強」、「弱」、「自動」の3つが設定される。
空気清浄運転モードの「強」と「弱」は、連続して空気清浄する。すなわち、送風手段を連続して動作させる。
例えば、使用者が操作表示部15の運転ボタン101をONすると、制御手段である制御基板は、ルーバー13が吹出口12を開口するようルーバー駆動用モータを制御し、除湿機1は運転を開始する。空清ボタン105で、空気清浄運転モードの「強」もしくは「弱」を選択すると、制御手段は、ファン21があらかじめ設定された「強」もしくは「弱」の回転数で回転するようにモータ21aを制御する。
「強」は、あらかじめ設定された、空気清浄能力が最大定格となるファン21の回転数で運転を行い、「弱」は、あらかじめ設定された、空気清浄能力は低下するが運転音が小さくなるファン21の回転数で運転をおこなう。つまり、「強」と「弱」では、「強」のほうがファン21の回転数が大きい。
また、風向ボタン109により、吹出口12から空気が送り出される方向を選択できる。「停止」を選択すると、ルーバー13は停止、「前方」を選択すると、ルーバー13は本体の垂直上方向から前方方向のみをスイング、「広域」を選択すると、ルーバー13は本体の垂直上方向から前方方向に加え、後方も含めた全域をスイングする。
また、風路ボタン111は、使用しない。フラップ51が常に閉じており、バイパス風路43の吸込口は閉口される。バイパス風路43は閉口されているため、吸込口カバー11aを通過してケース10内に吸い込まれた空気に対し、フィルタ風路44のみ気流が通過する。フィルタ風路44のみ気流が通過するので、除湿機1の吹出口12から吹き出される空気は、清浄な空気となる。
空気清浄運転モードの「自動」は、塵埃センサ62とガスセンサ63の検知結果に応じて、空気清浄する。すなわち、送風手段の回転数を制御する。空気清浄運転の「自動」運転について、図7のフローチャートを用いて説明する。
例えば、使用者が操作表示部15の運転ボタン101をONすると、制御手段は、ルーバー13が吹出口12を開口するようルーバー駆動用モータを制御(S101)し、除湿機1は運転を開始する。制御手段はモータ21aを回転駆動し、ファン21があらかじめ設定された強回転の回転数で回転するように制御する(S102)。制御手段は、塵埃センサ62とガスセンサ63がそれぞれセンサの周囲の空気の塵埃とガスの検知動作を開始するよう制御し、空気の汚れの大小を判定する(S103)。ここで、空気の汚れの大小の判定方法として、例えば、塵埃センサ62が検知する空気の塵埃の多寡に係る塵埃検知量と、ガスセンサ63が検知するガスの多寡に係るガス検知量との合計が、あらかじめ定められた空気汚れ閾値以上の場合は、空気の汚れが「大」、空気汚れ閾値未満の場合は、空気の汚れが「小」と判定する。空気の汚れが小の場合は、ファン21があらかじめ設定された弱回転の回転数で回転するようモータ21aを制御し(S104)、空気清浄運転「弱」を行い(S105)、一定時間後、ステップS103に戻る。空気の汚れが大の場合は、制御手段は、ステップS102の、ファン21が上記の強回転の回転数で回転するようにモータ21aを制御する動作を継続する空気清浄運転「強」を行い(S106)、一定時間後、ステップS103に戻る。
次に、除湿空気清浄自動運転モードについて、説明する。除湿空気清浄自動運転モードは、センサの出力に応じて、室内を除湿と空気清浄するための自動運転モードである。除湿空気清浄自動運転モードは、圧縮機と送風手段と開閉手段を制御する。
また、風向ボタン109により、吹出口12から空気が送り出される方向を選択できる。「停止」を選択するとルーバー13は停止、「前方」を選択するとルーバー13は、本体の垂直上方向から前方方向のみをスイング、「広域」を選択するとルーバー13は、本体の垂直上方向から前方方向に加え、後方も含めた全域をスイングする。
また、風路ボタン111は、使用しない。フラップ51の開閉は、自動で制御される。除湿空気清浄自動運転モードは、湿度センサ61と塵埃センサ62とガスセンサ63の検知結果に応じて、除湿と空気清浄を行う。すなわち、圧縮機と送風手段の回転数とフラップ51の開閉を制御する。除湿空気清浄自動運転モードについて、図8のフローチャートを用いて説明する。
除湿空気清浄自動運転モードは、室内の湿度や空気の汚れの状態に応じて、除湿機の運転モードを、除湿運転モードまたは空気清浄運転モード等に切り替えるものである。例えば、使用者が操作表示部15の運転ボタン101をONすると、制御基板16aは、ルーバー13が吹出口12を開口するようルーバー駆動用モータ13bのルーバー駆動回路13aを制御し(S201)、除湿機1は運転を開始する。次に、制御基板16aは、フラップ51が開くように開閉手段駆動用モータ51bの駆動回路51aを制御し、バイパス風路43の吸込口を開口する(S202)。制御基板16aはモータ21aを回転駆動し、ファン21があらかじめ設定された強回転の回転数で回転するようにモータ駆動回路21bを制御するとともに(S203)、圧縮機駆動用モータ35bを駆動するように駆動回路55aを制御し、圧縮機35が冷媒の圧縮動作を開始する(S204)。制御基板16aは、湿度センサ61が湿度センサ61の周囲の空気の湿度検知動作を開始し、湿度が50%以上であるかを判定する(S205)。湿度50%以上の場合は、圧縮機駆動用モータ35bの駆動動作を継続し、塵埃センサ62とガスセンサ63がそれぞれのセンサの周囲の空気の塵埃とガスの検知動作を開始し、空気の汚れの大小を判定する(S206)。空気の汚れが小の場合は、ステップS202、S203、S204の動作を継続し、除湿運転を行い(S207)、一定時間後、ステップS205に戻る。空気の汚れが大の場合は、制御基板16aはフラップ51を閉じるように開閉手段駆動用モータ51bの駆動回路51aを制御し、バイパス風路43の吸込口を閉口し(S208)、除湿空清運転を行い(S209)、一定時間後、ステップS205に戻る。
ステップS205において、湿度50%未満の場合は、制御基板16aは圧縮機駆動用モータ35bの駆動を停止するよう駆動回路35aを制御し、圧縮機35の冷媒圧縮動作が停止する(S210)。この状態で、制御基板16aは、塵埃センサ62とガスセンサ63がそれぞれのセンサの周囲の空気の塵埃とガスの検知動作を開始するよう制御し、空気の汚れの大小を判定する(S211)。空気の汚れが小の場合は、ファン21があらかじめ設定された弱回転の回転数で回転するようモータ21aのモータ駆動回路21bを制御し(S212)、送風のみで除湿を行わないサーキュレート運転を行い(S213)、一定時間後、ステップS205に戻る。空気の汚れが大の場合は、制御基板16aは、フラップ51を閉じるように開閉手段駆動用モータ51bの駆動回路51aを制御し、バイパス風路43の吸込口を閉口し(S214)、ステップS203のファン21が強回転する動作が継続する空清運転を行い(S215)、一定時間後、ステップS205に戻る。動作の一例とし、湿度センサ61の閾値を50%としたが、閾値はこれ以外の値でもよい。
ここで、あらかじめ設定された強回転の回転数は、フラップ51が閉じている場合とフラップ51が開いている場合とで、設定を変更したほうが良い。ファン21の回転数が一定の場合、フラップ51が開いている場合よりも、フラップ51が閉じている場合のほうが風量は小さくなる。よって、ファン21の回転数が一定の場合、フラップ51が開いている運転である除湿運転よりも、フラップが閉じている運転である除湿空清運転のほうが、除湿能力が小さくなってしまう。
そのため、フラップ51が閉じている場合でも、フラップ51が開いている場合でも、熱交換器を通過する風量を一定とするように、ファン21の回転数をそれぞれ設定する。これにより、フラップ51が閉じている場合でも、フラップ51が開いている場合でも、同様の除湿能力を得ることができる。
次に、実施の形態1の除湿機1において、前述の除湿運転時にフラップ51が開いて運転しているときと、フラップ51が閉じて運転しているときの空気の流れについて説明する。図9は、除湿機1の空気の流れを示した縦方向断面図である。図10は、除湿機1のフラップ51が開いて運転しているときの空気の流れを示した水平方向断面図である。図11は、除湿機1のフラップ51が閉じて運転しているときの空気の流れを示した水平方向断面図である。前述図9~図11における矢印は、除湿機1が動作している際の空気の流れを示している。
除湿運転の時は、フラップ51の開閉を選択できる。除湿運転を開始すると、ルーバー13が開いた後、モータ21aが駆動し、ファン21が回転を始め、そののち、圧縮機35が動作を開始する。ファン21が回転すると、吸込口11から吹出口12へ向かう気流がケース10の内部に発生する。
フラップ51を開いて運転しているときは、バイパス風路43の吸込口は開口されている。吸込口カバー11aを通過した空気は、バイパス風路43とフィルタ風路44とに分岐する。バイパス風路43とフィルタ風路44とでは、風路面積は、フィルタ風路44のほうが大きいが、フィルタ風路44には、HEPAフィルタ41と活性炭フィルタ42が配置されているため、フィルタ風路44のほうが圧損は大きい。そのため、バイパス風路43を通過する空気の量は、フィルタ風路44を通過する空気の量よりも大きい。
フィルタ風路44おいて、HEPAフィルタ41と活性炭フィルタ42を通過した気流は、格子部10c付近で、バイパス風路43を通過した気流と合流する。バイパス風路43を通過した気流の空気とは、HEPAフィルタ41と活性炭フィルタ42を通過せずに格子部10c付近に到達した空気である。ここで、バイパス風路43は、熱交換器の中心方向へ導く導風面43aを有しているため、バイパス風路43を直進してきた気流は、熱交換器の一部である蒸発器31の風上側の面の中心方向に進路を変える。これにより、格子部10c付近で、バイパス風路43を通過してきた気流とフィルタ風路44を通過してきた気流は、混合されて蒸発器31に流入する。
バイパス風路43を通過する気流は、フィルタ風路44を通過する気流よりも風量が大きい。さらに、バイパス風路43を通過する気流は、フィルタ風路44を通過する気流よりも風速が早い。バイパス風路43に熱交換器の中心方向に導く導風面43aがない場合には、圧損が大きくなるだけでなく、熱交換器に流入する時の風速バランスが悪いため、熱交換効率が悪くなる。
図3に示すように、活性炭フィルタ42の下流の空間において、熱交換機の一部である蒸発器32と格子部10cとは、第一の空間33を隔てて距離Aの間隔で対向するように配置され、また、空気清浄フィルタの一部である活性炭フィルタ42と格子部10cとは、第二の空間34を隔てて距離Bの間隔で対向するように配置されるので、バイパス風路43とフィルタ風路44を通過した気流が第一の空間33と第二の空間34の中で混合され、蒸発器31に流入する気流をさらにバランスよく流入させることができ、熱交換効率を改善できる。
さらに、バイパス風路43をフィルタ風路44の左右の両側に並行して配置したので、バイパス風路をフィルタ風路44の片側に配置した場合と比較し、熱交換器の一部である蒸発器31に流入する気流の風量の偏りを低減でき、熱交換効率を改善できる。
蒸発器31を通過する空気は、当該蒸発器31を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。蒸発器31には、上述したように、減圧装置によって減圧した冷媒が流れる。蒸発器31には、ケース10の内部へ取り込まれた空気よりも低温の冷媒が流れる。蒸発器31を流れる冷媒は、当該蒸発器31を通過する空気から熱を吸収する。
蒸発器31を通過する空気は、当該蒸発器31を流れる冷媒によって吸熱される。すなわち、蒸発器31を通過する空気は、当該蒸発器31を流れる冷媒によって冷却される。これにより、蒸発器31を通過する空気に含まれる水分が凝縮する。すなわち、結露が発生する。凝縮した空気中の水分は、液体の水として当該空気から除去される。除去された水は、例えば、ケース10の内部に設けられたタンク14に貯められる。このタンク14は、ケース10に対して着脱可能に形成される。
蒸発器31を通過した空気は、凝縮器32へ送られる。凝縮器32を通過する空気と当該凝縮器32を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。凝縮器32を流れる冷媒は、当該凝縮器32を通過する空気によって冷却される。凝縮器32を通過する空気は、当該凝縮器32を流れる冷媒によって加熱される。
凝縮器32を通過した空気は、除湿機1の外部の空気に比べて乾燥した状態である。この乾燥した状態の空気は、ファン21を通過する。ファン21を通過した空気は、吹出口12から、ケース10の上方へ送り出される。このようにして、除湿機1は、空気を除湿する。また除湿機1は、乾燥した状態の空気を外部へ供給する。
バイパス風路43は開口されているため、吸込口カバー11aを通過してケース10内に吸い込まれた空気に対し、バイパス風路43とフィルタ風路44へ気流が通過する。フィルタ風路44とともにバイパス風路43も気流が通過するので、バイパス風路43が閉口している場合よりも圧損が小さくなる。そのため、バイパス風路43が閉口している場合と同一の風量を流した時のファン回転数は小さく、モータ21aへの負荷も小さいため、結果として運転音が小さくなる。ただし、バイパス風路43も気流が通過するので、除湿機1の吹出口12から吹き出される空気は、バイパス風路が閉口している場合ほど空気清浄できない。
また、フラップ51を閉じて運転しているときは、バイパス風路43は閉口されている。吸込口カバー11aを通過した空気は、バイパス風路43は閉じられているため、フィルタ風路44のみ気流が通過する。
フィルタ風路44を通過した空気は、蒸発器31へ流入する。蒸発器31への流入後の空気の流れは、フラップ51を開いて運転しているときと同様である。
バイパス風路43は閉口されているため、吸込口カバー11aを通過してケース10内に吸い込まれた空気に対し、フィルタ風路44のみに気流が通過する。フィルタ風路44には、HEPAフィルタ41と活性炭フィルタ42が配置されているため、バイパス風路43が開口している場合よりも圧損が大きくなる。そのため、バイパス風路43が開口している場合と同一の風量を流した時のファン回転数は大きく、モータ21aへの負荷も大きいため、結果として運転音が大きくなる。ただし、気流は、フィルタ風路44のみ通過するので、除湿機1の吹出口12から吹き出される空気は、バイパス風路が開口している場合よりも清浄な空気となる。
以上のように、実施の形態1に係る除湿機1は、吸込口と吹出口が形成された筐体と、筐体の内部に、空気清浄フィルタ、空気中の水分を除去する除湿手段、及び、吸込口から前記吹出口へ至る気流を発生する送風手段を備え、送風手段が発生する気流が、吸込口、空気清浄フィルタ、除湿手段、吹出口の順に通過する。吸込口から入った空気が、空気清浄フィルタを通過して除湿手段へ至るフィルタ風路と、吸込口から入った空気が、空気清浄フィルタを通過せずに除湿手段へ至るバイパス風路と、バイパス風路の吸込口を開閉する開閉手段と、開閉手段を開閉制御する制御手段と、制御手段に開閉手段の開閉動作を指示する開閉指示手段とを備えた。よって、開閉手段の開閉を容易に指示することができる。運転音を静かに運転したい場合は、バイパス風路の吸込口を開くように開閉手段の開閉を開閉指示手段で指示する。これにより、空気清浄フィルタを通過しないバイパス風路も用いて運転する。その結果、フィルタ風路のみを用いて除湿運転した場合と比較し圧損が低減できるので、運転音を低減することができる。また、除湿とともに空気清浄も同時に行いたい場合は、バイパス風路の吸込口を閉じるように開閉手段の開閉を開閉指示手段で指示する。これにより、空気清浄フィルタを通過するフィルタ風路のみを用いて運転する。その結果、空気清浄フィルタを通過しないバイパス風路も用いて運転する場合と比較して圧損が大きくなるので、運転音も大きくなるが、空気清浄も同時におこなうことができる。
また、開閉手段の開閉状態を表示する開閉表示手段を設けたので、開閉手段の開閉状態を簡単に確認することができ、さらに使い勝手のよい除湿機が得られる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2の除湿機2は、操作表示部15の構成が実施の形態1の除湿機1と異なる。実施の形態2の操作表示部15の一例を図12に示す。操作表示部15以外の構成及び動作については、実施の形態1の除湿機1と同様のため説明を省略する。
操作表示部15の空清能力ボタン131は、空気清浄能力モードを選択するためのものであり、制御手段に開閉手段の開閉動作を指示する開閉指示手段の一例である。そして、制御手段である制御基板16aは、操作表示基板15aに、現在選択している空気清浄能力モードを空清能力表示132に表示するよう指令する。すなわち、空清能力表示132は、開閉手段であるフラップ51の開閉に対応する空気清浄能力を表示する開閉表示手段の一例である。空気清浄能力モードは、送風手段とフラップ51の開閉を制御する。空気清浄能力モードは、例えば、あらかじめ「強」「弱」のモードが設定され、制御基板16aの記憶部16a1に記憶されている。
空清能力ボタン131で、「強」を選択すると、フラップ51は閉じ、バイパス風路43の吸込口は、閉口される。これにより、フィルタ風路44のみに送風されるため、空気清浄能力が大きくなる。
空清能力ボタン131で、「弱」を選択すると、フラップ51は開き、バイパス風路43の吸込口は開口される。これにより、吸込口カバー11aを通過してケース10内に吸い込まれた空気に対し、フィルタ風路44だけでなく、バイパス風路43にも気流が通過するため、空気清浄能力が小さくなるが、運転音は小さくできる。
空清能力ボタン131は、除湿運転モードが「強」もしくは「弱」のときのみ、選択が可能となっている。空気清浄能力モードが「強」の場合も「弱」の場合も、すなわち、フラップ51が、「閉」の場合も「開」の場合も、熱交換器を通過する風量が同一となるように、制御基板16aがファン21の回転数を制御するので、除湿能力が一定のままである。よって、除湿能力は一定のまま、空気清浄能力の強弱を選択することができる。
以上のように、実施の形態2に係る除湿機2は、実施の形態1に加え、開閉指示手段は、開閉手段の開閉に対応する空気清浄能力モードを選択する手段とし、開閉表示手段は、開閉手段の開閉に対応する空気清浄能力モードを表示することとしたので、使用者は、空気清浄運転の強弱を除湿能力が一定のまま選択することができる。
また、開閉手段の開閉状態を表示する開閉表示手段を設けたので、開閉手段の開閉状態を簡単に確認することができ、使い勝手のよい除湿機が得られる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3の除湿機3は、操作表示部15の構成が、実施の形態1の除湿機1及び実施の形態2の除湿機2と異なる。実施の形態3の操作表示部15の一例を図13に示す。操作表示部15以外の構成及び動作については、実施の形態1の除湿機1及び実施の形態2の除湿機2と同様のため説明を省略する。
操作表示部15の優先ボタン141は、優先モードを選択するためのものであり、現在選択している優先モードを優先表示142に表示する。すなわち、優先ボタン141は、開閉手段の開閉に対応し、空気清浄能力優先運転モードまたは静音優先運転モードを選択する手段であり、開閉指示手段の一例である。制御基板16aは、操作表示基板15aに、現在の運転が、空気清浄能力優先運転モードか静音優先運転モードのいずれかを選択しているかを優先表示142に表示するよう指令する。優先表示142は、開閉手段の開閉に対応し、選択された優先モード(空気清浄能力優先運転モード、または、静音優先運転モード)を表示するものであり、開閉表示手段の一例である。優先モードに基づいて、送風手段とフラップ51の開閉を制御する。優先モードには、例えば、あらかじめ「空清能力(空気清浄能力)」を優先するモードと「静音」を優先するモードが設定され、制御基板16aの記憶部16a1に記憶されている。
優先ボタン141で、「空清能力」優先モードを選択すると、フラップ51は閉じ、バイパス風路43の吸込口は、閉口される。これにより、吸込口カバー11aを通過してケース10内に吸い込まれた空気に対し、フィルタ風路44のみに気流が通過するため、空気清浄能力が大きくなる。
優先ボタン141で、「静音」優先モードを選択すると、フラップ51は開き、バイパス風路43の吸込口は開口される。これにより、吸込口カバー11aを通過してケース10内に吸い込まれた空気に対し、フィルタ風路44だけでなく、バイパス風路43にも気流が通過するため、空気清浄能力が小さくなるが、運転音は小さくできる。
優先ボタン141は、除湿運転モードが「強」もしくは「弱」のときのみ、選択が可能となっている。選択される優先モードが「空清能力」優先モードの場合も「静音」優先モードの場合も、すなわち、フラップ51が、「閉」の場合も「開」の場合も、熱交換器を通過する風量が同一となるように、制御基板16aがファン21の回転数を制御するので、除湿能力が一定のままである。よって、除湿能力は一定のまま、空気能力か静音のどちらを優先するかを選択することができる。
以上のように、実施の形態3に係る除湿機3は、実施の形態1に加え、開閉指示手段は、開閉手段の開閉に対応して、空気清浄能力か静音かをどちらを優先して運転するかを選択する手段とし、開閉表示手段は、開閉手段の開閉に対応して、空気清浄能力か静音かをどちらを優先して運転するかを表示することとしたので、使用者は、空気清浄能力優先か静音優先かを除湿能力が一定のまま選択することができる。
また、開閉手段の開閉状態を表示する開閉表示手段を設けたので、開閉手段の開閉状態を簡単に確認することができ、使い勝手のよい除湿機が得られる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4について説明する。図14は、図11のC部を拡大した図であり、実施の形態4の除湿機4のフラップ51の開閉時の停止位置の一例を示す。図15は、実施の形態4の除湿機4の操作表示部15の一例を示す図である。構成及び動作については、実施の形態1の除湿機1と同様の部分は、説明を省略する。
フラップ51は、バイパス風路43の吸込口の開度を調節する。フラップ51は、開閉手段駆動用モータにより、回転軸を中心に、バイパス風路43を閉じる位置から、下流側方向に、バイパス風路43を開ける位置まで駆動される。例えば、フラップ51の停止位置は、図14の(1)~(5)になるようにあらかじめ設定される。つまり、フラップ51は、バイパス風路43の吸込口の開度を調節することにより、バイパス風路43の吸込口の開口面積を調節する。例えば、開閉手段駆動用モータをステッピングモータで構成し、基準の位置を(1)として、基準位置(1)から各停止位置(2)~(5)まで回転させるパルス数が、制御基板16aの記憶部16a1に記憶されている。
フラップ51の停止位置(1)では、バイパス風路43の吸込口を閉口する。吸込口カバー11aを通過した空気に対し、バイパス風路43は閉じられているため、フィルタ風路44のみ気流が通過する。フラップ51の停止位置(5)では、バイパス風路43の吸込口を開口する。吸込口カバー11aを通過した空気に対し、バイパス風路43は開口されているため、バイパス風路43とフィルタ風路44へ気流が通過する。
フラップ51の停止位置(2)と停止位置(3)と停止位置(4)は、停止位置(1)と停止位置(5)の間で設定される。一例として、停止位置(1)と停止位置(5)の間の角度を90°とすると、停止位置(1)と停止位置(2)の間、停止位置(2)と停止位置(3)の間、停止位置(3)と停止位置(4)の間、停止位置(4)と停止位置(5)の間の角度をそれぞれ22.5°程度に設定する。
図15に示すように、操作表示部15のフラップ停止位置選択ボタン151は、フラップ51の停止位置を選択してフラップ51の開度、すなわち、バイパス風路43の吸込口の開度を設定するためのものであり、開閉手段であるフラップ51の開閉動作を指示する開閉指示手段の一例である。制御基板16aは、操作表示基板15aに、現在選択しているフラップ停止位置をフラップ停止位置表示154に表示するよう指令する。フラップ停止位置表示154は、開閉手段であるフラップ51の開閉状態を表示する開閉表示手段の一例である。例えば、フラップ停止位置選択ボタン151は、閉選択ボタン152と開選択ボタン153で構成される。閉選択ボタン152を押すと、フラップ51は、バイパス風路43の吸込口の開口を閉じる向きに駆動する。つまり、閉選択ボタン152は、開閉手段であるフラップ51の開度を閉じる方向に動くように指示する第二のスイッチの一例である。また、開選択ボタン153を押すと、フラップ51は、バイパス風路43の吸込口の開口を開く向きに駆動する。つまり、開選択ボタン153は、開閉手段であるフラップ51の開度を開く方向に動くように指示する第一のスイッチの一例である。例えば、フラップ51が停止位置(3)の位置に停止しているときに、閉選択ボタン152を押すと、フラップ51は停止位置(2)の位置に移動し、開選択ボタン153を押すと、フラップ51は停止位置(4)の位置に移動する。このように、開閉指示手段を、開閉手段の開度を開く方向に動くように指示する第一のスイッチと、開閉手段の開度を閉じる方向に動くように指示する第二のスイッチで構成したので、開閉手段の開度の調整の操作が容易となる。
フラップ停止位置表示154は、フラップ51が停止している位置を表示する。つまり、フラップ停止位置表示154は、開閉手段であるフラップ51の開閉状態を表示する開閉表示手段の一例である。フラップ停止位置表示154は、5つのLEDで表示する。フラップ停止位置表示154の5つのLEDは、フラップ51の停止位置(1)から停止位置(5)の位置に対応し、フラップ51が停止位置(1)の位置のときは、一番左のLEDが点灯し、停止位置(5)の位置のときは、一番右のLEDが点灯するように対応する。
フラップ停止位置選択ボタン151の閉選択ボタン152を押して、フラップ51を閉じていくと、バイパス風路43の吸込口の開口面積は小さくなる。これにより、フィルタ風路44を通過する気流が多くなっていくので、空気清浄能力が大きくなるとともに、フィルタ風路44を通過する気流による運転音が大きくなる。
フラップ停止位置選択ボタン151の開選択ボタン153を押して、フラップ51を開いていくと、バイパス風路43の吸込口の開口面積は大きくなる。これにより、フィルタ風路44を通過する気流が少なくなっていくので、空気清浄能力が小さくなるが、運転音は小さくできる。
フラップ停止位置選択ボタン151は、除湿運転モードが「強」もしくは「弱」のときのみ、選択が可能となっている。この時、フラップ51の停止位置(1)から停止位置(5)の位置にかかわらず、熱交換器を通過する風量が同一となるように、送風手段の回転数を制御する。
すなわち、例えば、フラップ51の停止位置(1)のときは、空気清浄能力は最大となるが、運転音の大きさも最大となり、フラップ51の停止位置(5)のときは、空気清浄能力は最小となるが、運転音の大きさも最小となる。そして、フラップ51の停止位置(2)と停止位置(3)と停止位置(4)の間で、空気清浄能力と運転音の大きさを調整することができる。このとき、除湿能力は、一定になるように調整される。
ここで、本実施の形態4では、図15のように、操作表示部15のフラップ停止位置選択ボタン151は、閉選択ボタン152と開選択ボタン153で構成したが、図16もしくは図17のように構成しても良い。
図16の操作表示部15のフラップ停止位置選択ボタン161は、ボタン1からボタン5の5つのボタンで構成される。つまり、フラップ停止位置選択ボタン161は、開閉手段であるフラップ51の開閉動作を制御手段に指示する開閉指示手段の一例である。例えば、フラップ停止位置選択ボタン161のボタン1を押すと、フラップ51は停止位置(1)に移動し、ボタン2を押すと、フラップ51は停止位置(2)に移動する。このように、開閉指示手段として、複数個のスイッチが配置され、各スイッチに対応した開閉手段の開度が設定されているので、開閉手段の開度の設定の操作が容易となる。
フラップ停止位置表示162は、フラップ51が停止している位置を表示する。つまり、フラップ停止位置表示162は、開閉手段であるフラップ51の開閉状態を制御手段に指示する開閉指示手段の一例である。フラップ停止位置表示162は、5つのLEDで表示する。フラップ停止位置表示162の5つのLEDは、フラップ51の停止位置(1)から停止位置(5)の位置に対応し、フラップ51が停止位置(1)の位置のときは、一番左のLEDが点灯し、フラップ51が停止位置(5)の位置のときは、一番右のLEDが点灯するように対応する。
図17の操作表示部15のフラップ停止位置選択ダイヤル171は、回転してフラップ位置を選択する。例えば、フラップ51が停止位置(3)の位置にいるときに、フラップ停止位置選択ダイヤル171を閉方向に回転させると、フラップ51は停止位置(2)の位置に移動し、フラップ停止位置選択ダイヤル171を開方向に回転させると、フラップ51は停止位置(4)の位置に移動する。このように、閉指示手段を、回転することで開閉手段の開閉方向と開度を調節できるダイヤルで構成したので、開閉手段の開度の構成の操作が容易となる。
フラップ停止位置表示172は、フラップ51が停止している位置を表示する。フラップ停止位置表示172は、5つのLEDで表示する。フラップ停止位置表示172の5つのLEDは、フラップ51の停止位置(1)から停止位置(5)の位置に対応し、フラップ51が停止位置(1)の位置のときは、一番左のLEDが点灯し、停止位置(5)の位置のときは、一番右のLEDが点灯するように対応する。
以上のように、実施の形態4に係る除湿機4は、実施の形態1に加え、フラップの停止位置を停止位置(1)から停止位置(5)で選択できるため、除湿能力が一定のままで、空気清浄能力と運転音の大きさを細かく選択できる。
また、開閉手段の開閉状態を表示する開閉表示手段を設けたので、開閉手段の開閉状態を簡単に確認することができ、使い勝手のよい除湿機が得られる。
なお、空気中の水分を除去する除湿手段として、蒸発器、凝縮器、圧縮機及び減圧装置を備えた冷媒回路で構成する例を示したが、空気中の水分を吸湿剤で吸湿し、吸湿材をヒータで加熱して吸湿材から放出された水蒸気を蒸発器等で冷却して結露させて水分を回収するデシカント方式で構成してもよい。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
吸込口と吹出口が形成された筐体と、
前記筐体の内部に、
空気清浄フィルタ、
空気中の水分を除去する除湿手段、及び、
前記吸込口から前記吹出口へ至る気流を発生する送風手段を備え、
前記送風手段が発生する気流が、前記吸込口、前記空気清浄フィルタ、前記除湿手段、前記吹出口の順に通過する除湿機において、
前記吸込口から入った空気が、前記空気清浄フィルタを通過して前記除湿手段へ至るフィルタ風路と、
前記吸込口から入った空気が、前記空気清浄フィルタを通過せずに前記除湿手段へ至るバイパス風路と、
前記バイパス風路の吸込口を開閉する開閉手段と、
前記開閉手段を開閉制御する制御手段と、
前記制御手段に前記開閉手段の開閉動作を指示する開閉指示手段と、を備えた除湿機。
(付記2)
吸込口と吹出口が形成された筐体と、
前記筐体の内部に、
空気清浄フィルタ、
空気中の水分を除去する除湿手段、及び、
前記吸込口から前記吹出口へ至る気流を発生する送風手段を備え、
前記送風手段が発生する気流が、前記吸込口、前記空気清浄フィルタ、前記除湿手段、前記吹出口の順に通過する除湿機において、
前記吸込口から入った空気が、前記空気清浄フィルタを通過して前記除湿手段へ至るフィルタ風路と、
前記吸込口から入った空気が、前記空気清浄フィルタを通過せずに前記除湿手段へ至るバイパス風路と、
前記バイパス風路の吸込口を開閉する開閉手段と、
前記開閉手段を開閉制御する制御手段と、
前記開閉手段の開閉状態を表示する開閉表示手段と、を備えた除湿機。
(付記3)
前記開閉指示手段は、前記開閉手段の開閉に対応する空気清浄能力モードを選択して前記制御手段に指示することを特徴とする請求項1記載の除湿機。
(付記4)
前記開閉表示手段は、前記開閉手段の開閉に対応する空気清浄能力モードを表示することを特徴とする請求項2記載の除湿機。
(付記5)
前記開閉指示手段は、前記開閉手段の開閉に対応し、空気清浄能力優先モードまたは静音優先モードを選択して前記制御手段に指示することを特徴とする請求項1記載の除湿機。
(付記6)
前記開閉表示手段は、前記開閉手段の開閉に対応し、選択された優先モードを表示することを特徴とする請求項2記載の除湿機。
(付記7)
前記開閉指示手段は、前記開閉手段の開度を設定して前記制御手段に指示することを特徴とする請求項1に記載の除湿機。
(付記8)
前記開閉表示手段は、前記開閉手段の開度を表示することを特徴とする請求項2記載の除湿機。
(付記9)
前記開閉指示手段は、前記開閉手段を開く方向に動くように指示する第一のスイッチと、前記開閉手段を閉じる方向に動くように指示する第二のスイッチで構成されることを特徴とする請求項1記載の除湿機。
(付記10)
前記開閉指示手段は、複数個のスイッチが配置され、各スイッチに対応した前記開閉手段の開度が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の除湿機。
(付記11)
前記開閉指示手段は、回転することで開閉手段の開閉方向と開度を設定するダイヤルで構成されることを特徴とする請求項1に記載の除湿機。